(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024171894
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089171
(22)【出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100150430
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 元
(72)【発明者】
【氏名】牧 智宣
(72)【発明者】
【氏名】川添 智久
(72)【発明者】
【氏名】中山 覚
(72)【発明者】
【氏名】柏木 浩志
(72)【発明者】
【氏名】梶野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】下田 諒
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA29
2C333CA44
2C333CA58
2C333CA76
2C333CA77
(57)【要約】
【課題】遊技の趣向性の向上を図ること。
【解決手段】バトル予告演出の画像が表示されることに応じてリーチ演出でバトル画像BL1が表示されることが遊技者に事前に示唆される。このバトル画像BL1は大当りをプレバトル演出の画像に比べて高確率で遊技者に示唆するものであり、遊技者の期待感はバトル予告演出の画像を視認することに応じて高められる。このバトル予告演出の画像が表示された場合にはリーチ演出が演出パターン3によって高確率で演出される。この演出パターン3はプレバトル演出の画像を表示することなくバトル画像BL1を表示するものであり、バトル予告演出の画像が表示された場合には遊技者にとって関心が低いプレバトル演出の画像を見ることなく関心が高いバトル画像BL1を見られることとなる確率が高まるので、総じて遊技の趣向性が向上する。
【選択図】
図42
【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に遊技者に有利な状態を設定する判定手段と、
遊技者に当否の判定結果を報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆するリーチ演出の画像を「先演出の画像および後演出の画像を時間的に先後して表示する先後パターン」と「両画像のうち先演出の画像のみを表示する先パターン」と「両画像のうち後演出の画像のみを表示する後パターン」のいずれかで表示するリーチ演出手段と、
リーチ演出で先画像が表示されないことを遊技者に示唆するスキップ予告演出を行うスキップ予告演出手段を備え、
前記リーチ演出手段は、前記スキップ予告演出が実行された場合にリーチ演出を先後パターンと先パターンと後パターンのそれぞれで演出することが可能なものであって、後パターンによって高確率で演出し、先後パターンによって後パターンよりも低確率で演出することを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記遊技機には始動条件が成立する毎に当否を判定し、当否を判定する毎に図柄遊技の画像を表示することに応じて遊技者に当否の判定結果を報知する構成のものがある。この遊技機には図柄遊技中にリーチ演出の画像を表示することに応じて当りが報知されることを遊技者に示唆する構成のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の遊技機には予告演出を行う構成のものがある。この予告演出はリーチ演出の画像が表示されることを遊技者に示唆することに応じて遊技者の当りに対する期待感を高めるだけのものであり、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は遊技の趣向性の向上を図り得る遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の遊技機(実施例4~5)は、始動条件が成立する毎(特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技の全ての停止状態で遊技球が第2始動口23に入球する毎)に当否を判定するものであって当り(大当り)と判定した場合に遊技者に有利な状態(大当り遊技の状態)を設定する判定手段(主制御回路40)と、遊技者に当否の判定結果を報知する図柄遊技(演出図柄遊技)の画像を表示する図柄遊技手段(サブ制御回路60)と、図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆するリーチ演出の画像を「先演出(プレバトル演出)の画像および後演出の画像(バトル画像BL1)を時間的に先後して表示する先後パターン(演出パターン1)」と「両画像のうち先演出の画像のみを表示する先パターン(演出パターン2)」と「両画像のうち後演出の画像のみを表示する後パターン(演出パターン3)」のいずれかで表示するリーチ演出手段(サブ制御回路60)と、リーチ演出で先画像が表示されないことを遊技者に示唆するスキップ予告演出(プレバトスキップの画像)を行うスキップ予告演出手段(サブ制御回路60)を備え、前記リーチ演出手段は前記スキップ予告演出が実行された場合にリーチ演出を先後パターンと先パターンと後パターンのそれぞれで演出することが可能なものであって後パターンによって高確率で演出し、先後パターンによって後パターンよりも低確率で演出するところに特徴を有する。
上記手段によれば、スキップ予告演出が実行されることに応じてリーチ演出で先画像が表示されないことが遊技者に事前に示唆される。この先画像が当りを遊技者に低確率で示唆するものである場合には遊技者の期待感がスキップ予告演出を認識することに応じて高められる。このスキップ予告演出が行われた場合にはリーチ演出が先後パターンによって低確率で演出され、後パターンによって高確率で演出される。先後パターンは遊技者にとって関心が低い先画像および関心が高い後画像を時間的に先後して表示するものであり、後パターンは先画像を表示することなく後画像を表示するものであり、スキップ予告演出が行われた場合には遊技者にとって関心が低い先画像を見ることなく関心が高い後画像を見られることとなる確率が高まるので、総じて遊技の趣向性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を示す斜視図)
【
図5】(a)は乱数カウンタの一覧を示す図、(b)は普図当り判定テーブルを示す図、(c)は普図変動表示時間テーブルを示す図、(d)は普図遊技パターンテーブルを示す図、(e)は大当り判定テーブルを示す図、(f)は転落判定テーブルを示す図、(g)は特
図1大当り種別テーブルを示す図、(h)は特
図2大当り種別テーブルを示す図、(i)は特
図1領域を示す図、(j)は特
図2領域を示す図
【
図6】(a)は特
図1変動パターンテーブルを示す図、(b)は特
図2変動パターンテーブル1を示す図、(c)は特
図2変動パターンテーブル2を示す図
【
図7】(a)は遊技パターンテーブルを示す図、(b)は主制御回路のメイン処理を示すフローチャート
【
図8】主制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図9】(a)は主制御回路の特
図2処理を示すフローチャート、(b)は特
図1処理を示すフローチャート
【
図10】主制御回路の変動パターンテーブル処理を示すフローチャート
【
図11】主制御回路の時短回数更新処理を示すフローチャート
【
図12】主制御回路の転落判定処理を示すフローチャート
【
図13】(a)は遊技モードの移行を説明するための図、(b)(c)は演出モードの移行を説明するための図
【
図14】(a)~(d)は演出図柄遊技の背景画像を示す図、(e)は演出図柄遊技の演出内容の一覧を示す図
【
図15】ノーマル演出および全図同時停止演出を説明するための図
【
図17】スペシャルリーチ演出(バトル演出)を説明するための図
【
図18】(a~b)は超時短演出を説明するための図、(c)は大当り遊技演出を説明するための図、(d~e)は特図先読み受信領域を示す図
【
図21】スーパーラッキーモードを説明するための図
【
図22】ウルトララッキーモードを説明するための図
【
図23】保留先読み予告演出を説明するための図(ノーマルモード)
【
図24】保留先読み予告演出を説明するための図(SPノーマルモード)
【
図30】(a~b)はモードテーブルを示す図、(c)はモード停止処理を示すフローチャート
【
図32】スーパーラッキーモードの流れを画像で説明するための図
【
図34】(a)はメイン処理を示すフローチャート、(b)はタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図35】(a)は受信コマンド解析処理を示すフローチャート、(b)は図柄遊技演出開始処理を示すフローチャート
【
図36】実施例2を示す図(a~cは大当り予告演出を説明するための図、dは大当り予告処理を示すフローチャート)
【
図37】(a~c)はラッシュモードを説明するための図、(d)はラッシュモード処理を示すフローチャート
【
図38】(a~b)はRTCモードを説明するための図、(c)はRTCモード処理を示すフローチャート
【
図40】実施例3を示す図(a~c)は保留予告演出を説明するための図、(d)は保留予告処理を示すフローチャート
【
図41】実施例4を示す図(プレバトル演出を説明するための図)
【
図42】(a~h)は演出図柄遊技の画像の流れを説明するための図、(i)は演出タイミングを示す図
【
図43】バトル予告演出およびプレバトル予告演出を説明するための図
【
図48】実施例6を示す図(大当り図柄設定処理を示すフローチャート)
【
図49】カウントアップリーチ演出を説明するための図
【
図50】カウントアップリーチ演出の後のバトル演出を説明するための図
【
図51】(a)~(e)はカウントアップリーチ演出の後のバトル演出を説明するための図、(f)は特図変動パターン変更テーブルを示す図
【
図52】カウントアップリーチ演出処理を示すフローチャート
【
図58】実施例10を示す図(a~cは演出図柄遊技の背景画像を示す図、d~eは図柄グループを示す図)
【
図59】(a)は演出モード判定処理を示すフローチャート、(b)は演出モード処理1を示すフローチャート
【
図60】(a)は演出モード処理2を示すフローチャート、(b)は演出モード処理3を示すフローチャート
【
図62】実施例11を示す図(aは
図61相当図、bはモード変更タイミングを示す図)
【
図63】実施例12を示す図(保留先読み演出を説明するための図)
【
図64】(a)は演出モード変更処理0を示すフローチャート、(b)~(d)は保留先読み演出中の背景画像の変化を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施例1]
1.遊技機の機械的構成
図1の外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものである。この外枠1は前面および後面が開口する縦長な矩形枠状をなすものであり、外枠1の左端部にはヒンジ金具2を介して内枠3が装着されている。この内枠3は前面に開口部を有する矩形容器状をなすものであり、外枠1内に収納された収納位置および外枠1内から前へ引出された引出し位置間でヒンジ金具2の垂直な軸を中心に外枠1に対して回動操作可能にされている。この内枠3には、
図2に示すように、垂直な平板状の遊技盤4が取付けられている。この遊技盤4は無色透明な合成樹脂を材料とするものであり、内枠3の前面の開口部を前から塞いでいる。
【0009】
ヒンジ金具2には、
図1に示すように、前枠5が装着されている。この前枠5は開口部6を有する矩形枠状をなすものであり、前枠5には開口部6を塞ぐ無色透明な窓板7が固定されている。この前枠5はヒンジ金具2の垂直な軸を中心に遊技盤4を前から覆う閉鎖状態および遊技盤4を開放する開放状態間で回動操作可能にされたものであり、窓板7は前枠5の閉鎖状態で遊技盤4に前から隙間を介して対向する。この前枠5には、
図3に示すように、上皿8および下皿9が上下2段に固定されている。上皿8は遊技球を貯留するものであり、下皿9は上皿8が貯留不能な遊技球を貯留するものであり、上皿8には遊技者が操作可能な操作ボタン10が装着されている。
【0010】
前枠5には発射装置(図示せず)が装着されている。この発射装置は遊技球を叩く打球槌および打球槌を操作する発射モータを有するものであり、打球槌には上皿8内から遊技球が1個毎に供給される。この発射装置は打球槌が1個の遊技球を叩く毎に打球槌に新たな1個の遊技球を供給するものであり、発射装置には、
図3に示すように、発射ハンドル11が連結されている。この発射ハンドル11は前枠5の右下隅部に前後方向へ指向する軸を中心に回動操作可能に装着されたものであり、打球槌が遊技球を叩く打力は発射ハンドル11の時計回り方向への操作量(回転角度)に応じて調整される。
【0011】
遊技盤4の前面には、
図2に示すように、外レール12および内レール13が固定されている。これら外レール12および内レール13間には円弧状の発射通路14が形成されており、打球槌が叩いた遊技球は発射通路14内を下から上へ上昇する。これら外レール12および内レール13は遊技盤4の前面に遊技領域15を区画形成するものである。この遊技領域15は発射通路14の上端の出口に接続された円形状の領域であり、発射通路14内を上昇する遊技球は発射通路14の出口から遊技領域15内に放出される。この遊技領域15内には複数の遊技釘(図示せず)が打込まれており、遊技領域15内に放出された遊技球は複数の遊技釘に衝突しながら遊技領域15内を落下する。
【0012】
遊技領域15内には、
図2に示すように、左打ち領域16および右打ち領域17が設定されている。左打ち領域16は遊技領域15のうち左右方向の中心線に比べて左側の領域であり、発射ハンドル11の時計回り方向への操作量が少ない状態では遊技球が発射通路14の出口から左打ち領域16内に放出される。この遊技球が左打ち領域16内に放出される打ち方を左打ちと称する。右打ち領域17は遊技領域15のうち左右方向の中心線に比べて右側の領域であり、発射ハンドル11の時計回り方向への操作量が多い状態では遊技球が発射通路14の出口から左打ち領域16を通過して右打ち領域17内に放出される。この遊技球が右打ち領域17内に放出される打ち方を右打ちと称する。
【0013】
遊技領域15内には、
図2に示すように、始動領域に相当する第1始動口18が固定されている。この第1始動口18は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球が上面から入球可能にされている。この第1始動口18は左打ち領域16および右打ち領域17間に跨って配置されたものであり、遊技球は左打ち状態で第1始動口18内に上面の入口から容易に入球可能となり、右打ち状態では入球困難になる。
【0014】
右打ち領域17内には、
図2に示すように、入球領域に相当する大入賞口19が固定されている。この大入賞口19は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、扉板20を備えている。この扉板20は鉛直な閉鎖状態および水平な開放状態間で下端部の水平な軸(図示せず)を中心に回動可能にされたものであり、大入賞口19の前面の入口を閉鎖状態で遊技球が入球不能に閉鎖する。この扉板20の開放状態で遊技球が右打ちされている場合には遊技球が扉板20上に落下し、扉板20に沿って前から後へ転動することに応じて大入賞口19の入口に進入する。即ち、大入賞口19は遊技球の右打ち状態で遊技球が入球可能にされたものである。この大入賞口19内にはV入賞口(図示せず)が設けられている。このV入賞口は大入賞口19内に入球した遊技球が落下可能な開口部からなるものであり、V扉板(図示せず)を有している。このV扉板はV入賞口を遊技球が落下不能に閉鎖する閉鎖位置および遊技球が落下可能に開放する開放位置間で移動可能にされたものであり、大入賞口19内に入球した遊技球はV扉板の開放位置でV入賞口内に落下可能となり、V扉板の閉鎖位置でV入賞口内に落下不能になる。
【0015】
右打ち領域17内には、
図2に示すように、大入賞口19の下方に位置して誘導プレート21が固定されている。この誘導プレート21は右から左に向けて下降傾斜するものであり、遊技球の右打ち状態では遊技球が誘導プレート21上に落下した後に誘導プレート21に沿って右から左へ転動する。右打ち領域17内には大入賞口19の上に位置して普図始動口22が固定されている。この普図始動口22は上面および下面が開口するコ字枠状をなすものであり、遊技球の右打ち状態で遊技球が上面から下面を通して通過可能にされている。
【0016】
遊技領域15内には、
図2に示すように、第1始動口18の下方に位置して始動領域に相当する第2始動口23が固定されている。この第2始動口23は上面が開口するものであり、開閉部材24を備えている。この開閉部材24は遊技盤4の前面から前へ出没した出没状態および後へ没入した没入状態間で移動可能にされたものであり、第2始動口23の上面の入口は開閉部材24の出没状態で遊技球が入球不能に閉鎖される。この第2始動口23の入口は開閉部材24の没入状態で開放されるものであり、遊技球は第2始動口23の開放状態で右打ちされている場合に誘導プレート21に沿って右から左へ転動することに応じて第2始動口23の入口に進入する。
【0017】
遊技盤4には、
図2に示すように、LED表示器25が固定されている。このLED表示器25は遊技領域15の外部に配置されたものであり、LED表示器25には当否の判定結果が表示される。遊技盤4には装飾枠26が固定されている。この装飾枠26は有色不透明なものであり、開口部27を有している。この装飾枠26は前から見て演出図柄表示器28の表示領域Eを取り囲む枠状をなすものである。この演出図柄表示器28は、
図1に示すように、内枠3内に固定されたカラー液晶表示器からなるものであり、表示領域Eは横長な長方形状に設定されている。この演出図柄表示器28は表示器に相当するものであり、演出図柄表示器28の表示領域Eは遊技者から窓板7と装飾枠26の開口部27と遊技盤4を通して視認可能にされている。
【0018】
前枠5には、
図3に示すように、電飾器29が固定されている。この電飾器29は前枠5の上端部に配置されたものであり、半球状をなす複数のLEDカバー30を有している。これら各LEDカバー30は透光性を有する白色の色彩に設定されたものであり、各LEDカバー30内にはLED31が収納されている。これら各LED31は色彩および輝度が制御可能なフルカラーLEDからなるものであり、各LEDカバー30は内部のLED31が発光することに応じてLED31の発光色および輝度に応じた態様で電飾される。前枠5には2つのスピーカ32が固定されている。これら両スピーカ32は電飾器29を挟んで左右方向に対向するものであり、各スピーカ32からは前に向けて音が出力される。
【0019】
内枠3内には、
図2に示すように、予告演出器33が収納されている。この予告演出器33は有色透明な半球状の装飾部材34を有するものであり、上限位置(二点鎖線参照)および下限位置(実線参照)間で上下方向へ移動可能にされている。この予告演出器33の上限位置は演出図柄表示器28の表示領域Eに比べて上に設定されており、予告演出器33は上限位置で遊技者から視認不能になる。この予告演出器33の下限位置は演出図柄表示器28の表示領域Eに前から重なる位置に設定されており、予告演出器33は下限位置で遊技者から視認可能になる。この予告演出器33の装飾部材34内には色彩および輝度が制御可能なフルカラーLED35(
図4参照)が収納されている。このLED35は光源に相当するものであり、装飾部材34はLED35が点灯状態となることに応じてLED35の点灯色に応じた色彩で発光する。この装飾部材34は昇降機構(図示せず)を介してパルスモータ36(
図4参照)に連結されたものであり、パルスモータ36が正逆方向へ駆動制御されることに応じて上限位置および下限位置間で移動操作される。
【0020】
2.遊技機の電気的構成
図4の主制御回路40はマイクロコンピュータを主体とするものであり、ROMとRAMとCPUとI/Oを有している。この主制御回路40は特
図1抽選と特
図2抽選と特図可変表示と大当り遊技と小当り遊技と遊技状態の設定と普図抽選と普図可変表示と普図遊技等の遊技内容に関する制御を行うものであり、遊技制御手段に相当する。この主制御回路40のROMにはメイン処理用のプログラムとタイマ割り込み処理用のプログラムと普図当り判定テーブルと普図変動表示時間テーブルと普図遊技パターンテーブルと大当り判定テーブルと転落判定テーブルと特
図1大当り種別テーブルと特
図2大当り種別テーブルと特
図1変動パターンテーブルと特
図2変動パターンテーブル1と特
図2変動パターンテーブル2と遊技パターンテーブルが格納されており、主制御回路40のRAMには特
図1領域および特
図2領域が設定されている。
【0021】
主制御回路40には、
図4に示すように、第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と普図センサ43と大入賞口センサ44とV入賞口センサ48が接続されている。第1始動口センサ41は第1始動口18に入球した遊技球を検知し、第2始動口センサ42は第2始動口23に入球した遊技球を検知し、普図センサ43は普図始動口22を通過した遊技球を検知し、大入賞口センサ44は大入賞口19に入球した遊技球を検知し、V入賞口センサ48はV入賞口内に落下した遊技球を検知する。主制御回路40には始動口ソレノイド45と大入賞口ソレノイド46とV入賞口ソレノイド47が接続されている。始動口ソレノイド45は第2始動口23の開閉部材24を開閉操作するものであり、大入賞口ソレノイド46は大入賞口19の扉板20を開閉操作するものであり、V入賞口ソレノイド47はV入賞口のV扉板を開閉操作するものである。この主制御回路40にはLED表示器25が接続されており、主制御回路40はLED表示器25の表示内容を制御することに応じて特図可変表示を行う。
【0022】
図4の払出制御回路50はマイクロコンピュータを主体とするものである。この払出制御回路50はROMとRAMとCPUを有するものであり、主制御回路40は第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と大入賞口センサ44からの信号を検出した場合に払出制御回路50に払出コマンドを送信する。この払出制御回路50には賞球払出装置51が接続されており、払出制御回路40は主制御回路40からの払出コマンドを検出した場合に賞球払出装置51を駆動制御することに応じて上皿8内に単位個数の遊技球を賞球として払出す。
【0023】
図4のサブ制御回路60はマイクロコンピュータを主体とするものであり、主制御回路40はサブ制御回路60に遊技の進行状況に応じたコマンドを送信し、サブ制御回路60は主制御回路40からのコマンドに応じて演出図柄表示器28の表示内容と電飾器29の電飾内容とスピーカ32の鳴動内容と予告演出器33の動作内容を設定する。このサブ制御回路60はROMとRAMとCPUとI/OとRTCとドライブ回路とPWM回路とスピーカ回路とモータ回路を有するものであり、ROMにはメイン処理用と受信割り込み処理用とタイマ割り込み処理用のプログラムが格納されている。RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのメイン処理用~タイマ割り込み処理用のプログラムを主制御回路40からのコマンドに応じて実行する。このサブ制御回路60には操作ボタン10が接続されており、サブ制御回路60は操作ボタン10からの電気信号に応じて操作ボタン10の操作内容を検出する。
【0024】
図4のドライブ回路はマイクロコンピュータを主体とするものである。このドライブ回路は演出図柄表示器28をサブ制御回路60の表示内容の設定結果に応じて制御するものであり、ROMとRAMとCPUとCGROMとCGRAMとVDPを有している。ROMは画像データを指定するための画像制御用プログラムが格納されたものであり、RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのプログラムを実行するものである。CGROMは演出図柄表示器28に画像を表示するための画像データが格納されたものであり、VDPはCPUからの指令に応じてCGROMから画像データを読出す。このVDPは画像データの読出し結果をCGRAMに展開し、画像データの展開結果を合成してCGRAMのフレームバッファに描画し、画像の描画結果をRGB信号として演出図柄表示器28に出力するものであり、演出図柄表示器28にはVDPからのRGB信号に応じて画像がカラーで表示される。
【0025】
図4のPWM回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、電飾器29の複数のLED31の色彩および輝度をPWM制御することに応じて電飾器29の複数のLEDカバー30を電飾内容の設定結果で発光させ、予告演出器33のLED35の色彩および輝度をPWM制御することに応じて予告演出器33の装飾部材34を電飾内容の設定結果で発光させる。
図4のスピーカ回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、両スピーカ32を制御することに応じて両スピーカ32から鳴動内容の設定結果に応じた音階と音量と音色で音を出力する。
図4のモータ回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、パルスモータ36を正逆方向へ駆動制御することに応じて予告演出器33を上限位置および下限位置間で移動操作する。
【0026】
3.遊技機能
3-1.普図遊技
3-1-1.普図抽選
遊技球が普図始動口22を通過した場合には
図5(a)の普図乱数の値が取得され、
図5(b)の普図当り判定テーブルから普図乱数の値の取得結果に応じた普図当否の判定結果が取得される。この普図当り判定テーブルには非電サポ状態および電サポ状態が設定されており、電サポ状態では非電サポ状態に比べて普図当りの判定結果が高確率で取得される。
【0027】
3-1-2.普図変動表示
普図当否の判定結果が取得された場合には普図変動表示が開始される。この普図変動表示はLED表示器25の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始した後に「普図当り」「普図外れ」のいずれかの態様で点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは「普図当り」と判定されている場合に「普図当りの態様」で点滅停止され、「普図外れ」と判定されている場合に「普図外れの態様」で点滅停止される。この普図変動表示の所要時間は
図5(c)の普図変動表示時間テーブルから取得される。この普図変動表示時間テーブルは「電サポ状態」および「非電サポ状態」のそれぞれに普図変動時間を割付けたものであり、「電サポ状態」では「非電サポ状態」に比べて短い普図変動表示時間が取得される。
【0028】
3-1-3.普図遊技
普図変動表示が「普図当り」の態様で停止された場合には
図5(d)の普図遊技パターンテーブルから現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンが選択され、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技が開始される。この普図遊技は第2始動口23を開放状態とするものであり、「電サポ状態」では第2始動口23の1回の長時間(6秒)の開放が普図遊技として実行され、「非電サポ状態」では第2始動口23の1回の短時間(1秒)の開放が普図遊技として実行される。
【0029】
3-2.特
図1遊技
3-2-1.特
図1遊技データの取得
遊技球が第1始動口18に有効に入球した場合には
図5(a)の特図乱数の値と大当り種別乱数の値と転落乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特図乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図1遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(i)に示すように、特
図1保留領域1~4が設定されており、特
図1遊技データは取得された順に「特
図1保留領域4」「特
図1保留領域3」「特
図1保留領域2」「特
図1保留領域1」の順序で格納される。即ち、特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データが最も古く、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データが最も新しい。これら特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「4」であると称し、特
図1保留領域2~4の3つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「3」であると称し、特
図1保留領域3~4の2つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「2」であると称し、特
図1保留領域4の1つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「1」であると称し、特
図1保留領域1~4のいずれにも特
図1遊技データが格納されていない状態を特
図1保留数が「0」であると称す。
【0030】
3-2―2.特
図1抽選
「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図1抽選が行われる。この遊技停止状態は特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技が全て停止している状態を称するものであり、特
図1抽選は普図遊技中には許容される。この遊技停止状態は遊技可能状態に相当するものであり、特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技のいずれか一つが行われている状態は遊技不能状態に相当する。
【0031】
遊技停止状態で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」から特図乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では
図5(e)の高確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得され、「通常確率状態」では通常確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得される。この「通常確率状態」での大当りの判定確率は「高確率状態」での大当りの判定確率に比べて低く設定され、小当りの判定確率は通常確率状態および高確率状態間で同一に設定されている。この高確率状態での大当り確率は「40/1201」であり、通常確率状態での大当り確率は「3/1201」である。
【0032】
大当り判定テーブルから「大当り」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から大当り種別乱数の値の格納結果が検出され、
図5(g)の特
図1大当り種別テーブルから大当り種別乱数の値の検出結果に応じた大当り種別が取得される。この特
図1大当り種別テーブルには「大当り図柄1」「大当り図柄2」「大当り図柄3」の3種類の大当り種別が設定されており、「大当り図柄1」が取得された場合および「大当り図柄3」が選択された場合のそれぞれには「電サポ状態1」「高確率状態」が設定され、「大当り図柄2」が取得された場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が設定される。
【0033】
「大当り」の判定結果が取得されることに応じて大当り種別が判定された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。「外れ」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。
【0034】
3-2―3.転落抽選
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には「特
図1保留領域4」から転落乱数の値の格納結果が検出され、
図5(f)の転落判定テーブルから転落乱数の値の検出結果に応じて「転落有」「転落無」のいずれかの判定結果が選択される。この判定結果として「転落有」が選択された場合には現在の遊技状態が「高確率状態」である場合に「高確率状態」が解除され、「高確率状態」に換えて「通常確率状態」が設定される。
【0035】
3-2―4.特
図1変動表示
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特
図1変動表示が開始される。この特
図1変動表示はLED表示器25の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始した後に点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは外れと判定されている場合に「特
図1外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた「大当り」の態様で点滅停止され、小当りと判定されている場合には「小当り」の態様で点滅停止される。この点滅開始から点滅停止までは特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で行われる。
【0036】
3-2―5.小当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが小当りの態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから小当り遊技パーンが選択され、小当り遊技が小当り遊技パターンの選択結果で開始される。この小当り遊技パターンはオープニング期間と1回のラウンドとエンディング期間から構成されたものである。ラウンドは大入賞口19を開放状態とするものであり、ラウンドの開放限度時間は遊技球が大入賞口19に入球することが困難な短値「0.8秒」に設定されている。このラウンドはV入賞口の閉鎖状態で行われるものであり、小当り遊技では遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。オープニング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、ラウンドが開始されることを待つ待機期間である。エンディング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、オープニング期間の開始からエンディング期間の終了までを小当り遊技と称する。
【0037】
3-2―6.大当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果「大当り図柄1」または「大当り図柄2」に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから大当り遊技パーン1が選択され、大当り遊技が大当り遊技パターン1で開始される。この大当り遊技は大入賞口19を開閉することに応じて遊技球が大入賞口19に入球することを許容するものであり、大当り遊技パターン1には初回のラウンドの開始前にオープニング期間が設定され、最終回のラウンドの終了後にエンディング期間が設定されている。オープニング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、大入賞口19を遊技球が入球不能な状態から入球可能な状態とすることを待つ待機期間である。エンディング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、大当り遊技の終了を遊技者に認識させる期間である。このオープニング期間の開始からエンディング期間の終了までを大当り遊技と称する。
