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特開2024-171694情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171694
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241205BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088845
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】522340912
【氏名又は名称】アドバンストアイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】水間 利治
(72)【発明者】
【氏名】藍谷 典生
(72)【発明者】
【氏名】岡本 行生
(72)【発明者】
【氏名】杉本 仁志
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】企業の情報をより正確に提供できる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末を提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、企業のWEBサイトから定期的又は不定期に企業データを取得する取得部と、ユーザから企業データの修正依頼を受信する受信部と、取得部が取得した企業データ及び受信部が受信した企業データの少なくとも一方を記憶部に記憶させる記憶制御部と、ユーザの属性に基づいて受信部が受信した修正依頼を反映するか否かを判定する判定部と、を備え、記憶制御部は、判定部が判定した結果に基づいて記憶部に記憶された企業データを修正する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業のWEBサイトから定期的又は不定期に企業データを取得する取得部と、
ユーザから前記企業データの修正依頼を受信する受信部と、
前記取得部が取得した前記企業データ及び前記受信部が受信した前記企業データの少なくとも一方を記憶部に記憶させる記憶制御部と、
前記ユーザの属性に基づいて前記受信部が受信した修正依頼を反映するか否かを判定する判定部と、を備え、
前記記憶制御部は、
前記判定部が判定した結果に基づいて前記記憶部に記憶された前記企業データを修正する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部が取得した企業データから確認が必要な企業データを抽出する抽出部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶部に蓄積された前記企業データのうち、
ユーザが登録した企業データと、
前記抽出部が抽出した最新の企業データと、
前記抽出部が抽出した最新の企業データより一つ前の企業データと、
を送信する送信部、を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記企業データは、それぞれ複数の項目で構成され、
前記受信部は、
前記企業データの修正を項目単位で受信し、
前記記憶制御部は、
前記受信部が受信した指示に基づいて前記項目単位で前記記憶部に記憶された前記企業データを修正する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受信部は、
前記記憶装置制御部による修正を、
前記企業データの全項目、
前記取得部が取得した前記企業データと異なる項目、
前記取得部が取得した前記企業データと異なる項目以外の項目、
のいずれで行うかを受信し、
前記記憶制御部は、
前記受信部が受信した指示に基づいて前記記憶部に記憶された前記企業データを修正する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受信部は、
前記企業データの全項目、
前記取得部が取得した前記企業データと異なる項目、
前記取得部が取得した前記企業データと異なる項目以外の項目、
のいずれを表示させるかの指示を受信し、
前記送信部は、
前記受信部が受信した指示に基づいて、前記企業データを送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記企業データの修正状態に応じたステータスを付与する付与部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記記憶部に記憶された前記企業データには、前記企業データの取得先での更新日時を示す情報が関連付けられ、
前記更新日時に基づいて前記企業データの更新度を提示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記記憶部に記憶された前記企業データには、前記企業データを取得した取得先を示す情報が関連付けられ、
前記企業データの取得先を提示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記記憶部に記憶された前記企業データには、前記企業データの情報量又は前記情報量を示す指標が関連付けられ、
前記企業データの情報量又は前記情報量を示す指標を提示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記企業データに含まれる項目数に基づいて前記企業データの公開度を提示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
取得部が、企業のWEBサイトから定期的又は不定期に企業データを取得する工程と、
受信部が、ユーザから前記企業データの修正依頼を受信する工程と、
記憶制御部が、前記取得部が取得した前記企業データ及び前記受信部が受信した前記企業データの少なくとも一方を記憶部に記憶させる工程と、
判定部が、前記ユーザの属性に基づいて前記受信部が受信した修正依頼を反映するか否かを判定する工程と、を備え、
前記記憶制御部は、
前記判定部が判定した結果に基づいて前記記憶部に記憶された前記企業データを修正する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータを、
