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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017142
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20240201BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
G03G21/16 190
G03G21/16 161
G03G21/00 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022119592
(22)【出願日】2022-07-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100113310
【弁理士】
【氏名又は名称】水戸 洋介
(72)【発明者】
【氏名】澤柳 飛翔
【テーマコード(参考)】
2H134
2H171
【Fターム(参考)】
2H134GA01
2H134GB02
2H134HD01
2H134JB01
2H134KA26
2H134KF04
2H134KH12
2H171FA02
2H171FA03
2H171FA17
2H171GA06
2H171GA13
2H171HA07
2H171HA19
2H171HA23
2H171HA24
2H171JA10
2H171JA23
2H171JA31
2H171JA43
2H171KA05
2H171KA16
2H171KA25
2H171KA27
2H171QA04
2H171QA08
2H171QA24
2H171QB03
2H171QB14
2H171QB32
2H171QB52
2H171QC03
2H171QC22
2H171RA01
2H171RA05
2H171SA11
2H171SA14
2H171SA19
2H171SA22
2H171SA26
(57)【要約】
【課題】着脱体を画像形成装置に装着する場合において、ユーザが手動で押すことにより着脱体の装着を行う場合と比較して、着脱体を画像形成装置内の適切な位置に固定する。
【解決手段】(A)に示す状態から、第1回転体490の回転が開始されると、被押し当て部493Aの対向位置に、第1回転体490に設けられた第1斜面が位置するようになる。これにより、押圧部材493が、塞ぎ部材404に次第に接近し、塞ぎ部材404を押圧する。これにより、画像形成装置の奥側へのドラムユニットの付勢が行われる。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体に対する着脱が可能な着脱体と、
ユーザにより操作されると稼働する被稼働部を有し、前記着脱体の少なくとも一部を覆うように前記装置本体に設置される設置体と、
前記設置体が前記着脱体の少なくとも一部を覆っている状態で、前記被稼働部に連動し、当該着脱体を前記装置本体に装着する方向へ付勢する付勢手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記被稼働部は、回転可能となっており、
前記着脱体は、作動部を有し、
ユーザが前記被稼働部を一方向へ回転させることで、前記作動部が作動するともに、前記装着する方向への前記着脱体の付勢が行われる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記着脱体は、開口を有するともに、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材を有し、
ユーザが前記被稼働部を一方向へ回転させることで、前記作動部である前記塞ぎ部材が移動又は回転して前記開口の開放が行われるともに、前記装着する方向への前記着脱体の付勢が行われる請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記着脱体は、開口と、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材とを有し、
前記付勢手段は、ユーザによって前記被稼働部が操作されて前記塞ぎ部材が作動し前記着脱体の前記開口が開放される場合に、前記装着する方向へ当該着脱体を付勢する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記付勢手段は、複数の前記着脱体を前記装着する方向へ付勢する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記付勢手段は、前記着脱体を前記装着する方向へ付勢した後、当該装着する方向への当該付勢を停止し、当該装着する方向とは反対方向への当該着脱体の移動を可能にする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記付勢手段は、ユーザによる一方向への前記被稼働部の操作が行われている途中で、前記付勢を停止し、当該一方向への当該操作が行われている途中で、前記反対方向への前記着脱体の移動を可能にする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記反対方向へ前記着脱体を付勢する付勢部材をさらに備え、
前記反対方向への前記着脱体の移動が可能となる前に、前記装着する方向へ移動する当該着脱体に設けられた乗り越え部が、前記装置本体側に設けられた被乗り越え部を乗り越え、
前記反対方向への前記着脱体の移動が可能な状態となると、前記付勢部材によって当該反対方向へ付勢される当該着脱体の前記乗り越え部が、前記装置本体側に設けられた前記被乗り越え部に突き当たる請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記付勢手段は、前記着脱体に接触し又は当該着脱体に連動する連動部に接触する斜面を備え前記装着する方向に沿って延びる回転軸を中心に回転する回転体を回転させて、当該着脱体を当該装着する方向へ付勢する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記設置体は、前記着脱体に設けられた開口を通じて当該着脱体から排出される排出物を受ける機能を有する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記着脱体は、作動部を有し、
前記被稼働部に連動し、前記作動部を作動させる作動手段をさらに備え、
前記付勢手段および前記作動手段の両者が、前記設置体に設けられている請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記作動部は、前記着脱体に設けられた開口を塞ぐ塞ぎ部材であり、
前記作動手段は、前記塞ぎ部材を移動又は回転させて、前記開口の開閉を行い、
前記付勢手段および前記開口の開閉を行う前記作動手段の両者が、前記設置体に設けられている請求項11に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、廃トナー搬送ユニットは、廃トナー回収容器と一体となって、装置本体に対して着脱可能であり、また、廃トナー回収容器および廃トナー搬送ユニットは、装置本体から取り外された状態において、互いに分離不可である構成が開示されている。
特許文献2には、画像形成装置に着脱自在に装着され、廃トナー貯留タンク、フレーム、開閉部材、移動部材を備えるトナー回収ユニットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-113760号公報
【特許文献2】特開2010-32656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像を形成する画像形成装置では、この画像形成装置に対する着脱が可能な着脱体が設けられることがある。
