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特開2024-171489情報処理装置、情報処理装置の制御方法、表示装置、表示装置の制御方法、システム、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171489
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理装置の制御方法、表示装置、表示装置の制御方法、システム、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/01 514
【審査請求】未請求
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088523
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】藤田 俊司
(72)【発明者】
【氏名】冨田 賢一郎
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA54
5E555AA62
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC07
5E555BE17
5E555CA23
5E555CA41
5E555CA42
5E555CA44
5E555CA45
5E555DA08
5E555DA13
5E555DA24
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】 ユーザが装着型コントローラを装着した手でHMDやHHDといった表示装置を把持する場合、表示装置を把持したつもりが、コントローラを操作したと認識されてしまい、意図しない操作が起きてしまうという不都合が生じる可能性がある。
【解決手段】 本発明の1つの態様は、コントローラを介して入力を受け付ける表示装置であって、ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有することを特徴とする表示装置である。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラを介して入力を受け付ける表示装置であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記コントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記コントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示装置と前記コントローラとの距離に関する第一の情報を取得する第一の取得手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記ユーザが前記表示装置を手で把持する場合、前記第一の情報に基づいて、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記ユーザが両方の手のそれぞれにコントローラを装着する場合において、
前記制御手段は、前記ユーザが一方の手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持しない他方の手に装着するコントローラの入力は受け付けるよう制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記ユーザが一方の手にコントローラを装着する場合において、
前記制御手段は、前記ユーザが前記コントローラを装着しない手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持しない手に装着するコントローラの入力は受け付けるよう制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示装置は、手で把持して使用する装置であって、
前記制御手段は、前記ユーザが前記表示装置をどちらの手でも把持していない場合、前記コントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示装置は、前記ユーザの頭部に装着して使用する装置であって、
前記制御手段は、前記ユーザが前記表示装置をどちらの手でも把持していない場合、前記コントローラの入力を受け付けるよう制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記ユーザの所定の部位が前記表示装置に接触することを検出する検出手段をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項8】
前記検出手段は、赤外線センサ、又は静電容量センサである、
ことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示装置の位置に関する第二の情報を取得する第二の取得手段と、
前記コントローラの位置に関する第三の情報を取得する第三の取得手段と、をさらに有し、
前記第一の取得手段は、前記第二の情報と前記第三の情報とに基づいて、前記第一の情報を取得する、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記距離に関する第一の情報が第一の閾値未満である場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する、
ことを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記コントローラと無線で通信を行う通信手段をさらに有し、
前記第一の取得手段は、前記通信手段の電波の受信の強度に基づいて、前記距離に関する第一の情報を取得する、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項12】
前記制御手段は、前記通信手段の電波の受信の強度が第二の閾値を超過する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する、
ことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記コントローラは、ボタンを有し、
前記制御手段は、前記ボタンからの入力は受け付けないよう制御する、又は前記コントローラの前記ボタンからの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項14】
前記コントローラの位置及び姿勢の少なくとも一方に関する情報を取得する取得手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記コントローラの位置及び姿勢の少なくとも一方に関する情報に基づく入力は受け付けないよう制御する、又は前記コントローラの位置及び姿勢の少なくとも一方に関する情報に基づく入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項15】
前記ユーザの指に装着する指輪型のコントローラを介して入力を受け付ける、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項16】
コントローラを介して入力を受け付ける表示装置であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの所定の機能を無効にするよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラに前記所定の機能を実行させる指示を行わないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項17】
前記コントローラの前記所定の機能は、振動する振動機能、又は発光機能である、
ことを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
コントローラを介して入力を受け付ける情報処理装置であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で外部装置を把持する場合、前記外部装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項19】