企業のWEBサイトから定期的又は不定期に企業データを取得する取得部、
ユーザから前記企業データの修正依頼を受信する受信部、
前記取得部が取得した前記企業データ及び前記受信部が受信した前記企業データの少なくとも一方を記憶部に記憶させる記憶制御部、
前記ユーザの属性に基づいて前記受信部が受信した修正依頼を反映するか否かを判定する判定部、として機能させ、
前記記憶制御部は、
前記判定部が判定した結果に基づいて前記記憶部に記憶された前記企業データを修正する、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項14】
企業データ及び前記企業データの修正状態に応じたステータスの情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記企業データと、前記ステータスに応じた異なる態様の指標とを対応付けて表示装置に表示させる表示制御部と、を備える、
ことを特徴とする情報処理端末。
【請求項15】
前記受信部は、
前記企業データの取得先での更新日時に応じた前記企業データの更新度を受信し、
前記表示制御部は、
前記企業データの更新度を前記企業データに対応付けて表示させる、
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理端末。
【請求項16】
前記受信部は、
前記企業データを取得した取得先を示す情報を受信し、
前記表示制御部は、
前記企業データの取得先を前記企業データに対応付けて表示させる、
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理端末。
【請求項17】
前記受信部は、
前記企業データの情報量又は前記情報量を示す指標を受信し、
前記表示制御部は、
前記企業データの情報量又は前記情報量を示す指標を前記企業データに対応付けて表示させる、
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理端末。
【請求項18】
前記受信部は、
前記企業データの公開度を受信し、
前記表示制御部は、
前記企業データの公開度を前記企業データに対応付けて表示させる、
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
事業承継を含む企業や事業の合併や買収(以下、M&A)などの際には、買い手又は売りとなる企業や事業主を探すが、インターネットの発達により近年では、買い手及び売り手が仲介システムに登録して、インターネットを介して買い手に売り手の情報を、売り手に買い手の情報を提供することでM&A仲介を行うことが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-038470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、企業のホームページなどに掲載されている情報は刻々と更新されるため、常に最新の情報を提供することは難しい。また、掲載されている情報が古い、間違っていることも考えられる。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、企業の情報をより正確に提供できる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、企業のWEBサイトから定期的又は不定期に企業データを取得する取得部と、ユーザから企業データの修正依頼を受信する受信部と、取得部が取得した企業データ及び受信部が受信した企業データの少なくとも一方を記憶部に記憶させる記憶制御部と、ユーザの属性に基づいて受信部が受信した修正依頼を反映するか否かを判定する判定部と、を備え、記憶制御部は、判定部が判定した結果に基づいて記憶部に記憶された企業データを修正する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、企業の情報をより正確に提供できる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る情報処理システムの配置の一例を示す図である。
図2】実施形態に係るサーバ(情報処理装置)の構成の一例を示す図である。
図3】実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るステータスの一例を説明するための図である。
図5】実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
図6】実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
図7】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
図8】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図9】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図10】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図11】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図12】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図13】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
図14】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図15】実施形態の変形例1に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
なお、以下の説明において、
「管理ユーザ」は、本発明の情報処理システムを管理するユーザである。
「企業ユーザ」は、該当の企業に所属するユーザである。
「一般ユーザ」は、上記管理ユーザ及び企業ユーザ以外のユーザである。
なお、企業ユーザは、所属する企業に対しては企業ユーザであるが、所属する企業以外の企業に対しては一般ユーザとなる。また、管理ユーザを除く、どの企業にも所属しないユーザは一般ユーザである。
【0010】
