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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172011
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20241205BHJP
   F21V 21/30 20060101ALI20241205BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20241205BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21V21/30 300
F21V23/00 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089419
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂本 哲也
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無駄な質量の増加を抑制しつつ、振動に対する強度を向上させた照明器具を提案する。
【解決手段】光源ユニット100と、被取付面に取り付けるアーム200を備えた照明器具1において、アーム200は、被取付面と光源ユニット100との間に配置され、第2方向Xで光源ユニット100の両側にそれぞれ配置され、側面部21における第3方向Y両側の縁部21eb、21efから、第2方向Xで光源ユニット100と反対の側へ延び、縁部21eb、21efと基部平面部11における第3方向Y両側の縁部とを接続する一対の接続面部30B、30Fを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源ユニットと、前記光源ユニットを被取付面に取り付けるアームと、を備えた照明器具において、
前記アームは、
前記光源ユニットが前記被取付面に取り付けられた状態において、前記被取付面と前記光源ユニットとの間に配置され、前記被取付面と対向する基部平面部と、
前記被取付面と前記基部平面部とが対向する方向を第1方向とした場合に、前記第1方向と直交する第2方向において前記光源ユニットの両側にそれぞれ配置され、前記光源ユニットに固定される第1側面部及び第2側面部と、
前記第1方向及び前記第2方向とそれぞれ直交する方向を第3方向とした場合に、前記第1側面部における前記第3方向両側の縁部から、前記第2方向で前記光源ユニットと反対の側へ延び、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部と前記基部平面部における前記第3方向両側の縁部とを接続する一対の第1接続面部と、
前記第2側面部における前記第3方向両側の縁部から、前記第2方向で前記光源ユニットと反対の側へ延び、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部と前記基部平面部における前記第3方向両側の前記縁部とを接続する一対の第2接続面部と、を有するものであり、
前記一対の第1接続面部は、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部の前記第1方向の一端から他端まで設けられており、
前記一対の第2接続面部は、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部の前記第1方向の一端から他端まで設けられている
照明器具。
【請求項2】
前記アームは、
前記基部平面部と、前記基部平面部の前記第2方向の一方側における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットの側へ延びた一対の第1基部曲げ部と、前記基部平面部の前記第2方向の他方側における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットの側へ延びた一対の第2基部曲げ部と、を有する天面アームと、
前記第1側面部と、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延びた一対の第1側面曲げ部とを有する第1側面アームと、
前記第2側面部と、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延びた一対の第2側面曲げ部とを有する第2側面アームと、を備えたものであり、
前記一対の第1接続面部は、前記一対の第1基部曲げ部と前記一対の第1側面曲げ部とが互いに固定されて構成されたものであり、
前記一対の第2接続面部は、前記一対の第2基部曲げ部と前記一対の第2側面曲げ部とが互いに固定されて構成されたものである
請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記基部平面部は、前記第2方向に離間して配置された第1基部平面部と第2基部平面部とで構成され、
前記アームは、
前記第1基部平面部と、前記第1基部平面部における前記第3方向両側の縁部から前記光源ユニットの側へ延びた一対の第1基部曲げ部と、を有する第1天面アームと、
前記第2基部平面部と、前記第2基部平面部における前記第3方向両側の縁部から前記光源ユニットの側へ延びた一対の第2基部曲げ部と、を有する第2天面アームと、
前記第1側面部と、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延びた一対の第1側面曲げ部とを有する第1側面アームと、
前記第2側面部と、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延びた一対の第2側面曲げ部とを有する第2側面アームと、を備えたものであり、
前記一対の第1接続面部は、前記一対の第1基部曲げ部と前記一対の第1側面曲げ部とが互いに固定されて構成されたものであり、
前記一対の第2接続面部は、前記一対の第2基部曲げ部と前記一対の第2側面曲げ部とが互いに固定されて構成されたものである
請求項1に記載の照明器具。
【請求項4】
前記第1側面アームは、前記第2方向で前記第1側面部よりも前記光源ユニットから遠い側に、前記基部平面部に沿うように設けられた第1延長平面部を有し、
前記第2側面アームは、前記第2方向で前記第2側面部よりも前記光源ユニットから遠い側に、前記基部平面部に沿うように設けられた第2延長平面部を有し、
前記第1延長平面部及び前記第2延長平面部にはそれぞれ、取付用穴が設けられ、
前記基部平面部において前記第1延長平面部と重なる部分及び前記第2延長平面部と重なる部分にはそれぞれ、取付用穴が設けられている
請求項2又は3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記第1側面アームは、前記第1側面部における前記基部平面部の側の縁部から前記第1側面部に対して傾斜して延び、前記第1延長平面部における前記光源ユニットの側の縁部とつながった第1傾斜面部を有し、
前記第2側面アームは、前記第2側面部における前記基部平面部の側の縁部から前記第2側面部に対して傾斜して延び、前記第2延長平面部における前記光源ユニットの側の縁部とつながった第2傾斜面部を有する
請求項4に記載の照明器具。
【請求項6】
前記基部平面部は、前記第2方向に離間して配置された第1基部平面部と第2基部平面部とで構成され、
前記アームは、
前記第1基部平面部、前記第1側面部、及び前記一対の第1接続面部を有する第1天側面アームと、
前記第2基部平面部、前記第2側面部、及び前記一対の第2接続面部を有する第2天側面アームと、を備えたものであり、
前記一対の第1接続面部は、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延び、且つ、前記一対の第1接続面部における前記第1方向の端部が前記第1基部平面部の側へ延びて前記第1基部平面部における前記第3方向両側の縁部と接合されたものであり、
前記一対の第2接続面部は、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延び、且つ、前記一対の第2接続面部における前記第1方向の端部が前記第2基部平面部の側へ延びて前記第2基部平面部における前記第3方向両側の縁部と接合されたものである
請求項1に記載の照明器具。
【請求項7】
前記第1基部平面部は、前記第2方向において前記第1側面部よりも前記光源ユニットから遠い側に設けられ、
前記第2基部平面部は、前記第2方向において前記第2側面部よりも前記光源ユニットから遠い側に設けられ、
前記第1天側面アームは、前記第1側面部における前記基部平面部の側の縁部から前記第1側面部に対して傾斜して延び、前記第1基部平面部における前記光源ユニットの側の縁部とつながった第1傾斜面部を有し、
前記第2天側面アームは、前記第2側面部における前記基部平面部の側の縁部から前記第2側面部に対して傾斜して延び、前記第2基部平面部における前記光源ユニットの側の縁部とつながった第2傾斜面部を有する
請求項6に記載の照明器具。
【請求項8】
前記一対の第1接続面部のそれぞれにおける前記光源ユニットと反対の側の外縁部は、前記第1側面部の側の内縁部に対して傾斜しており、
前記一対の第2接続面部のそれぞれにおける前記光源ユニットと反対の側の外縁部は、前記第2側面部の側の内縁部に対して傾斜している
請求項1~3のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項9】
前記光源ユニットと前記基部平面部との間に配置され、前記光源ユニットに電力を供給する直流電源装置を備えた
請求項1~3のいずれか一項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アームを備え、天井等の被取付面に取り付けられる照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
