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特開2024-172535管理サーバおよび人工知能チャットを利用した企画案生成システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172535
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】管理サーバおよび人工知能チャットを利用した企画案生成システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20230101AFI20241205BHJP
   G06Q 10/04 20230101ALI20241205BHJP
   G06F 16/90 20190101ALI20241205BHJP
【FI】
G06Q30/02
G06Q10/04
G06F16/90 100
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090318
(22)【出願日】2023-05-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】520081260
【氏名又は名称】株式会社カクシン
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】田尻 望
【テーマコード(参考)】
5B175
5L010
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5B175EA01
5L010AA04
5L030BB01
5L049AA04
5L049BB01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】人工知能チャットに質問を繰り返すことでユーザの潜在ニーズを反映した価値の高い情報を含む商品サービス企画案を実現する管理サーバ及び企画案生成システムを提供する。
【解決手段】企画案生成システムにおいて、管理サーバは、抽出した現状データと理想データとが有する各項目のうち同じ項目同士を比較して項目毎の乖離指数を算出し、基準値を超える乖離指数の項目と種類に応じて解析結果を生成する潜在ニーズ解析部と、ユーザ情報に紐づいている質問データ及び解析結果を取得し、質問データに含まれる項目と1個目のワードとに基づいて第1の質問文を生成し、解析結果の内容に応じた第1の回答文を人工知能により生成し、質問データに含まれる項目とN個目のワードとに基づいて第Nの質問文を生成し、解析結果の内容に応じた第Nの回答文を人工知能により生成し、Nの数に応じて質問文及び回答文の生成を繰り返す人工知能チャット部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、ビッグデータが記憶されているビッグデータサーバと、ユーザ端末およびビッグデータが記憶されているビッグデータサーバとネットワークを介して接続される管理サーバであって、
前記ユーザ端末から取得したユーザ情報に含まれる現状データを抽出し、前記ユーザ情報のうち会社情報を参照して理想データを前記ビッグデータサーバから抽出し、前記現状データと前記理想データとが有する各項目のうち同じ項目同士を比較して項目毎の乖離指数を算出し、基準値を超える乖離指数の項目と種類に応じて解析結果を生成する潜在ニーズ解析部と、
前記ユーザ情報に紐づいている質問データ及び解析結果を取得し、前記質問データに含まれる項目と1個目のワードとに基づいて第1の質問文を生成し、前記解析結果の内容に応じた第1の回答文を人工知能により生成し、前記質問データに含まれる項目とN個目のワードとに基づいて第Nの質問文を生成し、前記解析結果の内容に応じた第Nの回答文を人工知能により生成し、Nの数に応じて前記質問文及び前記回答文の生成を繰り返す人工知能チャット部と、を有する、
管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サーバにおいて、
前記ユーザ情報と、前記解析結果及びチャット結果とに基づいて企画案画面を生成する企画案画面生成部と、
生成した前記企画案画面を前記ユーザ端末に提供する企画案画面提供部と、を有する、
管理サーバ。
【請求項3】
ユーザ端末と、ビッグデータが記憶されているビッグデータサーバと、前記ユーザ端末および前記ビッグデータサーバとネットワークを介して接続される管理サーバとを有する人工知能チャットを利用した企画案生成システムであって、
前記管理サーバが、前記ユーザ端末からユーザ情報を取得および記憶する工程と、
前記管理サーバが、現状データを含むユーザ情報を取得し、前記ユーザ情報のうち会社情報を参照して理想データを前記ビッグデータサーバから抽出し、前記現状データと前記理想データとが有する各項目のうち同じ項目同士を比較して項目毎の乖離指数を算出し、基準値を超える乖離指数の項目と種類に応じて解析結果を生成する工程と、
前記管理サーバが、前記ユーザ情報に紐づいている質問データ及び解析結果を取得し、前記質問データに含まれる項目と1個目のワードとに基づいて第1の質問文を生成し、前記解析結果の内容に応じた第1の回答文を人工知能により生成し、前記質問データに含まれる項目とN個目のワードとに基づいて第Nの質問文を生成し、前記解析結果の内容に応じた第Nの回答文を人工知能により生成し、Nの数に応じて前記質問文及び前記回答文の生成を繰り返す工程と、を有する、
