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特開2024-172511案内装置、案内システム、案内方法、及び、案内プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172511
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】案内装置、案内システム、案内方法、及び、案内プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241205BHJP
   G06Q 30/0251 20230101ALI20241205BHJP
   B66B 3/00 20060101ALI20241205BHJP
   B66B 1/14 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0251
B66B3/00 K
B66B1/14 L
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090277
(22)【出願日】2023-05-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-21
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飛田 稔
【テーマコード(参考)】
3F303
3F502
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3F303CA14
3F303DA08
3F303DC05
3F303DC32
3F502JA05
3F502JA09
3F502KA10
3F502MA07
3F502MA16
3F502MA48
5L030BB08
5L049BB08
5L049CC17
5L050CC17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザーの識別情報及び嗜好等の情報の事前登録を必要とせず、ユーザーに推奨される店舗の情報を提示することができる案内装置、案内システム、案内方法及び案内プログラムを提供する。
【解決手段】案内システムにおいて、案内装置は、携帯端末1を用いて電子決済システム3により決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段として機能するとともに、取得した利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末1を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段42と、選択手段42により選択された店舗である推奨店舗の情報を通知する通知制御手段として機能するディスプレイ制御手段43と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得された前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報を通知する通知制御手段と、
を備える案内装置。
【請求項2】
前記通知制御手段は、
前記推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させるものであって、
前記推奨店舗の情報を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
請求項1に記載の案内装置。
【請求項3】
前記通知制御手段は、前記エレベーター制御装置から前記乗場呼び登録に対して配車されたエレベーターの情報を受信した場合、当該エレベーターの情報を通知する、
請求項2に記載の案内装置。
【請求項4】
前記選択手段は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報と、前記建物内及び前記建物内に設置されたエレベーターの混雑状況と、に応じて前記推奨店舗を選択する請求項1から3のいずれか1項に記載の案内装置。
【請求項5】
電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、
電子決済を行う電子決済システムと、
前記電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、
前記案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、
を備え、
前記案内装置は、
前記携帯端末を用いて前記電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末から前記利用傾向データを取得して、
取得した前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、
選択された店舗である推奨店舗の情報を、通知装置により通知させる
案内システム。
【請求項6】
前記通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、
前記案内装置と通信可能に接続され、エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置を、更に備え、
前記案内装置は、
前記推奨店舗の情報を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を前記タッチディスプレイに表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、前記エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
請求項5に記載の案内システム。
【請求項7】
前記エレベーター制御装置は、前記乗場呼び登録に対して配車したエレベーターの情報を、前記案内装置に送信し、
前記案内装置は、前記エレベーターの情報を、前記通知装置に通知させる、
請求項6に記載の案内システム。
【請求項8】
前記案内装置は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報と、前記建物内及び前記建物内に設置されたエレベーターの混雑状況と、に応じて前記推奨店舗を選択する請求項5から7のいずれか1項に記載の案内システム。
【請求項9】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置に通知させる処理と、
を実行させる案内方法。
【請求項10】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置に通知させる処理と、