コントローラと、前記コントローラを介して入力を受け付ける表示装置と、を有するシステムであって、
前記表示装置は、ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項20】
コンピュータを請求項1または16に記載の表示装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項21】
コントローラを介して入力を受け付ける表示装置の制御方法であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御ステップを有する、
ことを特徴とする表示装置の制御方法。
【請求項22】
コントローラと、前記コントローラを介して入力を受け付ける表示装置と、を有するシステムであって、
前記表示装置は、ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの所定の機能を無効にするよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラに前記所定の機能を実行させる指示を行わないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項23】
コントローラを介して入力を受け付ける表示装置の制御方法であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの所定の機能を無効にするよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラに前記所定の機能を実行させる指示を行わないよう制御する制御ステップを有する、
ことを特徴とする表示装置の制御方法。
【請求項24】
コントローラと、前記コントローラを介して入力を受け付ける情報処理装置と、外部装置と、を有するシステムであって、
前記情報処理装置は、ユーザが前記コントローラを装着する手で外部装置を把持する場合、前記外部装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項25】
コンピュータを請求項18に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項26】
コントローラを介して入力を受け付ける情報処理装置の制御方法であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で外部装置を把持する場合、前記外部装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても実行しないよう制御する制御ステップを有する、
ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、仮想空間を体験者に提示する仮想現実(VR:Virtual Reality)技術が知られている。また、現実空間と仮想空間を融合させて体験者に提示する複合現実感(MR:Mixed Reality)技術や拡張現実感(AR:Augmented Reality)技術も知られてきている。これらの技術では、提示する映像を体験する手段として、頭部装着型表示装置(HMD:Head Mounted Display)や、手持ち型表示装置(HHD:Hand Held Display)などを用いることが多い。このような技術において、ユーザがHHDを持ったまま、HHDに対する各種制御を行うことが検討されている。
【0003】
また、これら仮想現実システムにおいて、HMDやHHDを制御する際に、手の動きを仮想空間の動作に変換するために手や腕に装着する装着型コントローラの活用が検討されている。なお、このような手や腕に装着する装着型コントローラを用いて、HMDやHHDを制御する先行技術として、特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-200133
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の従来技術では、ユーザがコントローラを装着した手でHMDやHHDといった表示装置を把持する場合、表示装置を把持したつもりがコントローラを操作したと認識され、意図しない操作が起きてしまうという不都合が生じる可能性がある。そこで、本発明は、装着型コントローラを装着した手でHMDやHHDといった表示装置を把持する場合の不都合を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの態様は、コントローラを介して入力を受け付ける表示装置であって、ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有することを特徴とする表示装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、装着型コントローラを装着した手でHMDやHHDといった表示装置を把持する場合の不都合を低減する情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態1における情報処理システムを説明する図
図2】実施形態1におけるHHDとコントローラの機能構成を説明する図
図3】実施形態1における各機能部の動作を示すフローチャート
図4】実施形態1における状態遷移表
図5】実施形態2における各機能部の動作を示すフローチャート
図6】実施形態2における状態遷移表
図7】実施形態3における状態遷移表
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して各実施形態を説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において構成要素、部材、処理の一部は省略して表示する。
【0010】
<実施形態1>
図1を参照して、実施形態1に係る情報処理システム構成について説明する。情報処理システムは、HHD100、コントローラ110、およびコントローラ120を有する。
【0011】
HHD100は、片手または両手で持つ手持ち型表示装置(電子機器)である。HHD100には、小型のディスプレイ部(表示部)を含む。HHD100には、HHD100がユーザの正面の範囲を撮像した撮像画像と、HHD100の姿勢に応じた形態のCG(コンピュータグラフィックス)などのコンテンツとが合成された合成画像が表示される。
【0012】
コントローラ110、およびコントローラ120は、HHD100の各種制御を行うための装置である。コントローラ110、およびコントローラ120は、図1に示すような、指輪型の形状のハンドコントローラであって、ユーザの指に装着可能なハンドコントローラである。コントローラ110、およびコントローラ120は、Bluetooth(登録商標)による無線通信をHHD100と行う。なお、Bluetoothによる無線通信の代わりに、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)による無線通信、またはUSBケーブルのような有線での通信を行ってもよい。
【0013】
なお、実施形態1では、コントローラ110、およびコントローラ120の形状は、指輪型の形状であると説明するが、腕輪型やグローブ型などであってもよい。
【0014】
なお、実施形態1では、コントローラ110、およびコントローラ120は、両方の手に装着するとして説明するが、いずれか一方を片方の手に装着するとしてもよい。
【0015】
なお、実施形態1では、コントローラ110を右手に、コントローラ120を左手に装着するとして説明するが、逆に装着するとしてもよい。
【0016】
なお、実施形態1では、コントローラは指に装着可能であるとしたが、ユーザの所定の部位に装着されていればよく、例えば、時計型のように腕に装着可能であってもよく、グローブ型のように手に装着可能であってもよい。
【0017】
なお、実施形態1では、HHD100、コントローラ110、およびコントローラ120で構成される情報処理システムとしたが、HHD100にPCを有線または無線で接続し、HHD100で行われる処理をPCが代わりに行っていてもよい。
