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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171832
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】リモコンシステム
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/04 20060101AFI20241205BHJP
   H01H 9/02 20060101ALI20241205BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20241205BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20241205BHJP
【FI】
F21V23/04 500
H01H9/02 Z
H05K5/02 E
H05B47/19
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089082
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平崎 琢也
(72)【発明者】
【氏名】長濱 愛珠咲
【テーマコード(参考)】
3K014
3K273
4E360
5G052
【Fターム(参考)】
3K014GA00
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA41
3K273TA54
3K273TA62
3K273UA16
3K273UA29
3K273VA01
3K273VA02
3K273VA03
3K273VA05
3K273VA06
4E360AB04
4E360BA08
4E360BD02
4E360BD05
4E360EA12
4E360EA24
4E360EB02
4E360EC05
4E360EC12
4E360ED02
4E360ED03
4E360ED12
4E360ED23
4E360ED24
4E360FA02
4E360FA12
4E360FA13
4E360GA04
4E360GA31
4E360GA46
4E360GB33
4E360GC08
4E360GC20
5G052AA40
5G052HC08
5G052HD01
(57)【要約】
【課題】本開示は、通信性能の低下を抑制することを目的とする。
【解決手段】リモコンシステム1は、照明装置に関する制御を行うための無線信号を送信する。リモコンシステム1は、アンテナと、筐体C1と、永久磁石と、を備える。アンテナは、無線信号を送信する。筐体C1は、アンテナを保持する。永久磁石は、磁性体M1に吸着し、筐体C1を磁性体M1に固定する。筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナの少なくとも一部は、永久磁石と重ならない位置に配置されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明装置に関する制御を行うための無線信号を送信するリモコンシステムであって、
前記無線信号を送信するアンテナと、
前記アンテナを保持する筐体と、
磁性体に吸着し、前記筐体を前記磁性体に固定する永久磁石と、を備え、
前記筐体の厚さ方向から見て、前記アンテナの少なくとも一部は、前記永久磁石と重ならない位置に配置されている、
リモコンシステム。
【請求項2】
前記筐体の前記厚さ方向から見て、前記アンテナの全体が、前記永久磁石と重ならない位置に配置されている、
請求項1に記載のリモコンシステム。
【請求項3】
前記永久磁石である第1の永久磁石とは別の、第2の永久磁石を更に備え、
前記筐体の前記厚さ方向から見て、前記アンテナの少なくとも一部は、前記第2の永久磁石と重ならない位置に配置されており、
前記筐体の前記厚さ方向から見て、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、前記筐体の長手方向に互いに間隔をあけて配置されている、
請求項1に記載のリモコンシステム。
【請求項4】
前記筐体の前記厚さ方向から見て、前記アンテナの全体が、前記第1の永久磁石及び前記第2の永久磁石と重ならない位置に配置されている、
請求項3に記載のリモコンシステム。
【請求項5】
前記アンテナは、ミアンダ型アンテナである、
請求項1に記載のリモコンシステム。
【請求項6】
前記アンテナと、前記筐体と、を有するリモコンと、
前記永久磁石と、前記永久磁石を保持し前記筐体を着脱可能に保持するホルダ本体と、を有するホルダと、を備える、
請求項1に記載のリモコンシステム。
【請求項7】
前記ホルダ本体は、前面と、後面と、を含み、
前記筐体は、前記ホルダ本体の前記前面において保持され、
前記永久磁石は、前記ホルダ本体の前記後面において保持される、
請求項6に記載のリモコンシステム。
【請求項8】
前記筐体は、電池を収容する電池収容部を含み、
