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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171634
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20241205BHJP
   G02F 1/1345 20060101ALI20241205BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G02F1/1345
G02F1/1368
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088754
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今井 雅博
【テーマコード(参考)】
2H092
2H192
5C094
【Fターム(参考)】
2H092GA33
2H092GA40
2H092GA44
2H092GA49
2H092GA50
2H092GA59
2H092GA60
2H092JA24
2H092NA25
2H192AA24
2H192FA32
2H192FA72
2H192FA73
2H192FB03
2H192FB27
2H192FB42
2H192FB72
5C094AA15
5C094BA03
5C094BA43
5C094CA19
5C094DB03
(57)【要約】
【課題】狭額縁化を図る。
【解決手段】表示装置10は、表示領域AAと非表示領域NAAとを含む主面を有する表示パネル11と、ドライバ12と、ドライバ12と重畳する位置に設けられる第1端子34と、第1端子34に接続される第1配線35と、ドライバ12と重畳し、第1端子34よりも表示領域AAから遠い位置に設けられる第2端子36と、第2端子36に接続される第2配線37と、を備え、ドライバ12は、平面形状が方形状とされ、表示領域AAに最も近い第1辺部12Aと第1辺部12Aに連なる第2辺部12Bとを有しており、第1配線35は、第1端子34から延出し、第1辺部12Aを横切って配され、第2配線37は、第2端子36から延出し、第2辺部12Bを横切って配される。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が表示される表示領域と、前記表示領域を取り囲む非表示領域と、を含む主面を有する表示パネルと、
前記表示パネルの前記非表示領域に取り付けられるドライバと、
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳する位置に設けられる第1端子と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第1端子に接続される第1配線と、
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第1端子よりも前記表示領域から遠い位置に設けられる第2端子と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第2端子に接続される第2配線と、を備え、
前記ドライバは、平面形状が方形状とされ、外周辺部のうちの前記表示領域に最も近い辺部が第1辺部とされ、前記第1辺部に連なる2つの辺部のうちの一方の辺部が第2辺部とされており、
前記第1配線は、前記第1端子から延出し、前記第1辺部を横切って配され、
前記第2配線は、前記第2端子から延出し、前記第2辺部を横切って配される表示装置。
【請求項2】
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記表示領域から遠い位置に設けられる第3端子を備え、
前記第3端子は、前記第2端子との間の距離が、前記第1端子と前記第2端子との間の距離よりも大きい位置に配され、
前記第2配線は、前記第2端子から前記第3端子に向けて延出してから前記第2辺部を横切る請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記第2端子は、前記第1辺部に並行する方向である第1方向について間隔を空けて複数が並んで配されており、
前記第2配線は、複数の前記第2端子のそれぞれに接続されるよう複数が設けられており、
複数の前記第2配線は、接続対象となる前記第2端子が前記第2辺部に近くなるほど、前記第2端子から前記第3端子に向けて延出する延出長さが短くなるよう構成される請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記第2辺部から遠い位置に設けられる第4端子と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第4端子に接続される第3配線と、を備え、
前記第4端子は、前記表示領域からの距離が、前記表示領域から前記第2端子までの距離と等しくされ、
前記第3配線は、前記第4端子から延出し、前記第1辺部を横切って配される請求項2または請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1端子、前記第2端子及び前記第4端子は、前記第1辺部に並行する方向である第1方向について間隔を空けて複数ずつが並んで配されており、
前記第1配線、前記第2配線及び前記第3配線は、複数ずつの前記第1端子、前記第2端子及び前記第4端子のそれぞれに接続されるよう複数ずつが設けられており、
複数ずつの前記第2端子及び前記第4端子は、複数の前記第1端子に対して前記第1方向について位置ずれした位置に配され、
前記第3配線は、前記第1方向について隣り合う2つの前記第1端子の間を通る請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
前記ドライバは、前記第2端子に出力する信号と前記第4端子に出力する信号とを入れ替え可能とされる請求項4記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2端子は、平面形状が方形状とされ、外周辺部のうちの前記表示領域から最も遠い辺部が第3辺部とされており、
前記第2配線は、前記第2端子のうち前記第3辺部に連なる請求項2または請求項3記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記第2辺部に近い位置に設けられる第5端子と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第5端子に接続される第4配線と、を備え、
前記第5端子は、前記表示領域からの距離が、前記表示領域から前記第2端子までの距離と等しくされるとともに、平面形状が方形状とされ、外周辺部のうちの前記第2辺部に最も近い辺部が第4辺部とされており、
前記第4配線は、前記第5端子のうちの前記第4辺部に連なり、前記第2辺部を横切って配される請求項2または請求項3記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示パネルの前記表示領域に設けられる複数の画素電極と、
前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記画素電極に接続される複数のスイッチング素子と、
前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記スイッチング素子に接続される複数の画像配線と、を備え、
複数の前記画像配線は、前記第1辺部に並行する方向である第1方向について間隔を空けて並んで配され、前記第1配線に接続される第1画像配線と、前記第2配線に接続されて前記第1画像配線よりも前記第1方向について前記表示領域の端寄りに位置する第2画像配線と、を含む請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記表示領域から遠い位置に設けられる第3端子と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第3端子に接続される第5配線と、
前記表示パネルの前記表示領域に設けられて前記スイッチング素子に接続される走査配線と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられて前記走査配線に接続される走査回路部と、を備え、
前記第5配線は、前記第3端子から延出し、前記第2辺部を横切って配され、前記走査回路部に接続される請求項9記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記表示領域との間に前記ドライバを挟む位置に取り付けられるフレキシブル基板と、
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記表示領域から遠い位置に設けられる第3端子と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第3端子に接続される第5配線と、
前記表示パネルの前記表示領域に設けられて前記スイッチング素子に接続される走査配線と、
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記第1方向について前記表示領域と並ぶ位置に設けられて前記走査配線に接続される走査回路部と、
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記フレキシブル基板と重畳する位置に設けられて前記第5配線に接続される第6端子と、
前記フレキシブル基板のうち、前記表示パネルと重畳する位置に設けられて前記第6端子に接続される第7端子と、
前記フレキシブル基板のうち、前記表示パネルと重畳し、前記第7端子よりも前記第1方向について端寄りの位置に設けられる第8端子と、
前記フレキシブル基板に設けられて前記第7端子と前記第8端子とに接続される第6配線と、
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記フレキシブル基板と重畳し、前記第6端子よりも前記第1方向について端寄りの位置に設けられて前記第8端子に接続される第9端子と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第9端子と前記走査回路部とに接続される第7配線と、を備える請求項9記載の表示装置。
【請求項12】
前記表示パネルの前記表示領域に設けられる複数の画素電極と、
前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記画素電極に接続される複数のスイッチング素子と、
前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記スイッチング素子に接続される複数の画像配線と、
