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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172189
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】歩行型管理機
(51)【国際特許分類】
   A01B 33/08 20060101AFI20241205BHJP
   B60L 53/80 20190101ALN20241205BHJP
【FI】
A01B33/08 A
B60L53/80
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089742
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003834
【氏名又は名称】弁理士法人新大阪国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮内 正男
(72)【発明者】
【氏名】富久 聡
(72)【発明者】
【氏名】原 竜太郎
(72)【発明者】
【氏名】中囿 悠佳
(72)【発明者】
【氏名】水本 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】牧田 圭右
【テーマコード(参考)】
2B033
5H125
【Fターム(参考)】
2B033AA06
2B033AB01
2B033AB11
2B033AC04
2B033CA01
2B033ED20
5H125AA20
5H125AB04
5H125AC13
5H125FF06
(57)【要約】
【課題】従来、専用バッテリを装備した電動式の歩行型管理機がある。然しながら、専用バッテリは高価であり、電動式の歩行型管理機が高価となっていた。
【0084】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安価な電動式の歩行型管理機を提供する。
【解決手段】電動アクチュエータ12にて作業部9を駆動する歩行型管理機において、電動アクチュエータ12に100Vの電力を供給する電源ユニット14を着脱自在に載置する固定台13を設け、電源ユニット14のコンセント14aに挿し込むプラグ20aを装備した電源コード20の長さを作業部9の回転部8に届かない長さとする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動アクチュエータ(12)にて作業部(9)を駆動する歩行型管理機において、電動アクチュエータ(12)に100Vの電力を供給する電源ユニット(14)を着脱自在に載置する固定台(13)を設け、電源ユニット(14)のコンセント(14a)に挿し込むプラグ(20a)を装備した電源コード(20)の長さを作業部(9)の回転部(8)に届かない長さとしたことを特徴とする歩行型管理機。
【請求項2】
操作ハンドル(18)に束ねた延長コード(21)を係止する係止部(18a)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の歩行型管理機。
【請求項3】
電動アクチュエータ(12)と電源ユニット(14)からなる電動ユニット(40)とエンジン(50a)と燃料タンク(50b)からなるエンジンユニット(50)を載せ換え自在としたことを特徴とする請求項1に記載の歩行型管理機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者が歩行しながら耕耘等の農作業を行う歩行型管理機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、専用バッテリを装備した電動式の歩行型管理機がある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-103129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
専用バッテリは高価であり、電動式の歩行型管理機が高価となっていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安価な電動式の歩行型管理機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、電動アクチュエータ12にて作業部9を駆動する歩行型管理機において、電動アクチュエータ12に100Vの電力を供給する電源ユニット14を着脱自在に載置する固定台13を設け、電源ユニット14のコンセント14aに挿し込むプラグ20aを装備した電源コード20の長さを作業部9の回転部8に届かない長さとした歩行型管理機である。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、電動アクチュエータ12に100Vの電力を供給する電源ユニット14を着脱自在に載置する固定台13を設けたので、安価な市販品の一般的な電源ユニット14を用いることで安価な電動式の歩行型管理機を得ることができる。