前記永久磁石の少なくとも一部は、前記筐体の前記厚さ方向において前記電池収容部の少なくとも一部と重なる位置に配置されている、
請求項6に記載のリモコンシステム。
【請求項9】
前記永久磁石と嵌合する嵌合部を更に備え、
前記永久磁石は、第1方向にスライドすることで、
前記嵌合部と嵌合し、かつ、前記第1方向と交差する第2方向において前記嵌合部と対向する位置に配置される、
請求項1に記載のリモコンシステム。
【請求項10】
前記永久磁石は、前記筐体の前記厚さ方向と交差する前記第1方向にスライドすることで、
前記嵌合部と嵌合し、かつ、前記第1方向及び前記筐体の前記厚さ方向の両方と交差する前記第2方向において前記嵌合部と対向する位置に配置される、
請求項9に記載のリモコンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般にリモコンシステムに関し、より詳細には、照明装置に関する制御を行うための無線信号を送信するリモコンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の調光機能付スイッチは、ワイヤレスリモコンと、ピアノハンドルと、を備える。ワイヤレスリモコンをピアノハンドルの取付部に取り付けると、ワイヤレスリモコンのケース内部に納装された鉄片が、ピアノハンドルの背面に取着された永久磁石によって吸着され、ワイヤレスリモコンがピアノハンドルに保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-179350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、通信性能の低下を抑制できるリモコンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係るリモコンシステムは、照明装置に関する制御を行うための無線信号を送信する。前記リモコンシステムは、アンテナと、筐体と、永久磁石と、を備える。前記アンテナは、前記無線信号を送信する。前記筐体は、前記アンテナを保持する。前記永久磁石は、磁性体に吸着し、前記筐体を前記磁性体に固定する。前記筐体の厚さ方向から見て、前記アンテナの少なくとも一部は、前記永久磁石と重ならない位置に配置されている。
【発明の効果】
【0006】
本開示には、通信性能の低下を抑制できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、一実施形態に係るリモコンシステムの斜視図である。
図2図2は、同上のリモコンシステムの前側から見た分解斜視図である。
図3図3は、同上のリモコンシステムの後側から見た分解斜視図である。
図4図4は、同上のリモコンシステムのリモコンの分解斜視図である。
図5図5は、同上のリモコンシステムの基板モジュールの背面図である。
図6図6は、同上のリモコンシステムの背面図である。
図7図7は、同上のリモコンシステムのホルダの後側から見た分解斜視図である。
図8図8は、図6のVIII-VIII線に対応する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施形態)
以下、実施形態に係るリモコンシステム1について、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0009】
(概要)
図1に、本実施形態のリモコンシステム1を示す。リモコンシステム1は、照明装置に関する制御を行うための無線信号を送信する。一例として、無線信号の周波数帯は、2.4GHz帯である。
【0010】
照明装置に関する制御は、照明装置を対象として行う制御を含み得る。照明装置を対象として行う制御は、点灯と消灯との切替え、調光、及び、色温度の制御等である。
【0011】
また、照明装置に関する制御は、照明装置に付属する装置を対象として行う制御を含み得る。明るさセンサで検知された明るさに基づいて照明装置が制御される場合に、照明装置に関する制御は、明るさセンサの制御を含み得る。また、照明装置に関する制御は、スケジューラを制御して、照明装置の制御スケジュールを設定することを含み得る。制御スケジュールは、時間帯ごとの照明装置の制御の内容を指定する。照明装置は、制御スケジュールに基づいて制御される。
【0012】
リモコンシステム1は、筐体C1を備える。筐体C1の形状は、直方体状である。本開示では、筐体C1の厚さ方向、すなわち、筐体C1のうち長さが最も短い方向を前後方向と規定する。また、厚さ方向から見て、筐体C1の長手方向を上下方向と規定する。また、厚さ方向から見て、筐体C1の短手方向を左右方向と規定する。ただし、これらの規定は、リモコンシステム1の使用方向を限定する趣旨ではない。また、図1等における前後、左右、上下を表す矢印はそれぞれ、説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
【0013】
リモコンシステム1は、アンテナ42(図5参照)と、筐体C1と、永久磁石8(図3参照)と、を備える。アンテナ42は、無線信号を送信する。筐体C1は、アンテナ42を保持する。永久磁石8は、磁性体M1(図1参照)に吸着し、筐体C1を磁性体M1に固定する。
