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特開2024-171675AIを用いた文書管理システム及び文書管理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171675
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】AIを用いた文書管理システム及び文書管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/34 20190101AFI20241205BHJP
【FI】
G06F16/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】39
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088817
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】519291331
【氏名又は名称】株式会社ELYZA
(74)【代理人】
【識別番号】110003476
【氏名又は名称】弁理士法人瑛彩知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】曽根岡 侑也
(72)【発明者】
【氏名】垣内 弘太
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FB01
5B175HB03
(57)【要約】
【課題】 AIによる要約生成を用いた業務効率化を行う仕組みを提供する。
【解決手段】 第1の文書情報を取得する文書情報取得手段と、文書情報を入力として要約を生成するための機械学習を行った学習済みの機械学習モデルに、前記文書情報取得手段により取得された前記第1の文書情報を入力することで、前記第1の文書情報に対する要約を前記機械学習モデルから取得する要約生成手段と、前記要約生成手段により取得された前記要約を出力する出力処理手段と、を有する文書管理システム。
【選択図】 図24

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の文書情報を取得する文書情報取得手段と、
文書情報を入力として要約を生成するための機械学習を行った学習済みの機械学習モデルに、前記文書情報取得手段により取得された前記第1の文書情報を入力することで、前記第1の文書情報に対する要約を前記機械学習モデルから取得する要約生成手段と、
前記要約生成手段により取得された前記要約を出力する出力処理手段と、
を有する文書管理システム。
【請求項2】
前記第1の文書情報が属するカテゴリを特定するカテゴリ特定手段を有する
請求項1に記載の文書管理システム。
【請求項3】
前記要約生成手段は、前記カテゴリに対応する第2の機械学習モデルを選択し、前記第2の機械学習モデルに前記第1の文書情報を入力することで、前記第1の文書情報に対する要約を前記第2の機械学習モデルから取得する
請求項2に記載の文書管理システム。
【請求項4】
前記第2の機械学習モデルは、前記カテゴリに属する複数の文書情報を教師データとして用いて機械学習を行った学習済みの機械学習モデルである
請求項3に記載の文書管理システム。
【請求項5】
前記要約生成手段は、前記カテゴリを示す情報と、前記第1の文書情報と、を入力することで、前記第1の文書情報に対する前記カテゴリに関連する要約を前記機械学習モデルから取得する
請求項2に記載の文書管理システム。
【請求項6】
前記機械学習モデルは、文書情報の属するカテゴリを示す情報と前記カテゴリに属する複数の文書情報とを教師データとして用いて機械学習を行った学習済みの機械学習モデルである
請求項5に記載の文書管理システム。
【請求項7】
前記要約生成手段は、前記カテゴリに関連する要約のテンプレートを出力する
請求項2に記載の文書管理システム。
【請求項8】
前記要約に対する編集を受け付ける要約編集手段を有する
請求項1~7のいずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項9】
前記要約生成手段は、編集された要約の一部を入力し、要約の少なくとも一部を再生成する
請求項8に記載の文書管理システム。
【請求項10】
前記要約編集手段は、前記要約の変更のためのテンプレートを出力する
請求項8に記載の文書管理システム。
【請求項11】
前記要約に対する評価を受け付ける評価取得手段を有する請求項1~7のいずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項12】
受け付けた前記評価が高い要約が生成された文書情報を用いて、前記機械学習モデルを再学習する請求項11に記載の文書管理システム。
【請求項13】
前記要約生成手段は、生成する要約に対する設定値の入力を受け付け、
前記設定値に応じて、生成される前記要約の出力内容を変化させる
請求項1~7のいずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項14】
前記要約生成手段は、第2情報取得手段により取得された第1の文書に関連する第2の文書情報と、前記第1の文書情報と、を入力し、要約を生成する
請求項1~7のいずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項15】
前記要約に含まれる1又は複数の特徴文字列のうち、所定の条件を満たす前記特徴文字列を強調表示する強調表示手段を有する
請求項1~7のいずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項16】
前記所定の条件は、日付、時間、名前、場所、電話番号、契約者番号、顧客番号、住所、数量、アドレスの少なくとも1つを含む属性に関する情報が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記要約に含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記属性に関する情報を含む文字列を強調表示する
請求項15に記載の文書管理システム。
【請求項17】
前記所定の条件は、前記特徴文字列が前記要約に存在するが前記第1の文書情報に存在しないこと、であり、
前記強調表示手段は、前記要約に含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記要約に存在するが前記第1の文書情報に存在しない前記特徴文字列を強調表示する
請求項15に記載の文書管理システム。
【請求項18】
前記所定の条件は、前記要約と前記第1の文書情報の間で対応する前記特徴文字列が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記要約に含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記要約と前記第1の文書情報の間で対応する前記特徴文字列を強調表示する
請求項15に記載の文書管理システム。
【請求項19】
(要約の精度が高くないもの=AIの自信のない箇所を強調表示)
前記所定の条件は、前記要約生成手段が生成した前記要約の中で要約の精度が高くない可能性がある文字列が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記要約に含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記要約生成手段が生成した前記要約の中で要約の精度が高くない可能性がある文字列を強調表示する
請求項15に記載の文書管理システム。
【請求項20】
前記出力処理手段は、前記要約生成手段により取得された前記要約と、前記文書情報取得手段により取得された前記第1の文書情報と、を対応付けて出力する
請求項1~7のいずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項21】
前記要約または前記第1の文書情報の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の特徴文字列のうち、所定の条件を満たす前記特徴文字列を強調表示する強調表示手段を有する
請求項20に記載の文書管理システム。
【請求項22】
前記所定の条件は、日付、時間、名前、場所、住所、数量、アドレスの少なくとも1つを含む属性に関する情報が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記要約または前記第1の文書情報の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記属性に関する情報を含む文字列を強調表示する
請求項21に記載の文書管理システム。
【請求項23】
前記所定の条件は、前記特徴文字列が前記要約に存在するが前記第1の文書情報に存在しないこと、であり、
前記強調表示手段は、前記要約に含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記要約に存在するが前記第1の文書情報に存在しない前記特徴文字列を強調表示する
請求項21に記載の文書管理システム。
【請求項24】
前記所定の条件は、前記要約と前記第1の文書情報の間で対応する前記特徴文字列が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記要約または前記第1の文書情報の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記要約と前記第1の文書情報の間で対応する前記特徴文字列を強調表示する
請求項21に記載の文書管理システム。
【請求項25】
前記所定の条件は、前記要約生成手段が生成した前記要約の中で要約の精度が高くない可能性がある文字列が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記要約または前記第1の文書情報の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記要約生成手段が生成した前記要約の中で要約の精度が高くない可能性がある文字列を強調表示する
請求項21に記載の文書管理システム。
【請求項26】
前記出力処理手段は、前記要約生成手段により取得された前記要約と、第2情報取得手段により取得された第2の文書情報と、を対応付けて出力する
請求項1~7のいずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項27】
前記要約または前記第2の文書情報の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の特徴文字列のうち、所定の条件を満たす前記特徴文字列を強調表示する強調表示手段を有する
請求項26に記載の文書管理システム。
【請求項28】
前記所定の条件は、日付、時間、名前、場所、住所、数量、アドレスの少なくとも1つを含む属性に関する情報が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記要約または前記第2の文書情報の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記属性に関する情報を含む文字列を強調表示する
請求項27に記載の文書管理システム。
【請求項29】
前記所定の条件は、前記特徴文字列が前記第2の文書情報に存在するが前記要約に存在しないこと、であり、
前記強調表示手段は、前記第2の文書情報に含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記第2の文書情報に存在するが前記要約に存在しない前記特徴文字列を強調表示する
請求項27に記載の文書管理システム。
【請求項30】
前記所定の条件は、前記要約と前記第2の文書情報の間で対応する前記特徴文字列が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記要約または前記第2の文書情報の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記要約と前記第2の文書情報の間で対応する前記特徴文字列を強調表示する
請求項27に記載の文書管理システム。
【請求項31】
