(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017111
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】体内を還元させる味噌の製造方法
(51)【国際特許分類】
A23L 33/00 20160101AFI20240201BHJP
【FI】
A23L33/00
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022119540
(22)【出願日】2022-07-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】500428818
【氏名又は名称】大友 慶孝
(72)【発明者】
【氏名】大友 慶孝
(72)【発明者】
【氏名】横堀 幸一
【テーマコード(参考)】
4B018
【Fターム(参考)】
4B018LB09
4B018LE03
4B018LE04
4B018LE05
4B018MD02
4B018MD49
4B018MD79
4B018MD91
4B018ME14
4B018MF09
4B018MF13
(57)【要約】
【課題】従来の味噌づくりは、賞味期限延長や、大量生産大量消費を最優先した製造が主体であり、発酵食品の味噌を食した後の人間の体内への影響を考慮した製造方法ではない。
【解決手段】本発明においては、味噌樽筐体を床面から間隔をあけて傾斜させた状態で置き、前記味噌樽筐体内に発酵および熟成で格納された味噌づくりの具材が右回りのらせん回転となるようにし、前記味噌樽筐体を回転させる。そして、前記味噌樽筐体が設置された室内を、従来の暗室での発酵、熟成ではなく天窓からの太陽光の直射を防ぎ、しの竹、又は笹竹等を用いたすだれ格子により木漏れ日環境下とし、前記発酵および熟成の室内の環境温度、湿度を考慮し、4ヶ月以上の期間をかけて体内を還元させる味噌を製造する。これにより、味噌食品が、健康寿命、味噌づくり発酵食品産業に大いに資する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
杉材の黒芯部、又は赤芯部を使った杉板の味噌樽筐体であって、その筐体の底面は蓋を閉じた状態と、上面の蓋が自在に開閉できる味噌樽筐体を使用し、前記味噌樽筐体を傾斜させて配置し、床面から間隔をあけて浮かした状態とし、原材料からなる具材は、無農薬大豆、大麦及び裸麦を煎った粉末と、種麹と、天然塩と、水を使用し、前記原材料からなる具材が右回りのらせん回転となるように前記味噌樽筐体を回転させ、前記味噌樽筐体が設置された室内を、天窓からの太陽光の直射を防ぐ木漏れ日環境下とし、前記発酵および熟成の室内の環境温度は20~40℃の範囲であり、前記室内の環境湿度は70%以下で保ち、4ヶ月以上の期間をかけて発酵、熟成させることを特徴とする体内を還元させる味噌の製造方法。
【請求項2】
発酵及び熟成した後の味噌が収納された前記味噌樽筐体を保管するに際し、天窓から差し込む太陽光を、前記太陽光が前記味噌樽筐体に直射されない木漏れ日環境下とし、前記味噌筐体を保管する室内の環境温度は0~20℃の範囲であり、前記室内の環境湿度は60%以下で保たれた状態での保管とすることを特徴とする請求項1に記載の体内を還元させる味噌の製造方法。
【請求項3】
前記味噌の製造仕上がり状態は、粉末味噌仕上がり、練り味噌仕上がり、固形味噌仕上がり、又は液状味噌仕上がりとすることを特徴とする請求項1、又は2に記載の体内を還元させる味噌の製造方法。
【請求項4】
前記味噌は、樽詰め、パック詰め、瓶詰め、カプセル詰め、又はスティック詰めにして出荷することを特徴とする請求項1、又は2に記載の体内を還元させる味噌の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体内を還元させる味噌の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大豆味噌作りとして、蒸し煮した大豆を丸くまとめた味噌の玉をつくるには、種麹と大麦又は裸麦を煎った粉末の香煎を散布し、塩、種水を混ぜ樽に仕込み、発酵、熟成させる製造方法が一般的に公知されている。
【0003】
特許文献1は、味噌の製造方法に関し、特には赤味噌に近い鮮やかな色調を有する味噌の製造方法に関するものを提供している。
【0004】
特許文献2は、味噌の製造方法に関し、オカラが麹により発酵することを見いだし、食物繊維を多く含んだ 味噌を製造することに関するものを提供している。
【0005】
