IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱重工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図1
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図2
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図3
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図4
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図5
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図6
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図7
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図8
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図9
  • 特開-ラベル貼りシステムおよび方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171244
(43)【公開日】2024-12-11
(54)【発明の名称】ラベル貼りシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/40 20060101AFI20241204BHJP
【FI】
B65C9/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088216
(22)【出願日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 徳之
(72)【発明者】
【氏名】小林 哲平
(72)【発明者】
【氏名】二橋 謙介
【テーマコード(参考)】
3E095
【Fターム(参考)】
3E095AA20
3E095CA01
3E095DA03
3E095DA24
3E095DA32
3E095DA42
3E095DA62
3E095DA76
3E095EA03
3E095EA09
3E095EA12
3E095EA23
3E095EA24
3E095EA26
3E095FA03
3E095FA29
(57)【要約】
【課題】ラベル貼りシステムおよび方法において、装置の簡素化を図る。
【解決手段】物品が積み付けされたパレットを支持して走行可能な移動体と、移動体の移動経路の側部に配置されて物品の積み付け情報が記載されたラベルをパレットに貼り付けるラベル貼付け装置と、移動体を予め設定されたラベル貼付け停止位置に停止させると共に移動体がラベル貼付け停止位置に停止したときにラベル貼付け装置を作動させる制御装置と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品が積み付けされたパレットを支持して走行可能な移動体と、
前記移動体の移動経路の側部に配置されて前記物品の積み付け情報が記載されたラベルを前記パレットに貼り付けるラベル貼付け装置と、
前記移動体を予め設定されたラベル貼付け停止位置に停止させると共に前記移動体が前記ラベル貼付け停止位置に停止したときに前記ラベル貼付け装置を作動させる制御装置と、
を備えるラベル貼りシステム。
【請求項2】
前記ラベル貼付け停止位置に台車停止用マークが設けられ、前記移動体に前記台車停止用マークを検出する検出器が設けられ、前記制御装置は、前記検出器から前記台車停止用マークの検出信号が入力すると、前記移動体を停止させる、
請求項1に記載のラベル貼りシステム。
【請求項3】
前記台車停止用マークは、前記パレットにおけるラベル貼付け位置に応じた前記移動体の移動経路上に設けられる、
請求項2に記載のラベル貼りシステム。
【請求項4】
前記ラベル貼付け装置は、前記物品の積み付け情報を印刷してラベルを生成するラベル印刷機と、生成した前記ラベルを前記パレットに貼り付けるラベル貼付け機とを有し、前記ラベル貼付け機は、前記ラベル貼付け停止位置にある前記パレットにおけるラベル貼付け位置と同じ高さに配置される、
請求項1に記載のラベル貼りシステム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記移動体が前記ラベル貼付け停止位置に停止すると、前記ラベル印刷機により前記ラベルを生成させ、生成された前記ラベルを前記ラベル貼付け機により前記パレットに貼り付けさせる、
請求項4に記載のラベル貼りシステム。
【請求項6】
前記制御装置は、前記移動体が前記ラベル貼付け停止位置に停止すると、停止した前記移動体に支持された前記パレット上の前記物品の積み付け情報を取得する、
請求項1に記載のラベル貼りシステム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記ラベル貼付け装置によるラベル貼付け作業が完了すると、前記ラベル貼付け停止位置に停止している前記移動体の移動を開始させる、
請求項1に記載のラベル貼りシステム。
【請求項8】
物品が積み付けされたパレットを支持した移動体を移動させるステップと、