【0008】
そして、市販品の一般的な電源ユニット14が専用のバッテリに比較して安価であるから、作業する際に複数個用意しておけば、電源ユニット14の充電が切れれば新しい電源ユニット14に載せ換えて、作業中断時間を短くでき作業性及び作業効率が良い。
【0009】
また、電源ユニット14のコンセント14aに挿し込むプラグ20aを装備した電源コード20の長さを作業部9の回転部8に届かない長さとしたので、プラグ20aがコンセント14aから外れた場合でも作業部9の回転部8に届かず、回転部8に絡み付いて切断される等のトラブルが防止できる。
【0010】
請求項2記載の発明は、操作ハンドル18に束ねた延長コード21を係止する係止部18aを設けた請求項1に記載の歩行型管理機である。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、操作ハンドル18に束ねた延長コード21を係止する係止部18aを設けたので、束ねた延長コード21が圃場や作業部9の回転部8から上方に離れた位置に収納でき、必要な時にすぐ用いることができて作業性が良く、また、延長コード21が圃場や作業部9の回転部8に引っ掛かって破損することが防止できる。
【0012】
また、延長コード21を用いて固定電源で作業を行なっている際に、延長コード21が作業部9の回転部8に絡み付いても、電源コード20のプラグ20aが延長コード21から外れて、電源コード20が作業部9の回転部8に届かない長さであるから、作業部9の回転部8に絡み付いて切断される等のトラブルが防止できる。
【0013】
請求項3記載の発明は、電動アクチュエータ12と電源ユニット14からなる電動ユニット40とエンジン50aと燃料タンク50bからなるエンジンユニット50を載せ換え自在とした請求項1に記載の歩行型管理機である。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、電動アクチュエータ12と電源ユニット14からなる電動ユニット40とエンジン50aと燃料タンク50bからなるエンジンユニット50を載せ換え自在としたので、住宅地の近郊や朝夕などの静音性を求められる圃場やハウス内の圃場で排気ガスが作業者の支障となる圃場では、電動ユニット40を装着することにより、近隣への騒音による迷惑防止や排気ガスを防止して耕耘作業等が行なえる。
【0015】
また、周辺に作業者以外の人がいない広い圃場や土質が硬い圃場では、エンジンユニット50を装着することにより、高馬力で能率よく耕耘作業等が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態にかかる歩行型管理機の側面図である。
図2】本発明の他の実施形態である歩行型管理機の側面図である。
図3】本発明の他の実施形態である歩行型管理機の側面図である。
図4】本発明の他の実施形態である歩行型管理機の側面図である。
図5】本発明の他の実施形態である歩行型管理機の作用説明用の側面図である。
図6】本発明の他の実施形態である歩行型管理機の作用説明用の側面図である。
図7】本発明の他の実施形態であるバッテリの作用説明用の側面図である。
図8】本発明の他の実施形態であるバッテリの斜視図である。
図9】本発明の他の実施形態であるバッテリの作用説明用の側面図である。
図10】本発明の他の実施形態である歩行型管理機の作用説明用の側面図である。
図11】本発明の他の実施形態である操作ハンドル部の平面図である。
図12】本発明の他の実施形態である歩行型管理機の作用説明用の側面図である。
図13】操作表示パネルの拡大図である。
図14】本発明の他の実施形態である操作ハンドル部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を100V電源で動く電動式の歩行型管理機に適用した例を図面に基づいて説明する。なお、機体の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後というが、本発明の構成を限定するものではない。
【0018】
図1に示すように、実施形態1の歩行型管理機1は、機体フレーム2の後部に固設した左右伝動ケース下部に設けた左右車軸4,4に左右車輪5,5を装着し、左右伝動ケース上部に基部が固定された作業用伝動ケース6後側下部に回転部としての耕耘軸7及び耕耘爪8を設けて作業部としての耕耘装置9を構成する。
【0019】
耕耘装置9の上面はロータリカバー10で覆う構成であり、後面は上下回動自在の後部カバー11で覆う構成としている。
【0020】
機体フレーム2には、左右車輪5,5及び耕耘装置9を駆動する100V電源で作動する電動アクチュエータとしての電動モータ12と制御装置を設け、該電動モータ12上方位置に固定台13を設けている。
【0021】