特許文献3は、味噌製造の原料として、加熱処理の後乾燥処理した植物性蛋白質と、乾燥処理したデンプンと、乾燥処理した麹または酵素と、食塩にこれらの原料を所定の割合で水を加えて混合し、発酵、熟成させるものについて提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特願平05-349080
【特許文献2】特願平2002-211775
【特許文献3】特願昭60-80969
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1乃至3において、味噌づくりの製造方法、貯蔵方法が記述されているが、これらの方法で製造された味噌の製造方法、貯蔵方法において、人間が食べた後、体内を還元作用に導く味噌については言及されていない。
【0008】
従来の味噌づくりの製造方法、貯蔵方法においては、混ぜ合わせる素材の手段だけでは、
人間が摂取した後、体内が還元作用に導く味噌の食糧とする要件は果たせないのである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
味噌づくりの発酵と熟成に使用する味噌樽筐体は、杉材の黒芯および赤芯部を有する杉板を利用した味噌樽筐体であって、その筐体の底面は蓋を閉じた状態と、上面の蓋が自在に開閉できる味噌樽筐体を使用し、前記味噌樽筐体を床面から間隔をあけて傾斜させ床面から浮かした状態で置き、傾斜角度は5~30度範囲とし、金属素材で円筒形状の吊り箱を設けた底面を2重槽にし、前記2重槽の上部の1槽部が任意設定速度で右回りに回転させ、回転速度は1分回に1~5回転とし、前記味噌樽筐体に格納された味噌づくりの具材が、ゆるやかな回転となるようにしたのであり、前記味噌樽が傾斜して置かれるようにした回転台を設けたことにより、前記味噌樽筐体内に発酵および熟成させるために格納されている味噌の具材が、単なる右回りだけでなくらせん回転となるようにし、前記味噌づくりの発酵と熟成に使用する味噌樽筐体が設置される室内は、従来の暗室環境下で発酵と熟成をさせるのではなく、天窓から差し込む太陽光を、しの竹又は笹竹もしくは葦を用いたすだれ形態の格子で前記太陽光が前記味噌樽筐体に直射されないように木漏れ日環境下に置かれた前記味噌樽で得られた味噌を人間が食した後、体内が還元作用に導く食糧とすることを特徴とする体内を還元させる味噌の製造方法としたのである。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる体内を還元させる味噌の製造方法の効果について述べる。ちなみに本発明の体内を還元させる味噌の製造方法は、前記先行文献には体内が還元作用に導く食糧とする要件が盛り込められていないことは述べたとおりである。よって、後述する表1で示すように体内を還元させる味噌の製造方法の所期の目的とする人間が食べた後、体内が還元作用に導く味噌の食糧とすることが達成できたのである。前記本発明の味噌は、液味噌状に限定されず、固形、液状に近いドロドロに溶解された味噌、粉末味噌などとし、従来のねり状の味噌づくりに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】味噌樽が地中底面から間隔をあけて置く状態の構成図。
【
図2】ベアリングを設けるように回転台を設けた構成図。
【
図3】回転台の上に味噌樽筐体を収納設置する構成図。
【
図4】味噌樽筐体が地中底面から間隔をあけて置く構成図。
【
図5】味噌蔵は木漏れ日状態としたブラインドを天窓の内側に設けた構成図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明の有効性を証明するため、厚生労働省から医療機器として認証された人間の唾液ORP測定装置を用いて岡澤美江子医師の協力のもと、前記本発明の体内を還元させる味噌製造方法が、唾液ORPでの体内の酸化還元反応が還元有意の状態になるかを検証したのである。そして、検証した結果を表1~表8で還元有意が偶然に示されたものでないことを証明したのである。さらに、
図1~
図7により、前記本発明の方法を説明する。
【0013】