前記移動体を予め設定されたラベル貼付け停止位置に停止させるステップと、
前記移動体が前記ラベル貼付け停止位置に停止したときに前記物品の積み付け情報が記載されたラベルを前記パレットに貼り付けるステップと、
を有するラベル貼り方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ラベル貼りシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
所定の物品を選別して出庫する場合、特定のパレットに載置された物品をパレタイザが掴み取り、出庫用のパレットに移動する積み付けを行う。出庫する複数の物品が積み付けされたパレットは、物品の積み付け情報が記載されたラベルが貼り付けられた後、出庫される。このような出庫作業を自動化する技術として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-85208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
出庫用のパレットは、複数の物品が積み付けされた後、物品の積み付け情報が記載されたラベルが貼り付けられる。ラベルは、パレットにおける特定の貼付け位置に貼り付けられる。そのため、パレットに対するラベルの貼付け作業を自動化する場合、ラベル貼付け装置は、パレットに対するラベルの位置決め処理が必要となり、装置が複雑化してしまうという課題がある。
【0005】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、装置の簡素化を図るラベル貼りシステムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本開示のラベル貼りシステムは、物品が積み付けされたパレットを支持して走行可能な移動体と、前記移動体の移動経路の側部に配置されて前記物品の積み付け情報が記載されたラベルを前記パレットに貼り付けるラベル貼付け装置と、前記移動体を予め設定されたラベル貼付け停止位置に停止させると共に前記移動体が前記ラベル貼付け停止位置に停止したときに前記ラベル貼付け装置を作動させる制御装置と、を備える。
【0007】
また、本開示のラベル貼付け方法は、物品が積み付けされたパレットを支持した移動体を移動させるステップと、前記移動体を予め設定されたラベル貼付け停止位置に停止させるステップと、前記移動体が前記ラベル貼付け停止位置に停止したときに前記物品の積み付け情報が記載されたラベルを前記パレットに貼り付けるステップと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示のラベル貼りシステムおよび方法によれば、装置の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本実施形態のラベル貼りシステムを表すブロック構成図である。
図2図2は、パレットを表す斜視図である。
図3図3は、出庫するパレットごとに貼り付けるラベルの種類を説明するための説明図である。
図4図4は、搬送台車に支持されたパレットとラベル貼付け装置との位置関係を表す側面図である。
図5図5は、搬送台車に支持されたパレットとラベル貼付け装置との位置関係を表す平面図である。
図6図6は、ラベル貼付け装置に対する台車誘導用マークの位置を表す平面図である。
図7図7は、搬送台車の第1停止位置でのラベル貼付け作業を表す平面図である。
図8図8は、搬送台車の第2停止位置でのラベル貼付け作業を表す平面図である。
図9図9は、本実施形態のラベル貼り方法を表すフローチャートである。
図10図10は、物品の積み付け作業からラベル貼付け作業までの作業工程を表す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
【0011】
<ラベル貼りシステム>
図1は、本実施形態のラベル貼りシステムを表すブロック構成図である。
【0012】
図1に示すように、ラベル貼りシステム10は、例えば、設備の内部で、物品Rが積み付けられたパレットPに対して、物品Rの積み付け情報が記載されたラベルLを貼り付けるシステムである。設備は、例えば、倉庫など、物流管理される設備であるが、任意の設備であってよい。ここで、パレットPは、一般社団法人日本パレット協会の定義にて「一つの単位にまとめた貨物を置くための面があり、人手またはフォークリフト等の専用車両により荷役、輸送、保管の全てが可能な構造をもつもの。上部構造物をもつものを含む。」とされる。本実施形態にて、パレットPは、物品Rが積付される容器や台を指す。すなわち、ここでいうパレットPは、いわゆる、平板状の台に限られず、かご車等も含まれ、任意の形状のものであってよい。物品Rは、パレットPに積み付けされるものであり、例えば、出荷される商品などである。パレットP上に積み付けられる物品Rの種類や、物品Rの数などは、オーダーなどに応じて適宜設定されてよい。
【0013】
ラベル貼りシステム10は、パレタイザ11と、パレタイザ制御部12と、搬送台車(移動体)13と、台車制御部14と、ラベル貼付け装置15と、ラベル制御部16と、統合制御装置17とを備える。
【0014】
<パレタイザ>
