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特開2024-172137情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172137
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241205BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089671
(22)【出願日】2023-05-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-04-09
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】海老澤 朝美
(72)【発明者】
【氏名】桑原 理宏
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC18
5L050CC18
(57)【要約】
【課題】有益な情報を提供することができる情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報提供装置は、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する天候情報取得部と、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得するカップ位置取得部と、天候情報取得部が取得した天候情報と、カップ位置取得部が取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定するラウンド時間推定部と、ラウンド時間推定部が推定したラウンド時間を提供する情報提供部と、を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する天候情報取得部と、
ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得するカップ位置取得部と、
前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定するラウンド時間推定部と、
前記ラウンド時間推定部が推定したラウンド時間を提供する情報提供部と、
を備える、
情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
ゴルフ場におけるラウンド日の予約情報を取得する予約情報取得部を備え、
前記ラウンド時間推定部は、前記予約情報取得部が取得した予約情報に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する、
情報提供装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報提供装置において、
ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を確定させるカップ位置確定部と、
前記カップ位置確定部が確定したカップ位置をラウンド日に対応するように登録するカップ位置登録部と、
を備え、
前記カップ位置取得部は、前記カップ位置登録部が登録した結果に基づいて、ラウンド日よりも前の規定日内に対応するカップ位置を基準として所定距離以上離れた領域から、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得する、
情報提供装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の情報提供装置において、
ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択する推薦カップ位置選択部を備え、
前記推薦カップ位置選択部は、前記天候情報取得部が取得した天候情報に基づいて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択し、
前記カップ位置取得部は、前記推薦カップ位置選択部が選択した推薦カップ位置を取得する、
情報提供装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報提供装置において、
ゴルフ場の管理者の操作に応じて、基準ラウンド時間を設定する基準時間設定部を備え、
前記推薦カップ位置選択部は、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記基準時間設定部が設定した基準ラウンド時間とに基づいて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択する、
情報提供装置。
【請求項6】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の情報提供装置において、
ゴルフ場の管理者の操作に応じて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を記憶部に設定するカップ位置設定部を備え、
前記カップ位置取得部は、前記カップ位置設定部が設定したカップ位置を取得する、
情報提供装置。
【請求項7】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の情報提供装置において、
ゴルフ場におけるラウンド日の予約情報を取得する予約情報取得部と、
過去の予約情報と、過去の天候情報と、過去のカップ位置と、過去のラウンド時間とを含むラウンド履歴を記憶するラウンド履歴記憶部と、
を備え、
前記ラウンド時間推定部は、前記ラウンド履歴記憶部が記憶したラウンド履歴と、前記予約情報取得部が取得した予約情報と、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する、
情報提供装置。
【請求項8】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の情報提供装置において、
ゴルフ場の各ホールにおけるカップ位置に対応する難易度情報を取得する難易度情報取得部を備え、
前記ラウンド時間推定部は、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置に対応し、かつ、前記難易度情報取得部が取得した難易度情報とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する、
情報提供装置。
【請求項9】
ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する天候情報取得部と、
ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得するカップ位置取得部と、
前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定するラウンド時間推定部と、
前記ラウンド時間推定部が推定したラウンド時間を提供する情報提供部と、
を備える、
情報提供システム。
【請求項10】
1又は複数のコンピュータが、
ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得することと、
ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得することと、
取得した天候情報と、取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定することと、
推定したラウンド時間を提供することと、
を実行する、
情報提供方法。
【請求項11】
1又は複数のコンピュータに、
ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得することと、
ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得することと、
取得した天候情報と、取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定することと、
推定したラウンド時間を提供することと、
