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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171512
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】魚釣用電動リール
(51)【国際特許分類】
   A01K 89/017 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
A01K89/017
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088557
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100117204
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 徳哉
(72)【発明者】
【氏名】中村 潤平
(72)【発明者】
【氏名】藤原 岳志
(72)【発明者】
【氏名】勝木 琢也
(72)【発明者】
【氏名】阿部 佑亮
【テーマコード(参考)】
2B108
【Fターム(参考)】
2B108GA18
(57)【要約】
【課題】モータが、万一、逆回転したとしても、電子部品の破損を防止することができる魚釣用電動リールを提供する。
【解決手段】電源からの電力により駆動する魚釣用電動リールであって、電源からの電力により、釣糸を巻き上げる第1方向に回転するモータ3と、モータ3の第1方向と反対方向の第2方向への回転を規制する回転規制部と、モータ3が第2方向へ回転したとき、モータ3への電力供給を制御する制御部と、を備え、回転規制部は、一方向クラッチであり、制御部は、3相インバータ回路の上アームである第1スイッチ又は下アームである第2スイッチを短絡させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源からの電力により駆動する魚釣用電動リールであって、
前記電源からの電力により、釣糸を巻き上げる第1方向に回転するモータと、
前記モータの前記第1方向と反対方向の第2方向への回転を規制する回転規制部と、
前記モータが前記第2方向へ回転したとき、前記モータへの電力供給を制御する制御部と、
を備えた、魚釣用電動リール。
【請求項2】
前記回転規制部は、前記モータの前記第1方向への回転を許容し、前記モータの前記第2方向への回転を規制する一方向クラッチである、請求項1に記載の魚釣用電動リール。
【請求項3】
前記制御部は、前記モータへの電力供給線を備えた電力供給回路を有し、
前記電力供給線を短絡させることで、前記モータへの電力供給を制御する、請求項1又は2のいずれかに記載の魚釣用電動リール。
【請求項4】
前記電力供給回路は、3相インバータ回路を有し、
前記電力供給線の正極と負荷間の第1スイッチ又は前記電力供給線の負極と負荷間の第2スイッチの少なくともいずれか短絡させる、請求項3に記載の魚釣用電動リール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣用の電動リールに関する。
【背景技術】
【0002】
電動リールは、モータを備える。モータは、電源から供給される電力によって所定の方向に回転する。スプールから釣糸を繰り出す方向へ回転するものもあるが、一般的には、スプールが釣糸を巻き上げる方向である。電動リールには、モータが所定の方向とは反対の方向に回転することを規制する回転規制部が設けられている。しかしながら、万一、想定を超える大きな魚が掛かった場合には、想定を超える張力がかかり、回転規制部が機能しなくなることがあり、このような想定外の場合、モータは逆回転することになる。モータが逆回転すると、モータが発電機として機能することになり、モータの逆起電力によって制御部の電子部品が破損するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-34402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、モータが、万一、逆回転したとしても、電子部品の破損を防止することができる魚釣用電動リールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1側面に係る魚釣用電動リールは、電源からの電力により駆動する魚釣用電動リールである。電動リールは、モータと、回転規制部と、制御部とを備える。モータは、電源からの電力により第1方向に回転する。第1方向は、釣糸を巻き上げる方向である。回転規制部は、モータが第2方向に回転することを規制する。第2方向は、第1方向に対して反対の方向である。制御部は、モータが第2方向へ回転したとき、モータへの電力供給を制御する。
【0006】
この構成によれば、モータが第2方向に回転しようとすると、その第2方向への回転を回転規制部が規制する。従って、通常は、モータは第2方向には回転できない。一方、想定を超える大きな魚が掛かった場合など、何らかの原因で回転規制部が機能しなくなった場合、例えば、瞬間的に非常に大きな力が回転規制部に作用して回転規制部が一時的に機能しなくなったような場合には、モータは第2方向に回転することになる。そのとき、制御部は、モータへの電力供給を制御して、モータの逆起電力によって電子部品が破損することを防止する。
