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特開2024-171631医療情報処理システム、医療情報処理方法および医療情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171631
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】医療情報処理システム、医療情報処理方法および医療情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/20 20180101AFI20241205BHJP
【FI】
G16H40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088748
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100196047
【弁理士】
【氏名又は名称】柳本 陽征
(74)【代理人】
【識別番号】100202429
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 信人
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】柴田 真理子
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 恭子
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA02
(57)【要約】
【課題】診療時間の予測精度を高めることで効率的な医療を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る医療情報処理システムは、患者の問診票に対する問診回答を取得する情報取得部と、前記問診回答に基づいて、前記患者に必要とされる見込みの診療内容を特定する診療内容特定部と、前記診療内容に基づいて診療時間を予測する診療時間予測部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の問診票に対する問診回答を取得する情報取得部と、
前記問診回答に基づいて、前記患者に必要とされる見込みの診療内容を特定する診療内容特定部と、
前記診療内容に基づいて診療時間を予測する診療時間予測部と、
を備える、医療情報処理システム。
【請求項2】
前記問診票は、初診の患者用の第1の問診票、または再診の患者用の第2の問診票である、請求項1に記載の医療情報処理システム。
【請求項3】
前記第2の問診票は、受診理由が前回の診療と関係するかどうかに関する質問を含む、請求項2に記載の医療情報処理システム。
【請求項4】
前記第2の問診票は、受診理由が前回の診療と関係する場合、前回と同じ薬の処方を希望するのか、前回の診療からの経過状況、処方された薬の副作用の有無、検査の希望、および前回の診療で受けた検査の結果の説明のうち少なくともいずれか一つに関する質問を含む、請求項3に記載の医療情報処理システム。
【請求項5】
前記診療内容特定部は、前記第2の問診票に対する問診回答に基づいて前記診療内容を特定する、請求項2に記載の医療情報処理システム。
【請求項6】
前記診療内容特定部は、診断名、検査および処置のうち少なくともいずれか一つを特定する、請求項1に記載の医療情報処理システム。
【請求項7】
前記診療内容特定部は、前記診療内容として、医師による第1の診療と、医師以外の医療従事者による第2の診療とを特定する、請求項1に記載の医療情報処理システム。
【請求項8】
前記第1の診療は検査の説明であり、前記第2の診療は検査技師による検査である、請求項7に記載の医療情報処理システム。
【請求項9】
前記診療時間予測部は、前記第1の診療に要する時間と、前記第2の診療に要する時間とをそれぞれ予測する、請求項7に記載の医療情報処理システム。
【請求項10】
前記診療内容特定部は、前記問診回答に加えて前記患者の患者情報を考慮して前記診療内容を特定する、請求項1に記載の医療情報処理システム。
【請求項11】
前記情報取得部は、前記患者の予約希望時間に関する情報を取得し、
前記予約希望時間に関する情報と前記診療時間とに基づいて診療開始時刻を決定する予約処理部をさらに備える、請求項1~10のいずれかに記載の医療情報処理システム。
【請求項12】
前記診療内容が、医師による第1の診療と、医師以外の医療従事者による第2の診療と、前記第2の診療に基づく医師による第3の診療とを含む場合、
前記診療時間予測部は、前記第1の診療に要する第1の時間と、前記第2の診療に要する第2の時間と、前記第3の診療に要する第3の時間とをそれぞれ予測し、
前記予約処理部は、前記予約希望時間に関する情報、前記第1の時間、前記第2の時間および前記第3の時間に基づいて、前記第1~第3の診療の診療開始時刻をそれぞれ決定する、請求項11に記載の医療情報処理システム。
