(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172185
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】電子機器、表示方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20241205BHJP
A61H 33/00 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
G06F3/0481
A61H33/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089738
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 真司
(72)【発明者】
【氏名】小林 義弘
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 千裕
【テーマコード(参考)】
4C094
5E555
【Fターム(参考)】
4C094AA01
4C094CC17
4C094DD08
4C094DD12
4C094FF17
4C094FF18
4C094GG04
5E555AA25
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5E555DC63
5E555DC82
5E555DD06
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザが複数の工程のそれぞれを適正時間実施するように支援することが可能なユーザインターフェースを提供する。
【解決手段】電子機器の制御部は、複数の工程からなる活動における複数の工程のそれぞれの実施時間を計測するためのユーザインターフェースを表示部の同一画面上に表示し、複数の工程のそれぞれの実施時間が計測されている間、計測中の工程の開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で前記ユーザインターフェースを表示する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の工程からなる活動における前記複数の工程のそれぞれの実施時間を計測するためのユーザインターフェースを表示部の同一画面上に表示し、
前記複数の工程のそれぞれの実施時間が計測されている間、計測中の前記工程の開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で前記ユーザインターフェースを表示する、
制御部を備える電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記複数の工程のそれぞれの実施時間が計測されている間、計測中の前記工程の適正時間に対する前記工程の開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で前記ユーザインターフェースを表示する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、
前記複数の工程のそれぞれを、予め定められた図画を構成する複数のパーツのそれぞれに対応させ、
計測中の前記工程の開始からの経過時間に応じて計測中の前記工程に対応するパーツの描画を進行させ、前記経過時間が計測中の前記工程の適正時間に到達した際に前記パーツの描画が完成する前記ユーザインターフェースを表示する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記図画は、前記複数の工程の全てが適正時間で実施された場合に完成する、
請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、
計測中の前記工程の実施時間が適正時間に満たなかった場合は、未完成の前記パーツを表示する、
請求項3記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、
計測中の前記工程の実施時間が適正時間を超過した場合は、前記パーツに超過した時間に対応する描画を追加する、
請求項3記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、
前記複数の工程のそれぞれの実施時間の計測結果を記憶部に記憶させる、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記活動は、サウナであり、
前記複数の工程は、サウナ、水風呂、休憩である、
請求項1~7のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項9】
コンピュータが、
複数の工程からなる活動における前記複数の工程のそれぞれの実施時間を計測するためのユーザインターフェースを表示部の同一画面上に表示し、
前記複数の工程のそれぞれの実施時間が計測されている間、計測中の前記工程の開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で前記ユーザインターフェースを表示する、
表示方法。
【請求項10】
コンピュータに、
複数の工程からなる活動における前記複数の工程のそれぞれの実施時間を計測するためのユーザインターフェースを表示部の同一画面上に表示し、
前記複数の工程のそれぞれの実施時間が計測されている間、計測中の前記工程の開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で前記ユーザインターフェースを表示する、
処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが経過時間スイッチを押すと、経過時間がカウントアップ表示され、経過時間が予め設定された第一の上限に達すると問いかけが行われ、第二の上限に達すると時間表示をリセットする装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数の工程からなる活動において、各工程に適正時間が存在する場合、特許文献1の技術では、1つの工程を適正時間実施するように促すことができるが、複数の工程をそれぞれの適正時間実施するように支援することはできない。
【0005】
本発明の課題は、ユーザが複数の工程のそれぞれを適正時間実施するように支援することが可能なユーザインターフェースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の電子機器は、
複数の工程からなる活動における前記複数の工程のそれぞれの実施時間を計測するためのユーザインターフェースを表示部の同一画面上に表示し、
前記複数の工程のそれぞれの実施時間が計測されている間、計測中の前記工程の開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で前記ユーザインターフェースを表示する、
制御部を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが複数の工程のそれぞれを適正時間実施するように支援することが可能なユーザインターフェースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る電子機器の外観構成を示す図である。
【
図2】
図1の電子機器の機能的構成を示すブロック図である。
【
図3】適正テーブルのデータ格納例を示す図である。
【
図4】
図2の制御部により実行されるメイン処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】
図4のサウナ計測モード処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】本実施形態におけるサウナ計測画面の一例を示す図である。
【
図7】変形例1におけるサウナ計測画面の一例を示す図である。
【
図8】変形例2におけるサウナ計測画面の一例を示す図である。
【
図9】変形例3におけるサウナ計測画面の一例を示す図である。
【
図10】変形例4におけるサウナ計測画面の一例を示す図である。
【
図11】変形例4におけるサウナ計測画面の他の例を示す図である。
【
図12】変形例5におけるサウナ計測画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0010】
[電子機器100の構成]
本実施形態に係る電子機器100は、耐熱性、耐湿性及び耐水性を有し、サウナや水風呂で時間計測可能な時計(サウナ時計)である。
サウナの効果を高めるには、サウナ→水風呂→休憩の3つの工程を繰り返すことが必要である。また、サウナ、水風呂、休憩のそれぞれの工程には適正時間があり、サウナの効果を高めるには、それぞれの工程を適正時間実施することが必要である。電子機器100は、ユーザがサウナ、水風呂、休憩のそれぞれを適正時間実施するように支援することが可能なユーザインターフェースを提供するものである。
【0011】
図1は、電子機器100の外観構成例を示す図である。電子機器100は、
図1に示すように、リストウォッチ型(腕時計型)の外観を有し、ユーザ操作を受け付ける操作部13及びユーザに所定の情報を提供するための表示部14を備えた機器本体101と、ユーザの手首に巻き付けることにより機器本体101を手首に装着するためのベルト部102と、を備えている。
【0012】
図2は、電子機器100の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電子機器100は、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、センサ部15、通信部16、電源部17等を備えている。電子機器100の各部はバス18により接続されている。
