(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172522
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】ポット型浄水器
(51)【国際特許分類】
C02F 1/00 20230101AFI20241205BHJP
C02F 1/28 20230101ALI20241205BHJP
【FI】
C02F1/00 B
C02F1/28 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090299
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】504346204
【氏名又は名称】三菱ケミカル・クリンスイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142309
【弁理士】
【氏名又は名称】君塚 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(72)【発明者】
【氏名】河合 由修
【テーマコード(参考)】
4D624
【Fターム(参考)】
4D624AA02
4D624CA04
4D624CA12
4D624CB07
4D624CC07
4D624CC09
4D624CC33
4D624CC41
(57)【要約】
【課題】原水貯留部を液密に封止しなくても、浄水を注ぐ際に原水貯留部内の原水と浄水とが混合するのを防止できるポット型浄水器の提供。
【解決手段】上端に外容器開口部2aを有し、注ぎ口21を備える外容器2と、外容器2の内部に配置された内容器3と、内容器3の底壁部3cに開口された装着部3dに、着脱自在に取り付けられた浄水カートリッジ4と、外容器開口部2aを非液密に塞ぐ蓋体5とを備え、内容器3は、上端に内容器開口部32と止水壁31を有し、注ぎ口21が下方となるように傾けたときに、内容器3の側壁3bの一部と底壁部3cの一部と止水壁31とで囲まれた空間が水収容部Sとなる、ポット型浄水器1。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端に開口部を有し、注ぎ口を備える外容器と、
前記外容器の内部に配置された内容器と、
前記内容器の底壁部に開口された装着部に、着脱自在に取り付けられた浄水カートリッジと、
前記外容器の前記開口部を非液密に塞ぐ蓋体とを備え、
前記内容器は、上端に開口部と止水壁を有し、前記注ぎ口が下方となるように傾けたときに、前記内容器の側壁の一部と前記底壁部の一部と前記止水壁とで囲まれた空間が水収容部となる、ポット型浄水器。
【請求項2】
前記内容器を上方から平面視した状態で、前記内容器の前記開口部内に前記浄水カートリッジが存在する、請求項1に記載のポット型浄水器。
【請求項3】
前記内容器を上方から平面視した状態で、前記止水壁と前記浄水カートリッジとの間隔が20mm以上である、請求項2に記載のポット型浄水器。
【請求項4】
前記水収容部内に収容可能な最大水量を、前記ポット型浄水器を水平面上に載置した状態で前記内容器に収容したときの、水面の位置を示す水位線が前記内容器の側壁に設けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載のポット型浄水器。
【請求項5】
前記注ぎ口が前記内容器の上端より上方に位置し、
前記内容器の上端から前記注ぎ口側へ延びる庇部が設けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載のポット型浄水器。
【請求項6】
前記庇部が前記注ぎ口から吐出される水の流路を制限する、請求項5に記載のポット型浄水器。
【請求項7】
前記庇部が前記内容器の形状を非対称とする、請求項5に記載のポット型浄水器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポット型浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、水道水などの原水(被処理水)を濾過するとともに、得られた濾過水(浄水)を貯水するポット型浄水器が知られている。このようなポット型浄水器としては、ポット本体と、ポット本体の上端開口部を塞ぐポット蓋体と、ポット本体内に着脱自在に取り付けられた浄水カートリッジとを備えた形態のものが知られている(例えば、特許文献1、2)。
一般に、ポット本体には、被処理水が供給される原水貯留部と、浄水を貯水する浄水貯留部とを仕切る仕切部が設けられている。仕切部には装着孔が開口され、この装着孔に浄水カートリッジが着脱自在に装着される。原水貯留部に供給された被処理水が自重により浄水カートリッジで濾過され、濾過された浄水が浄水貯留部に貯水される。ポット本体には浄水貯留部と連通する注ぎ口が設けられ、ここから浄水をコップ等に注いで使用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-39934号公報