【請求項13】
前記予約処理部は、前記第2の診療を行う時間帯に、医師による別の患者の診療を割り当てる、請求項12に記載の医療情報処理システム。
【請求項14】
前記予約処理部は、前記予約希望時間に関する情報および前記診療時間に加えて医療従事者のスケジュールを考慮して、前記診療開始時刻を決定する、請求項11に記載の医療情報処理システム。
【請求項15】
前記予約処理部は、前記問診回答に基づいて前記診療開始時刻を決定する、請求項11に記載の医療情報処理システム。
【請求項16】
前記情報取得部は、所定の期間中に、複数の患者から、予約希望時間に関する情報および前記問診票に対する問診回答を取得し、
前記診療内容特定部は、前記複数の患者について診療内容を特定し、
前記診療時間予測部は、前記複数の患者について診療時間を予測し、
前記予約処理部は、所定の基準にしたがって前記複数の患者の診療開始時刻を決定する、請求項11に記載の医療情報処理システム。
【請求項17】
前記予約処理部は、前記予測された診療時間の短い患者から順に診療開始時刻を決定する、請求項16に記載の医療情報処理システム。
【請求項18】
前記予約処理部は、症状の深刻な患者を優先して診療開始時刻を決定する、請求項16に記載の医療情報処理システム。
【請求項19】
患者の問診票に対する問診回答を取得し、
前記問診回答に基づいて、前記患者に必要とされる見込みの診療内容を特定し、
前記診療内容に基づいて診療時間を予測する、
医療情報処理方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法をコンピュータに実行させる、医療情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、医療情報処理システム、医療情報処理方法および医療情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
病院での長い待ち時間に対する患者の不満を解消するために、予約制の導入等の取り組みがなされている。しかし、患者が予約時間に来院しても、前の予約時間枠の診察が長引いていて、結局は長時間待つことがある。
【0003】
診療内容に応じて診療に要する時間(診療時間)が変動することを考慮して、医師や患者ごとに診療時間の実績値を記録しておき、予約可能な時間枠を決定することが提案されている(特許文献1、2)。しかし、毎回同じ診療内容になるとは限らず、実際の診療時間が実績値からずれる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-45418号公報
【特許文献2】特開2003-296448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、診療時間の予測精度を高めることで効率的な医療を提供することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記の課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る医療情報処理システムは、患者の問診票に対する問診回答を取得する情報取得部と、前記問診回答に基づいて、前記患者に必要とされる見込みの診療内容を特定する診療内容特定部と、前記診療内容に基づいて診療時間を予測する診療時間予測部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る医療情報処理システムの構成の一例を示す図。
図2】実施形態に係るサーバの構成の一例を示すブロック図。
図3】実施形態において使用される各種データベースの一例を示す図。
図4A】実施形態に係る医療情報処理システムで実行される処理内容の一例を説明するフローチャート図。
図4B図4Aに続く、実施形態に係る医療情報処理システムで実行される処理内容の一例を説明するフローチャート図。
図5】初診の患者用の問診票の一例を示す図。
図6】再診の患者用の問診票の一例を示す図。
図7】実施形態に係る医療情報処理方法で作成された診察スケジュールの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、医療情報処理システム、医療情報処理方法および医療情報処理プログラムの実施形態について説明する。なお、以下の説明において実質的に同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行うこととする。
【0009】
図1は、実施形態に係る医療情報処理システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る医療情報処理システム1は、サーバ10と、患者が使用する患者端末20と、医師等が使用する医師端末30とを備えている。なお、患者端末20は、以下単に端末20ともいう。同様に、医師端末30は、以下単に端末30ともいう。