図1は、実施形態に係る情報処理システム(以下、「本システム」とも記載する)の構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、サーバ2と、該サーバ2にネットワーク4を介して接続された1以上のユーザ端末3A~3Cとを備える。なお、情報処理システム1が備えるサーバ2及びユーザ端末3A~3Cの数は任意である。また、ネットワーク4は、企業データ(例えば、ホームページ(以下、HPとも記載する)など)が記憶されているサーバ等(例えば、HTMLサーバ等)にも接続されており、前記サーバ等から企業データを取得可能に構成されている。
【0011】
(サーバ2)
図2及び図3は、サーバ2の構成図である。図2は、サーバ2の主なハード構成を示しており、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバスを介して接続された構成を有する。なお、図2では図示していないが、サーバ2は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0012】
通信IF200Aは、他の装置(例えば、ユーザ端末3や他のサーバ等)と通信するためのインターフェースである。
【0013】
記憶装置200Bは、記憶部に相当し、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種データや情報処理プログラムが記憶されている。なお、記憶装置200Bに記憶された各種データの一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク4を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種データを参照又は取得する。
【0014】
記憶装置200Bには、例えば、本システムに登録した企業の情報(以下、企業データとも記載する)が企業ID(識別子)に対応付けて記憶されている。なお、記憶装置200Bには、企業データが更新された日時の情報とともに蓄積されている。
企業データは、URL、基礎情報、従業員、財務、資本、ESGなどのカテゴリに分けて登録されている。
URLのカテゴリには、例えば、企業名(法人名や社名)、法人又は非法人の情報などが含まれる。なお、法人又は非法人の情報を登録するのは個人ブログなど非法人のHPの情報を排除するためである。ただし、HPが個人事業主や権利能力なき社団のものであるなどの適宜設定した条件に該当する場合は、非法人であっても法人と同様またはこれに準ずる取り扱いとするなど、取り扱いを調整することも可能である。
基礎情報のカテゴリには、例えば、所在地(本社、営業所、工場、支店等の住所など)、電話番号、メールアドレス、会社概要が掲載されたHPのURL、代表者名、業種、設立年、法人番号、提供URLなどの情報が含まれる。
従業員のカテゴリには、従業員数、平均年齢、平均賃金、女性管理職の有無、有給等の取得促進などの情報が含まれる。
財務のカテゴリには、資本金、売上高、営業利益、経常利益、利益、純資産、総資産、自己資本比率、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、セグメント別の売上、営業利益、経常利益、利益などの情報が含まれる。
資本のカテゴリには、子会社、主要株主、親会社、関連会社、取引会社、取引金融機関などの情報が含まれる。
ESGのカテゴリには、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)について、企業として取り組んでいる内容(以下、取り組み内容とも記載する)の情報が含まれる。
上記のように企業データには、複数の項目の情報が含まれる。
なお、どのような情報を企業データとして記憶装置200Bに登録しておくかは任意であり、上記例に限られない。また、どのような情報がどのカテゴリに含まれるかは任意であり、上記例に限られない。
【0015】
CPU200Cは、本実施形態に係るサーバ2を制御するものであり、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0016】
図3は、サーバ2(情報処理装置)の機能ブロック図である。図3に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202(出力部)、記憶装置制御部203(記憶制御部)、取得部204、抽出部205、ステータス付与部206(付与部)、判定部207、初期設定部208などの機能を備える。なお、図3に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0017】
受信部201は、ユーザ端末3A~3Cから送信される情報を受信する。
【0018】
送信部202(出力部)は、ユーザ端末3へ情報を送信(出力)する。
【0019】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御し、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。例えば、記憶装置制御部203は、取得部204が取得した企業データ及び受信部201が受信した企業データの少なくとも一方を記憶装置200Bに蓄積させる。
【0020】
取得部204は、例えば、企業のWEBサイト(例えばHPなど)から定期的又は不定期に企業データを取得する。
【0021】
抽出部205は、例えば、取得部204が取得した企業データから確認(情報としての正誤の確認。以下同様)が必要であると判断した企業データを抽出する。確認が必要と判断する企業データとしては、例えば、ドメインが追加された場合などが考えられる。また、抽出部205は、このような予め決められたルールにより確認すべき企業データを抽出してもよいし、機械学習等により確認すべき企業データを学習して抽出するようにしてもよい。なお、以下の説明では、抽出部205による抽出を自動抽出ともいう。
【0022】
ステータス付与部206は、例えば、企業データの状態に基いてステータスを付与する。図4は、ステータス付与部206が企業データに付与するステータスの一例を示す図である。本実施例では、図4に例示するようにステータス付与部206は、企業データの状態に基づいてステータスを付与する。
1.企業ユーザによる登録である状態(チェックマークが付与される(図4(a)参照))
