(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171017
(43)【公開日】2024-12-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、および、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241204BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087854
(22)【出願日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】商品の廃棄コスト低減に貢献すること。
【解決手段】実施形態に係る物品の情報処理装置は、設定部と、付与部とを備える。記設定部は、商品の廃棄コスト情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部は、設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の廃棄コスト情報に応じて、ポイントの付与率を設定する設定部と、
設定された前記付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する付与部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記廃棄コスト情報は、商品の体積情報を含み、
前記設定部は、商品の体積が大きいほど、前記付与率を大きくする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記廃棄コスト情報は、商品の重量情報を含み、
前記設定部は、商品の重量が大きいほど、前記付与率を大きくする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記廃棄コスト情報は、前記商品が焼却されることによる二酸化炭素の発生量情報を含み、
前記設定部は、前記商品が焼却されることによる二酸化炭素の発生量が多いほど、前記付与率を大きくする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設定部は、商品毎に前記付与率を設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
商品の廃棄コスト情報に応じて、ポイントの付与率を設定する工程と、
設定された前記付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する工程と
を有する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報処理装置、および、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、来店者などに、来店などに伴いポイントを付与する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、ポイントが付与されることで、来店者の購買意欲を向上させることができる。しかしながら、ポイントの付与について、商品の廃棄コスト低減の観点から、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、商品の廃棄コスト低減に貢献することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、設定部と、付与部とを備える。前記設定部は、商品の廃棄コスト情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。前記付与部は、設定された前記付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、商品の廃棄コスト低減に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステムの概略を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る端末装置の概略を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る店舗装置の概略を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の概略を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、ユーザ情報データベースの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、店舗情報データベースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、体積情報と、付与率との関係を示す図である。
【
図8】
図8は、店舗情報データベースに記憶される「店舗ID」、「商品ID」、および、「廃棄コスト情報」の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、決済情報データベースの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。
【
図12】
図12は、端末装置、店舗装置、および、情報処理装置の少なくとも1つとして機能するコンピュータハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
実施形態に係るポイント付与システムについて、
図1を参照し説明する。
図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステム1の概略を示すブロック図である。
【0011】
