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特開2024-171655照明制御装置、照明制御方法及びプログラム
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  • 特開-照明制御装置、照明制御方法及びプログラム 図1
  • 特開-照明制御装置、照明制御方法及びプログラム 図2A
  • 特開-照明制御装置、照明制御方法及びプログラム 図2B
  • 特開-照明制御装置、照明制御方法及びプログラム 図3
  • 特開-照明制御装置、照明制御方法及びプログラム 図4A
  • 特開-照明制御装置、照明制御方法及びプログラム 図4B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171655
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】照明制御装置、照明制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/11 20200101AFI20241205BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20241205BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20241205BHJP
   H05B 45/20 20200101ALI20241205BHJP
   H05B 47/115 20200101ALI20241205BHJP
   H05B 47/155 20200101ALI20241205BHJP
   H05B 45/37 20200101ALI20241205BHJP
【FI】
H05B47/11
H05B45/10
H05B47/16
H05B45/20
H05B47/115
H05B47/155
H05B45/37
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088783
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】市川 太一
(72)【発明者】
【氏名】八田 和洋
(72)【発明者】
【氏名】原田 和樹
(72)【発明者】
【氏名】石原 佳苗
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA06
3K273QA07
3K273QA15
3K273RA04
3K273SA01
3K273SA03
3K273SA04
3K273SA06
3K273SA21
3K273SA37
3K273SA57
3K273SA60
3K273TA04
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA27
3K273TA33
3K273TA46
3K273TA49
3K273TA68
3K273TA71
3K273UA12
3K273UA14
3K273UA17
3K273UA22
3K273UA27
3K273UA28
(57)【要約】
【課題】周囲の環境に合わせた照明制御をすることで、誘目性を高めることができる照明制御装置等を提供する。
【解決手段】照明制御装置1は、入力部21と、照射面の2箇所以上に光が照射されるように、光を出力する複数の光源部(照明装置10)のそれぞれを制御することができる制御信号を出力する制御部20とを備える。また、制御信号は、複数の光源部のそれぞれの光の出力を個別に変化させる出力信号である。そして、制御部20は、入力部21から入力された周囲の環境情報に基づいて、複数の光源部のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した制御信号を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力部と、
照射面の2箇所以上に光が照射されるように、光を出力する複数の光源部のそれぞれを制御することができる制御信号を出力する制御部とを備え、
前記制御信号は、前記複数の光源部のそれぞれの光の出力を個別に変化させる出力信号であり、
前記制御部は、前記入力部から入力された周囲の環境情報に基づいて、前記複数の光源部のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した前記制御信号を生成する
照明制御装置。
【請求項2】
前記制御信号は、前記複数の光源部における光の出力が変化するように、増減を周期的に繰り返す動的な出力信号であり、
前記複数の光源部のそれぞれへ送信する複数の前記制御信号における位相は、複数の前記制御信号のうちの少なくとも2つが同一でない
請求項1に記載の照明制御装置。
【請求項3】
前記入力部は、センサ、カメラ、自動データ取得部、手動入力部、及び、データ記録保持部のうちのいずれかである
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項4】
前記環境情報は、照射面の照度、照射面の輝度、空間の明るさ感、照射面の背景色、照射面の色相、照射面の彩度、照射面の反射率、及び、環境照度のうちの少なくとも1つを含む
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項5】
前記環境情報は、地理的条件、時間情報、天候、空気質、及び、器具設置場所周辺の人の数のうちの少なくとも1つを含む
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項6】
前記複数の光源部における光の出力の最小値は、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後において0%でない
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項7】
前記複数の光源部は、第1光源部と、第2光源部とを含み、
前記第1光源部が発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とは、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後において27%以上の差があり、
前記第2光源部が発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とは、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後において27%以上の差がある
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項8】
前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、前記複数の光源部のうちの少なくとも2つの光源部における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つを比較した場合の差が3%未満である
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項9】
前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、前記複数の光源部のうちの少なくとも2つの光源部における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つが3%以上異なる
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項10】
前記複数の光源部は、第1光源部と、第2光源部とを有し、
前記第2光源部を制御する前記制御信号に示される光の色度は、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円内に存在しない、又は、
前記第1光源部の発する光が照射された前記照射面の光の色度と、前記第2光源部の発する光が照射された前記照射面の光の色度とは、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円の3STEP内に存在しない
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項11】