2.一般ユーザによる修正依頼が管理ユーザにより確認された状態(白抜きチェックマークが付与される(図4(a)参照))
3.抽出部205による自動抽出である状態(この場合、マークが付与されない(図4(a)参照))。
4.一般ユーザによる修正依頼を確認中である状態(図4(a)の(確認中)マークが付与される(図4(a)参照))
【0023】
なお、図4(a)の1~3の状態と、4の状態とは併存し得る。この場合、以下のようにステータスが付与される。
1.企業ユーザ登録の企業データに対する一般ユーザによる修正依頼を確認中であることを示すマーク(チェックマークと(確認中)マークとが付与される(図4(b)参照))。
2.一般ユーザによる修正依頼が管理ユーザにより確認されたデータに対する一般ユーザによる修正依頼を確認中であることを示すマーク(白抜きチェックマークと(確認中)マークとが付与される(図4(b)参照))
3.自動抽出による企業データに対する一般ユーザによる修正依頼を確認中であることを示すマーク((確認中)マークが付与される(図4(b)参照))。
【0024】
なお、図4に例示するステータスは一例であり、上記に示す以外の状態にステータスを付与するようにしてもよい。例えば、一般ユーザからの誤り報告(以下、修正依頼ともいう)があった場合でも、修正依頼を行った一般ユーザの属性(当該一般ユーザの信頼度等)に基づき異なるステータスを付与してもよい。
また、上述のとおり、企業データは、複数の情報の集合でありえ、これら複数の情報についてそれぞれステータスが付与されていてよい。
上記のようなステータスが付与されることで、例えば、実施形態に係る情報処理システムによって提供される企業データ(以下、提供データとも記載する)に接したものが、その信頼性を容易に判断できる。
また、上記図4を参照した説明では、ステータス付与部206は、企業データがどのような企業データであるかに応じてチェックマーク、白抜きチェックマーク、マークなしなどを付与しているが、単に、一般ユーザからの修正依頼を確認中であるか否かに応じて(確認中)マークを付与する構成としてもよい。この場合でも、一般ユーザからの修正依頼を確認中であるか否かを確認できるため利便性が向上する。
【0025】
判定部207は、例えば、受信部201が企業データの修正依頼を受信したか否かを判定する。判定部207は、例えば、企業ユーザが利用するユーザ端末3Bから企業データの修正を受信したか否かを判定する。また、判定部207は、例えば、自動抽出があったか、換言すると確認が必要であると判断した企業データを抽出部205が抽出したか否かを判定する。
【0026】
初期設定部208は、企業データを修正する際の初期設定を行う。
【0027】
(ユーザ端末3Aから3C)
ユーザ端末3Aは、管理ユーザが利用する端末である。
ユーザ端末3Bは、企業ユーザが利用する端末である。
ユーザ端末3Cは、一般ユーザが利用する端末である。
【0028】
以下、ユーザ端末3Aの構成について説明するが、ユーザ端末3B、3Cの構成は、ユーザ端末3Aの構成と同じであるため重複する説明を省略する。図5及び図6は、ユーザ端末3の構成図である。なお、図5は、ユーザ端末3の主なハード構成を示しており、ユーザ端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eがバスを介して接続された構成を有する。
【0029】
通信IF300Aは、他の装置(本実施形態では、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0030】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、端末の識別子や情報処理プログラムなどが記憶される。端末の識別子は、ユーザ端末3を識別するための識別子である。ユーザ端末3から送信する情報に端末の識別子を付与することで、サーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別子は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2がユーザ端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0031】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0032】
表示装置300Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0033】
CPU300Eは、本実施形態に係るユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備える。
【0034】
図6は、ユーザ端末3の機能ブロック図である。図6に示すように、ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力受付部304、表示装置制御部305などの機能を有する。なお、図6に示す機能は、CPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0035】
受信部301は、例えば、サーバ2から送信される情報を受信する。
【0036】
送信部302は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じた情報をサーバ2へ送信する。
【0037】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。例えば、記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0038】
入力受付部304は、入力装置300Cからの入力操作を受け付ける。
【0039】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御し、受信部301で受信した情報などを表示装置300Dに表示する。
【0040】
(表示画面)
図7は、ユーザ端末3A~3Cの表示装置300Dに表示される画面の一例である。図7は、サーバ2のステータス付与部206が企業データに付与したステータスを表示した例を示している。図7に示すように、企業データの各項目の右横にステータス付与部206に付与されたステータス31が表示される。なお、各ステータス31の詳細については、図4を参照して説明したので重複する説明を省略する。