前記所定の条件は、前記要約生成手段が生成した前記要約の中で要約の精度が高くない可能性がある文字列が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記要約または前記第2の文書情報の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記要約生成手段が生成した前記要約の中で要約の精度が高くない可能性がある文字列を強調表示する
請求項27に記載の文書管理システム。
【請求項32】
前記出力処理手段は、前記文書情報取得手段により取得された前記第1の文書情報と、前記要約生成手段により取得された前記要約と、第2情報取得手段により取得された第2の文書情報と、を対応付けて出力する
請求項1~7のいずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項33】
第2の文書情報を取得する第2情報取得手段を有し、
前記要約、第1の文書情報、前記第2の文書情報の少なくとも1つに含まれる1又は複数の特徴文字列のうち、所定の条件を満たす前記特徴文字列を強調表示する強調表示手段を有する
請求項32に記載の文書管理システム。
【請求項34】
前記所定の条件は、前記第2の文書情報と前記要約に対応する前記特徴文字列が存在すること、であり、
前記強調表示手段は、前記第1の文書情報、前記第2の文書情報、前記要約の少なくとも1つに含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記第2の文書情報と前記要約に対応する前記特徴文字列を強調表示する
請求項33に記載の文書管理システム。
【請求項35】
前記所定の条件は、前記特徴文字列が前記第2の文書情報に存在するが前記要約に存在しないこと、であり、
前記強調表示手段は、前記第1の文書情報又は前記第2の文書情報の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記第2の文書情報に存在するが前記要約に存在しない前記特徴文字列を強調表示する
請求項33に記載の文書管理システム。
【請求項36】
前記所定の条件は、前記特徴文字列が前記要約に存在するが前記第1の文書情報又は前記第2の文書情報に存在しないこと、であり、
前記強調表示手段は、前記要約に含まれる1又は複数の前記特徴文字列のうち、前記要約に存在するが前記第1の文書情報又は前記第2の文書情報に存在しない前記特徴文字列を強調表示する
請求項33に記載の文書管理システム。
【請求項37】
前記文書情報取得手段は、音声情報の入力を受け付け、
前記音声情報を解析してテキスト化することで、前記第1の文書情報を取得する
請求項1~7のいずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項38】
管理サーバを請求項1~37のいずれか1項に記載の文書管理システムの各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項39】
第1の文書情報を取得し、
文書情報を入力として要約を生成するための機械学習を行った学習済みの機械学習モデルに、前記第1の文書情報を入力することで、前記第1の文書情報に対する要約を前記機械学習モデルから取得し、
前記要約を出力する
文書管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、AIを用いた文書管理システム及び文書管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2013-190991号公報(特許文献1)がある。この公報には、「コールセンターにおける応対モニタリング(音声を聞いて評価)を効率化する支援方式において、トークスクリプトの対話フローから外れた応対集合に対しても、モニタリング業務を効率化できるようにすること。音声対話要約装置は、対話テキストの集合から複数の発話を抽出し、抽出した複数の発話のうちの互いに含意関係で結ばれたものを発話クラスタとして抽出する」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-190991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1には、コールセンターにおいて対話テキストの集合から複数の発話を抽出し、発話クラスタを抽出する音声対話要約装置の仕組みが記載されている。しかしながら、本特許文献においては、電話、チャット、メール等を用いた様々な種類の顧客応対業務について、AIによる要約生成を用いた業務効率化の方法について検討がなされていない。
そこで、本発明は、AIによる要約生成を用いた業務効率化を行う仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、第1の文書情報を取得する文書情報取得手段と、文書情報を入力として要約を生成するための機械学習を行った学習済みの機械学習モデルに、前記文書情報取得手段により取得された前記第1の文書情報を入力することで、前記第1の文書情報に対する要約を前記機械学習モデルから取得する要約生成手段と、前記要約生成手段により取得された前記要約を出力する出力処理手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、AIによる要約生成を用いた業務効率化を行う仕組みを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、全体の顧客応対管理システム1の構成図の例である。
図2図2は、管理サーバ101のハードウェア構成図の例である。
図3図3は、ユーザ端末102のハードウェア構成図の例である。
図4図4は、管理者端末103のハードウェア構成図の例である。
図5図5は、要約生成モジュール214のシステム構成図の例である。
図6図6は、顧客情報600の例である。
図7図7は、カテゴリ情報700の例である。
図8図8は、文書情報800の例である。
図9図9は、要約情報900の例である。
図10図10は、メモ情報1000の例である。
図11図11は、応対記録情報1100の例である。
図12図12は、FAQ情報1200の例である。
図13図13は、入力補助情報1300の例である。
図14図14は、顧客応対処理フロー1400の例である。
図15図15は、文書情報取得処理フロー1500の例である。
図16図16は、要約生成処理フロー1600の例である。
図17図17は、詳細な要約生成処理フロー1700の例である。
図18図18は、カテゴリ別要約生成処理フロー1800の例である。
図19図19は、別のカテゴリ別要約生成処理フロー1900の例である。
図20図20は、強調表示処理フロー2000の例である。
図21図21は、顧客情報検索画面2100の例である。
図22図22は、顧客情報照会画面2200の例である。
図23図23は、カテゴリ選択入力画面2300の例である。
図24図24は、要約表示画面2400の例である。
図25図25は、別の要約表示画面2500の例である。
図26図26は、要約設定画面2600の例である。
図27図27は、参照情報呼び出し設定画面2700の例である。
図28図28は、フィードバック受付画面2800の例である。
図29図29は、作業状況表示画面2900の例である。
図30図30は、作業状況詳細表示画面3000の例である。
図31図31は、別のフィードバック受付画面3100の例である。
図32図32は、要約生成指示画面3200の例である。
図33図33は、要約表示画面3300の例である。
図34図34は、カテゴリ情報を用いた顧客応対処理フロー3400の例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施例を図面を用いて説明する。
本実施例は、例えばコールセンターで働くオペレータ等のユーザが、顧客対応業務を容易に行いやすくするものである。
例えば、顧客応対が終わった後に、コールセンターのオペレータが、通話内容についての情報をシステムに入力し、CRM(Customer Relationship Management)システムに反映させる一連の処理を容易に実行できるシステムを提供する。この様な顧客応対後の処理をACW(アフターコールワーク)と呼ぶ。
システムで対応することができるACWとしては、例えば問合せ内容についての諸々のカテゴリ情報を記入・選択する処理、通話内容の要約を作成する処理、応対状況・応対方法について通話中に確定させた顧客情報と紐づく形でCRMシステムに格納する処理等がある。
【0009】
本システムを使用すれば、顧客応対業務を一元化でき、またACWに係る時間を飛躍的に減少させることが可能であり、コールセンターの業務を効率化することができる。
なお、本システムは、コールセンターでの電話応対業務に限られず、チャットやメール等を用いた顧客応対業務に対しても適用可能であり、また何等か文書を管理する業務に対して適用することが可能である。
【0010】
顧客応対管理システム1は、複数のユーザ端末102、複数の管理者端末103を備え、それぞれがネットワークを介して管理サーバ101に接続されている。なお、ネットワークは有線、無線を問わず、それぞれの端末はネットワークを介して情報を送受信することができる。
ユーザ端末102は、例えばコールセンターで顧客応対業務を行うオペレータ等のユーザが使用する端末である。
管理者端末103は、コールセンターで稼働している複数のユーザ端末102や多数のオペレータの作業等を管理する端末である。また、管理サーバ101の設定を変更する等、管理サーバ101を管理する機能を備えていてもよい。
【0011】
顧客応対管理システム1のそれぞれの端末や管理サーバ101は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ/ゴーグル型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
【0012】
顧客応対管理システム1のそれぞれの端末や管理サーバ101は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力などの入力装置と、モニタやディスプレイ等の出力装置とを備える。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
【0013】
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
【0014】
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システム、ファイル管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
【0015】
図2は、管理サーバ101のハードウェア構成図の例である。
管理サーバ101は、例えばクラウド上に配置されたサーバで構成される。
但し、管理サーバ101は、ユーザ端末102及び/又は管理者端末103と同じ拠点内にオンプレミス型で構築されてもよい。また、ユーザ端末102及び/又は管理者端末103と一体として構成されてもよい。
主記憶装置201には、顧客応対処理モジュール211、カテゴリ選択モジュール212、文書情報取得モジュール213、要約生成モジュール214、メモ情報取得モジュール215、強調表示モジュール216、フィードバックモジュール217、データ検索モジュール218等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ203が実行することで管理サーバ101の各機能要素が実現される。
【0016】
顧客応対処理モジュール211は、ユーザ(オペレータ等)が行う顧客応対処理の全体を統括管理する機能を提供する。本実施例ではコールセンターにおける電話応対を例に説明するが、これに限られず、チャット、メール、問合せフォーム、メッセージ送受信サービス等により受信した顧客の要望に対しても適用可能である。
また、顧客応対処理モジュール211は、文書情報取得モジュール213により取得された文書情報と、要約生成モジュール214により生成された要約と、1つの画面上で対応付けて併せて表示することができる。なお、1つの画面上で2パネルを表示する構成だけでなく、例えば文書情報と要約をタブなどで切り替えて表示することもできる。この場合も、文書情報と要約を対応付けて表示していると言える。また、単に1つのパネルの内容のみを表示することとしてもよい。
【0017】
カテゴリ選択モジュール212は、顧客の問合せがどのカテゴリに属しているのかを特定する。カテゴリとしては、例えば、以下のようなものが考えられる。
対象事業のカテゴリ:金融、保険、EC、公共エネルギー(電力、ガス、水道等)、観光、ブライダル等。
対象商品のカテゴリ:
・ブライダルのカテゴリに対して結婚式場、披露パーティー、新婚旅行等。
・保険のカテゴリに対して損害保険、生命保険、学資保険、自動車保険、火災保険等。
内容のカテゴリ:申込み/手続き、質問(問合せ)、相談、要望等。
カテゴリ情報を階層的に設計することで、様々な種類の顧客応対処理に対して柔軟に対応することが可能となる。
なお、カテゴリ情報はカテゴリ情報700に記憶されているが、事前に登録される場合の他、ユーザ等が自由記述で記載して登録することもできる。また、カテゴリ選択モジュール212が、対話テキストの中に使用されている用語の中から抽出された文字列を、カテゴリ情報として新たに登録する構成であってもよい。
また、カテゴリ情報は、メタ情報であってもよい。文書等に対するメタ情報をカテゴリ情報として取り扱うことができる。
【0018】
文書情報取得モジュール213は、顧客との応対の会話内容をテキストデータとして取得し文書情報として記憶する。例えば顧客との電話応対の音声を音声解析しテキスト化することで、文書情報を生成する。
なお、チャット、メール、問合せフォーム、メッセージ送受信サービス等による顧客とのやり取りの場合には、送受信されるテキストの内容を、文書情報として記憶する。その他、顧客との応対内容に限られず、何等かの文書情報を取得できればよい。
【0019】
要約生成モジュール214は、文書情報を入力し、その要約を生成する。AIを用いる場合には、要約生成モジュール214は、文書情報を入力として要約を生成するための学習を行った学習済みの機械学習モデルに、文書情報を入力することで、入力された文書情報に対する要約を生成する。この際、文書情報と共にカテゴリ情報を入力することで、生成される要約の精度を高めたり、要約内容を調整したりすることができる。
メモ情報取得モジュール215は、顧客応対中にユーザにより記入されるメモを取得し記憶する。なお、メモは空白のテキストが入力される画面でもよいし、何らかのフォーマットが決められており、それに入力する構成であってもよい。何らかの文書情報が入力されるものであればよい。なお、メモは顧客応対前又は後に取得されるものであってもよい。
【0020】
強調表示モジュール216は、文書情報、要約、メモ情報の中で条件を満たす部分を強調表示することにより、顧客応対業務を行いやすくする。
強調表示は、例えば、条件に合致する文書の部分を太字にする、下線を引く、色を変える、斜体にする、網掛けをする、フォントを変える、点滅させる、文字列の周りを線で囲う、背景色を変えたり文字列の上に色のレイヤーをかぶせたりしてハイライトする、等が考えられる。強調表示は、何等か他の文字列部分と比較して目立つ構成や区別しうる構成の文字列にすればよい。強調される文字列を別の画面やウィンドウで表示することにより、強調することとしてもよい。
【0021】
フィードバックモジュール217は、生成した要約に対するユーザからの評価や修正を受け付ける。また、フィードバックモジュール217は、文書情報やメモ情報に対する修正を受け付けてもよい。本実施例では、これらの評価や修正をまとめてユーザからのフィードバックと呼ぶ。
データ検索モジュール218は、顧客応答業務に際して、顧客情報600やFAQ情報1200、入力補助情報1300等の検索を行う。
【0022】
補助記憶装置202は、各種情報を記憶する各種データベースを備える。
それぞれのデータベースは、例えば、顧客情報600、カテゴリ情報700、文書情報800、要約情報900、メモ情報1000、応対記録情報1100等を記憶する。それぞれの情報の詳細は後述する。
【0023】
図3は、ユーザ端末102のハードウェア構成図の例である。
ユーザ端末102は、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
主記憶装置301には、管理サーバ連携モジュール310等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ303が実行することでユーザ端末102の各機能要素が実現される。
【0024】
管理サーバ連携モジュール310は、管理サーバ101の顧客応対処理モジュール211と連携して、管理サーバ101の提供する顧客応対処理を実行する。管理サーバ連携モジュール310は、出力装置205の1つであるディスプレイに管理サーバ101の提供する図21図33等の各種画面を表示する。
【0025】
なお、管理サーバ101の顧客応対処理モジュール211は、例えば顧客応対機能をクラウド上から提供し、管理サーバ101から送信される画面情報を管理サーバ連携モジュール310がディスプレイに表示する。
但し、管理サーバ101の提供する全てのプログラムやアプリケーションの機能をユーザ端末102上に実装し、ユーザ端末102が単独で顧客応対機能を実現する構成でもよいし、一部のプログラムやアプリケーションの機能をユーザ端末102上に実装し、ユーザ端末102と管理サーバ101が連携して顧客応対機能を実現する構成でもよい。
【0026】
補助記憶装置302は、例えば、ユーザ端末管理情報320を記憶する。
ユーザ端末管理情報320は、例えばユーザ端末102を使用するユーザであるオペレータを特定する情報等が記憶されている。
また、管理サーバ101の機能の一部をユーザ端末102側で実施する構成の場合には、管理サーバ101に記憶されている各種情報と同様の情報をユーザ端末管理情報320に記憶してもよい。
【0027】
図4は、管理者端末103のハードウェア構成図の例である。
管理者端末103は、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
主記憶装置401には、ユーザ端末管理モジュール410や管理サーバ管理モジュール411等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ403が実行することで管理者端末103の各機能要素が実現される。
【0028】
ユーザ端末管理モジュール410は、コールセンターにおいて稼働している複数のユーザ端末102を取り纏めが管理する。
ユーザ端末管理モジュール410は、例えば図29図30の様なACW作業の効率を監視できる画面を表示する。各通話(やり取り)の一覧が確認・フィルタリングでき、各やり取りの入力を表示することができる。これらの画面に表示する情報は、ユーザ端末管理モジュール410が、管理サーバ101の顧客応対処理モジュール211と連携することで、取得する。
【0029】
また、ユーザ端末管理モジュール410は、時間(月・週など)ごと、ユーザごと、顧客応対の内容のカテゴリごと、等の各重要属性ごとに、ACWにかかった時間の分布・統計値等を算出し、表示する。
また、ユーザ端末管理モジュール410は、各ユーザのACW作業のログを例えば図30のように表示する。
【0030】
管理サーバ管理モジュール411は、管理サーバ101の各種設定を行う。例えば、管理サーバ管理モジュール411は、図26の要約設定画面2600により、要約生成の設定を行うことができる。
なお、管理サーバ101の提供する全てのプログラムやアプリケーションの機能を管理者端末103上に実装し、管理者端末103が顧客応対機能を実現する構成にすることもできる。また、一部のプログラムやアプリケーションの機能を管理者端末103上に実装し、ユーザ端末102と管理者端末103が連携して顧客応対機能を実現する構成でもよい。
【0031】
補助記憶装置402は、例えば、管理者端末情報420を記憶する。
管理者端末情報420は、例えば管理者端末103を使用する管理者を特定する情報や、管理しているユーザ端末102や各ユーザを特定する情報等が記憶されている。
また、管理サーバ101の機能の一部を管理者端末103側で実施する構成の場合には、管理サーバ101に記憶されている各種情報と同様の情報を管理者端末情報420に記憶してもよい。
【0032】
図5は、要約生成モジュール214のシステム構成図の例である。
要約生成モジュール214の実装の方法は色々考えられるが、図5は機械学習モジュールを用いた具体的な実装の一例である。
API(Application Programming Interface)モジュール501は、ユーザ端末102からの要約生成のリクエストを受け取り、文書情報を取得して、要約生成処理を開始する。また、APIモジュール501は、生成された要約を、Webサーバモジュール505を介してユーザ端末102に送信する。APIモジュール501は独立したAPIサーバで実装してもよい。
【0033】
メッセージキューイングモジュール502は、文書情報をキューに一時的に格納し、順次MLモジュール503に入力する。
ML(機械学習:Machine Learning)モジュールは、キューに溜まっている文書情報を取得し、要約を生成し、キューに渡す。MLモジュール503は独立したMLサーバで実装してもよい。
ワーカーモジュール504は、メッセージキューイングモジュール502から受け取った要約を文書IDと対応付けてDB511に格納する。
Webサーバモジュール505は、要約結果等をUI(User Interface)として表示する。
記憶装置512には機械学習の学習済みモデルが複数格納されており、MLモジュール503に読み込まれることで、生成される要約の内容を変更することができる。
図5の要約生成モジュール214による詳細な要約生成処理フローは、図17で後述する。
【0034】
図6図13は、管理サーバ101に記憶されている各種情報である。
図6は、顧客情報600の例である。
顧客情報600は、コールセンターに電話をしてきた顧客に関する情報を記憶する。
顧客情報600は、ユーザID601、ユーザ表示、名前、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別、住所等の顧客を特定する情報を有しており、それぞれの項目610に対してサンプル値620で例示するような値が入力されている。
ユーザID601は、自動的に生成されるハッシュ値などのユニークなIDであり、他の情報から参照される主キーである。
ユーザ表示(ユーザタイトル、ユーザ表示名と呼ぶこともある)は、ユーザ端末102や管理者端末103等の画面に表示するユーザ名である。
【0035】
図7は、カテゴリ情報700の例である。
カテゴリ情報700は、顧客応対の内容に従って選択される情報であり、顧客応対の内容を示す情報を記憶する。
カテゴリ情報700は、カテゴリID701、サブカテゴリID702、サブカテゴリID2 703、サブカテゴリ内容704、サブカテゴリ内容705、サブカテゴリ内容2 706を有しており、それぞれの項目710に対してサンプル値720で例示するような値が入力されている。
カテゴリID701、サブカテゴリID702、サブカテゴリID2 703は、これら単独で、若しくは組み合わせて顧客応答の内容を一意に特定するIDである。
【0036】
図7の例では、カテゴリID701のBridal001はウェディング関連のカテゴリ内容704を示し、サブカテゴリID702のCeremony001は結婚式場関連のサブカテゴリ内容705を示し、サブカテゴリID2 703のInquiry002は問合せに関するサブカテゴリ内容2 706を示す。
この例では、例えばウェディングというカテゴリの下には、結婚式場関連のサブカテゴリの他に、披露パーティー、新婚旅行等のサブカテゴリが存在する。
また、結婚式場関連のサブカテゴリの下には問合せの他に、申込みというサブサブカテゴリが存在する。
【0037】
他の例では、例えば保険というカテゴリの下には、損害保険、生命保険、学資保険、自動車保険、火災保険等のサブカテゴリが存在する。
また、損害保険のサブカテゴリの下には、問合せ、申込み、保険請求等のサブサブカテゴリが存在する。
このように、カテゴリ情報を階層的に設計することで、様々な種類の顧客応対処理に対して柔軟に対応することが可能となる。
【0038】
なお、図7の例では、カテゴリが3階層の構造であったが、2階層にしてもよいし、4階層以上の構成にしてもよい。また階層を設けずに全てのカテゴリをカテゴリIDの1階層のみで管理する仕組みにしてもよい。
また、ウェディング、結婚式場関連、問合せの順で下の階層になる構成により説明したが、この順番は入れ替わってもよく、例えば問合せ、ウェディング、結構式場関連、の順で階層が下がって行く構成に入れ替えてもよい。
【0039】
図8は、文書情報800の例である。
文書情報800は、例えば、顧客応対により取得された文書に関する情報を記憶する。
文書情報800は、文書ID801、文書表示802、記録日時803、文書情報格納URL804を有しており、それぞれの項目810に対してサンプル値820で例示するような値が入力されている。
