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特開2024-171433半導体装置、車両および半導体装置の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171433
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】半導体装置、車両および半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/29 20060101AFI20241205BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
H01L23/30 Z
H01L25/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088433
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(72)【発明者】
【氏名】神田 沢水
【テーマコード(参考)】
4M109
【Fターム(参考)】
4M109AA04
4M109BA01
4M109CA26
4M109EA20
(57)【要約】
【課題】 放熱を促進することが可能な半導体装置、車両および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体装置A1は、半導体素子10と、半導体素子10に接する封止体70と、を備える。封止体70は、セラミックを主成分とする。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子と、
前記半導体素子に接する封止体と、を備え、
前記封止体は、セラミックを主成分とする、半導体装置。
【請求項2】
前記半導体素子が搭載された支持基板をさらに備え、
前記封止体は、前記支持基板の少なくとも一部に接する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記封止体は、前記支持基板のすべてを覆う、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
複数の前記半導体素子を備え、
前記複数の半導体素子は、第1半導体素子および第2半導体素子を含む、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記支持基板は、第1導電性基板および第2導電性基板を含み、
前記第1半導体素子は、前記第1導電性基板に導通接合されており、
前記第2半導体素子は、前記第2導電性基板に導通接合されている、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記複数の半導体素子および前記支持基板の少なくともいずれかに導通する複数の導通部材をさらに備え、
前記封止体は、前記複数の導通部材の少なくとも一部ずつに接する、請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記複数の導通部材は、前記第1導電性基板に導通する第1端子、前記第2半導体素子に導通する第2端子、および前記第2導電性基板に導通する第3端子、を含む、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1端子は、前記封止体から突出する第1端子部を有する、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2端子は、前記封止体から突出する第2端子部を有する、請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第3端子は、前記封止体から突出する第3端子部を有する、請求項9に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1端子部および前記第2端子部と、前記第3端子部とは、前記封止体から互いに反対側に突出している、請求項10に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記複数の導通部材は、前記第1導電性基板と前記第2半導体素子とに導通する第1導通部材をさらに含む、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記複数の半導体素子と前記支持基板とは、焼結金属材接合または固相拡散接合によって導通接合されている、請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記第2端子と前記第2半導体素子とは、焼結金属材接合または固相拡散接合によって導通接合されている、請求項12に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記第1端子および前記第3端子と前記支持基板とは、焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって導通接合されている、請求項12に記載の半導体装置。
【請求項16】
前記第1半導体素子および前記第2半導体素子によって、ハーフブリッジ回路が構成されている、請求項4ないし15のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項17】
駆動源と、
請求項1に記載の半導体装置と、を備え、
前記半導体装置は、前記駆動源に導通している、車両。
【請求項18】
支持基板に半導体素子を搭載する工程と、
前記支持基板および前記半導体素子の少なくともいずれかに導通部材を導通接合する工程と、
前記半導体素子、前記支持基板および前記導通部材の少なくとも一部ずつに接し且つセラミックを主成分とする封止体を形成する工程と、を備える、半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置、車両および半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の半導体装置が開示されている。特許文献1に記載の半導体装置は、半導体素子および封止樹脂を備えている。封止樹脂は、半導体素子を覆っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】再公表2020/105476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
半導体素子において生じる熱は、速やかに外部に放熱されることが好ましい。
【0005】
本開示は、上記課題に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、放熱を促進することが可能な半導体装置、車両および半導体装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の側面によって提供される半導体装置は、半導体素子と、前記半導体素子に接する封止体と、を備え、前記封止体は、セラミックを主成分とする。
【0007】
本開示の第2の側面によって提供される半導体装置の製造方法は、支持基板に半導体素子を搭載する工程と、前記支持基板および前記半導体素子の少なくともいずれかに導通部材を導通接合する工程と、前記半導体素子、前記支持基板および前記導通部材の少なくとも一部ずつに接し且つセラミックを主成分とする封止体を形成する工程と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、放熱を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す斜視図である。
図2図2は、図1の斜視図において封止体を省略した図である。
図3図3は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す平面図である。
図4図4は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す正面図である。
