(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172012
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】ゲーム媒体
(51)【国際特許分類】
A63F 9/30 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089420
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000169477
【氏名又は名称】株式会社コナミアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神保 周也
(57)【要約】
【課題】プライズゲームに用いられるゲーム媒体として、趣向性の低下を抑え、種々の難易度を設定でき、レイアウトの自由度を高め、遊び方のバリエーションを増やすことができるゲーム媒体を提供する。
【解決手段】本開示の一態様は、景品の獲得を目的としてプレイされるプライズゲームに用いられるゲーム媒体Pであって、景品の外観形状を模した媒体本体50と、媒体本体50に物理的な付加要素54を付加、及び除去する付加機構52と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
景品の獲得を目的としてプレイされるプライズゲームに用いられるゲーム媒体であって、
前記景品の外観形状を模した媒体本体と、
前記媒体本体に物理的な付加要素を付加、及び除去する付加機構と、
を備えるゲーム媒体。
【請求項2】
前記付加要素は、錘を含む
請求項1に記載のゲーム媒体。
【請求項3】
前記付加要素は、重心位置が姿勢によって移動する重心可変機構を含む
請求項1に記載のゲーム媒体。
【請求項4】
前記付加要素は、
前記プライズゲームのプレイエリアに設けられた固定部材に前記媒体本体を掛止する掛止手段を含む、
請求項1に記載のゲーム媒体。
【請求項5】
前記付加要素は、
前記プライズゲームのプレイエリアにおける所定の位置に前記媒体本体を配置するための目印を含む
請求項1に記載のゲーム媒体。
【請求項6】
前記付加機構は、前記付加要素を外部から視認可能に保持する
請求項1に記載のゲーム媒体。
【請求項7】
前記媒体本体が前記景品と同じ物品である
請求項1に記載のゲーム媒体。
【請求項8】
前記プライズゲームは、
ネットワークを介してプレイされるオンライン型のゲームである、
請求項1に記載のゲーム媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゲーム媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームセンター等のアミューズメント施設、及び、ショッピングモールのゲームコーナー等に、景品を獲得することを目的としたプライズゲームをプレイヤーに行わせるゲーム装置が設置されている。
プライズゲームは、プレイヤーの行為に応じて動作する各種の動作手段を介してゲーム媒体が目的地まで移動したことを条件に、当該ゲーム媒体に対応する景品をそのプレイヤーに付与するタイプのゲームである。
特許文献1には、プライズゲームにおいて、景品そのものをゲーム媒体に利用する形態が開示されている。
また、プライズゲームにおいて、景品の代替となる一般景品をゲーム媒体に利用する形態も知られている。一般景品を利用する形態は、プレイヤーがネットワークを通じてプライズゲームをプレイ可能にするオンラインプライズゲームにおいて広く実施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ゲーム媒体が景品そのものである場合、ゲーム媒体を目的地まで移動させる難易度は、景品それ自体によって大きく左右されるため、難易度の調整幅が狭く、ゲーム提供者が種々の難易度を設定し難い、という問題がある。また、一般景品に比べて、ゲーム媒体をゲーム装置に配置する際のレイアウトの自由度が低く、遊び方のバリエーションも増やし難いという問題もある。
一方、ゲーム媒体が一般景品である場合、ゲーム媒体の見た目が景品とかけ離れているため、プレイ中に景品獲得の期待感、及び高揚感をプレイヤーが抱きにくくなり、ゲームが趣向性に欠けるものと成り易い。
【0005】