【0040】
文書ID801は、格納されている文書を一意に特定する識別情報である。
文書表示802(文書タイトル802、文書表示名802と呼ぶこともある)は、ユーザ端末102や管理者端末103に表示される文書のタイトル等の説明を記憶する。
記録日時803は、文書が記憶装置に記憶された日時を示す。図8の例の「20220401141201」は「2022年4月1日14時12分01秒」を示す。
また文書がアップデートされる場合には、文書の更新日時や最終更新日時を併せて記憶してもよい。
文書情報格納URL804は、実際の文書が格納される場所を示す。なお、URLの形でデータまでのパスを指定する方法の他、サーバ内部のストレージ中のファイル等へのパスを指定する方法でもよい。
また、データサイズが大きくない場合等には、直接情報を書き込んでもよい。
【0041】
なお、本実施例では、文書情報800の文書情報格納URL804に記憶されている文書の情報自体を「文書情報」と呼ぶこともある。例えば、文書情報格納URL804に記憶されているテキストデータを「文書情報」と呼ぶこともある。
また、文書情報800に格納される前のテキストデータを「文書情報」と呼ぶこともある。
【0042】
なお、ここに格納されるテキストデータとしては、例えば顧客応対により顧客とオペレータとの間にかわされた会話内容をテキスト化したものである対話文(対話テキスト)を記憶する。その他、チャット、メール、問合せフォーム、メッセージ送受信サービス等による顧客とのやり取りの場合には、送受信されるテキストの内容を、文書情報として記憶する。その他、顧客との応対内容に関して何等かの文書情報を取得し記憶すればよい。
また、広くコールセンター以外の業務に本実施例を適用する場合には、何らかの文書情報を取得し記憶すればよい。顧客応対には様々な呼び方があるが、例えばサポート、問い合わせ、カスタマーサクセス、CX(Customer Experience)、コンタクトセンター等がある。
【0043】
図9は、要約情報900の例である。
要約情報900は、要約生成モジュール214が生成した要約を記憶する。
要約情報900は、要約ID901、要約表示902、文書ID903、記録日時904、最終更新日時905、要約情報格納URL906を有しており、それぞれの項目910に対してサンプル値920で例示するような値が入力されている。
【0044】
要約ID901は、格納されている要約を一意に特定する識別情報である。
要約表示902(要約タイトル902、要約表示名902と呼ぶこともある)は、ユーザ端末102や管理者端末103に表示される要約のタイトル等の説明を記憶する。
文書ID903には、文書情報800の文書ID801の値が記憶され、要約がどの文書情報800に対応する要約なのかを特定する。
記録日時904は、要約が記憶装置に記憶された日時を示す。
【0045】
最終更新日時905は、要約が修正された後の、最終的な更新日時を示す。なお、最終更新日時だけでなく、複数回更新される場合の要約の更新日時を併せて記憶してもよい。
要約情報格納URL906は、実際の要約が格納される場所を示す。なお、URLの形でデータまでのパスを指定する方法の他、サーバ内部のストレージ中のファイル等へのパスを指定する方法でもよい。また、データサイズが大きくない場合等には、直接情報を書き込んでもよい。
なお本実施例では、1つの要約ID901で特定される要約に対して、複数回の更新を行った場合に、その要約の更新履歴若しくは全てのバージョンの要約を同じ要約ID901に対応付けて記憶することができる。一方、更新のたびに新しい要約IDを振り直して要約の記憶をする構成でもよい。
【0046】
図10は、メモ情報1000の例である。
メモ情報1000は、メモID1001、メモ表示1002、文書ID1003、記録日時1004、最終更新日時1005、メモ情報格納URL1006を有しており、それぞれの項目1010に対してサンプル値1020で例示するような値が入力されている。
メモID1001は、格納されているメモ情報を一意に特定する識別情報である。
メモ表示1002(メモタイトル1002、メモ表示名1002と呼ぶこともある)は、ユーザ端末102や管理者端末103に表示されるメモ情報のタイトル等の説明を記憶する。
文書ID1003には、文書情報800の文書ID802の値が記憶され、メモ情報がどの文書情報800に対応するメモなのかを特定する。
記録日時1004は、メモ情報が記憶装置に記憶された日時を示す。
【0047】
最終更新日時1005は、メモ情報が修正された後の、最終的な更新日時を示す。なお、最終更新日時だけでなく、複数回更新される場合のメモ情報の更新日時を併せて記憶してもよい。
メモ情報格納URL1006は、実際のメモ情報が格納される場所を示す。
なお本実施例では、1つのメモID1001で特定されるメモ情報に対して、複数回の更新を行った場合に、その更新履歴を同じメモID1001に対応付けて記憶することが可能で、また、更新のたびに新しいメモIDを振り直す構成でもよい。
【0048】
図11は、応対記録情報1100の例である。
ユーザが顧客応対を実施した際の応対内容を応対記録として記憶する。
応対記録情報1100は、応対ID1101、応対開始日時1102,応対終了日時1103、担当者1104、顧客ID1105、カテゴリID1106、要約ID1107、評価点1108、顧客入力データ格納URL1109を有しており、それぞれの項目1110に対してサンプル値1120で例示するような値が入力されている。
【0049】
応対ID1101は、顧客応対を一意に特定する識別情報である。
応対開始日時1102及び応対終了日時1103は、顧客応対が始まった日時及び終了した日時を示す。
担当者1104は、顧客応対を行ったユーザ(オペレータ)を特定する情報を記憶する。
顧客IDは、応対した顧客を特定する情報を記憶する。
【0050】
カテゴリID1106は、顧客応対の内容を示す情報であり、図7のカテゴリ情報700のカテゴリID701が記憶される。なお、カテゴリID1106の下位にあるサブカテゴリIDやサブカテゴリID2にはそれぞれ図7のサブカテゴリID702やサブカテゴリID2 703の情報が記憶される。
要約ID1107は、図9の要約ID901の情報が記憶され、顧客応答によりどのような要約が生成されたかを対応付けて記憶する。
【0051】
評価点1108は、生成された要約に対するユーザや管理者からの評価点を記憶する。なお、評価点1108は、応対記録情報1100ではなく、要約情報900に記憶する構成としてもよい。
顧客入力データ格納URL1109は、顧客応対の内容や、その結果入力された処理の内容を特定又は説明する情報を記憶する。例えば、顧客からの申し込みに対する応対の場合には、その結果である申し込みについての情報が顧客入力データ格納URL1109に記載されている。
【0052】
図12は、FAQ情報1200の例である。
FAQ情報1200には、よく聞かれる質問とその回答の一覧が記憶されている。
FAQ情報1200は、FAQID1201、概要,カテゴリID1202、サブカテゴリID、FAQデータ格納URL1203を有しており、それぞれの項目1210に対してサンプル値1220で例示するような値が入力されている。
【0053】
FAQID1201は、FAQを一意に特定する識別情報である。
概要は、FAQのタイトルなど、内容を示す情報を記憶する。
FAQデータ格納URL1203は、実際のFAQの内容が格納される場所を示す。なお、URLの形でデータまでのパスを指定する方法の他、サーバ内部のストレージ中のファイル等へのパスを指定する方法でもよい。また、データサイズが大きくない場合等には、直接情報を書き込んでもよい。FAQのデータとしては例えば、質問と回答を別カラムとした文章情報を格納することができる。
【0054】
カテゴリID1202は、顧客応対の内容を示す情報であり、図7のカテゴリ情報700のカテゴリID701が記憶される。なお、カテゴリID1202の下位にあるサブカテゴリIDやサブカテゴリID2にはそれぞれ図7のサブカテゴリID702やサブカテゴリID2 703の情報が記憶される。
このようにFAQ情報1200に対して、顧客応対のカテゴリを特定して記憶することで、顧客応対のカテゴリに関連するFAQ情報を取得し、ユーザ端末102等に表示することができる。
【0055】
図13は、入力補助情報1300の例である。
入力補助情報1300には、顧客応対の際に、顧客毎に入力する入力内容を呼び出すための入力補助情報を記憶する。
入力補助情報1300は、入力補助情報ID1301、概要,カテゴリID1302、サブカテゴリID、入力内容格納URL1303を有しており、それぞれの項目1310に対してサンプル値1320で例示するような値が入力されている。
入力補助情報ID1301は、入力すべきフォームなどの入力補助情報を一意に特定する識別情報である。
概要は、入力補助情報のタイトルなど、内容を示す情報を記憶する。
【0056】
カテゴリID1302は、顧客応対の内容を示す情報であり、図7のカテゴリ情報700のカテゴリID701が記憶される。なお、カテゴリID1302の下位にあるサブカテゴリIDやサブカテゴリID2にはそれぞれ図7のサブカテゴリID702やサブカテゴリID2 703の情報が記憶される。
このように入力補助情報1300に対して、顧客応対のカテゴリを特定して記憶することで、顧客応対のカテゴリに関連する入力補助情報を取得し、ユーザ端末102等に表示することができる。
【0057】
図14は、顧客応対処理フロー1400の例である。
顧客応対処理モジュール211は、顧客応対を開始する(ステップ1410)。具体的にはオペレータ(ユーザ)が電話を受け顧客応対を開始した場合に、その旨が通知される構成でもよいし、オペレータが顧客応対を開始した旨を入力する構成でもよい。
文書情報取得モジュール213は、通話している間、通話内容をテキスト化し、文書情報を取得する(ステップ1420)。テキスト化された通話内容は、対話テキストと呼ぶこともある。文書情報取得処理については後述する。
【0058】
次に、顧客応対処理モジュール211は、通話の相手方の顧客を特定する(ステップ1430)。
具体的には、顧客応対処理モジュール211が、データ検索モジュール218を呼び出し、データ検索モジュール218が、図21の顧客情報検索画面2100の顧客検索欄2140の内容を表示する。
オペレータは、通話の内容や対話テキストを見ながら顧客情報を検索し、該当する顧客が見つかった場合には、その顧客を通話相手として特定する。該当する顧客が見つからず、新規顧客登録する場合については後述する。
【0059】
図21は、顧客情報検索画面2100の例である。
対話テキスト欄2110には、文書情報取得処理1420でテキスト化された通話内容がほぼリアルタイムに表示される。
メモ欄2120は、顧客応答の際にオペレータがメモを入力する部分である。ここに記入されて取得されるメモ情報を第2の文書情報と呼ぶこともある。
【0060】
顧客検索欄2140は、オペレータが顧客を検索するためのキーワードを入力し、顧客情報600に登録されている顧客情報を検索するための表示領域である。
顧客応対処理モジュール211は、応答している顧客の電話番号の情報を取得し、着信情報2141に表示する。なお、オペレータが電話機に表示されている電話番号を着信情報2141に入力する構成でもよい。
【0061】
顧客情報の特定の方法としては、例えば、
・顧客応対処理モジュール211が、電話番号から自動で顧客情報を入力する。
・オペレータが検索して選択することで顧客情報を入力する。
・オペレータが手動で入力する。
ということが考えられる。
【0062】
一方、対話テキストの内容から顧客応対処理モジュール211が入力を補助する構成とすることもできる。たとえば、顧客応対処理モジュール211は、対話テキスト欄2110に表示された対話文の中で人名に関する情報2111、2112のうち、顧客である可能性の高い名前の情報2111を検索条件2142の氏名欄に入力することができる。例えば顧客の発した言葉のうち、一番最初に登場する氏名情報2111を氏名欄に入力する。なお、オペレータが応対で聞いた顧客の氏名を検索条件2142の氏名欄に入力する構成でもよい。
なお、顧客応対処理モジュール211が、対話テキストから固有表現を抽出し、そこから推測して顧客情報を入力する事もできる。たとえば、対話テキストに表示された氏名や電話番号、内容などから、辞書等を用いたルールベース、又は機械学習ベースの技術により、顧客情報を推測し、入力することができる。
【0063】
その他、検索条件2142として、氏名、生年月日、電話番号、郵便番号等、顧客に関する情報の入力を受け付けることもできる。