【0010】
サーバ10および端末20、ならびにサーバ10および端末30は、通信ネットワークNを介してそれぞれ互いに通信可能に接続されている。なお、複数台の端末20がサーバ10に接続されてもよい。また、サーバ10と端末30とは、院内の専用回線による通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されてもよい。
【0011】
本実施形態に係る医療情報処理システム1は、以下詳しく説明するように、患者から予約希望時間や問診票に対する回答を受け付け、診療内容を特定し、特定された診療に要する時間を予測し、予測された時間に基づいて患者の診療開始時刻を決定するように構成されている。
【0012】
サーバ10は、たとえば、患者に関する情報(患者情報)を有する電子カルテシステムなど、他のシステムに接続されてもよい。あるいは、サーバ10は、電子カルテシステムなど他のシステムの一部として設けられてもよい。
【0013】
サーバ10は、図2に示すように、メモリ11と、ディスプレイ12と、入力インタフェース13と、通信インタフェース14と、処理回路15とを備えている。以下、サーバ10の各構成の詳細について説明する。
【0014】
メモリ11は、処理回路15に接続されており、処理回路15で使用される各種の情報を記憶する。メモリ11は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。
【0015】
メモリ11には、処理回路15が各機能を実行するのに必要な各種のプログラム、およびプログラムにより処理される各種のデータ等が記憶される。なお、本明細書において扱う各種データは、典型的にはデジタルデータである。
【0016】
メモリ11には、図3に示すように、各種のデータベースが記憶されている。すなわち、電子カルテデータベース111、診療情報データベース112、診療時間算出用データベース113および予約データベース114が記憶されている。
【0017】
電子カルテデータベース111には、各患者の患者情報が格納されている。患者情報は、たとえば、年齢、性別、既往歴、治療履歴等である。既往歴は、患者が過去に罹患した傷病または各種のアレルギーに関する情報である。治療履歴には、過去に行われた治療に関する情報が含まれる。なお、患者情報は、受診したことのある患者について、診療内容ごとに診療時間の実績値を含んでもよい。
【0018】
診療情報データベース112は、診療ガイドライン、EBM(Evidence-Based Medicine)情報、論文、疾患ごとの特徴などが格納されたデータベースである。この診療情報データベース112は、後述するように、問診票に対する回答内容等を解析し、患者に必要とされる見込みの診療内容を特定するために用いられる。なお、診療情報データベース112は、複数のデータベースから構成されてもよく、各データベースが異なるサーバに格納されていてもよい。
【0019】
診療時間算出用データベース113は、診療の内容と、当該診療の所要時間(診療時間)とが対応付けて格納されたデータベースである。この診療時間算出用データベース113は、後述するように、特定された診療内容に基づいて診療時間を予測するために用いられる。
【0020】
予約データベース114は、病院の予約状況が格納されたデータベースであり、予約が確定した各患者の診療時間等の情報が格納されている。なお、予約データベース114には、医師や検査技師等の医療従事者のスケジュールが格納されていてもよい。
【0021】
上記の各データベースは、サーバ10に接続された外部システムのサーバに記憶されていてもよい。たとえば、電子カルテデータベース111は、電子カルテシステムのサーバに記憶されていてもよい。また、診療情報データベース112、診療時間算出用データベース113は、外部の医療情報提供システムのサーバに記憶されてもよい。予約データベース114は、外部の予約システムのサーバに記憶されてもよい。
【0022】
ディスプレイ12は、各種の画像や情報を表示する。たとえば、ディスプレイ12は、各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を表示する。本実施形態においては、ディスプレイ12は、たとえば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等によって構成される。ディスプレイ12は表示部の一例である。
【0023】
入力インタフェース13は、各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路15に出力する。この入力インタフェース13は、たとえば、マウスやキーボード、タッチパネル、トラックボール、手動スイッチ、フットスイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。