照明器具は地震及び周囲の設備の振動の影響を考慮する必要がある。外部の振動周波数に対し、器具の持つ固有振動数が一致すると共振現象を起こし、器具本体に多大な負荷が生じ、部品の破損につながるためである。対策として部品自体の強度を増加させ、共振負荷に耐える、または器具の剛性を上げることで固有振動数を上げ、共振自体を避ける構造が考えられる。最も容易に考えられる対策は器具の強度に最も支配的な、造営材に取り付けるためのアームの板厚を増加させることである。しかし、アームの板厚を増加させると、強度に起因しない箇所の板厚も増加してしまい、無駄な質量の増加につながる。そこで、板厚を増加させなくてもアームの形状により剛性を確保するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の照明器具において、アームは、幅方向に延びるよう形成されたアーム主部と、アーム主部から上下方向に延びるように形成されたアーム支持部と、を有している。アーム主部は、幅方向に長い矩形状に形成されたアーム水平部と、アーム水平部の奥行方向の側辺それぞれから下方向にむかって突設する主部フランジ部とを有する。アーム支持部は、上側から順に、アーム水平部の幅方向の一端から下方へ円弧状に突出したアーム屈曲部、下方へ延びたアーム垂直部及びアーム接続部を有する。アーム屈曲部においてアーム水平部の側の端部には、取付金具の爪が差し込まれる取付開口部が板材を貫通するように設けられている。アーム支持部は、アーム屈曲部およびアーム垂直部の奥行方向の側辺より幅方向へ突出するよう設けられた支持部フランジ部を有し、支持部フランジ部は、主部フランジ部と連続して設けられている。特許文献1には、このように、アームにおいてアーム支持部の支持部フランジ部が、アーム主部の主部フランジ部から連続するように設けられることで、アーム屈曲部に取付開口部を設けたことによる剛性の低下を補強することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-157954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の照明器具において、アーム支持部の支持部フランジ部は、アーム水平部の奥行方向の側辺それぞれから下方向にむかって突設する主部フランジ部と連続して設けられるので、幅方向では光源ユニット側へ突出するように設けられる。そのため、アーム垂直部の下側に設けられたアーム接続部には、周辺部材との干渉を避けるためにフランジ部が無く、アーム接続部は横断面形状がI字状とされている。したがって、特許文献1の照明器具は、アームの板厚を厚くした照明器具と比べて無駄な質量の増加は抑制されるが、垂直面であるアーム垂直部及びアーム接続部において剛性が局所的に低下し、振動に対して十分な強度を確保することができない。
【0006】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、無駄な質量の増加を抑制しつつ、振動に対する強度を向上させた照明器具を提案することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る照明器具は、光源ユニットと、前記光源ユニットを被取付面に取り付けるアームと、を備えた照明器具において、前記アームは、前記光源ユニットが前記被取付面に取り付けられた状態において、前記被取付面と前記光源ユニットとの間に配置され、前記被取付面と対向する基部平面部と、前記被取付面と前記基部平面部とが対向する方向を第1方向とした場合に、前記第1方向と直交する第2方向において前記光源ユニットの両側にそれぞれ配置され、前記光源ユニットに固定される第1側面部及び第2側面部と、前記第1方向及び前記第2方向とそれぞれ直交する方向を第3方向とした場合に、前記第1側面部における前記第3方向両側の縁部から、前記第2方向で前記光源ユニットと反対の側へ延び、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部と前記基部平面部における前記第3方向両側の縁部とを接続する一対の第1接続面部と、前記第2側面部における前記第3方向両側の縁部から、前記第2方向で前記光源ユニットと反対の側へ延び、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部と前記基部平面部における前記第3方向両側の前記縁部とを接続する一対の第2接続面部と、を有するものであり、前記一対の第1接続面部は、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部の前記第1方向の一端から他端まで設けられており、前記一対の第2接続面部は、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部の前記第1方向の一端から他端まで設けられたものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る照明器具では、一対の第1接続面部は、第1側面部から光源ユニットと反対の側へ延びているので、第1側面部における縁部の第1方向の一端から他端まで設けることができる。また、一対の第2接続面部は、第2側面部から光源ユニットと反対の側へ延びているので、第2側面部における縁部の第1方向の一端から他端まで設けることができる。これにより、アームの第1側面部の横断面形状及びアームの第2側面部の横断面形状を、側面部と一対の接続面部とにより、I字状よりも剛性が高い角のあるU字状にし、且つ、側面部の第1方向の一端から他端まで、この横断面形状が維持される。よって、アームの板厚を厚くしなくてもアームの側面部における剛性の局所的な低下を抑制することができ、結果、無駄な質量の増加を抑制しつつ、振動に対する強度を向上させた照明器具が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態1に係る照明器具を前方右上から見た斜視図である。
図2図1の照明器具を前方右下から見た斜視図である。
図3図2の照明器具の下部を分解した状態を示す分解斜視図である。
図4図1の照明器具の平面図である。
図5図4の照明器具のA-A断面図である。
図6図1の直流電源装置の分解斜視図である。
図7図1のアームの分解斜視図である。
図8】本実施の形態2に係る照明器具を前方右上から見た斜視図である。
図9図8のアームの分解斜視図である。
図10】本実施の形態3に係る照明器具のアームにおける天側面アームの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の実施の形態において、本開示に係る照明器具の一例を説明する。なお、以下の実施の形態では、照明器具が、露出ボックス等の被取付面1000の下面に取り付けられているものと定義して、照明器具の構成について説明する。各図中、照明器具の上下方向は、矢印Z方向で示され、上下方向と垂直な横方向は矢印X方向で示され、上下方向及び横方向と垂直な奥行方向は矢印Y方向で示される。なお、これらの方向は、本開示に係る照明器具を限定するものではない。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る照明器具1を前方右上から見た斜視図である。図2は、図1の照明器具1を前方右下から見た斜視図である。図3図2の照明器具1の下部を分解した状態を示す分解斜視図である。図4は、図1の照明器具の平面図である。図5は、図4の照明器具1のA-A断面図である。図6は、図1の直流電源装置90の分解斜視図である。
【0012】
照明器具1は、光源60を有する光源ユニット100と、被取付面1000に取り付けられ、光源ユニット100を保持するアーム200と、を備えている。照明器具1は、アーム200が例えばボルト等の固定具(不図示)により被取付面1000に固定されることで被取付面1000に取り付けられる。光源60は照明器具1の構成要素でなくてもよいが、本実施の形態1では、光源60は、照明器具1の構成要素として光源ユニット100を構成している。また、照明器具1は、アーム200に光源ユニット100を固定する例えばボルト等の接続部材41を備えている。
【0013】
図1に示されるように、アーム200には、接続部材41によって光源ユニット100が取り付けられる。アーム200は、被取付面1000と光源ユニット100との間に配置され、被取付面1000と対向する平板状の基部平面部11と、横方向(矢印X方向)で光源ユニット100の両側にそれぞれ配置され、光源ユニット100に固定される平板状の2つの側面部21、21と、を有する。
【0014】
図5に示されるように、アーム200の側面部21には、アーム200に光源ユニット100を固定する接続部材41が挿入される固定用穴21h(後述の図7参照)が設けられている。光源ユニット100の横方向両側の側面101、102には、アーム200の側面部21の固定用穴21hに挿入された接続部材41がねじ込まれる不図示の雌ネジが形成されており、光源ユニット100の両側の側面101、102それぞれに接続部材41により側面部21が固定されることでアーム200に光源ユニット100が取り付けられる。図1に示されるように、2つの側面部21は基部平面部11の下方に設けられる。側面部21は、側面視で例えば矩形とされる。
【0015】
また、図4に示されるように、アーム200の基部平面部11には、アーム200を被取付面1000に固定する固定具が挿入される取付用穴11hが形成されている。被取付面1000には、基部平面部11の取付用穴11hに挿入された固定具がねじ込まれる雌ネジが形成されており、基部平面部11が固定具により被取付面1000に固定されることでアーム200が被取付面1000に取り付けられる。基部平面部11は、例えば、図4に示されるように平面視で横方向(矢印X方向)に長辺が延びた長方形状を有する。図4では、取付用穴11hは、基部平面部11の横方向両側の端部にそれぞれ設けられている。
【0016】