前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記スイッチング素子に接続される複数の走査配線と、
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記第2辺部から遠い位置に設けられる第4端子と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第4端子に接続される第3配線と、
前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第1端子よりも前記第2辺部から遠い位置に設けられる第10端子と、
前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第10端子に接続される第8配線と、を備え、
前記第4端子は、前記表示領域からの距離が、前記表示領域から前記第2端子までの距離と等しくされ、
前記第3配線は、前記第4端子から延出し、前記第1辺部を横切って配され、
前記第10端子は、前記表示領域からの距離が、前記表示領域から前記第1端子までの距離と等しくされ、
前記第8配線は、前記第10端子から延出し、前記第1辺部を横切って配されており、
前記第3配線及び前記第8配線は、複数の前記画像配線にそれぞれ接続され、
前記第1配線及び前記第2配線は、複数の前記走査配線にそれぞれ接続される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ドライバを備えた表示装置の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、ドライバとして半導体素子が開示されている。特許文献1に記載の表示装置に備わる半導体素子は、表示部を含む表示パネルに実装されている。半導体素子は、2つの長辺および2つの短辺を有する長方形状の主表面と、主表面上に設けられるとともに、長辺に沿った方向に配列され、かつ、表示パネルの表示部に電気的に接続される複数の出力端子とを備え、複数の出力端子は、長辺の中央部側に配置された複数の第1端子と、長辺の端部側に配置された複数の第2端子とを含み、複数の出力端子の少なくとも第1端子は、2つの長辺の一方側に配置され、第2端子の少なくとも一部は、第1端子に比べて、2つの長辺の他方側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第8299631号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の表示装置に備わる半導体素子においては、複数の第1端子が長辺と平行に配列されるのに対し、複数の第2端子が一方の長辺の中央部側から端部側に向かって徐々に他方の長辺側に位置するように配列されている。第1端子及び第2端子がこのように配列されると、半導体素子のうちの一方の長辺の両端部付近には、第1端子及び第2端子が非配置となる。このため、半導体素子を表示パネルに対してACF(Anisotropic Conductive Film)を介して熱圧着する際に、半導体素子のうちの一方の長辺の両端部付近には反り等の変形が生じ易くなっている。このような変形を抑制するには、第1端子及び第2端子と同様に、半導体素子から表示パネルに向けて突出するバンプを、一方の長辺の両端部付近に配置することが考えられる。しかし、そのようなバンプを配置すると、第2端子に接続された配線を引き回す際に、配線がバンプに干渉しないよう配慮する必要がある。そうなると配線の引き回しスペースが大きくなりがちとなり、結果として表示パネルの額縁幅が広くなる問題があった。
【0005】
本明細書に記載の技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、狭額縁化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本明細書に記載の技術に関わる表示装置は、画像が表示される表示領域と、前記表示領域を取り囲む非表示領域と、を含む主面を有する表示パネルと、前記表示パネルの前記非表示領域に取り付けられるドライバと、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳する位置に設けられる第1端子と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第1端子に接続される第1配線と、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第1端子よりも前記表示領域から遠い位置に設けられる第2端子と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第2端子に接続される第2配線と、を備え、前記ドライバは、平面形状が方形状とされ、外周辺部のうちの前記表示領域に最も近い辺部が第1辺部とされ、前記第1辺部に連なる2つの辺部のうちの一方の辺部が第2辺部とされており、前記第1配線は、前記第1端子から延出し、前記第1辺部を横切って配され、前記第2配線は、前記第2端子から延出し、前記第2辺部を横切って配される。
【0007】
(2)また、上記表示装置は、上記(1)に加え、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記表示領域から遠い位置に設けられる第3端子を備え、前記第3端子は、前記第2端子との間の距離が、前記第1端子と前記第2端子との間の距離よりも大きい位置に配され、前記第2配線は、前記第2端子から前記第3端子に向けて延出してから前記第2辺部を横切ってもよい。
【0008】
(3)また、上記表示装置は、上記(2)に加え、前記第2端子は、前記第1辺部に並行する方向である第1方向について間隔を空けて複数が並んで配されており、前記第2配線は、複数の前記第2端子のそれぞれに接続されるよう複数が設けられており、複数の前記第2配線は、接続対象となる前記第2端子が前記第2辺部に近くなるほど、前記第2端子から前記第3端子に向けて延出する延出長さが短くなるよう構成されてもよい。
【0009】
(4)また、上記表示装置は、上記(2)または上記(3)に加え、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記第2辺部から遠い位置に設けられる第4端子と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第4端子に接続される第3配線と、を備え、前記第4端子は、前記表示領域からの距離が、前記表示領域から前記第2端子までの距離と等しくされ、前記第3配線は、前記第4端子から延出し、前記第1辺部を横切って配されてもよい。
【0010】
(5)また、上記表示装置は、上記(4)に加え、前記第1端子、前記第2端子及び前記第4端子は、前記第1辺部に並行する方向である第1方向について間隔を空けて複数ずつが並んで配されており、前記第1配線、前記第2配線及び前記第3配線は、複数ずつの前記第1端子、前記第2端子及び前記第4端子のそれぞれに接続されるよう複数ずつが設けられており、複数ずつの前記第2端子及び前記第4端子は、複数の前記第1端子に対して前記第1方向について位置ずれした位置に配され、前記第3配線は、前記第1方向について隣り合う2つの前記第1端子の間を通ってもよい。
【0011】
(6)また、上記表示装置は、上記(4)または上記(5)に加え、前記ドライバは、前記第2端子に出力する信号と前記第4端子に出力する信号とを入れ替え可能とされてもよい。
【0012】
(7)また、上記表示装置は、上記(2)から上記(6)のいずれかに加え、前記第2端子は、平面形状が方形状とされ、外周辺部のうちの前記表示領域から最も遠い辺部が第3辺部とされており、前記第2配線は、前記第2端子のうち前記第3辺部に連なってもよい。
【0013】
(8)また、上記表示装置は、上記(2)から上記(7)のいずれかに加え、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記第2辺部に近い位置に設けられる第5端子と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第5端子に接続される第4配線と、を備え、前記第5端子は、前記表示領域からの距離が、前記表示領域から前記第2端子までの距離と等しくされるとともに、平面形状が方形状とされ、外周辺部のうちの前記第2辺部に最も近い辺部が第4辺部とされており、前記第4配線は、前記第5端子のうちの前記第4辺部に連なり、前記第2辺部を横切って配されてもよい。
【0014】
(9)また、上記表示装置は、上記(1)から上記(8)のいずれかに加え、前記表示パネルの前記表示領域に設けられる複数の画素電極と、前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記画素電極に接続される複数のスイッチング素子と、前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記スイッチング素子に接続される複数の画像配線と、を備え、複数の前記画像配線は、前記第1辺部に並行する方向である第1方向について間隔を空けて並んで配され、前記第1配線に接続される第1画像配線と、前記第2配線に接続されて前記第1画像配線よりも前記第1方向について前記表示領域の端寄りに位置する第2画像配線と、を含んでもよい。
【0015】
(10)また、上記表示装置は、上記(9)に加え、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記表示領域から遠い位置に設けられる第3端子と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第3端子に接続される第5配線と、前記表示パネルの前記表示領域に設けられて前記スイッチング素子に接続される走査配線と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられて前記走査配線に接続される走査回路部と、を備え、前記第5配線は、前記第3端子から延出し、前記第2辺部を横切って配され、前記走査回路部に接続されてもよい。
【0016】
