(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171808
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】作業機械の組み立てを支援する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
E02F 9/18 20060101AFI20241205BHJP
F16B 5/02 20060101ALI20241205BHJP
G01B 11/24 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
E02F9/18
F16B5/02 E
G01B11/24 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089039
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002107
【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】階戸 文乃
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 啓介
(72)【発明者】
【氏名】柴田 誉
【テーマコード(参考)】
2D015
2F065
3J001
【Fターム(参考)】
2D015FA01
2F065AA37
2F065AA53
2F065BB05
2F065CC11
2F065DD03
2F065DD06
2F065FF05
2F065FF11
2F065GG04
2F065HH04
2F065JJ03
2F065JJ05
2F065JJ26
2F065MM16
2F065QQ31
3J001FA02
3J001GB01
3J001HA02
3J001JA04
3J001KA21
3J001KB01
3J001KB04
(57)【要約】
【課題】締結部品による不適切な締結を抑制すること。
【解決手段】ボルトBT及びワッシャWSを用いて締結される旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとを含むショベル100の組み立てを支援する組み立て支援システムSYSは、旋回フレームFR及びカウンタウエイトCWのそれぞれの形状を測定する測定装置MDと、測定装置MDが測定した旋回フレームFR及びカウンタウエイトCWのそれぞれの形状に基づき、ボルトBTのボルト座面BFに対向する旋回フレームFRの下面の、ボルト座面BFに対する傾き角度θを算出し、その傾き角度θに基づいて旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適したワッシャWSの形状を導き出す演算装置CDと、を有する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
締結部品及びワッシャを用いて締結される第1被締結体と第2被締結体とを含む作業機械の組み立てを支援するシステムであって、
前記第1被締結体及び前記第2被締結体のそれぞれの形状を測定する測定装置と、
前記測定装置が測定した前記第1被締結体及び前記第2被締結体のそれぞれの形状に基づき、前記締結部品の座面に対向する前記第1被締結体の対向面の、前記座面に対する傾き角度を算出し、該傾き角度に基づいて前記第1被締結体と前記第2被締結体との締結に適した前記ワッシャの形状を導き出す演算装置と、を有する、
システム。
【請求項2】
締結部品を用いて締結される第1被締結体と第2被締結体とを含む作業機械の組み立てを支援するシステムであって、
前記第1被締結体及び前記第2被締結体のそれぞれの形状を測定する測定装置と、
前記測定装置が測定した複数の前記第1被締結体のそれぞれの形状と前記測定装置が測定した複数の前記第2被締結体のそれぞれの形状とに基づき、複数の前記第1被締結体のそれぞれと複数の前記第2被締結体のそれぞれとを組み合わせたときの、前記締結部品の座面に対向する前記第1被締結体の対向面の、前記座面に対する傾き角度を算出し、該傾き角度に基づいて複数の前記第1被締結体と複数の前記第2被締結体との間の最適な組み合わせを導き出す演算装置と、を有する、
システム。
【請求項3】
締結部品及びワッシャを用いて締結される第1被締結体と第2被締結体とを含む作業機械の組み立てを支援する方法であって、
前記第1被締結体及び前記第2被締結体のそれぞれの形状を測定する工程と、
測定した前記第1被締結体の形状と測定した前記第2被締結体の形状とに基づき、前記締結部品の座面に対向する前記第1被締結体の対向面の、前記座面に対する傾き角度を算出する工程と、
前記傾き角度に基づいて前記第1被締結体と前記第2被締結体との締結に適した前記ワッシャの形状を導き出す工程と、を有する、
方法。
【請求項4】
締結部品を用いて締結される第1被締結体と第2被締結体とを含む作業機械の組み立てを支援する方法であって、
複数の前記第1被締結体及び複数の前記第2被締結体のそれぞれの形状を測定する工程と、
