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特開2024-172359業務支援システム、および、業務支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172359
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】業務支援システム、および、業務支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20241205BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090020
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】506378393
【氏名又は名称】株式会社 日立コンサルティング
(71)【出願人】
【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100187160
【弁理士】
【氏名又は名称】副田 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】古川園 清三
(72)【発明者】
【氏名】池上 晃司
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 豪
(72)【発明者】
【氏名】池田 浩也
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】

【課題】
建設業界の発注者、設計者、管理者、及び施工者の間の合意形成プロセスにおける、承認の早期化、および、効率化を図る。
【解決手段】
業務支援システムは、建築物の建築主および施工業者を含む関係者間における、ネットワーク会議を用いた前記建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための業務支援システムであって、操作者の操作入力に応じて、建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための情報を表示部に表示し、会議の内容に関する情報を記録する会議参加操作端末と、会議参加操作端末に通信ネットワークを介して接続され、会議参加操作端末と通信して、所定の情報を送受信する業務支援装置と、を備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の建築主および施工業者を含む関係者間における、ネットワーク会議を用いた前記建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための業務支援システムであって、
操作者の操作入力に応じて、前記建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための情報を表示部に表示し、前記会議の内容に関する情報を記録する会議参加操作端末と、
前記会議参加操作端末に通信ネットワークを介して接続され、前記会議参加操作端末と通信して、所定の情報を送受信する業務支援装置と、を備え、
前記会議参加操作端末2は、
操作者の操作入力に応じて、前記業務支援装置から受信した情報に基づいて、前記会議への参加を開始して、前記建築物の施工のための会議の議事次第と概況に関する情報、及び、前記会議に参加している会議参加者の情報を、前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記議事次第に対応したミッションを確認するために、前記ミッションの内容に関する情報を前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記ミッションの内容を説明するために、前記建築物の3次元モデルおよび前記3次元モデルに基づいた前記建築物の2次元図面および各種資料を前記表示部に表示するとともに、前記ミッションに対する前記会議参加者の承認状況に関する情報を前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記ミッションに対する承認判断を記録するために、前記会議参加者の承認に関する選択肢を前記表示部に表示し、操作者の前記会議参加者の承認判断の内容に基づいた操作入力に応じて、前記表示部に表示された選択肢を選択し、
前記ミッションに対する前記参加者の承認結果を確認するために、操作者の操作入力により、選択された前記選択肢に基づいた前記会議参加者の前記ミッションに対する承認結果を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする業務支援システム。
【請求項2】
前記会議参加操作端末は、
前記会議参加者の前記ミッションに対する承認結果を表示した後、操作者の操作入力に応じて、前記議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了したか否かを確認し、
前記議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了している場合には、前記ミッションの内容を振り返るために、前記会議における前記ミッションに対応する承認状況に関する情報を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項3】
前記会議参加操作端末は、
前記会議における前記ミッションに対応する承認状況に関する情報を表示した後、操作者の操作入力に応じて、会議中に前記表示部に表示され且つ保存された前記ミッションに関する会議ハイライト映像及び会議ハイライトテキストを、前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議中に前記表示部に表示され且つ保存された前記ミッションに関する説明資料を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の業務支援システム。
【請求項4】
前記業務支援システムは、前記会議参加操作端末および前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議参加者が操作する会議参加者端末を備え、
前記会議参加者閲覧端末は、
前記会議参加者の操作入力に応じて、前記会議参加操作端末2により前記表示部に表示された画面を閲覧可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項5】
前記表示部は、前記会議参加操作端末に備えられた表示モニタ及び/又は前記会議参加操作端末に有線若しくは無線で接続されたディスプレイである
ことを特徴とする請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項6】
前記業務支援システムは、前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議を準備する操作者が操作する会議準備操作端末1を備え、
前記会議準備操作端末は、前記業務支援装置と通信して、所定の情報を送受信するものであり、
前記会議準備操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の種類を選択して設定するとともに、前記会議のタイトルを設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議参加者、前記会議を開催する日程、前記会議を開催する場所を設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の議事次第を設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議における前記議事次第に対応したミッションを設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議における説明データを登録し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議参加者の指定されたメールアドレスへ会議招待メールを送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項7】
前記業務支援システムは、前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議の内容を記録して管理する操作者が操作する会議記録操作端末を備え、
前記会議記録操作端末は、前記業務支援装置と通信して、所定の情報を送受信するものであり、
前記会議記録操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の記録管理を開始し、会議の記録の一覧を確認するために、開催された会議の会議記録一覧を、前記会議記録操作端末の表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議記録一覧から記録対象となる会議の議事録を作成し、
操作者の操作入力に応じて、前記記録体操となる会議におけるミッションに対応する前記会議参加者の承認状況が承認済みの場合には、承認済の議事録を保存して、会議記録管理を終了する
ことを特徴とする請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項8】
前記会議参加者に対する説明のために、前記表示部は、前記3次元モデル、前記2次元図面、前記資料、前記会議参加者、前記ミッションに対する承認状況を、同一画面内に同時に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項9】
建築物の建築主および施工業者を含む関係者間における、前記建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための業務支援システムを用いた業務支援方法であって、
前記業務支援システムは、