本開示は、プライズゲームに用いられるゲーム媒体として、趣向性の低下を抑え、種々の難易度を設定でき、レイアウトの自由度を高め、遊び方のバリエーションを増やすことができるゲーム媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの態様に係るゲーム媒体は、景品の獲得を目的としてプレイされるプライズゲームに用いられるゲーム媒体であって、前記景品の外観形状を模した媒体本体と、前記媒体本体に物理的な付加要素を付加、及び除去する付加機構と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の1つの態様によれば、プライズゲームに用いられるゲーム媒体として、趣向性の低下を抑え、種々の難易度を設定でき、レイアウトの自由度を高め、遊び方のバリエーションを増やすことができるゲーム媒体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の実施形態に係るオンラインゲームシステムの構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態のゲーム媒体の一例を示す図である。
【
図3】付加要素によって付加される要素と、当該要素の有無によって媒体本体に生じる物理的又は機能的な差異と、付加要素の具体例と、付加機構の具体例とのそれぞれの一例を示す図である。
【
図4】重量を媒体本体に付加する付加要素が付加されたゲーム媒体の一例を示す図である。
【
図5】ゲーム媒体の配置状態の一例を示す図である。
【
図6】付加要素の一形態に係る錘装置の一例を示す図である。
【
図7】外観形状を媒体本体に付加する付加要素が付加されたゲーム媒体の一例を示す図である。
【
図8】掛止具を媒体本体に付加する付加要素が付加されたゲーム媒体の一例を示す図である。
【
図9】ゲーム媒体の掛止状態の一例を示す図である。
【
図10】目印を媒体本体に付加する付加要素が付加されたゲーム媒体の一例を、プレイエリアへの配置態様とともに示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本開示に係る好適な形態を説明する。なお、図面において、各部の寸法および縮尺が実際と適宜に異なる場合があり、理解を容易にするために模式的に示している部分を含む場合がある。また、以下の説明において、本開示を限定する旨の特段の記載がない限り、本開示の範囲は以下の説明に記載された形態に限られない。本開示の範囲は当該形態の均等の範囲を含む。
【0010】
1.実施形態
[オンラインゲームシステム1]
図1は、本開示の実施形態に係るオンラインゲームシステム1の構成の一例を示す図である。
オンラインゲームシステム1は、複数のプライズゲーム装置2と、ゲームサーバシステム10と、インターネット等の第1ネットワークA1を通じてゲームサーバシステム10にアクセスする1以上のプレイヤー端末20と、を備え、ゲームサーバシステム10が1以上のプレイヤー端末20に対し第1ネットワークA1を介してゲームサービスを提供するシステムである。本実施形態において、このゲームサービスは、第1ネットワークA1を介してプレイされるオンライン型のプライズゲームである。係るプライズゲームは、「オンラインプライズゲーム」とも称される。
プライズゲーム装置2、ゲームサーバシステム10、プレイヤー端末20、及び第1ネットワークA1は、それぞれ本開示における「ゲーム装置」、「サーバシステム」、「プレイヤー端末」、「ネットワーク」の一例である。
【0011】
[プライズゲーム装置2]
プライズゲーム装置2は、それぞれ、所定のプレイ料金の支払いと引き換えに、そのプレイ料金に対応した範囲でユーザにゲームをプレイさせる商業用、又は業務用のゲーム装置である。この種のゲーム装置は「アーケードゲーム機」とも呼ばれる。プライズゲーム装置2は、多数のユーザであるプレイヤーBにゲームを繰り返しプレイさせて収益を上げることを主たる目的として施設に設置される。また、プライズゲーム装置2は、景品の獲得を目的にプレイされるプライズゲームを提供するゲーム装置でもあり、プライズゲームは「景品獲得ゲーム」とも呼ばれる。プライズゲーム装置2は、プレイヤーBの行為に応じて動作する適宜の動作装置2Aと、ゲームにおける目的地2Bと、ゲーム媒体Pが配置されるプレイエリア2Cと、を備える。プライズゲームは、動作装置2Aの動作によってゲーム媒体Pが目的地2Bまで移動した場合に、景品がそのプレイヤーBに付与されるタイプのゲームである。プライズゲーム装置2が提供するプライズゲームの種類は適宜であり、例えばクレーンゲーム、及びプッシャーゲームなどでもよい。
【0012】
本実施形態において、ゲーム媒体Pには、景品とは別の物品であって、当該景品の獲得権を生じさせる物品が用いられる。このゲーム媒体Pの詳細については後述する。
【0013】
複数のプライズゲーム装置2は、それぞれ、適宜の施設に設置される。また、複数のプライズゲーム装置2は、それぞれ、第1ネットワークA1、又は、LAN(Local Area Network)などの第2ネットワークA2(図示例では第2ネットワークA2)を介してゲームサーバシステム10と通信し、当該ゲームサーバシステム10の指示にしたがって動作装置2Aが動作する。当該指示は、プレイヤー端末20に対するプレイヤーBの操作に基づいて生成されており、動作装置2Aが当該指示にしたがって動作することにより、プレイヤーBが動作装置2Aを遠隔操作可能になる。