【0013】
制御部11は、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、電子機器100の各部を制御するコンピュータである。具体的には、制御部11のCPUは、記憶部12に記憶されているシステムプログラムや各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムとの協働で、後述するメイン処理を始めとする各種処理を実行する。
【0014】
記憶部12は、不揮発性の半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。記憶部12は、電子機器100のシステムプログラムや各種アプリケーションプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。記憶部12は、電子機器100に内蔵されたものに限られず、電子機器100に対して着脱可能な外部記録媒体を含んでもよい。
【0015】
例えば、記憶部12には、
図3に示すように、サウナ、水風呂、休憩のそれぞれの適正温度及び適正時間が格納された適正テーブル121が記憶されている。サウナ、水風呂、休憩のそれぞれの適正温度及び適正時間は、実験的又は経験的に求められたものである。なお、これらの適正温度及び適正時間は、それぞれ1つの値であってもよいし、幅があってもよい。
また、記憶部12には、計測情報を記憶するための計測情報記録領域122が設けられている。
【0016】
操作部13は、押しボタンスイッチや表示部14に取り付けられたタッチパネル等で構成されている。操作部13は、ユーザによる押しボタンスイッチの操作信号や表示部14の画面上の操作信号を制御部11に出力する。
【0017】
表示部14は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)等の表示デバイスにより構成され、制御部11の制御動作に基づいて表示を行う。
【0018】
センサ部15は、温度センサ等を備えて構成され、温度の計測データを取得して制御部11に出力する。なお、センサ部15は、その他のセンサ、例えば、湿度センサ等を備える構成としてもよい。
【0019】
通信部16は、WiFiなどの無線LAN(Local Area Network)、携帯電話通信網、又はBluetooth(登録商標)により、例えば、スマートフォン、PC(Personal Computer)、又はタブレット端末等の外部装置と通信を行うための通信制御を行う。
【0020】
電源部17は、例えば、ボタン電池、二次電池等により構成され、電子機器100の各部が動作に要する電力を当該各部へ供給する。
【0021】
[電子機器100の動作]
次に、本実施形態の電子機器100の動作について説明する。
図4は、電子機器100の電源がONである間、制御部11により実行されるメイン処理の流れを示すフローチャートである。メイン処理は、制御部11と記憶部12に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0022】
まず、制御部11は、計時処理を実施する(ステップS1)。
計時処理は、例えば電源ON後の起動時に図示しないRTC等から時刻情報を読み取り、読み取った時刻情報にクロック信号に応じて時間を積算して現在時刻や日付を表示部14に表示させる処理である。
【0023】
次いで、制御部11は、操作部13の操作によりサウナ計測モードへの移行が指示されたか否かを判断する(ステップS2)。
サウナ計測モードは、サウナ、水風呂、休憩の3つの工程のそれぞれの実施時間を計測するモードである。
サウナ計測モードへの移行が指示されていないと判断した場合(ステップS2;NO)、制御部11は、ステップS4に移行する。
【0024】
操作部13の操作によりサウナ計測モードへの移行が指示されたと判断した場合(ステップS2;YES)、制御部11は、サウナ計測モード処理を実行する(ステップS3)。
図5は、サウナ計測モード処理の流れを示すフローチャートである。サウナ計測モード処理は、制御部11のCPUと記憶部12に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0025】
サウナ計測モード処理において、まず、制御部11は、変数Nに1を設定する(ステップS300)。ここでNはセットの数(順番)を示す。そして、本実施形態では、サウナ、水風呂、休憩の3つの工程をそれぞれ1回実施したことをまとめて1セットと呼ぶ。つまり、1セット目とは1回目(1巡目)のサウナ、水風呂、休憩に相当し、2セット目とは2回目(2巡目)のサウナ、水風呂、休憩に相当する。
次いで、制御部11は、サウナ計測画面141の初期画面を表示部14に表示させる(ステップS301)。
図6は、サウナ計測画面141の一例を示す図である。サウナ計測画面141は、サウナ、水風呂、休憩のそれぞれの実施時間を計測するためのインターフェースである。
サウナ計測画面141には、サウナ時間表示領域141aと、水風呂時間表示領域141bと、休憩時間表示領域141cと、が設けられている。サウナ時間表示領域141aは、サウナ開始からの経過時間(実施時間)を表示する領域である。水風呂時間表示領域141bは、水風呂開始からの経過時間(実施時間)を表示する領域である。休憩時間表示領域141cは、休憩開始からの経過時間(実施時間)を表示する領域である。
図6に示すサウナ計測画面141において、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b及び休憩時間表示領域141cは、上方向が経過時間に対応しており、所定時間経過するごとに横棒状の領域Rが1つずつ上方向に追加表示されることで、計測開始からの経過時間をユーザが認識できるようになっている。また、計測中には、
図6に矢印で示すように、現在計測対象となっている工程の時間表示領域の、現在の経過時間に対応する位置の領域Rが点滅表示される。また、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cのそれぞれには、サウナ、水風呂、休憩のそれぞれの工程の適正時間を示すおすすめラインLa~Lcが表示されており、ユーザが各工程の適正時間を認識できるようになっている。このおすすめラインLa~Lcは、制御部11が、記憶部12に記憶されている適正テーブル121から各工程の適正時間を読み出して、適正時間に対応する位置に表示する。
なお、ステップS301においては、まだいずれの工程の計測も行っていないため、経過時間を示す領域Rは表示されていない。
【0026】
次いで、制御部11は、操作部13の操作によりサウナの実施時間(サウナ時間)の計測の開始が指示されたか否かを判断する(ステップS302)。
ここで、ユーザは、サウナ室に入室した際、操作部13の操作によりサウナ時間の計測を開始させる。
サウナ時間の計測の開始が指示されていないと判断した場合(ステップS302;NO)、制御部11は、ステップS302を繰り返す。
【0027】
サウナ時間の計測の開始が指示されたと判断した場合(ステップS302;YES)、制御部11は、サウナ時間の計測処理及び表示制御処理を実行する(ステップS303)。
ステップS303において、制御部11は、現在時刻を取得してサウナ計測開始日時としてRAMに記憶し、サウナ時間の計測の開始からの経過時間をカウントするとともに、経過時間に応じてサウナ計測画面141におけるサウナ時間表示領域141aの表示を更新する。例えば、サウナ計測画面141が
図6に示す画面である場合、制御部11は、サウナ時間表示領域141aの現在の経過時間に対応する位置の領域Rを点滅表示させる。また、所定時間経過するごとに、サウナ時間表示領域141aにおいて表示する領域Rを上方向に1つ追加させる。すなわち、点滅表示されていた領域Rを常時表示させる。
このように、制御部11は、サウナ時間の計測中、サウナの適正時間に対するサウナ開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で表示する。サウナの適正時間はおすすめラインLaにより表示され、これに対するサウナ開始からの経過時間はサウナ時間表示領域141aにおける領域Rにより表示される。よって、ユーザは、どれだけの間サウナに入っていたのか、あとどれくらいで適正時間になるのかを直感的に認識することができる。
【0028】
次いで、制御部11は、操作部13の操作によりサウナ時間の計測終了(ストップ)が指示されたか否かを判断する(ステップS304)。
操作部13の操作によりサウナ時間の計測終了が指示されていないと判断した場合(ステップS304;NO)、制御部11は、ステップS303に戻る。
操作部13の操作によりサウナ時間の計測終了が指示されたと判断した場合(ステップS304;YES)、制御部11は、サウナ計測開始日時及び計測されたサウナ時間をRAMに一時的に保存する(ステップS305)。
【0029】
なお、
図5においては図示を省略しているが、ステップS302でサウナ時間の計測を開始した後、操作部13の操作によりサウナ時間の計測を終了(ストップ)し、リセットして、サウナ時間の計測を再スタートさせることも可能である。
また、サウナ時間の計測終了が指示された場合、自動的に次の水風呂時間の計測のスタンバイ状態になってもよいし、操作部13の操作に応じて次の水風呂時間の計測のスタンバイ状態に遷移することとしてもよい。
【0030】
次いで、制御部11は、操作部13の操作により水風呂時間の計測の開始が指示されたか否かを判断する(ステップS306)。