ここで、着脱体を画像形成装置に装着するために、例えば、ユーザが着脱体の装着方向に向けて着脱体を手動で押すなどの作業が必要となる場合がある。ただしこの場合、ユーザの押し加減によって着脱体の位置が決まってしまうため、ユーザの中には着脱体を必要な量押し込むことなく画像形成装置を稼働させてしまうことがあった。
本発明の目的は、着脱体を画像形成装置に装着する場合において、ユーザが手動で押すことにより着脱体の装着を行う場合と比較して、着脱体を画像形成装置内の適切な位置に固定することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、装置本体と、前記装置本体に対する着脱が可能な着脱体と、ユーザにより操作されると稼働する被稼働部を有し、前記着脱体の少なくとも一部を覆うように前記装置本体に設置される設置体と、前記設置体が前記着脱体の少なくとも一部を覆っている状態で、前記被稼働部に連動し、当該着脱体を前記装置本体に装着する方向へ付勢する付勢手段と、を備える画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記被稼働部は、回転可能となっており、前記着脱体は、作動部を有し、ユーザが前記被稼働部を一方向へ回転させることで、前記作動部が作動するともに、前記装着する方向への前記着脱体の付勢が行われる請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記着脱体は、開口を有するともに、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材を有し、ユーザが前記被稼働部を一方向へ回転させることで、前記作動部である前記塞ぎ部材が移動又は回転して前記開口の開放が行われるともに、前記装着する方向への前記着脱体の付勢が行われる請求項2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記着脱体は、開口と、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材とを有し、前記付勢手段は、ユーザによって前記被稼働部が操作されて前記塞ぎ部材が作動し前記着脱体の前記開口が開放される場合に、前記装着する方向へ当該着脱体を付勢する請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記付勢手段は、複数の前記着脱体を前記装着する方向へ付勢する請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記付勢手段は、前記着脱体を前記装着する方向へ付勢した後、当該装着する方向への当該付勢を停止し、当該装着する方向とは反対方向への当該着脱体の移動を可能にする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、前記付勢手段は、ユーザによる一方向への前記被稼働部の操作が行われている途中で、前記付勢を停止し、当該一方向への当該操作が行われている途中で、前記反対方向への前記着脱体の移動を可能にする請求項6に記載の画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記反対方向へ前記着脱体を付勢する付勢部材をさらに備え、前記反対方向への前記着脱体の移動が可能となる前に、前記装着する方向へ移動する当該着脱体に設けられた乗り越え部が、前記装置本体側に設けられた被乗り越え部を乗り越え、前記反対方向への前記着脱体の移動が可能な状態となると、前記付勢部材によって当該反対方向へ付勢される当該着脱体の前記乗り越え部が、前記装置本体側に設けられた前記被乗り越え部に突き当たる請求項7に記載の画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、前記付勢手段は、前記着脱体に接触し又は当該着脱体に連動する連動部に接触する斜面を備え前記装着する方向に沿って延びる回転軸を中心に回転する回転体を回転させて、当該着脱体を当該装着する方向へ付勢する請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項10に記載の発明は、前記設置体は、前記着脱体に設けられた開口を通じて当該着脱体から排出される排出物を受ける機能を有する請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項11に記載の発明は、前記着脱体は、作動部を有し、前記被稼働部に連動し、前記作動部を作動させる作動手段をさらに備え、前記付勢手段および前記作動手段の両者が、前記設置体に設けられている請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項12に記載の発明は、前記作動部は、前記着脱体に設けられた開口を塞ぐ塞ぎ部材であり、前記作動手段は、前記塞ぎ部材を移動又は回転させて、前記開口の開閉を行い、前記付勢手段および前記開口の開閉を行う前記作動手段の両者が、前記設置体に設けられている請求項11に記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、着脱体を画像形成装置に装着する場合において、ユーザが手動で押すことにより着脱体の装着を行う場合と比較して、着脱体を画像形成装置内の適切な位置に固定することができる。
請求項2の発明によれば、ユーザが被稼働部を一方向へ回転させる操作を行った場合に、着脱体に設けられた作動部を作動させることができ、また、装着する方向への着脱体の付勢を行うことができる。
請求項3の発明によれば、ユーザが被稼働部を一方向へ回転させる操作を行った場合に、着脱体に設けられた開口の開放が行われるようにすることができ、さらに、装着する方向への着脱体の付勢を行うことができる。
請求項4の発明によれば、ユーザによって被稼働部が操作されて着脱体の開口が開放される場合に、着脱体を装着する方向への着脱体の付勢を行うことができる。
請求項5の発明によれば、付勢手段が、単数の着脱体を付勢する場合に比べ、複数の着脱体の装着を行うユーザの作業性を向上させることができる。
請求項6の発明によれば、装着する方向への着脱体の付勢を行えるようにしつつ、この装着する方向とは反対方向への着脱体の移動を行えるようにすることができる。
請求項7の発明によれば、ユーザによる一方向への被稼働部の操作が行われている途中で、着脱体の装着方向とは反対方向への着脱体の移動を行えるようにすることができる。
請求項8の発明によれば、着脱体の装着方向への付勢を行った後の着脱体の位置決めを行うことができる。
請求項9の発明によれば、回転体を用い、着脱体を装着する方向への着脱体の付勢を行うことができる。
請求項10の発明によれば、着脱体からの排出物を設置体に収容したり、着脱体からの排出物を設置体を介して他の箇所へ搬送したりできる。
請求項11の発明によれば、作動手段および付勢手段のうちの一方のみが、設置体に設けられる場合に比べ、作動手段および付勢手段が設置される箇所を集約できる。
請求項12の発明によれば、開口の開閉を行う作動手段および付勢手段のうちの一方のみが、設置体に設けられる場合に比べ、開口の開閉を行う作動手段および付勢手段が設置される箇所を集約できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】画像形成装置の内部についての概略構成図である。
図2】画像形成部の詳細な構造を示した図である。
図3】ドラムユニットの斜視図である。
図4図3のIV-IV線におけるドラムユニットの断面図である。
図5図3のV-V線におけるドラムユニットの断面図である。
図6図3の矢印VIで示す方向からドラムユニットを見た場合の図である。
図7】(A)、(B)は、装置本体側の構成を説明する図である。
図8】(A)、(B)は、画像形成装置の斜視図である。
図9】設置体の着脱時の状態を示した図である。
図10】設置体の内部構造を示した図である。
図11】(A)、(B)は、第1回転体を説明する図である。
