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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171815
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】送風機
(51)【国際特許分類】
   F24H 3/04 20220101AFI20241205BHJP
【FI】
F24H3/04 302
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089055
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】500201602
【氏名又は名称】シロカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金井 まり
(72)【発明者】
【氏名】川島 慶輔
【テーマコード(参考)】
3L028
【Fターム(参考)】
3L028AA04
3L028BD01
3L028CC04
(57)【要約】
【課題】送風機のコストの点で有利な技術を提供する。
【解決手段】送風機は、吹出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられ、空気を送出するファンと、前記筐体内に設けられ、前記ファンから送出された空気を加熱するためのヒータと、前記ヒータを回転駆動することにより、前記ヒータの配置状態を、前記ファンと前記吹出口との間の空気流路上に前記ヒータが配置されている第1状態と、前記空気流路上から前記ヒータを退避させている第2状態とで切り替える切替機構と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹出口を有する筐体と、
前記筐体内に設けられ、空気を送出するファンと、
前記筐体内に設けられ、前記ファンから送出された空気を加熱するためのヒータと、
前記ヒータを回転駆動することにより、前記ヒータの配置状態を、前記ファンと前記吹出口との間の空気流路上に前記ヒータが配置されている第1状態と、前記空気流路上から前記ヒータを退避させている第2状態とで切り替える切替機構と、
を備えることを特徴とする送風機。
【請求項2】
前記切替機構は、前記ヒータの端部に固定された回転シャフトを回転させることによって前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【請求項3】
前記切替機構は、前記ヒータの配置状態を前記第1状態から前記第2状態に切り替える場合、前記吹出口から離れる方向に前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【請求項4】
前記ヒータは、矩形形状を有し、
前記切替機構は、前記ヒータの長手方向に平行な回転軸を中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【請求項5】
前記筐体は、前記吹出口が設けられた面を有し、
前記切替機構は、前記面に沿って延びる回転軸を中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【請求項6】
前記第1状態において、前記ヒータは、前記吹出口に対向するように配置され、
前記第2状態において、前記ヒータは、前記空気流路の上方に配置され、
前記切替機構は、前記ヒータの上部を回転中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送風機。
【請求項7】
前記第1状態において、前記ヒータは、前記吹出口に対向するように配置され、
前記第2状態において、前記ヒータは、前記空気流路の下方に配置され、
前記切替機構は、前記ヒータの下部を回転中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送風機。
【請求項8】
前記第1状態において、前記ヒータは、前記吹出口に対向するように配置され、
前記第2状態において、前記ヒータは、前記空気流路の側方に配置され、
前記切替機構は、前記ヒータの側部を回転中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送風機。
【請求項9】
前記第1状態では、前記ファンの動作中に前記ヒータが通電され、
前記第2状態では、前記ファンの動作中に前記ヒータが通電されない、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送風機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、送風口から温風または冷風を送出することができる冷暖両用ファンが開示されている。当該冷暖両用ファンにおいて、送風口から温風を送出する際には、送風口に近接する方向に発熱体(発熱体ホルダ)を並進移動させることにより、送風口に対向する位置に発熱体を配置する。一方、送風口から冷風を送出する際には、送風口から離間する方向に発熱体を並進移動させることにより、送風口に対向する位置から発熱体を退出させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3199136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているように発熱体を並進移動させる構成では、発熱体をスライドさせるためのレールや、モータの回転駆動を並進駆動に変換するための機構などの部品を設ける必要がある。そのため、送風機の部品点数が増加し、装置コストの点で不利になりうる。