操作者の操作入力に応じて、前記建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための情報を表示部に表示し、前記会議の内容に関する情報を記録する会議参加操作端末と、
前記会議参加操作端末に通信ネットワークを介して接続され、前記会議参加操作端末と通信して、所定の情報を送受信する業務支援装置と、を備えるものであり、
前記業務支援方法において、前記会議参加操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記業務支援装置から受信した情報に基づいて、前記会議への参加を開始して、前記建築物の施工のための会議の議事次第と概況に関する情報、及び、前記会議に参加している会議参加者の情報を、前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記議事次第に対応したミッションを確認するために、前記ミッションの内容に関する情報を前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記ミッションの内容を説明するために、前記建築物の3次元モデルおよび前記3次元モデルに基づいた前記建築物の2次元図面および各種資料を前記表示部に表示するとともに、前記ミッションに対する前記会議参加者の承認状況に関する情報を前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記ミッションに対する承認判断を記録するために、前記会議参加者の承認に関する選択肢を前記表示部に表示し、操作者の前記会議参加者の承認判断の内容に基づいた操作入力に応じて、前記表示部に表示された選択肢を選択し、
前記ミッションに対する前記参加者の承認結果を確認するために、操作者の操作入力により、選択された前記選択肢に基づいた前記会議参加者の前記ミッションに対する承認結果を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする業務支援方法。
【請求項10】
前記業務支援方法において、
前記会議参加操作端末は、
前記会議参加者の前記ミッションに対する承認結果を表示した後、操作者の操作入力に応じて、前記議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了したか否かを確認し、
前記議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了している場合には、前記ミッションの内容を振り返るために、前記会議における前記ミッションに対応する承認状況に関する情報を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項9に記載の業務支援方法。
【請求項11】
前記業務支援方法において、
前記会議参加操作端末は、
前記会議における前記ミッションに対応する承認状況に関する情報を表示した後、操作者の操作入力に応じて、会議中に前記表示部に表示され且つ保存された前記ミッションに関する会議ハイライト映像及び会議ハイライトテキストを、前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議中に前記表示部に表示され且つ保存された前記ミッションに関する説明資料を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項10に記載の業務支援方法。
【請求項12】
前記業務支援方法において、前記業務支援システムは、前記会議参加操作端末および前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議参加者が操作する会議参加者端末を備え、
前記会議参加者閲覧端末は、
前記会議参加者の操作入力に応じて、前記会議参加操作端末により前記表示部に表示された画面を閲覧可能である、
ことを特徴とする請求項9に記載の業務支援方法。
【請求項13】
前記業務支援方法において、前記表示部は、前記会議参加操作端末に備えられた表示モニタ及び/又は前記会議参加操作端末に有線若しくは無線で接続されたディスプレイである、
ことを特徴とする請求項9に記載の業務支援方法。
【請求項14】
前記業務支援方法において、前記業務支援システムは、前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議を準備する操作者が操作する会議準備操作端末を備え、
前記会議準備操作端末は、前記業務支援装置と通信して、所定の情報を送受信するものであり、
前記会議準備操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の種類を選択して設定するとともに、前記会議のタイトルを設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議参加者、前記会議を開催する日程、前記会議を開催する場所を設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の議事次第を設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議における前記議事次第に対応したミッションを設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議における説明データを登録し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議参加者の指定されたメールアドレスへ会議招待メールを送信する、
ことを特徴とする請求項9に記載の業務支援方法。
【請求項15】
前記業務支援方法において、前記業務支援システムは、前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議の内容を記録して管理する操作者が操作する会議記録操作端末を備え、
前記会議記録操作端末は、前記業務支援装置と通信して、所定の情報を送受信するものであり、
前記会議記録操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の記録管理を開始し、会議の記録の一覧を確認するために、開催された会議の会議記録一覧を、前記会議記録操作端末の表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議記録一覧から記録対象となる会議の議事録を作成し、
操作者の操作入力に応じて、前記記録体操となる会議におけるミッションに対応する前記会議参加者の承認状況が承認済みの場合には、承認済の議事録を保存して、会議記録管理を終了する
ことを特徴とする請求項9に記載の業務支援方法。
【請求項16】
前記業務支援方法において、前記会議参加者に対する説明のために、前記表示部は、前記3次元モデル、前記2次元図面、前記資料、前記会議参加者、前記ミッションに対する承認状況を、同一画面内に同時に表示する
ことを特徴とする請求項9に記載の業務支援方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援システム、および、業務支援方法に関する。具体的には、建設業界の関係者間の合意形成プロセスにおける承認の早期化、および、効率化を図る業務支援装置、および、業務支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、建築物の構造、意匠、設備に関する設計、部材、施工情報を3D空間上に表示して管理するBIM(Building Information Modeling)等の技術がある。
【0003】
一方、日本の建設業界では、発注者(建築主)と施工者等の間の合意形成において、既述のBIMは、参考情報の位置づけとなっていることが多く、承認行為への活用も困難であることが前提となっている。
【0004】
このような前提の下、発注者(建築主)と施工者等の間で行われる施工定例などの会議の中では、BIMや各種説明資料、施工図などを個別に説明せざるを得ないことや、口頭での合意形成しか得られないこともあり、承認行為や承認したという記録は施工図や議事録を用いて別に行う必要がある。
【0005】
以上のように、既述のBIMを含む従来技術は、建設業界の発注者(建築主)、設計者、管理者、及び施工者の間の承認行為に時間がかかるため、承認の早期化、および、効率化を図ることが難しいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2022-155553号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、建設業界の関係者の間の合意形成プロセスにおける、承認の早期化、および、効率化を図ることが可能な業務支援システム、および、業務支援方法を提供することを目的とする。
【0008】
そして、このような本発明に係る業務支援システム、および、業務支援方法によれば、業務が効率化され、承認の質が向上することで、建設業界の従事者における労働時間の短縮や手戻りの抑制を図ることができ、建設業のデジタルトランスフォーメーションにもつながるものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る実施形態に従った業務支援システムは、
建築物の建築主および施工業者を含む関係者間における、ネットワーク会議を用いた前記建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための業務支援システムであって、
操作者の操作入力に応じて、前記建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための情報を表示部に表示し、前記会議の内容に関する情報を記録する会議参加操作端末と、
前記会議参加操作端末に通信ネットワークを介して接続され、前記会議参加操作端末と通信して、所定の情報を送受信する業務支援装置と、を備え、