前記複数の光源部は、第1光源部と、第2光源部とを有し、
前記第2光源部を制御する前記制御信号に示される光の色度は、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円内に存在する、又は、
前記第1光源部の発する光が照射された前記照射面の光の色度と、前記第2光源部の発する光が照射された前記照射面の光の色度とは、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円の3STEP内に存在する
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項12】
前記制御信号から出力される動的な出力信号において、
前記複数の光源部へ出力される各々の出力信号の周期が、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同じである
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項13】
前記制御信号から出力される動的な出力信号において、
前記複数の光源部へ出力される各々の出力信号の周期が、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後で異なる
請求項1又は2に記載の照明制御装置。
【請求項14】
照射面の2箇所以上に光が照射されるように、光を出力する複数の光源部のそれぞれを制御することができる制御信号を制御部が出力することと、
前記制御部が入力部から入力された周囲の環境情報に基づいて、前記複数の光源部のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した前記制御信号を生成することとを含み、
前記制御信号は、前記複数の光源部のそれぞれの光の出力を個別に変化させる出力信号である
照明制御方法。
【請求項15】
請求項14に記載の照明制御方法をコンピュータに実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明制御装置、照明制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基本調光データを記憶する照明テーブルと、照明テーブルの基本調光データに基づき調光信号を生成して出力する調光信号生成回路と、調光信号生成回路が出力する調光信号に基づき調光用照明器具を調光点灯する調光装置であるトライアック出力回路とを有する調光ユニットを備え、調光ユニットは照明テーブルの基本調光データの明るさを所望の上限又は下限に設定、或いはデータ出力間隔を所望の間隔に変更するデータ変更時間を設定して基本調光データを加工する設定器を有する照明制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-297886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、周囲の環境が明るいとき等に誘目性が下がってしまうという課題がある。
【0005】
そこで、本開示では、周囲の環境に合わせた照明制御をすることで、誘目性を高めることができる照明制御装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る照明制御装置は、入力部と、照射面の2箇所以上に光が照射されるように、光を出力する複数の光源部のそれぞれを制御することができる制御信号を出力する制御部とを備え、前記制御信号は、前記複数の光源部のそれぞれの光の出力を個別に変化させる出力信号であり、前記制御部は、前記入力部から入力された周囲の環境情報に基づいて、前記複数の光源部のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した前記制御信号を生成する。
【0007】
また、本開示の一態様に係る照明制御方法は、照射面の2箇所以上に光が照射されるように、光を出力する複数の光源部のそれぞれを制御することができる制御信号を制御部が出力することと、前記制御部が入力部から入力された周囲の環境情報に基づいて、前記複数の光源部のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した前記制御信号を生成することとを含み、前記制御信号は、前記複数の光源部のそれぞれの光の出力を個別に変化させる出力信号である。
【0008】
また、本開示の一態様に係るプログラムは、照明制御方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本開示の照明制御装置等によれば、周囲の環境に合わせた照明制御をすることで、誘目性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態に係る照明制御装置を示すブロック図である。
図2A図2Aは、複数の照明装置のそれぞれが照射面に光を照射した場合を示した模式図である。
図2B図2Bは、複数の照明装置のそれぞれが照射面に光を照射した場合において、照射面に照射された光が一方から他方に遷移する様子を示す図である。
図3図3は、環境情報と、光の照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、維持時間及び照射範囲との関係を示す図である。
図4A図4Aは、実施の形態に係る照明制御装置の制御信号を示す図である。
図4B図4Bは、実施の形態に係る照明制御装置における別の制御信号を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ、ステップの順序等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。
【0013】
各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されてはいない。したがって、例えば、各図において縮尺等は必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0014】
(実施の形態)
以下、図1図4Bを参照し、実施の形態に係る照明制御装置1について説明する。
【0015】
図1は、実施の形態に係る照明制御装置1を示すブロック図である。図2Aは、複数の照明装置10のそれぞれが照射面に光を照射した場合を示した模式図である。図2Bは、複数の照明装置10のそれぞれが照射面に光を照射した場合において、照射面に照射された光が一方から他方に遷移する様子を示す図である。図3は、環境情報と、光の照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、維持時間及び照射範囲との関係を示す図である。図4Aは、実施の形態に係る照明制御装置1の制御信号を示す図である。図4Bは、実施の形態に係る照明制御装置1における別の制御信号を示す図である。
【0016】
図1に示すように、照明制御装置1は、複数の照明装置10と、入力部21と、制御部20と、電源部30とを備えている。
【0017】
複数の照明装置10のそれぞれは、例えば街路灯等の屋外用の照明器具、施設内に設置される施設用の照明器具等である。このような複数の照明装置10のそれぞれは、光源11、発光制御回路等で構成される。光源11は、複数のLED(Light Emitting Diode)素子が実装された発光モジュールである。複数のLED素子のそれぞれは、赤色LEDチップ、青色LEDチップ、及び、緑色LEDチップを含んでいる。発光制御回路が各LEDチップを独立して制御することで、複数の照明装置10のそれぞれは、光を出射することで照射面に光を照射する。つまり、照明装置10は、調光機能、及び、調色機能を備えている。光源11は、光源部の一例であってもよい。また、照明装置10は、光源部の一例であってもよい。
【0018】
照明装置10は、制御部20から制御信号を取得すると、制御信号に応じた照明態様で点灯する。例えば、照明装置10は、調光機能として、光源11が出射する光の明るさを複数の段階に調節することで、出射する光の明るさを暗くしたり、明るくしたりすることができる。つまり、照明装置10は、出射する光の明暗を周期的に繰り返す動的な照明を行うことができる。
【0019】
また、照明装置10は、調色機能として、電球色等の低い色温度から温白色、昼白色又は昼光色等の高い色温度までの白色光を発することができる。つまり、照明装置10は、出射する光の色合いを周期的に揺らがせることができる。例えば、照明演出では、照明装置10は、出射する光の赤みを増したり赤みを減らしたりを繰り返すように、光の色温度の変化を周期的に繰り返す動的な照明を行うことができる。