【0038】
大当り遊技パターン1には16回のラウンドが設定されている。これら各ラウンドは大入賞口19を限度時間が経過するまで継続的に開放した後に一定時間だけ閉鎖状態とするものであり、限度時間の経過前に限度個数の遊技球が入球した場合には限度時間の経過を待つことなく一定時間だけ閉鎖状態とされた後に終了する。即ち、大当り遊技パターン1は16回の単位遊技から構成されたものであり、1回目のラウンドはオープニング期間が終了することに応じて開始され、エンディング期間は最終回のラウンドの終了後に閉鎖時間が経過した後に開始される。この大当り遊技パターン1は多数個の賞球を遊技者に払出すことが可能なものであり、大当り種別として大当り図柄1が選択された場合の大当り遊技パターン1では特定の複数回のラウンド(例えば13回目~15回目)でV入賞口が開放状態とされることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することが許容され、大当り種別として大当り図柄2が選択された場合の大当り遊技パターン1ではV入賞口が常に閉鎖状態とされることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。
【0039】
LED表示器25の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果「大当り図柄3」に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから大当り遊技パーン2が選択され、大当り遊技が大当り遊技パターン2で開始される。この大当り遊技パターン2は4回のラウンドが設定されている点を除いて大当り遊技パターン1と同一であり、特定の複数回のラウンド(例えば2回目~4回目)でV入賞口が開放状態とされることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することが許容される。この大当り遊技パターン2は大当り遊技パターン1に比べて少数個の賞球を遊技者に払出すものである。
【0040】
3-2―7.遊技状態の更新
3-2-7-1.高確率状態および通常確率状態
「大当り図柄2」が選択された場合には、
図5(g)に示すように、大当り遊技が終了するときに「通常確率状態」が設定され、「大当り図柄1」「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」は大当り遊技中に遊技球がV入賞口内に落下したことを条件に設定されるものであり、大当り遊技中に遊技球がV入賞口内に落下していない場合には「通常確率状態」が設定される。この「高確率状態」は「転落有」と抽選されるまで継続される。
【0041】
3-2-7-2.電サポ状態および非電サポ状態
「大当り図柄1」「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態1」が設定される。この「電サポ状態1」には最低回数「100回」が設定されており、「電サポ状態1」は特
図1遊技および特
図2遊技の合計が最低回数に到達する前に「転落有」と抽選されることに応じて「高確率状態」が「通常確率状態」に転落した場合には特
図1遊技および特
図2遊技の合計が最低回数「100回」に到達するまで継続し、特
図1遊技および特
図2遊技の合計が最低回数「100回」に到達している場合には「転落有」と抽選されることに応じて「高確率状態」が「通常確率状態」に転落することに応じて「非電サポ状態」に切換えられる。「大当り図柄2」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態2」が設定される。この「電サポ状態2」には限度回数「100回」が設定されており、「電サポ状態2」は特
図1遊技および特
図2遊技の合計が限度回数に到達することに応じて「非電サポ状態」に切換えられる。
【0042】
3-2-7-3.特
図1先読み
遊技球が第1始動口18に入球したことに応じて特
図1遊技データの取得結果が特
図1保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図1遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と転落の有無の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~大当り種別の事前判定は上述の手順で行われるものであり、遊技状態の事前判定は当否の事前判定結果が大当りであった場合に大当り種別の事前判定結果に応じて行われる。即ち、大当り種別の事前判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」である場合には「電サポ状態1」「高確率状態」が事前判定され、「大当り図柄2」である場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が事前判定される。
【0043】
当否の事前判定~遊技状態の事前判定が行われた場合には当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果が1組の特
図1先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(i)に示すように、特
図1先読み領域1~4が設定されており、「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域4」に格納され、「特
図1保留領域3」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域3」に格納され、「特
図1保留領域2」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域2」に格納され、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域1」に格納される。
【0044】
3-3.特
図2遊技
3-3-1.特
図2遊技データの取得
遊技球が第2始動口23に有効に入球した場合には
図5(a)の特図乱数の値と大当り種別乱数の値と転落乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特図乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図2遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(j)に示すように、特
図2保留領域1~4が設定されており、特
図2遊技データは取得された順に「特
図2保留領域4」「特
図2保留領域3」「特
図2保留領域2」「特
図2保留領域1」の順序で格納される。これら特
図2保留領域1~4の全てに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「4」であると称し、特
図2保留領域2~4の3つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「3」であると称し、特
図2保留領域3~4の2つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「2」であると称し、特
図2保留領域4の1つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「1」であると称し、特
図2保留領域1~4のいずれにも特
図2遊技データが格納されていない状態を特
図2保留数が「0」であると称す。
【0045】
3-3―2.特
図2抽選
遊技停止状態で「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されている場合には「特
図2保留領域4」から特図乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では
図5(e)の高確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得され、「通常確率状態」では通常確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得される。この特
図2抽選は特
図1抽選に対して優先的に行われるものであり、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図2抽選が行われる。即ち、特
図1遊技データおよび特
図2遊技データの双方が存在する場合には特
図2遊技データに応じて特
図2抽選が開始され、特
図1抽選は特
図2遊技データの全てが抽選済となった後に開始される。
【0046】
特
図2の大当り種別の判定には
図5(h)の特
図2大当り種別テーブルが使用される。この特
図2大当り種別テーブルには「大当り図柄1」「大当り図柄2」「大当り図柄3」が設定されており、特
図2大当り種別テーブルから「大当り図柄1」が取得された場合および「大当り図柄3」が取得された場合のそれぞれには「電サポ状態1」「高確率状態」が設定され、特
図2大当り種別テーブルから「大当り図柄2」が取得された場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が設定される。この特
図2大当り種別テーブルでの「大当り図柄1」の振分け確率は特
図1大当り種別テーブルでの「大当り図柄1」の振分け確率に比べて高く設定されており、遊技球が第2始動口23に入球したことに応じて大当りと判定された場合には第1始動口18に入球したことに応じて大当りと判定された場合に比べて「電サポ状態1」「高確率状態」が高確率で設定される。
【0047】
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間の判定には
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1または
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2が使用される。特
図2変動パターンテーブル1は現在の遊技状態が「電サポ状態2」または継続回数200回以下の「電サポ状態1」である場合に使用されるものであり、外れが判定された場合に対して時短用の特図変動パターン「PH07」および時短用の特図変動表示時間「1000msec」が付与されている点で特
図1変動パターンテーブルに対して相違する。特
図2変動パターンテーブル2は現在の遊技状態が継続回数201回以上の「電サポ状態1」である場合に使用されるものであり、外れが判定された場合に対して超時短用の特図変動パターン「PH08」および超時短用の特図変動表示時間「500msec」が付与されている点で特
図1変動パターンテーブルおよび特
図2変動パターンテーブル1のそれぞれに対して相違する。この特
図2変動パターンテーブル2から特図変動パターンが取得される状態を「超電サポ状態」と称する。
【0048】
3-3―3.転落抽選
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には「特
図2保留領域4」から転落乱数の値の格納結果が検出され、
図5(f)の転落判定テーブルから転落乱数の値の検出結果に応じて「転落有」「転落無」のいずれかの判定結果が選択される。この判定結果として「転落有」が選択された場合には現在の遊技状態が「高確率状態」である場合に「高確率状態」が解除され、「高確率状態」に換えて「通常確率状態」が設定される。
【0049】
3-3―4.特
図2変動表示
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で特
図2変動表示が行われる。この特
図2変動表示はLED表示器25の特
図2用の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、特
図2用のLEDは外れと判定されている場合に「特
図2外れ」の態様で点滅停止され、「小当り」と判定されている場合に「小当り」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止される。
3-3―5.小当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが小当りの態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから小当り遊技パーンが選択され、小当り遊技が小当り遊技パターンの選択結果で開始される。
【0050】
3-3―6.大当り遊技
LED表示器25の特
図2用のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。
3-3-7.遊技状態の更新
「大当り図柄2」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態2」および「通常確率状態」が設定され、「大当り図柄1」「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態1」および「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」は大当り遊技で遊技球がV入賞口内に落下したことを条件に設定されるものであり、大当り遊技で遊技球がV入賞口内に落下しなかった場合には「通常確率状態」が設定される。
【0051】
3-3-8.特
図2先読み
遊技球が第2始動口23に入球したことに応じて特
図2遊技データの取得結果が特
図2保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図2遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と転落の有無の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~遊技状態の事前判定は上述の手順で行われるものであり、当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果は1組の特
図2先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(j)に示すように、特
図2先読み領域1~4が設定されており、「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域4」に格納され、「特
図2保留領域3」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域3」に格納され、「特
図2保留領域2」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域2」に格納され、「特
図2保留領域1」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域1」に格納される。
【0052】
4.主制御回路40の処理機能
4-1.メイン処理
主制御回路40は電源が投入されることに応じてROMから
図7(b)のメイン処理用のプログラムを検出し、S1で割込み禁止を設定する。そして、S2で
図5(a)の各乱数の値を更新し、S3で割込み許可を設定する。これら各乱数の値は現在値に「1」が加算されるものであり、上限値に加算された場合には「0」に戻して再び加算される。
【0053】
4-2.タイマ割込み処理
主制御回路40はS3で割込み許可を設定すると、S4のタイマ割込み処理の起動を許容する。このタイマ割込み処理は一定周期で実行されるものであり、今回のタイマ割込み処理が終了してから次回のタイマ割込み処理が開始されるまでの待機時間にはS3の乱数更新処理が繰返される。
【0054】
図8は主制御回路40のタイマ割込み処理であり、主制御回路40は前回のタイマ割込み処理でRAMの出力バッファにセットしたコマンド等を今回のタイマ割込み処理のS11の出力処理でサブ制御回路60に送信する。そして、S12の乱数更新処理で
図5(a)の各乱数の値を更新し、S13のセンサ検出処理で第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と普図センサ43と大入賞口センサ44とV入賞口センサ48のそれぞれからの信号の有無を検出する。
【0055】
主制御回路40はS13のセンサ検出処理を終えると、S14で普図センサ44からの信号を検出したか否かを判断する。ここで普図センサ44からの信号を検出していないと判断した場合にはS16へ移行し、普図センサ44からの信号を検出したと判断した場合にはS15の普図遊技データ取得処理で普図乱数の値を取得し、S16へ移行する。
【0056】
主制御回路40はS16へ移行すると、第2始動口センサ42からの信号を検出したか否かを判断する。ここで第2始動口センサ42からの信号を検出していないと判断した場合にはS19へ移行し、第2始動口センサ42からの信号を検出したと判断した場合には特
図2保留数を「4」と比較する。ここで特
図2保留数が「4」であると判断した場合にはS19へ移行し、特
図2保留数が「4」未満であると判断した場合にはS17で特
図2遊技データを取得する。ここで特
図2遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図2保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図2保留コマンドをセットし、S18へ移行する。この特
図2保留コマンドは特
図2保留数をサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0057】
主制御回路40はS18へ移行すると、当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と転落の有無の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図2遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図2先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図2先読みデータとして格納する。次に特
図2先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S19へ移行する。
【0058】
主制御回路40はS19へ移行すると、第1始動口センサ41からの信号を検出したか否かを判断する。ここで第1始動口センサ41からの信号を検出していないと判断した場合にはS22の普図処理とS23の特
図2処理とS24の特
図1処理へ順に移行し、第1始動口センサ41からの信号を検出したと判断した場合には特
図1保留数を「4」と比較する。ここで特
図1保留数が「4」であると判断した場合にはS22~S24へ順に移行し、特
図1保留数が「4」未満であると判断した場合にはS20で特
図1遊技データを取得する。ここで特
図1遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図1保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図1保留コマンドをセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0059】
主制御回路40はS20で特
図1遊技データの取得結果を格納すると、S21で当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と転落の有無の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図1遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図1先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図1先読みデータとして格納する。次に特
図1先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S22~S24へ順に移行する。
4-3.普図処理
【0060】
主制御回路40はS22の普図処理で普図乱数の値の取得結果に応じて当否の判定を行い、
図5(c)の普図変動表示時間テーブルから現在の遊技状態に応じた普図変動表示時間を選択する。そして、普図変動表示時間の選択結果で普図変動表示を実行することに応じて普図当否の判定結果を報知する。ここで「普図当り」の判定結果を報知した場合には現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンを
図5(d)の普図遊技パターンテーブルから選択し、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技を行うことに応じて遊技球が第2始動口23に入球することを許容する。
【0061】
4-4.特
図2処理
図9(a)はS23の特
図2処理であり、主制御回路40は特
図2処理でS31の特
図2抽選処理とS32の時短回数更新処理とS33の転落判定処理とS34の特
図2変動停止処理とS35の小当り遊技処理とS36の大当り遊技処理をRAMの第2ポインタP2の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第2ポインタP2の値は電源投入時に「1」に初期設定される。
【0062】
4-4-1.特
図2抽選処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「1」に設定されている場合にS31の特
図2抽選処理へ移行する。この第2ポインタP2の値は遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路40はS31の特
図2抽選処理で「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図2抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。そして、当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路60に特
図2遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、変動開始コマンド2をサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットする。
【0063】
図10は主制御回路40がS31で実行する変動パターンテーブル処理であり、主制御回路40は変動パターンテーブル処理で特
図2変動パターンテーブル1または特
図2変動パターンテーブル2を選択し、特図変動パターンテーブルの選択結果から特
図2保留領域4の変動パターン乱数の値に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択し、特図変動パターンの選択結果および特図変動表示時間の選択判定結果をRAMの出力バッファにセットする。この主制御回路40はS91で現在の遊技状態が「超電サポ状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「超電サポ状態」であると判断した場合にはS92で
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2を選択し、特
図2変動パターンテーブル2から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。この主制御回路40はS91で現在の遊技状態が「超電サポ状態」でないと判断すると、S93で現在の遊技状態が「電サポ状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合および「電サポ状態2」であると判断した場合のそれぞれにはS98で
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1を選択し、特
図2変動パターンテーブル1から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。
【0064】
主制御回路40は
図9(a)のS31で出力バッファに特
図2遊技データをセットした場合には特図変動表示を開始し、「特
図2保留領域1」~「特
図2保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域4」から特
図2遊技データを消去するものであり、「特
図2保留領域3」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域4」にシフトされ、「特
図2保留領域2」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域3」にシフトされ、「特
図2保留領域1」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域2」にシフトされる。この主制御回路40は「特
図2保留領域1~4」を整理した場合には同様の手順で「特
図2先読み領域1」~「特
図2先読み領域4」を整理し、第2ポインタP2の値に「2」を設定する。
【0065】
4-4-2.時短回数更新処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「2」に設定されている場合にはS32の時短回数更新処理へ移行する。
図11は時短回数更新処理であり、主制御回路40は
図11のS41で現在の遊技状態が「電サポ状態1」「電サポ状態2」「超電サポ状態」「非電サポ状態」のいずれであるかを判断する。ここで現在の遊技状態が「非電サポ状態」であると判断した場合にはS48で第2ポインタP2の値に「3」を設定し、「電サポ状態1」または「電サポ状態2」または「超電サポ状態」であると判断した場合にはS42で時短回数カウンタの値に「1」を加算する。この時短回数カウンタの値は電サポ状態の継続回数を計測するものであり、主制御回路40は時短回数カウンタを加算した場合には時短回数コマンドを設定する。この時短回数コマンドは時短回数カウンタの値の加算結果をサブ制御回路60に電サポ状態の継続回数として通知するものであり、主制御回路40は時短回数コマンドを設定した場合にはS43でサブ制御回路60に時短回数コマンドの設定結果を送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S44へ移行する。
【0066】
主制御回路40は
図11のS44へ移行すると、現在の遊技状態が「電サポ状態1」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合にはS45へ移行し、時短回数カウンタの値の加算結果を「201」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が「201」であると判断した場合にはS46で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「超電サポ状態」に変更し、S47でRAMの出力バッファに超電サポコマンドをセットする。この超電サポコマンドはサブ制御回路60に「超電サポ状態」の設定を通知するものであり、主制御回路40はS47で超電サポコマンドをセットした場合にはS48で第2ポンタP2の値に「3」を設定する。
【0067】
主制御回路40は
図11のS44で現在の遊技状態が「電サポ状態1」でないと判断すると、S49で現在の遊技状態が「電サポ状態2」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態2」でないと判断した場合にはS48で第2ポンタP2の値に「3」を設定し、現在の遊技状態が「電サポ状態2」であると判断した場合にはS50で時短回数カウンタの値を上限値「100」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が上限値「100」でないと判断した場合にはS48で第2ポンタP2の値に「3」を設定する。
【0068】
主制御回路40は
図11のS50で時短回数カウンタの値が上限値「100」であると判断した場合にはS51で現在の遊技状態を「電サポ状態2」から「非電サポ状態」に変更し、S52でRAMの出力バッファに電サポ解除コマンドをセットする。この電サポ解除コマンドは「電サポ状態2」から「非電サポ状態」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、主制御回路40はS52で電サポ解除コマンドをセットした場合にはS48で第2ポンタP2の値に「3」を設定する。
【0069】
4-4-3.転落判定処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「3」に設定されている場合には
図9(a)のS33の転落判定処理へ移行する。
図12はS33の転落判定処理であり、主制御回路40はS61で現在の遊技状態が「高確率状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「通常確率状態」であると判断した場合にはS72で第2ポインタP2の値に「4」を設定し、現在の遊技状態が「高確率状態」であると判断した場合にはS62へ移行する。ここで「特
図2保留領域4」から転落乱数の値を検出し、
図5(f)の転落判定テーブルから転落乱数の値の検出結果に応じた判定結果を検出する。
【0070】
主制御回路40はS62で転落の有無の判定結果を検出すると、S63で検出結果が「転落有」であるか否かを判断する。ここで検出結果が「転落無」であると判断した場合にはS72で第2ポインタP2の値に「4」を設定し、検出結果が「転落有」であると判断した場合にはS64で「高確率状態」に換えて「通常確率状態」を設定し、S65でサブ制御回路60に転落コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この転落コマンドは「高確率状態」が「通常確率状態」に転落したとサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0071】
主制御回路40はS65で出力バッファに転落コマンドをセットすると、S66で現在の遊技状態が「電サポ状態1」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合にはS67で時短回数カウンタの値を「100」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が「100」以下であると判断した場合にはS68で「電サポ状態1」を「電サポ状態2」に変更し、S69でサブ制御回路60に電サポ変更コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。この電サポ変更コマンドは「電サポ状態1」が「電サポ状態2」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0072】
主制御回路40はS67で時短回数カウンタの値が「101」以上であると判断すると、S70で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「非電サポ状態」に変更する。そして、S71でサブ制御回路60に電サポ変更コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。この電サポ解除コマンドは「電サポ状態1」が「非電サポ状態」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0073】
主制御回路40は現在の遊技状態が「超電サポ状態」である場合にはS66で現在の遊技状態が「電サポ状態1」でないと判断し、S70で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「非電サポ状態」に変更する。そして、S71で電サポ変更コマンドをRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。即ち、時短回数カウンタの値が「100」以下の「高確率状態」「電サポ状態1」で転落有と判定された場合には低確率状態が設定されるものの電サポ状態が継続され、時短回数カウンタの値が「101」以上の「高確率状態」「電サポ状態1」で転落有と判定された場合には「低確率状態」「非電サポ状態」が設定される。
【0074】
4-4-4.特
図2変動停止処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「4」に設定されている場合には
図9(a)のS34の特
図2変動停止処理へ移行する。ここでタイマの値を加算し、タイマの値の加算結果を特図変動表示時間の判定結果と比較する。ここでタイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達していない場合には特
図2変動停止処理を終え、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達している場合には特図変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路60に変動停止コマンド2を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第2ポインタP2の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「小当り」である場合には第2ポインタP2の値を「5」に設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第2ポインタP2の値を「6」に設定する。
【0075】
4-4-5.小当り遊技処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「5」に設定されている場合には
図9(a)のS35の小当り遊技処理へ移行し、小当り遊技パターンで小当り遊技を開始した後にサブ制御回路60に小当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は小当り遊技を小当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には小当り遊技を終え、サブ制御回路60に小当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「1」を設定する。この小当り遊技はV入賞口の閉鎖状態で大入賞口19を開放状態とするものであり、小当り遊技では遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。即ち、高確率状態で小当りと判定された場合には高確率状態が維持される。
【0076】
4-4-6.大当り遊技処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「6」に設定されている場合には
図9(a)のS36の大当り遊技処理へ移行する。ここで大当り遊技を開始し、サブ制御回路60に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。このラウンド開始コマンドは今回のラウンドが何回目であるかを通知するものであり、主制御回路40は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路60に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。