【0041】
(情報処理)
図8図12は、情報処理システム1の情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、図8図12を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。なお、図1図7を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0042】
(企業データ登録処理)
図8は、情報処理システム1の企業データ登録処理の一例を示すフローチャートである。以下、図8を参照して、情報処理システム1の企業データ登録処理の一例について説明する。
【0043】
(ステップS101)
企業ユーザは、ユーザ端末3Bの入力装置300Cを操作し、企業のホームページなどのWEBサイトを指定する情報(例えば、URLなど)を入力する。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3Bから送信された情報を受信する。
上記のような企業ユーザの操作によってはじめて上記WEBサイトが本システムに登録されてもよく、この時点で上記WEBサイトが本システムに登録されていてもよい。企業ユーザの操作以外によって、上記WEBサイトが本システムに登録され方としては、例えば、取得部204がクロールして自動的に登録される方法や、一般ユーザ又は管理ユーザが登録して登録される方法が挙げられる。
【0044】
(ステップS102)
サーバ2の記憶装置制御部203は、指定されたURL、URLで指定されるWEBサイトに掲載されるデータ(企業データ)を企業ID(識別子)に対応付けて記憶装置200Bへ記憶する。
【0045】
(企業データ蓄積処理)
図9は、情報処理システム1の企業データ蓄積処理の一例を示すフローチャートである。以下、図9を参照して、情報処理システム1の企業データ蓄積処理の一例について説明する。
【0046】
(ステップS201)
サーバ2の取得部204は、登録されたURLで指定される企業のWEBサイトを定期的又は不定期にクロールして企業データを取得する。
【0047】
(ステップS202)
サーバ2の記憶装置制御部203は、取得部204が取得した企業データを更新日時の情報とともに記憶装置200Bに蓄積する。
【0048】
(修正処理1)
修正処理1は、提供データに対して修正すべき提案を受け付け、受け付けた修正を反映又は非反映とする処理である。例えば、提供データに誤りがあると思料したユーザがその提供データの修正を提案し、当該提案を、修正処理1によって適切に処理する。なお、特定の企業データについて提供データが存在しない場合に、ユーザが、当該提供データとして提供されるべき情報を情報処理システム1に提供をすることも、ユーザがブランクである提供データに修正を提案していることと同義とみなし、当該提案を、修正処理1によって処理してもよい。
図10は、情報処理システム1の修正処理1(手動(ユーザ監視)による修正処理)の一例を示すフローチャートである。以下、図10を参照して、情報処理システム1の修正処理1の一例について説明する。
【0049】
(ステップS301)
サーバ2の判定部207は、受信部201が企業データの修正依頼を受信したか否かを判定する。サーバ2の受信部201が企業データの修正を受信している場合(YES)、サーバ2は、ステップS302の処理を実行する。また、受信部201が企業データの修正を受信していない場合(NO)、サーバ2は、修正処理1の処理を終了する。
なお、受信部201において企業データの修正を受信していないため(ステップS301がNOであったため)、サーバ2が、修正処理1を終了した場合、この一連の経過で、本システム上では何らのイベント・処理も発生していなくてもよい。
【0050】
(ステップS302)
サーバ2の判定部207は、ステップS301で受信した企業データが、企業ユーザが利用するユーザ端末3Bから企業データの修正を受信したか否かを判定する。ユーザ端末3Bから企業データの修正を受信している場合(YES)、サーバ2は、ステップS303の処理を実行する。また、ユーザ端末3Bから企業データの修正を受信していない場合(NO)、サーバ2は、ステップS304の処理を実行する。
なお、本実施形態では、ユーザ端末3B(企業ユーザ)から企業データの修正を受信している場合、当該企業に属しているものが自ら当該企業の企業データを修正していて、その修正内容は信頼性が高いものと推定でき、修正内容の妥当性の確認のためのステップ(ステップS304~ステップS306)を経ることなく、直ちに受信した修正内容の反映を行う(ステップS303)構成としている。
【0051】
(ステップS303)
サーバ2の記憶装置制御部203は、受信した修正内容を反映させる。具体的には、記憶装置制御部203は、記憶装置200Bに記憶された企業データを受信した企業データに更新する(修正内容を反映する)。
なお、企業データの修正(修正内容の反映、更新)が行われた場合において、修正前の企業データも保持し続けてよい。このように保持されたデータは、例えば、後述する初期設定処理でも使用され得るが、用途はこれに限られない。
【0052】
(ステップS304)
サーバ2の送信部202は、企業データの修正を受け付けたことを管理ユーザが利用するユーザ端末3Aに送信する。なお、企業データの修正を受け付けたことを、企業データの修正を受け付けた企業の企業ユーザが利用するユーザ端末3Bに送信する構成としてもよい。
この時、企業データの修正を受け付けたことの送信を受けた管理ユーザ(または企業ユーザ)は、修正を受け付けた企業データについて、修正の内容の正誤の確認が求められる。
【0053】
(ステップS305)
サーバ2の受信部201は、管理ユーザが利用するユーザ端末3Aから修正内容の確認結果を受信する。なお、企業データの修正を受け付けた企業の企業ユーザが利用するユーザ端末3Bから修正内容の確認結果を受信する構成としてもよい。
【0054】
(ステップS306)
ステップS305で受信した確認結果が「正しい」である場合(YES)、サーバ2は、ステップS303の処理を実行する。また、ステップS305で受信した確認結果が「正しくない」である場合(NO)、サーバ2は、修正処理1を終了する(修正内容を反映しない)。
【0055】
(修正処理2)