また、図1に示されるように、アーム200は、側面部21における奥行方向(矢印Y方向)両側の縁部21ef、21ebから、横方向(矢印X方向)で光源ユニット100と反対の側へ延びた一対の接続面部30を有する。一対の接続面部30は、側面部21の奥行方向両側の縁部21ef、21ebと基部平面部11の奥行方向両側の縁部11ef、11ebとを接続する。
【0017】
一対の接続面部30は、側面部21と基部平面部11とを補強するものである。アーム200において一対の接続面部30が設けられた部分では、アーム200の断面形状が、基部平面部11と一対の接続面部30とによって角のある下向きのU字状となっており、これにより剛性が向上している。また、アーム200において側面部21の横断面の形状も、側面部21と一対の接続面部30とによって角のある横向きのU字状となっており、これにより剛性が向上している。
【0018】
一対の接続面部30のうち前側の接続面部30Fは、側面部21の前側の縁部21efにおいて下端まで設けられ、また、一対の接続面部30のうち後側の接続面部30Bは、側面部21の後側の縁部21ebにおいて下端まで設けられる。図1では、接続面部30F及び接続面部30Bのそれぞれにおける光源ユニット100と反対の側の外縁部30eoは、側面部21の側の内縁部30ei(側面部21の前側の縁部21ef、あるいは側面部21の後側の縁部21eb)に対して傾斜している。詳しくは、各接続面部30F、30Bの外縁部30eoは、下側に向かうに従ってすなわち基部平面部11から離れるに従って接続面部30F、30Bの横方向(矢印X方向)の幅Wが小さくなるように、内縁部30eiに対して傾斜している。なお、各接続面部30F、30Bの形状は上記の形状に限定されず、例えば、幅Wが上下方向(矢印Z方向)において一定となる矩形状であってもよい。
【0019】
アーム200において、2つの側面部21が対向する方向を第2方向と定義し、第2方向と直交し、基部平面部11と被取付面1000とが対向する方向を第1方向と定義し、第1方向及び第2方向と直交する方向を第3方向と定義する。実施の形態1では、アーム200の第1方向、第2方向、及び第3方向はそれぞれ、照明器具1の上下方向(矢印Z方向)、横方向(矢印X方向)、及び奥行方向(矢印Y方向)としている。
【0020】
以下では、アーム200の2つの側面部21、21のうち、光源ユニット100の左側の側面101に固定される側面部21を第1側面部21Lと称し、光源ユニット100の右側の側面102に固定される側面部21を第2側面部21Rと称する場合がある。一対の接続面部30は、側面部21ごとに設けられている。以下では、第1側面部21Lに設けられる一対の接続面部30を、一対の第1接続面部30Lと称し、第2側面部21Rに設けられる一対の接続面部30を、一対の第2接続面部30Rと称する場合がある。なお、アーム200の詳しい構造については後述する。
【0021】
図3に示されるように、光源ユニット100は、光源60と、光源60を覆うカバー50と、光源60が取り付けられるものであって、光源60からの熱を放熱するヒートシンク70と、を備えている。
【0022】
また、照明器具1は、光源ユニット100の電源である直流電源装置90と、直流電源装置90を光源ユニット100に取り付けるための電源取付金具80と、を備えている。
【0023】
光源ユニット100において、ヒートシンク70の下方には、上から下に光源60及びカバー50の順に配置され、例えばネジ等のカバー固定具43によって光源60及びカバー50がヒートシンク70の下面に取り付けられている。また、光源ユニット100において、ヒートシンク70の上方には、直流電源装置90が配置され、電源取付金具80によって直流電源装置90がヒートシンク70に取り付けられている。そして、光源ユニット100は、ヒートシンク70が接続部材41によりアーム200に固定されることで、アーム200に取り付けられる。
【0024】
なお、照明器具1あるいは光源ユニット100を構成する機器及びこれら機器の配置、並びに、光源ユニット100においてアーム200が固定される機器は、上記のものに限定されない。例えば、直流電源装置90は照明器具1の構成要素でなくてもよく、照明器具1が外部の電源から電力を得る構成であってもよい。
【0025】
以下、光源ユニット100を構成する各機器の構成について説明する。図3に示されるように、実施の形態1では、光源60は、発光素子62を用いた発光基板となっている。光源60は、基板61と、基板61に実装された複数の発光素子62とを備えている。光源60は、直流電源装置90と配線と通じて電気的に接続されており、直流電源装置90からの電力により発光素子62を発光させる。図3では、基板61は略円形状を有し、基板61には複数の発光素子62が円形状(円の内側を含む)に配置されている。なお、基板61の形状及び複数の発光素子62の配置は上記の円形状に限定されず、例えば、矩形状でもよい。
【0026】
カバー50は、レンズ部51及びカバー鍔部52を備えている。レンズ部51は、光源60を下方から覆うものであり、例えば、拡散性を有する材料で形成されている。レンズ部51は、発光素子62から発せられる光の照射角度を制御する。レンズ部51は、例えば、PC(ポリカーボネート樹脂)又はPMMA(アクリル樹脂)のような樹脂で成形される。カバー鍔部52は、レンズ部51の外周縁部に設けられ、ヒートシンク70の下面に固定される。そのため、カバー鍔部52には、複数の鍔部孔52hが形成されており、各鍔部孔52hにカバー固定具43が挿入される。図1図3では、カバー50は矩形状を有し、ヒートシンク70は略直方体形状を有している。
【0027】
図1及び図5に示されるように、ヒートシンク70は、ベース71及び複数のフィン72を備え、光源60から発せられる熱を放出するものである。ベース71は、例えば矩形状の板状部材であり、ヒートシンク70の下面を構成する。図3に示されるように、ベース71には、光源60の基板61を取り付けるための複数の孔71h1、及び、カバー鍔部52を取り付けるための複数の孔71h2が設けられている。ベース71は、ネジ(例えば、カバー固定具43)を固定できる厚さを有する。
【0028】
図1及び図5に示されるように、複数のフィン72は、ベース71の上面に設けられている。本実施の形態1では、アルミニウムの押出成形で、ベース71と複数のフィン72とを一体成形している。なお、ヒートシンク70の成形方法は上記の押出成形に限定されず、例えば、アルミニウム製の板状部材をプレス加工して、ベース71と複数のフィン72とを一体成形してもよい。あるいは、アルミニウム製の板状部材で構成されたベース71に、それぞれがアルミニウム製の板状部材で構成された複数のフィン72を接合してヒートシンク70を形成してもよい。
【0029】
複数のフィン72は、ヒートシンク70の放熱面積を増加させて放熱を促すものである。図1では、側面視で奥行方向(矢印Y方向)に長辺が延びた長方形状を有するフィン72が、横方向(矢印X方向)に複数配列され、隣り合うフィン72間には隙間が形成されている。そして、図5に示されるように、横方向(矢印X方向)に配列された複数のフィン72のうち、最も左側のフィン72(以下、フィン72Lともいう)は、ヒートシンク70の左側の側面すなわち光源ユニット100の左側の側面101を構成し、最も右側のフィン72(以下、フィン72Rともいう)は、ヒートシンク70の右側の側面すなわち光源ユニット100の右側の側面102を構成する。すなわち、光源ユニット100において接続部材41がねじ込まれる雌ネジ(不図示)は、フィン72L及びフィン72Rのそれぞれに形成される。そして、フィン72L(すなわち側面101)には、接続部材41によってアーム200の左側の第1側面部21Lが固定され、フィン72R(すなわち側面102)には、接続部材41によってアーム200の右側の第2側面部21Rが固定される。
【0030】
また、図1に示されるように、ヒートシンク70の横方向両側の側面であるフィン72L及びフィン72Rのそれぞれには、電源取付金具80を取り付けるための例えばネジ等の固定具44が挿入される固定孔(不図示)が形成されている。
【0031】
図4に示されるように、電源取付金具80は、ヒートシンク70の前縁部及び後縁部のそれぞれに設けられる。図1及び図4に示されるように、フィン72L及びフィン72Rのそれぞれにおいて、奥行方向(矢印Y方向)中央部にアーム200の側面部21が取り付けられ、側面部21が取り付けられる中央部よりも前側及び後側において電源取付金具80が固定される。
【0032】
図1に示されるように、電源取付金具80は、ヒートシンク70の上面に配置される金具平面部81と、金具平面部81の横方向両側の端部から下方すなわちベース71の側へ突出し、フィン72L、72Rと対向する金具側面部82と、金具平面部81の奥行方向の一端から下方すなわちベース71の側へ突出した金具補強部83と、を備える。ヒートシンク70の前縁部に設けられた電源取付金具80では、金具補強部83は、ヒートシンク70の前端部から下方の側へ突出し、複数のフィン72の前端部と対向する。また、ヒートシンク70の後縁部に設けられた電源取付金具80では、金具補強部83は、ヒートシンク70の後端部から下方の側へ突出し、複数のフィン72の後端部と対向する。
【0033】
金具平面部81には直流電源装置90が取り付けられる。金具平面部81の横方向両側の金具側面部82はそれぞれ、固定具44によってヒートシンク70のフィン72L、72Rに固定される。これにより、ヒートシンク70に電源取付金具80が取り付けられる。金具補強部83を設けることにより、電源取付金具80の横方向(矢印X方向)に垂直な断面の形状が金具平面部81と金具補強部83とのL字状となり、剛性が向上する。すなわち、金具補強部83は、金具平面部81の変形を抑制する。
【0034】
また、電源取付金具80は、ヒートシンク70においてアーム200から前側又は後側に露出した部分を保護する。具体的には、複数のフィン72の前端部及び後端部が照明器具1周辺の物と接触して変形することが抑制される。また、電源取付金具80は、ヒートシンク70に埃が付着することを抑制する。また、電源取付金具80は、金具平面部81の横方向両側の金具側面部82が、ヒートシンク70においてアーム200が取り付けられるフィン72L、72Rに固定されるので、フィン72L、72R(すなわち光源ユニット100の側面101、102)の補強にも寄与する。