を実行させる案内プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は案内装置、案内システム、案内方法、及び、案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザーの個人情報を識別し、識別した個人情報に対応づけられたエレベーターの使用履歴に基づいて、そのユーザーの行先階候補を選定して提示するエレベーターの行先階登録装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-224423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1における行先階登録装置によって行先階候補の選定を行うためには、行先階登録装置に、ユーザーを識別するための個人情報を予め登録し、個人情報とエレベーターの仕様履歴とを関連付けて記憶させておく必要がある。従って、特許文献1の行先階登録装置が適用された施設であっても、ユーザーは、事前に個人情報の登録を行わない限り、行先階候補の選定及び提示を行う行先階登録装置によるサービスを受けることができない。
【0005】
本開示の1つの目的は、ユーザーの識別情報及びユーザーの嗜好等の情報の事前登録を必要とせず、ユーザーに推奨される店舗の情報を提示することができる案内装置、案内システム、案内方法、及び、案内プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、データ取得手段により取得された利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報を通知する通知制御手段と、を備える。
【0007】
本開示の案内システムは、電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、電子決済を行う電子決済システムと、電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、を備え、案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末から利用傾向データを取得して、取得した利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、選択された店舗である推奨店舗の情報を、通知装置により通知させる。
【0008】
本開示の案内方法は、案内装置に、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置に通知させる処理と、を実行させる。
【0009】
本開示の案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置に通知させる処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示の案内装置、案内システム、案内方法、あるいは案内プログラムによれば、ユーザーは、事前にユーザーを識別する情報及びユーザーの嗜好等の情報を予め登録しなくても、ユーザーが関心を持つと推測される店舗を選択し、その情報をユーザーに提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施の形態1に係る案内システム及びその周辺装置の全体構成を示す模式図である。
図2】本開示の実施の形態1に係る案内システムの機能及び各機能間のデータの送受信の流れを説明するための図である。
図3】本開示の実施の形態1に係る案内システムの案内装置による照合と選択の処理について説明するための模式図である。
図4】本開示の実施の形態1に係る案内システムのディスプレイに表示される第1の表示画面の一例を示す図である。
図5】本開示の実施の形態1に係る案内システムのディスプレイに表示される第2の表示画面の一例を示す図である。
図6】本開示の実施の形態1に係る案内装置が実行する店舗情報提示の制御動作の一例を示すフローチャートである。
図7】本開示の実施の形態2に係る案内システムのディスプレイに表示される第3の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
【0013】
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1に係る案内システム及びその周辺装置の全体構成を示す模式図である。図1に示されるように、本実施の形態に係る案内システムは、携帯端末1、無線受信部2、電子決済システム3、案内装置4、ディスプレイ5、及び、エレベーターシステム7を備える。無線受信部2、電子決済システム3、案内装置4、及び、ディスプレイ5の設置場所に限定はないが、例えば、デパートなどの商業施設の建物内のいずれかの階床に属する店舗のレジカウンター6付近など、電子決済が実行される場所に近接して設置される。また、エレベーターシステム7の設置位置に限定はない。
【0014】
図2は、実施の形態1に係る案内システムの機能及び各機能間のデータの送受信の流れを説明するための図である。図2に示されるように、携帯端末1と電子決済システム3とは、無線受信部2を介して通信可能である。また、電子決済システム3と案内装置4との間、案内装置4とエレベーターシステム7との間、案内装置4とディスプレイとの間は、有線又は無線により通信可能に接続されている。
【0015】
エレベーターシステム7は、建物内に設置されたエレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置である。また、エレベーターシステム7は、エレベーターの階床の混雑状況及びエレベーターの混雑状況を検出する手段を備えている。
【0016】
携帯端末1は、例えば、スマートフォン、タブレット等のユーザーに所持され携帯される端末である。携帯端末1には電子決済アプリケーションがインストールされている。携帯端末1は、電子決済アプリケーションにより電子決済で料金の支払いを行うことができる。電子決済アプリケーションによる電子決済の種類には限定がなく、例えば、電子マネー決済、コード決済、キャリア決済等が含まれ得る。
【0017】
携帯端末1の電子決済アプリケーションは、商品購入やサービス利用時の料金支払いのために、ユーザーが携帯端末1を用いて電子決済を行った場合に、利用傾向データを自動で生成する機能を有している。
【0018】
ここで、利用傾向データは、携帯端末1のユーザーの電子決済の利用時のデータを、現在までの所定の期間分蓄積した履歴情報に基づいて生成される。履歴情報には、購入した商品及びサービスの分類(以下、単に「商品分類」とも称する)、ユーザーが利用した店舗名が含まれ得る。商品呼びサービスの分類の項目として、例えば、飲食、ファッション、電化製品、娯楽(即ち、エンタメ)サービスなどが含まれる。分類の項目は、例えば、電子決済アプリケーションでの電子決済の際、店舗名に基づいて電子決済システム3から取得可能である。