前記会議参加操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記業務支援装置から受信した情報に基づいて、前記会議への参加を開始して、前記建築物の施工のための会議の議事次第と概況に関する情報、及び、前記会議に参加している会議参加者の情報を、前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記議事次第に対応したミッションを確認するために、前記ミッションの内容に関する情報を前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記ミッションの内容を説明するために、前記建築物の3次元モデルおよび前記建築物の3次元モデルに基づいた前記建築物の2次元図面および各種資料を前記表示部に表示するとともに、前記ミッションに対する前記会議参加者の承認状況に関する情報を前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記ミッションに対する承認判断を記録するために、前記会議参加者の承認に関する選択肢を前記表示部に表示し、操作者の前記会議参加者の承認判断の内容に基づいた操作入力に応じて、前記表示部に表示された選択肢を選択し、
前記ミッションに対する前記参加者の承認結果を確認するために、操作者の操作入力により、選択された前記選択肢に基づいた前記会議参加者の前記ミッションに対する承認結果を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする。
【0010】
前記業務支援システムにおいて、
前記会議参加操作端末は、
前記会議参加者の前記ミッションに対する承認結果を表示した後、操作者の操作入力に応じて、前記議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了したか否かを確認し、
前記議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了している場合には、前記ミッションの内容を振り返るために、前記会議における前記ミッションに対応する承認状況に関する情報を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする。
【0011】
前記業務支援システムにおいて、
前記会議参加操作端末は、
前記会議における前記ミッションに対応する承認状況に関する情報を表示した後、操作者の操作入力に応じて、会議中に前記表示部に表示され且つ保存された前記ミッションに関する会議ハイライト映像及び会議ハイライトテキストを、前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議中に前記表示部に表示され且つ保存された前記ミッションに関する説明資料を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする。
【0012】
前記業務支援システムは、前記会議参加操作端末および前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議参加者が操作する会議参加者端末を備え、
前記会議参加者閲覧端末は、
前記会議参加者の操作入力に応じて、前記会議参加操作端末2により前記表示部に表示された画面を閲覧可能である、
ことを特徴とする。
【0013】
前記業務支援システムにおいて、
前記表示部は、前記会議参加操作端末に備えられた表示モニタ及び/又は前記会議参加操作端末に有線若しくは無線で接続されたディスプレイである
ことを特徴とする。
【0014】
前記業務支援システムは、前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議を準備する操作者が操作する会議準備操作端末を備え、
前記会議準備操作端末は、前記業務支援装置と通信して、所定の情報を送受信するものであり、
前記会議準備操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の種類を選択して設定するとともに、前記会議のタイトルを設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議参加者、前記会議を開催する日程、前記会議を開催する場所を設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の議事次第を設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議における前記議事次第に対応したミッションを設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議における説明データを登録し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議参加者の指定されたメールアドレスへ会議招待メールを送信する、
ことを特徴とする。
【0015】
前記業務支援システムは、前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議の内容を記録して管理する操作者が操作する会議記録操作端末を備え、
前記会議記録操作端末5は、前記業務支援装置と通信して、所定の情報を送受信するものであり、
前記会議記録操作端末5は、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の記録管理を開始し、会議の記録の一覧を確認するために、開催された会議の会議記録一覧を、前記会議記録操作端末の表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議記録一覧から記録対象となる会議の議事録を作成し、
操作者の操作入力に応じて、前記記録体操となる会議におけるミッションに対応する前記会議参加者の承認状況が承認済みの場合には、承認済の議事録を保存して、会議記録管理を終了する
ことを特徴とする。
【0016】
前記業務支援システムにおいて、
前記会議参加者に対する説明のために、前記表示部は、前記3次元モデル、前記2次元図面、前記資料、前記会議参加者、前記ミッションに対する承認状況を、同一画面内に同時に表示する
ことを特徴とする。
【0017】
本発明の一態様に係る実施形態に従った業務支援方法は、
建築物の建築主および施工業者を含む関係者間における、前記建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための業務支援システムを用いた業務支援方法であって、
前記業務支援システムは、
操作者の操作入力に応じて、前記建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための情報を表示部に表示し、前記会議の内容に関する情報を記録する会議参加操作端末と、
前記会議参加操作端末に通信ネットワークを介して接続され、前記会議参加操作端末と通信して、所定の情報を送受信する業務支援装置と、を備えるものであり、
前記業務支援方法において、前記会議参加操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記業務支援装置から受信した情報に基づいて、前記会議への参加を開始して、前記建築物の施工のための会議の議事次第と概況に関する情報、及び、前記会議に参加している会議参加者の情報を、前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記議事次第に対応したミッションを確認するために、前記ミッションの内容に関する情報を前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記ミッションの内容を説明するために、前記建築物の3次元モデルおよび前記3次元モデルに基づいた前記建築物の二次元図面および各種資料を前記表示部に表示するとともに、前記ミッションに対する前記会議参加者の承認状況に関する情報を前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記ミッションに対する承認判断を記録するために、前記会議参加者の承認に関する選択肢を前記表示部に表示し、操作者の前記会議参加者の承認判断の内容に基づいた操作入力に応じて、前記表示部に表示された選択肢を選択し、
前記ミッションに対する前記参加者の承認結果を確認するために、操作者の操作入力により、選択された前記選択肢に基づいた前記会議参加者の前記ミッションに対する承認結果を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする。
【0018】
前記業務支援方法において、
前記会議参加操作端末は、
前記会議参加者の前記ミッションに対する承認結果を表示した後、操作者の操作入力に応じて、前記議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了したか否かを確認し、
前記議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了している場合には、前記ミッションの内容を振り返るために、前記会議における前記ミッションに対応する承認状況に関する情報を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする。
【0019】
前記業務支援方法において、
前記会議参加操作端末は、
前記会議における前記ミッションに対応する承認状況に関する情報を表示した後、操作者の操作入力に応じて、会議中に前記表示部に表示され且つ保存された前記ミッションに関する会議ハイライト映像及び会議ハイライトテキストを、前記表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議中に前記表示部に表示され且つ保存された前記ミッションに関する説明資料を、前記表示部に表示する、
ことを特徴とする。
【0020】
前記業務支援方法において、前記業務支援システムは、前記会議参加操作端末および前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議参加者が操作する会議参加者端末を備え、
前記会議参加者閲覧端末は、
前記会議参加者の操作入力に応じて、前記会議参加操作端末により前記表示部に表示された画面を閲覧可能である、
ことを特徴とする。