図12】(A)~(C)は、第1回転体の状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置10の内部についての概略構成図である。
画像形成装置10には、記録材の一例である用紙Pに対して画像を形成する画像形成手段の一例としての画像形成部240が設けられている。
また、画像形成装置10には、画像形成装置10の各部を制御する制御部200が設けられている。
【0009】
画像形成装置10の装置本体10Aの上部には、複数枚の原稿Gを1枚ずつ搬送する原稿搬送装置12が設けられている。ここで、装置本体10Aとは、筐体としての役割を有し、他の部材を支持する機能を有する部分を指す。装置本体10Aは、画像形成装置10の一部を構成する。
装置本体10Aの上部には、原稿Gを読み取る画像読み取り部238がさらに設けられている。画像読み取り部238は、原稿搬送装置12によって搬送される原稿Gや、プラテンガラス16に載せられた原稿Gの読み取りを行う。
【0010】
画像読み取り部238には、光源を備えプラテンガラス16に沿って移動する第1ミラーユニット18が設けられている。さらに、画像読み取り部238には、原稿からの反射光であって第1ミラーユニット18により反射された反射光を反射する第2ミラーユニット22が設けられている。
第2ミラーユニット22にて反射された反射光は、レンズ24を通って、CCDラインセンサ等の受光素子26へ向かう。
【0011】
画像形成部240には、互いに異なる色のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット30が設けられている。
画像形成ユニット30としては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kが設けられている。
【0012】
各画像形成ユニット30の上側には、転写ユニット100が設けられている。
転写ユニット100には、各画像形成ユニット30にて生成されたトナー像が転写される中間転写ベルト32が設けられている。中間転写ベルト32は、矢印A方向に循環移動する。
また、転写ユニット100では、中間転写ベルト32の内部に、中間転写ベルト32を駆動する駆動ロール48、中間転写ベルト32を内側から支持する支持ロール50、中間転写ベルト32に張力を付与する張力付与ロール54、中間転写ベルト32に接触配置されたアイドラーロール56,58が設けられている。
さらに、転写ユニット100には、中間転写ベルト32の清掃を行うベルト清掃装置52が設けられている。
【0013】
画像形成ユニット30の各々には、形成されるトナー像を保持する像保持体の一例としての感光体ドラム34、感光体ドラム34の帯電を行う帯電部材36が設けられている。
また、画像形成ユニット30の各々には、感光体ドラム34に対する露光を行う露光装置40、露光装置40により感光体ドラム34上に生成された静電潜像に対してトナーを付着させてトナー像を形成する現像器42が設けられている。
【0014】
中間転写ベルト32を挟み感光体ドラム34の設置側とは反対側には、感光体ドラム34上に形成されたトナー像の中間転写ベルト32への転写に用いられる一次転写部材46が設けられている。
また、各画像形成ユニット30には、感光体ドラム34から中間転写ベルト32に転写されずに感光体ドラム34に残っているトナー等を除去する除去装置44が設けられている。除去装置44は、感光体ドラム34の表面に付着している付着物であるトナー等をこの表面から除去する。
【0015】
さらに、中間転写ベルト32を挟み支持ロール50の設置側とは反対側には、中間転写ベルト32上のトナー像の用紙Pへ転写に用いられる二次転写部材60が設けられている。
以下、本明細書では、二次転写部材60が設けられている箇所を、二次転写部T2と称する。
装置本体10Aの下部であって、二次転写部T2よりも用紙Pの搬送方向における上流側には、用紙Pが収容される用紙収容部80,82,84,86が設けられている。
【0016】
用紙収容部80,82,84,86の各々には、収容された用紙Pを送りだす送り出しロール88が設けられている。また、送り出しロール88よりも下流側には、用紙Pを搬送する搬送ロール90、搬送ロール92が設けられている。
また、搬送ロール92の下流側には、用紙Pを一旦停止させ、予め定められたタイミングで、二次転写部T2へ用紙Pを送り出す送り出しロール94が設けられている。
本実施形態では、この送り出しロール94によって、二次転写部T2への用紙Pの供給が行われる。
【0017】
用紙Pの搬送方向において、二次転写部T2よりも下流側には、定着装置64が設けられている。
本実施形態では、二次転写部T2にて、中間転写ベルト32上のトナー像が用紙Pに転写される。そして、本実施形態では、トナー像が転写された用紙Pが、定着装置64を通過する。定着装置64は、トナー像が転写された用紙Pを加圧および加熱し、この用紙Pへのトナー像の定着を行う。
【0018】
用紙Pの搬送方向において、定着装置64よりも下流側には、トナー像の定着処理が済んだ用紙Pが積載される用紙積載部69が設けられている。
また、定着装置64よりも下流側には、用紙Pを搬送する複数の搬送ロール73が設けられている。本実施形態では、この搬送ロール73によって、トナー像の定着処理が済んだ用紙Pが、用紙積載部69へ搬送される。
【0019】
さらに、本実施形態では、用紙Pの表裏を反転させる反転機構63が設けられている。
本実施形態では、用紙Pの両面に画像が形成される場合、この反転機構63によって、表裏が反転された後の用紙Pが、二次転写部T2へ再び供給される。これにより、用紙Pの表裏の両面に対して、トナー像が形成される。
【0020】
用紙Pへの画像の形成に際しては、まず、画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kの各々に設けられた露光装置40から、各色の画像データに基づく光が出射される。
この光は、帯電部材36によって帯電した状態にある各色の感光体ドラム34の表面に照射される。これにより、感光体ドラム34の露光が行われ、感光体ドラム34の表面には、静電潜像が形成される。
感光体ドラム34の表面に形成された静電潜像は、現像器42によって、各色のトナー像として現像される。
【0021】
感光体ドラム34の表面に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー画像は、一次転写部材46によって、中間転写ベルト32上に転写される。これにより、中間転写ベルト32上は、各色のトナー像が互いに重ねられた状態のトナー像が形成される。
そして、本実施形態では、トナー像が、二次転写部T2にて、この二次転写部T2へ供給された用紙Pに対して転写される。
【0022】
そして、本実施形態では、トナー像が転写された用紙Pが、定着装置64へ達し、用紙Pへのこのトナー像の定着が行わる。これにより、画像が形成された用紙Pが生成される。その後、この用紙Pは、用紙積載部69へ搬送されてこの用紙積載部69に積載される。
なお、用紙Pの両面に画像が形成される場合は、用紙Pの表裏の両面に画像が形成されたうえで、この用紙Pが、用紙積載部69に積載される。
【0023】
図2は、画像形成部240の詳細な構造を示した図である。
本実施形態では、画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kの各々に、ドラムユニット400、現像ユニット500が設けられている。さらに、本実施形態では、ドラムユニット400に設けられたフレームFの裏側に、露光ユニット600が設けられている。
本実施形態では、ドラムユニット400に、図1にて示した感光体ドラム34、帯電部材36、除去装置44が設けられ、現像ユニット500に、図1に示した現像器42が設けられ、露光ユニット600に、図1に示した露光装置40が設けられている。
【0024】
本実施形態では、ドラムユニット400、現像ユニット500、露光ユニット600の各々は、装置本体10Aに対する着脱が可能になっている。