固定台13は、電源ユニットとしてのポータブル電源14を載置する載置台であって、載置したポータブル電源14を固定する固定バンド13aを装備する。
【0022】
ポータブル電源14は、市販品の一般的なもので、側面にコンセント14aが設けられている。
【0023】
電動モータ12には、ポータブル電源14のコンセント14aにプラグ20aを挿し込んで電力を得る電源コード20が設けられている。
【0024】
該電源コード20は、ポータブル電源14のコンセント14aに挿し込んだ際に弛みがない丁度届く程度に短い長さであり、コンセント14aから外れた場合でも左右車輪5,5及び耕耘装置9の耕耘爪8に届かない長さになっており、回転する左右車輪5,5及び耕耘装置9の耕耘爪8に絡み付いて切断される等のトラブルが防止できる。
【0025】
また、歩行型管理機1は、ポータブル電源14を載置する固定台13を設けて、ポータブル電源14にて電力を得て作動するので、市販品の一般的なポータブル電源14が専用のバッテリに比較して安価であり、安価な構成の電動式の歩行型管理機を得ることができる。
【0026】
そして、市販品の一般的なポータブル電源14が専用のバッテリに比較して安価であるから、作業する際に複数個用意しておけば、ポータブル電源14の充電が切れれば新しいポータブル電源14に載せ換えて、作業中断時間を短くでき作業性及び作業効率が良い。
【0027】
機体フレーム2後部に基部が固定されたループ状の操作ハンドル18は、後方斜め上方に向けて延びている。
【0028】
操作ハンドル18の中途部には、係止部としての係止フック18aが設けられており、延長コード21を束ねた状態で引っ掛けておくことができる。
【0029】
そして、係止フック18aに引っ掛けた延長コード21は、圃場面や耕耘装置9等から離れた上方位置にあるので、必要な時にすぐ用いることができて作業性が良く、また、延長コード21が圃場面や耕耘装置9等に引っ掛かって破損することが防止できる。
【0030】
延長コード21は、例えば、ハウス内圃場等の固定電源がある圃場で、固定電源のコンセントに延長コード21のプラグ21aを差し込み、延長コード21のコンセント21bに電源コード20のプラグ20aを挿し込んで電力を得て電動モータ12を作動させて耕耘作業を行なう。
【0031】
従って、延長コード21を用いて固定電源で作業を行なう場合は、ポータブル電源14が不要で、固定電源により連続作業が行なえる。
【0032】
また、延長コード21を用いて固定電源で作業を行なっている際に、延長コード21が回転する左右車輪5,5及び耕耘装置9の耕耘爪8に絡み付いても、延長コード21のコンセント21bから電源コード20のプラグ20aが抜け、電源コード20が短くて左右車輪5,5及び耕耘装置9の耕耘爪8に届かない長さであるから、左右車輪5,5及び耕耘装置9の耕耘爪8に絡み付いて切断される等のトラブルが防止できる。
【0033】
図2は、車軸耕耘式の歩行型管理機1に上記と同様の構成を適用した第2実施形態を示す。
【0034】
即ち、車軸耕耘式の歩行型管理機1は、機体フレーム2の中央部に固設した伝動ケース下部に設けた耕耘軸7に耕耘爪8を設けて耕耘装置9を構成する。
【0035】
機体フレーム2には、耕耘装置9を駆動する100V電源で作動する電動モータ12と制御装置を設け、該電動モータ12上方位置に固定台13を設けている。
【0036】
固定台13は、ポータブル電源14を載置する載置台であって、載置したポータブル電源14を固定する固定バンド13aを装備する。
【0037】
ポータブル電源14は、市販品の一般的なもので、側面にコンセント14aが設けられている。
【0038】
電動モータ12には、ポータブル電源14のコンセント14aにプラグ20aを挿し込んで電力を得る電源コード20が設けられている。
【0039】
該電源コード20は、ポータブル電源14のコンセント14aに挿し込んだ際に弛みがない丁度届く程度に短い長さであり、コンセント14aから外れた場合でも耕耘装置9の耕耘爪8に届かない長さになっており、回転する耕耘装置9の耕耘爪8に絡み付いて切断される等のトラブルが防止できる。
【0040】
機体フレーム2後部に基部が固定された操作ハンドル18は、後方斜め上方に向けて延びている。
【0041】
操作ハンドル18の中途部には、係止フック18aが設けられており、延長コード21を束ねた状態で引っ掛けておくことができる。
【0042】
上記構成における作用及び効果は、第1実施形態と同様である。
【0043】
図3及び図4は、ポータブル電源14を作業者が抱えたり背負ったりする形態の100V電源で動く電動式の歩行型管理機1を示し、上記実施形態1及び実施形態2と同じ構成は図中に符号を記して説明を省略し、下記に異なる構成の説明のみする。
【0044】
即ち、作業者は、ポータブル電源14を抱っこ紐または背負い紐等の装着具30で抱えたり背負ったりしている。
【0045】
そして、電動モータ12から伸びている電源コード20は、作業者が抱えたり背負ったりしているポータブル電源14のコンセント14aに届く長さにしている。