なお、複数のプライズゲーム装置2が設置される施設は、ゲームサーバシステム10が設置される施設と同じであってもよいし、別であってもよい。
【0014】
本実施形態のオンラインゲームシステム1において、プレイヤーBのプレイ(動作装置2Aを動作させる行為)によってゲーム媒体Pが目的地2Bまで移動した場合、プライズゲーム装置2における、そのプレイヤーBのゲームが終了し、そのプレイヤーBに景品が付与される。また、この場合、例えば、施設のスタッフなどがプライズゲーム装置2を一時的にプレイヤー端末20からゲームがプレイ不可能な状態とし、ゲーム媒体Pを目的地2B以外の場所に移動させ、その後、プレイヤー端末20からゲームがプレイ可能な状態とする。ゲームをプレイ可能、及び不可能とする手法には公知又は周知の適宜の手法が用いられる。
また、ゲーム媒体Pが目的地2Bに移動しない限り、或いは、スタッフが何らかの理由によってゲーム媒体Pを移動しない限り、直前に行われたプレイの状態(ゲーム媒体Pの位置、及び姿勢)が維持される。
【0015】
[ゲームサーバシステム10]
ゲームサーバシステム10は、ゲームサーバ100を備える。
ゲームサーバ100は、プレイヤーBがプレイヤー端末20から第1ネットワークA1を介してプライズゲーム装置2をプレイ可能にするゲーム制御を実行するコンピュータの一例である。
ゲーム制御は、プレイヤーBがプレイヤー端末20から第1ネットワークA1を介してプライズゲーム装置2をプレイ可能にするために、ゲーム状態送信機能と、遠隔操作機能と、を実現する制御である。
ゲーム状態送信機能は、プライズゲーム装置2をプレイ中のプレイヤーBに対して、そのプライズゲーム装置2の状態を、プレイヤー端末20を通じて提供する機能である。本実施形態において、「プライズゲーム装置2の状態」は、ゲーム媒体Pの位置、及び姿勢を少なくとも含み、当該状態はプライズゲーム装置2の撮影像によって提供される。すなわち、複数のプライズゲーム装置2のそれぞれには、その状態を取得するための撮像装置3が設けられており、ゲームサーバ100が各撮像装置3から撮影像を取得し、プレイヤー端末20に、プレイ対象のプライズゲーム装置2の撮影像を送信する。プレイヤー端末20が撮影像を後述の表示装置202に表示することにより、プライズゲーム装置2の状態がプレイヤーBに提供される。なお、ゲームサーバ100は各プライズゲーム装置2を介して撮像装置3から撮影像を取得してもよいし、各撮像装置3から直接撮影像を取得してもよい。
【0016】
遠隔操作機能は、プレイヤーBによるプライズゲーム装置2の遠隔操作を実現する機能である。具体的には、ゲームサーバ100は、プレイヤーBがプレイヤー端末20に入力した操作を第1ネットワークA1を介して取得し、当該操作に応じて動作装置2Aを動作させる指令を第2ネットワークA2を介してプライズゲーム装置2に入力する。プライズゲーム装置2が当該指令に基づいて動作装置2Aを動作させることにより、遠隔操作機能が実現される。
【0017】
[プレイヤー端末20]
プレイヤー端末20は、ゲームサービスを利用するプレイヤーBが使用する機器であり、例えば、スマートフォン、可搬型のパーソナルコンピュータ、及び据置型のパーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイスなどである。
プレイヤー端末20は、各種情報を表示する表示装置202と、プレイヤーBの操作が入力される入力装置204と、を備える。
【0018】
プレイヤーBがプライズゲーム装置2をプレイする際、そのプライズゲーム装置2の撮影像が表示装置202に表示される。プレイヤーBは、撮影像を通じてプライズゲーム装置2におけるゲーム媒体Pの位置、及び姿勢、並びに、動作装置2Aの位置、及び姿勢などを確認しながら、動作装置2Aを動かすための操作を入力装置204に入力する。この入力は、ゲームサーバ100を介してプライズゲーム装置2に送信され、プライズゲーム装置2が、この入力に応じて動作装置2Aを動作させることにより、ゲームのプレイが行われる。
【0019】
[ゲーム媒体P]
図2は、本実施形態のゲーム媒体Pの一例を示す図である。なお、同図には、付加機構52、及び付加要素54を概念的に示されている。
ゲーム媒体Pは、景品それ自体とは相違する点を有した物品であり、媒体本体50と、1以上の付加機構52とを有する。本実施形態において、付加機構52の数は複数である。
媒体本体50は、景品を模した外観形状を少なくとも有する物品である。媒体本体50は、景品と同一の物品でもよい。また、媒体本体50は、景品との間で外観形状以外の違いを有する物品であってもよい。この違いは、例えば、素材、内部構造、及び色彩の1以上であってもよい。媒体本体50の大きさは、景品と同一でもよいし、多少の差異を有してもよい。