【0020】
なお、照明装置10は、照明演出として、出射する光の波長を変更することによって、出射する光の色を変更してもよい。
【0021】
また、複数の照明装置10のそれぞれは、出力した光を照射面の異なる個所に照射することができてもよい。この場合、1つの照明装置10に複数の光源11が配置されていてもよい。複数の光源11のそれぞれは、光を出力する方向が異なるように照明装置10に取付けられていてもよい。ここで、光を出力する方向とは、照明装置10又は光源11が出射する光の光軸に沿った方向、つまり主たる光の方向である。
【0022】
また、複数の照明装置10のそれぞれが出力した光が照射面に照射された場合、照射面に照射された光は、動的に変化する。本実施の形態では、図2A及び図2Bに示すように、第1光照射面A1から第3光照射面A3までの間の光照射面が動的に変化する。光照射面は、照射面に照射された光の領域である。この場合、照明制御装置1では、複数の照明装置10のそれぞれが光を出力することで、照射面に照射された光が連続的に移動するように見える演出を行うことができる。
【0023】
例えば、図2Bでは、複数の照明装置10のうちの一方側に配置されている第1照明装置10a、第2照明装置10b、及び、他方側に配置されている第3照明装置10cが増減を周期的に繰り返す動的な照明を行う場合を例示している。
【0024】
例えば、第1段階では、第1照明装置10aが出力した光束によって第1光照射面A1を最も暗い第1の明るさで照らし、第2照明装置10bが出力した光束によって第2光照射面A2を第1の明るさよりも明るい第2の明るさで照らし、第3照明装置10cが出力した光束によって第3光照射面A3を最も明るい第3の明るさで照らす。
【0025】
次に、第2段階では、第1照明装置10aが出力した光束によって第1光照射面A1を第2の明るさで照らし、第2照明装置10bが出力した光束によって第2光照射面A2を第1の明るさで照らし、第3照明装置10cが出力した光束によって第3光照射面A3を第2の明るさで照らす。
【0026】
次に、第3段階では、第1照明装置10aが出力した光束によって第1光照射面A1を第3の明るさで照らし、第2照明装置10bが出力した光束によって第2光照射面A2を第2の明るさで照らし、第3照明装置10cが出力した光束によって第3光照射面A3を第1の明るさで照らす。
【0027】
このように、第1照明装置10a、第2照明装置10b、及び、第3照明装置10cが次第に光の出力を増加させたり、次第に光の出力を減少させたりすることで、出力する光束を変動させる。これにより、照射面の光照射面に照射される光の明るさを変化させることができる。
【0028】
入力部21には、周辺の環境情報が入力される。入力部21は、複数の照明装置10のそれぞれを制御するための入力を受け付ける。具体的には、入力部21は、センサ、カメラ、自動データ取得部、手動入力部、及び、データ記録保持部のうちのいずれかである。例えば、入力部21がセンサ又はカメラである場合、センサ又はカメラは、周辺の環境を計測することで、環境情報を取得することができる。また、入力部21が自動データ取得部である場合、自動データ取得部は、環境情報を保持しているサーバ等の外部機器から環境情報を自動的に取得することができる。手動入力部は、識別容易なアイコン等による入力補助機能を有するUI(User Interface)である。入力部21が手動入力部である場合、手動入力部は、ユーザからの入力を受け付けることで環境情報を取得することができる。入力部21がデータ記録保持部である場合、データ記録保持部は、予め記録されている環境情報、又は、取得することで記録される環境情報を保持している。このように、入力部21は、環境情報を自発的に取得したり、外部からの入力によって取得したりすることができる。
【0029】
入力部21には、例えば、複数の照明装置10のそれぞれの調光率及び/又は調色率が入力される。入力部21は、受け付けた入力を制御部20へ出力する。
【0030】
制御部20は、複数の照明装置10を個別に又は一括して制御することができる。つまり、制御部20は、複数の照明装置10のそれぞれを所定の演出で照明させるための制御信号を、複数の照明装置10のそれぞれに出力することで、制御信号に応じて複数の照明装置10を所定の演出で照明させる。つまり、制御部20は、複数の照明装置10を、制御信号に示される所定の演出で照明させるように制御する。
【0031】
制御部20は、照射面の2箇所以上に光が照射されるように、周囲の環境情報に基づいて、光を出力する複数の照明装置10のそれぞれを制御することができる制御信号を生成する。周囲の環境情報は、人による周囲の視環境に関するものを含み、例えば、照射面の照度、照射面の輝度、空間の明るさ感、照射面の背景色、照射面の色相、照射面の彩度、照射面の反射率、及び、環境照度のうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
具体的には、制御部20は、入力部21から入力された周囲の環境情報に基づいて、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した制御信号を生成する。なお、制御部20は、環境情報に基づいて、最大照度、最小照度、最大光度、最小光度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した制御信号を生成してもよい。
【0033】
例えば、図3に示すように、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が明るいほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の出力の最大値を上昇させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が明るいほど、照射面に照射される照度の最大値を上昇させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が明るいほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の色温度が低くなるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が明るいほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の色相を変化させない、又は、光の色相を寒色へ移動させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が明るいほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の彩度を変化させない、又は、光の彩度を低くさせる(低彩度側に向かわせる)ように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が明るいほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の位相差を早くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が明るいほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光のフェードイン及びフェードアウトのうちの少なくともフェードアウトの期間を短くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が明るいほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の上限維持時間及び/又は下限維持時間の期間を短くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が明るいほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の照射範囲を大きくするように調節した制御信号を生成する。
【0034】
