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特開2024-172406X線CT装置用寝台装置及びX線診断システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172406
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】X線CT装置用寝台装置及びX線診断システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/03 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
A61B6/03 323B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090110
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100196047
【弁理士】
【氏名又は名称】柳本 陽征
(74)【代理人】
【識別番号】100202429
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 信人
(74)【代理人】
【識別番号】100220630
【弁理士】
【氏名又は名称】河崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】小林 由昌
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 涼
(72)【発明者】
【氏名】田中 崇博
(72)【発明者】
【氏名】高橋 克夫
(72)【発明者】
【氏名】小島 勝則
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA01
4C093AA22
4C093EB11
4C093EB13
4C093ED01
4C093FA06
4C093FA54
(57)【要約】
【課題】X線撮影を行うことによる医療従事者のストレスを低減しつつ、被検者を動かすリスクを低減することである。
【解決手段】実施形態に係るX線CT装置用寝台装置は、被検者を載置する天板と、前記天板を支持する天板支持部と、前記天板支持部に設けられた空隙内を水平方向に移動可能であって、前記天板の上方から照射されるX線を検出するX線検出器を収容する収容部と、前記天板支持部を支持する基台と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者を載置する天板と、
前記天板を支持する天板支持部と、
前記天板支持部に設けられた空隙内を水平方向に移動可能であって、前記天板の上方から照射されるX線を検出するX線検出器を収容する収容部と、
前記天板支持部を支持する基台と、を備える、X線CT装置用寝台装置。
【請求項2】
前記空隙内において前記天板の長手方向及び/又は横手方向に前記収容部を移動させる移動制御部をさらに備える、請求項1に記載のX線CT装置用寝台装置。
【請求項3】
前記空隙内において前記天板の長手方向及び/又は横手方向に前記収容部を移動するための第1移動機構と、
前記天板を前記天板の長手方向に移動するための第2移動機構と、をさらに備える、請求項1に記載のX線CT装置用寝台装置。
【請求項4】
前記第1移動機構は、前記収容部を前記天板の長手方向に駆動するための第1駆動部を備え、
前記第2移動機構は、前記天板を前記天板の長手方向に駆動するための第2駆動部と、前記天板の長手方向と平行に配置され、前記第2駆動部と接続される接続部材とを備え、
前記第1駆動部は、前記接続部材に接続され、前記接続部材に沿って前記収容部を前記天板の長手方向に駆動する、請求項3に記載のX線CT装置用寝台装置。
【請求項5】
前記第1駆動部は、前記第2駆動部よりも前記天板が挿入されるCTガントリ側に設けられる、請求項4に記載のX線CT装置用寝台装置。
【請求項6】
前記天板支持部は、前記X線検出器を前記収容部に挿入可能な開口を備える、請求項2に記載のX線CT装置用寝台装置。
【請求項7】
前記移動制御部は、前記X線検出器を挿入する際に、前記開口の位置に前記収容部を移動させる、請求項6に記載のX線CT装置用寝台装置。
【請求項8】
前記移動制御部は、
前記天板を移動させる際に、前記天板を移動させるとともに、前記収容部を移動させる、請求項2に記載のX線CT装置用寝台装置。
【請求項9】
前記移動制御部は、前記被検者に対してX線を発生させるX線管の位置に関する位置情報を取得し、取得した前記X線管の位置に応じて、前記X線検出器の位置を変更するように、前記収容部を移動させる、請求項2に記載のX線CT装置用寝台装置。
【請求項10】
被検者を載置する天板と、
前記天板を支持する天板支持部と、
前記天板支持部に設けられた空隙内を水平方向に移動可能であって、前記天板の上方から照射されるX線を検出するX線検出器を収容する収容部と、
前記天板支持部を支持する基台とを、備えるX線CT装置用寝台装置と、
前記天板が挿入される開口部を有するCTガントリと、
前記被検者に対してX線を発生させるX線管を保持するX線撮影装置と、を備えるX線診断システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、X線CT装置用寝台装置及びX線診断システムに関する。
【背景技術】
【0002】
救急診療において、搬送された被検者の状態を確定するためにCT撮影が行う場合がある。また、このCT撮影を行うにあたり、被検者の容体が安定していない場合には、CT撮影を行う前に医行為を行い、被検者の容体を安定させる場合もある。そのため、救急診療において、移動による被検者へのリスクを最小限に抑えるため、医師などの医療従事者は、搬送された被検者をX線CT装置用寝台装置に載せて、医行為を行う場合がある。
【0003】
また、医療従事者は、被検者をX線CT装置用寝台装置に載せた状態で、簡易的に被検者の状態を確認するために、被検者に対してX線撮影装置を用いてX線撮影(レントゲン撮影)を行う場合もある。医療従事者は、このX線撮影を行う場合、被検者を載せたX線CT装置用寝台装置と被検者との間にX線検出器を挿入する必要がある。しかし、X線検出器を挿入する際に、被検者、特に、容体の安定していない被検者を動かすことは、被検者の容体が悪化するなどのリスクがあるため、X線撮影装置を用いてX線撮影を行うことは、医療従事者にとって重労働であるとともにストレスとなりうる。
【0004】
そのため、X線CT装置用寝台装置において、X線CT装置用寝台装置にX線検出器を挿入する空洞を形成し、当該空洞にX線検出器を装填可能な装置もある。このようなX線CT装置用寝台装置によれば、医療従事者は、被検者を動かすことなく、X線検出器を装填することができる。しかし、このようなX線CT装置用寝台装置においては、被検者が載置された寝台の天板を移動させ、X線検出器が装填された位置に、被検者の撮影対象部位を移動させる必要があるため、依然として、被検者を動かすことによるリスクは回避されていない。さらには、移動による時間を要するため、一分一秒を争う救急診療においてはその時間さえも短縮できることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007-007285号公報
【特許文献2】特開2003-038474号公報
【特許文献3】特開2013-027608号公報