人工知能チャットを利用した企画案生成システム。
【請求項4】
請求項3に記載の人工知能チャットを利用した企画案生成システムにおいて、
前記管理サーバが、前記ユーザ情報と、前記解析結果及びチャット結果とに基づいて企画案画面を生成する工程と、
前記管理サーバが、生成した前記企画案画面を前記ユーザ端末に提供する工程と、を有する、
人工知能チャットを利用した企画案生成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバおよび人工知能チャットを利用した企画案生成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ChatGPTに代表される人工知能チャットボットを利用することで、ユーザは希望する事項につき質問を入力して容易に回答を得ることができたが、得られる回答が広範な情報を含むものが多く、ユーザの課題や潜在ニーズを反映した価値の高い(クリティカルな)情報が含まれるとは限らなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-194839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1には、人工知能に基づくサービス実施システムおよび人工知能に基づくサービス実施の方法が開示されている。
【0005】
しかし、特許文献1は、人工知能チャットに質問を繰り返してユーザの課題や潜在ニーズを反映した価値の高い情報を含む商品サービス企画案を提供することについて意図しているものではない。
【0006】
本発明の目的は、人工知能チャットに質問を繰り返すことによりユーザの潜在ニーズを反映した価値の高い情報を含む商品サービス企画案を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0008】
本発明の一実施の形態は、ユーザ端末100を有する。また、管理サーバ120は、ビッグデータが記憶されているビッグデータサーバ110を有する。また、管理サーバ120は、ユーザ端末100およびビッグデータが記憶されているビッグデータサーバ110とネットワークを介して接続される管理サーバ120であって、ユーザ端末100から取得したユーザ情報200に含まれる現状データ210を抽出し、ユーザ情報200のうち会社情報を参照して理想データ310をビッグデータサーバ110から抽出し、現状データ210と理想データ310とが有する各項目のうち同じ項目同士を比較して項目毎の乖離指数600を算出し、基準値を超える乖離指数600の項目と種類に応じて解析結果700を生成する潜在ニーズ解析部140を有する。また、管理サーバ120は、ユーザ情報200に紐づいている質問データ300及び解析結果700を取得し、質問データ300に含まれる項目と1個目のワードとに基づいて第1の質問文を生成し、解析結果700の内容に応じた第1の回答文を人工知能により生成し、質問データ300に含まれる項目とN個目のワードとに基づいて第Nの質問文を生成し、解析結果700の内容に応じた第Nの回答文を人工知能により生成し、Nの数に応じて質問文及び回答文の生成を繰り返す人工知能チャット部を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、人工知能チャットに質問を繰り返すことによりユーザの潜在ニーズを反映した価値の高い情報を含む商品サービス企画案を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施の形態における人工知能チャットを利用した企画案生成システムの構成例の概要を示す図である。
図2】本発明の一実施の形態における管理サーバのユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報および現状データの概要を示す図である。
図3】本発明の一実施の形態における管理サーバの質問データ記憶部に記憶されている質問データおよびビッグデータサーバに記憶されている理想データの概要を示す図である。
図4】本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
図5】本発明の一実施の形態におけるユーザ情報取得処理およびユーザ情報記憶処理の概要を示す図である。
図6】本発明の一実施の形態における乖離指数および解析結果の概要を示す図である。
図7】本発明の一実施の形態における潜在ニーズ解析処理の概要を示す図である。
図8】本発明の一実施の形態におけるチャット結果の概要を示す図である。
図9】本発明の一実施の形態における人工知能チャット処理の概要を示す図である。
図10】本発明の一実施の形態における企画案画面の概要を示す図である。
図11】本発明の一実施の形態における企画案画面生成処理の概要を示す図である。
図12】本発明の一実施の形態における企画案画面提供処理の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。また、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態における人工知能チャットを利用した企画案生成システムの構成例の概要を示す図である。
