(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172207
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 40/20 20180101AFI20241205BHJP
【FI】
G16H40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089769
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】510210759
【氏名又は名称】ジェイフロンティア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】中村 篤弘
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA02
(57)【要約】
【課題】診療の予約時にユーザの旅程に沿った診療場所を指定できるようにすること。
【解決手段】旅程情報取得部52は、所定のユーザの移動先(例えば大阪のAホテル)の情報及び前記移動先の滞在日時(例えば
図1の例では6月1日15:00乃至6月2日10:00)の情報を少なくとも含む旅程情報を取得する。診療実施手配部53は、所定のユーザから診療の申し込みを受け付けたことに応じて、旅程情報に基づいて、当該所定のユーザが診療を受けられる移動先の中から診療場所(例えば大阪のB診療所)及び診療実施者の指定を含む診療実施手配情報を設定可能とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のユーザの移動先の情報及び前記移動先の滞在日時の情報を少なくとも含む旅程情報を取得する旅程情報取得手段と、
前記所定のユーザから診療の申し込みを受け付けたことに応じて、前記旅程情報に基づいて、当該所定のユーザが診療を受けられる移動先の中から診療場所及び診療実施者の指定を含む診療実施手配情報を設定可能とする診療実施手配手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記旅程情報に基づいて、前記所定のユーザが受け取り可能な移動先の中から受取場所を指定して前記診療に係る処方薬受取手配情報を設定可能とする処方薬受取手配手段、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処方薬受取手配情報、及び前記診療に係る処方箋情報に基づいて、当該処方箋情報に係る処方薬の配送者の指定を含む処方薬配送手配情報を設定可能とする処方薬配送手配手段、
をさらに備える請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記旅程情報、前記処方薬受取手配情報、及び前記診療に係る処方箋情報に基づいて、前記所定のユーザが服薬指導を受けられる服薬指導者の指定を含む服薬指導手配情報を設定可能とする服薬指導手配手段、
をさらに備える請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記診療実施手配情報、前記処方薬受取手配情報又は前記服薬指導手配情報に基づいて、前記所定のユーザの旅程情報を編集する旅程情報編集手段、
をさらに備える請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定のユーザの意思に基づいて、前記旅程情報を外部システムに要求する旅程情報要求手段、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
所定のユーザの移動先の情報及び前記移動先の滞在日時の情報を少なくとも含む旅程情報を取得する旅程情報取得ステップと、
前記所定のユーザから診療の申し込みを受け付けたことに応じて、前記旅程情報に基づいて、当該所定のユーザが診療を受けられる移動先の中から診療場所及び診療実施者の指定を含む診療実施手配情報を設定可能とする診療実施手配ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
所定のユーザの移動先の情報及び前記移動先の滞在日時の情報を少なくとも含む旅程情報を取得する旅程情報取得ステップと、
前記所定のユーザから診療の申し込みを受け付けたことに応じて、前記旅程情報に基づいて、当該所定のユーザが診療を受けられる移動先の中から診療場所及び診療実施者の指定を含む診療実施手配情報を設定可能とする診療実施手配ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出張や旅行先で診療を受けられる医療機関を探索する技術は存在する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年、診療の予約時にユーザの旅程に沿った診療場所を指定できる技術の要望が挙げられているが、特許文献1の技術を含め従来の技術ではこのような要望に十分に応えることができない状況である。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、診療の予約時にユーザの旅程に沿った診療場所を指定できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
所定のユーザの移動先の情報及び前記移動先の滞在日時の情報を少なくとも含む旅程情報を取得する旅程情報取得手段と、
前記所定のユーザから診療の申し込みを受け付けたことに応じて、前記旅程情報に基づいて、当該所定のユーザが診療を受けられる移動先の中から診療場所及び診療実施者の指定を含む診療実施手配情報を設定可能とする診療実施手配手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、本発明の一態様の情報処理装置に対応する方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、診療の予約時にユーザの旅程に沿った診療場所を指定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【
