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特開2024-172478運動支援管理装置、運動支援管理システム、運動支援管理方法、運動支援管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172478
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】運動支援管理装置、運動支援管理システム、運動支援管理方法、運動支援管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20241205BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090223
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】517319743
【氏名又は名称】株式会社Rehab for JAPAN
(74)【代理人】
【識別番号】110003937
【氏名又は名称】弁理士法人前川知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】村治 敦史
(72)【発明者】
【氏名】池上 晋介
(72)【発明者】
【氏名】大久保 亮
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 斎
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】要支援者が効率よく適切に支援者から運動支援を受けることができる運動支援管理装置、運動支援管理システム、運動支援管理方法、運動支援管理プログラムを提供すること。
【解決手段】利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能な運動支援管理装置は、前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶された記憶部と、前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信管理部と、前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する管理制御部と、を備える。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能な運動支援管理装置であって、
前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶された記憶部と、
前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信管理部と、
前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する管理制御部と、
を備える運動支援管理装置。
【請求項2】
前記利用者情報に応じて選択された前記記憶部に記憶された1もしくは複数の動画コンテンツの一部または全部からなるレコメンド情報を生成し、当該レコメンド情報を前記利用者端末に送信する端末管理部を備える請求項1に記載の運動支援管理装置。
【請求項3】
前記利用者情報には、前記利用者が予約した将来の運動支援に関する運動予約情報が含まれており、当該運動予約情報を前記利用者端末に送信する端末管理部を備える請求項1に記載の運動支援管理装置。
【請求項4】
前記配信管理部による前記動画コンテンツの配信終了後に、前記支援者端末に対して前記利用者の運動評価を入力するための評価入力情報を送信し、当該評価入力情報に対して運動評価が入力された運動評価結果情報を受信して、当該運動評価結果情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する評価部を、さらに備える請求項1に記載の運動支援管理装置。
【請求項5】
前記記憶部に記憶された利用者情報から、所定の書式の報告書情報を生成する報告書作成部を、さらに備える請求項1に記載の運動支援管理装置。
【請求項6】
前記請求項1に記載の運動支援管理装置と、
利用者の動画像を撮像する利用者撮像部を有し、前記運動支援管理装置と相互に通信可能な利用者端末と、
支援者の動画像を撮像する支援者撮像部を有し、前記運動支援管理装置と相互に通信可能な支援者端末と、
を備える運動支援管理システム。
【請求項7】
前記利用者端末は、前記運動支援管理装置から送信されたレコメンド情報を、電源投入後のトップページとして表示部に表示する請求項6に記載の運動支援管理システム。
【請求項8】
利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能な運動支援管理装置と、を用いた運動支援管理方法であって、
記憶部に、前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶されており、
前記運動支援管理装置が、前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信ステップと、
前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する運動実績記憶ステップと、
を備える運動支援管理方法。
【請求項9】
利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能なコンピュータに運動支援を実行させるためのプログラムであって、
記憶部に、前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶されており、
前記運動支援管理装置が、前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信ステップと、