パレタイザ11は、設備の床面上に設置された積付装置であり、物品RをパレットPに積み付け可能である。パレタイザ11は、例えば、多軸アームを有するロボットである。多軸アームは、物品Rをピックアップし、ピックアップした物品RをパレットP上に配置することで、パレットPに物品Rを積み付ける。なお、パレタイザ11は、この構成に限定されるものではなく、パレットPに物品Rを積み付け可能な任意の構造であってよい。
【0015】
パレタイザ制御部12は、パレタイザ11に接続され、パレタイザ11を制御可能である。パレタイザ制御部12は、コンピュータであり、図示しない通信部と記憶部とを含む。通信部は、パレタイザ11と無線通信が可能である。記憶部は、演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAMと、ROMのような主記憶装置と、HDDなどの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。
【0016】
パレタイザ制御部12は、例えば、CPUなどの演算回路を含む。パレタイザ制御部12は、記憶部からプログラム(ソフトウェア)を読み出して実行することで、パレタイザ11を制御可能である。なお、パレタイザ制御部12は、1つのCPUによって処理を実行してもよいし、複数のCPUを備えて、それらの複数のCPUで、処理を実行してもよい。
【0017】
パレタイザ制御部12は、統合制御装置17に接続される。パレタイザ制御部12は、統合制御装置17から制御指令を取得し、パレタイザ11の動作を制御し、パレタイザ11の実際の動作の情報を統合制御装置17に出力する。
【0018】
なお、パレタイザ11は、複数設けられており、パレタイザ制御部12は、複数のパレタイザ11に接続され、各種の情報が入出力される。
【0019】
<搬送台車>
搬送台車13は、設備の床面上を移動する移動体であり、パレットPを搬送可能である。搬送台車13は、いわゆる、AGV(Automated Guided Vehicle)である。すなわち、搬送台車13は、上部にパレットPを搭載して支持した状態で、移動経路Cに沿って移動可能である。
【0020】
台車制御部14は、搬送台車13に接続され、搬送台車13を制御可能である。台車制御部14は、コンピュータであり、図示しない通信部と記憶部とを含む。通信部は、搬送台車13と無線通信が可能である。記憶部は、演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAMと、ROMのような主記憶装置と、HDDなどの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。
【0021】
台車制御部14は、例えば、CPUなどの演算回路を含む。台車制御部14は、記憶部からプログラム(ソフトウェア)を読み出して実行することで、搬送台車13を制御可能である。なお、台車制御部14は、1つのCPUによって処理を実行してもよいし、複数のCPUを備えて、それらの複数のCPUで、処理を実行してもよい。
【0022】
台車制御部14は、統合制御装置17に接続される。台車制御部14は、統合制御装置17から制御指令を取得し、搬送台車13の動作を制御し、搬送台車13の実際の動作の情報を統合制御装置17に出力する。
【0023】
なお、搬送台車13は、複数設けられており、台車制御部14は、複数の搬送台車13に接続され、各種の情報が入出力される。
【0024】
また、搬送台車13は、検出器21が搭載される。一方、搬送台車13の移動経路Cに台車誘導用マークMが設けられる。搬送台車13は、移動経路Cを移動中に検出器21が台車誘導用マークMを検出すると、台車誘導用マークMの指示に従う。台車誘導用マークMは、台車通過用マーク、台車停止用マーク、台車右折用マーク、台車左折用マークなどがある。台車誘導用マークMは、例えば、QR(Quick Response)コードであるが、QRコード(登録商標)に限らず、その他の2次元コードなどであってもよい。
【0025】
<ラベル貼付け装置>
ラベル貼付け装置15は、設備の床面上で、移動経路Cの側部に配置される。ラベル貼付け装置15は、パレットPに対して物品Rの積み付け情報が記載されたラベルLを貼付け可能である。ラベル貼付け装置15は、後述するラベル印刷機とラベル貼付け機とを有する。ラベル印刷機は、シートに物品Rの積み付け情報を印刷してラベルLを生成する。ラベル貼付け機は、生成されたラベルLをパレットPに貼り付ける。
【0026】
ラベル制御部16は、ラベル貼付け装置15に接続され、ラベル貼付け装置15を制御可能である。ラベル制御部16は、コンピュータであり、図示しない通信部と記憶部とを含む。通信部は、ラベル貼付け装置15と無線通信が可能である。記憶部は、演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAMと、ROMのような主記憶装置と、HDDなどの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。
【0027】
ラベル制御部16は、例えば、CPUなどの演算回路を含む。ラベル制御部16は、記憶部からプログラム(ソフトウェア)を読み出して実行することで、ラベル貼付け装置15を制御可能である。なお、ラベル制御部16は、1つのCPUによって処理を実行してもよいし、複数のCPUを備えて、それらの複数のCPUで、処理を実行してもよい。
【0028】