従来の暗室発酵と異なり、太陽光を活用し、直射光を味噌樽に照射させない木漏れ日環境下での味噌作りを着眼点としたのである。味噌づくりに使用する杉の黒芯及び赤芯の板材を使用する理由について説明する。杉板の黒芯及び赤芯はカリウムの含有量が多く、弱アルカリ性を示し、水素イオン濃度がpH7~8値程度である。飲料水においても弱アルカリ性の水分が身体を癒すことは周知されている。前記杉の黒芯及び赤芯の板材を用いるのは、密度が高く固いことと殺蟻能力があることから腐りにくく耐久性に優れているからである。このことから、黒芯及び赤芯の前記杉板を使った味噌樽を使用した。前記味噌樽を格納するために、地面に穴を掘り、円筒形の吊るし棚(円の中心から時計の3時と9時、12時と6時、そして、さらに4つの金属板素材でクロスでの吊り板2を設け、底面を2重槽にし、この2重底の上面は右回りに回転できるようにし、味噌樽筐体15が傾斜で置かれていることで、人力でスムースに任意の回転ができるように、前記味噌樽筐体を傾斜しておけるようにした回転台はベアリング機構が設けられているのである。よって、味噌樽の回転軸を傾斜させて回転させるのは味噌樽内に格納した発酵、熟成させる味噌作りの具材が、単なる右回りで回転ではなく、らせん回転でかき混ぜられることになるのである。
【0014】
図1について説明する。合計4つのクロスで金属の吊り板2(金属素材は限定せず)、3は味噌樽筐体を地中に設置するための円筒の穴の上面部3であり、地表部は4、地中部は5であり、味噌樽筐体を地中に設置するための円筒の空間部6である。地中底面部7である。
【0015】
図2について説明する。合計4つのクロスで円筒形とした金属の吊り板2(金属素材は限定せず)、味噌樽筐体を地中に設置するための円筒の穴を上面部3とし、地表部は4、地中部は5であり、味噌樽筐体を地中に設置するための円筒の空間部6である。地中底面部7である。吊り金属板2の底面と地中床面との空間8を設けるようにしている。9は吹き出し円で、吊り金属板の底面に味噌樽筐体を傾斜させ置くようにした回転台13を示す。回転台13には任意で左右回転ができる回転盤10を設け、円周の溝には転がりボールベアリングを12設け、味噌樽筐体が回転台13に傾斜して床面から浮かした状態で回転中心軸11によりスムースに回転できるようにしている。
【0016】
図3について説明する。味噌樽筐体の上面部14であり、味噌づくりの発酵、熟成させる味噌樽筐体15が、地中に掘った穴底に味噌樽筐体15を床面から間隔をあけて着地させずに傾斜させ、床面から浮かした状態にするために、合計4つのクロスで円筒形とした吊り金属判板2の中に矢印で示すように味噌樽筐体15を収納させる。味噌樽筐体を人為的に任意の回転速度で簡単に右回り回転させるように味噌樽筐体を回転させるための持ち手棒16である。そして、吊り金属板2の底面と地中床7の面との間隔を5~30cmの8の空間を設けるようにしたものである。よって、味噌樽筐体15が地中床面との間隔をあけた状態になる。
【0017】
図4について説明する。地中に格納する味噌樽筐体15が、地中に掘った穴に傾斜した状態で置き、味噌樽筐体を回転させる持ち手棒16で、味噌樽筐体15内に格納された発酵、熟成させる味噌作りの具材が撹拌混合される。また、味噌樽筐体が15傾斜していることで、単なる右回りで回転するだけでなく、らせん回転でかき混ぜられるようになる。
【0018】
図5について説明する。枠19は味噌樽筐体15を設置する室内の天窓の枠であり、天窓20は本発明の味噌樽筐体15の設置室内に太陽光を取り入れるための開閉式の天窓である。天窓20は、積雪地帯でも設置可能なように屋根の傾斜を利用し強化ガラスを用いた天窓とする。さらに、前記20の天窓は開閉(図せず)できるようにし、空気の流動を持たせるために室内換気に配慮している。直射光を避けるためのブラインドを設置の止め部17であり、直射光を避けるためのブラインド素材18は、篠竹、又は笹を割り細くしたものおよび葦で編まれたものを用いた一例。前記ブラインド素材18は、しの竹、又は笹竹および葦を使用したすだれ形態にとどまらず樹脂によるアルミコーティングの利用も可能であり、光を完全に遮断しないようにすると共に、太陽光の直射を防ぐようにしている。すなわち一般家庭で使用する暑さしのぎに利用するすだれ形態にすることで木漏れ日状態にすることができる。締め部分21はブラインド素材18の編み紐の末端処理である。
【0019】
さらに
図5について説明する。発酵、塾成樽に時間経過とともに太陽光の差し込む角度の違いで、同一箇所に直射光が当たることを避けるようにしたのである。例えば、果実栽培でブドウ畑、梨畑で葉っぱの下で木漏れ日状態で太陽光の光合成の恵みを活用して前記の果実を熟させる収穫手段を味噌づくりの発酵・塾成に応用することに着眼したのである。
【0020】