前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する運動実績記憶ステップと、
をコンピュータに実行させるための運動支援管理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動支援管理装置、運動支援管理システム、運動支援管理方法、運動支援管理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
高齢者、要介護者等の要支援者は身体能力の低下を防ぐため、毎日少しずつでも適度な運動を続けることが重要である。しかし、対面介護は施設や介護者を確保する必要があることから、多くの要支援者に日常的に運動を行える環境を整えることは困難である。そこで、例えば特許文献1には、要支援者が在宅にてリハビリテーションを受けることを可能とするリハビリテーション支援システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-89080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の技術のように要支援者が在宅にてネットワークシステムを介してリハビリテーションを受ける、いわゆるオンラインリハビリでは、要支援者が自ら端末を操作する必要があり、端末操作のノウハウを必要とする。その上、要支援者自身が毎日運動を行いたいとするモチベーションを必要とする。一方、介護事業者等の支援者側は、オンラインリハビリでは、対面で観察するよりも要支援者の状態を把握しにくく、要支援者に適切な運動メニューを提供しにくいという問題がある。
【0005】
本開示の目的は、要支援者が効率よく適切に支援者から運動支援を受けることができる運動支援管理装置、運動支援管理システム、運動支援管理方法、運動支援管理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る運動支援管理装置は、利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能な運動支援管理装置であって、前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶された記憶部と、前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信管理部と、前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する管理制御部と、を備える。
【0007】
本開示に係る運動支援管理システムは、前記運動支援管理装置と、利用者の動画像を撮像する利用者撮像部を有し、前記運動支援管理装置と相互に通信可能な利用者端末と、支援者の動画像を撮像する支援者撮像部を有し、前記運動支援管理装置と相互に通信可能な支援者端末と、を備える。
【0008】
本開示に係る運動支援管理方法は、利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能な運動支援管理装置を用いた運動支援管理方法であって、記憶部に、前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶されており、前記運動支援管理装置が、前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信ステップと、前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する運動実績記憶ステップと、を備える。
【0009】
本開示に係る運動支援管理プログラムは、利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能なコンピュータに運動支援を実行させるためのプログラムであって、記憶部に、前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶されており、前記運動支援管理装置が、前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信ステップと、前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する運動実績記憶ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、支援者が効率的に要支援者に対して適切な運動支援を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示に係る運動支援管理システムの一実施形態を示すシステム構成図である。
図2】本開示に係る運動支援管理システムの一実施形態を示すネットワーク構成図である。
図3】利用者端末の表示部に表示されるトップページの画面例である。
図4】利用者端末の表示部に表示される運動支援時の画面例である。
図5】フィードバックレポートの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示に係る運動支援管理装置、運動支援管理システム、運動支援管理方法、運動支援管理プログラムの一実施形態について説明する。図1には本実施形態の運動支援管理システムのシステム構成図が示され、同図に基づき運動支援管理装置を含む運動支援管理システムの構成について説明する。
【0013】
図1に示すように、運動支援管理システム100は、利用者が使用する利用者端末10と、運動支援者が使用する支援者端末20と、介護事業者が使用する事業者端末30と、これらの各端末10、20、30とネットワークNを介してそれぞれ相互に通信可能な運動支援管理サーバ40(運動支援管理装置)と、を備えている。利用者端末10、支援者端末20、事業者端末30の各端末同士もネットワークNを介して互いに通信可能である。ネットワークNは例えばインターネット等の通信網である。