【0077】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には1回目~16回目のラウンドのそれぞれでV入賞口を閉鎖状態とすることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することを禁止し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」である場合には13回目~15回目のそれぞれのラウンドでV入賞口を開放状態とすることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することを許容し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」である場合には2回目~4回目のそれぞれのラウンドでV入賞口を開放状態とすることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することを許容する。この主制御回路40は大当り遊技中にV入賞口センサ48からの出力信号に応じて遊技球がV入賞口内に落下したか否かを監視しており、遊技球がV入賞口内落下したと判断した場合にV入賞があったことを記録する。
【0078】
主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終えるときに大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」または「大当り図柄3」である場合にはV入賞があったか否かを判断する。ここでV入賞があったと判断した場合には遊技状態を「高確率状態」「電サポ状態1」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「高確率コマンド」と「電サポコマンド1」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この時短回数コマンド0は電サポ状態の継続回数が「0回」であるとサブ制御回路60に通知するものであり、「高確率コマンド」は「高確率状態」の設定をサブ制御回路60に通知するものであり、「電サポコマンド1」は「100回」を超えて継続する可能性が有る電サポ状態1の設定を通知するものである。
【0079】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「電サポ状態2」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「通常確率コマンド」と「電サポコマンド2」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この「通常確率コマンド」は「通常確率状態」の設定をサブ制御回路60に通知するものであり、「電サポコマンド2」は「100回」を限度値とする電サポ状態2の設定を通知するものである。
【0080】
4-5.特
図1処理
図9(b)はS24の特
図1処理であり、主制御回路40は特
図1処理でS81の特
図1抽選処理とS82の時短回数更新処理とS83の転落判定処理とS84の特
図1変動停止処理とS85の小当り遊技処理とS86の大当り遊技処理をRAMの第1ポインタP1の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第1ポインタP1の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
【0081】
4-5-1.特
図1抽選処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「1」に設定されている場合にS81の特
図1抽選処理へ移行する。この第1ポインタP1の値は遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路40はS81の特
図1抽選処理で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。
【0082】
主制御回路40は「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合にはS81で「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。これら変動パターンの判定および変動表示時間の判定は
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルに応じて行われるものであり、主制御回路40は当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路60に特
図1遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、変動開始コマンド1をサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、特
図1保留コマンドをサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路60に通知するものである。
【0083】
主制御回路40は変動開始コマンド1等をセットすると、特図変動表示を開始した後に「特
図1保留領域1」~「特
図1保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域1~4」と同様の手順で行われるものであり、主制御回路40は「特
図1先読み領域1~4」も同様の手順で整理した後に第1ポインタP1の値に「2」を設定する。即ち、特
図1抽選処理は特図抽選2処理に比べて優先順位が後に設定されたものであり、特
図2保留数が「0」でない場合には特
図2抽選処理が特
図1抽選処理に対して優先的に行われ、特
図2保留数が「0」になった時点で特
図1抽選処理が開始される。
【0084】
4-5-2.時短回数更新処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「2」に設定されている場合にはS82で
図11の時短回数更新処理を実行し、第1ポインタP1の値を「3」に設定する。
4-5-3.転落判定処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「3」に設定されている場合にはS83で
図12の転落判定処理を実行し、第1ポインタP1の値を「4」に設定する。
4-5-4.特
図1変動停止処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「4」に設定されている場合には
図9(b)のS84の特
図1変動停止処理へ移行し、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達することに応じて特
図1変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路60に変動停止コマンド1を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第1ポインタP1の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「小当り」である場合には第1ポインタP1の値を「5」に設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第1ポインタP1の値を「6」に設定する。
【0085】
4-5-5.小当り遊技処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「5」に設定されている場合には
図9(b)のS85の小当り遊技処理へ移行し、小当り遊技パターンで小当り遊技を開始した後にサブ制御回路60に小当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は小当り遊技を小当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には小当り遊技を終え、サブ制御回路60に小当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「1」を設定する。この小当り遊技はV入賞口の閉鎖状態で大入賞口19を開放状態とするものであり、小当り遊技では遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。
【0086】
4-5-6.大当り遊技処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「6」に設定されている場合には
図9(b)のS86の大当り遊技処理へ移行し、大当り遊技を開始した後にサブ制御回路60に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」である場合に大当り遊技を大当り遊技パターン1で実行し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」である場合に大当り遊技を大当り遊技パターン2で実行するものであり、ラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路60に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。
【0087】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には1回目~16回目のラウンドのそれぞれでV入賞口を閉鎖状態とし、大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」である場合には特定の複数回のラウンドのそれぞれでV入賞口を開放状態とする。この主制御回路40は大当り遊技中にV入賞口センサ48からの出力信号に応じて遊技球がV入賞口内に落下したか否かを監視しており、大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終えるときに大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」である場合にはV入賞があったか否かを判断する。ここでV入賞があったと判断した場合には遊技状態を「高確率状態」「電サポ状態1」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「高確率コマンド」と「電サポコマンド1」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「電サポ状態2」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「通常確率コマンド」と「電サポコマンド2」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。
【0088】
5.遊技モードの説明
図13(a)の遊技フローは遊技状態が移行する様子を示すものであり、
図13(b)(c)は遊技モードおよび演出モード間の関係を示すものである。ここで電源が投入された場合には通常遊技モードが設定される。この通常遊技モードは「通常確率状態」「非電サポ状態」であり、通常遊技モードでは遊技球を左打ちすることを遊技者に促す左打ち画像が演出図柄表示器28に表示される。この左打ち画像に従って遊技者が遊技球を左打ちした場合には遊技球が第1始動口18に入球し、遊技球が第1始動口18に入球したことに応じて大当りと判定された場合には低確時短モードまたは高確時短モードが設定される。
【0089】
低確時短モードは「通常確率状態」「電サポ状態2」が設定された状態であり、通常遊技モードで大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合に設定される。高確時短モードは「高確率状態」「電サポ状態1」が設定された状態であり、通常遊技モードで大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合に設定される。これら低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれでは遊技球を右打ちすることを遊技者に促す右打ち画像が演出図柄表示器28に表示される。この右打ち画像に従って遊技者が遊技球を右打ちした場合には遊技球が普図始動口22内を通過し、当りと高確率で判定されることに応じて第2始動口23の長時間の開放が頻繁に行われるので、
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1から時短用の特図変動表示時間「1000msec」が頻繁に取得される。従って、低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれでは通常遊技モードに比べて大当りおよび外れの判定処理が短い時間間隔で繰返されるので、遊技球の少ない消費個数で次回の大当りを獲得する確率が高まる。即ち、低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれは通常遊技モードに比べて遊技者に有利な状態である。
【0090】
低確時短モードでは遊技球が右打ちされており、低確時短モードで大当りと判定されることなく特
図1抽選回数および特
図2抽選回数(現実的には特
図2抽選のみ)の合計が限度回数「100回」に到達した場合には「電サポ状態2」に換えて「非電サポ状態」が設定されることに応じて通常遊技モードに移行する。この低確時短モードで特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」に到達する前に大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合には低確時短モードが繰返され、「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には高確時短モードに移行する。この高確時短モードでは遊技球が右打ちされており、大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合には低確時短モードが設定され、「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には高確時短モードが再び設定される。この高確時短モードは低確時短モードに比べて大当りと高確率で判定される状態であり、低確時短モードに比べて遊技者に有利な状態であり、遊技者有利な度合いは「高確率状態」が「電サポ状態」に比べて高い。
【0091】
高確時短モードでは特
図1抽選および特
図2抽選が行われる毎に転落の有無が判定されており、特
図1抽選および特
図2抽選の合計が限度回数「100回」を超えていない状態で「転落有」と判定された場合には「通常確率状態」および「電サポ状態2」が設定され、高確時短モードから低確時短モードに移行する。この高確時短モードで特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」を超えた状態で「転落有」と判定された場合には「通常確率状態」および「非電サポ状態」が設定され、高確時短モードから通常遊技モードに一挙に転落する。
【0092】
高確時短モードで「転落有」と判定されることなく特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「201回」に到達した場合には「高確率状態」および「超電サポ状態」が設定される。この高確超時短モードでは
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2から最短の超時短用の特図変動表示時間「500msec」が頻繁に取得される。従って、高確超時短モードでは高確時短モードに比べて大当りおよび外れの判定処理が更に短い時間間隔で繰返されるので、遊技球の更に少ない消費個数で次回の大当りを獲得する確率が高まる。即ち、高確超時短モードは高確時短モードに比べて遊技者に更に有利な状態であり、高確超時短モードで「転落有」と判定された場合には高確超時短モードから通常遊技モードに一挙に転落する。
【0093】
6.演出モードの説明
演出モードは演出図柄遊技の画像を表示する場合の演出内容として特に背景画像を指定するものであり、演出モードにはノーマルモードとチャンスモードとスピードモードと超スピードモードが設定されている。ノーマルモードは通常遊技モードが設定されている場合の演出モードであり、ノーマルモードでは、
図14(a)に示すように、演出図柄表示器28の表示領域Eに街並みを模したノーマル背景画像が表示される。チャンスモードは低確時短モードおよび高確時短モードが設定されている場合の共通の演出モードであり、チャンスモードでは、
図14(b)に示すように、4人の女性を模したチャンス背景画像が演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。スピードモードは高確時短モードの設定状態で特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」を超えた場合にチャンスモードから移行するものであり、スピードモードでは、
図14(c)に示すように、太古の陸地を模したスピード背景画像が演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。超スピードモードは高確時短モードの設定状態で特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「200回」を超えた場合にスピードモードから移行するものであり、超スピードモードでは、
図14(d)に示すように、スピード背景画像に「ラッシュ」のテロップ画像が重ねられた画像が超スピード背景画像として演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。
【0094】
6-1.演出モードの挙動
図13(b)は大当りと判定されたことに応じて大当り図柄2が選択された場合の演出モードの挙動である。この場合には大当り遊技の終了時に低確時短モードが設定されることに応じてチャンスモードが設定され、1回目の演出図柄遊技からチャンス背景画像が表示される。この状態で大当りと判定されることなく合計100回の特
図1抽選および特
図2抽選が行われた場合には通常遊技モードが設定され、通常遊技モードの設定に応じてノーマルモードが設定されることに応じて101回目の演出図柄遊技からノーマル背景画像が表示される。
【0095】
図13(c)は大当りと判定されることに応じて大当り図柄1または大当り図柄3が選択された場合の演出モードの挙動である。この場合には大当り遊技の終了時に高確時短モードが設定されることに応じてチャンスモードが設定され、1回目の演出図柄遊技からチャンス背景画像が表示される。この状態で合計100回の特
図1抽選および特
図2抽選が行われる前に転落有と判定された場合には遊技モードとして低確時短モードが設定されるものの、
図13(c)の上段に示すように、演出モードとしてはチャンスモードが継続されることに応じてチャンス背景画像が継続して表示される。そして、101回目の演出図柄遊技からノーマルモードが設定されることに応じてノーマル背景画像が表示される。
【0096】
図13(c)の下段は高確時短モードに応じてチャンスモードが設定された状態で転落有と判定されることなく合計100回以上の特
図1抽選および特
図2抽選が行われた場合の演出モードの挙動である。この場合には101回目の演出図柄遊技からスピードモードが設定されることに応じてスピード背景画像が表示されるので、遊技者の目線では高確時短モードに昇格した印象となる。この転落無の判定が200回を超えて継続した場合には高確超時短モードの設定に応じて超スピードモードが設定され、次回の201回目から超スピード背景画像が表示される。これら超スピードモードおよびスピードモードの設定状態で転落有と判定された場合には通常遊技モードの設定に応じてノーマルモードが設定され、次回からノーマル背景画像が表示される。
【0097】
6-2.演出図柄遊技
演出図柄遊技の画像はサブ制御回路60が特
図1変動表示または特
図2変動表示の開始に時間的に同期して開始するものであり、特
図1変動表示または特
図2変動表示の終了に時間的に同期して終えるものである。この演出図柄遊技の画像は演出モードに応じた背景画像の前に重ねて表示されるものであり、ノーマルモードではノーマル背景画像の前に重ねて表示される。この演出図柄遊技の画像はチャンスモードではチャンス背景画像の前に重ねて表示され、スピードモードではスピード背景画像の前に重ねて表示され、超スピードモードでは超スピード背景画像の前に重ねて表示される。
【0098】
演出図柄遊技の画像は「1」~「9」の数字からなる演出図柄を左列と中列と右列の横3列にスクロール状態およびスクロール停止状態で順に表示するものであり、各列のスクロール表示は「1」→「2」・・・「9」の昇順で行われた後に「9」から「1」に戻して繰返される。これら各列のスクロール表示は「1」~「9」のうちのいずれか1つで停止されるものであり、各列の奇数「1,3,5,7,9」は赤色の色彩に設定され、各列の偶数「2,4,6,8」は青色の色彩に設定されている。これら左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄のそれぞれは図柄要素に相当し、3列の演出図柄は識別図柄に相当し、スクロール状態は変動状態に相当し、スクロール停止状態は変動停止状態に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当する。
【0099】
3列のスクロール表示の停止状態での組合せには「大当りの組合せ」「外れリーチの組合せ」「完全外れの組合せ」の3種類が設定されている。大当りの組合せは3列が相互に同一な組合せであり、主制御回路40が大当り用の特図変動パターン(PO00~PO05)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。外れリーチの組合せは左列および右列が相互に同一で中列が相違する組合せであり、主制御回路40が外れ用の特図変動パターン(PH01~PH05)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。完全外れの組合せは左列および右列が相違する組合せであり、主制御回路40が外れ用の特図変動パターン(PH06~PH08)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。
【0100】
図14(e)は演出図柄遊技の演出の一覧であり、演出図柄遊技の演出には「ノーマル演出」「全図同時停止演出」「ノーマルリーチ演出」「スペシャルリーチ演出」「超時短演出」の5種類が設定されている。ノーマル演出は「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」「中列」の順序に設定されている。このノーマル演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH06を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、
図15(a)(b)(c)(d)に示すように、ノーマル演出では3列のスクロール表示が「左列」「右列」「中列」の順序で停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。
【0101】
全図同時停止演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が3列同時に設定されている。この「全図同時停止演出」は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH07を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、「全図同時停止演出」では、
図15(a)(d)に示すように、3列のスクロール表示が互いに同時に停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。この全図同時停止演出は低確時短モードおよび高確時短モード用の特図変動表示時間のうち最短の時間(1000msec)で終了するものであり、低確時短モードおよび高確時短モードでは「特図変動パターンPH07」が高確率で選択されることに応じて変動表示時間が短縮される。
【0102】
ノーマルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「中列」に対して 「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されたものである。このノーマルリーチ演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH05および大当り用の特図変動パターンPO05を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、
図16(a)(b)(c)に示すように、「ノーマルリーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点で「左列」および「右列」が相互に同一なリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で通常速度から低速度に切換えられる。
【0103】
「中列」のスクロール表示は外れ用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と異なる演出図柄で停止されるものであり、外れ用の「ノーマルリーチ演出」では、
図16(e)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止されることに応じて外れリーチの組合せが完成する。この「中列」のスクロール表示は大当り用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と同一の演出図柄で停止されるものであり、大当り用の「ノーマルリーチ演出」では、
図16(d)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止することに応じて大当りの組合せが完成する。
【0104】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「中列」に対して 「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されたものである。このスペシャルリーチ演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH01~PH04および大当り用の特図変動パターンPO01 ~PO04を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、「スペシャルリーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点でリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で通常速度から低速度に切換えられる。
【0105】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「中列」に対して「スクロール速度の低下」の後に「3列の消去」が設定されたものであり、スペシャルリーチ演出では3列の演出図柄がリーチ状態で消去される。このスペシャルリーチ演出はノーマルリーチ演出の後に「3列の消去」および「バトル演出」が設定されたものである。
図17はバトル演出として表示されるバトル画像BL1~BL4である。これらバトル画像BL1~BL4のそれぞれは3列の演出図柄が消去された状態で表示開始されるものであり、空手着を身にまとった女性のシルエットが素手で敵の恐竜と格闘する内容に設定されたものである。
【0106】
バトル画像BL1は、
図17(a)に示すように、敵が「恐竜D1」に設定されたものである。このバトル画像BL1は恐竜D1が女性のシルエットWと格闘する内容に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO01」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH01」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL2は、
図17(b)に示すように、敵が「恐竜D2」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO02」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH02」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL3は、
図17(c)に示すように、敵が「恐竜D3」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO03」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH03」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL4は、
図17(d)に示すように、敵が「恐竜D4」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO04」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH04」を送信した場合のそれぞれに表示される。これらバトル画像BL1~BL4の大当りの信頼度は「バトル画像BL4」「バトル画像BL3」「バトル画像BL2」「バトル画像BL1」の順に高く設定されている(
図6参照)。
【0107】
バトル画像BL1~BL4のそれぞれには勝利の結末および敗北の結末の2種類が設定されている。勝利の結末は、
図17(e)に示すように、主人公の女性のシルエットWが勝利したことを示唆するものであり、大当り用の「特図変動パターンPO01~PO04」の送信時に表示される。敗北の結末は、
図17(f)に示すように、主人公の女性のシルエットWが敗北したことを示唆するものであり、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」の送信時に表示される。この敗北の結末は外れの結末に相当し、勝利の結末は当りの結末に相当する。
【0108】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「バトル演出」の後に「3列の静止表示」が設定されたものであり、
図17(e)に示すように、大当り用のスペシャルリーチ演出ではバトル画像BL1~BL4のそれぞれで主人公が格闘に勝利した後に勝利の結末画像を経て3列の演出図柄が大当りの組合せで表示され、外れ用のスペシャルリーチ演出では、
図17(f)に示すように、バトル画像BL1~BL4のそれぞれで主人公が格闘に敗北した後に敗北の結末画像を経て3列の演出図柄が外れリーチの組合せで表示される。
【0109】
超時短演出は高確超時短モードでのみ表示される特殊な演出であり、主制御回路40が高確超時短モードで外れ用の特図変動パターンPH08を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。この超時短演出は全図同時停止演出に比べて更に短い最短の時間(500msec)で終了するものであり、高確超時短モードでは「特図変動パターンPH08」が高確率で選択されることに応じて変動表示時間が更に短縮される。この超時短演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、スクロール表示の停止順序が他の全ての演出とは異なる「左列」「中列」「右列」に設定されている。
【0110】
図18(a)(b)は超時短演出の画像であり、超時短演出は、
図18(a)に示すように、左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄が互いに同時に同一の速度で演出図柄表示器28の液晶画面の上端部の初期位置から真下に向けて移動する画像で開始される。これら3列の演出図柄は左列→中列→右列の順序で停止表示されるものであり、移動停止状態で右から左に向けて上昇傾斜した配列の完全外れの組合せとなる。この超時短演出は残りの全ての演出とは異なる斜めの配列で3列の演出図柄をスクロール停止状態で表示するものである。この超時短演出の画像は超スピード背景画像の前に重ねて表示されるものであり、「右打ち」のアナウンス画像A1および時短情報のアナウンス画像A2を有している。アナウンス画像A1は遊技者に右打ちを促すものであり、アナウンス画像A2は電サポ状態1の継続回数を遊技者に数値で報知するものである。
【0111】
6-3.大当り遊技演出
大当り遊技演出は演出図柄表示器28の表示領域E内に大当り遊技演出用の背景画像を表示するものであり、大当り遊技が開始されることに応じて始まり、大当り遊技が終了することに応じて終わる。
図18(c)は大当り遊技演出用の背景画像である。この背景画像は2人の女性のシルエットが踊る画像からなるものであり、大当り遊技演出用の背景画像の前には遊技者に右打ちを促す「右打ち」のアナウンス画像A1が重ねて表示される。
【0112】
6-4.賞球獲得演出
大当り遊技演出中には賞球獲得演出が行われる。この賞球獲得演出は大当り遊技演出用の背景画像の前に重ねて賞球獲得情報を表示するものであり、賞球獲得情報は現在進行中の大当り遊技で遊技者が獲得可能な賞球数を初期値から終了値に向けてカウントアップ表示するものである。この賞球獲得情報の初期値は「0」に設定され、賞球獲得情報の終了値は「1280」に設定されている。この賞球獲得情報のカウントアップ表示はラウンドが進行することに応じて行われるものである。この賞球獲得情報の更新単位は「80/1ラウンド」に設定されており、賞球獲得情報は初期値「0」から終了値「1280」に向けて1ラウンド毎に「80」だけカウントアップ表示される。この大当り遊技中には演出図柄表示器28に表示領域E1が設定され、
図18(c)に示すように、賞球獲得情報が表示領域E1内にカウントアップ表示される。
【0113】
サブ制御回路60のRAMには、
図18(d)に示すように、特
図1先読み受信領域1~4が設定されており、サブ制御回路60は主制御回路40からの特
図1先読みデータを受信する毎に特
図1先読みデータの受信結果を特
図1先読み受信領域1~4のいずれかに格納する。これら特
図1先読み受信領域1~4には「特
図1先読み受信領域1」「特
図1先読み受信領域2」「特
図1先読み受信領域3」「特
図1先読み受信領域4」の順に高い格納の優先度が設定されており、特
図1先読みデータの格納処理は空欄の特
図1先読み受信領域1~4のうち番号が最大である優先度が最高の1つに対して行われる。
【0114】
サブ制御回路60は特
図1遊技データを受信したことに応じて演出図柄遊技の画像を表示開始した場合に「特
図1先読み受信領域1~4」を整理する。この処理は「特
図1先読み受信領域4」から特
図1先読みデータを消去するものであり、「特
図1先読み受信領域3」に特
図1先読みデータが格納されている場合には当該特
図1先読みデータが「特
図1先読み受信領域4」にシフトされ、「特
図1先読み受信領域2」に特
図1先読みデータが格納されている場合には当該特
図1先読みデータが「特
図1先読み受信領域3」にシフトされ、「特
図1先読み受信領域1」に特
図1先読みデータが格納されている場合には当該特
図1先読みデータが「特
図1先読み受信領域2」にシフトされる。即ち、サブ制御回路60の特
図1先読み受信領域1~4には主制御回路40の特
図1先読み領域1~4と同一の特
図1先読みデータが同一順序で常に格納される。
【0115】
6-5.SPノーマルモード