【0019】
電子決済アプリケーションは、利用履歴からユーザーが利用した各店舗の利用頻度を算出し、履歴情報と、各店舗の利用頻度の情報とに基づいて、ユーザーが関心を持つと予想される商品分類の項目と、店舗名との情報を、利用傾向データとして作成することができる。また、商品分類の各項目と各店舗名とのそれぞれには、優先度の情報が含まれる。なお優先度は、例えば、利用頻度に基づいてより関心度が高いと予想される順に高くなるように設定されているものとする。
【0020】
ユーザーが携帯端末1によって電子決済システム3を利用する場合、携帯端末1は、決済用データと利用傾向データとで構成される電子決済データを無線受信部2へ送信する。決済用データは、電子決済システム3が支払い料金を徴収するために使用するデータである。
【0021】
無線受信部2は、受信した電子決済データを電子決済システム3に送信する。電子決済システム3は、無線受信部2から電子決済データを受信すると、決済用データに基づいて、料金支払いのための電子決済処理を実行する。また、電子決済システム3は、電子決済データに含まれる利用傾向データを、案内装置4に送信する。
【0022】
案内装置4は、店舗データを記憶する記憶部41と、選択手段42と、ディスプレイ制御手段43とを備える。案内装置4が備える選択手段42とディスプレイ制御手段43との機能は処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納さされたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。
【0023】
記憶部41は、案内装置4が設置された建物内の各階床に属する複数の店舗それぞれの情報として、その店舗の店舗名、提供する商品及びサービスの分類である商品分類、及び、その店舗が属する階床、の情報を含む店舗データを記憶している。
【0024】
選択手段42は、データ取得手段としての機能を兼ね備え、電子決済システム3から利用傾向データを取得する。また、選択手段は、記憶部41から店舗データを読み込んで取得する。更に、選択手段42は、エレベーターシステム7から、建物内の各階床の混雑状況とエレベーターの混雑状況に関する情報を取得することができる。
【0025】
選択手段42には、予め照合設定が登録されている。照合設定は、利用傾向データのうち商品分類と店舗名とのどちらを優先して照合するかを示す照合条件と、照合結果に複数の店舗が含まれる場合に、階床の混雑状況を優先するか、階床の近さを優先するかの優先条件とが含まれる。照合設定は、後述する照合と選択の処理の制御の実行中に、選択手段42により変更されるが、制御の初期値としての照合設定は、記憶部41に予め記憶された変更不可の条件であってもよい。また、照合設定は、案内システムを使用する管理者などの権限のある人が、適宜設定及び変更できる構成であってもよい。また、照合設定は、照合の度に無作為に自動で変更されるものとしてもよい。
【0026】
図3は、選択手段42による照合と選択の処理について説明するための模式図である。図3を用いて、選択手段42による処理について説明する。選択手段42は、照合設定に従って、取得した利用傾向データと店舗データとの照合処理を行う。
【0027】
図3の例では、照合設定として、商品分類を優先することが設定されている。この場合、選択手段42は、利用傾向データの商品分類のなかの優先度が最も高い項目を選択する。図3の例では「食事」が選択される。選択手段42は、店舗データの中から、商品分類が選択された項目と一致する店舗を検出する。図3の例では、商品分類の項目が「食事」である2つの店舗が検出される。
【0028】
また、照合設定として店舗名を優先することが設定されている場合には、選択手段42は、利用傾向データの店舗名の中の優先度が最も高い店舗名を選択する。選択手段は、店舗データの中から、店舗名が選択された店舗と一致する店舗を検出する。
【0029】
なお、上記の照合結果として検出される店舗が0である場合、次に優先度が高い項目又は店舗名で再度照合が行われる。また、利用傾向データにある商品分類の全ての項目又は店舗名での照合が完了しても、検出される店舗が0であった場合、更に、商品分類と店舗名のうち、照合設定で優先設定されていない方の利用傾向データについて、同様に照合の処理を行う。
【0030】
選択手段42は、上記の照合の結果、検出された店舗が1つであれば、その店舗を推奨店舗として選択する。
【0031】
上記の照合の結果、複数の店舗が検出された場合、更に照合設定の選択条件に従って、1つの店舗を選択する。例えば、選択条件として階床の混雑状況が設定されている場合には、照合結果に含まれる複数の店舗のそれぞれが存在する階床のうち、混雑レベルが最も低い階床にある店舗が推奨店舗として選択される。また、例えば、選択条件として階床が近いことが設定されている場合には、選択手段42は、照合結果に含まれる複数の店舗のうち、現在位置の階床、即ち、利用中の電子決済システム3が設置された階床から最も近い階床にある店舗を推奨店舗として選択する。なお、ここで、現在位置の階床と同一の階床は、最も近い階床である。
【0032】
照合設定に従って選択された店舗が、更に複数存在する場合には、無作為に1つの店舗を選択して推奨店舗とする設定であってもよいし、その選択された店舗の全てを推奨店舗とする設定であってもよい。
【0033】
選択手段42は、上記の照合及び選択の処理により選択した店舗をディスプレイ制御手段43に送信する。
【0034】
ディスプレイ制御手段43は、通知制御手段としての機能を有する。ディスプレイ5は、情報を表示する通知装置であり、ユーザーの指など身体の一部が接触した位置を検知することでユーザーの操作入力を受け付ける機能を有するタッチディスプレイである。ディスプレイ制御手段43は、表示画面を生成して、生成した表示画面をディスプレイ5に表示させることでユーザーに情報を通知する機能と、ディスプレイ5がユーザーの操作入力を受け付けた場合に、操作入力を検出する機能とを備えている。
【0035】
ディスプレイ制御手段43は、選択手段42から推奨店舗を受信すると、店舗データから推奨店舗に紐づけられた店舗情報を取得して、推奨店舗の店舗情報と、推奨店舗が属する階床に移動するエレベーターの呼び登録を行うための仮想釦である仮想呼びボタンとを含む第1の表示画面を生成する。但し、推奨店舗の階床と現在位置の階床とが同一階床である場合は、生成される第1の表示画面に、仮想呼びボタンは含まれない。ディスプレイ制御手段43は、生成した第1の表示画面をディスプレイ5に表示させる。
【0036】