図5図5は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す底面図である。
図6図6は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す左側面図である。
図7図7は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す右側面図である。
図8図8は、図3の平面図において封止体を想像線で示した図である。
図9図9は、図8の平面図において第2端子を省略した図である。
図10図10は、図8の一部を拡大した部分拡大平面図である。
図11図11は、図8のXI-XI線に沿う断面図である。
図12図12は、図11の一部を拡大した部分拡大断面図である。
図13図13は、図11の一部を拡大した部分拡大断面図である。
図14図14は、第1実施形態にかかる半導体装置が搭載された車両を示す構成図である。
図15図15は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。
図16図16は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図17図17は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図18図18は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図19図19は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図20図20は、第2実施形態にかかる半導体装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の半導体装置の好ましい実施の形態について、図面を参照して、以下に説明する。
【0011】
本開示における「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、単に識別のために用いたものであり、それらの対象物に順列を付することを意図していない。
【0012】
本開示において、「ある物Aがある物Bに形成されている」および「ある物Aがある物B上に形成されている」とは、特段の断りのない限り、「ある物Aがある物Bに直接形成されていること」、および、「ある物Aとある物Bとの間に他の物を介在させつつ、ある物Aがある物Bに形成されていること」を含む。同様に、「ある物Aがある物Bに配置されている」および「ある物Aがある物B上に配置されている」とは、特段の断りのない限り、「ある物Aがある物Bに直接配置されていること」、および、「ある物Aとある物Bとの間に他の物を介在させつつ、ある物Aがある物Bに配置されていること」を含む。同様に、「ある物Aがある物B上に位置している」とは、特段の断りのない限り、「ある物Aがある物Bに接して、ある物Aがある物B上に位置していること」、および、「ある物Aとある物Bとの間に他の物が介在しつつ、ある物Aがある物B上に位置していること」を含む。また、「ある物Aがある物Bにある方向に見て重なる」とは、特段の断りのない限り、「ある物Aがある物Bのすべてに重なること」、および、「ある物Aがある物Bの一部に重なること」を含む。また、本開示において「ある面Aが方向B(の一方側または他方側)を向く」とは、面Aの方向Bに対する角度が90°である場合に限定されず、面Aが方向Bに対して傾いている場合を含む。
【0013】
<第1実施形態>
図1図13は、第1実施形態にかかる半導体装置を示している。第1実施形態の半導体装置A1は、複数の半導体素子10、支持基板20、複数の導通部材30,40,50および封止体70を備えている。本実施形態においては、複数の導通部材30は、第1端子31、第2端子32、第3端子33、ゲート端子34A,34B、検出端子35A,35Bおよび複数のダミー端子36を含んでいる。また、本実施形態においては、半導体装置A1は、複数の導電ブロック60を備える。複数の導電ブロック60は、複数の第1ブロック61および複数の第2ブロック62を含んでいる。
【0014】
図1は、半導体装置A1を示す斜視図である。図2は、図1の斜視図において封止体を省略した図である。図3は、半導体装置A1を示す平面図である。図4は、半導体装置A1を示す正面図である。図5は、半導体装置A1を示す底面図である。図6は、半導体装置A1を示す左側面図である。図7は、半導体装置A1を示す右側面図である。図8は、図3の平面図において封止体70を想像線で示した図である。図9は、図8の平面図において第2端子32を省略した図である。図10は、図8の一部を拡大した部分拡大平面図である。図11は、図8のXI-XI線に沿う断面図である。図12は、図11の一部を拡大した部分拡大断面図である。図13は、図11の一部を拡大した部分拡大断面図である。
【0015】
説明の便宜上、互いに直交する3つの方向を、x方向、y方向、z方向と定義する。z方向は、半導体装置A1の厚さ方向である。x方向は、半導体装置A1の平面図(図3および図8参照)における左右方向である。y方向は、半導体装置A1の平面図(図3および図8参照)における上下方向である。なお、必要に応じて、x方向の一方をx1方向、x方向の他方をx2方向とする。同様に、y方向の一方をy1方向、y方向の他方をy2方向とし、z方向の一方をz1方向、z方向の他方をz2方向とする。また、z1方向を下、z2方向を上という場合もある。さらに、z2方向の寸法を「厚み」あるいは「厚さ」という場合もある。
【0016】
複数の半導体素子10の各々は、SiC(炭化ケイ素)を主とする半導体材料を用いて構成されている。なお、当該半導体材料は、SiCに限定されず、Si(シリコン)、GaAs(ヒ化ガリウム)あるいはGaN(窒化ガリウム)などであってもよい。SiCの熱膨張係数は、3ppm/℃程度である。また、本実施形態において、各半導体素子10は、MOSFETである。なお、複数の半導体素子10は、MOSFETに限定されず、MISFET(Metal-Insulator-Semiconductor FET)を含む電界効果トランジスタや、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のようなバイポーラトランジスタ、LSIなどのICチップ、ダイオード、コンデンサなどであってもよい。本実施形態においては、各半導体素子10は、いずれも同一素子であり、かつ、nチャネル型のMOSFETである場合を示す。各半導体素子10は、z方向に見て(以下、「平面視」ともいう。)、矩形状であるが、これに限定されない。
【0017】
複数の半導体素子10の各々は、図12および図13に示すように、素子主面101および素子裏面102を有する。各半導体素子10において、素子主面101および素子裏面102は、z方向において離間し、かつ、互いに反対側を向く。本実施形態において、素子主面101は、z2方向を向き、素子裏面102は、z1方向を向く。
【0018】
複数の半導体素子10の各々は、図10図12および図13に示すように、主面電極11、裏面電極12および絶縁膜13を有する。
【0019】
主面電極11は、図10図12および図13に示すように、素子主面101に設けられている。主面電極11は、図10に示すように、第1電極111および第2電極112を含む。本実施形態においては、第1電極111は、ソース電極であって、ソース電流が流れる。また、本実施形態においては、第2電極112は、ゲート電極であって、各半導体素子10を駆動させるためのゲート電圧が印加される。第1電極111は、第2電極112よりも大きい。本実施形態においては、第1電極111は、1つの領域で構成されている場合を示すが、複数の領域に分割されていてもよい。
【0020】
裏面電極12は、図12および図13に示すように、素子裏面102に設けられている。裏面電極12は、素子裏面102の全体にわたって形成されている。本実施形態においては、裏面電極12は、ドレイン電極であって、ドレイン電流が流れる。
【0021】