例えば、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が暗いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の出力の最大値を低下させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が暗いほど、照射面に照射される照度の最大値を低下させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が暗いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の色温度を変化させない、又は、光の色温度が高くなるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が暗いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の色相を変化させない、又は、光の色相を暖色へ移動させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が暗いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の彩度を変化させない、又は、光の彩度を高くさせる(高彩度側に向かわせる)ように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が暗いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の位相差を変化させない、又は、位相差を遅くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が暗いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光のフェードイン及びフェードアウトのうちの少なくともフェードインの期間を短くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が暗いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の上限維持時間及び/又は下限維持時間の期間を変化させない、又は、上限維持時間及び/又は下限維持時間の期間を短くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺環境が暗いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の照射範囲を変化させない、又は、照射範囲を小さくするように調節した制御信号を生成する。
【0035】
例えば、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が多いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の出力の最大値を上昇させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が多いほど、照射面に照射される照度の最大値を上昇させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が多いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の色温度が低くなるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が多いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の色相を変化させない、又は、光の色相を寒色へ移動させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が多いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の彩度を変化させない、又は、光の彩度を低くさせる(低彩度側に向かわせる)ように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が多いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の位相差を早くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が多いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光のフェードイン及びフェードアウトのうちの少なくともフェードアウトの期間を短くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が多いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の上限維持時間及び/又は下限維持時間の期間を短くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が多いほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の照射範囲を大きくするように調節した制御信号を生成する。
【0036】
例えば、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が少ないほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の出力の最大値を低下させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が少ないほど、照射面に照射される照度の最大値を低下させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が少ないほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の色温度を変化させない、又は、光の色温度が高くなるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が少ないほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の色相を変化させない、又は、光の色相を暖色へ移動させるように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が少ないほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の彩度を変化させない、又は、光の彩度を高くさせる(高彩度側に向かわせる)ように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が少ないほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の位相差を変化させない、又は、位相差を遅くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が少ないほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光のフェードイン及びフェードアウトのうちの少なくともフェードインの期間を短くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が少ないほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の上限維持時間及び/又は下限維持時間の期間を変化させない、又は、上限維持時間及び/又は下限維持時間の期間を短くするように調節した制御信号を生成する。また、制御部20は、環境情報に示される周辺に人が少ないほど、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の照射範囲を変化させない、又は、照射範囲を小さくするように調節した制御信号を生成する。
【0037】
このように、制御部20は、環境情報に基づいて、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の出力の最大値、最小値、及び、平均値等を調節した制御信号を生成する。そして、制御部20は、生成した制御信号を、複数の照明装置10のそれぞれに出力する。
【0038】