図19(c)のSPノーマル背景画像はSPノーマルモード中に演出図柄表示器28に演出図柄遊技の背景画像として表示されるものである。このSPノーマルモードは演出図柄遊技の画像で3列の演出図柄が大当りの組合せとなることに対する遊技者の期待感を高めるための演出を行う演出モードであり、演出モードがノーマルモードに設定されている状態のみから切換え可能にされている。このSPノーマルモードは大当りの確率がノーマルモード中と同一の通常確率「3/1201」に設定されたものであり、SPノーマルモードの開始タイミングTsは3列の演出図柄のスクロール表示が開始された後から左列の演出図柄のスクロール表示が停止される前までの期間内に設定されている(b→c参照)。このSPノーマルモードはSPノーマルモードが開始された演出図柄遊技を「0回目」として最長で「10回目」の演出図柄遊技が終了するまで継続可能にされたものであり、SPノーマルモード中には演出図柄遊技の画像がSPノーマル背景画像の前に重ねて表示される。このSPノーマルモードは遊技モードが通常遊技モードに設定されている状態での累積的な設定時間がノーマルモードの次に長い演出モードである。
【0116】
6-6.ラッキーモード
図20はラッキーモードを説明するものである。このラッキーモードは3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率がノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれでの通常確率に比べて一時的に高い状態にあると遊技者に示唆する演出を行う演出モードであり、演出図柄遊技の背景画像としてラッキー背景画像を表示開始することで始められる(a→b参照)。このラッキー背景画像は制服を着た女性を模した画像に設定されたものであり、ラッキーモード中には演出図柄遊技の画像がラッキー背景画像の前に重ねて表示される。
【0117】
ラッキーモードはSPラッキーモードと同一の開始タイミングTsで開始されるものであり(a→b参照)、ラッキーモードが今回の「0回目」の演出図柄遊技中に開始された場合には今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が100%の確率でリーチ状態となる(b→c参照)。この今回の演出図柄遊技では3列の演出図柄が大当りの組合せ(c→d参照)または外れリーチの組合せとなり(c→e参照)、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなった場合には今回の演出図柄遊技が終了することに応じてラッキーモードが終了し、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が外れリーチの組合せとなった場合には次回の演出図柄遊技を「1回目」として最長で「7回目」の演出図柄遊技が終了するまでラッキーモードが継続する。このラッキーモードは遊技モードが通常遊技モードに設定されている状態での累積的な設定時間がSPノーマルモードの次に長い演出モードである。
【0118】
6-7.スーパーラッキーモード
図21はスーパーラッキーモードを説明するものである。このスーパーラッキーモードは3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率がラッキーモード中に比べて一時的に更に高い状態にあると遊技者に示唆する演出を行うための演出モードであり、演出図柄遊技の背景画像としてスーパーラッキー背景画像を表示開始することで始められる(a→b参照)。このスーパーラッキー背景画像は万歳をする女性を模した画像に設定されたものであり、スーパーラッキーモード中には演出図柄遊技の画像がスーパーラッキー背景画像の前に重ねて表示される。
【0119】
スーパーラッキーモードはSPノーマルモードおよびラッキーモードのそれぞれと同一の開始タイミングTsで開始されるものであり(a→b参照)、今回の演出図柄遊技でスーパーラッキーモードが開始された場合には今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が100%の確率でリーチ状態となる(b→c参照)。この今回の演出図柄遊技では3列の演出図柄が大当りの組合せ(c→d参照)または外れリーチの組合せとなり(c→e参照)、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなった場合には今回の演出図柄遊技が終了することに応じてスーパーラッキーモードが終了し、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が外れリーチの組合せとなった場合には次回の演出図柄遊技を「1回目」として最長で「4回目」の演出図柄遊技が終了するまでスーパーラッキーモードが継続する。このスーパーラッキーモードは遊技モードが通常遊技モードに設定されている状態での累積的な設定時間がラッキーモードの次に長い演出モードである。
【0120】
6-8.ウルトララッキーモード
図22はウルトララッキーモードを説明するものである。このウルトララッキーモードは3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率がスーパーラッキーモード中に比べて一時的に更に高い状態にあると遊技者に示唆する演出を行うための演出モードであり、演出図柄遊技の背景画像としてウルトララッキー背景画像を表示開始することで始められる(a→b参照)。このウルトララッキー背景画像はジャンプをする女性を模した画像に設定されたものであり、ウルトララッキーモード中には演出図柄遊技の画像がウルトララッキー背景画像の前に重ねて表示される。
【0121】
ウルトララッキーモードはSPノーマルモードとラッキーモードとスーパーラッキーモードのそれぞれと同一の開始タイミングTsで開始されるものであり(a→b参照)、今回の演出図柄遊技でウルトララッキーモードが開始された場合には3列の演出図柄が100%の確率でリーチ状態となる(b→c参照)。この今回の演出図柄遊技では3列の演出図柄が大当りの組合せ(c→d参照)または外れリーチの組合せとなり(c→e参照)、ウルトララッキーモードは3列の演出図柄がいずれの組合せとなった場合にも今回の演出図柄遊技が終了することに応じて終了する。このウルトララッキーモードは遊技モードが通常遊技モードに設定されている状態での累積的な設定時間が最短の演出モードである。
6-9.保留演出1
演出図柄表示器28の表示領域E内には、
図19(a)に示すように、保留表示領域H0が設定されており、サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技の画像を表示開始することに応じて保留表示領域H0内に1つの保留画像を表示開始する。このサブ制御回路60は今回の演出図柄遊技の画像を表示停止することに応じて保留表示領域H0内から保留画像を消去するものであり、演出図柄遊技の画像が表示されている状態では保留表示領域H0内に1つの保留画像が継続的に表示される。
【0122】
演出図柄表示器28の表示領域E内には、
図19(a)に示すように、保留表示領域H1~H4が設定されている。これら保留表示領域H1~H4は横一列に配置されたものであり、サブ制御回路60は特
図1先読み受信領域4に特
図1先読みデータを格納している場合に保留表示領域H1内に1つの保留画像を表示し、特
図1先読み受信領域3に特
図1先読みデータを格納している場合に保留表示領域H2内に1つの保留画像を表示し、特
図1先読み受信領域2に特
図1先読みデータを格納している場合に保留表示領域H3内に1つの保留画像を表示し、特
図1先読み受信領域1に特
図1先読みデータを格納している場合に保留表示領域H4内に1つの保留画像を表示する。
【0123】
サブ制御回路60は、
図19(b)に示すように、ノーマルモード中には保留表示領域H0~H4内のそれぞれに保留画像として雲画像Cを表示し、
図19(c)に示すように、SPノーマルモード中には保留表示領域H0~H4内のそれぞれに保留画像としてハート画像Hを表示する。このサブ制御回路60はノーマルモードで演出図柄遊技の画像を表示している状態の開始タイミングTsでノーマルモードをSPノーマルモードとラッキーモードとスーパーラッキーモードとウルトララッキーモードのそれぞれに切換え可能にされたものであり、ノーマルモードをSPノーマルモードに切換えた場合には保留画像としてハート画像Hを表示し(c参照)、ノーマルモードをラッキーモードとスーパーラッキーモードとウルトララッキーモードのいずれかに切換えた場合には保留画像として雲画像Cを継続的に表示する(
図20~22参照)。
【0124】
サブ制御回路60はSPノーマルモードで演出図柄遊技の画像を表示している状態の開始タイミングTsでSPノーマルモードをラッキーモードとスーパーラッキーモードとウルトララッキーモードのそれぞれに切換え可能にされたものである。このSPノーマルモードは保留画像としてハート画像Hを表示する演出モードであり、サブ制御回路60はSPノーマルモードをラッキーモード~ウルトララッキーモードのいずれかに切換えた場合には保留画像としてハート画像Hを表示する(
図19(d)~(f)参照)。即ち、保留演出1は特
図1保留数を保留表示領域H1~H4内のハート画像Hの表示数または雲画像Cの表示数として遊技者に通知するものである。
【0125】
6-10.保留演出2
サブ制御回路60のRAMには、
図18(e)に示すように、特
図2先読み受信領域1~4が設定されており、サブ制御回路60は主制御回路40からの特
図2先読みデータを受信する毎に特
図2先読みデータの受信結果を特
図2先読み受信領域1~4のいずれかに格納する。これら特
図2先読み受信領域1~4は特
図1先読み受信領域1~4と同一の手順で特
図2先読みデータが格納および消去されるものであり、特
図2先読み受信領域1~4には主制御回路40の特
図2先読み領域1~4と同一の特
図2先読みデータが同一順序で常に格納される。
【0126】
サブ制御回路60は演出モードがチャンスモードとスピードモードと超スピードモードのそれぞれに設定されている状態では特
図2遊技データを受信したことに応じて今回の演出図柄遊技の画像を表示開始した場合に1つの雲画像Cを保留表示領域H0内に表示開始し、今回の演出図柄遊技の画像を表示停止した場合に保留表示領域H0内から1つの雲画像Cを消去する。このサブ制御回60はチャンスモード~超スピードモード中には特
図2先読み受信領域4に特
図2先読みデータを格納している場合に保留表示領域H1内に1つの雲画像Cを表示し、特
図2先読み受信領域3に特
図2先読みデータを格納している場合に保留表示領域H2内に1つの雲画像Cを表示し、特
図2先読み受信領域2に特
図2先読みデータを格納している場合に保留表示領域H3内に1つの雲画像Cを表示し、特
図2先読み受信領域1に特
図2先読みデータを格納している場合に保留表示領域H4内に1つの雲画像Cを表示する。即ち、保留演出2は特
図2保留数に応じた数の雲画像Cを保留表示領域H1~H4内に表示する演出であり、チャンスモード中とスピードモード中と超スピードモード中に行われる。
【0127】
6-11.保留先読み予告演出
図23および
図24は保留先読み予告演出を説明するものである。この保留先読み予告演出は保留表示領域H4内の保留画像に応じた「4回目」の演出図柄遊技で3列の演出図柄が100%未満の確率で大当りの組合せになると遊技者に示唆するものであり、保留表示領域H4内の保留画像の色彩を保留先読み予告演出が停止中であると遊技者に通知するための白色の通常色から赤色の予告色に変更することで開始される(a→b参照)。この保留先読み予告演出は今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT1で開始されるものであり、予告タイミングT1は3列の演出図柄のスクロール表示が開始された後で且つSPノーマルモード~ウルトララッキーモードの開始タイミングTsより前までの期間内に設定されている。この保留先読み予告演出はノーマルモード中およびSPノーマルモード中のそれぞれに開始されるものであり、ラッキーモード中とスーパーラッキーモード中とウルトララッキーモード中のそれぞれには開始されない。
【0128】
保留先読み予告演出は、
図23(a)(b)に示すように、雲画像Cの表示状態では保留表示領域H4内の雲画像Cの色彩を通常色から赤色の予告色に変えることで始められるものであり、雲画像Cの表示状態で保留先読み予告演出が開始された場合には、
図23(c)に示すように、次回の「1回目」の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H3内に雲画像Cが予告色で表示され、
図23(d)に示すように、「2回目」の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H2内に雲画像Cが予告色で表示され、
図23(e)に示すように、「3回目」の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H1内に雲画像Cが予告色で表示され、
図23(f)に示すように、「4回目」の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H0内に雲画像Cが予告色で表示される。この予告色の雲画像Cに応じた「4回目」の演出図柄遊技は3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せとなることに応じて終了するものであり、保留表示領域H0内の予告色の雲画像Cは「4回目」の演出図柄遊技が終了するときに消去される。
【0129】
保留先読み予告演出は、
図24(a)(b)に示すように、ハート画像Hの表示状態では保留表示領域H4内のハート画像Hの色彩を通常色から赤色の予告色に変えることで始められるものであり、ハート画像Hの表示状態で保留先読み予告演出が開始された場合には、
図24(c)に示すように、次回の「1回目」の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H3内にハート画像Hが予告色で表示され、
図24(d)に示すように、「2回目」の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H2内にハート画像Hが予告色で表示され、
図24(e)に示すように、「3回目」の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H1内にハート画像Hが予告色で表示され、
図24(f)に示すように、「4回目」の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H0内にハート画像Hが予告色で表示される。この予告色のハート画像に応じた「4回目」の演出図柄遊技は3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せとなることに応じて終了するものであり、保留表示領域H0内の予告色のハート画像Hは「4回目」の演出図柄遊技が終了するときに消去される。
【0130】
図25の保留先読み予告処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60は保留先読み予告処理で保留先読み予告演出を開始するか否かを判定し、ノーマルモード中に保留先読み予告演出を開始すると判定した場合には今回の演出図柄遊技の予告タイミングT1で保留表示領域H4内の雲画像Cを通常色から予告色に変化させ、SPノーマルモード中に保留先読み予告演出を開始すると判定した場合には今回の演出図柄遊技の予告タイミングT1で保留表示領域H4内のハート画像Hを通常色から予告色に変化させる。
【0131】
サブ制御回路60は保留先読み予告処理を起動した場合にはS201へ移行し、現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS202へ移行し、ノーマルモードでないと判断した場合にはS210へ移行する。このS210で現在の演出モードがSPノーマルモードであるか否かを判断し、SPノーマルモードであると判断した場合にはS202へ移行する。即ち、保留先読み予告演出はノーマルモード中およびSPノーマルモード中のそれぞれに開始されるものであり、ラッキーモード中とスーパーラッキーモード中とウルトララッキーモード中のそれぞれには開始されない。
【0132】
サブ制御回路60はS202へ移行すると、保留先読み予告演出が停止中であるか否かを判断する。ここで保留表示領域H0~H4内のいずれにも雲画像Cまたはハート画像Hが予告色で表示されていない状態では保留先読み予告演出が停止中であると判断し、S203で特
図1先読み受信領域1~4の全てに特
図1先読みデータが有るか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域1~4の全てに特
図1先読みデータが有ると判断した場合にはS204へ移行し、今回の演出図柄遊技用の特
図1遊技データの受信結果に外れの判定結果が有るか否かを判断する。ここで外れの判定結果が有ると判断した場合にはS205へ移行し、「1回目」の演出図柄遊技用の特
図1先読み受信領域4と「2回目」の演出図柄遊技用の特
図1先読み受信領域3と「3回目」の演出図柄遊技用の特
図1先読み受信領域2の3つの全てに外れの先読み結果が有るか否かを判断する。ここで3つの全てに外れの先読み結果が有ると判断した場合にはS206へ移行し、「4回目」の演出図柄遊技用の特
図1先読み受信領域1に大当りの先読み結果が有るか否かを判断する。
【0133】
サブ制御回路60はS206で特
図1先読み受信領域1に大当りの先読み結果が有ると判断した場合にはS207で保留先読み予告演出を開始すると100%未満の高確率で判定し、S206で特
図1先読み受信領域1に大当りの先読み結果が無いと判断した場合にはS208で特
図1先読み受信領域1に外れリーチ演出用の特図変動パターンの先読み結果「PH01~PH05」のいずれかが有るか否かを判断する。ここで外れリーチ演出用の特図変動パターンの先読み結果が有ると判断した場合にはS209へ移行し、保留先読み予告演出を開始すると0%超の低確率で判定する。即ち、保留先読み予告演出は3列の演出図柄が大当りの組合せになると100%未満の確率で遊技者に示唆するものであり、予告色の雲画像Cまたはハート画像Hに応じた「4回目」の演出図柄遊技では3列の演出図柄が大当りの組合せまたは外れリーチの組合せとなる。
【0134】
図26はノーマルモードとSPノーマルモードとラッキーモードとスーパーラッキーモードとウルトララッキーモード間での抽選による演出モードの移行を説明するものである。ノーマルモードは主電源が投入された場合に初期設定される演出モードであり、遊技モードが通常遊技モードに設定されている状態での累積的な設定時間が最長となる演出モードである。このノーマルモードは保留先読み予告演出の停止中には抽選でSPノーマルモードとウルトララッキーモードとスーパーラッキーモードとラッキーモードの4つの全てに移行可能にされ(a参照)、保留先読み予告演出の実行中にはラッキーモードとスーパーラッキーモードの2つに抽選で移行可能にされている(b参照)。SPノーマルモードはノーマルモードに対して画像的に相違するだけの演出モードである。このSPノーマルモードは保留先読み予告演出の停止中にはウルトララッキーモードとスーパーラッキーモードとラッキーモードの3つに抽選で移行可能にされ(c参照)、保留先読み予告演出の実行中にはスーパーラッキーモードとラッキーモードの2つに抽選で移行可能にされている(d参照)。
【0135】
6-12.モード抽選演出
図27はモード抽選演出を説明するものである。このモード抽選演出はノーマルモードでの演出図柄遊技中およびSPノーマルモードでの演出図柄遊技中のそれぞれに行われるものであり、保留先読み予告演出が停止中のノーマルモードではノーマルモードがSPノーマルモードとラッキーモードとスーパーラッキーモードとウルトララッキーモードの4つのいずれに移行するかを遊技者に事前に通知し、保留先読み予告演出が停止中のSPノーマルモードではSPノーマルモードがラッキーモードとスーパーラッキーモードとウルトラアッキーモードの3つのいずれに移行するかを遊技者に事前に通知する。このモード抽選演出は保留先読み予告演出が実行中のノーマルモードではノーマルモードがラッキーモードとスーパーラッキーモードの2つのいずれに抽選で移行するかを遊技者に事前に通知し、保留先読み予告演出が実行中のSPノーマルモードではSPノーマルモードがラッキーモードとスーパーラッキーモードの2つのいずれに抽選で移行するかを遊技者に事前に通知する。
【0136】
図27のモード抽選演出は保留先読み予告演出の予告タイミングT1および演出モードの開始タイミングTsのそれぞれより前の演出開始タイミングTpsで開始され、演出モードの開始タイミングTsより前の演出終了タイミングTpeで停止される。このモード抽選演出は演出図柄表示器28の左上隅部の抽選表示領域Ew内に当選画像Wo(a参照)と当選画像Wl(b参照)と当選画像Ws(c参照)と当選画像Wu(d参照)を「当選画像Wo→当選画像Wl→当選画像Ws→当選画像Wu→当選画像Wl・・」の循環的な順序で可変表示した後に当選画像Wo~当選画像Wuのいずれか1つを静止状態で表示するものであり、抽選表示領域Ew内に当選画像Woが静止表示された場合には開始タイミングTsでSPノーマルモードが開始されることに応じてSPノーマル背景画像が表示開始され、当選画像Wlが静止表示された場合には開始タイミングTsでラッキーモードが開始されることに応じてラッキー背景画像が表示開始され、当選画像Wsが静止表示された場合には開始タイミングTsでスーパーラッキーモードが開始されることに応じてスーパーラッキー背景画像が表示開始され、当選画像Wuが静止表示された場合には開始タイミングTsでウルトララッキーモードが開始されることに応じてウルトララッキー背景画像が表示開始される。
【0137】
図28のモード判定処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に
図26の保留先読み予告処理の後で起動するものであり、サブ制御回路60はモード判定処理で現在の演出モードを別の演出モードに変更するか否かを判定し、現在の演出モードを別の演出モードに変更すると判定した場合には今回の演出図柄遊技中の開始タイミングTsで別の演出モードを開始する。
【0138】
サブ制御回路60はモード判定処理を起動すると、
図28のS221で特
図1保留数が最大の「4」であるか否かを判断する。ここで特
図1保留数が最大であると判断した場合にはS222へ移行し、現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS223へ移行し、保留先読み予告演出が停止中であるか否かを判断する。ここで保留表示領域H0~H4のいずれかに予告色の雲画像Cが表示されている場合には保留先読み予告演出が実行中であると判断し、
図29のS234へ移行する。
【0139】
サブ制御回路60は保留表示領域H0~H4のいずれにも予告色の雲画像Cが表示されていない場合には
図28のS223で保留先読み予告演出が停止中であると判断し、S224でSPノーマルモードの開始を設定するか否かを抽選する。この抽選処理は「1/100」の確率でSPノーマルモードを開始すると抽選されるように行われるものであり、サブ制御回路60はS224を終えた場合にはS225でSPノーマルモードの開始が抽選されたか否かを判断する。ここでSPノーマルモードの開始が抽選されなかったと判断した場合には
図29のS231へ移行する。
【0140】
サブ制御回路60は
図28のS225でSPノーマルモードの開始が抽選されたと判断した場合にはS226でSPノーマルモードの開始を設定し、S227でモード抽選演出の実行を設定する。このモード抽選演出は当選画像Woの静止表示で終了するように設定されるものであり、サブ制御回路60はS227を終えた場合にはS228でカウンタNの値に「10」を設定する。このサブ制御回路60は「N>0」の状態では特
図1遊技用の演出図柄遊技の画像を表示停止する毎にカウンタNの値を「1」だけ減算する。即ち、ノーマルモード中には保留先読み予告演出が停止中であることを条件にSPノーマルモードが抽選で設定され、保留先読み予告演出の実行中にはSPノーマルモードが設定されない。
【0141】
サブ制御回路60は
図28のS222で現在の演出モードがノーマルモードでないと判断すると、S229で現在の演出モードがSPノーマルモードであるか否かを判断する。ここでSPノーマルモードであると判断した場合にはS230へ移行し、保留先読み予告演出が実行中であるか否かを判断する。ここで保留表示領域H0~H4のいずれにも予告色のハート画像Hが表示されていない場合には保留先読み予告演出が停止中であると判断して
図29のS231へ移行し、保留表示領域H0~H4のいずれかに予告色のハート画像Hが表示されている場合には保留先読み予告演出が実行中であると判断して
図29のS234へ移行する。
【0142】
サブ制御回路60は
図29のS231へ移行すると、今回の演出図柄遊技用の特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が有るか否かを判断する。ここで大当りの判定結果が有ると判断した場合にはS232へ移行し、ウルトララッキーモードを開始すると100%未満の極高確率で判定する。このサブ制御回路60はS231で特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が無いと判断すると、S241で特
図1遊技データの受信結果に外れリーチ演出用の特図変動パターンの判定結果「PH01~PH05」のいずれかが有るか否かを判断する。ここで外れリーチ演出用の特図変動パターンの判定結果が有ると判断した場合にはS242へ移行し、ウルトララッキーモードを開始すると0%超の極低確率で判定する。即ち、ウルトララッキーモードは保留先読み予告演出が停止中のノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれで開始され、保留先読み予告演出が実行中のノーマルモードおよびSPノーマルモードではいずれも開始されないものであり、ウルトララッキーモードが開始された場合には3列の演出図柄がウルトララッキー背景画像上でリーチ状態となった後に大当りの組合せまたは外れリーチの組合せとなる。
【0143】
サブ制御回路60はS232またはS242を終えると、S233でウルトララッキーモードの開始が判定されたか否かを判断する。ここでウルトララッキーモードの開始を判断した場合にはS249へ移行し、モード抽選演出を実行すると判定する。このモード抽選演出は当選画像Wuの静止表示で終了するように設定されるものであり、サブ制御回路60はS249を終えた場合にはS250でカウンタNの値に「1」を設定する。
【0144】
サブ制御回路60はS233でウルトララッキーモードの開始が判定されなかったと判断した場合にはS234へ移行する。このサブ制御回路60は保留先読み予告演出が実行中のノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれではウルトララッキーモードを開始するか否かを判定することなく
図28のS223またはS230から
図29のS234へ移行するものであり、サブ制御回路60はS234へ移行した場合には特
図1先読み受信領域1~4のいずれかに大当りの先読み結果が有るか否かを判断する。
【0145】
サブ制御回路60はS234で大当りの先読み結果が有ると判断した場合にはS235へ移行し、ROMからモードテーブル1を検出する。
図30(a)はモードテーブル1である。このモードテーブル1はスーパーラッキーモードに高い選択確率を割付け、ラッキーモードに低い選択確率を割付けたものであり、サブ制御回路60は
図29のS235でモードテーブル1を検出した場合にはS236へ移行し、モードテーブル1からスーパーラッキーモードを高確率(<極高確率)で選択し、ラッキーモードを低確率(>極低確率)で選択する。
【0146】
サブ制御回路60はS234で特
図1先読み受信領域1~4のいずれにも大当りの先読み結果が無いと判断すると、S243で「4回目」の演出図柄遊技用の特
図1先読み受信領域1に外れリーチ演出用の特図変動パターンの先読み結果「PH01~PH05」のいずれかが有るか否かを判断する。ここで外れリーチ演出用の特図変動パターンの先読み結果が有ると判断した場合にはS244へ移行し、ROMからモードテーブル2を検出する。
図30(b)はモードテーブル2である。このモードテーブル2はラッキーモードに高い選択確率を割付け、スーパーラッキーモードに低い選択確率を割付けたものであり、サブ制御回路60は
図29のS244でモードテーブル2を検出した場合にはS236へ移行し、モードテーブル2からスーパーラッキーモードを低確率(<高確率)で選択し、ラッキーモードを高確率(>低確率)で選択する。
【0147】
ウルトララッキーモードの選択確率は3列の演出図柄がウルトララッキーモード中に大当りの組合せになる確率Xuとスーパーラッキーモード中に大当りの組合せになる確率Xsとラッキーモード中に大当りの組合せになる確率Xlのうちで確率Xuが最高となるように設定されたものである。モードテーブル1およびモードテーブル2でのスーパーラッキーモードの選択確率は確率Xuと確率Xsと確率Xlのうちで確率Xsが中間となり、確率Xlが最低となるように設定されたものであり、遊技者の目線での演出モードに対する期待感は[1]ノーマルモード→[2]SPノーマルモード→[3]ラッキーモード→[4]スーパーラッキーモード→[5]ウルトララッキーモードの順に高くなる。
【0148】
サブ制御回路60は
図29のS236を終えると、S237でラッキーモードが選択されたか否かを判断する。ここでラッキーモードが選択されたと判断した場合にはS238へ移行し、ラッキーモードの開始を設定する。そして、S239でカウンタNの値に「7」を設定し、S240でモード抽選演出の実行を判定する。このモード抽選演出は当選画像Wlの静止表示で終了するように設定されるものであり、ノーマルモードまたはSPノーマルモードがラッキーモードに移行した場合には3列の演出図柄がラッキー背景画像上でリーチ状態となる。
【0149】
サブ制御回路60は
図29のS237でラッキーモードが選択されていないと判断すると、S245でスーパーラッキーモードが選択されたか否かを判断する。ここでスーパーラッキーモードが選択されたと判断した場合にはS246へ移行し、スーパーラッキーモードの開始を設定する。そして、S247でカウンタNの値に「4」を設定し、S248でモード抽選演出の実行を判定する。このモード抽選演出は当選画像Wsの静止表示で終了するように設定されるものであり、ノーマルモードまたはSPノーマルモードがスーパーラッキーモードに移行した場合には3列の演出図柄がスーパーラッキー背景画像上でリーチ状態となる。
【0150】
図30(c)のモード停止処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1変動停止コマンドを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60はモード停止処理を起動した場合にはS261でカウンタNの値を「0」と比較する。ここで「N>0」を判断した場合にはS262へ移行し、カウンタNの値から「1」を減算する。そして、S263でカウンタNの値の減算結果を「0」と比較し、「N=0」を判断した場合にはS264へ移行する。
【0151】
サブ制御回路60はS263で「N>0」を判断した場合にはS265へ移行し、今回の演出図柄遊技用の特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が有るか否かを判断する。ここで大当りの判定結果が有ると判断した場合にはS266でカウンタNの値に「0」を設定し、S264へ移行する。このサブ制御回路60はS264へ移行すると、SPノーマルモード中には今回の演出図柄遊技でSPノーマルモードを終了すると設定し、ラッキーモード中には今回の演出図柄遊技でラッキーモードを終了すると設定し、スーパーラッキーモード中には今回の演出図柄遊技でスーパーラッキーモードを終了すると設定し、ウルトララッキーモード中には今回の演出図柄遊技でウルトララッキーモードを終了すると設定する。
【0152】
図31(a)はウルトララッキーモードの流れを説明するものである。このウルトララッキーモードは保留先読み予告演出が停止中のノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれから移行可能にされ、保留先読み予告演出が実行中のノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれから移行不能にされたものである。このウルトララッキーモードは今回の演出図柄遊技中に背景画像がウルトララッキー背景画像に切換えられることで開始されるものであり、今回の演出図柄遊技では3列の演出図柄がウルトララッキー背景画像上でリーチ状態を経て大当りの組合せまたは外れリーチの組合せとなる。このウルトララッキーモードは今回の演出図柄遊技が終了することに応じて終了するものである。
【0153】
図31(b)はスーパーラッキーモードの流れを説明するものである。このスーパーラッキーモードは保留先読み予告演出が停止中のノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれから移行可能にされ、保留先読み予告演出が実行中のノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれからも移行可能にされたものである。このスーパーラッキーモードは今回の演出図柄遊技中に背景画像がスーパーラッキー背景画像に切換えられることで開始されるものであり、今回の演出図柄遊技では3列の演出図柄がスーパーラッキー背景画像上でリーチ状態を経て大当りの組合せまたは外れリーチの組合せとなる。この今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなった場合には今回の演出図柄遊技が終了することに応じてスーパーラッキーモードが終了し、3列の演出図柄が外れリーチの組合せとなった場合にはスーパーラッキーモードが継続する。
【0154】
スーパーラッキーモードが継続した場合には次回の1回目の演出図柄遊技がスーパーラッキー背景画像で開始される。この1回目の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなった場合には1回目の演出図柄遊技が終了することに応じてスーパーラッキーモードが終了し、3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは完全外れの組合せとなった場合にはスーパーラッキーモードが継続する。このスーパーラッキーモードが継続した場合には次回の2回目の演出図柄遊技がスーパーラッキー背景画像で開始される。この2回目の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなった場合には2回目の演出図柄遊技が終了することに応じてスーパーラッキーモードが終了し、3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは完全外れの組合せとなった場合にはスーパーラッキーモードが継続する。
【0155】
スーパーラッキーモードが継続した場合には次回の3回目の演出図柄遊技がスーパーラッキー背景画像で開始される。この3回目の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなった場合には3回目の演出図柄遊技が終了することに応じてスーパーラッキーモードが終了し、3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは完全外れの組合せとなった場合にはスーパーラッキーモードが継続する。このスーパーラッキーモードが継続した場合には次回の4回目の演出図柄遊技がスーパーラッキー背景画像で開始される。この4回目の演出図柄遊技では3列の演出図柄が大当りの組合せまたは外れリーチの組合せとなり、4回目の演出図柄遊技が終了することに応じてスーパーラッキーモードが終了する。
