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特開2024-171664リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171664
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
(51)【国際特許分類】
   H01F 37/00 20060101AFI20241205BHJP
   H01F 27/32 20060101ALI20241205BHJP
   H02M 3/155 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
H01F37/00 J
H01F37/00 M
H01F27/32 140
H02M3/155 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088800
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100147
【弁理士】
【氏名又は名称】山野 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116366
【弁理士】
【氏名又は名称】二島 英明
(72)【発明者】
【氏名】高井 良典
(72)【発明者】
【氏名】山本 伸一郎
(72)【発明者】
【氏名】名田 將人
【テーマコード(参考)】
5E044
5H730
【Fターム(参考)】
5E044CA09
5E044CB09
5H730AS04
5H730AS05
5H730AS08
5H730AS13
5H730AS17
5H730BB13
5H730BB14
5H730BB57
5H730DD03
5H730DD04
5H730DD16
5H730FG01
5H730ZZ17
(57)【要約】
【課題】小型で、かつ取付面に対する電気絶縁が十分に確保されたリアクトルを提供する。
【解決手段】巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内側に配置された内側コア部、および前記巻回部の外側に配置された外側コア部を有する磁性コアと、前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に配置されたスペーサと、を備え、前記外側コア部は、第一方向に直交する第一面を備え、前記第一方向は、前記巻回部の軸線に交差する方向であり、前記スペーサは、前記第一面に沿って延び、前記第一面に重複している第一庇部と、前記第一方向に向かって突出する第一凸部と、を備え、前記第一凸部は、前記外側コア部および前記巻回部よりも前記第一方向に突出している、リアクトル。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻回部を有するコイルと、
前記巻回部の内側に配置された内側コア部、および前記巻回部の外側に配置された外側コア部を有する磁性コアと、
前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に配置されたスペーサと、を備え、
前記外側コア部は、第一方向に直交する第一面を備え、前記第一方向は、前記巻回部の軸線に交差する方向であり、
前記スペーサは、
前記第一面に沿って延び、前記第一面に重複している第一庇部と、
前記第一方向に向かって突出する第一凸部と、を備え、
前記第一凸部は、前記外側コア部および前記巻回部よりも前記第一方向に突出している、
リアクトル。
【請求項2】
前記第一面は平面部と凹部とを備え、
前記第一庇部は前記凹部に配置されており、
前記平面部と、前記第一庇部における前記第一方向を向く面と、が面一である、請求項1に記載のリアクトル。
【請求項3】
前記第一凸部から前記スペーサの表面に沿って前記外側コア部にいたる沿面距離が4mm以上である、請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
【請求項4】
前記第一庇部における前記第一方向を向く面と、前記巻回部における前記第一方向を向く面とが、面一である、請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
【請求項5】
前記内側コア部は、樹脂中に軟磁性粉末が分散された複合材料によって構成されており、
前記内側コア部は、前記巻回部の内周面に接触している、請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
【請求項6】
前記外側コア部は、前記複合材料によって構成されており、
前記内側コア部と前記外側コア部とは一体物である、請求項5に記載のリアクトル。
【請求項7】
前記巻回部は、前記第一方向に薄くなった扁平形状を有する、請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
【請求項8】