また、環境情報は、地理的条件、時間情報、天候、空気質、及び、器具設置場所周辺の人の数のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。地理的条件は、複数の照明装置10が設置されている現在位置である。時間情報は、現在の時刻、日時、季節、月の満ち欠け等である。空気質は、複数の照明装置10が設置されている周囲の気温、湿度等である。器具設置場所周辺は、複数の照明装置10が設置されている周辺の場所である。
【0039】
具体的には、制御部20は、地理的条件、時間情報又は天候に示される複数の照明装置10が設置されている周囲の明るさに応じて、上述したように、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調整した制御信号を生成してもよい。例えば、制御部20は、周囲の明るさが明るいほど、出射する光の出力を大きくするように調節した制御信号を生成してもよい。また、制御部20は、空気質に示される複数の照明装置10が設置されている周囲の湿度及び温度に応じた制御信号を生成してもよい。例えば、制御部20は、湿度及び温度が高いほど、光の色相を寒色へ移動させるように調節した制御信号を生成してもよい。
【0040】
また、入力部21には、所定期間ごとに環境情報が入力される。このため、制御部20は、入力部21から所定期間ごとに環境情報を取得する度に、環境情報に基づいて、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光の出力の最大値、最小値、及び、平均値等を調整した制御信号を生成する。そして、制御部20は、制御信号を生成する度に、複数の照明装置10のそれぞれに出力する。
【0041】
制御信号は、複数の照明装置10における光の出力が変化するように、増減を周期的に繰り返す動的な出力信号である。つまり、制御部20は、複数の照明装置10を、制御信号に示される所定の演出で照明させるように制御する。
【0042】
制御信号は、図4Aに示すように、1周期T1あたりの制御信号が1回以上増加する波形の信号と、1回以上減少する波形の信号とからなる動的な出力信号であってもよい。また、図4Bに示すように、1周期T2あたりの制御信号は、2回以上増加する波形の信号と、2回以上減少する波形の信号とからなる動的な出力信号であってもよい。つまり、1周期T1、T2あたりの制御信号は、1回以上が増加する波形の信号と、1回以上が減少する波形の信号とを組み合わせた信号で構成されている。なお、制御信号には、光源11の出力をOFFにしたり、ONにしたりするものも含まれる。
【0043】
なお、図4A及び図4Bで示した制御信号はあくまでも一例であり、制御信号は、本実施の形態に限定されない。
【0044】
また、制御部20が複数の照明装置10のそれぞれへ送信する複数の制御信号における位相は、複数の制御信号のうちの少なくとも2つが同一でない。このため、制御部20が複数の照明装置10のそれぞれに対して、位相の異なる制御信号を送信することもできる。つまり、制御部20は、図4A及び図4Bのような位相を異ならせた制御信号を複数の照明装置10のそれぞれに送信することができる。これにより、例えば、第1照明装置10a、第2照明装置10b、及び、第3照明装置10cのそれぞれが照射面に照射された変化する光の照度は、位相が異なる。
【0045】
また、複数の照明装置10のそれぞれへ出力されるそれぞれの制御信号の周期は、同一であってもよい。つまり、図4Aに示す波形の制御信号が複数の照明装置10のそれぞれに対して異なる位相で出力されてもよい。また、図4Bに示す制御信号の場合でも同様である。
【0046】
また、複数の照明装置10へ出力されるそれぞれの制御信号の周期は、異なっていてもよい。つまり、図4Aに示す波形の制御信号が複数の照明装置10のそれぞれに対して異なる周期で出力されてもよい。また、図4Bに示す制御信号の場合でも同様である。さらに、複数の照明装置10のうちの1つの照明装置10に対して図4Aに示す波形の制御信号を出力し、複数の照明装置10のうちのある照明装置10に対して図4Bに示す波形の制御信号を出力してもよい。
【0047】
電源部30は、複数の照明装置10及び制御部20に電力を供給する機能を有する。電源部30は、例えば、プリント基板に複数の電子部品が実装された電源回路である。電源部30は、例えば、複数の照明装置10のそれぞれにおける光源11のそれぞれを発光させるための駆動電力を生成する。具体的には、電源部30は、光源11を発光させるための駆動電力を生成し、この駆動電力をそれぞれの光源11に供給する。つまり、電源部30は、商用の交流電力を直流電力に変換し、この直流電力によって光源11を発光させるための駆動電力としてそれぞれの光源11に供給して、図1の光源11の発光素子を発光させる。
【0048】
次に、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後での、光の出力等について説明する。なお、光を調節する前後は、少なくとも調節した時点から一定期間の範囲を含む。以下では、複数の照明装置10に含まれる第1照明装置10aと第2照明装置10bとを用いて説明することがある。
【0049】
制御部20は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後において、複数の照明装置10における光の出力の最小値が0%とならないような制御信号を生成してもよい。これにより、複数の照明装置10における光の出力の最小値は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後において0%とならない。
【0050】
この場合、複数の照明装置10のそれぞれは、照射面に光が照射され続けている状態を維持できるため、人は、その変化する光に注目する。
【0051】
また、制御部20は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後において、複数の照明装置10のうちの第1照明装置10aが発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とが27%以上の差となるような制御信号を生成してもよい。これにより、第1照明装置10aが発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とは、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後において27%以上の差が生じてもよい。
【0052】
また、制御部20は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後において、複数の照明装置10のうちの第2照明装置10bが発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とが27%以上の差となるような制御信号を生成してもよい。これにより、第2照明装置10bが発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とは、複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後において27%以上の差が生じてもよい。
【0053】
これらの場合、人は、増減を周期的に繰り返す動的な光の変化を認識することができるため、その変化する光に注目するようになる。
【0054】
また、制御部20は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後において、複数の照明装置10のうちの少なくとも2つの照明装置10における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つを比較した場合の差が3%未満となるような制御信号を生成してもよい。これにより、複数の照明装置10は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、複数の照明装置10のうちの少なくとも2つの照明装置10における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つを比較した場合の差が、3%未満となる光を出射してもよい。
【0055】
この場合、人は、光の出力、光度、輝度及び照射照度の変化を感じ難くなるため、同様の光の出力、光度及び輝度であると認識することができる。
【0056】
