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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172596
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20241205BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090416
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(72)【発明者】
【氏名】千葉 哲也
(72)【発明者】
【氏名】藤田 実智昭
(72)【発明者】
【氏名】浅山 幹
(72)【発明者】
【氏名】岡田 透
(72)【発明者】
【氏名】山下 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雅安
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】収容箱の洗浄の要否について判定を行うことを可能とする。
【解決手段】物品の搬送に繰り返し用いられる前記物品を収容する収容箱50のID情報と、前記収容箱50の利用履歴に関する第1指標を関連付けて記憶する記憶部220と、前記第1指標に基づき、当該第1指標に関連付けられたID情報を有する前記収容箱の洗浄および修繕のうち少なくとも1つの要否についての判定を行う判定部150と、を備える、情報処理システム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の搬送に繰り返し用いられる前記物品を収容する収容箱のID情報と、前記収容箱の利用履歴に関する第1指標とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記第1指標に基づき、当該第1指標に関連付けられたID情報を有する前記収容箱の洗浄および修繕のうち少なくとも1つの要否についての判定を行う判定部と、
を備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理システムは、前記収容箱の洗浄または修繕に応じて、前記収容箱のID情報に関連付けられた第1指標を更新する管理部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記管理部は、前記収容箱の利用履歴として、前記収容箱が搬送された履歴に基づいて、前記第1指標を決定する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記管理部は、前記収容箱が搬送された履歴として、前記収容箱が搬送された距離、前記収容箱を搬送した移動体、および前記収容箱が搬送された経路のいずれか1以上に基づいて、前記第1指標を決定する、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記管理部は、前記収容箱の利用履歴として、前記収容箱が滞在して利用された履歴に基づいて、前記第1指標を決定する、請求項2~4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記管理部は、前記収容箱が滞在して利用された履歴として、前記収容箱が滞在した場所の規模、前記収容箱が滞在した場所の環境、および前記収容箱が滞在した時間のいずれか1以上に基づき、前記第1指標を決定する、請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記記憶部は、前記収容箱のID情報と、前記収容箱の利用履歴に関する第2指標と関連付けて記憶し、
前記判定部は、前記第2指標に基づき、当該第2指標に関連付けられたID情報を有する前記収容箱の廃棄の要否についての判定を行う、請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータに、
物品の搬送に繰り返し用いられる前記物品を収容する収容箱の利用履歴に関する第1指標に基づき、当該第1指標に関連付けられたID情報を有する前記収容箱の洗浄および修繕のうち少なくとも1つの要否についての判定を実行させる、
プログラム。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理システムに用いる情報端末であって、前記収容箱から前記ID情報を読み取る読取部を備える、情報端末。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理システムに用いる情報端末であって、前記判定部を備える、情報端末。
【請求項11】
請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理システムに用いる情報端末であって、前記判定部の行った判定の結果として、前記収容箱を洗浄または修繕することの確認を誘導する通知を表示する、情報端末。
【請求項12】
請求項2~6のいずれか一項に記載の情報処理システムに用いる情報端末であって、前記収容箱から読み取られた前記ID情報を含む搬送情報を前記管理部に送信する送信部を備える、情報端末。
【請求項13】
コンピュータが、
物品の搬送に繰り返し用いられる前記物品を収容する収容箱の利用履歴に関する第1指標に基づき、当該収容箱の洗浄および修繕のうち少なくとも1つの要否についての判定を行い、
前記判定の結果を前記収容箱の管理担当者に提示する、
情報の提示方法。
【請求項14】
請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理システムを用いる収容箱の管理方法であって、
前記収容箱について前記情報処理システムから通知される洗浄または修繕の要否の判定が、洗浄または修繕が必要である場合に、それぞれ当該収容箱を洗浄または修繕する、収容箱の管理方法。
【請求項15】
請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理システムを用いて前記判定が行われる収容箱であって、
当該収容箱の前記ID情報を提示するID情報提示部を備える、収容箱。
【請求項16】
収容された物品が外部から視認可能、かつ取り出し可能であり、店頭での展示に使用される、請求項15に記載の収容箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
物品の流通の過程では、複数の物品を収容する収容箱が用いられる。例えば、物品を製造するメーカの倉庫から物流倉庫への物品の搬送、物流倉庫から販売店倉庫への物品の搬送などは、物品が収容箱に収容された状態で行われる。このような収容箱としては、段ボール箱が普及している。
【0003】
段ボール箱を用いた流通における工夫を開示する文献として、特許文献1が挙げられる。具体的には、特許文献1には、段ボール箱を再利用すること、使用回数が耐用回数を超えた段ボール箱を廃棄のために抽出すること、などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-240954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、収容箱を廃棄しなくても、収容箱を洗浄または修繕することにより収容箱を引き続き利用できる場合がある。