絶縁膜13は、図10に示すように、素子主面101に設けられている。絶縁膜13は、電気絶縁性を有する。絶縁膜13は、平面視において主面電極11を囲んでいる。絶縁膜13は、第1電極111と第2電極112とを絶縁する。絶縁膜13は、たとえばSiO2(二酸化ケイ素)層、SiN4(窒化ケイ素)層、および、ポリベンゾオキサゾール層が、素子主面101において、この順番で積層されたものであり、ポリベンゾオキサゾール層が表層である。なお、絶縁膜13においては、ポリベンゾオキサゾール層に代えてポリイミド層でもよい。絶縁膜13の構成は、先述したものに限定されない。
【0022】
複数の半導体素子10は、複数の第1半導体素子10Aおよび複数の第2半導体素子10Bを含んでいる。本実施形態において、半導体装置A1は、ハーフブリッジ型のスイッチング回路を構成している。複数の第1半導体素子10Aは、このスイッチング回路における上アーム回路を構成し、複数の第2半導体素子10Bは、このスイッチング回路における下アーム回路を構成する。半導体装置A1は、図8に示すように、4つの第1半導体素子10Aおよび4つの第2半導体素子10Bを含んでいる。なお、半導体素子10の数は、本構成に限定されず、半導体装置A1に要求される性能に応じて自在に設定可能である。
【0023】
複数の第1半導体素子10Aの各々は、図2図8図10図11および図12に示すように、支持基板20(後述する第1導電性基板22A)に搭載されている。本実施形態においては、複数の第1半導体素子10Aは、y方向に並んでおり、互いに離間している。各第1半導体素子10Aは、第1導電性基板22Aに搭載された際、素子裏面102が第1導電性基板22Aに対向する。各第1半導体素子10Aは、図12に示すように、導通接合部100Aを介して、支持基板20(第1導電性基板22A)に導通接合されている。
【0024】
導通接合部100Aは、第1半導体素子10Aと第1導電性基板22Aとを導通接合させる部位であり、上述の図においては概念的に示されている。導通接合部100Aは種々の態様が採用されるものであり、ある態様においては、導通接合部100Aは、有意な厚さを有する部位として構成される場合があり、他の態様においては、導通接合部100Aは、有意な厚さを有さない接合界面等として構成される場合がある。導通接合部100Aが、たとえば焼結銀、焼結銅等の焼結金属材によって構成される場合、導通接合部100Aは、有意な厚さを有する。また、導通接合部100Aが、固相拡散接合によって形成される場合、導通接合部100Aは、有意な厚さを有さない接合界面である。
【0025】
焼結金属は、多数の微細孔を有する多孔質である。焼結金属は、溶媒中にマイクロサイズあるいはナノサイズの金属粒子が混ぜ合わさった焼結用金属ペースト材を焼結処理(乾燥処理および加圧加熱処理)することで形成されうる。
【0026】
固相拡散接合は、2つの接合対象物どうしを接触させた状態で加熱および加圧することにより、互いの表面どうしの間で原子の移動を促し、接合界面を形成する手法である。
【0027】
複数の第2半導体素子10Bの各々は、図2図8図10図11および図13に示すように、支持基板20(後述する第2導電性基板22B)に搭載されている。本実施形態においては、複数の第2半導体素子10Bは、y方向に並んでおり、互いに離間している。各第2半導体素子10Bは、第2導電性基板22Bに搭載された際、素子裏面102が第2導電性基板22Bに対向する。各第2半導体素子10Bは、図13に示すように、導通接合部100Bを介して、支持基板20(第2導電性基板22B)に導通接合されている。本実施形態においては、x方向に見て、複数の第1半導体素子10Aと複数の第2半導体素子10Bとは重なっている。なお、複数の第1半導体素子10Aと複数の第2半導体素子10Bとは、x方向に見て、重なっていなくてもよい。
【0028】
導通接合部100Bは、第2半導体素子10Bと第2導電性基板22Bとを導通接合させる部位であり、その構成は、導通接合部100Aと同じである。
【0029】
支持基板20は、複数の半導体素子10を支持する支持部材である。支持基板20の具体的構成は何ら限定されず、本実施形態においては、第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bを含む。
【0030】
第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bはそれぞれ、導電性を有する板状部材である。第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bの構成は何ら限定されず、たとえば単層または複数層の金属層によって構成される。第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bは、銅(Cu)または銅(Cu)合金を含む単層からなる。また、たとえば、第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bに固相拡散接合を施す場合、第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bの各表面は、銀めっきで覆われていてもよい。第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bは、複数の導通部材30とともに、複数の半導体素子10への導通経路を構成している。第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bは、互いに離間している。第1導電性基板22Aと第2導電性基板22Bとは、図8および図11に示すように、x方向に離間し、かつ、並んでいる。第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bはともに、図8に示すように、平面視矩形状である。第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bはともに、z方向の寸法が、たとえば0.4mm以上3.0mm以下であってもよい。
【0031】
第1導電性基板22Aは、図8および図11に示すように、第2導電性基板22Bよりもx1方向に位置する。第1導電性基板22Aは、x方向に見て、そのすべてが第2導電性基板22Bに重なっている。
【0032】
第1導電性基板22Aは、図11に示すように、主面221Aおよび裏面222Aを有している。主面221Aおよび裏面222Aは、z方向において、離間し、かつ、互いに反対側を向く。主面221Aは、z2方向を向き、裏面222Aは、z1方向を向く。主面221A上に、複数の第1半導体素子10Aが搭載される。また、主面221A上に絶縁層23Aが接合される。
【0033】
第2導電性基板22Bは、図11に示すように、主面221Bおよび裏面222Bを有している。主面221Bおよび裏面222Bは、z方向において、離間し、かつ、互いに反対側を向く。主面221Bは、z2方向を向き、裏面222Bは、z1方向を向く。主面221B上に、複数の第2半導体素子10Bが搭載される。また、主面221B上に、絶縁層23Bと複数の第1導通部材40の一端とがそれぞれ接合される。
【0034】
絶縁層23A,23Bは、電気絶縁性を有しており、その構成材料は、たとえばガラスエポキシ樹脂あるいはセラミックスである。絶縁層23A,23Bは、図8に示すように、各々がy方向に延びる帯状である。絶縁層23Aは、図8および図11に示すように、第1導電性基板22Aの主面221Aに接合されている。絶縁層23Aは、複数の第1半導体素子10Aよりもx1方向に位置する。なお、反対に、絶縁層23Aを、複数の第1半導体素子10Aよりもx2方向側に配置してもよい。絶縁層23Bは、図8および図11に示すように、第2導電性基板22Bの主面221Bに接合されている。絶縁層23Bは、複数の第2半導体素子10Bよりもx2方向に位置する。なお、反対に、絶縁層23Bを、複数の第2半導体素子10Bよりもx1方向側に配置してもよい。
【0035】