【0014】
本実施形態の運動支援管理システム100は、高齢者、要介護者等の要支援者をサービスの利用者とし、当該利用者の身体能力の低下を防ぐための運動、又はリハビリテーション等の機能回復のための運動の支援を管理するシステムである。前提として、利用者は事業者が運営する事業所を利用しており、当該事業所にていわゆるデイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)、等の対面による運動支援(以下、対面運動支援という)を受けている。また、事業者から在宅での運動支援のため利用者用の端末(利用者端末10)が貸与されている。看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、又はあん摩マッサージ指圧師、等の運動支援を行う運動支援者(以下、支援者という)には、支援者用の端末(支援者端末20)が貸与されている。事業者は、事業所を管理するための事業者端末30を所有している。さらに、遠隔での運動支援サービス(遠隔運動支援)を提供するサービス提供者が運動支援管理サーバ40を運用している。上記の利用者端末10はサービス提供者が事業者に貸与しているものである。支援者はサービス提供者の組織に所属している者でもよいし、事業所に所属している者でもよい。なお、説明を簡略化するため利用者端末10、支援者端末20、事業者端末30、運動支援管理サーバ40はそれぞれ1つのみ示しているが、これらは複数であってもよい。
【0015】
(利用者端末)
利用者端末10は、例えばタブレット、スマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の情報端末である。具体的には、利用者端末10は、利用者入力部11と、利用者表示部12と、利用者通信部13と、利用者記憶部14と、利用者撮像部15と、利用者演算部16と、を備えている。
【0016】
利用者入力部11は、利用者からの入力操作を受け付けるものであり、例えばタッチパネル、マウス、キーボード、ボタン、リモートコントローラ、マイク等である。利用者入力部11は受け付けた入力操作の情報を利用者演算部16に伝達する。
【0017】
利用者表示部12は、情報を表示するためのものであり、例えば、ディスプレイであったり、利用者入力部11と一体となったタッチパネルであったりする。利用者表示部12が表示する情報は、主に利用者演算部16からの指示に基づくものであるが、例えば運動支援管理サーバ40等からネットワークNを介して取得した情報を表示することも可能である。特に本実施形態の利用者端末10においては、電源投入後に表示されるトップページとして運動支援専用のトップページが表示される。
【0018】
利用者通信部13は、ネットワークNを介してデータの送受信を行うための通信機器であり、例えば有線LAN用又は無線LAN用の通信モジュールである。
【0019】
利用者記憶部14は、情報を記憶するための補助記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、半導体メモリ等である。当該利用者記憶部14には、例えば、当該利用者端末10に関する端末情報、当該利用者端末10を使用する利用者に関する利用者情報、当該使用者の支援を担当する支援者の支援者情報、事業者に関する事業者情報等が記憶されている。
【0020】
利用者撮像部15は、利用者の動画像を撮像するためのものであり、例えばカメラである。当該利用者撮像部15は撮像された動画像を、利用者通信部13を介してリアルタイム(撮像と同時進行)に配信可能である。また、当該利用者演算部16は撮像された動画像を、利用者記憶部14に記憶可能である。
【0021】
利用者演算部16は、各種演算処理を実行する中央処理装置(いわゆるCPU)である。利用者演算部16は、利用者入力部11、利用者表示部12、利用者通信部13、利用者記憶部14、利用者撮像部15と通信可能に接続されており、各部との情報の入出力及び情報処理を行う。例えば利用者演算部16は、利用者記憶部14に記憶されているプログラムに基づき各種処理を実行する。
【0022】
(支援者端末)
支援者端末20は、例えばタブレット、スマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の情報端末である。具体的には、支援者端末20は、支援者入力部21と、支援者表示部22と、支援者通信部23と、支援者記憶部24と、支援者撮像部25と、支援者演算部26と、を備えている。
【0023】
支援者入力部21は、支援者からの入力操作を受け付けるものであり、例えばタッチパネル、マウス、キーボード、ボタン、リモートコントローラ、マイク等である。支援者入力部21は受け付けた入力操作の情報を支援者演算部26に伝達する。
【0024】
支援者表示部22は、情報を表示するためのものであり、例えば、ディスプレイであったり、支援者入力部21と一体となったタッチパネルであったりする。支援者表示部22が表示する情報は、主に支援者演算部26からの指示に基づくものであるが、例えば運動支援管理サーバ40等からネットワークNを介して取得した情報を表示することも可能である。
【0025】
支援者通信部23は、ネットワークNを介してデータの送受信を行うための通信機器であり、例えば有線LAN用又は無線LAN用の通信モジュールである。
【0026】
支援者記憶部24は、情報を記憶するための補助記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、半導体メモリ等である。当該支援者記憶部24には、例えば、当該支援者端末20に関する端末情報、当該支援者端末20を使用する支援者に関する支援者情報、当該支援者が支援を担当する利用者の利用者情報、事業者に関する事業者情報等が記憶されている。
【0027】