【0006】
本発明は、収容箱の洗浄または修繕の要否について判定を行うことが可能な技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点は、物品の搬送に繰り返し用いられる前記物品を収容する収容箱のID情報と、前記収容箱の利用履歴に関する第1指標を関連付けて記憶する記憶部と、前記第1指標に基づき、当該第1指標に関連付けられたID情報を有する前記収容箱の洗浄および修繕のうち少なくとも1つの要否についての判定を行う判定部と、を備える、情報処理システムに関する。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本発明の技術によれば、収容箱の洗浄または修繕の要否について判定を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態の概要を説明するための図面である。
図2A】収容箱50の外観構成例である。
図2B】収容箱50の外観構成の変形例である。
図3】本発明の一実施形態による流通管理装置20の構成を示す説明図である。
図4】搬送履歴テーブルの一例を示す説明図である。
図5】滞在履歴テーブルの一例を示す説明図である。
図6】店舗テーブルの一例を示す説明図である。
図7】距離変換テーブルの一例を示す説明図である。
図8】滞在変換テーブルの一例を示す説明図である。
図9】ポイントテーブルの一例を示す説明図である。
図10】本発明の一実施形態の構成を示す説明図である。
図11】本発明の一実施形態による解析サーバ30の構成を示す説明図である。
図12】本発明の一実施形態による流通管理装置20の動作を示すフローチャートである。
図13】収容箱回収場で利用される情報端末10の第1の動作例を示すフローチャートである。
図14】収容箱回収場で利用される情報端末10の第2の動作例を示すフローチャートである。
図15】収容箱回収場で利用される情報端末10の第2の動作例を示すフローチャートである。
図16】ハードウェア構成90を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
本発明の実施形態は、収容箱を用いて物品が搬送される物流システムに適用される。本発明の実施形態における収容箱は、複数の拠点間での物品の搬送に繰り返し利用可能である。以下、図1を参照して、このような収容箱が用いられる本発明の一実施形態の概要を説明する。
【0012】
<概要>
図1は、本発明の実施形態の概要を説明するための図面である。図1には、複数の拠点として、メーカ工場、メーカ倉庫、物流倉庫、販売店倉庫、店舗および収容箱回収場を示している。メーカ工場およびメーカ倉庫は、物品の製造業者であるメーカの拠点である。メーカ工場で物品が製造され、製造された物品がメーカ倉庫で保管される。物流倉庫は、物流業者の拠点であり、物流倉庫に物品が保管される。販売店倉庫および店舗は、店舗の運営業者の拠点である。販売店倉庫では物品が保管され、店舗では物品が販売、消費または使用される。収容箱回収場は、収容箱50の回収先となる拠点である。まず、これら拠点間で収容箱50が搬送される流れを説明する。
【0013】
(搬送の流れ)
メーカ工場で物品が製造されると、物品が収容箱50に収容されて、車両40が収容箱50をメーカ倉庫に搬送する。図1においては、各拠点間で車両40が収容箱50を搬送する例を示しているが、車両40は移動体の一例に過ぎず、他の移動体により収容箱50の搬送が行われてもよい。他の移動体としては、例えば、船舶、列車、航空機およびドローンなどが挙げられる。移動体による収容箱50の搬送は、人の操縦に基づいて実現されてもよいし、自動操縦に基づいて実現されてもよい。
【0014】
収容箱50がメーカ倉庫に搬送されると、メーカ倉庫にて収容箱50が保管される。その後、収容箱50は車両40によりメーカ倉庫から物流倉庫に搬送され、物流倉庫で保管される。さらに、収容箱50は、車両40により物流倉庫から販売店倉庫に搬送され、販売店倉庫での保管を経て店舗に搬送される。
【0015】
そして、収容箱50に収容されていた物品が店舗にて販売または陳列などにより無くなり、収容箱50が空になると、店舗のスタッフが収容箱50を折り畳み、収容箱50を定位置に保管する。
【0016】
その後、収容箱50の管理担当者、例えば回収業者が店舗から収容箱50を回収し、収容箱50を収容箱回収場に搬送する。収容箱回収場においては、回収業者は、収容箱50を選択的に洗浄、修繕(修理)、廃棄または交換してもよい。そして、回収業者が収容箱50を収容箱回収場からメーカ工場に搬送することにより、収容箱50が最初に説明したメーカ工場に戻る。上述したサイクルの繰り返しにより、同一の収容箱50が繰り返して利用される。上記回収業者は、物品の製造業者、物流業者、および販売店のいずれかに収容箱50を貸し出すリース会社またはその委託先業者であってよい。
【0017】
なお、上述した収容箱50の搬送の流れは一例であり、収容箱50の搬送の流れは他の流れであってもよい。例えば、店舗で空になった収容箱50は、販売店倉庫に戻され、販売店倉庫から収容箱回収場に搬送されてもよい。また、図1に記載した全ての拠点が存在する必要もない。例えば店舗で空になった収容箱50は店舗から物流倉庫に搬送され、さらに、メーカ倉庫やメーカ工場に搬送されてもよい。
【0018】
(収容箱の構成)
ここで、図2A図2Bを参照して、本発明の一実施形態による収容箱50の構成例を説明する。
【0019】
図2Aは、収容箱50の外観構成例である。図2Aに示したように、収容箱50は、組み立てられた状態と、折り畳まれた状態の間で変形可能である。収容箱50は、組み立てられた状態では物品を収容する収容空間を有し、折り畳まれた状態では当該収容空間を有さない。ここで、図2A図2Bにおいては変形のために必要な構造を示す線を省略している。なお、収容箱50は、組み立てられた状態において、図2Aに示したように直方体形状を有してもよいし、他の形状を有してもよい。また、折り込み又は組み立て型の収容箱以外に立体型に固定的に組みあがった収容箱も使用することができる。
【0020】
図2Bは、収容箱50の変形例の外観構成である。図2Bに示す収容箱50は、図2Aに示した収容箱50と同様に変形可能である。さらに、組立てられた状態で、少なくとも側面の1つを、収容箱50に収容された物品に影響を与えることなく、着脱や回動等により、開放することができる。図2B左側に示す収容箱50は、開放後の状態を示している。開放後の状態では、収容箱50に収容された物品は外部から視認や出し入れが可能であり、収容箱50を店頭での展示用にも使用することができる。このような展示用の収容箱50のさらなる変形例として、組立てられた状態で、1つの側面の一部を有さない収容箱50を用いてもよい。単独及び/又は後述するパレット等に複数荷積みされた状態で、搬送時には保護フィルム等で収容箱の外周(後述するパレットに載った複数の収容箱50全体の外周)を保護し、店頭でフィルムを除去することで、収容箱50単独で、また、複数の収容箱50をパレットに載せた状態で店頭に展示することができる。
【0021】