管理サーバ101の強調表示モジュール216は、対話テキスト欄2110に表示された対話テキストのうち、名前、日付、時間、電話番号、場所、契約番号等の顧客検索にとって重要そうな属性に関する箇所をハイライト表示する。また、強調表示モジュール216は、ハイライトされた内容のうち、検索条件2142に対応する項目がある場合には、該当箇所に対応する名前、電話番号等を入力し、補完を行う。
また、逆に、オペレータが電話により聞き取った氏名、電話番号等の情報を検索条件2142に記入した場合に、強調表示モジュール216が、これに対応する部分を対話テキストの中でハイライト表示することもできる。
【0064】
データ検索モジュール218は、オペレータが検索ボタン2143を選択したことを検知すると、着信情報2141や検索条件2142に入力された情報で顧客情報600を検索し、対応するレコードが存在するかを確認する。顧客情報600に対応するレコードがあった場合には、データ検索モジュール218は、図22の顧客情報照会画面2200を表示する。
【0065】
なお、顧客情報表示欄2150には、顧客情報600に登録されている顧客情報が表示されており、検索により顧客の情報が発見された場合には、顧客情報表示欄2150の中で発見された顧客情報を表示して、強調表示する構成としてもよい。
顧客情報600の中に対応する顧客情報が見つからなかった場合には、顧客応対処理モジュール211は、新規顧客登録ボタン2160の選択を受け付け、着信情報2141や検索条件欄2142に記入された情報を引き継ぎ、新規の顧客情報の登録画面を表示する。新規顧客登録についても、対話テキストから補完する機能、および補完された部分を対話テキストの中でハイライトする機能を備えていてもよい。
なお、本実施例ではデータ検索モジュール218が、顧客情報600から取得した情報を顧客検索欄2140に表示するが、この表示を全て顧客応対処理モジュール211が行うようにしてもよい。
【0066】
図22は、顧客情報照会画面2200の例である。
データ検索モジュール218は、顧客紹介欄2240に検索により見つかった顧客情報2241を表示する。
強調表示モジュール216は、表示された顧客情報2241に表示された顧客情報に対応する情報を、対話テキスト欄2210の対話テキスト上でハイライトする。
このような構成とすることで、検索で見つかった顧客情報や、新規登録する顧客情報が、対話テキストの中でどこに記載されているかを容易に確認することができる。
【0067】
顧客応対処理モジュール211は、検索や新規登録によって特定された通話相手の顧客に対応する顧客IDを記憶する。なお、ユーザによる検索を行わず、データ検索モジュール218が、着信した電話番号や、対話テキストから抽出された人名等に基づき、顧客情報600を検索して、顧客を特定する構成とすることもできる。
またデータ検索モジュール218が、候補となる顧客名等を表示し、ユーザが確認の入力を行うことで、顧客が特定される構成とすることもできる。
【0068】
図32は、要約生成指示画面3200の例である。
顧客応対処理モジュール211は、要約スタートボタン3235が押されたことを検知すると、要約生成モジュール214に文書情報である対話テキストを送信し、要約生成モジュール214が要約生成処理を実行する(ステップ1440)。
具体的な要約生成処理は、図16又は図17で詳述する。
【0069】
図33は、要約表示画面3300の例である。要約生成モジュール214により生成された要約が表示される。
表示された要約文3330の例では、お客様名3332や、応対者名3331が強調表示されており、また、生成された要約上重要な事項3333が強調表示されている。図32及び図33は、入力される文書情報と、それから生成された要約を1パネルでそれぞれ表示する例であるが、これらを1つのウィンドウ内に2パネルで表示する構成であってもよい。また、1つのウィンドウ内に1つのパネルのみ表示した図32図33を横または上下に並べて表示する構成であってもよい。
【0070】
顧客応対処理モジュール211は、要約生成モジュール214により生成された要約と、顧客応対の内容とを対応付けて応対記録情報1100に記憶する(ステップ1450)。
具体的には、顧客応対処理モジュール211は、顧客応答毎に、応対ID1101を生成し、応対した担当者の担当者IDと、ステップ1430で特定された顧客を示す顧客IDと、ステップ1440で生成された要約を示す要約IDと、応対開始日時と応対終了日時と、を対応付けて応対記録情報1100に記憶する。
【0071】
フィードバックモジュール217が、要約に対する評価を受け付けた場合には、この評価の情報も併せて記憶することができる。
さらに、顧客応対により、申し込み等が発生した場合には、その申し込み等の手続に対する入力データをCRMシステム等に反映することもできる。このような場合には、応対記録情報1100の顧客入力データ格納URL1109に、顧客応対の内容や、その結果入力された処理の内容を特定又は説明する情報を記憶することができる。
オペレータが要約に修正を加えた場合や、メモを更新した場合、等には、その変更履歴が応対記録情報1100や、要約情報900、メモ情報1000等に記憶されてもよい。
【0072】
図34は、カテゴリ情報を用いた顧客応対処理フロー3400の例である。
図14の顧客応対処理フロー1400に対して、カテゴリ情報の選択を受け付けるステップ3440の処理が追加されている。
顧客応対処理モジュール211によるステップ3410~ステップ3430の処理は、図14のステップ1410~1430と同様であるため説明を省略する。
【0073】
次に、顧客応対処理モジュール211は、図23に示すカテゴリ選択入力画面2300を表示し、オペレータから応対内容についてのカテゴリの選択を受け付ける(ステップ3440)。
カテゴリは顧客応対の内容を分類分けしたものであり、図7に示すカテゴリ情報700に記憶されている。選択されたカテゴリに応じて、顧客応対処理モジュール211は、対応するカテゴリID、サブカテゴリID、サブカテゴリID2等のカテゴリを識別する情報を取得し、記憶する。なお、カテゴリ情報は前述の通り、ユーザ等が自由記述で記載したり、メタ情報をカテゴリ情報として、登録・追加・使用すること等もできる。
【0074】
図23は、カテゴリ選択入力画面2300の例である。
問合せ内容入力欄2350には、案件区分、内容、対応方法というカテゴリを入力若しくは選択する欄が表示されている。
通話者区分は、申込者、配偶者、父親、母親、契約者、被保険者、見込み客、事故相手、ディーラー、金融機関、等、顧客がどのような人であるのかを特定するための情報である。なお、通話者区分をカテゴリとして取り扱ってもよい。
具体的には、顧客応対処理モジュール211が、カテゴリ選択モジュール212を呼び出し、カテゴリ選択モジュール212が、図23のカテゴリ選択入力画面2300の問合せ内容入力2350の内容を表示する。
【0075】
図23の例では、顧客応対の内容に従って、カテゴリとして「ブライダル」、サブカテゴリとして「式場」、サブサブカテゴリとして「問合せ」が選択されている。顧客応対処理モジュール211は、カテゴリ選択の後に設定ボタン2352が押された場合に、これらのカテゴリに対応するIDとして、図7の例に示すカテゴリID701、サブカテゴリID702、サブカテゴリID2 703を取得し記憶する。
【0076】
図23の問合せ内容入力2350の「内容」「対応方法種別」は、選択される「案件区分」に応じて表示が変わる様になっている。例えば、案件区分として「保険」が選択された場合には、例えばこの保険のサブカテゴリである自動車保険と火災保険を示す「自動車」「火災」が表示されるようになる。
【0077】
なお、強調表示モジュール216は、対話テキスト欄2310の対話テキストの中で、カテゴリに関連するキーワードや文章などの文字列をハイライト表示することができる。
例えば図23の例では、ブライダル、ハワイでの式、新郎新婦、と言ったブライダルに関連するキーワードがハイライトされている。オペレータはこのハイライトされた文字列を確認することで、顧客応対の内容がどのカテゴリに属しているのかを判断しやすくなり、カテゴリ選択を容易にする効果がある。
【0078】
また、カテゴリ情報700に登録されているカテゴリに関連するキーワードや文章はあらかじめ登録しておく、若しくは都度関連するキーワードや文章を取得することができる。
カテゴリ選択モジュール212が、対話テキストの中のキーワードや文章を解析して、あらかじめカテゴリ情報700に登録されているどのカテゴリに関連するのかを判断し、問合せ内容入力欄2350の入力を、対話テキストに表示されるキーワードや文章に応じて、自動的に選択できる。
また、対話テキストの情報を入力し、文章全体から辞書情報等を用いてルールベースで、又は、機械学習モデルを用いて、カテゴリに分類することも可能である。
【0079】
また、カテゴリ選択モジュール212と強調表示モジュール216が連携することで、例えばオペレータが対応方法種別として「申込み」を選択している場合には、対話テキストの中で「申込み」に関連するキーワード等がハイライトされ、対話方法種別を「問合せ」に切り替えると、対話テキストの中で「問合せ」に関連するキーワードがハイライトされるようにすることもできる。
同様に、案件区分がブライダルから保険に変更された場合には、保険に関するキーワードがハイライトされるようになる。
【0080】
カテゴリ選択モジュール212と強調表示モジュール216が連携することで様々な実装が可能となるが、例えば、以下のようなことができるようになる。
カテゴリ選択モジュール212が、対話テキストの中で顧客応対の内容の分類であるカテゴリに関連するキーワードや文章等の文字列を抽出し、これに基づいてカテゴリを自動的に選択することができる。また、対話テキストの情報を入力し、文章全体から辞書情報等を用いてルールベースで、又は、機械学習モデルを用いて、カテゴリに分類することも可能である。
【0081】
また、強調表示モジュール216が、対話テキストの中から、カテゴリに関するキーワードや文章等の文字列を強調表示し、カテゴリ選択モジュール212が、強調表示された文字列に基づいて、関連するカテゴリを自動的に選択することができる。
また、強調表示モジュール216は、カテゴリ内容の選択に応じて、カテゴリ内容に関連する文字列を強調表示することができる。カテゴリ内容の選択が変更された場合に、強調表示モジュール216が、変更後のカテゴリ内容に関連する文字列を強調表示することができる。
また、対話テキストの情報を入力し、文章全体からカテゴリを選択することも可能である。また、対話テキストの情報を入力し、文章全体から辞書情報等を用いてルールベースで、又は、機械学習モデルを用いて、カテゴリを選択することも可能である。
【0082】
なお、本実施例ではカテゴリ選択モジュール212が、カテゴリ情報700に記憶されているカテゴリ情報を取得し、これに基づいて問合せ内容入力欄2350に内容を表示するが、この表示を全て顧客応対処理モジュール211が行うようにしてもよい。
【0083】
顧客応対処理モジュール211は、カテゴリの選択の後、要約スタートボタン2335が押されたことを検知すると、要約生成モジュール214に文書情報である対話テキストを送信し、要約生成モジュール214が要約生成処理を実行する(ステップ3450)。
具体的な要約生成処理は、図16又は図17で詳述する。
なお、カテゴリの選択は必須ではなく、何もカテゴリが選択されなくても要約生成処理を実行してもよい。また、図23のようなカテゴリ選択入力画面2300を表示することなく、バックグラウンドで、カテゴリ選択モジュール212により文書情報の内容に基づいてカテゴリが自動選択される構成としてもよい。
【0084】
顧客応対処理モジュール211は、要約生成モジュール214により生成された要約と、顧客応対の内容とを対応付けて応対記録情報1100に記憶する(ステップ3460)。
具体的には、顧客応対処理モジュール211は、顧客応答毎に、応対ID1101を生成し、応対した担当者の担当者IDと、ステップ3430で特定された顧客を示す顧客IDと、ステップ3440で選択されたカテゴリを示すカテゴリID等と、ステップ3450で生成された要約を示す要約IDと、応対開始日時と応対終了日時と、を対応付けて応対記録情報1100に記憶する。
【0085】
フィードバックモジュール217が、要約に対する評価を受け付けた場合には、この評価の情報も併せて記憶することができる。
さらに、顧客応対により、申し込み等が発生した場合には、その申し込み等の手続に対する入力データをCRMシステム等に反映することもできる。このような場合には、応対記録情報1100の顧客入力データ格納URL1109に、顧客応対の内容や、その結果入力された処理の内容を特定又は説明する情報を記憶することができる。