また、制御部20は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、複数の照明装置10のうちの少なくとも2つの照明装置10における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つが3%以上異なるような制御信号を生成してもよい。これにより、複数の照明装置10は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、複数の照明装置10のうちの少なくとも2つの照明装置10における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つが3%以上異なる光を出射してもよい。
【0057】
この場合、人は、増減を周期的に繰り返す動的な光の変化を認識することができるため、その変化する光に注目するようになる。
【0058】
また、第2照明装置10bを制御する制御信号に示される光の色度は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円内に存在しなくてもよい。または、第1照明装置10aの発する光が照射された照射面の光の色度と、第2照明装置10bの発する光が照射された照射面の光の色度とは、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円の3STEP内に存在しなくてもよい。この場合、当該光を調節する前後において、第2照明装置10bを制御する制御信号に示される光の色度が異なって見える。
【0059】
この場合、人は、第1照明装置10a及び第2照明装置10bが照射面に照射した光の色度の変化を感ることができるため、その変化する光に注目するようになる。
【0060】
また、第2照明装置10bを制御する制御信号に示される光の色度は、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円内に存在してもよい。または、第1照明装置10aの発する光が照射された照射面の光の色度と、第2照明装置10bの発する光が照射された照射面の光の色度とは、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円の3STEP内に存在してもよい。この場合、当該光を調節する前後において、第2照明装置10bを制御する制御信号に示される光の色度が同様に見える。
【0061】
この場合、人は、第1照明装置10a及び第2照明装置10bが照射面に照射した光の色度の変化を感じ難くなるため、同様の光の色度であると認識することができる。
【0062】
なお、上述で、マクアダム楕円の3STEP内と記載しているが、例えば、マクアダム楕円の2STEP以下であってもよく、4STEP以上10STEP以下であってもよい。
【0063】
また、制御部20は、複数の照明装置10へ出力される各々の出力信号の周期が、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても同じとなるような制御信号を生成してもよい。この場合、当該光を調節する前後において、複数の照明装置10が照射面に照射した光の周期が同じとなる。
【0064】
この場合、照射面に照射された光は実質的に一定の速度で一方から他方に遷移するように見えるため、人における誘目性を高めることが期待できる。
【0065】
また、制御部20は、複数の照明装置10へ出力される各々の出力信号の周期が、環境情報に基づいて複数の照明装置10のそれぞれから出射される光を調節する前後で異なるような制御信号を生成してもよい。この場合、当該光を調節する前後において、複数の照明装置10が照射面に照射した光の周期が異なる。
【0066】
この場合、照射面に照射された光は実質的に一定の速度で遷移するように見えるため、人における誘目性を高めることが期待できる。
【0067】
このように、例えば、図2A及び図2Bに示すように、路面に照射された光は、照明制御装置1の足元側から直線状又は面状に広がって遷移するように見える。このため、ある地点から別の地点へ光が流れるような照明演出をすることで、照射対象物の誘目性を高めることが期待できる。
【0068】
この場合、照射面に照射された光が異なる速度で遷移するように見えるため、人における誘目性を高めることが期待できる。
【0069】
また、本実施の形態の照明制御装置1では、照度の変更及び色温度の変更と、光の遷移とを組み合わせることで、ある地点から別の地点へ光が流れる照明演出をすることで、誘目性をより高めることができる。
【0070】
<作用効果>
次に、本実施の形態における照明制御装置1、照明制御方法及びプログラムの作用効果について説明する。
【0071】
上述したように、本実施の形態の照明制御装置1は、入力部21と、照射面の2箇所以上に光が照射されるように、光を出力する複数の光源部(照明装置10)のそれぞれを制御することができる制御信号を出力する制御部20とを備える。また、制御信号は、複数の光源部(照明装置10)のそれぞれの光の出力を個別に変化させる出力信号である。そして、制御部20は、入力部21から入力された周囲の環境情報に基づいて、複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した制御信号を生成する。
【0072】
これによれば、環境情報に基づいて制御信号が調節することで、周囲の環境に合わせた照明制御を行うことができる。
【0073】
したがって、本開示では、周囲の環境に合わせた照明制御をすることで、誘目性を高めることができる。
【0074】
また、本実施の形態の照明制御方法において、照射面の2箇所以上に光が照射されるように、光を出力する複数の光源部(照明装置10)のそれぞれを制御することができる制御信号を制御部20が出力することと、制御部20が入力部21から入力された周囲の環境情報に基づいて、複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した制御信号を生成することとを含む。そして、制御信号は、複数の光源部(照明装置10)のそれぞれの光の出力を個別に変化させる出力信号である。
【0075】
この方法においても、上述と同様の作用効果を奏する。
【0076】
また、本実施の形態のプログラムは、照明制御方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
【0077】
このプログラムにおいても、上述と同様の作用効果を奏する。
【0078】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、制御信号は、複数の光源部(照明装置10)における光の出力が変化するように、増減を周期的に繰り返す動的な出力信号である。そして、複数の光源部(照明装置10)のそれぞれへ送信する複数の制御信号における位相は、複数の制御信号のうちの少なくとも2つが同一でない。
【0079】
これによれば、複数の照明装置10のそれぞれは、制御信号に基づいて、光の出力が変化するように、増減を周期的に繰り返す動的な光を出力する。このため、照射面には、光の明るさの増減が周期的に繰り返された光が照射される。また、複数の照明装置10のそれぞれへ送信するそれぞれの制御信号における位相は、異なる。これらのため、照射面に照射された光は、明るさが変化する。これにより、人がこの変化に注目するため、人の誘目性を高めることができる。その結果、光によって人を誘導することも期待できる。
【0080】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、入力部21は、センサ、カメラ、自動データ取得部、手動入力部、及び、データ記録保持部のうちのいずれかである。
【0081】
これによれば、様々な手段で入力部21に環境情報が入力されるようになるため、環境情報をより取得しやすくなる。
【0082】
特に、本開示では、手動入力部によって入力された環境情報を受け付けることができる。このため、例えば、ユーザは、濡れ具合等の路面の状態、路面の材質、空間の明るさ、周囲の色味、樹木の多さ、視界に占める建物の多さ等を入力部に入力することができる。このため、詳細な環境情報を取得することができる。
【0083】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、環境情報は、照射面の照度、照射面の輝度、空間の明るさ感、照射面の背景色、照射面の色相、照射面の彩度、照射面の反射率、及び、環境照度のうちの少なくとも1つを含む。
【0084】