(11)また、上記表示装置は、上記(9)に加え、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記表示領域との間に前記ドライバを挟む位置に取り付けられるフレキシブル基板と、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記表示領域から遠い位置に設けられる第3端子と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第3端子に接続される第5配線と、前記表示パネルの前記表示領域に設けられて前記スイッチング素子に接続される走査配線と、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記第1方向について前記表示領域と並ぶ位置に設けられて前記走査配線に接続される走査回路部と、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記フレキシブル基板と重畳する位置に設けられて前記第5配線に接続される第6端子と、前記フレキシブル基板のうち、前記表示パネルと重畳する位置に設けられて前記第6端子に接続される第7端子と、前記フレキシブル基板のうち、前記表示パネルと重畳し、前記第7端子よりも前記第1方向について端寄りの位置に設けられる第8端子と、前記フレキシブル基板に設けられて前記第7端子と前記第8端子とに接続される第6配線と、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記フレキシブル基板と重畳し、前記第6端子よりも前記第1方向について端寄りの位置に設けられて前記第8端子に接続される第9端子と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第9端子と前記走査回路部とに接続される第7配線と、を備えてもよい。
【0017】
(12)また、上記表示装置は、上記(1)から上記(8)のいずれかに加え、前記表示パネルの前記表示領域に設けられる複数の画素電極と、前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記画素電極に接続される複数のスイッチング素子と、前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記スイッチング素子に接続される複数の画像配線と、前記表示パネルの前記表示領域に設けられて複数の前記スイッチング素子に接続される複数の走査配線と、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第2端子よりも前記第2辺部から遠い位置に設けられる第4端子と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第4端子に接続される第3配線と、前記表示パネルの前記非表示領域のうち、前記ドライバと重畳し、前記第1端子よりも前記第2辺部から遠い位置に設けられる第10端子と、前記表示パネルの前記非表示領域に設けられ、前記第10端子に接続される第8配線と、を備え、前記第4端子は、前記表示領域からの距離が、前記表示領域から前記第2端子までの距離と等しくされ、前記第3配線は、前記第4端子から延出し、前記第1辺部を横切って配され、前記第10端子は、前記表示領域からの距離が、前記表示領域から前記第1端子までの距離と等しくされ、前記第8配線は、前記第10端子から延出し、前記第1辺部を横切って配されており、前記第3配線及び前記第8配線は、複数の前記画像配線にそれぞれ接続され、前記第1配線及び前記第2配線は、複数の前記走査配線にそれぞれ接続されてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本明細書に記載の技術によれば、狭額縁化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施形態1に係る液晶パネル、ドライバ及びフレキシブル基板の平面図
図2】実施形態1に係る液晶パネル、ドライバ及びフレキシブル基板の断面図
図3】実施形態1に係る液晶パネルの画素配列に示す平面図
図4】実施形態1に係る液晶パネルを構成するアレイ基板のうち、表示領域とドライバの配置領域とを示す平面図
図5】実施形態1に係るドライバの底面図
図6】実施形態1に係るアレイ基板の出力端子とドライバの出力バンプとの接続状態を示す断面図
図7】実施形態1に係るアレイ基板のうち、ドライバの配置領域の構成を示す平面図
図8】実施形態1に係る第2端子のX軸方向についての位置と第2配線の配線長との関係を示すグラフ
図9】実施形態2に係る液晶パネル、ドライバ及びフレキシブル基板の平面図
図10】実施形態2に係るアレイ基板のうち、ドライバの配置領域の構成を示す平面図
図11】実施形態2に係るアレイ基板のうち、表示領域とドライバの配置領域とを示す平面図
図12】実施形態3に係るアレイ基板のうち、ドライバの配置領域の構成を示す平面図
図13】実施形態3に係るアレイ基板のうち、表示領域とドライバの配置領域とを示す平面図
図14】実施形態3に係るアレイ基板の第6端子及び第9端子とフレキシブル基板の第7端子及び第8端子との接続状態を示す断面図
図15】実施形態4に係るアレイ基板のうち、表示領域とドライバの配置領域とを示す平面図
図16】他の実施形態(12)に係るアレイ基板のうち、ドライバの配置領域の構成を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0020】
<実施形態1>
実施形態1を図1から図8によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置(表示装置)10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図2及び図6の上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
【0021】
液晶表示装置10は、図1に示すように、横長の方形状をなしていて画像を表示可能な液晶パネル(表示パネル)11と、液晶パネル11に対して表示に利用するための光を照射するバックライト装置(照明装置)と、を少なくとも備える。バックライト装置は、液晶パネル11に対して裏側(背面側)に配置され、白色の光を発する光源(例えばLED等)や光源からの光に光学作用を付与することで面状の光に変換する光学部材等を有する。液晶パネル11は、主面の中央側部分が、画像が表示される表示領域AAとされる。これに対し、液晶パネル11の主面における表示領域AAを取り囲む額縁状の外周側部分が、画像が表示されない非表示領域NAAとされる。
【0022】
液晶パネル11に関し、図1に加えて図2を参照して説明する。液晶パネル11は、図1及び図2に示すように、一対の基板20,21を貼り合わせてなる。一対の基板20,21のうち表側が対向基板20とされ、裏側がアレイ基板21とされる。対向基板20及びアレイ基板21は、いずれもガラス基板の内面側に各種の膜が積層形成されてなる。一対の基板20,21間には、電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層22が介在して配される。一対の基板20,21の外周端部間には、液晶層22をシールするシール部23が介在して設けられている。シール部23は、液晶層22を取り囲むよう方形の枠状に形成されている。なお、両基板20,21の外面側には、それぞれ偏光板14が貼り付けられている。
【0023】
対向基板20は、図1及び図2に示すように、短辺寸法がアレイ基板21の短辺寸法よりも短い。対向基板20は、アレイ基板21に対して短辺方向(Y軸方向)についての一方の端部が揃う形で貼り合わせられている。従って、アレイ基板21のうち、短辺方向についての他方の端部は、対向基板20に対して側方に突き出して露出する露出部21Aとされる。この露出部21Aは、全域が非表示領域NAAであり、各種信号を供給するためのドライバ12及びフレキシブル基板13が実装されている。
【0024】
ドライバ12は、内部に駆動回路を有するLSIチップからなる。ドライバ12は、アレイ基板21の露出部21Aに対してCOG(Chip On Glass)実装されている。ドライバ12は、フレキシブル基板13によって伝送される各種信号を処理する。ドライバ12は、図1及び図2に示すように、表示領域AAに対してY軸方向の片側に隣り合うよう配されており、次述するフレキシブル基板13と表示領域AAとの間に挟み込まれる配置となっている。ドライバ12は、平面形状が横長の方形状とされる。ドライバ12は、長辺寸法が表示領域AAの長辺寸法よりも小さい。ドライバ12の外形を構成する外周辺部には、一対の長辺部と、一対の短辺部と、が含まれる。ドライバ12の一対の長辺部のうち、表示領域AAに近い長辺部を、外周辺部の中で最も表示領域AAに近い第1辺部12Aとする。ドライバ12の一対の短辺部は、いずれも第1辺部12Aに連なっており、このうちの一方(図1の右側)の短辺部を、第2辺部12Bとする。第1辺部12Aは、X軸方向(第1方向)に並行する。第2辺部12Bは、Y軸方向(第2方向)に並行する。ドライバ12は、アレイ基板21に備わるソース配線27等に対して各種信号を供給することができる。
【0025】
フレキシブル基板13は、絶縁性及び可撓性を有する合成樹脂材料(例えばポリイミド系樹脂等)からなる基材上に多数本の配線パターンを形成した構成とされる。フレキシブル基板13は、図1及び図2に示すように、その一端側がアレイ基板21の露出部21Aに、他端側が外部の回路基板(コントロール基板等)に、それぞれ接続されている。フレキシブル基板13は、露出部21Aのうち、ドライバ12に対してY軸方向について表示領域AA側とは反対側の端部に接続されている。つまり、フレキシブル基板13は、露出部21Aのうち、表示領域AAとの間にドライバ12を挟む位置に取り付けられている。
【0026】
次に、アレイ基板21における表示領域AAの構成について図3を用いて説明する。アレイ基板21の表示領域AAにおける内面側には、図3に示すように、TFT(薄膜トランジスタ、スイッチング素子)24及び画素電極25が少なくとも設けられている。TFT24及び画素電極25は、複数ずつX軸方向及びY軸方向に沿って間隔を空けて並んでマトリクス状(行列状)に設けられている。これらTFT24及び画素電極25の周りには、互いに直交(交差)するゲート配線(走査配線)26及びソース配線(画像配線、信号配線)27が配設されている。ゲート配線26は、X軸方向に沿って延在し、複数がY軸方向について間隔を空けて配されている。ソース配線27は、Y軸方向に沿って延在し、複数がX軸方向について間隔を空けて配されている。TFT24は、ゲート配線26に接続されるゲート電極24Aと、ソース配線27に接続されるソース電極24Bと、画素電極25に接続されるドレイン電極24Cと、ソース電極24B及びドレイン電極24Cに接続されて半導体材料からなる半導体部24Dと、を有する。そして、TFT24は、ゲート配線26によってゲート電極24Aに供給される走査信号に基づいて駆動される。すると、ドライバ12からソース配線27によってソース電極24Bに供給される画像信号(データ信号)に係る電位が、半導体部24Dを介してドレイン電極24Cに供給される。その結果、画素電極25は、画像信号に係る電位に充電される。画素電極25は、ゲート配線26とソース配線27とに取り囲まれた領域に配されており、平面形状が例えば略長方形状とされる。画素電極25は、対向基板20の表示領域AAに配されるカラーフィルタと重畳する関係にあり、カラーフィルタと共に画素を構成する。カラーフィルタは、例えば青色(B)、緑色(G)及び赤色(R)を呈する3色とされる。なお、両基板20,21の最内面には、それぞれ液晶層22に含まれる液晶分子を配向させるための配向膜が設けられている。