オペレータが要約に修正を加えた場合や、メモを更新した場合、等には、その変更履歴が応対記録情報1100や、要約情報900、メモ情報1000等に記憶されてもよい。
【0086】
図15は、文書情報取得処理フロー1500の例である。
電話顧客応対を想定しているが、これに限られず、何らかの文書情報を取得できるものであれば文書情報取得処理を適用可能である。
文書情報取得モジュール213は、電話応対の際の電話音声の入力を受け付ける(ステップ1510)。
文書情報取得モジュール213は、音声情報を解析し、テキスト情報に変換する(ステップ1520)。なお、顧客との対話内容をテキスト化したものを対話テキストと呼ぶ。
文書情報取得モジュール213は、テキスト情報を対話テキストとして例えば図21の対話テキスト欄2110に表示する(ステップ1530)。
【0087】
テキスト情報を記憶する必要が無ければそのままテキスト情報は破棄され(ステップ1540のNo)、記憶する必要があれば(ステップ1540のYes)、文書情報取得モジュール213は、文書IDを生成し、テキスト情報と対応付けて、文書情報800に記憶する(ステップ1550)。
【0088】
なお、文書情報800に記憶されるテキスト情報は、対話テキストに限られず、チャット、メール、問合せフォーム、メッセージ送受信サービス等による顧客とのやり取りに応じて、送受信されるテキストの内容をテキスト情報として記憶する。その他、顧客との応対内容に関して何等かの文書情報を取得し記憶すればよい。また、文書情報は、何等か別のサービスから連携する、通話後にコピーされて持ってくる、等により取得してもよい。また、文書情報は、何等か別のサービスから連携する、通話後にコピーされて持ってくる、等により取得してもよい。
また、広くコールセンター以外の業務に本実施例を適用する場合には、何らかの文書情報を取得し記憶すればよい。
【0089】
図16は、要約生成処理フロー1600の例である。
要約生成モジュール214は、文書情報を取得する(ステップ1610)。
具体的には、要約生成モジュール214は、文書情報800の文書情報格納URL804により参照されている場所から、テキスト情報(文書情報と呼ぶ)を取得する。
その他、文書情報取得モジュール213が取得した対話テキストを取得する構成でもよく、またその他何等か文書情報を取得すればよい。
【0090】
要約生成モジュール214は、取得した文書情報(テキスト情報)を、学習済みの機械学習モデルに入力し、要約を生成する(ステップ1620)。
要約生成モジュール214は、生成した要約の結果と、生成した文書IDとを対応付けて要約情報900に記憶する(ステップ1630)。
なお、要約を生成するための入力としては、対話テキストやメモを想定するが、他にも、通話中に参照したFAQやその他使用サービスのログを参照する構成としてもよい。
【0091】
図17は、詳細な要約生成処理フロー1700の例である。
要約生成モジュール214の実装の方法は色々考えられるが、図5は機械学習モジュールを用いた具体的な実装の一例であり、この構成による要約生成処理を説明する。
APIモジュール501がテキスト情報を取得(ステップ1705)。
APIモジュール501が文書IDを生成し、文書IDとテキスト情報を文書情報800に記憶する(ステップ1710)。
APIモジュールが文書ID及びテキスト情報を含むメッセージをメッセージキューイングモジュール502に送信する(ステップ1715)。
【0092】
MLモジュール503が、メッセージキューイングモジュール502から取得したメッセージを記憶装置512から取得した機械学習モデルに入力し、要約を生成する(ステップ1720)。
MLモジュール503が、文書IDと要約結果のペアをメッセージキューイングモジュール502に送信する(ステップ1725)。
ワーカーモジュール504が、文書IDと要約結果を要約情報900に記憶する(ステップ1735)。
【0093】
APIモジュール501が、要約情報900に記憶されている要約結果(要約情報と呼ぶ)を取得する(ステップ1740)。
Webサーバモジュール505が、APIモジュール501から要約情報を取得する(ステップ1745)。
Webサーバモジュール505が要約情報を出力する(ステップ1750)。
なお、機械学習モデルとしては、大規模言語モデルを使用することができ、高精度な生成型のモデルであるが、これに限られず、例えば文字列抽出型で要約を生成する機械学習モデルを用いてもよい。
【0094】
図18は、カテゴリ別要約生成処理フロー1800の例である。
カテゴリ別要約生成処理フロー1800では、要約を生成する際に、さらにカテゴリの情報を入力として加えることで、カテゴリに適した要約を生成することができる。
要約生成モジュール214は、文書情報を取得する(ステップ1810)。
要約生成モジュール214は、カテゴリ選択モジュール212により取得されたカテゴリ情報を取得する(ステップ1820)。
要約生成モジュール214は、取得した文書情報(テキスト情報)とカテゴリ情報を学習済みの機械学習モデルに入力することで、入力した文書情報に対するカテゴリ情報に関連する要約を生成する(ステップ1830)。
要約生成モジュール214は、生成した要約の結果と、生成した文書IDとを対応付けて要約情報900に記憶する(ステップ1840)。
【0095】
学習済みの機械学習モデルは、文書情報の属するカテゴリを示すカテゴリ情報と、このカテゴリに属する複数の文書情報とを教師データとして用いて機械学習を行った学習済みの機械学習モデルとすることができる。
図34のカテゴリ情報を用いた顧客応対処理フロー3400のステップ3440のカテゴリ情報の選択の例では、既に対話テキストに関連するカテゴリが選択されている。従って、この機械学習モデルにカテゴリ情報と共に対話テキストの文書情報を入力することで、要約生成モジュール214は、この文書情報に最適化された要約を生成することができる。
本処理フローでは、カテゴリ情報と文書情報をセットにして機械学習させた機械学習モデルを用いており、1つの機械学習モデルで、入力されたカテゴリに対応した要約を出力することができる。
【0096】
なお、前述の通り、カテゴリの事前選択は必須ではなく、何もカテゴリが選択されなくても要約生成処理を実行してもよい。また、図23のようなカテゴリ選択入力画面2300を表示することなく、バックグラウンドで、カテゴリ選択モジュール212により文書情報の内容に基づいてカテゴリが自動選択される構成としてもよい。
また、カテゴリ情報自体を用いず、文書情報を機械学習モデルに入力することで、文書のカテゴリを判別した上で、そのカテゴリに対応する要約を生成する構成としてもよい。
【0097】
図19は、別のカテゴリ別要約生成処理フロー1900の例である。
別のカテゴリ別要約生成処理フロー1900では、カテゴリ情報に応じて使用する機械学習モデルを切り替えることで、カテゴリに適した要約を生成することができる。
要約生成モジュール214は、文書情報を取得する(ステップ1910)。
要約生成モジュール214は、カテゴリ選択モジュール212により取得されたカテゴリ情報を取得する(ステップ1920)。
【0098】
要約生成モジュール214は、カテゴリ情報に対応する機械学習モデルを選択する(ステップ1930)。例えば、機械学習モデル毎に別サーバを用意している場合には、カテゴリ情報に対応する機械学習サーバに対して文書情報を送信する。
【0099】
要約生成モジュール214は、取得した文書情報(テキスト情報)を、カテゴリ情報に対応して選択された機械学習モデルに入力することで、入力した文書情報に対する要約を生成する(ステップ1940)。
要約生成モジュール214は、生成した要約の結果と、生成した文書IDとを対応付けて要約情報900に記憶する(ステップ1950)。
【0100】
学習済みの機械学習モデルは、特定のカテゴリに属する複数の文書情報を教師データとして用いて機械学習を行った学習済みの機械学習モデルとすることができ、カテゴリごとに学習済みの機械学習モデルを用意することができる。
これらの学習済み機械学習モデルは、図5の記憶装置512に格納されており、機械学習モデルの選択に応じて、選択された機械学習モデルが記憶装置512からMLモジュール503に読みだされる。
なお、カテゴリに最適化された機械学習モデル毎にMLモジュール503を用意しておき、このMLモジュール503を切り替える構成でも構わない。
【0101】
図34の顧客応対処理フロー3400のステップ3440のカテゴリ情報の選択で説明した通り、既に対話テキストに関連するカテゴリが選択されている。従って、カテゴリ情報に基づいて選択された、各カテゴリに最適化済みの機械学習モデルに対話テキストの文書情報を入力することで、要約生成モジュール214は、この文書情報に最適化された要約を生成することができる。
本処理フローでは、カテゴリ情報に基づいて、カテゴリごとに学習させた機械学習モデルを切り替えることで、入力されたカテゴリに対応した要約を出力することができる。
【0102】
なお、図34の顧客応対処理フロー3400のステップ3440のカテゴリの選択は必須ではなく、何もカテゴリが選択されなくても要約生成処理を実行してもよい。また、図23のようなカテゴリ選択入力画面2300を表示することなく、バックグラウンドで、カテゴリ選択モジュール212により文書情報の内容に基づいてカテゴリが自動選択される構成としてもよい。
すなわち、本実施例によれば、要約を通話内容のカテゴリ情報によって明示的に切り替える仕組みを提供することができる。
【0103】
図20は、強調表示処理フロー2000の例である。
強調表示モジュール216は、文書情報800からテキスト情報(文書情報と呼ぶ)を取得する(ステップ2010)。
強調表示モジュール216は、要約情報900から要約(要約情報と呼ぶ)を取得する(ステップ2020)。
強調表示モジュール216は、メモ情報1000から記入されたメモ情報を取得する(ステップ2030)。
【0104】
強調表示モジュール216は、取得したそれぞれの情報に対して、例えば自然言語処理による解析等を実施し、1又は複数の特徴文字列を抽出する(ステップ2040)。
強調表示モジュール216は、後述する様々な条件を満たす特徴文字列、又はこの特徴文字列を含む文字列に対して強調表示を行う(ステップ2050)。
なお、特徴文字列とは、テキストデータの中の単語や単語を含む文字列のことであり、原則は単なる助詞のみの文字列等は含まれない。但しこれに限られず、助詞等を含む単語の連結や、助詞等を含む文字列、その他広く文字列や文章であってもかまわない。キーワードも特徴文字列の一つである。
但し、例えば、助詞の誤り等が有りそうな部分や、文法の誤りを強調したい部分等について助詞のみをハイライトすることもできる。
【0105】
なお、強調表示としては、強調表示は、例えば、条件に合致する文書の部分を太字にする、下線を引く、色を変える、斜体にする、網掛けをする、フォントを変える、点滅させる、文字列の周りを線で囲う、背景色を変えたり文字列の上に色のレイヤーをかぶせたりしてハイライトする、等が考えられる。強調表示は、何等か他の文字列部分と比較して目立つ構成や区別しうる構成の文字列にすればよい。
また、テキスト内の文字列を何らかの形で強調表示するだけではなく、別枠で表示することで強調することもできる。例えば、強調したい日付情報だけをまとめたスペースを別の画面や別ウィンドウ上に表示することもできる。
【0106】
なお、強調表示モジュール216が、記憶装置に記憶されている文書情報800、要約情報900、メモ情報1000から情報を取得し、強調表示を行うこととして説明をしたが、これに限られない。例えば、文書情報取得モジュール213、要約生成モジュール214、メモ情報取得モジュール215が、それぞれ文書情報800、要約情報900、メモ情報1000から情報を取得し、強調表示モジュールが強調表示処理を行うこととしてもよい。
また、顧客応対処理モジュール211が各種情報を取得し、強調表示モジュールが強調表示処理を行うこととしてもよい。
【0107】
さらに、記憶装置に記憶済みの文書情報800、要約情報900、メモ情報1000ではなく、文書情報取得モジュール213により取得されたテキスト情報(対話テキスト)、要約生成モジュール214により生成された要約情報、メモ情報取得モジュール215により取得されたメモ情報、に対して強調表示モジュール216が強調表示を行う構成でもよい。