ラベル制御部16は、統合制御装置17に接続される。ラベル制御部16は、統合制御装置17から制御指令を取得し、ラベル貼付け装置15の動作を制御し、ラベル貼付け装置15の実際の動作の情報を統合制御装置17に出力する。
【0029】
なお、ラベル貼付け装置15は、複数設けられていてもよく、この場合、ラベル制御部16は、複数のラベル貼付け装置15に接続され、各種の情報が入出力される。
【0030】
<統合制御装置>
統合制御装置17は、パレタイザ制御部12と、台車制御部14と、ラベル制御部16が接続される。統合制御装置17は、ラベル貼りシステム10が有する各装置の動作を管理するシステムである。統合制御装置17は、本実施形態では、WCS(Warehouse Control System)やWMS(Warehouse Management System)であるが、WCSやWMSに限られず任意のシステムであってよく、例えば、その他の生産管理系システムのようなバックエンドシステムでも構わない。統合制御装置17は、コンピュータであり、図示しない通信部と記憶部を含む。通信部は、パレタイザ制御部12、台車制御部14、ラベル制御部16と有線通信または無線通信が可能である。記憶部は、演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAMと、ROMのような主記憶装置と、HDDなどの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。
【0031】
統合制御装置17は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算回路を含む。統合制御装置17は、記憶部からプログラム(ソフトウェア)を読み出して実行することで、パレタイザ制御部12、台車制御部14、ラベル制御部16を制御可能である。また、統合制御装置17は、パレタイザ制御部12からのパレタイザ11の動作情報、台車制御部14からの搬送台車13の動作情報、ラベル制御部16からのラベル貼付け装置15の動作情報が入力される。すなわち、パレタイザ制御部12と台車制御部14とラベル制御部16は、統合制御装置17を介して、パレタイザ11と搬送台車13とラベル貼付け装置15のそれぞれの動作情報が共有される。
【0032】
<パレット>
図2は、パレットを表す斜視図である。
【0033】
図2に示すように、パレットPは、矩形の平板形状をなす。パレットPは、第1水平方向に貫通する一対の第1フォークポケット31が形成されると共に、第2水平方向に貫通する一対の第2フォークポケット32が形成される。第1水平方向と第2水平方向とは、直交する。すなわち、フォークリフト(図示略)は、一対のフォークを第1水平方向から第1フォークポケット31に挿入可能であると共に、第2水平方向から第2フォークポケット32に挿入可能である。
【0034】
パレットPは、パレタイザ11(図1参照)により物品Rが積み付けされる。パレットPは、物品Rが積み付けされた状態で、搬送台車13(図1参照)に支持されて搬送される。また、パレットPは、物品Rが積み付けされた状態で、搬送台車13により所定の位置まで搬送されて停止し、ラベル貼付け装置15(図1参照)により2枚のラベルL1,L2が貼付けされる。ラベルL1,L2は、パレットPの搬送方向(移動経路C)の一側面に貼り付けられる。本実施形態にて、ラベルL1は、パレットPの搬送方向の先端側に貼り付けられ、ラベルL2は、パレットPの搬送方向の後端側に貼り付けられる。なお、2枚以上のラベルL3,L4が必要な場合、ラベルL3,L4は、パレットPの搬送方向の中間部に貼り付けられる。
【0035】
<ラベル>
図3は、出庫するパレットごとに貼り付けるラベルの種類を説明するための説明図である。
【0036】
図3に示すように、本実施形態にて、1組のピッキング管理番号(ピッキングオーダNO.1)に対して、2枚のラベルL1,L2が発行される。ラベルL1は、ピッキング総数ラベルであり、ラベルL2は、ピッキング明細ラベルである。ピッキングオーダNO.1は、4個のパレットP1,P2,P3,P4に積み付けされた12種類の物品R1~R12から構成される。すなわち、パレット連番:01は、パレットP1に積み付けされた物品R1,R2,R3から構成される。パレット連番:02は、パレットP2に積み付けされた物品R4,R5,R6,R7から構成される。パレット連番:03は、パレットP3に積み付けされた物品R8,R9から構成される。パレット連番:04は、パレットP4に積み付けされた物品R10,R11,R12から構成される。
【0037】
ラベルL1(ピッキング総数ラベル)は、代表パレットであるパレットP1に貼り付けられる。ラベルL1は、物品Rの積み付け情報である「ピッキングオーダNO:オーダA」と、「パレット枚数:4パレット」が記載される。ラベルL2(ピッキング明細ラベル)は、ラベルL2-1,L2-2,L2-3,L2-4として、4個のパレットP1,P2,P3,P4に貼り付けられる。ラベルL2-1(L2-2,L2-3,L2-4)は、物品Rの積み付け情報である「ピッキングオーダNO:オーダA」と、「パレット連番:パレット01(02,03,04)」と、「物品連番:物品R1,R2,R3(R4~R12)」が記載される。
【0038】