【特許文献4】特開平5-237086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、X線撮影を行うことによる医療従事者のストレスを低減しつつ、被検者を動かすリスクを低減することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記の課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係るX線CT装置用寝台装置は、被検者を載置する天板と、前記天板を支持する天板支持部と、前記天板支持部に設けられた空隙内を水平方向に移動可能であって、前記天板の上方から照射されるX線を検出するX線検出器を収容する収容部と、前記天板支持部を支持する基台と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】5点パッキングの概要を説明する図。
図2】第1実施形態に係るX線診断システムの全体構成を説明するブロック図。
図3】第1実施形態に係るX線診断システムの外観を示す外観図。
図4】第1実施形態に係る寝台装置の構成例を示す図。
図5】第1実施形態に係るX線診断装置で実行されるX線画像表示処理の内容を説明するフローチャート図。
図6】第1実施形態に係る寝台装置における収容部の移動の一例を示す図。
図7】第1実施形態に係る寝台装置における収容部の移動の別の例を示す図。
図8】第1実施形態に係るX線診断装置で実行される撮影の一例を示す図。
図9】第1実施形態に係るX線CT装置で実行されるCT撮影処理の内容を説明するフローチャート図。
図10】第1実施形態に係るCT撮影において、寝台装置の制御の一例を示す図。
図11】第2実施形態に係るX線診断システムの全体構成を説明するブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、X線CT装置用寝台装置及びX線診断システムの実施形態について説明する。なお、以下の説明において実質的に同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行うこととする。
【0010】
〔第1実施形態〕
以下において、まず、従来のX線診断システムが用いられる、救急診療における事象の例として、自動車の単独事故による高エネルギー受傷の被検者が搬送された場合の医療従事者が実施する診断及び治療の手順を説明する。
【0011】
(1)高エネルギー受傷の被検者の搬送直後、この被検者を寝台装置に載せる。このとき、X線診断システムが置かれた検査室内には、医師、看護師、及び救急救命士などの医療従事者がいることとなる。(2)医師は、超音波診断装置を用いて、被検者の胸部と腹部の内出血の有無を確認する。この例においては、例えば、被検者の腹部で出血していることが確認される。(3)医療従事者は、人工呼吸器を準備する。(4)医療従事者は、血圧を測定する。この血圧測定により、例えば、被検者の血圧は、80/60mmHgであり、ショック状態であることが分かる。(5)医療従事者は、寝台装置と、被検者との間にX線検出器を入れて、X線撮影を行う。例えば、このX線撮影により、肺の気胸の可能性があると診断される。(6)医師は、これらの被検者の状態を確定するためにCT撮影を行う。このようなCT撮影において、1回のCT撮影に30分の時間を要することもあるため、CT撮影中に被検者の容体が急変することもある。そのため、このCT撮影において、医師などの医療従事者は、細心の注意を払う必要がある。以上の(1)から(6)の手順により診断を行い、被検者の状態を確定する。
【0012】
そして、診断に基づき、治療を以下の手順で行っていく。(7)被検者をX線アンジオ室へ移動する。(8)被検者を全身麻酔する。(9)医師は、開腹を行う。このとき、腹部にて出血が確認されているため、血が腹腔内に貯留している。(10)出血箇所を同定するために5点パッキングを行う。ここで、5点パッキングとは、被検者を仰臥位にした場合に血液のたまりやすい5点の箇所に対して、ガーゼを詰め込み、詰め込んだガーゼが血液で濡れているか否かを確認することにより、出血箇所の範囲を絞り込む方法である。この血液のたまりやすい5点の箇所とは、図1に示すように、右の横隔膜下S1と、左の横隔膜下S2と、右の傍結腸溝S3と、左の傍結腸溝S4と、Douglas窩S5である。(11)同定した出血箇所を切除する。この例においては、出血した腸管を切除する。(12)一度治療(手術)を終了する。出血した腸管は、被検者の容体の安定を待って再手術を行うこととなる。以上の(7)から(12)の手順により治療を行う。
【0013】
このように、従来のX線診断システムによれば、(5)において、寝台装置と、被検者の間にX線検出器を入れて、X線撮影を行う必要がある。このため、医療従事者は、被検者を動かすこととなり被検者に対するリスクとなる。また、被検者、特に、容態の安定していない被検者を動かすことは、医療従事者のストレスとなりうる。そこで、本実施形態に係るX線診断システムにおいては、X線CT装置用寝台装置にX線検出器を収容可能にすることにより、医療従事者は、寝台装置と、被検者との間にX線検出器を入れることなく、X線撮影を行うことを可能にする。
【0014】
本実施形態に係るX線診断システムを詳細に説明する。図2は、第1実施形態に係るX線診断システムの全体構成を説明するブロック図であり、図3は、第1実施形態に係るX線診断システムの外観を示す外観図である。図2及び図3に示すように、本実施形態に係るX線診断システム1は、架台装置10と、寝台装置30と、CTコンソール装置40と、X線撮影装置50と、X線コンソール装置60とを備えて構成されている。なお、図2においては、説明の都合上、架台装置10をZ軸方向から見た図及びX軸方向から見た図の双方を掲載しているが、実際には、図3に示すように、架台装置は1つである。また、図2において、説明の都合上、寝台装置30をZ軸方向から見た図及びX軸方向から見た図を掲載しているが、実際には、図3に示すように、寝台装置30は1つである。実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は、寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義する。
【0015】
また、以下において、架台装置10と、寝台装置30と、CTコンソール装置40との組み合わせをX線CT装置とも呼び、寝台装置30とX線撮影装置50とX線コンソール装置60との組み合わせをX線診断装置とも呼ぶ。
【0016】
架台装置10は、被検者PがX線により投影された投影データを収集する撮影系を有する装置である。架台装置10は、中心部に、Z軸方向に延びる略円筒形状の開口部を有する。当該開口部内に、天板33が挿入される。本実施形態に係る架台装置10は、X線管11と、X線検出器12と、回転フレーム13と、X線高電圧装置14と、架台制御装置15と、ウェッジ16と、コリメータ17と、DAS18とを、備えて構成されている。この架台装置10は、本実施形態におけるCTガントリに相当する。
【0017】
X線管11は、例えば、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。例えば、X線管11には回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。
【0018】
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検者Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
【0019】