【特許文献2】特開2011-83680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
原水貯留部が液密に封止されていない場合、原水貯留部に原水が残っている状態でポット本体を傾けて注ぎ口から浄水を注ぐ際に、原水が仕切部を超えて流出し、原水と浄水が混ざってしまう懸念がある。
特許文献1、2のポット型浄水器は、冷蔵庫内などで横置きしても、ポット本体から水が漏れず、また原水と浄水との混合が生じないように、ポット本体に螺合する蓋体及びOリングを用いて、ポット本体及び原水貯留部を液密に封止できる構造になっている。
しかし、蓋体を開け閉めするのに手間がかかり、洗浄時にOリングを着脱する必要があった。また、原水を浄水カートリッジで濾過している最中に原水貯留部が封止されると、圧力の均衡により濾過が停止してしまうため、濾過を再開させるためには封止を解除して原水貯留部に空気を導入する操作が必要であった。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、原水貯留部を液密に封止しなくても、浄水を注ぐ際に原水貯留部内の原水と浄水とが混合するのを防止できるポット型浄水器の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の態様を有する。
[1]上端に開口部を有し、注ぎ口を備える外容器と、前記外容器の内部に配置された内容器と、前記内容器の底壁部に開口された装着部に、着脱自在に取り付けられた浄水カートリッジと、前記外容器の前記開口部を非液密に塞ぐ蓋体とを備え、前記内容器は、上端に開口部と止水壁を有し、前記注ぎ口が下方となるように傾けたときに、前記内容器の側壁の一部と前記底壁部の一部と前記止水壁とで囲まれた空間が水収容部となる、ポット型浄水器。
[2]前記内容器を上方から平面視した状態で、前記内容器の前記開口部内に前記浄水カートリッジが存在する、[1]に記載のポット型浄水器。
[3]前記内容器を上方から平面視した状態で、前記止水壁と前記浄水カートリッジとの間隔が20mm以上である、[2]に記載のポット型浄水器。
[4]前記水収容部に収容可能な最大水量を、前記ポット型浄水器を水平面上に載置した状態で前記内容器に収容したときの、水面の位置を示す水位線が前記内容器の側壁に設けられている、[1]~[3]のいずれか一項に記載のポット型浄水器。
[5]前記注ぎ口が前記内容器の上端より上方に位置し、前記内容器の上端から前記注ぎ口側へ延びる庇部が設けられている、[1]~[4]のいずれか一項に記載のポット型浄水器。
[6]前記庇部が前記注ぎ口から吐出される水の流路を制限する、[5]に記載のポット型浄水器。
[7]前記庇部が前記内容器の形状を非対称とする、[5]又は[6]に記載のポット型浄水器。
【発明の効果】
【0007】
本発明のポット型浄水器によれば、原水貯留部を液密に封止しなくても、浄水を注ぐ際に原水貯留部内の原水と浄水とが混合するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明にかかるポット型浄水器の一実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1~3は、本実施形態のポット型浄水器1(以下、単に「浄水器」ともいう。)の一例を示したもので、
図1は斜視図、
図2は上方から見た平面図、
図3は
図2中のA-A線に沿う断面図である。
本実施形態の浄水器1は、外容器2と、内容器3と、浄水カートリッジ4と、蓋体5を備える。
【0010】
外容器2は有底筒状であり、上端に開口部(以下「外容器開口部」という)2aを有する。外容器2は上端の全体が開口している。
外容器2は注ぎ口21を備える。注ぎ口21は、外容器2の上端の一部を外方に膨出して形成されている。
外容器2は、注ぎ口21とは反対側に取っ手22を有する。取っ手22は、外容器2の側壁(以下「外容器側壁」という)2bに一体に成形されている。
【0011】
外容器2の底面(以下「外容器底面」という)2cは、注ぎ方向を長辺方向とする、丸みを帯びた四角形である。
外容器底面2cの長辺方向(注ぎ方向)をX方向、短辺方向をY方向、X方向及びY方向に垂直な方向をZ方向とする。Z方向は外容器2の高さ方向である。
Z方向において、外容器開口部2a側を上側といい、外容器底面2c側を下側という。
【0012】
内容器3は有底筒状であり、外容器2の内部に配置されている。
内容器3は、底壁部3cに開口する装着部3dを有する。装着部3dは、底壁部3cの開口から下側に延びる筒状である。浄水カートリッジ4の胴部に外方へ張り出したフランジ部を設け、浄水カートリッジ4を装着部3dに挿入し、前記フランジ部を底壁部3cの開口の上縁部に係止することで、液密にかつ着脱自在に取り付けられる。浄水カートリッジ4の取り付けには、浄水カートリッジ4または装着部3dのいずれかにOリング、ガスケットなどを嵌着する溝部を設けて、Oリング、ガスケットなどで浄水カートリッジ4を密嵌させるシール構造を採用してもよい。
【0013】