前記外側コア部は、前記第一方向と反対向きの第二方向を向いた第二面を備え、
前記スペーサは、
前記第二面に沿って延び、前記第二面に重複している第二庇部と、
前記第二方向に向かって突出する第二凸部と、を備え、
前記第二凸部は、前記外側コア部および前記巻回部よりも前記第二方向に突出している、請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載のリアクトルを備える、
コンバータ。
【請求項10】
請求項9に記載のコンバータを備える、
電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、リアクトル、コンバータ、および電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、巻回部を有するコイルと磁性コアとを備えるリアクトルを開示する。特許文献1のリアクトルでは、磁性コアを覆う樹脂モールド部が形成されており、その樹脂モールド部には固定部が形成されている。固定部は、リアクトルを配置する配置対象の取付面にリアクトルを固定するための構成である。樹脂モールド部は、巻回部と磁性コアとの間の電気絶縁を確保すると共に、磁性コアと配置対象との電気絶縁を確保している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-5088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リアクトルが配置される空間が小さい場合、リアクトルを小型化することが求められている。しかし、リアクトルを小型化するために樹脂モールド部を省略すると、コイルに流れる電流が磁性コアを介して取付面に導通するおそれがある。
【0005】
本開示の目的の一つは、小型で、かつ取付面に対する電気絶縁を十分に確保できるリアクトルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のリアクトルは、
巻回部を有するコイルと、
前記巻回部の内側に配置された内側コア部、および前記巻回部の外側に配置された外側コア部を有する磁性コアと、
前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に配置されたスペーサと、を備え、
前記外側コア部は、第一方向に直交する第一面を備え、前記第一方向は、前記巻回部の軸線に交差する方向であり、
前記スペーサは、
前記第一面に沿って延び、前記第一面に重複している第一庇部と、
前記第一方向に向かって突出する第一凸部と、を備え、
前記第一凸部は、前記外側コア部および前記巻回部よりも前記第一方向に突出している。
【発明の効果】
【0007】
本開示のリアクトルは、小型で、かつ取付面に対する電気絶縁が十分に確保されたリアクトルである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態1に記載されるリアクトルを斜め上方から見た概略斜視図である。
図2図2は、図1に示されるリアクトルを斜め下方から見た概略斜視図である。
図3図3は、図1のIII-III断面図である。
図4図4は、図1に示されるリアクトルに備わるスペーサの概略斜視図である。
図5図5は、実施形態1に記載されるリアクトルにおける沿面距離を説明する説明図である。
図6図6は、細長い空間を有するケースにおけるリアクトルの配置状態を示す概略構成図である。
図7図7は、ハイブリッド自動車の電源系統を模式的に示す構成図である。
図8図8は、コンバータを備える電力変換装置の一例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0010】
<1>実施形態に係るリアクトルは、
巻回部を有するコイルと、
前記巻回部の内側に配置された内側コア部、および前記巻回部の外側に配置された外側コア部を有する磁性コアと、
前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に配置されたスペーサと、を備え、
前記外側コア部は、第一方向に直交する第一面を備え、前記第一方向は、前記巻回部の軸線に交差する方向であり、
前記スペーサは、
前記第一面に沿って延び、前記第一面に重複している第一庇部と、
前記第一方向に向かって突出する第一凸部と、を備え、
前記第一凸部は、前記外側コア部および前記巻回部よりも前記第一方向に突出している。
【0011】
リアクトルの第一凸部が取付面に接触するようにリアクトルを取付面に配置することで、リアクトルを取付面に直置きできる。その際、磁性コアの外側コア部と取付面との電気絶縁が第一凸部と第一庇部によって確保される。従って、上記リアクトルでは、磁性コアを覆うモールド樹脂部が必要ない。磁性コアを覆うモールド樹脂部を有さないリアクトルは小型であり、例えば細長い空間に配置できる。
【0012】
<2>上記<1>に記載されるリアクトルにおいて、
前記第一面は平面部と凹部とを備え、
前記第一庇部は前記凹部に配置されており、