【0018】
なお、実施形態1では、HHD100は、手持ち型としたが、HHDの代わりにHMDを頭部装着型の装置として利用してもよい。
【0019】
<HHDの内部構成>
図2を参照して、HHD100の内部構成を説明する。HHD100は、HHD制御部200、状態取得部201、位置検出部202、接触判定部203、表示部204、通信部205、不揮発性メモリ206、揮発性メモリ207を有する。
【0020】
HHD制御部200は、HHD100の各構成を制御するCPUである。HHD制御部200は、状態取得部201よりHHD100が使用中かどうかの状態、位置検出部202よりHHD100の位置情報、および接触判定部203よりHHD100をどちらの手で掴んでいるかの情報を取得する。また、HHD制御部200は、図3のフローチャート、及び図4の状態遷移表に従って、コントローラ110、コントローラ120の機能を制限するか、制限を解除するかの判定を行う。HHD制御部200は、機能を制限すると判定した場合は、通信部204を介して得られる、コントローラ110、コントローラ120の、位置情報、慣性センサの情報、オプティカルトラックパッド(以下、「OTP」と呼ぶ)の情報を無効化する。機能制限を解除すると判定した場合は、これらを有効化する。HHD制御部200は、コントローラの有効、無効の状態を表示部204に表示する。なお、HHD制御部200が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
【0021】
状態取得部201は、HHD100が使用中であるか否かを判定する。状態取得部201は、例えばアイセンサ、赤外線LED、視線検出センサ、フリップアップ機構などが挙げられる。状態取得部201は、ユーザがHHD100を覗いている状態では、HHD制御部200は、HHD100を使用中と判定する。状態取得部201がアイセンサの場合、赤外線を照射し、光が跳ね返ってきた場合に、HHD制御部200は、ユーザがHHD100を覗いている状態、すなわちHHD100を使用中だと判定する。状態取得部201が赤外線LEDの場合、角膜反射法により、瞳孔や角膜を検出する。瞳孔や角膜を検出する場合には、HHD制御部200は、ユーザがHHD100を覗いている状態、すなわちHHD100を使用中だと判定する。また、状態取得部201が視線検出センサの場合、ここでは視線検出センサとして、可視カメラを用いたセンサを想定する。可視カメラにより、目頭や虹彩を検出した場合に、HHD制御部200は、ユーザがHHD100を覗いている状態、すなわちHHD100を使用中だと判定する。
【0022】
なお、状態取得部201がフリップアップ機構である場合は、手持ち型のHHDを頭部に装着する場合を想定する。なお、フリップアップ機構を有する頭部装着型のHMDである場合を想定してもよい。HHDをフリップダウン、すなわちユーザがHHDの表示部を覗けるような状態であるとき、HHD制御部200は、ユーザがHHD100を覗いている状態、すなわちHHD100を使用中だと判定する。また、HHDをフリップアップ、すなわちユーザがHHDの表示部を覗けないようになっている状態であるとき、HHD制御部200は、HHD100を使用中でないと判定する。
【0023】
位置検出部202は、HHD100の位置を検出する。位置検出部202には、例えば地磁気センサ、ジャイロセンサ、方位センサ、高度センサなどのうち少なくとも一つを用いることができ、複数を組み合わせて用いることも可能である。
【0024】
なお、位置の検出には、位置検出部の代わりに、SLAMのような撮像部から得られる情報からHHDの自己位置を検出する技術を用いてもよい。この場合、位置検出部202ではなく、撮像部207から得られる情報をHHD制御部200が取得し、不揮発性メモリ206に格納されているプログラムに基づいて、自己位置を推定するよう制御する。
【0025】
接触判定部203は、右手接触センサと左手接触センサを備え、接触センサから得られた接触情報により、HHD100をどちらの手で掴んでいるのか、または両手で掴んでいるのかを特定する。実施形態1では、ユーザが覗く部分である表示部が手前にあるように見た時に、右側に構成される接触センサを右手接触センサと称する。また、ユーザが覗く部分である表示部が手前にあるように見た時に、左側に構成される接触センサを左手接触センサと称する。右手接触センサと左手接触センサは、例えば、図2で、ユーザがHHD100を把持する指と接する面に配置される場合を想定する。なお、接触センサは、HHD100の表面のうち、ユーザが覗き込むときに顔に接することがある面を除く表面に配置されていてもよい。この場合は、右側の接触センサで得られた接触情報から、右手で掴んでいるとし、左側の接触センサで得られた接触情報から、左手で掴んでいるとしてもよい。なお、接触判定部203は、実際に触れたことを検出するようなセンサとして静電容量センサを想定したが、赤外線センサのように、直接触れていなくても赤外線が遮られたことを検出するようなセンサを用いてもよい。
【0026】
表示部204は、例えば液晶パネルまたは有機ELパネルなどを有する。表示部204は、HHD制御部200で判定したコントローラの有効、無効の状態をユーザに報知する。
【0027】
通信部205は、コントローラ110、コントローラ120(通信部212)との無線通信を行う。
【0028】
不揮発性メモリ206は、電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリであり、HHD制御部200で実行されるプログラム等が格納される。
【0029】
揮発性メモリ207は、撮像部208で撮像された画像データを一時的に保持するバッファメモリや、表示部204の画像表示用メモリ、HHD制御部200の作業領域等として使用される。また、揮発性メモリ207は、例えば図3のフローチャートに基づいて決定したコントローラ110、コントローラ120の状態を記憶する。
【0030】
撮像部208は、2台のカメラ(撮像装置)を含む。2台のカメラは、ユーザが通常時に見ている空間と同様の空間を映像や画像で撮影するために、HHD100の装着時のユーザの左右の眼の位置の近くに配置される。2台のカメラが撮影により被写体(ユーザの正面の範囲)を撮影した画像は、HHD制御部200に出力される。また、撮像部208における2台のカメラは、ステレオカメラによる測距により、2台のカメラから被写体までの距離の情報を距離情報として取得できる。なお、撮像部208は、映像を撮影して、出力していてもよい。
【0031】
<コントローラの内部構成>
図2を参照して、コントローラ110、コントローラ120の内部構成を説明する。なおコントローラ110とコントローラ120の内部構成は同じである場合を想定する。なお、コントローラ110とコントローラ120の内部構成が異なり、それぞれがHHD100と接続していてもよい。
【0032】
コントローラ110、コントローラ120は、コントローラ制御部210、位置検出部211、操作部212、通信部213、振動部214を有する。
【0033】
コントローラ制御部210は、位置検出部211よりコントローラ110、コントローラ120の位置情報と、操作部212より操作情報を取得し、通信部213を介してHHD100に送信する。また、コントローラ制御部210は、振動部214が振動するよう制御する。
【0034】
位置検出部211は、コントローラ110、コントローラ120の位置を検出する。位置検出部211には、例えば地磁気センサ、ジャイロセンサ、方位センサ、及び高度センサのうち少なくとも一つを用いることができ、複数を組み合わせて用いることも可能である。
【0035】
なお、位置の検出には、SLAMのような、撮像部から得られる情報から自己位置を検出する技術を用いてもよい。この場合、コントローラ110、コントローラ120には、不揮発性メモリ215が構成され、コントローラ制御部210は、不揮発性メモリ215に格納されているプログラムに基づいて、自己位置を推定するよう制御する。
【0036】
操作部212は、装置の入力情報の取得、出力情報の送出を行う。操作部212は、例えばOTP、ボタン、十字キーを有し、OTP、ボタン、十字キーによる入力情報は、通信部213を介してHHD100に送信する。なお、操作部212に、タッチパネルを有していてもよい。