ここで、ユーザは、水風呂に入った際、操作部13の操作により水風呂時間の計測を開始させる。
水風呂時間の計測の開始が指示されていないと判断した場合(ステップS306;NO)、制御部11は、ステップS306を繰り返す。
【0031】
水風呂時間の計測の開始が指示されたと判断した場合(ステップS306;YES)、制御部11は、水風呂時間の計測処理及び表示制御処理を実行する(ステップS307)。
ステップS307において、制御部11は、水風呂時間の計測の開始からの経過時間をカウントするとともに、経過時間に応じてサウナ計測画面141における水風呂時間表示領域141bの表示を更新する。例えば、サウナ計測画面141が
図6に示す画面である場合、制御部11は、水風呂時間表示領域141bの現在の経過時間に対応する位置の領域Rを点滅表示させる。また、所定時間経過するごとに、水風呂時間表示領域141bの表示する領域Rを上方向に1つ追加させる。すなわち、点滅表示されていた領域Rを常時表示させる。
このように、制御部11は、水風呂時間の計測中、水風呂の適正時間に対する水風呂開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で表示する。水風呂の適正時間はおすすめラインLbにより表示され、これに対する水風呂開始からの経過時間は水風呂時間表示領域141bにおける領域Rにより表示される。よって、ユーザは、どれだけの間水風呂に入っていたのか、あとどれくらいで適正時間になるのかを直感的に認識することができる。
【0032】
次いで、制御部11は、操作部13の操作により水風呂時間の計測終了(ストップ)が指示されたか否かを判断する(ステップS308)。
操作部13の操作により水風呂時間の計測終了が指示されていないと判断した場合(ステップS308;NO)、制御部11は、ステップS307に戻る。
操作部13の操作により水風呂時間の計測終了が指示されたと判断した場合(ステップS308;YES)、制御部11は、計測された水風呂時間をRAMに一時的に保存し(ステップS309)、ステップS310に移行する。
【0033】
なお、
図5においては図示を省略しているが、ステップS306で水風呂時間の計測を開始した後、操作部13の操作により水風呂時間の計測を終了(ストップ)し、リセットして、水風呂時間の計測を再スタートさせることも可能である。
また、水風呂時間の計測終了が指示された場合、自動的に次の休憩時間の計測のスタンバイ状態になってもよいし、操作部13の操作により次の休憩時間の計測のスタンバイ状態に遷移することとしてもよい。
【0034】
ステップS310において、制御部11は、操作部13の操作により、休憩時間の計測の開始が指示されたか否かを判断する(ステップS310)。
ここで、ユーザは、休憩を開始した際、操作部13を操作して休憩時間の計測を開始させる。
休憩時間の計測の開始が指示されていないと判断した場合(ステップS310;NO)、制御部11は、ステップS310を繰り返す。
【0035】
休憩時間の計測の開始が指示されたと判断した場合(ステップS310;YES)、制御部11は、休憩時間の計測処理及び表示制御処理を実行する(ステップS311)。
ステップS311において、制御部11は、休憩時間の計測の開始からの経過時間をカウントするとともに、経過時間に応じてサウナ計測画面141における休憩時間表示領域141cの表示を更新する。例えば、サウナ計測画面141が
図6に示す画面である場合、制御部11は、休憩時間表示領域141cの現在の経過時間に対応する位置の領域Rを点滅表示させる。また、所定時間経過するごとに、休憩時間表示領域141cにおいて表示する領域Rを上方向に1つ追加表示させる。すなわち、点滅表示されていた領域Rを常時表示させる。
このように、制御部11は、休憩時間の計測中、休憩の適正時間に対する休憩開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で表示する。休憩の適正時間はおすすめラインLcにより表示され、これに対する休憩開始からの経過時間は休憩時間表示領域141cにおける領域Rにより表示される。よって、ユーザは、どれだけの間休憩したのか、あとどれくらいで適正時間になるのかを直感的に認識することができる。
【0036】
次いで、制御部11は、操作部13の操作により休憩時間の計測終了(ストップ)が指示されたか否かを判断する(ステップS312)。
操作部13の操作により休憩時間の計測終了が指示されていないと判断した場合(ステップS312;NO)、制御部11は、ステップS311に戻る。
【0037】
なお、
図5においては図示を省略しているが、ステップS310で休憩時間の計測を開始した後、操作部13の操作により休憩時間の計測を終了(ストップ)し、リセットして、休憩時間の計測を再スタートさせることも可能である。
【0038】
操作部13の操作により休憩時間の計測終了が指示されたと判断した場合(ステップS312;YES)、制御部11は、RAMに記憶されているサウナ時間、水風呂時間及び計測された休憩時間をサウナ計測開始日時に対応付けてNセット目の計測情報として記憶部12の計測情報記録領域122に記録する(ステップS313)。
【0039】
次いで、制御部11は、操作部13の操作により次のセットのサウナ計測が指示されたか否かを判断する(ステップS314)。
次のセットのサウナ計測が指示されたと判断した場合(ステップS314;YES)、制御部11は、変数Nをインクリメントし(ステップS315)、ステップS301に戻る。このとき、制御部11は、サウナ計測画面141の表示をリセットし、Nセット目であることを示す情報が表示されたサウナ計測画面141を表示部14に表示させる。
次のセットのサウナ計測が指示されていないと判断した場合(ステップS314;NO)、制御部11は、ステップS316に移行する。
【0040】
ステップS316において、制御部11は、操作部13の操作によりサウナ計測結果の記録の表示が指示されか否かを判断する(ステップS316)。
サウナ計測結果の記録の表示が指示されていないと判断した場合(ステップS316;NO)、制御部11は、ステップS318に移行する。
【0041】
サウナ計測結果の記録の表示が指示されたと判断した場合(ステップS316;YES)、制御部11は、計測情報記録領域122に記録されているサウナ計測情報を表示部14に表示させ(ステップS317)、ステップS318に移行する。
例えば、制御部11は、まず、直近の計測日時の計測情報を表示部14に表示し、操作部13の操作に応じて、当該計測日時(具体的には同じ計測日)のNセット目の計測情報を表示する。つまり、次のサウナ計測の指示がなされいないと判断された場合、制御部11は、操作部13の操作に応じて、直近の計測日の計測情報のうちN番目(N巡目)のセットの計測情報を表示する。これにより、ユーザは当日の計測情報を容易に確認することができる。また、複数のセットの計測情報が記録されている場合、操作部13による所定の操作を行うことで、1画面に全セットの計測情報を表示させてもよい。また、あるセットの計測情報を表示部14に表示させる際、当該あるセットの計測情報における各工程(サウナ、水風呂、休憩)が適正時間で実施されていた場合と実施されていない場合とで、表示態様を変更して表示させてもよい。例えば、あるセットが適正時間で実施されていた場合に表示部14の背景色(一部または全体)を青色にして表示し、適正時間で実施されていない場合に表示部14の背景色を赤色にして表示する。表示態様の変更は背景色の違いには限定されず、表示部14の所定の領域に結果に応じた文字列、図形、記号等を表示してもよい。また、複数のセットの計測情報が記録されている場合、操作部13による所定の操作を行うことで、適正時間で実施されたセットの計測情報のみを1画面に表示させてもよい。
【0042】
一般的に、サウナ、温泉、更衣室では、スマートフォンの操作が禁じられている。また、湿気が多く、水に濡れやすいことから、紙の使用が難しい。そのため、従来、サウナ、水風呂、休憩を実施した時間を記録に残すことができなかった。本実施形態の電子機器100では、計測したサウナ時間、水風呂時間、休憩時間をセットごとに記録して表示することができる。すなわち、ユーザが実施したサウナ時間、水風呂時間、休憩時間を記録に残して確認することが可能となる。
【0043】
ステップS317において計測情報が表示された後、制御部11は、操作部13の操作によりサウナ計測モードの終了が指示されたか否かを判断する(ステップS318)。
サウナ計測モードの終了が指示されていないと判断した場合(ステップS318;NO)、制御部11は、ステップS314に戻る。
【0044】
サウナ計測モードの終了が指示されたと判断した場合(ステップS318;YES)、制御部11は、サウナ計測モード処理を終了し、
図4のステップS4に移行する。
【0045】
図4のステップS4において、制御部11は、電源がOFFされたか否かを判断する(ステップS4)。
電源がOFFされていないと判断した場合(ステップS4;NO)、制御部11は、ステップS1に戻る。
電源がOFFされたと判断した場合(ステップS4;YES)、メイン処理を終了する。
【0046】
このように、サウナ計測画面141は、サウナ、水風呂、休憩のそれぞれの実施時間が計測されている間、計測中の工程の適正時間に対する当該工程の開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で表示する。したがって、ユーザは、各工程の計測中、どれだけの間実施したのか、あとどれくらいで適正時間になるのかを直感的に認識することができ、ユーザが各工程を適正時間実施するように支援することが可能となる。
【0047】