具体的には、本実施形態では、図2の紙面に対して直交する方向へ且つ図中手前側方向へ、ドラムユニット400、現像ユニット500、露光ユニット600の各々を引っ張ることで、装置本体10Aからのこれらのユニットの取り外しを行える。
また、これらのユニットの各々を、図2の紙面に対して直交する方向へ且つ図中奥側方向へ押圧することで、装置本体10Aに対するこれらのユニットの装着を行える。
【0025】
図3は、ドラムユニット400の斜視図である。図4は、図3のIV-IV線におけるドラムユニット400の断面図である。
着脱体の一例としてのドラムユニット400には、図3図4に示すように、像保持体の一例としての感光体ドラム34が設けられている。
さらに、図4に示すように、ドラムユニット400には、感光体ドラム34の帯電を行う帯電部材36、この帯電部材36の清掃を行う清掃部材37が設けられている。
【0026】
さらに、図4に示すように、ドラムユニット400には、感光体ドラム34に残留したトナーなど、感光体ドラム34に付着した付着物を除去する除去装置44が設けられている。
本実施形態では、除去装置44の一部として、いわゆるクリーニングブレード441が設けられている。このクリーニングブレード441は、感光体ドラム34の表面に接触配置され、感光体ドラム34の表面に付着した付着物をかき取り、感光体ドラム34の表面からこの付着物を除去する。
除去された付着物は、排出物となり、ドラムユニット400から排出される。
【0027】
除去装置44には、クリーニングブレード441が感光体ドラム34から除去した付着物を収容する収容部442が設けられている。
この収容部442内には、付着物の搬送を行う搬送部材443が設けられている。この搬送部材443は、図3にて示す感光体ドラム34の軸方向に沿って配置されている。
図4に示すように、搬送部材443は、回転軸43Aと、この回転軸43Aの表面から突出した突出部43Bとにより構成される。突出部43Bは、回転軸43Aの周りに且つ螺旋状に設けられている。
【0028】
本実施形態では、回転軸43Aが不図示の駆動源によって回転駆動されることで、突出部43Bが、回転軸43Aの軸方向に向けて付着物を押し出す。これにより、図3の矢印3Aで示す方向への付着物の搬送が行われる。
本実施形態では、搬送部材443により搬送される付着物は、図3に示す、円筒状の筒状部402まで搬送される。本実施形態では、この筒状部402の周囲に、塞ぎ部材404が設けられている。
【0029】
図5は、図3のV-V線におけるドラムユニット400の断面図である。
図5に示すように、ドラムユニット400には、円筒状の筒状部402が設けられている。本実施形態では、搬送部材443(図4参照)によって、付着物が、この筒状部402まで搬送される。
筒状部402の下部には、開口402Aが設けられ、本実施形態では、この開口402Aを通じて、付着物が排出される。付着物は、ドラムユニット400からの排出物であり、本実施形態では、ドラムユニット400からの排出物は、筒状部402の開口402Aから落下して下方へ向かう。
筒状部402の開口402Aの下方には、後述する設置体の一部が配置され、開口402Aから排出される排出物は、この設置体へ渡される。
【0030】
さらに、本実施形態では、筒状部402の周りを移動可能に設けられ、筒状部402に形成された開口402Aを塞ぐ塞ぎ部材404が設けられている。
塞ぎ部材404は、筒状部402を回転軸としてこの筒状部402の周方向への回転が可能となっている。
塞ぎ部材404の外周面には、塞ぎ部材404の径方向における外側方向に向かって突出する突出部404Aが設けられている。
【0031】
図5に示す状態では、筒状部402に設けられた開口402Aの対向位置に、塞ぎ部材404に設けられた開口404Bが位置する状態となっており、図5に示す状態では、ドラムユニット400からの排出物が、ドラムユニット400の外部へ排出される。
本実施形態では、図5に示す状態から、時計回り方向へ塞ぎ部材404が90°回転すると、筒状部402の開口402Aの対向位置に、塞ぎ部材404が位置するようになり、筒状部402の開口402Aが塞がれる。
【0032】
図6は、図3の矢印VIで示す方向からドラムユニット400を見た場合の図である。なお、図6では、画像形成装置10の装置本体10A側に設けられた、付勢部材の一例としてのばね部材406も表示している。
本実施形態では、ドラムユニット400の下部に、装置本体10A側に設けられた被乗り越え部(後述)を乗り越える乗り越え部408が設けられている。
ドラムユニット400の下部には、感光体ドラム34の軸方向に沿って延びる弾性片409と、弾性片409の先端部に設けられこの弾性片409から下方に向かって突出した突起410とが設けられている。本実施形態では、乗り越え部408は、この突起410により構成されている。
【0033】
図6では、矢印6Aで示す方向が、ドラムユニット400の装着方向となっている。
本実施形態では、弾性片409は、この装着方向に向かって延びている。弾性片409の先端部に設けられた突起410の下面には、装着方向とは反対方向に向かうに従い弾性片409から離れる斜面410Aが形成されている。
また、本実施形態では、ドラムユニット400の装着方向において、ドラムユニット400よりも奥側には、上記の通り、付勢部材の一例としてのばね部材406が設けられている。このばね部材406は、画像形成装置10の装置本体10A側に設けられている。
ばね部材406は、ドラムユニット400の装着方向とは反対方向へドラムユニット400を押圧し、この反対方向へドラムユニット400を付勢する。
【0034】
図7(A)、(B)は、装置本体10A側の構成を説明する図である。
本実施形態では、図7(A)に示すように、装置本体10A側に、乗り越え部408が乗り越える被乗り越え部510が設けられている。
本実施形態では、ユーザによって、ドラムユニット400が装着方向へ押圧されると、図7(A)、(B)に示すように、ドラムユニット400側に設けられた乗り越え部408が、装置本体10A側に設けられた被乗り越え部510を乗り越える。
【0035】
より具体的には、ドラムユニット400が装着方向へ押圧されると、乗り越え部408に設けられた斜面410Aが、被乗り越え部510に突き当たり、図7(A)に示すように、乗り越え部408が上方へ移動する。これにより、被乗り越え部510の脇を、乗り越え部408が通過する。
そして、ドラムユニット400が装着方向へさらに押圧されると、乗り越え部408が、被乗り越え部510の脇を完全に通過する。そして、本実施形態では、弾性片409の復元力によって、乗り越え部408が下方へ移動する。
これにより、図7(B)に示すように、ドラムユニット400側に設けられた乗り越え部408が、被乗り越え部510を乗り越える形となる。
【0036】
乗り越え部408が、被乗り越え部510を乗り越えると、ドラムユニット400が、装置本体10Aの予め定められた箇所に配置される状態となる。
なお、本実施形態では、上記の通り、ばね部材406によってドラムユニット400が反対方向へ付勢される構成となっている。このため、本実施形態では、乗り越え部408(図7(B)参照)が、被乗り越え部510を乗り越えた後は、乗り越え部408が、被乗り越え部510側へ付勢され、図7(B)に示すように、この被乗り越え部510に突き当たる。
本実施形態では、被乗り越え部510に対して乗り越え部408が突き当たることで、ドラムユニット400の装着方向におけるドラムユニット400の位置決めが行われる。
【0037】
図8(A)、(B)は、画像形成装置10の斜視図である。
図8(A)は、画像形成装置10に設けられた外装カバー10Bが閉じられた状態を示し、図8(B)は、画像形成装置10に設けられた外装カバー10Bが開けられた状態を示している。
本実施形態では、図8(A)に示すように、画像形成装置10は、背面101、前面102、右側面103、左側面104を有する。