前記平面部と、前記第一庇部における前記第一方向を向く面と、が面一であっても良い。
【0013】
凹部に第一庇部が配置されることで、第一方向におけるリアクトルの厚さが薄くなる。このようなリアクトルは例えば、細長い空間に配置し易い。
【0014】
<3>上記<1>または<2>に記載されるリアクトルにおいて、
前記第一凸部から前記スペーサの表面に沿って前記外側コア部にいたる沿面距離が4mm以上であっても良い。
【0015】
上記沿面距離が4mm以上であれば、外側コア部と取付面との間の電気絶縁が十分に確保される。
【0016】
<4>上記<1>から<3>のいずれかに記載されるリアクトルにおいて、
前記第一庇部における前記第一方向を向く面と、前記巻回部における前記第一方向を向く面とが、面一であっても良い。
【0017】
上記<4>に記載される構成によれば、巻回部が取付面に接触しない範囲で巻回部を大きくできる。その結果、巻回部の内部に配置される内側コア部の磁路断面積を十分に確保できる。
【0018】
<5>上記<1>から<4>のいずれかに記載されるリアクトルにおいて、
前記内側コア部は、樹脂中に軟磁性粉末が分散された複合材料によって構成されており、
前記内側コア部は、前記巻回部の内周面に接触していても良い。
【0019】
上記構成<5>に記載される構成によれば、巻回部の内部に複合材料を充填するだけで内側コア部を作製できる。また、巻回部の内部に配置される内側コア部の磁路断面積を大きくできる。
【0020】
<6>上記<5>に記載されるリアクトルにおいて、
前記外側コア部は、前記複合材料によって構成されており、
前記内側コア部と前記外側コア部とは一体物であっても良い。
【0021】
上記<6>に記載される構成によれば、内側コア部と外側コア部とを一度に作製できる。従って、リアクトルの生産性が向上する。
【0022】
<7>上記<1>から<6>のいずれかに記載されるリアクトルにおいて、
前記巻回部は、前記第一方向に薄くなった扁平形状を有していても良い。
【0023】
上記<7>に記載される構成によれば、リアクトルを取付面に配置したとき、取付面の鉛直方向におけるリアクトルの高さを低くできる。このようなリアクトルは例えば、細長い空間に配置し易い。
【0024】
<8>上記<1>から<7>のいずれかに記載されるリアクトルにおいて、
前記外側コア部は、前記第一方向と反対向きの第二方向を向いた第二面を備え、
前記スペーサは、
前記第二面に沿って延び、前記第二面に重複している第二庇部と、
前記第二方向に向かって突出する第二凸部と、を備え、
前記第二凸部は、前記外側コア部および前記巻回部よりも前記第二方向に突出していても良い。
【0025】
上記<8>に記載される構成によれば、細長い空間にはめ込むようにリアクトルを配置できる。細長い空間は、互いに向き合う第一取付面と第二取付面を備える。この場合、第一取付面と第二取付面のそれぞれに第一凸部と第二凸部が接触するようにリアクトルが配置される。第一取付面と外側コア部との電気絶縁は第一凸部と第一庇部によって確保され、第二取付面と外側コア部との電気絶縁は第二凸部と第二庇部によって確保される。
【0026】
<9>本開示のコンバータは、上記<1>から<8>のいずれかに記載されるリアクトルを備える。
【0027】
実施形態に係るリアクトルは小型・軽量である。従って、実施形態に係るリアクトルを備えるコンバータも小型・軽量である。
【0028】
<10>本開示の電力変換装置は、上記<9>に記載されるコンバータを備える。
【0029】
実施形態に係るコンバータは小型・軽量である。従って、実施形態に係るコンバータを備える電力変換装置も小型・軽量である。
【0030】
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示のリアクトル、コンバータ、および電力変換装置の実施形態を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、本発明は実施形態に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
【0031】
<実施形態1>
図1および図2に示される本例のリアクトル1は、コイル2と磁性コア3とスペーサ4,5とを備える。本例の特徴の一つは、スペーサ4,5の構成にある。以下、本開示のリアクトル1の詳細を説明する。
【0032】
≪コイル≫
コイル2は、少なくとも一つの巻回部21を有する。本例のコイル2は、一つの巻回部21を備える。巻回部21は巻線を螺旋状に巻回して構成される。巻線は、公知の巻線を利用できる。本形態の巻線は、絶縁被覆を有する導体線からなる被覆平角線である。導体線は例えば、銅製の平角線で構成されている。絶縁被覆は例えば、エナメルからなる。本例の巻回部21は、被覆平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルである。
【0033】
