(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171853
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】キーボックス
(51)【国際特許分類】
E05B 19/00 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
E05B19/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089111
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】596080307
【氏名又は名称】株式会社ノムラテック
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】野村 憲市
(57)【要約】
【課題】 使い勝手が向上したキーボックスの一例を開示する。
【解決手段】 シャックル3は、第1直線部31、第2直線部32、第1傾斜部33、第2傾斜部34及び湾曲部35等を有する。第1直線部31は、蓋22が閉じた状態の収納ボックス2から直線状に延びる部分である。第2直線部32は、収納ボックス2から直線状に延びる部分であって、第1直線部31と平行に延びる部分である。第1傾斜部33は、第1直線部31の延び方向先端から延びる部分であって、第1直線部31の延び方向に対して傾斜した部分である。第2傾斜部34は、第2直線部32の延び方向先端から延びるととともに、第1傾斜部33と平行な部分であって、第2直線部32の延び方向に対して傾斜した部分である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貴重品が収納される収納ボックス、及び略U字状のシャックルを備えるキーボックスにおいて、
前記シャックルは、
前記収納ボックスから直線状に延びる第1直線部、
前記収納ボックスから直線状に延びる第2直線部であって、前記第1直線部と平行に延びる第2直線部、
前記第1直線部の延び方向先端から延びる第1傾斜部であって、当該第1直線部の延び方向に対して傾斜した第1傾斜部、
前記第2直線部の延び方向先端から延びる第2傾斜部であって、前記第1傾斜部と平行に延びる第2傾斜部、及び
前記第1傾斜部の延び方向先端と前記第2傾斜部の延び方向先端とを繋ぐ湾曲部であって、略円弧状に湾曲した湾曲部
を有して構成されているキーボックス。
【請求項2】
前記第1傾斜部と前記第1直線部の延長方向とのなす角は、20度以上、50度以下である請求項1に記載のキーボックス。
【請求項3】
前記第1傾斜部及び前記第2傾斜部は、直線状に延びている請求項2に記載のキーボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、鍵等の貴重品を収納するキーボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
キーボックスは、例えば、特許文献1に示されるように、貴重品が収納される収納ボックス、及び略U字状のシャックルを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、使い勝手が向上したキーボックスの一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。すなわち、当該構成要件は、
請求項1に記載の発明では、貴重品が収納される収納ボックス(2)、及び略U字状のシャックル(3)を備えるキーボックスにおいて、シャックル(3)は、収納ボックス(2)から直線状に延びる第1直線部(31)、収納ボックス(2)から直線状に延びる第2直線部(32)であって、第1直線部(31)と平行に延びる第2直線部(32)、第1直線部(31)の延び方向先端から延びる第1傾斜部(33)であって、当該第1直線部(31)の延び方向に対して傾斜した第1傾斜部(33)、第2直線部(32)の延び方向先端から延びるととともに、第1傾斜部(33)と平行な第2傾斜部(34)であって、当該第2直線部(32)の延び方向に対して傾斜した第2傾斜部(34)、及び第1傾斜部(33)の延び方向先端と第2傾斜部(34)の延び方向先端とを繋ぐ湾曲部(35)であって、略円弧状に湾曲した湾曲部(35)を有して構成されていることが望ましい。
【0006】
これにより、当該キーボックスでは、ドアノブ等に当該キーボックスが吊されたときに、収納ボックス(2)が大きく傾くことなく、略鉛直方向に沿うような状態となる。したがって、当該キーボックスの使い勝手が向上する。
【0007】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係るキーボックスを示す図である。
【
図2】第1実施形態に係るキーボックスにおいて、蓋が開いた状態を示す図である。
【
図3】第1実施形態に係るシャックルを示す図である。
【
図4】第1実施形態に係るキーボックスの使用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
【0010】