さらに、本実施形態では、図8(B)に示すように、画像形成装置10の装置本体10Aに対して設置される設置体700が設けられている。この設置体700は、画像形成装置10の前面102側に設置される。設置体700は、ドラムユニット400から排出される上記の排出物を受ける機能を有する。
【0038】
本実施形態では、上記の通り、ドラムユニット400に設けられた開口402A(図5参照)から排出物が排出される。本実施形態では、ドラムユニット400に設けられた開口402Aを通じてこのドラムユニット400から排出される排出物を、設置体700が受ける構成となっている。
なお、本実施形態では、現像ユニット500(図2参照)、転写ユニット100に設けられたベルト清掃装置52(図1参照)からも排出物が排出され、設置体700がこの排出物を受ける構成となっている。
設置体700は、排出物の搬送機能を有しており、ドラムユニット400、現像ユニット500、ベルト清掃装置52から受け取った排出物を、不図示の収容容器まで搬送する。
【0039】
図8に示す設置体700は、装置本体10Aに対する着脱が可能となっており、例えば、ドラムユニット400の交換が行われる際には、図9(設置体700の着脱時の状態を示した図)に示すように、画像形成装置10の手前側方向へ引っ張られて、装置本体10Aから取り外される。
なお、設置体700の設置態様は、これに限らず、例えば、ヒンジを中心に設置体700が回転するようにしてもよい。また、その他に、例えば、上下方向や左右方向へ設置体700がスライド移動する構成としてもよい。
【0040】
設置体700は、上記の転写ユニット100(図2参照)、ドラムユニット400、現像ユニット500、露光ユニット600を覆うように装置本体10Aに設置される。
本実施形態では、画像形成装置10(図9参照)の奥行方向において、設置体700よりも奥側に、転写ユニット100(図2参照)、ドラムユニット400、現像ユニット500、露光ユニット600が配置される。
本実施形態では、設置体700よりも奥側に、転写ユニット100、ドラムユニット400、現像ユニット500、露光ユニット600が配置されることで、転写ユニット100、ドラムユニット400、現像ユニット500、露光ユニット600が、設置体700により覆われる形となる。
【0041】
ここで、「転写ユニット100、ドラムユニット400、現像ユニット500、露光ユニット600が、設置体700により覆われる」とは、画像形成装置10の奥側方向に向けて且つこの奥側方向と直交する仮想の平面(不図示)に対して、これらのユニットおよび設置体700を投影した場合に、これらのユニットと設置体700との間に重なりが生じる状態を指す。
本実施形態では、複数設けられたこれらのユニットの各々について、ユニットの全ての部分が、設置体700により覆われる構成となっているが、これに限らず、ユニットの一部分が設置体700により覆われる構成であってもよい。
【0042】
図8に示すように、設置体700には、回転可能に設けられ、ユーザにより操作されると稼働する被稼働部710が設けられている。
本実施形態では、設置体700が装置本体10Aに設置され、設置体700がドラムユニット400等を覆っている状態で、被稼働部710が、操作者によって操作されて稼働する。
この場合、本実施形態では、稼働するこの被稼働部710に連動して、設置体700に設けられた、付勢手段の一例としての付勢機構(後述)が作動する。
【0043】
これにより、本実施形態では、ドラムユニット400が、ドラムユニット400が装着される方向へ付勢される。具体的には、ドラムユニット400が、画像形成装置10の奥側方向へ付勢される。言い換えると、ドラムユニット400は、画像形成装置10の背面101(図8(A)参照)側へ付勢される。
また、本実施形態では、稼働する被稼働部710に連動して、設置体700に設けられた作動機構(後述)が作動する。これにより、作動部の一例としての塞ぎ部材404(図5参照)が作動し、ドラムユニット400に設けられた開口402Aが開放される。
【0044】
図10は、設置体700の内部構造を示した図である。
図10に示すように、また、上記にて説明した通り、設置体700には、回転可能に設けられた被稼働部710が設けられている。
被稼働部710には、被稼働部710の径方向に沿って延び、ユーザの指が掛けられる指かけ部710Aが設けられている。
【0045】
さらに、設置体700には、ドラムユニット400に設けられた作動部を作動させる作動機構450が設けられている。
作動手段の一例としてのこの作動機構450は、被稼働部710に連動し、被稼働部710からの力を受けて、作動部を作動させる。
本実施形態では、ドラムユニット400の開口402Aを塞ぐ塞ぎ部材404(図5参照)が、作動部となっており、作動機構450は、塞ぎ部材404を作動させて、ドラムユニット400に設けられた開口402Aの開閉を行う。
より具体的には、作動機構450は、塞ぎ部材404を回転させて、ドラムユニット400に設けられた開口402Aの開閉を行う。
【0046】
さらに、本実施形態では、設置体700に、ドラムユニット400の装着方向へこのドラムユニット400を付勢する付勢機構470が設けられている。
付勢手段の一例としてのこの付勢機構470は、設置体700がドラムユニット400を覆っている状態で被稼働部710に連動し、ドラムユニット400を装置本体10Aに装着する際の装着方向へ付勢する。
本実施形態では、作動機構450および付勢機構470の両者が、設置体700に設けられている。より具体的には、本実施形態では、塞ぎ部材404を作動させて開口402Aの開閉を行う作動機構450、および、ドラムユニット400の付勢を行う付勢機構470の両者が、設置体700に設けられている。
【0047】
本実施形態では、ユーザが、被稼働部710を、一方向の一例である矢印10Aで示す方向へ回転させることで、作動部の一例である塞ぎ部材404が作動して開口402Aの開放が行われ、また、ドラムユニット400を装着する方向へのドラムユニット400の付勢が行われる。
より具体的には、本実施形態では、ユーザが、被稼働部710を一方向へ回転させることで、塞ぎ部材404が回転して開口402Aの開放が行われ、また、画像形成装置10の奥側方向へのドラムユニット400の付勢が行われる。
一方、本実施形態では、ユーザが、被稼働部710を、矢印10Aで示す方向とは反対方向へ回転させると、塞ぎ部材404が作動して開口402Aの閉鎖が行われる。
【0048】
本実施形態では、図10に示すように、作動機構450、付勢機構470の一部を構成するスライド部材481と、このスライド部材481からの力を受けて回転する第1回転体490とが設けられている。
本実施形態では、回転体の一例としてのこの第1回転体490は、画像形成ユニット30Y、30M、30C、30K(図1参照)の各々に設けられたドラムユニット400に対応する形で設けられ、複数設けられている。
【0049】
本実施形態では、被稼働部710の回転によってスライド部材481がスライド移動し、スライド部材481のスライド移動によって、第1回転体490の各々が回転する。
本実施形態では、スライド部材481に設けられたラックギア(不図示)に対して、被稼働部710に設けられたギアが噛み合っており、被稼働部710が回転すると、スライド部材481がスライド移動を行う。
【0050】
そして、スライド部材481がスライド移動を行うと、このスライド部材481からの力を第1回転体490が受け、第1回転体490が回転する。
具体的には、本実施形態では、スライド部材481に設けられたラックギアRGに対して、第1回転体490の外周面に設けられたギアが噛み合っており、スライド部材481がスライド移動を行うと、第1回転体490が回転する。
【0051】
第1回転体490が回転すると、これに連動して、塞ぎ部材404(図5参照)が回転し、ドラムユニット400に設けられた開口402Aの開放が行われる。