測定した複数の前記第1被締結体の形状と測定した複数の前記第2被締結体の形状とに基づき、複数の前記第1被締結体のそれぞれと複数の前記第2被締結体のそれぞれとを組み合わせたときの、前記締結部品の座面に対向する前記第1被締結体の対向面の、前記座面に対する傾き角度を算出する工程と、
前記傾き角度に基づいて複数の前記第1被締結体と複数の前記第2被締結体との間の最適な組み合わせを導き出す工程と、を有する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業機械の組み立てを支援する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業機械の組み立ての際に、ボルトを用いて第1被締結体(架台フレーム)と第2被締結体(カウンタウエイト)とを締結する方法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の方法では、第1被締結体と第2被締結体との間の接触面がボルト座面に平行でない場合、第1被締結体と第2被締結体とが締結されたときに、ボルトに設計曲げ応力よりも大きい曲げ応力が作用したり、或いは、被締結面の片当たりが発生したりしてしまうおそれがある。
【0005】
そこで、ボルト等の締結部品による不適切な締結の発生を抑制することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態に係るシステムは、締結部品及びワッシャを用いて締結される第1被締結体と第2被締結体とを含む作業機械の組み立てを支援するシステムであって、前記第1被締結体及び前記第2被締結体のそれぞれの形状を測定する測定装置と、前記測定装置が測定した前記第1被締結体及び前記第2被締結体のそれぞれの形状に基づき、前記締結部品の座面に対向する前記第1被締結体の対向面の、前記座面に対する傾き角度を算出し、該傾き角度に基づいて前記第1被締結体と前記第2被締結体との締結に適した前記ワッシャの形状を導き出す演算装置と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
上述のシステムは、締結部品による不適切な締結の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の実施形態に係る作業機械の側面図である。
【
図2】ボルトを用いて締結された旋回フレームとカウンタウエイトの断面図である。
【
図3】ボルトを用いて締結された旋回フレームとカウンタウエイトの断面図である。
【
図4】ボルトを用いて締結された旋回フレームとカウンタウエイトの断面図である。
【
図5】本開示の実施形態に係る組み立て支援システムの構成例を示す概略図である。
【
図6】組み立て支援方法の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】仮組みされた旋回フレームとカウンタウエイトの断面図である。
【
図8】旋回フレームの下面における貫通孔が形成された部分を下方から見たときの状態を示す図である。
【
図9】ボルトを用いて締結された旋回フレームとカウンタウエイトの断面図である。
【
図10】ボルトを用いて締結された旋回フレームとカウンタウエイトの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
最初に、
図1を参照して、本開示の実施形態に係る方法及びシステムに関する作業機械としてのショベル100について説明する。
図1はショベル100の側面図である。
【0010】
本実施形態では、ショベル100は、下部走行体1と、旋回機構2を介して下部走行体1に旋回可能に搭載される上部旋回体3とを含む。上部旋回体3にはブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはエンドアタッチメントとしてのバケット6が取り付けられている。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例である掘削アタッチメントを構成する。ブーム4はブームシリンダ7で駆動され、アーム5はアームシリンダ8で駆動され、バケット6はバケットシリンダ9で駆動される。
【0011】
上部旋回体3は、キャビン10、旋回フレームFR、メインカバーMC、及びカウンタウエイトCWを含む。具体的には、旋回フレームFRには、キャビン10、メインカバーMC、及びカウンタウエイトCWが搭載されている。メインカバーMCは、ハウスフレームを覆うカバーであり、メインカバーMCの内部にはエンジン等の動力源11が搭載されている。ハウスフレーム及びカウンタウエイトCWのそれぞれと旋回フレームFRとはボルトによって互いに締結されている。
【0012】
次に、
図2を参照し、締結部品を用いて締結される第1被締結体と第2被締結体との関係について説明する。
図2は、締結部品の一例であるボルトBTを用いて締結される第1被締結体の一例である旋回フレームFRと第2被締結体の一例であるカウンタウエイトCWの断面図である。具体的には、