巻回部21の形状は角筒形状である。すなわち、本例の巻回部21の端面形状は矩形枠状である。本例の巻回部21の角部は丸められている。本例の巻回部21はさらに、巻回部21の軸線に沿って巻回部21を見たときに長方形である扁平形状を備える。
【0034】
ここで、コイル2を基準にしてリアクトル1における方向を規定する。まず、巻回部21の軸線に沿って巻回部21の第一の端部から第二の端部に向かう方向がX1方向である。巻回部21の第一の側面から第二の側面に向かう方向がY1方向である。Y1方向はX1方向に直交する。第一の側面と第二の側面は、扁平な巻回部21をX1方向に見たとき、短辺を構成する面である。X1方向とY1方向に直交する方向がZ1方向である。X2方向、Y2方向、およびZ2方向はそれぞれ、X1方向の反対方向、Y1方向の反対方向、およびZ1方向の反対方向である。
【0035】
本例の巻回部21は第一方向に薄くなった扁平形状を有する。本例における第一方向は、後述する外側コア部32の説明において述べるようにZ1方向に一致する。この扁平な巻回部21をX1方向に見たとき、Y1方向に沿った巻回部21の長さを巻回部21の幅Wとし、Z1方向に沿った巻回部21の長さを巻回部21の高さHとしたとき、巻回部21の幅Wと高さHの比H/Wは例えば、1/20以上1未満である。比H/Wは1/15以上1未満でも良いし、1/10以上1未満でも良い。このような扁平形状を有する巻回部21は、図6に示すような細長い空間90に配置し易い。
【0036】
巻線の端部22,23は巻回部21から引き出されている。本例では、端部22と端部23は共に、巻回部21からY2方向に向かって引き出されている。端部22,23では絶縁被覆が剥がされて導体線が露出している。露出した導体線には、図示しない端子部材が接続される。端部22,23は、巻回部21の高さHの範囲内に収まっている。そのため、端部22,23が、Z1方向における巻回部21の寸法を大きくすることはない。
【0037】
本例とは異なり、巻回部21が例えば二つある場合、二つの巻回部21はそれぞれ独立した電源につながっていても良いし、一つの電源につながっていても良い。
【0038】
≪磁性コア≫
磁性コア3は、その内部に閉磁路が形成される磁性体である。磁性コア3は、圧粉成形体または複合材料の成形体である。磁性コア3は、圧粉成形体からなるコア片と、複合材料の成形体からなるコア片とを組み合わせて構成しても良いし、圧粉成形体からなるコア片の外周を複合材料で覆うことで構成しても良い。
【0039】
圧粉成形体は、軟磁性粉末を含む原料粉末を加圧成形したものである。軟磁性粉末は例えば、純鉄または鉄合金である。鉄合金は例えば、Fe(鉄)-Si(シリコン)合金、またはFe-Ni(ニッケル)合金である。原料粉末には潤滑剤が含まれていても良い。圧粉成形体における軟磁性粉末の含有量は、圧粉成形体全体を100体積%としたとき、例えば80体積%超、さらには85体積%以上である。
【0040】
複合材料の成形体は、軟磁性粉末と未固化の樹脂との混合物を金型に充填し、樹脂を固化させたものである。複合材料の成形体では、軟磁性粉末が樹脂中に分散されている。樹脂は例えば、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6またはナイロン66といったポリアミド(PA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂である。樹脂は、不飽和ポリエステルに炭酸カルシウムやガラス繊維が混合されたBMC(Bulk molding compound)、ミラブル型シリコーンゴム、ミラブル型ウレタンゴムでも良い。複合材料における軟磁性粉末の含有量は、複合材料全体を100体積%としたとき、例えば30体積%以上80体積%以下である。複合材料における軟磁性粉末の含有量はさらに、50体積%以上、60体積%以上、または70体積%以上でも良い。
【0041】
磁性コア3は、図3に示されるように、内側コア部31と外側コア部32とを備える。図3では、内側コア部31と外側コア部32との境界を二点鎖線で示している。内側コア部31は、コイル2の巻回部21の内部に配置され、巻回部21の軸線に沿っている。内側コア部31の数は巻回部21の数と同じである。本例の巻回部21の数は一つなので、本例の内側コア部31の数も一つである。本例では、磁性コア3のうち、巻回部21の軸線に沿った部分の両端部が巻回部21の端面から突出している。その突出する部分も内側コア部31の一部である。
【0042】
外側コア部32は、磁性コア3のうち、巻回部21の外部に配置される部分である。外側コア部32の形状は、内側コア部31の端部をつなぐ形状であれば特に限定されない。図1および図2に示されるように、本例の外側コア部32は、巻回部21におけるX1方向の端面に臨むエンドコア部321と、巻回部21におけるX2方向の端面に臨むエンドコア部322と、巻回部21におけるY1方向の側面に臨むサイドコア部323と、で構成されている。この外側コア部32は、Z2方向に見たときに矩形C字状である。本例とは異なり、サイドコア部の数は二つでも良い。その場合、外側コア部32は、サイドコア部323に加えて、巻回部21におけるY2方向の側面に臨むサイドコア部を備える。このような外側コア部32は、Z2方向に見たときに矩形環状である。その他、巻回部21の数と内側コア部31の数が二つである場合、外側コア部32は例えば、二つの内側コア部31,31のX1方向の端部をつなぐエンドコア部と、二つの内側コア部31,31のX2方向の端部をつなぐエンドコア部とで構成される。