図2】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図2の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図2の情報処理システムを構成する
図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0011】
まず、
図1を参照して、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システム(後述する
図2参照)により実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、診療の予約時にユーザの旅程に沿った処方薬の受け取り場所を指定できるサービスである。
【0013】
具体的には例えば
図1には、東京在住のユーザUは、6月1日から2日の間大阪に出張する例が示されている。
本サービスの提供者が管理するサーバ(例えば後述の
図2のサーバ1)は、ユーザUの移動先(
図1の例では大阪のAホテル)の情報及移動先の滞在日時(
図1の例ではチェックイン時刻である6月1日15:00乃至チェックアウト時刻である6月2日10:00)の情報を少なくとも含む旅程情報TJを取得する。
サーバは、ユーザUから診療の申し込みを受け付けたことに応じて、旅程情報TJに基づいて、ユーザUが診療を受けられる移動先(
図1の例では大阪)の中から診療場所及び診療実施者(
図1の例では、B診療所の医師)の指定を含む診療実施手配情報SJを設定可能とする。
【0014】
これにより、診療の予約時(
図1の例では出張前の東京にいる時等)に、ユーザUの旅程に沿った診療場所を指定できるようになる。
【0015】
また、本サービスでは、
図1には図示はしないが、サーバは、処方薬の受取場所手配をするようにしてもよい。
即ち、サーバは、旅程情報TJに基づいて、ユーザUが受け取り可能な移動先の中から受取場所(
図1の例では、大阪のAホテルや、その他大阪に存在する駅や薬局等)を指定して、診療にかかる処方薬受取手配情報を設定可能とするようにしてもよい。
【0016】
これにより、診療の予約時(
図1の例では出張前の東京にいる時等)に、ユーザUの旅程に沿った、処方薬の受取場所を指定できるようになる。
【0017】
また、本サービスでは、
図1には図示はしないが、サーバは、処方薬の配送手配の制御を実行してもよい。
即ち、サーバは、処方薬受取手配情報と、診療にかかる処方箋情報とに基づいて、当該処方箋情報にかかる処方薬の配送者の指定を含む処方薬配送手配情報を設定可能するようにしてもよい。
【0018】
これにより、診療の結果手配すべき処方薬を配送する者を決定することが可能になる。
【0019】
また、本サービスでは、
図1には図示はしないが、サーバは、服薬指導手配の制御を実行してもよい。
即ち、サーバは、旅程情報TJ、処方薬受取手配情報、及び処方箋情報に基づいて、ユーザUが服薬指導を受けられる服薬指導者(薬剤師等)の指定を含む服薬指導手配情報を設定可能とするようにしてもよい。
【0020】
これにより、旅程、配送場所や日時、処方箋の情報に基づいて服薬指導を行う者を決定することが可能になる。
【0021】
また、本サービスでは、
図1には図示はしないが、サーバは、旅程情報連携の制御を実行してもよい。
即ち、サーバは、ユーザUの意思に基づいて、旅程情報を外部システム(いわゆるオンラインラベルエージェンシーの旅程管理システム、ナビシステム、カレンダーシステム等を含む。例えば後述の
図2の外部システム4)に要求するようにしてもよい。
【0022】
これにより、旅行会社やナビシステム等の外部システムから旅程情報を容易に取得することが可能になる。
【0023】
また、本サービスでは、
図1には図示はしないが、サーバは、診療・受取場所に係る移動予定情報連携の制御を実行してもよい。
即ち、サーバは、診療実施手配情報SJ、処方薬受取手配情報又は服薬指導手配情報に基づいて、ユーザUの旅程情報TJを編集するようにしてもよい。
【0024】
これにより、手配済みの診療実施場所、処方薬の受取場所に、ユーザUを適切にナビゲーションすることが可能になる。
【0025】
次に、
図2を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成について説明する。
図2は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0026】
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、n台(nは1以上の整数値)のユーザ端末2―1乃至ユーザ端末2-nと、医療機関端末3と、外部システム4とを含むように構成されている。
サーバ1、ユーザ端末2―1乃至2-n、医療機関端末3、及び外部システム4は、インターネット等のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0027】
サーバ1は、本サービス(
図1)の提供者により管理される情報処理装置である。サーバ1は、ユーザ端末2―1乃至2-n、医療機関端末3、及び外部システム4と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
ユーザ端末2―1乃至2-nの夫々は、n人のユーザUの夫々が操作する情報処理装置である。ユーザ端末2-1乃至2-nを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「ユーザ端末2」と呼ぶ。ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
医療機関端末3は、所定の医療機関により管理される情報処理装置であって、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