なお、上記説明では、制御部11は、サウナ計測画面141の表示時に記憶部12から各工程の適正時間を読み出して、おすすめラインLa~Lcを表示することとして説明したが、センサ部15の温度センサの値や前工程の計測時間に応じておすすめラインLa~Lcの位置を変更することとしてもよい。
例えば、サウナ時間計測中のセンサ部15の温度センサの値が記憶部12の適正テーブル121に記憶されているサウナの適正温度よりも高い場合、制御部11は、温度センサの値と適正温度との差分に応じてサウナの適正時間を短縮し、短縮された適正時間に応じた位置におすすめラインLaの位置を変更してもよい。また、例えば、サウナ計測中のセンサ部15の温度センサの値が記憶部12に記憶されているサウナの適正温度よりも低い場合、制御部11は、適正温度と温度センサの値との差分に応じてサウナの適正時間を延長し、延長された適正時間に応じた位置におすすめラインLaの位置を変更してもよい。
【0048】
同様に、例えば、水風呂時間計測中のセンサ部15の温度センサの値が記憶部12の適正テーブル121に記憶されている水風呂の適正温度よりも低い場合、制御部11は、適正温度と温度センサの値との差分に応じて水風呂の適正時間を短縮し、短縮された適正時間に応じた位置におすすめラインLbの位置を変更してもよい。
また、例えば、記憶部12の適正テーブル121に記憶されているサウナ時間の適正時間よりも計測されたサウナ時間の方が長かった場合、制御部11は、計測されたサウナ時間と適正時間との差分に応じて水風呂の適正時間を延長し、延長された適正時間に応じた位置におすすめラインLbの位置を変更してもよい。
【0049】
また、例えば、計測されたサウナ時間及び/又は水風呂時間がそれぞれ適正時間よりも長かった場合、制御部11は、実際のサウナ時間及び/又は水風呂時間とそれぞれの適正時間との差分に応じて休憩の適正時間を短縮又は延長し、短縮又は延長された適正時間に応じた位置におすすめラインLcの位置を変更してもよい。
【0050】
また、サウナ→水風呂→休憩を複数セット実行する場合、制御部11は、セットごとに各工程の適正時間を異ならせるようにしてもよい。例えば、サウナの適正時間及び水風呂の適正時間は、後に実行されるセットほど短くすることとしてもよい。そして、制御部11は、おすすめラインLa~Lcの位置を適正時間の変更に合わせて変更してもよい。
【0051】
また、制御部11が表示部14に表示させるサウナ計測画面141は、
図6に示したものに限定されない。例えば、
図7~
図12に示すように、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、予め定められた図画を構成する複数のパーツのそれぞれに対応させることとしてもよい。そして、計測開始からの経過時間に応じて計測中の工程に対応するパーツの描画が進行し、適正時間に到達した際にそのパーツの描画が完成し、全ての工程が適正時間であった場合に、予め定められた図画が完成するようになっていてもよい。以下、
図7~
図12を参照してサウナ計測画面141の変形例について説明する。
【0052】
(変形例1)
図7(a)~(d)は、サウナ計測画面141の変形例1(以下、サウナ計測画面1411とする)を示す図である。
図7(a)は、
図5のステップS301において表示されるサウナ計測画面1411の初期画面を示す図である。
図7(b)~(d)は、1セット分のサウナ、水風呂、休憩の全ての計測終了後のサウナ計測画面1411の表示例を示す図である。
【0053】
図7(a)に示すように、サウナ計測画面1411の初期画面には、3つの同心環状領域が設けられており、外側の環状領域から順に、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cとなっている。サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、予め定められた放射状マーク(
図7(b)参照)を構成するパーツとなっており、3つのパーツのそれぞれの円周上の所定領域(塗りつぶし領域と呼ぶ)が塗りつぶされる(描画される)ことで、放射状マークが完成する。
【0054】
制御部11は、
図5のステップS303において、サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達した際にサウナ計測画面1411におけるサウナ時間表示領域141aの1周分の塗りつぶし領域の塗りつぶしが完成するように、サウナ時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、円周に沿って順次塗りつぶし領域を塗りつぶす。
サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、サウナ時間表示領域141aにおける塗りつぶし領域外の領域を順次塗りつぶす。すなわち、サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超えない場合、放射状マークの外側の環状パーツ(サウナ時間表示領域141a)は未完成となる。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達すると、放射状マークの外側の環状パーツは完成となる。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超過した場合、放射状マークの外側の環状パーツは余分な領域(適正時間の実施であれば本来塗りつぶされない領域)が塗りつぶされた状態(この状態も未完成であるとする)となる。
【0055】
また、制御部11は、
図5のステップS307において、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達した際にサウナ計測画面1411における水風呂時間表示領域141bの1周分の塗りつぶし領域の塗りつぶしが完成するように、水風呂時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、円周に沿って順次塗りつぶし領域を塗りつぶす。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、水風呂時間表示領域141bにおける塗りつぶし領域外の領域を順次塗りつぶす。すなわち、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えない場合、放射状マークの真ん中の環状パーツ(水風呂時間表示領域141b)は未完成となる。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達すると、放射状マークの真ん中の環状パーツは完成となる。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超過した場合、放射状マークの真ん中の環状パーツは余分な領域が塗りつぶされた状態となる。
【0056】
また、制御部11は、
図5のステップS311において、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達した際にサウナ計測画面1411における休憩時間表示領域141cの1周分の塗りつぶし領域の塗りつぶしが完成するように、休憩時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、円周に沿って順次塗りつぶし領域を塗りつぶす。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、休憩時間表示領域141cにおける塗りつぶし領域外の領域を順次塗りつぶす。すなわち、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えない場合、放射状マークの内側の環状パーツ(休憩時間表示領域141c)は未完成となる。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達すると、放射状マークの内側の環状パーツは完成となる。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超過した場合、放射状マークの内側の環状パーツは余分な領域が塗りつぶされた状態となる。
【0057】
図7(b)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合のサウナ計測画面1411の表示例を示す図である。
図7(b)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合、サウナ計測画面1411においては、完成した放射状マークが表示される。
図7(c)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合のサウナ計測画面1411の表示例を示す図である。
図7(c)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合、サウナ計測画面1411においては、全パーツが未完成の放射状マークが表示される。
図7(d)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間を超過した場合のサウナ計測画面1411の表示例を示す図である。
図7(d)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間を超過した場合、サウナ計測画面1411においては、放射状マークの全パーツにおいて塗りつぶし領域外の余分な領域(適正時間の実施であれば本来塗りつぶされない領域)が塗りつぶされた状態で表示される。
【0058】