【0043】
外側コア部32は、第一方向を向いた第一面33(図1)と、第二方向を向いた第二面34(図2)とを備える。第一面33は、巻回部21の軸線をX軸とする三次元直交座標のいずれかの軸に沿った方向から巻回部21を見て、最も広い面積を有する巻回部21の面と平行な面である。第一方向は、巻回部21の軸線に交差する方向である。例えば第一方向は、巻回部21の軸線に直交し、リアクトル1が取り付けられる取付面に向かう方向である。本例では、Z1方向が第一方向である。第二方向は第一方向の反対方向である。本例では、Z2方向が第二方向である。本例とは異なり、Z2方向が第一方向でも良いし、Y1方向が第一方向でも良いし、Y2方向が第一方向でも良い。
【0044】
本例の第一面33は、図1に示されるように、二つのエンドコア部321,322におけるZ1方向を向く面と、サイドコア部323におけるZ1方向を向く面とで構成されている。つまり、本例の第一面33はZ2方向に見てC字状である。この第一面33は、図3に示されるように、平面部33sと、エンドコア部321の位置に形成される凹部33cと、エンドコア部322の位置に形成される凹部33cと、を備える。第一面33の大部分は平面部33sである。平面部33sはXY平面に平行である。二つの凹部33cのうち、X1方向に配置された凹部33cは、エンドコア部321における巻回部21寄りの部分に形成されている。一方、X2方向に配置された凹部33cは、エンドコア部322における巻回部21寄りの部分に形成されている。二つの凹部33c,33cは、Z2方向、すなわち第二方向に平面部33sよりも凹んだ部分である。この凹部33c,33cには、後述するスペーサ4,5の第一庇部40,50が配置される。
【0045】
本例の第二面34は、図2に示されるように、二つのエンドコア部321,322におけるZ2方向を向く面と、サイドコア部323におけるZ2方向を向く面とで構成されている。つまり、本例の第二面34はZ1方向に見てC字状である。この第二面34は、図3に示されるように、平面部34sと、エンドコア部321の位置に形成される凹部34cと、エンドコア部322の位置に形成される凹部34cと、を備える。第二面34の大部分は平面部34sである。平面部34sはXY平面に平行である。二つの凹部34cのうち、X1方向に配置された凹部34cは、エンドコア部321における巻回部21寄りの部分に形成されている。一方、X2方向に配置された凹部34cはエンドコア部322における巻回部21寄りの部分に形成されている。二つの凹部34c,34cは、Z1方向、すなわち第一方向に平面部34sよりも凹んだ部分である。この凹部34c,34cには、後述するスペーサ4,5の第二庇部42,52が配置される。
【0046】
本例の磁性コア3は、複合材料の成形体によって形成されている。より具体的には、内側コア部31と外側コア部32とが複合材料からなる一体物である。このような磁性コア3は、コイル2が配置された金型内に複合材料を充填することで作製される。
【0047】
巻回部21の内部に充填された複合材料は内側コア部31を構成する。この内側コア部31は、巻回部21の内周面21sに接触する。この場合、巻回部21の内周面21sと内側コア部31との間には別の部材が配置されていない。従って、巻回部21内における内側コア部31の磁路断面積が大きく確保される。ここで、巻回部21を構成する巻線の絶縁被覆の一部にピンホールなどの欠陥がある場合、巻線の導体線と内側コア部31とが部分的に接触する可能性がある。しかし、導体線と内側コア部31とが局所的に接触しても、リアクトル1の特性がわずかに低下するだけで、その接触が大きな問題となることはない。
【0048】
金型内における巻回部21の外部に充填された複合材料は外側コア部32を構成する。外側コア部32の外周は樹脂などでモールドされておらず、リアクトル1の外部に露出している。つまり、外側コア部32の外周面はリアクトル1の外周面の一部を構成する。この裸の外側コア部32が、リアクトル1が取り付けられる取付面に直接接触していると、外側コア部32から取付面に導電路が形成される。仮に、巻回部21の導体線から内側コア部31に電流が漏れたとき、外側コア部32が取付面に接触していた場合、電流が地絡してリアクトル1が動作しなくなる恐れがある。本例では、後述するスペーサ4,5が、外側コア部32と取付面との間の電気絶縁を確保している。
【0049】
≪スペーサ≫
本例のリアクトル1は二つのスペーサ4,5を備える。スペーサ4は、巻回部21の端面と外側コア部32のエンドコア部321との間に配置される。スペーサ5は、巻回部21の端面と外側コア部32のエンドコア部322との間に配置される。これらスペーサ4,5によって、巻回部21と外側コア部32との間の電気絶縁が確保される。