また、顧客応対処理モジュール211が強調表示モジュール216と連携して、強調表示を行う構成でもよいし、顧客応対処理モジュール211自体が強調表示モジュール216の機能を有していてもよい。
【0108】
図24は、要約表示画面2400の例である。
図23のカテゴリ選択の後に、要約スタートボタン2335を押した後に生成された要約が要約文欄2430に表示されている。
ここに表示されている要約は、対話テキスト欄2410に表示された文書情報が、カテゴリの選択に対応する要約を生成する機械学習モデルに入力されることによって生成されたものである。
【0109】
顧客応対処理モジュール211は、文書情報取得モジュール213により取得された第1の文書情報(対話テキスト)と、要約生成モジュール214により取得された要約と、メモ情報取得モジュール215により取得された第2の文書情報(メモ情報)の3種類の情報を、対話テキスト欄2410、要約文欄2430、メモ欄2420にそれぞれ表示し、3パネル表示によりそれぞれ対応付けて出力している。対話テキスト2410の中の記載は、電話の応対の音声情報をテキスト化しているため、ところどころ正確に文字おこしができていない部分がある。しかしながらこのような誤記のある対話テキストを入力として用いた場合であっても、要約生成モジュール214は、正しい要約2430を生成することができる。
【0110】
なお、3パネルの全てが必要ではなく、対話文を表示しない、要約文を表示しない、メモ欄を表示しない、というような構成とすることもでき、この場合、対話テキスト欄2410、要約文欄2430、メモ欄2420のうちの任意の2つを対応付けて表示する構成とすることができる。また、対話文、要約文、メモ欄、のそれぞれのみを単独で表示することもできる。
また、必ずしも3パネル表示や2パネル表示にする必要は無く、例えば3種類の情報又は任意の2種類の情報をタブ等により切り替えて表示する場合も、それぞれの情報を対応付けて表示する構成であると言える。
なお、第1の文書情報にメモ情報を用いてもよく、また、第2の文書情報として対話テキストやチャット、メール、問合せフォーム、メッセージ送受信サービス等を用いてもよい。
【0111】
強調表示モジュール216により、対話テキストと要約文のうち共通する人名の「特許次郎」が2411と2431において下線で強調表示されている。
また全く共通でなくとも、対応する人名である対話テキストの「イライザ花子さん」2412に対して、要約文の「イライザ花子」2432とメモ欄の「イライザ花子」2422が下線で強調表示されている。
また、対話テキストの中で「その他の方の飛行機代やホテル代等は含まれておりません」という記載2413と、それに対応する記載である「その他の方のホテル代等は含まれていない。」という記載2433が、共に色が付けられてハイライトされている。
また、2022年2月2日という日付が、対話テキストとメモの両方に共通して存在し、それぞれ下線で強調表示されている。
【0112】
この例では、対話テキストの中で、要約と共通するキーワードをハイライトしている。つまり、強調表示モジュール216は、第1の文書情報(対話テキスト)と要約に対応する特徴文字列が存在することを条件として、この条件が満たされた場合に強調表示を行う。強調表示モジュール216は、第1の文書情報(対話テキスト)に含まれる1又は複数の特徴文字列のうち、要約に対応する特徴文字列を強調表示する。
その他、対話テキスト、要約文、メモのいずれかの中で共通に存在する特徴文字列を強調表示することもできる。
【0113】
また、要約とメモで対応するキーワードをハイライトすることもできる。つまり、強調表示モジュール216は、第2の文書情報(メモ情報)と要約に対応する特徴文字列が存在することを条件として、この条件が満たされた場合に強調表示を行う。強調表示モジュール216は、第1の文書情報(対話テキスト)、第2の文書情報(メモ情報)、又は要約の少なくとも1つに含まれる1又は複数の特徴文字列のうち、第2の文書情報(メモ情報)と要約に対応している特徴文字列を強調表示する。
また、対話テキストと要約の表現が異なることもあるが、対応しているものを強調表示することができる。
【0114】
なお、設定ボタン2436を押すことで、図26の要約生成の設定画面に遷移する。ここでカテゴリ選択を変更する等、設定を変更し、再度要約スタートボタン2435を押すことで、変更後の設定に基づく要約が再度生成される。
要約生成の設定画面は、図26の様な別画面が表示される構成でもよいし、図23図24図25の様な要約出力の画面表示上に表示することとしてもよい。
【0115】
図25は、別の要約表示画面2500の例である。
図24とは異なる部分がハイライト表示されている。
この例では、対話テキスト2310の中の「新郎新婦様の飛行機代は含まれておりますが、その他の方の飛行機代やホテル代等は含まれておりません。」という記載2511と、これに対応する記載である要約文2530の中の「新郎新婦の飛行機代は含まれているが、その他の方のホテル代等は含まれていない。」という記載2531が下線で強調表示されている。
【0116】
また、メモにあって要約に無いキーワードを、対話情報又はメモの中でハイライトすることもできる。
つまり、特徴文字列が第2の文書情報(メモ情報)に存在するが要約に存在しないこと、を条件として、この条件が満たされた場合に強調表示を行う。強調表示モジュール216は、第1の文書情報(対話テキスト)又は第2の文書情報(メモ情報)の少なくともいずれかに含まれる1又は複数の特徴文字列のうち、第2の文書情報(メモ情報)に存在するが要約に存在しない特徴文字列を強調表示する。
【0117】
図25の例では、メモ欄2520に記載された「あと2名分追加したい」という記載2522が、メモには存在しているが、要約文2530の中には存在していない。そのため強調表示モジュール216は、この記載に対応する「あと2名分追加したい」という記載2512及び2522をメモ及び対話テキストの中で強調表示している。
【0118】
また、要約にあって対話情報やメモにないキーワードを、要約の中でハイライトすることもできる。
つまり、特徴文字列が要約に存在するが第1の文書情報(対話テキスト)又は第2の文書情報(メモ情報)に存在しないこと、を条件として、この条件が持たされた場合に強調表示を行う。強調表示モジュール216は、要約に含まれる1又は複数の特徴文字列のうち、要約に存在するが第1の文書情報(対話テキスト)又は第2の文書情報(メモ情報)に存在しない特徴文字列を強調表示する。
図25の例では、「ブライダルのプランの変更を決定した」という記載2538は、要約には存在しているが、対話テキストやメモには存在していない。機械学習モデルによっては、入力された対話テキストに存在しない文章を生成してしまうことがあるが、この様な文字列を含む文章は事実と異なる可能性も存在するため、このような文字列を含む文章を強調表示することで、ユーザに修正の機会を与えることができる。
【0119】
図25の例では、要約文欄2530に記載された「今後の方針方向性」という記載2533が、要約文には存在しているが、メモ欄2520の中には存在していない。そのため強調表示モジュール216は、この記載に対応する「今後の方針方向性」という記載2513を対話テキストの中で強調表示している。
また、要約とメモには存在しているが、対話テキストには存在しない文字列を強調表示することもできる。
また、要約とメモには存在しているが、対話テキストには存在しない文字列を強調表示することもできる。
また、その他、AIの自信のない箇所をハイライトすることもできる。
【0120】
つまり、要約生成モジュール214が生成した要約の中で要約の精度が高くない可能性があるもの、を条件として、この条件が満たされた場合に強調表示を行う。たとえば、要約を出力するモデルの確率分布に従って判断することができる。たとえば確率分布が一定で語彙選択に優位な差がない場合等に強調表示を行う。また、判別するための学習モデルを別に作って判断することもできる。
強調表示モジュール216は、第1の文書情報(対話テキスト)、第2の文書情報(メモ情報)、又は要約に含まれる1又は複数の特徴文字列のうち、要約生成モジュール214が生成した要約の中で、要約の精度が高くない可能性があるものを強調表示する。
【0121】
また、要約文選択タグ2537は、機械学習モデルによる複数の要約文の出力を比較して表示するためのタブである。表示方法は、少なくとも22つ以上の要約文を並列に表示しても良いし、ボタン選択による切り替え、プルダウン形式での切り替えでも良い。表示方法は、少なくとも2つ以上の要約文を並列に表示しても良いし、ボタン選択による切り替え、プルダウン形式での切り替えでも良い。
なお、タブごとに複数の機械学習モデルによる要約文を出し分けてもよいし、異なるカテゴリにより生成された要約文を出し分けてもよい。
【0122】
その他強調表示モジュール216は、強調によりInput(入力情報)、Output(出力情報)を参照して人がレビューしやすくする仕組みを提供する。
InputとOutputそれぞれ単体で、人がレビューしやすくする仕組みとしては、以下が挙げられる。
・重要箇所(日付・名前・契約番号など)をハイライトする。
・AIが自信がない箇所をハイライトする。
・Input、Output間で、参照し合い、レビューしやすくする仕組みを提供する。
・要約にはあるが、Input(対話テキスト・メモなど)に近いものがない箇所をハイライトする。
なお、近いかどうかは以下のような手法により判定することができる。
- ルールによる判定
- 文字列・単語など何らかの単位での一致度・類似度による判定
- 辞書などによる判定
- 機械学習技術による判定
- 分散表現(ベクトル表現)の類似度
- 機械学習モデルによる判定
・要約において、Inputのどこを使ったかをハイライトする。
・メモにあって、要約にないものをハイライトする。
・対話テキストの中で、要約に入れた方が良さそうな部分を強調表示
なお、入れた方が良さそうかどうかは以下のような手法により判定することができる。
- 要約を複数生成し、それらの要約に入っている文字列を候補として判定する
- 別途重要度を判定する機械学習モデル・ルールを利用して判定する
【0123】
レビュー後、修正の提案を行うための機能としては以下が挙げられる。
・単語やフレーズなどの単位で、類義語辞書や機械学習による単語・フレーズ間の類似度算出を用いて、修正を提案。例えば、要約文の中で「お打合せ」という語が強調表示されており、これに対する修正候補として「会議」「ミーティング」「MTG」「打ち合せ」を選択可能な形で表示する。表示形式としては、修正候補をポップアップさせたり、別タブや別画面で表示したり、強調表示の上にマウス等のカーソルを移動すると修正候補が重畳表示させる、等の表示方法が考えられる。また、AIの自信のない箇所に対して、修正提案を表示する構成としてもよい。また、任意の場所をユーザがクリック等により指定して修正候補を表示する構成でもよい。
・単語やフレーズなどの単位で、よく間違えられる表現に対して過去データから、もしくは手動で変換ルールを作成し、それを提案する。
・単語・フレーズ・文などの様々な単位で、AIが出力し得た他の候補を提案する。例えば、次に生成確率が高かったものを提案。例えば、機械学習モデルの生成する候補だったものの中から、次に確率が高かったものなど、他のものを修正の提案として表示。修正箇所としては、例えばAIの自信がない箇所でもよいし、任意の場所をユーザがクリック等により指定する構成でもよい。
例えば、図24の要約文例では、「ハワイでの見積もりを提示した。」という表現に対して、例えば、「先日ハワイでの見積もりを郵送した」を候補として提示する。この修正提案に対しては、提案が間違えていたり、あまり良くなかった場合にフィードバックを受け付けるための機能を有していてもよい。例えば修正候補の下に、提案を受け入れる事を示す「チェックマーク」と、受け入れない事を示す「バツマーク」を表示し、ユーザからの選択を受け付ける構成とすることができる。
その他、修正提案に対して、受け入れる又は受け入れないではなく、良いか悪いかの評価を受け付ける「良いねマーク」「悪いねマーク」を表示して、ユーザからの評価を受け付ける構成とすることができる。
【0124】
レビュー後、修正の提案を行うための機能としては以下が挙げられる。
・単語やフレーズなどの単位で、類義語辞書や機械学習による単語・フレーズ間の類似度算出を用いて、修正を提案。例えば、要約文の中で「お打合せ」という語が強調表示されており、これに対する修正候補として「会議」「ミーティング」「MTG」「打ち合せ」を選択可能な形で表示する。表示形式としては、修正候補をポップアップさせたり、別タブや別画面で表示したり、強調表示の上にマウス等のカーソルを移動すると修正候補が重畳表示させる、等の表示方法が考えられる。また、AIの自信のない箇所に対して、修正提案を表示する構成としてもよい。また、任意の場所をユーザがクリック等により指定して修正候補を表示する構成でもよい。
