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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172477
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】絵具
(51)【国際特許分類】
   C09C 1/48 20060101AFI20241205BHJP
   C09C 1/02 20060101ALI20241205BHJP
   C09D 7/61 20180101ALI20241205BHJP
   C09C 3/10 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
C09C1/48
C09C1/02
C09D7/61
C09C3/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090221
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000142920
【氏名又は名称】株式会社呉竹
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 将也
【テーマコード(参考)】
4J037
4J038
【Fターム(参考)】
4J037AA02
4J037AA10
4J037CB04
4J037CC02
4J037EE28
4J037EE48
4J037FF03
4J038BA162
4J038HA026
4J038HA206
4J038HA376
4J038HA506
4J038HA526
4J038HA536
4J038JA21
4J038KA07
4J038KA08
4J038KA09
4J038LA06
4J038MA14
4J038NA01
4J038NA23
4J038PA18
4J038PB14
4J038PC10
(57)【要約】
【課題】 基線及び滲みを良好に表現できる絵具を提供することを課題とする。
【解決手段】 カーボンブラックと、少なくとも1種の体質顔料とを含む絵具であって、横軸が粒径であり縦軸が体積基準の頻度である前記絵具の粒度分布図は、第1ピークと、該第1ピークよりも大粒径側にある第2ピークとを有し、前記第2ピークの頂点に対応する粒径値が100μm以上である、絵具を提供する。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーボンブラックと、少なくとも1種の体質顔料とを含む絵具であって、
横軸が粒径であり縦軸が体積基準の頻度である前記絵具の粒度分布図は、第1ピークと、該第1ピークよりも大粒径側にある第2ピークとを有し、
前記第2ピークの頂点に対応する粒径値が100μm以上である、絵具。
【請求項2】
前記体質顔料として炭酸カルシウム含有粉体を含む、請求項1に記載の絵具。
【請求項3】
前記炭酸カルシウム含有粉体としてホタテ殻由来の胡粉を含む、請求項2に記載の絵具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絵具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば着色顔料と体質顔料とを含む絵具が知られている。
【0003】
具体的には、この種の絵具としては、着色顔料としてのカーボンブラック等と、水溶性樹脂と、体質顔料としての炭酸カルシウムと、水と、アルデヒド基もしくはカルボキシ基で化学修飾されたセルロースエーテル系化合物とを含む絵具であって、セルロースエーテル系化合物と炭酸カルシウムとの重量比が特定範囲内である絵具が知られている(特許文献1を参照)。
特許文献1に記載された絵具の一例は、カーボンブラック等を含み、例えば水彩絵具の用途で黒っぽい暗色を表すために使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-105350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載の絵具のように、カーボンブラックと、炭酸カルシウムなどの体質顔料とを単に含む絵具は、黒色を表現できるものの、日本画または水墨画などで使用される墨による独特の表現ができない場合がある。具体的には、特許文献1に記載の絵具で描かれた線では、墨液によって描かれた線よりも、基線と基線の縁に沿った滲みとを必ずしも良好に表現できない場合がある。
これに対して、日本画以外または水墨画以外の水彩画などにおいても、基線及び滲みを良好に表現できる絵具が要望されている。
【0006】
そこで、本発明は、基線及び滲みを良好に表現できる絵具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る絵具は、カーボンブラックと、少なくとも1種の体質顔料とを含む絵具であって、