さらに、本実施形態では、第1回転体490が回転すると、後述する押圧部材が、ドラムユニット400に向かって進出し、この押圧部材によって、画像形成装置10の奥側方向へのドラムユニット400の付勢が行われる。
【0052】
なお、本実施形態では、第2回転体498も設けられている。この第2回転体498は、画像形成ユニット30Y、30M、30C、30K(図1参照)の各々に設けられた現像ユニット500(図2参照)に対応する形で設けられている。
本実施形態では、スライド部材481がスライド移動を行うと、このスライド部材481からの力を第2回転体498も受け、第2回転体498も回転する。
第2回転体498が回転すると、現像ユニット500に設けられた塞ぎ部材(不図示)が作動し、現像ユニット500に設けられた開口の開閉が行われる。
【0053】
図11(A)、(B)は、第1回転体490を説明する図である。図11(A)は、図10の矢印XIAで示す方向から第1回転体490を見た場合の斜視図である。図11(B)は、図11(A)の矢印XIBで示す方向から第1回転体490を見た場合の斜視図である。
本実施形態では、図11(B)に示すように、第1回転体490には、ドラムユニット400に設けられた塞ぎ部材404(図11(A)参照)が入る貫通孔491が設けられている。
本実施形態では、装置本体10A(図9参照)に対する設置体700の設置が行われると、この貫通孔491内に、筒状部402(図3参照)、塞ぎ部材404が入る。
【0054】
また、本実施形態では、図11(B)に示すように、第1回転体490に、筒状部402(図5参照)に設けられた開口402Aからの排出物を通すための排出物用開口490Xが設けられている。
さらに、本実施形態では、図11(A)に示すように、第1回転体490の外周面には、スライド部材481(図10参照)に設けられたラックギアRGにかみ合うギア492が設けられている。
【0055】
本実施形態では、図11(B)の矢印11Bで示す方向から第1回転体490を見た場合における貫通孔491の形状が、略D字状となっている。また、本実施形態では、塞ぎ部材404についても、図3に示すように、その外形形状が略D字状となっている。
本実施形態では、塞ぎ部材404の外形形状に、貫通孔491の内面の形状が倣うようになっており、第1回転体490内に、塞ぎ部材404が入った状態で、第1回転体490が回転すると、第1回転体490の回転に従動する形で、塞ぎ部材404が回転する。
【0056】
なお、本実施形態では、塞ぎ部材404の外形形状に、貫通孔491の内面の形状を倣わせることで、第1回転体490の回転に塞ぎ部材404が従動するようにしたが、第1回転体490の回転に塞ぎ部材404を従動させる態様はこれに限られない。
第1回転体490の回転に塞ぎ部材404を従動させる他の態様としては、例えば、第1回転体490の内周面に、塞ぎ部材404に設けられた突出部404A(図5参照)が入る溝を形成し、第1回転体490が、この突出部404Aを塞ぎ部材404の周方向に押圧することで、塞ぎ部材404の回転が行われるようにしてもよい。
【0057】
さらに、本実施形態では、図11(A)に示すように、設置体700側に、付勢機構470(図10参照)の一部として機能する押圧部材493と、この押圧部材493を塞ぎ部材404が位置する側へ付勢するコイルスプリング494とが設けられている。
さらに、本実施形態では、図11(B)に示すように、第1回転体490に、第1回転体490の周方向に沿って延びるカム面800が設けられている。
本実施形態では、押圧部材493に設けられた被押し当て部493A(図11(A)参照)に対して、第1回転体490に設けられたカム面800が接触する構成となっている。
【0058】
図11(B)に示すように、カム面800には、第1平坦面801と、第1斜面802と、中間平坦面803と、第2斜面804と、第2平坦面805とが設けられている。
第1平坦面801、中間平坦面803、第2平坦面805は、第1回転体490の軸方向に直交する仮想の平面(不図示)に沿うように形成されている。
第1斜面802、第2斜面804は、この仮想の平面に対して傾斜する状態で設けられている。
【0059】
また、本実施形態では、第1回転体490の軸方向において、第1平坦面801のこの軸方向における位置と、第2平坦面805のこの軸方向における位置とが一致している。
また、本実施形態では、第1回転体490の軸方向において、中間平坦面803は、第1平坦面801、第2平坦面805よりも、塞ぎ部材404(図11(A)参照)の設置側に位置する。
さらに、本実施形態では、第1斜面802は、第1平坦面801と中間平坦面803とを接続する形で設けられ、第2斜面804は、第2平坦面805と中間平坦面803とを接続する形で設けられている。
【0060】
本実施形態では、図11(A)に示すように、第1回転体490は、ドラムユニット400の装着方向に沿って延びる回転軸11Xを中心に回転するようになっている。
また、本実施形態では、押圧部材493が、ドラムユニット400に連動する連動部となっている。本実施形態では、ドラムユニット400に連動する連動部の一例であるこの押圧部材493に設けられた被押し当て部493Aに対して、第1回転体490に設けられたカム面800(図11(B)参照)が接触する。
付勢機構470(図10参照)は、カム面800を備えるこの第1回転体490を、回転軸11Xを中心に回転させることで、ドラムユニット400の装着方向へのドラムユニット400の付勢を行う。
【0061】
図12(A)~(C)は、第1回転体490の状態を示した図である。
図12(A)は、第1回転体490が回転する前の状態を示し、図12(B)は、第1回転体490が回転している途中における第1回転体490の状態を示し、図12(C)は、第1回転体490が回転した後の状態を示している。
図12(A)に示す状態は、装置本体10Aに設置体700が設置された直後の状態ともいえる。
図12(A)に示す、第1回転体490の回転が行われる前の状態においては、押圧部材493に設けられた被押し当て部493Aに対して、第1平坦面801(図11(B)参照)が接触する状態となっている。
【0062】
図12(A)に示す状態から、第1回転体490の回転が開始されると、被押し当て部493Aの対向位置に第1斜面802(図11(B)参照)が位置するようになる。
これにより、押圧部材493が、塞ぎ部材404に接近する。
第1回転体490の回転が開始されると、被押し当て部493Aが、第1斜面802により案内されながら、塞ぎ部材404側へ移動し、これに伴い、押圧部材493が、塞ぎ部材404に接近する。
また、図12(A)に示す状態から、第1回転体490の回転が開始されると、塞ぎ部材404の回転が開始され、ドラムユニット400に設けられた開口402A(図5参照)の開放が開始される。
【0063】
本実施形態では、被押し当て部493Aが、第1斜面802により案内されている途中で、押圧部材493が、塞ぎ部材404に接触し、この塞ぎ部材404の押圧を開始する。
この際、押圧部材493は、ドラムユニット400を装着する方向へ、この塞ぎ部材404を押圧する。これにより、画像形成装置10の奥側へのドラムユニット400の付勢が行われる。
【0064】
図12(B)に示す状態は、被稼働部710(図8(B)参照)の回転が半分行われた場合における、第1回転体490等の状態を示している。
本実施形態では、被稼働部710の回転が半分行われた状態となると、被押し当て部493Aの対向位置に、中間平坦面803(図11(B)参照)が位置する状態となる。
この状態では、押圧部材493が塞ぎ部材404に向かって進出しており、押圧部材493が塞ぎ部材404を押圧している状態となっている。言い換えると、押圧部材493が、ドラムユニット400を押圧している状態となっている。
【0065】
また、被稼働部710の回転が半分行われた状態となると、塞ぎ部材404がさらに回転した状態となり、ドラムユニット400に設けられた開口402Aがさらに開放された状態となる。