・単語やフレーズなどの単位で、よく間違えられる表現に対して過去データから、もしくは手動で変換ルールを作成し、それを提案する。
・単語・フレーズ・文などの様々な単位で、AIが出力し得た他の候補を提案する。例えば、次に生成確率が高かったものを提案。例えば、機械学習モデルの生成する候補だったものの中から、次に確率が高かったものなど、他のものを修正の提案として表示。修正箇所としては、例えばAIの自信がない箇所でもよいし、任意の場所をユーザがクリック等により指定する構成でもよい。
例えば、図24の要約文例では、「ハワイでの見積もりを提示した。」という表現に対して、例えば、「先日ハワイでの見積もりを郵送した」を候補として提示する。この修正提案に対しては、提案が間違えていたり、あまり良くなかった場合にフィードバックを受け付けるための機能を有していてもよい。例えば修正候補の下に、提案を受け入れる事を示す「チェックマーク」と、受け入れない事を示す「バツマーク」を表示し、ユーザからの選択を受け付ける構成とすることができる。
その他、修正提案に対して、受け入れる又は受け入れないではなく、良いか悪いかの評価を受け付ける「良いねマーク」「悪いねマーク」を表示して、ユーザからの評価を受け付ける構成とすることができる。
単語等の文字列等が修正された場合に、修正された文字列等を機械学習モデルに再度入力し、要約全体や、修正された文字列等の以降の部分の要約を、再度機械学習モデルで生成し直してもよい。
【0125】
要約単体において、人が修正しやすいUI(User Interface)としては以下が挙げられる。
・AIによる出力された要約と修正後の要約のテキストを見比べて編集できるUIを提供する。フィードバックモジュール217は、要約生成モジュール214により生成された要約に対する編集を受け付ける。修正前後の要約は対比可能な形で表示することができる。例えば、修正前後の要約をタブで切り替えて表示したり、横並びで表示したりすることができる。また、編集された箇所の色を変える等強調表示することもできる。
・要約生成モジュール214により生成された要約に対して、テンプレートを用いて修正をする機能を提供する。
・複数の要約の出力を比較して、選択できる機能を提供する。なお、複数の機械学習モデルの出力を比較して、選択できる構成でもよい。なお、複数の機械学習モデルの出力を比較して、選択できる構成でもよい。
【0126】
図26は、要約設定画面2600の例である。
要約の出力設定を行う画面である。要約設定画面は図24の要約設定ボタン2436や、図25の要約設定ボタン2536が選択されることで表示される。要約設定画面2600は、別画面で表示されてもよいし、他のUIと並列で表示されてもよいし、オーバーレイ(全体、一部)の形式で表示されてもよい。
図26の例は、既に案件区分(カテゴリ)として「保険」が選択されている場合に表示される要約設定画面である。サブカテゴリとして保険種別2601が表示されており、自動車保険が選択されている。
サブサブカテゴリとして、対応方法種別2602が表示されており、手続きが選択されている。
【0127】
キーワード指定2603は、要約を生成する際に使用する用語を指定する。要約生成モジュール214は、ここに指定された用語を含む要約を生成する。
長さ調整2604は、生成する要約文の長さを調整するものであり、この例では180文字までの要約が生成される。なお、この例では要約文の長さの上限を指定するものであるが、この他にも下限も指定するものや、目安の要約文の長さを指定するもの、としてもよい。
箇条書き2605を選択すると、長い文章ではなく箇条書きの要約が生成される。
【0128】
日時表現の表記ゆれ修正機能2606を選択すると、対話テキストに様々な形式の日時表現が用いられている場合であっても、要約の日時の表現を統一した形式で要約を生成する。
その他、表現の表記揺れを修正する機能を備えてもよい。例えば「今日」を全て「本日」に修正するような設定を行うことができる。
要約箇所指定2607は、要約対象となる対話テキストやメモなどの入力の場所を指定することができる。例えば、この要約箇所指定2607をクリックすると、対話テキストやメモの一部の領域の指定を受け付ける画面を表示し、指定された領域の部分を要約対象とすることができる。
これらの設定を行い、要約スタートボタン2435を押すことで、要約生成モジュール214は、対話テキストから設定された内容で要約を生成する。
【0129】
上述のように、要約の出力を変化させるための以下に挙げるような様々な機能を提供する。
・問合せ内容のカテゴリ情報を指定して、要約の出力をコントロールする機能。
・キーワードを指定することで、出力にそれらのワードを反映させる機能。
・要約の長さを調整する機能。
・要約を箇条書き形式で出力する機能。
・表現の表記揺れを修正する機能。
・要約箇所を、対話テキストやメモなどのinputから指定する機能。
【0130】
図27は、参照情報呼び出し設定画面2700の例である。
顧客応対処理モジュール211は、画面左上の対話テキストボタン2701の選択を受け付けると、対話テキストの内容を表示する。
顧客応対処理モジュール211は、FAQボタン2702の選択を受け付けると、データ検索モジュール218を呼び出す。データ検索モジュール218は、既に選択されているカテゴリ情報を取得し、図12のFAQ情報1200から、これに対応するカテゴリID等1202で指定されたFAQデータを、FAQデータ格納URL1203で指定された場所から取得する。
その他、顧客応対中に使われたFAQや、対話テキストに基づいて検索されたFAQ等を表示することもできる。
【0131】
前述のように、カテゴリ情報は、オペレータが指定することも可能であるが、対話テキストの内容から自動的にカテゴリ情報を選択することができる。従って、オペレータがFAQボタン2702を選択すると、カテゴリ情報を介してこれらの対話テキストに対応付けられた関連するFAQデータが取得され、表示される。
【0132】
外部連携2703は、その他の外部システム呼び出すためのボタンである。
対話テキストの他、通話中に参照したFAQや、Webシステム等のその他使用サービスのログ等を要約を生成するための入力として使用することもできる。
図28は、フィードバック受付画面2800の例である。
フィードバックモジュール217は、生成された要約に対する評価2801を受け付ける。フィードバックモジュール217は評価取得モジュールと呼ぶこともある。
また、フィードバックモジュール217は、要約文欄2830に表示されている要約に対して、ユーザからの編集や修正を受け付けることができる。なお、フィードバックモジュール217の代わりに、要約の編集の受付を行う別の要約編集モジュールを備える構成としてもよい。
【0133】
フィードバックモジュール217は、高い評価をつけられた要約文や、高い評価をつけられた要約文の元になった文書情報(対話テキスト)や、ユーザにより修正された要約文、を蓄積し、これらを用いて機械学習モデルを再学習し、機械学習モデルを改善することができる。
他には、例えばDB(Database)にAIが生成した要約と、ユーザが修正した要約、評価スコア、ユーザの要約とAIの要約の差分がどれくらいあったか、の指標等を記憶することもできる。
【0134】
ユーザが修正したテキストの保存は、APIでCRM等への反映を行う場合には、その操作の際に反映され、コピーアンドペースト等で別に貼り付ける際には、コピーボタンを押した時に反映されるようにすることができる。また、コピーボタンではなく、更新や反映というボタンであってもよい。また、更新は、明示的にボタン等を押さなくても、バックグラウンド等で自動的に実行される形式でもよい。
このように、生成された要約文に対してユーザが評価、修正を繰り返すHuman in the Loopの仕組みにより、モデルの精度を向上することができる。
また再学習には、AIにより生成された要約と人により修正された要約の差分のスコアを用いたり、また修正でどれくらい変更されたか、等の情報を用いることもできる。
【0135】
モデルの再学習は、人が定期的に手動で再学習をする方法の他、定期的に再学習が走るパイプラインを構築することもできる。
また、学習対象のデータとしては、データベース内の全データで学習し直す方法の他、データベース内のうち、スコアがあまり良くなかったものを優先的に学習する方法も考えられる。
また、モデルの生成結果に対して、修正作業をBPO(Business Process Outsourcing)化し、改善した上で提供する仕組みを提供することもできる。
【0136】
図31は別のフィードバック受付画面3100の例である。
ユーザは、テンプレートを出力して、そこから要約を新たに書き始める事ができる。例えば、フィードバックモジュール217は、要約文3130の横に表示された「テンプレート出力」のボタン3131の選択を受け付けた場合に、要約文に任意入力用のテンプレートを表示する。フィードバックモジュール217は、その前に入力されたカテゴリ(手続き型、自動車保険等)の内容に基づいて、出力するテンプレートの内容を変更することができる。
【0137】
また、フィードバックモジュール217は、カテゴリの情報が事前に入力されていない場合等には、テンプレート出力の選択に従って、テンプレート選択パネル3132を表示し、このパネル内でテンプレートを選択の選択を受け付けるようにしてもよい。また、カテゴリを階層構造にしてもよく、対話文の内容に基づいてテンプレートを自動で選択したり、確率の高い候補を推薦したりすることもできる。
なお、要約生成モジュール214がテンプレートを出力する構成でもよい。
【0138】
図29は、管理者端末103に表示される作業状況表示画面2900の例である。
管理者端末103のユーザ端末管理モジュール410は、各ユーザ端末を使用する複数のユーザのACW作業の効率を監視できる機能を提供する。
ユーザ端末管理モジュール410は、各重要属性毎に、ACWにかかった時間の分布・統計値を表示する。例えば属性としては、時間(月・週等)毎、ユーザ(オペレータ)毎、顧客応対の内容のカテゴリ毎、等でソートやフィルタリングしながら、各ユーザのACW作業のログを表示することができる。
図29の例では、各通話(やり取り)の一覧を確認・フィルタリングすることができる。また各項目が選択されると、ユーザ端末管理モジュール410は、図30の作業状況詳細表示画面3000を表示する。
【0139】
図30は、作業状況詳細表示画面3000の例である。
作業状況詳細表示画面3000では、対話テキスト欄3010に対話テキストの文書情報が表示され、メモ欄3020にユーザが記入したメモが表示される。
また、問合せ内容入力欄3050には選択されているカテゴリの情報が表示され、設定ボタン3051を押すことで選択されたカテゴリが決定される。
要約欄3030には、対話テキストから生成された要約が表示される。
カテゴリの選択を修正した場合等には、要約開始ボタン2031を再度押すことで、再度要約を生成することができる。
【0140】

CRMに反映ボタン3060を押すと、最終的にここに表示された全体の内容をCRMシステムに記憶する。
本実施例によれば、工数が大きいACWの作業を効率化することができる。また、高精度の要約が自動で生成され、それをWeb上で即座に表示できることができる。
また生成された要約は修正しやすいUIで表示し、ACWの業務全体をシンプルな1つの顧客応対管理システム1で実施できるようになる。
【0141】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0142】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0143】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
なお、上述の実施例は少なくとも特許請求の範囲に記載の構成を開示している。
【符号の説明】
【0144】
1…顧客応対管理システム、102…ユーザ端末、103…管理者端末、211…顧客応対処理モジュール、212…カテゴリ選択モジュール、213…文書情報取得モジュール、214…要約生成モジュール、215…メモ情報取得モジュール、216…強調表示モジュール、217…フィードバックモジュール、218…データ検索モジュール
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