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ17は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
【0020】
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検者Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS18(Data Acquisition System)へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された構造を有する。また、X線検出器12は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。
【0021】
グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。また、X線検出器12は、X線検出部の一例である。
【0022】
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する架台制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する。なお、DAS18が生成した検出データは、回転フレーム13に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置10の非回転部分(例えば固定フレーム。図2での図示は省略している。)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、CTコンソール装置40へと転送される。なお、回転フレーム13から架台装置10の非回転部分への検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。また、回転フレーム13は、回転部の一例である。
【0023】
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX 線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。なお、固定フレームは回転フレーム13を回転可能に支持するフレームである。また、X線高電圧装置14は、X線高電圧部の一例である。
【0024】
架台制御装置15は、CPU等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。架台制御装置15は、CTコンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた後述する入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10の動作制御を行う機能を有する。例えば、架台制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、架台制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。なお、架台制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、CTコンソール装置40に設けられても構わない。また、架台制御装置15は、架台制御部の一例である。
【0025】
DAS18は、X線検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。DAS18が生成した検出データは、CTコンソール装置40へと転送される。また、DAS18はデータ収集部の一例である。
【0026】
寝台装置30は、X線撮影装置50によるX線撮影及び架台装置10によるCT撮影の対象の被検者Pを載置、移動させる装置である。この寝台装置30は、X線CT装置用寝台装置の一例である。図4は、本実施形態に係る寝台装置30の構成例を示す図である。図2乃至図4に示すように、寝台装置30は、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34と、収容部35と、収容部移動機構36と、移動制御装置37とを備えている。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。
【0027】
寝台駆動装置32は、被検者Pが載置された天板33を天板33の長手方向に移動するための装置である。図4に示す例において、本実施形態に係る寝台駆動装置32は、モータ321と、リードスクリュー322と、固定部材323とを備えて構成されている。モータ321は、天板33を天板33の長手方向に移動させるように駆動する。このモータ321は、リードスクリュー322に接続されている。また、このモータ321には、固定部材323が固定されている。リードスクリュー322は、天板33の長手方向と平行に配置される。固定部材323は、モータ321に固定される固定板3231と、固定板3231と天板33とを接続する柱状部材3232とを備える。本実施形態に係る寝台駆動装置32は、モータ321が回転して、リードスクリュー322上を移動することにより、天板33を天板33の長手方向に移動させる。この寝台駆動装置32は、第2移動機構の一例である。また、モータ321は、第2駆動部の一例である。さらに、リードスクリュー322は、接続部材の一例である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長手方向に移動してもよい。
【0028】
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検者Pが載置される板である。
【0029】
支持フレーム34は、天板33を天板33の長手方向に移動可能に支持する部材である。図4に示すように、支持フレーム34は、後述するX線撮影装置50のX線検出器52を収容部35に挿入可能な開口341を備えている。この支持フレーム34は、天板支持部の一例である。
【0030】
収容部35は、後述するX線撮影装置50のX線検出器52を収容する。この収容部35は、収容部移動機構36により、支持フレーム34に設けられた空隙内を移動可能に構成されている。また、本実施形態に係る収容部35は、図4に示すように、支持フレーム34の開口341から挿入されるX線検出器52を収容できるように開口341側に収容口を備えている。
【0031】
収容部移動機構36は、支持フレーム34の空隙内において、収容部35を、天板33の長手方向及び/又は横手方向に移動するための機構である。図4に示す例において、収容部移動機構36は、モータ361と、スライド機構362を備えて構成されている。モータ361には、収容部35が固定されている。また、モータ361は、リードスクリュー322に接続されている。また、モータ361は、リードスクリュー322に沿って収容部35を天板33の長手方向に移動させるように駆動する。さらに、図2乃至図4に示すように、本実施形態において、モータ361は、寝台駆動装置32のモータ321よりも架台装置10側に設けられている。また、スライド機構362には、収容部35が固定されている。このスライド機構362は、例えば、モータ及びリードスクリュー、又は、リニアガイドなどにより構成される。本実施形態に係る収容部移動機構36は、モータ361が回転して、リードスクリュー322上を移動することにより、収容部35を天板33の長手方向に移動させる。また、本実施形態に係る収容部移動機構36は、スライド機構362が天板33の横手方向に移動することにより、収容部35を天板33の横手方向に移動させる。この収容部移動機構36は、第1移動機構の一例である。また、モータ361は、第1駆動部の一例である。