【0007】
本発明の第1側面に従う第2側面の電動リールにおいては、回転規制部は、一方向クラッチである。一方向クラッチは、モータの第1方向への回転を許容する。一方向クラッチは、モータの第2方向への回転を規制する。この構成によれば、回転規制部を容易に構成することができる。
【0008】
本発明の第1側面又は第2側面に従う第3側面の電動リールにおいては、制御部は、電力供給回路を有する。電力供給回路は、モータへの電力供給線を備える。制御部は、電力供給線を短絡させることで、モータへの電力供給を制御する。この構成によれば、万一、モータが第2方向に回転したとき、制御部は、電力供給線を短絡させる。モータへの電力供給は、瞬時に遮断され、モータの逆起電力は、モータ内で消費されることになる。そのため、電子部品の破損をより一層確実に防止することができる。また、モータの逆起電力がモータ内で消費されるため、モータにはブレーキ力が生じることになる。そのため、回転規制部が機能していない状態であっても、釣糸の引き出し量を制限することができる。
【0009】
本発明の第2側面に従う第4側面の電動リールにおいては、電力供給回路は、3相インバータ回路を有する。制御部は、第1スイッチ又は第2スイッチの少なくともいずれかを短絡させる。第1スイッチは、電力供給線の正極と負荷間のスイッチであり、3相インバータ回路の上アームである。第2スイッチは、電力供給線の負極と負荷間のスイッチであり、3相インバータ回路の下アームである。この構成によれば、制御部が第1スイッチあるいは第2スイッチを3相共にまとめて短絡させるので、モータへの電力供給を瞬時に且つ容易に遮断することができる。そのため、電子部品の損傷がより一層確実に防止されると共に、ブレーキ力もより一層確実に発生させることができる。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、万一、想定を超える大きな魚が掛かった場合など、何らかの原因でモータが第2方向へ回転したとしても、制御部がモータへの電力供給を制御するので、モータの逆起電力によって電子部品が損傷することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態における電動リールの外観斜視図。
図2】同電動リールの内部構造を示す断面斜視図。
図3】同電動リールのモータを示す断面図。
図4】同電動リールの制御系の構成を示すブロック図。
図5】同電動リールの電力供給回路の要部を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態に係る魚釣用の電動リールについて、図1図5を参酌しつつ説明する。図1及び図2に電動リールの概略斜視図を示している。電動リールは、両軸受けリールの一種であって、モータ3で釣糸を巻き取ることができる。電動リールは、リール本体1と、スプール2と、モータ3と、ハンドル4と、スプール駆動機構と、水深表示用のカウンターケース5と、を主に備えている。
【0013】
リール本体1は、釣竿に装着される。スプール2には、釣糸が巻かれる。スプール2は、リール本体1に、スプール軸線2a回りに回転可能に取り付けられている。
【0014】
モータ3は、リール本体1に取り付けられる。モータ3は、スプール2を駆動する。モータ3は、電源8から供給される電力によって駆動される。モータ3は、モータ軸線3a回りに回転する。モータ軸線3aは、スプール軸線2aに対して平行である。但し、モータ3は、スプール2の内部に収納されていてもよく、その場合には、モータ軸線3aはスプール軸線2aと同軸となる。電源8は、本実施形態では外部電源であるが、電動リールに直接装着されるものであってもよい。電源8は、直流の電源であって、電源ケーブルを介して電動リールに供給される。電動リールは、電源ケーブルが接続されるコネクタ6を備えている。コネクタ6とカウンターケース5とがリールコード7によって電気的に接続されている。
【0015】
モータ3は、例えば、定格出力が180ワット程度のブラシレスモータ3であり、電動リールに用いるものとしては比較的大容量のものである。モータ3は、位置センサを備えていないセンサレスモータである。但し、モータ3は、位置センサを備えたものであってもよい。
【0016】
モータ3は、図3に示すように、モータケース10と、モータケース10の内周面に設けられた固定子11と、固定子11の径方向内側に設けられた回転子12と、回転子12が固定されたモータ出力軸13と、を有している。固定子11は、モータケース10に固定された例えば積層コアの3つのスロットに巻回された、U相、V相及びW相の3つのコイル14を有している。回転子12は、S極及びN極を有する2極の磁石を有する。磁石は、モータ出力軸13に一体に設けられている。
【0017】