【0156】
図32は保留先読み予告演出が実行中のノーマルモードでスーパーラッキーモードが開始された場合の一例を説明するものである。この場合には今回の「0回目」の演出図柄遊技中に保留表示領域H4内の雲画像Cの色彩が通常色から予告色に変化し(a→b参照)、「1回目」の演出図柄遊技が開始されることに応じて保留表示領域H3内に予告色の雲画像Cが表示され、「2回目」の演出図柄遊技が開始されることに応じて保留表示領域H2内に予告色の雲画像Cが表示され、「3回目」の演出図柄遊技が開始されることに応じて保留表示領域H1内に予告色の雲画像Cが表示される(c参照)。例えばこの間に特
図1保留数が「4回」となった場合には保留表示領域H1内に予告色の雲画像Cが表示された状態でスーパーラッキーモード演出が開始される(c→d参照)。そして、予告色の雲画像Cに応じた「4回目」の演出図柄遊技では保留表示領域H0内に予告色の雲画像Cが表示され(e参照)、3列の演出図柄が大当りの組合せ(e→f参照)または外れリーチの組合せ(e→h参照)となる。
【0157】
「4回目」の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなった場合にはスーパーラッキーモードが終了し、演出モードがチャンスモードに設定されることに応じて次回の演出図柄遊技からチャンス背景画像が表示される(f→g参照)。この「4回目」の演出図柄遊技で3列の演出図柄が外れリーチの組合せとなった場合にもスーパーラッキーモードが終了し、演出モードがノーマルモードに設定されることに応じて次回の演出図柄遊技からノーマル背景画像が表示される(h→i参照)。
【0158】
図33はラッキーモードの流れを説明するものである。このラッキーモードは保留先読み予告演出が停止中のノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれから移行可能にされ、保留先読み予告演出が実行中のノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれからも移行可能にされたものである。このラッキーモードは今回の演出図柄遊技で背景画像がラッキー背景画像に切換えられることで開始されるものである。この今回の演出図柄遊技では3列の演出図柄が大当りの組合せまたは外れリーチの組合せとなり、3列の演出図柄が大当りの組合せとなった場合には今回の演出図柄遊技が終了することに応じてラッキーモードが終了する。
【0159】
ラッキーモードは継続回数の最大値が「7回」である点を除いてスーパーラッキーモード演出と同一の流れで終了するものであり、「1回目」~「6回目」のそれぞれの演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合となった場合にはラッキーモードが今回の演出図柄遊技で終了する。このラッキーモードはスーパーラッキーモードと同一の流れで継続するものであり、「1回目」~「6回目」のそれぞれの演出図柄遊技で3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは完全外れの組合せとなった場合にはラッキーモードが次回の演出図柄遊技まで継続し、「7回目」の演出図柄遊技では3列の演出図柄の組合せの種類に拘らずラッキーモードが終了する。
【0160】
7-1.メイン処理
サブ制御回路60は電源が投入されることに応じてROMから
図34(a)のメイン処理用のプログラムを検出し、S101でRAMへのアクセス許可を設定し、S102で割込み禁止を設定する。そして、S103の乱数更新処理でRAMの複数の乱数の値を更新し、S104で割込みを許可した後にS102~S104を繰返す。この割込み許可中にはS105の受信割り込み処理およびS106のタイマ割込み処理の起動を許容する。
8-2.受信割込み処理
サブ制御回路60は主制御回路40からのSTB信号がINT端子に入力される毎にS105の受信割込み処理を起動する。この受信割込み処理はS106のタイマ割込み処理に優先して実行されるものであり、サブ制御回路60は主制御回路40が
図8のS11の出力処理で送信したコマンド等を受信割込み処理でRAMの受信バッファに格納する。
【0161】
8-3.タイマ割込み処理
サブ制御回路60は一定周期でタイマ割込み信号が入力される毎にS106のタイマ割込み処理を起動する。
図34(b)はS106のタイマ割込み処理であり、サブ制御回路60はタイマ割込み処理でS111の受信コマンド解析処理およびS112の賞球獲得演出処理を行う。このサブ制御回路60はS112の賞球獲得演出処理を行うことに応じて演出図柄表示器28に賞球獲得演出の画像を表示する。
【0162】
8-3―1.受信コマンド解析処理
図35(a)はS111の受信コマンド解析処理であり、サブ制御回路60はS121で主制御回路40からの特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータが受信バッファに格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータが格納されていると判断した場合にはS122へ移行し、受信バッファの特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータをRAMの特図先読み領域にシフトする。この特図先読み領域には特
図1先読み受信領域1~4および特
図2先読み受信領域1~4が設定されており、サブ制御回路60は特
図1先読みデータを主制御回路40と同一の手順で特
図1先読み受信領域1~4のいずれかにシフトし、特
図2先読みデータを主制御回路40と同一の手順で特
図2先読み受信領域1~4のいずれかにシフトする。即ち、サブ制御回路60のRAMには主制御回路40と同一の特
図1先読みデータおよび特
図2先読みデータが格納される。
【0163】
サブ制御回路60は
図35(a)のS123で主制御回路40からの特
図1遊技データまたは特
図2遊技データが受信バッファに格納されているか否かを判断する。ここで特
図1遊技データまたは特
図2遊技データが格納されていると判断した場合にはS124の図柄遊技演出開始処理を実行する。
図35(b)はS124の図柄遊技演出開始処理であり、サブ制御回路60はS141で特
図1遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果と転落の有無の判定結果)の受信結果または特
図2遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果と転落の有無の判定結果)の受信結果を受信バッファから検出する。
図25の保留先読み予告処理と
図28~
図29のモード判定処理はS124の図柄遊技演出開始処理で実行される。
【0164】
サブ制御回路60は
図35(b)のS141を終えると、S142で3列の演出図柄の組合せを設定する。この3列の演出図柄は当否の検出結果が「大当り」で大当り種別の検出結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」ある場合に奇数の「大当りの組合せ」に設定されるものであり、当否の検出結果が「大当り」で大当り種別の検出結果が「大当り図柄2」ある場合には偶数の「大当りの組合せ」に設定される。この演出図柄は当否の検出結果が「外れ」である場合には変動パターンの検出結果が外れ用「PH01~PH05」である場合に「外れリーチの組合せ」に設定されるものであり、変動パターンの検出結果が完全外れ用の「PH06~PH08」である場合に「完全外れの組合せ」に設定される。このサブ制御回路60はS142を終えた場合にはS143で変動パターンの検出結果に応じたビデオデータをCGROMから検出し、ビデオデータの検出結果を再生開始することに応じて演出図柄表示器28に演出図柄遊技の画像を表示開始する。
【0165】
サブ制御回路60は
図35(a)のS125で主制御回路40からの変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が受信バッファに格納されているか否かを判断し、変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が格納されていると判断した場合にはS126の図柄遊技演出停止処理で3列の演出図柄をS124の組合せの設定結果で確定表示する。
図30(c)のモード停止処理はS126の図柄遊技演出停止処理で実行される。
【0166】
サブ制御回路60は
図35(a)のS127で主制御回路40からの大当り遊技開始コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技開始コマンドが格納されていると判断した場合にはS128の大当り遊技演出開始処理で大当り遊技演出用のビデオデータを再生開始することに応じて演出図柄表示器28に大当り遊技演出用の背景画像を表示開始する。このサブ制御回路60はS129で主制御回路40からの大当り遊技停止コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技停止コマンドが格納されていると判断した場合にはS130の大当り遊技演出停止処理で大当り遊技演出用のビデオデータを再生停止することに応じて大当り遊技演出用の背景画像を消去する。
【0167】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
演出図柄遊技の画像がノーマル背景画像に重ねて表示されている状態で予告色の雲画像Cが表示された場合には当否の先読み結果に大当りが有ると遊技者に示唆される。この先読み状態で演出図柄遊技の背景画像がノーマル背景画像からラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に切換えられた場合には予告色の雲画像Cの表示が継続されたまま演出図柄遊技の画像がラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に重ねて表示されるので(
図32参照)、遊技者の目線で演出図柄表示器28の表示内容が映像的な大きな変化を持ったものとなる。しかも、演出図柄遊技の背景画像が予告色の雲画像Cの表示状態でノーマル背景画像からSPノーマル背景画像およびウルトララッキー背景画像のそれぞれに切換えられることが不能にされているので、大きな変化を有する画像の貴重性が高められる。このため、演出図柄遊技の画像が予告色の雲画像Cの表示状態でラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に重ねて表示された場合に当否の先読み結果に大当りが有ることに対する遊技者の期待感が高められるので、遊技の趣向性が向上する。
【0168】
演出図柄遊技の背景画像を予告色の雲画像Cの非表示状態でノーマル背景画像からラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に切換えることに応じて演出図柄遊技の画像で大当りが報知される確率が高まったことを遊技者に示唆した。このため、ノーマル背景画像からスーパーラッキー背景画像への切換えが予告色の雲画像Cの表示状態で実行された場合に当否の先読み結果に大当りが有ることに対する遊技者の期待感が大きく高められる。
演出図柄遊技の背景画像が予告色の雲画像Cの表示状態でノーマル背景画像からラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に切換えられた場合に最大で4回の演出図柄遊技の画像をラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に重ねて表示し、予告色の雲画像Cを最大で「4回」の演出図柄遊技の画像で継続させたので、当否の先読み結果に大当りが有ることに対する遊技者の期待感も長く継続される。
演出図柄遊技中にモード抽選演出を実行することに応じて演出モードがノーマルモードからSPノーマルモードとラッキーモードとスーパーラッキーモードとウルトララッキーモードのいずれに切換えられるかを遊技者に事前に示唆したので、遊技の趣向性が向上する。
【0169】
演出図柄遊技の画像がノーマル背景画像に重ねて表示されている状態で保留表示領域H4内に雲画像Cが予告色で表示開始された場合には保留表示領域H4内の雲画像Cに応じた「4回目」の演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に示唆され、演出図柄遊技の画像が新たに表示開始される毎に予告色の雲画像Cの表示領域が保留表示領域H3→保留表示領域H2→保留表示領域H1→保留表示領域H0に変化する。この予告色の雲画像Cが保留表示領域H4内に表示されている状態で演出図柄遊技の背景画像がノーマル背景画像からラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に切換えられた場合には「4回目」の演出図柄遊技の画像が表示停止されるまで予告色の雲画像Cが継続的に表示され、予告色の雲画像Cが保留表示領域H3内に表示されている状態で演出図柄遊技の背景画像がノーマル背景画像からラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に切換えられた場合には「3回目」の演出図柄遊技の画像が表示停止されるまで予告色の雲画像Cが継続的に表示され、予告色の雲画像Cが保留表示領域H2内に表示されている状態で演出図柄遊技の背景画像がノーマル背景画像からラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に切換えられた場合には「2回目」の演出図柄遊技の画像が表示停止されるまで予告色の雲画像Cが継続的に表示され、予告色の雲画像Cが保留表示領域H1内に表示されている状態で演出図柄遊技の背景画像がノーマル背景画像からラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に切換えられた場合には「1回目」の演出図柄遊技の画像が表示停止されるまで予告色の雲画像Cが継続的に表示され、予告色の雲画像Cが保留表示領域H0内に表示されている状態で演出図柄遊技の背景画像がノーマル背景画像からラッキー背景画像またはスーパーラッキー背景画像に切換えられた場合には今回の演出図柄遊技の画像が表示停止されるまで予告色の雲画像Cが継続的に表示されるので、遊技者の目線で演出図柄表示器28の表示内容が映像的な大きな変化を持ったものとなる。このため、予告色の雲画像Cに応じた演出図柄遊技で大当りが報知されることに対する遊技者の期待感が高められるので、遊技の趣向性が向上する。
【0170】
演出図柄遊技の画像をノーマルモードとSPノーマルモードとスーパーラッキーモードのいずれかで表示した。ノーマルモードは保留画像として雲画像Cを表示するものであり、保留先読み予告演出が実行可能にされたものである。SPノーマルモードは保留画像としてハート画像Hを表示するものである。このSPノーマルモードは保留先読み予告演出が実行可能にされたものであり、ノーマルモードからSPノーマルモードへの移行は保留先読み予告演出の停止中に実行可能にされ、保留先読み予告演出の実行中には実行不能にされている。スーパーラッキーモードはスーパーラッキー背景画像を表示することに応じて当否の先読み結果に大当りが有ることを遊技者に示唆するものであり、保留先読み予告演出の停止中および実行中のいずれであってもノーマルモードおよびSPノーマルモードのそれぞれから移行可能にされている。このスーパーラッキーモードがノーマルモードから移行したものである場合には保留画像として雲画像Cが表示され、SPノーマルモードから移行したものである場合には保留画像としてハート画像Hが表示される。このため、スーパーラッキー背景画像に重ねて雲画像Cおよびハート画像Hのそれぞれが予告色で表示される。このスーパーラッキーモードでは遊技者の大当りに対する期待感が大きく高められるので、遊技の趣向性が向上する。
【0171】
[実施例2]
10-1.大当り予告演出
図36は大当り予告演出を説明するものである。この大当り予告演出は3列の演出図柄がスクロール表示された状態で大当り予告画像1(a→b参照)または大当り予告画像2(a→c参照)をカットイン表示する演出であり、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものである。
図36(d)の大当り予告処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60は大当り予告処理で大当り予告演出の実行の有無および大当り予告画像の種類を判定し、大当り予告演出を実行すると判定した場合には今回の演出図柄遊技で大当り予告演出を大当り予告画像の種類の判定結果で実行する。
【0172】
サブ制御回路60は大当り予告処理を起動した場合にはS271で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断し、ノーマルモードであると判断した場合にはS272で特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が有るか否かを判断する。ここで大当りの判定結果が有ると判断した場合にはS273へ移行し、大当りの判定結果が無いと判断した場合にはS274へ移行する。
【0173】
サブ制御回路60はS273へ移行した場合には大当り予告演出を実行すると低確率で判定し、S274へ移行した場合には大当り予告演出を実行すると極低確率(<低確率)で判定する。これらS273およびS274のそれぞれでは大当り予告演出を実行すると判定した場合に大当り予告画像1の表示および大当り予告画像2の表示のそれぞれを「50%」の確率で判定する。
【0174】
10-2.ラッシュモード
図37はラッシュモードを説明するものである。このラッシュモードは現在の演出モードがノーマルモードである場合に開始されるものであり、ラッシュモード中にはノーマル背景画像に重ねて「ラッシュモード発動中」のアナウンス画像が表示されることに応じて遊技者にラッシュモード中であることが報知される(b~c参照)。このラッシュモードはラッシュモードが開始されたことを基準に設定時間「10分」が経過することに応じて終了するものであり、ラッシュモードが終了した場合には「ラッシュモード発動中」のアナウンス画像が消去されることに応じて遊技者にラッシュモードが終了したことが報知される。このラッシュモードはラッシュモードの停止状態に比べて大当り予告演出を高確率で行うモードであり、ラッシュモード中には大当り予告画像1の表示(a→b参照)および大当り予告画像2の表示(a→c参照)のそれぞれが高頻度で行われる。
【0175】
図37(d)のラッシュモード処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60はラッシュモード処理で大当り予告演出を実行するか否かを判定し、大当り予告演出を実行すると判定した場合には大当り予告画像1および大当り予告画像2のいずれを表示するかを判定し、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出を大当り予告画像の種類の判定結果で実行する。
【0176】
サブ制御回路60はラッシュモード処理を起動した場合にはS281でラッシュモード中であるか否かを判断し、ラッシュモード中であると判断した場合にはS282で特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が有るか否かを判断する。ここで大当りの判定結果が有ると判断した場合にはS283へ移行し、大当りの判定結果が無いと判断した場合にはS284へ移行する。このサブ制御回路60はS283へ移行すると、大当り予告演出を実行すると中確率(>S273の低確率)で判定し、大当り予告演出を実行すると判定した場合には大当り予告画像1の表示および大当り予告画像2の表示のそれぞれを「50%」の確率で判定する。このサブ制御回路60はS284へ移行すると、大当り予告演出を実行すると低確率(>S274の極低確率)で判定し、大当り予告演出を実行すると判定した場合には大当り予告画像1の表示および大当り予告画像2の表示のそれぞれを「50%」の確率で判定する。
【0177】
10-3.RTCモード
図38はRTCモードを説明するものである。このRTCモードはノーマルモードで現在時刻が2時間毎の設定時刻となることに応じて開始されるものであり、RTCモード中にはノーマル背景画像に重ねて「RTCモード発動中」のアナウンス画像が表示されることに応じて遊技者にRTCモード中であることが報知される(b参照)。このRTCモードはRTCモードが開始されたことを基準に設定時間「10分」が経過することに応じて終了するものであり、RTCモードが終了した場合には「RTCモード発動中」のアナウンス画像が消去されることに応じて遊技者にRTCモードが終了したことが報知される。
【0178】
図38(b)の「恐竜」の大当り予告画像3はRTCモード中のみに表示される画像であり、RTCモード中を除いて表示されない画像である。この大当り予告画像3は3列の演出図柄がスクロール表示された状態でカットイン表示されるものであり(a→b参照)、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものである。この大当り予告画像3が表示された場合に3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率は大当り予告画像1が表示された場合および大当り予告画像2が表示された場合のそれぞれに3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率に比べて高く設定されている。
【0179】
図38(c)のRTCモード処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60はRTCモード処理で大当り予告画像3を表示するか否かを判定し、大当り予告画像3を表示すると判定した場合には今回の演出図柄遊技で大当り予告画像3を表示する。このサブ制御回路60はRTCモード処理を起動した場合にはS291でRTCモード中であるか否かを判断する。ここでRTCモード中であると判断した場合にはS292へ移行し、特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が有るか否かを判断する。ここで大当りの判定結果が有ると判断した場合にはS293へ移行し、大当り予告画像3を表示すると100%の確率で判定する。このサブ制御回路60はS292で特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が無いと判断した場合にはS294へ移行し、大当り予告画像3を表示すると極低確率で判定する。
【0180】
図39のモード移行処理はサブ制御回路60が
図28および
図29のモード判定処理に換えて実行するものであり、サブ制御回路60はモード移行処理でラッシュモードおよびRTCモードを開始するか否かを判定し、ラッシュモードを開始すると判定した場合には今回の演出図柄遊技中の開始タイミングTsでラッシュモードを開始し、RTCモードを開始すると判定した場合には今回の演出図柄遊技中の開始タイミングTsでRTCモードを開始する。
【0181】
サブ制御回路60はモード移行処理を起動した場合にはS301で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS302へ移行し、保留表示領域H0~H4内のいずれかに雲画像Cが予告色で表示されているか否かを判断する。ここで保留表示領域H0~H4のいずれにも雲画像Cが予告色で表示されていないと判断した場合にはS303へ移行し、ラッシュモードを開始するか否かを判定する。この判定処理は「1/100」の確率でラッシュモードを開始すると判定されるように抽選で行われるものであり、サブ制御回路60はS303を終えた場合にはS304へ移行する。
【0182】
サブ制御回路60はS304へ移行すると、ラッシュモードの抽選結果を検出する。ここでラッシュモードの抽選結果が当選であると判断した場合にはS305で今回の演出図柄遊技中の開始タイミングTsでラッシュモードを開始し、ラッシュモードの抽選結果が落選であると判断した場合にはS306で現在時刻をRTCモード用の複数の設定時刻のそれぞれと比較する。ここで現在時刻が複数の設定時刻のいずれかであると判断した場合にはS307で今回の演出図柄遊技中の開始タイミングTsでRTCモードを開始する。
【0183】
サブ制御回路60はS302で保留表示領域H0~H4のいずれかに雲画像Cが予告色で表示されていると判断した場合にはS306へ移行し、現在時刻が複数の設定時刻のいずれかであると判断した場合にはS307で今回の演出図柄遊技中の開始タイミングTsでRTCモードを開始する。即ち、RTCモードは保留先読み予告演出の停止中および実行中のいずれであってもノーマルモードで開始可能にされるものであり、RTCモードが保留先読み予告演出の実行中に開始された場合にはRTCモードの継続時間が上限値「10分」に到達または予告色の雲画像Cに応じた演出図柄遊技が終了するまで予告色の雲画像Cが継続的に表示される。ラッシュモードは保留先読み予告演出の停止中に開始可能にされ、保留先読み予告演出の実行中には開始不能にされたものである。尚、実施例1のSPノーマルモードとラッキーモードとスーパーラッキーモードとウルトララッキーモードは廃止されている。
【0184】
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
演出図柄表示器28に予告色の雲画像Cが表示されている状態で演出図柄遊技の背景画像がノーマル背景画像からRTCモード背景画像に切換えられた場合には予告色の雲画像Cの表示が継続されたまま演出図柄遊技の背景画像としてRTCモード背景画像が表示されるので、遊技者の目線で演出図柄表示器28の表示内容が映像的な大きな変化を持ったものとなる。しかも、演出図柄遊技の背景画像が予告色の雲画像Cの表示状態でノーマル背景画像からラッシュモード背景画像に切換えられることが不能にされているので、大きな変化を有する画像の貴重性が高められる。このため、予告色の雲画像Cの表示状態でRTCモード背景画像が表示された場合に当否の先読み結果に当りが有ることに対する遊技者の期待感が高められるので、遊技の趣向性が向上する。
【0185】
[実施例3]
図40(d)の保留予告処理はサブ制御回路60が
図25の保留先読み予告処理に換えて実行するものであり、サブ制御回路60は特
図1遊技データを受信した場合にはS311で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS312で特
図1遊技データの受信結果に特図変動パターン「PO01」の判定結果が有るか否かを判断する。この特図変動パターン「PO01」は勝利の結末のバトル画像BL1を表示するためのものであり、サブ制御回路60は特図変動パターン「PO01」の判定結果が有ると判断した場合にはS313へ移行し、今回の演出図柄遊技で保留予告演出を実行すると高確率で判定する。
【0186】
サブ制御回路60は特図変動パターン「PO01」の判定結果が無いと判断した場合にはS314へ移行し、特
図1遊技データの受信結果に特図変動パターン「PH01」の判定結果が有るか否かを判断する。この特図変動パターン「PH01」は敗北の結末のバトル画像BL1を表示するためのものであり、サブ制御回路60は特図変動パターン「PH01」の判定結果が有ると判断した場合にはS315へ移行し、今回の演出図柄遊技で保留予告演出を実行すると低確率で判定する。
【0187】
保留予告演出は今回の演出図柄遊技用の保留表示領域H0内の雲画像Cの色彩を予告タイミングT1で通常色から予告色に変えるものである(a→b参照)。この保留予告演出が今回の演出図柄遊技で実行された場合には予告色の雲画像Cの表示状態でリーチ状態が100%の確率で発生し、予告色の雲画像Cの表示状態でバトル画像BL1が100%の確率で表示開始された(b→c参照)後に3列の演出図柄が大当りの組合せまたは外れリーチの組合せとなる。即ち、バトル画像BL1は保留予告演出の停止中および実行中のそれぞれで表示開始されるものであり、バトル画像BL1が保留予告演出の実行中に表示開始された場合には演出図柄遊技の画像が表示停止されるまで予告色の雲画像Cが継続的に表示される。バトル画像BL2 ~BL4のそれぞれは保留予告演出の停止中で表示開始されるものであり、保留予告演出の実行中には表示開始されない。
【0188】
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
演出図柄遊技の画像がノーマル背景画像に重ねて表示されている状態で保留予告演出が開始された場合には今回の演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に示唆される。この保留予告演出の実行中にバトル画像BL1が表示開始された場合には保留予告演出が継続されるので、遊技者の目線で演出図柄表示器28の表示内容が映像的な大きな変化を持ったものとなる。しかも、保留予告演出の実行中には演出図柄遊技の背景画像がノーマル背景画像からバトル画像BL2~BL4のそれぞれに切換えられることが不能にされているので、大きな変化を有する画像の貴重性が高められる。このため、保留予告演出中にバトル画像BL1が表示された場合には大当りに対する遊技者の期待感が高められるので、遊技の趣向性が向上する。
上記実施例1~3においては、演出図柄表示器28の表示領域E内のうち保留表示領域H0~H4の外部に雲画像Cとは異なる予告画像を表示することに応じて遊技者に大当りを示唆しても良い。
【0189】
上記実施例1~3には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明1-1]~[参考発明1-7]が記載されている。遊技機には当否を判定することが可能な状態で遊技球が始動領域に入球する毎に当否を判定し、当否を判定する毎に図柄遊技の画像を表示することに応じて遊技者に当否の判定結果を報知する構成のものがある。この遊技機の場合には当否を判定することが不能な状態で遊技球が始動領域に入球する毎に当否を先読みし、当否を判定することが可能な状態になるまで当否の判定処理を保留することが行われている(特開2010-17425号公報参照)。この遊技機には保留画像を通常の態様で表示することに応じて当否の判定処理の保留回数を遊技者に報知する構成のものがある。この構成の場合には保留画像を通常の態様から先読みの態様に変えることに応じて今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆しており、遊技の趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0190】
[参考発明1-1]
当否を判定することが可能な状態で遊技球が始動領域に入球する毎に当否を判定するものであって、当否を判定することが不能な状態で遊技球が当該始動領域に入球する毎に当否を先読みすると共に当否を判定することが可能な状態になるまで当否の判定処理を保留する当否判定手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像が表示される表示器と、
図柄遊技の画像を相互に異なる複数の演出態様のいずれかで前記表示器に表示する図柄遊技手段と、
今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆する予告画像を前記表示器に表示するものであって、当該予告画像の表示を図柄遊技の画像が前記複数の演出態様のうちの1つで表示されている状態で開始する予告演出手段を備え、
前記図柄遊技手段は、図柄遊技の画像を前記1つの演出態様で表示している状態で且つ前記予告画像が表示されている場合には図柄遊技の画像の演出態様を前記複数の演出態様のうち前記1つの演出態様とは異なる所定の演出態様に切換えることが可能にされたものであり、
前記予告演出手段は、図柄遊技の画像の演出態様が前記予告画像の表示状態で前記1つの演出態様から前記所定の演出態様に切換えられた場合には前記予告画像の表示を継続することを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、図柄遊技の画像が1つの演出態様で表示されている状態で且つ予告画像が表示されている場合には今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆される。この状態で図柄遊技の画像の演出態様が1つの演出態様から所定の演出態様に切換えられた場合には予告画像の表示が継続されたまま図柄遊技の画像が所定の演出態様で表示されるので、遊技者の目線で表示器の表示内容が映像的に大きな変化を持つものとなる。このため、遊技者の当りに対する期待感が高められるので、遊技の趣向性が向上する。
実施例の第1始動口18および第2始動口23のそれぞれは始動領域に相当し、特
図1遊技と特
図2遊技と小当り遊技と大当り遊技の全てが停止している状態は当否を判定することが可能な状態に相当し、特
図1遊技~大当り遊技のいずれかが実行されている状態は当否を判定することが不能な相当し、主制御回路40は当否判定手段に相当し、演出図柄表示器28は表示器に相当し、予告色の雲画像Cは予告画像に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段と予告演出手段に相当し、演出図柄遊技の画像は図柄遊技の画像に相当し、ノーマルモード用のノーマル背景画像とチャンスモード用のチャンス背景画像とスピードモード用のスピード背景画像と超スピードモード用の超スピード背景画像とノーマルモード用のノーマル背景画像とSPノーマルモード用のSPノーマル背景画像とラッキーモード用のラッキー背景画像とスーパーラッキーモード用のスーパーラッキー背景画像とウルトララッキーモード用のウルトララッキー背景画像のそれぞれは演出態様に相当し、ノーマル背景画像は1つの演出態様に相当し、ラッキー背景画像およびスーパーラッキー背景画像のそれぞれは所定の演出態様に相当する。
【0191】
[参考発明1-2]
前記図柄遊技手段は、図柄遊技の画像を前記1つの演出態様で表示している状態で且つ前記予告画像が表示されている場合には図柄遊技の画像の演出態様を前記複数の演出態様のうち前記所定の1つとは異なる別の1つに切換えることが不能にされていることを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、図柄遊技の画像の演出態様が予告画像の表示状態で1つの演出態様から別の演出態様に切換えられることが不能にされている。このため、所定の演出態様で予告画像が表示された画像の貴重性が高められるので、1つの演出態様から所定の演出態様への切換えが予告画像の表示状態で実行された場合に当りに対する遊技者の期待感が大きく高められる。実施例のSPノーマル背景画像およびウルトララッキー背景画像のそれぞれは別の演出態様に相当する。
【0192】
[参考発明1-3]
前記図柄遊技手段は、図柄遊技の画像の演出態様を前記予告画像の表示状態で前記1つの演出態様から前記所定の演出態様に切換えた場合に連続する複数回の図柄遊技の画像を前記所定の演出態様で表示することが可能にされたものであり、
前記予告演出手段は、図柄遊技の画像の演出態様が前記予告画像の表示状態で前記所定の演出態様に切換えられた場合には前記所定の演出態様での連続する2回以上の図柄遊技の画像で前記予告画像を継続的に表示することが可能にされたものであることを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、図柄遊技の画像の演出態様が予告画像の表示状態で1つの演出態様から所定の演出態様に切換えられた場合には2回以上の図柄遊技の画像が予告画像の表示状態で継続的に表示されるので、当りに対する遊技者の期待感も長く継続される。
【0193】
[参考発明1-4]