図11は、情報処理システム1の修正処理2(自動抽出による修正処理)の一例を示すフローチャートである。以下、図11を参照して、情報処理システム1の修正処理2の一例について説明する。
【0056】
(ステップS311)
サーバ2の判定部207は、自動抽出があったか、換言すると確認が必要であると判断した企業データを抽出部205が抽出したか否かを判定する。確認が必要であると判断した企業データが抽出されている場合(YES)、サーバ2は、ステップS312の処理を実行する。確認が必要であると判断した企業データが抽出されていない場合(NO)、サーバ2は、修正処理2を終了する。
なお、企業データが抽出されていないため(ステップS311がNOであったため)、サーバ2で、修正処理2が終了した場合、この一連の経過で、本システム上では何らのイベント・処理も発生していなくてもよい。
【0057】
(ステップS312)
サーバ2の記憶装置制御部203は、記憶装置200Bに記憶された企業データを抽出部205が抽出した企業データに更新する(抽出内容を反映する)。
【0058】
なお、手動の場合と同様に、抽出部205が抽出した場合に、抽出した内容の妥当性の確認のためのステップ(図10のステップS304~ステップS306)を経ることで抽出部205が抽出した修正内容の反映を行う(ステップS312)構成としてもよい。
また、企業ユーザに登録された企業データ、または一般ユーザによる修正依頼が管理ユーザにより確認された企業データが、登録されてから一定期間経過していない場合は、反映しない構成としてもよい。
【0059】
(ステータス付与処理)
図12は、情報処理システム1のステータス付与処理の一例を示すフローチャートである。以下、図12を参照して、情報処理システム1のステータス付与処理の一例について説明する。なお、ステータス付与処理は、例えば、定期的や所定のイベント発生時(例えば、企業ユーザによる企業データ登録時、一般ユーザが修正依頼をした時、管理ユーザが修正依頼の内容を確認した時、定期または不定期の抽出部205による企業データの抽出時、ユーザによって企業データが参照された時(企業データが表示される前にステータスを付与してから表示する時))など任意のタイミングで行ってよい。
【0060】
(ステップS401)
サーバ2のステータス付与部206は、企業データが企業ユーザにより登録されたものであるか否かを判定する。企業ユーザにより登録されたものである場合(YES)、サーバ2は、ステップS402の処理を実行する。企業ユーザにより登録されたものでない場合(NO)、サーバ2は、ステップS403の処理を実行する。
【0061】
(ステップS402)
サーバ2のステータス付与部206は、企業データに「企業ユーザによる登録であることを示すチェックマーク」を付与する。
【0062】
(ステップS403)
サーバ2のステータス付与部206は、企業データが管理ユーザにより確認されたもの(確認済み)であるか否かを判定する。管理ユーザにより確認済みである場合(YES)、サーバ2は、ステップS404の処理を実行する。管理ユーザにより確認済みでない場合(NO)、サーバ2は、ステップS405の処理を実行する。
【0063】
(ステップS404)
サーバ2のステータス付与部206は、企業データに「一般ユーザによる修正依頼が管理ユーザにより確認されたことを示す白抜きチェックマーク」を付与する。
【0064】
(ステップS405)
サーバ2のステータス付与部206は、企業データが自動抽出、換言すると抽出部205により抽出されたものであるか否かを判定する。抽出部205により抽出されたものである場合(YES)、サーバ2は、ステップS406の処理を実行する。
抽出部205により抽出されたものでない場合(ステータス付与処理の対象となる項目について、抽出された企業データが存在しない場合等)(NO)、サーバ2は、ステータス付与処理を終了する。
【0065】
(ステップS406)
サーバ2のステータス付与部206は、企業データに「抽出部が抽出したことを示す」ために企業データにマークを付与しない。
【0066】
(ステップS407)
サーバ2のステータス付与部206は、企業データが一般ユーザによる修正依頼を受け付けているものであるか否かを判定する。一般ユーザによる修正依頼を受け付けているものである場合(YES)、サーバ2は、ステップS408の処理を実行する。一般ユーザによる修正依頼を受け付けているものでない場合(NO)、サーバ2は、ステータス付与処理を終了する。
【0067】
(ステップS408)
サーバ2のステータス付与部206は、企業データに「一般ユーザによる修正依頼を確認中であることを示すマーク(確認中)」を付与する。
【0068】
なお、図4でも説明したように、ステータス付与部206は、単に、一般ユーザからの修正依頼を確認中であるか否かに応じて(確認中)マークを付与する構成としてもよい。
【0069】
図13は、企業データを修正する際にユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例である。
図13に示すように、本実施形態では、サーバ2の記憶装置200Bに蓄積された企業データのうち、
(1)抽出部205が抽出した最新の企業データより一つ前の企業データ(前回登録時点の自動抽出)
(2)企業ユーザが登録した企業データ(ユーザ登録内容)
(3)抽出部205が抽出した最新の企業データ(最新自動抽出内容)
が項目ごとにユーザ端末3の表示装置300Dに表示される。
【0070】
また、図13に示すように、上記(1)抽出部205が抽出した最新の企業データより一つ前の企業データ(前回登録時点の自動抽出)、(2)企業ユーザが登録した企業データ(ユーザ登録内容)、(3)抽出部205が抽出した最新の企業データ(最新自動抽出内容)、の整合性が「状況」として表示される。
図13に示す例では、状況は、
不一致の場合、太字
一致の場合、無地
抽出部205により企業データが抽出されていない場合(抽出できず)、斜字
で示されるが、状況ごとに提示態様が異なっていればよく、図13に示す例に限られない。例えば、背景色の態様(例えば、赤字、青地、白地など)が異なっていてもよい。
【0071】
本実施形態では、企業データを一括して修正することができる。
例えば、ユーザが「全て前回のユーザ登録を設定11」を選択すると、企業を検索した際に提示される企業データが全て前回のユーザ登録に設定される。