ダイナミックポイントシステム1は、端末装置2と、店舗装置3と、情報処理装置4とを備える。情報処理装置4は、端末装置2、および、店舗装置3と、ネットワークNを介して、有線、または、無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、たとえば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であり、1以上のネットワークで構成される。
【0012】
なお、
図1に示すダイナミックポイントシステム1に含まれる各装置の数は、
図1に示す数に限られない。各装置の数は、2つ以上であってもよい。
【0013】
端末装置2は、ユーザによって使用される装置である。端末装置2は、電子マネーなどによる決済を可能な装置である。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、および、スマートグラスなどである。
【0014】
端末装置2は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置4と通信することができる。
【0015】
端末装置2について、
図2を参照し説明する。
図2は、実施形態に係る端末装置2の概略を示すブロック図である。
【0016】
端末装置2は、通信部10と、表示部11と、入力部12と、測位部13と、カメラ14と、制御部15と、記憶部16とを備える。
【0017】
通信部10は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部10は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0018】
表示部11は、各種情報を表示する表示デバイスである。たとえば、表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部11は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0019】
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。たとえば、入力部12は、文字や数字等を入力するためのボタンなどを有する。なお、入力部12は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポートなどであってもよい。また、表示部11がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部11の一部が入力部として機能する。
【0020】
測位部13は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置2の現在位置を示す位置情報(たとえば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部13は、端末装置2の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0021】
また、測位部13は、たとえば、端末装置2が店舗やイベントなどで使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置2によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。
【0022】
カメラ14は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、レンズとを備える。
【0023】
記憶部16は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部16には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0024】
制御部15は、コントローラであり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部15は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部15は、送信部20と、受信部21と、処理部22とを有する。
【0025】
送信部20は、たとえば、入力部12を用いてユーザにより入力された各種情報、および、測位部13によって測位された各種情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信する。送信部20は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信することができる。
【0026】
受信部21は、通信部10を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部21は、たとえば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、表示部11に表示することができる。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0027】
処理部22は、表示部11などを含め、端末装置2全体を制御する。たとえば、処理部22は、送信部20によって送信される各種情報や、受信部21によって受信された情報処理装置4からの各種情報を表示部11へ出力して表示させることができる。たとえば、処理部22は、電子マネーなどの決済アプリケーションが起動された場合、端末装置2による決済を行うことができる。
【0028】
たとえば、端末装置2によって、店舗側に設置されたQRコード(登録商標)が読み込まれて、決済が行われた場合、処理部22は、端末装置2における決済を行う。処理部22は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部20、および、通信部10を介して情報処理装置4へ送信される。