図柄遊技の画像の演出態様が前記1つの演出態様からいずれの演出態様に切換えられるかを遊技者に事前に示唆する示唆演出を行う示唆演出手段を備えたことを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、図柄遊技の画像の演出態様が1つの演出態様からいずれの演出態様に切換えられるかが遊技者に事前に示唆されるので、遊技の趣向性が向上する。
実施例のモード抽選演出は示唆演出に相当する。
【0194】
[参考発明1-5]
前記表示器に設定された第1の保留表示領域および第2の保留表示領域と、
当否の判定処理が保留される毎に前記第1の保留表示領域内に1つの保留画像を通常の態様で表示するものであって、図柄遊技の画像が表示開始される毎に前記第1の保留表示領域内から1つの保留画像を消去すると共に前記第2の保留表示領域内に1つの保留画像を通常の態様で表示し、図柄遊技の画像が表示停止される毎に前記第2の保留表示領域内から1つの保留画像を消去する保留表示手段を備え、
前記予告演出手段は、前記予告画像として、前記第1の保留表示領域内および前記第2の保留表示領域内のいずれかに保留画像を通常の態様とは異なる予告の態様で表示することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、予告の態様の保留画像に応じた図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆される。このため、いずれの図柄遊技の画像に期待をすれば良いかが遊技者にとって明確になるので、遊技の趣向性が向上する。
実施例の保留表示領域H1~H4は第1の保留表示領域に相当し、保留表示領域H0は第2の保留表示領域に相当し、雲画像Cは保留画像に相当し、サブ制御回路60は保留表示手段に相当し、通常色の雲画像Cは通常の態様の保留画像に相当し、予告色の雲画像Cは予告の態様の保留画像に相当する。
【0195】
[参考発明1-6]
当否を判定することが可能な状態で遊技球が始動領域に入球する毎に当否を判定するものであって、当否を判定することが不能な状態で遊技球が当該始動領域に入球する毎に当否を先読みすると共に当否を判定することが可能な状態になるまで当否の判定処理を保留する当否判定手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像および当否の判定処理が保留されたことを遊技者に報知する保留画像が表示される表示器と、
図柄遊技の画像を相互に異なる複数の演出態様のいずれかで前記表示器に表示するものであって、当該演出態様として「1つの演出態様」と「所定の演出態様」と「別の演出態様」を有する図柄遊技手段と、
前記1つの演出態様と前記所定の演出態様と前記別の演出態様のそれぞれで当否の判定処理が保留される毎に保留画像を前記表示器に表示するものであって、当否の先読み結果に当りがあることを遊技者に保留画像を用いて示唆する保留先読み予告演出を前記1つの演出態様および前記所定の演出態様のそれぞれで開始可能な保留表示手段を備え、
前記保留表示手段は、保留画像の表示を前記1つの演出態様では1つの態様で行い、前記所定の演出態様では所定の態様で行うものであって、前記1つの演出態様から移行した前記別の演出態様では当該1つの態様で行い、前記所定の演出態様から移行した前記別の演出態様では当該所定の態様で行うものであり、
前記図柄遊技手段は、前記1つの演出態様から前記所定の演出態様への移行が保留先読み予告演出の停止中には実行可能で且つ保留先読み予告演出の実行中には実行不能にされたものであって、前記1つの演出態様および前記所定の演出態様のそれぞれから前記別の演出態様への移行が保留先読み予告演出の停止中および実行中のいずれであっても実行可能にされていることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、図柄遊技の画像が「1つの演出態様」と「所定の演出態様」と「別の演出態様」のいずれかで表示される。「1つの演出態様」は保留画像の表示を1つの態様で行うものであり、当否の先読み結果に当りがあることを遊技者に保留画像を用いて示唆する保留先読み予告演出が実行可能にされている。「所定の演出態様」は保留画像の表示を所定の態様で行うものである。この「所定の演出態様」は保留先読み予告演出が実行可能にされたものであり、1つの演出態様から所定の演出態様への移行は保留先読み予告演出の停止中に実行可能にされ、保留先読み予告演出の実行中には実行不能にされている。「別の演出態様」は保留先読み予告演出の停止中および実行中のいずれであっても1つの演出態様および所定の演出態様のそれぞれから移行可能にされたものである。この別の演出態様が1つの演出態様から移行したものである場合には保留画像の表示が1つの態様で行われ、所定の演出態様から移行したものである場合には保留画像の表示が所定の態様で行われる。このため、図柄遊技の画像が別の演出態様で表示された状態で保留先読み予告演出が実行されることになる。この状態では遊技者の当りに対する期待感が大きく高められるので、遊技の趣向性が向上する。
実施例のノーマルモードは1つの演出態様に相当し、SPノーマルモードは所定の演出態様に相当し、ラッキーモードおよびスーパーラッキーモードのそれぞれは別の演出態様に相当し、雲画像Cは1つの態様の保留画像に相当し、ハート画像Hは所定の態様の保留画像に相当する。
【0196】
[参考発明1-7]
当否を判定することが可能な状態で遊技球が始動領域に入球する毎に当否を判定するものであって、当否を判定することが不能な状態で遊技球が当該始動領域に入球する毎に当否を先読みすると共に当否を判定することが可能な状態になるまで当否の判定処理を保留する当否判定手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像が表示されるものであって、第1の保留表示領域および第2の保留表示領域が設定された表示器と、
当否の判定処理が保留される毎に前記第1の保留表示領域内に1つの保留画像を表示するものであって、図柄遊技の画像が表示開始される毎に前記第1の保留表示領域内から1つの保留画像を消去すると共に前記第2の保留表示領域内に1つの保留画像を表示し、図柄遊技の画像が表示停止される毎に前記第2の保留表示領域内から1つの保留画像を消去する保留演出手段と、
前記第1の保留表示領域内または前記第2の保留表示領域内に保留画像を先読みの態様で表示することに応じて当該保留画像に応じた図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆する予告演出手段と、
図柄遊技の画像を相互に異なる複数の演出態様のいずれかで前記表示器に表示する図柄遊技手段を備え、
前記図柄遊技手段は、前記第1の保留表示領域内または前記第2の保留表示領域内に保留画像が先読みの態様で表示されている状態で図柄遊技の画像を前記複数の演出態様のうちの1つから別の1つに切換えることが可能にされたものであり、
前記予告演出手段は、前記第1の保留表示領域内または前記第2の保留表示領域内に保留画像が先読みの態様で表示されている状態で図柄遊技の画像が前記別の演出態様に切換えられた場合には当該保留画像に応じた図柄遊技の画像が表示停止されるまで当該保留画像を先読みの態様で表示することが可能にされたものであることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、図柄遊技の画像が1つの演出態様で表示されている状態で第1の保留表示領域内または第2の保留表示領域内に保留画像が先読みの態様で表示された場合には当該保留画像に応じた図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆される。この状態で図柄遊技の画像の演出態様が1つの演出態様から別の演出態様に切換えられた場合には先読みの態様の保留画像に応じた図柄遊技の画像が表示停止されるまで先読みの態様の保留画像が継続的に表示されるので、遊技者の目線で表示器の表示内容が映像的な大きな変化を持ったものとなる。このため、先読みの態様の保留画像に応じた図柄遊技で当りが報知されることに対する遊技者の期待感が高められるので、遊技の趣向性が向上する。
【0197】
[実施例4]
図41はプレバトル演出を説明するものである。このプレバトル演出は演出図柄表示器28にノーマルリーチ演出の画像が表示されている状態でノーマルリーチ演出の画像からタイミングTpで切換えられるものであり(a→b参照)、女性が崖を登る画像に設定されている。このプレバトル演出の画像には成功の結末(c参照)および失敗の結末(g参照)が設定されている。成功の結末は女性が崖を登り切った画像に設定されたものであり、プレバトル演出の画像が成功の結末で終了した場合にはプレバトル演出の画像がバトル画像BL1にタイミングTbnで切換えられる(c→d参照)。このバトル画像BL1は勝利の結末(e参照)および敗北の結末(f参照)のいずれかとなるものであり、バトル画像BL1が勝利の結末で終了した場合には3列の演出図柄が大当りの組合せで表示され(e参照)、バトル画像BL1が敗北の結末で終了した場合には3列の演出図柄が外れリーチの組合せで表示される(f参照)。プレバトル演出の失敗の結末は女性が崖から転落する画像に設定されたものであり(g参照)、プレバトル演出の画像が失敗の結末で終了した場合にはプレバトル演出の画像がノーマルリーチ演出の画像にタイミングTbnで切換えられ(g→h参照)、中列の演出図柄が低速スクロール状態からスクロール停止されることに応じて3列の演出図柄が大当りの組合せ(i参照)および外れリーチの組合せ(j参照)のいずれかで表示される。
【0198】
図42はサブ制御回路60が主制御回路40からの特定の特図変動パターン「PO01」「PH01」を特定の演出モード「チャンスモード」で受信した場合に演出図柄表示器28に表示する演出図柄遊技の画像の演出内容を説明するものである。この特定の特図変動パターンは「チャンスモード」以外では演出図柄遊技の画像を「ノーマルリーチ演出→バトル画像BL1」の演出パターンで演出するためのものであり、「チャンスモード」では下記[1]~[3]のいずれかの演出パターンで演出するためのものとされる。これら演出パターン1~3の大当りの信頼度は演出パターン3が最高に設定され、演出パターン2が最低に設定され、演出パターン1が中間に設定されている。
[1]ノーマルリーチ演出の画像がプレバトル演出の画像に切換えられ、プレバトル演出の画像が成功の結末で終了した後にバトル画像BL1が表示開始される(a→d→e参照)。
[2]ノーマルリーチ演出の画像がプレバトル演出の画像に切換えられ、プレバトル演出の画像が失敗の結末で終了した後にノーマルリーチ演出の画像が再び表示開始される(a→f→g参照)。
[3]ノーマルリーチ演出の画像がプレバトル演出の画像を経由することなくバトル画像BL1に切換えられる(a→h参照)。
【0199】
図42はバトル予告演出およびプレバトル予告演出を説明するものである。バトル予告演出はバトル画像BL1が表示開始されると遊技者に示唆するものであり、「対戦に備えろ」の文字画像に設定されている(b参照)。このバトル予告演出は演出図柄遊技の画像にカットイン表示されるものであり、バトル予告演出の画像の表示タイミングには「Ta(
図43参照)」「Tb(
図42参照)」の2種類が設定されている。表示タイミングTaは、
図43(a)(i)に示すように、3列の演出図柄のスクロール表示中に設定されたものであり、表示タイミングTbは、
図42(a)(i)に示すように、ノーマルリーチ演出の画像の表示中に設定されたものであり、バトル予告演出の画像が表示タイミングTbで表示された場合には表示タイミングTaで表示された場合に比べてバトル画像BL1が表示される確率が高く設定されている。
【0200】
プレバトル予告演出はプレバトル演出が表示開始されると遊技者に示唆するものであり、「好機到来」の文字画像に設定されている(
図42(c)参照)。このプレバトル予告演出は演出図柄遊技の画像にカットイン表示されるものである。このプレバトル予告演出の画像の表示タイミングには「Ta(
図43参照)」「Tb(
図42参照)」の2種類が設定されており、プレバトル予告演出の画像が表示タイミングTbで表示された場合には表示タイミングTaで表示された場合に比べてプレバトル予告演出が表示される確率が高く設定されている。
【0201】
図44のプレバトル演出処理はサブ制御回路60がチャンスモードで主制御回路40からの特
図2遊技データを受信した場合に
図35(a)のS124で起動するものであり、サブ制御回路60は特定の特図変動パターン「PO01」「PH01」を受信した場合にプレバトル演出処理で今回の演出図柄遊技の画像を演出パターン1~3のいずれで演出するかを判定し、バトル予告演出およびプレバトル予告演出のいずれを表示タイミングTaおよびTbのいずれで実行するかを判定する。
【0202】
サブ制御回路60はプレバトル演出処理を起動した場合にはS401で現在の演出モードがチャンスモードであるか否かを判断する。ここでチャンスモードであると判断した場合にはS402へ移行し、特
図2遊技データの受信結果に大当り用の特図変動パターン「PO01」の判定結果が有るか否かを判断する。ここで特図変動パターン「PO01」の判定結果が有ると判断した場合にはS403へ移行し、ROMから特図変動パターン分類テーブル1を検出する。
図45(a)は特図変動パターン分類テーブル1である。この特図変動パターン分類テーブル1は特図変動パターン「PO01-1」に中間の選択確率を割付け、特図変動パターン「PO01-2」に低い選択確率を割付け、特図変動パターン「PO01-3」に高い選択確率を割付けたものであり、サブ制御回路60は
図44のS403で特図変動パターン分類テーブル1を検出した場合にはS406へ移行する。ここで特図変動パターン分類テーブル1から特図変動パターン「PO01-1」~「PO01-3」のいずれかを選択確率に応じて選択し、特図変動パターンの受信結果「PO01」を特図変動パターンの選択結果に変更する。
【0203】
サブ制御回路60は
図44のS402で特
図2遊技データの受信結果に特図変動パターン「PO01」の判定結果が無いと判断した場合にはS404へ移行し、特
図2遊技データの受信結果に外れ用の特図変動パターン「PH01」の判定結果が有るか否かを判断する。ここで特図変動パターン「PH01」の判定結果が有ると判断した場合にはS405へ移行し、ROMから特図変動パターン分類テーブル2を検出する。
図45(b)は特図変動パターン分類テーブル2である。この特図変動パターン分類テーブル2は特図変動パターン「PH01-1」に中間の選択確率を割付け、特図変動パターン「PH01-2」に高い選択確率を割付け、特図変動パターン「PH01-3」に低い選択確率を割付けたものであり、サブ制御回路60は
図44のS405で特図変動パターン分類テーブル2を検出した場合にはS406へ移行する。ここで特図変動パターン分類テーブル2から特図変動パターン「PH01-1」~「PH01-3」のいずれかを選択確率に応じて選択し、特図変動パターンの受信結果「PH01」を特図変動パターンの選択結果に変更する。
【0204】
特図変動パターン「PO01-1」および特図変動パターン「PH01-1」のそれぞれは、
図45に示すように、演出図柄遊技の画像を演出パターン1で演出するためのものである。これら特図変動パターン「PO01-1」「PH01-1」のそれぞれはプレバトル演出が成功の結末に設定され、特図変動パターン「PO01-1」はバトル画像BL1が勝利の結末に設定され、特図変動パターン「PH01-1」はバトル画像BL1が敗北の結末に設定されている。特図変動パターン「PO01-2」および特図変動パターン「PH01-2」のそれぞれは演出図柄遊技の画像を演出パターン2で演出するためのものであり、プレバトル演出が失敗の結末に設定されている。特図変動パターン「PO01-3」および特図変動パターン「PH01-3」のそれぞれは演出図柄遊技の画像を演出パターン3で演出するためのものであり、特図変動パターン「PO01-3」はバトル画像BL1が勝利の結末に設定され、特図変動パターン「PH01-3」はバトル画像BL1が敗北の結末に設定されている。
【0205】
即ち、演出パターン3は演出パターン1~3のうちで大当りに対する信頼度が最高に設定され、演出パターン2は大当りに対する信頼度が最低に設定され、演出パターン1は大当りに対する信頼度が中間に設定されたものであり、ノーマルリーチ演出の画像がプレバトル演出の画像を経ることなくバトル画像BL1に進展した場合の信頼度は最高に設定され、ノーマルリーチ演出の画像がプレバトル演出の画像に進展したもののバトル画像BL1に進展しなかった場合の信頼度は最低に設定され、ノーマルリーチ演出の画像がプレバトル演出の画像を経てバトル画像BL1に進展した場合の信頼度は中間に設定されている。
【0206】
サブ制御回路60は
図44のS406で特
図2遊技データの受信結果を変更すると、S407で表示タイミングを「Ta」「Tb」のうちから選択する。この処理は表示タイミングTaおよび表示タイミングTbのそれぞれが互いに同一の確率「1/2」で選択されるように行われるものであり、サブ制御回路60はS407で表示タイミングTaおよび表示タイミングTbのうちから一方を選択した場合にはS408へ移行し、特図変動パターンの変更結果を演出パターン1用の特図変動パターン「PO01-1」「PH01-1」と比較する。ここで特図変動パターンの変更結果が演出パターン1用であると判断した場合にはS409へ移行し、表示タイミングTa を選択している場合にはROMから予告演出テーブル1aを検出し、表示タイミングTb を選択している場合にはROMから予告演出テーブル1bを検出する。
図46(a)は予告演出テーブル1aであり、
図46(b)は予告演出テーブル1bである。これら予告演出テーブル1aおよび1bのそれぞれは「バトル予告演出」「予告演出無し」「プレバトル予告演出」のうちから1つを選択するためのものであり、予告演出テーブル1bではバトル予告演出の選択確率およびプレバトル予告演出の選択確率のそれぞれが予告演出テーブル1aに比べて高く設定されている。
【0207】
サブ制御回路60は
図44のS409を終えた場合にはS412へ移行する。ここで表示タイミングTaを選択している場合には予告演出テーブル1aから「バトル予告演出」「プレバトル予告演出」「予告演出無し」のいずれかを選択確率に応じて選択し、「バトル予告演出」または「プレバトル予告演出」を選択した場合には予告演出の選択結果を今回の演出図柄遊技の表示タイミングTaで実行する。このサブ制御回路60は表示タイミングTbを選択している場合にはS412で予告演出テーブル1bから「バトル予告演出」「プレバトル予告演出」「予告演出無し」のいずれかを選択確率に応じて選択し、「バトル予告演出」または「プレバトル予告演出」を選択した場合には予告演出の選択結果を今回の演出図柄遊技の表示タイミングTbで実行する。
【0208】
サブ制御回路60は
図44のS408で特図変動パターンの変更結果が演出パターン1用でないと判断した場合にはS410へ移行し、特図変動パターンの変更結果を演出パターン2用の特図変動パターン「PO01-2」「PH01-2」と比較する。ここで特図変動パターンの変更結果が演出パターン2用であると判断した場合にはS411へ移行し、表示タイミングTaを選択している場合にはROMから予告演出テーブル2aを検出し、表示タイミングTbを選択している場合にはROMから予告演出テーブル2bを検出する。
図46(c)は予告演出テーブル2aであり、
図46(d)は予告演出テーブル2bである。これら予告演出テーブル2aおよび2bのそれぞれは「バトル予告演出」「予告演出無し」「プレバトル予告演出」のうちから1つを選択するためのものであり、予告演出テーブル2bではバトル予告演出の選択確率およびプレバトル予告演出の選択確率のそれぞれが予告演出テーブル2aに比べて高く設定されている。
【0209】
サブ制御回路60は
図44のS411を終えた場合にはS412へ移行する。ここで表示タイミングTaを選択している場合には予告演出テーブル2aから「バトル予告演出」「プレバトル予告演出」「予告演出無し」のいずれかを選択確率に応じて選択し、「バトル予告演出」または「プレバトル予告演出」を選択した場合には予告演出の選択結果を今回の演出図柄遊技の表示タイミングTaで実行する。このサブ制御回路60は表示タイミングTbを選択している場合にはS412で予告演出テーブル2bから「バトル予告演出」「プレバトル予告演出」「予告演出無し」のいずれかを選択確率に応じて選択し、「バトル予告演出」または「プレバトル予告演出」を選択した場合には予告演出の選択結果を今回の演出図柄遊技の表示タイミングTbで実行する。
【0210】
サブ制御回路60は特図変動パターンの変更結果が演出パターン3用の「PO01-3」「PH01-3」である場合には
図44のS410で特図変動パターンの変更結果が演出パターン2用でないと判断してS413へ移行し、表示タイミングTaを選択している場合にはROMから予告演出テーブル3aを検出し、表示タイミングTbを選択している場合には予告演出テーブル3bを検出する。
図46(e)は予告演出テーブル3aであり、
図46(f)は予告演出テーブル3bである。これら予告演出テーブル3aおよび3bのそれぞれは「バトル予告演出」「予告演出無し」「プレバトル予告演出」のうちから1つを選択するためのものであり、予告演出テーブル3bではバトル予告演出の選択確率およびプレバトル予告演出の選択確率のそれぞれが予告演出テーブル3aに比べて高く設定されている。
【0211】
サブ制御回路60は
図44のS413を終えた場合にはS412へ移行する。ここで表示タイミングTaを選択している場合には予告演出テーブル3aから「バトル予告演出」「プレバトル予告演出」「予告演出無し」のいずれかを選択確率に応じて選択し、「バトル予告演出」または「プレバトル予告演出」を選択した場合には予告演出の選択結果を今回の演出図柄遊技の表示タイミングTaで実行する。このサブ制御回路60は表示タイミングTbを選択している場合にはS412で予告演出テーブル3bから「バトル予告演出」「プレバトル予告演出」「予告演出無し」のいずれかを選択確率に応じて選択し、「バトル予告演出」または「プレバトル予告演出」を選択した場合には予告演出の選択結果を今回の演出図柄遊技の表示タイミングTbで実行する。
【0212】
今回の演出図柄遊技でバトル予告演出が実行された場合にはバトル予告演出の表示タイミングが「Ta」「Tb」のいずれであるかに拘らずノーマルリーチ演出がプレバトル演出を経由することなくバトル演出に発展する確率が最も高く、プレバトル演出に発展するもののバトル演出に発展しない確率が最も低く、プレバトル演出を経由してバトル演出に発展する確率が中間になる。このバトル予告演出が表示タイミングTbで実行された場合には表示タイミングTaで実行された場合に比べてノーマルリーチ演出がプレバトル演出を経由することなくバトル演出に発展する確率が高くなり、プレバトル演出を経由してバトル演出に発展する確率も高くなる。即ち、バトル予告演出はバトル演出が表示開始されると高確率で示唆する演出であり、バトル演出が表示開始されることに対する期待度を表示タイミングの違いに応じて遊技者に示唆する演出である。
【0213】
今回の演出図柄遊技でプレバトル予告演出が実行された場合にはプレバトル予告演出の表示タイミングが「Ta」「Tb」のいずれであるかに拘らずノーマルリーチ演出がプレバトル演出に発展するもののバトル演出に発展しない確率が最も高く、プレバトル演出を経由することなくバトル演出に発展する確率が最も低く、プレバトル演出を経由してバトル演出に発展する確率が中間になる。このプレバトル予告演出が表示タイミングTbで実行された場合には表示タイミングTaで実行された場合に比べてノーマルリーチ演出がプレバトル演出に発展するもののバトル演出に発展しない確率が高くなり、ノーマルリーチ演出がプレバトル演出を経てバトル演出に発展する確率も高くなる。即ち、プレバトル予告演出はプレバトル演出が表示開始されると高確率で示唆する演出であり、プレバトル演出が表示開始されることに対する期待度を表示タイミングの違いに応じて遊技者に示唆する演出である。
【0214】
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
バトル予告演出の画像を表示することに応じてリーチ演出でバトル画像BL1が表示されることを遊技者に事前に示唆した。このバトル画像BL1は大当りをプレバトル演出の画像に比べて高確率で遊技者に示唆するものであり、遊技者の期待感はバトル予告演出の画像を視認することに応じて高められる。このバトル予告演出の画像が表示された場合にはリーチ演出が演出パターン1によって中間確率で演出され、演出パターン3によって高確率で演出される。演出パターン1は遊技者にとって関心が低いプレバトル演出の画像および関心が高いバトル画像BL1を時間的に先後して表示するものであり、演出パターン3はプレバトル演出の画像を表示することなくバトル画像BL1を表示するものであり、バトル予告演出の画像が表示された場合には遊技者にとって関心が低いプレバトル演出の画像を見ることなく関心が高いバトル画像BL1を見られることとなる確率が高まるので、総じて遊技の趣向性が向上する。
【0215】
予告演出としてプレバトル予告演出およびバトル予告演出を行ったので、リーチ演出でプレバトル演出の画像を経ることなくバトル画像BL1が表示されることが予告演出の種類の違いに応じて遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって予告演出がプレバトル予告演出およびバトル予告演出のいずれで行われるかを期待する楽しみができるので、遊技の趣向性が一層向上する。
バトル画像BL1を示唆するバトル予告演出の画像を表示することに応じてプレバトル演出の画像が表示されることなくバトル画像BL1が表示されることを高確率で示唆し、バトル画像BL1を示唆しないプレバトル予告演出の画像を表示することに応じてプレバトル演出の画像が表示されることなくバトル画像BL1が表示されることを低確率で示唆したので、プレバトル演出の画像が表示されることなくバトル画像BL1が表示されることを遊技者が把握し易くなる。
バトル予告演出の画像を表示タイミング「Ta」「Tb」のいずれで表示するかに応じてプレバトル演出の画像が表示されることなくバトル画像BL1が表示される確率を遊技者に示唆した。このため、遊技者にとってバトル予告演出の画像が表示されることに対する期待を長く継続したまま画面を注視することができるので、遊技の趣向性が一層向上する。
【0216】
[実施例5]
図47(b)はスキップ予告演出の画像を示すものである。このスキップ予告演出は遊技者にプレバトル演出がスキップされることを示唆するものであり、「プレバトスキップ!!」の文字画像をカットイン表示することで行われる。このスキップ予告演出は実施例4のバトル予告演出に換えて実行されるものであり、今回の演出図柄遊技でスキップ予告演出が実行された場合にはリーチ演出が演出パターン3によって高確率で演出され、演出パターン2によって低確率で演出され、演出パターン1によって中間確率で演出される。
上記実施例5によれば次の効果を奏する。
スキップ予告演出を実行することに応じてリーチ演出でプレバトル演出の画像が表示されないことを遊技者に事前に示唆し、遊技者にとって関心が低いプレバトル演出の画像が表示されることなく関心が高いバトル画像BL1が表示されると高確率で示唆したので、遊技の趣向性が向上する。
上記実施例4においては、バトル予告演出が実行された場合にリーチ演出が演出パターン3によって100%の確率で演出されるように構成しても良い。
上記実施例5においては、スキップ予告演出が実行された場合にリーチ演出が演出パターン3によって100%の確率で演出されるように構成しても良い。
【0217】
上記実施例4~5には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明2-1]~[参考発明2-8]が記載されている。遊技機には始動条件が成立する毎に当否を判定し、当否を判定する毎に図柄遊技の画像を表示することに応じて遊技者に当否の判定結果を報知する構成のものがある。この遊技機には図柄遊技中にリーチ演出の画像を表示することに応じて当りが報知されることを遊技者に示唆する構成のものがある(特開2010-17425号公報参照)。この遊技機には予告演出を行う構成のものがある。この予告演出はリーチ演出の画像が表示されることを遊技者に示唆することに応じて遊技者の当りに対する期待感を高めるだけのものであり、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0218】
[参考発明2-1]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に遊技者に有利な状態を設定する判定手段と、
遊技者に当否の判定結果を報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆するリーチ演出の画像を「先演出の画像および後演出の画像を時間的に先後して表示する先後パターン」と「両画像のうち先演出の画像のみを表示する先パターン」と「両画像のうち後演出の画像のみを表示する後パターン」のいずれかで表示するリーチ演出手段と、
リーチ演出で後画像が表示されることを遊技者に示唆する予告演出を行う予告演出手段を備え、
前記リーチ演出手段は、
前記予告演出が実行された場合にリーチ演出を先後パターンと先パターンと後パターンのそれぞれで演出することが可能なものであって、後パターンによって高確率で演出し、先後パターンによって後パターンよりも低確率で演出することを特徴とする遊技機。
[参考発明2-2]
前記リーチ演出手段は、前記予告演出が実行された場合にリーチ演出を先パターンによって先後パターンより低確率で演出することを特徴とする[参考発明2-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、予告演出が実行されることに応じてリーチ演出で後画像が表示されることが遊技者に事前に示唆される。この後画像が当りを遊技者に高確率で示唆するものである場合には遊技者の期待感が予告演出を認識することに応じて高められる。この予告演出が行われた場合にはリーチ演出が先後パターンによって低確率で演出され、後パターンによって高確率で演出される。先後パターンは遊技者にとって関心が低い先画像および関心が高い後画像を時間的に先後して表示するものであり、後パターンは先画像を表示することなく後画像を表示するものであり、予告演出が行われた場合には遊技者にとって関心が低い先画像を見ることなく関心が高い後画像を見られることとなる確率が高まるので、総じて遊技の趣向性が向上する。
実施例の「特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技の全ての停止状態で遊技球が第2始動口23に入球すること」は始動条件の成立に相当し、「大当り遊技」は遊技者に有利な状態に相当し、「主制御回路40」は判定手段に相当し、「演出図柄遊技の画像」は図柄遊技の画像に相当し、「サブ制御回路60」は図柄遊技手段とリーチ演出手段と予告演出手段に相当し、「プレバトル演出の画像」は先画像に相当し、「バトル画像BL1」は後画像に相当し、「演出パターン1」は先後パターンに相当し、「演出パターン2」は先パターンに相当し、「演出パターン3」は後パターンに相当し、「バトル予告演出」は予告演出に相当する。
【0219】
[参考発明2-3]
前記予告演出手段は、リーチ演出が後パターンで演出される確率を相互に異なる確率で遊技者に示唆する複数種の予告演出を行うことを特徴とする[参考発明2-1]に記載の遊技機。
[参考発明2-4]
前記予告演出手段は、前記複数種の予告演出として互いに異なる複数種の画像の表示を行うことを特徴とする[参考発明2-3]に記載の遊技機。
上記手段によれば、リーチ演出で先画像を経ることなく後画像が表示されることが予告演出の種類の違いに応じて遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって予告演出がいずれの種類で行われるかを期待する楽しみができるので、遊技の趣向性が一層向上する。
実施例の「バトル予告演出」および「プレバトル予告演出」は複数種の予告演出に相当する。
【0220】
[参考発明2-5]
前記予告演出手段は、前記複数種の画像として遊技者に後画像を示唆する第1の画像および後画像を示唆しない第2の画像を表示するものであって、リーチ演出が後パターンで演出されることを当該第1の画像を表示することに応じて高確率で示唆し、当該第2の画像を表示することに応じて低確率で示唆することを特徴とする[参考発明2-4]に記載の遊技機。
上記手段によれば、後画像を示唆する第1の画像が予告演出で表示されることに応じてリーチ演出で先画像を経ることなく後画像が表示されることが高確率で示唆され、後画像を示唆しない第2の画像が表示されることに応じてリーチ演出で先画像を経ることなく後画像が表示されることが低確率で示唆されるので、先画像を経ることなく後画像が表示されることを遊技者が把握し易くなる。
実施例の「バトル予告演出の画像」は第1の画像に相当し、「プレバトル予告演出の画像」は第2の画像に相当する。
【0221】
[参考発明2-6]
前記予告演出手段は、1つの画像を相互に異なる複数種のタイミングのいずれかで表示することに応じて複数種の予告演出を行うことを特徴とする[参考発明2-3]に記載の遊技機。
[参考発明2-7]
前記予告演出手段は、図柄遊技の画像を表示開始した後から先画像を表示開始することとなる前までの間の相互に異なる複数種のタイミングのいずれかで前記1つの画像を表示することを特徴とする[参考発明2-6]に記載の遊技機。
上記手段によれば、1つの画像が複数種のタイミングのいずれで表示されるかに応じて先画像を経ることなく後画像が表示される確率が遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって1つの画像が表示されることに対する期待を長く継続したまま画面を注視することができるので、遊技の趣向性が向上する。
実施例の「バトル予告演出の画像」は1つの画像に相当し、表示タイミング「Ta」「Tb」のそれぞれは1つの画像を表示するタイミングに相当する。
【0222】
[参考発明2-8]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に遊技者に有利な状態を設定する判定手段と、
遊技者に当否の判定結果を報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆するリーチ演出の画像を「先演出の画像および後演出の画像を時間的に先後して表示する先後パターン」と「両画像のうち先演出の画像のみを表示する先パターン」と「両画像のうち後演出の画像のみを表示する後パターン」のいずれかで表示するリーチ演出手段と、
リーチ演出で先画像が表示されないことを遊技者に示唆するスキップ予告演出を行うスキップ予告演出手段を備え、
前記リーチ演出手段は、前記スキップ予告演出が実行された場合にリーチ演出を先後パターンと先パターンと後パターンのそれぞれで演出することが可能なものであって、後パターンによって高確率で演出し、先後パターンによって後パターンよりも低確率で演出することを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、スキップ予告演出が実行されることに応じてリーチ演出で先画像が表示されないことが遊技者に事前に示唆される。この先画像が当りを遊技者に低確率で示唆するものである場合には遊技者の期待感がスキップ予告演出を認識することに応じて高められる。このスキップ予告演出が行われた場合にはリーチ演出が先後パターンによって低確率で演出され、後パターンによって高確率で演出される。先後パターンは遊技者にとって関心が低い先画像および関心が高い後画像を時間的に先後して表示するものであり、後パターンは先画像を表示することなく後画像を表示するものであり、スキップ予告演出が行われた場合には遊技者にとって関心が低い先画像を見ることなく関心が高い後画像を見られることとなる確率が高まるので、総じて遊技の趣向性が向上する。
実施例の「サブ制御回路60」はスキップ予告演出手段に相当し、「プレバトスキップ」の文字画像の表示はスキップ予告演出に相当する。