このように、変形例1におけるサウナ計測画面1411では、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、それぞれ予め定められた図画である放射状マークを構成するパーツに対応している。制御部11は、各工程の計測中、計測開始からの経過時間に応じて各工程に対応するパーツの所定領域の塗りつぶしを進行させ、各工程の適正時間に到達した際に、放射状マークの各工程に対応するパーツの描画を完成させる。したがって、計測中の工程の適正時間に対する当該工程の開始からの経過時間をユーザが直感的に認識可能な態様で表示するので、ユーザは、各工程の計測中、どれだけの間実施したのか、あとどれくらいで適正時間になるのかを直感的に認識することができ、ユーザが各工程を適正時間実施するように支援することが可能となる。また、全工程の実施時間が適正時間でないと完成した放射状マークが手に入らないため、ユーザが全工程を適正時間実施するように促すことができる。
図7(a)~(d)の例では工程の順に、外側からサウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cとしたが、これには限定されない。内側からサウナ時間表示領域141a(内側)、水風呂時間表示領域141b(真ん中)、休憩時間表示領域141c(外側)の順に表示してもよい。また、現在実施している工程に対応するパーツの環状部分の太さ(幅)のサイズを、現在実施していない工程に対応するパーツの環状部分の太さ(幅)のサイズと異ならせて表示してもよい。例えば、実施している工程に対応するパーツの太さ(幅)を、実施していない工程に対応するパーツの太さ(幅)よりサイズを大きくする。これにより、現在実施している工程の表示の視認性が向上する。
【0059】
(変形例2)
図8(a)~(d)は、サウナ計測画面141の変形例2(以下、サウナ計測画面1412とする)を示す図である。
図8(a)は、
図5のステップS301において表示されるサウナ計測画面1412の初期画面を示す図である。
図8(b)~(d)は、1セット分のサウナ、水風呂、休憩の全ての計測終了後のサウナ計測画面1412の表示例を示す図である。
【0060】
図8(a)に示すように、サウナ計測画面1412の初期画面には、サウナを表す「サ」の白抜き文字が設けられており、「サ」の白抜き文字の一画目の領域がサウナ時間表示領域141a、二画目の領域が水風呂時間表示領域141b、三画目の領域が休憩時間表示領域141cとなっている。サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、予め定められた「サ」のデザイン文字(
図8(b)参照)を完成させるためのパーツとなっており、3つのパーツのそれぞれが所定のパターンで塗りつぶされることで、「サ」のデザイン文字が完成する。
【0061】
制御部11は、
図5のステップS303において、サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達した際にサウナ計測画面1412におけるサウナ時間表示領域141a(一画目の領域)における所定パターンの描画が完成するように、サウナ時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、サウナ時間表示領域141aに所定パターン(ここでは、ドット)を所定数ずつ描画する。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、サウナ時間表示領域141aの所定サイズの領域を順次ベタで塗りつぶす。すなわち、サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超えない場合、「サ」のデザイン文字の一画目は未完成となる。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達すると、「サ」のデザイン文字の一画目は完成となる。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超過した場合、「サ」のデザイン文字の一画目は超過した時間に対応する部分がベタ領域になった状態(この状態も未完成であるとする)となる。
【0062】
また、制御部11は、
図5のステップS307において、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達した際にサウナ計測画面1412における水風呂時間表示領域141b(二画目の領域)の所定パターンによる描画が完成するように、水風呂時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、水風呂時間表示領域141bに所定パターン(ここでは、うねりのある縦線)を所定数ずつ描画する。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、水風呂時間表示領域141bの所定サイズの領域を順次ベタで塗りつぶす。すなわち、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えない場合、「サ」のデザイン文字の二画目は未完成となる。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達すると、「サ」のデザイン文字の二画目は完成となる。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超過した場合、「サ」のデザイン文字の二画目は超過した時間に対応する部分がベタ領域になった状態となる。
【0063】
また、制御部11は、
図5のステップS311において、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達した際にサウナ計測画面1412における休憩時間表示領域141c(三画目の領域)の所定パターンによる描画が完成するように、休憩時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、休憩時間表示領域141cに所定パターン(ここでは、横線)を所定数ずつ描画する。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、休憩時間表示領域141cの所定サイズの領域を順次ベタで塗りつぶす。すなわち、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えない場合、「サ」のデザイン文字の三画目は未完成となる。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達すると、「サ」のデザイン文字の三画目は完成となる。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超過した場合、「サ」のデザイン文字の三画目は超過した時間に対応する部分がベタ領域になった状態となる。
【0064】
図8(b)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合のサウナ計測画面1412の表示例を示す図である。
図8(b)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合、サウナ計測画面1412においては、完成した「サ」のデザイン文字が表示される。
図8(c)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合のサウナ計測画面1412の表示例を示す図である。
図8(c)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合、サウナ計測画面1412においては、全ての画が未完成の「サ」のデザイン文字が表示される。
図8(d)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間を超過した場合のサウナ計測画面1412の表示例を示す図である。
図8(d)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間を超過した場合、サウナ計測画面1412においては、「サ」のデザイン文字の全ての画において超過した時間に対応する部分がベタ領域になった状態で表示される。
【0065】
このように、変形例2におけるサウナ計測画面1412では、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、それぞれが予め定められた「サ」のデザイン文字を構成するパーツに対応している。制御部11は、各工程の計測中、計測開始からの経過時間に応じて各工程に対応するパーツの所定領域の描画を進行させ、各工程の適正時間に到達した際に、「サ」のデザイン文字の各工程に対応するパーツの描画を完成させる。したがって、計測中の工程の適正時間に対する当該工程の開始からの経過時間をユーザが直感的に認識可能な態様で表示するので、ユーザは、各工程の計測中、どれだけの間実施したのか、あとどれくらいで適正時間になるのかを直感的に認識することができ、ユーザが各工程を適正時間実施するように支援することが可能となる。また、全工程の実施時間が適正時間でないと完成した「サ」のデザイン文字が得られないため、ユーザが全工程を適正時間実施するように促すことができる。
【0066】
(変形例3)
図9(a)~(d)は、サウナ計測画面141の変形例3(以下、サウナ計測画面1413とする)を示す図である。
図9(a)は、
図5のステップS301において表示されるサウナ計測画面1413の初期画面を示す図である。
図9(b)~(d)は、1セット分のサウナ、水風呂、休憩の全ての計測終了後のサウナ計測画面1413の表示例を示す図である。
【0067】