図2の左図は、ボルトBTを用いて締結される旋回フレームFRとカウンタウエイトCWの断面図であり、
図2の右図は、
図2の左図における破線で囲まれた範囲R1の拡大図である。
【0013】
図示例では、ボルトBTは、
図2の右図に示すように、旋回フレームFRに形成された貫通孔HLに挿通され、カウンタウエイトCWの下面に埋め込まれているボスBSに形成された雌ネジ穴FHに螺着される。なお、ボルトBTは、カウンタウエイトCWの下面に形成された雌ネジ穴に直接螺着されていてもよい。この場合、ボスBSは省略される。
【0014】
また、図示例では、旋回フレームFRの上面の一部とカウンタウエイトCW(ボスBS)の下面の一部とは接触面CFを形成し、ボルトBTのボルトヘッドの裏面と座金(ワッシャWS)の下面の一部とはボルト座面BFを形成している。なお、
図2の右図では、説明を分かりやすくするため、接触面CF及びボルト座面BFは太線で強調されている。
【0015】
また、図示例では、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとは、接触面CFとボルト座面BFとが互いに平行に延びる状態で、ボルトBTによって締結されている。すなわち、ボルトBTは、ボルトBTの軸線BXが接触面CF及び旋回フレームFRの下面のそれぞれに対して垂直となる理想的な状態で、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとを締結できる。そのため、ボルトBTは、曲げ応力を受けることなく、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとを締結できる。
【0016】
しかしながら、ボルトBTの軸線BXが接触面CFに対して垂直でない状態で旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとがボルトBTによって締結されると、ボルトBTは、曲げ応力を受けた状態となる。
【0017】
図3及び
図4は、ボルトBTが曲げ応力を受けた状態となる二つの例を説明するための図であり、ボルトBTを用いて締結される旋回フレームFRとカウンタウエイトCWの断面図であって、
図2に対応している。具体的には、
図3は、基準面(水平面)に対してボスBSの下面に傾きがあるときの図であり、
図3の左図は、ボルトBTによる締結が行われる前の状態を示し、
図3の右図は、ボルトBTによる締結が行われた後の状態を示している。ボスBSの下面の傾きは、例えば、製造上の精度のバラツキによるものである。角度θ1は、基準面(水平面)に対するボスBSの下面の傾き角度であり、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとが締結されたときの、ボルト座面BFに対向する旋回フレームFRの対向面(下面)の、基準面(水平面)に対する傾き角度θに相当する。なお、矢印AR1は、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとが締結された状態でボルトBTに作用する曲げモーメントを表している。曲げ応力は、曲げモーメントを断面係数で除した値である。また、
図4は、基準面(水平面)に対して旋回フレームFRの下面に傾きがあるときの図であり、
図4の左図は、ボルトBTによる締結が行われる前の状態を示し、
図4の右図は、ボルトBTによる締結が行われた後の状態を示している。旋回フレームFRの下面の傾きは、例えば、製造上の精度のバラツキによるものである。角度θ2は、ボルト座面BFに対向する旋回フレームFRの対向面(下面)の、基準面(水平面)に対する傾き角度θの一例である。なお、矢印AR2は、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとが締結された状態でボルトBTに作用する曲げモーメントを表している。
【0018】
なお、図示は省略するが、基準面(水平面)に対してボスBSの下面、及び、旋回フレームFRの下面のそれぞれに傾きがある場合、更には、基準面(水平面)に対してボスBSの下面、及び、旋回フレームFRの上面、及び、旋回フレームFRの下面のそれぞれに傾きがある場合にも、それぞれの傾き角度の合計である傾き角度θがゼロにならない限り、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとがボルトBTによって締結されると、ボルトBTは、曲げ応力を受けた状態となる。
【0019】
本開示の実施形態に係るシステムは、このようなボルトBTに作用する曲げ応力を抑制できるように構成されている。
図5は、本開示の実施形態に係るシステムの一例である組み立て支援システムSYSの構成例を示す概略図である。組み立て支援システムSYSは、ボルトBT及びワッシャWSを用いて締結される第1被締結体(旋回フレームFR)と第2被締結体(カウンタウエイトCW)とを含む作業機械(ショベル100)の組み立てを支援するシステムである。
【0020】
具体的には、組み立て支援システムSYSは、測定装置MD、演算装置CD、及び出力装置ODを有する。なお、測定装置MD、演算装置CD、及び出力装置ODのそれぞれは、互いに分離可能に構成されていてもよく、一体化されていてもよい。