図4は、ディスプレイに表示される第1の表示画面の一例を示す図である。図4に示されるように、ディスプレイ5には、電子決済システムによる電子決済の情報51が表示される。また、電子決済の情報51と共に、第1の表示画面52として、推奨店舗の店舗名と階床等の店舗情報53が表示されると共に、エレベーターの仮想呼びボタン54が、予め設定された一定時間、表示される。
【0037】
ディスプレイ5に仮想呼びボタン54が表示されている間、ユーザーは仮想呼びボタン54に触れることで仮想呼びボタンを操作し、エレベーターの乗場呼びを行うことができる。
【0038】
なお、推奨店舗が複数存在する場合、第1の表示画面52には複数の推奨店舗の情報が表示されると共に、推奨店舗それぞれに対応する仮想呼びボタン54が表示される。この場合、ユーザーは希望する店舗に対応する仮想呼びボタン54を操作する。
【0039】
ディスプレイ5が、仮想呼びボタン54への操作の入力を受け付けると、ディスプレイ制御手段43は、仮想呼びボタン54の操作入力があったことを検出する。ディスプレイ制御手段43は、仮想呼びボタン54の操作入力を検出すると、エレベーターシステム7に、乗場呼び情報を送信する。乗場呼び情報には、現在位置の階床、即ち、電子決済を行った階床の情報及び推奨店舗の階床の情報が含まれ得る。
【0040】
エレベーターシステム7は、ディスプレイ制御手段43からの乗場呼び情報を受信し、受信した乗場呼び情報に対してエレベーターの割り当てを行う。エレベーターシステム7は、割り当てた号機の情報と、エレベーターの到着予想時間をディスプレイ制御手段43に送信する。
【0041】
ディスプレイ制御手段43は、エレベーターシステム7から割り当てられたエレベーターに関する情報を受信すると、第2の表示画面を生成し、ディスプレイ5の表示を、第1の表示画面52から第2の表示画面55に切り替える。
【0042】
図5は、ディスプレイに表示される第2の表示画面の一例を示す図である。第2の表示画面は、エレベーターを呼んだことをユーザーへ提示する画面である。図5の例では、第2の表示画面55には、割り当てられたエレベーターの現在位置の階床の乗場までの経路に関する情報56と、エレベーターがその乗場に到着するまでの到着予想時間情報57とが含まれる。但し、第2の表示画面55は、エレベーターを呼んだことがユーザーに通知されるものであればよいので、図5に示す例に限られない
【0043】
案内装置4は、第2の表示画面55の表示後、現在のユーザーに対する店舗情報の提示を終え、別のユーザーが再び電子決済を利用するまで待機する。案内装置4がエレベーターを呼んだことを確認したユーザーは、電子決済を行った店舗が属する階床のエレベーター乗場へ移動し、行先階への呼び登録が行われたエレベーターを利用することで円滑に推奨店舗に移動することができる。
【0044】
図6は、本実施の形態に係る案内装置が実行する店舗情報提示の制御動作の一例を示すフローチャートである。図6の制御動作は、案内システムが備える電子決済システムにより電子決済が実行される度に実行される。図6の制御動作においては、まずステップS101では、利用傾向データが取得される。
【0045】
次に、ステップS102で、登録されている照合設定の優先条件が商品分類を優先する設定か否かが判定される。ステップS102でYES判定、即ち、照合設定が商品分類を優先する設定であると判定された場合、次に、ステップS103で、利用傾向データの商品分類の項目から、優先度がn番目の項目が選択される。なおここで、「n」は、初期値において1に設定されたカウンタである。
【0046】
次に、ステップS104で、店舗データの商品分類の項目を照合し、ステップS103で選択された項目と一致する商品分類の項目の店舗名を検出する。
【0047】
一方、ステップS102でNO判定、即ち、照合設定が店舗名を優先する設定である場合、次に、ステップS105で利用傾向データの店舗名の項目から、優先度がn番目の項目が選択される。「n」は初期値において1に設定されたカウンタである。
【0048】
次に、ステップS106で、店舗データの店舗名の項目を照合し、ステップS105で選択された店舗名と一致する店舗名を検出する。
【0049】
ステップS104又はステップS106の処理の後、次に、ステップS107で、照合結果が0店舗か否かが判定される。
【0050】
ステップS107でYES判定、即ち、照合結果が0店舗であると判定された場合、次に、ステップS108に進み、利用傾向データの全ての項目について照合が完了したか否かが判定される。
【0051】
ステップS108でYES判定、即ち、利用傾向データの全ての項目について照合が完了したと判定された場合、次に、ステップS109に進み、店舗情報を提示しないとされ、今回の処理は終了する。
【0052】
一方、ステップS108でNO判定、即ち、利用傾向データの全ての項目についての照合が完了していない場合、次に、ステップS110で、利用傾向データの商品分類又は店舗名のうち、現在の照合設定で設定されている方に含まれる項目について、最も低い優先度の項目まで照合が完了したか否かが判定される。
【0053】
ステップS110でYES判定、即ち、最も低い優先度の項目まで照合が完了したと判定された場合、ステップS111でnが初期値1に戻され、照合設定の優先条件が変更される。具体的には、現在の照合設定が商品分類を優先する設定にされている場合には、照合設定は店舗名を優先する設定に変更され、現在の照合設定が店舗名を優先する設定にされている場合には、商品分類を優先する設定に変更される。
【0054】
一方、ステップS110でNO判定、即ち、最も低い優先度の項目まで照合が完了していない場合には、ステップS112で、nに1が加算されて、商品分類又は店舗名のうち照合設定で優先する設定がされる。
【0055】
ステップS111又はS112の処理の後、再び処理はステップS102に戻されて、変更された条件で照合が行われる。
【0056】
一方、ステップS107でYES判定、即ち、照合結果が0店舗でない場合、次に、処理はステップS121に進み、ステップS104又はS106の照合結果が1店舗のみか否かが判定される。
【0057】
ステップS121でYES判定、即ち、照合結果が1店舗のみであると判定された場合、ステップS122で照合結果の1店舗が選択される。
【0058】
ステップS121でNO判定、即ち、照合結果が1店舗でない場合、次に、ステップS123で、照合結果として検出された複数の店舗それぞれの階床の混雑状況と、その階床に向かうエレベーターの混雑状況とが取得される。
【0059】
次に、ステップS124で、照合設定の選択条件が階床の混雑状況を優先する設定か否かが判定される。
【0060】
ステップS124でYES判定、即ち、階床の混雑状況を優先する設定がされている場合、次に、ステップS125で、照合結果に含まれる複数の店舗の中から、混雑度の低い階床にある店舗が選択される。