支援者撮像部25は、支援者の動画像を撮像するためのものであり、例えばカメラである。当該支援者撮像部25は撮像された動画像を、支援者通信部23を介してリアルタイム(撮像と同時進行)に配信可能である。また、当該支援者演算部26は撮像された動画像を、支援者記憶部24に記憶可能である。
【0028】
支援者演算部26は、各種演算処理を実行する中央処理装置(いわゆるCPU)である。支援者演算部26は、支援者入力部21、支援者表示部22、支援者通信部23、支援者記憶部24、支援者撮像部25と通信可能に接続されており、各部との情報の入出力及び情報処理を行う。例えば支援者演算部26は、支援者記憶部24に記憶されているプログラムに基づき各種処理を実行する。
【0029】
(事業者端末)
事業者端末30は、例えばタブレット、スマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の情報端末である。具体的には、事業者端末30は、事業者入力部31と、事業者表示部32と、事業者通信部33と、事業者記憶部34と、事業者演算部35と、を備えている。
【0030】
事業者入力部31は、事業者からの入力操作を受け付けるものであり、例えばタッチパネル、マウス、キーボード、ボタン、リモートコントローラ、マイク等である。事業者入力部31は受け付けた入力操作の情報を事業者演算部35に伝達する。
【0031】
事業者表示部32は、情報を表示するためのものであり、例えば、ディスプレイであったり、事業者入力部31と一体となったタッチパネルであったりする。事業者表示部32が表示する情報は、主に事業者演算部35からの指示に基づくものであるが、例えば運動支援管理サーバ40等からネットワークNを介して取得した情報を表示することも可能である。
【0032】
事業者通信部33は、ネットワークNを介してデータの送受信を行うための通信機器であり、例えば有線LAN用又は無線LAN用の通信モジュールである。
【0033】
事業者記憶部34は、情報を記憶するための補助記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、半導体メモリ等である。当該事業者記憶部34には、例えば、当該事業者端末30に関する端末情報、当該事業者端末30を使用する事業者に関する事業者情報、当該事業者の事業所を利用する利用者の利用者情報、当該事業所に所属する支援者の支援者情報等が記憶されている。
【0034】
事業者演算部35は、各種演算処理を実行する中央処理装置(いわゆるCPU)である。事業者演算部35は、事業者入力部31、事業者表示部32、事業者通信部33、事業者記憶部34と通信可能に接続されており、各部との情報の入出力及び情報処理を行う。例えば事業者演算部35は、事業者記憶部34に記憶されているプログラムに基づき各種処理を実行する。
【0035】
(運動支援管理サーバ)
運動支援管理サーバ40は、ネットワークNを介して利用者端末10、支援者端末20、事業者端末30を用いた運動支援を管理するいわゆるクラウドサーバ(コンピュータ)である。具体的には、運動支援管理サーバ40は、サーバ入力部41と、サーバ表示部42と、サーバ通信部43と、サーバ記憶部44と、サーバ演算部45と、を備えている。
【0036】
サーバ入力部41は、サービス提供者からの入力操作を受け付けるものであり、例えばタッチパネル、マウス、キーボード、ボタン、リモートコントローラ、マイク等である。サーバ入力部41は受け付けた入力操作の情報をサーバ演算部45に伝達する。
【0037】
サーバ表示部42は、情報を表示するためのものであり、例えば、ディスプレイであったり、サーバ入力部41と一体となったタッチパネルであったりする。サーバ表示部42が表示する情報は、主にサーバ演算部45からの指示に基づくものである。
【0038】
サーバ通信部43は、ネットワークNを介してデータの送受信を行うための通信機器であり、例えば有線LAN用又は無線LAN用の通信モジュールである。
【0039】
サーバ記憶部44は、情報を記憶するための補助記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、半導体メモリ等である。
【0040】
当該サーバ記憶部44には、例えば、利用者に関する利用者情報、支援者に関する支援者情報、事業者に関する事業者情報、デイケア、デイサービスのアセスメントに関するアセスメント情報、利用者の運動を評価した評価情報、運動支援で使用するため予め撮影した運動支援に関する動画コンテンツ、が記憶されている。なお、サーバ記憶部44に記憶されている情報はこれらに限られない。
【0041】
具体的には、利用者情報には、利用者を識別するための識別情報(利用者ID等)、利用者の個人情報(住所、氏名、年齢、性別、連絡先、家族情報、等)、利用している事業所情報(事業所ID、事業所名、事業所の住所、事業所の連絡先、等)、利用している利用者端末10の端末情報(端末ID、端末のバージョン、等)、介護情報、運動支援情報が含まれる。
【0042】
介護情報には、例えば、利用者が持つ疾患に関する疾患情報(疾患名、リスク情報)、利用者の興味関心を示す興味関心情報(例えば、自分でトイレに行きたい、一人でお風呂に入りたい等)、ADL(日常生活動作)評価結果情報、IADL(手段的日常生活動作)評価結果情報、身体情報(体重、血圧、握力、立ち座り能力、長座体前屈能力、等)が含まれる。
【0043】
運動支援情報には、例えば、利用者が実施した運動の運動実績情報(詳細は後述)、利用者の将来の運動支援に関する予約情報、利用者情報に応じて推奨される運動のレコメンド情報が含まれ、これら各情報の詳細については後述する。
【0044】
支援者情報には、例えば、支援者を識別するための識別情報(支援者ID等)、支援者の個人情報(住所、氏名、年齢、性別、連絡先、所有資格、等)、所属している組織情報(事業所又はサービス提供会社のID、事業所名又は会社名、事業所又は会社の住所、事業所又は会社の連絡先、等)、利用している支援者端末20の端末情報(端末ID、端末のバージョン、等)、担当する運動支援の予約情報が含まれる。