図2の例において、媒体本体50は、景品の一例であるクマのぬいぐるみの外観形状、及び色彩を模した物品である。この場合において、媒体本体50は、景品それ自体でもよいし、素材、内部構造、及び大きさの少なくとも1つが景品と異なる物品でもよい。
【0020】
なお、景品はぬいぐるみ以外でもよい。すなわち、景品は任意の物品であり、例えば、アクリルスタンド、アクリルキーホルダー、フィギュア、玩具、及び食品などでもよい。
【0021】
ゲーム媒体Pの媒体本体50が景品を模した外観形状を有することにより、景品と異なる外観形状を有した、いわゆる一般景品がゲーム媒体Pに用いられる場合に比べ、ゲームにおける趣向性の低下が抑えられる。これに加え、媒体本体50の素材、内部構造、及び大きさ等を適宜に変更することにより、ゲーム媒体Pの重さや大きさを、プライズゲーム装置2に適宜に合わせることができる。
【0022】
付加機構52は、媒体本体50に物理的な付加要素54を付加、及び除去する機構であり、付加要素54を媒体本体50に着脱自在に取り付けるための取付具を含む。付加要素54は、その有無によって媒体本体50に物理的又は機能的な差異を生じさせるものである。なお、視覚的な差異のみを生じさせる例えば着色などは付加要素54には該当しない。
【0023】
ゲーム媒体Pが1以上の付加機構52を備えることにより、物理的な付加要素54を媒体本体50に簡単に付加できる。また、付加要素54を付加する付加機構52を適宜に選ぶことにより、付加要素54によって付加される物理的又は機能的な要素を調整できる。この調整を通じて、ゲーム媒体Pを獲得し易くする等とった、ゲームについての種々の難易度を設定したり、ゲーム媒体Pの姿勢、及びレイアウト、並びに、獲得の仕方(すなわち、ゲームの遊び方)のバリエーションを増やしたりできる。
【0024】
図3は、付加要素54によって付加される要素と、当該要素の有無によって媒体本体50に生じる物理的又は機能的な差異と、付加要素54の具体例とのそれぞれの一例を示す図である。
同図に示すように、付加要素54によって付加される要素の例には、重量、外観形状、掛止手段、及び目印などが挙げられる。以下、これらの例について詳述する。なお、本開示において、付加要素54によって付加される要素は、
図3に示す例以外でもよい。
【0025】
[付加される要素:重量]
図4は重量を媒体本体50に付加する付加要素54が付加されたゲーム媒体Pの一例を示す図である。
図5はゲーム媒体Pの配置状態の一例を示す図である。
付加要素54が媒体本体50に重量を付加する場合、前掲
図3に示すように、付加要素54の有無によってゲーム媒体Pに重量バランスの差異が生じる。すなわち、プレイヤーBが動作装置2Aによってゲーム媒体Pを移動させる際の「移動し易さ」も付加要素54の有無によって変わる。例えば、
図4に示されるように、媒体本体50であるぬいぐるみにおいて、その頭部が比較的大きく、かつ重い場合には、足部に設けられた付加機構52に付加要素54を付加する。これにより、全体の重量バランスが改善され、動作装置2Aによるゲーム媒体Pの移動が比較的容易となる。
したがって、例えばスタッフが、付加機構52に付加要素54を付加することにより、ゲーム媒体Pを目的地2Bに移動させる難易度を簡単に変えることができる。さらに、スタッフは、複数の付加機構52が設けられている場合、それらの付加機構(52)の中から付加要素54を付加する箇所を適宜に選択することにより、種々の難易度を容易に設定できる。
また、ゲーム媒体Pの重量バランスの変更により、ゲーム媒体Pが安定する姿勢も調整できる。したがって、スタッフは、1以上の付加要素54の付加によって、所望の難易度や見栄えなどに応じた姿勢でゲーム媒体Pをプライズゲーム装置2のプレイエリア2Cに配置できる。例えば、
図5に示すように、一部がプレイエリア2Cから目的地2Bに浸入した姿勢で安定するように付加要素54を複数の付加機構52の中の1以上に付加することにより、ゲーム媒体Pが目的地2Bまであと僅かで移動する直前の状態とすることもできる。
【0026】
ここで、重量を付加する付加要素54の代表的な例は錘である。また、付加機構52が備える取付具は限定されないが、例えば、錘を収納するポケット、及び、錘を係止、結合又は連結する器具などである。係る器具には、フック、リング、螺子、面ファスナー、磁石、ボタン、及びスナップボダンなどが挙げられる。
図4には、付加要素54が錘であり、付加機構52が備える取付具がポケットである場合が示されている。
なお、複数の付加機構52が設けられている場合、それぞれの付加機構52が付加要素54の付加のために備える構造物が全て同じでなくてもよい。また、複数の付加機構52が設けられている場合、それぞれの付加機構52に付加される付加要素54は互いに重さが異なってもよい。1つの付加機構52に複数の付加要素54が付加されてもよい。