【0021】
前記業務支援方法において、前記表示部は、前記会議参加操作端末に備えられた表示モニタ及び/又は前記会議参加操作端末に有線若しくは無線で接続されたディスプレイである、
ことを特徴とする。
【0022】
前記業務支援方法において、前記業務支援システムは、前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議を準備する操作者が操作する会議準備操作端末を備え、
前記会議準備操作端末は、前記業務支援装置と通信して、所定の情報を送受信するものであり、
前記会議準備操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の種類を選択して設定するとともに、前記会議のタイトルを設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議参加者、前記会議を開催する日程、前記会議を開催する場所を設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の議事次第を設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議における前記議事次第に対応したミッションを設定し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議における説明データを登録し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議参加者の指定されたメールアドレスへ会議招待メールを送信する、
ことを特徴とする。
【0023】
前記業務支援方法において、前記業務支援システムは、前記業務支援装置に前記通信ネットワークを介して接続され、前記会議の内容を記録して管理する操作者が操作する会議記録操作端末を備え、
前記会議記録操作端末は、前記業務支援装置と通信して、所定の情報を送受信するものであり、
前記会議記録操作端末は、
操作者の操作入力に応じて、前記会議の記録管理を開始し、会議の記録の一覧を確認するために、開催された会議の会議記録一覧を、前記会議記録操作端末の表示部に表示し、
操作者の操作入力に応じて、前記会議記録一覧から記録対象となる会議の議事録を作成し、
操作者の操作入力に応じて、前記記録体操となる会議におけるミッションに対応する前記会議参加者の承認状況が承認済みの場合には、承認済の議事録を保存して、会議記録管理を終了する
ことを特徴とする。
【0024】
前記業務支援方法において、前記会議参加者に対する説明のために、前記表示部は、前記3次元モデル、前記2次元図面、前記資料、前記会議参加者、前記ミッションに対する承認状況を、同一画面内に同時に表示する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明の一態様に係る業務支援システムによれば、建設業界の関係者の間の合意形成プロセスにおける、承認の早期化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の実施形態に係る、業務支援システム100の全体構成の一例を示すシステム概要図である。
図2A図2Aは、図1に示す業務支援システム100において実行される業務支援方法の処理の会議準備のためのフローの一例を示すフロー図である。
図2B図2Bは、図1に示す業務支援システム100において実行される業務支援方法の処理の会議参加のためのフローの一例を示すフロー図である。
図2C図2Cは、図1に示す業務支援システム100において実行される業務支援方法の処理の会議記録のためのフローの一例を示すフロー図である。
図3図3は、図1に示す業務支援システム100の会議準備操作端末1の表示部(表示モニタ)に表示される「会議準備」の表示画面の一例を示す図である。
図4図4は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「議事次第&概況説明」の表示画面の一例を示す図である。
図5図5は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ミッション確認」の表示画面の一例を示す図である。
図6図6は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ミッション説明」の表示画面の一例を示す図である。
図7図7は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「個々のミッション承認判断」の表示画面の一例を示す図である。
図8図8は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ミッション承認結果」の表示画面の一例を示す図である。
図9図9は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ミッション振り返り」の表示画面の一例を示す図である。
図10図10は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ハイライト確認」の表示画面の一例を示す図である。
図11図11は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「説明資料確認」の表示画面の一例を示す図である。
図12図12は、図1に示す業務支援システム100の会議記録操作端末5の表示部(表示モニタ)に表示される「会議記録確認」の表示画面の一例を示す図である。
図13図13は、図1に示す業務支援システム100の会議記録操作端末5の表示部(表示モニタ)に表示される「議事録作成」の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に係る業務支援システムは、仮想現実空間上に、建築物の建築主および施工業者を含む関係者が集まって会議を開催し、会議準備~説明・承認~記録までの一連の行為を、デジタル技術を用いて実現するものである。これにより、建設業界における建築物の建築主および施工業者を含む関係者間の、説明・承認行為を、仮想現実空間上で迅速に実行することができる。
【0028】
[業務支援システム]
まず、図を参照して、実施形態に係る業務支援システムについて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る、業務支援システム100の全体構成の一例を示すシステム概要図である。
【0029】
この図1に示す業務支援システム100は、建築物の建築主および施工業者を含む関係者間における、ネットワーク会議を用いた建築物の施工に関する説明、確認、承認、検査および記録を支援するためのシステムである。
【0030】
図1に示すように、実施形態に係る業務支援システム100は、例えば、会議準備操作端末1と、会議参加操作端末2と、ディスプレイ2Dと、マイク2Mと、会議参加者閲覧端末41、42、43、44、45と、会議記録操作端末5と、ネットワーク6と、業務支援装置101と、を備える。
【0031】
以下、業務支援システム100の各構成要素について詳細に説明する。
【0032】
[会議準備操作端末]
会議準備操作端末1は、例えば、図1に示すように、業務支援装置101に通信ネットワーク6を介して接続され、当該会議を準備する操作者が操作する端末(例えば、PC端末やタブレット端末等)である。
この会議準備操作端末1は、業務支援装置101と通信(無線通信及び/又は有線通信)して、所定の情報(データ)を送受信するようになっている。
【0033】
[会議参加操作端末]
会議参加操作端末2は、例えば、図1に示すように、業務支援装置101に通信ネットワーク6を介して接続され、会議を運営する操作者が操作する端末(例えば、PC端末やタブレット端末等)である。
【0034】
この会議参加操作端末2は、会議を運営する操作者の操作入力に応じて、建築物の施工に関する説明、承認、および記録を支援するための情報を表示部(当該会議参加操作端末2の表示モニタ及び/又は端末に接続しない会議参加者等が視聴するためのディスプレイ2D)に表示し、会議の内容に関する情報を記録するようになっている。
【0035】
なお、上記のように、当該表示部は、会議参加操作端末2に備えられた表示モニタ及び/又は会議参加操作端末2に有線若しくは無線で接続されたディスプレイ2Dである。
また、会議参加操作端末2、又はディスプレイ2Dは、端末に接続しない会議参加者等の音声を入力するためのマイク2Mが接続されている。
【0036】
[会議参加者閲覧端末]
会議参加者閲覧端末41、42、43、44、45は、例えば、図1に示すように、会議参加操作端末2および業務支援装置101に通信ネットワーク6を介して接続され、当該ネットワーク会議に端末を接続することで参加する各会議参加者が操作するようになっている。
【0037】
この会議参加者閲覧端末41、42、43、44、45は、各会議参加者の操作入力に応じて、会議参加操作端末2により表示部(会議参加操作端末2の表示モニタ及び/又は)ディスプレイ2Dに表示された画面を閲覧可能になっている。
そして、この会議参加者閲覧端末41、42、43、44、45は、各会議参加者の操作入力に応じて、例えば、当該会議における建築物の施工に関する承認のための情報を入力して、通信ネットワーク6を介して、会議参加操作端末2および業務支援装置101に送信することができるようになっている。
【0038】
ここで、例えば、図1の例では、会議参加者閲覧端末41は、会議参加者である発注者(建築主)により操作されるようになっている。
なお、この発注者(建築主)は、建築物の設計施工の発注業務及び承認業務を遂行する者である。具体的には、この発注者は、設計施工を発注し、工事の完成及び契約の目的物の引き渡しに伴い請負代金の支払いを完了する。そして、発注者(建築主)は、必要に応じ、関連工事の調整を行う。そして、この発注者は、監理者に施工図等の検討業務を委託し、監理者からの報告のもと、施工者に対し承認及び修正を求める。
【0039】
また、図1の例では、会議参加者閲覧端末42は、会議参加者である監理者により操作されるようになっている。