収容箱50に収容される物品の種類は特に限定されない。例えば、物品は、化粧品、飲食物、生活用品、娯楽用品、運動競技用品、事務用品、電子素子、医療品または衣服などであってもよい。
【0022】
また、本発明の実施形態による収容箱50には、各収容箱50を識別するID情報が付与されており、付与されたID情報を情報端末10の後述する読取部120で読み取ることが出来るように、ID情報提示部が備えられている。例えば、収容箱50には、ID情報が格納されているICチップ52がID情報提示部として埋め込まれていてもよい。ICチップ52は、例えばRFID用のタグであり、そこに格納された収容箱50のID情報が無線通信で読み取り可能である。他の例として、収容箱50には、バーコードまたは二次元コードなどの光学的に読み取り可能なコードがID情報提示部として付されていて、これらコードから収容箱50のID情報が読み取り可能であってもよい。
【0023】
収容箱50は、例えば、合成樹脂を用いて構成され得る。このような収容箱50は、段ボール箱と比較して収容箱50の耐用性が高く、同じ収容箱50を繰り返し利用可能である。また、収容箱50に付着した汚れを洗浄により落とし易い。なお、洗浄は、対象物から汚れを落とす処理であり、水または洗剤などが用いられてもよいし、用いられなくてもよい。特に、操作が容易であり、環境的にも優れている観点から、エアー洗浄が好ましい。
【0024】
(パレットに関して)
上述した収容箱50の搬送および保管は、パレット単位で行われてもよい。パレットは、複数の収容箱50を載せることが可能な扁平な台である。当該パレットの利用に関連して、収容箱50の搬送および店舗における収容箱50の利用には幾つかの方法が考えられる。以下に2つ例をあげる。
【0025】
第1の方法例として、収容箱50に物品を収容したまま物品を展示する方法がある。すなわち、収容箱50に収容された物品が外部から視認可能、かつ取り出し可能となる収容箱50を用いることで、収容箱50を展示にも使用する方法である。収容箱50は複数段で配置してもよい。この場合、搬送に用いたパレットごと複数の収容箱50を店舗に搬入し、そのまま展示してもよい。第1の方法によれば、複数の収容箱50の搬入から、製造現場等での物品の納入、物流での取り扱い、物品の展示までを連続的に行うことが可能である。また、ID情報も連続的に付与される為、収容箱50の情報の管理を総合的に行うことができる。
【0026】
第2の方法例として、収容箱50から物品を取り出して、物品を棚などに陳列することにより物品を展示する方法がある。
【0027】
上述した方法以外にも、収容箱50を用いた搬送や展示の方法は各種考えられるが、いずれの方法においても、使用される段ボール箱の数が削減され、環境負荷を低減することが可能である。
【0028】
(流通管理に関して)
図1に示したように、本発明の一実施形態においては、複数の情報端末10(情報端末10A~10F)、流通管理装置20および解析サーバ30が情報処理システムとして実装されることで、多様な効果を奏することができる。例えば、収容箱50の企業間での共有、輸送最適化、荷待ち時間の削減などにより効率的な物流が実現され得る。また、収容箱50の回収または洗浄もしくは修繕の場所、洗浄または修繕のタイミング、搬送ルート最適化および収容箱50の個体管理などにより環境に資する収容箱50の循環が実現され得る。また、収容箱50の標準化に伴い省人かつ省力での収容箱50の生産も実現し得る。以下、各情報端末10、流通管理装置20および解析サーバ30の概要を説明する。なお、本明細書においては、上述した多くの期待される効果のうち、主に、環境に資する収容箱50の循環、に関する説明を行う。
【0029】
情報端末10は、メーカ工場、メーカ倉庫、および物流倉庫などの各拠点で利用される端末である。図1では、メーカ工場で利用される情報端末10A、メーカ倉庫で利用される情報端末10B、物流倉庫で利用される情報端末10C、販売店倉庫で利用される情報端末10D、店舗で利用される情報端末10Eおよび収容箱回収場で利用される情報端末10Fを示している。
【0030】
各情報端末10は、流通管理サーバ20と通信可能に接続されている。例えば、各情報端末10は、有線または無線の伝送路を含むネットワークを介して流通管理サーバ20に接続されていてもよい。ネットワークは、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワークは、IP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
【0031】
また、各情報端末10は、各収容箱50のID情報提示部からID情報を読み取り、読み取ったID情報を含む情報を流通管理サーバ20に送信する。例えば、拠点間での収容箱50の搬送が開始される際に、情報端末10は、搬送される収容箱50のID情報を読み取り、当該ID情報および搬送元の拠点を示す搬送元情報などを含む搬送情報を流通管理サーバ20に送信してもよい。また、情報端末10は、ある拠点に収容箱50が搬送された際に、当該収容箱50のID情報を読み取り、当該ID情報および搬送先の拠点を示す搬送先情報などを含む搬送情報を流通管理サーバ20に送信してもよい。
【0032】
なお、各情報端末10の構成および機能は、同一であってもよいし、異なってもよい。例えば、収容箱回収場で利用される情報端末10Fは、各収容箱50の洗浄、修繕または廃棄の要否についての判定を行う機能を有してもよい。また、情報端末10は、据え置き式の端末であってもよいし、持ち運び可能な端末であってもよい。また、図1においては各拠点に1つの情報端末10のみを示しているが、各拠点には複数の情報端末10が存在してもよい。
【0033】
流通管理装置20は、収容箱50の流通の全般を管理する。例えば、流通管理装置20は、各情報端末10から収容箱50の搬送情報を受信し、当該搬送情報に基づいて各収容箱50が現在滞在している拠点、および収容箱50の搬送履歴などを管理する。また、流通管理装置20は、各収容箱50が収容している物品の情報も管理しており、このため、各情報端末10に、どの収容箱50を、いつ、どこへ、どの車両40で搬送すべきかの指示を送信することも可能である。
【0034】
解析サーバ30は、画像を解析する機能を有する。解析サーバ30は、収容箱回収場で利用される情報端末10Fから収容箱50の画像を受信すると、収容箱50の損傷度または汚れ度を分析し、分析結果を情報端末10Fに送信する。情報端末10Fは、分析結果として受信した損傷度または汚れ度に基づいて、各収容箱50の洗浄、修繕または廃棄の要否についての判定を行い得る。
【0035】
(背景)
収容箱50を適切なタイミングで洗浄、修繕または廃棄することは、円滑な物流の観点および環境保護の観点から重要である。例えば、収容箱50の廃棄または修繕のタイミングが遅れると、収容箱50の搬送中に収容箱50が壊れてしまい、物流に支障が生じる。一方で、収容箱50の廃棄タイミングが早いほど、多くの収容箱50の生産が必要となるので、環境への影響が大きくなる。同様に、収容箱50の洗浄または修繕のタイミングが遅れると、収容箱50の汚れや損傷が目立つことで、収容箱50を取り扱うスタッフおよび顧客の印象に影響がある。一方、収容箱50の洗浄タイミングが早いほど、洗浄回数が増加することにより、環境への影響が大きくなる。