を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ゴルフ場の各ホールにそれぞれ設置されるカップ位置は、グリーンの芝生が局所的に痛むことを抑制するために、日々変更される。従来から、例えば、特許文献1に示すように、ゴルフ場において全ホールをラウンドするラウンド時間をカップ位置に基づいて推定する情報提供システムが開示されている。これにより、推定されたラウンド時間がゴルフ場の管理者に提供されることにより、カップ位置の調整を容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-117570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような情報提供システムでは、ラウンド順序、ラウンド人数及びカップ位置に基づいてラウンド時間が推定されたが、別の要素に基づいてラウンド時間を推定することにより、有益な情報を提供することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する情報提供装置は、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する天候情報取得部と、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得するカップ位置取得部と、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定するラウンド時間推定部と、前記ラウンド時間推定部が推定したラウンド時間を提供する情報提供部と、を備える。
【0006】
上記課題を解決する情報提供システムは、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する天候情報取得部と、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得するカップ位置取得部と、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定するラウンド時間推定部と、前記ラウンド時間推定部が推定したラウンド時間を提供する情報提供部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決する情報提供方法は、1又は複数のコンピュータが、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得することと、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得することと、取得した天候情報と、取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定することと、推定したラウンド時間を提供することと、を実行する。
【0008】
上記課題を解決するプログラムは、1又は複数のコンピュータに、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得することと、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得することと、取得した天候情報と、取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定することと、推定したラウンド時間を提供することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、有益な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1実施形態の情報提供システムの全体構成を示す図である。
図2図2は、第1実施形態の端末装置の電気的構成を示す図である。
図3図3は、第1実施形態の情報提供装置の電気的構成を示す図である。
図4図4は、第1実施形態のラウンド履歴を示す図である。
図5図5は、第1実施形態のグリーン領域を示す図である。
図6図6は、第1実施形態の設定制御処理を示すフローチャートである。
図7図7は、第1実施形態のプレイ履歴制御処理を示すフローチャートである。
図8図8は、第1実施形態のカップ位置決定処理を示すフローチャートである。
図9図9は、第1実施形態のカップ位置決定処理を示すフローチャートである。
図10図10は、第1実施形態の端末表示部における表示画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びプログラムの一実施形態を説明する。
【0012】
<情報提供システム10の構成>
図1に示すように、情報提供システム10は、情報を提供するシステムである。特に、情報提供システム10は、ゴルフ場におけるカップ位置に関する情報を提供するシステムである。
【0013】
カップ位置は、カップが設けられる位置である。カップは、ゴルフ場の各ホールにおいてグリーンに設けられる。ゴルフは、各ホールにおいてティーグラウンドからグリーンに設けられたカップにボールを入れる打数を競うスポーツである。このため、カップ位置は、ゴルフにおいてラウンドの難易度に影響を与える一つの要素であり、ゴルフにおいて成績の優劣を左右する重要な情報である。
【0014】
また、ゴルフは、カップ位置以外にも、ラウンド日の天候によってラウンドの状況が変化する。具体的な一例をあげると、ラウンド日の天候が雨又は雪であるときには、ラウンド日の天候が晴れ又はくもりであるときと比較して、コースコンディションが変化し、ボールの軌道に大きな影響が出てしまう。また、ゴルフクラブが湿ってしまうと、ゴルフクラブのグリップ状況が変化してしまう。また、ラウンド日の天候が強風であるときには、ラウンド日の天候が強風ではないときと比較して、ショットしたボールの軌道に大きな影響が出てしまう。このため、天候情報は、ゴルフにおいてラウンドの難易度に影響を与える一つの要素であり、ゴルフにおいて成績の優劣を左右する重要な情報である。
【0015】
情報提供システム10は、情報提供装置11を備える。情報提供装置11は、情報を提供するサーバである。情報提供システム10は、1又は複数の端末装置12を備えてもよい。具体的な一例として、情報提供システム10は、第1端末装置12Aと、第2端末装置12Bと、第3端末装置12Cと、を備えてもよい。
【0016】
第1端末装置12Aは、ゴルフ場を管理する管理者により用いられる管理用の装置であってもよい。第2端末装置12Bは、ゴルフ場のカートに搭載される装置であってもよい。第3端末装置12Cは、カップを設ける作業者により用いられる装置であってもよい。複数の端末装置12は、ゴルファーであるユーザにより用いられる装置を含んでもよい。
【0017】
情報提供装置11及び1又は複数の端末装置12は、ネットワーク13を介して通信可能に接続されている。情報提供装置11及び1又は複数の端末装置12のうち少なくとも何れかの組み合わせは、ネットワーク13を介さずに直接的に通信可能に接続されてもよい。以降、各装置間の通信について、ネットワーク13を介することの説明を省略する。
【0018】
<端末装置12の構成>
図2に示すように、端末装置12は、情報提供システム10を利用する利用者により用いられる。特に、端末装置12は、ゴルフ場を管理する管理者により用いられてもよい。端末装置12は、カートに搭載可能である携帯端末装置であってもよい。端末装置12は、作業者によって携帯可能である携帯端末装置であってもよい。
【0019】
端末装置12は、情報提供システム10において情報提供の要求に応じて情報提供装置11から情報を取得する端末装置である。端末装置12は、情報提供システム10においてゴルフに関する情報を取得する装置である。端末装置12は、1又は複数のコンピュータから構成される。
【0020】
端末装置12は、端末制御部20、端末記憶部21、端末通信部22、端末入力部23及び端末表示部24を備える。端末制御部20は、端末装置12を制御するように構成される。端末制御部20は、演算装置及び主記憶媒体を含む。演算装置は、OS(Operating System)及びプログラムを端末記憶部21から主記憶媒体にロードし、主記憶媒体から取り出した命令を実行する。演算装置は、1つ又は複数の回路(circuitry)である。回路は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はNPU(Neural network Processing Unit)であってもよい。
【0021】