【0014】
図6は、リモコンシステム1を筐体C1の厚さ方向から見た図である。筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42の少なくとも一部は、永久磁石8と重ならない位置に配置されている。
【0015】
上記の構成によれば、永久磁石8を介して、筐体C1を磁性体M1に固定することができるので、リモコンシステム1の使い勝手が良くなる。また、アンテナ42の少なくとも一部が、永久磁石8と重ならない位置に配置されているので、永久磁石8の周囲に生じる磁界の影響によるアンテナ42の通信性能の低下を抑制できる。
【0016】
筐体C1を固定する対象の磁性体M1は、特に限定されない。一例として、磁性体M1は、マグネットボード、机、棚、又は、ロッカー等である。
【0017】
(詳細)
(1)全体構成
以下では、リモコンシステム1について、より詳細に説明する。
【0018】
図1図3に示すように、リモコンシステム1は、リモコン2(リモートコントローラ)と、ホルダ6と、を備える。リモコン2は、アンテナ42(図4参照)と、筐体C1と、を有する。ホルダ6は、永久磁石8と、ホルダ本体7と、を有する。ホルダ本体7は、永久磁石8を保持する。また、ホルダ本体7は、筐体C1を着脱可能に保持する。より詳細には、ホルダ本体7の上部に設けられた開口部OP1を通して、筐体C1がホルダ本体7の内側に挿入されることで、筐体C1がホルダ本体7に保持される。また、筐体C1は、開口部OP1を通してホルダ本体7から取り出される。
【0019】
ホルダ本体7は、永久磁石8を介して磁性体M1に固定される。また、ホルダ本体7にリモコン2の筐体C1が保持される。これにより、筐体C1は、ホルダ本体7を介して磁性体M1に固定される。なお、永久磁石8を介してホルダ本体7を磁性体M1に固定する操作と、ホルダ本体7に筐体C1を保持する操作とは、いずれが先に行われてもよい。
【0020】
ホルダ6は磁力により磁性体M1に固定されるので、ユーザは、ホルダ6の設置場所を容易に変更できる。また、ユーザは、ホルダ6からリモコン2を取り出してリモコン2を操作することもできるし、ホルダ6がリモコン2を保持した状態で、ホルダ6ごとリモコン2を手に取り操作することもできる。
【0021】
図4に示すように、リモコン2は、筐体C1と、基板モジュール4と、を有する。図5に示すように、基板モジュール4は、アンテナ42を含む。
【0022】
図3に示すように、ホルダ6は、永久磁石8を2つ有する。以下では、一方の永久磁石8を第1の永久磁石8aとも呼ぶ。また、他方の永久磁石8を第2の永久磁石8bとも呼ぶ。
【0023】
(2)リモコン
(2.1)基板モジュール
図4図5に示すように、リモコン2の基板モジュール4は、基板40と、複数(図4では6つ)の操作部41と、アンテナユニットU1と、を有する。
【0024】
基板40は、例えば、ガラスエポキシ基板又はシリコン基板等のリジッド基板である。基板40の厚さ方向は、前後方向に沿っている。基板40の厚さ方向から見て、基板40の形状は、長方形状である。基板40の厚さ方向から見て、基板40の長手方向は、上下方向に沿っている。基板40の厚さ方向から見て、基板40の短手方向は、左右方向に沿っている。
【0025】
基板40は、前面40Fと、後面40Bと、を有する。複数の操作部41は、前面40Fに配置されている。複数の操作部41の各々は、例えば、釦である。アンテナユニットU1は、後面40Bに配置されている。
【0026】
アンテナユニットU1は、アンテナ42と、制御IC43と、配線部44と、を含む。
【0027】
アンテナ42は、基板40の上端と下端とのいずれとも間隔をあけた位置に配置されている。また、アンテナ42は、基板40の右端付近に配置されている。
【0028】
アンテナ42は、ミアンダ型アンテナである。ミアンダ型アンテナは、クランク状(ジグザグ状)の形状を特徴とするアンテナである。より詳細には、ミアンダ型アンテナは、矩形波状の形状である。アンテナ42は、矩形波の高さ(強度)方向に相当する方向が、左右方向に沿う向きに配置されている。また、アンテナ42は、矩形波の進行方向に相当する方向が、上下方向に沿う向きに配置されている。
【0029】
制御IC43は、アンテナ42に駆動電圧を印加する。より詳細には、制御IC43は、複数の操作部41のうち少なくとも1つの操作部41に対する操作に応じて、アンテナ42に駆動電圧を印加する。これにより、アンテナ42が無線信号を送信する。
【0030】
配線部44は、例えば、プリント配線である。配線部44は、アンテナ42と制御IC43とを電気的に接続している。
【0031】
(2.2)筐体
図4に示すように、筐体C1は、パネル3と、背面部5と、を有する。また、筐体C1は、非磁性材料(例えば、合成樹脂)から形成されている。
【0032】
背面部5は、ベース50と、電池収容部51と、蓋52と、を備える。
【0033】
ベース50の形状は、前面に開口部OP5を有する直方体状である。ベース50は、基板モジュール4を収容している。