外部システム4は、いわゆるオンラインラベルエージェンシーの旅程管理システム、ナビシステム、カレンダーシステム等を含む、サーバ1からみて外部のシステムである。
【0028】
図3は、
図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0029】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0030】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0031】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0032】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば
図2のユーザ端末2、医療機関端末3、及び外部システム4)との間で通信を行う。
【0033】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0034】
なお、図示はしないが、
図2のユーザ端末2、医療機関端末3、及び外部システム4も、
図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、ユーザ端末2、医療機関端末3、及び外部システム4のハードウェア構成についての説明は省略する。
【0035】
このような
図3のサーバ1を含む
図2の情報処理システムを構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、
図1の本サービスを提供するための各種処理を実行することができる。
【0036】
図4は、
図2の情報処理システムにおける
図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0037】
図4に示すように、サーバ1のCPU11においては、旅程情報要求部51と、旅程情報取得部52と、診療実施手配部53と、処方薬受取手配部54と、処方薬配送手配部55と、処方箋情報取得部56と、服薬指導手配部57と、旅程情報編集部58とが機能する。
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、旅程情報DB71と、診療実施手配情報DB72と、処方薬受取手配情報DB73と、処方薬配送手配情報DB74と、処方箋情報DB75と、服薬指導手配情報DB76とが設けられている。
【0038】
旅程情報要求部51は、所定のユーザの意思に基づいて、当該所定のユーザの移動先の情報及び当該移動先の滞在日時の情報を少なくとも含む旅程情報を、旅行会社やナビシステム等の外部システム4に要求する。
旅程情報取得部52は、旅程情報を外部システム4から取得して、旅程情報DB71に格納する。
【0039】
診療実施手配部53は、上述の所定のユーザから診療の申し込みを受け付けたことに応じて、旅程情報DB71から旅程情報を抽出し、当該旅程情報に基づいて、当該所定のユーザが診療を受けられる移動先の中から診療場所(医療機関)及び診療実施者(医師)の指定を含む診療実施手配情報を設定可能とする。
設定された診療実施手配情報は、診療実施手配情報DB72に格納され、ユーザ端末2に提供されると共に、当該診療実施手配情報により示される診療場所として設定された医療機関により管理される医療機関端末3に提供される。
このようにして、診療の予約時に、所定のユーザの旅程に沿った診療場所を指定することが可能になる。
【0040】
処方薬受取手配部54は、旅程情報DB71から旅程情報を抽出し、当該旅程情報に基づいて、上述の所定のユーザが受け取り可能な移動先の中から受取場所(駅、ホテル、薬局等)を指定して、当該診療に係る処方薬受取手配情報を設定可能とする。
設定された処方薬受取手配情報は、処方薬受取手配情報DB73に格納され、ユーザ端末2に提供されると共に、図示はしないが薬の手配者(薬局等)及び受取場所の夫々により管理される端末に提供される。
このようにして、診療の予約時に、所定のユーザの旅程に沿った処方薬の受取場所を指定することが可能になる。
【0041】
ここで、所定のユーザが、診療実施手配情報により手配された移動先の診療場所(医療機関)にて診療を受けると、当該診療に係る処方箋が当該所定のユーザに対して発行される。当該処方箋の内容を示す処方箋情報は、医療機関端末3からサーバ1に送信されてくる。
処方箋情報取得部56は、処方箋情報を取得して、処方箋情報DB75に格納する。
【0042】
処方薬配送手配部55は、処方薬受取手配情報DB73から処方薬受取手配情報を抽出すると共に、処方箋情報DB75から処方箋情報を抽出する。
処方薬配送手配部55は、処方薬受取手配情報と、診療に係る処方箋情報とに基づいて、当該処方箋情報に係る処方薬の配送者の指定を含む処方薬配送手配情報を設定可能とする。
処方薬配送手配情報は、処方薬配送手配情報DB74に格納され、図示せぬ処方薬の手配者(後述の服薬指導者でもある薬剤師)及び配送者の夫々により管理される端末に提供される。
このようにして、診療の結果手配すべき処方薬の配送者を決定することができる。
【0043】
服薬指導手配部57は、旅程情報DB71から旅程情報を抽出し、処方薬受取手配情報DB73から処方薬受取手配情報を抽出し、処方箋情報DB75から処方箋情報を抽出する。
服薬指導手配部57は、旅程情報、処方薬受取手配情報、及び処方箋情報に基づいて、所定のユーザが服薬指導を受けられる服薬指導者の指定を含む服薬指導手配情報を設定可能とする。
設定された服薬指導手配情報は、服薬指導手配情報DB76に格納され、ユーザ端末2に提供されると共に、図示せぬ服薬指導者(薬剤師)により管理される端末に提供される。
これにより、旅程、配送場所や日時、処方箋の情報に基づいて、服薬指導者(薬剤師)を決定することができる。
なお、所定のユーザは、服薬指導者(薬剤師)と対面でもオンライン面談でも構わないが、処方箋を提示した上で、服薬指導を受ける。
服薬指導者(薬剤師)は、処方薬の手配者でもあり、服薬指導後に処方薬を処方箋に従って手配して、対面の場合には所定のユーザに手渡し、オンライン面談の場合には上述の配送者に渡す。