【0024】
通信インタフェース14は、院内ネットワークの形態に応じた種々の通信プロトコルを実装している。通信インタフェース14は、各種の通信プロトコルに従って、院内ネットワーク、またはインターネット等の外部の通信ネットワークを介して他の装置との通信を実現する。本実施形態においては、サーバ10は、通信インタフェース14を介して端末20、30等との通信を行う。
【0025】
処理回路15は、各種の演算を行う演算回路であり、サーバ10の動作を制御する。この処理回路15は、たとえば、問診票に対する回答内容に基づいて患者の診療内容を特定し、特定した診療内容に基づいて当該診療に要する時間(診療時間)を予測し、予測された診療時間に基づいて当該患者の予約処理を行う。
【0026】
かかる機能を実現するために、処理回路15は、図2に示すように、情報取得機能15aと、診療内容特定機能15bと、診療時間予測機能15cと、予約処理機能15dとを有する。情報取得機能15aは情報取得部の一例であり、診療内容特定機能15bは診療内容特定部の一例であり、診療時間予測機能15cは診療時間予測部の一例であり、予約処理機能15dは予約処理部の一例である。
【0027】
本実施形態では、情報取得機能15a、診療内容特定機能15b、診療時間予測機能15cおよび予約処理機能15dにより実行される各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ11に格納されている。処理回路15は、プロセッサであり、メモリ11からプログラムを読み出して実行することで、各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路15は、図2の処理回路15内に示された各機能を有することとなる。
【0028】
なお、図2においては、情報取得機能15a、診療内容特定機能15b、診療時間予測機能15cおよび予約処理機能15dの各処理機能が単一の処理回路15によって実現される場合を示したが、実施形態はこれに限られない。たとえば、処理回路15は、複数の独立したプロセッサを組み合わせたものとして構成され、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしてもよい。また、処理回路15が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
【0029】
次に、各処理機能の詳細について説明する。
【0030】
情報取得機能15aは、端末20、外部のサーバ(電子カルテシステム等)、メモリ11等から各種の情報を取得する。たとえば、情報取得機能15aは、患者の端末20から、当該患者の識別情報(ID)と予約希望時間に関する情報とを含む情報(診療希望情報)や、問診票に対する回答(問診回答)を含む情報を取得する。
【0031】
予約希望時間に関する情報は、患者が希望する時刻であってもよいし、患者が希望する時間帯であってもよい。時間帯の場合、たとえば、所定の時間帯(9時~10時、午前/午後など)の予約枠から選択されたものであってもよい。
【0032】
サーバ10が端末20に送付する問診票には、複数種類のものがある。本実施形態では、サーバ10は、初診の患者には第1の問診票を送信し、再診の患者には第2の問診票を送信する。たとえば、診療希望情報に患者IDが含まれない場合、第1の問診票が送信され、診療希望情報に患者IDが含まれる場合、第2の問診票が送信される。診療希望情報に初診か再診かを示す情報が含まれる場合、サーバ10は当該情報に応じて第1の問診票または第2の問診票を送信するようにしてもよい。このように初診か再診かによって問診票の種類を変えることで診療内容の特定精度を向上させることができる。
【0033】
第2の問診票は、たとえば、前回の診療で処方された薬の副作用の有無、および前回の診療からの経過状況のうち少なくともいずれか一つに関する質問を含む。
【0034】
診療内容特定機能15bは、端末20から取得された患者の問診回答に基づいて、当該患者に必要とされる見込みの診療内容を特定するように構成されている。診療内容特定機能15bは、必要となる検査または処置を特定してもよい。診療内容の特定には、たとえば、医療オントロジー技術を利用することができる。本実施形態では、診療情報データベース112が用いられる。なお、診療内容特定機能15bによって特定される診療内容は診療時間を予測するためのものであって確定的なものではない。医師による診療により診療内容が確定される。
【0035】
診療内容特定機能15bは、診断名、検査および処置のうち少なくともいずれか一つを特定してもよい。たとえば、診療内容特定機能15bは、診断名(脳梗塞、狭心症など)を特定する。その他、特定される診療内容は、「常用薬の処方」、「脳梗塞の疑いでCT検査」、「狭心症の疑いで検査」など、必要な対処、検査、処置等であってもよい。また、診療内容特定機能15bは、患者への説明内容を特定してもよい。