【0035】
図1に示されるように、直流電源装置90は、光源ユニット100とアーム200の基部平面部11との間に配置される。図6に示されるように、直流電源装置90は、口出し線95を通し、電源基板91を介して光源60(図3参照)を適正な出力で発光させる。
【0036】
図6に示されるように、直流電源装置90は、電源ケース92と、電源ケース92の内部に収納される電源基板91と、サイドパッキン93と、電源端板94と、電源端板94に設けられた口出し線95と、結線ケース96と、を備える。
【0037】
電源基板91は、交流を直流に変換し、配線を通して光源60(図3参照)を発光させるものである。電源基板91には、放熱性の良いアルミニウム等により構成され、電源ケース92に固定可能な加工を施したケースボトム91cが固定されている。電源ケース92は、アルミニウムの押出成形により、奥行方向(矢印Y方向)の両端が開口した筒状に形成される。電源ケース92の底部には、電源基板91を固定する不図示の挿入孔が設けられている。
【0038】
サイドパッキン93は、電源ケース92の奥行方向両側の開口部に防水性を付与するものである。電源端板94は、電源ケース92の奥行方向両側に取り付けられ、サイドパッキン93とともに開口部を閉塞する。電源端板94の下端部には、奥行方向(矢印Y方向)で電源ケース92と反対の側に延びた延出部94bが設けられる。延出部94bには、例えばネジ等の固定具(不図示)が挿入される固定孔94bhが形成されている。電源端板94の延出部94bが固定具によって、電源取付金具80の金具平面部81(図1参照)に固定されることで、直流電源装置90は、電源取付金具80に固定され、電源取付金具80を介して光源ユニット100に取り付けられる。
【0039】
口出し線95は、電力供給源から供給される電力を光源60に供給する電線である。口出し線95の一方の端部は、光源60に接続され、口出し線95の他方の端部は、電力供給源から被取付面1000まで引き回されている設備配線である電源線に接続される。結線ケース96は、直流電源装置90から光源60に繋がる配線を隠すものである。
【0040】
図7は、図1のアーム200の分解斜視図である。以下、図7に基づき、図1を参照しつつ、本実施の形態1のアーム200の構成について詳しく説明する。
【0041】
図1を用いて説明したように、アーム200は、基部平面部11と、第1側面部21L及び第2側面部21Rと、一対の第1接続面部30L及び一対の第2接続面部30Rと、を有する。基部平面部11は、横方向に延びる水平面であって光源ユニット100の上方に配置される。第1側面部21L及び第2側面部21Rは、それぞれが上下方向に延び、光源ユニット100の横方向両側の側面101、102に固定される。一対の第1接続面部30Lは、第1側面部21Lの前側の縁部21ef及び後側の縁部21ebから左側へ延び、第1側面部21Lと基部平面部11の左端部とを接続する。一対の第2接続面部30Rは、第2側面部21Rの前側の縁部21ef及び後側の縁部21ebから右側へ延び、第2側面部21Rと基部平面部11の右端部とを接続する。
【0042】
図7では、基部平面部11において左端部と右端部の2か所に取付用穴11hが形成されている。また、図7では、各取付用穴11hは、横方向(矢印X方向)に長い長穴とされる。また、基部平面部11には、固定具が挿入される取付用穴11hとは別に、軽量化のために、取付用穴11hよりも大きい矩形状の角穴11shが形成されている。
【0043】
角穴11shは、基部平面部11において外力に影響しない部分に設けられ、例えば抜き加工で形成される。基部平面部11において一対の第1接続面部30Lが接続される左端部及び一対の第2接続面部30Rが接続される右端部では特に強度が必要であるため、角穴11shは左端部と右端部との間に設けられるとよい。図7では、角穴11shは、基部平面部11において横方向中央と左側の取付用穴11hとの間、横方向中央と右側の取付用穴11hとの間にそれぞれ形成されている。
【0044】
なお、角穴11shの数は、2つでなくともよく、単数、あるいは3つ以上でもよい。ただし、角穴11shは、横方向(矢印X方向)で複数に分割して設け、角穴11sh間、及び角穴11shと取付用穴11hとの間にそれぞれつなぎ部11cを残すことが好ましい。これは、角穴11shの1つあたりの開口幅Wshが大きくなると、アーム200の上部において断面が角のあるU字状となる部分が少なくなり、水平面である基部平面部11の剛性が低下してしまうからである。水平面である基部平面部11の剛性が低下すると、高周波数帯の振動時に単独で微変位が生じ、被取付面との干渉により異音が生じ易くなる。基部平面部11の横方向で角穴11shの数を複数とすることで、つなぎ部11cの数が増加するので、軽量化のために角穴11shを設ける場合でも基部平面部11の強度の低下を抑制することができる。
【0045】
図7の例では、基部平面部11において2つの取付用穴11hはピッチが305mmとなるように配置されている。水平面である基部平面部11の強度確保のためには、横方向で角穴11shを100mm程度のピッチで設け、100mm程度のピッチでつなぎ部11cが設けられるようにすることが好ましい。
【0046】
本実施の形態1では、基部平面部11は、横方向(矢印X方向)で一続きに設けられ、光源ユニット100の横幅よりも大きい横幅を有するものである。また、一対の接続面部30は、側面部21における奥行方向両側の縁部21ef、21ebから光源ユニット100と反対の側へ延びた一対の側面曲げ部22と、基部平面部11の右端部又は左端部における奥行方向両側の縁部11ef、11ebから光源ユニット100の側すなわち下方へ延びた一対の基部曲げ部12と、が互いに固定されて構成されたものである。
【0047】
アーム200は、一対の側面曲げ部22と一対の基部曲げ部12とを互いに固定する複数の連結具42(例えば、ボルト等)を有している。一対の側面曲げ部22のそれぞれの上部には、連結具42が挿入される連結孔22hが形成され、また、一対の基部曲げ部12のそれぞれには、一対の側面曲げ部22の各連結孔22hに挿入された連結具42が挿入される連結孔12hが形成されている。
【0048】
以下では、第1側面部21Lの縁部21ef及び21ebから延びた一対の側面曲げ部22を、一対の第1側面曲げ部22Lと称し、第2側面部21Rの縁部21ef及び21ebから延びた一対の側面曲げ部22を、一対の第2側面曲げ部22Rと称する場合がある。また、基部平面部11の左端部における縁部11ef及び11ebから延びた一対の基部曲げ部12を、一対の第1基部曲げ部12Lと称し、基部平面部11の右端部における縁部11ef及び11ebから延びた一対の基部曲げ部12を、一対の第2基部曲げ部12Rと称する場合がある。
【0049】
上記のように、横方向に一続きの基部平面部11と、2つの側面部21、21と、側面部21ごとに設けられた一対の側面曲げ部22と、基部平面部11の左端部及び右端部のそれぞれに設けられた一対の基部曲げ部12と、を有するアーム200は、例えば、図7に示されるように1つの天面アーム10と、2つの側面アーム20、20との合計3つの部材で構成することができる。以下では、2つの側面アーム20、20のうち左側の側面アーム20を第1側面アーム20Lと称し、右側の側面アーム20を第2側面アーム20Rと称する場合がある。
【0050】
詳しくは、天面アーム10は、基部平面部11と、一対の第1基部曲げ部12Lと、一対の第2基部曲げ部12Rとを有し、1つの板状部材から成形することができる。また、第1側面アーム20Lは、第1側面部21Lと、一対の第1側面曲げ部22Lとを有し、1つの板状部材から成形することができる。また、第2側面アーム20Rは、第2側面部21Rと、一対の第2側面曲げ部22Rとを有し、1つの板状部材から成形することができる。
【0051】
なお、図7では、アーム200が1つの天面アーム10と2つの側面アーム20、20との合計3つの部材で構成され、天面アーム10と各側面アーム20とが連結具42で連結されるものと定義したが、アーム200の構成はこの構成に限定されない。例えば、連結具42を用いず、アーム200を一体的に成形するようにしてもよい。
【0052】
また、天面アーム10は、一対の第1基部曲げ部12L及び一対の第2基部曲げ部12Rの前側部分同士、および、一対の第1基部曲げ部12L及び一対の第2基部曲げ部12Rの後側部分同士を接続する、前後に一対の接続部13を有する。前側の接続部13は、基部平面部11の横方向の中央部における前側の縁部11efから下方に延び、後側の接続部13は、基部平面部11の横方向の中央部における後側の縁部11ebから下方に延びている。このように一対の接続部13を設けることで、天面アーム10の横方向の中央部においても断面形状を角のあるU字状にでき、剛性を確保することができる。
【0053】
各接続部13の左端部及び右端部は、横方向の中央位置から離れるに従い上下方向(矢印Z方向)の長さが長くなる傾斜部14とされる。接続部13の上下方向の長さは、基部曲げ部12の上下方向の長さよりも短く、天面アーム10と光源ユニット100との間に直流電源装置90を配置する空間が確保される。
【0054】
また、各側面アーム20は、横方向(矢印X方向)で側面部21よりも光源ユニット100から遠い側に、基部平面部11に沿うように設けられた延長平面部24を有する。以下では、第1側面アーム20Lの延長平面部24を第1延長平面部24Lと称し、第2側面アーム20Rの延長平面部24を第2延長平面部24Rと称する場合がある。第1側面アーム20Lの第1延長平面部24Lは、基部平面部11の左端部の下に配置され、第2側面アーム20Rの第2延長平面部24Rは、基部平面部11の右端部の下に配置される。各延長平面部24において基部平面部11の取付用穴11hと対向する位置には、取付用穴24hが形成されており、取付用穴24h及び取付用穴11hに挿入される固定具によって、各延長平面部24が基部平面部11に固定される。そして、光源ユニット100が取り付けられたアーム200が、この固定具によって被取付面1000に取り付けられる。