【0045】
事業者情報には、例えば、事業者を識別するための識別情報(事業者ID等)、事業所の情報(住所、事業所名、設立年月日、連絡先、従業員数、資本金、等)、事業所を利用している利用者の利用者情報(例えば利用者ID等で上記利用者情報と紐づけ)、利用している利用者端末10及び支援者端末20の端末情報(例えば端末IDで上記端末情報と紐づけ)が含まれる。
【0046】
評価情報には、利用者が実施した運動に対する運動評価結果情報が含まれる。評価結果情報についての詳細は後述する。
【0047】
動画コンテンツは、演者が運動を実演している様子を録画した動画データであり、メタデータとして動画ID、運動名、再生時間、データ容量、等が含まれる。
【0048】
サーバ演算部45は、各種演算処理を実行する中央処理装置(いわゆるCPU)である。サーバ演算部45は、サーバ入力部41、サーバ表示部42、サーバ通信部43、サーバ記憶部44と通信可能に接続されており、各部との情報の入出力及び情報処理を行う。例えばサーバ演算部45は、サーバ記憶部44に記憶されているプログラムに基づき各種処理を実行する。
【0049】
具体的には、サーバ演算部45は、実行する処理に対応して、配信管理部50、管理制御部51、端末管理部52、評価部53、報告書作成部54と、を有している。なお、サーバ演算部45の各部は実行する処理に対応して仮想的に構成を分けているだけであり、物理的に構成を分けていなくてもよい。
【0050】
配信管理部50は、利用者端末10と支援者端末20と運動支援管理サーバ40との間の動画像の配信を管理する部分である。詳しくは、配信管理部50は、利用者撮像部15により撮像した利用者動画像を支援者端末20に配信し、支援者撮像部25により撮像した支援者動画像を利用者端末10に配信し、サーバ記憶部44に記憶された動画コンテンツを利用者端末10及び支援者端末20に配信する機能を有する。
【0051】
本実施形態の配信管理部50は、利用者動画像、支援者動画像、動画コンテンツを、対応する利用者端末10及び支援者端末20にリアルタイムに配信(いわゆるライブ配信)し、利用者が事業所以外の場所(例えば、自宅等)にいながら支援者による運動支援を受けることができる、いわゆる遠隔運動支援を可能とする。
【0052】
配信管理部50から配信する動画コンテンツは、利用者又は支援者が、サーバ記憶部44からその場で検索して選択したものであってもよいし、予め予約されたものであってもよい。又は、配信管理部50が利用者に適した動画コンテンツをサーバ記憶部44から自動的に抽出してもよい。配信管理部50による動画コンテンツの抽出は、例えば利用者情報に基づき行われる。例えば配信管理部50は、利用者の興味関心情報、ADL評価結果情報、IADL評価結果情報、身体情報の少なくとも1つの情報と運動の種類との対応テーブルに基づいて、利用者に適した運動の種類の動画コンテンツを抽出する。
【0053】
管理制御部51は、運動支援管理サーバ40を管理する部分である。詳しくは、利用者動画像に関する情報を利用者情報に紐づけてサーバ記憶部44に記憶する機能を有する。当該利用者動画像に関する情報は、利用者動画像の一部又は全部を録画した動画像データであってもよいし、動画像データのメタデータ(例えば撮像日時、撮像時間、解像度等の撮像仕様、データ容量、等)であってもよい。管理制御部51は、ライブ配信を録画(音声の録音も含む)して、サーバ記憶部44に記憶する機能も有している。この録画する動画像は、データ量削減のため利用者動画像に限定してもよいし、支援者動画像、動画コンテンツも含めて録画してもよい。
【0054】
端末管理部52は、利用者端末10、支援者端末20、事業者端末30を管理する部分である。詳しくは、端末管理部52は、利用者端末10の利用者表示部12にトップページとして表示される情報を送信する機能を有する。本実施形態の端末管理部52は、利用者端末10に運動実績情報、予約情報、レコメンド情報をトップページ用の情報として送信する。
【0055】
運動実績情報は、例えば、利用者が実施した運動の履歴情報(運動の種類、実施日時、録画した利用者動画像、等)と、実施した各運動の評価情報が含まれる。本実施形態の運動実績情報は、トップページ上では例えば、履歴一覧を開くボタン表示と、直近の運動実績の日時のみが示される。
【0056】
予約情報は、利用者が予約した今後の運動の種類、実施予定日時、等が含まれる。本実施形態の予約情報は、トップページ上では例えば、実施予定日時と、予定されている運動の種類が示される。また、予約の時間から所定時間前となると配信を開始するボタンが表示されてもよい。当該予約情報は本実施形態では遠隔運動支援の予約情報に限るものとして説明するが、事業所内で行う対面での運動支援の予約情報を含んでもよい。なお、運動支援の予約は、例えば運動支援管理サーバ40の端末管理部52が運動支援の予約管理を行う。端末管理部52は、各利用者や各支援者の予約操作を受けつけて、予約のスケジュールを管理している。予約操作(新規予約、予約の変更、予約の削除を含む)は、利用者自らが利用者端末10を操作して行ってもよいし、利用者の要望を聞いた支援者又は事業者がいずれかの端末(利用者端末10、支援者端末20、事業者端末30)を操作して行ってもよい。
【0057】
レコメンド情報は、利用者情報に応じて選択されたサーバ記憶部44に記憶された1もしくは複数の動画コンテンツの一部(例えばサムネイル画像)または全部からなる情報である。例えば端末管理部52は、利用者情報に基づき、利用者が有する課題に応じた運動に関する動画コンテンツを1又は複数抽出する。端末管理部52による動画コンテンツの抽出は、例えば利用者情報に基づき行われる。例えば配信管理部50は、利用者の興味関心情報、ADL評価結果情報、IADL評価結果情報、身体情報の少なくとも1つの情報と運動の種類との対応テーブルに基づいて、利用者に適した運動の種類の動画コンテンツを抽出する。当該対応テーブルには、運動の種類ごとに実施の難易度及び優先度が設定されており、端末管理部52は優先度の高い順に動画コンテンツを抽出する。本実施形態のレコメンド情報は、トップページ上では例えば、4つの動画コンテンツについて、それぞれサムネイル画像、運動の種類、難易度を示す。例えば本実施形態の端末管理部52は、レコメンド情報として当該利用者に対して優先度が高い4つの動画コンテンツを選択するものとする。