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。本開示に示されたキーボックスは、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素、並びに図示された構造部位のうち少なくとも1つを備える。
【0011】
(第1実施形態)
<1.キーボックスの構成>
<構成の概要>
本実施形態は、主に鍵等の貴重品を収納するためのキーボックスに本開示に係るキーボックスの一例が適用されたものである。
【0012】
本実施形態に係るキーボックス1は、
図1に示されるように、収納ボックス2及びシャックル3等を少なくとも備える。収納ボックス2は、鍵等の貴重品が収納される開閉可能な箱である。
【0013】
すなわち、収納ボックス2は、
図2に示されるように、ボックス本体21及び蓋22等を少なくとも有する。蓋22は、ボックス本体21の開口を閉塞するための部材である。当該蓋22は、ボックス本体21に対して当該開口を閉塞する位置(
図1参照)と当該開口を開放する位置(
図2)との間で変位可能である。
【0014】
なお、本実施形態に係る蓋22は、シャックル3と反対側にて当該ボックス本体21に揺動可能に連結されている。そして、
図1に示されるように、シャックル3の第1直線部31が蓋22に嵌り込んだ状態では、蓋22は、当該開口を閉塞する位置に保持される。
【0015】
図2に示されるように、第1直線部31が蓋22から離脱した状態では、蓋22は、ボックス本体21に対して自由に変位可能となる。なお、ボックス本体21には、錠前23が設けられている。
【0016】
錠前23は、第1直線部31が蓋22に嵌り込んだ状態を維持するための錠前である。つまり、第1直線部31が蓋22に嵌り込んだ状態を維持されると、利用者は、蓋22を開放することができない。因みに、本実施形態に係る錠前23は、所謂「ダイヤル式の錠前」である。
【0017】
なお、以下の説明における収納ボックス2とは、特段の断りをした場合を除き、蓋22が当該開口を閉塞した状態にあるときの収納ボックス2を意図する。つまり、以下、説明における収納ボックス2とは、
図1に示された状態の収納ボックス2をいう。
【0018】
<1.2 シャックルの詳細>
シャックル3は、
図1に示されるように、全体として略U字状に構成されている。具体的には、当該シャックル3は、第1直線部31、第2直線部32、第1傾斜部33、第2傾斜部34及び湾曲部35等を有するとともに、これら31~35が1本の金属製のワイヤーで構成されたものである。
【0019】
第1直線部31は、収納ボックス2から直線状に延びる部分である。第2直線部32は、収納ボックス2から直線状に延びる部分であって、第1直線部31と平行に延びる部分である。
【0020】
第1傾斜部33は、第1直線部31の延び方向先端から延びる部分であって、第1直線部31の延び方向に対して傾斜した部分である。第2傾斜部34は、第2直線部32の延び方向先端から延びる部分であって、第1傾斜部33と平行な部分である。つまり、第2傾斜部34は、第2直線部32の延び方向に対して傾斜している。
【0021】
本実施形態に係る第1傾斜部33及び第2傾斜部34は、直線状に延びている。湾曲部35は、第1傾斜部33の延び方向先端と第2傾斜部34の延び方向先端とを繋ぐ部分であって、略円弧状に湾曲した部分である。そして、第1傾斜部33と第1直線部31の延長方向とのなす角θは、
図3に示されるように、20度以上、50度以下(本実施形態では、30度)である。
【0022】
<2.本実施形態に係るキーボックスの特徴>
本実施形態に係るキーボックス1では、シャックル3が曲がっている。このため、例えば、
図4に示されるように、ドアノブ等に当該キーボックス1が吊されたときに、収納ボックス2が大きく傾くことなく、略鉛直方向に沿うような状態となる。したがって、当該キーボックス1の使い勝手が向上する。
【0023】
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係る錠前23は、ダイヤル方式であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、鍵を用いた錠前であってもよい。
【0024】
上述の実施形態に係る収納ボックス2では、ボックス本体21に錠前23が設けられていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、蓋22に錠前が設けられた構成であってもよい。
【0025】
上述の実施形態に係る第1傾斜部33及び第2傾斜部34は直線状であったが、しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第1傾斜部33及び第2傾斜部34が互いに平行な関係を維持しながら、恰も鉄道線路のごとく湾曲していてもよい。
【0026】
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。そして、本願に係る収納ボックス2は、
図1等に示された形状に限定されない。すなわち、
図1等に示された収納ボックス2は、本開示に係るキーボックスの一例に過ぎないからである。
【符号の説明】
【0027】
1… キーボックス
2… 収納ボックス
3… シャックル
21… ボック本体
21… ボックス本体
22… 蓋
31… 第1直線部
32… 第2直線部
33… 第1傾斜部
34… 第2傾斜部
35… 湾曲部