【0055】
このように、各側面アーム20が延長平面部24を有する場合、アーム200において固定具の取付用穴11hが形成され被取付面1000に固定される部分、すなわち強度が必要とされる部分が二重構造になる。このようにアーム200において強度が必要な部分は二重構造によって簡単に厚みを増加させ剛性を高めることができ、一方、アーム200において応力が小さい部分等は一枚の板状部材で構成すればよい。よって、アーム200において無駄な質量の増加を抑制しつつ、被取付面1000に取り付けられる部分の剛性を高め、照明器具1の振動に対する強度を高めることができる。
【0056】
また、各側面アーム20は、側面部21の上側に設けられて側面部21と延長平面部24とを接続する傾斜面部23を有する。以下では、第1側面アーム20Lの傾斜面部23を第1傾斜面部23Lと称し、第2側面アーム20Rの傾斜面部23を第2傾斜面部23Rと称する場合がある。
【0057】
詳しくは、第1側面アーム20Lの第1傾斜面部23Lは、第1側面部21Lにおける基部平面部11の側(上側)の縁部21euから左側上方へ延びて、第1延長平面部24Lにおける光源ユニット100の側(右側)の縁部24eiとつながっている。また、第2側面アーム20Rの第2傾斜面部23Rは、第2側面部21Rにおける基部平面部11の側(上側)の縁部21euから右側上方へ延びて、第2延長平面部24Rにおける光源ユニット100の側(左側)の縁部24eiとつながっている。
【0058】
一対の側面曲げ部22における基部平面部11の側(すなわち上側)の端部22euは、上下方向(矢印Z方向)で側面部21よりも上側に突出しており、一対の基部曲げ部12に対し、前側及び後側それぞれにおいて連結具42によって固定される。すなわち、アーム200が天面アーム10と2つの側面アーム20、20とにより構成される場合において、連結具42は、天面アーム10と各側面アーム20とを連結するものである。
【0059】
一対の側面曲げ部22は、側面アーム20を構成する部材を側面部21の奥行方向両側で横方向に折り曲げて形成することができる。また、傾斜面部23は、側面アーム20を構成する部材を側面部21の上側で斜め方向に折り曲げて形成することができ、また、延長平面部24は、側面アーム20を構成する部材を傾斜面部23の上側において横方向に折り曲げて形成することができる。また、一対の第1基部曲げ部12L、一対の第2基部曲げ部12R、及び一対の接続部13は、天面アーム10を構成する部材を基部平面部11の奥行方向両側で下方に折り曲げて形成することができる。
【0060】
図1及び図7に示すアーム200の例では、一対の側面曲げ部22において側面部21よりも上側に突出した端部22euは、傾斜面部23とはつながっておらず、また傾斜面部23に対して固定もされていない。奥行方向(矢印Y方向)において、一対の側面曲げ部22の上側の端部22eu間に、傾斜面部23及び延長平面部24が配置されている。そして、一対の側面曲げ部22の上側の端部22euと傾斜面部23及び延長平面部24との間には、前側及び後側にそれぞれ隙間Gが形成されている。そして、側面アーム20におけるこれら前側及び後側の隙間Gに、天面アーム10における一対の基部曲げ部12の前側部分及び後側部分が差し込まれている。
【0061】
図1及び図7に示すアーム200の例では、一対の側面曲げ部22の上側の端部22euは、傾斜面部23よりも光源ユニット100の側に突出した角部22eucを有する。なお、一対の側面曲げ部22の上側の端部22euにおいて光源ユニット100の側は、角部22eucが無く、傾斜面部23に沿うように傾斜した形状でもよい。ただし、角部22eucを設けた方が、振動が生じ易い天面アーム10と側面アーム20との連結部の付近において部材が二重になる領域が増加し、剛性が向上し、効果的に振動を抑制することができる。
【0062】
以上のように、実施の形態1に係る照明器具1は、光源ユニット100と、光源ユニット100を被取付面1000に取り付けるアーム200と、を備えた照明器具1である。アーム200は、光源ユニット100が被取付面1000に取り付けられた状態において、被取付面1000と光源ユニット100との間に配置され、被取付面1000と対向する基部平面部11を有する。また、アーム200は、被取付面1000と基部平面部11とが対向する方向を第1方向(矢印Z方向)とした場合に、第1方向と直交する第2方向(矢印X方向)において光源ユニット100の両側にそれぞれ配置され、光源ユニット100に固定される第1側面部21L及び第2側面部21Rを有する。また、アーム200は、一対の第1接続面部30Lと、一対の第2接続面部30Rとを有する。一対の第1接続面部30Lは、第1方向及び第2方向とそれぞれ直交する方向を第3方向(矢印Y方向)とした場合に、第1側面部21Lにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebから、第2方向(矢印X方向)で光源ユニット100と反対の側へ延び、第1側面部21Lにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebと基部平面部11における第3方向両側の縁部11ef、11ebとを接続する。一対の第2接続面部30Rは、第2側面部21Rにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebから、第2方向(矢印X方向)で光源ユニット100と反対の側へ延び、第2側面部21Rにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebと基部平面部11における第3方向両側の縁部11ef、11ebとを接続する。そして、一対の第1接続面部30Lは、第1側面部21Lにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebの第1方向(矢印Z方向)の一端から他端まで設けられている。また一対の第2接続面部30Rは、第2側面部21Rにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebの第1方向(矢印Z方向)の一端から他端まで設けられている。
【0063】
このように、一対の第1接続面部30Lは、第1側面部21Lから光源ユニット100と反対の側へ延びているので、第1側面部21Lにおける縁部21ef、21ebの第1方向(矢印Z方向)の一端から他端まで設けることができる。また、一対の第2接続面部30Rは、第2側面部21Rから光源ユニット100と反対の側へ延びているので、第2側面部21Rにおける縁部21ef、21ebの第1方向(矢印Z方向)の一端から他端まで設けることができる。これにより、アーム200の側面部21を通る横断面形状を、側面部21と一対の接続面部30とにより、I字状よりも剛性が高い角のあるU字状にし、且つ、側面部21の第1方向の一端から他端まで、この横断面形状が維持される。よって、アーム200の板厚を厚くしなくてもアーム200の側面部21における剛性の局所的な低下を抑制することができ、結果、無駄な質量の増加を抑制しつつ、振動に対する強度を向上させた照明器具1が提供できる。
【0064】
また、アーム200は、天面アーム10と、第1側面アーム20Lと、第2側面アーム20Rと、を備えたものである。天面アーム10は、基部平面部11と、基部平面部11の第2方向(矢印X方向)の一方側における第3方向(矢印Y方向)両側の縁部11ef、11ebから光源ユニット100の側(下側)へ延びた一対の第1基部曲げ部12Lと、基部平面部11の第2方向の他方側における第3方向両側の縁部11ef、11ebから光源ユニット100の側へ延びた一対の第2基部曲げ部12Rと、を有する。第1側面アーム20Lは、第1側面部21Lと、第1側面部21Lにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebから光源ユニット100と反対の側(左側)へ延びた一対の第1側面曲げ部22Lとを有する。第2側面アーム20Rは、第2側面部21Rと、第2側面部21Rにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebから光源ユニット100と反対の側(右側)へ延びた一対の第2側面曲げ部22Rとを有する。一対の第1接続面部30Lは、一対の第1基部曲げ部12Lと一対の第1側面曲げ部22Lとが互いに固定されて構成されたものである。一対の第2接続面部30Rは、一対の第2基部曲げ部12Rと一対の第2側面曲げ部22Rとが互いに固定されて構成されたものである。
【0065】
これにより、従来のアームのように、アーム水平部とアーム屈曲部とアーム垂直部とが一続きに設けられ、フランジ部が、アーム水平部、アーム屈曲部及びアーム垂直部にわたり連続して設けられた構成と比べ、アーム200の成形が容易となり、設備コストも削減できる。詳しく説明すると、従来のアームは、まず、板状部材において平行な縁部を折り曲げて断面形状が角のあるU字状となるようにフランジ部を形成し、その後、アーム屈曲部の曲げ加工をしてアーム屈曲部及びアーム垂直部を形成することで、成形される。このように、フランジ部が形成された後の、断面形状が角のあるU字状となる部材の曲げ加工は、汎用設備では困難であり、専用の曲げ金型が必要となるので、設備コストが増加してしまう。これに対して、本実施の形態1のアーム200では、フランジ部(一対の第1接続面部30L、一対の第2接続面部30R)は、基部平面部11から延びた部分と側面部21(第1側面部21L、第2側面部21R)から延びた部分とが連結されて構成されている。したがって、本実施の形態1のアーム200では、従来のアームのように成形に専用の曲げ金型を用いる必要が無い。
【0066】