【0029】
決済情報は、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「商品金額」、「合計金額」、「決済日時」、および、「決済番号」などの情報を含む。
【0030】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別子である。「店舗ID」は、店舗を識別する識別子である。「商品ID」は、商品を識別する識別子である。「商品金額」は、商品の金額である。「合計金額」は、決済情報に係る商品についての「価格」の合計である。「決済日時」は、決済情報を受け付けた日時である。「決済番号」は、決済情報を識別する情報である。
【0031】
店舗装置3は、たとえば、通信機能を有するパーソナルコンピュータやPOSサーバである。店舗装置3について、
図3を参照し説明する。
図3は、実施形態に係る店舗装置3の概略を示すブロック図である。店舗は、商品を販売する店舗である。店舗は、たとえば、コンビニエンスストアや、スーパーマーケットなどを含む。
【0032】
店舗装置3は、通信部30と、制御部31と、記憶部32とを備える。通信部30は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部30は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0033】
記憶部32は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部32には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0034】
制御部31は、コントローラであり、たとえば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部31は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部31は、送信部40と、受信部41と、処理部42とを備える。
【0035】
送信部40は、廃棄コスト情報を、通信部30を介して情報処理装置4へ送信する。廃棄コスト情報は、「店舗ID」、「商品ID」、および、「体積情報」を含む。体積情報は、商品の体積に関する情報である。体積情報は、商品毎に設定される。
【0036】
送信部40は、電子マネーなどによる決済が、店舗側の決済装置(たとえば、POSレジスター)によって行われた場合、たとえば、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードが読み込まれて、決済が行われた場合、決済情報を、通信部30を介して情報処理装置4へ送信する。電子マネーなどによる店舗側の決済は、端末装置2に表示されるバーコードが読み込まれてもよい。電子マネーなどによる店舗側の決済は、RFIDタグなどの機能を端末装置2が有している場合、RFIDタグなどの情報を読み取ることで実行されてもよい。なお、電子マネーなどによる店舗側の決済には、クレジットカードなどによる決済が含まれてもよい。
【0037】
受信部41は、通信部30を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部41は、たとえば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、たとえば、店舗に設けられるモニタに表示される。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0038】
処理部42は、店舗装置3全体を制御する。たとえば、処理部42は、廃棄コスト情報を生成する。処理部42は、各商品の廃棄コスト情報を生成する。処理部42は、たとえば、購入される商品の体積を計測する図示しない計測装置に接続され、計測装置によって計測される商品の体積を示す体積情報を計測装置から取得する。そして、処理部42は、商品の取得した体積を、たとえば、S(Small)、M(Medium)、またはL(Large)などの種類に分類した体積情報を生成し、体積情報を含む廃棄コスト情報を生成する。
【0039】
なお、処理部42は、商品の取得した体積が含まれる体積範囲を体積情報として含む廃棄コスト情報を生成するように構成されてもよい。例えば、この場合、処理部42は、500立方cm未満、500立方cm以上1000立方cm未満、または、1000立方cm以上などのように、商品の取得した体積を体積範囲に分類した体積情報を生成し、体積情報を含む廃棄コスト情報を生成する。また、処理部42は、商品の取得した正確な体積そのものを体積情報として含む廃棄コスト情報を生成するように構成されてもよい。
【0040】
また、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードなどが読み込まれて、店舗側の決済装置によって決済が行われた場合、処理部42は、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部40、および、通信部30を介して情報処理装置4へ送信される。
【0041】
情報処理装置4について、
図4を参照し説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置4の概略を示すブロック図である。
【0042】
情報処理装置4は、通信部50と、制御部51と、記憶部52とを備える。通信部50は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部50は、ネットワークNを介して、端末装置2、および、店舗装置3との間で情報の送受信を行う。
【0043】