【0005】
そこで、本発明は、送風機のコストの点で有利な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての送風機は、吹出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられ、空気を送出するファンと、前記筐体内に設けられ、前記ファンから送出された空気を加熱するためのヒータと、前記ヒータを回転駆動することにより、前記ヒータの配置状態を、前記ファンと前記吹出口との間の空気流路上に前記ヒータが配置されている第1状態と、前記空気流路上から前記ヒータを退避させている第2状態とで切り替える切替機構と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、送風機のコストの点で有利な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】送風機の外観の一例を示す図
図2】第1実施形態における本体部の内部構成を示す断面図(温風モード)
図3】第1実施形態における本体部の内部構成を示す斜視図(温風モード)
図4】第1実施形態における本体部の内部構成を示す断面図(送風モード)
図5】第1実施形態における本体部の内部構成を示す斜視図(送風モード)
図6】第2実施形態における本体部の内部構成を示す断面図
図7】第3実施形態における本体部の内部構成を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<第1実施形態>
本発明に係る第1実施形態の送風機100について説明する。図1は、本実施形態の送風機100の外観の一例を示す概略図である。本実施形態の送風機100は、本体部10と、ベース部20と、支持部30(支柱)とを備えうる。本体部10は、支持部30によって上下方向に回動(首振り)可能に支持されている。支持部30は、床面に設置されるベース部20に固定されている。ベース部20には、ユーザによって各種設定(例えば動作モード)を入力するためにユーザによって操作される操作部21が設けられている。
【0011】
本体部10は、後述するファン12およびヒータ(発熱体)13を収容する筐体11を含む。筐体11の前面12a(前面パネル)には、空気を吹き出すための吹出口11bが設けられている。また、筐体11の側面には、筐体11内に空気を取り込むための吸気口11cが設けられている。なお、本実施形態のXYZ座標系は、本体部10のXYZ方向を示すために用いられている。即ち、ベース部20に対して本体部10が上下方向に回動した場合であっても、その本体部10の回動に合わせてXYZ座標系も変化しうる。具体的には、本体部10は、吹出口11bが設けられている前面12aをYZ平面とするXYZ座標系で表される。
【0012】
本実施形態の送風機100は、温風モードおよび送風モードで動作可能に構成される。温風モードは、後述するヒータ13によって加熱した空気を吹出口11bから吹き出すモードである。送風モードは、ヒータ13によって空気を加熱せずに吹出口11bから空気を吹き出すモードである。温風モードと送風モードとの切り替え(選択)は、ユーザによる操作部21の操作によって行われうる。
【0013】
図2図3は、温風モードにおける本体部10の内部構成を模式的に示した図である。図2は、本体部10の内部構成を側方から見たときの断面図を示しており、図3は、本体部10の内部構成の斜視図を示している。図2図3に示されるように、本体部10は、筐体11の吸気口11cから取り込まれた空気を吹出口11bに向けて送出するファン12と、ファン12から吹き出された空気を加熱するヒータ13とを筐体11内に備える。また、本体部10は、制御部16を備えうる。制御部16は、例えば1以上のプロセッサおよびメモリを有し、送風機100の送風動作を制御する。当該プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、或いはマイクロコントローラでありうる。なお、本実施形態の場合、制御部16は、本体部10に設けられているが、それに限られず、ベース部20に設けられていてもよい。なお、破線矢印Aは、ファン12から送出された空気の流れを表している。
【0014】
温風モードでは、ヒータ13は、図2図3に示されるように、吹出口11bに対向するようにファン12と吹出口11bとの間の空気流路上に配置される。即ち、ヒータ13の配置状態が、ファン12と吹出口11との空気流路上にヒータ13が配置された状態(以下、第1状態と表記することがある)となる。そして、第1状態のヒータ13は、ファン12の動作中に通電されて発熱し、ファン12から吹き出された空気を通過させることによって当該空気を加熱する。これにより、吹出口11bから温風を吹き出すことができる。
【0015】
一方、送風モードでは、前述したように、ヒータ13によって空気を加熱せずに吹出口11bから空気を吹き出す。このとき、ファン12と吹出口11bとの間の空気流路上にヒータ13が配置されていると、ファン12から送出された空気の流速(風速)や流量(風量)がヒータ13によって低減され、吹出口11bから空気を効率よく吹き出すことが困難になりうる。したがって、送風モードでは、ファン12と吹出口11bとの間の空気流路上からヒータ13を退避させること、即ち、ヒータ13の配置状態を、当該空気流路上からヒータ13を退避させている状態(以下、第2状態と表記することがある)にすることが望ましい。そこで、本実施形態の送風機100(本体部10)は、ヒータ13を回転駆動することによりヒータ13の配置状態を第1状態と第2状態とで切り替える切替機構14(駆動機構)が設けられている。