【0034】
ベース50の厚さ方向、すなわち、ベース50のうち長さが最も短い方向は、前後方向に沿っている。ベース50の厚さ方向から見て、ベース50の長手方向は、上下方向に沿っている。ベース50の厚さ方向から見て、ベース50の短手方向は、左右方向に沿っている。
【0035】
ベース50は、左側面及び右側面にそれぞれ、上下方向に延びた溝部501(図3参照)を有する。
【0036】
電池収容部51は、2つの電池B1を収容する。電池収容部51は、ベース50の内部に配置されている。電池収容部51は、ベース50の下端付近に配置されている。
【0037】
蓋52は、ベース50の後面に取り付けられている。蓋52は、電池収容部51を覆っている。ユーザが蓋52を取り外すと、電池収容部51が露出するので、ユーザが電池収容部51に電池B1を着脱することが可能である。
【0038】
電池B1は、アンテナユニットU1に電力を供給する。電池B1は、一次電池であってもよいし、二次電池であってもよい。
【0039】
筐体C1は、ベース50の内部に設けられた複数(図4では5つ)の突台53、複数(図4では3つ)のボス部54、及び、複数(図4では2つ)の爪部55を更に備える。
【0040】
複数の突台53、複数のボス部54、及び、複数の爪部55はそれぞれ、ベース50の底面から前方に突出している。複数の突台53は、基板40の後面40B(図5参照)に接触して、基板40を支持する。基板40は、複数のボス部54にねじ止めされる。複数の爪部55は、基板40の前面40Fに接触して、これにより、基板40が前方に移動することを規制する。
【0041】
パネル3は、前後方向に厚さを有する長方形状の板状に形成されている。パネル3は、ベース50の開口部OP5を覆っている。パネル3は、例えば、ねじ止めにより、背面部5に結合されている。
【0042】
パネル3は、複数(図4では6つ)の窓部(開口部)30を有する。複数の操作部41は、複数の窓部30を通して筐体C1の外部に露出している(図1参照)。
【0043】
(3)ホルダ
(3.1)2つの永久磁石
図7図8に示すように、ホルダ6の2つの永久磁石8の各々は、中央部位81と、2つの凸部82と、を有する。中央部位81の形状は、直方体状である。2つの凸部82のうち一方は、中央部位81から右方に突出している。2つの凸部82のうち他方は、中央部位81から左方に突出している。
【0044】
2つの永久磁石8の各々は、例えば、フェライト磁石、又は、ネオジム磁石である。
【0045】
(3.2)ホルダ本体
図2図3に示すように、ホルダ本体7の形状は、前面と上面とが開口した直方体状である。ホルダ本体7の厚さ方向、すなわち、ホルダ本体7のうち長さが最も短い方向は、前後方向に沿っている。ホルダ本体7の厚さ方向から見て、ホルダ本体7の長手方向は、上下方向に沿っている。ホルダ本体7の厚さ方向から見て、ホルダ本体7の短手方向は、左右方向に沿っている。
【0046】
ホルダ本体7は、非磁性材料(例えば、合成樹脂)から形成されている。ホルダ本体7は、底壁71と、第1壁部72と、2つの第2壁部73と、複数(図2では4つ)の前片74と、を有する。以下では、2つの第2壁部73のうち一方を第2壁部73aとも呼ぶ。また、2つの第2壁部73のうち他方を第2壁部73bとも呼ぶ。
【0047】
底壁71の形状は、長方形状である。底壁71の厚さ方向は、前後方向に沿っている。底壁71の厚さ方向から見て、底壁71の形状は、長方形状である。底壁71の厚さ方向から見て、底壁71の長手方向は、上下方向に沿っている。底壁71の厚さ方向から見て、底壁71の短手方向は、左右方向に沿っている。
【0048】
底壁71は、第1貫通孔711及び第2貫通孔712を有する。第1貫通孔711は、だるま孔である。第2貫通孔712の形状は、長円状である。第2貫通孔712の長手方向は、左右方向に沿っている。
【0049】
ホルダ本体7は、永久磁石8を介して磁性体M1に固定されることの他に、ねじ止めにより所定の部材に固定され得る。すなわち、第1貫通孔711及び第2貫通孔712にそれぞれねじ11及びねじ12を挿入して、ねじ11及びねじ12を所定の部材にねじ込むことで、ホルダ本体7が所定の部材に固定される。なお、第1貫通孔711及び第2貫通孔712のうち一方のみにねじを通して、ホルダ本体7を所定の部材に固定してもよい。
【0050】
第1壁部72は、底壁71の下端から前方に突出している。第2壁部73aは、底壁71の右端から前方に突出している。第2壁部73bは、底壁71の左端から前方に突出している。第2壁部73aと第2壁部73bとは、互いに対向している。第2壁部73aと第2壁部73bとの間の空間は、リモコン2の筐体C1を収容するための空間である。
【0051】
4つの前片74はそれぞれ、第2壁部73a又は73bから突出している。具体的には、2つの前片74は、第2壁部73aの前端から左方へ突出しており、残りの2つの前片74は、第2壁部73bの前端から右方へ突出している。4つの前片74の各々は、底壁71の前方に配置されている。4つの前片74の各々は、前後方向において底壁71と対向している。4つの前片74は、筐体C1のベース50の左側面及び右側面にそれぞれ設けられた溝部501(図3参照)に挿入される。