【0021】
測定装置MDは、物体の形状を測定するための装置であり、レーザ変位計、ステレオカメラ、又はLIDAR等である。図示例では、測定装置MDは、旋回フレームFR及びカウンタウエイトCWのそれぞれの形状を測定できるように構成されている。具体的には、測定装置MDは、旋回フレームFRの上面及び下面のそれぞれの傾き角度、並びに、カウンタウエイトCWの下面に埋め込まれたボスBSの下面の傾き角度を測定できるように構成されている。なお、各面の傾き角度は、例えば、基準面に対する傾き角度である。基準面は、例えば、水平な仮想平面である。なお、基準面は、ボスBSに形成された雌ネジ穴FHの軸線に垂直な仮想平面であってもよく、旋回フレームFRに形成された貫通孔HLの軸線に垂直な仮想平面であってもよい。
【0022】
演算装置CDは、各種演算を実行するための装置であり、CPU及び記憶装置等を含むマイクロコンピュータ等である。図示例では、演算装置CDは、測定装置MDの出力を利用し、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとが組み合わされたときの、ボルトBTによる締結が行われる前の、ボルト座面BFに対向する旋回フレームFRの対向面(下面)の、基準面に対する傾き角度θを算出する。また、演算装置CDは、算出した傾き角度θを利用し、ショベル100の組み立てを支援するための情報である支援情報を出力装置ODから出力させる。
【0023】
出力装置ODは、各種情報を出力するための装置であり、表示装置又は音出力装置等である。図示例では、出力装置ODは、表示装置としての液晶ディスプレイ、及び、音出力装置としてのスピーカの組み合わせである。液晶ディスプレイは、演算装置CDからの制御指令に応じ、支援情報としての画像情報又はテキスト情報等を表示し、スピーカは、演算装置CDからの制御指令に応じ、支援情報としての音声情報を出力する。
【0024】
次に、
図6を参照し、組み立て支援システムSYSがショベル100の組み立てを支援する方法である組み立て支援方法の流れの一例について説明する。
図6は、組み立て支援方法の流れの一例を示すフローチャートである。
【0025】
最初に、組み立て支援システムSYSは、測定装置MDを利用して被締結体の形状を測定する(ステップST1)。図示例では、測定者は、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとが仮組みされた状態(ボルトBTによって締結される前の状態)にあるときに、ボルトBTが挿通される貫通孔HLの周囲における、旋回フレームFR及びカウンタウエイトCW(ボスBS)のそれぞれの形状を測定する。なお、旋回フレームFR及びカウンタウエイトCW(ボスBS)のそれぞれの形状は、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとが仮組みされる前に個別に測定されてもよい。
【0026】
ここで、
図7及び
図8を参照し、測定装置MDによる被締結体の形状測定の一例について説明する。
図7は、仮組みされた旋回フレームFRとカウンタウエイトCWの断面図であり、
図3の左図(ボルトBT及びワッシャWSを除く)に対応している。
図8は、旋回フレームFRの下面における貫通孔HLが形成された部分を下方から見た状態を示す図である。
図8では、明瞭化のため、旋回フレームFRの下面には粗いドットパターンが付され、ボスBSの下面には細かいドットパターンが付され、ボスBSの雌ネジ穴FHの底面CLには更に細かいドットパターンが付されている。
【0027】
図示例では、測定者は、測定装置MDを用い、8対の測定点(第1測定点ペアMP1~第8測定点ペアMP8)のそれぞれと参照平面RPとの間の距離を測定する。すなわち、測定者は、16個の測定点のそれぞれと参照平面RPとの間の距離を測定する。参照平面RPは、典型的には水平面であり、測定装置MDとしてのレーザ変位計のゼロ点が位置する面である。これらの測定の際、測定者は、測定装置MDを移動させる場合には、ゼロ点が参照平面RPから逸脱しないように測定装置MDを移動させる。
【0028】
具体的には、第1測定点ペアMP1は、
図7に示すように、旋回フレームFRの下面における第1外側測定点MP1aと、ボスBSの下面における第1内側測定点MP1bを含む。また、第2測定点ペアMP2は、
図8に示すように、旋回フレームFRの下面における第2外側測定点MP2aと、ボスBSの下面における第2内側測定点MP2bとを含む。第3測定点ペアMP3~第8測定点ペアMP8についても同様である。なお、測定点の数は、8対未満であってもよく、9対以上であってもよい。
【0029】