モータ出力軸13は、モータケース10に軸受15により回転自在に支持されている。モータ出力軸13の第1端部には、一方向クラッチ16が装着されている。モータ出力軸13の第2端部には、後述の第1伝達機構部21が接続される。一方向クラッチ16は、回転規制部である。一方向クラッチ16は、モータ3の第1方向の回転、即ち、モータ出力軸13の第1方向の回転を許容し、モータ3の第2方向の回転を規制する。本実施形態においては、第1方向は、スプール2が釣糸を巻き上げるときの回転方向である。第2方向は、第1方向とは反対の方向であって、スプール2から釣糸が引き出されるときの回転方向である。一方向クラッチ16は、ローラクラッチである。尚、本実施形態では、一方向クラッチ16は、モータ3の内部に設けられているが、モータ3の外部に設けられていてもよく、例えば、第1伝達機構部21に設けられていてもよく、モータ3からスプール2までの間の区間に設けられてもよい。モータケース10の第1端部から3本のモータ線17が延びている。モータ線17は、コイル14に電気的に接続され、カウンターケース5に向けて延びていて、カウンターケース5内の回路基板に接続されている。詳細には、モータ線17は、後述する制御部40の電力供給線51に接続されている。
【0018】
ハンドル4は、リール本体1の側方に設けられる。ハンドル4は、リール本体1に、ハンドル軸線4a回りに回転可能に取り付けられている。ハンドル軸線4aは、スプール軸線2aに対して平行である。
【0019】
また、リール本体1には、スプール2の回転と連動して動作するレベルワインド機構20が設けられている。スプール駆動機構は、リール本体1に設けられる。スプール駆動機構は、ハンドル4及びモータ3の回転をスプール2に伝達する。スプール駆動機構は、モータ3の回転を減速してスプール2に伝達する第1伝達機構部21と、ハンドル4の回転を増速してスプール2に伝達する第2伝達機構部22とを有する。また、電動リールは、スプール2の回転をレベルワインド機構20に伝達する第3伝達機構部23を有する。第2伝達機構部22には、ハンドル軸の周囲に配置されたドラグ機構が設けられる。ドラグ機構は、スプール2の糸繰り出し方向の回転を制動する。ハンドル軸の先端にハンドル4が回転不能に装着されており、その内側にドラグ機構のスタードラグ25が螺合している。ハンドル軸の回転は、ドラグ機構を介してスプール2に伝達される。
【0020】
カウンターケース5は、仕掛けの水深を表示する。カウンターケース5は、リール本体1の上部に設けられている。カウンターケース5は、リール本体1の上部に配置されたケース本体30と、液晶ディスプレイを有する水深表示部43と、制御部40と、を備えている。ケース本体30は、表示窓31を有する。表示窓31を介して液晶ディスプレイを視認できる。表示窓31の近傍には、操作ボタン32が設けられている。操作ボタン32は、回路基板に接触している。操作ボタン32を押すことにより、回路基板に各種の情報を入力することができ、回路基板を介して液晶ディスプレイに表示される情報を変更することができる。
【0021】
制御部40は、図4に示すように、モータ3を制御するモータ制御部41と、水深表示部43を制御する表示制御部42と、を有している。モータ制御部41は、モータ3をPWM制御すると共に、モータ3の固定子11の複数のコイル14を励磁及び消磁する制御を行う。この励磁及び消磁制御の際には、モータ制御部41は、コンデンサでモータ3の逆起電流を整流して得られたデータによりモータ3の回転位相を検出し、検出された回転位相に応じて複数のコイル14を順次励磁及び消磁する。
【0022】
制御部40には、調整レバー44と、スプールセンサ45と、水深表示部43と、記憶部46と、操作ボタン32を含む他の入出力部47等が接続されている。釣り人は、調整レバー44を揺動操作することにより、スプール2の回転速度を複数段階のいずれかに設定することができる。スプールセンサ45は、スプール2の回転速度及び回転方向を検出する。
【0023】
制御部40は、回路基板を有し、回路基板は、カウンターケース5のケース本体30に収容されている。モータ制御部41は、モータ3を駆動するための電力供給回路50(モータ駆動回路)を有する。電力供給回路50は、回路基板に搭載されている。電力供給回路50は、モータ3に電力を供給する電力供給線51を有する。電力供給回路50は、図5に示すように、3相インバータ回路52を有する。3相インバータ回路52は、ユニポーラ方式であってもよいし、バイポーラ方式であってもよい。3相インバータ回路52は、モータ3に電力を供給する。電力供給線51は、モータ線17に接続され、モータ線17を介して、U相、V相、W相の三つのコイル14に接続されている。電力供給線51の正極とモータ3のコイル14(負荷)との間には、第1スイッチ61が配置され、電力供給線51の負極とモータ3のコイル14(負荷)との間には、第2スイッチ62が配置されている。第1スイッチ61は、上アームであり、第2スイッチ62は、下アームである。第1スイッチ61は、U相、V相、W相に対応して3つ配置され、第2スイッチ62も、U相、V相、W相に対応して3つ配置されている。第1スイッチ61及び第2スイッチ62は、例えばFET(電界効果トランジスタ)からなる。FETは、モータ3をPWM(パルス幅変調)する際にデューティ比に応じてスイッチングするスイッチ素子として機能する。
【0024】
回路基板には、コンデンサが接続されている。コンデンサは、FETから発生するノイズを平滑化する機能を有し、また、モータ3の逆起電流を整流する機能を有している。この逆起電流を整流することにより、モータ3の回転位相を検出している。この検出された回転位相によりFETが制御されてコイル14を順に励磁及び消磁し、モータ3を回転させる。また、この回転位相によりモータ3の回転速度を検出している。