【0052】
ホルダ本体7は、複数(図2では3つ)のリブR1を更に有する。複数のリブR1は、第1壁部72から上方に突出している。
【0053】
図1に示すように、筐体C1のうち、背面部5が、ホルダ本体7の開口部OP1を通って、ホルダ本体7の内側へ挿入される。すなわち、背面部5が開口部OP1を通って下方へ移動するように、筐体C1が下方へ移動させられる。筐体C1は、背面部5が複数のリブR1と接触する位置に到達するまで下方へ移動させられる。
【0054】
また、背面部5がホルダ本体7の内側に配置された状態から、筐体C1が上方に移動させられることで、ホルダ本体7から筐体C1が取り外される。
【0055】
図6図7に示すように、ホルダ本体7は、2つの嵌合部75と、2つの抜止め部76と、周壁77と、奥壁78と、を更に有する。
【0056】
2つの嵌合部75は、ホルダ本体7の後面71Bに配置されている。2つの嵌合部75は、2つの永久磁石8と一対一で対応している。各嵌合部75には、対応する永久磁石8が保持される。
【0057】
各嵌合部75は、2つの側片751を備える。永久磁石8は、2つの側片751の間に配置される。
【0058】
以下では、2つの側片751のうち一方を側片751cとも呼ぶ(図8参照)。また、2つの側片751のうち他方を側片751dとも呼ぶ。
【0059】
図8に示すように、2つの側片751の各々の断面形状は、L字状である。2つの側片751の各々は、第1部位7511と、第2部位7512と、を含む。第1部位7511は、底壁71から後方に突出している。
【0060】
側片751cの第2部位7512は、第1部位7511の後端から左方に突出している。側片751dの第2部位7512は、第1部位7511の後端から右方に突出している。
【0061】
永久磁石8の2つの凸部82は、2つの側片751と一対一で対応する。各凸部82は、対応する側片751の第1部位7511に対して、左右方向において対向する。また、各凸部82は、対応する側片751の第2部位7512の前方に配置されており、前後方向において第2部位7512に対向する。中央部位81は、底壁71の後面71Bに接触している。
【0062】
2つの側片751の各々の形状は、レール状である。より詳細には、2つの側片751の各々は、断面形状がL字状である構造が上下方向に連続している。これにより、2つの側片751の各々は、対応する凸部82を底壁71と第2部位7512との間に挿入可能なレール状に形成されている。
【0063】
図6図7に示す2つの抜止め部76は、2つの嵌合部75と一対一で対応する。各抜止め部76は、対応する嵌合部75の下方に配置されている。各抜止め部76は、底壁71につながっており、底壁71から後方に突出している。また、各抜止め部76は、抜止め部76の先端が前方に移動するように、底壁71を軸として弾性変形可能である。
【0064】
以下では、2つの嵌合部75のうち一方を嵌合部75aとも呼ぶ。また、2つの嵌合部75のうち他方を嵌合部75bとも呼ぶ。
【0065】
周壁77は、底壁71の外縁付近から、後方に突出している。周壁77は、嵌合部75bとつながっている。
【0066】
奥壁78は、嵌合部75bの上方に配置されている。奥壁78は、嵌合部75aとつながっている。
【0067】
永久磁石8a、8bは、手作業、又は、機械により、対応する嵌合部75と嵌合する位置に配置される。
【0068】
永久磁石8aは、嵌合部75aの2つの側片751と、奥壁78と、抜止め部76と、に囲まれた空間に保持される。より詳細には、永久磁石8aの前面により抜止め部76が前方へ押されて、抜止め部76の先端が前方に移動させられる。さらに、永久磁石8aが上方にスライド移動させられる。これにより、永久磁石8aの2つの凸部82の各々が、嵌合部75aの対応する第2部位7512と、底壁71と、の間に挿入される。永久磁石8aが奥壁78に接触する位置に到達すると、永久磁石8aの前面と抜止め部76との接触が解除されるので、抜止め部76が弾性復帰して、抜止め部76の先端が後方に移動する。永久磁石8aの下端が抜止め部76の先端に接触することで、永久磁石8aは、下方への移動が規制される。
【0069】
永久磁石8bは、嵌合部75bの2つの側片751と、周壁77と、抜止め部76と、に囲まれた空間に保持される。より詳細には、永久磁石8bの前面により抜止め部76が前方へ押されて、抜止め部76の先端が前方に移動させられる。さらに、永久磁石8bが上方にスライド移動させられる。これにより、永久磁石8bの2つの凸部82の各々が、嵌合部75bの対応する第2部位7512と、底壁71と、の間に挿入される。永久磁石8aが周壁77に接触する位置に到達すると、永久磁石8bの前面と抜止め部76との接触が解除されるので、抜止め部76が弾性復帰して、抜止め部76の先端が後方に移動する。永久磁石8bの下端が抜止め部76の先端に接触することで、永久磁石8bは、下方への移動が規制される。
【0070】