図6について説明する。体内を還元させる味噌製造方法のフローチャート22であり、無農薬大豆の色、大きさ、品質の良否の目視選別23であり、大豆を水道水ではなく地下水でよく洗い、一晩漬けて水分を吸収させる24とし、一晩漬けて水分を吸収させた大豆を蒸す25である。大豆の味噌玉をつくり、種麹を香煎を大豆表面に付着させるため散布するであり、味噌玉づくりの麹室は30~38℃の範囲で保たれ、麹菌の繁殖27をさせる。麹菌繁殖の味噌玉を圧縮して潰し、麹菌を繁殖させ天然塩を用いた塩水と混合する28であり、太陽光の恵みを木漏れ日環境下に設置した味噌樽に、フローチャート28で作られた味噌を詰め、味噌樽の上部に重い石を積み4ヶ月以上の発酵、熟成期間29を設けるのである。そして、味噌樽設置環境の説明30であり、味噌樽が地中底に着地しないで床面から浮かした状態31とする。天窓から差し込む太陽光が味噌樽に直射されないように木漏れ日環境下とし、発酵と熟成に使用した味噌樽筐体32である。味噌樽に格納された具材が、単なる右回りだけでなくらせん回転となることを有した味噌樽筐体33であり、これらの製造方法により得られた本発明の味噌は、人間の体内への還元影響を摂取前後の唾液ORP測定によって明確に示された34である。このようにして得られた本発明の体内を還元させる味噌製造方法と利用方法は、練り味噌仕上がり、固形味噌仕上がり、又は液状味噌仕上がりおよび粉末味噌仕上がりと35する。さらには、本発明で得られた味噌は、樽詰め、又はパック詰めおよび瓶詰め、カプセル詰め、スティック詰めにするなど、さらには、前記詰めパックが吊るし保管できるように、吊るしフックを備えるようにして人々が日常的に簡便に食することができるようにした36の説明である。
【0021】
図7について説明する。本発明の味噌作りによって得られた味噌を、人間が摂取することによる前記本発明で得られた味噌を摂取する前の状態の変化前のヒト唾液ORP値に対して、前記味噌を摂取した後の状態変化のヒト唾液ORP値がプラス方向に変化した場合は酸化に進んでいることであり、反対に前記味噌を摂取した後の状態変化のヒト唾液ORP値がマイナス側に変化した場合は還元に進んでいることであることを
図7の体調度を数値化した図表により確認できるのである。前記
図7の図表は、本発明者とヒト唾液ORP共同研究者の岡澤美江子医師によって、医学書院の臨床検査2009年Vol.53 No.7で、唾液ORP数値を限定して体調度を確認とする論文の中で発表されている。
【0022】
次に、本発明の着眼点について説明する。体内を還元させる味噌の製造方法とする貯蔵庫の環境下を、発酵・塾成樽に直射光をあてるのではなく、前記ブドウ畑、梨畑で葉っぱの下で太陽光の光合成の恵みを活用して実を付け熟す収穫手段に着眼し、前記貯蔵庫室の天窓に、木漏れ日環境下で、暗室の発酵・ 塾成に焦点を定め、室温は20~40℃範囲に保たれ、湿度は70%以下で保ち、太陽光の間接光の木漏れ日状態で4ヶ月以上の期間をかけて発酵、熟成するのである。なお、本発明の前記体内を還元させる味噌の製造方法に使用する発酵・塾成樽は、杉材の丸木の中心部には豊富に含まれている黒芯及び赤芯部の杉板を用いているのである。杉材の効用については前述の段落13で記述している。その他、奈良の正倉院の高床式のあぜくらづくりの中に、千年を超えるシルクロード文化の書物、衣類、薬草などが腐敗せず保管されている箱は杉材の箱を用いているのであり、古来から米びつや酒樽は杉材を用いていることは周知されている。
【0023】
本発明の味噌づくりは、体内を還元させる味噌の製造方法の前記本発明の着眼点について説明する。味噌作りの主原料である無農薬栽培の大豆を食感や食味をよくするために大豆の皮を研磨機で剥がします。その時、前記大豆を入れて大豆の皮を剥がす研磨機は、らせん状にゆっくりと1秒間に24~48回の範囲で1日24時間もしくは2昼夜の48時間の任意調整できる右回りの回転を有するのである。
【0024】
つづいて前記本発明のこの着眼点について述べる、大豆の皮を剥がした大豆を洗浄する水は、塩素消毒された水道水を用いず、少なくとも30メートル以上の地下から汲み上げた地下水とするのである。なぜなら、従来の河川の流水および浅い地下水利用、又は農薬使用の大豆などでは化学汚染物質が混ざり、発酵、熟成の味噌作りに化学物質の化学反応が生じ、味噌を食した前後の唾液ORP反応では、従来の市販品の味噌を食した前後の唾液ORP測定による酸化反応は後述の表2のとおり明確に示されたのである。
【0025】
さらに着眼点について述べる、本発明の体内を還元させる味噌の製造方法において、発酵、熟成させる味噌樽は、樽底が後述の
図5で示すとおり、地面から5センチ~10センチ浮かせた状態で発酵、熟成させることで還元作用に導くことを立証するために果実を用いて、天井からつるし保管での果実の酸化影響を後述の表5で示された通りである。
【0026】