また、第1側面アーム20Lは、第2方向(矢印X方向)で第1側面部21Lよりも光源ユニット100から遠い側(左側)に、基部平面部11に沿うように設けられた第1延長平面部24Lを有する。また、第2側面アーム20Rは、第2方向(矢印X方向)で第2側面部21Rよりも光源ユニット100から遠い側(右側)に、基部平面部11に沿うように設けられた第2延長平面部24Rを有する。そして、第1延長平面部24L及び第2延長平面部24Rにはそれぞれ、取付用穴24hが設けられている。また、基部平面部11において第1延長平面部24Lと重なる部分及び第2延長平面部24Rと重なる部分にはそれぞれ、取付用穴11hが設けられている。
【0067】
これにより、アーム200において、照明器具1の荷重が集中する基部平面部11の取付用穴11h周辺部が、延長平面部24により二重構造となって補強される。アーム200において、荷重が集中する等、剛性が必要とされる部位を局所的に二重構造にして強化しているので、部材自体の板厚を厚くする場合と比べ、アーム200の質量を削減できる。よって、照明器具1の軽量化及び材料のコスト削減を図ることができる。また、アーム200を構成する部材自体の板厚を厚くする場合、加工性が悪化し、加工可能な加工機も限定されてしまうが、本実施の形態2では剛性が必要とされる部位を二重構造にして強化しているので、部材自体の板厚の増加による加工性の悪化は、抑制できる。
【0068】
また、第1側面アーム20Lは、第1側面部21Lにおける基部平面部11の側(上側)の縁部21euから第1側面部21Lに対して傾斜して延び、第1延長平面部24Lにおける光源ユニット100の側(右側)の縁部24eiとつながった第1傾斜面部23Lを有する。また、第2側面アーム20Rは、第2側面部21Rにおける基部平面部11の側(上側)の縁部21euから第2側面部21Rに対して傾斜して延び、第2延長平面部24Rにおける光源ユニット100の側(左側)の縁部24eiとつながった第2傾斜面部23Rを有する。
【0069】
このように、基部平面部11と側面部21との間に傾斜面部23を介在させることで剛性が向上し、基部平面部11と側面部21との変形が生じにくくなる。また、傾斜面部23を設けることで、基部平面部11と接触する延長平面部24の面積を小さくすることができ、部材間の異音の発生を抑制することができる。部材間の接触面積が大きくなると、高周波数帯の振動時に各部材に微変形が生じて異音が生じ易くなる。そのため、傾斜面部23を設け、延長平面部24をできるだけ小さくすることが好ましい。
【0070】
また、一対の第1接続面部30Lのそれぞれ(前側の接続面部30F、後側の接続面部30B)おける光源ユニット100と反対の側(左側)の外縁部30eoは、第1側面部21Lの側(右側)の内縁部30eiに対して傾斜している。一対の第2接続面部30Rのそれぞれ(前側の接続面部30F、後側の接続面部30B)における光源ユニット100と反対の側(右側)の外縁部30eoは、第2側面部21Rの側(左側)の内縁部30eiに対して傾斜している。
【0071】
これにより、光源ユニット100の側方においてアーム200の横断面形状を側面部21と一対の接続面部30とにより角のあるU字状にして剛性を向上させることができるとともに、このうち、アーム200の強度に寄与が小さい箇所(すなわち一対の接続面部30の下部)を削減し、照明器具1の軽量化及び材料のコスト削減を図ることができる。また、一対の接続面部30の外縁部30eoの形状によって、アーム200、特に側面アーム20の強度を微調整することができる。
【0072】
また、照明器具1は、光源ユニット100と基部平面部11との間に配置され、光源ユニット100に電力を供給する直流電源装置90を備えたものである。このように、光源ユニット100と基部平面部11との間に直流電源装置90が設けられ、アーム200に、光源ユニット100の荷重に加えて直流電源装置90の荷重がかかる場合でも、上記のアーム200の構成によって、振動が生じにくい照明器具1を提供することができる。
【0073】
実施の形態2.
図8は、本実施の形態2に係る照明器具1を前方右上から見た斜視図である。図9は、図8のアーム200の分解斜視図である。実施の形態1では、アーム200において被取付面1000と対向する平面部は、横方向(矢印X方向)に一続きの1つの基部平面部11であった。実施の形態2では、アーム200において被取付面1000と対向する平面部は、横方向(矢印X方向)に離間して設けられた2つの基部平面部211で構成されている。以下、図8及び図9に基づき、実施の形態2の照明器具1におけるアーム200の構成について説明する。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
【0074】
図8に示されるように、実施の形態2では、アーム200は、光源ユニット100の横方向両側の側面101、102に固定される2つの側面アーム20、20(第1側面アーム20L及び第2側面アーム20R)と、各側面アーム20の上側に配置された2つの天面アーム210と、を有するものである。側面アーム20の構成は、実施の形態1の場合と同様である。
【0075】
図9に示されるように、天面アーム210は、基部平面部211と、基部平面部211における奥行方向両側の縁部211ef、211ebから光源ユニット100の側(下側)へ延びた一対の基部曲げ部212と、を有する。以下では、2つの天面アーム210のうち、左側の第1側面アーム20Lの上側に配置された天面アーム210を第1天面アーム210Lと称し、右側の第2側面アーム20Rの上側に配置された天面アーム210を第2天面アーム210Rと称する場合がある。また、第1天面アーム210Lの基部平面部211及び一対の基部曲げ部212を第1基部平面部211L及び一対の第1基部曲げ部212Lと称し、第2天面アーム210Rの基部平面部211及び一対の基部曲げ部212を第2基部平面部211R及び一対の第2基部曲げ部212Rと称する場合がある。
【0076】
一対の第1接続面部30Lは、第1天面アーム210Lの一対の第1基部曲げ部212Lと、第1側面アーム20Lの一対の第1側面曲げ部22Lとが互いに固定されて構成されたものである。また、一対の第2接続面部30Rは、第2天面アーム210Rの一対の第2基部曲げ部212Rと、第2側面アーム20Rの一対の第2側面曲げ部22Rとが互いに固定されて構成されたものである。
【0077】
2つの天面アーム210はそれぞれ、1つの板状部材を折り曲げて構成することができる。板状部材には、曲げ加工の前に、取付用穴11h等が、抜き加工されている。具体的には、天面アーム210を構成する板状部材において奥行方向両側の端部が下方に折り曲げられて一対の基部曲げ部212が形成される。また、2つの側面アーム20はそれぞれ、実施の形態1の場合と同様、1つの板状部材を折り曲げて構成することができる。板状部材には、曲げ加工の前に、角穴21sh等が、抜き加工されている。
【0078】
実施の形態2の照明器具1において、アーム200の基部平面部11は、第2方向(矢印X方向)に離間して配置された第1基部平面部211Lと第2基部平面部211Rとで構成される。アーム200は、第1天面アーム210Lと第2天面アーム210Rと第1側面アーム20Lと第2側面アーム20Rと、を備えたものである。第1天面アーム210Lは、第1基部平面部211Lと、第1基部平面部211Lにおける第3方向両側の縁部211ef、211ebから光源ユニット100の側(下側)へ延びた一対の第1基部曲げ部212Lと、を有する。第2天面アーム210Rは、第2基部平面部211Rと、第2基部平面部211Rにおける第3方向両側の縁部211ef、211ebから光源ユニット100の側(下側)へ延びた一対の第2基部曲げ部212Rと、を有する。第1側面アーム20Lは、第1側面部21Lと、第1側面部21Lにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebから光源ユニット100と反対の側(左側)へ延びた一対の第1側面曲げ部22Lとを有する。第2側面アーム20Rは、第2側面部21Rと、第2側面部21Rにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebから光源ユニット100と反対の側(右側)へ延びた一対の第2側面曲げ部22Rとを有する。そして、一対の第1接続面部30Lは、一対の第1基部曲げ部212Lと一対の第1側面曲げ部22Lとが互いに固定されて構成されたものである。また、一対の第2接続面部30Rは、一対の第2基部曲げ部212Rと一対の第2側面曲げ部22Rとが互いに固定されて構成されたものである。
【0079】
このように、実施の形態2においても、実施の形態1の場合と同様、アーム200のフランジ部(一対の第1接続面部30L、一対の第2接続面部30R)は、基部平面部11(第1基部平面部211L、第2基部平面部211R)から延びた部分と側面部21(第1側面部21L、第2側面部21R)から延びた部分とが連結されて構成されたものである。よって、実施の形態2においても、実施の形態1の場合と同様、従来の構成と比べてアーム200の成形が容易となり、設備コストも削減できる。
【0080】
また、アーム200は第1天面アーム210Lと第2天面アーム210Rとを有し、被取付面1000と対向する平面部が第1基部平面部211Lと第2基部平面部211Rとに分割されているので、1つの連続した部材で構成される場合と比べ、質量を削減できる。よって、照明器具1の軽量化及び材料のコスト削減を図ることができる。
【0081】
なお、図7に示した天面アーム10において2つの側面アーム20よりも内側の部分は、各側面アーム20と接触する部分と比べてアーム200の強度に対する寄与が小さく、この部分が無くても、アーム200の強度を一定以上確保することができる。よって、実施の形態2のように天面アームを2つに分割した構成とするか否かは、例えば、アーム200が支持する光源ユニット100の形状、あるいは光源ユニット100に直流電源装置90を設置するか否かによって、適宜決定してもよい。
【0082】
実施の形態3.