記憶部52は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部52は、ユーザ情報データベース60と、店舗情報データベース61と、決済情報データベース62とを備える。
【0044】
ユーザ情報データベース60は、ユーザに関する各種情報が記憶されるデータベースである。ユーザ情報データベース60には、
図5に示すように、たとえば、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報が記憶される。
図5は、ユーザ情報データベース60の一例を示す図である。
【0045】
「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、それぞれユーザの氏名、性別、年齢、および、住所を示す属性情報である。なお、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、ユーザの属性情報の一例に過ぎない。ユーザの属性情報には、たとえば、デモグラフィック(人口統計学的属性)やサイコグラフィック(心理学的属性)等、任意の属性が採用可能である。
【0046】
「ポイント数」は、ユーザが有する特典ポイントの数である。ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、商品の購入することができる。また、ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、サービスの提供を受けることができる。「ポイント数」は、商品の購入や、サービスの提供に対する支払いの一部として使用されてもよい。
【0047】
たとえば、「ユーザID」の「0001」には、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報として、「AABB」、「男」、「30歳」、「東京都港区○○」、および、「120」がそれぞれ紐付けられて記憶される。
【0048】
店舗情報データベース61は、店舗に関する各種情報が記憶されたデータベースである。店舗情報データベース61には、
図6に示すように、たとえば、「店舗ID」、「店舗名」、および、「住所」の情報が記憶される。「店舗名」、および、「住所」は、それぞれ店舗の名前、および、住所を示す属性情報である。
図6は、店舗情報データベース61の一例を示す図である。
【0049】
また、店舗情報データベース61には、商品の「体積情報」、および、「付与率」が記憶される。「体積情報」は、各商品の体積に関する情報である。たとえば、「体積情報」は、各商品の体積を、S(Small)、M(Medium)、またはL(Large)などの種類に分類した分類結果を示す情報である。この場合、商品の体積の種類は、2種類であってもよく、4種類以上であってもよい。
【0050】
また、「体積情報」は、各商品の体積を、その体積が含まれる所定の体積範囲に分類した分類結果を示す情報であってもよい。所定の体積範囲は、500立方cm未満、500立方cm以上1000立方cm未満、および1000立方cm以上などである。なお、体積範囲の種類は、2種類であってもよく、4種類以上であってもよい。また、「体積情報」は、各商品の体積そのものであってもよい。
【0051】
「付与率」は、決済に対してユーザに付与されるポイントの割合を示す値である。付与率は、予め設定された基準付与率に対する増減率であり、廃棄コスト情報に含まれる体積情報に応じた変動係数である。
【0052】
たとえば、店舗情報データベース61には、
図7に示すように、「体積情報」と、「付与率」とが紐付けられて記憶される。
図7は、体積情報と、付与率との関係を示す図である。付与率は、体積情報によって示される商品の体積が大きくなるほど、大きくなるように設定される。すなわち、体積情報によって示される商品の体積が大きいほど、ユーザに付与されるポイントが多くなる。
【0053】
たとえば、体積情報が「S」である場合、付与率は、「1」である。また、体積情報が「M」である場合、付与率は、「3」である。また、体積情報が「L」である場合、付与率は、「5」である。これは、体積情報が「M」である商品が購入された場合、体積情報が「S」である商品が購入された場合よりも3倍のポイントが得られ、体積情報が「L」である商品が購入された場合、体積情報が「S」である商品が購入された場合よりも5倍のポイントが得られることを意味する。
【0054】
なお、
図7に示す「体積情報」と、「付与率」との関係は、一例であり、これに限られることはない。また、「体積情報」に対する「付与率」は、商品毎に設定される。たとえば、異なる商品では、同じ「体積情報」であっても、異なる「付与率」が設定されてもよい。
【0055】
また、「付与率」は、商品の「重量情報」に対して設定されてもよい。「重量情報」は、各商品の重量に関する情報である。たとえば、重量情報は、各商品の重量を、L(Light)、M(Medium)、またはH(Heavy)などの種類に分類した分類結果を示す情報である。この場合、商品の重量の種類は、2種類であってもよく、4種類以上であってもよい。
【0056】
また、「重量情報」は、各商品の重量を、その重量が含まれる所定の重量範囲に分類した分類結果を示す情報であってもよい。所定の重量範囲は、100g未満、100g以上500g未満、および500g以上などである。なお、重量範囲の種類は、2種類であってもよく、4種類以上であってもよい。また、「重量情報」は、各商品の重量そのものであってもよい。
【0057】
「付与率」は、商品の「重量情報」に対して設定される場合、重量情報によって示される商品の重量が大きいほど、大きくなるように設定される。すなわち、重量情報によって示される商品の重量が大きいほど、ユーザに付与されるポイントが多くなる。
【0058】