【0012】
図1に示されるように、人工知能チャットを利用した企画案生成システムは、ユーザ端末100と、ビッグデータが記憶されているビッグデータサーバ110と、ユーザ端末100およびビッグデータが記憶されているビッグデータサーバ110とネットワークを介して接続される管理サーバ120とを有する。
【0013】
ユーザ端末100は、企画案の提案を希望しているユーザが有する端末を示す。ビッグデータサーバ110は、ビッグデータまたはオープンデータが記憶されているサーバを示す。
【0014】
管理サーバ120は、ユーザ情報記憶部130と、質問データ記憶部131と、解析結果記憶部132と、チャット結果記憶部133と、企画案画面記憶部134と、潜在ニーズ解析部140と、人工知能チャット部150と、企画案画面生成部160と、企画案画面提供部170とを有する。
【0015】
ユーザ情報記憶部130には、ユーザ情報200(後述、図2)が記憶されている。質問データ記憶部131には、質問データ300(後述、図3)が記憶されている。解析結果記憶部132には、解析結果700が記憶されている。チャット結果記憶部133には、チャット結果800が記憶されている。企画案画面記憶部134には、企画案画面1000(後述、図10)が記憶されている。
【0016】
潜在ニーズ解析部140は、ユーザ端末100から取得したユーザ情報200に含まれる現状データ210を抽出し、ユーザ情報200のうち会社情報を参照して理想データ310をビッグデータサーバ110から抽出し、現状データ210と理想データ310とが有する各項目のうち同じ項目同士を比較して項目毎の乖離指数600を算出し、基準値を超える乖離指数600の項目と種類に応じて解析結果700を生成する。
【0017】
人工知能チャット部150は、ユーザ情報200に紐づいている質問データ300及び解析結果700を取得し、質問データ300に含まれる項目と1個目のワードとに基づいて第1の質問文を生成し、解析結果700の内容に応じた第1の回答文を人工知能により生成し、質問データ300に含まれる項目とN個目のワードとに基づいて第Nの質問文を生成し、解析結果700の内容に応じた第Nの回答文を人工知能により生成し、Nの数に応じて質問文及び回答文の生成を繰り返す。
【0018】
企画案画面生成部160は、ユーザ情報200と、解析結果700及びチャット結果800とに基づいて企画案画面1000を生成する。
【0019】
企画案画面提供部170は、生成した企画案画面1000をユーザ端末100に提供する。
<ユーザ情報記憶部>
図2(a)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200の構成例の概要を示す図である。
【0020】
図2(a)に示されるように、ユーザ情報200は、ユーザIDと、会社名と、会社情報と、現状データ210と質問データ300などのデータ項目により構成される。
【0021】
ユーザIDは、管理サーバ120が、ユーザを識別するための符号を示す。会社名は、ユーザの会社の名称を示す。会社情報は、ユーザの会社情報を示す。現状データ210は、ユーザ端末100がユーザから入力を受け付けることで取得する、ユーザ自身の会社における現状の課題事項についての情報を示す(詳細は後述する)。
【0022】
質問データ300は、ユーザ端末100がユーザから入力を受け付けることで取得する、ユーザが人工知能チャットからの回答を得るための質問事項の情報を示す(詳細は後述する)。
【0023】
図2(b)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200に含まれる現状データ210の構成例の概要を示す図である。現状データ210は、現状データID、目的、ルール、行動、結果等の情報を示す。
【0024】
現状データIDは、管理サーバ120が、現状データ210を識別するための符号を示す。
【0025】
目的、ルール、行動、結果は、ユーザが自身の会社における現状の課題と認識している事項を示す。
<質問データ記憶部およびビッグデータサーバ>
図3(a)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120の質問データ記憶部131に記憶されている質問データ300の構成例の概要を示す図である。
【0026】
図3(a)に示されるように、質問データ300は、質問データIDと、商品サービス名と、ワード1と、ワード2と、ワード3などのデータ項目により構成される。なお、ワードの数については特に限定されず、ワード2以降については自然数Nを用いてワードNとして一般化して説明する。
【0027】
質問データIDは、管理サーバ120が、質問データ300を識別するための符号を示す。
【0028】
商品サービス名は、ユーザの会社が取り扱っている商品サービスの名称を示す。商品サービス名は、例えば「コンサルティング研修」、「家具」、「マーケティング研修」等である。
【0029】
ワード1は、ユーザが人工知能チャットからの回答を得るために質問する1つ目の単語を示す。ワード1は、なるべく短い言葉または1つの単語とする。ワード1は、例えば「生産性」、「財務」、「マーケティング研修」等である。