【0223】
[実施例6]
図48の大当り図柄設定処理はサブ制御回路60が
図35のS142で3列の演出図柄を大当りの組合せに設定する場合に実行するものであり、サブ制御回路60は特
図1遊技データを受信した場合には
図48のS401で特
図1遊技データの受信結果に大当り種別の判定結果が有るか否かを判断し、特
図2遊技データを受信した場合には
図48のS401で特
図2遊技データの受信結果に大当り種別の判定結果が有るか否かを判断する。
【0224】
サブ制御回路60はS401で大当り種別の判定結果が有ると判断した場合にはS402へ移行し、大当り種別の判定結果が確変用の大当り図柄1または大当り図柄3であるか否かを判断する。ここで大当り種別の判定結果が確変用であると判断した場合にはS403へ移行し、大当り図柄を「111」「333」「555」「777」「999」の5種類の奇数の組合せのいずれか設定する。これら5種類の奇数の組合せのそれぞれは同一の「16%」の確率で設定されるものであり、サブ制御回路60はS403で大当り図柄を「222」「444」「666」「888」の4種類の偶数の組合せのいずれか設定する。これら4種類の偶数の組合せのそれぞれは同一の「5%」の確率で設定されるものであり、S403では大当り図柄が「80%」の確率で奇数の組合せに設定され、「20%」の確率で偶数の組合せに設定される。
【0225】
サブ制御回路60は大当り種別の判定結果が非確変用の大当り図柄2である場合にはS402からS404へ移行し、大当り図柄を「222」「444」「666」「888」の4種類の偶数の組合せのいずれか設定する。これら4種類の偶数の組合せのそれぞれは同一の「25%」の確率で設定されるものであり、S404では大当り図柄が「100%」の確率で偶数の組合せに設定される。即ち、演出図柄遊技の画像で3列の演出図柄が奇数の大当りの組合せとなった場合には「100%」の確率で高確電サポモードが設定される。この演出図柄遊技の画像で3列の演出図柄が偶数の大当りの組合せとなった場合には高確率で低確電サポモードが設定され、低確率で高確電サポモードが設定される。
【0226】
図49はカウントアップリーチ演出を説明するものである。このカウントアップリーチ演出は演出モードがノーマルモードに設定された状態で実行されるものであり、左列の演出図柄のスクロール表示および右列の演出図柄のスクロール表示のそれぞれが「4」で停止し且つ中列の演出図柄のスクロール表示の速度が高速度から低速度に切換えられた「4」のノーマルリーチ演出(a参照)から移行する。このカウントアップリーチ演出は中列の演出図柄の低速スクロール表示を「9」で一旦停止させることで開始されるものであり(b参照)、中列の演出図柄を「9」から次のスクロール順序の演出図柄に「1」毎に変化させることで行われる。この中列の演出図柄の変化は演出図柄をスクロール表示することなくその場で変化させるものであり、中列の演出図柄の変化は一定時間Tc毎に行われる。即ち、カウントアップリーチ演出は一定速度で画像が変化する演出内容に設定されている。
【0227】
カウントアップリーチ演出には未達パターン1と未達パターン2と達成パターンと超過パターンの4種類が設定されている。未達パターン1は中列の演出図柄を「9」→「1」→「2」と一定時間Tc毎に変化させた後に中列の演出図柄の変化を「2」で停止させるものであり(b~d参照)、未達パターン1のカウントアップリーチ演出が終了した場合には、
図50に示すように、「残念 達成ならず」のエンディング画像Efが表示されることに応じてカウントアップリーチ演出が終了したことが遊技者に報知される(a→b参照)。このエンディング画像Efは「424」の外れリーチの組合せの3列の演出図柄の前に重ねて表示されることに応じて「424」の外れリーチの組合せの3列の演出図柄を遊技者から視認不能に隠すものであり、表示開始されたことを基準に一定時間が経過した場合に消去される。このエンディング画像Efが消去された場合には3列の演出図柄が「124」の完全外れの組合せで視認可能となり(c参照)、遊技者に外れが報知される。このカウントアップリーチ演出が未達パターン1で終了した場合に3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率は低確率に設定されている。
【0228】
未達パターン2は、
図49に示すように、中列の演出図柄を「9」→「1」→「2」→「3」と一定時間Tc毎に変化させた後に中列の演出図柄の変化を「3」で停止させるものであり(b~e参照)、未達パターン2のカウントアップリーチ演出が終了した場合には、
図50に示すように、「戦いのとき」のエンディング画像Esが表示されることに応じてカウントアップリーチ演出が終了したことが遊技者に報知される(d→e参照)。このエンディング画像Esは「434」の外れリーチの組合せの3列の演出図柄の前に重ねて表示されることに応じて「434」の外れリーチの組合せの3列の演出図柄を遊技者から視認不能に隠すものであり、表示開始されたことを基準に一定時間が経過した場合に消去される。このエンディング画像Esが消去された場合にはバトル画像BL2が表示開始される(f参照)。このバトル画像BL2は勝利の結末(g参照)および敗北の結末(h参照)のいずれかで終了するものであり、バトル画像BL2が勝利の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「444」の偶数の大当りの組合せで静止表示されることに応じて遊技者に大当りが報知され、バトル画像BL2が敗北の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「434」の外れリーチの組合せで静止表示されることに応じて遊技者に外れが報知される。このカウントアップリーチ演出が未達パターン2で終了した場合に3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率は未達パターン1に比べて高い中確率に設定されている。
【0229】
到達パターンは、
図49に示すように、中列の演出図柄を「9」→「1」→「2」→「3」→「4」と一定時間Tc毎に変化させた後に中列の演出図柄の変化を「4」で停止させるものであり(b~f参照)、到達パターンのカウントアップリーチ演出が終了した場合には、
図50に示すように、「戦いのとき」のエンディング画像Esが表示されることに応じてカウントアップリーチ演出が終了したことが遊技者に報知される(i→e参照)。このエンディング画像Esは「444」の大当りの組合せの3列の演出図柄の前に重ねて表示されることに応じて「444」の大当りの組合せの3列の演出図柄を遊技者から視認不能に隠すものであり、表示開始されたことを基準に一定時間が経過した場合に消去される。このエンディング画像Esが消去された場合にはバトル画像BL2が表示開始される(f参照)。このバトル画像BL2が勝利の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「444」の偶数の大当りの組合せで静止表示されることに応じて遊技者に大当りが報知され、バトル画像BL2が敗北の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「434」の外れリーチの組合せで静止表示されることに応じて遊技者に外れが報知される。このカウントアップリーチ演出が到達パターンで終了した場合に3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率は未達パターン2に比べて高い高確率に設定されている。
【0230】
超過パターンは、
図49に示すように、中列の演出図柄を「9」→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」と一定時間Tc毎に変化させた後に中列の演出図柄の変化を「5」で停止させるものであり(b~f参照)、超過パターンのカウントアップリーチ演出が終了した場合には、
図51に示すように、「戦いのとき」のエンディング画像Esが表示されることに応じてカウントアップリーチ演出が終了したことが遊技者に報知される(a→b参照)。このエンディング画像Esは「454」の外れリーチの組合せの3列の演出図柄の前に重ねて表示されることに応じて「454」の外れリーチの組合せの3列の演出図柄を遊技者から視認不能に隠すものであり、表示開始されたことを基準に一定時間が経過した場合に消去される。このエンディング画像Esが消去された場合にはバトル画像BL2が表示開始される(c参照)。このバトル画像BL2は勝利の結末(d参照)および敗北の結末(e参照)のいずれかで終了するものであり、バトル画像BL2が勝利の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「555」の奇数の大当りの組合せで静止表示されることに応じて遊技者に大当りが報知され、バトル画像BL2が敗北の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「545」の外れリーチの組合せで静止表示されることに応じて遊技者に外れが報知される。このカウントアップリーチ演出が超過パターンで終了した場合に3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率は到達パターンに比べて高い極高確率に設定されている。この超過パターンのカウントアップリーチ演出を経て3列の演出図柄が大当りの組合せになった場合に高確時短モードが設定される確率は未達パターン2のカウントアップリーチ演出を経て3列の演出図柄が大当りの組合せになった場合および到達パターンのカウントアップリーチ演出を経て3列の演出図柄が大当りの組合せになった場合のそれぞれに比べて高く設定されている。即ち、カウントアップリーチ演出は演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に事前に示唆するものであり、中列の演出図柄が「2」となる終了タイミングと「3」となる終了タイミングと「4」となる終了タイミングと「5」となる終了タイミングを有している。
【0231】
図52のカウントアップリーチ演出処理はサブ制御回路60が
図48の大当り図柄設定処理を終えた後に
図35のS124で実行するものであり、サブ制御回路60はカウントアップリーチ演出処理を実行することに応じてカウントアップリーチ演出を実行するか否かを判定する。このサブ制御回路60はカウントアップリーチ演出を実行すると判定した場合にはカウントアップリーチ演出の演出パターンを判定し、今回の演出図柄遊技の画像を演出パターンの判定結果に応じた内容のカウントアップリーチ演出で演出する。
【0232】
サブ制御回路60は
図52のS411で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS412へ移行し、特
図1遊技データの受信結果に大当りのバトル画像BL2用の「特図変動パターンPO02」の判定結果が有るか否かを判断する。ここで「特図変動パターンPO02」の判定結果が有ると判断した場合にはS413へ移行し、
図48の大当り図柄設定処理での大当り図柄の設定結果が「444」であるか否かを判断する。ここで大当り図柄の設定結果が「444」であると判断した場合にはS414へ移行し、「特図変動パターンPO02」の判定結果を「特図変動パターンPO2-2」または「特図変動パターンPO02-3」に変更する。「特図変動パターンPO2-2」は演出図柄遊技の画像を「ノーマルリーチ演出」→「未達パターン2のカウントアップリーチ演出」→「勝利の結末のバトル画像BL2」の内容で演出するためのものであり、「50%」の確率で変更される。「特図変動パターンPO2-3」は演出図柄遊技の画像を「ノーマルリーチ演出」→「到達パターンのカウントアップリーチ演出」→「勝利の結末のバトル画像BL2」の内容で演出するためのものであり、「50%」の確率で変更される。
【0233】
サブ制御回路60はS413で大当り図柄の設定結果が「444」でないと判断した場合にはS419へ移行し、大当り図柄の設定結果が「555」であるか否かを判断する。ここで大当り図柄の設定結果が「555」であると判断した場合にはS420へ移行し、「特図変動パターンPO02」の判定結果を「特図変動パターンPO2-4」に変更する。この「特図変動パターンPO2-4」は演出図柄遊技の画像を「ノーマルリーチ演出」→「超過パターンのカウントアップリーチ演出」→「勝利の結末のバトル画像BL2」の内容で演出するためのものであり、「100%」の確率で変更される。
【0234】
サブ制御回路60はS412で特
図1遊技データの受信結果に大当りのバトル画像BL2用の「特図変動パターンPO02」の判定結果が無いと判断した場合にはS415へ移行し、特
図1遊技データの受信結果に外れのバトル画像BL2用の「特図変動パターンPH02」の判定結果が有るか否かを判断する。ここで「特図変動パターンPH02」の判定結果が有ると判断した場合にはS416へ移行し、ROMから
図51(f)の特図変動パターン変更テーブルを検出する。この特図変動パターン変更テーブルには「特図変動パターンPH02-1」「特図変動パターンPH02-2」「特図変動パターンPH02-3」「特図変動パターンPH02-4」が設定されている。
【0235】
「特図変動パターンPH02-1」は演出図柄遊技の画像を「ノーマルリーチ演出」→「未達パターン1のカウントアップリーチ演出」の内容で演出するためのものである。この「特図変動パターンPH02-1」は「40%」の確率で選択されるものであり、「特図変動パターンPH02-1」には完全外れ図柄「124」が割付けられている。「特図変動パターンPH02-2」は演出図柄遊技の画像を「ノーマルリーチ演出」→「未達パターン2のカウントアップリーチ演出」→「敗北の結末のバトル画像BL2」の内容で演出するためのものである。この「特図変動パターンPH02-2」は「30%」の確率で選択されるものであり、「特図変動パターンPH02-2」には外れリーチ図柄「434」が割付けられている。「特図変動パターンPH02-3」は演出図柄遊技の画像を「ノーマルリーチ演出」→「到達パターンのカウントアップリーチ演出」→「敗北の結末のバトル画像BL2」の内容で演出するためのものである。この「特図変動パターンPH02-3」は「20%」の確率で選択されるものであり、「特図変動パターンPH02-3」には外れリーチ図柄「434」が割付けられている。「特図変動パターンPH02-4」は演出図柄遊技の画像を「ノーマルリーチ演出」→「超過パターンのカウントアップリーチ演出」→「敗北の結末のバトル画像BL2」の内容で演出するためのものである。この「特図変動パターンPH02-4」は「10%」の確率で選択されるものであり、「特図変動パターンPH02-4」には外れリーチ図柄「545」が割付けられている。
【0236】
サブ制御回路60は
図52のS416を終えた場合にはS417へ移行する。ここで特図変動パターン変更テーブルから「特図変動パターンPH02-1」~「特図変動パターンPH02-4」のいずれかを選択し、S418で「特図変動パターンPO02」を特図変動パターンの選択結果に変更し、3列の演出図柄の組合せを特図変動パターンの変更結果に応じた完全外れ図柄または外れリーチ図柄に設定する。次の[1]~[4]は今回の演出図柄遊技の画像でノーマルリーチ演出がカウントアップリーチ演出に発展した場合の演出内容を要約したものである。
【0237】
[1]演出図柄遊技の画像が「ノーマルリーチ演出」→「未達パターン1のステップアップリーチ演出」の内容で演出された場合にはバトル画像BL2が表示されずに「100%」の確率で3列の演出図柄が「124」の完全外れの組合せとなる。
[2]今回の演出図柄遊技が「ノーマルリーチ演出」→「未達パターン2のステップアップリーチ演出」の内容で演出された場合には「バトル画像BL2」を経て3列の演出図柄が「434」の外れリーチの組合せまたは「444」の大当りの組合せとなる。この3列の演出図柄が「444」の大当りの組合せとなった場合には低確率で高確電サポモードが設定され、高確率で低確電サポモードが設定される。
[3]今回の演出図柄遊技が「ノーマルリーチ演出」→「到達パターンのステップアップリーチ演出」の内容で演出された場合には「バトル画像BL2」を経て3列の演出図柄が「434」の外れリーチの組合せまたは「444」の大当りの組合せとなる。この3列の演出図柄が「444」の大当りの組合せとなった場合には低確率で高確電サポモードが設定され、高確率で低確電サポモードが設定される。
[4]今回の演出図柄遊技が「ノーマルリーチ演出」→「超過パターンのステップアップリーチ演出」の内容で演出された場合には「バトル画像BL2」を経て3列の演出図柄が「545」の外れリーチの組合せまたは「555」の大当りの組合せとなる。この3列の演出図柄が「555」の大当りの組合せとなった場合には「100%」の確率で高確電サポモードが設定される。
【0238】
上記実施例6によれば次の効果を奏する。
演出図柄遊技中にカウントアップリーチ演出の画像およびバトル画像BL2を表示した。カウントアップリーチ演出は演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に事前に示唆するものであり、時間の進行に応じて画像が変化する内容の演出である。バトル画像BL2は演出図柄遊技で大当りが報知されることに対する遊技者の期待感を高めるものであり、カウントアップリーチ演出が大当りの組合せ「444」で終えられた場合に開始される。このカウントアップリーチ演出は大当りの組合せ「444」を超えて継続されるものであり、カウントアップリーチ演出が大当りの組合せ「444」を超えた外れリーチの組合せ「454」で終えられた場合には大当りの組合せ「444」で終えられた場合に比べて大当りが高確率で報知される。このため、カウントアップリーチ演出が大当りの組合せ「444」を超えることに応じて遊技者の大当りに対する期待感が低くなり、遊技者の大当りに対する期待感が低下した状態で大当りが高確率で報知される。従って、遊技者は期待感が低下した状態で大当りを認識することとなるので、遊技の趣向性が向上する。
【0239】
3列の演出図柄が大当りの組合せ「444」となる時間的に前の外れリーチの組合せ「424」でカウントアップリーチ演出が終了した場合にはバトル演出を実行することなく外れを「100%」の高確率で報知した。このため、演出図柄遊技で外れを報知するために長時間を要することがなくなるので、遊技者に苛々感を与えることを防止できる。
3列の演出図柄が外れリーチの組合せ「454」となる時間的に前の大当りの組合せ「444」および外れリーチの組合せ「434」のそれぞれでカウントアップリーチ演出が終了した場合には3列の演出図柄を偶数の大当りの組合せ「444」で表示し、3列の演出図柄の外れリーチの組合せ「454」でカウントアップリーチ演出が終了した場合には3列の演出図柄を奇数の大当りの組合せ「555」で表示したので、カウントアップリーチ演出が3列の演出図柄の外れリーチの組合せ「454」で終了した場合には大当りの組合せ「444」で終了した場合および外れリーチの組合せ「434」で終了した場合のそれぞれに比べて高確電サポモードの設定が高確率で報知されることになる。このため、遊技者は大当りに対する期待感が低下した状態で高確電サポモードの設定を認識することとなるので、遊技の趣向性が一層向上する。
【0240】
3列の演出図柄の組合せが時間の進行に応じて外れリーチの組合せ「424」から同「434」を経て大当りの組合せ「444」となった後に再び外れリーチの組合せ「454」となるカウントアップリーチ演出の画像を表示し、3列の演出図柄の大当りの組合せ「444」でバトル演出の画像を表示開始することに応じて大当りを低確率で報知し、外れリーチの組合せ「454」でバトル演出の画像を表示開始することに応じて大当りを高確率で報知した。このため、3列の演出図柄が大当りの組合せを超えることに応じて遊技者の大当りに対する期待感が極めて低くなり、遊技者の大当りに対する期待感が極めて低下した状態でバトル演出の画像が表示開始された後に高確率で大当りが報知される。従って、遊技者は大当りに対する期待感が極めて低下した状態で大当りを認識することとなるので、遊技の趣向性が一層向上する。
【0241】
上記実施例6においては、カウントアップリーチ演出が3列の演出図柄の大当りの組合せ「444」で終えられた場合にはバトル演出BL2を実行することなく演出図柄遊技で大当りを必ず報知しても良い。この場合には未達パターン2のカウントアップリーチ演出が契機の態様で終えられる短パターンの先演出に相当し、3列の演出図柄の外れリーチの組合せ「434」が先演出の契機の態様に相当する。
上記実施例6においては、カウントアップリーチ演出が超過パターンで終えられた場合にはバトル演出BL2を実行することなく3列の演出図柄を「555」および「545」のいずれかの組合せで表示しても良い。
【0242】
[実施例7]
図53はセリフリーチ演出を説明するものである。このセリフリーチ演出はサブ制御回路60が実施例6のカウントアップリーチ演出に換えて実行するものであり、3列の演出図柄のリーチ状態「4↓4」では中列の演出図柄が低速度でスクロール表示されるノーマルリーチ演出が継続される。このセリフリーチ演出は3列の演出図柄が大当りの組合せとなる確率の高さおよび高確電サポモードが設定される確率の高さの双方を遊技者に示唆するものである。このセリフリーチ演出は相互に異なる6種類のセリフ画像L1~L6の1つをセリフ領域EL内に表示するものであり、セリフ画像L1~L6の表示順序は「セリフ画像L1」→「セリフ画像L2」→「セリフ画像L3」→「セリフ画像L4」→「セリフ画像L5」→「セリフ画像L6」に設定され、セリフ画像L1~L6の1つから次の1つへの表示の変更は一定時間毎に行われる。このセリフリーチ演出での「セリフ画像L1」の表示は実施例6のカウントアップリーチ演出での「494」の表示に相当し、「セリフ画像L2」の表示は「414」の表示に相当し、「セリフ画像L3」の表示は「424」の表示に相当し、「セリフ画像L4」の表示は「434」の表示に相当し、「セリフ画像L5」の表示は「444」の表示に相当し、「セリフ画像L6」の表示は「454」の表示に相当する。
【0243】
セリフリーチ演出には、
図53に示すように、出撃前パターンと出撃パターンと確信パターンと失望パターンの4種類が設定されている。出撃前パターンはセリフ画像を「セリフ画像L1」→「セリフ画像L2」→「セリフ画像L3」と一定時間Tc毎に変化させた後にセリフ画像の変化を「セリフ画像L3」で停止させるものであり(b~d参照)、未達パターン1のカウントアップリーチ演出に相当する。この出撃前パターンのセリフリーチ演出が終了した場合には、
図54に示すように、エンディング画像Efが表示されることに応じてセリフリーチ演出が終了したことが遊技者に報知され(a→b参照)、エンディング画像Efが消去された場合には3列の演出図柄が「124」の完全外れの組合せで表示される(c参照)。このセリフリーチ演出が出撃前パターンで終了した場合に3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率は低確率に設定されている。
【0244】
出撃パターン2は、
図53に示すように、セリフ画像を「セリフ画像L1」→「セリフ画像L2」→「セリフ画像L3」→「セリフ画像L4」と一定時間Tc毎に変化させた後にセリフ画像の変化を「セリフ画像L4」で停止させるものであり(b~e参照)、未達パターン2のカウントアップリーチ演出に相当する。この出撃パターンのセリフリーチ演出が終了した場合には、
図54に示すように、エンディング画像Esが表示され(d→e参照)、エンディング画像Esが消去された場合にはバトル画像BL2が表示開始される(f参照)。このバトル画像BL2は勝利の結末(g参照)および敗北の結末(h参照)のいずれかで終了するものであり、バトル画像BL2が勝利の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「444」の偶数の大当りの組合せで静止表示され、バトル画像BL2が敗北の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「434」の外れリーチの組合せで静止表示される。このセリフリーチ演出が出撃パターンで終了した場合に3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率は出撃前パターンに比べて高い中確率に設定されている。
【0245】
確信パターンは、
図53に示すように、セリフ画像を「セリフ画像L1」→「セリフ画像L2」→「セリフ画像L3」→「セリフ画像L4」→「セリフ画像L5」と一定時間Tc毎に変化させた後にセリフ画像の変化を「セリフ画像L5」で停止させるものであり(b~f参照)、到達パターンのカウントアップリーチ演出に相当する。この確信パターンのセリフリーチ演出が終了した場合には、
図54に示すように、エンディング画像Esが表示され(i→e参照)、エンディング画像Esが消去された場合にはバトル画像BL2が表示開始される(f参照)。このバトル画像BL2が勝利の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「444」の偶数の大当りの組合せで静止表示され、バトル画像BL2が敗北の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「434」の外れリーチの組合せで静止表示される。このセリフリーチ演出が確信パターンで終了した場合に3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率は出撃パターンに比べて高い高確率に設定されている。
【0246】
失望パターンは、
図53に示すように、セリフ画像を「セリフ画像L1」→「セリフ画像L2」→「セリフ画像L3」→「セリフ画像L4」→「セリフ画像L5」→「セリフ画像L6」と一定時間Tc毎に変化させた後にセリフ画像の変化を「セリフ画像L6」で停止させるものであり(b~g参照)、超過パターンのカウントアップリーチ演出に相当する。この失望パターンのセリフリーチ演出が終了した場合には、
図55に示すように、エンディング画像Esが表示され(a→b参照)、エンディング画像Esが消去された場合にはバトル画像BL2が表示開始される(c参照)。このバトル画像BL2は勝利の結末(d参照)および敗北の結末(e参照)のいずれかで終了するものであり、バトル画像BL2が勝利の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「555」の奇数の大当りの組合せで静止表示され、バトル画像BL2が敗北の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「545」の外れリーチの組合せで静止表示される。このセリフリーチ演出が失望パターンで終了した場合に3列の演出図柄が大当りの組合せになる確率は確信パターンに比べて高い極高確率に設定されている。
【0247】
演出図柄表示器28の表示領域E内には、
図53に示すように、ミニ図柄領域Emが設定されている。このミニ図柄領域Emは演出図柄遊技と内容が同一でサイズが小さなミニ図柄遊技の画像が表示される領域であり、セリフリーチ演出が開始される前にはミニ図柄領域Em内にノーマルリーチ演出の画像が表示される。このノーマルリーチ演出の画像は3列の演出図柄を「4↓4」のリーチの組合せとし、中列の演出図柄を低速度でスクロール表示するものであり(a参照)、ミニ図柄領域Em内の中列の演出図柄はセリフリーチ演出でセリフ画像L1が表示されることに時間的に同期して「9」で仮停止状態となる(b参照)。このミニ図柄領域Em内の中列の演出図柄は一定時間毎に次の数字に変化するものであり、セリフ画像L2が表示されることに同期して「9」から「1」に変化し(c参照)、セリフ画像L3が表示されることに同期して「1」から「2」に変化し(d参照)、セリフ画像L4が表示されることに同期して「2」から「3」に変化し(e参照)、セリフ画像L5が表示されることに同期して「3」から「4」に変化し(f参照)、セリフ画像L6が表示されることに同期して「4」から「5」に変化する(g参照)。
【0248】
上記実施例7によれば次の効果を奏する。
セリフ画像の態様が時間の進行に応じて変化するセリフリーチ演出の画像を3列の演出図柄のリーチ状態で表示した。このため、遊技者にとってセリフリーチ演出でのセリフ画像の変化をリーチ状態で楽しむことができるので、遊技の趣向性が向上する。しかも、セリフリーチ演出でセリフ画像が変化することに同期して組合せが変化するミニ図柄遊技の画像を表示した。このため、遊技者にとってセリフリーチ演出でのセリフ画像を3列の演出図柄の組合せとして認識することができるので、遊技の趣向性が一層向上する。
上記実施例7においては、セリフリーチ演出が失望パターンで終えられた場合にはバトル演出BL2を実行することなく3列の演出図柄を「555」および「545」のいずれかの組合せで表示しても良い。
【0249】
[実施例8]
カウントアップリーチ演出が到達の結末で終了した場合には、
図56に示すように、「戦わずに勝った」のエンディング画像Essが表示される(a→b参照)。このエンディング画像Essはカウントアップリーチ演出が終了したことに加えてバトル画像BL2が表示されないことを遊技者に報知するものであり、エンディング画像Essの表示開始から一定時間が経過した場合にはエンディング画像Essに換えてバトル画像BL2の勝利の結末が表示される。即ち、カウントアップリーチ演出が到達の結末で終了した場合には3列の演出図柄が「100%」の確率で大当りの組合せ「444」となり、低確電サポ状態が高確電サポ状態に比べて高確率で設定される。即ち、カウントアップリーチ演出の到達の結末は超過の結末に比べて大当りの確率が高く設定されたものであり、高確電サポモードの確率が超過の結末に比べて低く設定されている。
上記実施例8においては、カウントアップリーチ演出が到達の結末で終了した場合にバトル画像BL2を表示することなく3列の演出図柄を「444」の大当りの組合せおよび「434」等の外れリーチの組合せのいずれかで表示しても良い。この場合にはカウントアップリーチ演出が到達の結末で終了した場合には超過の結末で終了した場合に比べて大当りの確率および高確電サポモードの確率の双方を低く設定することが好ましい。
【0250】
[実施例9]
3列の演出図柄が「4」のリーチ状態となった場合には、
図57に示すように、中列の演出図柄の低速スクロール状態でボタン操作演出が開始される(a参照)。このボタン操作演出は「ボタンを連打せよ!!」のメッセージ画像Mを表示することに応じて遊技者に操作ボタン10を連打することを促すものであり、一定時間Tだけ表示される。この操作ボタン10はメッセージ画像Mが表示されている期間Tだけ有効化されるものであり、サブ制御回路60は操作ボタン10が有効期間T内に連打されたことを検出した場合にはフラッシュリーチ演出を開始する。このフラッシュリーチ演出は実施例7のミニ図柄遊技中に実行されるものである。このフラッシュリーチ演出の開始前にはミニ図柄領域Emの背景が「白色(W)」の色彩で表示されており(a参照)、フラッシュリーチ演出はミニ図柄領域Emの背景色を「白色(W)」から「黄色(Y)」に変えることで開始される(b参照)。この背景色が「白色(W)」から「黄色(Y)」に変化するタイミングはミニ図柄領域Em内の3列の演出図柄の組合せが「494」となるタイミングに設定されており、遊技者はミニ図柄領域Emの背景色が「白色(W)」から「黄色(Y)」に変化することに応じてフラッシュリーチ演出が開始されたことを認識できる。
【0251】
フラッシュリーチ演出が開始された場合にはミニ図柄領域Emの背景色が「黄色(Y)」から「緑色(G)」→「青色(B)」→「金色(Go)」→「虹色(Ra)」→「赤色(R)」に順に変化する。この背景色が「黄色(Y)」から「緑色(G)」に変化するタイミングはミニ図柄領域Em内の3列の演出図柄の組合せが「494」から「414」となるタイミングに設定され(c参照)、「緑色(G)」から「青色(B)」に変化するタイミングは3列の演出図柄の組合せが「414」から「424」となるタイミングに設定され(d参照)、「青色(B)」から「金色(Go)」に変化するタイミングは3列の演出図柄の組合せが「424」から「434」となるタイミングに設定され(e参照)、「金色(Go)」から「虹色(Ra)」に変化するタイミングは3列の演出図柄の組合せが「434」から「444」となるタイミングに設定され(f参照)、「虹色(Ra)」から「赤色(R)」に変化するタイミングは3列の演出図柄の組合せが「444」から「454」となるタイミングに設定されている(g参照)。即ち、フラッシュリーチ演出は時間の経過に応じて態様が変化する演出であり、大当りの確率および高確電サポモードの確率を遊技者に示唆するものである。
上記実施例9においては、ミニ図柄領域Em内に3列の演出図柄を表示しない構成としても良い。即ち、大当りの確率および高確電サポモードの確率をフラッシュリーチ演出のみで遊技者に示唆しても良い。
【0252】
上記実施例6~9には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明3-1]~[参考発明3-7]が記載されている。遊技機には始動条件が成立する毎に当否を判定し、当否を判定する毎に図柄遊技の画像を表示することに応じて遊技者に当否の判定結果を報知する構成のものがある。この遊技機の場合には図柄遊技中にリーチ演出の画像を表示することに応じて当りが報知されることを遊技者に示唆する構成のものがある(特開2010-17425号公報参照)。この遊技機には予告演出を行う構成のものがある。この予告演出はリーチ演出の画像が表示されることを遊技者に示唆することに応じて遊技者の当りに対する期待感を高めるだけのものであり、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0253】
[参考発明3-1]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に遊技者に有利な状態を設定する判定手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技で遊技者に有利な状態の設定が報知されると事前に示唆する先演出を時間の進行に応じて内容が変化する態様で行うものであって、当該先演出を「契機の態様で終える短パターン」および「契機の態様を超えて継続させる長パターン」のいずれかで行うことが可能な先演出手段と、
図柄遊技で遊技者に有利な状態の設定が報知されることに対する遊技者の期待感を高める後演出を行うものであって、当該後演出を先演出が契機の態様で終えられた場合に開始することが可能な後演出手段を備え、
前記図柄遊技手段は、先演出が契機の態様を超えて継続された場合には契機の態様で終えられた場合に比べて遊技者に有利な状態の設定を高確率で報知することを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、図柄遊技中に先演出および後演出が行われる。先演出は図柄遊技で遊技者に有利な状態の設定が報知されると事前に示唆するものであり、時間の進行に応じて内容が変化する演出である。この先演出は契機の態様で終了する短パターンおよび契機の態様を超えて継続する長パターンを有している。後演出は図柄遊技で遊技者に有利な状態の設定が報知されることに対する遊技者の期待感を高めるものであり、先演出が契機の態様で終えられた場合に開始される。この先演出が契機の態様を超えて継続された場合には契機の態様で終えられた場合に比べて遊技者に有利な状態の設定が高確率で報知される。このため、先演出が特徴的な契機の態様を超えることに応じて遊技者の期待感が低くなり、遊技者の期待感が低下した状態で遊技者に有利な状態の設定が高確率で報知される。従って、遊技者は期待感が低下した状態で遊技者に有利な状態の設定を認識することとなるので、遊技の趣向性が向上する。
実施例の「特
図1遊技と特