永久磁石8をホルダ本体7から取り外すには、抜止め76を前方に押したまま、永久磁石8を下方へ移動させればよい。
【0071】
このように、リモコンシステム1は、永久磁石8と嵌合する嵌合部75を備える。永久磁石8は、第1方向(上方向)にスライドすることで、所定の位置に配置される。所定の位置は、嵌合部75と嵌合し、かつ、第1方向と交差する第2方向(左右方向)において嵌合部75と対向する位置である。
【0072】
より詳細には、永久磁石8は、筐体C1の厚さ方向(前後方向)と交差する第1方向(上方向)にスライドすることで、所定の位置に配置される。所定の位置は、より詳細には、嵌合部75と嵌合し、かつ、第1方向及び筐体C1の厚さ方向の両方と交差する第2方向(左右方向)において嵌合部75と対向する位置である。
【0073】
リモコンシステム1において、筐体C1は、ホルダ本体7の前面71Fにおいて保持される。永久磁石8a、8bは、ホルダ本体7の後面71Bにおいて保持される。よって、永久磁石8a、8bをホルダ本体7の前面71Fにおいて保持する場合と比較して、永久磁石8a、8bを目立ちにくくすることができる。
【0074】
(4)アンテナ及び2つの永久磁石の位置
上述の通り、筐体C1の厚さ方向(前後方向)から見て、アンテナ42の少なくとも一部は、永久磁石8と重ならない位置に配置されている(図6参照)。筐体C1の厚さ方向は、永久磁石8と磁性体M1との間に生じる吸着力の方向に沿っている。
【0075】
より詳細には、筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42の少なくとも一部が、永久磁石8a(第1の永久磁石)と重ならない位置に配置されている。また、筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42の全体が、永久磁石8aと重ならない位置に配置されている。さらに、筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42は、永久磁石8aから離れて配置されている。例えば、筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42と永久磁石8aとの間の距離は、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上が更に好ましい。
【0076】
また、筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42の少なくとも一部が、永久磁石8b(第2の永久磁石)と重ならない位置に配置されている。また、筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42の全体が、永久磁石8bと重ならない位置に配置されている。さらに、筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42は、永久磁石8bから離れて配置されている。例えば、筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42と永久磁石8bとの間の距離は、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上が更に好ましい。
【0077】
また、アンテナ42と永久磁石8a、8bとは、筐体C1の厚さ方向において互いに間隔をあけて配置されている。より詳細には、アンテナ42が実装された基板40は、複数の突台53(図4参照)の先端と接触する位置に配置されており、さらに、基板40と永久磁石8a、8bとの間には、ベース50及び底壁71が設けられている。よって、筐体C1の厚さ方向における、アンテナ42と永久磁石8a、8bとの間隔は、突台53の長さと、ベース50の厚さと、底壁71の厚さと、の和以上である。
【0078】
このように、アンテナ42は、永久磁石8a、8bの周囲に生じる磁界の影響を受けにくい場所に配置されている。
【0079】
筐体C1の厚さ方向から見て、永久磁石8aと永久磁石8bとは、筐体C1の長手方向(上下方向)に互いに間隔をあけて配置されている。これにより、互いに間隔をあけた2箇所においてホルダ6が磁性体M1に吸着するので、ホルダ6を磁性体M1に安定的に固定できる。
【0080】
また、筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42は、リモコンシステム1の長手方向の両端(上端及び下端)から離れた位置に配置されている。より詳細には、アンテナ42は、リモコンシステム1において、上下方向における中央付近に配置されている。リモコンシステム1の上端及び下端は、ユーザが手で握る可能性が高い箇所である。しかしながら、アンテナ42はリモコンシステム1の上端及び下端から離れた位置に配置されているので、アンテナ42が手で覆われることでアンテナ42の通信性能が低下する可能性を低減できる。
【0081】