【0037】
通信部213は、HHD100(通信部205)との無線通信を行う。
【0038】
振動部214は、HHD制御部200またはコントローラ制御部210からの振動要求を受信し、振動する。
【0039】
<両手にコントローラ装着時のHHD操作に関する制御フロー>
図3のフローチャートを参照して、本発明の実施形態1における、コントローラ110、コントローラ120の有効化、無効化の判定処理について説明する。なお、本フローチャートは、最新の情報に基づいて定期的に実行するものとする。
【0040】
S301において、HHD制御部200は、状態取得部201の検出結果からHHD100が使用中か使用中でないかを判定して、使用中の場合はS302に進む。使用中でない場合は、S306に進み、コントローラ110、コントローラ120を無効化する。
【0041】
S302において、HHD制御部200は、接触判定部203より右手でHHD100を掴んでいるかの情報を取得する。
【0042】
S303において、HHD制御部200は、接触判定部203より左手でHHD100を掴んでいるかの情報を取得する。
【0043】
S304において、HHD制御部200は、位置検出部202よりHHD100の位置情報と、通信部205を介してコントローラ110、コントローラ120の位置情報を取得する。HHD制御部200は、HHD100とコントローラの位置情報から距離を算出し、HHD100とコントローラの距離が閾値未満である場合はコントローラを装着する手でHHD100を掴んでいると判定する。距離が閾値未満でない場合はコントローラを装着する手はHHD100から離していると判定する。なお、距離が閾値以下である場合はコントローラを装着する手でHHD100を掴んでいると判定してもよい。なお、HHD100とコントローラの位置情報は、前述の地磁気センサ、ジャイロセンサ、方位センサ、及び高度センサから検出した情報から算出されていてもよい。前述の地磁気センサ、ジャイロセンサ、方位センサ、及び高度センサから加速度に関する情報が検出された場合は、加速度を積分して位置に関する情報を算出できる。なお、位置情報が三次元座標で表される場合において、各成分から距離を算出してもよく、いずれか二つの成分から簡易的に距離を取得してもよい。なお、SLAMのような自己位置推定の結果から距離を算出してもよい。なお、コントローラとHHDとの距離を算出する方法は、無線通信による測距でもよい。この場合は、HHD制御部200は、無線通信の電波の受信の強度に応じて、コントローラとHHDとの距離を算出し、距離が近いほど無線通信の電波の受信の強度が大きいことから、距離を算出する。例えば、電波の受信の強度が閾値を超過する場合は、コントローラとHHDとの距離が近いとしてもよい。なお、電波の受信の強度が閾値以上の場合、コントローラとHHDとの距離が近いとしてもよい。
【0044】
S305において、HHD制御部200は、S302、S303、S304で取得した情報と図4に示す状態遷移表に基づいて、コントローラ110、コントローラ120の有効化、無効化を決定し、揮発性メモリ207を更新する。
【0045】
なお、HHD制御部200は、S302、及びS303で、接触判定部203より手でHHD100を掴んでいるかの情報を取得し、S304で、HHD100とコントローラの距離を取得するとしたが、順番は入れ変わっていてもよい。なお、HHD制御部200は、S302、及びS303で、接触判定部203より手でHHD100を掴んでいるかの情報を取得するのみで、状態遷移表の判定をしてもよく、S304を省いてもよい。なお、HHD制御部200は、S304で、HHD100とコントローラの距離を取得するのみで、状態遷移表の判定をしてもよく、S302、及びS303を省いてもよい。
【0046】
<実施形態1に対応する状態遷移表>
図4の状態遷移表を参照して、本発明の実施形態1における、コントローラ110、コントローラ120の状態遷移について説明する。コントローラ110を右手に、コントローラ120を左手に装着するとして説明する。本発明の実施形態1では、少なくともどちらかの手で把持しているときにHHD100を使用しているとするため、両手のコントローラがどちらも有効になる状態がないものとして説明する。両方の手にコントローラを装着する場合は、一方の手でHHDを把持し、他方の手ではHHDを把持しないなら、HHDを把持する手に装着しているコントローラは無効となり、HHDを把持しない手に装着しているコントローラは有効になる。また、両方の手でHHDを把持するなら、両方のコントローラは無効になる。図4の状態遷移表は、状態401、状態402、状態403のいずれかの状態から始まる。HHD制御部200は、イベント411、イベント412、イベント413、イベント414のうち、所定のイベントが検出された場合に、状態遷移表に基づいて状態を他の状態に遷移させるように制御する。図4の状態遷移表では、状態を他の状態に遷移させる場合と、HHDを使用中でないとする場合とがある。HHDを使用中でない場合は、両手に装着されているコントローラの機能は無効化される。
【0047】
状態401は、HHD制御部200が右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を無効化し、左手に装着されたコントローラ120の操作部212の入力情報と振動部214への出力情報を有効化する状態。
【0048】
状態402は、HHD制御部200が右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を有効化し、左手に装着されたコントローラ120の操作部212の入力情報と振動部214への出力情報を無効化する状態。
【0049】
状態403は、HHD制御部200が、右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を無効化し、左手に装着されたコントローラ120の操作部212の入力情報と振動部214への出力情報を無効化する状態。
【0050】
イベント411は、HHD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HHD100を右手で掴んでいると判定するイベント。
【0051】
イベント412は、HHD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HHD100から右手を離していると判定するイベント。
【0052】
イベント413は、HHD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HHD100を左手で掴んでいると判定するイベント。
【0053】
イベント414は、HHD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HHD100から左手を離していると判定するイベント。
【0054】
HHD制御部200は、状態401において、イベント411、イベント414が発生した場合は何も行わない。
【0055】
HHD制御部200は、状態401において、イベント413が発生した場合は、右手のコントローラも左手のコントローラも無効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HHD制御部200は、状態401から状態403に遷移するよう制御する。
【0056】
HHD制御部200は、状態401において、イベント412が発生した場合は、両手のコントローラの機能を無効化して、状態遷移表に基づく状態の遷移の制御を終了する。
【0057】
HHD制御部200は、状態402において、イベント411が発生した場合は、右手のコントローラも左手のコントローラも無効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HHD制御部200は、状態402から状態403に遷移するよう制御する。
【0058】
HHD制御部200は、状態402において、イベント412、イベント413が発生した場合は何も行わない。
【0059】