ゲート層24A,24Bは、導電性を有しており、その構成材料は、たとえば銅あるいは銅合金である。ゲート層24A,24Bは、図8に示すように、各々がy方向に延びる帯状である。なお、ゲート層24A,24Bの形状は、図8に示したものに限定されない。ゲート層24Aは、図8および図11に示すように、絶縁層23A上に配置されている。ゲート層24Aは、導通部材50(後述するゲート導通部材51)を介して、各第1半導体素子10Aの第2電極112(ゲート電極)に導通する。ゲート層24Bは、図8および図11に示すように、絶縁層23B上に配置されている。ゲート層24Bは、導通部材50(後述するゲート導通部材51)を介して、各第2半導体素子10Bの第2電極112(ゲート電極)に導通する。
【0036】
検出層25A、25Bは、導電性を有しており、その構成材料は、たとえば銅あるいは銅合金である。検出層25A,25Bは、図8に示すように、各々がy方向に延びる帯状である。なお、検出層25A,25Bの形状は、図8に示したものに限定されない。検出層25Aは、図8および図11に示すように、ゲート層24Aとともに絶縁層23A上に配置されている。検出層25Aは、平面視において、絶縁層23A上において、ゲート層24Aの隣に位置し、ゲート層24Aから離間している。本実施形態においては、検出層25Aは、x方向において、ゲート層24Aよりも複数の第1半導体素子10Aの近くに配置されている。よって、検出層25Aは、ゲート層24Aのx2方向側に位置する。なお、ゲート層24Aと検出層25Aとのx方向における配置は、反対であってもよい。検出層25Aは、導通部材50(後述する検出導通部材52)を介して、各第1半導体素子10Aの第1電極111(ソース電極)に導通する。検出層25Bは、図8および図11に示すように、ゲート層24Bとともに絶縁層23B上に配置されている。検出層25Bは、平面視において、絶縁層23B上において、ゲート層24Bの隣に位置し、ゲート層24Bから離間している。本実施形態においては、検出層25Bは、ゲート層24Bよりも複数の第2半導体素子10Bの近くに配置されている。よって、検出層25Bは、ゲート層24Bのx1方向側に位置する。なお、ゲート層24Bと検出層25Bとのx方向における配置は、反対であってもよい。検出層25Bは、導通部材50(後述する検出導通部材52)を介して、各第2半導体素子10Bの第1電極111(ソース電極)に導通する。
【0037】
2つのスペーサ26A,26Bは、導電性を有しており、その構成材料は、たとえば、銅あるいは銅合金である。なお、スペーサ26A,26Bの各構成材料は、先述したものに限定されず、たとえば、CuMo(銅モリブデン)の複合材、CIC(Copper-Inver-Copper)の複合材などであってもよい。スペーサ26Aとスペーサ26Bとの各構成材料を、互いに異ならせてもよい。なお、2つのスペーサ26A,26Bを備えない構成であってもよい。
【0038】
スペーサ26Aは、図11に示すように、第1導電性基板22Aと第1端子31との間に介在する。言い換えると、第1端子31は、スペーサ26Aを介して第1導電性基板22Aに導通接合されている。第1端子31は、第1導電性基板22Aに直接導通接合されていてもよい。スペーサ26Aは、図8に示すように、平面視において、y方向に延びる矩形状である。スペーサ26Aは、第1導電性基板22Aに焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって導通接合されている。スペーサ26Aは、平面視において、第1導電性基板22Aのx1方向の端縁付近に位置する。スペーサ26Aは、第1端子31を、z方向において、第2端子32と略同じ位置にするために設けられている。スペーサ26Aの形状は、特に限定されない。
【0039】
スペーサ26Bは、図11に示すように、第2導電性基板22Bと第3端子33との間に介在する。言い換えると、第3端子33は、スペーサ26Bを介して第2導電性基板22Bに導通接合されている。第3端子33は、第2導電性基板22Bに直接導通接合されていてもよい。スペーサ26Bは、図8に示すように、平面視において、y方向に延びる矩形状である。スペーサ26Bは、第2導電性基板22Bに焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって導通接合されている。スペーサ26Bは、平面視において、第2導電性基板22Bのx2方向の端縁付近に位置する。スペーサ26Bは、第3端子33を、z方向において、第2端子32と略同じ位置にするために設けられている。スペーサ26Bの形状は、特に限定されない。
【0040】
複数の導通部材30の各々は、封止体70の内部に位置する部分と、封止体70の外部に位置する部分とを含んでいる。すなわち、各導通部材30は、封止体70に覆われた部分と封止体70から露出した部分とを含んでいる。各導通部材30は、半導体装置A1を電子機器などの回路基板に実装する際に用いられる。
【0041】
第1端子31および第2端子32はそれぞれ、たとえば金属板である。当該金属板の構成材料は、銅または銅合金である。なお、第1端子31および第2端子32の構成材料は、これに限定されず、たとえば、銅(Cu)または銅合金にニッケル(Ni)めっきが施されていてもよいし、アルミニウム(Al)であってもよい。本実施形態において、第1端子31および第2端子32はともに、z方向の寸法が0.8mm程度であってもよい。なお、第1端子31および第2端子32のz方向寸法は、これに限定されない。第1端子31および第2端子32はともに、図1図8に示すように、半導体装置A1においてx1方向寄りに位置する。第1端子31および第2端子32の間には、たとえば電源電圧が印加される。第1端子31は、正極(P端子)であり、第2端子32は、負極(N端子)である。第1端子31と第2端子32とは、互いに離間している。第2端子32は、第1導電性基板22Aと離間している。
【0042】
第1端子31は、図8に示すように、パッド部311および第1端子部312を有する。
【0043】
パッド部311は、第1端子31のうち、封止体70に覆われた部分である。パッド部311は、スペーサ26Aを介して、第1導電性基板22Aに導通する。パッド部311は、図2図8および図11に示すように、スペーサ26Aに接合されている。本実施形態においては、パッド部311とスペーサ26Aとは、たとえば焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって導通接合されている。
【0044】
第1端子部312は、第1端子31のうち、封止体70から露出した部分である。第1端子部312は、図3図4図5図8および図11に示すように、封止体70からx1方向に延びている。
【0045】
第2端子32は、図8に示すように、パッド部321および第2端子部322を有する。
【0046】
パッド部321は、第2端子32のうち、封止体70に覆われた部分である。パッド部321は、連結部321a、複数の延出部321bおよび接続部321cを含んでいる。
【0047】
連結部321aは、y方向に延びる帯状である。連結部321aは、複数の延出部321bを繋いでいる。
【0048】
複数の延出部321bは、各々が連結部321aからx1方向に向けて延びる帯状である。本実施形態においては、各延出部321bは、連結部321aから、平面視において各第2半導体素子10Bに重なるまで、x方向に延びている。各延出部321bは、平面視において、第1導電性基板22Aから第2導電性基板22Bに跨って延びている。各延出部321bは、その先端部分が、平面視において、第2ブロック62に重なっている。複数の延出部321bは、平面視において、y方向に並んでおり、かつ、互いに離間している。各延出部321bは、複数の導電ブロック60を介して、第2半導体素子10Bの第1電極111(ソース電極)に導通する。各延出部321bは、図8図11および図13に示すように、その先端部分が、第2ブロック62にたとえば焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって導通接合されている。
【0049】