横軸が粒径であり縦軸が体積基準の頻度である前記絵具の粒度分布図は、第1ピークと、該第1ピークよりも大粒径側にある第2ピークとを有し、
前記第2ピークの頂点に対応する粒径値が100μm以上である。
【0008】
上記の絵具は、前記体質顔料として炭酸カルシウム含有粉体を含んでもよく、炭酸カルシウム含有粉体としてホタテ殻由来の胡粉を含んでもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の絵具によれば、基線及び滲みを良好に表現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】硫酸バリウム粉体を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図2】ホタテ殻由来胡粉を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図3】カオリン粉体を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図4】タルク粉体を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図5】カオリン粉体を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図6】炭酸カルシウム粉体を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図7】ホタテ殻由来胡粉を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図8】ホタテ殻由来胡粉を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図9】ホタテ殻由来胡粉を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図10】カオリン粉体を含む絵具の粒度分布の一例を示す粒度分布図。
図11A】絵具で描かれた線の具体例を写した写真。
図11B】絵具で描かれた線の具体例を写した写真。
図11C】絵具で描かれた線の具体例を写した写真。
図11D】絵具で描かれた線の具体例を写した写真。
図11E】絵具で描かれた線の具体例を写した写真。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る絵具の一実施形態について以下に説明する。
【0012】
本実施形態の絵具は、少なくとも、カーボンブラックと、体質顔料と、溶媒とを含む。本実施形態の絵具は、カーボンブラック以外の着色顔料、カーボンブラック及び体質顔料を良好に分散させるための分散剤、又は、防腐剤などをさらに含んでもよい。
【0013】
本実施形態において、横軸が粒径であり縦軸が体積基準の頻度である粒度分布図において、上記絵具の粒度分布は、第1ピークと、該第1ピークよりも大粒径側にある第2ピークとを有し、第2ピークの頂点に対応する粒径値が100μm以上である。斯かる構成により、本実施形態の絵具は、墨液で線を描いたときと同様の基線及び滲みを良好に表現できる。
【0014】
上記絵具の粒度分布では、第2ピークの高さが、第1ピークの高さより低くてもよい。上記絵具の粒度分布において、第1ピークの高さが最も高くてもよい。
【0015】
上記絵具の粒度分布は、レーザー回折式粒度分布測定装置(例えば、Malvern Panalytical社製、「マスターサイザー3000E」)を用いて以下の条件で測定する。なお、粒度分布図において横軸は粒径の大きさであり、縦軸は体積頻度(体積%)である。
<レーザー回折法による粒度分布測定の測定条件>
光源:赤色半導体レーザー(632.8nm)
設定形状:非球形
測定用溶媒:水
測定温度:20℃
解析ソフトウェア:Malvern Panalytical社製「Mastersizer 3000」付属
粒子径分布:体積基準
【0016】
本実施形態の絵具の粒度分布図において、第1ピークの頂点に対応する粒径値は、好ましくは0.5μm以上100μm未満の範囲内であり、より好ましくは1μm以上100μm未満の範囲内であり、さらに好ましくは1μm以上10μm未満の範囲内である。
【0017】
本実施形態の絵具の粒度分布図において、第2ピークの頂点に対応する粒径値は、好ましくは100μm以上1000μm以下の範囲内であり、より好ましくは100μm以上500μm以下の範囲内である。
【0018】
上記絵具の粒度分布図は、少なくともピークを2つ有する。換言すると、粒度分布図は、少なくとも上記第1ピーク及び上記第2ピークの2つのピークを有する。好ましくは、上記絵具の粒度分布図は、上記第1ピーク及び上記第2ピークの2つのピークのみを有する。
なお、1つのピークの稜線部分に凹凸がある場合、稜線部分の凸形状をピークとみなさない。あくまでも、ピークを描く曲線の傾きが0になる頂点を中心に左右に延びる山形状を1ピークとみなす。換言すると、ピークを描く曲線の傾きが0から+へ変化した部位と、曲線の傾きが-から0へ変化した部位とで挟まれた部分を1ピークとみなす。