【0032】
この収容部移動機構36は、寝台装置30の製造時に当初から搭載にされるようにしてもよい。また、この収容部移動機構36は、既にユーザが使用している寝台装置30に後付けで搭載されるようにしてもよい。本実施形態に係る寝台装置30においては、寝台装置30の寝台駆動装置32のリードスクリュー322に、収容部移動機構36のモータ361を接続することにより、収容部移動機構36を既にユーザが使用している寝台装置30に後付けで搭載することができる。このような構成によれば、収容部移動機構36の接続部材は、寝台駆動装置32のリードスクリュー322と共通化することができるので、X線診断システム1は、部品点数を削減することができる。
【0033】
移動制御装置37は、寝台装置30を制御する装置である。具体的には、移動制御装置37は、寝台駆動装置32及び収容部移動機構36を制御することにより、天板33及び収容部35を制御する。より具体的には、図4に示す例において、本実施形態に係る移動制御装置37は、寝台駆動装置32のモータ321を制御することにより、天板33を天板33の長手方向に移動させる。また、本実施形態に係る移動制御装置37は、収容部移動機構36のモータ361を制御することにより、収容部35を天板33の長手方向に移動させる。さらに、本実施形態に係る移動制御装置37は、スライド機構362を制御することにより、収容部35を天板の横手方向に移動させる。この移動制御装置37は、移動制御部の一例である。
【0034】
CTコンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44と、通信インターフェース45とを備えて構成されている。なお、CTコンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にCTコンソール装置40又はCTコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
【0035】
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、投影データや再構成画像データを記憶する。また、メモリ41は、第1記憶部の一例である。
【0036】
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。また、ディスプレイ42は、第1表示部の一例である。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、CTコンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
【0037】
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。また、入力インターフェース43は、CT撮影の実行の操作を操作者から受け付ける。さらに、入力インターフェース43は、CT撮影情報の入力を操作者から受け付ける。このCT撮影情報とは、CT撮影の対象部位などのCT撮影の撮影条件に関する情報である。例えば、入力インターフェース43は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。また、入力インターフェース43は、第1入力部の一例である。また、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、CTコンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
【0038】
処理回路44は、X線CT装置全体の動作を制御する。処理回路44は、例えば、CPUやGPU等のプロセッサにより構成される。本実施形態に係る処理回路44は、システム制御機能441、前処理機能442、及び、再構成処理機能443を実行する。また、処理回路44は、第1処理部の一例である。
【0039】
図2における実施形態では、システム制御機能441と、前処理機能442と、再構成処理機能443とにて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ41に格納されている。処理回路44は、プログラムをメモリ41から読み出し、実行することで、各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。なお、図2においては、単一の処理回路44にてシステム制御機能441と、前処理機能442と、再構成処理機能443とが実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路44を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものとしても構わない。
【0040】
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各種機能を制御する。また、システム制御機能441は、システム制御部の一例である。
【0041】
前処理機能442は、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)および前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。また、前処理機能442は、前処理部の一例である。
【0042】
再構成処理機能443は、前処理機能442にて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。また、再構成処理機能443は、再構成処理部の一例である。
【0043】
通信インターフェース45は、有線、無線又はその両方にて外部装置と通信するための回路である。通信インターフェース45は、X線コンソール装置60や画像保管装置であるPACS(Picture Archiving and Communication System)などと通信する。また、通信インターフェース45は、第1通信部の一例である。
【0044】
また、X線撮影装置50は、X線管保持部51と、X線検出器52と、X線高電圧装置53と、支持部54、位置検出器55とを備えて構成されている。
【0045】
X線管保持部51は、X線管511と、X線絞り512と、光照射野部513とを備えて構成されている。X線管511は、図示しないX線高圧電源による高電圧の印加により、X線を発生する。X線絞り512は、複数枚の絞り板を有しており、各絞り板を移動させることにより、X線管511で発生したX線の照射範囲を限定する。光照射野部513は、X線照射する範囲を視認できるように光を照射する。光照射野部513は、例えば可視光を照射するレーザ光源などにより構成される。
【0046】
X線検出器52は、X線管511により発生され、天板33の上方から照射され、被検者Pを透過したX線を検出して、検出したX線量に対応した検出信号をX線コンソール装置60へと出力する。本実施形態において、X線検出器52は、グリッド、シンチレータアレイ及び光センサアレイを有する間接変換型の検出器であってもよいし、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であってもよい。本実施形態に係るX線検出器52は、例えば、フラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector:FPD)である。