また、アンテナ42だけではなく、アンテナユニットU1が、筐体C1の厚さ方向から見て永久磁石8a、8bと重ならない位置に配置されている。アンテナユニットU1は、リモコンシステム1の長手方向の両端(上端及び下端)から離れた位置に配置されている。より詳細には、アンテナユニットU1は、リモコンシステム1において、上下方向における中央付近に配置されている。
【0082】
また、筐体C1は、電池B1(図4参照)を収容する電池収容部51を含む。永久磁石8aの少なくとも一部は、筐体C1の厚さ方向(前後方向)において電池収容部51の少なくとも一部と重なる位置に配置されている。より詳細には、筐体C1がホルダ本体7に保持されているときに、筐体C1の厚さ方向において永久磁石8aの少なくとも一部が電池収容部51の少なくとも一部と重なる。図6に示すように、永久磁石8aの全体が電池収容部51の一部と重なる。
【0083】
電池B1が磁性体を含む場合(例えば、電池B1がアルカリ乾電池等である場合)は、電池B1が永久磁石8aに吸引される。この場合、筐体C1をホルダ本体7に挿入すると、電池B1と永久磁石8aとの間の吸引力によって、筐体C1がホルダ本体7から脱落しにくくなる。
【0084】
また、電池収容部51は、背面部5の下端付近に配置されている。筐体C1を下方に移動させて背面部5をホルダ本体7の下端まで挿入しようとする際に、背面部5の電池収容部51に収容された電池B1と、永久磁石8aと、の間に吸引力が働くので、背面部5をホルダ本体7の下端に到達しやすい。
【0085】
(実施形態の変形例)
以下、実施形態の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。以下では、上述した実施形態の構成を、基本例と呼ぶ。
【0086】
リモコンシステム1がリモコン2とホルダ6とを備えることは、必須ではない。リモコンシステム1は、永久磁石8を有するリモコン2を備える一方で、ホルダ6を備えていなくてもよい。
【0087】
リモコンシステム1が備える永久磁石8の個数は、2つに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。
【0088】
基本例では、レール状の嵌合部75に、永久磁石8の2つの凸部82が挿入される。つまり、嵌合部75が有する凹部(嵌合部75)に、永久磁石8が有する凸部82が挿入される。これに対して、永久磁石8が有する凹部に、嵌合部75が有する凸部が挿入されてもよい。また、嵌合部75及び永久磁石8の各々が、凹部と凸部との両方を有していてもよい。
【0089】
基本例では、永久磁石8は、上方向にスライドすることで嵌合部75と嵌合する位置に配置される。これに対して、永久磁石8は、上方向以外の方向、例えば、下方向、右方向、左方向、前方向、又は、後方向にスライドすることで嵌合部75と嵌合する位置に配置されてもよい。
【0090】
基本例では、永久磁石8の後面は後方に露出している。これに対して、永久磁石8の後面が他の部材に覆われていてもよいが、永久磁石8と磁性体M1とを十分に近づけるために、永久磁石8をリモコンシステム1の後端付近に配置することが望ましい。
【0091】
筐体C1の厚さ方向から見て、アンテナ42の一部が永久磁石8の少なくとも一部と重なっていてもよい。
【0092】
アンテナ42は、ミアンダ型アンテナに限定されず、例えば、ダイポールアンテナ又は八木・宇田アンテナであってもよい。
【0093】
電池収容部51は、1つ、又は3つ以上の電池B1を収容してもよい。
【0094】
基本例では、筐体C1の厚さ方向において、永久磁石8aの全体が電池収容部51の一部と重なる。これに対して、永久磁石8aの一部が電池収容部51の全体と重なっていてもよいし、永久磁石8aの全体が電池収容部51の全体と重なっていてもよいし、永久磁石8aの一部が電池収容部51の一部と重なっていてもよい。
【0095】
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
【0096】
第1の態様に係るリモコンシステム(1)は、照明装置に関する制御を行うための無線信号を送信する。リモコンシステム(1)は、アンテナ(42)と、筐体(C1)と、永久磁石(8)と、を備える。アンテナ(42)は、無線信号を送信する。筐体(C1)は、アンテナ(42)を保持する。永久磁石(8)は、磁性体(M1)に吸着し、筐体(C1)を磁性体(M1)に固定する。筐体(C1)の厚さ方向から見て、アンテナ(42)の少なくとも一部は、永久磁石(8)と重ならない位置に配置されている。
【0097】
上記の構成によれば、永久磁石(8)を介して、筐体(C1)を磁性体(M1)に固定することができるので、リモコンシステム(1)の使い勝手が良くなる。また、アンテナ(42)の少なくとも一部が、永久磁石(8)と重ならない位置に配置されているので、永久磁石(8)の周囲に生じる磁界の影響によるアンテナ(42)の通信性能の低下を抑制できる。
【0098】
また、第2の態様に係るリモコンシステム(1)では、第1の態様において、筐体(C1)の厚さ方向から見て、アンテナ(42)の全体が、永久磁石(8)と重ならない位置に配置されている。
【0099】