【0030】
ワード2は、ユーザが人工知能チャットからの回答を得るために質問する2つ目の単語を示す。ワード2は、なるべく短い言葉または1つの単語とする。ワード2は、例えば「コスト」、「素材」等である。
【0031】
ワード3は、ユーザが人工知能チャットからの回答を得るために質問する3つ目の単語を示す。ワード3は、なるべく短い言葉または1つの単語とする。ワード3は、例えば「リスク」、「デザイン」等である。
【0032】
ワードNは、ユーザが人工知能チャットからの回答を得るために質問するN個目の単語を示す。
【0033】
図3(b)は、本発明の一実施の形態におけるビッグデータサーバ110に記憶されている理想データ310の構成例の概要を示す図である。
【0034】
図3(b)に示されるように理想データ310は、ビッグデータとして一般に取得可能な複数の大手企業によって解決された課題事項についての情報を示す。理想データ310は、理想データID、目的、ルール、行動、結果等の情報を示す。
【0035】
理想データIDは、管理サーバ120が、理想データ310を識別するための符号を示す。
【0036】
目的、ルール、行動、結果は、複数の大手企業によって解決された課題の事項を示す。すなわち、理想データ310に含まれる「目的、ルール、行動、結果」は、大手企業が既に解決した課題事項であり、ユーザが有する現状データ210と比較して模範的な内容であることを示す。
<全体処理>
図4は、本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
【0037】
まず、S401にて、管理サーバ120はユーザ情報取得処理およびユーザ情報記憶処理(図5で後述する)を行う。
【0038】
次に、S402にて、管理サーバ120は潜在ニーズ解析処理(図6、7で後述する)を行う。
【0039】
次に、S403にて、管理サーバ120は人工知能チャット処理(図8、9で後述する)を行う。
【0040】
次に、S404にて、管理サーバ120は企画案画面生成処理(図10、11で後述する)を行う。
【0041】
次に、S405にて、管理サーバ120は企画案画面提供処理(図12で後述する)を行う。
<ユーザ情報記憶処理>
図5(a)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報記憶処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を記憶する方法について説明する。
【0042】
まず、S501にて、管理サーバ120は、ユーザ情報入力画面をユーザ端末100に提供する。次に、S502にて、ユーザ端末100は、ユーザ情報入力画面をディスプレイに表示させる。
【0043】
その後、ユーザが本発明に係るシステムを初めて利用する場合、または、質問データ300を変更する場合、S503にて、ユーザ端末100は、ユーザ情報200の入力をユーザから受け付ける。なお、この際ユーザから受け付けたユーザ情報200は、質問データ300を含む。
【0044】
次に、S504にて、ユーザ端末100は、S503で入力を受け付けたユーザ情報200を管理サーバ120に送信する。
【0045】
次に、S505にて、管理サーバ120は、S504で送信されたユーザ情報200を受信することにより、ユーザ情報200を取得する。
【0046】
次に、S506にて、管理サーバ120は、取得したユーザ情報200にユーザIDを付してユーザ情報記憶部130に記憶する。また、管理サーバ120は、受信したユーザ情報200に含まれる質問データ300を質問データ記憶部131に記憶する。
<ユーザ情報取得処理>
図5(b)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報取得処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を取得する方法について説明する。
【0047】
ユーザが本発明に係るシステムを2回目以降利用する場合、S507にて、ユーザ端末100はユーザIDの入力をユーザから受け付ける。なお、ユーザIDは、ユーザ情報200に含まれる。
【0048】
次に、S508にて、ユーザ端末100は、S507で入力を受け付けたユーザIDを管理サーバ120に送信する。
【0049】
その後、S509にて、管理サーバ120は、S508で送信されたユーザIDのキーに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
<乖離指数および解析結果>
図6は、本発明の一実施の形態における乖離指数600および解析結果700の概要を示す図である。
【0050】
図6で示されるように、管理サーバ120は、ユーザの会社についての会社情報と現状データ210を含むユーザ情報200をユーザ端末100から受信して、まず、会社情報の内容を参照し、これと近似する内容を有するモデル会社(任意の大手企業)に紐づいた理想データ310をビッグデータサーバ110から抽出する。
【0051】