【0027】
アレイ基板21の非表示領域NAAである露出部21Aにおける内面側は、図4に示すように、ゲート配線26及びソース配線27等に各種信号(電位)を供給するための配線類や端子類が設けられている。露出部21Aのうちのドライバ12と平面に視て重畳するドライバ12の配置領域(実装領域)には、露出部21Aに実装されるドライバ12に接続される複数の端子28,29が設けられている。また、露出部21Aのうちのフレキシブル基板13の配置領域にも、実装されるフレキシブル基板13に接続される複数の端子が設けられている。なお、図4には、露出部21Aに実装されるドライバ12の外形が二点鎖線により図示されている。
【0028】
複数の端子28,29には、図4に示すように、ドライバ12に信号を入力するための入力端子28と、ドライバ12からの信号の出力を受けるための出力端子29と、が複数ずつ含まれる。入力端子28及び出力端子29は、それぞれの平面形状が縦長の方形状とされ、その長辺がY軸方向に並行し、短辺がX軸方向に並行して配される。入力端子28は、出力端子29よりも平面に視た大きさや面積が大きい。出力端子29は、入力端子28よりも設置数が多い。なお、ドライバ12から出力端子29に出力される信号には、少なくとも画像信号が含まれる。ドライバ12から出力端子29に出力される信号には、画像信号以外にも、走査信号や共通電位の共通電位信号やグランド電位のグランド電位信号等が含まれてもよい。
【0029】
入力端子28は、図4に示すように、出力端子29よりもY軸方向について表示領域AA(ドライバ12の第1辺部12A)から遠い側に位置する。具体的には、入力端子28は、Y軸方向についてドライバ12の外周辺部のうち、表示領域AAから最も遠い辺部に近接した位置に配されている。複数の入力端子28は、1つの列をなしており、X軸方向に沿って直線的に間隔を空けて並んで配される。つまり、複数の入力端子28は、それぞれのY軸方向についての両端位置がほぼ同じに揃えられている。出力端子29は、入力端子28よりもY軸方向に表示領域AA(ドライバ12の第1辺部12A)に近い側に位置する。
【0030】
複数の出力端子29は、図4に示すように、Y軸方向について間隔を空けて2つの列をなしている。一方(上段側)の列をなす複数の出力端子29は、他方(下段側)の列をなす複数の出力端子29よりもY軸方向について表示領域AA(第1辺部12A)に近い配置とされる。具体的には、一方の列をなす出力端子29は、Y軸方向についてドライバ12の第1辺部12Aに近接した位置に配されている。一方の列をなす複数の出力端子29は、X軸方向に沿って直線的に間隔を空けて並んで配される。つまり、一方の列をなす複数の出力端子29は、それぞれのY軸方向についての両端位置がほぼ同じに揃えられている。他方の列をなす複数の出力端子29は、一方の列と同様に、X軸方向に沿って直線的に間隔を空けて並んで配されている。つまり、他方の列をなす複数の出力端子29は、それぞれのY軸方向についての両端位置がほぼ同じに揃えられている。他方の列をなす複数の出力端子29の配列間隔は、一方の列をなす複数の出力端子29の配列間隔と同一とされる。X軸方向について隣り合う2つの出力端子29の間に空けられる間隔は、後述するソース引き出し配線30を通すことができる程度の寸法とされる。一方の列をなす複数の出力端子29と他方の列をなす複数の出力端子29との間のY軸方向についての距離D1は、X軸方向について隣り合う2つの出力端子29の間に空けられる間隔と同じ程度とされる。他方の列をなす複数の出力端子29と複数の入力端子28との間のY軸方向についての距離D2は、一方の列をなす複数の出力端子29と他方の列をなす複数の出力端子29との間のY軸方向についての距離D1よりも大きい。一方の列をなす複数の出力端子29と、他方の列をなす複数の出力端子29と、は、X軸方向についての位置がずれている。一方の列をなす複数の出力端子29と、他方の列をなす複数の出力端子29と、のX軸方向についての位置ずれ量は、出力端子29の配列ピッチの半分程度とされる。このように、2つの列をなす複数の出力端子29は、全体として千鳥状に配置されている。
【0031】
複数の出力端子29は、図4に示すように、表示領域AAに配される複数のソース配線27から引き出される複数のソース引き出し配線(画像配線用引き出し配線)30に接続されている。なお、図4では、複数のソース引き出し配線30のうちの一部のみが代表して図示されている。ソース引き出し配線30は、表示領域AAにおいてY軸方向に沿って延在するソース配線27の両端部のうち、Y軸方向についてドライバ12に近い側の端部に接続されている。複数のソース引き出し配線30は、非表示領域NAAにおいて、ドライバ12の配置領域(接続対象の出力端子29)から表示領域AAに向けて延出する。ここで、ドライバ12は、長辺寸法が表示領域AAの短辺寸法よりも小さい(図1を参照)。従って、複数のソース引き出し配線30は、ドライバ12側から表示領域AA側に向けて扇状に広がるよう引き回されている。ソース引き出し配線30の詳しい構成に関しては、後に改めて説明する。
【0032】
ドライバ12のうちのアレイ基板21と対向する主面(底面)には、図5に示すように、複数の端子28,29に接続される複数のバンプ31,32が設けられている。バンプ31,32は、ドライバ12の主面からアレイ基板21側に向けてZ軸方向に突出して設けられている。バンプ31,32は、ドライバ12の内部に備わる回路に接続されている。バンプ31,32は、ドライバ12の底面において、アレイ基板21側の各端子28,29と重畳する位置に複数が並んで配されている。複数のバンプ31,32には、アレイ基板21からの信号の入力を受けるための入力バンプ31と、アレイ基板21に信号を出力するための出力バンプ32と、が複数ずつ含まれる。入力バンプ31及び出力バンプ32は、それぞれの平面形状が縦長の方形状とされ、その長辺がY軸方向に並行し、短辺がX軸方向に並行して配される。入力バンプ31は、出力バンプ32よりも平面に視た大きさや面積が大きい。出力バンプ32は、入力バンプ31よりも設置数が多い。
【0033】
入力バンプ31は、図5に示すように、出力バンプ32よりもY軸方向に第1辺部12Aから遠い側、つまり第4辺部12Dに近い位置に配される。複数の入力バンプ31は、1つの列をなしており、X軸方向に沿って直線的に間隔を空けて並んで配される。つまり、複数の入力バンプ31は、それぞれのY軸方向の両端位置がほぼ同じに揃えられている。出力バンプ32は、入力バンプ31よりもY軸方向に表示領域AAに近い側、つまり第1辺部12Aに近い位置に配される。ドライバ12がアレイ基板21に取り付けられると、複数の入力バンプ31は、複数の入力端子28に対して平面に視て重畳する位置に配されるとともに、重畳する複数の入力端子28に対して接続される。
【0034】
複数の出力バンプ32は、図5に示すように、Y軸方向に間隔を空けて2つの列をなしている。一方(上段)の列をなす複数の出力バンプ32は、他方(下段)の列をなす複数の出力バンプ32よりもY軸方向に第1辺部12Aに近い配置とされる。一方の列をなす複数の出力バンプ32は、X軸方向に沿って直線的に間隔を空けて並んで配される。他方の列をなす複数の出力バンプ32は、一方の列と同様に、X軸方向に沿って直線的に間隔を空けて並んで配されており、その配列間隔が一方の列をなす複数の出力バンプ32の配列間隔と同一とされる。X軸方向について隣り合う2つの出力バンプ32の間に空けられる間隔は、後述するソース引き出し配線30を通すことができる程度の寸法程度とされる。一方の列をなす複数の出力バンプ32と、他方の列をなす複数の出力バンプ32と、は、X軸方向についての位置がずれている。一方の列をなす複数の出力バンプ32と、他方の列をなす複数の出力バンプ32と、のX軸方向についての位置ずれ量は、出力バンプ32の配列ピッチの半分程度とされる。このように、2つの列をなす複数の出力バンプ32は、全体として千鳥状に配置されている。ドライバ12がアレイ基板21に取り付けられると、複数の出力バンプ32は、複数の出力端子29に対して平面に視て重畳する位置に配されるとともに、重畳する複数の出力端子29に対して接続される。
【0035】
アレイ基板21に備わる各端子28,29と、ドライバ12に備わる各バンプ31,32と、は、図6に示すように、異方性導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film)33を介して接続されている。なお、図6には、出力端子29及び出力バンプ32の接続構造を代表して図示しているが、入力端子28及び入力バンプ31の接続構造も同様である。異方性導電膜33について説明する。異方性導電膜33は、熱硬化性樹脂材料からなるバインダ33Aに、多数の導電性粒子33Bを分散配合してなる。ドライバ12の実装に際しては、アレイ基板21におけるドライバ12の配置領域に異方性導電膜33及びドライバ12をセットし、その状態でドライバ12を、アレイ基板21側に向けて荷重を掛けて熱圧着する。すると、アレイ基板21側の端子28,29と、ドライバ12側のバンプ31,32と、が導電性粒子33Bを介して電気的に接続される。また、バインダ33Aが熱硬化することで、ドライバ12がアレイ基板21に対して機械的に固定される。
【0036】
次に、ソース引き出し配線30の詳しい構成に関して主に図4及び図7を用いて説明する。なお、図7には、露出部21Aに実装されるドライバ12の外形が二点鎖線により図示されている。まず、本実施形態では、図4及び図7に示すように、他方(下段)の列に比べて表示領域AAに近い一方(上段)の列をなす複数の出力端子29の全てを、複数の「第1端子34」とする。本実施形態では、複数のソース引き出し配線30のうち、複数の第1端子34に接続される複数のソース引き出し配線30の全てを、複数の「第1配線35」とする。本実施形態では、一方の列に比べて表示領域AAから遠い他方の列をなす複数の出力端子29のうちのX軸方向について中央側に位置する複数の出力端子29を、複数の「第4端子39」とし、X軸方向について端に位置する出力端子29を、「第5端子41」とし、第4端子39と第5端子41との間に挟まれる複数の出力端子29の全てを、複数の「第2端子36」とする。本実施形態では、複数のソース引き出し配線30のうち、複数の第2端子36に接続される複数のソース引き出し配線30を、複数の「第2配線37」とし、複数の第4端子39に接続される複数のソース引き出し配線30を、複数の「第3配線40」とし、第5端子41に接続される複数のソース引き出し配線30を、複数の「第4配線42」とする。本実施形態では、複数の入力端子28の全てを、複数の「第3端子38」とする。