【0036】
なお、診療内容特定機能15bは、問診回答に加えて患者の患者情報を考慮して診療内容を特定してもよい。これにより、診療内容の予測精度を向上させることができる。
【0037】
また、診療内容特定機能15bは、医師による第1の診療と、医師以外の医療従事者による第2の診療とを、診療内容として特定してもよい。たとえば、第1の診療は医師による検査の説明であり、第2の診療は検査技師による検査である。さらに、診療内容特定機能15bは、第2の診療に基づく、医師による第3の診療をさらに特定してもよい。第3の診療は、たとえば、検査結果の説明である。
【0038】
なお、前回診療のときと同じ検査を行う場合や、血液検査、尿検査のような一般的な検査を行う場合は、検査前の説明を省略してもよい。この場合、診療内容特定機能15bは、医師以外の医療従事者による第1の診療と、第1の診療に基づく、医師による第2の診療とを特定する。
【0039】
診療内容特定機能15bは、サーバ10が端末20から第2の問診票に対する問診回答を受信した場合、当該問診回答に基づいて診療内容を特定する。
【0040】
診療時間予測機能15cは、特定された診療内容に基づいて診療時間を予測するように構成されている。診療時間は、診療時間算出用データベース113を用いて予測される。なお、診療時間は、患者の移動(たとえば、診察室から検査室への移動)や診療の準備(たとえば、CT検査の準備)を考慮したマージンの時間を含んでもよい。診療時間予測機能15cは、患者の患者情報を考慮して診療時間を予測してもよい。
【0041】
なお、診療内容特定機能15bが診療内容として、医師による第1の診療と、医師以外の医療従事者による第2の診療とを特定した場合、診療時間予測機能15cは、第1の診療に要する時間と、第2の診療に要する時間とをそれぞれ予測する。たとえば、第1の診療が医師による検査の説明であり、第2の診療が検査技師による検査である場合、診療時間予測機能15cは、検査の説明に要する時間と、検査に要する時間とを予測する。
【0042】
同様に、診療内容特定機能15bが診療内容として、医師による第1の診療と、医師以外の医療従事者による第2の診療と、第2の診療に基づく医師による第3の診療とを特定した場合、診療時間予測機能15cは、第1の診療に要する時間と、第2の診療に要する時間と、第3の診療に要する時間とをそれぞれ予測する。第3の診療は、たとえば、第2の診療として行われた検査の結果の説明である。
【0043】
予約処理機能15dは、情報取得機能15aにより取得された予約希望時間に関する情報と、診療時間予測機能15cにより予測された診療時間とに基づいて診療開始時刻を決定するように構成されている。具体的には、予約処理機能15dは、予約データベース114を参照し、患者の予約希望時間と診療時間を満たし、且つ予約可能な時間帯を探す。予約可能な時間帯がある場合、予約処理機能15dは、当該時間帯の開始時刻を診療開始時刻に決める。他方、予約可能な時間帯がない場合、予約処理機能15dは、たとえば、患者の予約希望時間を考慮せず、診療時間を満たし且つ予約可能な時間帯を探索する。予約可能な時間帯が見つかった場合、サーバ10は、当該時間帯の開始時刻を診療開始時刻に決定し、端末20に送信する。他方、予約可能な時間帯が見つからなかった場合、サーバ10はその旨を端末20に送信する。
【0044】
なお、診療内容特定機能15bにより特定された診療内容が、医師による第1の診療と、医師以外の医療従事者による第2の診療と、第2の診療に基づく医師による第3の診療とを含む場合、予約処理機能15dは、予約希望時間に関する情報と、第1の診療に要する第1の時間、第2の診療に要する第2の時間および第3の診療に要する第3の時間とに基づいて、第1~第3の診療のそれぞれについて診療開始時刻を決定する。診療開始時刻の決定にあたって、予約処理機能15dは前述のように予約データベース114を参照する。たとえば、他の患者の予定と重ならないならば、予約処理機能15dは、第1の診療、第2の診療および第3の診療が連続的に行われるように各診療の開始時刻を決定する。他方、他の患者の予定と重なる場合は、他の患者の予定を避けるように各診療の開始時刻を決定する。
【0045】
また、上記のように第1~第3の診療が特定された場合、予約処理機能15dは、第2の診療を行う時間帯に、別の患者の、医師による診療を割り当ててもよい。
【0046】
また、予約処理機能15dは、患者の予約希望時間に関する情報および診療時間に加えて、医師や検査技師等の医療従事者のスケジュールを考慮して診療開始時刻を決定してもよい。当該スケジュールは、たとえば、予約データベース114を参照して把握されてもよい。
【0047】
患者端末20は、患者が使用する端末(スマートフォン、タブレット端末、パソコン等)であり、病院のサイトにアクセスして診療予約等を行うために用いられる。
【0048】