図10は、本実施の形態3に係る照明器具1のアーム200における天側面アーム310の斜視図である。実施の形態3では、実施の形態2の場合と同様、アーム200において被取付面1000と対向する平面部は、横方向(矢印X方向)に離間して設けられた2つの基部平面部311で構成されている。実施の形態2では、2つの天面アーム210、210実施の形態2ではアーム200は、2つの天面アーム210、210と、2つの側面アーム20、20との合計4つの部材で構成されていたが、実施の形態3ではアーム200は、天面アーム210と側面アーム20とが一体となった2つの天側面アーム310で構成される。以下、図10に基づき、実施の形態3の照明器具1におけるアーム200の構成について説明する。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
【0083】
図10に示されるように、天側面アーム310は、基部平面部311と、側面部21と、基部平面部311と側面部21とを接続する一対の接続面部30と、を有する。以下では、2つの天側面アーム310のうち、左側の天側面アーム310を第1天側面アーム310Lと称し、右側の天側面アーム310を第2天側面アーム310Rと称する場合がある。図10では、2つの天側面アーム310のうち右側の天側面アーム310(第2天側面アーム310R)のみを図示し、第1天側面アーム310Lは図示を省略しているが、第1天側面アーム310Lは、第2天側面アーム310Rを左右反転させた形状となっている。以下では、第1天側面アーム310Lの基部平面部311、側面部21、及び一対の接続面部30を、第1基部平面部311L、第1側面部21L、及び一対の第1接続面部30Lと称する場合がある。また、第2天側面アーム310Rの基部平面部311、側面部21、及び一対の接続面部30を、第2基部平面部311R、第2側面部21R、及び一対の第2接続面部30Rと称する場合がある。
【0084】
一対の第2接続面部30Rは、右側の第2側面部21Rにおける奥行方向両側の縁部21ef、21ebから光源ユニット100と反対の側(右側)へ延びた一対の側面曲げ部322(以下、一対の第2側面曲げ部322Rともいう)である。詳しくは、一対の第2側面曲げ部322Rは、右側の第2側面部21Rにおける奥行方向両側の縁部21ef、21ebから右側へ延び、且つ、その上側の端部30euが第2基部平面部311Rの側(上側)へ延びている。一対の第2接続面部30Rは、一対の第2側面曲げ部322Rで構成され、そして、その上側の端部30euが第2基部平面部311Rにおける奥行方向両側の縁部311ef、311ebと接合されたものである。
【0085】
また、不図示の一対の第1接続面部30Lは、左側の第1側面部21Lにおける奥行方向両側の縁部21ef、21ebから光源ユニット100と反対の側(左側)へ延びた一対の側面曲げ部322(以下、一対の第1側面曲げ部322Lともいう)である。詳しくは、一対の第1側面曲げ部322Lは、左側の第1側面部21Lにおける奥行方向両側の縁部21ef、21ebから左側へ延び、且つ、その上側の端部30euが第1基部平面部311Lの側(上側)へ延びている。一対の第1接続面部30Lは、一対の第1側面曲げ部322Lで構成され、そして、その上側の端部30euが第1基部平面部311Lにおける奥行方向両側の縁部311ef、311ebと接合されたものである。
【0086】
また、各天側面アーム310は、側面部21の上側に設けられて側面部21と基部平面部311とを接続する傾斜面部323を有する。以下では、第1天側面アーム310Lの傾斜面部323を第1傾斜面部323Lと称し、第2天側面アーム310Rの傾斜面部323を第2傾斜面部323Rと称する場合がある。
【0087】
左側の第1基部平面部311Lは、横方向(矢印X方向)において第1側面部21Lよりも光源ユニット100から遠い側(左側)に設けられる。また、右側の第2基部平面部311Rは、横方向(矢印X方向)において第2側面部21Rよりも光源ユニット100から遠い側(右側)に設けられる。
【0088】
第1天側面アーム310Lの第1傾斜面部323Lは、第1側面部21Lにおける上側の縁部21euから左側上方へ延びて、第1基部平面部311Lにおける光源ユニット100の側(すなわち右側)の縁部24eiとつながっている。また、第2天側面アーム310Rの第2傾斜面部323Rは、第2側面部21Rにおける上側の縁部21euから右側上方へ延びて、第2基部平面部311Rにおける光源ユニット100の側(すなわち左側)の縁部24eiとつながっている。
【0089】
実施の形態3では、一対の側面曲げ部322において側面部21よりも上側へ突出した端部322euは、図7に示した角部22eucを有さず、端部322euにおいて光源ユニット100の側は、傾斜面部323に沿うように傾斜している。
【0090】
2つの天側面アーム310はそれぞれ、1つの板状部材を折り曲げて境界部を溶接等によって接合することで形成することができる。板状部材には、曲げ加工の前に、取付用穴11h及び角穴21sh等が、抜き加工されている。
【0091】
具体的には、側面部21の奥行方向両側の縁部21ef、21ebで部材を横方向(矢印X方向)に折り曲げて一対の側面曲げ部322が形成される。また、側面部21の上側の縁部21euで部材を斜め上方に折り曲げて傾斜面部323が形成され、さらに傾斜面部323の上側の縁部で部材を横方向(水平方向)に折り曲げて基部平面部311が形成される。
【0092】
そして、一対の側面曲げ部322において側面部21よりも上側へ突出した端部322euの縁が、基部平面部311における奥行方向両側の縁部311ef、311eb、及び、傾斜面部323における奥行方向両側の縁部323ef、323ebと、接合される。これにより、部材同士を締結する連結具42(図1参照)が不要となり、また、連結具42により互いに固定される部材同士の重複部分が少なくて済む。
【0093】
なお、天側面アーム310の成形方法は上記の方法に限定されない。
【0094】
実施の形態3の照明器具1では、アーム200の基部平面部11は、第2方向(矢印X方向)に離間して配置された第1基部平面部311Lと第2基部平面部311Rとで構成される。アーム200は、第1基部平面部311L、第1側面部21L、及び一対の第1接続面部30Lを有する第1天側面アーム310Lと、第2基部平面部311R、第2側面部21R、及び一対の第2接続面部30Rを有する第2天側面アーム310Rと、を備える。一対の第1接続面部30Lは、第1側面部21Lにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebから光源ユニット100と反対の側(左側)へ延び、且つ、一対の第1接続面部30Lにおける第1方向(矢印Z方向)の端部322euが第1基部平面部311Lの側(上側)へ延びて第1基部平面部311Lにおける第3方向両側の縁部311ef、311ebと接合されたものである。また、一対の第2接続面部30Rは、第2側面部21Rにおける第3方向両側の縁部21ef、21ebから光源ユニット100と反対の側(右側)へ延び、且つ、一対の第2接続面部30Rにおける第1方向(矢印Z方向)の端部322euが第2基部平面部311Rの側(上側)へ延びて第2基部平面部311Rにおける第3方向両側の縁部311ef、311ebと接合されたものである。
【0095】
このように、実施の形態3において、アーム200のフランジ部(一対の第1接続面部30L、一対の第2接続面部30R)は、側面部21(第1側面部21L、第2側面部21R)から延びた一対の側面曲げ部322(一対の第1側面曲げ部322L、一対の第2側面曲げ部322R)が基部平面部11(第1基部平面部311L、第2基部平面部311R)と接合されたものである。よって、実施の形態3においても、実施の形態1の場合と同様、従来の構成と比べてアーム200の成形が容易となり、設備コストも削減できる。
【0096】
また、実施の形態3では、実施の形態1のように一対の基部曲げ部12と一対の側面曲げ部22とが互いに固定されて一対の接続面部30が構成される場合と比べ、固定のために部材を二重にする面積が小さくて済むので、アーム200の質力を削減できる。よって、照明器具1の軽量化及び材料のコスト削減を図ることができる。
【0097】
また、実施の形態3では、アーム200の左側部分と右側部分とをそれぞれ1つの部材で構成することが、実施の形態2のようにアーム200の左側部分及び右側部分をそれぞれ、天面アーム210及び側面アーム20の2つの部材で分けて構成する必要がない。よって、アーム200及び照明器具1の部品点数が削減できる。
【0098】
また、第1基部平面部311Lは、第2方向(矢印X方向)において第1側面部21Lよりも光源ユニット100から遠い側(左側)に設けられる。第2基部平面部311Rは、第2方向(矢印X方向)において第2側面部21Rよりも光源ユニット100から遠い側(右側)に設けられる。第1天側面アーム310Lは、第1傾斜面部323Lを有する。第1傾斜面部323Lは、第1側面部21Lにおける基部平面部311の側(上側)の縁部21euから第1側面部21Lに対して傾斜して延び、第1基部平面部311Lにおける光源ユニット100の側(右側)の縁部311eiとつながっている。また、第2天側面アーム310Rは、第2傾斜面部323Rを有する、第2傾斜面部323Rは、第2側面部21Rにおける基部平面部311の側(上側)の縁部21euから第2側面部21Rに対して傾斜して延び、第2基部平面部311Rにおける光源ユニット100の側(左側)の縁部311eiとつながっている。
【0099】