HHD制御部200は、状態402において、イベント414が発生した場合は、両手のコントローラの機能を無効化して、状態遷移表に基づく状態の遷移の制御を終了する。
【0060】
HHD制御部200は、状態403において、イベント411、イベント413が発生した場合は何も行わない。
【0061】
HHD制御部200は、状態403において、イベント412が発生した場合は、右手のコントローラを有効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HHD制御部200は、状態403から状態402に遷移するよう制御する。
【0062】
HHD制御部200は、状態403において、イベント414が発生した場合は、左手のコントローラを有効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HHD制御部200は、状態403から状態401に遷移するよう制御する。
【0063】
なお、イベント415として、HHDから両手を同時に離すイベントを設けてもよい。この場合、イベント415は、HHD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HHD100から両手を離していると判定するイベントを示す。HHD制御部200は、状態401、状態402ではイベント415が発生した場合は何も行わない。HHD制御部200は、状態403では、イベント415が発生した場合は両手のコントローラの機能を無効化したまま、状態遷移表に基づく状態の遷移の制御を終了する。なお、イベント415を設けずとも、二度イベントが発生したとして、状態402から状態401に遷移して、イベント412が発生するとしてもよく、状態401から状態402に遷移して、イベント414が発生するとしてもよい。
【0064】
以上のように説明した実施形態によれば、HHDと装着型コントローラの組み合わせにおいて、HHDを掴んでいる手に装着されている装着型コントローラによって誤動作を引き起こさない、簡便なユーザインターフェースを提供することができる。
【0065】
なお、HHD制御部200は、図3のフローチャート、及び図4の状態遷移表に従って、コントローラ110、コントローラ120の機能を制限するか、制限を解除するかの判定を行う。HHD制御部200は、機能を制限すると判定した場合は、通信部204を介して得られる、コントローラ110、コントローラ120の、位置情報、慣性センサの情報、オプティカルトラックパッド(以下、「OTP」と呼ぶ)の情報を無効化する。実施形態1においては、HHD制御部200は、コントローラから通信部213及び通信部205を介して情報が送信されないように制御する。または、コントローラから通信部213及び通信部205を介して、情報が送信されてもHHD制御部200で情報を受け付けないよう制御して、コントローラの情報を無効化する場合を想定する。機能制限を解除すると判定した場合は、これらを有効化する。HHD制御部200は、コントローラの有効、無効の状態を表示部204に表示する。なお、コントローラ110、コントローラ120の機能については、全ての機能が制限されてもよく、一部の機能のみが制限されるとしてもよい。例えば、振動部の振動機能のみは制限されないとしてもよく、振動部の振動機能のみが制限されるとしてもよい。なお、コントローラ110、コントローラ120の機能については、ユーザが指定する機能のみを制限するとしてもよく、ユーザ自身で指定する機能を制限するよう設定されてもよい。なお、コントローラ110、コントローラ120に、さらに発光機能を有する発光部としてLEDを設ける場合は、発光部への出力情報を無効化、または有効化するよう制御してもよい。なお、コントローラへの出力情報を無効化する場合は、HHD制御部200は、通信部205及び通信部213を介してコントローラへ指示を送信しないように制御してもよい。なお、コントローラへの出力情報を無効化する場合は、HHD制御部200は、HHD制御部200からコントローラへ指示が送信されても、出力を行わないようにコントローラを制御してもよい。
【0066】
なお、コントローラとHHDの距離は、外部装置であるカメラなどの撮像装置から得られる撮像画像を、HHD制御部が通信部を介して取得して算出してもよい。この場合、三角測量によるステレオマッチングを行ってもよく、画像から単にコントローラの一部がHHDの一部と接触していることを検出して、コントローラとHHDの距離が近いと判断してもよい。
【0067】
<実施形態2>
図1に示す図を参照して、コントローラ110、およびコントローラ120はどちらか一方の手だけに装着する、でもよく、実施形態2として説明する。情報処理システム(図1)と、HHDとコントローラの機能構成(図2)は共通であり、説明は実施形態1との差分のみ説明する。
【0068】
実施形態2では、コントローラ110を右手に装着するとして説明するが、コントローラ120を使ってもよく、左手に装着するでもよい。
【0069】
コントローラ110を右手に装着するとして説明する。本発明の実施形態2では、少なくともどちらかの手で把持しているときにHHD100を使用しているとするため、ユーザは左手でHHD100を把持し、右手に装着したコントローラ110で操作をする場合が想定される。
【0070】
<片手にコントローラ装着時のHHD操作に関する制御フロー>
図5のフローチャートを参照して、本発明の実施形態2における、コントローラ110の有効化、無効化の判定処理について説明する。なお、本フローチャートは、最新の情報に基づいて定期的に実行するものとする。
【0071】
S501において、HHD制御部200は、状態取得部201からHHD100が使用中か使用中でないかの情報を取得して、使用中の場合はS302に進む。使用中でなかった場合は、S505に進み、コントローラ110、コントローラ120を無効化する。
【0072】
S502において、HHD制御部200は、接触判定部203より右手でHHD100を掴んでいるかの情報を取得する。
【0073】
S503において、HHD制御部200は、位置検出部202よりHHD100の位置情報と、通信部205を介してコントローラ110の位置情報を取得する。HHD制御部200は、HHD100とコントローラの位置情報から距離を算出し、HHD100とコントローラの距離が閾値未満である場合は、コントローラを装着する手でHHD100を掴んでいると判定する。距離が閾値未満でない場合はコントローラを装着する手はHHD100から離していると判定する。
【0074】
S504において、HHD制御部200は、S502、S503で取得した情報と図6に示す状態遷移表に基づいて、コントローラ110の有効化、無効化を決定し、揮発性メモリ207を更新する。
【0075】
なお、HHD制御部200は、S502で、接触判定部203より手でHHD100を掴んでいるかの情報を取得し、S503で、HHD100とコントローラの距離を取得するとしたが、順番は入れ変わっていてもよい。なお、HHD制御部200は、S502で、接触判定部203より手でHHD100を掴んでいるかの情報を取得するのみで、状態遷移表の判定をしてもよく、S503を省いてもよい。なお、HHD制御部200は、S503で、HHD100とコントローラの距離を取得するのみで、状態遷移表の判定をしてもよく、S502を省いてもよい。
【0076】
<実施形態2に対応する状態遷移表>
図6の状態遷移表を参照して、本発明の実施形態2における、コントローラ110の状態遷移について説明する。図6の状態遷移表は、状態601、状態602のいずれかの状態から始まり、HHD制御部200は、イベント611、イベント612のうち、所定のイベントが検出された場合に、状態遷移表に基づいて状態を他の状態に遷移させるように制御する。図6の状態遷移表では、左手ではHHD100を把持している場合を想定している。イベント611では、ユーザはさらに右手でもHHD100を把持した場合、すなわちユーザが両手でHHD100を把持した場合を想定している。イベント612では、両手でHHD100を把持した場合から、右手で把持することをやめた場合、すなわち左手でHHD100を把持した場合を想定している。
【0077】
状態601は、HHD制御部200が、右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を無効化している状態。