【0036】
この点に関し、上述したように、収容箱50の画像を分析することにより、洗浄、修繕または廃棄の適切なタイミングを特定する方法も考えられる。しかし、全ての収容箱50の画像を分析することはシステムの処理負荷の増大に繋がる。
【0037】
本発明の実施形態は、上記事情を一着眼点にして創作された。本発明の実施形態によれば、より効率的に収容箱50の洗浄、修繕または廃棄の要否についての判定を行うことが可能である。以下、このような本発明の実施形態による流通管理装置20、情報端末10および解析サーバ30の構成を順次詳細に説明する。
【0038】
<流通管理装置の構成>
図3は、本発明の一実施形態による流通管理装置20の構成を示す説明図である。図3に示したように、本発明の一実施形態による流通管理装置20は、通信部210、記憶部220および制御部250を備える。
【0039】
通信部210は、各情報端末10とのインタフェースであり、各情報端末10から情報を受信する受信部、および各情報端末10に情報を送信する送信部としての機能を有する。例えば、通信部210は、各情報端末10から収容箱50のID情報を含む搬送情報を受信する。また、通信部210は、制御部250からの制御に基づいて情報端末10に収容箱50の搬送についての指示を送信することも可能である。
【0040】
記憶部220は、流通管理装置20の動作に用いられる多様な情報、テーブルなどを記憶する。制御部250は、流通管理装置20の動作全般を制御する。特に、本発明の一実施形態による制御部250は、通信部210から受信される搬送情報などに基づき、記憶部220が記憶する各種テーブルを管理および更新する管理部としての機能を有する。
【0041】
各種テーブルとしては、搬送履歴テーブル、滞在履歴テーブル、店舗テーブル、距離変換テーブルおよびポイントテーブルなどが挙げられる。搬送履歴テーブルおよび滞在履歴テーブルは、収容箱50の利用履歴を示すテーブルの一例である。制御部250は、搬送履歴テーブル、滞在履歴テーブル、店舗テーブルおよび距離変換テーブルなどを参照することで、各収容箱50の洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントを算出し、算出結果をポイントテーブルに格納する。
【0042】
洗浄判定用ポイントは、収容箱50の洗浄の要否についての判定に用いられる第1指標の一例であり、修繕判定用ポイントは、収容箱50の修繕の要否についての判定に用いられる第1指標の一例であり、廃棄判定用ポイントは、収容箱50の廃棄の要否についての判定に用いられる第2指標の一例である。本明細書においては、洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントを特に区別する必要がない場合、これらを単にポイントと総称する。
【0043】
制御部250は、収容箱50の利用履歴として、収容箱50が搬送された履歴(搬送履歴テーブル)に基づいて、ポイントを決定してもよい。ここで、制御部250は、収容箱50が搬送された履歴として、収容箱50が搬送された距離、収容箱50を搬送した移動体、および収容箱50が搬送された経路のうちいずれか1以上に基づいて、ポイントを決定してもよい。
【0044】
また、制御部250は、収容箱50の利用履歴として、収容箱50が滞在して利用された履歴(滞在履歴テーブル)に基づいて、ポイントを決定してもよい。制御部250は、収容箱50が滞在して利用された履歴として、収容箱50が滞在した場所の規模、収容箱50が滞在した場所の環境、および収容箱50が滞在した時間のうちいずれか1以上に基づき、ポイントを決定してもよい。
【0045】
さらに、制御部250は、収容箱50の洗浄に応じて、収容箱50のID情報に関連付けられた洗浄判定用ポイントを更新してもよい。例えば、制御部250は、収容箱50の洗浄に応じて、収容箱50のID情報に関連付けられた洗浄判定用ポイントを、洗浄判定用ポイントの初期値に更新(0にリセット)する、または、洗浄判定用ポイントの初期値に近づくように更新してもよい。一方、制御部250は、収容箱50の洗浄に基づく廃棄判定用ポイントの更新を行わなくてもよい。修繕判定用ポイントについても同様である。
【0046】
以下、記憶部220に記憶される各種テーブル、および制御部250による各種テーブルの更新方法をより具体的に説明する。
【0047】
(搬送履歴テーブル)
図4は、搬送履歴テーブルの一例を示す説明図である。搬送履歴テーブルは、各収容箱50が搬送された履歴を示すテーブルである。図4に示したように、搬送履歴テーブルにおいては、ID情報と、搬送元情報と、搬送先情報と、搬送距離と、搬送車両情報と、道路種別と、が関連付けられている。
【0048】
搬送履歴テーブルにおけるID情報は、収容箱50のID情報である。搬送元情報は、収容箱50が拠点間を搬送された際の搬送元を示す。搬送先情報は、収容箱50が拠点間を搬送された際の搬送先を示す。搬送距離は、搬送元および搬送先間の距離を示す。搬送車両情報は、収容箱50の搬送に用いられた車両40の種類を示す。道路種別は、収容箱50が搬送された経路上の道路の種別を示す。
【0049】
図示の例では、具体的には、ID情報「001」と、搬送元情報「メーカ倉庫」と、搬送先情報「物流倉庫」と、搬送距離「300km」と、搬送車両情報「大型」と、道路種別「高速道路」と、が関連付けられている。また、図示の例では、ID情報「001」と、搬送元情報「物流倉庫」と、搬送先情報「A販売店倉庫」と、搬送距離「80km」と、搬送車両情報「小型」と、道路種別「一般道路」と、が関連付けられている。また、図示の例では、ID情報「002」と、搬送元情報「メーカ工場」と、搬送先情報「メーカ倉庫」と、搬送距離「150km」と、搬送車両情報「中型」と、道路種別「高速道路」と、が関連付けられている。
【0050】
制御部250は、このような搬送履歴テーブルを多様な方法で作成および更新し得る。例えば、制御部250は、通信部210により収容箱50のID情報および搬送元情報を示す搬送情報が受信されると、当該搬送情報に含まれるID情報および搬送元情報を搬送履歴テーブルに設定する。さらに、制御部250は、通信部210により収容箱50のID情報および搬送先情報を示す搬送情報が受信されると、搬送履歴テーブルにおいて当該搬送情報に含まれるID情報に関連付けられたエントリのうちで、搬送先情報が未設定であるエントリを抽出し、当該エントリに上記搬送情報に含まれる搬送先情報を設定する。
【0051】
なお、搬送が開始される時点で搬送先が決まっており、ID情報、搬送元情報および搬送先情報を含む搬送情報が通信部210により受信されることも考えられる。この場合、制御部250は、通信部210により受信された搬送情報に含まれるID情報、搬送元情報および搬送先情報を搬送履歴テーブルに設定してもよい。また、流通管理装置20が収容箱50の搬送に関する指示を各情報端末10に送信する場合、制御部250は、当該指示の内容に従ってID情報、搬送元情報および搬送先情報を搬送履歴テーブルに設定してもよい。
【0052】