端末記憶部21は、副記憶媒体であって、ユーザに関する情報を記憶する。端末記憶部21は、ゴルフに関する情報を送受信可能なプログラムを記憶していてもよい。プログラムは、情報提供システム10を利用するための専用のアプリケーションであってもよい。
【0022】
端末通信部22は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。端末通信部22は、情報提供装置11との間でデータを送受信する。端末入力部23は、ユーザの操作に応じて情報を入力するように構成される。端末入力部23は、端末表示部24と一体化されたタッチパネルであってもよい。端末入力部23は、操作ボタンのポインティングデバイスであってもよい。端末表示部24は、端末制御部20の出力指示に応じて情報を表示する。
【0023】
端末装置12は、位置測定部25を備える。位置測定部25は、端末装置12の位置情報を測定することにより、端末装置12の位置情報を取得する。位置測定部25は、GPS(Global Positioning System)センサであってもよい。
【0024】
<情報提供装置11の構成>
図3に示すように、情報提供装置11は、端末装置12との通信により、情報を提供するサーバである。情報提供装置11は、ゴルフに関する情報をゴルフ場の管理者に提供するサーバである。特に、情報提供装置11は、カップ位置及び天候情報に基づいて推定されるラウンド時間をゴルフ場の管理者に提供するサーバである。ラウンド時間は、ラウンド日において全ホールをラウンドする時間である。ラウンド時間は、休憩時間を含めないが、休憩時間を含めてもよい。
【0025】
情報提供装置11は、制御部30、記憶部31及び通信部32を備える。制御部30は、情報提供装置11を制御するように構成される。制御部30は、演算装置及び主記憶媒体を含む。制御部30は、端末制御部20と同じような構成であり、演算装置及び主記憶媒体の説明を省略する。記憶部31は、副記憶媒体であって、情報提供装置11を管理するための情報を記憶する。
【0026】
通信部32は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。通信部32は、端末装置12との間でデータを送受信する。情報提供装置11は、情報を提供する提供者が入力操作を行うための操作部を備えてもよく、情報を表示する表示部を備えてもよい。
【0027】
情報提供装置11において、制御部30は、プログラムを実行することで処理回路を構成する。制御部30は、処理回路として、予約情報取得部30Aと、天候情報取得部30Bと、難易度情報取得部30Cと、基準時間設定部30Dと、を備える。制御部30は、処理回路として、推薦カップ位置選択部30Eと、カップ位置設定部30Fと、カップ位置取得部30Gと、カップ位置確定部30Hと、カップ位置登録部30Iと、を備える。制御部30は、処理回路として、ラウンド履歴記憶部30Jと、ラウンド時間推定部30Kと、情報提供部30Lと、を備える。
【0028】
予約情報取得部30Aは、ゴルフ場におけるラウンド日の予約情報を取得する。予約情報取得部30Aは、第1端末装置12Aとの通信により、ゴルフ場におけるラウンド日の予約情報を取得する。予約情報は、ラウンド日に対応する予約組数を含んでもよい。予約組数は、ラウンドを予約した組数を示す。ゴルフにおいて、1組2人~4人でラウンドすることが一般的である。予約情報は、各組に対応するラウンド人数を含んでもよい。予約情報は、各組に対応するラウンドを開始する時間を含んでもよい。
【0029】
天候情報取得部30Bは、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する。天候情報取得部30Bは、不図示のウェブサイトとの通信により、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する。天候情報は、天気情報と、風速情報とを含んでもよい。天気情報は、晴れ、くもり、雨及び雪を含んでもよい。風速情報は、風速と、風向きとを含んでもよい。
【0030】
難易度情報取得部30Cは、ゴルフ場の各ホールにおけるカップ位置に対応する難易度情報を取得する。難易度情報取得部30Cは、第1端末装置12Aとの通信により、ゴルフ場の各ホールにおけるカップ位置に対応する難易度情報を取得する。難易度情報は、複数段階に区分される難易度を示す情報である。難易度情報は、各ホールに対応するように予め定められてもよい。具体的な一例をあげると、難易度情報は、易しい、普通及び難しいという3段階の難易度に対応する情報であってもよい。難易度情報は、各ホールのグリーンにおいて割り当てられた難易度領域を示す情報であってもよい。難易度領域は、カップ位置が設定されたときの難易度を示す領域である。
【0031】
基準時間設定部30Dは、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、基準ラウンド時間を設定する。基準ラウンド時間は、ゴルフ場の管理者が基準として意図するラウンド時間である。具体的な一例をあげると、基準ラウンド時間は、例えば4時間30分というように基準となるラウンド時間である。基準ラウンド時間は、推薦カップ位置を決定するための一つの情報である。
【0032】
推薦カップ位置選択部30Eは、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択する。推薦カップ位置選択部30Eは、予約情報取得部30Aが取得した予約情報に基づいて、推薦カップ位置を選択する。推薦カップ位置選択部30Eは、天候情報取得部30Bが取得した天候情報に基づいて、推薦カップ位置を選択する。基準時間設定部30Dが設定した基準ラウンド時間に基づいて、推薦カップ位置を選択する。推薦カップ位置選択部30Eは、ラウンド履歴記憶部30Jが記憶したラウンド履歴に基づいて、推薦カップ位置を選択する。特に、推薦カップ位置選択部30Eは、カップ位置登録部30Iが登録した過去のカップ位置のうち、ラウンド日よりも前の規定日内に対応するカップ位置を基準として所定距離以上離れた領域から推薦カップ位置を選択する。
【0033】
カップ位置設定部30Fは、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を記憶部31に設定する。カップ位置設定部30Fは、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、推薦カップ位置選択部30Eが選択した推薦カップ位置を変更するように設定してもよい。
【0034】
カップ位置取得部30Gは、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得する。特に、カップ位置取得部30Gは、推薦カップ位置選択部30Eが選択した推薦カップ位置を、ラウンド日のカップ位置として取得する。カップ位置取得部30Gは、カップ位置設定部30Fが設定したカップ位置を、ラウンド日のカップ位置として取得する。
【0035】
カップ位置確定部30Hは、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を確定させる。特に、カップ位置確定部30Hは、カップ位置取得部30Gが取得したカップ位置をラウンド日のカップ位置として確定させる。カップ位置登録部30Iは、カップ位置確定部30Hが確定したカップ位置をラウンド日に対応するように記憶部31に登録する。
【0036】
ラウンド履歴記憶部30Jは、ラウンド履歴を記憶部31に記憶する。詳しく後述するが、ラウンド履歴は、過去のラウンド日における各組のラウンドに関する履歴である。ラウンド履歴記憶部30Jは、第1端末装置12A及び不図示のウェブサーバとの通信により、取得したラウンド履歴を記憶部31に記憶する。
【0037】
ラウンド時間推定部30Kは、ラウンド日のラウンド時間を推定する。特に、ラウンド時間推定部30Kは、予約情報取得部30Aが取得した予約情報に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。ラウンド時間推定部30Kは、天候情報取得部30Bが取得した天候情報に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。ラウンド時間推定部30Kは、カップ位置取得部30Gが取得したカップ位置に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。詳しくは、ラウンド時間推定部30Kは、カップ位置取得部30Gが取得したカップ位置に対応する難易度情報に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。ラウンド時間推定部30Kは、ラウンド履歴記憶部30Jが記憶したラウンド履歴に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。