【0025】
図4のように、モータ制御部41は、回転位相検出部70と、モータ電流制御部71と、回転方向判断部72と、を有している。回転位相検出部70は、モータ3の逆起電流を整流して得られたデータによりモータ3の回転位相を検出する。この回転位相の時間的な経過によりモータ3の回転速度を検出可能である。モータ電流制御部71は、調整レバー44の揺動操作位置に応じて、モータ3に流れる電流値を複数段階に制御する。回転方向判断部72は、モータ3の回転方向を判断する。回転方向判断部72は、電力供給回路50内の電流検出部により検出された電流値及び電流方向により、モータ3が第2方向に回転したか否かを判断する。モータ3のモータ出力軸13は、一方向クラッチ16によって第2方向への回転が規制されている。そのため、万一、モータ3が第2方向に回転すると、モータ3に流れる電流が増加する。この電流値の増加によりモータ3が第2方向に回転していることを検出する。尚、モータ3に、回転方向を検出するセンサを備えてもよい。
【0026】
釣糸がスプール2から繰り出されると、スプール2が糸繰り出し方向に回転し、スプールセンサ45の検出パルスにより、水深表示部43の液晶ディスプレイの水深表示が繰り出し量に応じて変化する。魚の当たりがあると、釣り人は、調整レバー44を操作して釣糸を巻き上げることができ、調整レバー44の揺動角度に応じてスプール2の回転速度を段階的に設定することができる。
【0027】
例えば、マグロのような大物を釣る場合において、スタードラグ25をほぼ完全に締めて、魚の引きによって釣糸がスプール2から引き出されないようにすることがある。釣糸に強い力が生じても、モータ3に一方向クラッチ16が装備されているため、その一方向クラッチ16によってモータ3が第2方向に回転することが規制される。そのような状況下において、何らかの要因で一時的に釣糸が引き出されてスプール2が糸繰り出し方向に回転した場合、例えば予想を越えるような強い引きが発生したような場合に、スタードラグ25を締めた状態であってもスプール2が糸繰り出し方向に回転することがある。スプール2の糸繰り出し方向の回転は、第1伝達機構部21を介してモータ出力軸13に伝達される。そして、一方向クラッチ16が一時的に機能しなくなり、モータ3が第2方向に回転することがある。
【0028】
このように予期しない状況下において万一、一方向クラッチ16が機能せずにモータ3が第2方向に回転した場合には、回転方向判断部72は、モータ3が第2方向に回転していると判断する。回転方向判断部72の判断に基づき、モータ制御部41は、電力供給線51を短絡させてモータ3への電力供給を停止する。即ち、モータ制御部41は、第1スイッチ61あるいは第2スイッチ62を3相全てON状態とする。例えば第1スイッチ61がU相、V相、W相の全てにおいてON状態となると、3相全ての第1スイッチ61が短絡し、3相全ての電力供給線51が短絡した状態となる。その結果、モータ3への電力供給が遮断されることになる。
【0029】
その状態においてモータ3は第2方向に回転している。モータ3は発電状態にあって逆起電力が生じているが、その逆起電力は、モータ3のコイル14で消費されることになる。従って、モータ3の逆起電力が電力供給回路50に影響を及ぼすことがなく、回路基板の電子部品が過電圧で損傷することを防止することができる。また、逆起電力がモータ3内で消費されるので、モータ3にはブレーキ力が発生することになる。そのため、モータ3の一方向クラッチ16が機能しない状態となっていても、スプール2からの釣糸の引き出し量を制限することができる。
【0030】
尚、本実施形態では、モータ制御部41が第1スイッチ61あるいは第2スイッチ62を3相全て短絡させてモータ3への電力供給を遮断したが、モータ3が第2方向に回転したときに、モータ制御部41がモータ3への電力供給を減少するようにしてもよい。
【0031】
また、3相インバータ回路52について説明したが、2相であってもよいし、4相以上であってもよい。更に、モータ3がブラシレスモータである場合について説明したが、ブラシ付きモータであってもよく、その場合、回転方向を制御する回路においても同様に短絡させてブレーキをかけることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 リール本体
2 スプール
2a スプール軸線
3 モータ
3a モータ軸線
4 ハンドル
4a ハンドル軸線
5 カウンターケース
6 コネクタ
7 リールコード
8 電源
10 モータケース
11 固定子
12 回転子
13 モータ出力軸
14 コイル
15 軸受
16 一方向クラッチ(回転規制部)
17 モータ線
20 レベルワインド機構
21 第1伝達機構部
22 第2伝達機構部
23 第3伝達機構部
25 スタードラグ
30 ケース本体
31 表示窓
32 操作ボタン
40 制御部
41 モータ制御部
42 表示制御部
43 水深表示部
44 調整レバー
45 スプールセンサ
46 記憶部
47 他の入出力部
50 電力供給回路
51 電力供給線
52 3相インバータ回路
61 第1スイッチ
62 第2スイッチ
70 回転位相検出部
71 モータ電流制御部
72 回転方向判断部
図1
図2
図3
図4
図5