そのため、パレットP1は、搬送方向の前端側にラベルL1(ピッキング総数ラベル)が貼り付けられ、後端部側にラベルL2(ピッキング明細ラベル)としてのラベルL2-1が貼り付けられる。また、パレットP2,P3,P4は、搬送方向の前端側にラベルL1(ピッキング総数ラベル)はなく、後端部側にラベルL2(ピッキング明細ラベル)としてのラベルL2-2,L2-3,L2-4が貼り付けられる。なお、ラベルLに記載される物品Rの積み付け情報は、上述したものに限るものではなく、例えば、ピッキング情報(自動または手動)、山単位情報、物品情報などであってもよい。
【0039】
<搬送台車とラベル貼付け装置の構成>
図4は、搬送台車に支持されたパレットとラベル貼付け装置との位置関係を表す側面図、図5は、搬送台車に支持されたパレットとラベル貼付け装置との位置関係を表す平面図である。
【0040】
図4および図5に示すように、搬送台車13は、検出器21と、本体22と、複数の車輪23と、搭載台24とを有する。本体22は、周囲に複数の車輪23が装着される。本体22は、複数の車輪23により床面G上を移動経路Cに沿って移動可能である。本体22は、上部に搭載台24が設けられる。搭載台24は、本体22に対して昇降可能である。本体22は、搭載台24により搬送架台Tを介してパレットPを搭載して支持可能である。なお、搬送台車13は、搬送架台Tを介してパレットPを搭載可能であるが、パレットPは、物品Rが積み付けされている積み付け状態と、物品Rが積み付けされていない空状態の場合がある。また、搬送架台Tをなくし、搬送台車13がパレットPを直接搭載してもよい。
【0041】
検出器21は、搬送台車13が移動する移動経路C上に存在する台車誘導用マークM(図1参照)を検出する。検出器21の設けられる位置および数は任意であってよい。検出器21は、例えば、レーザ光を照射するセンサである。検出器21は、いわゆる、2次元(2D)-LiDAR(Light Detection And Ranging)であるともいえる。ただし、検出器21は、上述したものに限られず、任意の方法で台車誘導用マークMを検出するものであってよく、例えば、複数の方向に走査されるいわゆる3次元(3D)-LiDARであってもよいし、走査されない、いわゆる1次元(1D)-LiDARであってもよいし、カメラであってもよい。
【0042】
ラベル貼付け装置15は、搬送台車13の移動経路Cの側部に配置されて固定される。ラベル貼付け装置15は、ラベル印刷機41と、ラベル貼付け機42とを有する。ラベル印刷機41は、ロールから繰り出されたシートに物品Rの積み付け情報を印刷し、所定位置で切断することでラベルLを生成する。ラベルLは、表面に積み付け情報が印刷され、裏面に粘着部が設けられる。ラベル貼付け機42は、ラベル印刷機41により生成されたラベルLをパレットPに貼り付ける。ラベル貼付け機42は、シリンダジェット式のハンド43を有し、ハンド43は、水平方向に沿って往復移動可能である。ラベル貼付け機42は、ハンド43が前進することで、生成されたラベルLをパレットPに押し付け、ラベルLを粘着部によりパレットPに貼り付ける。
【0043】
ラベル貼付け装置15は、ラベル貼付け機42が取付部44により床面Gに固定される。ラベル貼付け機42は、ハンド43がラベル貼付け停止位置にあるパレットPのラベル貼付け位置と同じ高さに配置される。搬送台車13は、搬送架台Tを介して物品Rが積み付けされたパレットPを搬送する。搬送台車13は、ラベル貼付け停止位置に到達すると停止し、搭載台24を下降して搬送架台Tを床面Gに載置する。物品Rが積み付けされたパレットPは、床面Gに載置された搬送架台Tに支持される。このとき、パレットPにおけるラベル貼付け位置と、ラベル貼付け機42のハンド43とが同じ高さになる。
【0044】
<台車誘導用マーク>
図6は、ラベル貼付け装置に対する台車誘導用マークの位置を表す平面図である。
【0045】
図6に示すように、パレットPは、搬送台車13(図5参照)により移動経路Cに沿って移動可能である。パレットPは、移動経路Cの側部側の側面にラベル貼付け位置LP1,LP2が確保される。ラベル貼付け位置LP1は、パレットPにおける搬送方向の前端側であり、ラベル貼付け位置LP2は、パレットPにおける搬送方向の後端側である。一方、台車誘導用マークM0,M1,M2,M3は、移動経路Cに間隔を空けて床面Gに設けられる。ここで、台車誘導用マークM1,M2は、台車停止用マークである。搬送台車13は、移動経路Cに沿って移動するとき、検出器21(図5参照)が台車誘導用マークM1,M2を検出すると、その位置、つまり、ラベル貼付け停止位置に停止する。
【0046】
ここで、台車誘導用マークM0は、搬送台車13を第1ラベル貼付け停止位置に誘導するためのマークである。台車誘導用マークM1は、搬送台車13を第1ラベル貼付け停止位置に停止させるための台車停止用マークである。台車誘導用マークM2は、搬送台車13を第2ラベル貼付け停止位置に停止させるための台車停止用マークである。台車誘導用マークM3は、搬送台車13を格納庫18に誘導するためのマークである。搬送台車13が移動経路Cに沿って移動し、検出器21が台車誘導用マークM1を検出すると搬送台車13が停止し、パレットPが第1ラベル貼付け停止位置に位置決めされる。ここで、ラベル貼付け装置15が作動し、パレットPのラベル貼付け位置LP1にラベルL1を貼り付ける。パレットPにラベルL1が貼り付けられると、搬送台車13が移動し、検出器21が台車誘導用マークM2を検出すると、搬送台車13が停止し、パレットPが第2ラベル貼付け停止位置に位置決めされる。ここで、ラベル貼付け装置15が作動し、パレットPのラベル貼付け位置LP2にラベルL2を貼り付ける。パレットPにラベルL2が貼り付けられると、搬送台車13が移動する。