【0038】
情報提供部30Lは、ラウンド時間推定部30Kが推定したラウンド時間をゴルフ場の管理者に提供する。情報提供部30Lは、第1端末装置12Aとの通信により、ラウンド時間推定部30Kが推定したラウンド時間をゴルフ場の管理者に提供する。
【0039】
<ラウンド履歴>
ここで、図4を参照してラウンド履歴について説明する。
図4に示すように、ラウンド履歴は、ラウンドIDと、ゴルフ場IDと、ラウンド日と、天候情報と、予約組数と、ラウンド人数と、ラウンド時間とが対応する情報である。ラウンドIDは、ゴルフ場の各ホールでのラウンドを識別可能な情報である。ラウンド履歴は、最初のホールにおいてラウンドを開始するラウンド開始時間と、最後のホールにおいてラウンドを終了するラウンド終了時間とが対応する情報であってもよい。
【0040】
ラウンド履歴は、1つのラウンドIDに、複数のホールIDが対応する情報である。ホールIDは、ゴルフ場の各ホールの何れかを識別可能な情報である。ラウンド履歴は、各ホールIDに、ホールラウンド時間と、カップ位置と、難易度情報とが対応する情報である。ホールラウンド時間は、ゴルフ場の各ラウンドにおけるラウンド時間である。ラウンド履歴は、各ホールIDに、各ホールにおいてラウンドを開始するホールラウンド開始時間と、各ホールにおいてラウンドを終了するホールラウンド終了時間と、が対応する情報であってもよい。このように、ラウンド履歴は、過去の予約情報と、過去の天候情報と、過去のラウンド時間と、各ホールにおける過去のカップ位置と、を含んでもよい。
【0041】
<グリーン領域>
次に、図5を参照してグリーン領域90について説明する。
図5に示すように、グリーン領域90は、所定ホールにおけるグリーンを示す領域である。グリーン領域90には、カップ許容領域91が割り当てられる。カップ許容領域91は、カップ位置を設定可能な領域である。カップ許容領域91は、グリーンの端部から予め定めた距離以上離れた領域である。つまり、グリーンの端部から予め定めた距離以上離れていない領域には、カップ位置が設定できない。
【0042】
グリーン領域90には、複数の難易度領域92が割り当てられる。つまり、ゴルフ場の各ホールにおけるグリーン領域90には、複数の難易度領域92が割り当てられている。複数の難易度領域92は、カップ許容領域91に割り当てられる。
【0043】
複数の難易度領域92は、第1難易度領域92Aと、第2難易度領域92Bと、第3難易度領域92Cと、を含んでもよい。第1難易度領域92Aは、第2難易度領域92Bよりも難易度の低い領域である。第2難易度領域92Bは、第3難易度領域92Cよりも難易度の低い領域である。
【0044】
グリーン領域90には、ラウンド日カップ位置93が設定可能である。ラウンド日カップ位置93は、ラウンド日において設定されるカップ位置である。この場合、ラウンド日カップ位置93は、推薦カップ位置として第1難易度領域92Aに設定されている。
【0045】
グリーン領域90には、複数のカップ規制領域94が設定されている。複数のカップ規制領域94は、それぞれ、ラウンド日においてラウンド日カップ位置93の設定が規制される領域である。複数のカップ規制領域94は、それぞれ、ラウンド日よりも前の規定日内において確定されたカップ位置から所定距離内の領域である。規定日は、3日であってもよいが、これに限らず、例えば7日であってもよい。所定距離は、4mであるが、これに限らず、例えば3mであってもよく、例えば5mであってもよい。
【0046】
<設定制御処理>
次に、図6を参照して設定制御処理について説明する。設定制御処理は、情報提供装置11において所定周期毎に制御部30によって実行される。
【0047】
図6に示すように、情報提供装置11では、ステップS10において、制御部30は、第1端末装置12Aとの通信により、基準ラウンド時間の入力があったか否かを判定する。基準ラウンド時間は、第1端末装置12Aにおいてゴルフ場の管理者の操作に応じて基準ラウンド時間が設定されたときに、第1端末装置12Aから情報提供装置11に送信される。制御部30は、基準ラウンド時間の入力がなかったと判定した場合、設定制御処理を終了する。制御部30は、基準ラウンド時間の入力があったと判定した場合、ステップS11に処理を移行する。
【0048】
ステップS11において、制御部30は、基準ラウンド時間設定処理を実行する。基準ラウンド時間設定処理において、制御部30は、入力された基準ラウンド時間を記憶部31に設定する。このように、制御部30は、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、基準ラウンド時間を設定する。これにより、制御部30は、第1端末装置12Aにおいて設定された基準ラウンド時間を特定可能となる。基準ラウンド時間としては、ゴルフ場の管理者による指定がない場合、デフォルト時間が設定されていてもよい。基準ラウンド時間設定処理が終了した場合、制御部30は、設定制御処理を終了する。
【0049】
<ラウンド履歴制御処理>
次に、図7を参照してラウンド履歴制御処理について説明する。ラウンド履歴制御処理は、情報提供装置11において所定周期毎に制御部30によって実行される。
【0050】
図7に示すように、情報提供装置11では、ステップS20において、制御部30は、第1端末装置12Aとの通信により、ラウンド履歴の入力があったか否かを判定する。ラウンド履歴は、第1端末装置12Aにおいてラウンドが終了したときに、第1端末装置12Aから情報提供装置11に送信される。特に、ラウンド履歴のうちラウンド時間は、第2端末装置12Bにおいて各ホールでホールアウトしたときに、第2端末装置12Bから第1端末装置12Aに送信される。制御部30は、ラウンド履歴の入力がなかったと判定した場合、ラウンド履歴制御処理を終了する。制御部30は、ラウンド履歴の入力があったと判定した場合、ステップS21に処理を移行する。
【0051】
ステップS21において、制御部30は、ラウンド履歴記憶処理を実行する。ラウンド履歴記憶処理において、制御部30は、入力されたラウンド履歴を記憶部31に記憶する。これにより、制御部30は、各ゴルフ場におけるラウンド履歴を特定可能となる。
【0052】
特に、制御部30は、過去の予約情報と、過去の天候情報と、過去のカップ位置と、過去のラウンド時間とを含むラウンド履歴を記憶部31に記憶する。詳しくは、制御部30は、第1端末装置12Aとの通信により、過去の予約情報及び過去のラウンド時間を取得し、過去の予約情報及び過去のラウンド時間をラウンド履歴として記憶部31に記憶する。制御部30は、不図示のウェブサーバとの通信により、過去の天候情報を取得し、過去の天候情報をラウンド履歴として記憶部31に記憶する。制御部30は、後述する図9のステップS51において登録された過去のカップ位置を読み出し、過去のカップ位置をラウンド履歴として記憶部31に記憶する。ラウンド履歴記憶処理が終了した場合、制御部30は、ラウンド履歴制御処理を終了する。
【0053】
<カップ位置決定処理>
次に、図8及び図9を参照してカップ位置決定処理について説明する。カップ位置決定処理は、情報提供装置11において第1端末装置12Aからラウンド日におけるカップ位置の決定の要求があったときに制御部30によって実行される。カップ位置の決定は、第1端末装置12Aにおいてゴルフ場の管理者の操作に応じて要求される。カップ位置決定処理は、カップ位置の決定の要求があったゴルフ場に関する情報について実行される。
【0054】
図8に示すように、情報提供装置11では、ステップS30において、制御部30は、予約情報取得処理を実行する。予約情報取得処理において、制御部30は、第1端末装置12Aとの通信により、ゴルフ場におけるラウンド日の予約情報を取得する。予約情報は、所定のタイミングにおいて第1端末装置12Aから情報提供装置11に送信される。
【0055】