【0037】
第1配線35は、図7に示すように、平面形状が方形状とされる第1端子34の外周辺部のうちの表示領域AAに最も近い辺部に連なり、当該辺部から表示領域AAへ向けて延出する。複数の第1配線35は、いずれもドライバ12の外周辺部のうちの第1辺部12Aを横切って配される。複数の第1配線35は、第1端子34からソース配線27に至るまでの途中で屈曲されてX軸方向及びY軸方向に対する斜め方向に沿って延出する。複数の第1配線35における各傾斜部分は、図4及び図7に示すように、接続対象とされる第1端子34がX軸方向についてドライバ12の端側になるほど、Y軸方向に対する傾斜角度が大きくなる傾向にある。
【0038】
第2配線37は、図7に示すように、第1端子34よりも表示領域AAから遠くに位置し、X軸方向について第4端子39と第5端子41との間に挟まれる配置とされる第2端子36に接続されている。第2配線37は、平面形状が方形状とされる第2端子36の外周辺部のうちの表示領域AAから最も遠い辺部である第3辺部36Aに連なり、第3辺部36Aから表示領域AAに至るまで引き回される。そして、複数の第2配線37は、図4及び図7に示すように、いずれもドライバ12の外周辺部のうちの第2辺部12Bを横切って配される。つまり、本実施形態では、第1端子34から延出する第1配線35が、ドライバ12の第1辺部12Aを横切って配されるのに対し、第1端子34よりも表示領域AAから遠い配置とされる第2端子36に接続される第2配線37が、ドライバ12の第2辺部12Bを横切って配される。このようにすれば、仮に第1配線及び第2配線が共にドライバ12の第1辺部12Aを横切って配される場合に比べると、第1配線35及び第2配線37を引き回す領域が広く確保される。具体的には、第1辺部12Aを横切る第1配線35は、表示領域AAに至るまでの間、Y軸方向について第1辺部12Aと表示領域AAとの間に存在する領域を利用して引き回されるのに対し、第2辺部12Bを横切る第2配線37は、表示領域AAに至るまでの間、X軸方向について第2辺部12Bに対して側方(図4及び図7の右側)に存在する領域を利用して引き回されている。これにより、狭額縁化が進行した場合でも、第1配線35及び第2配線37を引き回す上で問題が生じ難くなる。
【0039】
ここで、第2配線37に接続される第2端子36と第3端子38との間の距離D2は、図4に示すように、第1端子34と第2端子36との間の距離D1よりも大きくなっている。つまり、第2端子36と第3端子38との間には、第1端子34と第2端子36との間よりも大きな領域が存在している。そして、第2配線37は、第2端子36と第3端子38との間に存在する大きな領域を利用すべく、第2端子36の外周辺部のうちの最も第3端子38に近い第3辺部36Aから第3端子38(表示領域AA側とは反対側)に向けて延出してから第2辺部12Bを横切るよう配されている。これにより、狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0040】
具体的には、第2配線37は、図4に示すように、第2端子36から第3端子38へ向けて延出してから、途中で3回屈曲されることで、表示領域AAに備わるソース配線27に接続されている。第2配線37は、以下に示す第1配線構成部37A、第2配線構成部37B、第3配線構成部37C及び第4配線構成部37Dを有する。第1配線構成部37Aは、第2配線37のうち、第2端子36の第3辺部36Aから第3端子38に向けてY軸方向に沿って延出する部分である。第2配線構成部37Bは、第2配線37のうち、第1配線構成部37Aの延出端位置にて屈曲されて第2辺部12Bに向けてX軸方向に沿って延出するとともに第2辺部12Bを横切る部分である。第3配線構成部37Cは、第2配線37のうち、第2配線構成部37Bの延出端位置にて屈曲されて表示領域AAに向けてX軸方向及びY軸方向に対する斜め方向に沿って延出する部分である。第4配線構成部37Dは、第2配線37のうち、第3配線構成部37Cの延出端位置にて屈曲されて表示領域AAに向けてY軸方向に沿って延出し、ソース配線27に接続される部分である。
【0041】
複数の第2配線37は、図4及び図7に示すように、接続対象となる第2端子36が第2辺部12Bに近くなるほど、第2端子36から第3端子38に向けて延出する部分である第1配線構成部37Aの長さが短くなるよう構成される。詳しくは、複数の第2配線37のうち、最も第4端子39に近い(X軸方向について最もドライバ12の中央側に位置する)第2端子36に接続される第2配線37は、第1配線構成部37Aが最も長く、X軸方向について最も表示領域AAの端に位置するソース配線27に接続される。複数の第2配線37のうち、最も第5端子41に近い(X軸方向について最もドライバ12の端側に位置する)第2端子36に接続される第2配線37は、第1配線構成部37Aが最も短く、表示領域AAにおいて後述する第4配線42に接続されるソース配線27に対して隣り合うソース配線27に接続される。このように、複数の第2配線37は、ドライバ12の配置領域での接続対象となる第2端子36のX軸方向についての位置に応じて、第1配線構成部37Aの長さ及び第2配線37の全体の配線長が、連続的に変動する構成となっている。ここで、ドライバ12の配置領域での接続対象となる第2端子36のX軸方向についての位置と、第2配線37の全体の配線長と、の関係を図8のグラフに示す。図8は、横軸がドライバ12の配置領域での第2端子36のX軸方向についての位置であり、縦軸が第2配線37の全体の配線長である。図8の横軸における右側が、ドライバ12の配置領域でのX軸方向についての中央側と一致し、横軸における左側が、ドライバ12の配置領域でのX軸方向についての端側と一致する。図8によれば、第2配線37の全体の配線長は、ドライバ12の配置領域での第2端子36のX軸方向についての位置が端側から中央側に向かって連続的に漸次短くなり、逆に中央側から端側に向かって連続的に漸次長くなる傾向にある。これにより、複数の第2配線37によって伝送される画像信号に生じ得る鈍りに起因する表示不良が視認され難くなる。
【0042】
第3配線40は、図7に示すように、ドライバ12の配置領域においてX軸方向について第2端子36よりも中央側に位置する第4端子39に接続されている。第3配線40に接続される第4端子39は、いずれの第2端子36よりもドライバ12の第2辺部12Bから遠い位置で、表示領域AAからの距離が、表示領域AAから第2端子36までの距離D3と等しくされている(図4を参照)。第3配線40は、第1配線35と同様に、第4端子39からソース配線27に至るまでの途中で屈曲されてX軸方向及びY軸方向に対する斜め方向に沿って延出する。第3配線40は、平面形状が方形状とされる第4端子39の外周辺部のうちの表示領域AAに最も近い辺部に連なり、第4端子39の上記辺部から表示領域AAに向けて延出し、第1辺部12Aを横切って配される。このように、第3配線40は、第1配線35と同様に、表示領域AAに至るまでの間、Y軸方向について第1辺部12Aと表示領域AAとの間に存在する領域を利用して引き回されているから、第2端子36と第3端子38との間に存在する領域を、専ら第2配線37を引き回すのに利用することができる。これにより、狭額縁化を図る上でさらに好適となる。
【0043】
複数ずつの第2端子36及び第4端子39は、図7に示すように、複数の第1端子34に対してX軸方向について位置ずれした位置に配されている。つまり、複数ずつの第1端子34、第2端子36及び第4端子39は、千鳥状に平面配置されている。そして、第4端子39から表示領域AAに向けて延出する第3配線40は、X軸方向について隣り合う2つの第1端子34の間を通ってから第1辺部12Aを横切って配される。第3配線40は、第1配線35に並行し、X軸方向について隣り合う2つの第1配線35の間を通る。複数ずつの第1配線35及び第3配線40は、X軸方向について間隔を空けて交互に並んで配される。このように、複数の第3配線40を、第1端子34や第1配線35に対して短絡することがないよう引き回すことができる。その上、第3配線40が、第2端子36と第3端子38との間に存在する領域にて引き回されることがないから、第2端子36と第3端子38との間に存在する領域を、専ら複数の第2配線37を引き回すのに利用することができる。これにより、狭額縁化を図る上で一層好適となる。
【0044】
第4配線42は、図4に示すように、ドライバ12の配置領域においてX軸方向について第2端子36よりも端側に位置する第5端子41に接続されている。第4配線42に接続される第5端子41は、いずれの第2端子36よりもドライバ12の第2辺部12Bに近い位置で、表示領域AAからの距離D4が、表示領域AAから第2端子36までの距離D3と等しくされている。第5端子41は、他方(下段)の列をなす複数の出力端子29のうち、X軸方向について最も端に位置している。第4配線42は、平面形状が方形状とされる第5端子41の外周辺部のうちの第2辺部12Bに最も近い辺部である第4辺部41Aに連なり、第4辺部41Aから表示領域AAに向けて延出し、第2辺部12Bを横切って配される。このように、第4配線42は、第5端子41のうちの第2辺部12Bに最も近い第4辺部41Aから第2辺部12Bを横切るよう引き回されており、第2端子36と第3端子38との間に存在する領域にて引き回されることがない。これにより、第2端子36と第3端子38との間に存在する領域を、専ら第2配線37を引き回すのに利用することができるので、狭額縁化を図る上でさらに好適となる。
【0045】
本実施形態では、図4に示すように、全ての出力端子29がソース引き出し配線30を介してソース配線27に接続されている。表示領域AAにおいてX軸方向について間隔を空けて並んで配される複数のソース配線27には、複数の第1配線35に接続される複数の第1ソース配線(第1画像配線)27αと、複数の第2配線37に接続される複数の第2ソース配線(第2画像配線)27βと、複数の第3配線40に接続される複数の第3ソース配線(第3画像配線)27γと、第4配線42に接続される第4ソース配線(第4画像配線)27δと、が含まれる。複数の第1ソース配線27αは、表示領域AAのうち、X軸方向について両端側部分を除いた中央側部分に配されている。複数の第2ソース配線27βは、表示領域AAのうち、X軸方向について両端側部分に配されており、いずれの第1ソース配線27αよりもX軸方向について表示領域AAの端寄りに位置する。第3ソース配線27γは、表示領域AAのうち、X軸方向についての中央側部分において第1ソース配線27αと交互に繰り返し並んで配されている。第4ソース配線27δは、表示領域AAのうち、X軸方向についての中央側部分において第1ソース配線27αと第2ソース配線27βとの間に挟まれる配置とされる。本実施形態では、表示領域AAのうちのX軸方向について両端側部分に配される複数の第2ソース配線27βに接続される複数の第2配線37が、ドライバ12の第2辺部12Bを横切って配されている。これにより、複数ずつの第1配線35及び第2配線37を引き回す領域が十分に広く確保されているので、高精細化及び狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0046】