ここで、本発明の効果の検証に用いた、唾液ORPの測定装置の原理と効果について述べる。酸化還元電位の原理とは、ORP(Oxidation Reduction Potential)の酸化させる力と還元させる力の差を電位差で表した数値のことである。酸化とは電子を失う化学反応のことで、具体的には物質に酸素が化合する反応、あるいは物質が水素を奪われる反応である。還元とは電子を受け取る化学反応のことで、具体的には物質から酸素が奪われる反応、あるいは物質が水素と化合する反応である。人間の生体内物質である唾液の酸化体と還元体との活量比率を測定し、少なくとも参照電極と指示電極を設け、指示電極に当接する試料溶液である唾液により、酸化還元反応を測定することで、酸化する力が強いのか、あるいは還元する力が強いのかという酸化力と還元力のレベルの電位差を表すのである。
【0027】
さらに、本発明の味噌作りによって得られた味噌を、人間が摂取することによる前記本発明で得られた味噌を摂取する前の状態の変化前のヒト唾液ORP値に対して、前記味噌を摂取した後の状態変化のヒト唾液ORP値がプラス方向に変化した場合は酸化に進んでいることであり、反対に前記味噌を摂取した後の状態変化のヒト唾液ORP値がマイナス側に変化した場合は還元に進んでいることである。本発明出願人は既に特許(例えば、特許第6142122号、特許第6251878号、特許第6253171号、特許第6454836号、特許第6557811号、特許第6593910号)を得ている。
【0028】
このように、前記本発明の体内を還元させる味噌の製造方法とするための前記本発明の着眼点を用いた体内を還元させる味噌の製造方法が、人間の健康面に寄与するものとなる事を証明させるために、神奈川県横浜市の岡澤美江子医師との共同研究で厚生労働省が認証している医療機器である唾液「ORPreaderオルプリーダー」測定装置を用いて、前記本発明により製造された味噌を食する前と食した後での人間の健康面の影響を証明するために、後述の表1~表10で実証したのである。
【0029】
前記医療機器である唾液ORP測定装置を用いての唾液臨床によって、慢性疾患者に共通している症状が、日本の沖縄沖で、低気圧及び台風が発生しただけで、神奈川県横浜の岡沢クリニックの患者さんが、頭痛、関節痛、息苦しい、体がだるいなどの症状を訴えた。このときの患者さんの唾液ORP値は、通常、平均的に体調不良のプラス60mV前後を示すのに対して、さらに強い変化状態としてプラスの70mVを超える酸化状態を示したのである。日本列島が高気圧で覆われているときには、これらの症状を訴えることはなかった。
【0030】
前記本発明の着眼点での自然摂理の現象は、川の流れ、人体の血液の流れは右回りの螺旋回転で流れていることで、四季の温度変化にも常に一定した水温、体温を維持していることで、生息する生き物、人間は安定した体調を維持できているのである。そして、山々に生息する樹木が、噴火により絶ち枯れている幹の部分を観察すると、成長方向に向かって右回りの回転で空に向かって伸びているのである。また、植物の花ビラが開く回転方向は、心地よいと感じることを証明するように右回りで花びらが開く現象は、前記の低気圧および高気圧による酸化還元作用を明確に示していると考察できるのである。
【0031】
ここで、本発明の着眼点の一つである右回りの回転により製造された食糧が人間の健康面への影響をもたらすかについて、右回り回転と左回り回転で果実を絞って作られた果汁を
飲み比べた実証につては後述の表10で示されたのである。
【0032】
つづいて前記本発明の着眼点の有効性の考察について述べる、樽底が地面から5~10センチ浮かせた状態で発酵、熟成させる本発明の味噌は、人間の健康面の影響を体内が還元方向を示すことが証明されたのです。前記着眼点の考察は、引力に反発する力で酸化促進を防ぐようにする。果実の実が落下したものは、すぐに腐敗し、すなわち酸化が急速に進み、小鳥は熟して木に実を付けているものはついばむが、落下した実は、よほどの食糧不足の状態でない限り、ついばばないことに着眼した発酵、熟成させる方法である。さらに、発酵、熟成させた後、味噌を保管する室内の環境温度は0~20℃の範囲であり、前記室内の環境湿度は60%以下で保たれた状態で、発酵、熟成させた本発明の味噌であっても酸化させないようにする保管環境下とすることが望ましいのである。
【0033】
上記目的を達成するために、本発明は請求項1の構成要件とで、本発明の体内を還元させる味噌製造方法と利用方法の要件を果たせるようにしたのである。
【0034】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1の構成要件とで構成されているので人間の唾液の酸化還元電位(ORP)