ステップS31において、制御部30は、天候情報取得処理を実行する。天候情報取得処理において、制御部30は、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する。制御部30は、不図示のウェブサーバとの通信により、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得してもよい。
【0056】
ステップS32において、制御部30は、ラウンド履歴取得処理を実行する。ラウンド履歴取得処理において、制御部30は、記憶部31に記憶したラウンド履歴を読み出すことにより、ラウンド履歴を取得する。特に、制御部30は、ラウンド履歴として、過去の予約情報と、過去の天候情報と、過去のカップ位置と、過去のラウンド時間とを取得する。
【0057】
ステップS33において、制御部30は、カップ規制領域取得処理を実行する。カップ規制領域取得処理において、制御部30は、記憶部31に記憶したラウンド履歴のうち、過去のカップ位置をカップ位置履歴として読み出す。特に、制御部30は、ゴルフ場におけるラウンド日よりも前の規定日内に対応するカップ位置をカップ位置履歴として取得する。
【0058】
制御部30は、カップ位置履歴に基づいて、カップ規制領域94を取得する。詳しくは、制御部30は、ゴルフ場におけるラウンド日よりも前の規定日内に対応するカップ位置を基準として所定距離内の領域をカップ規制領域94として取得する。
【0059】
ステップS34において、制御部30は、時間推定条件が成立したか否かを判定する。時間推定条件は、ゴルフ場におけるラウンド時間を推定するために十分な情報があるときに成立する。詳しくは、時間推定条件は、ゴルフ場に対応するラウンド履歴の取得開始から予め定めた期間が経過しているときに成立してもよい。制御部30は、時間推定条件が成立していないと判定した場合、ステップS41に処理を移行する。制御部30は、時間推定条件が成立したと判定した場合、ステップS35に処理を移行する。
【0060】
ステップS35において、制御部30は、基準ラウンド時間取得処理を実行する。基準ラウンド時間取得処理において、制御部30は、記憶部31に記憶した基準ラウンド時間を読み出すことにより、基準ラウンド時間を取得する。
【0061】
ステップS36において、制御部30は、ラウンド難易度決定処理を実行する。ラウンド難易度決定処理において、制御部30は、ラウンド日における予約情報と、ラウンド日における天候情報と、基準ラウンド時間と、ラウンド履歴とに基づいて、ゴルフ場の各ホールに対応する難易度情報を決定する。
【0062】
具体的な一例をあげると、制御部30は、ラウンド履歴を参照し、ラウンド日における予約情報と、ラウンド日における天候情報と、基準ラウンド時間とに対応するラウンド履歴を抽出する。制御部30は、過去の予約組数とラウンド日における予約組数とが予め定めた範囲内であるラウンド履歴を抽出対象としてもよい。制御部30は、過去の全組の合計ラウンド人数と、ラウンド日における全組の合計ラウンド人数とが予め定めた範囲内であるラウンド履歴を抽出対象としてもよい。制御部30は、過去の天候情報とラウンド日における天候情報とが予め定めた同じ分類であるラウンド履歴を抽出対象としてもよい。天候情報の分類は、天気情報の分類と、風速情報の分類との組み合わせであってもよい。天気情報の分類は、晴れ又は曇りと、雨又は雪とに区分されてもよい。風速情報の分類は、風速が2m未満である場合と、風速が2m以上5m未満である場合と、風速が5m以上である場合とに区分されてもよい。制御部30は、過去のラウンド時間と基準ラウンド時間とが予め定めた範囲内であるラウンド履歴を抽出対象としてもよい。
【0063】
制御部30は、抽出したラウンド履歴に含まれる各ホールにおけるカップ位置履歴を取得する。制御部30は、各ホールについて、取得したカップ位置履歴に対応する難易度情報の平均を算出することにより、難易度情報を取得してもよい。具体的な一例をあげると、制御部30は、所定ホールについて、過去のカップ位置が含まれる難易度情報として易しいが3つ、普通が1つあった場合、難易度情報の平均を算出し、ラウンド日における難易度情報として易しいを取得してもよい。このように、制御部30は、ゴルフ場の各ホールにおけるカップ位置に対応する難易度情報を取得する。
【0064】
ステップS37において、制御部30は、推薦カップ領域決定処理を実行する。推薦カップ領域決定処理において、制御部30は、ゴルフ場の各ホールにおける難易度情報に基づいて、ゴルフ場の各ホールにおける推薦カップ領域を決定する。
【0065】
具体的な一例をあげると、制御部30は、ゴルフ場の所定ホールにおける難易度情報が易しいである場合、最も推薦度が高い第1推薦カップ領域として第1難易度領域92Aを決定する。制御部30は、ゴルフ場の所定ホールにおける難易度情報が易しいである場合、第2推薦カップ領域として第2難易度領域92Bを決定する。第2推薦カップ領域は、第1推薦カップ領域よりも推薦度が低い領域である。制御部30は、ゴルフ場の所定ホールにおける難易度情報が易しいである場合、第3推薦カップ領域として第3難易度領域92Cを決定する。第3推薦カップ領域は、第2推薦カップ領域よりも推薦度が低い領域である。
【0066】
ステップS38において、制御部30は、推薦カップ位置選択処理を実行する。推薦カップ位置選択処理において、制御部30は、ステップS37において決定した第1推薦カップ領域の領域内のうち、規制カップ領域を除いた領域内から、推薦カップ位置を選択する。このように、制御部30は、予約情報と、天候情報と、基準ラウンド時間とに基づいて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択する。
【0067】
ステップS39において、制御部30は、カップ位置取得処理を実行する。カップ位置取得処理において、制御部30は、ステップS38において選択したカップ位置を推薦カップ位置として取得する。このように、制御部30は、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得する。特に、制御部30は、カップ位置履歴に基づいて、ラウンド日よりも前の規定日内に対応するカップ位置を基準として所定距離以上離れた領域から、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得する。
【0068】
ステップS40において、制御部30は、ラウンド時間推定処理を実行する。ラウンド時間推定処理において、制御部30は、ラウンド日における予約情報と、ラウンド日における天候情報と、ラウンド日における推薦カップ位置と、ラウンド履歴とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。特に、制御部30は、推薦カップ位置に対応する難易度情報に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。
【0069】
具体的な一例をあげると、制御部30は、ラウンド日における各ホールの推薦カップ位置に対応する難易度情報を取得する。制御部30は、ラウンド履歴を参照し、ラウンド日における予約情報と、ラウンド日における天候情報と、ラウンド日における推薦カップ位置の難易度情報とに対応するラウンド履歴を抽出する。制御部30は、過去の予約組数とラウンド日における予約組数とが予め定めた範囲内であるラウンド履歴を抽出対象としてもよい。制御部30は、過去の全組の合計ラウンド人数と、ラウンド日における全組の合計ラウンド人数とが予め定めた範囲内であるラウンド履歴を抽出対象としてもよい。制御部30は、過去の天候情報とラウンド日における天候情報とが予め定めた同じ分類であるラウンド履歴を抽出対象としてもよい。制御部30は、各ホールについて、過去の難易度情報と、ラウンド日における推薦カップ位置の難易度情報とが予め定めた範囲内であるラウンド履歴を抽出対象としてもよい。
【0070】
制御部30は、抽出したラウンド履歴に含まれる各ホールにおけるホールラウンド時間を取得する。制御部30は、各ホールにおけるホールラウンド時間に基づいて、ラウンド日におけるラウンド時間を推定する。詳しくは、制御部30は、各ホールにおけるホールラウンド時間の平均をそれぞれ算出し、全ホールにおけるホールラウンド時間の平均を合計することにより、ラウンド日におけるラウンド時間を推定する。
【0071】