そして、制御部250は、搬送元情報および搬送先情報に基づき、搬送履歴テーブルに搬送距離を設定する。制御部250は、地図情報に基づき搬送元および搬送先間の距離を特定し、特定した距離を搬送距離として設定してもよい。または、搬送元および搬送先の組み合わせに応じた距離が既知な情報である場合には、制御部250は、当該情報に基づいて搬送距離を設定してもよい。
【0053】
また、制御部250は、情報端末10から受信された搬送情報に搬送車両を示す情報が含まれる場合には、当該情報に基づいて搬送車両情報を設定してもよい。また、流通管理装置20が搬送車両の指定を含む収容箱50の搬送に関する指示を各情報端末10に送信する場合、制御部250は、当該指示の内容に従って搬送車両情報を設定してもよい。なお、大型車両は、例えば、最大積載量が6.5ton超の車両である。中型車両は、例えば、最大積載量が3ton超6.5ton以下の車両である。小型車両は、例えば、最大積載量が3ton以下の車両である。
【0054】
また、制御部250は、搬送元情報および搬送先情報に基づき、搬送履歴テーブルに道路種別を設定する。制御部250は、地図情報に基づき搬送元および搬送先間の経路で支配的な道路の種別を特定し、特定した種別を道路種別として搬送履歴テーブルに設定してもよい。また、搬送元および搬送先の組み合わせと、支配的な道路の種別との関係が既知である場合には、制御部250は、当該情報に基づいて道路種別を設定してもよい。なお、経路については支配的な道路種別を設定することに限らず、高速道路100km、一般道路50kmといったように、実際の道路種別の距離をそれぞれ設定してもよい。
【0055】
なお、各情報端末10が送信する搬送情報にはタイムスタンプが含まれていてもよく、制御部250は、当該タイムスタンプに基づき、搬送開始時刻および搬送終了時刻も搬送履歴テーブルにおいて管理してもよい。または、制御部250は、各搬送情報の受信時刻に基づいて搬送開始時刻および搬送終了時刻を搬送履歴テーブルにおいて管理してもよい。
【0056】
(滞在履歴テーブル)
図5は、滞在履歴テーブルの一例を示す説明図である。滞在履歴テーブルは、各収容箱50が、どこに、いつから、いつまで滞在したかを示すテーブルである。図5に示したように、滞在履歴テーブルにおいては、ID情報と、滞在場所と、滞在開始日と、滞在終了日と、が関連付けられている。
【0057】
滞在履歴テーブルにおけるID情報は、収容箱50のID情報である。滞在場所は、収容箱50が滞在した場所を示す。滞在開始日は、収容箱50の滞在場所への滞在が開始した日を示す。滞在終了日は、収容箱50の滞在場所への滞在が終了した日を示す。
【0058】
図示の例では、具体的には、ID情報「001」と、滞在場所「X店舗」と、滞在開始日「2023/2/1」と、滞在終了日「2023/2/17」と、が関連付けられている。また、図示の例では、ID情報「002」と、滞在場所「Y店舗」と、滞在開始日「2023/3/1」と、滞在終了日「-」(ID情報「002」である収容箱50はY店舗に現在も滞在中であるため、滞在終了日には情報が未設定である。)と、が関連付けられている。
【0059】
制御部250は、このような滞在履歴テーブルを多様な方法で作成および更新し得る。例えば、制御部250は、通信部210により収容箱50のID情報および搬送先情報を示す搬送情報が受信されると、当該搬送情報に含まれるID情報および搬送先情報を、ID情報および滞在場所として滞在履歴テーブルに設定する。よって、滞在履歴テーブルに設定される滞在場所としては、店舗のほか、物流倉庫、メーカ倉庫、販売店倉庫も含みうる。
【0060】
また、制御部250は、通信部210により受信された上記搬送情報にタイムスタンプが含まれる場合には、当該タイムスタンプが示す日付を滞在開始日として滞在履歴テーブルに設定してもよい。または、制御部250は、上記搬送情報の受信時刻に基づいて滞在開始日を設定してもよい。
【0061】
また、制御部250は、通信部210により収容箱50のID情報および搬送元情報を示す搬送情報が受信されると、滞在履歴テーブルにおいて当該搬送情報に含まれるID情報に関連付けられたエントリのうちで、滞在終了日が未設定であるエントリを抽出し、当該エントリに滞在終了日を設定する。制御部250は、滞在終了日の設定を、滞在開始日の設定と同様に、搬送情報に含まれるタイムスタンプ、または搬送情報の受信時刻などに基づいて行ってもよい。
【0062】
(店舗テーブル)
図6は、店舗テーブルの一例を示す説明図である。店舗テーブルは、各店舗の情報を示すテーブルである。店舗テーブルにおいては、店舗と、店舗規模と、屋内外環境と、清潔度と、業種と、が関連付けられている。
【0063】
店舗テーブルにおける店舗は、具体的な店舗を特定する情報(店舗名または店舗IDなど)である。店舗規模は、店舗の規模を示す。屋内外環境は、店舗において収容箱50が配置される場所が屋内環境であるのか、屋外環境であるのかを示す。清潔度は、店舗の清潔さの度合いを示す。業種は、店舗の運営者の業種を示す。
【0064】
図示の例では、具体的には、店舗「X店舗」と、店舗規模「大型」と、屋内外環境「屋内」と、清潔度「高い」と、業種「小売業」と、が関連付けられている。また、図示の例では、店舗「Y店舗」と、店舗規模「小型」と、屋内外環境「屋外」と、清潔度「低い」と、業種「製造業」と、が関連付けられている。なお、大型店とは、例えば店舗面積が1000m以上である店舗であってもよい。
【0065】
制御部250は、このような店舗テーブルを、多様な方法で作成し得る。例えば、制御部250は、店舗に関する公開情報をネットワークから取得し、当該公開情報に基づいて、店舗規模および業種などを設定してもよい。また、制御部250は、屋内外環境および清潔度を、人的な入力に基づいて設定してもよい。
【0066】
(距離変換テーブル)
図7は、距離変換テーブルの一例を示す説明図である。距離変換テーブルは、制御部250が、搬送履歴テーブルに基づいて搬送距離をポイントに変換する際に参照するテーブルである。図7に示したように、距離変換テーブルには、1回あたりの搬送距離と、ポイントとが関連付けられている。
【0067】
制御部250は、例えばID情報が「001」である収容箱50について、図4に示した搬送履歴テーブルの第1エントリに設定されている搬送距離「300km」を、距離変換テーブルに従って500ポイントに換算する。また、制御部250は、ID情報が「001」である収容箱50について、図4に示した搬送履歴テーブルの第2エントリに設定されている搬送距離「80km」を、距離変換テーブルに従って100ポイントに換算する。
【0068】
ただし、距離の変換方法は、上述した方法に限られない。例えば、搬送距離ごとに、初期ポイントおよびキロ当たりのポイントが決められていてもよい。より具体的には、~100kmでは、初期ポイントが「100」、キロ当たりのポイントが「1」に設定されていてもよい。100km~500kmでは、初期ポイントが「500」、100km以降のキロ当たりのポイントが「5」に設定されていてもよい。500km~1000kmでは、初期ポイントが「1000」、500km以降のキロ当たりのポイントが「10」に設定されていてもよい。1000km以降では、初期ポイントが「5000」、1000km以降のキロ当たりのポイントが「20」に設定されていてもよい。当該方法は、複数の搬送先へ非定期的に収容箱50が搬送される場合、または突発的な搬送が生じた場合に使用されてもよい。一方、図7を参照して説明した距離変換テーブルを用いた方法は、まとまった搬送量が定期的に発生する拠点間でのポイントの計算に使用されてもよい。