【0047】
<搬送台車とラベル貼付け装置の作動>
図7は、搬送台車の第1停止位置でのラベル貼付け作業を表す平面図、図8は、搬送台車の第2停止位置でのラベル貼付け作業を表す平面図である。
【0048】
制御装置は、パレタイザ11と、搬送台車13と、ラベル貼付け装置15とを制御可能である。制御装置は、搬送台車13を予め設定されたラベル貼付け停止位置に停止させると共に、搬送台車13がラベル貼付け停止位置に停止したときにラベル貼付け装置15を作動させる。ラベル貼付け停止位置は、床面Gに設けられた台車誘導用マーク(台車停止用マーク)M1,M2に対応する位置である。制御装置は、搬送台車13の検出器21から台車誘導用マークM1,M2の検出信号が入力すると、搬送台車13をラベル貼付け停止位置で停止させる。なお、ここで、制御装置は、パレタイザ制御部12、台車制御部14、ラベル制御部16、統合制御装置17から構成され、各種の情報が共有される。
【0049】
以下に、搬送台車13とラベル貼付け装置15の作動制御について具体的に説明する。図1および図7に示すように、物品Rが積み付けされたパレットPは、搬送架台Tを介して搬送台車13に搭載される。搬送台車13は、移動経路Cに沿って移動し、検出器21が台車誘導用マークM0を検出し、ラベル貼付け装置15に向けて移動する。
【0050】
搬送台車13は、検出器21が台車誘導用マークM1を検出すると、台車誘導用マークM1の検出信号を台車制御部14に出力する。台車制御部14は、検出器21から台車誘導用マークM1の検出信号を受信すると、搬送台車13に停止指令信号を出力する。搬送台車13は、台車制御部14から停止指令信号を受信すると停止する。そして、搬送台車13は、搭載台24(図4参照)を下降し、パレットPを支持した搬送架台Tを床面Gに載置する。ここで、パレットPは、第1ラベル貼付け停止位置に位置決めされる。
【0051】
ラベル制御部16は、台車制御部14から台車停止信号を受信すると、ラベル貼付け装置15を作動する。すなわち、ラベル制御部16は、まず、第1ラベル貼付け停止位置に位置決めされたパレットPに積み付けられた物品Rの積み付け情報を取得する。ラベル制御部16は、次に、物品Rの積み付け情報とラベル貼付け信号をラベル貼付け装置15に送信する。すると、ラベル貼付け装置15は、ラベル印刷機41によりラベルL1を印刷して生成し、ラベル貼付け機42によりパレットPにラベルL1を貼り付ける。
【0052】
台車制御部14は、パレットPにラベルL1が貼り付けられると、搬送台車13に対して移動指令信号を出力する。搬送台車13は、台車制御部14から移動指令信号を受信すると、搭載台24を上昇し、パレットPを支持した搬送架台Tを床面Gから上昇させて支持した後、移動経路Cに沿って移動を開始する。図1および図8に示すように、搬送台車13は、検出器21が台車誘導用マークM2を検出すると、台車誘導用マークM2の検出信号を台車制御部14に出力する。台車制御部14は、検出器21から台車誘導用マークM2の検出信号を受信すると、搬送台車13に停止指令信号を出力する。搬送台車13は、台車制御部14から停止指令信号を受信すると停止する。そして、搬送台車13は、搭載台24(図4参照)を下降し、パレットPを支持した搬送架台Tを床面Gに載置する。ここで、パレットPは、第2ラベル貼付け停止位置に位置決めされる。
【0053】
ラベル制御部16は、台車制御部14から台車停止信号を受信すると、ラベル貼付け装置15を作動する。すなわち、ラベル制御部16は、物品Rの積み付け情報とラベル貼付け信号をラベル貼付け装置15に送信する。すると、ラベル貼付け装置15は、ラベル印刷機41によりラベルL2を印刷して生成し、ラベル貼付け機42によりパレットPにラベルL2を貼り付ける。台車制御部14は、パレットPにラベルL2が貼り付けられると、搬送台車13に対して移動指令信号を出力する。搬送台車13は、台車制御部14から移動指令信号を受信すると、搭載台24を上昇し、パレットPを支持した搬送架台Tを床面Gから上昇させて支持した後、移動経路Cに沿って移動を開始する。そして、搬送台車13は、検出器21が台車誘導用マークM3を検出し、格納庫18に向けて移動する。
【0054】
<ラベル貼付け方法>
図9は、本実施形態のラベル貼り方法を表すフローチャート、図10は、物品の積み付け作業からラベル貼付け作業までの作業工程を表す概略図である。
【0055】
図9および図10に示すように、ステップS11にて、パレタイザ制御部12は、パレタイザ11を作動制御することで、パレットPの物品R1とパレットPの物品R2を出庫用のパレットPに積み付けする。ステップS12にて、パレタイザ制御部12は、パレタイズ完了、つまり、出庫用のパレットPへの物品Rの積み付け作業が完了したか否かを判定する。ここで、パレタイザ制御部12は、パレタイズが完了していないと判定(No)すると、作業を継続する。一方、パレタイザ制御部12は、パレタイズが完了したと判定(Yes)すると、パレタイズ完了信号を台車制御部14に出力する。台車制御部14は、パレタイザ完了信号を受信すると、搬送台車13に対して移動指令信号を出力する。
【0056】