【0016】
図4図5は、送風モードにおける本体部10の内部構成を模式的に示した図である。図4は、本体部10の内部構成を側方から見たときの断面図を示しており、図5は、本体部10の内部構成の斜視図を示している。本実施形態の場合、第2状態におけるヒータ13は、ファン12と吹出口11bとの間の空気流路の上方に配置される。なお、送風モードでは、ファン12の動作中にヒータ13への通電は行われない。
【0017】
切替機構14は、例えばモータなどのアクチュエータを含み、ヒータ13の端部(本実施形態では上部)を回転中心Cとしてヒータ13を回転駆動することにより、ヒータ13の配置状態を第1状態と第2状態とで切り替えるように構成されている。本実施形態の場合、ヒータ13は矩形形状を有しており、切替機構14は、矩形形状を有するヒータ13の長手方向に平行な回転軸を中心としてヒータ13を回転駆動するように構成されている。具体的には、ヒータ13の上部に回転シャフト15が固定されている。切替機構14は、当該回転シャフト15を回転させることによってヒータ13を回転駆動する。ヒータ13の配置状態を第1状態から第2状態に切り替える場合、切替機構14は、吹出口11bから離れる方向にヒータ13を回転駆動する。これにより、ファン12と吹出口11bとの間の空気流路の上方にヒータ13を退避させることができる。
【0018】
本実施形態のように切替機構14によりヒータ13を回転駆動する構成では、ヒータを並進駆動させる従来の構成に比べ、ヒータをスライドさせるためのレールや、モータの回転駆動を並進駆動に変換するための機構などの部品を設ける必要がない。そのため、送風機100の部品点数を削減することができ、装置コストの点で有利である。また、送風機100についての所望の外観デザインによっては、ヒータを並進駆動すると、当該ヒータを空気流路上から退避させるための空間を送風機100内(筐体11)内に確保することが困難になる場合がある。このような場合であっても、本実施形態の構成を採用すれば当該空間を確保可能となることがある。即ち、送風機100の外観デザインの設計自由度を広げることができる。
【0019】
<第2実施形態>
本発明に係る第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態では、第2状態におけるヒータ13が、ファン12と吹出口11bとの間の空気流路の上方に配置される例を説明した。本実施形態では、第2状態におけるヒータ13が、ファン12と吹出口11bとの間の空気流路の下方に配置される例を説明する。なお、本実施形態は第1実施形態を基本的に引き継ぐものであり、以下で言及する事項以外は第1実施形態に従いうる。
【0020】
図6は、本実施形態における本体部10の内部構成を模式的に示した図である。図6(a)は、温風モード(第1状態)における本体部10の内部構成を側方から見たときの断面図を示しており、図6(b)は、送風モード(第2状態)における本体部10の内部構成を側方から見たときの断面図を示している。本実施形態の送風機100(本体部10)では、図6(a)~(b)に示されるように、切替機構14は、ヒータ13の下部に固定された回転シャフト15を回転することにより、ヒータ13の下部を回転中心Cとしてヒータ13を回転駆動する。これにより、ファン12と吹出口11bとの間の空気流路の下方にヒータ13を退避させることができる。
【0021】
<第3実施形態>
本発明に係る第3実施形態について説明する。本実施形態では、第2状態におけるヒータ13が、ファン12と吹出口11bとの間の空気流路の側方に配置される例を説明する。なお、本実施形態は第1実施形態を基本的に引き継ぐものであり、以下で言及する事項以外は第1実施形態に従いうる。
【0022】
図7は、本実施形態における本体部10の内部構成を模式的に示した図であり、本体部10の内部構成を上方から見たときの断面図を示している。本実施形態の送風機100(本体部10)では、図7に示されるように、切替機構14は、ヒータ13の側部に固定された回転シャフト15を回転することにより、ヒータ13の側部を回転中心Cとしてヒータ13を回転駆動する。図7の例では、ヒータ13は、左右方向(Y方向)において複数(2つ)の部分に分割されており、切替機構14は、ヒータ13における2つの部分を左右に開くようにヒータ13の各部分を回転駆動する。これにより、ファン12と吹出口11bとの間の空気流路の側方にヒータ13を退避させることができる。なお、本実施形態では、ヒータ13が複数(2つ)の部分に分割されている例を示したが、それに限られるものではなく、ヒータ13は分割されていなくてもよい。
【0023】
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。
【符号の説明】
【0024】
10:本体部、11:筐体、11a:前面、11b:吹出口、11c:吸気口、12:ファン、13:ヒータ、14:切替機構(駆動機構)、15:回転シャフト、16:制御部、100:送風機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-11-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風機であって、