【0050】
スペーサ4,5は、電気絶縁性の材料によって構成される。当該材料は例えば、PPS樹脂、PTFE樹脂、LCP、PA樹脂、PBT樹脂、ABS樹脂である。その他、スペーサ4,5の材料は例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、またはシリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂であっても良い。これらの樹脂にセラミックスフィラーが含有されていても良い。セラミックスフィラーは例えば、アルミナまたはシリカなどの非磁性粉末である。
【0051】
スペーサ4は、図4の概略斜視図に示されるように、貫通孔4hと第一庇部40と第一凸部41と第二庇部42と第二凸部43(図2および図3を参照)とを備える。貫通孔4hは、磁性コア3を複合材料によって成形する際、複合材料の通り道となる。貫通孔4hの位置で内側コア部31と外側コア部32とがつながる。
【0052】
図3に示されるように、第一庇部40は、外側コア部32の第一面33に沿って延び、第一面33に重複している。第一庇部40は、後述するように、リアクトル1が取り付けられる取付面と外側コア部32との沿面距離を確保するためのものである。
【0053】
第一庇部40は、第一面33の凹部33cに配置されている。第一庇部40は凹部33cに嵌め込まれている。この第一庇部40における第一方向を向く面と、第一面33の平面部33sとは面一である。第一方向はZ1方向に一致する。凹部33cに第一庇部40が配置されることで、Z1方向に沿ったリアクトル1の厚さが薄くなる。
【0054】
第一庇部40における第一方向を向く面と、巻回部21における第一方向を向く面とは面一である。この場合、巻回部21が取付面に接触しない範囲で巻回部21を大きくできる。従って、巻回部21の内部に配置される内側コア部31の磁路断面積が十分に確保される。
【0055】
第一凸部41は、第一方向に向かって突出する。この第一凸部41は、外側コア部32および巻回部21よりも第一方向に突出している。この第一凸部41は、リアクトル1の取付面に接触することで、コイル2の巻回部21と外側コア部32とが取付面に接触しないようにする。
【0056】
第一凸部41の第一方向の高さは例えば0.01mm以上2mm以下である。高さが0.01mm以上であれば、取付面と、巻回部21および外側コア部32と、の間の絶縁距離を確保し易い。高さが2mm以下であれば、第一方向におけるリアクトル1の寸法が大きくなり過ぎない。高さは例えば、0.05mm以上1mm以下であっても良いし、0.1mm以上0.5mm以下であっても良い。
【0057】
図1および図4に示されるように、第一凸部41の数は単数でも良いし複数でも良い。本例の第一凸部41の数は二つである。もちろん、第一凸部41の数は三つ以上でも良い。
【0058】
第一凸部41の形状は特に限定されない。本例の第一凸部41は、Y1方向に細長い四角錐台形状である。本例とは異なり、第一凸部41は円錐台形状でも良いし、四角以外の角錐台形状でも良い。
【0059】
第一凸部41は、図5に示されるように、端面41eと側壁面41sとを有する。端面41eは取付面に接触する面である。側壁面41sは、端面41eと、スペーサ4における第一凸部41を除く部分の第一方向を向く面とをつなぐ面である。この端面41eの外周縁からスペーサ4の表面に沿って外側コア部32にいたる沿面距離は例えば4mm以上である。本例の沿面距離は、図5に折れ曲がった両端矢印で示されるように、端面41eの外周縁から側壁面41sと第一庇部40の表面に沿って第一庇部40のX1方向の縁部にいたる最短距離である。沿面距離が4mm以上であれば、外側コア部32と取付面との間の電気絶縁が十分に確保される。周辺環境の汚損度または動作電圧に応じて、沿面距離は例えば5mm以上でも良いし、7mm以上でも良いし、10mm以上でも良い。沿面距離が長いほど、外側コア部32と取付面との間の電気絶縁を確保し易い。
【0060】
図2および図3に示される第二庇部42と第二凸部43は、第一庇部40と第一凸部41とは形成位置および向きが異なるだけで、第一庇部40と第一凸部41と同じ機能を持った構成である。ここでは、第二庇部42と第二凸部43の形成位置と向きのみを説明する。
【0061】
図3に示されるように、第二庇部42は、外側コア部32の第二面34に沿って延び、第二面34に重複している。第二庇部42は、第二面34の凹部34cに配置されている。第二庇部42は凹部34cに嵌め込まれている。第二庇部42における第二方向を向く面と、第二面34の平面部34sとは面一である。また、第二庇部42における第二方向を向く面と、巻回部21における第二方向を向く面とは面一である。第二方向はZ2方向に一致する。
【0062】
第二凸部43は、第二方向に向かって突出する。この第二凸部43は、外側コア部32および巻回部21よりも第二方向に突出している。