【0047】
X線高電圧装置53は、X線コンソール装置60による制御の下、X線管511に高電圧を供給する。例えば、X線高電圧装置53は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管511に印加する高電圧を発生する高電圧発生装置と、X線管511が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。なお、高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であってもよい。
【0048】
支持部54は、図3に示すように、X線管保持部51を移動可能に支持する。支持部54は、支柱部541と、支持基台542と、支持駆動部543を備えて構成されている。
【0049】
支柱部541は、上下方向に伸縮可能に構成されている。支柱部541の上端は、支持基台542に固定されている。また、支柱部541の下端には、X線管保持部51が固定されている。
【0050】
支持基台542は、天板33の長手方向に延在して、天井面に設置された移動レールr1と、天板33の横手方向に延在して、接続部を介して、移動レールr1に接続された移動レールr2とに支持される。本実施形態において、支持基台542は、移動レールr1に沿って、天板33の長手方向(Z方向)に移動可能に構成されている。また、支持基台542は、移動レールr2に沿って、天板33の横手方向(X方向)に移動可能に構成されている。なお、本実施形態において、支持基台542は、天板33の長手方向(Z方向)及び天板33の横手方向(X方向)に移動可能に構成されることとしたが、支持基台542は、天板33の長手方向(Z方向)のみに移動可能に構成されるようにしてもよい。
【0051】
支持駆動部543は、X線管保持部51を移動させることができる。例えば、支持駆動部543は、モータやギアなどの駆動機構により構成される。それにより、支持駆動部543は、支持基台542を介して、X線管保持部51を移動レールr1、r2に沿って水平方向に移動させることができる。また、支持駆動部543は、支柱部541を上下に伸縮させることにより、X線管保持部51を上下に移動させることができる。
【0052】
位置検出器55は、X線管511の位置を検出する。具体的には、位置検出器55は、支持駆動部543の近傍に設けられ、支持駆動部543の駆動量などを検出することにより、X線管511の位置を検出する。より具体的には、例えば、支持駆動部543にモータを含む場合、位置検出器55は、例えば、エンコーダにより構成され、支持駆動部543のモータに取り付けられ、モータの回転量に基づいて、X線管511の位置を検出する。この位置検出器55が検出したX線管511の位置に関する位置情報は、X線コンソール装置60に出力される。なお、位置情報は、移動制御装置37に出力されるように構成されてもよい。
【0053】
また、X線コンソール装置60は、メモリ61と、ディスプレイ62と、入力インターフェース63と、処理回路64と、通信インターフェース65とを備えて構成されている。なお、X線コンソール装置60はX線撮影装置50とは別体として説明するがX線撮影装置50にX線コンソール装置60又はX線コンソール装置60の各構成要素の一部が含まれてもよい。
【0054】
メモリ61は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ61は、例えば、投影データや再構成画像データ、X線撮影条件などを記憶する。メモリ61は、第2記憶部の一例である。
【0055】
ディスプレイ62は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ62は、処理回路64によって生成された医用画像(X線画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ62は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。また、ディスプレイ62は、第2表示部の一例である。また、ディスプレイ62は、寝台装置30やX線撮影装置50に設けられてもよい。また、ディスプレイ62は、デスクトップ型でもよいし、X線コンソール装置60本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
【0056】
入力インターフェース63は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路64に出力する。例えば、入力インターフェース63は、X線撮影条件等やX線管511の曝射のタイミングを操作者から受け付ける。また、入力インターフェース63は、X線撮影情報の入力を操作者から受け付ける。このX線撮影情報は、X線撮影の対象部位や管電流、管電圧などのX線撮影の撮影条件に関する情報である。例えば、入力インターフェース63は、曝射スイッチや、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。また、入力インターフェース63は、第2入力部の一例である。また、入力インターフェース63は、寝台装置30やX線撮影装置50に設けられてもよい。また、入力インターフェース63は、X線コンソール装置60本体と無線通信可能なタブレット端末やワイヤレススイッチ等で構成されることにしても構わない。
【0057】
処理回路64は、X線診断装置全体の動作を制御する。処理回路64は、例えば、CPUやGPU等のプロセッサにより構成される。本実施形態に係る処理回路64は、撮影制御機能641、画像生成機能642、及び、出力機能643を実行する。また、処理回路64は、第2処理部の一例である。
【0058】
図2における実施形態では、撮影制御機能641と、画像生成機能642と、出力機能643とにて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ61に格納されている。処理回路64は、プログラムをメモリ61から読み出し、実行することで、各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。なお、図2においては、単一の処理回路64にて、撮影制御機能641と、画像生成機能642と、出力機能643とが実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路64を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものとしても構わない。
【0059】
撮影制御機能641は、X線撮影情報などに従って、X線撮影装置50の全体の撮影タイミングなどを制御するとともに、各機能を制御する機能である。本実施形態において、撮影制御機能641は、入力インターフェース63を介して、医療従事者からX線撮影の開始を受け付けることにより、X線撮影を制御する。撮影制御機能641は、撮影制御部の一例である。
【0060】
画像生成機能642は、X線検出器52から受信した検出信号に基づいてX線画像を生成する。なお、画像生成機能642は、生成したX線画像について、各種画像処理を行ってもよい。例えば、画像生成機能642は、生成したX線画像に対して、画像処理フィルタによるノイズ低減処理や散乱線補正を実行する。画像生成機能642は、画像生成部の一例である。
【0061】