なお、この監理者は、設計図書に照らした施工図等の検討及び報告業務を遂行する者である。具体的には、監理者は、工事施工者が作成し、提出する施工図(略)等が設計図書の内容に適合しているかについて検討し、建築主に報告する。そして、監理者は、工事施工者が提案又は提出する工事材料(略)が設計図書の内容に適合しているかについて検討し、建築主に報告する。
【0040】
また、図1の例では、会議参加者閲覧端末43は、会議参加者である設計者により操作されるようになっている。
なお、設計者は、設計意図伝達業務を遂行する者である。具体的には、この設計者は、設計意図を正確に伝えるための質疑応答、説明をする。また、この設計者は、工事材料、設備機器等の選定に関する設計意図の観点からの検討や助言等をする。
【0041】
また、図1の例では、会議参加者閲覧端末44は、会議参加者である施工者により操作されるようになっている。
なお、施工者は、建築物の工事の遂行業務及び施工図等の作成業務を遂行する者である。具体的には、この施工者は、請負契約に基づき、工事の遂行及び契約の目的物を建築主に引き渡す。特に、施工者は、工事の施工に必要な躯体図、工作図、製作図等を含めた施工図を作成し、建築主及び監理者から承認を受ける。
【0042】
また、図1の例では、会議参加者閲覧端末45は、会議参加者であるその他の専門業者等により操作されるようになっている。
【0043】
[会議記録操作端末]
会議記録操作端末5は、例えば、図1に示すように、業務支援装置101に通信ネットワーク6を介して接続され、当該会議の内容を記録して管理する操作者が操作する端末(例えば、PC端末やタブレット端末等)である。
そして、この会議記録操作端末5は、業務支援装置101と通信(無線通信及び/又は有線通信)して、所定の情報(データ)を送受信するようになっている。
【0044】
なお、本実施形態においては、既述の会議準備操作端末1、会議参加操作端末2、会議参加者閲覧端末41、42、43、44、45、及び、会議記録操作端末5は、それぞれ、業務支援装置101に通信ネットワーク6を介して接続され、業務支援装置101の所定プログラムが各端末の各ハードウェアと協働することにより、本実施形態に係る業務支援システム100の業務管理機能が実現するようになっている。
【0045】
また、本実施形態においては、各操作者が操作する、会議準備操作端末1、会議参加操作端末2、及び、会議記録操作端末5は、異なる端末として図示して説明しているが、同じ端末であってもよい。
【0046】
[業務支援装置]
この業務支援装置101は、例えば、図1に示すように、会議準備操作端末1、会議参加操作端末2、会議参加者閲覧端末41、42、43、44、45、及び、会議記録操作端末5に、それぞれ、インターネット等の通信ネットワーク6を介して接続されている。
そして、業務支援装置101は、会議準備操作端末1、会議参加操作端末2、会議参加者閲覧端末41、42、43、44、45、及び、会議記録操作端末5と、それぞれ、通信(無線通信及び/又は有線通信)して、所定の情報(データ)を送受信し、本実施形態に係る業務管理機能を実現するための情報(データ)やプログラム等を記憶するようになっている。
【0047】
この業務支援装置101は、例えば、図1に示すように、会議データ準備・データ連携処理サーバー7と、3次元データ連携処理サーバー8と、オンライン会議処理サーバー9と、会議ミッション処理サーバー10と、会議運営処理サーバー11と、会議記録管理サーバー12と、を備える。
さらに、この業務支援装置101は、例えば、図1に示すように、2次元図面データベース13と、各種ファイルデータベース14と、3次元モデルデータベース15と、会議情報データベース16と、会議ミッションデータベース17と、会議運営データベース18と、会議説明データベース19と、会議承認データベース20と、会議記録データベース21と、議事録データベース22と、を備える。
【0048】
[業務支援システムによる業務支援方法]
次に、以上のような構成を有する業務支援システム100による業務支援方法について、以下、会議準備、会議参加、会議記録管理の順に、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0049】
<会議準備>
操作者が会議準備操作端末1を操作することにより、会議準備操作端末1は、通信ネットワーク6を介して、業務支援装置101と所定のデータを送受信することで、当該会議のための会議データの準備を実行する(図1参照)。この会議準備の作業は、以下のように大きく4つの作業(1)~(4)に分かれる。
【0050】
(1)操作者の操作入力に応じて、会議準備操作端末1は、業務支援装置101の会議データ準備・データ連携処理サーバー7と通信して、当該建築物の2次元図面データを格納する2次元図面データベース13および当該建築物の各種ファイルデータを格納する各種ファイルデータベース14から、会議に必要な二次元図面及び各種ファイルの準備を行う。この準備結果は、会議運営データベース18に格納される。
【0051】
(2) 操作者の操作入力に応じて、会議準備操作端末1は、業務支援装置101の3次元データ連携処理サーバー8と通信して、3次元モデルデータベース15から、会議に必要な3次元モデルデータの準備を実行する。この準備結果は、会議運営データベース18に格納される。
【0052】
(3) 操作者の操作入力に応じて、会議準備操作端末1は、業務支援装置101のオンライン会議処理サーバー9と通信して、会議情報データベース16から、会議種類・タイトル、参加者、日程、場所、議事次第の設定を実行する。この準備結果は、会議運営データベース18に格納される。
【0053】
(4)操作者の操作入力に応じて、会議準備操作端末1は、業務支援装置101の会議ミッション処理サーバー10と通信して、会議ミッションデータベース17から、会議ミッション(会議内で合意形成すべき確認事項)の設定を実行する。この準備結果は、会議運営データベース18に格納される。また、操作者は、会議準備操作端末1を操作することで、オンライン会議の招待URLを、通信ネットワーク6を介して、各会議参加者の会議参加者閲覧端末41~45に送信する。
【0054】
ここで、上記会議準備の作業のフローについて、図2Aのフロー図を参照し、操作・閲覧画面は図3を参照して説明する。図2Aは、図1に示す業務支援システム100において実行される業務支援方法の処理の会議準備のためのフローの一例を示すフロー図である。また、図3は、図1に示す業務支援システム100の会議準備操作端末1の表示部(表示モニタ)に表示される「会議準備」の表示画面の一例を示す図である。この図3に示す会議準備の表示画面は、例えば、会議準備を遂行する操作者が業務支援システム100の会議準備操作端末1を操作して会議準備を行うために会議準備操作端末1の表示部(表示モニタ)に表示される画面である。
【0055】
例えば、図2Aに示すように、準備操作端末1は、操作者の操作入力に応じて、会議の種類を選択して設定するとともに、会議のタイトルを設定する(ステップS1A)。
【0056】
例えば、図3に示す会議準備画面において、領域A3には、会議体の種類の選択肢(総合定例、週間定例、施工定例、設計定例、内装分科会など予め設定した会議種類からプルダウン選択)が表示されている。また、この領域A3において、会議タイトルが任意に設定されるようになっている。
すなわち、操作者は、業務支援システム100の会議準備操作端末1を操作することで、会議体の種類を選択して設定することができるようになっている。
【0057】
次に、図2Aに示すように、準備操作端末1は、操作者の操作入力に応じて、会議参加者、会議を開催する日程、会議を開催する場所を設定する(ステップS2A)。
【0058】
例えば、図3に示す会議準備画面の領域B3において、会議の参加者(出席者)を、発注者、設計者、監理者、施工者、その他(専門業者等)から設定するようになっている。予め設定したマスタ情報を呼び出し氏名(と付随するメールアドレス・企業名等)が追加できる。
すなわち、操作者は、業務支援システム100の会議準備操作端末1を操作することで、会議の会議参加者(出席者)を、発注者、設計者、監理者、施工者、その他(専門業者等)から設定することができるようになっている。
【0059】
また、例えば、図3に示す会議準備画面の領域C3において、会議を開催する日程と場所を設定することができるようになっている。
すなわち、操作者は、業務支援システム100の会議準備操作端末1を操作することで、会議を開催する日程と場所を設定することができるようになっている。
【0060】
次に、図2Aに示すように、準備操作端末1は、操作者の操作入力に応じて、会議の議事次第を設定する(ステップS3A)。
【0061】
例えば、図3に示す会議準備画面の領域D3において、会議全体の議事次第(アジェンダ)を設定することができるようになっている。さらに、この領域D3において、必要に応じて資料も添付できるようになっている。また、この領域D3において、議事次第の追加・編集も可能になっている。
すなわち、操作者は、業務支援システム100の会議準備操作端末1を操作することで、会議全体の議事次第(アジェンダ)を設定することができるようになっている。
【0062】
次に、図2Aに示すように、準備操作端末1は、操作者の操作入力に応じて、会議における議事次第に対応したミッションを設定する(ステップS4A)。
【0063】
例えば、図3に示す会議準備画面の領域E3において、会議におけるミッション(会議内で合意形成すべき確認事項)を設定するようになっている。また、予め設定されたミッション一覧情報から選択・追加・削除できる。
すなわち、操作者は、業務支援システム100の会議準備操作端末1を操作することで、会議におけるミッション(会議内で合意形成すべき確認事項)を設定することができるようになっている。
【0064】
また、例えば、図3に示す会議準備画面の領域F3において、会議における説明データ(ミッションをクリアするために必要な説明データ)を登録するようになっている。また、この領域F3において、出所データベース名とそのパス情報(データの在り処を示す情報)を登録することができるようになっている。例えば、当該建築物の3次元モデル、当該建築物の2次元図面、各種資料が登録される。