【0063】
第二凸部43の第二方向の高さは例えば0.01mm以上2mm以下である。高さは0.05mm以上1mm以下であっても良いし、0.1mm以上0.5mm以下であっても良い。
【0064】
図2に示されるように、第二凸部43の数は単数でも良いし複数でも良い。本例の第二凸部43の数は二つである。第二凸部43の形状は特に限定されない。本例の第二凸部43は、Y1方向に細長い四角錐台形状である。
【0065】
第二凸部43から外側コア部32にいたるまでの沿面距離は例えば4mm以上でも良いし、周辺環境の汚損度または動作電圧に応じて、5mm以上でも良いし、7mm以上でも良いし、10mm以上でも良い。第二凸部43の沿面距離は第一凸部41と同じである。図5を参照する第一凸部41の説明において『第一凸部41』を『第二凸部43』と読み替えたものが、第二凸部43の沿面距離の説明である。
【0066】
スペーサ5は、図4の概略斜視図に示されるように、貫通孔5hと第一庇部50と第一凸部51と第二庇部52と第二凸部53(図2および図3を参照)とを備える。スペーサ4の説明における『貫通孔4h』、『第一庇部40』、『第一凸部41』、『第二庇部42』、および『第二凸部43』をそれぞれ、『貫通孔5h』、『第一庇部50』、『第一凸部51』、『第二庇部52』、および『第二凸部53』に読み替えることで、スペーサ5の説明になる。
【0067】
スペーサ5はさらにサイド部54を備える。サイド部54は、スペーサ5のY1方向の端部からX1方向に延びる。このサイド部54は、図1に示されるように、巻回部21とサイドコア部323との間に配置される。サイド部54における巻回部21に向き合う面は、巻回部21の外形に沿った円弧面である。サイド部54の円弧面のうち、X1方向の端部は、スペーサ4の第一係合部45に係合する第二係合部55として機能する。第一係合部45は、スペーサ4におけるY1方向の端部に形成される円弧状の膨らみである。第一係合部45と第二係合部55とは例えば接着剤などで接合される。
【0068】
サイド部54は、スペーサ4とスペーサ5との相対的な位置を決める機能を有する。また、サイド部54は、複合材料によって磁性コア3を成形する際、サイドコア部323を構成する複合材料が巻回部21に接触することを抑制する機能を有する。
【0069】
≪リアクトルの配置状態≫
図6を参照し、実施形態1のリアクトル1の配置状態の一例を説明する。図6では、リアクトル1の第一凸部41,51と第二凸部43,53を分かり易くするために実際の寸法よりも大きく示している。
【0070】
図6に示されるように、リアクトル1はケース9に配置されている。本例のケース9は、二枚の板材に挟まれた細長い空間90を有する。細長い空間90は、互いに向き合う取付面91と取付面92とを備える。
【0071】
取付面91には、スペーサ4の第一凸部41とスペーサ5の第一凸部51とが接触している。第一凸部41,51によって、巻回部21と外側コア部32とが取付面91から離れた位置に保持されている。また、第一凸部41の近傍では、第一凸部41と第一庇部40とによって取付面91からエンドコア部321までの沿面距離が十分に確保され、第一凸部51の近傍では、第一凸部51と第一庇部50とによって取付面91からエンドコア部322までの沿面距離が十分に確保されている。従って、リアクトル1の巻回部21に流れる電流が取付面91に地絡することが抑制されている。
【0072】
取付面92には、スペーサ4の第二凸部43とスペーサ5の第二凸部53とが接触している。第二凸部43,53によって、巻回部21と外側コア部32とが取付面92から離れた位置に保持されている。また、第二凸部43の近傍では、第二凸部43と第二庇部42とによって取付面92からエンドコア部321までの沿面距離が十分に確保され、第二凸部53の近傍では、第二凸部53と第二庇部52とによって取付面92からエンドコア部322までの沿面距離が十分に確保されている。従って、リアクトル1の巻回部21に流される電流が取付面92に地絡することが抑制されている。
【0073】
本例では、取付面91に向かう方向において、巻回部21の外周面、外側コア部32の外周面、および巻回部21の端部23のいずれもが第一庇部40,50からはみ出していない。また、取付面92に向かう方向において、巻回部21の外周面、外側コア部32の外周面、および巻回部21の端部22のいずれもが第二庇部42,52からはみ出していない。従って、狭い空間90にリアクトル1をはめ込むように配置し易い。
【0074】
ここで、図示していないが、巻回部21と取付面91との間、および巻回部21と取付面92との間に絶縁部材を配置しても良い。絶縁部材は、リアクトル1の熱をケース9に逃がす機能を有する。絶縁部材は例えば、絶縁シートまたは絶縁グリースである。
【0075】
<実施形態2>
≪コンバータ・電力変換装置≫