測定手段を用いて、本発明の有効性を証明するために、本発明者とともに唾液ORP臨床に取り組まれた神奈川県横浜市の岡澤美江子医が、唾液ORP臨床に用いた厚生労働省から医療機器として認証されている人間の唾液ORP測定装置と同じ、前記人間の唾液ORP測定装置を用いて、本発明の体内を還元させる味噌の製造方法の食糧であることを立証するために、唾液ORPでの体内の酸化還元反応を検証したのである。
【0035】
(2)前記(1)によって、表1~表9に示す通り、前記本発明の体内を還元させる味噌製造方法と利用方法が偶然に一致して還元傾向を示したとは考えられないのであり、前記本発明の着眼点によって体内を還元させる味噌の製造方法が、人間の健康面への影響を唾液ORPを用いて証明することができたのである。
【0036】
(3)請求項1~請求項4も前記(1)~(2)と同様に、前記発明の体内を還元させる味噌の製造方法と利用方法で得られた味噌を人間が食することで体内が還元する食糧になることを、唾液ORP指標によって酸化還元作用が示されることを証明したのである。
【0037】
ちなみに健常者と疾病者の唾液ORP境界数値は40~50mVであり、酸化有意の数値は50mV以上であり、還元有意は40mV以下であることを、本発明者とヒト唾液ORP共同研究者の岡澤美江子医師は、3,800症例の健常者及び疾患者の唾液ORP臨床された時点で、医学書院の臨床検査2009年Vol.53 No.7で、唾液ORP数値を限定して体調度を確認、とする論文を発表されている。
【実施例0038】
本発明に用いる杉材の黒芯部、又は赤芯部を使った杉板の味噌樽筐体であって、その筐体の底面は蓋を閉じた状態と、上面の蓋が自在に開閉できる味噌樽筐体を使用し、前記味噌樽筐体を床面から間隔を開けて傾斜させ、床面から浮かした状態とし、原材料からなる具材は、無農薬大豆、大麦及び裸麦を煎った粉末と、種麹と、天然塩と、水を使用し、前記原材料からなる具材が右回りのらせん回転となるようにし、前記味噌樽筐体が設置された室内を、天窓からの太陽光の直射を防ぐ木漏れ日環境下とし、前記発酵および熟成の室内の環境温度は20~40℃の範囲であり、前記室内の環境湿度は70%以下で保ち、4ヶ月以上の期間をかけて発酵、熟成させたものであり、味噌樽筐体は着地させずに床面と味噌樽筐体は10~20センチの間隔をあけて、味噌樽筐体の傾斜角度5~20度で、浮かせた状態とし、傾斜した味噌樽筐体により右回りのらせん回転となるようにした。前記味噌樽の回転速度は1分間で2回転とし、発酵、熟成させる前記味噌樽筐体が設置された室内は、直射光を避けての木漏れ日環境下としたもので得られた味噌づくりの製造方法の有用性を立証するために表1~表8で示したのである。前記味噌樽筐体を1分間に2回転とした表1~表8で示したデータは実験の条件を同一条件とするためであり、回転速度及び回転数を限定するものではない。
【0039】
次に、本発明の実施例について説明する。以下の実施例は味噌樽筐体を床面から浮かした状態と着地させた状態、前記味噌樽筐体を右回り回転、又は左回り回転させた状態、前記味噌樽筐体を傾斜角度を持たせることで、前記味噌樽の回転軸を傾斜させて回転させることにより、味噌樽内に格納した発酵、熟成させる味噌作りの具材が、単なる右回りで回転ではなく、前記味噌樽筐体を傾斜角度を持たせることで、らせん回転でかき混ぜられるようにした。前記味噌樽筐体を直射光を避け木漏れ日環境下、又は暗室環境下での発酵、熟成、室内温度及び湿度等々の製造条件を比較したものである。
【0040】
表1は、本発明の発酵、熟成による味噌づくりを開始して、4ヶ月以上を経過した後に得られた味噌によって検証したデータである。味噌樽筐体は着地させずに床面と味噌樽筐体は10センチの間隔をあけて、味噌樽筐体の傾斜角度20度で、浮かせた状態とし、傾斜した味噌樽筐体により右回りのらせん回転となるようにした。前記味噌樽の回転速度は1分間で2回転とし、発酵、熟成させる前記味噌樽筐体が設置された室内は、直射光を避けての木漏れ日環境下としたものであり、室内温度は従来の28度前後、湿度も従来の60%前後に保ち、発酵、熟成に4ヶ月以上を要して得られた本発明の味噌を食べた前後の人間の健康面への影響として、体内への還元効果を示した一例である。後述する表2、表3、表6~表8の比較例の検証データを比較すると表1で示したデータが、前記味噌を摂取した後の状態変化のヒト唾液ORP値がマイナス側に変化し、強い還元に進んでいることが示された。これにより本発明の味噌の製造方法が健康に良い味噌作りに繋がることが検証できたのである。
【表1】
【0041】