例えば、ユーザ(ユーザID:U0001、株式会社A)の会社情報が「従業員:90人」「業種:製造業」とすると、管理サーバ120は、これに近似する会社情報「従業員:100人」「業種:製造業」を有し且つ業績が上位である複数の会社の中から任意のモデル会社(大手企業B)を選定し、このモデル会社の理想データ310をビッグデータサーバ110から抽出する。なお、この近似の基準は、例えば「業種」が同一で、「従業員数」の差異が10人以内の範囲とするがこれに限定されない。
【0052】
これにより、管理サーバ120は、ユーザと同じような条件・環境下に置かれながら高い業績を上げている任意の大手企業を理想のモデル会社として選定し、これと比較することでユーザの潜在ニーズを知るための乖離指数600および解析結果700を算出できる。
【0053】
その後、管理サーバ120は、取得した現状データ210と理想データ310のうち同じ項目同士の内容を比較して、項目毎の乖離指数600を算出する。
【0054】
乖離指数600は、比較した現状データ210の項目と理想データ310の項目との内容が乖離しているほど大きい値となる。また、乖離指数600は、0~100の数値で示され、例えば、乖離度が大きい場合「80」と示され、乖離度がない(項目の内容が全く同一)場合「0」と示されるが、特にこれに限定されない。
【0055】
例えば、現状データ210の「目的」と、理想データ310の「目的」とを比較したとき同一の内容であった場合、管理サーバ120は、この項目の乖離指数600の値を「0」と算出する。また、例えば、現状データ210の「ルール」と、理想データ310の「ルール」とを比較したとき差異が大きい内容であった場合、管理サーバ120は、この項目の乖離指数600の値を「80」と算出する。
【0056】
また、現状データ210と理想データ310を比較して項目毎の乖離指数600を算出した結果、例えば、所定の基準値を超える項目が「ルール」と「行動」の2個である場合、管理サーバ120は、解析結果700を「潜在ニーズが、ルールと行動の2つの項目に存在し、その潜在ニーズ指数が75である」というように生成する。所定の基準値は特に限定されないが、例えば「60」とする。
【0057】
そして、潜在ニーズは「基準値を超える乖離指数600の項目」に存在する。
【0058】
また、潜在ニーズ指数710は、潜在ニーズが存在する項目の乖離指数600の平均値を示す。例えば、図6で示されるように「ルール」の乖離指数600が「80」であり、「行動」の乖離指数600が「70」であるような場合、潜在ニーズ指数710は、その平均値の「75」となる。
【0059】
さらに、解析結果700は「基準値を超える乖離指数600の項目の数はいくつか、また、その種類は何か」を示す。すなわち、解析結果700は、潜在ニーズと潜在ニーズ指数710の情報を有する。
【0060】
このように、ユーザの会社情報と近い内容を有する大手企業が解決した課題と、ユーザが現状抱えている課題とを比較して、その乖離がどの項目なのか、および乖離の度合いがどの程度なのかを解析することにより、管理サーバ120は、ユーザの潜在ニーズを把握したうえで、後述する処理により人工知能チャットを行い最適な企画案をユーザに提案できる。
<潜在ニーズ解析処理>
図7は、本発明の一実施の形態における潜在ニーズ解析処理の概要を示す図である。
【0061】
まず、S701にて、管理サーバ120の潜在ニーズ解析部140は、ユーザ情報記憶部130からユーザ情報200を取得しユーザ情報200に含まれる現状データ210を抽出する。
【0062】
次に、S702にて、潜在ニーズ解析部140は、S701で取得したユーザ情報200のうち会社情報(従業員数、業種等)の内容を参照して、内容が近似するモデル会社に紐づいた理想データ310をビッグデータサーバ110から抽出する。
【0063】
具体的には、ユーザの会社情報が「従業員:90人」「業種:製造業」とすると、管理サーバ120は、これに近似する会社情報を有し且つ業績が上位である複数の会社の中から任意の「モデル会社」を選定し、このモデル会社に紐づいている理想データ310をビッグデータサーバ110から抽出する。なお、この「近似」の基準は、例えば「業種」が同一で、「従業員数」の差異が10人以内の範囲とするが、これに限定されない。
【0064】
次に、S703にて、潜在ニーズ解析部140は、S701で抽出した現状データ210の項目と、S702で抽出した理想データ310の項目とのうち同じ項目同士の内容を比較して項目ごとの乖離指数600を算出する。
【0065】
乖離指数600は、比較した現状データ210の項目と理想データ310の項目との内容が乖離しているほど大きい値となる。また、乖離指数600は、例えば「0~100の数値」で示される。
【0066】
例えば、現状データ210の項目のうち「目的」と、理想データ310の項目のうち「目的」とを比較したとき、同一の内容であった場合、管理サーバ120は、この項目の乖離指数600の値を「0」と算出する。
【0067】
同様に、例えば、現状データ210の「ルール」と、理想データ310の「ルール」とを比較したとき、その差異が大きい内容であった場合、管理サーバ120は、この項目の乖離指数600の値を「80」と算出する。
【0068】
なお、乖離の程度を「乖離指数」としてどのように数値化するかについては特に限定されず、周知技術のプログラムを用いて、例えば、類似する単語の量や質を計測したり、言葉から連想される意味の類似度を計測すること等によって行う。
【0069】