上記実施形態に係るリアクトル1は、以下の通電条件を満たす用途に利用できる。通電条件としては、例えば、最大直流電流が100A以上1000A以下程度であり、平均電圧が100V以上1000V以下程度であり、使用周波数が5kHz以上100kHz以下程度である。実施形態に係るリアクトル1は、代表的には電気自動車やハイブリッド自動車などの車両などに取り付けられるコンバータの構成部品、またはこのコンバータを備える電力変換装置の構成部品に利用される。
【0076】
ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両1200は、図7に示すようにメインバッテリ1210と、メインバッテリ1210に接続される電力変換装置1100と、メインバッテリ1210からの供給電力により駆動して走行に利用されるモータ1220とを備える。モータ1220は、代表的には、3相交流モータであり、走行時、車輪1250を駆動し、回生時、発電機として機能する。ハイブリッド自動車の場合、車両1200は、モータ1220に加えてエンジン1300を備える。図7では、車両1200の充電箇所はインレットであるが、プラグを備える形態でも良い。
【0077】
電力変換装置1100は、メインバッテリ1210に接続されるコンバータ1110と、コンバータ1110に接続されて、直流と交流との相互変換を行うインバータ1120とを有する。この例に示すコンバータ1110は、車両1200の走行時、200V以上300V以下程度のメインバッテリ1210の入力電圧を400V以上700V以下程度にまで昇圧して、インバータ1120に給電する。コンバータ1110は、回生時、モータ1220からインバータ1120を介して出力される入力電圧をメインバッテリ1210に適合した直流電圧に降圧して、メインバッテリ1210に充電させている。入力電圧は、直流電圧である。インバータ1120は、車両1200の走行時、コンバータ1110で昇圧された直流を所定の交流に変換してモータ1220に給電し、回生時、モータ1220からの交流出力を直流に変換してコンバータ1110に出力している。
【0078】
コンバータ1110は、図8に示すように複数のスイッチング素子1111と、スイッチング素子1111の動作を制御する駆動回路1112と、リアクトル1115とを備え、ON/OFFの繰り返しにより入力電圧の変換を行う。入力電圧の変換とは、ここでは昇降圧を行う。スイッチング素子1111には、電界効果トランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタなどのパワーデバイスが利用される。リアクトル1115は、回路に流れようとする電流の変化を妨げようとするコイルの性質を利用し、スイッチング動作によって電流が増減しようとしたとき、その変化を滑らかにする機能を有する。リアクトル1115として、実施形態に係るリアクトル1を備える。
【0079】
車両1200は、コンバータ1110の他、メインバッテリ1210に接続された給電装置用コンバータ1150や、補機類1240の電力源となるサブバッテリ1230とメインバッテリ1210とに接続され、メインバッテリ1210の高圧を低圧に変換する補機電源用コンバータ1160を備える。コンバータ1110は、代表的には、DC-DC変換を行うが、給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160は、AC-DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150のなかには、DC-DC変換を行うものもある。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160のリアクトルに、実施形態に係るリアクトル1などと同様の構成を備え、適宜、大きさや形状などを変更したリアクトルを利用できる。また、入力電力の変換を行うコンバータであって、昇圧のみを行うコンバータや降圧のみを行うコンバータに、実施形態に係るリアクトル1などを利用することもできる。
【符号の説明】
【0080】
1 リアクトル
2 コイル
21 巻回部
21s 内周面
22,23 端部
3 磁性コア
31 内側コア部
32 外側コア部
33 第一面
33c 凹部
33s 平面部
34 第二面
34c 凹部
34s 平面部
321、322 エンドコア部
323 サイドコア部
4,5 スペーサ
4h,5h 貫通孔
40,50 第一庇部
41,51 第一凸部
42,52 第二庇部
43,53 第二凸部
45 第一係合部
54 サイド部
55 第二係合部
41e 端面
41s 側壁面
9 ケース
90 空間
91,92 取付面
1100 電力変換装置
1110 コンバータ
1111 スイッチング素子
1112 駆動回路
1115 リアクトル
1120 インバータ
1150 給電装置用コンバータ
1160 補機電源用コンバータ
1200 車両
1210 メインバッテリ
1220 モータ
1230 サブバッテリ
1240 補機類
1250 車輪
1300 エンジン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8