【0019】
上記の粒度分布図において頂点の高さが最も高い主ピークに対して、頂点の高さが主ピークの頂点の10%未満のピークが存在する場合、斯かるピークは上記の粒度分布図におけるピークとみなさなくてもよい。
上記の粒度分布図において、高さを表す縦軸の単位は、体積基準の頻度(体積%)である。
【0020】
本実施形態の絵具に配合される体質顔料は、例えば無機体質顔料である。体質顔料は、上記の絵具に配合される前は、粉体である。体質顔料としては、例えば、カオリン、タルク、炭酸カルシウム含有粉体、又は、硫酸バリウム粉体(例えば沈降性硫酸バリウム粉体)などが挙げられる。
炭酸カルシウム含有粉体は、主成分として炭酸カルシウムを含有する。炭酸カルシウム含有粉体は、合成された粉体であってもよく、自然界に存在する原料を粉砕した粉体であってもよい。
炭酸カルシウム含有粉体としては、例えば胡粉が挙げられる。胡粉としては、ホタテ殻由来の胡粉、カキ殻由来の胡粉、又は、ハマグリ殻由来の胡粉などが挙げられる。
体質顔料としては、基線及び滲みをより良好に表現できるという点で、胡粉が好ましく、ホタテ殻由来の胡粉がより好ましい。
【0021】
体質顔料としては、市販製品を用いることができる。なお、粒度分布図において上記のごとく2つのピークが現れる体質顔料は、市販されている。
【0022】
本実施形態の絵具に配合されるカーボンブラックとしては、チャンネルブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、又は、サーマルブラック等が挙げられる。カーボンブラックとしては、ファーネスブラックが好ましい。
【0023】
カーボンブラックの平均一次粒径は、300nm以下であることが好ましい。これにより、本実施形態の絵具を使って線などを描いたときに、より良好な滲みが基線の外側に現れ得る。カーボンブラックの平均一次粒径は、10nm以上であってもよい。
カーボンブラックの平均一次粒径は、電子顕微鏡の観察像から求められる。詳しくは、電子顕微鏡の観察像に写し出された少なくとも10個のカーボンブラック粒子の大きさをそれぞれ測定する。そして、測定値を算術平均することによって、平均一次粒径を算出する。なお、各粒子の最大径を粒子の大きさとして測定する。
【0024】
本実施形態の絵具は、上述した体質顔料及びカーボンブラック以外に、溶媒に溶解する分散剤又は防腐剤などを含み得る。しかし、溶媒に溶解する成分は、上記の粒度分布にはピークとなって表れない。また、絵具中に含まれるカーボンブラックの量が比較的少ない場合、上記の粒度分布においてカーボンブラックのピークが現れない場合が多い。カーボンブラックの粒径が比較的小さいnmオーダーである場合も、上記の粒度分布においてカーボンブラックのピークが現れない場合が多い。
【0025】
カーボンブラックとしては、市販のカーボンブラックを用いることができる。市販のカーボンブラックとしては、例えば、インキ若しくは塗料等の黒色着色剤用途向けの製品、又は、ゴム配合用途向けの製品などを採用できる。
【0026】
本実施形態の絵具は、カーボンブラック以外の他の着色顔料を含んでもよい。他の着色顔料としては、亜鉛華、群青、緑青、二酸化チタンなどの無機顔料、又は、有機顔料が挙げられる。本実施形態の絵具は、有機染料を含んでもよい。
本実施形態の絵具がカーボンブラック以外の他の着色顔料をさらに含むことにより、黒色又は灰色だけでなく、色彩を有する暗色を表現することができる。
【0027】
本実施形態の絵具において、カーボンブラック及び体質顔料の総量を100質量部としたときに、上記の体質顔料の量比は、85質量部以上95質量部以下であることが好ましい。斯かる量比が上記の範囲内であることによって、基線及び滲みをより良好に表現できる。
【0028】
本実施形態の絵具は、体質顔料(総量)を20質量%以上40質量%以下含むことが好ましい。これにより、基線及び滲みをより良好に表現できる。
【0029】
本実施形態の絵具は、2種以上の体質顔料を含んでもよいが、1種の体質顔料を含むことが好ましい。換言すると、本実施形態の絵具は、体質顔料として1種の体質顔料のみを含むことが好ましい。
【0030】
本実施形態の絵具は、カーボンブラック(総量)を1.0質量%以上5.0質量%以下含むことが好ましく、2.0質量%以上4.0質量%以下含むことがより好ましい。これにより、基線及び滲みをより良好に表現できる。
【0031】
本実施形態の絵具は、溶媒を含む。溶媒としては、例えば、水、又は多価アルコール類などが挙げられる。溶媒は、上記のうち1種のみを含んでもよく、複数種を含んでもよい。溶媒は、通常、水を含む。
【0032】
本実施形態の絵具は、溶媒を30質量%以上70質量%以下含んでもよい。斯かる範囲の量で溶媒を含む絵具は、液状乃至粘稠なペースト状となり得る。
【0033】
本実施形態の絵具の性状は、例えば液体状である。本実施形態の絵具は、粘稠なペースト状であってもよく、固形状であってもよい。本実施形態の絵具は、上述した成分以外に、防腐剤、消泡剤、又は香料などをさらに含んでもよい。