【0046】
図5及び図6は、電動モータ12とポータブル電源14(または、バッテリ)の電動ユニット40とエンジン50aと燃料タンク50bのエンジンユニット50を載せ換える形態の歩行型管理機1を示す。
【0047】
即ち、機体フレーム2を左右に前後方向に延びるレール状にして電動モータ12とポータブル電源14(または、バッテリ)の電動ユニット40とエンジン50aと燃料タンク50bのエンジンユニット50の何れかを前方からスライド移動させて載せて固定する形態、機体フレーム2に上方から電動モータ12とポータブル電源14(または、バッテリ)の電動ユニット40とエンジン50aと燃料タンク50bのエンジンユニット50の何れかを載置して固定する形態としている。
【0048】
電動ユニット40またはエンジンユニット50の何れかを搭載した後は、各々の駆動プーリ12a、50cの何れかと伝動ケース60の従動プーリ60a間に伝動ベルト60bを巻回し、外周をベルトカバー60cにて覆う。
【0049】
なお、駆動プーリ・従動プーリと伝動ベルトに換えて、電動ユニット40及びエンジンユニット50に後方に突出する駆動軸を設け、伝動ケース60に前方に突出する従動軸を設け、両者をジョイントで連結しジョイントカバーで覆う構成としても良い。
【0050】
従って、住宅地の近郊や朝夕などの静音性を求められる圃場やハウス内の圃場で排気ガスが作業者の支障となる圃場では、電動ユニット40を装着することにより、近隣への騒音による迷惑防止や排気ガスを防止して耕耘作業等が行なえる。
【0051】
また、周辺に作業者以外の人がいない広い圃場や土質が硬い圃場では、エンジンユニット50を装着することにより、高馬力で能率よく耕耘作業等が行なえる。
【0052】
<その他の実施形態>
【0053】
(1)図7及び図8は、電動式の歩行型管理機1が専用のバッテリ70を装備する例を示す。
【0054】
バッテリ70は、上面に把持部71、側面にバッテリ端子72、底面に平行な断面で円弧状の突起73を設けている。
【0055】
歩行型管理機1には、バッテリ70が入り込む凹部状のバッテリ装着部80を設け、該バッテリ装着部80底面の一端側にバッテリ端子72と係合する本機側端子81を設け、他端側にバッテリ70底面の突起73と係合する断面で円弧状の係合部82を設けている。
【0056】
従って、バッテリ70を歩行型管理機1のバッテリ装着部80に装着する場合は、バッテリ70の把持部71を持って、底面の突起73をバッテリ装着部80の係合部82に係合させて、そのままバッテリ装着部80に向けて倒すとバッテリ端子72と本機側端子81が係合して容易に装着できる。
【0057】
また、バッテリ70を歩行型管理機1のバッテリ装着部80から外す場合は、バッテリ70の把持部71を持って、バッテリ装着部80の係合部82に係合している底面の突起73を支点として上方に回動させると、バッテリ端子72が本機側端子81から外れて容易に取り外すことができる。
【0058】
(2)図9は、専用のバッテリ70の他の例を示す。
【0059】
バッテリ70は、上面に把持部71、底面にバッテリ端子72を設けている。
【0060】
歩行型管理機1には、バッテリ70が入り込む凹部状のバッテリ装着部80を設け、該バッテリ装着部80壁面の一端側にバッテリ端子72と係合する本機側端子81を設け、他端側に段部83を設けている。
【0061】
段部83は、バッテリ装着部80にバッテリ70を横置きで載置してバッテリ端子72と本機側端子81を係合させた装着状態で、把持部71の下面よりも若干低い位置となる高さとし、バッテリ70上面との間にバッテリ端子72と本機側端子81の係合深さよりも広い空間84が生じる構成としている。
【0062】
従って、バッテリ70を歩行型管理機1のバッテリ装着部80に装着する場合は、バッテリ70の把持部71を持って、バッテリ装着部80に横置きで載置し、バッテリ端子72と本機側端子81を係合させる。
【0063】
また、バッテリ70を歩行型管理機1のバッテリ装着部80から外す場合は、段部83とバッテリ70の把持部71を一緒に掴むと、バッテリ70が段部83に近づく方向に移動してバッテリ端子72が本機側端子81から外れて容易に取り外すことができる。
【0064】
(3)図10は、電動式の歩行型管理機1の後部にトレーラ90を装着した例を示す。
【0065】
トレーラ90は、積載台91の底面に設けたバッテリ92の電力で作動する電動モータ93にて駆動される左右駆動輪94と作業者が着座する座席95とバッテリ92に電力を供給するソーラーパネル96にて構成される。
【0066】
なお、ソーラーパネル96の電力を歩行型管理機1のポータブル電源14(または、バッテリ)に供給する構成としても良い。
【0067】
(4)図11図13は、エンジン式の歩行型管理機1の始動時の操作が容易に行なえるようにした例を示す。
【0068】
図11に示すように、操作ハンドル18にロータリスイッチ100を設け、該ロータリスイッチ100の周囲に1~5の数字を記載している。