【0058】
評価部53は、運動支援の下で利用者が実施した運動に対する評価を行う部分である。詳しくは、評価部53は、配信管理部50による動画コンテンツの配信終了後に、支援者端末20に対して利用者の運動評価を入力するための評価入力情報を送信し、当該評価入力情報に対して運動評価が入力された運動評価結果情報を受信して、運動評価結果情報を評価情報としてサーバ記憶部44に記憶する機能を有する。評価入力情報には、実施した運動の種類、実施日時、利用者情報、支援者情報が含まれる。運動評価情報には、実施した運動の種類、実施日時、利用者情報、支援者情報に加えて運動評価が含まれる。運動評価は数値等の定量評価でもよいし、予め設定された質問項目に答える定性評価でもよい。評価情報は利用者情報、運動実績情報に紐づけられる。
【0059】
報告書作成部54は、事業所が作成する介護に関する報告書(例えばアセスメントシート)、又は利用者の運動実績に関する報告書(いわゆるフィードバックレポート)を作成する部分である。詳しくは、報告書作成部54は、記憶部44に記憶された利用者情報、アセスメント情報、評価情報、等から、所定の書式の報告書情報を生成する機能を有する。報告書作成部54は、報告書情報の生成を定期的(例えば毎月の所定日)に行い、生成した報告書情報を事業者端末30、利用者端末10に送信する。例えば、本実施形態では、報告書作成部54は月に1度、月内で行った事業所内で実施した対面運動支援に関する情報と、遠隔運動支援に関する情報に基づく、フィードバックレポートを事業者向け及び利用者向けに生成し、事業者端末30、利用者端末10に送信する。なお、対面運動支援に関する情報は、事業者端末30から運動支援管理サーバ40に定期的に送られ、サーバ記憶部44において利用者情報に紐づけられる。
【0060】
(動作)
次に、本実施形態に係る運動支援管理システム100の動作(運動支援管理方法)について説明する。
【0061】
図2には運動支援管理システムの一実施形態を示すネットワーク構成図が示され、図3には利用者端末の表示部に表示されるトップページの画面例、図4には利用者端末の表示部に表示される運動支援実施時の画面例、図5にはフィードバックレポートの説明図、がそれぞれ示されている。
【0062】
図2に示すように、運動支援管理サーバ40(具体的にはサーバ演算部45の端末管理部52)は、利用者端末10に対して、利用者表示部12に表示するトップページ用の情報を送信する。
【0063】
具体的には図3に示すように、利用者表示部12のトップページには、予約情報表示エリアA1、運動実績表示エリアA2、レコメンド表示エリアA3が配置されている。
【0064】
予約情報表示エリアA1には、端末管理部52から受信した予約情報が表示される。例えば図3では、次回の遠隔運動支援の実施予定日時(12月31日(水)10:30)と、運動の種類(上半身強化2:肩と背中の柔軟を上げる運動)が表示されている。また、図3では、実施予定日時から所定時間(例えば30分)前であり、予約情報表示エリアA1に配信を開始するボタン(「ライブに参加する」)が表示されている。
【0065】
運動実績表示エリアA2には、端末管理部52から受信した情報が表示される。例えば図3では、直近の遠隔運動支援を行った日時(12月24日10:30)が表示されている。また、図3では、運動実績表示エリアA2に履歴一覧を開くボタン(「前回の評価をみる」)も表示されている。
【0066】
レコメンド表示エリアA3には、端末管理部52から受信したレコメンド情報が表示される。例えば図3では、レコメンド表示エリアA3に4つの動画コンテンツそれぞれのサムネイル画像、運動の種類、難易度が表示されている。
【0067】
本実施形態の利用者端末10は、端末管理部52による管理の下で、このようなトップページが端末起動後、又はスリープ状態からの復帰後に、最初に表示される画面として設定されている。つまり、利用者は特別にアプリケーションを立ち上げる操作等をすることなく、運動支援に関して必要な情報を容易に取得することができる。
【0068】
次に遠隔運動支援が開始されると、図3に示すように、運動支援管理サーバ40(具体的にはサーバ演算部45の配信管理部50)は、利用者撮像部15により撮像した利用者動画像を支援者端末20に配信し、支援者撮像部25により撮像した支援者動画像を利用者端末10に配信し、サーバ記憶部44に記憶された動画コンテンツを利用者端末10及び支援者端末20に配信する(配信ステップ)。
【0069】
具体的には図4に示すように、利用者表示部12に遠隔運動支援用の画面(以下、運動支援画面という)が表示される。当該運動支援画面には、コンテンツ表示エリアB1、支援者表示エリアB2、利用者表示エリアB3、操作表示エリアB4が配置されている。なお、図4ではコンテンツ表示エリアB1が最も大きく表示されているが、各表示エリアのサイズは支援者又は利用者が適宜設定可能である。
【0070】
コンテンツ表示エリアB1には、利用者端末10が配信管理部50から受信した予約情報が表示される。例えば図4では、コンテンツ表示エリアB1に運動の種類がおうぎキープである動画コンテンツが表示されている。例えば動画コンテンツとして、演者が運動を実演している様子、姿勢を維持する残り時間表示、等が表示される。この他にも、動画コンテンツとして、説明が文字テロップとして表示されてもよいし、音声による案内等があってもよい。
【0071】
支援者表示エリアB2には、利用者端末10が配信管理部50から受信した支援者動画像が表示される。例えば、図4では、支援者表示エリアB2に、動画コンテンツと同様の動きをしている支援者動画像が表示されている。