次に、S704にて、潜在ニーズ解析部140は、基準値を超える乖離指数600の項目の数や種類に応じて解析結果700を生成する。
【0070】
例えば、基準値を超える項目が「ルール」と「行動」の2個である場合、管理サーバ120は、解析結果700を「潜在ニーズが、ルールと行動の2つの項目に存在し、その潜在ニーズ指数が75である」というように生成する。なお、所定の基準値は特に限定されないが、例えば「60」とする。
【0071】
なお、潜在ニーズは「基準値を超える乖離指数600の項目」に存在する。また、潜在ニーズ指数は「潜在ニーズが存在する項目の乖離指数600の平均値」を示す。
【0072】
そして、解析結果700は「基準値を超える乖離指数600の項目の数はいくつか、そしてその種類は何か」を示す。すなわち、解析結果700は、潜在ニーズと潜在ニーズ指数710の情報を有する。
【0073】
次に、S705にて、潜在ニーズ解析部140は、S704で生成した解析結果700を解析結果記憶部132に記憶する。
【0074】
次に、S706にて、潜在ニーズ解析部140は、人工知能チャット部150に人工知能チャット処理を要求する。
【0075】
このように、ユーザの会社情報と大手企業の会社情報とを比較してユーザの現状が理想からどの程度乖離しているかを測ることで得る解析結果700を用いることにより、管理サーバ120は、ユーザの潜在ニーズを明白にして且つ課題を解消するための回答を人工知能チャットに自動生成させることができる。
<チャット結果>
図8は、本発明の一実施の形態におけるチャット結果800の概要を示す図である。
【0076】
図8で示されるように、管理サーバ120の人工知能チャット部150は、(後述する工程S902の処理により)質問データ記憶部131から質問データ300を取得し、取得した質問データ300に含まれる「商品サービス名」と「ワード1」との内容に基づいて質問文1を生成する。
【0077】
例えば、人工知能チャット部150は、ユーザ(ID:U0001)のユーザ情報200に紐づいている質問データ300が「商品サービス名:コンサルティング研修」「ワード1:生産性」を含む場合、「コンサルティング研修における生産性について考察してください」というような内容の質問文1を人工知能により生成する。
【0078】
次に、人工知能チャット部150は、質問文1の内容と、(後述する工程S903の処理により)取得した解析結果700の内容とに応じた回答文1を人工知能により生成する。
【0079】
例えば、人工知能チャット部150は、ユーザ(ID:U0001)のユーザ情報200に紐づいている解析結果700が「潜在ニーズ:ルール、行動」「潜在ニーズ指数:75」を含む場合、「新しいセールス型を導入し、その検証用の測定とモニタリングが必要です」というような内容の回答文1を人工知能により生成する。
【0080】
なお、この回答文1のうち「新しいセールス型を導入」という部分が「ルール」を表しており、「その検証用の測定とモニタリング」という部分が「行動」を表している。すなわち、解析結果700が「潜在ニーズ:ルール、行動」であったので、人工知能チャット部150は、その内容(ルール、行動)を反映した回答文1を生成する。
【0081】
次に、人工知能チャット部150は、取得した質問データ300に含まれる「商品サービス名」「ワード2」の内容に基づいて質問文2を生成する。
【0082】
例えば、人工知能チャット部150は、質問データ300が「商品サービス名:コンサルティング研修」「ワード2:コスト」を含む場合、「コンサルティング研修におけるコストについて考察してください」というような内容の質問文2を生成する。
【0083】
次に、人工知能チャット部150は、質問文2の内容と、取得した解析結果700の内容とに応じた回答文2を人工知能により生成する。
【0084】
その後、人工知能チャット部150は、質問データ300に含まれるワードの数に応じて質問文と回答文の生成を繰り返す。そして、人工知能チャット部150は、生成された質問文および回答文をチャット結果800としてチャット結果記憶部133に記憶する。
【0085】
このように、解析結果700を用いて、さらに、ユーザからの質問を所望するワードで複数回繰り返すことにより、管理サーバ120は、広範な情報を含む無意味な回答ではなく、ユーザの潜在ニーズを明白にしたうえで課題を解消するためのクリティカルな回答を人工知能チャットに自動生成させることができる。
<人工知能チャット処理>
図9は、本発明の一実施の形態における人工知能チャット処理の概要を示す図である。
【0086】
まず、S901にて、管理サーバ120の人工知能チャット部150は、S706で要求された人工知能チャットの処理に要するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
【0087】
次に、S902にて、人工知能チャット部150は、S901で取得したユーザ情報200に紐づいている質問データ300を質問データ記憶部131から取得する。
【0088】
次に、S903にて、人工知能チャット部150は、S901で取得したユーザ情報200に紐づいている解析結果700を解析結果記憶部132から取得する。
【0089】
次に、S904にて、人工知能チャット部150は、S902で取得した質問データ300に含まれる項目(商品サービス名等)と1個目のワード(ワード1)とに基づいて質問文1を人工知能により生成する。