これによれば、環境情報が人の視環境に関する情報であるため、より周囲の環境に合わせた照明制御をすることが期待でき、より誘目性を高めることが期待できる。
【0085】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、環境情報は、地理的条件、時間情報、天候、空気質、及び、器具設置場所周辺の人の数のうちの少なくとも1つを含む。
【0086】
これによれば、周囲の環境を加味して照明制御をすることが期待できるため、より誘目性を高めることが期待できる。
【0087】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、複数の光源部(照明装置10)における光の出力の最小値は、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後において0%でない。
【0088】
これによれば、複数の照明装置10のそれぞれが照射面に光が照射され続けている状態が維持されるため、照射面における誘目性が損なわれ難くなる。
【0089】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、複数の光源部(照明装置10)は、第1照明装置10aと、第2照明装置10bとを含む。また、第1照明装置10aが発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とは、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後において27%以上の差がある。そして、第2照明装置10bが発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とは、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後において27%以上の差がある。
【0090】
これによれば、光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とで27%以上の差を設けることで、増減を周期的に繰り返す動的な光の変化を人が認識することができる。このため、照射面における誘目性が損なわれ難くなる。
【0091】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、複数の光源部(照明装置10)のうちの少なくとも2つの光源部(照明装置10)における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つを比較した場合の差が3%未満である。
【0092】
これによれば、光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とが3%未満とすることで、増減を周期的に繰り返す動的な光の変化を人が認識し難くなる。このため、人は、同様の光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つであると認識することができる。
【0093】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、複数の光源部(照明装置10)のうちの少なくとも2つの光源部(照明装置10)における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つが3%以上異なる。
【0094】
これによれば、光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とが3%以上とすることで、増減を周期的に繰り返す動的な光の変化を人が認識できる場合がある。このため、人は、照射面における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つの変化を認識することが期待できるため、一定の誘目性を確保することが期待できる。
【0095】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、複数の光源部(照明装置10)は、第1光源部(第1照明装置10a)と、第2光源部(第2照明装置10b)とを有する。また、第2光源部(第2照明装置10b)を制御する制御信号に示される光の色度は、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円内に存在しない、又は、第1光源部(第1照明装置10a)の発する光が照射された照射面の光の色度と、第2光源部(第2照明装置10b)の発する光が照射された照射面の光の色度とは、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円の3STEP内に存在しない。
【0096】
これによれば、第1照明装置10a及び第2照明装置10bの発する光が照射された照射面の光の色度が、当該光を調節する前後において異なることを人が認識できることが期待できる。このため、人における誘目性を高めることが期待できる。
【0097】
また、本実施の形態の照明制御装置1において、複数の光源部(照明装置10)は、第1光源部(第1照明装置10a)と、第2光源部(第2照明装置10b)とを有する。そして、第2照明装置10bを制御する制御信号に示される光の色度は、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円内に存在する、又は、第1光源部(第1照明装置10a)の発する光が照射された照射面の光の色度と、第2光源部(第2照明装置10b)の発する光が照射された照射面の光の色度とは、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円の3STEP内に存在する。
【0098】
これによれば、第1照明装置10a及び第2照明装置10bの発する光が照射された照射面の光の色度が、当該光を調節する前後において同様であることを人が認識できることが期待できる。
【0099】
また、本実施の形態の照明制御装置1における制御信号から出力される動的な出力信号において、複数の光源部(照明装置10)へ出力される各々の出力信号の周期は、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同じである。
【0100】
これによれば、複数の照明装置10のそれぞれは、制御信号に基づいて、光の出力が変化するように、増減を同じ周期で繰り返す動的な光を出力する。このため、照射面には、光の明るさの増減が同じ周期で繰り返された光が照射されるため、照射面に照射された光は実質的に一定の速度で遷移するように見える。このため、人における誘目性を高めることが期待できる。
【0101】
また、本実施の形態の照明制御装置1における制御信号から出力される動的な出力信号において、複数の光源部(照明装置10)へ出力される各々の出力信号の周期が、環境情報に基づいて複数の光源部(照明装置10)のそれぞれから出射される光を調節する前後で異なる。
【0102】
これによれば、複数の照明装置10のそれぞれは、制御信号に基づいて、光の出力が変化するように、異なる周期で増減を繰り返す動的な光を出力する。このため、照射面には、光の明るさの増減が異なる周期で繰り返されて照射されるため、照射面に照射された光は異なる速度で遷移するように見える。このため、人における誘目性を高めることが期待できる。
【0103】
(その他変形例等)
以上、本開示に係る照明制御装置について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲に含まれてもよい。
【0104】
例えば、上記実施の形態に係る照明制御装置において、制御部は、環境情報に含まれる時間情報に基づく日時から、現在の日の出の時刻及び日の入りの時刻を算出し、その時刻に応じて照明装置の点消灯を制御する制御信号を生成してもよい。また、制御部は、環境情報に含まれる時間情報に基づく日時に示される現在の時刻に応じて照明装置の点消灯を制御する制御信号を生成してもよい。
【0105】