次に、本発明の比較例について説明する。この比較例は、左回りのらせん回転としたものである。表2は、味噌樽筐体は着地させずに床面から浮かした味噌樽筐体は10センチの間隔をあけて、味噌樽筐体の傾斜角度20度で、浮かせた状態とし、傾斜した味噌樽筐体により左回りのらせん回転となるようにした。前記味噌樽の回転速度は1分間で2回転とし、発酵、熟成させる前記味噌樽筐体が設置された室内は、直射光を避けての木漏れ日環境下としたものであり、室内温度は従来の28度前後、湿度も従来の60%前後に保ち、発酵、熟成に4ヶ月以上を要して得られた本発明の味噌を食べた前後の人間の健康面への影響として、体内への還元作用は、後述の表9の市販品の味噌を食べた前後の経時変化と、ほぼ同じ結果を示し、浮かせた状態とし、傾斜した味噌筐体による左回りの味噌づくりの場合では、前述の表1で示すような還元作用はならず、明確に食べた後のヒト唾液ORPは体内を酸化側に示した一例である。
【表2】
【0042】
次に、本発明の他の比較例について説明する。この比較例も左回りのらせん回転としたものである。表3は、味噌樽筐体は着地させずに床面から浮かした味噌樽筐体は20センチの間隔をあけて、味噌樽筐体の傾斜角度5度で、浮かせた状態とし、傾斜した味噌樽筐体により左回りのらせん回転となるようにした。前記味噌樽の回転速度は1分間で2回転とし、発酵、熟成させる前記味噌樽筐体が設置された室内は、直射光を避けての木漏れ日環境下としたものであり、室内温度は従来の28度前後、湿度も従来の60%前後に保ち、発酵、熟成に4ヶ月以上を要して得られた本発明の味噌を食べた前後の人間の健康面への影響として、体内への還元作用は、後述の表9の市販品の味噌を食べた前後の経時変化と、ほぼ同じ結果を示し、浮かせた状態とし、傾斜した味噌筐体による左回りの味噌づくりの場合では、前述の表1で示すような還元作用はならず、明確に食べた後のヒト唾液ORPは体内を酸化側に示した一例である。
【表3】
【0043】
次に、本発明の他の実施例について説明する。表4は、味噌樽筐体は着地させずに床面から浮かした味噌樽筐体は10センチの間隔をあけて、味噌樽筐体の傾斜角度5度で、浮かせた状態とし、傾斜した味噌樽筐体により右回りのらせん回転となるようにした。前記味噌樽の回転速度は1分間で2回転とし、発酵、熟成させる前記味噌樽筐体が設置された室内は、直射光を避けての木漏れ日環境下としたものであり、室内温度は従来の28度前後、湿度も従来の60%前後に保ち、発酵、熟成に4ヶ月以上を要して得られた本発明の味噌を食べた前後の人間の健康面への影響として、体内への還元作用は、後述の表1の味噌を食べた前後の経時変化と、ほぼ同じ結果を示し、本発明の味噌づくりによる還元作用は傾斜角度5度であっても前述の表1で示すように明確に還元効果を示した一例である。これにより本発明の味噌の製造方法が健康に良い味噌作りに繋がることが検証できたのである。ちなみにORPの測定単位はmVである。
【表4】
【0044】
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。表5は、味噌樽筐体は着地させずに床面から浮かした味噌樽筐体は20センチの間隔をあけて、味噌樽筐体の傾斜角度5度で、浮かせた状態とし、傾斜した味噌樽筐体により右回りのらせん回転となるようにした。前記味噌樽の回転速度は1分間で2回転とし、発酵、熟成させる前記味噌樽筐体が設置された室内は、直射光を避けての木漏れ日環境下としたものであり、室内温度は従来の28度前後、湿度も従来の60%前後に保ち、発酵、熟成に4ヶ月以上を要して得られた本発明の味噌を食べた前後の人間の健康面への影響として、体内への還元作用は、前述の表1の味噌を食べた前後の経時変化と、ほぼ同じ結果を示し、本発明の味噌づくりによる還元作用は味噌樽筐体は着地させずに床面と味噌樽筐体は20センチの間隔であっても表1で示すように明確に還元効果を示した一例である。これにより本発明の味噌の製造方法が健康に良い味噌作りに繋がることが検証できたのである。
【表5】
【0045】
次に、本発明の他の比較例について説明する。この比較例は、樽を回転させなかったものである。表6は、味噌樽筐体は着地させずに床面から浮かした味噌樽筐体は10センチの間隔をあけて、味噌樽筐体の傾斜角度20度で、浮かせた状態とし、傾斜した味噌樽筐体を回転させないようにした。発酵、熟成させる前記味噌樽筐体が設置された室内は、直射光を避けての木漏れ日環境下としたものであり、室内温度は従来の28度前後、湿度も従来の60%前後に保ち、発酵、熟成に4ヶ月以上を要して得られた本発明の味噌を食べた前後の人間の健康面への影響として、体内への還元作用は、前述の表1の味噌を食べた前後の経時変化と比較し、表6は明確に酸化作用を示したのである。
【表6】
【0046】