【0090】
例えば、質問データ300が「商品サービス名:コンサルティング研修」「ワード1:生産性」を含む場合、人工知能チャット部150は、「コンサルティング研修における生産性について考察してください」というような内容の質問文1を人工知能により生成する。なお、質問文は定型のテンプレートを予め設定しても良いし、質問文の自動生成の方法についても周知技術を用いて行われるため詳細は省略する。
【0091】
次に、S905にて、人工知能チャット部150は、S904で生成された質問文1に対してS903で取得した解析結果700の内容に応じた回答文1を人工知能により生成する。
【0092】
例えば、解析結果700が「潜在ニーズ:ルール、行動」「潜在ニーズ指数:75」を含む場合、人工知能チャット部150は、「新しいセールス型を導入し、その検証用の測定とモニタリングが必要です」というような内容の回答文1を人工知能により生成する。なお、質問文は定型のテンプレートを予め設定しても良いし、質問文の自動生成の方法についても周知技術を用いて行われるため詳細は省略する。
【0093】
次に、S906にて、人工知能チャット部150は、S902で取得した質問データ300に含まれるN個目のワードに基づいて質問文Nを人工知能により生成する。
【0094】
次に、S907にて、人工知能チャット部150は、生成された質問文Nに対して解析結果700の内容に応じた回答文Nを人工知能により生成する。
【0095】
その後、人工知能チャット部150は、N(=2,3,・・・)の数に応じて、S906~S907の工程を繰り返す。
【0096】
次に、S908にて、人工知能チャット部150は、生成された質問文および回答文をチャット結果800としてチャット結果記憶部133に記憶する。すなわち、人工知能チャット部150は、質問文1~Nおよび回答文1~Nの内容をすべてチャット結果800としてチャット結果記憶部133に記憶する。
【0097】
次に、S909にて、人工知能チャット部150は、企画案画面生成部160に企画案画面1000の生成を要求する。
【0098】
このように、解析結果700を用いて、回答文を生成させることにより、管理サーバ120は、ユーザの潜在ニーズを明白にしたうえで課題を解消するための回答を人工知能チャットに自動生成させることができる。
【0099】
また、ユーザからの質問を所望するワードで複数回繰り返すことにより、管理サーバ120は、広範な情報を含む無意味な回答ではなく、質問と回答の連鎖によって洗練されたクリティカルな回答を人工知能チャットに自動生成させることができる。
<企画案画面>
図10は、本発明の一実施の形態における企画案画面1000の概要を示す図である。
【0100】
図10に示されるように、企画案画面1000は、ユーザ情報表示領域1010と、潜在ニーズ表示領域1020と、企画案表示領域1030と、を含む。企画案画面1000は、ユーザ端末100に表示される。
【0101】
ユーザ情報表示領域1010は、(後述する工程S1101の処理により)取得したユーザ情報200の内容を表示させる。例えば、ユーザ情報表示領域1010は「株式会社〇〇」「ID:U0001」「従業員:90人」等を表示させる。なお、ユーザ情報表示領域1010の表示のさせ方については特に限定されない。
【0102】
潜在ニーズ表示領域1020は、(後述する工程S1102の処理により)抽出した解析結果700の内容を表示させる。すなわち、潜在ニーズ表示領域1020は、解析結果700に含まれる潜在ニーズ指数710と潜在ニーズのある項目を表示させる。例えば、潜在ニーズ表示領域1020は「指数:75」「項目:ルール、行動」等を表示させる。なお、潜在ニーズ表示領域1020の表示のさせ方については特に限定されない。
【0103】
企画案表示領域1030は、(後述する工程S1103の処理により)抽出したチャット結果800の内容を表示させる。すなわち、企画案表示領域1030は、チャット結果800に含まれる質問文1~Nおよび回答文1~Nの内容に基づいて得られた企画案の内容を表示させる。例えば、企画案表示領域1030は「生産性:新しいセールス型を導入してください。また、その検証用の測定とモニタリングが必要です。」「コスト:新しいセールス型を導入する前に、商品の原価と資材構成についてコスト分析が必要です。」等を表示させる。なお、企画案表示領域1030の表示のさせ方については特に限定されない。
【0104】
このように、企画案画面1000が潜在ニーズ表示領域1020および企画案表示領域1030を有することで、管理サーバ120は、解析処理によって得たユーザの潜在ニーズを示す解析結果700と、人工知能チャット処理によって得たユーザの質問および質問に対する回答を示すチャット結果800とを反映した企画案画面1000をユーザに提供できる。
<企画案画面生成処理>
図11は、本発明の一実施の形態における企画案画面生成処理の概要を示す図である。
【0105】
まず、S1101にて、管理サーバ120の企画案画面生成部160は、S909で要求された企画案画面1000の生成に要するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
【0106】