また、上記実施の形態に係る照明制御装置は、照明装置から出射する光の照明態様を調整することによって人を誘導することができるアフォーダンス照明システムであってもよい。複数の照明装置から出射する光の照明態様を調整することによって、照射面に照射された光が遷移するように見えるため、所定領域内に存在している人を誘導することができる。例えば、本実施の形態の照明制御装置では、照明態様を調整することによって、人を所定方向に誘導したり、所定方向に誘導した人を所定領域内に集めたり、所定領域内に集まっている人を誘導して分散させたりすることが期待できる。例えば、人は、暗いところよりも明るいところに誘導される効果が知られているため、照明制御装置では、明るい光を遷移させることで、人の感情に働きかけて人を誘導することが期待できる。このような照明制御装置は、例えば、公園、遊園地、駅及び大規模施設等のように、多くの人を誘導する必要のある個所に用いられてもよい。なお、光が変化する速度は、人が歩く時の速度と同様の速度(時速数Km程度の速度)で遷移してもよい。
【0106】
また、上記実施の形態に係る制御部等は典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
【0107】
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0108】
なお、上記実施の形態において、制御部は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0109】
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【0110】
(付記)
以下に、上記各実施の形態に基づいて説明した照明制御装置等の特徴を示す。
【0111】
<技術1>
入力部と、
照射面の2箇所以上に光が照射されるように、光を出力する複数の光源部のそれぞれを制御することができる制御信号を出力する制御部とを備え、
前記制御信号は、前記複数の光源部のそれぞれの光の出力を個別に変化させる出力信号であり、
前記制御部は、前記入力部から入力された周囲の環境情報に基づいて、前記複数の光源部のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した前記制御信号を生成する
照明制御装置。
【0112】
<技術2>
前記制御信号は、前記複数の光源部における光の出力が変化するように、増減を周期的に繰り返す動的な出力信号であり、
前記複数の光源部のそれぞれへ送信する複数の前記制御信号における位相は、複数の前記制御信号のうちの少なくとも2つが同一でない
技術1に記載の照明制御装置。
【0113】
<技術3>
前記入力部は、センサ、カメラ、自動データ取得部、手動入力部、及び、データ記録保持部のうちのいずれかである
技術1又は2に記載の照明制御装置。
【0114】
<技術4>
前記環境情報は、照射面の照度、照射面の輝度、空間の明るさ感、照射面の背景色、照射面の色相、照射面の彩度、照射面の反射率、及び、環境照度のうちの少なくとも1つを含む
技術1~3のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0115】
<技術5>
前記環境情報は、地理的条件、時間情報、天候、空気質、及び、器具設置場所周辺の人の数のうちの少なくとも1つを含む
技術1~3のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0116】
<技術6>
前記複数の光源部における光の出力の最小値は、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後において0%でない
技術1~5のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0117】
<技術7>
前記複数の光源部は、第1光源部と、第2光源部とを含み、
前記第1光源部が発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とは、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後において27%以上の差があり、
前記第2光源部が発する光の出力、光度及び輝度のうちの少なくとも1つにおける最大値と最小値とは、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後において27%以上の差がある
技術1~6のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0118】
<技術8>
前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、前記複数の光源部のうちの少なくとも2つの光源部における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つを比較した場合の差が3%未満である
技術1~7のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0119】
<技術9>
前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、前記複数の光源部のうちの少なくとも2つの光源部における光の出力、光度、輝度及び照射照度のうちの少なくとも1つが3%以上異なる
技術1~7のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0120】
<技術10>
前記複数の光源部は、第1光源部と、第2光源部とを有し、
前記第2光源部を制御する前記制御信号に示される光の色度は、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円内に存在しない、又は、
前記第1光源部の発する光が照射された前記照射面の光の色度と、前記第2光源部の発する光が照射された前記照射面の光の色度とは、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円の3STEP内に存在しない
技術1~9のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0121】
<技術11>
前記複数の光源部は、第1光源部と、第2光源部とを有し、
前記第2光源部を制御する前記制御信号に示される光の色度は、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円内に存在する、又は、
前記第1光源部の発する光が照射された前記照射面の光の色度と、前記第2光源部の発する光が照射された前記照射面の光の色度とは、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同一のマクアダム楕円の3STEP内に存在する
技術1~9のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0122】
<技術12>
前記制御信号から出力される動的な出力信号において、
前記複数の光源部へ出力される各々の出力信号の周期が、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後のどちらにおいても、同じである
技術1~11のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0123】
<技術13>
前記制御信号から出力される動的な出力信号において、
前記複数の光源部へ出力される各々の出力信号の周期が、前記環境情報に基づいて前記複数の光源部のそれぞれから出射される光を調節する前後で異なる
技術1~11のいずれか1つに記載の照明制御装置。
【0124】
<技術14>
照射面の2箇所以上に光が照射されるように、光を出力する複数の光源部のそれぞれを制御することができる制御信号を制御部が出力することと、
前記制御部が入力部から入力された周囲の環境情報に基づいて、前記複数の光源部のそれぞれから出射される光の最大照度、最小照度、色温度、色相、彩度、位相差、フェードイン、フェードアウト、上限維持時間、下限維持時間、及び、照射範囲の広さのうちの少なくとも1つを調整した前記制御信号を生成することとを含み、
前記制御信号は、前記複数の光源部のそれぞれの光の出力を個別に変化させる出力信号である
照明制御方法。
【0125】
<技術15>
技術14に記載の照明制御方法をコンピュータに実行させる
プログラム。
【符号の説明】
【0126】
1 照明制御装置
10 照明装置(光源部)
10a 第1照明装置(光源部)
10b 第2照明装置(光源部)
10c 第3照明装置(光源部)
20 制御部
21 入力部
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B