接続部321cは、連結部321aと第2端子部322とを接続する部分である。本実施形態においては、接続部321cは、図8に示すように、平面視において、連結部321aのうち、y2方向側かつx1方向側の端縁から、x1方向に延び出ている。
【0050】
第2端子部322は、第2端子32のうち、封止体70から露出した部分である。第2端子部322は、図1図3図5および図8に示すように、封止体70からx1方向に延びている。第2端子部322は、平面視矩形状である。第2端子部322は、図3図5および図8に示すように、平面視において、第1端子31の第1端子部312の、y2方向側に位置する。なお、本実施形態においては、第2端子部322の形状は、第1端子部312の形状と同一である。
【0051】
第3端子33は、たとえば金属板である。当該金属板の構成材料は、たとえば銅(Cu)または銅合金である。なお、第3端子33の構成材料は、これに限定されず、たとえば、銅または銅合金にニッケル(Ni)めっきが施されていてもよいし、アルミニウム(Al)であってもよい。第3端子33は、図1図8および図11に示すように、半導体装置A1においてx2方向寄りに位置する。複数の半導体素子10により電力変換された交流電力(電圧)は、この第3端子33から出力される。
【0052】
第3端子33は、図8および図11に示すように、パッド部331および第3端子部332を含んでいる。
【0053】
パッド部331は、第3端子33のうち、封止体70に覆われた部分である。パッド部331は、スペーサ26Bを介して、第2導電性基板22Bに導通する。パッド部331は、図2図8および図11に示すように、スペーサ26Bに接合されている。本実施形態においては、パッド部331とスペーサ26Bとは、たとえば焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって導通接合されている。
【0054】
第3端子部332は、第3端子33のうち、封止体70から露出した部分である。第3端子部332は、図3図4図5図8および図11に示すように、封止体70からx2方向に延び出ている。
【0055】
ゲート端子34A,34Bは、図1図5に示すように、y方向において、第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bの隣に位置する。ゲート端子34Aには、複数の第1半導体素子10Aを駆動させるためのゲート電圧が印加される。ゲート端子34Bには、複数の第2半導体素子10Bを駆動させるためのゲート電圧が印加される。
【0056】
ゲート端子34A,34Bはともに、図10に示すように、パッド部341および端子部342を有する。各ゲート端子34A,34Bにおいて、パッド部341は、封止体70に覆われている。各ゲート端子34A,34Bは、封止体70に支持されている。端子部342は、パッド部341に繋がり、かつ、封止体70から露出している。端子部342は、x方向に見て、L字状をなしている。本実施形態においては、端子部342は、封止体70のy1方向を向く面(後述する封止体側面733)から突き出ている。
【0057】
検出端子35A,35Bは、図1図5に示すように、x方向においてゲート端子34A,34Bの隣に位置する。検出端子35Aから、複数の第1半導体素子10Aの各主面電極11(第1電極111)に印加される電圧(ソース電流に対応した電圧)が検出される。検出端子35Bから、複数の第2半導体素子10Bの各主面電極11(第1電極111)に印加される電圧(ソース電流に対応した電圧)が検出される。
【0058】
検出端子35A,35Bはともに、図10に示すように、パッド部351および端子部352を有する。各検出端子35A,35Bにおいて、パッド部351は、封止体70に覆われている。各検出端子35A,35Bは、封止体70に支持されている。端子部352は、パッド部351に繋がり、かつ、封止体70から露出している。端子部352は、x方向に見て、L字状をなしている。本実施形態においては、端子部352は、封止体70のy1方向を向く面(後述する封止体側面733)から突き出ている。
【0059】
複数のダミー端子36は、図1図5に示すように、x方向においてゲート端子34A,34Bに対して、検出端子35A,35Bと反対側に位置する。本実施形態においては、ダミー端子36の数は4つである。このうち2つのダミー端子36は、x方向の一方側(x2方向)に位置する。残り2つのダミー端子36は、x方向の他方側(x1方向)に位置する。なお、複数のダミー端子36は、先述した構成に限定されない。また、複数のダミー端子36を備えない構成としてもよい。
【0060】
複数のダミー端子36の各々は、図10に示すように、パッド部361および端子部362を有する。各ダミー端子36において、パッド部361は、封止体70に覆われている。複数のダミー端子36は、封止体70に支持されている。端子部362は、パッド部361に繋がり、かつ、封止体70から露出している。端子部362は、x方向に見て、L字状をなしている。本実施形態においては、端子部362は、封止体70のy1方向を向く面(後述する封止体側面733)から突き出ている。
【0061】
本実施形態においては、各ゲート端子34A,34B、各検出端子35A,35Bおよび各ダミー端子36は、略同じ形状である。そして、これらは、図1図5に示すように、x方向に沿って配列されている。半導体装置A1において、各導通部材30(第1端子31、第2端子32、第3端子33、ゲート端子34A,34B、検出端子35A,35Bおよび複数のダミー端子36)は、いずれも同一のリードフレームから形成されてもよい。
【0062】
複数の導通部材40は、本実施形態においては、複数の第1導通部材40とされている。複数の第1導通部材40は、複数の第1半導体素子10Aと第2導電性基板22Bとを接続するものである。各第1導通部材40の構成材料は、たとえば銅(Cu)あるいは銅合金である。さらに、各第1導通部材40は、その構成材料にたとえばニッケル(Ni)めっきが施されていてもよい。なお、各第1導通部材40の構成材料は、これに限定されず、クラッド材、アルミニウム(Al)などであってもよい。各第1導通部材40は、平板状の接続部材である。各第1導通部材40は、図8に示すように、平面視において、x方向に延びる矩形状である。各第1導通部材40は、平面視において、第2端子32の各延出部321bに重なる。
【0063】
各第1導通部材40は、図11に示すように、第1接合部41、第2接合部42および連絡部43を含んでいる。
【0064】
第1接合部41は、図11および図12に示すように、第1ブロック61に接合された部分である。本実施形態においては、第1接合部41と第1ブロック61とは、焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって導通接合されている。
【0065】
第2接合部42は、図11および図13に示すように、第2導電性基板22Bに接合された部分である。本実施形態においては、第2接合部42と第2導電性基板22Bとは、たとえば図13に示すように、導通接合部490を介して導通接合されている。導通接合部490は、第2接合部42と第2導電性基板22Bとを導通接合させる部位であり、上述の図においては概念的に示されている。導通接合部490は種々の態様が採用されるものであり、ある態様においては、導通接合部490は、厚さを有する部位として構成される場合があり、他の態様においては、導通接合部490は、有意な厚さを有さない接合界面等として構成される場合がある。導通接合部490は、たとえば焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって形成される。
【0066】
連絡部43は、第1接合部41と第2接合部42とに繋がる部分である。連絡部43のz方向の寸法は、第1接合部41および第2接合部42と同じである。本実施形態においては、連絡部43は、一部がz方向に屈曲している。連絡部43が屈曲していることで、z方向における位置が異なる第1接合部41と第2接合部42とを繋いでいる。
【0067】