【0061】
ステップS124でNO判定、即ち、階床の混雑状況が優先設定されていない場合、ステップS126で、現在位置の階床と最も近い階床にある店舗が選択される。
【0062】
ステップS122、S125又はS126の処理の後、ステップS127に進み、ステップS122、S125又はS126で選択された店舗の情報に基づいて、ユーザーに提示する表示画面が生成される。その後、今回の処理は終了する。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態の処理によれば、ユーザーが個々のユーザーを識別する情報や嗜好を予め登録することなく、ユーザーが関心を持つと推測される店舗の情報と店舗がある階床への移動手段とを、ユーザーに提示することができる。また、電子決済直後の新しい購買情報を含む電子決済の履歴に基づいて、店舗情報が提供されるため、より適切な店舗情報をユーザーに提供することができる。
【0064】
なお、本実施の形態では、案内装置4が、電子決済システム3及びディスプレイ5と同じレジカウンター6に設置されている場合を例示して説明した。しかし、案内装置4の設置位置に限定はなく、案内装置4は、建物内外の他の場所に設置されていてもよい。また、案内装置4は、電子決済システム3内に搭載されていてもよい。案内装置4は例えば、記憶部41と選択手段42とディスプレイ制御手段43とが、互いに情報の送受信が可能な別個の装置として設けられたものであってもよい。
【0065】
また、1つの案内装置4に、建物内の複数の店舗又は階床のそれぞれで用いられる複数の電子決済システム3が接続され、複数の電子決済システム3それぞれから利用傾向データを取得して照合と選択等の処理を行い、利用傾向データを送信した電子決済システム3に接続されたディスプレイ5に、推奨店舗の店舗情報等を表示するものであってもよい。
【0066】
また、本実施の形態では、電子決済の情報を表示するためのディスプレイ5に、案内装置4によって選択された店舗情報等を表示する場合について説明した。しかし、店舗情報を表示するためのディスプレイと、電子決済を表示するためのディスプレイとは別のものであってもよい。またディスプレイ5はタッチディスプレイに限られず、接触による操作入力の機能を有しないディスプレイであってもよく、この場合には、ディスプレイとは別にキーボード等を設置して、仮想呼びボタンに対する操作入力を受け付ける構成としてもよい。あるいは、ディスプレイ5の替わりに又はディスプレイ5とは別に、情報を通知する通知装置として、音声ガイダンスによる通知を用いてもよい。この場合、ユーザーが音声による入力を行うことができる構成としてもよい。
【0067】
また、本実施の形態では、案内装置4は、推奨店舗の店舗情報と共に、その店舗のある階床へ移動するためのエレベーターを呼ぶ仮想呼びボタン54をディスプレイ5に表示する。これにより、ユーザーは希望する場合には、仮想呼びボタン54を操作することで、電子決済を行ったレジカウンター6からエレベーターの呼び登録を行うことができる。しかし、案内装置4は、エレベーターを呼ぶ仮想呼びボタン54による呼び登録を行う構成を有しないものであってもよい。
【0068】
また、ディスプレイ制御手段43は、仮想呼びボタン54の操作入力を検出し、乗場呼び情報をエレベーターシステム7に送信する場合、所定時間を経過した後で、エレベーターを乗場へ到着させるよう、エレベーターシステム7に指示を送る構成としてもよい。ここで所定時間は、ディスプレイ制御手段43が、ユーザーの現在位置からエレベーターの乗場までの距離と移動時間とを考慮して、乗場呼びを行うごとに設定するものであってもよいし、予め設定された一定の時間であってもよい。
【0069】
また、本実施の形態では、仮想呼びボタン54の操作により乗場呼びが登録された場合、配車したエレベーターの号機と到着予想時刻と、乗場までの経路案内とが第2の表示画面55としてディスプレイ5に表示される。これにより、ユーザーはより円滑に、提示された推奨店舗に移動することができる。しかしながら、第2の表示画面55に表示されるエレベーターの情報は、必ずしもこれに限られず、例えば、エレベーターの号機又は乗場までの経路の何れか一方、あるいは、エレベーターの号機又は乗場までの経路の何れか一方と到着予想時刻とで構成されたものであってもよい。
【0070】
また、照合結果に複数の店舗が含まれる場合、本実施の形態では、照合設定の選択条件に従って、施設内の各階床の混雑状況、あるいは最も近い階床の店舗が選択される場合について説明した。ここで、各階床の混雑状況には、現在位置の階床からその階床までのエレベーターの混雑状況が含まれる構成であってもよいし、エレベーターの混雑状況を含まないものであってもよい。また、照合結果に複数の店舗が含まれていた場合の店舗の選択条件はこれに限られない。例えば、選択条件を、エレベーターの混雑状況又は待ち状況を優先する設定としてもよい。この場合、エレベーターが所定レベルより混雑している場合あるいはエレベーターを待つ人数が所定以上である場合には、最も近い階床の店舗が選択され、エレベーターが所定レベルより混雑していない場合あるいはエレベーターを待つ人数が所定より少ない場合に限り、各店舗の階床の混雑状況に応じて、混雑レベルが最も低い店舗を選択する構成としてもよい。
【0071】
また、照合結果に複数の店舗が含まれている場合の選択条件は、設定されていなくてもよい。この場合、照合結果の複数の店舗からいずれかの店舗が無作為に選択される構成としてもよい。あるいは、照合結果に含まれる全ての店舗情報をディスプレイ5に提示する構成としてもよい。この場合、ユーザーは、複数の店舗のそれぞれの店舗情報と共に表示される複数の仮想呼びボタンのいずれかを操作することで、操作した仮想呼びボタンに対応する店舗を選択し、その店舗に応じた乗場呼びを行うことができるようにしてもよい。あるいは、複数の店舗をディスプレイ5に表示する場合、表示する店舗が1店舗のみの場合に表示される詳細な店舗情報のうち一部を省略し、簡略化した店舗情報を表示すると共に、ユーザーが店舗を選択できる構成としてもよい。この場合、ユーザーが店舗の選択を入力した場合に、その店舗の詳細な店舗情報と仮想呼びボタンとを表示する構成とすることができる。
【0072】
また、照合結果に複数の店舗が含まれている場合、商品分類及び店舗名のうち照合設定で優先設定されていない方の要素で、照合結果に含まれる複数の店舗の照合を行うことで、照合結果の店舗を絞り込む構成としてもよい。
【0073】
また、本実施の形態では、照合の結果、検出された店舗が0店舗である場合、店舗情報を表示しない場合について説明した。しかし、照合結果が0店舗である場合、店舗データからランダムに選択された店舗の店舗情報を同様にディスプレイ5に表示する構成であってもよい。
【0074】
実施の形態2.