以上説明したように本実施形態の液晶表示装置(表示装置)10は、画像が表示される表示領域AAと、表示領域AAを取り囲む非表示領域NAAと、を含む主面を有する液晶パネル(表示パネル)11と、液晶パネル11の非表示領域NAAに取り付けられるドライバ12と、液晶パネル11の非表示領域NAAのうち、ドライバ12と重畳する位置に設けられる第1端子34と、液晶パネル11の非表示領域NAAに設けられ、第1端子34に接続される第1配線35と、液晶パネル11の非表示領域NAAのうち、ドライバ12と重畳し、第1端子34よりも表示領域AAから遠い位置に設けられる第2端子36と、液晶パネル11の非表示領域NAAに設けられ、第2端子36に接続される第2配線37と、を備え、ドライバ12は、平面形状が方形状とされ、外周辺部のうちの表示領域AAに最も近い辺部が第1辺部12Aとされ、第1辺部12Aに連なる2つの辺部のうちの一方の辺部が第2辺部12Bとされており、第1配線35は、第1端子34から延出し、第1辺部12Aを横切って配され、第2配線37は、第2端子36から延出し、第2辺部12Bを横切って配される。
【0047】
液晶パネル11の非表示領域NAAにドライバ12が取り付けられると、ドライバ12が液晶パネル11の第1端子34及び第2端子36に対して接続される。ドライバ12から出力された信号は、第1端子34及び第2端子36を介して第1配線35及び第2配線37に供給される。第1端子34に接続される第1配線35は、第1端子34から延出し、ドライバ12の第1辺部12Aを横切って配されるのに対し、第2端子36に接続される第2配線37は、第2端子36から延出し、ドライバ12の第2辺部12Bを横切って配される。このようにすれば、仮に第1配線及び第2配線が共にドライバ12の第1辺部12Aを横切って配される場合に比べると、第1配線35及び第2配線37を引き回す領域が広く確保される。これにより、狭額縁化が進行した場合でも、第1配線35及び第2配線37を引き回す上で問題が生じ難くなる。
【0048】
また、液晶パネル11の非表示領域NAAのうち、ドライバ12と重畳し、第2端子36よりも表示領域AAから遠い位置に設けられる第3端子38を備え、第3端子38は、第2端子36との間の距離D2が、第1端子34と第2端子36との間の距離D1よりも大きい位置に配され、第2配線37は、第2端子36から第3端子38に向けて延出してから第2辺部12Bを横切る。第2端子36と第3端子38との間には、第1端子34と第2端子36との間よりも大きな領域が存在している。第2端子36と第3端子38との間に存在する領域を利用して第2配線37を引き回しているから、狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0049】
また、第2端子36は、第1辺部12Aに並行する方向である第1方向について間隔を空けて複数が並んで配されており、第2配線37は、複数の第2端子36のそれぞれに接続されるよう複数が設けられており、複数の第2配線37は、接続対象となる第2端子36が第2辺部12Bに近くなるほど、第2端子36から第3端子38に向けて延出する延出長さが短くなるよう構成される。このようにすれば、複数の第2配線37の配線長及び配線抵抗を連続的に変化させることができる。これにより、複数の第2配線37によって伝送される信号に生じ得る鈍りに起因する表示不良が視認され難くなる。
【0050】
また、液晶パネル11の非表示領域NAAのうち、ドライバ12と重畳し、第2端子36よりも第2辺部12Bから遠い位置に設けられる第4端子39と、液晶パネル11の非表示領域NAAに設けられ、第4端子39に接続される第3配線40と、を備え、第4端子39は、表示領域AAからの距離が、表示領域AAから第2端子36までの距離D3と等しくされ、第3配線40は、第4端子39から延出し、第1辺部12Aを横切って配される。このような第4端子39に接続される第3配線40は、第4端子39から延出し、ドライバ12の第1辺部12Aを横切って配されているから、第2端子36と第3端子38との間に存在する領域を、専ら第2配線37を引き回すのに利用することができる。これにより、狭額縁化を図る上でさらに好適となる。
【0051】
また、第1端子34、第2端子36及び第4端子39は、第1辺部12Aに並行する方向である第1方向について間隔を空けて複数ずつが並んで配されており、第1配線35、第2配線37及び第3配線40は、複数ずつの第1端子34、第2端子36及び第4端子39のそれぞれに接続されるよう複数ずつが設けられており、複数ずつの第2端子36及び第4端子39は、複数の第1端子34に対して第1方向について位置ずれした位置に配され、第3配線40は、第1方向について隣り合う2つの第1端子34の間を通る。このようにすれば、第4端子39に接続される第3配線40は、第4端子39から延出し、第1方向について隣り合う2つの第1端子34の間を通ってドライバ12の第1辺部12Aを横切ることになる。これにより、複数の第3配線40を容易に引き回すことができる。その上、第2端子36と第3端子38との間に存在する領域を、専ら複数の第2配線37を引き回すのに利用することができるので、狭額縁化を図る上で一層好適となる。
【0052】
また、第2端子36は、平面形状が方形状とされ、外周辺部のうちの表示領域AAから最も遠い辺部が第3辺部36Aとされており、第2配線37は、第2端子36のうち第3辺部36Aに連なる。仮に第2配線が、第2端子36の外周辺部のうちの第3辺部36A以外の辺部に連なる場合に比べると、第2配線37を、第2端子36から第3端子38に向けて容易に延出させることができる。
【0053】
また、液晶パネル11の非表示領域NAAのうち、ドライバ12と重畳し、第2端子36よりも第2辺部12Bに近い位置に設けられる第5端子41と、液晶パネル11の非表示領域NAAに設けられ、第5端子41に接続される第4配線42と、を備え、第5端子41は、表示領域AAからの距離D4が、表示領域AAから第2端子36までの距離D3と等しくされるとともに、平面形状が方形状とされ、外周辺部のうちの第2辺部12Bに最も近い辺部が第4辺部41Aとされており、第4配線42は、第5端子41のうちの第4辺部41Aに連なり、第2辺部12Bを横切って配される。第5端子41は、第2端子36よりもドライバ12の第2辺部12Bに近い位置で、表示領域AAからの距離D4が表示領域AAから第2端子36までの距離D3と等しくなる位置に設けられている。このような第5端子41に接続される第4配線42は、第5端子41のうちの第4辺部41Aに連なり、ドライバ12の第2辺部12Bを横切って配されているから、第2端子36と第3端子38との間に存在する領域を、専ら第2配線37を引き回すのに利用することができる。これにより、狭額縁化を図る上でさらに好適となる。
【0054】
また、液晶パネル11の表示領域AAに設けられる複数の画素電極25と、液晶パネル11の表示領域AAに設けられて複数の画素電極25に接続される複数のTFT(スイッチング素子)24と、液晶パネル11の表示領域AAに設けられて複数のTFT24に接続される複数のソース配線(画像配線)27と、を備え、複数のソース配線27は、第1辺部12Aに並行する方向である第1方向について間隔を空けて並んで配され、第1配線35に接続される第1ソース配線(第1画像配線)27αと、第2配線37に接続されて第1ソース配線27αよりも第1方向について表示領域AAの端寄りに位置する第2ソース配線(第2画像配線)27βと、を含む。このようにすれば、第1配線35により伝送される信号は、第1ソース配線27αに供給され、第2配線37により伝送される信号は、第2ソース配線27βに供給される。ところで、液晶パネル11の高精細化が進行するのに伴って、画素電極25、TFT24及びソース配線27の設置数が増加すると、第1配線35及び第2配線37の設置数も多くなる傾向にある。これに対し、第2配線37がドライバ12の第2辺部12Bを横切って配されることで、第1配線35及び第2配線37を引き回す領域が十分に広く確保されているので、高精細化及び狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0055】
<実施形態2>
実施形態2を図9から図11によって説明する。この実施形態2では、液晶パネル111の構成を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0056】
本実施形態に係る液晶パネル111には、図9に示すように、X軸方向について表示領域AAと並ぶ位置にゲート回路部(走査回路部)15が設けられている。ゲート回路部15は、液晶パネル111を構成するアレイ基板121の非表示領域NAAにおいて、表示領域AAをX軸方向について両側から挟み込む形で一対が配されている。ゲート回路部15は、アレイ基板121に対してモノリシックに設けられており、表示領域AAに配される複数のゲート配線126の端部に接続されている。ゲート回路部15は、いわゆるシフトレジスタ回路であり、フレキシブル基板113によってアレイ基板121に伝送される信号を処理し、複数のゲート配線126に対して上段側から順に走査信号を供給する。ゲート回路部15は、ゲート配線126の並び方向であるY軸方向に沿って延在する帯状をなしている。
【0057】
本実施形態では、複数の出力端子129は、図10に示すように、一部が、ドライバ112の配置領域において入力端子128と同じ列に配されている。以下では、入力端子128と同じ列に配される出力端子129のことを、「第3端子138」と言う。第3端子138は、平面形状及び平面に視た大きさが入力端子128とほぼ同じとされる。第3端子138は、Y軸方向についての表示領域AAからの距離が入力端子128に係る距離と同じとされる。第3端子138は、ドライバ112の配置領域のうち、X軸方向についての両端側部分において、複数ずつがX軸方向について間隔を空けて並んで配されている。複数の入力端子128は、複数ずつの第3端子138によって両側から挟まれる配置とされる。複数の第3端子138には、ドライバ112等からゲート回路部15のシフトレジスタ回路を動作させるためのクロック信号やスタートパルス信号等の制御信号や電源電圧が供給される。
【0058】