複数の導通部材50の各々は、2つの物体を導通させる部材である。導通部材50の具体的構成は何ら限定されない。たとえば、導通部材50は、後述の封止体70の製造方法を行うのに適した構成が採用されることが好ましい。導通部材50は、たとえば金属製のワイヤ、リボン、または金属板材料から形成される板状の部材、等である。本実施形態においては、導通部材50としては、板状の部材が採用されており、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)等の金属、またはこれらの合金を含む。
【0068】
導通部材50と以下に述べる対象物との導通接合は、たとえば焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって行われる。
【0069】
本実施形態において、複数の導通部材50は、図8および図10に示すように、複数のゲート導通部材51、複数の検出導通部材52、2つの中継導通部材53および2つの中継導通部材54を含んでいる。
【0070】
複数のゲート導通部材51の各々は、図10に示すように、その一端が各半導体素子10の第2電極112(ゲート電極)に接合され、その他端がゲート層24A、24Bのいずれかに接合されている。複数のゲート導通部材51には、各第1半導体素子10Aの第2電極112とゲート層24Aとを導通させるものと、各第2半導体素子10Bの第2電極112とゲート層24Bとを導通させるものとがある。
【0071】
複数の検出導通部材52の各々は、図10に示すように、その一端が各半導体素子10の第1電極111(ソース電極)に接合され、その他端が検出層25A,25Bのいずれかに接合されている。複数の検出導通部材52には、各第1半導体素子10Aの第1電極111と検出層25Aとを導通させるものと、各第2半導体素子10Bの第1電極111と検出層25Bとを導通させるものとがある。
【0072】
2つの中継導通部材53は、図10に示すように、その一方がゲート層24Aとゲート端子34Aとを接続し、その他方がゲート層24Bとゲート端子34Bとを接続する。一方の中継導通部材53は、一端がゲート層24Aに接合され、他端がゲート端子34Aのパッド部341に接合されており、これらを導通している。他方の中継導通部材53は、一端がゲート層24Bに接合され、他端がゲート端子34Bのパッド部341に接合されており、これらを導通している。
【0073】
2つの中継導通部材54は、図10に示すように、その一方が検出層25Aと検出端子35Aとを接続し、その他方が検出層25Bと検出端子35Bとを接続する。一方の中継導通部材54は、一端が検出層25Aに接合され、他端が検出端子35Aのパッド部351に接合されており、これらを導通している。他方の中継導通部材54は、一端が検出層25Bに接合され、他端が検出端子35Bのパッド部351に接合されており、これらを導通している。
【0074】
複数の導電ブロック60は、導電性を有する。複数の導電ブロック60は、各半導体素子10の上に、それぞれ1つずつ接合されている。各導電ブロック60は、z方向寸法が0.1~2.0mm程度である。なお、各導電ブロック60のz方向寸法は、これに限定されない。複数の導電ブロック60は、複数の第1ブロック61および複数の第2ブロック62を含んでいる。なお、半導体装置A1は、複数の導電ブロック60を備えない構成であってもよい。
【0075】
複数の第1ブロック61はそれぞれ、複数の第1半導体素子10Aのいずれかの上に1つずつ接合されている。各第1ブロック61は、図12に示すように、導通接合部610を介して、各第1半導体素子10Aに導通接合されている。
【0076】
導通接合部610は、第1半導体素子10Aと第1ブロック61とを導通接合させる部位であり、上述の図においては概念的に示されている。導通接合部610は種々の態様が採用されるものであり、ある態様においては、導通接合部610は、厚さを有する部位として構成される場合があり、他の態様においては、導通接合部610は、有意な厚さを有さない接合界面等として構成される場合がある。導通接合部610が、たとえば焼結銀、焼結銅等の焼結金属材によって構成される場合、導通接合部610は、有意な厚さを有する。また、導通接合部610が、固相拡散接合によって形成される場合、導通接合部610は、有意な厚さを有さない接合界面である。
【0077】
各第1ブロック61は、各第1半導体素子10Aの素子主面101に対向する。本実施形態においては、各第1ブロック61は、図8図11および図12で示されるように、柱状体であり、平面視略矩形状である。なお、各第1ブロック61の平面視形状は、これに限定されず、円形、楕円形あるいは多角形であってもよい。
【0078】
第1ブロック61は、たとえば金属層を含む単層または複数層の構造を有する。金属層は、たとえば銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)等の金属、またはこれらの合金を含む。
【0079】
複数の第2ブロック62はそれぞれ、複数の第2半導体素子10Bのいずれかの上に1つずつ接合されている。各第2ブロック62は、図13に示すように、導通接合部620を介して、各第2半導体素子10Bに導通接合されている。
【0080】
導通接合部620は、第2半導体素子10Bと第2ブロック62とを導通接合させる部位であり、上述の図においては概念的に示されている。導通接合部620は種々の態様が採用されるものであり、ある態様においては、導通接合部620は、厚さを有する部位として構成される場合があり、他の態様においては、導通接合部620は、有意な厚さを有さない接合界面等として構成される場合がある。導通接合部620が、たとえば焼結銀、焼結銅等の焼結金属材によって構成される場合、導通接合部620は、有意な厚さを有する。また、導通接合部620が、固相拡散接合によって形成される場合、導通接合部620は、有意な厚さを有さない接合界面である。
【0081】
各第2ブロック62は、各第2半導体素子10Bの素子主面101に対向する。各第2ブロック62のz方向寸法は、特に限定されないが、本実施形態ではたとえば1.83mm程度である。本実施形態においては、各第2ブロック62は、図8図11および図13で示されるように、柱状体であり、平面視略矩形状である。なお、各第2ブロック62の平面視形状は、これに限定されず、円形、楕円形あるいは多角形であってもよい。
【0082】
第2ブロック62は、たとえば金属層を含む単層または複数層の構造を有する。金属層は、たとえば銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)等の金属、またはこれらの合金を含む。
【0083】
各第1ブロック61のz方向の寸法は、各第2ブロック62のz方向寸法よりも小さい。本実施形態においては、各第2ブロック62のz方向寸法は、先述の通り1.83mm程度であるので、各第1ブロック61のz方向寸法は、この値よりも小さい。これにより、第2端子32の各延出部321bを、各第1導通部材40の上方に配置することができる。
【0084】
封止体70は、図8および図11に示すように、複数の半導体素子10、支持基板20、複数の導通部材30,40,50の少なくとも一部ずつおよび複数の導電ブロック60を覆っている。封止体70は、複数の半導体素子10に接している。また、封止体70は、支持基板20、複数の導通部材30,40,50および複数の導電ブロック60に接している。封止体70は、絶縁性を有しており、セラミックを主成分とする。このようなセラミックスとしては、たとえば窒化アルミニウム(AlN)、窒化ケイ素(SiN)、酸化アルミニウム(Al23)、ジルコニア(ニ酸化ジルコニウム:ZrO)などが挙げられる。封止体70がセラミックを主成分とするとは、たとえば封止体70の製造上不可避的に混入する不純物や微量な添加物を除き、実質的にセラミックのみからなる構成や、たとえば重量%において50%以上をセラミックが占める構成等が挙げられる。
【0085】
本実施形態の封止体70は、図1図3および図4図11に示すように、封止体主面71、封止体裏面72および複数の封止体側面731~734を有している。
【0086】