すなわち、操作者は、業務支援システム100の会議準備操作端末1を操作することで、会議における説明データ(ミッションをクリアするために必要な説明データ)を、登録できるようになっている。
【0065】
次に、図2Aに示すように、準備操作端末1は、操作者の操作入力に応じて、会議における説明データを登録する(ステップS5A)。
【0066】
次に、図2Aに示すように、準備操作端末1は、操作者の操作入力に応じて、会議参加者の指定されたメールアドレスへ会議招待メールを送信する(ステップS6A)。
【0067】
例えば、図3に示す会議準備画面の領域G3において、領域Gの「保存」ボタンを操作することで、領域A3~領域F3において設定又は登録された内容の保存を行うことができるようになっている。また、領域Gの「会議招待送信」ボタンを操作することで、会議参加者のメールアドレスに会議招待メールを配信し、会議参画するためのURL情報を知らせることができる。
すなわち、操作者は、業務支援システム100の会議準備操作端末1を操作することで、設定又は登録された会議準備の内容の保存を実行するとともに、会議参加者のメールアドレスに会議招待メールを配信し、会議参画するためのURL情報を知らせることができる。
【0068】
以上の業務支援システム100の会議準備操作端末1の操作者の操作により、会議準備の作業のフローが完了する。
【0069】
<会議参加>
既述の図2Aに示す会議準備の作業のフローの後、会議を運営する操作者が会議参加操作端末2の操作することにより、ネットワーク6を介して、会議参加者が会議参加するための会議の運営を実行する(図1参照)。
【0070】
例えば、操作者の操作入力に応じて、会議参加操作端末2は、会議準備として設定された会議運営データベース18から得られる情報を用いて、業務支援装置101の会議運営処理サーバー11と所定のデータを送受信することで、会議運営作業が実行される。
【0071】
但し、端末に接続しない会議参加者は、例えば、会議室に設置されたディスプレイ2Dを経由して会議参加操作端末2の操作内容の閲覧、マイク2Mからの音声入力、スピーカーからの音声聞き取り、カメラでの映像共有を行うことができる。
【0072】
また、端末に接続する会議参加者は、それぞれの会議参加者閲覧端末41~45(PC,タブレット等)経由での会議参加操作端末2の操作内容の閲覧、それら端末に付属されたマイクからの音声入力、スピーカーからの音声聞き取り、カメラでの映像共有を行うことができる。会議時の説明データ(3次元モデルの画像や二次元図面、資料等)は、会議記録管理サーバー12により会議説明データベース19に格納される。
【0073】
また、操作者が会議参加操作端末2を操作することで、会議時の承認判断結果は、会議記録管理サーバー12により会議承認データベース20に格納される(図1参照)。
【0074】
また操作者が会議参加操作端末2を操作することで、会議時の映像及びテキストデータは、会議記録管理サーバー12により会議記録データベース21に格納される。
【0075】
次に、上記会議の運営時の会議参加のフローについて、図2Bのフロー図を参照し、操作・閲覧画面は図4から図11を参照して説明する。図2Bは、図1に示す業務支援システム100において実行される業務支援方法の処理の会議参加のためのフローの一例を示すフロー図である。
【0076】
例えば、既述の図2Aに示す会議準備のフローの後、図2Bに示すように、会議参加操作端末2は、会議 操作者の操作入力に応じて、業務支援装置101から受信した情報に基づいて、会議への参加を開始して、建築物の施工のための会議の議事次第と概況に関する情報、及び、会議に参加している会議参加者の情報を、表示部に表示する(ステップS1B)。
【0077】
ここで、図4は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「議事次第&概況説明」の表示画面の一例を示す図である。
【0078】
この図4に示す議事次第&概況説明画面は、例えば、会議参加操作端末2及び会議参加者閲覧端末41~45が業務支援システム100にシステムログインして、会議参加直後に表示される。なお、以下では、一例として、会議参加操作端末2の操作を中心として説明するが、会議参加者閲覧端末41~45の操作についても同様に説明される。
【0079】
例えば、この図4に示す議事次第&概況説明画面において、領域A4には、会議中の録音・録画中であることを明示しているマーク(Recording)、現在時刻を示す時刻、及び、会議の残り時間(残時間)が、表示されている。
そして、操作者が会議参加操作端末2を操作することで、この領域A4に表示される「ハイライト」ボタンが操作されると、その時点で表示されているデータが画像として保存されるようになっている。さらに、操作者が会議参加操作端末2を操作することで、「ハイライト」ボタンが操作されることで、録画中のデータから、その時点での前後の特定の秒数間の映像及びテキストを抜粋して保存される。
すなわち、操作者は、業務支援システム100の会議参加操作端末2を操作することで、会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2Dに表示されたデータや録画中のデータを保存することができる。
【0080】
また、この図4に示す議事次第&概況説明画面において、領域B4には、既述の会議準備作業で準備された3次元モデルおよびアバター200が表示される。
【0081】
また操作者が会議参加操作端末2を操作することで、図4に示す議事次第&概況説明画面では、領域B4においてアバター200の移動および視点の切り替えなどが3次元モデル内で行うことができる。
【0082】
また、この図4に示す議事次第&概況説明画面において、領域C4には、3次元モデル上で、既述の会議準備作業で準備された議事次第データに基づく議事次第が表示される。
【0083】
また、この図4に示す議事次第&概況説明画面において、領域D4には、3次元モデル上で、表示された議事次第に紐づく添付データが表示される(図4の例では、議事録の例が示されている)。
【0084】
また、この図4に示す議事次第&概況説明画面において、領域E4には、会議参加者の氏名、所属企業名が表示される。特に、各参加者の役割として、発注者、設計者、監理者、施工者、その他のどれにあたるかが明示される。さらに、当該領域E4には、「会議終了」ボタンが表示されている。
そして、操作者は、会議参加操作端末2を操作して領域E4の「会議終了」ボタンを操作することで、業務支援システム100による、当該建築物の建築承認のための会議が終了するようになっている。
【0085】
次に、図2Bに示すように、会議参加操作端末2は、操作者の操作入力に応じて、議事次第に対応したミッションを確認するために、ミッションの内容に関する情報を表示部に表示する(ステップS2B)。
【0086】
ここで、図5は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ミッション確認」の表示画面の一例を示す図である。
【0087】
例えば、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、既述の図4に示す領域C4における議事次第上で、「本日のミッション」を操作すると、この図5に示すように、業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2Dに「ミッション確認」の画面が表示される。
【0088】
そして、この図5に示す議事次第&概況説明画面において、領域A5には、会議中の録音・録画中であることを明示しているマーク(Recording)、現在時刻を示す時刻、及び、会議の残り時間(残時間)が、表示されている。
【0089】
そして、この領域A5に表示される「ハイライト」ボタンは、操作されると、その時点で表示されているデータが画像として保存されるようになっている。さらに、「ハイライト」ボタンは、操作されることで、録画中のデータから、その時点での前後の特定の秒数間の映像及びテキストを抜粋して保存される。
【0090】
そして、この図5に示す議事次第&概況説明画面において、領域B5には、既述の会議準備作業で準備されたミッションデータに基づく「本日のミッション」が表示される。
【0091】
そして、この図5に示す議事次第&概況説明画面において、領域C5には、会議参加者の氏名、所属企業名が表示される。さらに、当該領域C5には、各参加者の役割として、発注者、設計者、監理者、施工者、その他のどれにあたるかが明示される。さらに、当該領域C5には、「会議終了」ボタンが表示されている。
そして、操作者は、会議参加操作端末2を操作して領域C5の「会議終了」ボタンを操作することで、業務支援システム100による、当該建築物の建築承認のための会議が終了するようになっている。
【0092】
次に、図2Bに示すように、会議参加操作端末2は、操作者の操作入力に応じて、ミッションの内容を説明するために、建築物の3次元モデルおよびこの3次元モデルに基づいた当該建築物の2次元図面および各種資料を表示部に表示するとともに、ミッションに対する会議参加者の承認状況に関する情報を表示部に表示する(ステップS3B)。
【0093】
ここで、図6は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ミッション説明」の表示画面の一例を示す図である。
例えば、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、既述の図5に示す領域B5に表示された「ミッション」のいずれかを選択(ボタンを操作)すると、この図6に示すように、業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部に「ミッション説明」が表示される。
【0094】
そして、この図6に示すミッション説明の画面において、領域A6では、会議中の録音・録画中であることを明示しているマーク(Recording)、現在時刻を示す時刻、及び、会議の残り時間(残時間)が、表示されている。
【0095】