【0027】
本実施形態において、媒体本体50における複数の付加機構52のそれぞれの取付位置は適宜である。例えば、媒体本体50の質量分布や外形、付加機構52同士の配置間隔といった適宜の要素に基づいて取付位置が決定されてもよい。また、動作装置2Aが作用する大凡の箇所が媒体本体50に見積もられる場合、複数の付加機構52のそれぞれの取付位置は、その箇所に動作装置2Aが作用すると仮定したときの当該媒体本体50の移動のし易さを互いに異ならせる位置でもよい。
【0028】
また、本実施形態において、付加機構52は媒体本体50の外部に露出した状態で設けられる。さらに、付加機構52は錘の有無を外部から視認可能に保持する。具体的には、
図4に示すように、付加機構52がポケットである場合、透明な部位154を含み、その部位154から内部の錘の有無を視認可能に成されている。なお、付加機構52が錘を係止可能なフック、及び面ファスナー等の係止具である場合には、付加機構52は錘を媒体本体50の外部に露出した状態で保持する。
係る構成によれば、プレイヤーBが錘の存在を把握可能になるため、プレイヤーBは錘の有無を考慮して難易度を類推し、ゲームのプレイを楽しむことができる。なお、付加機構52が媒体本体50の内部に設けられ、又は、付加機構52が錘の有無を外部から視認不能な形態で保持してもよい。この場合、ゲーム媒体Pのどの部分に錘が存在するかを予測しながらゲームをプレイする楽しみ方をプレイヤーBに提供できる。
【0029】
図6は、重量を付加する付加要素54の一形態に係る錘装置の一例を示す図である。
図6に示す付加要素54は、その姿勢に応じて重心位置が移動する重心可変機構60を含む錘装置である。具体的には、重心可変機構60は、筒体62と、筒体62に封入され、筒体62の内部を自重によって移動する、例えば球状の質点64とを備え、筒体62における質点64の位置によって重心位置が可変する。
係る付加要素54が付加機構52によって付加されることにより、プレイ中におけるゲーム媒体Pの姿勢の変化に応じて、付加要素54の重心位置が変わり、ゲーム媒体Pの重量バランスを動的に変化させることができる。この結果、ゲーム媒体Pの動きについての意外性、及び、予測困難性が付加されるため、ゲームの趣向性が高められる。
なお、筒体62の本数は複数本でもよい。この場合において、各筒体62が独立し、かつ各筒体62の中に質点64が封入されてもよいし、1以上の筒体62が互いに連通し、互いに連通した筒体62の間を質点64が移動してもよい。
また、筒体62は、その全体、又は一部に、質点64を外部から視認可能にする透明部を含んでもよい。この構成によれば、プレイヤーBは、質点64の移動を意識しながらゲームのプレイを楽しむことができる。
【0030】
[付加される要素:外観形状]
図7は、外観形状を媒体本体50に付加する付加要素54が付加されたゲーム媒体Pの一例を示す図である。
付加要素54が媒体本体50に外観形状を付加する場合、前掲
図3に示すように、付加要素54の有無によってゲーム媒体Pの全体の外観形状に差異が生じる。例えば、動作装置2Aがゲーム媒体Pを把持しながら移動する装置である場合、すなわちプライズゲームの種類がクレーンゲームである場合、ゲーム媒体Pの全体の外観形状が変わることにより、ゲーム媒体Pを把持する際の「把持のし易さ」も変わる。この場合には、付加要素54の有無によってゲームの難易度も変わることとなる。
【0031】
外観形状を付加する付加要素54の例には次の2つが挙げられる。
第1例は、動作装置2Aによって把持可能な新たなポイントを媒体本体50との間に形成する物品、又は、それ自身の外観形状に把持可能なポイントを含む物品である。例えば、
図7に示すように、媒体本体50、及び付加要素54はいずれも球体である場合には、媒体本体50と付加要素54との付加機構52による結合箇所Aが「動作装置2Aによって把持可能な新たなポイント」に相当する。これにより、
図7の第1例のように、媒体本体50の外観形状が例えば球状であるために動作装置2Aによる媒体本体50の把持が比較的難しい場合でも、付加要素54の付加によって結合箇所Aが形成されるため、ゲーム媒体Pの把持が容易になる。なお、この場合において、付加要素54の重さは適宜である。すなわち、付加要素54の重さは、ゲーム媒体Pの重量バランスを変えるほどに重くてもよく、ゲーム媒体Pの重量バランスを変えない程度に軽くてもよい。
【0032】
第2例は、付加要素54は、媒体本体50の台座となる外観形状、及び重さを有した物品である。プライズゲーム装置2の中に配置する際のゲーム媒体Pの姿勢を、付加要素54である台座によって固定できる。また、第2例のように、媒体本体50の外観形状が例えば球状である場合、付加要素54が無い状態の媒体本体50は動作装置2Aが作用した際に転がり易いため、把持し易い位置から把持し難い位置に転がって移動したり、把持し易い姿勢から把持し難い姿勢になったりする可能性がある。これに対して、媒体本体50に付加要素54が付加されることで、ゲーム媒体Pは動作装置2Aが作用しても転がり難くなるため、把持し易い位置、及び姿勢が維持され易くなる。