ステップS41において、制御部30は、情報提供処理を実行する。情報提供処理において、制御部30は、ラウンド日における情報を第1端末装置12Aに送信する。制御部30は、時間推定条件が成立したか否かに関係なく、カップ位置履歴に基づいて、ゴルフ場の各ホールにおける複数のカップ規制領域94を示す情報を第1端末装置12Aに送信する。制御部30は、時間推定条件が成立した場合、取得した推薦カップ位置と、推定したラウンド時間とを第1端末装置12Aに送信する。第1端末装置12Aにおいて、端末制御部20は、情報提供装置11から送信された情報を端末表示部24に表示させる。このように、制御部30は、取得した推薦カップ位置と、推定したラウンド時間とを提供する。
【0072】
図9に示すように、ステップS42において、制御部30は、第1端末装置12Aとの通信により、カップ位置の入力があったか否かを判定する。制御部30は、第1端末装置12Aにおいてゴルフ場の管理者の操作に応じてカップ位置が指定されたときに、第1端末装置12Aからのカップ位置を受信し、カップ位置の入力があったと判定する。制御部30は、カップ位置の入力がないと判定した場合、ステップS49に処理を移行する。制御部30は、カップ位置の入力があったと判定した場合、ステップS43に処理を移行する。
【0073】
ステップS43において、制御部30は、カップ位置の入力が許可位置の入力であるか否かを判定する。許可位置は、各ホールにおけるカップ許容領域91のうち、カップ規制領域94ではない位置である。制御部30は、カップ位置の入力が許可位置の入力ではないと判定した場合、ステップS49に処理を移行する。この場合、制御部30は、カップ位置の入力が無効であることを第1端末装置12Aに送信してもよい。制御部30は、カップ位置の入力が許可位置の入力であると判定した場合、ステップS44に処理を移行する。
【0074】
ステップS44において、制御部30は、カップ位置設定処理を実行する。カップ位置設定処理において、制御部30は、第1端末装置12Aとの通信により入力されたカップ位置を記憶部31に記憶することにより、カップ位置を設定する。このように、制御部30は、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を記憶部31に設定する。
【0075】
ステップS45において、制御部30は、カップ位置取得処理を実行する。カップ位置取得処理において、制御部30は、ステップS44において設定したカップ位置を取得する。このように、制御部30は、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得する。特に、制御部30は、カップ位置履歴に基づいて、ラウンド日よりも前の規定日内に対応するカップ位置を基準として所定距離以上離れた領域から、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得する。
【0076】
ステップS46において、制御部30は、ステップS34と同じように、時間推定条件が成立したか否かを判定する。制御部30は、時間推定条件が成立していないと判定した場合、ステップS49に処理を移行する。制御部30は、時間推定条件が成立したと判定した場合、ステップS47に処理を移行する。
【0077】
ステップS47において、制御部30は、ステップS40と同じように、ステップS45において取得したカップ位置に基づいてラウンド時間推定処理を実行する。ラウンド時間推定処理において、制御部30は、ラウンド日における予約情報と、ラウンド日における天候情報と、ラウンド日におけるカップ位置と、ラウンド履歴とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。特に、制御部30は、ステップS40とは異なり、推薦カップ位置に対応する難易度情報ではなく、ステップS44において設定されたカップ位置に対応する難易度情報に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。
【0078】
ステップS48において、制御部30は、ステップS41と同じように、情報提供処理を実行する。情報提供処理において、制御部30は、取得したカップ位置と、推定したラウンド時間とを第1端末装置12Aに送信する。第1端末装置12Aにおいて、端末制御部20は、情報提供装置11から送信された情報を端末表示部24に表示させる。このように、制御部30は、取得したカップ位置と、推定したラウンド時間とを提供する。
【0079】
ステップS49において、制御部30は、第1端末装置12Aとの通信により、カップ位置が確定したか否かを判定する。制御部30は、第1端末装置12Aにおいてゴルフ場の管理者によりカップ位置の確定操作があったときに、カップ位置が確定したと判定する。制御部30は、カップ位置が確定していないと判定した場合、再度、ステップS42に処理を移行する。制御部30は、カップ位置が確定したと判定した場合、ステップS50に処理を移行する。
【0080】
ステップS50において、制御部30は、カップ位置確定処理を実行する。カップ位置確定処理において、制御部30は、ステップS39及びステップS45において取得したカップ位置を確定カップ位置として特定する。これにより、制御部30は、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を確定させる。
【0081】
ステップS51において、制御部30は、カップ位置登録処理を実行する。カップ位置登録処理において、制御部30は、ステップS50において確定したカップ位置をラウンド日に対応するように記憶部31に登録する。このように、制御部30は、確定したカップ位置をカップ位置履歴として記憶部31に登録する。カップ位置登録処理が終了した場合、制御部30は、カップ位置決定処理を終了する。
【0082】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
図10に示すように、第1端末装置12Aにおいて、端末表示部24に第1画面24Aが表示される。第1画面24Aは、ラウンド日における推薦カップ位置が表示される画面である。
【0083】
第1画面24Aには、ゴルフ場の所定ホールにおけるグリーン領域90が表示される。第1画面24Aには、カップ許容領域91が表示される。カップ許容領域91は、グリーン領域90の領域内に表示される。
【0084】
第1画面24Aには、複数の推薦カップ領域95が表示される。複数の推薦カップ領域95は、カップ許容領域91の領域内に表示される。複数の推薦カップ領域95は、第1推薦カップ領域95Aと、第2推薦カップ領域95Bと、第3推薦カップ領域95Cと、を含んでもよい。この場合、第1推薦カップ領域95Aは、第2推薦カップ領域95Bよりも難易度が低い領域に相当する。第2推薦カップ領域95Bは、第3推薦カップ領域95Cよりも難易度が低い領域に相当する。
【0085】
第1画面24Aには、ラウンド日カップ位置93が表示される。この場合、ラウンド日カップ位置93は、推薦カップ位置を示す。ラウンド日カップ位置93は、第1推薦カップ領域95Aの領域内に表示される。第1画面24Aには、複数のカップ規制領域94が表示される。複数のカップ規制領域94は、グリーン領域90の領域内に表示される。
【0086】
第1画面24Aには、ラウンド日における予約情報として予約組数が表示される。第1画面24Aには、ラウンド日における天候情報が表示される。第1画面24Aには、ラウンド日において推定されるラウンド時間が表示される。
【0087】
また、第1端末装置12Aにおいて、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、カップ位置が変更される場合がある。このような場合、端末表示部24に第2画面24Bが表示される場合がある。
【0088】
第2画面24Bには、変更されたラウンド日カップ位置93が表示される。この場合、ラウンド日カップ位置93は、第2推薦カップ領域95Bの領域内に表示される。第2画面24Bには、変更されたラウンド日カップ位置93に対応するラウンド時間が表示される。この場合、第1推薦カップ領域95Aの領域内から、第1推薦カップ領域95Aよりも難易度が高い第2推薦カップ領域95Bの領域内にラウンド日カップ位置93が変更されたため、ラウンド時間が長くなる。