そして、操作者が会議参加操作端末2を操作することで、この領域A6に表示される「ハイライト」ボタンが操作(例えば、クリック)されると、その時点で表示されているデータ(3次元モデルの場合はそのキャプチャー画像)が画像として保存される。さらに、「ハイライト」ボタンが、操作されることで、録画中のデータから、その時点での前後の特定の秒数間の映像及びテキストを抜粋して保存される。
【0096】
そして、この図6に示すミッション説明画面において、領域B6では、説明している議題(例えば、1Fメインエントランス 床面仕上げについて)を表示するとともに、領域D6、E6のレイアウトを変更する(全画面表示、2分割表示、3分割表示、4分割表示など)ための「レイアウト変更」ボタンや領域F6の表示・非表示の切り替えを行うための「承認状況」ボタンが表示される。
【0097】
そして、この図6に示すミッション説明画面において、領域C6では、既述の図3に示す会議準備画面で予め設定されているデータの種類をツリー構造で表示する。そして、この領域C6に表示されたデータから領域D6,E6に表示するデータが選択される。
【0098】
そして、操作者が会議参加操作端末2を操作することで、この図6に示すミッション説明画面において、領域D6では、領域C6に表示されたデータから選択されたデータが表示され、当該建築物の3次元モデル上ではアバター200も表示される。なお、当該領域D6において、上部のプルダウンから選択データを変更することができるようになっている。また、当該領域D6において、下部エリアには、出所データベース名および、更新日付が表示される(いつどのデータを持ってきたかがわかるようになっている)。
【0099】
また、操作者が会議参加操作端末2を操作することで、この図6に示すミッション説明画面では、領域D6において、アバター200の移動および視点の切り替えなどが3次元モデル内で行うことができる。
【0100】
さらに、操作者が会議参加操作端末2を操作することで、この図6に示すミッション説明画面において、領域E6では、領域C6に表示されたデータから選択されたデータが表示され、当該建築物の2次元図面や資料が表示される。なお、当該領域E6において、上部のプルダウンから選択データを変更することができるようになっている。また、当該領域E6において、下部エリアには、出所データベース名および、更新日付が表示される(いつどのデータを持ってきたかを判別できるようになっている)。
【0101】
さらに、操作者が会議参加操作端末2を操作することで、この図6に示すミッション説明画面において、領域F6では、会議で確認を行うミッションとその「承認状況」を表示する。そして、当該領域F6において、承認が必要な会議参加者毎の承認状況(承認、未承認、保留、否認)と、議題毎の承認状況が表示される。例えば、議題毎の承認状況は全ての会議参加者の承認状況の一番低いステータスが表示される。なお、このステータス順序は、承認>認保留>否認>未承認である。
当該領域F6において、会議参加者のコメントが有ることを示す「コメント有」が表示されている場合、この「コメント有」ボタンを、操作すると、これまでに記録された当該会議参加者のコメントが確認でき、コメントの追加入力や編集もできるようになっている。
一方、当該領域F6において、会議参加者のコメントが無いことを示す「コメント無」が表示されている場合、この「コメント無」ボタンを操作すると、コメントを入力できるようになっている。
また、当該領域F6において、「ミッション振り返り」ボタンを操作すると、後述のミッション承認結果の画面(図8)に遷移する。
【0102】
さらに、この図6に示すミッション説明画面において、領域G6では、会議参加者の氏名、所属企業名が表示される。なお、各会議参加者の役割として、発注者、設計者、監理者、施工者、その他のどれにあたるかが明示される。さらに、当該領域G6には、「会議終了」ボタンが表示されている。
そして、操作者は、会議参加操作端末2を操作して領域C5の「会議終了」ボタンを操作することで、業務支援システム100による、当該建築物の建築承認のための会議が終了するようになっている。
【0103】
この図6に示すように、会議参加者に対する説明のために、当該表示部は、3次元モデル、2次元図面、資料、会議参加者、ミッションに対する承認状況を、同一画面内に同時に表示するようになっている。
【0104】
次に、図2Bに示すように、会議参加操作端末2は、操作者の操作入力に応じて、ミッションに対する承認判断を記録するために、会議参加者の承認に関する選択肢を表示部に表示し、操作者の会議参加者の承認判断の内容に基づいた操作入力に応じて、表示部に表示された選択肢を選択する(ステップS4B)。
【0105】
ここで、図7は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「個々のミッション承認判断」の表示画面の一例を示す図である。
例えば、この図7に示すように、業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2Dに表示された「ミッション」ボタン(既述の図6に示す領域F6に表示された「ミッション」ボタンに対応)を操作すると、領域H7が表示され、当該ミッションの承認判断の操作ができるようになっている。
そして、会議参加者のうちの承認者の意思・発言に基づいて、操作者は会議参加操作端末2の表示部若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2Dに表示された当該ミッション承認判断の画面上で、承認、保留、否認のいずれかを選択する操作を実行するようになっている。
なお、この領域H7においては、コメントも入力できるようになっている。
また、当該領域H7に表示された「承認」、「保留」、「否認」のいずれかの選択肢のボタンを操作すると、その時点で表示されていたデータ(当該建築物の3次元モデル、2次元図面等)が画像として保存される。
さらには、当該領域H7に表示された「承認」、「保留」、「否認」のいずれかの選択肢のボタンを操作すると、録音中・録画中のデータから、その時点での前後の特定の秒数間の映像及びテキストを抜粋して保存される。
【0106】
次に、図2Bに示すように、会議参加操作端末2は、ミッションに対する参加者の承認結果を確認するために、操作者の操作入力により、選択された選択肢に基づいた会議参加者のミッションに対する承認結果を、表示部に表示する(ステップS5B)。
【0107】
ここで、図8は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ミッション承認結果」の表示画面の一例を示す図である。
【0108】
例えば、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、既述の図7に示す領域H7に対応して保存された登録内容を踏まえて、この図8に示すように、業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部に表示される「ミッション承認結果」の画面において、領域Fのミッションの承認箇所に関する情報も更新される。
【0109】
そして、このミッション承認結果の画面において、ミッション承認判断について承認の場合、この領域I8において、3次元モデルの中の、承認箇所に「承認」マークが配置される。さらに、ミッション承認判断について否認の場合、この領域I8において、3次元モデルの中の、承認箇所に「否認」マークが配置される。さらに、ミッション承認判断について保留の場合、この領域I8において、3次元モデルの中の、承認箇所に「保留」マークが配置される。
【0110】
次に、図2Bに示すように、会議参加操作端末2は、会議参加者のミッションに対する承認結果を表示(ステップS5B)した後、操作者の操作入力に応じて、議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了したか否かを確認する(ステップS6B)。
【0111】
次に、図2Bに示すように、会議参加操作端末2は、議事次第に対応した全てのミッションに関する承認判断が完了している場合には、ミッションの内容を振り返るために、会議におけるミッションに対応する承認状況に関する情報を、表示部に表示する(ステップS7B)。
【0112】
ここで、図9は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ミッション振り返り」の表示画面の一例を示す図である。
【0113】
個別のミッションが完了した後、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、既述の図6に示す領域F6の「ミッション振り返り」ボタンを操作すると、この図9に示すように、業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部に「ミッション振り返り」の画面が表示される。
【0114】
この図9に示すミッション振り返り画面において、当該会議の本日のミッション、当該ミッション対応する承認期限(予め設定された期限情報)、当該ミッションの更新日付(各行の内容に更新があった日付及び時間帯(時分)、コメント(当該ミッションに関して保存された会議参加者のコメントの有無)、当該会議中に保存されたハイライト、当該会議で用いられた資料、当該ミッションの承認状態(最新、前回、前々回の承認ステータス及び更新日付)が表示される。
そして、操作者は、会議参加操作端末2を操作して「コメント」ボタンA9を操作することで、当該ミッションに関する会議参加者のコメント内容が表示されるようになっている。
【0115】
次に、図2Bに示すように、会議参加操作端末2は、会議におけるミッションに対応する承認状況に関する情報を表示(ステップS7B)した後、操作者の操作入力に応じて、会議中に表示部に表示され且つ保存されたミッションに関する会議ハイライト映像及び会議ハイライトテキストを、表示部に表示する(ステップS8B)。
【0116】
ここで、図10は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「ハイライト確認」の表示画面の一例を示す図である。