アレイ基板121の非表示領域NAAには、図10及び図11に示すように、第3端子138とゲート回路部15とに接続される第5配線43が設けられている。なお、図11では、第3端子138及び第5配線43以外の端子や配線の構成に係る図示を省略している。第3端子138に対して供給される上記した制御信号や電源電圧は、第5配線43によってゲート回路部15に供給される。第5配線43は、平面形状が方形状とされる第3端子138の外周辺部のうちの表示領域AAに最も近い辺部に連なり、当該辺部からゲート回路部15に至るまで引き回される。具体的には、第5配線43は、第3端子138から第2端子136へ向けて延出してから、途中で3回屈曲されることで、ゲート回路部15に接続されている。第5配線43は、第2配線137の各配線構成部137A,137B,137Cと並行する部分をそれぞれ有しており、第2配線構成部137Bと並行する部分がドライバ112の第2辺部112Bを横切っている。本実施形態では、第2端子136と第3端子138との間に存在する領域が、複数ずつの第2配線137及び第5配線43を引き回すのに利用されている。つまり、本実施形態では、第2端子136と第3端子138との間に存在する領域を専ら複数の第2配線137を引き回すのに利用できないものの、第2配線137がドライバ112の第2辺部112Bを横切って配されることで、第1配線135及び第2配線137を引き回す領域が十分に広く確保されているので、第5配線43を引き回す領域を十分に確保することができる。これにより、狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0059】
以上説明したように本実施形態によれば、液晶パネル111の非表示領域NAAのうち、ドライバ112と重畳し、第2端子136よりも表示領域AAから遠い位置に設けられる第3端子138と、液晶パネル111の非表示領域NAAに設けられ、第3端子138に接続される第5配線43と、液晶パネル111の表示領域AAに設けられてTFT24(図3を参照)に接続されるゲート配線(走査配線)126と、液晶パネル111の非表示領域NAAに設けられてゲート配線126に接続されるゲート回路部(走査回路部)15と、を備え、第5配線43は、第3端子138から延出し、第2辺部112Bを横切って配され、ゲート回路部15に接続される。このようにすれば、第5配線43により伝送される信号は、ゲート配線126に接続されるゲート回路部15に供給される。液晶パネル111の非表示領域NAAには、第5配線43を第3端子138からゲート回路部15まで引き回す領域を確保する必要がある。これに対し、第2配線137がドライバ112の第2辺部112Bを横切って配されることで、第1配線135及び第2配線137を引き回す領域が十分に広く確保されているので、第5配線43を引き回す領域を十分に確保することができる。これにより、狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0060】
<実施形態3>
実施形態3を図12から図14によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態2から液晶パネル211及びフレキシブル基板213の構成を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態2と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0061】
本実施形態に係る液晶パネル211及びフレキシブル基板213には、図12及び図13に示すように、第3端子238に供給される制御信号や電源電圧をゲート回路部215に供給するための端子44,45,46,48及び配線47,49が設けられている。液晶パネル211を構成するアレイ基板221には、第6端子44、第9端子48及び第7配線49が設けられている。フレキシブル基板213には、第7端子45、第8端子46及び第6配線47が設けられている。
【0062】
第6端子44及び第9端子48は、図12及び図13に示すように、アレイ基板221の非表示領域NAAのうち、フレキシブル基板213と平面に視て重畳する領域であるフレキシブル基板213の配置領域に複数ずつ設けられている。複数の第6端子44は、図12に示すように、フレキシブル基板213の配置領域のうち、X軸方向について中央側部分に配されており、ドライバ212の配置領域に備わる複数の第3端子238に対してY軸方向について間隔を空けて並んでいる。複数の第6端子44は、X軸方向について間隔を空けて並んで配されている。複数の第6端子44におけるX軸方向についての配列間隔は、複数の第3端子238におけるX軸方向についての配列間隔よりも大きいのが一般的であるが、具体的な大小関係を任意に設定することが可能である。第5配線243は、第3端子238から第6端子44に至るよう適宜に引き回されている。第5配線243は、ドライバ212の外周辺部のうち、表示領域AAから最も遠い辺部を横切るよう配されている。なお、複数の第5配線243には、ドライバ212の第2辺部12Bを横切るものが含まれてもよい。複数の第9端子48は、図13に示すように、フレキシブル基板213の配置領域のうち、X軸方向について端側部分に配されている。つまり、複数の第9端子48は、複数の第6端子44よりもX軸方向について端寄りの位置に設けられている。第7配線49は、アレイ基板221の非表示領域NAAにおいて、第9端子48からゲート回路部215に至るよう引き回されており、第9端子48とゲート回路部215とに接続されている。
【0063】
第7端子45及び第8端子46は、図14に示すように、フレキシブル基板213のうち、アレイ基板221と平面に視て重畳する部分に複数ずつ設けられている。複数の第7端子45は、複数の第6端子44に対して平面に視て重畳する位置に配されている。複数の第7端子45は、フレキシブル基板213においてX軸方向について中央側部分にて、X軸方向について間隔を空けて並んで配されており、その配列ピッチが複数の第6端子44における配列ピッチとほぼ等しい(図12を参照)。複数の第8端子46は、複数の第9端子48に対して平面に視て重畳する位置に配されている。複数の第8端子46は、フレキシブル基板213においてX軸方向について端側部分にて、X軸方向について間隔を空けて並んで配されており、その配列ピッチが複数の第9端子48における配列ピッチとほぼ等しい(図13を参照)。フレキシブル基板213とアレイ基板221との間には、ドライバ212とアレイ基板221との間と同様に、異方性導電膜50が設けられている。互いに重畳する第6端子44及び第7端子45と、第8端子46及び第9端子48と、は、異方性導電膜50を介してそれぞれ接続されている。異方性導電膜50は、熱硬化性樹脂材料からなるバインダ50Aに、多数の導電性粒子50Bを分散配合してなる。フレキシブル基板213の実装に際しては、アレイ基板221におけるフレキシブル基板213の配置領域に異方性導電膜50及びフレキシブル基板213をセットし、その状態でフレキシブル基板213を、アレイ基板221側に向けて荷重を掛けて熱圧着する。すると、アレイ基板221側の端子44,48と、フレキシブル基板213側の端子45,46と、が導電性粒子50Bを介して電気的に接続される。また、バインダ50Aが熱硬化することで、フレキシブル基板213がアレイ基板221に対して機械的に固定される。第6配線47は、図12及び図13に示すように、フレキシブル基板213において第7端子45から第8端子46に向けて延在して設けられており、第7端子45と第8端子46とに接続されている。
【0064】
このような構成によれば、第3端子238に供給された制御信号や電源電圧は、図12から図14に示すように、第5配線243及び第6端子44を介してフレキシブル基板213の第7端子45へと伝送され、第6配線47及び第8端子46を介して液晶パネル211の第9端子48へと伝送される。第9端子48に伝送された制御信号や電源電圧は、第7配線49によってゲート回路部215に供給される。このように、第5配線243とゲート回路部215とが、フレキシブル基板213に備わる構成(第7端子45、第6配線47及び第8端子46)を介して接続されているから、仮に第5配線をゲート回路部215に直接的に接続した場合に比べると、液晶パネル211の非表示領域NAAに、第1配線235及び第2配線237を引き回す領域をより広く確保することができる。これにより、狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0065】
以上説明したように本実施形態によれば、液晶パネル211の非表示領域NAAのうち、表示領域AAとの間にドライバ212を挟む位置に取り付けられるフレキシブル基板213と、液晶パネル211の非表示領域NAAのうち、ドライバ212と重畳し、第2端子236よりも表示領域AAから遠い位置に設けられる第3端子238と、液晶パネル211の非表示領域NAAに設けられ、第3端子238に接続される第5配線243と、液晶パネル211の表示領域AAに設けられてTFT24(図3を参照)に接続されるゲート配線226と、液晶パネル211の非表示領域NAAのうち、第1方向について表示領域AAと並ぶ位置に設けられてゲート配線226に接続されるゲート回路部215と、液晶パネル211の非表示領域NAAのうち、フレキシブル基板213と重畳する位置に設けられて第5配線243に接続される第6端子44と、フレキシブル基板213のうち、液晶パネル211と重畳する位置に設けられて第6端子44に接続される第7端子45と、フレキシブル基板213のうち、液晶パネル211と重畳し、第7端子45よりも第1方向について端寄りの位置に設けられる第8端子46と、フレキシブル基板213に設けられて第7端子45と第8端子46とに接続される第6配線47と、液晶パネル211の非表示領域NAAのうち、フレキシブル基板213と重畳し、第6端子44よりも第1方向について端寄りの位置に設けられて第8端子46に接続される第9端子48と、液晶パネル211の非表示領域NAAに設けられ、第9端子48とゲート回路部215とに接続される第7配線49と、を備える。第5配線243により伝送される信号は、第6端子44を介してフレキシブル基板213の第7端子45へと伝送され、第6配線47及び第8端子46を介して液晶パネル211の第9端子48へと伝送される。第9端子48に伝送された信号は、第7配線49によってゲート回路部215に供給される。このように、第5配線243とゲート回路部215とが、フレキシブル基板213に備わる構成(第7端子45、第6配線47及び第8端子46)を介して接続されているから、仮に第5配線をゲート回路部215に直接的に接続した場合に比べると、液晶パネル211の非表示領域NAAに、第1配線235及び第2配線237を引き回す領域をより広く確保することができる。これにより、狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0066】
<実施形態4>
実施形態4を図15によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態1から液晶パネル311の構成を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0067】