実施の形態2に係る案内システムは、案内装置が選択された店舗への縦方向の移動手段としてエレベーターの他に、エスカレーターの情報を提示することができる点を除き、実施の形態1に係る案内システムと同一の構成を有している。具体的に、実施の形態2に係る案内システムの案内装置4は、選択された推奨店舗が属する階床と、現在位置の階床との差が例えば1~2階程度の所定階数以下である場合には、ディスプレイ5への第1の表示画面として、仮想呼びボタンを表示せず、またエレベーターシステム7への呼び登録を実行しない。
【0075】
図7は、エスカレーターを推奨する場合にディスプレイ5に表示する第3の表示画面の一例を示す図である。エスカレーターを推奨する場合、ディスプレイ制御手段43は、第3の表示画面58を生成し、ディスプレイ5に表示させる。この第3の表示画面58には、図7に示されるように、推奨店舗の店舗情報53と共に、エスカレーターの利用を推奨する旨の通知とエスカレーターまでの経路案内とを含む表示59が含まれる。
【0076】
以上説明したように、実施の形態2によれば、推奨店舗の階床が現在の階床から比較的近い場合に、エスカレーターの案内を表示する。これにより、ユーザーにより円滑な移動方法を提示することができる。
【0077】
また、推奨店舗の階床が近く、エスカレーターの案内を表示する場合でも、同時に、エレベーターの仮想呼びボタンを表示して、呼び登録を受け付ける構成としてもよい。これにより、ユーザーの意向に沿った案内を提供することができる。
【0078】
なお、選択手段42が選択した店舗の属する階床と、案内システムが設置される店舗の階床とが、同一階床である場合は、エレベーター、エスカレーター等の昇降機及び階段への案内は表示されない。また、推奨店舗の階床と現在の階床とが同一階床で無い場合でも、昇降機や階段への案内は必ずしも必要でなく、当該店舗の階床を案内するだけにとどめてもよい。
【0079】
なお、実施の形態1又は2で説明した案内装置4が備える機能は、案内方法、あるいは案内プログラムとして捉えることが可能である。つまり、本開示における案内方法又は案内プログラムは、実施の形態1又は2で説明した照合処理と推奨店舗の選択の処理と、ディスプレイ5への情報の表示の処理を案内装置4に実行させる方法又はプログラムである。
【0080】
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0081】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得された前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報を通知する通知制御手段と、
を備える案内装置。
(付記2)
前記通知制御手段は、
前記推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させるものであって、
前記推奨店舗の情報を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
付記1に記載の案内装置。
(付記3)
前記通知制御手段は、前記エレベーター制御装置から前記乗場呼び登録に対して配車されたエレベーターの情報を受信した場合、当該エレベーターの情報を通知する、
付記2に記載の案内装置。
(付記4)
前記選択手段は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報と、前記建物内及び前記建物内に設置されたエレベーターの混雑状況と、に応じて前記推奨店舗を選択する付記1から3のいずれか1項に記載の案内装置。
(付記5)
電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、
電子決済を行う電子決済システムと、
前記電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、
前記案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、
を備え、
前記案内装置は、
前記携帯端末を用いて前記電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末から前記利用傾向データを取得して、
取得した前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、
選択された店舗である推奨店舗の情報を、通知装置により通知させる
案内システム。
(付記6)
前記通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、
前記案内装置と通信可能に接続され、エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置を、更に備え、
前記案内装置は、
前記推奨店舗の情報を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を前記タッチディスプレイに表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、前記エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
付記5に記載の案内システム。
(付記7)
前記エレベーター制御装置は、前記乗場呼び登録に対して配車したエレベーターの情報を、前記案内装置に送信し、
前記案内装置は、前記エレベーターの情報を、前記通知装置に通知させる、
付記6に記載の案内システム。
(付記8)
前記案内装置は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報と、前記建物内及び前記建物内に設置されたエレベーターの混雑状況と、に応じて前記推奨店舗を選択する付記5から7のいずれか1項に記載の案内システム。
(付記9)
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置に通知させる処理と、
を実行させる案内方法。
(付記10)
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置に通知させる処理と、
を実行させる案内プログラム。
【0082】
なお、以上の実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この開示の案内システム等が限定されるものではない。また、この実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかにそれに特定される場合を除いて、この開示の案内システム等に必ずしも必須のものではない。
【符号の説明】
【0083】
1 携帯端末、 2 無線受信部、 3 電子決済システム、 4 案内装置、 5 ディスプレイ、 6 レジカウンター、 7 エレベーターシステム、 41 記憶部、 42 選択手段、 43 ディスプレイ制御手段、51 電子決済の情報 52 第1の表示画面、 53 店舗情報、 54 仮想呼びボタン、 55 第2の表示画面、 56 情報、 57 到着予想時間情報、 58 第3の表示画面、 59 表示
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-11-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得された前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報をユーザーに通知する通知制御手段と、
を備え、
前記通知制御手段は、
前記推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させるものであって、
前記推奨店舗の情報を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
内装置。
【請求項2】
前記通知制御手段は、前記エレベーター制御装置から前記乗場呼び登録に対して配車されたエレベーターの情報を受信した場合、当該エレベーターの情報をユーザーに通知する、
請求項に記載の案内装置。
【請求項3】
前記選択手段は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って前記推奨店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである
請求項1又は2に記載の案内装置。
【請求項4】
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得された前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報をユーザーに通知する通知制御手段と、
を備え、
前記選択手段は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って前記推奨店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである、
内装置。
【請求項5】
電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、
電子決済を行う電子決済システムと、
前記電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、
前記案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、
を備え、
前記案内装置は、
前記携帯端末を用いて前記電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末から前記利用傾向データを取得して、
取得した前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、
選択された店舗である推奨店舗の情報を、前記通知装置によりユーザーに通知させ、
前記通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、
前記案内装置と通信可能に接続され、エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置を、更に備え、
前記案内装置は、
前記推奨店舗の情報を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を前記タッチディスプレイに表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、前記エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
内システム。
【請求項6】
前記エレベーター制御装置は、前記乗場呼び登録に対して配車したエレベーターの情報を、前記案内装置に送信し、
前記案内装置は、前記エレベーターの情報を、前記通知装置によりユーザーに通知させる、
請求項に記載の案内システム。
【請求項7】
前記案内装置は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って前記推奨店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである
請求項5又は6に記載の案内システム。
【請求項8】
電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、
電子決済を行う電子決済システムと、
前記電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、
前記案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、
を備え、
前記案内装置は、
前記携帯端末を用いて前記電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末から前記利用傾向データを取得して、
取得した前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、
選択された店舗である推奨店舗の情報を、前記通知装置によりユーザーに通知させ、
前記案内装置は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って前記推奨店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである
内システム。
【請求項9】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、