図9(a)に示すように、サウナ計測画面1413の初期画面には、「8」、「2」、「15」の白抜き文字が設けられており、サウナの適正時間である「8」の白抜き数字がサウナ時間表示領域141a、水風呂の適正時間である「2」の白抜き数字が水風呂時間表示領域141b、休憩の適正時間である「15」の白抜き数字が休憩時間表示領域141cとなっている。すなわち、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、各工程の適正時間を示す、予め定められたデザイン数字(
図9(c)参照)を完成させるためのパーツとなっており、3つのパーツのそれぞれの全域にパターンが描画されることで、「8」、「2」、「15」のデザイン数字が完成する。
また、サウナ計測画面1413の下部領域には、サウナ時間が適正であったか否かの評価を示すマークを表示するための領域M1、水風呂時間が適正であったか否かの評価を示すマークを表示するための領域M2、休憩時間が適正であったか否かの評価を示すマークを表示するための領域M3が設けられている。
【0068】
制御部11は、
図5のステップS303において、サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達した際にサウナ計測画面1413におけるサウナ時間表示領域141a全域のパターンの描画が完成するように、サウナ時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、サウナ時間表示領域141aの所定サイズ領域ずつ順次パターンを描画する。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、サウナ時間表示領域141aの所定サイズ領域ずつ順次ベタで塗りつぶす。すなわち、サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超えない場合、「8」のデザイン数字は未完成となる。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達すると、「8」のデザイン数字は完成となる。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超過した場合、「8」のデザイン数字は超過した時間に対応する部分がベタ領域になった状態(この状態も未完成であるとする)となる。
サウナ計測が終了すると、制御部11は、計測したサウナ時間が適正時間であったか、適正時間に満たなかったか、適正時間を超過したか、を評価する。そして、計測したサウナ時間が適正時間であった場合には「◎」を、適正時間に満たなかった場合には「△」を、適正時間を超過した場合には「×」を、領域M1に表示させる。
【0069】
制御部11は、
図5のステップS307において、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達した際にサウナ計測画面1413における水風呂時間表示領域141b全域のパターンの描画が完成するように、水風呂時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、水風呂時間表示領域141bの所定サイズ領域ずつ順次パターンを描画する。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、水風呂時間表示領域141bの所定サイズ領域ずつ順次ベタで塗りつぶす。すなわち、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えない場合、「2」のデザイン数字は未完成となる。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達すると、「2」のデザイン数字は完成となる。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超過した場合、「2」のデザイン数字は超過した時間に対応する部分がベタ領域になった状態となる。
水風呂計測が終了すると、制御部11は、計測した水風呂時間が適正時間であったか、適正時間に満たなかったか、適正時間を超過したか、を評価する。そして、計測した水風呂時間が適正時間であった場合には「◎」を、適正時間に満たなかった場合には「△」を、適正時間を超過した場合には「×」を、領域M2に表示させる。
【0070】
制御部11は、
図5のステップS311において、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達した際にサウナ計測画面1413における休憩時間表示領域141c全域のパターンの描画が完成するように、休憩時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、休憩時間表示領域141cの所定サイズ領域ずつ順次パターンを描画する。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、休憩時間表示領域141cの所定サイズ領域ずつ順次ベタで塗りつぶす。すなわち、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えない場合、「15」のデザイン数字は未完成となる。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達すると、「15」のデザイン数字は完成となる。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超過した場合、「15」のデザイン数字は超過した時間に対応する部分がベタ領域になった状態となる。
休憩計測が終了すると、制御部11は、計測した休憩時間が適正時間であったか、適正時間に満たなかったか、適正時間を超過したか、を評価する。そして、計測した休憩時間が適正時間であった場合には「◎」を、適正時間に満たなかった場合には「△」を、適正時間を超過した場合には「×」を、領域M3に表示させる。
【0071】
図9(b)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合のサウナ計測画面1413の表示例を示す図である。
図9(b)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合、サウナ計測画面1413においては、パターンが全域に付与された、完成した「8」、「2」、「15」のデザイン数字が表示される。
図9(c)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合のサウナ計測画面1413の表示例を示す図である。
図9(c)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合、サウナ計測画面1413においては、全パーツのパターンの描画が完了していない未完成の「8」、「2」、「15」のデザイン数字が表示される。
図9(d)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間を超過した場合のサウナ計測画面1413の表示例を示す図である。
図9(d)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間を超過した場合、サウナ計測画面1413において、「8」、「2」、「15」のデザイン数字は超過した時間に対応する部分がベタ領域になった状態で表示される。
【0072】
このように、変形例3におけるサウナ計測画面1413では、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、それぞれ各工程の適正時間の数字を表している。制御部11は、各工程の計測中、計測開始からの経過時間に応じてパターンの描画を進行させ、各工程の適正時間に到達した際に、各工程に対応するデザイン数字の描画を完成させる。したがって、計測中の工程の適正時間に対する当該工程の開始からの経過時間をユーザが直感的に認識可能な態様で表示するので、ユーザは、各工程の計測中、どれだけの間実施したのか、あとどれくらいで適正時間になるのかを直感的に認識することができ、ユーザが各工程を適正時間実施するように支援することが可能となる。また、全工程の実施時間が適正時間でないと完成したデザイン数字が得られないため、ユーザが全工程を適正時間実施するように促すことができる。
【0073】
(変形例4)
図10(a)~(d)は、サウナ計測画面141の変形例4(以下、サウナ計測画面1414とする)を示す図である。
図10(a)は、
図5のステップS301において表示されるサウナ計測画面1414の初期画面を示す図である。
図10(b)~(d)は、1セット分のサウナ、水風呂、休憩の全ての計測終了後のサウナ計測画面1414の表示例を示す図である。
【0074】
図10(a)に示すように、サウナ計測画面1414の初期画面には、3つの領域に区分された空のコップの絵が表示されており、コップの下段の領域がサウナ時間表示領域141a、中段の領域が水風呂時間表示領域141b、上段の領域が休憩時間表示領域141cとなっている。すなわち、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、予め定められた、中身が満たされたコップの絵(
図10(b)参照)を完成させるためのパーツとなっており、3つのパーツのそれぞれが水を表す所定のマーク(
図10(b)では○又は☆)で満たされることで、中身が満たされたコップの絵が完成する。サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、各工程の適正時間に応じて割り当てられている。
【0075】
制御部11は、