例えば、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、既述の図9に示す「ハイライト」ボタンを操作すると、この図10に示すように、業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部に「ハイライト確認」の画面がポップアップ画面として表示される。
この図10に示す「ハイライト確認」の画面において、左側に当該会議で保存された映像B10が表示され、右側に会議参加者の誰が何を発言したのかがテキストC10が表示される。
例えば、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、図6に示す個々のミッション説明時に、領域A6の「ハイライト」ボタンを操作したタイミングが、図10のピンA10で表示され、そのタイミングの前後の特定の秒数間が抜粋され、各ハイライト映像が結合された状態の映像となっている。
また、この図10に示す「ハイライト確認」の画面において、上記映像B10と同期された会議参加者の発言内容のテキストC10が表示される。
そして、例えば、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、この図10に示す「ハイライト確認」の画面の「OK」ボタンが操作されると、当該ポップアップ画面が閉じられる。
【0117】
次に、図2Bに示すように、会議参加操作端末2は、操作者の操作入力に応じて、当該会議中に表示部に表示され且つ保存されたミッションに関する説明資料を、表示部に表示する(ステップS9B)。
【0118】
ここで、図11は、図1に示す業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部(表示モニタ)若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部(表示モニタ)に表示される「説明資料確認」の表示画面の一例を示す図である。
例えば、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、既述の図9に示す「資料」ボタンを操作すると、この図11に示すように、業務支援システム100の会議参加操作端末2の表示部若しくは会議参加操作端末2に接続されたディスプレイ2D、及び会議参加者閲覧端末41~45の表示部に「説明資料確認」の画面がポップアップ画面として表示される。
そして、例えば、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、図6に示す個々のミッション説明時に、領域A6の「ハイライト」ボタンを操作したタイミングにおける画像集として、図11の「説明資料確認」の画面の領域A11には、個々のミッション毎にハイライトされた画像のサムネイルが表示されている。そして、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、領域A11の詳細が見たいサムネイルボタンを選択して操作すると、領域B11で拡大表示される。
そして、例えば、業務支援システム100の会議参加操作端末2において、この図11に示す「説明資料確認」の画面の「OK」ボタンが操作されると、当該ポップアップ画面が閉じられる。
【0119】
以上の業務支援システム100の会議記録操作端末5の操作者の操作により、会議参加のための会議運営の作業のフローが完了する。
【0120】
<会議記録管理>
既述の図2Bに示す会議運営の作業のフローの後、会議を記録管理する操作者は、会議記録操作端末5を操作することで、ネットワーク6を介して、会議記録サーバー12に所定の情報を送受信することで、会議後の記録管理を遂行する(図1参照)。
【0121】
会議の記録管理の作業において、操作者の操作入力に応じて、会議記録操作端末5は、業務支援装置101の会議記録管理サーバー12と通信して、会議記録データベース21に蓄積されたデータを用いて、会議の記録内容の確認と、議事録を作成・編集を実行する。この議事録は、議事録データベース22に格納される。
【0122】
次に、上記会議を記録管理するフローについて、図2Cのフロー図を参照し、操作・閲覧画面は図12から図13を参照して説明する。図2Cは、図1に示す業務支援システム100において実行される業務支援方法の処理の会議記録のためのフローの一例を示すフロー図である。
【0123】
例えば、既述の図2Bに示す会議参加のフローの後、図2Cに示すように、会議記録操作端末5は、操作者の操作入力に応じて、会議の記録管理を開始し、会議の記録の一覧を確認するために、開催された会議の会議記録一覧を、会議記録操作端末5の表示部に表示する(ステップS1C)。
【0124】
ここで、図12は、図1に示す業務支援システム100の会議記録操作端末5の表示部(表示モニタ)に表示される「会議記録確認」の表示画面の一例を示す図である。
操作者は、会議記録管理を行う際に、業務支援システム100の会議記録操作端末5を操作することで、当該会議記録操作端末5の表示部に、この図12に示す「会議記録一覧」の画面を表示させる。
例えば、操作者は、会議記録操作端末5を操作することで、「会議記録確認」の画面の領域A12の「会議体の選択」において、総合定例、週間定例、施工定例、設計定例、内装分科会など予め設定した会議種類からプルダウン選択すると、過去の会議欄に、これまでに開催された会議の記録が一覧表示される。そして、各会議の回次ごとに、開催日時、会議参加者(出席者)、動画(既述の図10参照)、説明資料(既述の図11参照)、添付資料(既述の図5の工程表等参照)、議事録の元データ(後述の図13参照)、承認用データ(議事録出力データ)、議事録の承認状況が表示される。
【0125】
次に、図2Cに示すように、会議記録操作端末5は、操作者の操作入力に応じて、会議記録一覧から記録対象となる会議の議事録を作成し(ステップS2C)。
【0126】
ここで、図13は、図1に示す業務支援システム100の会議記録操作端末5の表示部(表示モニタ)に表示される「議事録作成」の表示画面の一例を示す図である。
操作者は、会議記録管理を行う際に、業務支援システム100の会議記録操作端末5を操作することで、既述の図12に示す「会議記録確認」の画面の領域B12の議事録の元データの「表示」ボタンを操作することで、当該会議記録操作端末5の表示部に、この図13に示す「議事録作成」の画面が表示される。
この図13に示す「議事録作成」の画面の左側において、会議全体の録画映像とテキストが表示される。また、この図13に示す「議事録作成」の画面の右側において、会議抜粋版として、ハイライト表示されるテキストが表示される。
操作者が会議記録操作端末5を操作することで、この図13に示す「議事録作成」の画面の左側の領域A13における「抜粋追加」ボタンが操作されると、当該「議事録作成」の画面の右側の領域B13における会議抜粋版にてテキスト追加・編集できるようになる。
当該会議抜粋版の編集完了後、操作者が会議記録操作端末5を操作することで、「議事録作成」の画面の右側の領域C13の「議事録出力」ボタンを操作すると、議事録としてファイル出力される。このファイル出力したものは、図12の「会議記録確認」の画面の議事録の「承認用」列の更新中ファイルに自動登録され参照及び更新できるようになっている。
【0127】
次に、図2Cに示すように、会議記録操作端末5は、操作者の操作入力に応じて、録体操となる会議におけるミッションに対応する会議参加者の承認状況が承認済みの場合には、承認済の議事録を保存して(ステップS3C)、会議記録管理を終了する。
【0128】
例えば、既述の図12に示すように、承認状況が承認済みの場合は、承認用データは編集不可としてロックされる。
【0129】
上記のように、図12は複数会議記録が全体一覧化されたものであるのに対し、図13は特定の一つの会議の議事録を作成するものであるという関係から、図2Cに示すフローは、図12(全体)、図13(個別)、図12(全体)という流れとなる。
【0130】
このような業務支援システム100の会議記録操作端末5の操作者の操作により、会議記録管理の作業のフローが完了する。
【0131】
既述の図2Aから図2Cに示す会議準備、会議参加、会議記録管理のフローを実行することで、本実施形態に係る業務支援システムは、例えば、仮想現実空間上に、建築物の建築主および施工業者を含む関係者が集まって会議を開催し、会議準備~説明・承認~記録までの一連の行為を、デジタル技術を用いて実現することができる。これにより、建設業界における建築物の建築主および施工業者を含む関係者間の、説明・承認行為を、仮想現実空間上で迅速に実行することができる。
【0132】
以上のように、本実施形態にかかる業務支援システムおよび業務支援方法によれば、建設業界の発注者、設計者、管理者、及び施工者の間の合意形成プロセスにおける、承認の早期化、および、効率化を図ることができる。
【0133】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を実行することができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0134】
100 業務支援システム
101 業務支援装置
1 会議準備操作端末、
2 会議参加操作端末
2D ディスプレイ
2M マイク
41 会議参加者閲覧端末
42 会議参加者閲覧端末
43 会議参加者閲覧端末
44 会議参加者閲覧端末
45 会議参加者閲覧端末
5 会議記録操作端末
6 ネットワーク
7 会議データ準備・データ連携処理サーバー
8 3次元データ連携処理サーバー
9 オンライン会議処理サーバー
10 会議ミッション処理サーバー
11 会議運営処理サーバー
12 会議記録管理サーバー
13 2次元図面データベース
14 各種ファイルデータベース
15 3次元モデルデータベース
16 会議情報データベース
17 会議ミッションデータベース
18 会議運営データベース
19 会議説明データベース
20 会議承認データベース
21 会議記録データベース
22 議事録データベース
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13