本実施形態では、ユーザによって被稼働部710が操作されてドラムユニット400の開口402Aが開放される場合に、ドラムユニット400を装着する方向へのこのドラムユニット400の付勢が行われる。
【0066】
その後、本実施形態では、ユーザによる被稼働部710の操作がさらに行われて、図12(C)に示すように、第1回転体490がさらに回転する。
第1回転体490の状態が、図12(B)に示す状態から図12(C)に示す状態となる際には、被押し当て部493Aが、第2斜面804(図11(B)参照)により押圧されて、押圧部材493が、ドラムユニット400から離れる方向へ移動する。
これにより、本実施形態では、ドラムユニット400を装着する方向とは反対方向へのドラムユニット400の移動が可能になる。
【0067】
図12(C)に示す状態となると、被押し当て部493Aの対向位置に、第2平坦面805(図11(B)参照)が位置するようになり、ドラムユニット400から離れる方向へ移動した後の押圧部材493が停止する状態となる。
また、図12(C)に示す状態となると、ドラムユニット400の開口402Aの対向位置に、塞ぎ部材404が位置しない状態となり、ドラムユニット400の開口402Aが、完全に開放された状態となる。
【0068】
本実施形態では、付勢機構470(図10参照)は、ドラムユニット400を装着する方向へドラムユニット400を付勢した後、この装着する方向へのこの付勢を停止し、上記の通り、この装着する方向とは反対方向へのドラムユニット400の移動を可能にする。
より具体的には、付勢機構470は、ユーザによる一方向への被稼働部710の操作が行われている途中で、付勢を停止し、一方向へのこの操作が行われている途中で、反対方向へのドラムユニット400の移動を可能にする。
【0069】
本実施形態では、上記のように、押圧部材493(図12(A)参照)によって、ドラムユニット400に設けられた塞ぎ部材404が押圧される。
これにより、本実施形態では、ユーザによるドラムユニット400の押し込みの程度が小さく、乗り越え部408(図7(A)参照)が、装置本体10A側に設けられた被乗り越え部510を乗り越えていない場合に、乗り越え部408が、この被乗り越え部510を乗り越えるようになる。
【0070】
本実施形態では、上記の反対方向へのドラムユニット400の移動が可能となる前に、ドラムユニット400に設けられた乗り越え部408が、被乗り越え部510を乗り越える構成となっている。
より具体的には、本実施形態では、被押し当て部493Aの対向位置に中間平坦面803が位置する状態となる前に、ドラムユニット400に設けられた乗り越え部408が、被乗り越え部510を乗り越える構成となっている。
【0071】
言い換えると、本実施形態では、被押し当て部493Aの対向位置に第1斜面802が位置している状態のときに、ドラムユニット400に設けられた乗り越え部408が、被乗り越え部510を乗り越える構成となっている。
これにより、乗り越え部408が被乗り越え部510を乗り越える前に、ドラムユニット400の付勢が停止する事態が避けられる。
【0072】
さらに、本実施形態では、反対方向へのドラムユニット400の移動が可能な状態となると、図7(B)に示したように、ドラムユニット400の乗り越え部408が、装置本体10A側に設けられた被乗り越え部510に突き当たるようになる。
より具体的には、本実施形態では、被押し当て部493Aの対向位置に第2斜面804が位置する状態となると、反対方向へのドラムユニット400の移動が開始される。
これにより、乗り越え部408が、被乗り越え部510に向かって移動して、この被乗り越え部510に突き当たる。
【0073】
本実施形態では、反対方向へドラムユニット400を付勢するばね部材406(図6参照)が設けられており、このばね部材406による付勢によって、乗り越え部408が、装置本体10A側に設けられた被乗り越え部510に突き当たる。
これにより、装置本体10Aに対するドラムユニット400の位置決めが行われる。
【0074】
ここで、第1回転体490に第2斜面804(図11(B)参照)を設けずに、押圧部材493がドラムユニット400を押圧し続ける構成も考えられる。ところで、この場合、ドラムユニット400の長手方向におけるドラムユニット400の位置決めの精度が低下しやすい。
これに対し、本実施形態のように、被乗り越え部510を乗り越えた後の乗り越え部408が、この被乗り越え部510に突き当たる構成であると、ドラムユニット400の位置決めの精度を確保しやすい。
【0075】
なお、本実施形態では、上記の通り、第1回転体490は、画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kの各々に対応する形で設けられ、複数設けられている。また、押圧部材493、ばね部材406、コイルスプリング494も、画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kの各々に対応する形で設けられ、複数設けられている。
このため、本実施形態では、付勢機構470は、複数のドラムユニット400を装着する方向へ付勢する。また、作動機構450は、複数のドラムユニット400の各々に設けられた、作動部である塞ぎ部材404を作動させる。
【0076】
(その他)
上記では、ドラムユニット400に連動する部材である押圧部材493に対して、カム面800を接触させて、画像形成装置10の奥側へのドラムユニット400の移動、反対方向へのドラムユニット400の移動を行った。
言い換えると、上記では、押圧部材493に対して、カム面800を接触させて、ドラムユニット400の装着方向に沿ったドラムユニット400の進退を行った。
【0077】
ところで、ドラムユニット400の進退は、これに限らず、ドラムユニット400に対して、第1回転体490に設けたカム面800を直接接触させて、ドラムユニット400の進退を行ってもよい。
この場合は、カム面800に形成される上記の複数の斜面、平坦面のうちの、中間平坦面803を、第1平坦面801、第2平坦面805よりもドラムユニット400側に配置するようにする。
【0078】
さらに、この場合、例えば、被稼働部710の回転の開始前の状態のときには、第1平坦面801、第2平坦面805の何れか一方の平坦面を、ドラムユニット400に接触させるようにする。
そして、この場合、被稼働部710が稼働して回転すると、第1斜面802、第2斜面804の何れか一方の斜面によって、ドラムユニット400が次第に押圧され、ドラムユニット400が、装置本体10Aの奥側へ移動する。
そして、被稼働部710がさらに回転すると、中間平坦面803が、ドラムユニット400に接触するようになり、ドラムユニット400の付勢が停止される。
【0079】
そして、被稼働部710がさらに回転すると、第1斜面802、第2斜面804のうちの他方の斜面が、ドラムユニット400に接触するようになり、反対方向へのドラムユニット400の移動が開始される。
ドラムユニット400に対して、カム面800を直接接触させる構成であっても、上記と同様、乗り越え部408が被乗り越え部510を乗り越えるようになり、また、被乗り越え部510を乗り越えた後の乗り越え部408が、被乗り越え部510に突き当たるようになる。
【0080】
また、上記では、作動部の一例として、塞ぎ部材404を説明したが、作動部は、塞ぎ部材404に限られない。作動機構450によって作動される対象は、塞ぎ部材404以外であってもよい。
この場合は、被稼働部710がユーザにより操作されて、塞ぎ部材404以外の他の作動部の作動が行われる際に、上記と同様、着脱体の装着方向へ着脱体の付勢が行われ、また、反対方向への着脱体の付勢が行われることになる。
【0081】
また、着脱体についても、ドラムユニット400に限らず、現像ユニット500や、露光ユニット600などの他の着脱体を対象とし、この他の着脱体の作動部を作動させる際に、装着方向へこの着脱体の付勢、反対方向への着脱体の付勢が行われるようにしてもよい。