【0033】
なお、外観形状を付加する付加要素54について、素材、内部構造、及び色彩については限定されない。
【0034】
また、付加機構52が備える取付具は付加要素54を媒体本体50に係止、連結、及び結合などする器具である。係る器具は限定されないが、例えば、フック、リング、螺子、面ファスナー、磁石、ボタン、及びスナップボダンなどである。
図7には、付加機構52が備える取付具が螺子である場合を示す。なお、複数の付加要素54のそれぞれの構造物が全て同じでなくてもよい。また、媒体本体50における複数の付加機構52の設置位置は適宜である。
【0035】
[付加される要素:掛止手段]
図8は、掛止手段を媒体本体50に付加する付加要素54が付加されたゲーム媒体Pの一例を示す図である。
図9はゲーム媒体Pの掛止状態の一例を示す図である。
掛止機能が付加要素54によって媒体本体50に付加されることにより、
図8に示される通り、プライズゲーム装置2の中の固定部材Cにゲーム媒体Pを掛止させた状態で配置できる。また、複数の付加機構52の中から付加要素54を付加する機構を適宜に選択することにより、例えば
図9に示すように、横向きの姿勢などの適宜の姿勢でゲーム媒体Pを固定部材Cに掛止させた状態で配置できる。したがって、ゲーム媒体Pの配置形態についての自由度が高められ、ゲームの趣向性を向上させることができる。
ここで、掛止機能を付加する付加要素54の具体例には、フック、及びリング等が挙げられる。また、付加機構52が備える取付具は、付加要素54を媒体本体50に係止、連結、及び結合などする器具である。係る器具は限定されないが、例えば、フック、リング、螺子、面ファスナー、磁石、ボタン、及びスナップボダンなどである。
図8、及び
図9には、付加要素54がフックであり、付加機構52が備える構造物がリングである場合を示す。
【0036】
なお、固定部材Cは、プライズゲーム装置2の中において、景品のディスプレイのためのエリアに設けられてもよい。係る固定部材Cにゲーム媒体Pを掛止させることにより、ゲーム媒体Pを景品サンプル、及び装飾品などとして用いることができる。
【0037】
[付加される要素:目印]
図10は、目印54Mを媒体本体50に付加する付加要素54が付加されたゲーム媒体Pの一例を、プレイエリア2Cへの配置態様とともに示す図である。
目印54Mが付加要素54によって媒体本体50に付加されることにより、プレイエリア2Cにおける所定の位置にゲーム媒体Pを配置できる。具体的には、
図10に示される通り、複数の付加機構52の1以上には、目印54Mを表示する付加要素54が付加されている。一方、プレイエリア2Cには、その付加要素54の目印54Mの配置位置を示す標識2CMが設けられている。したがって、スタッフがゲーム媒体Pの目印54Mをプレイエリア2Cの標識2CMの位置に合わせてゲーム媒体Pを配置することにより、毎回、予め決まった位置にゲーム媒体Pを配置できる。
【0038】
また、2以上の標識2CMがプレイエリア2Cに設けられ、各標識2CMに1対1に対応する目印54Mを表示する2以上の付加要素54が複数の付加機構52に付加されることにより、ゲーム媒体Pを配置する際の姿勢も規定される。これにより、ゲーム媒体Pを毎回、決まった姿勢で決まった位置に配置できる。
【0039】
ここで、目印54Mを付加する付加要素54の具体例には、当該目印が表示されたプレート、紙片、及び布片等が挙げられる。また、付加機構52が備える取付具は、付加要素54を媒体本体50に係止、連結、及び結合などする器具である。係る器具は限定されないが、例えば、フック、リング、螺子、面ファスナー、磁石、ボタン、及びスナップボダンなどである。
図10には、付加要素54が布片であり、付加機構52が備える構造物が面ファスナーである場合を示す。
【0040】
以上説明したように、本実施形態のゲーム媒体Pは、景品の獲得を目的としてプレイされるプライズゲームに用いられる媒体であって、景品の外観形状を模した媒体本体50と、この媒体本体50に物理的な付加要素54を付加、及び除去する付加機構52と、を備える。
この構成によれば、媒体本体50が景品の外観形状を模しているため、趣向性の低下が抑えられる。また、付加機構52に付加要素54を適宜に付加、及び除去することにより、種々の難易度を容易に設定できる。また、ゲーム媒体Pの配置におけるレイアウトの自由度を高め、遊び方のバリエーションを増やすことができる。
【0041】
本実施形態のゲーム媒体Pにおいて、付加要素54は錘を含む。
この構成によれば、付加要素54の付加によりゲーム媒体Pの重量バランスを変えることができ、また重量バランスの変更により、種々の難易度を設定できる。