医師端末30は、医師等が使用する端末(タブレット端末、パソコン、スマートフォン等)である。医師端末30には、サーバ10により決定され、予約データベース114に登録された予定に基づく診察スケジュールが表示される。これにより、医師等は自身の診察スケジュールを容易に確認することができる。
【0049】
<医療情報処理システム1の動作例>
図4Aおよび図4Bを参照して、上述の医療情報処理システム1を用いた医療情報処理方法について説明する。図4Aおよび図4Bは、実施形態に係る医療情報処理システム1で実行される処理内容の一例を説明するシーケンス図である。
【0050】
患者端末20は、患者が入力した情報に基づき診療希望情報をサーバ10に送信する(ステップS11)。サーバ10の情報取得機能15aは、通信インタフェース14を介して診療希望情報を取得する。
【0051】
診療希望情報には、当該患者の識別情報や予約希望時間に関する情報が含まれる。患者の識別情報は、たとえば、その病院で受診した患者に付与されるID番号である。この場合、初診患者の診療希望情報には、患者の識別情報が含まれない。
【0052】
予約希望時間に関する情報は、患者が診療を希望する時間に関する情報であり、具体的には、診療を希望する日(たとえば12月24日)、時間帯(たとえば午前9時~10時)、時刻(たとえば10時15分)等を示す情報である。
【0053】
サーバ10が診療希望情報を受信した後、処理回路15は、電子カルテデータベース111を検索し、患者の識別情報が電子カルテデータベース111に登録されているかどうかを調べる(ステップS21)。本ステップは、たとえば、情報取得機能15aにより実行されてよいし、あるいは、別に設けられた探索機能(図示せず)により実行されてもよい。
【0054】
電子カルテデータベース111に患者の識別情報が登録されている場合(S22:Yes)、サーバ10は端末20に、カスタマイズされた問診票(カスタマイズ問診票)の情報を送信する(ステップS23)。他方、電子カルテデータベース111に患者の識別情報が登録されていない場合(S22:No)、サーバ10は端末20に、デフォルトの問診票(デフォルト問診票)の情報を送信する(ステップS24)。
【0055】
図5は、デフォルト問診票の一例を示している。デフォルト問診票には、受診理由(主訴)、検診等で指摘された病気、現在治療中の病気、既往歴、家族歴など、診療内容を特定するための質問事項が含まれる。
【0056】
図6は、カスタマイズ問診票の一例を示している。カスタマイズ問診票には、受診理由が前回の診療と関係するかどうかに関する質問(Q1)が含まれる。前回の診療と関係する場合、問診票は、前回と同じ薬の処方を希望するのか(a項)、前回の診療からの経過状況(b項)、処方された薬の副作用の有無(c項)、検査の希望(d項)、および前回の診療で受けた検査の結果の説明(e項)のうち少なくともいずれか一つに関する質問を含んでもよい。
【0057】
患者端末20は、サーバ10から問診票情報を受信するとディスプレイに問診票を表示し、質問事項に対する回答の入力を患者に促す。そして、問診票への回答の入力が完了すると(S12:Yes)、患者が入力した問診回答を含む情報(問診回答情報)をサーバ10に送信する(ステップS13)。そして、サーバ10は、患者端末20から問診回答情報を受信する。なお、問診票への回答の入力が完了していない場合(S12:No)、患者端末20は所定の時間経過後または直ちに、ステップS12を実行する。
【0058】
サーバ10の診療内容特定機能15bは、診療情報データベース112を用いて、患者に必要とされる見込みの診療内容を特定する(ステップS25)。患者の識別情報が電子カルテデータベース111に登録されている場合、診療内容特定機能15bは、電子カルテデータベース111に格納されている患者情報と、カスタマイズ問診票に対する問診回答情報とに基づいて診療内容を特定する。他方、患者の識別情報が電子カルテデータベース111に登録されていない場合、診療内容特定機能15bは、デフォルト問診票に対する問診回答情報に基づいて診療内容を特定する。
【0059】
診療内容を特定した後、サーバ10の診療時間予測機能15cは、ステップS25で特定された診療内容に基づいて、診療時間算出用データベース113を用いて、当該診療の所要時間(診療時間)を予測する(ステップS26)。
【0060】
たとえば、ステップS25において、再診の患者について脳梗塞が再発した疑いでCT検査が必要になると予測した場合、診療内容特定機能15bは、医師によるCT検査の説明(第1の診療)と、検査技師によるCT検査(第2の診療)と、医師によるCT検査の結果説明(第3の診療)とを特定する。そして、ステップS26において、診療時間予測機能15cは、第1~第3の診療の各々の診療時間を予測する。たとえば、CT検査の説明に5分要し、CT検査に20分要し、CT検査の結果説明に10分要すると予測する。この場合、診療に要するトータル時間は35分となる。
【0061】