また、着脱体としては、その他に、トナーカートリッジなども挙げられ、このトナーカートリッジの作動部を作動させる際に、装着方向へこのトナーカートリッジの付勢、反対方向へのトナーカートリッジの付勢が行われるようにしてもよい。
【0082】
また、上記では、被稼働部710が、円盤状に形成された場合を一例に説明したが、被稼働部710は、円盤状に限らず、レバー状など他の形状であってもよい。
また、上記では、被稼働部710が、回転する態様であったが、被稼働部710の稼働の態様はこれに限られない。
被稼働部710は、例えば、ユーザによる操作によって、スライド移動するようにしてもよい。被稼働部710がスライド移動する構成であっても、上記と同様、着脱体に設けられた作動部の作動、着脱体の付勢を行える。
【0083】
また、上記では、ユーザが被稼働部710を稼働させると、作動部の一例である塞ぎ部材404が回転する構成であったが、被稼働部710が稼働された際の作動部の作動の態様は、回転する態様に限らず、移動する態様であってもよい。
具体的には、上記では、作動部でありシャッタとなる塞ぎ部材404が、回転する構成であったが、ユーザが被稼働部710を稼働させると、塞ぎ部材404がスライド移動して、ドラムユニット400に設けられた開口402Aが開閉されるようにしてもよい。
【0084】
(付記)
(((1)))
装置本体と、
前記装置本体に対する着脱が可能な着脱体と、
ユーザにより操作されると稼働する被稼働部を有し、前記着脱体の少なくとも一部を覆うように前記装置本体に設置される設置体と、
前記設置体が前記着脱体の少なくとも一部を覆っている状態で、前記被稼働部に連動し、当該着脱体を前記装置本体に装着する方向へ付勢する付勢手段と、
を備える画像形成装置。
(((2)))
前記被稼働部は、回転可能となっており、
前記着脱体は、作動部を有し、
ユーザが前記被稼働部を一方向へ回転させることで、前記作動部が作動するともに、前記装着する方向への前記着脱体の付勢が行われる(((1)))に記載の画像形成装置。
(((3)))
前記着脱体は、開口を有するともに、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材を有し、
ユーザが前記被稼働部を一方向へ回転させることで、前記作動部である前記塞ぎ部材が移動又は回転して前記開口の開放が行われるともに、前記装着する方向への前記着脱体の付勢が行われる(((2)))に記載の画像形成装置。
(((4)))
前記着脱体は、開口と、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材とを有し、
前記付勢手段は、ユーザによって前記被稼働部が操作されて前記塞ぎ部材が作動し前記着脱体の前記開口が開放される場合に、前記装着する方向へ当該着脱体を付勢する(((1)))に記載の画像形成装置。
(((5)))
前記付勢手段は、複数の前記着脱体を前記装着する方向へ付勢する(((1)))乃至(((4)))の何れかに記載の画像形成装置。
(((6)))
前記付勢手段は、前記着脱体を前記装着する方向へ付勢した後、当該装着する方向への当該付勢を停止し、当該装着する方向とは反対方向への当該着脱体の移動を可能にする(((1)))乃至(((5)))の何れかに記載の画像形成装置。
(((7)))
前記付勢手段は、ユーザによる一方向への前記被稼働部の操作が行われている途中で、前記付勢を停止し、当該一方向への当該操作が行われている途中で、前記反対方向への前記着脱体の移動を可能にする(((6)))に記載の画像形成装置。
(((8)))
前記反対方向へ前記着脱体を付勢する付勢部材をさらに備え、
前記反対方向への前記着脱体の移動が可能となる前に、前記装着する方向へ移動する当該着脱体に設けられた乗り越え部が、前記装置本体側に設けられた被乗り越え部を乗り越え、
前記反対方向への前記着脱体の移動が可能な状態となると、前記付勢部材によって当該反対方向へ付勢される当該着脱体の前記乗り越え部が、前記装置本体側に設けられた前記被乗り越え部に突き当たる(((7)))に記載の画像形成装置。
(((9)))
前記付勢手段は、前記着脱体に接触し又は当該着脱体に連動する連動部に接触する斜面を備え前記装着する方向に沿って延びる回転軸を中心に回転する回転体を回転させて、当該着脱体を当該装着する方向へ付勢する(((1)))乃至(((8)))の何れかに記載の画像形成装置。
(((10)))
前記設置体は、前記着脱体に設けられた開口を通じて当該着脱体から排出される排出物を受ける機能を有する(((1)))乃至(((9)))の何れかに記載の画像形成装置。
(((11)))
前記着脱体は、作動部を有し、
前記被稼働部に連動し、前記作動部を作動させる作動手段をさらに備え、
前記付勢手段および前記作動手段の両者が、前記設置体に設けられている(((1)))乃至(((10)))の何れかに記載の画像形成装置。
(((12)))
前記作動部は、前記着脱体に設けられた開口を塞ぐ塞ぎ部材であり、
前記作動手段は、前記塞ぎ部材を移動又は回転させて、前記開口の開閉を行い、
前記付勢手段および前記開口の開閉を行う前記作動手段の両者が、前記設置体に設けられている(((11)))に記載の画像形成装置。
【0085】
(((1)))に係る画像形成装置によれば、着脱体を画像形成装置に装着する場合において、ユーザが手動で押すことにより着脱体の装着を行う場合と比較して、着脱体を画像形成装置内の適切な位置に固定することができる。
(((2)))に係る画像形成装置によれば、ユーザが被稼働部を一方向へ回転させる操作を行った場合に、着脱体に設けられた作動部を作動させることができ、また、装着する方向への着脱体の付勢を行うことができる。
(((3)))に係る画像形成装置によれば、ユーザが被稼働部を一方向へ回転させる操作を行った場合に、着脱体に設けられた開口の開放が行われるようにすることができ、さらに、装着する方向への着脱体の付勢を行うことができる。
(((4)))に係る画像形成装置によれば、ユーザによって被稼働部が操作されて着脱体の開口が開放される場合に、着脱体を装着する方向への着脱体の付勢を行うことができる。
(((5)))に係る画像形成装置によれば、付勢手段が、単数の着脱体を付勢する場合に比べ、複数の着脱体の装着を行うユーザの作業性を向上させることができる。
(((6)))に係る画像形成装置によれば、装着する方向への着脱体の付勢を行えるようにしつつ、この装着する方向とは反対方向への着脱体の移動を行えるようにすることができる。
(((7)))に係る画像形成装置によれば、ユーザによる一方向への被稼働部の操作が行われている途中で、着脱体の装着方向とは反対方向への着脱体の移動を行えるようにすることができる。
(((8)))に係る画像形成装置によれば、着脱体の装着方向への付勢を行った後の着脱体の位置決めを行うことができる。
(((9)))に係る画像形成装置によれば、回転体を用い、着脱体を装着する方向への着脱体の付勢を行うことができる。
(((10)))に係る画像形成装置によれば、着脱体からの排出物を設置体に収容したり、着脱体からの排出物を設置体を介して他の箇所へ搬送したりできる。
(((11)))に係る画像形成装置によれば、作動手段および付勢手段のうちの一方のみが、設置体に設けられる場合に比べ、作動手段および付勢手段が設置される箇所を集約できる。
(((12)))に係る画像形成装置によれば、開口の開閉を行う作動手段および付勢手段のうちの一方のみが、設置体に設けられる場合に比べ、開口の開閉を行う作動手段および付勢手段が設置される箇所を集約できる。
【符号の説明】
【0086】
10…画像形成装置、10A…装置本体、400…ドラムユニット、402A…開口、404…塞ぎ部材、406…ばね部材、408…乗り越え部、450…作動機構、470…付勢機構、490…第1回転体、510…被乗り越え部、700…設置体、710…被稼働部
図1
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