【0078】
状態602は、HHD制御部200が、右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を有効化している状態。
【0079】
イベント611は、HHD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HHD100を右手で掴んでいると判定するイベント。
【0080】
イベント612は、HHD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HHD100を右手で掴んでいないと判定するイベント。
【0081】
HHD制御部200は、状態601において、イベント611が発生した場合は何もしない。
【0082】
HHD制御部200は、状態601において、イベント612が発生した場合は、右手のコントローラを無効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HHD制御部200は、状態601から状態602に遷移するよう制御する。
【0083】
HHD制御部200は、状態602において、イベント611が発生した場合は、右手のコントローラを有効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HHD制御部200は、状態602から状態601に遷移するよう制御する。
【0084】
HHD制御部200は、状態602において、イベント612が発生した場合は何もしない。
【0085】
以上のように説明した実施形態によれば、HHDと装着型コントローラの組み合わせにおいて、装着型コントローラが一方の手だけに装着している場合でも、同様の効果を得ることができる。
【0086】
<実施形態3>
実施形態3では、図1図2図3に示す図を参照して、コントローラ110、およびコントローラ120を装着して、HHDの代わりにHMDを使用する場合を想定する。HHDは手持ち型であるとしたが、HMDはユーザの頭部に装着して使用する頭部装着型であるとする。ユーザは、HMDを頭部に装着することで、HHDを把持して表示部を覗く場合と同じように使用できる。HHDを把持する場合と異なり、HMDを頭部に装着すると、両手は自由に使うことができる。しかし、ユーザのHMDがずれてしまい、HMDを掴んでHMDの位置を調整するような場合を想定する。図1図2図3では、HHDに相当する部分にHMDを当てはめることで実施形態3とする。以下では、HHD制御部200の代わりにHMD制御部200を用いて説明する。
【0087】
<両手にコントローラ装着時のHMD操作に関する制御フロー>
実施形態3では、図3に示すフローチャートを参照する。実施形態3では、手でHMDを把持していなくてもHMDは使用できるため、実施形態1と異なり、両手のコントローラがどちらも有効になる状態があるものとして説明する。図3に示すフローチャートで、図7に示す状態遷移表に基づいて、コントローラ110、コントローラ120の有効化、無効化を決定し、揮発性メモリ207を更新する。
【0088】
<実施形態3に対応する状態遷移表>
図7の状態遷移表を参照して、実施形態3における、コントローラ110、コントローラ120の状態遷移について説明する。コントローラ110を右手に、コントローラ120を左手に装着するとして説明する。図7の状態遷移表は、状態701、状態702、状態703、状態704のいずれかの状態から始まる。また、HMD制御部200は、イベント711、イベント712、イベント713、イベント714のうち、所定のイベントが検出された場合に、状態遷移表に基づいて状態を他の状態に遷移させるように制御する。HMDを使用する場合は両手がHMDから離れている場合には、両手に装着したコントローラで操作できる。
【0089】
状態701は、HMD制御部200が、右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を無効化し、左手に装着されたコントローラ120の操作部212の入力情報と振動部214への出力情報を有効化する状態。
【0090】
状態702は、HMD制御部200が、右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を有効化し、左手に装着されたコントローラ120の操作部212の入力情報と振動部214への出力情報を無効化する状態。
【0091】
状態703は、HMD制御部200が、右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を無効化し、左手に装着されたコントローラ120の操作部212の入力情報と振動部214への出力情報を無効化する状態。
【0092】
状態704は、HMD制御部200が、右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を有効化し、左手に装着されたコントローラ120の操作部212の入力情報と振動部214への出力情報を有効化する状態。
【0093】
イベント711は、HMD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HMD100を右手で掴んでいると判定するイベント。
【0094】
イベント712は、HMD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HMD100から右手を離していると判定するイベント。
【0095】
イベント713は、HMD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HMD100を左手で掴んでいると判定するイベント。
【0096】
イベント714は、HMD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HMD100から左手を離していると判定するイベント。
【0097】
HMD制御部200は、状態701において、イベント711、イベント714が発生した場合は何も行わない。
【0098】
HMD制御部200は、状態701において、イベント712が発生した場合は、両手のコントローラの機能を有効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態701から状態704に遷移するよう制御する。
【0099】
HMD制御部200は、状態701において、イベント713が発生した場合は、右手のコントローラも左手のコントローラも無効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態701から状態703に遷移するよう制御する。
【0100】
HMD制御部200は、状態702において、イベント711が発生した場合は、右手のコントローラも左手のコントローラも無効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態702から状態703に遷移するよう制御する。
【0101】
HMD制御部200は、状態702において、イベント712、イベント713が発生した場合は何も行わない。
【0102】
HMD制御部200は、状態702において、イベント714が発生した場合は、両手のコントローラの機能を有効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態702から状態704に遷移するよう制御する。
【0103】
HMD制御部200は、状態703において、イベント711、イベント713が発生した場合は何も行わない。
【0104】
HMD制御部200は、状態703において、イベント712が発生した場合は、右手のコントローラを有効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態703から状態702に遷移するよう制御する。
【0105】
HMD制御部200は、状態703において、イベント714が発生した場合は、左手のコントローラを有効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態703から状態701に遷移するよう制御する。