【0089】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1)制御部30は、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報と、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。制御部30は、推定したラウンド時間を提供する。この構成によれば、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報とカップ位置とを考慮したラウンド時間を提供することができる。このため、ラウンド時間の推定精度を高めることができる。したがって、有益な情報を提供することができる。
【0090】
(2)制御部30は、ゴルフ場におけるラウンド日の予約情報に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。この構成によれば、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報と予約情報とカップ位置とを考慮したラウンド時間を提供することができる。このため、ラウンド時間の推定精度を高めることができる。したがって、有益な情報を提供することができる。
【0091】
(3)制御部30は、確定したカップ位置をラウンド日に対応するように登録する。制御部30は、登録した過去のカップ位置に基づいて、ラウンド日よりも前の規定日内に対応するカップ位置を基準として所定距離以上離れた領域から、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得する。この構成によれば、ラウンド日よりも前の規定日内に対応するカップ位置を考慮して、そのカップ位置を基準として所定距離以上離れたカップ位置を提供することができる。このため、カップ位置を決定する際に、グリーンの芝生が局所的に痛むことを抑制することができる。したがって、有益な情報を提供することができる。
【0092】
(4)制御部30は、天候情報に基づいて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択し、推薦カップ位置を取得する。この構成によれば、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を考慮したカップ位置を推薦することができる。したがって、有益な情報を提供することができる。
【0093】
(5)制御部30は、ゴルフ場の管理者の操作に応じて設定された基準ラウンド時間に基づいて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択する。この構成によれば、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報と、ゴルフ場の管理者の操作に応じて設定された基準ラウンド時間とを考慮したカップ位置を推薦することができる。したがって、有益な情報を提供することができる。
【0094】
(6)制御部30は、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を記憶部31に設定する。この構成によれば、ゴルフ場の管理者の意図するようにカップ位置を設定することができるとともに、設定したカップ位置に基づくラウンド日のラウンド時間を提供することができる。したがって、有益な情報を提供することができる。
【0095】
(7)制御部30は、過去の予約情報と、過去の天候情報と、過去のカップ位置と、過去のラウンド時間とを含むラウンド履歴を記憶する。制御部30は、ラウンド履歴と、予約情報と、天候情報と、カップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。この構成によれば、実際のラウンド履歴を考慮して、ラウンド日のラウンド時間を推定することができる。このため、ラウンド時間の推定精度を高めることができる。したがって、有益な情報を提供することができる。
【0096】
(8)制御部30は、ゴルフ場の各ホールにおけるカップ位置に対応する難易度情報に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。この構成によれば、ゴルフ場の各ホールにおけるカップ位置に対応する難易度情報を考慮して、ラウンド日のラウンド時間を推定することができる。このため、ラウンド時間の推定精度を高めることができる。したがって、有益な情報を提供することができる。
【0097】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0098】
・天候情報は、天気情報及び風速情報以外に、気温及び湿度のうち少なくとも何れかを含んでもよい。天候情報は、天気情報及び風速情報のうち少なくとも何れかを含まなくてもよい。
【0099】
・難易度情報は、天候情報毎に予め定められてもよい。具体的な一例をあげると、難易度情報は、天候情報のうち天気情報が晴れ又は曇りであるときと、天気情報が雨又は雪であるときとに対応するように予め定められてもよい。難易度情報は、天候情報のうち風速が2m未満であるときと、風速が2m以上5m未満であるときと、風速が5m以上であるときとに対応するように予め定められてもよい。
【0100】
・難易度情報は、グリーンの傾斜情報に基づいて予め定められてもよい。難易度情報は、グリーンの芝目情報に基づいて予め定められてもよい。難易度情報は、グリーンの周辺におけるペナルティエリアが存在するか否かによって予め定められてもよい。
【0101】
・制御部30は、ラウンド履歴に基づいて、難易度情報を推定してもよい。具体的な一例として、制御部30は、ラウンド履歴に含まれる過去のホールラウンド時間に基づいて、グリーン領域90における難易度領域92を区分することにより、難易度情報を推定してもよい。この場合、制御部30は、ラウンド履歴に含まれる過去の予約情報及び過去の天候情報に基づいても、グリーン領域90における難易度領域92を区分してもよい。
【0102】
・制御部30は、全ホールのうち、難易度情報が易しいであるホール数と、難易度情報が普通であるホール数と、難易度情報が難しいであるホール数とを決定した後に、全ホールにおける難易度情報を決定してもよい。具体的な一例としては、制御部30は、晴れ又は曇りであり、かつ、風速が2m未満であるときに、各難易度情報のホール数をデフォルトホール数として決定してもよい。デフォルトホール数では、各難易度情報のホール数が6ホールとなる。制御部30は、雨又は雪であり、かつ、風速が2m未満であるときに、デフォルトホール数から、難易度情報が易しいであるホール数を1だけ増加させ、難易度情報が難しいであるホール数を1だけ減少させてもよい。制御部30は、晴れ又は曇りであり、かつ、風速が2m以上5m未満であるときに、デフォルトホール数から、難易度情報が易しいであるホール数を1だけ増加させ、難易度情報が難しいであるホール数を1だけ減少させてもよい。
【0103】
・制御部30は、全ホールのうち連続するホールにおいて難易度情報が同じとなるか否かに基づいて、難易度情報を決定してもよい。この場合、制御部30は、連続するホールにおいて難易度情報が異なり易くなるように制御してもよい。
【0104】
・制御部30は、各ホールにおいてパーとなる規定打数に基づいて、難易度情報を決定してもよい。具体的な一例をあげると、制御部30は、規定打数が大きいホールのほうが、規定打数が小さいホールよりも、難易度が低くなるように難易度情報を決定してもよい。制御部30は、規定打数が小さいホールのほうが、規定打数が大きいホールよりも、難易度が低くなるように難易度情報を決定してもよい。
【0105】
・制御部30は、各ホールにおいて、直後のホールでパーとなる規定打数に基づいて、難易度情報を決定してもよい。具体的な一例をあげると、制御部30は、直後のホールの規定打数が小さい場合に、難易度が高くなるように難易度情報を決定してもよい。規定打数が小さいホールにおいては、ティーショットしたボールが直接グリーンに到達する可能性があり、グリーン上でプレイしている際に、次の組のゴルファーがティーショットを待機する可能性が高まる。このため、規定打数が小さいホールの直前のホールにおいては、難易度を高めることにより、待ち時間を短縮することができる。
【0106】
・時間推定条件は、ゴルフ場に対応するラウンド履歴が所定数を超えているときに成立してもよい。時間推定条件は、抽出対象となるラウンド履歴が所定数を超えているときに成立してもよい。
【0107】