【0072】
利用者表示エリアB3には、利用者撮像部15が撮像した利用者動画像が表示される。例えば、図4では、利用者表示エリアB3に、動画コンテンツと同様の動きをしている利用者動画像が表示されている。
【0073】
操作表示エリアB4には、各種操作アイコンが表示される。例えば図4では、操作表示エリアB4に、カメラのON、OFFの切り替えのためのカメラアイコン、マイクのON、OFFの切り替えのためのマイクアイコン、動画コンテンツの共有のON、OFFの切り替えのための共有停止アイコン、利用者動画像の配信を停止する停止アイコン、参加者を表示する参加者アイコンが表示されている。
【0074】
本実施形態の利用者端末10は、遠隔運動支援実施時に配信管理部50の管理の下で、このような運動支援画面が表示される。つまり、利用者は、動画コンテンツをお手本とし、且つ支援者によるリアルタイムでの指導を受けながら運動することが可能である。
【0075】
次に、予め定められた所定日には、図2に示すように、運動支援管理サーバ40(具体的にはサーバ演算部45の報告書作成部54)は、所定の書式の報告書情報を生成し、利用者端末10及び事業者端末30に送信する(報告書作成ステップ)。具体的には図5に示すように、利用者端末10が報告書作成部54から利用者向けの報告書情報(フィードバックレポート)を受信すると、報告画面が表示される。当該報告画面には、結果表示エリアC1、動画コンテンツ表示エリアC2が配置されている。なお、図5の各表示内容は支援者、利用者、又は事業者が適宜設定可能である。
【0076】
結果表示エリアC1には、主に利用者の運動実績情報、介護情報、評価情報が表示される。例えば図5では、利用者の遠隔運動支援の運動実績情報に基づく「自主トレ実施状況」、利用者の介護情報(特にADL評価結果情報)に基づく「自宅のADL課題」、レコメンド情報に基づく「おすすめのトレーニング」が表示されている。
【0077】
動画コンテンツ表示エリアC2には、レコメンド情報に基づく動画コンテンツ、又は利用者の運動実績情報に基づく録画した利用者動画像が表示される。例えば図5では、レコメンド情報に基づき、上記「おすすめのトレーニング」で表示されている「下半身のタオル体操」に対応した「ももあげキープ」の動画コンテンツのサムネイル画像が表示されている。
【0078】
また、図2に示すように、運動支援管理サーバ40(具体的にはサーバ演算部45の報告書作成部54)は、利用者端末10及び事業者端末30に対して、定期的に報告書情報(アセスメントシート、フィードバックレポート)を送信する。一方で、運動支援管理サーバ40は、事業者端末30から事業所内で行った対面運動支援情報を受信する。
【0079】
(プログラム)
ここで、本実施形態に係る運動支援管理システム100を構成する各機能を実現するためのプログラムの詳細について説明する。
【0080】
運動支援管理サーバ40の各構成要素の動作は、プログラムの形式でサーバ記憶部44に記憶されている。サーバ演算部45は、プログラムをサーバ記憶部44から読み出して図示しないメモリ(主記憶装置)に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
【0081】
当該プログラムは、具体的には、コンピュータに、利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能なコンピュータに運動支援を実行させるためのプログラムであって、記憶部に、前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶されており、前記運動支援管理装置が、前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信ステップと、前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する運動実績記憶ステップと、を実行させるものである。
【0082】
なお、サーバ記憶部44は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェースを介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークを介してコンピュータに配信される場合、配信を受けたコンピュータが当該プログラムをメモリに展開し、上記処理を実行しても構わない。
【0083】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても構わない。更に、当該プログラムは、前述した機能をサーバ記憶部44に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても構わない。
【0084】
以上のように、本実施形態における運動支援管理サーバ40を含む運動支援管理システム100、運動支援方法、運動支援プログラムによれば、利用者動画像を支援者端末20に、支援者動画像を利用者端末10に、動画コンテンツを利用者端末10及び支援者端末20に配信することで遠隔運動支援を実現している。要支援者である利用者は、自宅等であっても動画コンテンツを参照しつつ、且つ支援者からリアルタイムに指導を受けつつ、運動を行うことができる。これにより、要支援者が効率よく適切に支援者から運動支援を受けることができる。
【0085】
また、端末管理部52が、利用者端末10のトップページとしてレコメンド情報を生成し送信することで、利用者に対して常に次の運動に対するモチベーションを持たせることができ、自宅等での運動の継続を促すことができる。
【0086】
また、端末管理部52が、利用者端末10のトップページとして利用者が予約した将来の運動支援に関する運動予約情報を送信することで、利用者が次の運動を失念することを防止することができ、自宅等での運動の継続を促すことができる。