を実行させ
前記通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、
前記案内装置は、前記通知させる処理において、前記選択された店舗を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記選択された店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を前記タッチディスプレイに表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、前記エレベーターの制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
案内方法。
【請求項10】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、
を実行させ
前記案内装置は、前記選択する処理において、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、前記推奨する店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである
案内方法。
【請求項11】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、
を実行させ
前記通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、
前記案内装置は、前記通知させる処理において、
前記選択された店舗を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記選択された店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を前記タッチディスプレイに表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、前記エレベーターの制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
案内プログラム。
【請求項12】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、
を実行させ
前記案内装置は、前記選択する処理において、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、前記推奨する店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである、
案内プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示における案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、データ取得手段により取得された利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報をユーザーに通知する通知制御手段と、を備える。通知制御手段は、推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させるものであって、推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させる場合、推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を表示させ、仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する。
あるいは、本開示における案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、データ取得手段により取得された利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報をユーザーに通知する通知制御手段と、を備える。選択手段は、利用傾向データと建物内の店舗の情報から複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って推奨店舗を選択するように構成され、選択条件は、複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである、案内装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示の案内システムは、電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、電子決済を行う電子決済システムと、電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、を備え、案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末から利用傾向データを取得して、取得した利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、選択された店舗である推奨店舗の情報を、通知装置によりユーザーに通知させる。通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、案内装置と通信可能に接続され、エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置を、更に備え、案内装置は、推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させる場合、推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦をタッチディスプレイに表示させ、仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する。
あるいは、本開示の案内システムは、電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、電子決済を行う電子決済システムと、電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、を備え、案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末から利用傾向データを取得して、取得した利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、選択された店舗である推奨店舗の情報を、通知装置によりユーザーに通知させる。案内装置は、利用傾向データと建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、建物内及び建物内に設置されたエレベーターの混雑状況と、に応じて推奨店舗を選択するように構成され、選択条件は、複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本開示の案内方法は、案内装置に、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、を実行させる。通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、案内装置は、通知させる処理において、選択された店舗をタッチディスプレイに表示させる場合、選択された店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦をタッチディスプレイに表示させ、仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する。
あるいは本開示の案内方法は、案内装置に、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、を実行させる。案内装置は、選択する処理において、利用傾向データと建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、推奨する店舗を選択するように構成され、選択条件は、複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本開示の案内プログラムは、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、を実行させる。通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、案内装置は、通知させる処理において、選択された店舗をタッチディスプレイに表示させる場合、選択された店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦をタッチディスプレイに表示させ、仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する。
あるいは、本開示の案内プログラムは、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、を実行させる。案内装置は、選択する処理において、利用傾向データと建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、推奨する店舗を選択するように構成され、選択条件は、複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得された前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報をユーザーに通知する通知制御手段と、
を備え、
前記通知制御手段は、
前記推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させるものであって、
前記推奨店舗の情報を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
案内装置。
【請求項2】
前記通知制御手段は、前記エレベーター制御装置から前記乗場呼び登録に対して配車されたエレベーターの情報を受信した場合、当該エレベーターの情報をユーザーに通知する、
請求項1に記載の案内装置。
【請求項3】
前記選択手段は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って前記推奨店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである、
請求項1又は2に記載の案内装置。
【請求項4】
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得された前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報をユーザーに通知する通知制御手段と、
を備え、
前記選択手段は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って前記推奨店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であることである、
案内装置。
【請求項5】
電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、
電子決済を行う電子決済システムと、
前記電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、
前記案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、
を備え、
前記案内装置は、
前記携帯端末を用いて前記電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末から前記利用傾向データを取得して、
取得した前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、
選択された店舗である推奨店舗の情報を、前記通知装置によりユーザーに通知させ、
前記通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、
前記案内装置と通信可能に接続され、エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置を、更に備え、
前記案内装置は、