また、例えば、ユーザが「不一致以外前回ユーザ登録を設定12」を選択すると、不一致以外の企業データについて企業を検索した際に提示される企業データが前回ユーザ登録に設定される。
また、例えば、ユーザが「不一致は最新AI内容を設定13」を選択すると、不一致の企業データについて企業を検索した際に提示される企業データが、抽出部205が抽出した最新の企業データ(最新自動抽出内容)に設定される。
また、例えば、ユーザが「全て最新AI内容を設定14」を選択すると、企業を検索した際に提示される企業データが全て、抽出部205が抽出した最新の企業データ(最新自動抽出内容)に設定される。
【0072】
また、ユーザは、項目ごとに企業データを修正することもできる。例えば、ユーザは、「今回の登録」欄から設定したい項目のラジオボタンを選択することで、項目ごとに企業データを修正することができる。本実施形態では、ラジオボタンは以下の3つが用意されている。
(1)ユーザ登録と同じ
(2)最新自動抽出内容と同じ
(3)入力
例えば、ユーザが「(1)ユーザ登録と同じ」を選択すると、対応する項目について、企業を検索した際に提示される企業データが前回のユーザ登録に設定される。
また、例えば、ユーザが「(2)最新自動抽出内容と同じ」を選択すると、対応する項目について、企業を検索した際に提示される企業データが、抽出部205が抽出した最新の企業データ(最新自動抽出内容)に設定される。
また、例えば、ユーザが「(3)入力」を選択すると、対応する項目について、ユーザが企業データを入力して修正することができる。
【0073】
(初期設定処理)
本システムにおいては、企業ユーザ等が企業データを修正しようとする際の労力の軽減のための措置がとられてもよい。例えば、企業データを修正する際にユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面において、各企業データに関して、修正の要否や修正の内容・方向性を本システムが提案する方法が挙げられ、より具体的な例としては、図13に示す例の「今回の登録」欄において、「ユーザ登録と同じ」及び「最新自動抽出内容と同じ」の各ラジオボタンのうち、その際において適切とシステム的に予想されるものを初期的に設定・選択(初期設定処理)して、企業ユーザに提示する方法が挙げられる。
なお、初期設定処理がされた段階では、設定されたラジオボタンの配置に基づく企業データの登録はされておらず、企業ユーザはシステムに設定され提案されたラジオボタンの配置(すなわち、企業データとして登録しようとシステムが提案する内容)を確認し、適否を再検討できる。
システムが提案するラジオボタンの配置が不適切であると企業ユーザが判断した場合、企業ユーザは各企業データに係るラジオボタンの配置を変更できる。
このようにすれば、企業ユーザにおける判断に割く労力や、ラジオボタンを個別に選択する労力が低減させられる。
【0074】
図14は、情報処理システム1の初期設定処理の一例を示すフローチャートである。以下、図14を参照して、情報処理システム1の初期設定処理の一例について説明する。なお、以下の説明において、(1)抽出部205が抽出した最新の企業データより一つ前の企業データを前回自動抽出といい、(2)企業ユーザが登録した企業データをユーザ登録といい、(3)抽出部205が抽出した最新の企業データを最新自動抽出という。なお、前回自動抽出は、ユーザ登録が登録された時と同時かそれ以前に抽出されたデータであることが好ましい。また、前回自動抽出は、ユーザ登録が登録された際に、当時における最新自動抽出として参照されたものであってもよい。
【0075】
(ステップS501)
サーバ2の初期設定部208は、前回自動抽出、ユーザ登録及び最新自動抽出のそれぞれの企業データを比較する。
【0076】
(ステップS502)
サーバ2の初期設定部208は、ユーザ登録の企業データと、最新自動抽出の企業データとが一致しているか否かを判定する。一致している場合(YES)、サーバ2は、ステップS503の処理を実行する。一致していない場合(NO)、サーバ2は、ステップS504の処理を実行する。
【0077】
(ステップS503)
サーバ2の初期設定部208は、ユーザ登録の企業データが反映されるようにラジオボタンの選択位置の初期設定を行う。具体的には、図13の「今回の登録」欄の「ユーザ登録と同じ」が選択されるようにラジオボタンを設定する(ユーザ登録と最新自動抽出とが一致しているためユーザ登録を優先する)。
【0078】
(ステップS504)
サーバ2の初期設定部208は、前回自動抽出の企業データと、最新自動抽出の企業データとが一致しているか否かを判定する。一致している場合(YES)、サーバ2は、ステップS505の処理を実行する。一致していない場合(NO)、サーバ2は、ステップS506の処理を実行する。
【0079】
(ステップS505)
サーバ2の初期設定部208は、ユーザ登録の企業データが反映されるようにラジオボタンの選択位置の初期設定を行う。具体的には、図13の「今回の登録」欄の「ユーザ登録と同じ」が選択されるようにラジオボタンを設定する(前回自動抽出と最新自動抽出とが一致しているため自動抽出の精度不足が考えられるためユーザ登録を優先する)。
【0080】
(ステップS506)
サーバ2の初期設定部208は、最新自動抽出の企業データが反映されるようにラジオボタンの選択位置の初期設定を行う。具体的には、図13の「今回の登録」欄の「最新自動抽出内容と同じ」が選択されるようにラジオボタンを設定する(全てが不一致であるため最新自動抽出を優先する)。
【0081】
[実施形態の変形例1]
図15は、図13を参照して説明した、企業データを修正する際にユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の他の一例である。本変形例1では、カテゴリごとに企業データの修正を行うことができ、このカテゴリ内の企業データを修正する際に提示する企業データの範囲を設定することができる。なお、図15では、「基礎情報」のカテゴリの企業データが提示されている。
例えば、ユーザが「全て表示21」を選択すると、基礎情報のカテゴリ内の全ての企業データが表示される。
また、例えば、ユーザが「変更検出分のみ表示22」を選択すると、基礎情報のカテゴリ内のうち現在登録されている企業データと最新の抽出された企業データとを比較して、変更(相違)が検出された企業データ、換言すると抽出部205により変更(相違)が抽出された企業データが表示される。