図示例では、測定装置MDは、第1外側測定点MP1a~第8外側測定点MP8aが旋回フレームFRの下面における円形の貫通孔HLの周囲に45度の等角度間隔で配置されるように、各外側測定点と参照平面RPとの間の鉛直距離を測定する。同様に、測定装置MDは、第1内側測定点MP1b~第8内側測定点MP8bがボスBSの下面における円形の雌ネジ穴FHの周囲に45度の等角度間隔で配置されるように、各内側測定点と参照平面RPとの間の鉛直距離を測定する。また、測定装置MDは、第1測定点ペアMP1を構成する第1外側測定点MP1aと第1内側測定点MP1bとが貫通孔HLの中心CPから見て同じ方向に配置されるように、各測定点と参照平面RPとの間の鉛直距離を測定する。他の測定点ペアについても同様である。なお、二つの外側測定点間の角度間隔は、不等角度間隔であってもよい。
【0030】
そして、測定装置MDは、
図7に示すように、第1測定点ペアMP1に関し、第1外側測定点MP1aと参照平面RPとの間の距離La、及び、第1内側測定点MP1bと参照平面RPとの間の距離Lbを測定する。第2測定点ペアMP2~第8測定点ペアMP8についても同様である。
【0031】
次に、組み立て支援システムSYSは、演算装置CDを利用して傾き角度θを算出する(ステップST2)。
【0032】
図示例では、演算装置CDは、測定装置MDの測定結果に基づき、第1測定点ペアMP1に関し、距離Laと距離Lbとの差を距離L1として算出する。第2測定点ペアMP2~第8測定点ペアMP8のそれぞれについても同様に、距離L2~距離L8を算出する。
【0033】
また、演算装置CDは、距離L1~距離L8のうちの最大値を最大距離Lmaxとして選択し、且つ、距離L1~距離L8のうちの最小値を最小距離Lminとして選択する。
【0034】
そして、演算装置CDは、以下の式(1)に基づいて傾き角度θを算出する。なお、φは、雌ネジ穴FHの直径である。
【0035】
θ=arctan(Lmax-Lmin)/φ・・・(1)
次に、組み立て支援システムSYSは、出力装置ODを利用して支援情報を出力する(ステップST3)。
【0036】
支援情報は、例えば、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適したワッシャWSに関する情報である。
【0037】
ここで、
図9及び
図10を参照し、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適したワッシャWSについて説明する。
図9は、ボルトBTによって締結された旋回フレームFRとカウンタウエイトCWの断面図であり、
図3の右図(ボルトBT及びワッシャWSを除く)に対応している。また、
図10は、ボルトBTによって締結された旋回フレームFRとカウンタウエイトCWの断面図であり、
図4の右図(ボルトBT及びワッシャWSを除く)に対応している。
【0038】
図9に示す例では、演算装置CDは、水平面に対するボスBSの下面が傾き角度θ1を有する場合、すなわち、ボルト座面BFに対向する旋回フレームFRの下面の、水平面(ボルト座面BF)に対する傾き角度θが傾き角度θ1であるときに、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適したワッシャWSとして第1ワッシャWS1を導き出す。
【0039】
第1ワッシャWS1は、厚みが不均一なワッシャであり、最も厚い部分の厚みが厚みT11であり、最も薄い部分の厚みが厚みT12である。すなわち、第1ワッシャWS1は、下面(ボルト座面BFと接触する側の面)に対する上面の傾き角度が傾き角度θ1となるワッシャである。この第1ワッシャWS1は、第1ワッシャWS1の下面に対する上面の傾き角度θ1により、水平面に対するボスBSの下面の傾き角度θ1を相殺し、ボルト座面BFに対向する第1ワッシャWS1の対向面(下面)の、水平面(ボルト座面BF)に対する傾き角度θをゼロにすることができる。そして、第1ワッシャWS1は、ボルトBTによる旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結が行われた後のボルトBTに作用する曲げ応力を抑制することができる。
【0040】
この場合、出力装置ODが出力する支援情報は、第1ワッシャWS1の形状を表す画像情報又は音声情報であってもよく、第1ワッシャWS1の部品番号を表すテキスト情報又は音声情報であってもよい。部品番号は、第1ワッシャWS1に割り当てられた番号である。具体的には、支援情報は、例えば、「部品番号XXXのワッシャを使用してください」といったテキスト情報又は音声情報等であってもよい。ここで、例えば、XXXは任意の3桁の数字であるが、これに限られない。
【0041】
この場合、ボルトBTによる旋回フレームFRとカウンタウエイトCWの締結を行う作業者は、第1ワッシャWS1に割り当てられた部品番号を確認することで、その部品番号に対応するパーツボックス内の領域(収納場所)を特定することができる。そのため、作業者は、パーツボックスから第1ワッシャWS1を容易に取り出すことができる。なお、パーツボックスには、形状の異なる複数のワッシャWSが収納されている。形状の異なる複数のワッシャWSのそれぞれは、例えば、最も薄い部分の厚み及び最も厚い部分の厚みの少なくとも一方が段階的に異なるように形成されている。
【0042】
旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適した第1ワッシャWS1は、形状の異なる複数のワッシャWSを重ね合わせることによって実現されてもよい。この場合、支援情報は、例えば、「部品番号XXXのワッシャと部品番号YYYのワッシャとを重ね合わせて使用してください」といったテキスト情報又は音声情報等であってもよい。ここで、例えば、YYYは任意の3桁の数字であるが、これに限られない。
【0043】
同様に、
図10に示す例では、演算装置CDは、水平面に対する旋回フレームFRの下面が傾き角度θ2を有する場合、すなわち、ボルト座面BFに対向する旋回フレームFRの下面の、水平面(ボルト座面BF)に対する傾き角度θが傾き角度θ2であるときに、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適したワッシャWSとして第2ワッシャWS2を導き出す。
【0044】
第2ワッシャWS2は、第1ワッシャWS1と同様、厚みが不均一なワッシャであり、最も厚い部分の厚みが厚みT21であり、最も薄い部分の厚みが厚みT22である。すなわち、第2ワッシャWS2は、下面(ボルト座面BFと接触する側の面)に対する上面の傾き角度が傾き角度θ2となるワッシャである。この第2ワッシャWS2は、第2ワッシャWS2の下面に対する上面の傾き角度θ2により、水平面に対する旋回フレームFRの下面の傾き角度θ2を相殺し、ボルト座面BFに対向する第2ワッシャWS2の対向面(下面)の、水平面(ボルト座面BF)に対する傾き角度θをゼロにすることができる。そして、第2ワッシャWS2は、ボルトBTによる旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結が行われた後のボルトBTに作用する曲げ応力を抑制することができる。
【0045】
この場合、出力装置ODが出力する支援情報は、第2ワッシャWS2の形状を表す画像情報又は音声情報であってもよく、第2ワッシャWS2の部品番号を表すテキスト情報又は音声情報であってもよい。部品番号は、第2ワッシャWS2に割り当てられた番号である。ボルトBTによる旋回フレームFRとカウンタウエイトCWの締結を行う作業者は、第2ワッシャWS2に割り当てられた部品番号を確認することで、その部品番号に対応するパーツボックス内の領域(収納場所)を特定することができる。そのため、作業者は、パーツボックスから第2ワッシャWS2を容易に取り出すことができる。また、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適した第2ワッシャWS2は、第1ワッシャWS1の場合と同様、形状の異なる複数のワッシャWSを重ね合わせることによって実現されてもよい。
【0046】
なお、第1ワッシャWS1は、使用前においては厚みが均一な形状となるように形成されていてもよい。この場合、第1ワッシャWS1は、所定の軸力が加えられた場合に変形し、最も厚い部分の厚みが厚みT11となり、最も薄い部分の厚みが厚みT12となるように形成されたワッシャであってもよい。具体的には、第1ワッシャWS1は、剛性が異なる複数の材料によって形成されていてもよい。第2ワッシャWS2についても同様である。
【0047】
上述のような旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適したワッシャWSを用いることにより、作業者は、ボスBSの下面又は旋回フレームFRの下面に傾きがある場合であっても、ボルト座面BFに対向するワッシャWSの下面とボルト座面BFとを平行にすることができる。すなわち、作業者は、基準面に対してボルトBTの軸線BXが垂直となる理想的な状態で、ボルトBTによって旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとを締結することができる。
【0048】
上述のように、本開示の実施形態に係る組み立て支援システムSYSは、締結部品(ボルトBT)及び座金(ワッシャWS)を用いて締結される第1被締結体(旋回フレームFR)と第2被締結体(カウンタウエイトCW)とを含む作業機械の組み立てを支援できるように構成されている。締結部品は、ネジ又はビス等であってもよい。具体的には、組み立て支援システムSYSは、
図5に示すように、第1被締結体(旋回フレームFR)及び第2被締結体(カウンタウエイトCW)のそれぞれの形状を測定する測定装置MDと、測定装置MDが測定した第1被締結体(旋回フレームFR)及び第2被締結体(カウンタウエイトCW)のそれぞれの形状に基づき、締結部品(ボルトBT)の座面(ボルト座面BF)に対向する第1被締結体(旋回フレームFR)の対向面(下面)の、座面(ボルト座面BF)に対する傾き角度θを算出し、その傾き角度θに基づいて第1被締結体(旋回フレームFR)と第2被締結体(カウンタウエイトCW)との締結に適したワッシャWSの形状を導き出す演算装置CDと、を有する。なお、ワッシャWSは、
図2に示すように、締結部品(ボルトBT)の座面(ボルト座面BF)と第1被締結体(旋回フレームFR)の下面との間に配置される。
【0049】