【0106】
HMD制御部200は、状態704において、イベント711が発生した場合は、右手のコントローラを無効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態704から状態701に遷移するよう制御する。
【0107】
HMD制御部200は、状態704において、イベント712、イベント714が発生した場合は何も行わない。
【0108】
HMD制御部200は、状態704において、イベント713が発生した場合は、左手のコントローラを無効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態704から状態702に遷移するよう制御する。
【0109】
以上のように説明した実施形態によれば、HMDと装着型コントローラの組み合わせにおいて、HMDを掴んでいる手に装着されている装着型コントローラによって誤動作を引き起こさない、簡便なユーザインターフェースを提供することができる。
【0110】
<実施形態4>
実施形態4では、図1図2図5図6に示す図を参照して、コントローラ110を右手に装着して、HHDの代わりにHMDを使用する場合を想定する。コントローラ120は装着しない場合を想定する。なお、コントローラ120を左手に装着する場合であってもよい。HHDは手持ち型であるとしたが、HMDはユーザの頭部に装着して使用する頭部装着型であるとする。ユーザは、HMDを頭部に装着することで、HHDを把持して表示部を覗く場合と同じように使用できる。HHDを把持する場合と異なり、HMDを頭部に装着すると、両手は自由に使うことができる。しかし、ユーザのHMDがずれてしまい、HMDを掴んでHMDの位置を調整するような場合を想定する。図1図2図3では、HHDに相当する部分にHMDを当てはめることで実施形態4とする。以下では、HHD制御部200の代わりにHMD制御部200を用いて説明する。
【0111】
<片手にコントローラ装着時のHMD操作に関する制御フロー>
実施形態4では、図5に示すフローチャートを参照する。実施形態4では、右手でHMDを把持していなくてもHMDは使用できる。図5に示すフローチャートで、図6に示す状態遷移表に基づいて、コントローラ110、コントローラ120の有効化、無効化を決定し、揮発性メモリ207を更新する。
【0112】
<実施形態4に対応する状態遷移表>
実施形態4では、図6に示す状態遷移表を参照する。図6の状態遷移表は、状態601、状態602のいずれかの状態から始まり、HMD制御部200は、イベント611、イベント612のうち、所定のイベントが検出された場合に、状態遷移表に基づいて状態を他の状態に遷移させるように制御する。実施形態4においては、図6の状態遷移表では、左手ではHMD100を把持している場合に限らず、どちらの手でも把持していない場合も想定している。実施形態4においては、左手にはコントローラを装着していないため、ユーザが左手でHMD100を把持しているかどうかは考慮しない。そのため、イベント611では、ユーザは右手でHMD100を把持する場合を想定し、左手がHMD100を把持しているかどうかは考慮しない。すなわち、HMD100を把持していない状態から右手でHMD100を把持する場合、または左手でHMD100を把持している状態から両手でHMD100を把持する場合を想定している。イベント612では、両手でHMD100を把持している状態から右手で把持することをやめる場合、または右手でHMD100を把持している状態から、HMD100を把持しなくなる場合を想定している。
【0113】
状態601は、HMD制御部200が、右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を無効化している状態。
【0114】
状態602は、HMD制御部200が、右手に装着されたコントローラ110の操作部212からの入力情報と振動部214への出力情報を有効化している状態。
【0115】
イベント611は、HMD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HMD100を右手で掴んでいると判定するイベント。
【0116】
イベント612は、HMD制御部200が、接触判定部203より取得した接触情報より、HMD100を右手で掴んでいないと判定するイベント。
【0117】
HMD制御部200は、状態601において、イベント611が発生した場合は何もしない。
【0118】
HMD制御部200は、状態601において、イベント612が発生した場合は、右手のコントローラを無効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態601から状態602に遷移するよう制御する。
【0119】
HMD制御部200は、状態602において、イベント611が発生した場合は、右手のコントローラを有効化し、揮発性メモリ207に状態を保存する。すなわち、HMD制御部200は、状態602から状態601に遷移するよう制御する。
【0120】
HMD制御部200は、状態602において、イベント612が発生した場合は何もしない。
【0121】
以上のように説明した実施形態によれば、HMDと装着型コントローラの組み合わせにおいて、装着型コントローラが一方の手だけに装着している場合でも、同様の効果を得ることができる。
【0122】
<その他の実施形態>
なお、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又は制御部やMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0123】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0124】
なお、上記の各実施形態(各変形例)の各機能部は、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。すなわち、各機能部が個別のハードウェアで構成された通信システムであってもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能部は、ASIC、FPGA、DSPなどのハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサと、制御プログラムが格納されたメモリ(記憶媒体)とを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部の機能部の機能が、プロセッサがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
【0125】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0126】
[構成1]
コントローラを介して入力を受け付ける表示装置であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記コントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記コントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする表示装置。
【0127】
[構成2]
前記表示装置と前記コントローラとの距離に関する第一の情報を取得する第一の取得手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記ユーザが前記表示装置を手で把持する場合、前記第一の情報に基づいて、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する、
ことを特徴とする構成1に記載の表示装置。
【0128】
[構成3]
前記ユーザが両方の手のそれぞれにコントローラを装着する場合において、
前記制御手段は、前記ユーザが一方の手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持しない他方の手に装着するコントローラの入力は受け付けるよう制御する、
ことを特徴とする構成1又は2に記載の表示装置。
【0129】
[構成4]