また、「付与率」は、商品が焼却されることによる二酸化炭素の「発生量情報」に対して設定されてもよい。「発生量情報」は、商品が焼却されることにより発生する二酸化炭素の発生量に関する情報である。たとえば、発生量情報は、各商品の重量を、SA(Small Amount)、MA(Medium Amount)、またはLA(Large Amount)などの種類に分類した分類結果を示す情報である。この場合、商品の重量の種類は、2種類であってもよく、4種類以上であってもよい。
【0059】
また、「発生量情報」は、各商品が焼却されることによる二酸化炭素の発生量を、その発生量が含まれる所定の発生量範囲に分類した分類結果を示す情報であってもよい。また、「発生量情報」は、各商品が焼却されることによる二酸化炭素の発生量そのものであってもよい。
【0060】
「付与率」は、商品の「発生量情報」に対して設定される場合、発生量情報によって示される二酸化炭素の発生量が多いほど、大きくなるように設定される。すなわち、重量情報によって示される二酸化炭素の発生量が大きいほど、ユーザに付与されるポイントが多くなる。
【0061】
また、店舗情報データベース61には、各店舗の商品における廃棄コスト情報が記憶される。具体的には、店舗情報データベース61には、「店舗ID」、および、「商品ID」に、「廃棄コスト情報」が紐付けられて記憶される。
【0062】
たとえば、店舗情報データベース61には、
図8に示すように、「店舗ID」、および、「商品ID」に「廃棄コスト情報」が紐付けられて記憶される。
図6は、店舗情報データベース61に記憶される「店舗ID」、「商品ID」、および、「廃棄コスト情報」の一例を示す図である。
図8では、説明のため、「店舗ID」として店舗名が示され、「商品ID」として「商品名」が示される。
【0063】
たとえば、情報データベースには、店舗Aの「ABCおにぎり」に対して、「S」の廃棄コスト情報が記憶される。なお、店舗Aに「ABCおにぎり」の複数の在庫がある場合、各「ABC牛乳」に対して、それぞれ廃棄コスト情報が記憶される。
【0064】
決済情報データベース62は、各店舗における決済情報が記憶されるデータベースである。決済情報データベース62には、
図9に示すように、たとえば、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「商品金額」、「合計金額」、「決済日時」、「決済番号」、および、「ポイント付与」などの情報が記憶される。
図9は、決済情報データベース62の一例を示す図である。
【0065】
「ポイント付与」は、たとえば、ユーザが商品を購入した際に付与されるポイントに関する情報である。「ポイント付与」は、「商品ID」毎に設定されて、記憶される。
【0066】
たとえば、「ユーザID」が「0001」であるユーザが、店舗「aaaa」において、2023年3月10日の7時10分に商品「a000」を電子マネーで購入した場合、「ユーザID」の「0001」に各決済の情報が紐付けられて記憶される。具体的には、「ユーザID」の「0001」に、「店舗ID」として「aaaa」の情報、「商品ID」として「a000」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「商品金額」として「120円」、「合計金額」として「120円」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「決済日時」として「2023/3/10/7:10」、および、「決済番号」として「A0110」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「ポイント付与」として「1」の情報が紐付けられて記憶される。
【0067】
制御部51は、コントローラであり、たとえば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部51は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部51は、受信部70と、送信部71と、設定部72と、付与部73とを備える。
【0068】
受信部70は、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3から提供される各種情報を受信することができる。たとえば、受信部70は、通信部50を介して、端末装置2から、ユーザに関するユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」の情報を含む。ユーザ情報は、ユーザ情報データベース60に記憶される。
【0069】
受信部70は、通信部50を介して、店舗装置3から、店舗情報を取得する。店舗情報は、「店舗ID」、「店舗名」、および、「住所」の情報を含む。受信部70は、通信部50を介して、店舗装置3から、廃棄コスト情報を取得する。すなわち、受信部70は、各店舗装置3から、各店舗の商品に対する廃棄コスト情報を取得する。
【0070】
受信部70は、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3から、決済情報を取得する。決済情報は、決済方法に応じて、端末装置2、または、店舗装置3から取得される。
【0071】
送信部71は、通信部50を介して、たとえば、ポイントの付与率に関する情報を、端末装置2、および、店舗装置3に送信することができる。送信部71は、ユーザが有するポイント数を、ユーザが有する端末装置2に送信する。
【0072】
設定部72は、取得された廃棄コスト情報に基づいて、各店舗の各商品に対する体積情報を、店舗情報データベース61に記憶させる。設定部72は、廃棄コスト情報から、「店舗ID」、「商品ID」、および、「体積情報」を読み出し、店舗情報データベース61に記憶させる。
【0073】
設定部72は、商品の廃棄コスト情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。設定部72は、各店舗から取得した廃棄コスト情報に基づいて、各店舗の各商品に対するポイントの付与率を設定する。設定部72は、決済情報が得られた場合に、廃棄コスト情報に基づいてポイントの付与率を設定する。