封止体主面71および封止体裏面72は、図4および図6図11に示すように、z方向において、離間し、かつ、互いに反対側を向く。封止体主面71は、z2方向を向き、封止体裏面72は、z1方向を向く。本実施形態においては、封止体主面71および封止体裏面72は、意図的な凹凸が形成されていない、平坦面である。
【0087】
複数の封止体側面731~734の各々は、図3および図4図11に示すように、封止体主面71および封止体裏面72の双方に繋がり、かつ、z方向においてこれらに挟まれている。本実施形態においては、封止体側面731,732は、x方向において、離間し、かつ、互いに反対側を向く。封止体側面731は、x1方向を向き、封止体側面732は、x2方向を向く。また、封止体側面733,734は、y方向において、離間し、かつ、互いに反対側を向く。封止体側面733は、y1方向を向き、封止体側面734は、y2方向を向く。
【0088】
本実施形態においては、封止体70は、第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bのすべてを覆っている。すなわち、図11に示すように、封止体70は、裏面222Aおよび裏面222Bを覆っており、これらに接している。
【0089】
次に、図14に基づき、半導体装置A1が搭載された車両B1について説明する。車両B1は、たとえば電気自動車(EV)である。
【0090】
図14に示すように、車両B1は、車載充電器91、蓄電池92および駆動系統93を備える。車載充電器91には、屋外に設置された給電施設(図示略)から無線により電力が供給される。この他、給電施設から車載充電器91への電力の供給手段は、有線でもよい。車載充電器91には、昇圧型のDC-DCコンバータが構成されている。車載充電器91に供給された電力の電圧は、当該コンバータにより昇圧された後、蓄電池92に給電される。昇圧された電圧は、たとえば600Vである。
【0091】
駆動系統93は、車両B1を駆動する。駆動系統93は、インバータ931および駆動源932を有する。半導体装置A1は、インバータ931の一部を構成する。蓄電池92に蓄えられた電力は、インバータ931に給電される。蓄電池92からインバータ931に給電される電力は、直流電力である。この他、図14に示す電力系統とは異なり、蓄電池92とインバータ931との間に昇圧型のDC-DCコンバータをさらに設けてもよい。インバータ931は、直流電力を交流電力に変換する。半導体装置A1を含めたインバータ931は、駆動源932に導通している。
【0092】
駆動源932は、交流モータおよび変速機を有する。インバータ931によって変換された交流電力が駆動源932に供給されると、交流モータが回転するとともに、その回転が変速機に伝達される。変速機は、交流モータから伝達された回転数を適宜減じた上で、車両B1の駆動軸を回転させる。これにより、車両B1が駆動する。車両B1の駆動にあたっては、アクセルペダルの変動量などの情報に基づき交流モータの回転数を自在に操作する必要がある。インバータ931における半導体装置A1は、要求される交流モータの回転数に対応させるべく、周波数が適宜変化された交流電力を出力するために必要である。
【0093】
次に、半導体装置A1の製造方法の一例について、図15図19を参照しつつ、以下に説明する。
【0094】
図15は、半導体装置A1の製造方法の一例を示すフローチャートである。本例の製造方法は、半導体素子10を搭載する工程、導通部材30,40,50を導通接合する工程、および封止体70を形成する工程を含む。半導体素子10を搭載する工程および導通部材30,40,50を導通接合する工程は、封止体70を形成する工程の前に行われる。半導体素子10を搭載する工程および導通部材30,40,50を導通接合する工程は、いずれが先に行われるかは何ら限定されず、さらに同時並行して行われてもよい。以降の例においては、半導体素子10を搭載する工程、導通部材30,40,50を導通接合する工程、および封止体70を形成する工程の順で行われる場合を例に説明する。
【0095】
まず、半導体素子10を搭載する工程を行う。図16に示すように、第1導電性基板22Aに第1半導体素子10Aを搭載し、第2導電性基板22Bに第2半導体素子10Bを搭載する。半導体素子10の搭載は、たとえば、上述の焼結金属材接合または固相拡散接合によって行う。
【0096】
次に、図17に示すように、導通部材30,40,50を導通接合する工程を行う。導通部材30,40,50の導通接合は、たとえば上述の焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって行う。
【0097】
次に、封止体70を形成する工程を行う。本実施形態においては、封止体70を形成する工程は、図15に示すように、封止体材料を充填する処理と、封止体材料を焼成する処理と、を含む。なお、本例は、封止体70の形成方法の一例であり、封止体70の形成方法は、何ら限定されない。
【0098】
図18に示すように、半導体素子10を搭載する工程および導通部材30,40,50を導通接合する工程が完了した支持基板20等を、型体Mdに載置する。型体Mdの材質等の具体的構成は何ら限定されず、金属、砂、等種々の材料からなる。型体Mdは、たとえば封止体70を形成するためのキャビティCvを有する。
【0099】
次いで、図19に示すように、キャビティCvに封止体材料700を充填する。封止体材料700は、焼成されることにより封止体70となる材料である。封止体材料700の具体的構成は何ら限定されず、複数の半導体素子10等に接する封止体70を形成可能な材料が適宜選択される。封止体材料700は、粉粒体であってもよいし、ペースト等の非ニュートン流体の状態のものであってもよいし、これらを組み合わせて用いてもよい。
【0100】
次いで、封止体材料700を焼成する処理を行う。これにより、上述の封止体70が形成される。封止体材料700の焼成は、封止体材料700が型体Md内に存在する状態で行ってもよいし、封止体材料700が型体Mdから取り出された状態で行ってもよい。以上の工程を経ることにより、半導体装置A1が得られる。
【0101】
次に、第1実施形態にかかる半導体装置A1の作用効果について説明する。
【0102】
本実施形態においては、封止体70は、セラミックを主成分とする。これにより、たとえばエポキシ樹脂等を主成分とする封止樹脂と比べて、半導体素子10からの熱を伝えやすい。これにより、封止体70の封止体裏面72だけでなく、封止体主面71および封止体側面731~734からの放熱が期待できる。したがって、半導体装置A10における放熱を促進することができる。
【0103】
第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bは、封止体70によって覆われている。これにより、第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bに加えて、z1方向に絶縁層を設ける必要がない。したがって、半導体装置A1の装置構成をより簡略化することが可能である。
【0104】
第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bが封止体70に覆われていることにより、第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bから封止体70を介して装置外に効率よく放熱することができる。
【0105】
上述の絶縁層等が必要ないことにより、第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bの厚さをより厚くすることが可能である。これにより、半導体素子10から生じた熱を一時的に第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bに留めておく熱容量を増大させることができる。
【0106】
封止体70の封止体主面71および封止体裏面72は、平坦な面である。これにより、封止体主面71および封止体裏面72にヒートシンク(図示略)等を押し付けやすく、放熱を促進することができる。なお、封止体主面71および封止体裏面72は、片方のみが平坦であってもよい。