前記推奨店舗の情報を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を前記タッチディスプレイに表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、前記エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
案内システム。
【請求項6】
前記エレベーター制御装置は、前記乗場呼び登録に対して配車したエレベーターの情報を、前記案内装置に送信し、
前記案内装置は、前記エレベーターの情報を、前記通知装置によりユーザーに通知させる、
請求項5に記載の案内システム。
【請求項7】
前記案内装置は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って前記推奨店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であること、又は、現在位置の階床から最も近い階床にある店舗であることである
請求項5又は6に記載の案内システム。
【請求項8】
電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、
電子決済を行う電子決済システムと、
前記電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、
前記案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、
を備え、
前記案内装置は、
前記携帯端末を用いて前記電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末から前記利用傾向データを取得して、
取得した前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、
選択された店舗である推奨店舗の情報を、前記通知装置によりユーザーに通知させ、
前記案内装置は、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って前記推奨店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であることである
案内システム。
【請求項9】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、
を実行させ、
前記通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、
前記案内装置は、前記通知させる処理において、前記選択された店舗を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記選択された店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を前記タッチディスプレイに表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、前記エレベーターの制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
案内方法。
【請求項10】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、
を実行させ、
前記案内装置は、前記選択する処理において、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、前記推奨する店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であることである
案内方法。
【請求項11】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、
を実行させ、
前記通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、
前記案内装置は、前記通知させる処理において、
前記選択された店舗を前記タッチディスプレイに表示させる場合、前記選択された店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を前記タッチディスプレイに表示させ、
前記仮想釦への操作入力が検出された場合、前記エレベーターの制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する、
案内プログラム。
【請求項12】
案内装置に、
携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、前記携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、
前記利用傾向データと、前記電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、前記携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、
選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、
を実行させ、
前記案内装置は、前記選択する処理において、前記利用傾向データと前記建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、前記推奨する店舗を選択するように構成され、
前記選択条件は、前記複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であることである、
案内プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示における案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、データ取得手段により取得された利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報をユーザーに通知する通知制御手段と、を備える。通知制御手段は、推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させるものであって、推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させる場合、推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦を表示させ、仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する。
あるいは、本開示における案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得するデータ取得手段と、データ取得手段により取得された利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する選択手段と、選択手段により選択された店舗である推奨店舗の情報をユーザーに通知する通知制御手段と、を備える。選択手段は、利用傾向データと建物内の店舗の情報から複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って推奨店舗を選択するように構成され、選択条件は、複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であることである、案内装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示の案内システムは、電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、電子決済を行う電子決済システムと、電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、を備え、案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末から利用傾向データを取得して、取得した利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、選択された店舗である推奨店舗の情報を、通知装置によりユーザーに通知させる。通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、案内装置と通信可能に接続され、エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置を、更に備え、案内装置は、推奨店舗の情報をタッチディスプレイに表示させる場合、推奨店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦をタッチディスプレイに表示させ、仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する。
あるいは、本開示の案内システムは、電子決済の履歴に基づいて、利用傾向データを生成する携帯端末と、電子決済を行う電子決済システムと、電子決済システムと通信可能に接続された案内装置と、案内装置と通信可能に接続され、情報を通知する通知装置と、を備え、案内装置は、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末から利用傾向データを取得して、取得した利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択し、選択された店舗である推奨店舗の情報を、通知装置によりユーザーに通知させる。案内装置は、利用傾向データと建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、建物内及び建物内に設置されたエレベーターの混雑状況と、に応じて推奨店舗を選択するように構成され、選択条件は、複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であることである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本開示の案内方法は、案内装置に、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、を実行させる。通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、案内装置は、通知させる処理において、選択された店舗をタッチディスプレイに表示させる場合、選択された店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦をタッチディスプレイに表示させ、仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する。
あるいは本開示の案内方法は、案内装置に、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、を実行させる。案内装置は、選択する処理において、利用傾向データと建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、推奨する店舗を選択するように構成され、選択条件は、複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であることである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本開示の案内プログラムは、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、を実行させる。通知装置は、情報を表示するタッチディスプレイを備え、案内装置は、通知させる処理において、選択された店舗をタッチディスプレイに表示させる場合、選択された店舗が設置された階床に向かうエレベーターを呼ぶための操作入力を受け付け可能な仮想釦をタッチディスプレイに表示させ、仮想釦への操作入力が検出された場合、エレベーター制御装置に乗場呼び登録の指令を送信する。
あるいは、本開示の案内プログラムは、携帯端末を用いて電子決済システムにより決済が行われた場合、携帯端末の電子決済の履歴に基づいて生成された利用傾向データを取得する処理と、利用傾向データと、電子決済システムが設置された建物内の店舗の情報と、に基づいて、携帯端末を所持するユーザーに推奨する店舗を選択する処理と、選択された店舗を通知装置によりユーザーに通知する処理と、を実行させる。案内装置は、選択する処理において、利用傾向データと建物内の店舗の情報とから複数の店舗が選択された場合、あらかじめ設定された選択条件に従って、推奨する店舗を選択するように構成され、選択条件は、複数の店舗が属する階床のうち混雑レベルが最も低い階床にある店舗であることである。