吹出口を有する筐体と、
前記筐体内に設けられ、空気を送出するファンと、
前記筐体内に設けられ、前記ファンから送出された空気を加熱するためのヒータと、
前記ヒータを回転駆動することにより、前記ヒータの配置状態を、前記ファンと前記吹出口との間の空気流路上に前記ヒータが配置されている第1状態と、前記空気流路上から前記ヒータを退避させている第2状態とで切り替えるアクチュエータと、
前記送風機の動作モードを選択するためにユーザによって操作される操作部と、
前記操作部を介して選択された動作モードで前記送風機を制御する制御部と、
を備え
前記送風機は、動作モードとして、前記ファンから送出された空気を前記ヒータにより加熱して前記吹出口から吹き出す第1モードと、前記ファンから送出された空気を前記ヒータにより加熱せずに前記吹出口から吹き出す第2モードとを含み、
前記制御部は、前記操作部を介して前記第1モードが選択された場合には前記ヒータの配置状態が前記第1状態になるように前記アクチュエータを制御し、前記操作部を介して前記第2モードが選択された場合には前記ヒータの配置状態が前記第2状態になるように前記アクチュエータを制御する、ことを特徴とする送風機。
【請求項2】
前記アクチュエータは、前記ヒータの端部に固定された回転シャフトを回転させることによって前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【請求項3】
前記アクチュエータは、前記ヒータの配置状態を前記第1状態から前記第2状態に切り替える場合、前記吹出口から離れる方向に前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【請求項4】
前記ヒータは、矩形形状を有し、
前記アクチュエータは、前記ヒータの長手方向に平行な回転軸を中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【請求項5】
前記筐体は、前記吹出口が設けられた面を有し、
前記アクチュエータは、前記面に沿って延びる回転軸を中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【請求項6】
前記第1状態において、前記ヒータは、前記吹出口に対向するように配置され、
前記第2状態において、前記ヒータは、前記空気流路の上方に配置され、
前記アクチュエータは、前記ヒータの上部を回転中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送風機。
【請求項7】
前記第1状態において、前記ヒータは、前記吹出口に対向するように配置され、
前記第2状態において、前記ヒータは、前記空気流路の下方に配置され、
前記アクチュエータは、前記ヒータの下部を回転中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送風機。
【請求項8】
前記第1状態において、前記ヒータは、前記吹出口に対向するように配置され、
前記第2状態において、前記ヒータは、前記空気流路の側方に配置され、
前記アクチュエータは、前記ヒータの側部を回転中心として前記ヒータを回転駆動する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送風機。
【請求項9】
前記第1状態では、前記ファンの動作中に前記ヒータが通電され、
前記第2状態では、前記ファンの動作中に前記ヒータが通電されない、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送風機。
【請求項10】
前記ヒータは、第1部分と第2部分とを含む複数の部分に分割されており、
前記アクチュエータは、前記第1部分の端部に固定された第1回転シャフトを回転させることによって前記第1部分を回転駆動するとともに、前記第2部分の端部に固定された第2回転シャフトを回転させることによって前記第2部分を回転駆動し、
前記第1回転シャフトと前記第2回転シャフトとは、前記第2状態において前記第1部分と前記第2部分とが前記空気流路を挟んで反対側に退避するように配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての送風機は、吹出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられ、空気を送出するファンと、前記筐体内に設けられ、前記ファンから送出された空気を加熱するためのヒータと、前記ヒータを回転駆動することにより、前記ヒータの配置状態を、前記ファンと前記吹出口との間の空気流路上に前記ヒータが配置されている第1状態と、前記空気流路上から前記ヒータを退避させている第2状態とで切り替えるアクチュエータと、前記送風機の動作モードを選択するためにユーザによって操作される操作部と、前記操作部を介して選択された動作モードで前記送風機を制御する制御部と、を備え、前記送風機は、動作モードとして、前記ファンから送出された空気を前記ヒータにより加熱して前記吹出口から吹き出す第1モードと、前記ファンから送出された空気を前記ヒータにより加熱せずに前記吹出口から吹き出す第2モードとを含み、前記制御部は、前記操作部を介して前記第1モードが選択された場合には前記ヒータの配置状態が前記第1状態になるように前記アクチュエータを制御し、前記操作部を介して前記第2モードが選択された場合には前記ヒータの配置状態が前記第2状態になるように前記アクチュエータを制御する、ことを特徴とする。