出力機能643は、画像生成機能642によって生成されたX線画像の出力を行う。例えば、出力機能643は、X線画像をディスプレイ62に表示させる。また、例えば、出力機能643は、通信インターフェース65を介して、X線画像を外部装置に送信する。具体的には、出力機能643は、通信インターフェース65を介して、X線画像をCTコンソール装置40に送信する。そして、CTコンソール装置40は、送信されたX線画像をディスプレイ42に表示する。なお、送信されたX線画像は、架台装置10に設けられたディスプレイ42に表示されるようにしてもよい。出力機能643は、出力部の一例である。
【0062】
通信インターフェース65は、有線、無線又はその両方にて外部装置と通信するための回路である。例えば、通信インターフェース65は、CTコンソール装置40や画像保管装置であるPACS(Picture Archiving and Communication System)などと通信する。通信インターフェース65は、第2通信部の一例である。
【0063】
図5は、本実施形態に係るX線診断装置(寝台装置30とX線撮影装置50とX線コンソール装置60)で実行されるX線画像表示処理の内容を説明するフローチャート図である。この図5に示すX線画像表示処理では、X線診断装置は、寝台装置30に載置された被検者Pに対して、X線撮影を行い、X線撮影により取得したX線画像を表示する。例えば、このX線画像表示処理は、医療従事者によるX線撮影の選択を受け付けることにより実行される処理である。
【0064】
図5に示すように、まず、X線診断装置は、X線撮影の選択を受け付ける(ステップS11)。このX線撮影の選択を受け付ける処理は、処理回路64における撮影制御機能641により実現される。具体的には、X線診断装置は、入力インターフェース63を介して、医療従事者によるX線撮影の選択を受け付ける。より具体的にはこのステップS11において、X線診断装置は、X線撮影の選択を受け付けて、X線撮影情報を取得する。
【0065】
次に、図5に示すように、X線診断装置は、収容部35を移動させる(ステップS13)。この収容部35を移動させる処理は、処理回路64における撮影制御機能641により実現される。具体的には、X線診断装置は、移動制御装置37を制御して、収容部移動機構36を制御することにより、収容部35を、X線検出器52が挿入可能な位置に移動させる。より具体的には、移動制御装置37は、収容部移動機構36を制御して、X線検出器52を挿入する際に、支持フレーム34に設けられた開口341の位置に収容部35を移動させる。なお、既に収容部35にX線検出器52が収容されている場合、又は、既にX線検出器52が挿入可能な位置に収容部35が位置している場合には、X線診断装置は、収容部35を移動させなくてもよい。この場合、X線画像表示処理におけるステップS13を省略する。
【0066】
次に、図5に示すように、X線診断装置は、X線管511の移動を受け付ける(ステップS15)。このX線管511の移動を受け付ける処理は、処理回路64における撮影制御機能641により実現される。具体的には、X線診断装置は、入力インターフェース63を介して、医療従事者からのX線管511の移動を受け付ける。
【0067】
そして、ステップS15において、X線管511の移動を受け付けたとき、支持駆動部543は、X線コンソール装置60の制御に基づいて、X線管511を移動させる。また、X線管511が移動するとき、位置検出器55は、X線管511の位置を検出して取得し、X線コンソール装置60に位置情報を出力する。X線コンソール装置60の撮影制御機能641は、取得した位置情報におけるX線管511の位置に応じて、移動制御装置37を介して、X線検出器52の位置を変更するように、すなわち、X線検出器52がX線管511に対して所定の位置に位置づけされるように、収容部35を移動させる。
【0068】
図6は、本実施形態に係る寝台装置30における収容部35の移動の一例を示す図である。図6に示す例においては、X線コンソール装置60の撮影制御機能641は、取得した位置情報に応じて、X線管511が天板33の長手方向に移動した場合、移動制御装置37を介して、モータ361を制御することにより、X線検出器52がX線管511に対して所定の位置に位置づけされるように、収容部35を天板33の長手方向に移動させる。
【0069】
図7は、本実施形態に係る寝台装置30における収容部35の移動の別の例を示す図である。図7に示す例においては、X線コンソール装置60の撮影制御機能641は、取得した位置情報に応じて、X線管511が天板33の横手方向に移動した場合、移動制御装置37を介して、スライド機構362を制御することにより、X線検出器52がX線管511に対して所定の位置に位置づけされるように、収容部35を天板33の横手方向に移動させる。
【0070】
図6及び図7に示す例においては、X線コンソール装置60の撮影制御機能641は、モータ361又はスライド機構362のいずれか一方を制御することにより、X線検出器52がX線管511に対して所定の位置に位置づけされるように、収容部35を天板33の長手方向または横手方向に移動させることとしたが、これに限られない。X線コンソール装置60の撮影制御機能641は、モータ361及びスライド機構362の両方を制御することにより、X線検出器52がX線管511に対して所定の位置に位置づけされるように、収容部35を天板33の長手方向及び横手方向に移動させてもよい。
【0071】
また、ステップS15においては、医療従事者が入力インターフェース63を介してX線管511の移動を操作することにより、X線診断装置はX線管511を被検者Pに対して、所定の位置に位置づけすることとしたが、これに限られない。X線診断装置は、X線撮影情報に基づいて、X線管511を所定の位置に位置づけするようにしてもよい。また、このようにX線管511を所定の位置に位置づけする場合にあっては、X線診断装置は、X線撮影情報に基づいて、収容部35を制御することにより、X線検出器52を所定の位置に位置づけするようにしてもよい。
【0072】
次に、図5に示すように、X線診断装置は、X線照射野を光照射する(ステップS17)。このX線照射野を光照射する処理は、処理回路64における撮影制御機能641により実現される。具体的には、X線診断装置は、光照射野部513を制御することにより、被検者Pに対して、X線照射野を光照射する。
【0073】
また、X線診断装置は、ステップS17において、X線照射野を光照射する際に、光照射と連動して、X線診断装置が配置される検査室内の照明の照度を暗くするように制御してもよい。これにより、医療従事者は、光照射されたX線照射野を見やすくなる。
【0074】
また、X線診断装置は、光照射野部513を制御して、光照射の色相を調整し、医療従事者がX線照射野を見やすい色相に調整するようにしてもよい。例えば、外科手術が行われている場合や被検者Pが出血している場合、X線照射野として、被検者Pに対して赤色の光を照射しても、血液の色と区別がつきにくく医療従事者は見づらい。そのため、X線診断装置は、X線照射野の見やすい色相として、例えば、血液の色と対になる色である緑色や青色に調整して、X線照射野を光照射するようにしてもよい。
【0075】
次に、図5に示すように、X線診断装置は、X線撮影を行う(ステップS19)。このX線撮影を行う処理は、処理回路64における撮影制御機能641により実現される。具体的には、X線診断装置は、被検者Pに対して、X線を照射することにより、X線撮影を行う。なお、ステップS19におけるX線撮影は、ステップS17においてX線照射野を確認した場合にのみ実行されるようにしてもよい。これにより、誤照射のリスクを低減することができる。
【0076】