このように、基部平面部311と側面部21との間に傾斜面部23を介在させることで剛性が向上し、側面部21と基部平面部311との変形が生じにくくなる。
【0100】
以下、本開示の諸態様を付記する。
【0101】
(付記1)
光源ユニットと、前記光源ユニットを被取付面に取り付けるアームと、を備えた照明器具において、
前記アームは、
前記光源ユニットが前記被取付面に取り付けられた状態において、前記被取付面と前記光源ユニットとの間に配置され、前記被取付面と対向する基部平面部と、
前記被取付面と前記基部平面部とが対向する方向を第1方向とした場合に、前記第1方向と直交する第2方向において前記光源ユニットの両側にそれぞれ配置され、前記光源ユニットに固定される第1側面部及び第2側面部と、
前記第1方向及び前記第2方向とそれぞれ直交する方向を第3方向とした場合に、前記第1側面部における前記第3方向両側の縁部から、前記第2方向で前記光源ユニットと反対の側へ延び、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部と前記基部平面部における前記第3方向両側の縁部とを接続する一対の第1接続面部と、
前記第2側面部における前記第3方向両側の縁部から、前記第2方向で前記光源ユニットと反対の側へ延び、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部と前記基部平面部における前記第3方向両側の前記縁部とを接続する一対の第2接続面部と、を有するものであり、
前記一対の第1接続面部は、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部の前記第1方向の一端から他端まで設けられており、
前記一対の第2接続面部は、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部の前記第1方向の一端から他端まで設けられている
照明器具。
(付記2)
前記アームは、
前記基部平面部と、前記基部平面部の前記第2方向の一方側における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットの側へ延びた一対の第1基部曲げ部と、前記基部平面部の前記第2方向の他方側における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットの側へ延びた一対の第2基部曲げ部と、を有する天面アームと、
前記第1側面部と、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延びた一対の第1側面曲げ部とを有する第1側面アームと、
前記第2側面部と、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延びた一対の第2側面曲げ部とを有する第2側面アームと、を備えたものであり、
前記一対の第1接続面部は、前記一対の第1基部曲げ部と前記一対の第1側面曲げ部とが互いに固定されて構成されたものであり、
前記一対の第2接続面部は、前記一対の第2基部曲げ部と前記一対の第2側面曲げ部とが互いに固定されて構成されたものである
付記1に記載の照明器具。
(付記3)
前記基部平面部は、前記第2方向に離間して配置された第1基部平面部と第2基部平面部とで構成され、
前記アームは、
前記第1基部平面部と、前記第1基部平面部における前記第3方向両側の縁部から前記光源ユニットの側へ延びた一対の第1基部曲げ部と、を有する第1天面アームと、
前記第2基部平面部と、前記第2基部平面部における前記第3方向両側の縁部から前記光源ユニットの側へ延びた一対の第2基部曲げ部と、を有する第2天面アームと、
前記第1側面部と、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延びた一対の第1側面曲げ部とを有する第1側面アームと、
前記第2側面部と、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延びた一対の第2側面曲げ部とを有する第2側面アームと、を備えたものであり、
前記一対の第1接続面部は、前記一対の第1基部曲げ部と前記一対の第1側面曲げ部とが互いに固定されて構成されたものであり、
前記一対の第2接続面部は、前記一対の第2基部曲げ部と前記一対の第2側面曲げ部とが互いに固定されて構成されたものである
付記1に記載の照明器具。
(付記4)
前記第1側面アームは、前記第2方向で前記第1側面部よりも前記光源ユニットから遠い側に、前記基部平面部に沿うように設けられた第1延長平面部を有し、
前記第2側面アームは、前記第2方向で前記第2側面部よりも前記光源ユニットから遠い側に、前記基部平面部に沿うように設けられた第2延長平面部を有し、
前記第1延長平面部及び前記第2延長平面部にはそれぞれ、取付用穴が設けられ、
前記基部平面部において前記第1延長平面部と重なる部分及び前記第2延長平面部と重なる部分にはそれぞれ、取付用穴が設けられている
付記2又は3に記載の照明器具。
(付記5)
前記第1側面アームは、前記第1側面部における前記基部平面部の側の縁部から前記第1側面部に対して傾斜して延び、前記第1延長平面部における前記光源ユニットの側の縁部とつながった第1傾斜面部を有し、
前記第2側面アームは、前記第2側面部における前記基部平面部の側の縁部から前記第2側面部に対して傾斜して延び、前記第2延長平面部における前記光源ユニットの側の縁部とつながった第2傾斜面部を有する
付記4に記載の照明器具。
(付記6)
前記基部平面部は、前記第2方向に離間して配置された第1基部平面部と第2基部平面部とで構成され、
前記アームは、
前記第1基部平面部、前記第1側面部、及び前記一対の第1接続面部を有する第1天側面アームと、
前記第2基部平面部、前記第2側面部、及び前記一対の第2接続面部を有する第2天側面アームと、を備えたものであり、
前記一対の第1接続面部は、前記第1側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延び、且つ、前記一対の第1接続面部における前記第1方向の端部が前記第1基部平面部の側へ延びて前記第1基部平面部における前記第3方向両側の縁部と接合されたものであり、
前記一対の第2接続面部は、前記第2側面部における前記第3方向両側の前記縁部から前記光源ユニットと反対の側へ延び、且つ、前記一対の第2接続面部における前記第1方向の端部が前記第2基部平面部の側へ延びて前記第2基部平面部における前記第3方向両側の縁部と接合されたものである
付記1に記載の照明器具。
(付記7)
前記第1基部平面部は、前記第2方向において前記第1側面部よりも前記光源ユニットから遠い側に設けられ、
前記第2基部平面部は、前記第2方向において前記第2側面部よりも前記光源ユニットから遠い側に設けられ、
前記第1天側面アームは、前記第1側面部における前記基部平面部の側の縁部から前記第1側面部に対して傾斜して延び、前記第1基部平面部における前記光源ユニットの側の縁部とつながった第1傾斜面部を有し、
前記第2天側面アームは、前記第2側面部における前記基部平面部の側の縁部から前記第2側面部に対して傾斜して延び、前記第2基部平面部における前記光源ユニットの側の縁部とつながった第2傾斜面部を有する
付記6に記載の照明器具。
(付記8)
前記一対の第1接続面部のそれぞれにおける前記光源ユニットと反対の側の外縁部は、前記第1側面部の側の内縁部に対して傾斜しており、
前記一対の第2接続面部のそれぞれにおける前記光源ユニットと反対の側の外縁部は、前記第2側面部の側の内縁部に対して傾斜している
付記1~7のいずれか一つに記載の照明器具。
(付記9)
前記光源ユニットと前記基部平面部との間に配置され、前記光源ユニットに電力を供給する直流電源装置を備えた
付記1~8のいずれか一つに記載の照明器具。
【符号の説明】
【0102】
1 照明器具、10 天面アーム、11 基部平面部、11c つなぎ部、11eb 縁部、11ef 縁部、11h 取付用穴、11sh 角穴、12 基部曲げ部、12h 連結孔、13 接続部、14 傾斜部、20 側面アーム、21 側面部、21eb 縁部、21ef 縁部、21eu 縁部、21h 固定用穴、21sh 角穴、22 側面曲げ部、22eu 端部、22euc 角部、22h 連結孔、23 傾斜面部、24 延長平面部、24ei 縁部、24h 取付用穴、30 接続面部、30B 接続面部、30F 接続面部、30ei 内縁部、30eo 外縁部、30eu 端部、41 接続部材、42 連結具、43 カバー固定具、44 固定具、50 カバー、51 レンズ部、52 カバー鍔部、52h 鍔部孔、60 光源、61 基板、62 発光素子、70 ヒートシンク、71 ベース、71h1 孔、71h2 孔、72 フィン、72L フィン、72R フィン、80 電源取付金具、81 金具平面部、82 金具側面部、83 金具補強部、90 直流電源装置、91 電源基板、91c ケースボトム、92 電源ケース、93 サイドパッキン、94 電源端板、94b 延出部、94bh 固定孔、95 口出し線、96 結線ケース、100 光源ユニット、101 側面、102 側面、200 アーム、210 天面アーム、211 基部平面部、211eb 縁部、211ef 縁部、212 基部曲げ部、310 天側面アーム、311 基部平面部、311eb 縁部、311ef 縁部、311ei 縁部、322 側面曲げ部、322eu 端部、323 傾斜面部、323L 第1傾斜面部、323R 第2傾斜面部、323eb 縁部、323ef 縁部、1000 被取付面、G 隙間、Wsh 開口幅。
図1
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図10