また、媒体本体50が所望の姿勢を維持するように重量バランスを調整することもできる。したがって、媒体本体50の姿勢を付加要素54の付加によって調整することができ、当該姿勢の調整により難易度を設定することもできる。また、ゲーム媒体Pを景品ディスプレイ用の物品として用いる際に、ディスプレイの用途に合わせた姿勢でゲーム媒体Pを配置できる。
【0042】
本実施形態のゲーム媒体Pにおいて、付加要素54は、重心位置が姿勢によって移動する重心可変機構60を含む。
この構成によれば、プレイ中に動作装置2Aで移動される際のゲーム媒体Pの姿勢に応じて付加要素54の重心位置が変わることで当該ゲーム媒体Pの重量バランスが動的に変化し、動作装置2Aによって移動されるゲーム媒体Pの姿勢に変化を生じさせる。これにより、ゲーム媒体Pの動きの意外性、及び、予測困難性が生じさせることができ、ゲームの趣向性が高められる。
【0043】
本実施形態のゲーム媒体Pにおいて、付加要素54は、プライズゲームのプレイエリア2Cに設けられた固定部材Cに媒体本体50を掛止する掛止手段を含む。
この構成によれば、固定部材Cに引っ掛けた状態でプレイエリア2Cにゲーム媒体Pを配置することができ、ゲーム媒体Pの配置におけるレイアウトの自由度を高め、遊び方のバリエーションを更に増やすことができる。
【0044】
本実施形態のゲーム媒体Pにおいて、付加要素54は、プライズゲームのプレイエリア2Cにおける所定の位置に媒体本体50を配置するための目印54Mを含む。
この構成によれば、スタッフは、目印54Mを頼りに、簡単に、プレイエリア2Cの所定の位置にゲーム媒体Pを配置できる。
【0045】
本実施形態のゲーム媒体Pにおいて、付加機構52は、付加要素54を外部から視認可能に保持する。
この構成によれば、プレイヤーBは、付加要素54が媒体本体50に付加されていること、及び、付加要素54が付加されている位置を目視により把握できる。したがって、プレイヤーBは付加要素54の有無を考慮しながらゲームを楽しむことができる。
【0046】
本実施形態のゲーム媒体Pにおいて、媒体本体50が景品と同じ物品である。
この構成によれば、景品とは異なる外観形状の一般景品がゲーム媒体Pに用いられる場合に比べ、趣向性を高めることができる。
【0047】
本実施形態のゲーム媒体Pにおいて、プライズゲームは、第1ネットワークA1を介してプレイされるオンライン型のゲームである。
この構成によれば、オンライン型のプライズゲームにおいても、趣向性の低下が抑えられ、また、種々の難易度を容易に設定でき、レイアウトの自由度を高め、遊び方のバリエーションを増やすことができる。
【0048】
2.変形例
以上に例示した実施形態に付加される変形の形態を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の形態を、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合してもよい。
【0049】
(1)ゲーム媒体Pは、付加要素54によって、それぞれが互いに異なる物理的又は機能的な要素が付加されてもよい。例えば、前掲
図3に示す「付加される要素」のうちの2以上の要素が付加要素54によって付加されもよい。
【0050】
(2)1つの付加要素54は、互いに異なる物理的又は機能的な複数の要素を媒体本体50に付加するものでもよい。例えば、1つの付加要素54が、前掲
図3に示す「付加される要素」のうちの2以上の要素を媒体本体50に付加してもよい。
【0051】
(3)ゲーム媒体Pが用いられるプライズゲームは、オンライン型のゲームでなくてもよい。すなわち、アミューズメント施設、及び、ショッピングモールのゲームコーナー等に設置されたプライズゲーム装置でゲーム媒体Pが用いられてもよい。
【0052】
[付記]
以上の記載から、本開示について、以下に付記された態様が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、各付記の態様に図面の符号を便宜的に括弧書で併記する。しかしながら、本開示に係る態様が図示の具体的な形態に限定されるものではない。
【0053】
[附記1]
景品の獲得を目的としてプレイされるプライズゲームに用いられるゲーム媒体(P)であって、
前記景品の外観形状を模した媒体本体(50)と、
前記媒体本体(50)に物理的な付加要素(54)を付加、及び除去する付加機構(52)と、
を備えるゲーム媒体(P)。
【0054】
附記1によれば、媒体本体(P)が景品の外観形状を模しているため、趣向性の低下が抑えられる。また、付加機構(52)に付加要素(54)を適宜に付加、及び除去することにより、種々の難易度を容易に設定できる。また、レイアウトの自由度を高め、遊び方のバリエーションを増やすことができる。
【0055】