上記の構成によれば、アンテナ(42)の通信性能に対する磁界の影響を、更に抑制できる。
【0100】
また、第3の態様に係るリモコンシステム(1)は、第1又は2の態様において、上記永久磁石(8)である第1の永久磁石(8a)とは別の、第2の永久磁石(8b)を更に備える。筐体(C1)の厚さ方向から見て、アンテナ(42)の少なくとも一部は、第2の永久磁石(8b)と重ならない位置に配置されている。筐体(C1)の厚さ方向から見て、第1の永久磁石(8a)と第2の永久磁石(8b)とは、筐体(C1)の長手方向に互いに間隔をあけて配置されている。
【0101】
上記の構成によれば、リモコンシステム(1)が第1の永久磁石(8a)のみを備えている場合と比較して、筐体(C1)を磁性体(M1)に安定的に固定できる。
【0102】
また、第4の態様に係るリモコンシステム(1)では、第3の態様において、筐体(C1)の厚さ方向から見て、アンテナ(42)の全体が、第1の永久磁石(8a)及び第2の永久磁石(8b)と重ならない位置に配置されている。
【0103】
上記の構成によれば、アンテナ(42)の通信性能に対する磁界の影響を、更に抑制できる。
【0104】
また、第5の態様に係るリモコンシステム(1)では、第1~4の態様のいずれか1つにおいて、アンテナ(42)は、ミアンダ型アンテナである。
【0105】
上記の構成によれば、アンテナ(42)を小型化できる。これにより、永久磁石(8)をアンテナ(42)から離して配置したり、アンテナ(42)のうち永久磁石(8)と重なる領域の割合を小さくしたりできるので、アンテナ(42)の通信性能に対する磁界の影響を、更に抑制できる。
【0106】
また、第6の態様に係るリモコンシステム(1)は、第1~5の態様のいずれか1つにおいて、リモコン(2)と、ホルダ(6)と、を備える。リモコン(2)は、アンテナ(42)と、筐体(C1)と、を有する。ホルダ(6)は、永久磁石(8)と、ホルダ本体(7)と、を有する。ホルダ本体(7)は、永久磁石(8)を保持する。ホルダ本体(7)は、筐体(C1)を着脱可能に保持する。
【0107】
上記の構成によれば、リモコン(2)が永久磁石(8)を有する場合と比較して、永久磁石(8)をアンテナ(42)から離して配置できる。よって、アンテナ(42)の通信性能に対する磁界の影響を、更に抑制できる。また、リモコン(2)が永久磁石(8)を有する場合と比較して、リモコン(2)を軽量化できる。
【0108】
また、第7の態様に係るリモコンシステム(1)では、第6の態様において、ホルダ本体(7)は、前面(71F)と、後面(71B)と、を含む。筐体(C1)は、ホルダ本体(7)の前面(71F)において保持される。永久磁石(8)は、ホルダ本体(7)の後面(71B)において保持される。
【0109】
上記の構成によれば、永久磁石(8)をホルダ本体(7)の後面(71B)において保持することで、永久磁石(8)を目立ちにくくすることができる。
【0110】
また、第8の態様に係るリモコンシステム(1)では、第6又は7の態様において、筐体(C1)は、電池(B1)を収容する電池収容部(51)を含む。永久磁石(8)の少なくとも一部は、筐体(C1)の厚さ方向において電池収容部(51)の少なくとも一部と重なる位置に配置されている。
【0111】
上記の構成によれば、電池(B1)が永久磁石(8)に吸着する場合(例えば、電池(B1)がアルカリ乾電池等である場合)に、電池(B1)と永久磁石(8)との間の吸引力によって、筐体(C1)がホルダ(6)から脱落しにくくなる。
【0112】
また、第9の態様に係るリモコンシステム(1)は、第1~8の態様のいずれか1つにおいて、永久磁石(8)と嵌合する嵌合部(75)を更に備える。永久磁石(8)は、第1方向にスライドすることで、嵌合部(75)と嵌合し、かつ、第1方向と交差する第2方向において嵌合部(75)と対向する位置に配置される。
【0113】
上記の構成によれば、永久磁石(8)をスライドして配置することで、永久磁石(8)を嵌合部(75)から外れにくくすることができる。
【0114】
また、第10の態様に係るリモコンシステム(1)では、第9の態様において、永久磁石(8)は、筐体(C1)の厚さ方向と交差する第1方向にスライドすることで、嵌合部(75)と嵌合し、かつ、第1方向及び筐体(C1)の厚さ方向の両方と交差する第2方向において嵌合部(75)と対向する位置に配置される。
【0115】
上記の構成によれば、永久磁石(8)を嵌合部(75)から外れにくくすることができる。
【0116】
第1の態様以外の構成については、リモコンシステム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0117】
1 リモコンシステム
2 リモコン
6 ホルダ
7 ホルダ本体
8 永久磁石
8a 第1の永久磁石
8b 第2の永久磁石
42 アンテナ
51 電池収容部
71B 後面
71F 前面
75 嵌合部
B1 電池
C1 筐体
M1 磁性体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8