【0044】
旅程情報編集部58は、診療実施手配情報DB72から診療実施手配情報を抽出すると共に、処方薬受取手配情報DB73から処方薬受取手配情報を抽出するか、又は服薬指導手配情報DB76から服薬指導手配情報を抽出する。
旅程情報編集部58は、診療実施手配情報、処方薬受取手配情報又は服薬指導手配情報に基づいて、所定のユーザの旅程情報を編集する。
このようにして、手配済みの診療実施場所、処方薬の受取場所に、所定のユーザをナビゲーションすることが可能になる。
【0045】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0046】
例えば、上述の実施形態の情報処理システムの対象とする「診療」は、オンラインに限定されず、対面診療でもよい。この点、服薬指導についても上述したように同様である。
【0047】
また、
図2に示すシステム構成、及び
図3に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0048】
また、
図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した各種処理を全体として実行できる機能が
図2の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に
図4の例に限定されない。
【0049】
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、
図4に限定されず、任意でよい。
例えばサーバ1側に配置された機能ブロック及びデータベースの少なくとも一部を、ユーザ端末2側、医療機関端末3側又は図示せぬ他の情報処理装置が備える構成としてもよい。
【0050】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0051】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0052】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0053】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0054】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば
図2乃至
図4のサーバ1)は、
所定のユーザ(例えば
図1のユーザU)の移動先(例えば
図1の例では大阪のAホテル)の情報及び前記移動先の滞在日時(例えば
図1の例では6月1日15:00乃至6月2日10:00)の情報を少なくとも含む旅程情報(例えば
図1の旅程情報TJ)を取得する旅程情報取得手段(例えば
図4の旅程情報取得部52)と、
前記所定のユーザから診療の申し込みを受け付けたことに応じて、前記旅程情報に基づいて、当該所定のユーザが診療を受けられる移動先の中から診療場所(例えば
図1の例ではB診療所)及び診療実施者の指定を含む診療実施手配情報(例えば
図1の診療実施手配情報SJ)を設定可能とする診療実施手配手段(例えば
図4の診療実施手配部53)と
を備えれば足りる。
【0055】
これにより、診療の予約時に、所定のユーザの旅程に沿った診療場所を指定することが可能になる。
【0056】
また、前記旅程情報に基づいて、前記所定のユーザが受け取り可能な移動先の中から受取場所(例えば駅、ホテル、薬局等)を指定して前記診療に係る処方薬受取手配情報を設定可能とする処方薬受取手配手段(例えば
図4の処方薬受取手配部54)をさらに備えることができる。
【0057】
これにより、診療の予約時に、所定のユーザの旅程に沿った処方薬の受取場所を指定することが可能になる。
【0058】
前記処方薬受取手配情報、及び前記診療に係る処方箋情報に基づいて、当該処方箋情報に係る処方薬の配送者の指定を含む処方薬配送手配情報を設定可能とする処方薬配送手配手段(例えば
図4の処方薬配送手配部55)をさらに備えることができる。
【0059】
これにより、診療の結果手配すべき処方薬の配送者を決定することができる。
【0060】
前記旅程情報、前記処方薬受取手配情報、及び前記診療に係る処方箋情報に基づいて、前記所定のユーザが服薬指導を受けられる服薬指導者の指定を含む服薬指導手配情報を設定可能とする服薬指導手配手段(例えば
図4の服薬指導手配部67)をさらに備えることができる。
【0061】
これにより、旅程、配送場所や日時、処方箋の情報に基づいて、服薬指導者を決定することができる。
【0062】
前記所定のユーザの意思に基づいて、前記旅程情報を外部システム(例えば
図2の外部システム4)に要求する旅程情報要求手段(例えば
図4の旅程情報要求部51)をさらに備えることができる。
これにより、旅行会社やナビシステム等の外部システムから適切な旅程情報を取得することが可能になる。
【0063】
前記診療実施手配情報、前記処方薬受取手配情報又は前記服薬指導手配情報に基づいて、前記所定のユーザの旅程情報を編集する旅程情報編集手段(例えば
図4の旅程情報編集部58)をさらに備えることができる。
【0064】
これにより、手配済みの診療実施場所、処方薬の受取場所に、所定のユーザをナビゲーションすることが可能になる。
【符号の説明】
【0065】
1・・・サーバ、2、2-1、2-n・・・ユーザ端末、3・・・医療機関端末、4・・・外部システム、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、30・・・リムーバルメディア、51・・・旅程情報要求部、52・・・旅程情報取得部、53・・・診療実施手配部、54・・・処方薬受取手配部、55・・・処方薬配送手配部、56・・・処方箋情報取得部、57・・・服薬指導手配部、58・・・旅程情報編集部、71・・・旅程情報DB、72・・・診療実施手配情報DB、73・・・処方薬受取手配情報DB、74・・・処方薬配送手配情報DB、75・・・処方箋情報DB、76・・・服薬指導手配情報DB