【0069】
上述したいずれの方法においても、搬送距離が高くなるほど、ポイントも高くなる。これは、搬送距離が高いほど、収容箱50が搬送中に受ける振動、衝撃などが大きくなると考えられることに基づいている。
【0070】
(滞在変換テーブル)
図8は、滞在変換テーブルの一例を示す説明図である。滞在変換テーブルは、制御部250が、滞在履歴テーブルに基づいて収容箱50の滞在をポイントに変換する際に参照するテーブルである。図8に示したように、滞在変換テーブルにおいては、大型店、非大型店ごとに、滞在日数に応じたポイントが設定されている。
【0071】
制御部250は、例えばID情報が「001」である収容箱50について、図5に示した滞在履歴テーブルの第1エントリに設定されている滞在開始日と滞在終了日とから、滞在日数を17日と特定する。また、制御部250は、図6に示した店舗テーブルに基づき、滞在履歴テーブルの第1エントリに滞在場所として設定されているX店舗が大型店であることを特定する。これらに基づき、制御部250は、滞在履歴テーブルの第1エントリに示された収容箱50のX店舗での滞在を、図8に示した滞在変換テーブルにおいて、滞在日数「14日~30日」および「大型店」に対応する300ポイントに変換する。
【0072】
上述した滞在変換テーブルにおいては、滞在日数が多くなるほどポイントが高くなる。これは、滞在日数が多いほど、その間に収容箱50が汚れる、または破損する可能性が高くなると考えられることに基づいている。また、上記の滞在変換テーブルにおいては、非大型店での滞在の方が大型店の滞在よりも高いポイントに変換される。これは、非大型店では、空いて折り畳まれた収容箱50が屋外の定位置に置かれる可能性が高く、屋外では屋内よりも汚れまたは破損が発生し易いと考えられることに基づいている。なお、図8では、滞在場所が店舗である例を示したが、滞在場所が倉庫等の保管場所である場合も同様に、滞在日数や規模等によるテーブルを設定して、収容箱50の滞在をポイントに変換できる。
【0073】
(ポイントテーブル)
図9は、ポイントテーブルの一例を示す説明図である。ポイントテーブルにおいては、収容箱50のID情報と、洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントとが関連付けられている。
【0074】
制御部250は、上述した搬送距離に基づく変換により得られたポイント、および滞在に基づく変換により得られたポイントを累積加算することにより、洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントを算出し、洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントをポイントテーブルに設定し得る。
【0075】
このため、図9のポイントテーブルの第1エントリに示したように、洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントが同一のポイント(図9に示した例では、4,000ポイント)になる場合もある。一方で、制御部250は、収容箱50の洗浄に基づいて洗浄判定用ポイントを0にリセット、または減少させ、収容箱50の修繕に基づいて修繕判定用ポイントを0にリセット、または減少させるので、図9のポイントテーブルの第2エントリに示したように、洗浄判定用ポイントと修繕判定用ポイントと廃棄判定用ポイントが異なる場合もある。なお、制御部250は、収容箱回収場で利用される情報端末10Fから洗浄が実行されたことを示す洗浄実行通知が受信されたことに基づき、対象の収容箱50の洗浄判定用ポイントを0にリセット、または減少させてもよい。修繕判定用ポイントについても同様である。
【0076】
(補足)
制御部250は、ポイントの算出を、より詳細な情報に基づいて行ってもよい。例えば、制御部250は、搬送距離に基づく変換により得られたポイントに対して、搬送履歴テーブルに設定されている搬送車両情報に応じた車両係数を乗算してもよい。具体例として、小型車両での搬送では、大型車両および中型車両での搬送でよりも収容箱50に伝わる振動が大きくなると考えられる。このため、制御部250は、搬送車両情報が大型車両および中型車両である場合には車両係数として「1」を用いつつ、搬送車両が小型車両である場合には車両係数として1を上回る値(例えば、「1.05」)を用いてもよい。制御部250は、このような車両係数の乗算を、搬送距離が所定距離(例えば、500km)以上である場合に行い、搬送距離が所定距離未満である場合には行わなくてもよい。
【0077】
また、制御部250は、搬送距離に基づく変換により得られたポイントに対して、搬送履歴テーブルに設定されている道路種別に応じた道路係数を乗算してもよい。具体例として、一般道路での搬送においては、高速道路での搬送に比べて、加減速および方向転換が多く生じることにより、収容箱50が受ける力も大きくなると考えられる。このため、制御部250は、道路種別が高速道路である場合には道路係数として「1」を用いつつ、道路種別が一般道路である場合には道路係数として1を上回る値(例えば、「1.1」)を用いてもよい。道路種別ごとの搬送距離が管理されている場合には、各搬送距離に対応するポイントに道路種別に応じた道路係数を乗算することにより、より緻密な調整を実現することも可能である。
【0078】
また、制御部250は、滞在に基づく変換により得られたポイントに対して、滞在場所の店舗テーブルに設定されている屋内外環境に応じたポイントを加算してもよい。収容箱50が店舗において配置される場所が屋外である場合には、収容箱50が日射および風雨などの影響を受け易い。このため、制御部250は、屋内外環境が屋内である場合には2000ポイントを加算して、屋内外環境が屋外である場合にはより高い3000ポイントを加算してもよい。なお、屋内とは、屋根および壁に囲まれた環境であり、屋外とは、屋根または壁がない環境である。なお、EC(Electronic Commerce)店舗の場合には、屋内外環境は屋内として扱われてもよい。
【0079】
また、制御部250は、滞在に基づく変換により得られたポイントに対して、滞在場所の店舗テーブルに設定されている清潔度に応じた清潔度係数を乗算してもよい。清潔度が高いほど収容箱50が汚れ難いと考えられることから、制御部250は、清潔度が高い店舗が滞在場所である場合には清潔度係数として「1」を用いつつ、清潔度が低い店舗が滞在場所である場合には清潔度係数として1を上回る値(例えば、「1.05」~「1.1」)を用いてもよい。
【0080】