図5のステップS303において、サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達した際にサウナ計測画面1414におけるサウナ時間表示領域141aが所定のマークで満たされるように、サウナ時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、サウナ時間表示領域141aに所定のマークを所定数ずつ描画する。計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、サウナ時間表示領域141aの外(コップの外)に所定のマークを所定数描画する。
すなわち、サウナ時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えない場合、コップの下段の領域は未完成(所定のマークで満たされていない状態)となる。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達すると、コップの下段の領域は完成(所定のマークで満たされた状態)となる。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超過した場合、コップの下段の領域の外(コップの外)に所定のマークが溢れた状態となる。
【0076】
制御部11は、
図5のステップS307において、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達した際にサウナ計測画面1414における水風呂時間表示領域141bが所定のマークで満たされるように、水風呂時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、水風呂時間表示領域141bに所定のマークを所定数ずつ描画する。計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、水風呂時間表示領域141bの外(コップの外)に所定のマークを所定数描画する。
すなわち、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えない場合、コップの中段の領域は未完成(所定のマークで満たされていない状態)となる。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達すると、コップの中段の領域は完成(所定のマークで満たされた状態)となる。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超過した場合、コップの中段の領域の外(コップの外)に所定のマークが溢れた状態となる。
【0077】
制御部11は、
図5のステップS311において、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達した際にサウナ計測画面1414における休憩時間表示領域141cが所定のマークで満たされるように、休憩時間の計測開始から所定時間が経過するごとに、休憩時間表示領域141cに所定のマークを所定数ずつ描画する。計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えた場合、制御部11は、所定時間が経過するごとに、休憩時間表示領域141cの外(コップの外)に所定のマークを所定数描画する。
すなわち、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えない場合、コップの上段の領域は未完成(所定のマークで満たされていない状態)となる。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達すると、コップの上段の領域は完成(所定のマークで満たされた状態)となる。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超過した場合、コップの上段の領域の外(コップの外)に所定のマークが溢れた状態となる。
【0078】
図10(b)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合のサウナ計測画面1414の表示例を示す図である。
図10(b)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合、サウナ計測画面1414においては、3つの表示領域が全て満たされた状態のコップの絵が表示される。
図10(c)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合のサウナ計測画面1414の表示例を示す図である。
図10(c)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合、サウナ計測画面1414においては、各区分(領域)が満たされていない状態のコップが表示される。
図10(d)は、サウナ、水風呂が適正時間を超過した場合のサウナ計測画面1414の表示例を示す図である。
図10(d)に示すように、サウナ、水風呂が適正時間を超過した場合、サウナ計測画面1414においては、中段と下段が溢れた状態のコップが表示される。
【0079】
このように、変形例4におけるサウナ計測画面1414では、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、予め定められた、中身が満たされたコップの絵を構成するためのパーツに対応している。制御部11は、各工程の計測中、計測開始からの経過時間に応じてコップ内の各工程に対応する領域に所定マークの描画を進行させ、各工程の適正時間に到達した際に、各工程に対応する領域が満たされた状態のコップの絵を完成させる。したがって、計測中の工程の適正時間に対する当該工程の開始からの経過時間をユーザが直感的に認識可能な態様で表示するので、ユーザは、各工程の計測中、どれだけの間実施したのか、あとどれくらいで適正時間になるのかを直感的に認識することができ、ユーザが各工程を適正時間実施するように支援することが可能となる。また、全工程の実施時間が適正時間でないと満たされた状態のコップの絵が得られないため、ユーザが全工程を適正時間実施するように促すことができる。
【0080】
なお、上述の所定のマークは、全ての領域で同じであってもよいし、
図11(a)に示すように、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cごとに異なる(形、色などが異なる)ものであってもよい。所定のマークが領域ごとに異なるものとすることで、適正時間を超過した場合に、どの工程が超過したのかをユーザが容易に認識することが可能となる。なお、
図11(b)に示すように、適正時間を超過した場合に描画するマークは、コップの中のマークとは異なる表示態様で表示することとしてもよい。
また、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cのそれぞれの領域内において表示される所定のマークは、全て同じものであってもよいし、
図10に示すように、異なるものが混在していてもよい。また、それぞれの領域において最後に描画する(表示する)一つのマークを、当該それぞれの領域における他のマークと異なるようにしてもよい。これにより、各領域の適正時間に到達したことを容易に把握することができる。また最後の一つのマークだけではなく、予め設定された複数のマーク(例えば最後の三つ)を、他のマークと異なるようにしてもよい。なお、この場合、複数のマークのそれぞれを異なるようにしてもよい(青色、黄色、赤色等の色で分ける、“3”、“2”、“1”等の文字で分ける等)。
【0081】
(変形例5)
図12(a)~(d)は、サウナ計測画面141の変形例5(以下、サウナ計測画面1415とする)を示す図である。
図12(a)は、
図5のステップS301において表示されるサウナ計測画面1415の初期画面を示す図である。
図12(b)~(d)は、1セット分のサウナ、水風呂、休憩の全ての計測終了後のサウナ計測画面1415の表示例を示す図である。
【0082】
図12(a)に示すように、サウナ計測画面1415の初期画面には、サウナを表す「サ」の文字が表示されており、「サ」の文字の周囲が、外側から順にサウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cとなっている。サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cのそれぞれは、トラック(経過時間に応じて、線(線の軌跡)の長さが変化するもの)を表しており、予め定められた、「サ」の文字の周囲にトラック(線の軌跡)を描画することにより、所定の領域に絵(
図12(b)参照)が完成する。本実施形態では、
図12に示す絵(画像)を、サウナフィールドと呼ぶ。
【0083】
制御部11は、
図5のステップS303において、サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達したタイミングでサウナ計測画面1415におけるサウナ時間表示領域141aの1周分の描画が完成するように、計測開始から所定時間が経過するごとに、サウナ時間表示領域141aを所定量ずつ描画して表示する。計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超えた場合、制御部11は、サウナ時間表示領域141aの2周目の描画に突入する。