ステップS13にて、搬送台車13は、移動指令信号を受信すると、物品R1,R2が積み付けされたパレットPを支持し、移動経路Cに沿って移動を開始する。台車制御部14は、検出器21から台車誘導用マークM1の検出信号を受信すると、搬送台車13を第1ラベル貼付け停止位置に停止させ、ラベル制御部16に台車停止信号を出力する。
【0057】
ステップS14にて、ラベル制御部16は、搬送台車13が第1ラベル貼付け停止位置に停止したか否か、つまり、台車停止信号を受信したか否かを判定する。ここで、台車停止信号を受信していないと判定(No)すると、そのまま待機する。一方、ラベル制御部16は、台車停止信号を受信したと判定(Yes)すると、ステップS15以降で、ラベル貼付け装置15を作動してラベル貼付け作業を実行する。
【0058】
すなわち、ステップS15にて、ラベル制御部16は、パレタイザ制御部12から第1ラベル貼付け停止位置に停止したパレットPに積み付けられた物品Rの積み付け情報を取得する。ラベル制御部16は、ラベル貼付け装置15を作動制御し、ステップS16にて、ラベルL1を印刷し、ステップS17にて、印刷済のラベルl1を取得し、ステップS18にて、パレットPにラベルL1を貼り付ける。なお、ラベル制御部16は、例えば、統合制御装置17からの情報により、パレットPがラベル貼付け装置15に到達する順序が予めわかっているとき、ステップS15ではなく、ステップS12の処理が完了したとき、パレットPに積み付けられた物品Rの積み付け情報を取得してもよい。
【0059】
台車制御部14は、ラベル貼付け装置15によるラベル貼り付け作業が完了したか否か、つまり、ラベル制御部16からラベル貼付け完了信号を受信したか否かを判定する。なお、ラベル貼付け完了信号は、ラベル制御部16がラベル貼付け装置15に作動開始信号であってもよく、この場合、台車制御部14は、作動開始信号を受信してから所定時間が経過したか否かを判定することとなる。ここで、台車制御部14は、ラベル貼付け完了信号を受信していないと判定(No)すると、そのまま待機する。一方、台車制御部14は、ラベル貼付け完了信号を受信したと判定(Yes)すると、搬送台車13に対して移動指令信号を出力する。
【0060】
ステップS20にて、搬送台車13は、移動指令信号を受信すると、物品R1,R2が積み付けされたパレットPを支持し、移動経路Cに沿って移動を開始する。台車制御部14は、検出器21から台車誘導用マークM2の検出信号を受信すると、搬送台車13を第2ラベル貼付け停止位置に停止させ、ラベル制御部16に台車停止信号を出力する。ステップS21にて、ラベル制御部16は、搬送台車13が第2ラベル貼付け停止位置に停止したか否か、つまり、台車停止信号を受信したか否かを判定する。ここで、台車停止信号を受信していないと判定(No)すると、ステップS22に移行する。
【0061】
一方、ラベル制御部16は、台車停止信号を受信したと判定(Yes)すると、ステップS16に戻り、再度ラベル貼付け装置15を作動する。すなわち、ラベル制御部16は、ラベル貼付け装置15を作動制御し、ステップS16にて、ラベルL1を印刷し、ステップS17にて、ラベルl1を取得し、ステップS18にて、パレットPにラベルL1を貼り付ける。
【0062】
台車制御部14は、ラベル貼付け装置15によるラベル貼り付け作業が完了したか否か、つまり、ラベル制御部16からラベル貼付け完了信号を受信したか否かを判定する。ここで、台車制御部14は、ラベル貼付け完了信号を受信していないと判定(No)すると、そのまま待機する。一方、台車制御部14は、ラベル貼付け完了信号を受信したと判定(Yes)すると、搬送台車13に対して移動指令信号を出力する。
【0063】
ステップS20にて、搬送台車13は、移動指令信号を受信すると、物品R1,R2が積み付けされたパレットPを支持し、移動経路Cに沿って移動を開始する。台車制御部14は、検出器21が台車停止用の台車誘導用マークMを検出しないことから、搬送台車13を停止させず、ラベル制御部16に台車停止信号を出力しない。ステップS21にて、ラベル制御部16は、台車停止信号を受信していないと判定(No)し、ステップS22に移行する。ステップS22にて、台車制御部14は、搬送台車13を格納庫18に向けて移動し、物品R1,R2が積み付けられたパレットPを格納庫18に格納して出庫作業を行う。
【0064】
上述の説明では、パレットPに2種類のラベルL1,L2を貼り付ける場合について説明した。パレットPに1種類のラベルLを貼り付ける場合、台車制御部14は、検出器21から台車誘導用マークM1または台車誘導用マークM2の検出信号を受信しても、搬送台車13をラベル貼付け停止位置に停止させない処理を実行したり、搬送台車13をラベル貼付け停止位置に停止させても、ラベル制御部16がラベル貼付け装置15を作動させる処理を実行したりする。また、移動経路Cに台車誘導用マークM1または台車誘導用マークM2を設けないようにしてもよい。一方、パレットPに3種類以上のラベルLを貼り付ける場合、移動経路Cに3種類以上の台車誘導用マークMを設けることとなる。
【0065】
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係るラベル貼りシステムは、物品Rが積み付けされたパレットPを支持して走行可能な搬送台車(移動体)13と、搬送台車13の移動経路Cの側部に配置されて物品Rの積み付け情報が記載されたラベルLをパレットPに貼り付けるラベル貼付け装置15と、搬送台車13を予め設定されたラベル貼付け停止位置に停止させると共に搬送台車13がラベル貼付け停止位置に停止したときにラベル貼付け装置15を作動させる制御装置とを備える。