・制御部30は、ゴルフ場の管理者の操作に応じて設定された基準ラウンド時間ではなく、予め定めた基準ラウンド時間に基づいて、推薦カップ領域及び推薦カップ位置を決定してもよい。この場合、制御部30は、ゴルフ場の管理者の操作に応じて基準ラウンド時間を変更可能に設定できなくてもよい。
【0108】
・制御部30は、実際の予約情報を取得せずに、予め定められたラウンド日における最大組数に基づいて、推奨カップ領域及び推奨カップ位置を決定し、ラウンド時間を推定してもよい。具体的な一例をあげると、制御部30は、実際の予約組数が10組である場合であっても、最大組数として13組が予め定められているときに、予約組数が13組であることを想定して、推奨カップ領域及び推奨カップ位置を決定し、ラウンド時間を推定してもよい。
【0109】
・第1端末装置12Aにおいて、端末制御部20は、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、過去のラウンド時間を取得し、情報提供装置11に送信してもよい。制御部30は、ユーザにより携帯される端末装置との通信により、過去のラウンド時間を取得してもよい。このような場合、ユーザにより携帯される端末装置において、端末制御部20は、各ホールが終了した終了時刻情報を情報提供装置11に送信してもよい。
【0110】
・第1端末装置12Aにおいて、端末制御部20は、確定させた各ホールのカップ位置を第3端末装置12Cに送信してもよい。これにより、確定させた各ホールのカップ位置を、実際にカップを設ける作業者に提供することができる。このため、各ホールのカップ位置にカップを設ける作業効率を向上させることができる。したがって、有益な情報を提供することができる。
【0111】
・第1端末装置12Aは、上記情報提供装置11の機能の一部を備えてもよい。つまり、情報提供システム10は、上記情報提供装置11の機能を、情報提供装置11と第1端末装置12Aとに分けて備えてもよい。
【0112】
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0113】
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
【0114】
(A)情報提供装置は、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する天候情報取得部と、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得するカップ位置取得部と、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定するラウンド時間推定部と、前記ラウンド時間推定部が推定したラウンド時間を提供する情報提供部と、を備える。
【0115】
(B)上記情報提供装置は、ゴルフ場におけるラウンド日の予約情報を取得する予約情報取得部を備え、前記ラウンド時間推定部は、前記予約情報取得部が取得した予約情報に基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。
【0116】
(C)上記情報提供装置は、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を確定させるカップ位置確定部と、前記カップ位置確定部が確定したカップ位置をラウンド日に対応するように登録するカップ位置登録部と、を備え、前記カップ位置取得部は、前記カップ位置登録部が登録した結果に基づいて、ラウンド日よりも前の規定日内に対応するカップ位置を基準として所定距離以上離れた領域から、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得する。
【0117】
(D)上記情報提供装置は、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択する推薦カップ位置選択部を備え、前記推薦カップ位置選択部は、前記天候情報取得部が取得した天候情報に基づいて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択し、前記カップ位置取得部は、前記推薦カップ位置選択部が選択した推薦カップ位置を取得する。
【0118】
(E)上記情報提供装置は、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、基準ラウンド時間を設定する基準時間設定部を備え、前記推薦カップ位置選択部は、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記基準時間設定部が設定した基準ラウンド時間とに基づいて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日の推薦カップ位置を選択する。
【0119】
(F)上記情報提供装置は、ゴルフ場の管理者の操作に応じて、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を記憶部に設定するカップ位置設定部を備え、前記カップ位置取得部は、前記カップ位置設定部が設定したカップ位置を取得する。
【0120】
(G)上記情報提供装置は、ゴルフ場におけるラウンド日の予約情報を取得する予約情報取得部と、過去の予約情報と、過去の天候情報と、過去のカップ位置と、過去のラウンド時間とを含むラウンド履歴を記憶するラウンド履歴記憶部と、を備え、前記ラウンド時間推定部は、前記ラウンド履歴記憶部が記憶したラウンド履歴と、前記予約情報取得部が取得した予約情報と、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。
【0121】
(H)上記情報提供装置は、ゴルフ場の各ホールにおけるカップ位置に対応する難易度情報を取得する難易度情報取得部を備え、前記ラウンド時間推定部は、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置に対応し、かつ、前記難易度情報取得部が取得した難易度情報とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定する。
【0122】
(I)情報提供システムは、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得する天候情報取得部と、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得するカップ位置取得部と、前記天候情報取得部が取得した天候情報と、前記カップ位置取得部が取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定するラウンド時間推定部と、前記ラウンド時間推定部が推定したラウンド時間を提供する情報提供部と、を備える。
【0123】
(J)情報提供方法は、1又は複数のコンピュータが、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得することと、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得することと、取得した天候情報と、取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定することと、推定したラウンド時間を提供することと、を実行する。
【0124】
(K)プログラムは、1又は複数のコンピュータに、ゴルフ場におけるラウンド日の天候情報を取得することと、ゴルフ場の各ホールにおけるラウンド日のカップ位置を取得することと、取得した天候情報と、取得したカップ位置とに基づいて、ラウンド日のラウンド時間を推定することと、推定したラウンド時間を提供することと、を実行させる。
【符号の説明】
【0125】
10…情報提供システム、11…情報提供装置、12…端末装置、30…制御部、30A…予約情報取得部、30B…天候情報取得部、30C…難易度情報取得部、30D…基準時間設定部、30E…推薦カップ位置選択部、30F…カップ位置設定部、30G…カップ位置取得部、30H…カップ位置確定部、30I…カップ位置登録部、30J…ラウンド履歴記憶部、30K…ラウンド時間推定部、30L…情報提供部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10