【0087】
また、評価部53が、動画コンテンツの配信終了後に、支援者端末20に評価入力情報を送信し、運動評価結果情報を受信して、利用者情報に紐づけてサーバ記憶部44に記憶することで、利用者は遠隔運動支援ごとに評価を受けることができる。
【0088】
また、報告書作成部54が、遠隔運動支援の実績を踏まえた報告書を作成することで、利用者や事業者に対して明確に課題や結果を提示することができる。また事業者にとっては運動支援管理サーバ40側で自動的に報告書が作成されることで、運営率が向上する。
【0089】
以上で本開示の実施形態の説明を終えるが、本開示の態様はこの実施形態に限定されるものではない。
【0090】
例えば、上記実施形態では、支援者1人、利用者1人の1対1での遠隔運動支援を例に説明したが、支援者が1人に対して利用者が複数、支援者複数に対して利用者が1人、支援者及び利用者がそれぞれ複数で遠隔運動支援を行ってもよい。
【0091】
<付記>
本実施形態の構成を例示すると以下のとおりである。
[1]
利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能な運動支援管理装置であって、
前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶された記憶部と、
前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信管理部と、
前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する管理制御部と、
を備える運動支援管理装置。
[2」
前記利用者情報に応じて選択された前記記憶部に記憶された1又は複数の動画コンテンツの一部または全部からなるレコメンド情報を生成し、当該レコメンド情報を前記利用者端末に送信する端末管理部を備える[1]に記載の運動支援管理装置。
[3]
前記利用者情報には、利用者が予約した将来の運動支援に関する運動予約情報が含まれており、当該運動予約情報を前記利用者端末に送信する端末管理部を備える[1]又は[2]に記載の運動支援管理装置。
[4]
前記配信管理部による前記動画コンテンツの配信終了後に、前記支援者端末に対して前記利用者の運動評価を入力するための評価入力情報を送信し、当該評価入力情報に対して運動評価が入力された運動評価結果情報を受信して、当該運動評価結果情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する評価部を、さらに備える[1]から[3]のいずれか一つに記載の運動支援管理装置。
[5]
前記記憶部に記憶された利用者情報から、所定の書式の報告書情報を生成する報告書作成部を、さらに備える[1]から[4]のいずれか一つに記載の運動支援管理装置。
[6]
[1]から[5]のいずれか一つに記載の運動支援管理装置と、
利用者の動画像を撮像する利用者撮像部を有し、前記運動支援管理装置と相互に通信可能な利用者端末と、
支援者の動画像を撮像する支援者撮像部を有し、前記運動支援管理装置と相互に通信可能な支援者端末と、
を備える運動支援管理システム。
[7]
前記利用者端末には、前記運動支援管理装置から送信されたレコメンド情報を、電源投入後のトップページとして表示部に表示する[6]に記載の運動支援管理システム。
[8]
利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能な運動支援管理装置と、を用いた運動支援管理方法であって、
記憶部に、前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶されており、
前記運動支援管理装置が、前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信ステップと、
前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する運動実績記憶ステップと、
を備える運動支援管理方法。
[9]
利用者撮像部を有する利用者端末及び支援者撮像部を有する支援者端末と、それぞれ相互に通信可能なコンピュータに運動支援を実行させるためのプログラムであって、
記憶部に、前記利用者に関する情報である利用者情報と、前記支援者に関する情報である支援者情報と、運動支援に関する動画コンテンツが記憶されており、
前記運動支援管理装置が、前記利用者撮像部により撮像した利用者動画像を前記支援者端末に配信し、前記支援者撮像部により撮像した支援者動画像を前記利用者端末に配信し、前記記憶部に記憶された前記動画コンテンツを前記利用者端末及び前記支援者端末に配信する配信ステップと、
前記利用者動画像に関する情報を前記利用者情報に紐づけて前記記憶部に記憶する運動実績記憶ステップと、
をコンピュータに実行させるための運動支援管理プログラム。
【符号の説明】
【0092】
10 利用者端末
11 利用者入力部
12 利用者表示部
13 利用者通信部
14 利用者記憶部
15 利用者撮像部
16 利用者演算部
20 支援者端末
21 支援者入力部
22 支援者表示部
23 支援者通信部
24 支援者記憶部
25 支援者撮像部
26 支援者演算部
30 事業者端末
31 事業者入力部
32 事業者表示部
33 事業者通信部
34 事業者記憶部
35 事業者演算部
40 運動支援管理サーバ
41 サーバ入力部
42 サーバ表示部
43 サーバ通信部
44 サーバ記憶部
45 サーバ演算部
50 配信管理部
51 管理制御部
52 端末管理部
53 評価部
54 報告書作成部
100 運動支援管理システム
A1 予約情報表示エリア
A2 運動実績表示エリア
A3 レコメンド表示エリア
B1 コンテンツ表示エリア
B2 支援者表示エリア
B3 利用者表示エリア
B4 操作表示エリア
C1 結果表示エリア
C2 動画コンテンツ表示エリア


図1
図2
図3
図4
図5