【0066】
第1の態様に係るラベル貼りシステムによれば、搬送台車13は、物品Rが積み付けされたパレットPを支持して移動し、制御装置は、搬送台車13をラベル貼付け停止位置に停止させることで、パレットPとラベル貼付け装置15との位置合わせがなされる。ここで、制御装置は、ラベル貼付け装置15を作動させることで、パレットPのラベル貼付け位置にラベルLを貼り付けることができる。そのため、ラベル貼付け作業の自動化を可能とすると共に、別途、位置決め装置を不要として装置の簡素化を図ることができる。
【0067】
第2の態様に係るラベル貼りシステムは、第1の態様に係るラベル貼りシステムであって、さらに、ラベル貼付け停止位置に台車誘導用マーク(台車停止用マーク)M1,M2が設けられ、搬送台車13に台車誘導用マークM1,M2を検出する検出器21が設けられ、制御装置は、検出器21から台車誘導用マークM1,M2の検出信号が入力すると、搬送台車13を停止させる。これにより、検出器21が台車誘導用マークM1,M2を検出するだけで、搬送台車13が支持したパレットPをラベル貼付け停止位置に高精度に停止させることができる。
【0068】
第3の態様に係るラベル貼りシステムは、第1の態様または第2の態様に係るラベル貼りシステムであって、さらに、台車誘導用マークM1,M2は、パレットPにおけるラベル貼付け位置PL1,PL2に応じた搬送台車13の移動経路C上に設けられる。これにより、ラベルL1,L2をパレットPに貼り付けるラベル貼付け位置PL1,PL2は、搬送台車13の移動方向の異なる位置にあることから、台車誘導用マークM1,M2をラベル貼付け位置PL1,PL2に応じて配置することで、パレットPをラベル貼付け停止位置に高精度に位置決めすることができる。
【0069】
第4の態様に係るラベル貼りシステムは、第1の態様から第3の態様のいずれか一つに係るラベル貼りシステムであって、さらに、ラベル貼付け装置15は、物品Rの積み付け情報を印刷してラベルLを生成するラベル印刷機41と、生成したラベルLをパレットPに貼り付けるラベル貼付け機42とを有し、ラベル貼付け機42は、ラベル貼付け停止位置にあるパレットPにおけるラベル貼付け位置PL1,PL2と同じ高さに配置される。これにより、そのため、搬送台車13を停止されるだけでパレットPの位置決めが完了し、パレットPの高さ方向の位置決めを不要とすることができる。
【0070】
第5の態様に係るラベル貼りシステムは、第4の態様に係るラベル貼りシステムであって、さらに、制御装置は、搬送台車13がラベル貼付け停止位置に停止すると、ラベル印刷機41によりラベルLを生成させ、生成されたラベルLをラベル貼付け機42によりパレットPに貼り付けさせる。これにより、ラベルL1,L2をパレットPのラベル貼付け位置に適切に貼り付けることができる。
【0071】
第6の態様に係るラベル貼りシステムは、第1の態様から第5の態様のいずれか一つに係るラベル貼りシステムであって、さらに、制御装置は、搬送台車13がラベル貼付け停止位置に停止すると、停止した搬送台車13に支持されたパレットP上の物品Rの積み付け情報を取得する。これにより、物品Rの積み付け情報が記載されたラベルL1,L2をパレットPに適切に貼り付けることができる。
【0072】
第7の態様に係るラベル貼りシステムは、第1の態様から第6の態様のいずれか一つに係るラベル貼りシステムであって、さらに、制御装置は、ラベル貼付け装置15によるラベル貼付け作業が完了すると、ラベル貼付け停止位置に停止している搬送台車13の移動を開始させる。これにより、ラベルL1,L2が貼り付けられたパレットPを搬送台車1により早期に出庫させることができる。
【0073】
第8の態様に係るラベル貼付け方法は、物品Rが積み付けされたパレットPを支持した搬送台車(移動体)13を移動させるステップと、搬送台車13を予め設定されたラベル貼付け停止位置に停止させるステップと、搬送台車13がラベル貼付け停止位置に停止したときに物品Rの積み付け情報が記載されたラベルLをパレットPに貼り付けるステップと、を有する。これにより、搬送台車13がラベル貼付け停止位置に停止させてラベル貼付け装置15を作動させることで、パレットPのラベル貼付け位置にラベルLを貼り付けることができる。そのため、ラベル貼付け作業の自動化を可能とすると共に、別途、位置決め装置を不要として装置の簡素化を図ることができる。
【符号の説明】
【0074】
10 ラベル貼りシステム
11 パレタイザ
12 パレタイザ制御部
13 搬送台車(移動体)
14 台車制御部(制御装置)
15 ラベル貼付け装置
16 ラベル制御部(制御装置)
17 統合制御装置(制御装置)
18 格納庫
21 検出器
22 本体
23 車輪
24 搭載台
41 ラベル印刷機
42 ラベル貼付け機
43 ハンド
44 取付部
C 移動経路
G 床面
L,L1,L2,L3,L4 ラベル
M,M1,M2 台車誘導用マーク(台車停止用マーク)
P,P1,P2,P3,P4 パレット
R,R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11,R12 物品
T 搬送架台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10