診療時間が予測された後、予約処理機能15dは、情報取得機能15aにより取得された予約希望時間に関する情報と、診療時間予測機能15cにより予測された診療時間とに基づいて診療開始時刻を決定する(ステップS27)。詳しくは、予約処理機能15dは、予約データベース114を探索して、患者の予約希望時間と診療時間を満たし、且つ予約可能な時間帯を探す。たとえば、患者が診療を希望する時間帯に、診療に要するトータル時間を挿入できるかどうかを調べる。その結果、予約可能な時間帯がある場合、予約処理機能15dは、当該時間帯の開始時刻を診療開始時刻に決定する。そして、サーバ10は、決定された診療開始時刻を含む予約可能時間情報を患者端末20に送信する。
【0062】
他方、予約可能な時間帯がない場合、予約処理機能15dは、患者の予約希望時間を考慮せず、診療時間を満し且つ予約可能な時間帯を探索する。予約可能な時間帯が見つかった場合、予約処理機能15dは当該時間帯の開始時刻を診療開始時刻に決定し、サーバ10は患者端末20に送信する。他方、予約可能な時間帯が見つからなかった場合、サーバ10はその旨を端末20に送信する。
【0063】
患者端末20は、サーバ10から受診した診療開始時刻を患者に提示し、その時刻に同意するかどうかを尋ねる(ステップS14)。また、同意しない場合、患者端末20は患者から別の予約希望時間を受け付ける。そして、患者端末20は患者の回答情報をサーバ10に送信する(ステップS15)。
【0064】
患者端末20に送信した診療開始時刻に患者が同意した場合(S28:Yes)、サーバ10の予約処理機能15dは、予約データベース114に患者の予約情報を登録する(S29)。これにより、同じ時間帯に他の患者の診療を予約することが不可になる。なお、ステップS29の後、患者端末20に予約処理が完了した旨を通知してもよい。他方、患者端末20に送信した診療開始時刻に患者が同意しなかった場合(S28:No)、ステップS27に戻り、予約処理機能15dは患者の別の予約希望時間と、診療時間とを満たし、且つ予約可能な時間帯を探す。
【0065】
図7は、上記の医療情報処理方法により作成された予約状況に基づく、内科・脳神経内科の医師の診察スケジュールの一例を示している。診察スケジュールは、医師端末30に表示されてもよい。図7において、予想診療内容の欄には、診療内容特定機能15bにより特定された診療内容が示され、予想診療時間の欄には、診療時間予測機能15cにより予測された診療時間が示されている。
【0066】
図7の診察スケジュールの例では、1時間単位で予約枠(9時~10時、10時~11時、11時~12時)が設定されている。最初の予約枠では、9時0分からA氏の診察(常用薬の処方)が始まり、9時5分までに終了する。次に、9時5分からB氏の診察(CT検査の説明、第1の診療)が始まり、9時10分までに終了する。このあと、B氏はCT検査を受ける(第2の診療)。CT検査のあいだ、医師の手が空くので、C氏、D氏およびE氏の診察がスケジュールされている。E氏の診察が9時30分までに終了し、9時30分からB氏の診察(CT検査の結果説明)が始まる。9時30分という診察開始時刻は、予約処理機能15dが、B氏の検査説明が終了する時刻(9時10分)に、CT検査の所要時間(ここでは20分)を加算して決定される。
【0067】
F氏は、来院後、事前の診察なしに、9時10分に血液検査を受けた。血液検査の結果が判明にするのに要する時間(ここでは30分)を経て、9時40分から検査結果の説明を受けるようにスケジュールされている。このように、検査のあいだに別の患者の診察予定を入れることで、診療の効率を向上させることができる。
【0068】
図7の例において、9時50分から10時0分までの時間帯は予約がないので、予約外枠とされている。なお、キャンセル等で当日空きが生じた時間帯を予約外枠に設定してもよい。
【0069】
以上説明したように、上記の実施形態では、患者の問診票に対する問診回答を取得し、取得された問診回答に基づいて、当該患者に必要とされる見込みの診療内容を特定し、特定された診療内容に基づいて診療時間を予測する。これにより、患者が来院して診療を受ける前に診療時間を精度良く予測することが可能となり、効率的な医療を提供することができる。たとえば、診察開始時刻を精度良く決定することができるようになるため、患者は来院後、長時間待たずに受診することができる。また、医師等は、診察前に、予想診療内容や予想診療時間を含む診察スケジュールを閲覧することができるので、当日の診察をスムーズに行うことができる。
【0070】
なお、上記の実施形態では、予約希望を受け付けた患者一人ずつ先着順で予約を確定していく方式であったが、複数の患者から予約希望時間および問診回答を取得した後に、各患者の予約を決定する方式でもよい。たとえば、所定の期間(受診前日の午前中など)に予約希望を受け付け、各患者について診療時間を予測し、所定の基準にしたがって各患者の予約を確定する。すなわち、診療希望情報を受信した複数の患者について、前述のステップS11~ステップS26までの処理を実行し、各患者の診療時間を予測する。予約希望の受付期間が終了した後、所定の基準にしたがって、各患者の診療開始時刻を決定する。