本実施形態に係る液晶パネル311においては、複数の出力端子329は、図15に示すように、ソース引き出し配線330と、表示領域AAに配される複数のゲート配線326から引き出される複数のゲート引き出し配線(走査配線用引き出し配線)51と、に接続されている。複数のゲート引き出し配線51は、アレイ基板321の非表示領域NAAにおいて、ゲート配線326の端部からドライバ312の配置領域に至るまで引き回されている。本実施形態では、複数の出力端子329のうち、ドライバ312の配置領域においてX軸方向について中央側に位置する複数の出力端子329(第4端子339及び後述する第10端子52)には、複数のソース引き出し配線330が接続される。これに対し、複数の出力端子329のうち、ドライバ312の配置領域においてX軸方向について中央側に位置する複数の出力端子329(第1端子334、第2端子336及び第5端子341)には、複数のゲート引き出し配線51が接続されている。
【0068】
本実施形態では、複数の出力端子329のうち、表示領域AAに近い一方の列をなす複数の出力端子329のうち、X軸方向について端側に位置する複数の出力端子329を、複数の「第1端子334」とし、X軸方向について中央側に位置する複数の出力端子329を、複数の「第10端子52」とする。本実施形態では、複数のソース引き出し配線330のうち、複数の第10端子52に接続される複数のソース引き出し配線330を、複数の「第8配線53」とする。本実施形態では、複数のゲート引き出し配線51のうち、複数の第1端子334に接続される複数のゲート引き出し配線51を、複数の「第1配線335」とし、複数の第2端子336に接続される複数のゲート引き出し配線51を、複数の「第2配線337」とし、第5端子341に接続される複数のゲート引き出し配線51を、「第4配線342」とする。
【0069】
複数の第10端子52は、ドライバ312の配置領域においていずれの第1端子334よりも第2辺部312Bから遠い位置に設けられている。ドライバ312の配置領域のうちの中央側部分において、複数ずつの第4端子339及び第10端子52は、千鳥状に平面配置されている。第4端子339は、表示領域AAからの距離D5が、表示領域AAから第2端子336までの距離D3と等しくされる。これに対し、第10端子52は、表示領域AAからの距離D6が、表示領域AAから第1端子334までの距離D7と等しくされる。第4端子339から表示領域AAに向けて延出する第3配線340は、X軸方向について隣り合う2つの第10端子52の間を通ってから第1辺部312Aを横切って配される。第8配線53は、平面形状が方形状とされる第10端子52の外周辺部のうちの表示領域AAに最も近い辺部に連なり、第10端子52の上記辺部から表示領域AAに向けて延出し、第1辺部312Aを横切って配される。
【0070】
ソース引き出し配線330である第3配線340及び第8配線53は、複数のソース配線327の端部にそれぞれ接続されている。一方、ゲート引き出し配線51である第1配線335、第2配線337及び第4配線342は、複数のゲート配線326の端部にそれぞれ接続されている。このような構成においては、第4端子339及び第10端子52には、ドライバ312から画像信号がそれぞれ供給されるのに対し、第1端子334、第2端子336及び第5端子341には、ドライバ312から走査信号がそれぞれ供給される。第4端子339及び第10端子52に供給された画像信号は、第3配線340及び第8配線53により伝送されることで、複数のソース配線327にそれぞれ供給される。第1端子334、第2端子336及び第5端子341に供給された走査信号は、第1配線335、第2配線337及び第4配線342により伝送されることで、複数のゲート配線326にそれぞれ供給される。本実施形態では、複数のゲート配線326に接続される複数の第2配線337が、ドライバ312の第2辺部312Bを横切って配されている。これにより、複数ずつの第1配線335及び第2配線337を引き回す領域が十分に広く確保されているので、高精細化及び狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0071】
以上説明したように本実施形態によれば、液晶パネル311の表示領域AAに設けられる複数の画素電極25(図3を参照)と、液晶パネル311の表示領域AAに設けられて複数の画素電極25に接続される複数のTFT24(図3を参照)と、液晶パネル311の表示領域AAに設けられて複数のTFT24に接続される複数のソース配線327と、液晶パネル311の表示領域AAに設けられて複数のTFT24に接続される複数のゲート配線326と、液晶パネル311の非表示領域NAAのうち、ドライバ312と重畳し、第2端子336よりも第2辺部312Bから遠い位置に設けられる第4端子339と、液晶パネル311の非表示領域NAAに設けられ、第4端子339に接続される第3配線340と、液晶パネル311の非表示領域NAAのうち、ドライバ312と重畳し、第1端子334よりも第2辺部312Bから遠い位置に設けられる第10端子52と、液晶パネル311の非表示領域NAAに設けられ、第10端子52に接続される第8配線53と、を備え、第4端子339は、表示領域AAからの距離D5が、表示領域AAから第2端子336までの距離D3と等しくされ、第3配線340は、第4端子339から延出し、第1辺部312Aを横切って配され、第10端子52は、表示領域AAからの距離D6が、表示領域AAから第1端子334までの距離D7と等しくされ、第8配線53は、第10端子52から延出し、第1辺部312Aを横切って配されており、第3配線340及び第8配線53は、複数のソース配線327にそれぞれ接続され、第1配線335及び第2配線337は、複数のゲート配線326にそれぞれ接続される。このようにすれば、第3配線340及び第8配線53により伝送される信号は、複数のソース配線327にそれぞれ供給され、第1配線335及び第2配線337により伝送される信号は、複数のゲート配線326にそれぞれ供給される。ところで、液晶パネル311の高精細化が進行するのに伴って、画素電極25、TFT24、ソース配線327及びゲート配線326の設置数が増加すると、第1配線335、第2配線337、第3配線340及び第8配線53の設置数も多くなる傾向にある。これに対し、第2配線337がドライバ312の第2辺部312Bを横切って配されることで、第1配線335及び第2配線337を引き回す領域が十分に広く確保されている。このように、高精細化及び狭額縁化を図る上でより好適となる。
【0072】
<他の実施形態>
本明細書が開示する技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されず、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
【0073】
(1)第5端子及び第4配線に代えて第2端子37,137,337及び第2配線37,137,337が設けられてもよい。
【0074】
(2)実施形態2に記載の構成において、ゲート回路部15を省略し、第5配線43をゲート配線126に接続してもよい。
【0075】
(3)実施形態3に記載の構成において、ゲート回路部215を省略し、第7配線49をゲート配線226に接続してもよい。
【0076】
(4)実施形態4に記載の構成において、ゲート回路部15,215を設けた上で、第1配線335、第2配線337及び第4配線342をゲート回路部15,215に接続してもよい。
【0077】
(5)第1配線35,135,235,335、第2配線37,137,337、第3配線40,340、第4配線42、第5配線43,243、第6配線47、第7配線49及び第8配線53の具体的な引き回し経路は、図示以外にも適宜に変更可能である。
【0078】
(6)複数の出力端子29,129,329は、Y軸方向について間隔を空けて3つ以上の列をなすよう配置されていてもよい。
【0079】
(7)一方の列をなす複数の出力端子29,129,329と、他方の列をなす複数の出力端子29,129,329と、がX軸方向について位置ずれしない配置、つまり行列状の平面配置であってもよい。
【0080】
(8)実施形態2,3に記載の構成において、ゲート回路部15,215は、設置数1つとされ、表示領域AAに対してX軸方向について片側に隣り合うよう配されてもよい。
【0081】
(9)液晶パネル11,111,211,311の平面形状は、縦長の長方形、正方形、円形、半円形、長円形、楕円形、台形などでもよい。
【0082】
(10)液晶パネル11,111,211,311は、透過型以外にも反射型や半透過型であってもよい。
【0083】
(11)液晶パネル11,111,211,311以外の表示パネル(有機EL表示パネル等)でもよい。
【0084】
(12)第2配線37-12の構成は、図16に示されるように変更することも可能である。図16に記載された第2配線37-12は、第2端子36-12の第3辺部36A-12から第3端子38-12に向けて延出する部分が、Y軸方向に対して傾いた方向に沿って延在し、ドライバ12-12の第2辺部12B-12を横切っている。このような構成であっても、上記した各実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0085】
(13)ドライバ12,12-12,112,212,312から第2端子36,36-12,136,236,336と第4端子39,339とに出力される信号を相互に入れ替えることも可能である。
【符号の説明】
【0086】
10…液晶表示装置(表示装置)、11,111,211,311…液晶パネル(表示パネル)、12,12-12,112,212,312…ドライバ、12A,312A…第1辺部、12B,12B-12,112B,312B…第2辺部、13,113,213…フレキシブル基板、15,215…ゲート回路部(走査回路部)、24…TFT(スイッチング素子)、25…画素電極、26,126,226,326…ゲート配線(走査配線)、27,327…ソース配線(画像配線)、27α…第1ソース配線(第1画像配線)、27β…第2ソース配線(第2画像配線)、34,334…第1端子、35,135,235,335…第1配線、36,36-12,136,236,336…第2端子、36A,36A-12…第3辺部、37,37-12,137,337…第2配線、38,38-12,138,238…第3端子、39,339…第4端子、40,340…第3配線、41,341…第5端子、41A…第4辺部、42,342…第4配線、43,243…第5配線、44…第6端子、45…第7端子、46…第8端子、47…第6配線、48…第9端子、49…第7配線、52…第10端子、53…第8配線、AA…表示領域、D1,D2,D3,D4,D5,D6,D7…距離、NAA…非表示領域
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