「景品」は任意の物品であり、例えば、玩具、日用品、雑貨、食品、及び電子機器などである。より具体的な例として、「景品」は、ぬいぐるみ、アクリルスタンド、アクリルキーホルダー、フィギュアなどである。
「プライズゲーム」は、オンライン型、及び非オンライン型のゲームのどちらでもよい。また、「プライズゲーム」の種類は任意であり、例えば、クレーンゲーム、及びプッシャーゲームを含む。
「媒体本体」は、景品と同じ物品でもよいし、外観形状以外に景品との間に違いを有する物品でもよい。
「付加要素」は、その有無によって媒体本体に、1以上の物理的又は機能的な差異を生じさせるものであり、具体的な形態は限定されない。
【0056】
[附記2]
前記付加要素(54)は、錘を含む
附記1に記載のゲーム媒体(P)。
【0057】
附記2によれば、付加要素(54)の付加によりゲーム媒体(P)の重量バランスを変えることができる。重量バランスの変更により、種々の難易度を設定できる。
また、媒体本体(P)が所望の姿勢を維持するように重量バランスを調整することもでき、当該姿勢の調整により難易度を設定することもできる。
また、景品のディスプレイ用の物品としてゲーム媒体(P)を用いる際に、ディスプレイの用途に応じた姿勢で配置することもできる。
【0058】
[附記3]
前記付加要素(54)は、重心位置が姿勢によって移動する重心可変機構(60)を含む
附記1又は2に記載のゲーム媒体(P)。
【0059】
附記3によれば、ゲーム媒体(P)の姿勢に応じて付加要素(54)の重心位置が変わるため、ゲームのプレイ中にゲーム媒体(P)の重量バランスを動的に変えることができる。この結果、プレイヤーは、ゲーム媒体(P)の動きについての意外性、及び、予測困難性を楽しむことができ、ゲームの趣向性が高められる。
【0060】
「重心可変機構」は、具体的な機構の形態は限定されない。例えば、「重心可変機構」は、自重によって移動する質点を備えた機構でもよい。
【0061】
[附記4]
前記付加要素(54)は、
前記プライズゲームのプレイエリア(2C)に設けられた固定部材(C)に前記媒体本体(50)を掛止する掛止手段を含む、
附記1から3のいずれかに記載のゲーム媒体(P)。
【0062】
附記4によれば、固定部材(C)に引っ掛けた状態でプレイエリア(2C)にゲーム媒体(P)を配置することができ、ゲーム媒体(P)を配置する際のレイアウトの自由度をより高め、遊び方のバリエーションを、より増やすことができる。
【0063】
「掛止手段」は、その具体的な形態は任意である。例えば、「掛止手段」は、フック、及びリングなどでもよい。
【0064】
[附記5]
前記付加要素(54)は、
前記プライズゲームのプレイエリア(2C)における所定の位置に前記媒体本体(50)を配置するための目印(54M)を含む
附記1から4のいずれかに記載のゲーム媒体(P)。
【0065】
附記5によれば、スタッフは、目印(54M)を頼りに、簡単に、プレイエリア(2C)の所定の位置にゲーム媒体(P)を配置できる。
【0066】
[附記6]
前記付加機構(52)は、前記付加要素(54)を外部から視認可能に保持する
附記1から5のいずれかに記載のゲーム媒体(P)。
【0067】
附記6によれば、プレイヤーは、付加要素(54)が付加されていること、及び、付加要素(54)が付加されている位置を目視により把握でき、また、付加要素(54)の有無を考慮しながらゲームのプレイを楽しむことができる。
【0068】
「保持」のための具体的な手段は任意である。例えば、「保持」のための具体的な手段は付加要素を収納するポケット、及び、付加要素を係止、結合又は連結する器具でもよい。係る器具の具体例には、フック、リング、螺子、面ファスナー、磁石、ボタン、及びスナップボダンなどが挙げられる。
【0069】
[附記7]
前記媒体本体(50)が前記景品と同じ物品である
附記1から6のいずれかに記載のゲーム媒体(P)。
【0070】
附記7によれば、景品とは異なる外観形状の一般景品がゲーム媒体(P)に用いられる場合に比べ、趣向性を高めることができる。
【0071】
[附記8]
前記プライズゲームは、
ネットワーク(A1)を介してプレイされるオンライン型のゲームである、
附記1から7のいずれかに記載のゲーム媒体(P)。
【0072】
附記8によれば、オンライン型のプライズゲームにおいても、趣向性の低下が抑えられ、また、種々の難易度を容易に設定でき、レイアウトの自由度を高め、遊び方のバリエーションを増やすことができる。
【符号の説明】
【0073】
1…オンラインゲームシステム、2…プライズゲーム装置、2A…動作装置、2B…目的地、2C…プレイエリア、2CM…標識、50…媒体本体、52…付加機構、54…付加要素、54M…目印、60…重心可変機構、62…筒体、64…質点、100…ゲームサーバ、A1…第1ネットワーク、B…プレイヤー、C…固定部材、P…ゲーム媒体。