浄水カートリッジ4は、図示していないが、内部に濾過材を収容し、濾過材より上側に原水導入口が開口し、濾過材より下側に浄水出口が開口している。
内容器3に浄水カートリッジ4を取り付けた状態で、前記原水導入口は内容器3の内部に存在し、前記浄水出口は内容器3の外部に存在する。
【0014】
内容器3は上端縁に内容器段部3eを有し、外容器2は上端近傍の内壁に外容器段部2eを有する。前記外容器段部2eに前記内容器段部3eを載置し係合させることで、外容器2内に内容器3が着脱可能に配置される。
内容器3の上端は、外容器2の上端より下方に位置する。注ぎ口21は内容器2の上端より上方に位置する。
浄水カートリッジ4を取り付けた内容器3を、外容器2の内部に配置した状態で、浄水カートリッジ4の底面は、外容器2の底面より上方に位置する。
内容器3の内部が原水貯留部30を構成し、外容器2の内部が浄水貯留部20を構成する。原水貯留部30に原水(例えば水道水)を供給すると、その原水は自重により浄水カートリッジ4内を通過して浄水となり、浄水貯留部20に排出され、貯留される。
【0015】
X方向において、内容器3の外寸は外容器2の内寸より小さく、内容器3は取っ手22側に偏在している。これにより、注ぎ口21側の内容器3の外壁と外容器2の内壁との間に流路が形成されている。
Y方向において、内容器3の外寸は、外容器2の内寸より若干小さく形成されている。
【0016】
内容器3は、上端に止水壁31と開口部(以下「内容器開口部」という)32を有する。
内容器3は上端の全体が開口しており、止水壁31は、その開口の一部を液密に塞ぐ。すなわち、内容器3の上端には、止水壁31と、止水壁31で塞がれていない内容器開口部32が存在する。
【0017】
止水壁31は内容器3の上端に液密に固定されている。本実施形態では、超音波溶着により止水壁31と内容器3とが一体化されている。
原水貯留部30内に水(原水)が残っている状態で、注ぎ口21が下方となるように浄水器1を傾けたときに、内容器3の側壁(以下「内容器側壁」という)3bの注ぎ口21側の部分と、止水壁31と、底壁部3cの注ぎ口21側の部分とで囲まれた空間が水収容部Sとなり、ここに前記水(原水)が収容される。止水壁31は、原水貯留部30内の水が内容器3の外部に流出しないように堰き止める。
水平面上に載置した浄水器1を、Y方向に平行な任意の軸を中心とする回転方向に、注ぎ口21が下方となるように90°傾けた状態で、前記水収容部Sを満水にする水の体積を、前記水収容部S内に収容可能な最大水量Vとする。
【0018】
内容器3は、内容器側壁3bの外面に水位線33を有する。水位線33は、浄水器1を水平面上に載置して前記最大水量Vを内容器3に収容したときの水面の位置を示す。
浄水器1を水平面に載置した状態で、原水貯留部30内に残っている原水の水位が水位線33以下であれば、浄水を注ぐ際に90°まで傾けても、原水貯留部30内の原水は流出せず、浄水と原水の混合を防止できる。
【0019】
止水壁31は板状であり、外形は、内容器3の上端縁に沿う曲線部31aと、注ぎ口21を下方にして傾けたときに上端となる端縁部31bとで囲まれた形状である。本例では端縁部31bがY方向に平行な直線状であり、止水壁31の外形は略弓型である。
Z方向における止水壁31の厚みは特に限定されないが1~5mm程度が好ましい。
X方向における止水壁31の幅Wは特に限定されないが、大きすぎると内容器3の内壁及び止水壁31の内面を洗浄し難くなる。例えば60mm以下が好ましい。
【0020】
内容器3を上方から平面視した状態(以下「上面視」ともいう)で、浄水カートリッジ4は、内容器開口部32内に存在する。このため、内容器開口部32から手を入れて浄水カートリッジ4を着脱する操作を行い易い。
上面視で、止水壁31と浄水カートリッジ4との間隔D1は20mm以上であることが好ましい。ここで、前記間隔D1は、上面視で、止水壁31から浄水カートリッジ4までの直線距離の最小値を意味する。
前記間隔D1が20mm以上であれば、浄水カートリッジ4を手で掴んで内容器開口部32から出し入れする際に、指が止水壁31に当たりにくい。
【0021】
X方向において、浄水カートリッジ4は取っ手22側に偏在している。Y方向においては中央に位置している。
X方向における、取っ手22側の内容器側壁3bと浄水カートリッジ4との間隔D2は20mm以上であることが好ましく、25mm以上であることがより好ましい。ここで、前記間隔D2は、上面視で、X方向における内容器側壁3bから浄水カートリッジ4までの距離の最小値を意味する。
前記間隔D2が上記下限値以上であれば、浄水カートリッジ4を手で掴んで内容器開口部32から出し入れする際に、指が内容器側壁3bに当たりにくい。
【0022】
内容器3は、上端から注ぎ口21側へ延びる庇部3aを有する。庇部3aは板状であり、内容器側壁3bと一体に成形されている。
庇部3aは、
図2に示すように、上面視で、注ぎ口21側の内容器側壁3bから注ぎ口21の先端までの空間を塞ぐ領域のうち、注ぎ口21の先端部分を切り欠いた残りの領域を覆う。