すなわち、サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超えない場合、サウナフィールドの外側のトラックが未完成となる。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間に到達すると、サウナフィールドの外側のトラックは完成する。サウナ時間の計測開始からの経過時間がサウナの適正時間を超過した場合、サウナフィールドの外側のトラックが超過時間に応じた分だけ部分的に太くなる。
【0084】
制御部11は、
図5のステップS307において、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達したタイミングでサウナ計測画面1415における水風呂時間表示領域141bの1周分の描画が完成するように、計測開始から所定時間が経過するごとに、水風呂時間表示領域141bを所定量ずつ描画して表示する。計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えた場合、制御部11は、水風呂時間表示領域141bの2周目の描画に突入する。
すなわち、水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超えない場合、サウナフィールドの真ん中のトラックが未完成となる。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間に到達すると、サウナフィールドの真ん中のトラックは完成する。水風呂時間の計測開始からの経過時間が水風呂の適正時間を超過した場合、サウナフィールドの真ん中のトラックが超過時間に応じた分だけ部分的に太くなる。
【0085】
制御部11は、
図5のステップS311において、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達したタイミングでサウナ計測画面1415における休憩時間表示領域141cの1周分の描画が完成するように、計測開始から所定時間が経過するごとに、休憩時間表示領域141cを所定量ずつ描画して表示する。計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えた場合、制御部11は、休憩時間表示領域141cの2周目の描画に突入する。
すなわち、休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超えない場合、サウナフィールドの内側のトラックが未完成となる。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間に到達すると、サウナフィールドの内側のトラックは完成する。休憩時間の計測開始からの経過時間が休憩の適正時間を超過した場合、サウナフィールドの内側のトラックが超過時間に応じた分だけ部分的に太くなる。
【0086】
図12(b)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合のサウナ計測画面1415の表示例を示す図である。
図12(b)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間であった場合、サウナ計測画面1415においては、完成したサウナフィールドの絵が表示される。
図12(c)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合のサウナ計測画面1415の表示例を示す図である。
図12(c)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間より短かった場合、サウナ計測画面1415においては、未完成のサウナフィールドの絵が表示される。
図12(d)は、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間を超過した場合のサウナ計測画面1415の表示例を示す図である。
図12(d)に示すように、サウナ、水風呂、休憩の全てが適正時間を超過した場合、サウナ計測画面1415においては、全てのトラックの一部が太くなったサウナフィールドの絵が表示される。
【0087】
このように、変形例5におけるサウナ計測画面1415では、サウナ時間表示領域141a、水風呂時間表示領域141b、休憩時間表示領域141cは、予め定められた、サウナフィールドの絵を構成するためのパーツ(トラック部分)に対応している。制御部11は、各工程の計測中、計測開始からの経過時間に応じて各工程に対応するトラックの描画を進行させ、各工程の適正時間に到達した際に、各工程に対応するトラックの絵が完成する。したがって、計測中の工程の適正時間に対する当該工程の開始からの経過時間をユーザが直感的に認識可能な態様で表示するので、ユーザは、各工程の計測中、どれだけの間実施したのか、あとどれくらいで適正時間になるのかを直感的に認識することができ、ユーザが各工程を適正時間実施するように支援することが可能となる。また、全工程の実施時間が適正時間でないと完成したサウナフィールドの絵が得られないため、ユーザが全工程を適正時間実施するように促すことができる。
【0088】
以上説明したように、電子機器100の制御部11は、サウナ等の複数の工程からなる活動における複数の工程のそれぞれの実施時間を計測するためのユーザインターフェースを表示部14の同一画面上に表示し、複数の工程のそれぞれの実施時間が計測されている間、計測中の工程の開始からの経過時間をユーザが認識可能な態様で前記ユーザインターフェースを表示する。
したがって、ユーザが各工程を適正時間実施するように支援することが可能となる。
【0089】
例えば、制御部11は、複数の工程のそれぞれを、予め定められた図画を構成する複数のパーツのそれぞれに対応させ、計測中の工程の開始からの経過時間に応じて計測中の工程に対応するパーツの描画を進行させ、経過時間が計測中の工程の適正時間に到達した際にパーツの描画が完成するユーザインターフェースを表示部14に表示する。
したがって、ユーザは、図画のパーツが完成することで、そのパーツに対応する工程が完了したことを直感的に認識することが可能となる。
【0090】
また、図画は、複数の工程の全てが適正時間で実施された場合に完成するので、ユーザが全ての工程を適正時間実施するように促すことができる。
【0091】
また、制御部11は、計測中の工程の実施時間が適正時間に満たなかった場合は、未完成のパーツを表示するので、ユーザは、未完成のパーツに対応する工程が適正時間に満たなかったことを直感的に認識することができる。
【0092】
また、制御部11は、計測中の工程の実施時間が適正時間を超過した場合は、対応するパーツに超過した時間に対応する描画を追加するので、ユーザは、時間が超過した工程を直感的に認識することができる。
【0093】
また、制御部11は、複数の工程のそれぞれの実施時間の計測結果を記憶部12に記憶させるので、ユーザは、計測結果を記録として残すことが可能となる。
【0094】
また、サウナを含む工程(サウナ、水風呂、休憩)を実施する前に、センサ部15に含まれる加速度センサ、ジャイロセンサ、GPS(Global Positioning System)受信機等によって、電子機器100を利用するユーザがランニングやウォーキング等の運動活動を行っていた場合(具体的には、サウナ実施の前から所定の時間範囲内(例:サウナ実施の2~10時間前)において、加速度センサ等が検出した検出結果が記憶部12に記憶されている場合)、例えば
図5のステップS313とステップS314の間で、表示部14等により、次のセット(サウナ、水風呂、休憩の工程)を実施するように、ユーザに報知してもよい。この場合、運動活動を行った時間の長さ、移動した距離、運動強度や運動負荷の大きさに応じて、次のセットを実施するように促す通知の回数を変化させてもよい。例えば、運動を行った時間が長いほど、通知の回数を増やすようにする。この時間(移動距離、運動強度等も可)と通知の回数は、記憶部12に予め設定しておけばよい。これにより、サウナ実施前にユーザが運動を実施していた場合、電子機器100は工程を複数回実施するようにユーザに促すことにより、サウナによる効果をより大きくすることができる。
【0095】
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明に係る電子機器、表示方法及びプログラムの好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0096】
例えば、上記実施形態では、電子機器100が腕時計型である場合を例にとり説明したが、これに限定されない。
また、上記実施形態では、本発明をサウナ→水風呂→休憩からなるサウナ活動についての計測に適用した場合について説明したが、本発明は、複数の工程からなる他の活動の計測にも適用することができる。
【0097】
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として半導体メモリを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、ハードディスク、SSDや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0098】
その他、電子機器を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0099】
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載に基づいて定められる。更に、特許請求の範囲の記載から本発明の本質とは関係のない変更を加えた均等な範囲も本発明の技術的範囲に含む。
【符号の説明】
【0100】
100 電子機器
11 制御部
12 記憶部
121 適正テーブル
122 計測情報記録領域
13 操作部
14 表示部
15 センサ部
16 通信部
17 電源部
18 バス