次に、本発明の他の比較例について説明する。この比較例は、暗室環境下で味噌を製造したものである。表7は、味噌樽筐体は着地させずに床面から浮かした味噌樽筐体は10センチの間隔をあけて、味噌樽筐体の傾斜角度20度で、浮かせた状態とし、傾斜した味噌樽筐体により右回りのらせん回転となるようにした。前記味噌樽の回転速度は1分間で2回転とし、発酵、熟成させる前記味噌樽筐体が設置された室内は、直射光を避けての暗室環境下としたものであり、室内温度は従来の28度前後、湿度も従来の60%前後に保ち、発酵、熟成に4ヶ月以上を要して得られた本発明の味噌を食べた前後の人間の健康面への影響として、体内への還元作用は、後述の表9の市販品の味噌を食べた前後の経時変化と、ほぼ同じ結果を示し、浮かせた状態とし、傾斜した味噌筐体による右回りの味噌づくりであっても暗室環境下での発酵、熟成による還元作用は前述の表1で示すようにはならず、暗室環境下で発酵、熟成させた味噌を食べた後のヒト唾液ORPは体内を酸化側に導かれることを明確に示した一例である。
【表7】
【0047】
次に、本発明の他の比較例について説明する。この比較例は、味噌樽筐体を浮かせず着地させたものである。表8は、味噌樽筐体は着地させ床面と味噌樽筐体の間隔をあけずに床面においた状態とし、味噌樽筐体の傾斜角度20度で床面に置いた状態とし、傾斜した味噌樽筐体により右回りのらせん回転となるようにした。前記味噌樽の回転速度は1分間で2回転とし、発酵、熟成させる前記味噌樽筐体が設置された室内は、直射光を避けての木漏れ日環境下としたものであり、室内温度は従来の28度前後、湿度も従来の60%前後に保ち、発酵、熟成に4ヶ月以上を要して得られた本発明の味噌を食べた前後の人間の健康面への影響として、体内への還元作用は、後述の表9の市販品の味噌を食べた前後の経時変化と、ほぼ同じ結果を示し、傾斜した味噌筐体が床面に着地した状態で、前記味噌樽筐体を右回りの味噌づくり、木漏れ日環境下としたものでの発酵、熟成においては、還元作用は前述表1で示すようにはならず、前記味噌樽筐体を床面に着地させた状態での発酵、熟成では食べた後のヒト唾液ORPは体内を酸化側に導かれることを明確に示した一例である。
【表8】
【0048】
表9で示したデータは、従来の市販品の味噌摂取前後の唾液ORPの測定結果であり、前記市販品の味噌を食べた前後の人間の健康面への影響として、被験者の個々の体質により体内への酸化反応が異なる数値を示したものの、市販品の添加物による酸化影響が明確に示されたのである。よって、前述表1で示されたとおり本発明の味噌の製造方法で得られた味噌づくりの健康面への良好となる効果を証明できたのである。
【表9】
【0049】
下記表10は、参考事例として、味噌ではないが同じ食品であるジュースにおいても右回り回転の効果があることが示されている。本発明の味噌づくりの着眼点とする右回りによる効果の検証として、右回り回転と左回り回転で果実を絞って作られた果汁を飲み比べた比較検証で、人間の健康面への影響として、右回り回転で得られた果汁ジュースを摂取後の状態変化のヒト唾液ORP値がマイナス側に変化し、強い還元に進んでいることが示された。一方、左回り回転で得られた果汁ジュースを摂取後の状態変化のヒト唾液ORP値がプラス側に変化し、酸化に進んでいることが示された。
【表10】
【0050】
前記本発明の着眼点による発明手段の還元作用の有用性を証明するために、同一の原料、温度、湿度、発酵、熟成期間にて、味噌樽筐体を右回り回転、左回り回転、回転させない場合、さらには味噌樽筐体を床面から浮かした状態で床面から間隔を開け前記味噌樽筐体に角度を持たせた場合と、間隔を開けないで床面に置いた場合で右回り回転させた場合、直射光を避けての木漏れ日環境下での発酵、熟成の場合、暗室環境下での発酵、熟成による還元作用等々を表1~表8のデータによる比較検証によって、本発明の効果を示した。つまり、前記表1、表4、表5で示した本発明の体内を還元させる味噌の製造方法において、摂取後の状態変化のヒト唾液ORP値が、マイナス側に大きく変化し、強い還元に進んでいることが示された。
体内を還元させる味噌の製造によって、体内を還元作用に導く食糧づくりにつながるのであり、体内を還元作用に導くか否かを見極める可視化は、前記岡澤美江子医師との唾液ORP測定協力による厚生労働省認定の医療機器である唾液ORP測定装置「ORPreaderオルプリーダー」を用いて、前記本発明の味噌が人間の健康面の影響を体内が還元作用に導くことを数値で見える化できることにより、乳幼児から高齢者まで未病対策の食糧として、健康寿命に大いに貢献できると考える。古来より、発酵食材は体を元気にする効用が注目されていて、更に、本発明の体内を還元させる味噌の製造方法によって得られた食品が飲食店、又は各家庭での利用が期待できることから産業上においても大いに資すると考える。