次に、図5に示すように、X線診断装置は、X線撮影が完了したか否かを判断する(ステップS21)。このX線撮影が完了したか否かを判断する処理は、処理回路64における撮影制御機能641により実現される。具体的には、X線診断装置は、ステップS11においてX線撮影の選択を受け付けた際に取得したX線撮影情報に基づいて、X線撮影が完了したか否かを判断する。そして、ステップS21において、X線撮影が完了していない場合(ステップS21:No)、X線診断装置は、ステップS15からの処理を繰り返す。より具体的には、X線撮影情報として長尺撮影のように連続してX線を撮像する情報を含む場合、X線診断装置は、撮影情報に含まれる撮影枚数が完了するまで、図8に示すように、X線管保持部51の移動を受け付けて、X線管保持部51及びX線検出器52を移動させ、X線撮影を行い、X線撮影情報に基づく撮影が完了するまで、ステップS15からの処理を繰り返す。
【0077】
一方、ステップS21において、X線撮影が完了した場合(ステップS21:Yes)、X線診断装置は、X線画像を生成する(ステップS23)。このX線画像を生成する処理は、処理回路64における画像生成機能642により実現される。具体的には、X線診断装置は、X線検出器52から受信した検出信号に基づいてX線画像を生成する。
【0078】
次に、図5に示すように、X線診断装置は、画像処理を行う(ステップS25)。この画像処理は、処理回路64における画像生成機能642により実現される。具体的には、X線診断装置は、ステップS23において生成されたX線画像に、ノイズ低減処理などの画像処理を実行する。
【0079】
次に、図5示すように、X線診断装置は、X線画像を表示する(ステップS27)。このX線画像を表示する処理は、処理回路64における出力機能643により実現される。具体的には、X線診断装置は、ステップS25において画像処理されたX線画像をX線コンソール装置60のディスプレイ62に表示する。
【0080】
なお、ステップS27において、X線画像をX線コンソール装置60のディスプレイ62に表示することとしたが、X線画像を表示する箇所はこれに限られない。すなわち、X線画像を表示する箇所は任意であり、例えば、出力機能643は、X線撮影装置50にディスプレイが備えられている場合には、X線撮影装置50のディスプレイにX線画像を表示するようにしてもよく、通信インターフェース65を介して、X線画像をCTコンソール装置40に送信することにより、CTコンソール装置40のディスプレイ42に表示するようにしてもよく、架台装置10に備えられたディスプレイに表示するようにしてもよい。
【0081】
このステップS27を実行することにより、本実施形態に係るX線画像表示処理を終了する。
【0082】
図9は、本実施形態に係るX線CT装置で実行されるCT撮影処理の内容を説明するフローチャート図である。この図9に示すCT撮影処理では、X線CT装置は、寝台装置30に載置された被検者Pに対して、X線CT撮影を行う。例えば、このCT撮影処理は、医療従事者によるCT撮影の選択を受け付けることにより実行される処理である。
【0083】
図9に示すように、まず、X線CT装置は、CT撮影の選択を受け付ける(ステップS31)。このCT撮影の選択を受け付ける処理は、処理回路44におけるシステム制御機能441により実現される。具体的には、X線CT装置は、入力インターフェース43を介して、医療従事者によるCT撮影の選択を受け付ける。また、このステップS31において、CT撮影装置は、CT撮影の選択を受け付けて、CT撮影情報を取得する。
【0084】
次に、図9に示すように、X線CT装置は、天板33を移動する(ステップS33)。この天板33を移動する処理は、処理回路44におけるシステム制御機能441により実現される。具体的には、X線CT装置は、CT撮影情報に基づいて、移動制御装置37を制御することにより、所定の位置に天板33を移動する。
【0085】
図10は、本実施形態に係るCT撮影において、寝台装置30の制御の一例を示す図である。図10に示すように、本実施形態に係る寝台装置30において、収容部移動機構36のモータ361が、寝台駆動装置32のモータ321よりも天板33が挿入される架台装置10側に設けられている。そのため、移動制御装置37は、寝台装置30の天板33を所定の位置に移動させる際に、寝台駆動装置32のモータ321を駆動させて天板33を移動させるとともに、収容部移動機構36のモータ361を駆動させて収容部35を移動させる。これにより、本実施形態における寝台装置30において、所定の位置に天板33を移動させることができる。
【0086】
次に、図9に示すように、X線CT装置は、CT撮影を行う(ステップS35)。このCT撮影を行う処理は、処理回路44におけるシステム制御機能441により実現される。具体的には、X線CT装置は、被検者Pに対して、X線を照射することにより、CT撮影を行う。
【0087】
このステップS35を実行することにより、本実施形態に係るCT撮影処理を終了する。
【0088】
以上のように、本実施形態に係るX線診断システム1によれば、寝台装置30は、支持フレーム34に設けられた空隙内に、水平方向に移動可能なX線検出器52を収容するための収容部35を備えることとしたので、医療従事者は、被検者Pを動かすことなく、寝台装置30にX線検出器52をセットしつつ、X線検出器52が収容された収容部35を水平方向に移動して、被検者Pの撮影対象部位にX線検出器52を移動することができる。したがって、X線撮影を行うことによる医療従事者のストレスを低減しつつ、被検者Pを動かすリスクを低減することができる。
【0089】
〔第2実施形態〕
上述した第1実施形態のX線診断システム1においては、CTコンソール装置40とX線コンソール装置60の2台のコンソール装置を備えることとしたが、これに限られない。第2実施形態においては、1台のコンソール装置に架台装置10と、寝台装置30と、X線撮影装置50とが接続されるX線診断システム1を説明する。以下、上述した第1実施形態とは異なる部分を説明する。
【0090】
図11は、第2実施形態に係るX線診断システム1の全体構成を説明するブロック図である。図11に示すように本実施形態に係るX線診断システム1は、架台装置10と、寝台装置30と、X線撮影装置50と、コンソール装置70とを備えて構成されている。なお、架台装置10と、寝台装置30と、X線撮影装置50とは、上述した第1実施形態における図1と同様であるので説明を省略する。
【0091】
また、コンソール装置70は、メモリ71と、ディスプレイ72と、入力インターフェース73と、処理回路74とを備えて構成されている。
【0092】
メモリ71は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ71は、例えば、投影データや再構成画像データ、CT撮影情報、X線撮影情報を記憶する。また、メモリ71は、記憶部の一例である。
【0093】
ディスプレイ72は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ72は、処理回路74によって生成されたX線画像やCT画像などの医用画像や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ72は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。また、ディスプレイ72は、表示部の一例である。また、ディスプレイ72は、架台装置10や、寝台装置30、X線撮影装置50に設けられてもよい。また、ディスプレイ72は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置70本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