また、例えば、ユーザが「変更なし分を表示23」を選択すると、基礎情報のカテゴリ内のうち現在登録されている企業データと最新の抽出された企業データとを比較して、変更(相違)が検出されなかった企業データ、換言すると抽出部205により変更(相違)が抽出されなかった企業データが表示される。
また、例えば、ユーザが「非抽出対象を表示24」を選択すると、基礎情報のカテゴリ内のうち抽出部205の抽出対象でない企業データが表示される。
【0082】
[実施形態の変形例2]
また、上記実施形態において、サーバ2の記憶装置200Bに直積された企業データに、企業データを取得した取得先を示す情報を関連付けるようにしてもよい。そして、企業データを取得した取得先をユーザに提示するように構成してもよい。どこから取得されたデータであるかを確認することができるため利便性に優れる。
【0083】
[実施形態の変形例3]
なお、上記実施形態において、サーバ2の記憶装置200Bに蓄積された企業データに、企業データの取得先での更新日時を示す情報を関連付けるようにしてもよい。そして、この企業データの更新日時に基づいて、企業のHPの更新状況を更新度としてユーザに提示するように構成してもよい。例えば、更新度は以下のように設定することができる。
更新度1:直近半年で更新又は追加されたページが1ページ未満。
更新度2:直近半年で更新又は追加されたページが10ページ未満。
更新度3:直近半年で更新又は追加されたページが10ページ以上。
なお、上記設定は、あくまで一例であり、上記例に限られない。
【0084】
[実施形態の変形例4]
また、上記実施形態において、サーバ2の記憶装置200Bに蓄積された企業データに、企業データの情報量又は前記情報量を示す指標を関連付けるようにしてもよい。
そして、企業データの情報量又は前記情報量を示す指標をHP情報量としてユーザに提示するように構成してもよい。例えば、HP情報量は、例えば、HP内の単語数の合計で設定してもよいし、事業の記述内容を示す単語(事業用語ともいう)数(予め登録した事業に関連性の高い単語(機械学習によるものであってもよい))の合計でもよい。
なお、合計数の計算は、単純な加算であってもよいし、単語ごとに重みづけを行ってもよい(例えば、重要と思われる単語は重みづけを重くする)。重みは、TFIDFやサイト単位TFIDFなどにより算出してもよい。
レベル1:単語数の合計が1000語未満又は事業用語の合計数が100単語未満
レベル2:単語数の合計が1000語以上3000語未満又は事業用語の合計数が100単語以上316単語未満
レベル3:単語数の合計が3000語以上10000語未満又は事業用語の合計数が316単語以上1000単語未満
レベル4:単語数の合計が10000語以上100000語未満又は事業用語の合計数が1000単語以上10000単語未満
レベル5:単語数の合計が100000語以上又は事業用語の合計数が10000単語以上10000単語未満
なお、上記設定は、あくまで一例であり、上記例に限られない。
単語数が多い企業ほど情報発信に力をいれていると思われるため、例えば、M&A先を選出する際に、似たような企業が複数存在する場合の選別に利用することができる。また、事業用語数でレベルを設定する場合、事業内容に絞って選別することができるため利便性が高い。
【0085】
[実施形態の変形例5]
また、上記実施形態において、サーバ2の記憶装置200Bに蓄積された企業データに、取得可能な項目数に関する情報を関連付けるようにしてもよい。そして、この取得可能な項目数に関する情報を公開度としてユーザに提示するように構成してもよい。例えば、公開度は以下のように設定することができる。
公開度1:法人名及びURL
公開度2:法人名、URL及び基礎情報
公開度3:法人名、URL、基礎情報及びその他のカテゴリ(例えば、従業員、財務など)の情報
なお、上記設定は、あくまで一例であり、上記例に限られない。
【0086】
また、上記実施形態の変形例3~5の指標(HP更新状況、HP情報量、情報公開度)をユーザ端末3でグラフ表示可能に構成してもよい。この場合、サーバ2の送信部202は、上記実施形態の変形例3~5の指標(HP更新状況、HP情報量、情報公開度)をユーザ端末3A~3Cに送信する。ユーザ端末3では、サーバ2から送信された上記実施形態の変形例3~5の指標(HP更新状況、HP情報量、情報公開度)に基づいてグラフを表示する。なお、グラフの表示形態は問わない(棒グラフ、レーダーチャートなど)。また、登録されている全企業内での位置を表示させてもよいし、他の企業(ユーザが選択した企業でもよいし、同業他社でもよいし、ユーザが選択した企業の業種でもよい)を比較可能に表示するようにしてもよい。
【0087】
[実施形態の変形例6]
また、上記実施形態において、抽出部205が抽出した企業データを管理ユーザ又は企業ユーザの確認無しに反映するようにしても良い。例えば、ドメインが変更や追加された場合に、Whois情報又はSSL情報からドメイン所有者の企業名を確認し、企業名が一致していれば、抽出された企業データを反映するようにしてもよい。また、例えば、国税庁提供の法人番号公表サイトから、企業ID(識別子)に紐づけられた企業データを反映するようにしてもよい。
【0088】
また、ユーザ端末3A~3Cが、図3を参照して説明したサーバ2が有する機能の一部又は全部を備えていてもよい。
【0089】
その他、上記実施形態及び変形例1~6は、発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0090】
1 :情報処理システム
2 :サーバ
3A :ユーザ端末
3B :ユーザ端末
3C :ユーザ端末
4 :ネットワーク
200A :通信IF
200B :記憶装置
200C :CPU
201 :受信部
202 :送信部
203 :記憶装置制御部
204 :取得部
205 :抽出部
206 :ステータス付与部
207 :判定部
208 :初期設定部
300A :通信IF
300B :記憶装置
300C :入力装置
300D :表示装置
300E :CPU
301 :受信部
302 :送信部
303 :記憶装置制御部
304 :入力受付部
305 :表示装置制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15