次に、S1102にて、企画案画面生成部160は、S1101で取得したユーザ情報200に含まれるユーザIDに対応した解析結果を解析結果記憶部132から抽出する。
【0107】
次に、S1103にて、企画案画面生成部160は、S1101で取得したユーザ情報200に紐付いている質問データ300に対応したチャット結果800をチャット結果記憶部133から抽出する。
【0108】
次に、S1104にて、企画案画面生成部160は、取得したユーザ情報200と抽出した解析結果700およびチャット結果800とに基づいて企画案画面1000を生成する。
【0109】
より具体的には、企画案画面生成部160は、ユーザ情報200の内容と、解析結果700に含まれる潜在ニーズ指数710と潜在ニーズのある項目(種類)と、チャット結果800に含まれる人工知能チャット処理によって得たユーザの質問および質問に対する回答とを表示させることにより、企画案画面1000を生成する。
【0110】
次に、S1105にて、企画案画面生成部160は、生成した企画案画面1000を企画案画面記憶部134に記憶する。
【0111】
次に、S1106にて、企画案画面生成部160は、企画案画面1000の提供を企画案画面提供部170に要求する。
<企画案画面提供処理>
図12は、本発明の一実施の形態における企画案画面提供処理の構成例の概要を示す図である。
【0112】
まず、S1201にて、管理サーバ120の企画案画面提供部170は、S1106で要求された企画案画面1000の提供リクエストを受け付ける。
【0113】
次に、S1202にて、企画案画面提供部170は、企画案画面記憶部134から企画案画面1000を抽出する。
【0114】
次に、S1203にて、企画案画面提供部170は、企画案画面1000を提供したいユーザIDに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0115】
次に、S1204にて、企画案画面提供部170は、S1202で抽出した企画案画面1000をユーザ端末100に提供する。
【0116】
次に、S1205にて、ユーザ端末100は、S1203で管理サーバ120から提供された企画案画面1000を、端末のディスプレイに表示させる。
【0117】
このようにして、管理サーバ120は、人工知能チャットに質問を繰り返すことによりユーザの潜在ニーズを反映した価値の高い情報を含む商品サービス企画案をユーザに提供できる。
【0118】
すなわち、ユーザは、自身の会社の潜在ニーズが反映された価値の高い情報を含む商品サービス企画案を容易に把握できる。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本発明の実施の形態によれば、管理サーバ120は、人工知能チャットに質問を繰り返すことによりユーザの潜在ニーズを反映した価値の高い情報を含む商品サービス企画案をユーザに提供できる。
【0119】
すなわち、解析結果700を用いて、回答文を生成させることにより、管理サーバ120は、ユーザの潜在ニーズを明白にしたうえで課題を解消するための回答を人工知能チャットに自動生成させることができる。
【0120】
また、ユーザからの質問を所望するワードで複数回繰り返すことにより、管理サーバ120は、広範な情報を含む無意味な回答ではなく、質問と回答の連鎖によって洗練されたクリティカルな回答を人工知能チャットに自動生成させることができる。
【0121】
そして、ユーザは、自身の会社の潜在ニーズが反映された価値の高い情報を含む商品サービス企画案を容易に把握できる。
【0122】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、ユーザ端末は、スマートフォン以外にも、ノート型PCや、タブレット端末等の様々な形態のユーザ端末を全て含むものである。
【0123】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換しても良い。
【0124】
また、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、ハードウェア(例えば、集積回路)で実現してもよい。また、上記の各構成、機能、処理部は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するネットワーク経由もしくはディスク等記憶媒体によるインストール型のソフトウェア、また、ASPなどのネットワーク型アプリケーションで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(SolidStateDrive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【符号の説明】
【0125】
100 ユーザ端末
110 ビッグデータサーバ
120 管理サーバ
130 ユーザ情報記憶部
131 質問データ記憶部
132 解析結果記憶部
133 チャット結果記憶部
134 企画案画面記憶部
140 潜在ニーズ解析部
150 人工知能チャット部
160 企画案画面生成部
170 企画案画面提供部
1000 企画案画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12