【0094】
入力インターフェース73は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路74に出力する。例えば、入力インターフェース73は、CT撮影における投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件、X線撮影情報、CT撮影情報等を操作者から受け付ける。また、入力インターフェース73は、CT撮影又はX線撮影の実行の操作を操作者から受け付ける。例えば、入力インターフェース73は、曝射スイッチ、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。また、入力インターフェース73は、入力部の一例である。また、入力インターフェース73は、架台装置10や寝台装置30、X線撮影装置50に設けられてもよい。また、入力インターフェース73は、コンソール装置70本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
【0095】
処理回路74は、架台装置10、寝台装置30及びX線撮影装置50の全体の動作を制御する。処理回路74は、例えば、CPUやGPU等のプロセッサにより構成される。本実施形態に係る処理回路74は、システム制御機能741、前処理機能742、再構成処理機能743、撮影制御機能744、画像生成機能745、及び、出力機能746を実行する。また、処理回路74は、処理部の一例である。概略的には、これらシステム制御機能741と、前処理機能742と、再構成処理機能743と、撮影制御機能744と、画像生成機能745と、出力機能746は、それぞれ、上述した第1実施形態に係るCTコンソール装置40における処理回路44のシステム制御機能441と、前処理機能442と、再構成処理機能443と、上述した第1実施形態に係るX線コンソール装置60における処理回路64の撮影制御機能641と、画像生成機能642と、出力機能643と、同等の機能である。また、システム制御機能741はシステム制御部の一例であり、前処理機能742は前処理部の一例であり、再構成処理機能743は再構成処理部の一例であり、撮影制御機能744は撮影制御部の一例であり、画像生成機能745は画像生成部の一例であり、出力機能746は、出力部の一例である。
【0096】
以上のように、本実施形態に係るX線診断システム1においても、寝台装置30は、支持フレーム34に設けられた空隙内に、水平方向に移動可能なX線検出器52を収容するための収容部35を備えることとしたので、医療従事者は、被検者Pを動かすことなく、寝台装置30にX線検出器52をセットしつつ、X線検出器52が収容された収容部35を水平方向に移動して、被検者Pの撮影対象部位にX線検出器52を移動することができる。したがって、X線撮影を行うことによる医療従事者のストレスを低減しつつ、被検者Pを動かすリスクを低減することができる。
【0097】
〔第1及び第2実施形態の変形例〕
上述した第1及び第2実施形態のX線診断システム1における寝台駆動装置32及び収容部移動機構36は、ラックとピニオン又はリニアガイドなどに構成されてもよい。例えば、寝台駆動装置32及び収容部移動機構36が、ラックとピニオンにより構成される場合、寝台駆動装置32は、リードスクリュー322に代えてラックを備え、寝台駆動装置32のモータ321及び収容部移動機構36のモータ361にピニオンを取り付けて、移動制御装置37がモータ321及びモータ361を制御することにより、天板33及び収容部35を移動させる。
【0098】
また、上述した第1及び第2実施形態においては、X線管保持部51は、光照射野部513を備えることとしたが、光照射野部513は必ずしも必要な構成要素でないため、X線管保持部51は、光照射野部513を備えなくてもよい。X線管保持部51が、光照射野部513を備えない場合、X線画像表示処理におけるステップS17は省略される。
【0099】
また、上述した第1及び第2実施形態において、X線検出器52は、X線撮影時に収容部35に収容され、X線撮影終了後に収容部35から取り出されるように、収容部35から取り外しできる構成としたが、X線検出器52は、収容部35から取り外しできない構成であってもよい。なお、X線検出器52が収容部35から取り外しできない構成の場合、支持フレーム34はX線検出器52を収容部35に挿入するための開口341を備えてなくてもよい。
【0100】
また、上述した第1及び第2実施形態において、収容部移動機構36は、寝台駆動装置32のリードスクリュー322に接続されることとしたが、これに限られない。寝台装置30は、リードスクリュー322と別の接続部材を備え、別の接続部材に収容部移動機構36を接続するようにしてもよい。
【0101】
なお、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、メモリ41、61に保存されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。なお、メモリ41、61にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成して構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、プロセッサは、プロセッサ単一の回路として構成されている場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて、1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図2における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合して、その機能を実現するようにしてもよい。
【0102】
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置及び方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置及び方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲及びこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
【符号の説明】
【0103】
1…X線診断システム、10…架台装置、11…X線管、12…X線検出器、13…回転フレーム、14…X線高電圧装置、15…架台制御装置、16…ウェッジ、17…コリメータ、30…寝台装置、31…基台、32…寝台駆動装置32、33…天板、34…支持フレーム、35…収容部、36…収容部移動機構、37…移動制御装置、40…CTコンソール装置、41…メモリ、42…ディスプレイ、43…入力インターフェース、44…処理回路、45…通信インターフェース、50…X線撮影装置、51…X線管保持部、52…X線検出器、53…X線高電圧装置、54…支持部、55…位置検出器、60…X線コンソール装置、61…メモリ、62…ディスプレイ、63…入力インターフェース、64…処理回路、65…通信インターフェース、70…コンソール装置、71…メモリ、72…ディスプレイ、73…入力インターフェース、74…処理回路
図1
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