図示例では、第1被締結体は旋回フレームFRであり、第2被締結体はカウンタウエイトCWであるが、第1被締結体は、ハウスフレーム等、旋回フレームFR以外の部材であってもよく、第2被締結体は、ハウスフレーム等、カウンタウエイトCW以外の部材であってもよい。また、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に用いられる締結部品(ボルトBT)の数は複数(例えば五つ)であってもよい。この場合、演算装置CDは、複数の締結部品(ボルトBT)のそれぞれに関し、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適したワッシャWSの形状を導き出してもよい。
【0050】
このような、二つの部材間の締結に適したワッシャWSの形状を導き出す構成により、組み立て支援システムSYSは、第1被締結体(旋回フレームFR)と第2被締結体(カウンタウエイトCW)とが締結されたときに、締結部品(ボルトBT)に曲げ応力が作用したり、或いは、座面(ボルト座面BF)の片当たりが発生したりして不適切な締結が行われてしまうのを抑制できるという効果をもたらす。また、組み立て支援システムSYSは、締結部品(ボルトBT)の損傷を抑制でき、ひいては、作業機械の機体の長寿命化に貢献できるという効果をもたらす。
【0051】
また、本開示の実施形態に係る組み立て支援システムSYSは、測定装置MDが測定した複数の第1被締結体(旋回フレームFR)のそれぞれの形状と測定装置MDが測定した複数の第2被締結体(カウンタウエイトCW)のそれぞれの形状とに基づき、複数の第1被締結体(旋回フレームFR)のそれぞれと複数の第2被締結体(カウンタウエイトCW)のそれぞれとを組み合わせたときの、締結部品(ボルトBT)の座面(ボルト座面BF)に対向する第1被締結体(旋回フレームFR)の対向面(下面)の、座面(ボルト座面BF)に対する傾き角度θを算出し、その傾き角度θに基づいて複数の第1被締結体(旋回フレームFR)と複数の第2被締結体(カウンタウエイトCW)との間の最適な組み合わせを導き出す演算装置CDと、を有していてもよい。
【0052】
例えば、複数の第1被締結体は、2台のショベルを組み立てるために用意された、2つの旋回フレームFR(第1旋回フレームFR1及び第2旋回フレームFR2)であってもよく、複数の第2被締結体は、2台のショベルを組み立てるために用意された、2つのカウンタウエイトCW(第1カウンタウエイトCW1及び第2カウンタウエイトCW2)であってもよい。この場合、演算装置CDは、第1旋回フレームFR1と第1カウンタウエイトCW1とを組み合わせたときの傾き角度θ、第1旋回フレームFR1と第2カウンタウエイトCW2とを組み合わせたときの傾き角度θ、第2旋回フレームFR2と第1カウンタウエイトCW1とを組み合わせたときの傾き角度θ、及び、第2旋回フレームFR2と第2カウンタウエイトCW2とを組み合わせたときの傾き角度θをそれぞれ算出する。演算装置CDは、これらの算出した傾き角度θに基づき、二通りの組み合わせのうちの何れの組み合わせが最適であるかを判断する。二通りの組み合わせは、第1旋回フレームFR1と第1カウンタウエイトCW1とを締結し、且つ、第2旋回フレームFR2と第2カウンタウエイトCW2とを締結する第1の組み合わせ、及び、第1旋回フレームFR1と第2カウンタウエイトCW2とを締結し、且つ、第2旋回フレームFR2と第1カウンタウエイトCW1とを締結する第2の組み合わせである。
【0053】
演算装置CDは、例えば、第1の組み合わせが採用されたときの傾き角度θと、第2の組み合わせが採用されたときの傾き角度θとをそれぞれ算出し、傾き角度θが小さい方の組み合わせを最適な組み合わせとして導き出す。なお、演算装置CDは、三通り以上の組み合わせがある場合であっても、同様の方法で最適な組み合わせを導き出すことができる。また、演算装置CDは、最適な組み合わせの導出とともに、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に適したワッシャWSの形状を導き出してもよい。
【0054】
また、演算装置CDは、旋回フレームFRとカウンタウエイトCWとの締結に用いられる複数の締結部品(ボルトBT)のそれぞれに関して算出した傾き角度θの統計値に基づき、最適な組み合わせを導き出してもよい。傾き角度θの統計値は、例えば、平均値、最大値、最小値、又は中央値等である。例えば、演算装置CDは、第1の組み合わせを採用した場合の複数の締結部品(ボルトBT)に関する傾き角度θの最大値と、第2の組み合わせを採用した場合の複数の締結部品(ボルトBT)に関する傾き角度θの最大値とを比較し、傾き角度θの最大値が小さい方の組み合わせを最適な組み合わせとして導き出してもよい。
【0055】
このような、二つの部材の最適な組み合わせを導き出す構成により、組み立て支援システムSYSは、第1被締結体(旋回フレームFR)と第2被締結体(カウンタウエイトCW)とが締結されたときに、締結部品(ボルトBT)に曲げ応力が作用したり、或いは、座面(ボルト座面BF)の片当たりが発生したりして不適切な締結が行われてしまうのを抑制できるという効果をもたらす。また、組み立て支援システムSYSは、締結部品(ボルトBT)の損傷を抑制でき、ひいては、作業機械の機体の長寿命化に貢献できるという効果をもたらす。