【0074】
設定部72は、決済情報から、付与必要情報を抽出する。具体的には、設定部72は、決済情報から、ポイントを付与するために必要な付与必要情報として、「店舗ID」、および「商品ID」を読み出す。
【0075】
設定部72は、読み出した「店舗ID」に一致する「店舗ID」を店舗情報データベース61から読み出す。設定部72は、店舗情報データベース61から読み出した「店舗ID」における「商品ID」のうち、付与必要情報として読み出した「商品ID」に一致する「商品ID」を読み出す。
【0076】
設定部72は、店舗情報データベース61から読み出した「商品ID」に紐付けられた「廃棄コスト情報」を読み出す。設定部72は、店舗情報データベース61から読み出した「廃棄コスト情報」に含まれる「体積情報」に紐付けられた付与率を、決済情報から抽出した「商品ID」の商品に対する付与率として設定する。
【0077】
具体的には、設定部72は、店舗情報データベース61に記憶された「体積情報」と「付与率」とのデータを用いて、算出した「体積情報」に対応する「付与率」を読み出し、購入された商品に対する付与率を設定する。購入された商品の体積が大きいほど、付与率が大きくなる。設定部72は、購入された各商品に対して付与率をそれぞれ設定する。
【0078】
付与部73は、設定部72によって設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。付与部73は、商品が購入された時の付与率に応じたポイントをユーザに付与する。付与部73は、決済情報から、付与必要情報として、「ユーザID」、「商品ID」、および、「商品金額」を読み出す。付与部73は、読み出した「商品ID」に一致する「商品ID」に紐付けられた「商品金額」を読み出す。
【0079】
付与部73は、設定された「付与率」を用いて、購入された商品に対するポイントを算出し、ユーザにポイントを付与する。たとえば、付与部73は、読み出した「商品金額」の値に、基準付与率、および、付与率を乗算することで、各商品に対するポイントを算出する。算出されたポイントは、「ポイント付与」として、「ユーザID」に紐付けられて決済情報データベース62に記憶される。
【0080】
付与部73は、算出したポイントを、現在のユーザのポイント数に加算することで、ユーザにポイントを付与する。付与部73は、「ユーザID」に紐付けられて、ユーザ情報データベース60に記憶されている「ポイント数」に、算出したポイントを加算する。算出されたポイントが加算された「ポイント数」は、ユーザ情報データベース60に記憶される。すなわち、ユーザ情報データベース60に記憶されていた「ポイント数」が更新される。
【0081】
付与部73は、更新した「ポイント数」を、送信部71、および、通信部50を介して、端末装置2に送信する。これにより、更新された「ポイント数」が、ユーザに通知される。
【0082】
ここで、店舗Aにおいて、商品が、電子マネーを用いて或るユーザに購入された場合の付与率について、
図10を参照し説明する。
図10は、商品と付与率との関係を示す図である。
【0083】
店舗Aにおいて、電子マネーによって商品「ABCおにぎり」、「DEFラーメン」、「XYZ弁当」が購入された。「ABCおにぎり」の廃棄コスト情報は、「S」である。「DEFラーメン」の廃棄コスト情報は、「M」である。「XYZ弁当」の廃棄コスト情報は、「L」である。
【0084】
「ABCおにぎり」の廃棄コスト情報に含まれる「体積情報」は、「S」であり、
図7に示す「体積情報」の「S」に対応付けられた「付与率」は、「1」であるため、「ABCおにぎり」に対する「付与率」は、「1」となる。
【0085】
また、「DEFラーメン」の廃棄コスト情報に含まれる「体積情報」は、「M」であり、
図7に示す「体積情報」の「M」に対応付けられた「付与率」は、「3」であるため、「DEFラーメン」に対する「付与率」は、「3」となる。
【0086】
また、「XYZ弁当」の廃棄コスト情報に含まれる「体積情報」は、「L」であり、
図7に示す「体積情報」の「L」に対応付けられた「付与率」は、「5」であるため、「XYZ弁当」に対する「付与率」は、「5」となる。
【0087】
このように、体積の大きい商品が、たとえば、電子マネーによって購入された場合、付与率が大きくなり、ユーザは多くのポイントを取得することができる。
【0088】
次に、実施形態に係るポイント付与処理について、
図11を参照し説明する。
図11は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。なお、ここでは、廃棄コスト情報および体積情報が、店舗装置3から取得されて、廃棄コスト情報および体積情報が店舗情報データベース61に記憶されているものとする。
【0089】
情報処理装置4は、店舗装置3、または、端末装置2から、決済情報を取得する(S100)。情報処理装置4は、決済情報から、付与必要情報を読み出す(S101)。具体的には、情報処理装置4は、決済情報から、付与必要情報として、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「決済日時」、および、「商品金額」を読み出す。
【0090】
情報処理装置4は、購入された各商品に対する付与率を設定する(S102)。情報処理装置4は、付与必要情報の「店舗ID」、および、「商品ID」に一致する「店舗ID」、および、「商品ID」を店舗情報データベース61から読み出し、読み出した「商品ID」に紐付けられた「廃棄コスト情報」を読み出す。情報処理装置4は、「廃棄コスト情報」に含まれる「体積情報」に基づいて、「体積情報」に対応付けられた「付与率」を読み出し、各商品に対する付与率を設定する。
【0091】