【0069】
そして、図12に示すように、燃料コックの位置にLED1を設け、チョークレバーの位置にLED2と5を設け、アクセルレバーの位置にLED3を設け、エンジンスイッチの位置にLED4を設けている。
【0070】
また、ロータリスイッチ100の周囲(図11では、前方)に図13に示すような操作表示パネル101を設け、該操作表示パネル101の燃料コックの操作説明の位置にLED1を設け、チョークレバーの操作説明位置にLED2を設け、アクセルレバーの操作説明位置にLED3を設け、エンジンスイッチの操作説明位置にLED4を設け、チョークレバーの操作説明位置にLED5を設けている。
【0071】
なお、LED1~5は、緑色及び赤色に点灯する。
【0072】
そして、機体始動時に、ロータリスイッチ100を1の位置に操作すると、燃料コックの位置のLED1及び操作表示パネル101の燃料コックの操作説明の位置のLED1が点灯し、次に、ロータリスイッチ100を2の位置に操作すると、チョークレバーの位置のLED2及び操作表示パネル101のチョークレバーの操作説明位置のLED2が点灯し、次に、ロータリスイッチ100を3の位置に操作すると、アクセルレバーの位置のLED3及び操作表示パネル101のアクセルレバーの操作説明位置のLED3が点灯し、次に、ロータリスイッチ100を4の位置に操作すると、エンジンスイッチの位置のLED4及び操作表示パネル101のエンジンスイッチの操作説明位置のLED4が点灯し、次に、ロータリスイッチ100を5の位置に操作すると、チョークレバーの位置のLED5及び操作表示パネル101のチョークレバーの操作説明位置のLED5が点灯する。
【0073】
従って、作業者は該LED1~5の点灯により、容易になすべき操作が即座に理解でき、容易に始動操作が行なえる。
【0074】
また、燃料コックやチョークレバーやアクセルレバーやエンジンスイッチがエンジン始動に適している位置であれば、緑色のLEDが点灯し、燃料コックやチョークレバーやアクセルレバーやエンジンスイッチがエンジン始動に適していない位置であれば、赤色のLEDが点灯する。従って、赤色のLEDが点灯した場合は、作業者は容易にその箇所が不適切な操作位置であることが認識でき、容易に且つ適確に操作できる。
【0075】
なお、上例では、図12に示す各レバー位置のLED1~5と操作表示パネル101のLED1~5を点灯させる例を示したが、何れか一方のみにLED1~5を設けて点灯させる構成でも良い。
【0076】
また、上例ではロータリスイッチ100を1~5の数字の位置に操作する例を示したが、図14に示すように、1~5の数字が記された5つのプッシュスイッチ100に換えても良い。
【0077】
(5)エンジン式の歩行型管理機1の始動時の操作が容易に行なえるようにした他の例として、作業者は始動時に先ず燃料コックを開くので、燃料コックの位置にスイッチを設けて、該燃料コック位置のスイッチを押すとチョークレバー近傍に設けたLEDが点灯し、作業者は次にチョークレバーを操作することを即座に認識してチョークレバーを操作し、チョークレバーの位置にスイッチを設けて、該チョークレバー位置のスイッチを押すとアクセルレバー近傍に設けたLEDが点灯し、作業者は次にアクセルレバーを操作することを即座に認識してアクセルレバーを操作し、アクセルレバーの位置にスイッチを設けて、該アクセルレバー位置のスイッチを押すとエンジンスイッチ近傍に設けたLEDが点灯し、作業者は次にエンジンスイッチを操作することを即座に認識してエンジンスイッチを操作し、エンジンスイッチの位置にスイッチを設けて、該エンジンスイッチ位置のスイッチを押すとチョークレバー近傍に設けたLEDが点灯し、作業者は次にチョークレバーを操作することを即座に認識してチョークレバーを操作する。
【0078】
このように、各レバー近傍にLEDとスイッチを設けることにより、順次、次の操作が認識でいるようになるので、始動時の操作が容易に行なえる。
【0079】
また、各レバーの近傍に設けたLEDが操作の順番に自動的に順次点灯するようにしても良い。
【0080】
(6)操作ハンドル18の中側または外側にドリンクホルダーを設ければ、水分補給がすぐにできる。
【0081】
操作ハンドル18に設けたモニタ固定用のステーにエンジン回転計を設ければ、作業時にエンジンの回転数が認識できる。
【0082】
操作ハンドル18に設けたモニタ固定用のステーにドライブレコーダーを設ければ、事故や機体の不調時の状況がよくわかる。
【符号の説明】
【0083】
8 回転部(耕耘爪)
9 作業部(耕耘装置)
12 電動アクチュエータ(電動モータ)
13 固定台
14 電源ユニット(ポータブル電源)
14a コンセント
18 操作ハンドル
18a 係止部(係止フック)
20 電源コード
20a プラグ
21 延長コード
40 電動ユニット
50 エンジンユニット
50a エンジン
50b 燃料タンク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14