また、制御部250は、滞在に基づく変換により得られたポイントに対して、滞在場所の店舗テーブルに設定されている業種に応じた業種係数を乗算してもよい。上記の清潔度に関連し、小売業の店舗では、製造業および運送業などの店舗よりも清潔度が高いという考え方も存在し得る。このため、制御部250は、業種が小売業である店舗が滞在場所である場合には業種係数として「1」を用いつつ、業種が他の製造業および運送業などである店舗が滞在場所である場合には業種係数として1を上回る値(例えば、「1.05」~「1.1」)を用いてもよい。また、制御部250は、店舗テーブルの店舗を倉庫等の保管場所にまで拡張し、具体的な保管場所を特定する情報を、各保管場所の規模、屋内外環境、清潔度、業種等と関連付け、これを「保管場所テーブル」として、上記と同様にポイント算出に用いてもよい。さらに、収容箱50が店頭での展示用にも使用することができるタイプである場合には、展示により汚れたり損傷しやすいと考えられることから、制御部250は、他の一般タイプの収容箱50について得られるポイントよりも(例えば1を上回る上記のような係数を乗算する等により)高いポイントを設定してもよい。
【0081】
<情報端末の構成>
以上、本発明の一実施形態による流通管理装置20の構成を説明した。続いて、図10を参照して、本発明の一実施形態による情報端末10の構成を説明する。
【0082】
図10は、本発明の一実施形態の構成を示す説明図である。図10に示したように、情報端末10は、通信部110と、読取部120と、操作部130と、撮像部134と、出力部140と、制御部150と、を備える。なお、読取部120、操作部130、撮像部134および出力部140などは、情報端末10の外部装置の一機能として実現されてもよい。
【0083】
(通信部110)
通信部110は、流通管理装置20とのインタフェースであり、流通管理装置20から多様な情報を受信する受信部、および流通管理装置20に多様な情報を送信する送信部としての機能を有する。例えば、通信部110は、収容箱50が他の拠点に搬送される際に、読取部120により収容箱50から読み取られたID情報を含む搬送情報を制御部150による制御に従って流通管理装置20に送信する。また、通信部110は、収容箱50の搬送に関する指示を流通管理装置20から受信してもよい。
【0084】
また、収容箱回収場で利用される情報端末10Fの通信部110は、解析サーバ30とも通信を行う。通信部110は、後述する撮像部134により得られた収容箱50の画像を解析サーバ30に送信し、解析サーバ30から画像の分析結果を受信することが可能である。
【0085】
(読取部120)
読取部120は、収容箱50のID情報提示部から収容箱50のID情報を読み取る。読取部120はID情報提示部の形態に応じたものを用いる。すなわち、収容箱50のID情報が図2を参照して説明したようにICチップに格納されている場合、読取部120は、当該ICチップからID情報を読み取る機能を有する。また、収容箱50にバーコードまたは二次元コードのようなコードが付されている場合、読取部120は当該コードからID情報を読み取る機能を有する。なお、ID情報提示部がRFID用のタグである場合は、複数の収容箱50の情報を一括して取得することも可能であるが、収容箱50単位の情報管理を確実にする観点から、一括して情報を取得する場合にも収容箱50ごとに情報を管理する。
【0086】
(操作部130)
操作部130は、情報端末10の利用者が情報端末10に情報または指示を入力するために操作する部分である。操作部130は、例えば、キーボード、マウスまたはタッチパネルなどにより実現されてもよい。
【0087】
(撮像部134)
撮像部134は、被写体の光像を撮像面に形成し、光像を電気信号に変換することにより被写体の画像を取得する画像取得部の一例である。本発明の一実施形態においては、撮像部134は、主に収容箱50を撮像する目的で用いられる。撮像部134は、収容箱50が組み立てられた状態において、収容箱50の複数面が含まれるように収容箱50を撮像してもよい。なお、上記複数面は、例えば、天面、底面、正面および側面を含む。
【0088】
(出力部140)
出力部140は、制御部150からの制御に基づいて情報または通知を出力する。例えば、出力部140は、表示機能を有し、情報または通知を表示として出力してもよい。また、出力部140は、音の出力機能を有し、情報または通知を音として出力してもよい。
【0089】
本発明の一実施形態において、出力部140は、制御部150からの制御に基づき、収容箱50を洗浄することの確認を誘導する通知である洗浄確認通知を出力してもよい。情報端末10の利用者は、当該洗浄確認通知に基づいて目視で収容箱50の状態を確認して、洗浄の要否を最終決定してもよい。または、洗浄確認通知が出力された場合には自動的に収容箱50が洗浄工程に回されてもよい。
【0090】
また、出力部140は、制御部150からの制御に基づき、収容箱50を修繕することの確認を誘導する通知である修繕確認通知を出力してもよい。情報端末10の利用者は、当該修繕確認通知に基づいて目視で収容箱50の状態を確認して、修繕の要否を最終決定してもよい。または、修繕確認通知が出力された場合には自動的に収容箱50が修繕工程に回されてもよい。
【0091】
また、出力部140は、制御部150からの制御に基づき、収容箱50を廃棄することの確認を誘導する通知である廃棄確認通知を出力してもよい。情報端末10の利用者は、当該廃棄確認通知に基づいて目視で収容箱50の状態を確認して、廃棄の要否を最終決定してもよい。または、廃棄確認通知が出力された場合には自動的に収容箱50が廃棄工程に回されてもよい。
【0092】
(制御部150)
制御部150は、情報端末10の動作全般を制御する。例えば、制御部150は、読取部120により読み取られた収容箱50のID情報を含む搬送情報の送信を通信部110に指示する。また、収容箱回収場で利用される情報端末10の制御部150は、収容箱50のポイントに基づき、収容箱50の洗浄の要否についての判定、修繕の要否についての判定および廃棄の要否についての判定を行う判定部としての機能を有する。
【0093】
例えば、制御部150は、収容箱回収場に搬送された収容箱50から読み取られたID情報を含むポイント送信要求を通信部110に流通管理装置20へ送信させる。そして、制御部150は、流通管理装置20からポイント送信要求に応答して送信されたポイントに基づき、収容箱50の洗浄の要否についての判定、修繕の要否についての判定および廃棄の要否についての判定を行う。
【0094】
具体的には、制御部150は、洗浄判定用ポイントが事前に設定された洗浄閾値を上回る場合に収容箱50の洗浄が必要であると判定し、洗浄確認通知を出力部140に出力させてもよい。制御部150は、修繕判定用ポイントが事前に設定された修繕閾値を上回る場合に収容箱50の修繕が必要であると判定し、修繕確認通知を出力部140に出力させてもよい。同様に、制御部150は、廃棄判定用ポイントが事前に設定された廃棄閾値を上回る場合に収容箱50の廃棄が必要であると判定し、廃棄確認通知を出力部140に出力させてもよい。洗浄閾値、修繕閾値及び廃棄閾値は同一であってもよいし、異なってもよい。数回の洗浄を経て修繕、廃棄に至るという観点からは、修繕閾値および廃棄閾値の方が洗浄閾値より高いことが好ましい。数回の修繕を経て廃棄に至るという観点からは、廃棄閾値の方が修繕閾値より高いことが好ましい。
【0095】