前記ユーザが一方の手にコントローラを装着する場合において、
前記制御手段は、前記ユーザが前記コントローラを装着しない手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持しない手に装着するコントローラの入力は受け付けるよう制御する、
ことを特徴とする構成1又は2に記載の表示装置。
【0130】
[構成5]
前記表示装置は、手で把持して使用する装置であって、
前記制御手段は、前記ユーザが前記表示装置をどちらの手でも把持していない場合、前記コントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する、
ことを特徴とする構成1から4のいずれか1項に記載の表示装置。
【0131】
[構成6]
前記表示装置は、前記ユーザの頭部に装着して使用する装置であって、
前記制御手段は、前記ユーザが前記表示装置をどちらの手でも把持していない場合、前記コントローラの入力を受け付けるよう制御する、
ことを特徴とする構成1から4のいずれか1項に記載の表示装置。
【0132】
[構成7]
前記ユーザの所定の部位が前記表示装置に接触することを検出する検出手段をさらに有する、
ことを特徴とする構成1から6のいずれか1項に記載の表示装置。
【0133】
[構成8]
前記検出手段は、赤外線センサ、又は静電容量センサである、
ことを特徴とする構成7に記載の表示装置。
【0134】
[構成9]
前記表示装置の位置に関する第二の情報を取得する第二の取得手段と、
前記コントローラの位置に関する第三の情報を取得する第三の取得手段と、をさらに有し、
前記第一の取得手段は、前記第二の情報と前記第三の情報とに基づいて、前記第一の情報を取得する、
ことを特徴とする構成2から8のいずれか1項に記載の表示装置。
【0135】
[構成10]
前記制御手段は、前記距離に関する第一の情報が第一の閾値未満である場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する、
ことを特徴とする構成2から9のいずれか1項に記載の表示装置。
【0136】
[構成11]
前記コントローラと無線で通信を行う通信手段をさらに有し、
前記第一の取得手段は、前記通信手段の電波の受信の強度に基づいて、前記距離に関する第一の情報を取得する、
ことを特徴とする構成2から8のいずれか1項に記載の表示装置。
【0137】
[構成12]
前記制御手段は、前記通信手段の電波の受信の強度が第二の閾値を超過する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する、
ことを特徴とする構成11に記載の表示装置。
【0138】
[構成13]
前記コントローラは、ボタンを有し、
前記制御手段は、前記ボタンからの入力は受け付けないよう制御する、又は前記コントローラの前記ボタンからの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする構成1から12のいずれか1項に記載の表示装置。
【0139】
[構成14]
前記コントローラの位置及び姿勢の少なくとも一方に関する情報を取得する取得手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記コントローラの位置及び姿勢の少なくとも一方に関する情報に基づく入力は受け付けないよう制御する、又は前記コントローラの位置及び姿勢の少なくとも一方に関する情報に基づく入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする構成1から13のいずれか1項に記載の表示装置。
【0140】
[構成15]
前記ユーザの指に装着する指輪型のコントローラを介して入力を受け付ける、
ことを特徴とする構成1から14のいずれか1項に記載の表示装置。
【0141】
[構成16]
コントローラを介して入力を受け付ける表示装置であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの所定の機能を無効にするよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラに前記所定の機能を実行させる指示を行わないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする表示装置。
【0142】
[構成17]
前記コントローラの前記所定の機能は、振動する振動機能、又は発光機能である、
ことを特徴とする構成16に記載の表示装置。
【0143】
[構成18]
コントローラを介して入力を受け付ける情報処理装置であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で外部装置を把持する場合、前記外部装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【0144】
[システム]
コントローラと、前記コントローラを介して入力を受け付ける表示装置と、を有するシステムであって、
前記表示装置は、ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とするシステム。
【0145】
[プログラム]
コンピュータを構成1から17のいずれかに記載の表示装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【0146】
[方法]
コントローラを介して入力を受け付ける表示装置の制御方法であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても処理を実行しないよう制御する制御ステップを有する、
ことを特徴とする表示装置の制御方法。
【0147】
[システム]
コントローラと、前記コントローラを介して入力を受け付ける表示装置と、を有するシステムであって、
前記表示装置は、ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの所定の機能を無効にするよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラに前記所定の機能を実行させる指示を行わないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とするシステム。
【0148】
[方法]
コントローラを介して入力を受け付ける表示装置の制御方法であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で前記表示装置を把持する場合、前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの所定の機能を無効にするよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラに前記所定の機能を実行させる指示を行わないよう制御する制御ステップを有する、
ことを特徴とする表示装置の制御方法。
【0149】
[システム]
コントローラと、前記コントローラを介して入力を受け付ける情報処理装置と、外部装置と、を有するシステムであって、
前記情報処理装置は、ユーザが前記コントローラを装着する手で外部装置を把持する場合、前記外部装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても実行しないよう制御する制御手段を有する、
ことを特徴とするシステム。
【0150】
[プログラム]
コンピュータを構成18に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【0151】
[方法]
コントローラを介して入力を受け付ける情報処理装置の制御方法であって、
ユーザが前記コントローラを装着する手で外部装置を把持する場合、前記外部装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けないよう制御する、又は前記表示装置を把持する手に装着するコントローラの入力を受け付けても実行しないよう制御する制御ステップを有する、
ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7