【0056】
また、本開示の実施形態に係る組み立て支援方法は、締結部品(ボルトBT)及びワッシャWSを用いて締結される第1被締結体(旋回フレームFR)と第2被締結体(カウンタウエイトCW)とを含む作業機械(ショベル100)の組み立てを支援する方法である。この方法は、
図6に示すように、第1被締結体(旋回フレームFR)及び第2被締結体(カウンタウエイトCW)のそれぞれの形状を測定する工程(ステップST1)と、測定した第1被締結体(旋回フレームFR)の形状と測定した第2被締結体(カウンタウエイトCW)の形状とに基づき、座面(ボルト座面BF)に対向する第1被締結体(旋回フレームFR)の対向面(下面)の、座面(ボルト座面BF)に対する傾き角度θを算出する工程(ステップST2)と、傾き角度θに基づいて第1被締結体(旋回フレームFR)と第2被締結体(カウンタウエイトCW)との締結に適したワッシャWSの形状を導き出す工程(ステップST3)と、を有していてもよい。
【0057】
また、本開示の実施形態に係る組み立て支援方法は、
図6に示すように、複数の第1被締結体(旋回フレームFR)及び複数の第2被締結体(カウンタウエイトCW)のそれぞれの形状を測定する工程(ステップST1)と、測定した複数の第1被締結体(旋回フレームFR)の形状と測定した複数の第2被締結体(カウンタウエイトCW)の形状とに基づき、複数の第1被締結体(旋回フレームFR)のそれぞれと複数の第2被締結体(カウンタウエイトCW)のそれぞれとを組み合わせたときの、座面(ボルト座面BF)に対向する第1被締結体(旋回フレームFR)の対向面(下面)の、座面(ボルト座面BF)に対する傾き角度θを算出する工程(ステップST2)と、傾き角度θに基づいて複数の第1被締結体(旋回フレームFR)と複数の第2被締結体(カウンタウエイトCW)との間の最適な組み合わせを導き出す工程(ステップST3)と、を有していてもよい。
【0058】
これらの方法により、締結部品(ボルトBT)による第1被締結体(旋回フレームFR)と第2被締結体(カウンタウエイトCW)の締結を行う作業者は、第1被締結体(旋回フレームFR)と第2被締結体(カウンタウエイトCW)とが締結されたときに、締結部品(ボルトBT)に曲げ応力が作用したり、或いは、座面(ボルト座面BF)の片当たりが発生したりするといった不適切な締結が行われてしまうのを抑制できる。また、作業者は、締結部品(ボルトBT)の損傷を抑制でき、ひいては、作業機械の機体の長寿命化を図ることができる。
【0059】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、後述する実施形態に制限されることもない。上述した或いは後述する実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形又は置換等が適用され得る。また、別々に説明された特徴は、技術的な矛盾が生じない限り、組み合わせが可能である。
【0060】
例えば、上述の実施形態は、作業機械の一例であるショベル100に関するが、作業機械は、アスファルトフィニッシャ、ジブクレーン若しくは門型クレーン等のクレーン、フォークリフト、又はロードローラ等であってもよい。例えば、作業機械がアスファルトフィニッシャである場合、第1被締結体は、走行機構であるトラクタの下部フレームであってもよく、第2被締結体は、舗装材を受け入れるためのホッパの下部構造体であってもよい。
【符号の説明】
【0061】
1・・・下部走行体 2・・・旋回機構 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10・・・キャビン 11・・・動力源 100・・・ショベル BF・・・ボルト座面 BS・・・ボス BT・・・ボルト BX・・・軸線 CD・・・演算装置 CF・・・接触面 CL・・・底面 CP・・・中心 CW・・・カウンタウエイト FH・・・雌ネジ穴 FR・・・旋回フレーム HL・・・貫通孔 MC・・・メインカバー MD・・・測定装置 MP1・・・第1測定点ペア MP1a・・・第1外側測定点 MP1b・・・第1内側測定点 MP2・・・第2測定点ペア MP2a・・・第2外側測定点 MP2b・・・第2内側測定点 MP3・・・第3測定点ペア MP3a・・・第3外側測定点 MP3b・・・第3内側測定点 MP4・・・第4測定点ペア MP4a・・・第4外側測定点 MP4b・・・第4内側測定点 MP5・・・第5測定点ペア MP5a・・・第5外側測定点 MP5b・・・第5内側測定点 MP6・・・第6測定点ペア MP6a・・・第6外側測定点 MP6b・・・第6内側測定点 MP7・・・第7測定点ペア MP7a・・・第7外側測定点 MP7b・・・第7内側測定点 MP8・・・第8測定点ペア MP8a・・・第8外側測定点 MP8b・・・第8内側測定点 OD・・・出力装置 SYS・・・組み立て支援システム WS・・・ワッシャ