【0071】
所定の基準は、たとえば、症状の深刻度である。予約処理機能15dは、症状の深刻な患者を優先して診療開始時刻を決定する。あるいは、所定の基準は、診療時間の長さであってもよい。この場合、予約処理機能15dは、診療時間の短い患者から順に診療開始時刻を決定する。その他、予約処理機能15dは、問診回答等から把握される診療の希望強度に応じて各患者の診療開始時刻を決定してもよい。
【0072】
なお、問診票の質問事項に関しては、図5および図6の例に限られない。問診票は、受診以外の当日の予定の有無や、当該予定の開始時刻に関する質問を含んでもよい。この質問に対する回答に基づいて、予約処理機能15dは、患者の診療開始時刻を決定する。たとえば、当該予定が重要性の高いものである場合は、他の患者に優先して予約してもよい。また、当該予定の開始時刻から患者が診療を終えて病院を出るべき時刻を算出し、当該時刻に基づいて診療開始時刻を決定してもよい。
【0073】
問診票は、病院から帰宅するまでの交通手段に関する質問を含んでもよい。この質問に対する回答に基づいて、予約処理機能15dは、患者の診療開始時刻を決定する。たとえば、本数の少ない公共交通機関を利用する場合は、当該公共交通機関の発車に間に合うように診療開始時刻を決定する。
【0074】
問診票は、朝食を取ったかどうかに関する質問を含んでもよい。この質問に対する回答に基づいて、予約処理機能15dは、患者の診療開始時刻を決定する。詳しくは、食後数時間は血糖検査が行えないため、血糖検査が予測された患者が朝食をとった場合、血液検査が行えるようになるまでの時間が確保されるように、診療開始時刻(検査開始時刻)を決定する。
【0075】
問診票は、現在の症状の内容と、その深刻度(緊急度)に関する質問を含んでもよい。この質問に対する回答に基づいて、予約処理機能15dは、患者の診療開始時刻を決定してもよい。たとえば、複数の患者が同じ予約枠ないし時間帯を希望した場合、緊急度の高い患者を優先して予約処理を行う。
【0076】
なお、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、メモリ11に保存されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。なお、メモリ11にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成して構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、プロセッサは、プロセッサ単一の回路として構成されている場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて、1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図2における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合して、その機能を実現するようにしてもよい。
【0077】
また、図4Aおよび図4Bで説明した医療情報処理方法は、予め用意された医療情報処理プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この医療情報処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この医療情報処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【0078】
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置及び方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置及び方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲及びこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
【符号の説明】
【0079】
1 医療情報処理システム
10 サーバ
11 メモリ
111 電子カルテデータベース
112 診療情報データベース
113 診療時間算出用データベース
114 予約データベース
12 ディスプレイ
13 入力インタフェース
14 通信インタフェース
15 処理回路
15a 情報取得機能
15b 診療内容特定機能
15c 診療時間予測機能
15d 予約処理機能
20 患者端末
30 医師端末
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7