情報処理装置4は、ユーザにポイントを付与する(S103)。情報処理装置4は、購入された各商品におけるポイントを算出する。情報処理装置4は、各商品の「商品金額」の値に、基準付与率、および、付与率を乗算し、各商品に対するポイントを算出する。情報処理装置4は、算出したポイントを、ユーザに付与する。情報処理装置4は、「ユーザID」に紐付けられた「ポイント数」をユーザ情報データベース60から読みだし、読み出した「ポイント数」に、算出したポイントを加算する。
【0092】
上記したように、情報処理装置4は、設定部72と、付与部73とを備える。設定部72は、設定部72は、商品の廃棄コスト情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部73は、設定された付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する。廃棄コストは、たとえば、賞味期限、消費期限、および使用期限などを過ぎたことによりユーザへ販売することができなくなった商品を、店舗が廃棄業者に引き取って廃棄してもらうために、廃棄業者へ支払う費用である。
【0093】
このため、情報処理装置4は、例えば、廃棄コストが高い商品を購入するユーザに付与するポイントの付与率を、廃棄コストが低い商品を購入するユーザに付与するポイントの付与率よりも高くなるように設定できる。これにより、情報処理装置4は、廃棄コストが比較的高い商品の購入を促進させることができるので、店舗における商品の廃棄コスト低減に貢献することができる。
【0094】
また、廃棄コスト情報は、商品の体積情報を含み。そして、設定部72は、商品の体積が大きいほど、付与率を大きくする。これにより、情報処理装置4は、体積の大きな商品の購入を促進することができるので、たとえば、引き取る廃棄商品の体積の大きさに応じた費用を請求する廃棄業者の場合に、商品の廃棄コストを低減できる。
【0095】
また、廃棄コスト情報が商品の重量情報を含む場合、設定部72は、商品の重量が大きいほど、付与率を大きくする。この場合、
図7に示す「体積情報」の「S」、「M」、「L」、および、
図8に示す「廃棄コスト情報」の「S」、「M」、「L」は、それぞれ「L(Light)」、「M(Medium)」、「H(Heavy)」に置き換えられる。
【0096】
これにより、情報処理装置4は、重量の大きな商品の購入を促進することができるので、たとえば、引き取る廃棄商品の重量の大きさに応じた費用を請求する廃棄業者の場合に、商品の廃棄コストを低減できる。
【0097】
また、廃棄コスト情報が、商品が焼却されることによる二酸化炭素の発生量情報を含む場合、設定部72は、商品が焼却されることによる二酸化炭素の発生量が多いほど、付与率を大きくする。
【0098】
この場合、
図7に示す「体積情報」の「S」、「M」、「L」、および、
図8に示す「廃棄コスト情報」の「S」、「M」、「L」は、それぞれ「SA(Small Amount)」、「MA(Medium Amount)」、「LA(Large Amount)」に置き換えられる。
【0099】
これにより、情報処理装置4は、商品が焼却されることによる二酸化炭素の発生量の多い商品の購入を促進することができるので、たとえば、引き取る廃棄商品の焼却による二酸化炭素の発生量の多さに応じた費用を請求する廃棄業者の場合に、商品の廃棄コストを低減できる。
【0100】
図12は、端末装置2、店舗装置3、および、情報処理装置4の少なくとも1つとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0101】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0102】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0103】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0104】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0105】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0106】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0107】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0108】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0109】
上記したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0110】
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0111】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0112】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでもよい。
【0113】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0114】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0115】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0116】
1 ダイナミックポイントシステム
2 端末装置
3 店舗装置
4 情報処理装置
50 通信部
51 制御部
52 記憶部
60 ユーザ情報データベース
61 店舗情報データベース
62 決済情報データベース
72 設定部
73 付与部