【0107】
図20は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。また、各変形例および各実施形態における各部の構成は、技術的な矛盾を生じない範囲において相互に適宜組み合わせ可能である。
【0108】
<第2実施形態>
図20は、第2実施形態に係る半導体装置A2を示している。半導体装置A2においては、主に支持基板20および封止体70の構成が、上述の半導体装置A1と異なっている。本実施形態においては、支持基板20は、第1導電性基板22A、第2導電性基板22B、絶縁層21および裏面金属層27A,27Bを有する。支持基板20は、たとえばDBC(Direct Bonded Copper)基板またはAMB(Active Matal Brazing)基板として構成されている。
【0109】
絶縁層21は、第1導電性基板22Aおよび第2導電性基板22Bと裏面金属層27A,27Bとの間に介在しており、これらを絶縁している。絶縁層21は、たとえばセラミックからなる。
【0110】
裏面金属層27A,27Bは、絶縁層21に対してz方向のz1方向に積層されている。裏面金属層27A,27Bは、たとえば銅(Cu)等の金属または合金を含む。裏面金属層27Aは、たとえばz方向に視て第1導電性基板22Aと重なり、裏面金属層27Bは、たとえばz方向に視て第2導電性基板22Bと重なる。
【0111】
本実施形態においては、裏面金属層27A,27Bが、封止体70から露出している。
【0112】
本実施形態によっても、放熱を促進することができる。また、本実施形態から理解されるように、支持基板20および封止体70の構成は、種々に変更可能である。
【0113】
本開示にかかる半導体装置は、上記した実施形態に限定されるものではない。本開示の半導体装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0114】
本開示にかかる半導体装置は、以下の付記に関する実施形態を含む。
〔付記1〕
半導体素子(10)と、
前記半導体素子(10)に接する封止体(70)と、を備え、
前記封止体(70)は、セラミックを主成分とする、半導体装置(A1)。
〔付記2〕
前記半導体素子(10)が搭載された支持基板(20)をさらに備え、
前記封止体(70)は、前記支持基板(20)の少なくとも一部に接する、付記1に記載の半導体装置(A1)。
〔付記3〕
前記封止体(70)は、前記支持基板(20)のすべてを覆う、付記2に記載の半導体装置(A1)。
〔付記4〕
複数の前記半導体素子(10)を備え、
前記複数の半導体素子(10)は、第1半導体素子(10A)および第2半導体素子(10B)を含む、付記2または3に記載の半導体装置(A1)。
〔付記5〕
前記支持基板(20)は、第1導電性基板(22A)および第2導電性基板(22B)を含み、
前記第1半導体素子(10A)は、前記第1導電性基板(22A)に導通接合されており、
前記第2半導体素子(10B)は、前記第2導電性基板(22B)に導通接合されている、付記4に記載の半導体装置(A1)。
〔付記6〕
前記複数の半導体素子(10)および前記支持基板(20)の少なくともいずれかに導通する複数の導通部材(30,40,50)をさらに備え、
前記封止体(70)は、前記複数の導通部材(30,40,50)の少なくとも一部ずつに接する、付記5に記載の半導体装置(A1)。
〔付記7〕
前記複数の導通部材(30,40,50)は、前記第1導電性基板(22A)に導通する第1端子(31)、前記第2半導体素子(10B)に導通する第2端子(32)、および前記第2導電性基板(22B)に導通する第3端子(33)、を含む、付記6に記載の半導体装置(A1)。
〔付記8〕
前記第1端子(31)は、前記封止体(70)から突出する第1端子部(312)を有する、付記7に記載の半導体装置(A1)。
〔付記9〕
前記第2端子(32)は、前記封止体(70)から突出する第2端子部(322)を有する、付記8に記載の半導体装置(A1)。
〔付記10〕
前記第3端子(33)は、前記封止体(70)から突出する第3端子部(332)を有する、付記9に記載の半導体装置(A1)。
〔付記11〕
前記第1端子部(312)および前記第2端子部(322)と、前記第3端子部(332)とは、前記封止体(70)から互いに反対側に突出している、付記10に記載の半導体装置(A1)。
〔付記12〕
前記複数の導通部材(30,40,50)は、前記第1導電性基板(22A)と前記第2半導体素子(10B)とに導通する第1導通部材(40)をさらに含む、付記7ないし11のいずれかに記載の半導体装置(A1)。
〔付記13〕
前記複数の半導体素子(10)と前記支持基板(20)とは、焼結金属材接合または固相拡散接合によって導通接合されている、付記12に記載の半導体装置(A1)。
〔付記14〕
前記第2端子(32)と前記第2半導体素子(10B)とは、焼結金属材接合または固相拡散接合によって導通接合されている、付記12または13に記載の半導体装置(A1)。
〔付記15〕
前記第1端子(31)および前記第3端子(33)と前記支持基板(20)とは、焼結金属材接合、固相拡散接合またはレーザ接合によって導通接合されている、付記12ないし14のいずれかに記載の半導体装置(A1)。
〔付記16〕
前記第1半導体素子(10A)および前記第2半導体素子(10B)によって、ハーフブリッジ回路が構成されている、付記4ないし15のいずれかに記載の半導体装置(A1)。
〔付記17〕
駆動源と、
付記1ないし16のいずれかに記載の半導体装置と、を備え、
前記半導体装置は、前記駆動源に導通している、車両。
〔付記18〕
支持基板(20)に半導体素子(10)を搭載する工程と、
前記支持基板(20)および前記半導体素子(10)の少なくともいずれかに導通部材(30,40,50)を導通接合する工程と、
前記半導体素子(10)、前記支持基板(20)および前記導通部材(30,40,50)の少なくとも一部ずつに接し且つセラミックを主成分とする封止体(70)を形成する工程と、を備える、半導体装置(A1)の製造方法。
【符号の説明】
【0115】
A1,A2:半導体装置
B1 :車両
10 :半導体素子
10A :第1半導体素子
10B :第2半導体素子
11 :主面電極
12 :裏面電極
13 :絶縁膜
20 :支持基板
21 :絶縁層
22A :第1導電性基板
22B :第2導電性基板
23A :絶縁層
23B :絶縁層
24A :ゲート層
24B :ゲート層
25A :検出層
25B :検出層
26A :スペーサ
26B :スペーサ
27A :裏面金属層
27B :裏面金属層
30 :導通部材
31 :第1端子
32 :第2端子
33 :第3端子
34A :ゲート端子
34B :ゲート端子
35A :検出端子
35B :検出端子
36 :ダミー端子
40 :第1導通部材
41 :第1接合部
42 :第2接合部
43 :連絡部
50 :導通部材
51 :ゲート導通部材
52 :検出導通部材
53,54:中継導通部材
60 :導電ブロック
61 :第1ブロック
62 :第2ブロック
70 :封止体
71 :封止体主面
72 :封止体裏面
91 :車載充電器
92 :蓄電池
93 :駆動系統
100A :導通接合部
100B :導通接合部
101 :素子主面
102 :素子裏面
111 :第1電極
112 :第2電極
221A :主面
221B :主面
222A :裏面
222B :裏面
311 :パッド部
312 :第1端子部
321 :パッド部
321a :連結部
321b :延出部
321c :接続部
322 :第2端子部
331 :パッド部
332 :第3端子部
341 :パッド部
342 :端子部
351 :パッド部
352 :端子部
361 :パッド部
362 :端子部
490,610,620:導通接合部
700 :封止体材料
731,732,733,734:封止体側面
931 :インバータ
932 :駆動源
Cv :キャビティ
Md :型体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20