このように、注ぎ口21の先端部分を残して、注ぎ口21の基端部分を含む領域を庇部3aで塞ぐことで、注ぎ口21から吐出される水(浄水)の流路を制限することができる。例えば、庇部3aの形状や大きさによって、吐水口(注ぎ口21の先端部分)の形状や流量を調整することができる。すなわち庇部3aは、流路を制限して流量を調整する流量調整部としての役割を果たす。
また、内容器3が庇部3aを有すると、内容器3の上端の形状が注ぎ口21と取っ手22とで異なり、外容器2内に内容器3を取り付ける際の向きを認識しやすい。すなわち庇部3aは、内容器3の形状を非対称とする誤組防止部としての役割を果たす。
Z方向における庇部3aの厚みは特に限定されないが1~5mm程度が好ましい。
【0023】
蓋体5は、着脱可能であり、外容器開口部2aを非液密に塞ぐ。
すなわち、外容器開口部2aを蓋体5で塞いだときに、原水貯留部30及び浄水貯留部20はいずれも液密に封止されない。
蓋体5の形状や構造は限定されない。公知の蓋体の構造を適用することができる。
本実施形態において、蓋体5は、外容器2の注ぎ口21を覆う部分に、容器内から注出される水圧によって容器外側に向けて開く注ぎ部5aを有する。注ぎ部5aはヒンジ(図示せず)を中心に回動して注ぎ口21を開閉可能としている。
【0024】
ポット型浄水器1を構成する各部材の材料は特に限定さないが、例えば、以下の材料を用いることができる。
外容器2の材質は透明な樹脂が好ましい。外容器2は、例えばAS樹脂(アクリロニトリル-スチレン共重合体)などの透明樹脂を射出成形する方法で成形される。
内容器3の材質は透明又は半透明な樹脂が好ましい。内容器3は、例えばMBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン共重合体)を射出成形する方法で成形される。
止水壁31の材質は内容器3と同じであることが好ましい。止水壁31は、例えばMBSを射出成形する方法で成形される。
蓋体5の材質は、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)が好ましい。蓋体5は、例えばABSを射出成形する方法で成形される。
【0025】
以上説明した本実施形態のポット型浄水器1は、内容器2が止水壁31を備えるため、原水貯留部30を液密に封止しなくても、注ぎ口21から浄水を注ぐ際に、原水貯留部30内の原水と浄水とが混合するのを防止できる。
したがって、原水貯留部30を液密に封止するための嵌合機構や封止部材が不要である。また、原水貯留部30が液密に封止されていないため、濾過の進行が妨げられない。また、原水の濾過が終わるまで待たずに浄水を注ぐことができる。
【0026】
<変形例>
図4は、本実施形態のポット型浄水器1の変形例を示す平面図である。
図1~3の例と異なるのは、内容器3の止水壁31の形状である。本例では、上面視で、止水壁31の端縁部31bを内容器の外側に向かって漸次取っ手22側へ近づく曲線とした。
止水壁31の端縁部31bがこのような形状であると、浄水器1を注ぎ方向(X方向)に傾けて浄水を注ぐ際に、Y方向の傾きが生じた場合にも原水貯留部30内の原水の流出を堰き止めることができ、止水壁31の内面を洗浄する際の邪魔にならない点でより好ましい。
【0027】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述したが、本実施形態で説明する各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
例えば、内容器3と止水壁31との接合は、接合部の外観が優れ、作業が容易である点などから超音波溶着が好適であるが、接着剤を用いるなどの他の方法で行ってもよい。
【0028】
また、内容器3の底壁部3cに浄水カートリッジ4を着脱自在に取り付ける形態は本例に限定されない。例えば、装着部3dの内面に螺旋状のネジ部を設け、浄水カートリッジ4を装着部3dに挿入して螺合することで、浄水カートリッジ4を液密にかつ着脱自在に取り付けてもよい。
【0029】
外容器2及び内容器3の形状は適宜変更可能である。また、外容器2は取っ手22を有さない構造であってもよい。例えば、外容器側壁2bに凹部やネック部等を設けて、外容器2を使用者が把持しやすい形状としてもよい。
また、本実施形態において、内容器3は外容器2に対して着脱可能であるが、内容器3と外容器2とが固定されていてもよい。例えば、注ぎ口21側の内容器側壁3bと底壁部3cを仕切り壁として設け、それ以外の内容器側壁3bを外容器側壁2bと一体に成形してもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 ポット型浄水器(浄水器)
2 外容器
2a 外容器開口部
2b 外容器側壁
2c 外容器底面
2e 外容器段部
3 内容器
3a 庇部
3b 内容器側壁
3c 底壁部
3d 装着部
3e 内容器段部
4 浄水カートリッジ
5 蓋体
5a 注ぎ部
20 浄水貯留部
21 注ぎ口
22 取っ手
30 原水貯留部
31 止水壁
31a 曲線部
31b 端縁部
32 内容器開口部
33 水位線
S 水収容部