図2遊技と小当り遊技と大当り遊技の全てが停止すること」は始動条件が成立することに相当し、「大当り」は当りに相当し、「大当り遊技」は遊技者に有利な状態に相当し、主制御回路40は判定手段に相当し、「演出図柄遊技」は図柄遊技に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段と先演出手段と後演出手段に相当し、「カウントアップリーチ演出」は先演出に相当し、「444」は「契機の態様」に相当し、「到達パターン」は短パターンに相当し、「超過パターン」は長パターンに相当し、「バトル画像BL2」は後演出に相当する。
【0254】
[参考発明3-2]
前記先演出手段は、先演出を契機の態様とする前に終える極短パターンで行うことが可能にされ、
前記後演出手段は、先演出が極短パターンで実行された場合には後演出を実行することが不能され、
前記図柄遊技手段は、先演出が極短パターンで実行された場合には短パターンで実行された場合および長パターンで実行された場合のそれぞれに比べて遊技者に有利な状態が設定されないことを高確率で報知することを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、先演出が極短パターンで実行された場合には後演出が実行されることなく遊技者に有利な状態が設定されないことが高確率で報知される。このため、遊技者に有利な状態が設定されないことを報知するために長時間を要することがなくなるので、遊技者に苛々感を与えることを防止できる。
実施例の「未達パターン1のカウントアップリーチ演出」は極短パターンの先演出に相当する。
【0255】
[参考発明3-3]
前記判定手段は、当りを高確率で判定する高確率状態を当りと判定した場合に設定することが可能にされ、
前記図柄遊技手段は、遊技者に有利な状態として高確率状態の設定を図柄遊技で報知することを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、先演出が契機の態様を超えて継続された場合には契機の態様で終えられた場合に比べて高確率状態の設定が高確率で報知される。このため、遊技者は期待感が低下した状態で高確率状態が設定されると認識することとなるので、遊技の趣向性が一層向上する。
【0256】
[参考発明3-4]
前記図柄遊技手段は、識別図柄を当否の判定結果に応じて当りの態様および外れの態様のいずれかとするものであり、
前記先演出手段は、識別図柄の態様が時間の進行に応じて外れの態様から当りの態様に近付いた後に当りの態様を経て当りの態様から遠ざかる画像の表示を先演出として行うものであり、
前記後演出手段は、識別図柄の当りの態様を契機の態様として後演出を開始することを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、識別図柄の態様が時間の進行に応じて外れの態様から当りの態様に近付いた後に当りの態様を経て当りの態様から遠ざかる画像の表示が先演出として行われる。この先演出で識別図柄が当りの態様となったときに後演出が開始された場合には当りが低確率で報知され、識別図柄が当りの態様を超えて外れの態様になった場合には当りが高確率で報知される。このため、識別図柄が当りの態様を超えることに応じて遊技者の当りに対する期待感が極めて低くなり、遊技者の当りに対する期待感が極めて低下した状態で当りが高確率で報知される。従って、遊技者は期待感が極めて低下した状態で当りを認識することとなるので、遊技の趣向性が一層向上する。
実施例の3列の演出図柄は識別図柄に相当する。
【0257】
[参考発明3-5]
前記図柄遊技手段は、識別図柄を当否の判定結果に応じて当りの態様および外れの態様のいずれかとするものであり、
前記先演出手段は、識別図柄と異なる演出画像の態様が時間の進行に応じて変化する表示を先演出として識別図柄のリーチ状態で行うことを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、演出画像の態様が時間の進行に応じて変化する先演出の画像を識別図柄のリーチ状態で楽しむことができるので、遊技の趣向性が向上する。
実施例のセリフリーチ演出およびフラッシュリーチ演出は先演出に相当し、セリフ画像L1~L6およびミニ図柄領域Emの背景は演出画像に相当する。
【0258】
[参考発明3-6]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に遊技者に有利な状態を設定する判定手段と、
遊技者に有利な状態が設定されることを報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技で遊技者に有利な状態の設定が報知されると事前に示唆する先演出を時間の進行に応じて内容が変化する態様で行うものであって、当該先演出を継続時間および態様の双方が互いに異なる複数の終了タイミングのいずれかで終わらせることが可能な先演出手段と、
図柄遊技で遊技者に有利な状態の設定が報知されることに対する遊技者の期待感を高める後演出を行う後演出手段を備え、
前記先演出手段は、複数の終了タイミングのうち最終よりも前の1つで先演出を契機の態様とするものであり、
前記後演出手段は、先演出が契機の態様で終えられた場合に後演出を開始することが可能にされ、
前記図柄遊技手段は、先演出が契機の態様を超えて継続された場合には契機の態様で終えられた場合に比べて遊技者に有利な状態の設定を高確率で報知することを特徴とする遊技機。
[参考発明3-7]
前記図柄遊技手段は、先演出の終了タイミングが後になることに応じて遊技者に有利な状態の設定を高確率で報知することを特徴とする[参考発明3-6]に記載の遊技機。
上記手段によれば、図柄遊技中に先演出および後演出が行われる。先演出は図柄遊技で遊技者に有利な状態の設定が報知されると事前に示唆するものであり、時間の進行に応じて内容が変化する演出である。この先演出は継続時間および態様の双方が互いに異なる複数の終了タイミングのいずれかで終了するものであり、複数の終了タイミングのうち最終よりも前の1つで契機の態様になる。後演出は図柄遊技で遊技者に有利な状態の設定が報知されることに対する遊技者の期待感を高めるものであり、先演出が契機の態様で終えられた場合に開始される。この先演出は契機の態様を超えて継続されるものであり、先演出が契機の態様を超えて継続された場合には契機の態様で終えられた場合に比べて遊技者に有利な状態の設定が高確率で報知される。このため、先演出が特徴的な契機の態様を超えることに応じて遊技者の期待感が低くなり、遊技者の期待感が低下した状態で遊技者に有利な状態の設定が高確率で報知される。従って、遊技者は期待感が低下した状態で遊技者に有利な状態の設定を認識することとなるので、遊技の趣向性が向上する。
【0259】
[実施例10]
図58のノーマル背景画像1とノーマル背景画像2とノーマル背景画像3のそれぞれは遊技モードが通常遊技モードに設定された状態で演出図柄表示器28に演出図柄遊技の背景画像として表示されるものである。ノーマル背景画像1(a参照)は蝙蝠の群れが飛ぶ画像に設定されたものであり、演出モードがノーマルモード1に設定された状態で表示される。ノーマル背景画像2(b参照)は鳥の群れ空を飛ぶ画像に設定されたものであり、演出モードがノーマルモード2に設定された状態で表示される。ノーマル背景画像3(c参照)は魔女が空を飛ぶ画像に設定されたものであり、演出モードがノーマルモード3に設定された状態で表示される。
【0260】
図58(d)の図柄グループ13は「1」~「9」の9種類の数字図柄からなるものであり、奇数の数字図柄「1」「3」「5」「7」「9」は赤色の色彩に設定され、偶数の数字図柄「2」「4」「6」「8」は青色の色彩に設定されている。この図柄グループ13の9種類の数字図柄は演出モードがノーマルモード1に設定された状態の演出図柄遊技とノーマルモード3に設定された状態の演出図柄遊技とチャンスモードに設定された状態の演出図柄遊技とスピードモードに設定された状態の演出図柄遊技と超スピードモードに設定された状態の演出図柄遊技のそれぞれで左中右の各列の演出図柄として表示されるものであり、演出モードがノーマルモード2に設定された状態では表示されない。
図58(e)の図柄グループ2は「1」~「9」の9種類の数字図柄からなるものであり、奇数の数字図柄「1」~「9」は赤色の色彩に設定され、偶数の数字図柄「2」~「8」は青色の色彩に設定されている。この図柄グループ2の各数字図柄は鳥の画像が添付されている点で図柄グループ13の数字図柄と相違するものであり、演出モードがノーマルモード2に設定された状態の演出図柄遊技のみで左中右の各列の演出図柄として表示される。
【0261】
図59(a)の演出モード判定処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信したことに応じて今回の演出図柄遊技を開始するときに
図35のS124で実行するものである。この演出モード判定処理は遊技モードが通常遊技モードに設定された状態においてノーマルモード1およびノーマルモード2相互間での変更とノーマルモード1およびノーマルモード3相互間での変更を行うためのものであり、ノーマルモード2およびノーマルモード3相互間での変更は行われない。この演出モード変更処理で演出モードが変更された場合には今回の演出図柄遊技が演出モードの変更結果に応じた種類の背景画像および同3列の演出図柄で開始される。
【0262】
サブ制御回路60は演出モード判定処理のS501で現在の遊技モードが通常遊技モードであるか否かを判断する。ここで通常遊技モードであると判断した場合にはS502へ移行し、特
図1遊技データの受信結果に外れの判定結果が有るか否かを判断する。ここで外れの判定結果が有ると判断した場合にはS503へ移行し、現在の演出モードがノーマルモード1であるか否かを判断する。このノーマルモード1は主電源が投入された場合に初期設定される演出モードであり、サブ制御回路60はノーマルモード1であると判断した場合にはS504の演出モード処理1へ移行し、ノーマルモード1でないと判断した場合にはS505で現在の演出モードがノーマルモード2であるか否かを判断する。ここでノーマルモード2であると判断した場合にはS506の演出モード処理2へ移行し、ノーマルモード3である場合にはS508の演出モード処理3へ移行する。これら演出モード処理1~3のそれぞれは現在の演出モードを変更するか否かを判定するものであり、サブ制御回路60は演出モード処理1~3のそれぞれを終えた場合にはS507の演出モード変更処理へ移行する。
【0263】
図59(b)はS504の演出モード処理1であり、サブ制御回路60はS511で特
図1遊技データの受信結果に特図変動パターンの判定結果「PH01」「PH02」「PH03」「PH04」のいずれかが有るか否かを判断する。特図変動パターン「PH01」は敗北の結末のバトル画像BL1を表示するためのものであり、特図変動パターン「PH02」は敗北の結末のバトル画像BL2を表示するためのものであり、特図変動パターン「PH03」は敗北の結末のバトル画像BL3を表示するためのものであり、特図変動パターン「PH04」は敗北の結末のバトル画像BL4を表示するためのものであり、サブ制御回路60はS511で特図変動パターンの判定結果「PH01」~「PH04」のいずれかが有ると判断した場合にはS512でフラグF3の値に「1」を設定する。
【0264】
サブ制御回路60はS511で敗北の結末のバトル演出用の特図変動パターンの判定結果が無いと判断した場合にはS513へ移行し、カウンタNの値に「1」を加算する。このカウンタNの値は外れの演出図柄遊技の連続的な実行回数を計測するものであり、主電源が投入された場合に「0」にリセットされる。このサブ制御回路60はS513を終えた場合にはS514へ移行し、カウンタNの値の加算結果が「100」であるか否かを判断する。ここでカウンタNの値の加算結果が「100」であると判断した場合にはS515でフラグF2の値に「1」を設定し、S516でカウンタNの値を「0」にリセットする。
【0265】
図60(a)はS506の演出モード処理2であり、サブ制御回路60はS521でカウンタNの値に「1」を加算し、S522でカウンタNの値の加算結果が「100」であるか否かを判断する。ここでカウンタNの値の加算結果が「100」であると判断した場合にはS523でフラグF1の値に「1」を設定し、S524でカウンタNの値を「0」にリセットする。
図60(b)はS508の演出モード処理3であり、サブ制御回路60はS531でカウンタNの値に「1」を加算し、S532でカウンタNの値の加算結果が「30」であるか否かを判断する。ここでカウンタNの値の加算結果が「30」であると判断した場合にはS533でフラグF1の値に「1」を設定し、S534でカウンタNの値を「0」にリセットする。
【0266】
図61はS507の演出モード変更処理であり、サブ制御回路60はS541でフラグF1の値が「1」であるか否かを判断する。ここでフラグF1がオンされていると判断した場合にはS542で現在の演出モードをノーマルモード1に変更し、S543でフラグF1の値に「0」を設定する。この演出モードは主電源が投入された場合にノーマルモード1に初期設定されるものであり、ノーマルモード2で外れの演出図柄遊技の連続的な実行回数が「100回」に到達した場合には演出モードがノーマルモード2からノーマルモード1に変更され、ノーマルモード3で外れの演出図柄遊技の連続的な実行回数が「30回」に到達した場合には演出モードがノーマルモード3からノーマルモード1に変更される。
【0267】
サブ制御回路60はS543を終えた場合にはS544で演出図柄遊技の背景画像をノーマル背景画像2またはノーマル背景画像3からノーマル背景画像1に切換え、S545で演出モードの切換えがノーマルモード2からノーマルモード1であったか否かを判断する。ここで演出モードをノーマルモード2からノーマルモード1に切換えたと判断した場合にはS546へ移行し、3列の演出図柄のそれぞれを図柄グループ2の数字図柄から図柄グループ13の数字図柄に変更する。即ち、演出モードがノーマルモード2からノーマルモード1に変更された場合およびノーマルモード3からノーマルモード1に変更された場合のそれぞれには演出図柄遊技の画像が表示開始されるときにノーマル背景画像1が表示開始され、演出モードがノーマルモード2からノーマルモード1に変更された場合にはノーマル背景画像1が表示開始されることに同期して3列の演出図柄が図柄グループ2の数字図柄から図柄グループ13の数字図柄に変更される。
【0268】
サブ制御回路60はS541でフラグF1がオフされていると判断した場合にはS547へ移行し、フラグF2がオンされているか否かを判断する。ここでフラグF2がオンされていると判断した場合にはS548で現在の演出モードをノーマルモード2に変更し、S549でフラグF2をオフする。即ち、ノーマルモード1で敗北の結末のバトル演出の画像が表示されることなく外れの演出図柄遊技の連続的な実行回数が「100回」に到達した場合には演出モードがノーマルモード1からノーマルモード2に変更される。
【0269】
サブ制御回路60はS549を終えた場合にはS550で演出図柄遊技の背景画像をノーマル背景画像1からノーマル背景画像2に切換え、S551で3列の演出図柄のそれぞれを図柄グループ13の数字図柄から図柄グループ2の数字図柄に変更する。即ち、演出モードがノーマルモード1からノーマルモード2に変更された場合には演出図柄遊技の画像が表示開始されるときにノーマル背景画像2が表示開始され、ノーマル背景画像2が表示開始されることに同期して3列の演出図柄が図柄グループ13の数字図柄から図柄グループ2の数字図柄に変更される。
【0270】
サブ制御回路60はS547でフラグF2がオフされていると判断した場合にはS552へ移行し、フラグF3がオンされているか否かを判断する。ここでフラグF3がオンされていると判断した場合にはS553で現在の演出モードをノーマルモード3に変更し、S554でフラグF3をオフし、S555で演出図柄遊技の背景画像をノーマル背景画像1からノーマル背景画像3に切換える。即ち、今回の演出図柄遊技で敗北の結末のバトル演出の画像が表示される場合には今回の演出図柄遊技が開始されるときに演出モードがノーマルモード1からノーマルモード3に変更され、今回の演出図柄遊技で敗北の結末のバトル演出の画像がノーマル背景画像3に重ねて表示される。この演出モードがノーマルモード1からノーマルモード3に切換えられた場合には図柄グループの変更が行われず、3列の演出図柄として図柄グループ13の数字図柄が表示される。
【0271】
即ち、通常遊技モードではノーマルモード1およびノーマルモード3相互間での演出モードの切換えに加えてノーマルモード1およびノーマルモード2相互間での演出モードの切換えが許容され、ノーマルモード2およびノーマルモード3相互間での演出モードの切換えが許容されない。この演出モードがノーマルモード1およびノーマルモード3相互間で切換えられた場合には今回の演出図柄遊技が開始されるときに演出図柄遊技の背景画像が切換えられ、3列の演出図柄の画像が切換えられない。この演出モードがノーマルモード1およびノーマルモード2相互間で切換えられた場合には今回の演出図柄遊技が開始されるときに演出図柄遊技の背景画像および3列の演出図柄の画像のそれぞれが画像上で同期して切換えられる。
【0272】
上記実施例10によれば次の効果を奏する。
演出モードがノーマルモード1からノーマルモード3に切換えられた場合には演出図柄遊技の背景画像をノーマル背景画像1からノーマル背景画像3に切換え、3列の演出図柄を図柄グループ13の数字図柄に固定したので、遊技者の目線で演出図柄遊技の画像の変化が比較的に小さなものになる。これに対して演出モードがノーマルモード1からノーマルモード2に切換えられた場合には演出図柄遊技の背景画像をノーマル背景画像1からノーマル背景画像2に切換え、3列の演出図柄を図柄グループ13の数字図柄から図柄グループ2の数字図柄に切換えた。この場合に数字図柄を切換えるタイミングを背景画像の切換えタイミングに同期させたので、遊技者の目線で演出図柄遊技の画像の変化が大きなものになる。従って、演出図柄遊技の画像が変化する挙動が格別なものとなるので、遊技の趣向性が向上する。
【0273】
ノーマルモード1とノーマルモード2とノーマルモード3を通常遊技モードで設定した。このため、格別な挙動での演出図柄遊技の画像の変化が通常遊技モードで発生するので、特に通常遊技モードでの遊技の趣向性が向上する。
ノーマルモード3の継続期間(30回の演出図柄遊技)をノーマルモード1およびノーマルモード2のそれぞれの継続期間(100回の演出図柄遊技)に比べて短く設定したので、ノーマル背景画像3に図柄グループ13の数字図柄が重なる画像の貴重性が高まる。
今回の演出図柄遊技で敗北の結末のバトル演出の画像が表示される場合には今回の演出図柄遊技が開始されるタイミングでノーマルモード1からノーマルモード3への変更を行ったので、バトル演出の結末が敗北であると遊技者が背景画像の変更から事前に認識することが可能となる。即ち、ノーマル背景画像1からノーマル背景画像3への変更は敗北の結末のバトル演出を遊技者に示唆する予告演出として機能する。
上記実施例10においては、今回の演出図柄遊技で敗北の結末のバトル演出の画像を表示した後の次回の演出図柄遊技を開始するときにノーマルモード1からノーマルモード3への変更を行っても良い。
【0274】
[実施例11]
図62(a)の演出モード変更処理はサブ制御回路60が
図61の演出モード変更処理に換えて実行するものである。この
図62の演出モード変更処理はサブ制御回路60が
図34(b)のタイマ割込み処理で実行するものであり、サブ制御回路60は
図62の演出モード変更処理のS561でモード変更タイミングTmであるか否かを判断する。このモード変更タイミングTmは演出図柄遊技で3列の演出図柄のスクロール表示を開始した後から左列の演出図柄のスクロール表示を停止する前の期間内に設定されたものであり(b参照)、サブ制御回路60はS561でモード変更タイミングTmであると判断した場合にはS541~S555へ移行する。これらS541~S555は
図61の演出モード変更処理と同一内容のものであり、通常遊技モードではノーマルモード1およびノーマルモード3相互間での演出モードの切換えに加えてノーマルモード1およびノーマルモード2相互間での演出モードの切換えが許容され、ノーマルモード2およびノーマルモード3相互間での演出モードの切換えが許容されない。これら演出モードの切換えは3列の演出図柄がスクロール表示された状態で実行されるものであり、演出モードがノーマルモード1およびノーマルモード3相互間で切換えられた場合には3列の演出図柄がスクロール表示された状態で演出図柄遊技の背景画像が切換えられ、3列の演出図柄が切換えられない。これに対して演出モードがノーマルモード1およびノーマルモード2相互間で切換えられた場合には3列の演出図柄がスクロール表示された状態で演出図柄遊技の背景画像および3列の演出図柄のそれぞれが互いに同期して切換えられる。
【0275】
上記実施例11によれば次の効果を奏する。
ノーマル背景画像1からノーマル背景画像2への切換えを3列の演出図柄のスクロール表示中に実行し、ノーマル背景画像1からノーマル背景画像2への切換えタイミングに同期して3列の演出図柄の種類をスクロール表示中に切換えた。このため、演出図柄遊技の画像の変化が極めて大きなものになるので、遊技の趣向性を一層高めることができる。
【0276】
[実施例12]
サブ制御回路60のRAMには
図18(d)の特
図1先読み受信領域1~4が設定されており、サブ制御回路60の特
図1先読み受信領域1~4には主制御回路40の特
図1先読み領域1~4と同一の特
図1先読みデータが同一順序で常に格納される。このサブ制御回路60は保留演出を実行する。この保留演出は今回の演出図柄遊技の画像の表示中に保留表示領域H0内に雲画像Cを通常の色彩で表示し、特
図1先読み受信領域4に特
図1先読みデータが格納されている場合に保留表示領域H1内に雲画像Cを通常の色彩で表示し、特
図1先読み受信領域3に特
図1先読みデータが格納されている場合に保留表示領域H2内に雲画像Cを通常の色彩で表示し、特
図1先読み受信領域2に特
図1先読みデータが格納されている場合に保留表示領域H3内に雲画像Cを通常の色彩で表示し、特
図1先読み受信領域1に特
図1先読みデータが格納されている場合に保留表示領域H4内に雲画像Cを通常の色彩で表示するものであり(実施例1参照)、いずれの遊技モードおよびいずれの演出モードが設定されている場合にも共通に実行される。
【0277】
図63は保留先読み演出を説明するものである。この保留先読み演出は保留表示領域H0内の雲画像C~保留表示領域H4内の雲画像Cのうちの1つの色彩を通常の色彩から特殊な色彩に変えることに応じて特殊な色彩の雲画像Cに応じた演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものであり、演出モードがノーマルモード2に設定された状態およびノーマルモード3に設定された状態のそれぞれでは開始されず、演出モードがノーマルモード1に設定された状態で開始される。
【0278】
図63は今回の演出図柄遊技中に保留表示領域H4内の雲画像Cが通常の色彩から特殊な色彩に変化した場合であり(a→b参照)、4回目の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものである。この場合には1回目の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H3内に特殊な色彩の雲画像Cが表示され(c参照)、2回目の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H2内に特殊な色彩の雲画像Cが表示され(d参照)、3回目の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H1内に特殊な色彩の雲画像Cが表示され(e参照)、4回目の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H0内に特殊な色彩の雲画像Cが表示される(f参照)。
【0279】
保留先読み演出はノーマルモード1でサブ制御回路60の特
図1先読み受信領域1~4のいずれか1つにバトル演出用の特図変動パターンの先読み結果(PO01~PO04およびPH01~PH04)が格納されている場合に100%未満の確率で開始されるものであり、大当りを非確定的に予告するものである。即ち、ノーマルモード1で保留先読み演出が開始された場合には特殊な色彩の雲画像Cに応じた演出図柄遊技が開始されるときに
図59~
図60の演出モード判定処理および
図61の演出モード変更処理が実行されることに応じてノーマルモード1がノーマルモード3に変更され、4回目の演出図柄遊技が開始されるときにノーマル背景画像1がノーマル背景画像3に切換えられる。この背景画像の切換えに同期して保留表示領域H0内に特殊な色彩の雲画像Cが表示され、今回の4回目の演出図柄遊技が特殊な色彩の雲画像Cの表示状態でノーマル背景画像3に重ねて実行され、4回目の演出図柄遊技が終了した場合に特殊な色彩の雲画像Cが消去される。
【0280】
図64(a)の演出モード変更処理0はサブ制御回路60が
図61の演出モード変更処理に換えて実行するものであり、サブ制御回路60は演出モード変更処理0のS561で保留先読み演出が実行中であるか否かを判断する。ここで保留表示領域H0~H4のいずれにも特殊な色彩の雲画像Cが表示されていない場合には保留先読み演出が停止中であると判断してS563の演出モード変更処理へ移行する。この演出モード変更処理は
図61の演出モード変更処理と同一であり、保留先読み演出の停止中には演出モードが実施例10と同一に変更され、演出図柄遊技の背景画像の種類および3列の演出図柄の種類のそれぞれが実施例10と同一に変更される。
【0281】
サブ制御回路60は保留表示領域H0~H4のいずれかに特殊な色彩の雲画像Cが表示されている場合にはS561で保留先読み演出が実行中であると判断してS562へ移行し、現在の演出モードがノーマルモード1であるか否かを判断する。ここで現在の演出モードがノーマルモード1であると判断した場合にはS552へ移行し、フラグF3がオンされているか否かを判断する。ここでフラグF3がオンされていると判断した場合にはS553でノーマルモード3を設定し、S554でフラグF3をオフし、S555でノーマル背景画像1をノーマル背景画像3に切換える(b~d参照)。この場合には保留先読み演出がノーマルモード3で継続され、特殊な色彩の雲画像Cがノーマル背景画像3に重ねて表示される。
【0282】
保留先読み演出の実行中にノーマルモード1をノーマルモード2に変更すると判定された場合にはフラグF2がオンされている。この場合にはサブ制御回路60は保留先読み演出が終了することに応じてS561からS563へ移行する。ここでノーマルモード1をノーマルモード2に変更し、ノーマル背景画像1からノーマル背景画像2への切換えに同期して3列の演出図柄を図柄グループ13の数字図柄から図柄グループ2の数字図柄に切換える。
上記実施例10~12においては、遊技モードが高確電サポモードに設定されてから低確電サポモードを経て低確非電サポモードに降格するまでの期間内および遊技モードが低確電サポモードに設定されてから低確非電サポモードに降格するまでの期間内のそれぞれにチャンスモードに換えてノーマルモード1~3を設定しても良い。即ち、ノーマルモード1~3を複数の遊技モードを跨いで設定しても良い。
【0283】
上記実施例10~12には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明4-1]~[参考発明4-6]が記載されている。遊技機には始動条件が成立する毎に当否を判定し、当否を判定する毎に図柄遊技の画像を表示することに応じて遊技者に当否の判定結果を報知する構成のものがある。この遊技機には図柄遊技の背景画像を変更する構成のものがある(特開2010-17425号公報参照)。この背景画像の変更は当りとならない遊技者の苛々感を紛らわすだけのものであり、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0284】
[参考発明4-1]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に特別領域を開放状態とする特別遊技を実行する特別遊技手段と、
識別図柄を背景画像に重ねて変動状態で表示した後に当否の判定結果に応じた態様で変動停止状態とする図柄遊技の画像が表示される表示器と、
図柄遊技の画像で表示される背景画像の種類を指定するための背景モードとして「第1種類の背景画像を指定する第1種類の背景モード」と「第2種類の背景画像を指定する第2種類の背景モード」と「第3種類の背景画像を指定する第3種類の背景モード」を設定することが可能な背景モード設定手段と、
背景モードで指定された種類の背景画像で前記表示器に図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段を備え、
前記背景モード設定手段は、
第1種類から第2種類への背景モードの切換えおよび第1種類から第3種類への背景モードの切換えのそれぞれを許容するものであり、
前記図柄遊技手段は、
第1種類の背景モードが設定された状態および第3種類の背景モードが設定された状態では図柄遊技の画像で互いに同種の識別図柄を表示し、第2種類の背景モードが設定された状態では図柄遊技の画像で当該同種の識別図柄とは異なる異種の識別図柄を表示するものであって、
背景モードが第1種類から第2種類に切換えられた場合には背景画像を第1種類から第2種類に切換えるタイミングに同期して識別図柄を当該同種から当該異種に切換えることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、表示モードが第1種類から第3種類に切換えられる場合には背景画像が第1種類から第3種類に切換えられるものの識別図柄の種類が切換えられないので、遊技者の目線で図柄遊技の画像の変化が比較的に小さなものになる。これに対して表示モードが第1種類から第2種類に切換えられる場合には背景画像が第1種類から第2種類に切換えられ、識別図柄が第1種類から第2種類に切換えられる。この場合に背景画像の種類が切換えられるタイミングに同期して識別図柄の種類が切換えられるので、遊技者の目線で図柄遊技の画像の変化が大きなものになる。従って、図柄遊技の画像が変化する挙動が格別なものとなるので、遊技の趣向性が向上する。
実施例の「特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技が全て停止した状態になること」は始動条件が成立することに相当し、「大入賞口19」は特別領域に相当し、「大当り遊技」は特別遊技に相当し、「主制御回路40」は特別遊技手段に相当し、「3列の演出図柄」は識別図柄に相当し、「スクロール状態」は「変動状態」に相当し、「スクロール停止状態」は「変動停止状態」に相当し、「演出図柄遊技」は図柄遊技に相当し、「演出図柄表示器28」は表示器に相当し、「ノーマル背景画像1」は「第1種類の背景画像」に相当し、「ノーマル背景画像2」は「第2種類の背景画像」に相当し、「ノーマル背景画像3」は「第3種類の背景画像」に相当し、「図柄グループ13の数字図柄からなる3列の演出図柄」は同種の識別図柄に相当し、「図柄グループ2の数字図柄からなる3列の演出図柄」は異種の識別図柄に相当し、「ノーマルモード1」は第1種類の背景モードに相当し、「ノーマルモード2」は第2種類の背景モードに相当し、「ノーマルモード3」は第3種類の背景モードに相当し、サブ制御回路60は背景モード設定手段および図柄遊技手段に相当する。
【0285】
[参考発明4-2]
前記背景モード設定手段は、第1種類の背景モードと第2種類の背景モードと第3種類の背景モードを予め決められた特定の期間内に設定することを特徴とする[参考発明4-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、格別な挙動での図柄遊技の画像の変化が特定の期間内に発生するので、特定の期間内での遊技の趣向性が向上する。
実施例の通常遊技モードが設定された期間は特定の期間に相当する。
【0286】
[参考発明4-3]
前記背景モード設定手段は、前記特定の期間内に第3種類の背景モードの継続期間が第1種類の背景モードの継続期間および第2種類の背景モードの継続期間のそれぞれに比べて短くなるように制御を行うことを特徴とする[参考発明4-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、第3種類の背景画像に同種の識別図柄が重なる珍しい画像が表示される期間が特定の期間内で最短となるので、同画像の貴重性を高めることができる。
【0287】
[参考発明4-4]
当否を判定することが可能な状態で遊技球が始動領域に入球した場合に当否を判定するものであって、当否を判定することが不能な状態で遊技球が始動領域に入球した場合には当否を判定することが可能な状態になるまで当否の判定処理を保留する判定手段と、
当りと判定された場合に特別領域を開放状態とする特別遊技を実行する特別遊技手段と、
識別図柄を背景画像に重ねて変動状態で表示した後に当否の判定結果に応じた態様で変動停止状態とする図柄遊技の画像が表示される表示器と、
図柄遊技の画像で表示される背景画像の種類を指定するための背景モードとして「第1種類の背景画像を指定する第1種類の背景モード」と「第2種類の背景画像を指定する第2種類の背景モード」と「第3種類の背景画像を指定する第3種類の背景モード」を設定することが可能な背景モード設定手段と、
背景モードで指定された種類の背景画像で前記表示器に図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
当否を判定することが不能な状態で遊技球が始動領域に入球した場合に当否が判定される前に当否を先読みする先読み手段と、
当否の先読み結果に当りがあると遊技者に示唆する先読み画像を第1種類の背景モードが設定されている状態で前記表示器に表示開始する先読み遊技手段を備え、
前記背景モード設定手段は、
先読み画像が表示されていない状態では第1種類から第3種類への背景モードの切換えおよび第1種類から第2種類への背景モードの切換えのそれぞれを許容するものであって、先読み画像が表示されている状態では第1種類から第3種類への背景モードの切換えを許容し、第1種類から第2種類への背景モードの切換えを許容しないことを特徴とする遊技機。
[参考発明4-5]
前記先読み遊技手段は、先読み画像の表示状態で背景モードが第1種類から第3種類に切換えられた場合に第3種類の背景画像に重ねて先読み画像の表示を継続することを特徴とする[参考発明4-4]に記載の遊技機。
上記手段によれば、ありふれた第1種類の背景画像から珍しい第3種類の背景画像への切換えが先読み画像の表示状態で許容されるので、遊技者の当りに対する期待感を高めることができる。
実施例の第1始動口18および第2始動口23は始動領域に相当し、主制御回路40は判定手段と特別遊技手段と先読み手段に相当し、大入賞口19は特別領域に相当し、大当り遊技は特別遊技に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当し、3列の演出図柄は識別図柄に相当し、演出図柄表示器28は表示器に相当し、ノーマル背景画像1は第1種類の背景画像に相当し、ノーマルモード1は第1種類の背景モードに相当し、ノーマル背景画像2は第2種類の背景画像に相当し、ノーマルモード2は第2種類の背景モードに相当し、ノーマル背景画像3は第3種類の背景画像に相当し、ノーマルモード3は第3種類の背景モードに相当し、サブ制御回路60は背景モード設定手段と図柄遊技手段に相当し、特殊な色彩の雲画像Cは先読み画像に相当する。
【0288】
[参考発明4-6]
遊技者にとっての有利さの度合いが相違する複数の遊技モードを設定することが可能な遊技モード設定手段を備え、
前記背景モード設定手段は、
前記複数の遊技モードのうちの1つが設定された状態および別の1つが設定された状態を跨ぐ特定の期間内に第1種類の背景モードと第2種類の背景モードと第3種類の背景モードを設定することを特徴とする[参考発明4-1] または[参考発明4-4]に記載の遊技機。
【符号の説明】
【0289】
18は第1始動口、19は大入賞口、23は第2始動口、28は演出図柄表示器、40は主制御回路、60はサブ制御回路である。