【0034】
本実施形態の絵具は、一般的な方法によって製造される。
例えば、カーボンブラックと、1種の体質顔料と、水と、必要に応じて他の成分とを混合して撹拌する。撹拌は、一般的な撹拌混合装置を用いて実施できる。
【0035】
本実施形態の絵具は、例えば、水彩画用の絵具などの用途で使用される。
【0036】
本実施形態の絵具が塗布される対象物は、特に限定されないが、例えば文字、デザイン、又は絵画が表面に描かれる被描画体である。被描画体は、立体的であってもよく平面的であってもよい。被描画体としては、例えば紙などが挙げられる。紙の種類は、特に限定されないが、例えば、コピー紙、合成紙(ユポ紙)、又はコットン紙などが挙げられる。
被描画体に絵具を塗布するための道具は、特に限定されないが、例えば筆又は刷毛などである。
【実施例0037】
次に、実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0038】
以下の原料を用いて、表1及び表2にそれぞれ示す配合組成に従って複数の絵具を製造した。また、これら絵具のそれぞれを紙面などに塗布して、それぞれ性能を評価した。
【0039】
<絵具の原材料>
[カーボンブラック]
・ファーネスブラック(平均一次粒径:300nm以下)
製品名「プリンテックスG」オリオン・エンジニアド・カーボンズ社製
[体質顔料]
・硫酸バリウム粉体
製品名「沈降性硫酸バリウム」 堺化学工業社製
・ホタテ殻由来胡粉 中川胡粉社製
・カオリン粉体A
製品名「サテントン#5」 BASF社製
・カオリン粉体B
製品名「カオリンASP-400」 BASF社製
・タルク
製品名「タルクSWS」 日本タルク社製
・炭酸カルシウム粉体
製品名「NN-200」 日東粉化工業社製
[展色剤]
・デキストリン
製品名「赤玉デキストリンND-S」 日澱化学社製
[光沢剤]
・アラビアガム
製品名「アラビックコールSS」 三栄薬品貿易社製
[防腐剤]
製品名「デルトップ」 大阪ガスケミカル社製
[その他]
・消泡剤
製品名「BYK-1740」 BYK Additives & Instruments社製
・グリセリン(市販製品)
【0040】
<絵具の製造>
(実施例1~6、比較例1~4)
表1及び表2にそれぞれ示す配合組成に従って、配合成分を混合することにより、各実施例及び各比較例の絵具を製造した。具体的には、体質顔料以外の原料を水とともに乳化分散装置「クレアミックス」(エム・テクニック社製)を用いて8000rpmの回転数で15分間撹拌した後、さらに体質顔料を加えて、回転羽根を備えた分散装置で10分間分散させた。
【0041】
<各絵具の粒度分布>
レーザ回折式粒度分布測定装置(Malvern Panalytical社製、「マスターサイザー3000E」)を用いて、実施例及び比較例の絵具につき、上述した測定条件でそれぞれ粒度分布測定を行った。結果を図1図10にそれぞれ示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
<各絵具の筆記後における基線の評価>
各絵具を水で5倍希釈した液を筆にしみ込ませ、斯かる筆で筆記し、以下の評価基準に沿って筆記後の基線及び滲みについて評価した。評価結果を表1及び表2にそれぞれ示す。なお、筆記後の基線及び滲みの様子を図11A図11Eにおける写真によってそれぞれ示す。
○:基線がはっきりしていて均一
△:基線がはっきりしているが不均一(輪郭が凸凹している)
×:基線がはっきりしていない
【0045】
<各絵具の筆記後における滲みの評価>
各絵具を水で5倍希釈した液を筆にしみ込ませ、斯かる筆で筆記し、以下の評価基準に沿って筆記後の基線及び滲みについて評価した。評価結果を表1及び表2にそれぞれ示す。なお、筆記後の基線及び滲みの様子を図11A図11Eにおける写真によってそれぞれ示す。
○:滲みが多く均一に広がる
△:滲みが均一でない(滲み外側の輪郭に凹凸がある)
×:滲みが少ない、または汚い
【0046】
<総合判定>
以下の判定基準に沿って総合判定した。判定結果を表1及び表2にそれぞれ示す。
○:評価項目がすべて○
△:評価結果に△があるが×がない
×:評価結果に×が1個以上ある
【0047】
表1及び表2、並びに、図1図10及び図11A図11Eの結果から把握されるように、実施例の絵具は、塗布後の基線および滲みが良好であった。一方、比較例の絵具は、塗布後の基線および滲みが必ずしも良好でなかった。
少なくともカーボンブラックと体質顔料とを配合した絵具の粒度分布図において、2ピークが現れ、大粒子側のピークの頂点に対応する粒径値が100μm以上であることによって、良好な基線及び滲みを表現することができた。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の絵具は、例えば、紙に文字や絵を描く目的で使用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E