例えば、洗浄閾値が「10,000」であり、廃棄閾値が「100,000」である場合、制御部150は、図9に示した第3エントリのID情報が「003」である収容箱50について、洗浄判定用ポイント「12,000」が洗浄閾値「10,000」を上回るので洗浄が必要であると判定する。一方、制御部150は、同ID情報が「003」である収容箱50について、廃棄判定用ポイント「50,000」が廃棄閾値「100,000」以下であるので廃棄が不要であると判定する。
【0096】
また、制御部150は、図9に示した第2エントリのID情報が「002」である収容箱50について、洗浄判定用ポイント「8,000」が洗浄閾値「10,000」以下であるので洗浄が不要であると判定する。一方、制御部150は、同ID情報が「002」である収容箱50について、廃棄判定用ポイント「120,000」が廃棄閾値「100,000」を上回るので廃棄が必要であると判定する。
【0097】
他の方法として、制御部150は、洗浄、修繕および廃棄の判定に関し、ポイントに加えて、解析サーバ30による収容箱50の画像の分析結果に基づいて判定を行ってもよい。例えば、制御部150は、洗浄判定用ポイントが洗浄閾値を上回る場合、修繕判定用ポイントが修繕閾値を上回る場合、または廃棄判定用ポイントが廃棄閾値を上回る場合に、撮像部134により得られた収容箱50の撮像画像を通信部110に解析サーバ30へ送信させ、解析サーバ30から撮像画像の分析結果として汚れ度または損傷度を取得してもよい。そして、汚れ度が閾値を上回る場合に洗浄が必要であると判定し、洗浄確認通知を出力部140に出力させてもよい。同様に、制御部150は、損傷度が閾値を上回る場合に修繕または廃棄が必要であると判定し、それぞれ修繕確認通知または廃棄確認通知を出力部140に出力させてもよい。
【0098】
なお、解析サーバ30から受信される分析結果は、洗浄が必要であるか否か、修繕が必要であるか否か、または廃棄が必要であるかを示す情報であってもよい。この場合、制御部150は、分析結果に従って判定を行い出力部140の出力を制御してもよい。また、洗浄判定用ポイントが洗浄閾値を上回るか否かの判定、修繕判定用ポイントが修繕閾値を上回るか否かの判定、および、廃棄判定用ポイントが廃棄閾値を上回るか否かの判定のうちいずれか1以上が流通管理装置20において行われ、情報端末10は当該判定結果を受信することでもよい。
【0099】
<解析サーバの構成>
以上、本発明の一実施形態による情報端末10の構成を説明した。続いて、図11を参照し、本発明の一実施形態による解析サーバ30の構成を説明する。なお、解析サーバ30の機能は、情報端末10または流通管理装置20などの他の装置と一体的に実装されてもよい。解析サーバ30が流通管理装置20と一体化されている場合、流通管理装置20と解析サーバ30とのネットワークを介した通信が不要となることから、処理の高速化などが期待できる。
【0100】
図11は、本発明の一実施形態による解析サーバ30の構成を示す説明図である。図11に示したように、本発明の一実施形態による解析サーバ30は、通信部310と、記憶部320と、画像解析部350と、を備える。
【0101】
(通信部310)
通信部310は、情報端末10とのインタフェースであり、収容箱回収場で利用される情報端末10から収容箱50の撮像画像を受信する受信部(画像取得部)、および情報端末10に撮像画像の分析結果を送信する送信部としての機能を有する。
【0102】
(記憶部320)
記憶部320は、解析サーバ30の動作に用いられる多様な情報およびパラメータなどを記憶する。例えば、画像解析部350における画像分析でニューラルネットワークによる分析モデルが用いられる場合、機械学習により得られた当該分析モデルのパラメータを記憶していてもよい。
【0103】
(画像分析部350)
画像解析部350は、収容箱回収場で利用される情報端末10から通信部310により受信された収容箱50の撮像画像を分析し、収容箱50の汚れ度または損傷度などを示す分析結果を取得する。画像解析部350は多様な方法で収容箱50の撮像画像を分析することが可能である。以下、分析方法の一例を説明する。
【0104】
画像解析部350は、標準画像と収容箱50の撮像画像を比較し、全体的な画像損傷/汚れの分析を行う。画像損傷/汚れの分析は、一般的な画像処理によって数値化される。例えば、画像処理として、収容箱50の撮像画像の形、色等のアナログデータを二値化データに換算する方法を用いてもよい。また、撮像画像の濃淡からのエッジ検出による形状検出などからも画像の形等の検出を行うことができる。画像解析部350は、二値化データを、事前に用意したOK品(汚れ度および損傷度が閾値以下である収容箱50)、NG品(汚れ度または損傷度が閾値を上回る収容箱50)のサンプル画像を利用した教師付き機械学習により分析モデルを作成し、当該分析モデルを用いて撮像画像に係る収容箱50をOK品またはNG品に分類し得る。分析モデルを、汚れ度または損傷度を出力するように設計することも可能である。
【0105】
なお、サンプル画像は、使用するユーザによって異なるが、一般的にはユーザが洗浄を希望する程度に識別可能な、写真等を用いることができる。ユーザが提示するサンプル画像も、識別する人間又は写真の程度によって異なるが、汚れ違い、光沢違いといった一般的な判断基準を用いることができる。なお、判断基準自身を機械学習が決定していく、強化学習(デイープランニング)による検討も可能である。
【0106】
ここで局所的に損傷が激しいところも収容箱50の撮像画像における全体画像の損傷分析で対応できる。局所的な損傷は、例えば二値化の場合、標準的な統計幅(例えば回帰曲線からの離反距離)から超えた値の検出が容易な為、全体画像の損傷分析結果から、局所的な損傷分析へ容易に切り替えることができる。
【0107】
<動作>
以上、本発明の一実施形態による各装置の構成を説明した。続いて、上述した流通管理装置20および情報端末10の動作を整理する。
【0108】
(流通管理装置20の動作)
図12は、本発明の一実施形態による流通管理装置20の動作を示すフローチャートである。図12に示したように、まず、流通管理装置20の制御部250が、情報端末10から収容箱50の搬送情報が受信されたか否かを判断する(S404)。S404において情報端末10から収容箱50の搬送情報を受信したと判断された場合(S404/Yes)、制御部250が、搬送履歴テーブル、滞在履歴テーブルを更新する(S408)。さらに、制御部250が、更新された搬送履歴テーブル、滞在履歴テーブルに基づき、ポイントテーブルを更新する(S412)。
【0109】
続いて、制御部250は、情報端末10からポイント送信要求が受信されたか否かを判断する(S416)。S416において情報端末10からポイント送信要求が受信されたと判断された場合(S416/Yes)、通信部210が、制御部250からの制御に基づき、ポイントテーブルにおいてポイント送信要求に含まれたID情報に関連付けられた洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントを情報端末10に送信する(S420)。
【0110】
さらに、制御部250は、情報端末10から洗浄実行通知または修繕実行通知が受信されたか否かを判断する(S424)。S424において情報端末10から洗浄実行通知または修繕実行通知が受信されたと判断された場合(S424/Yes)、制御部250は、洗浄実行通知または修繕実行通知に含まれるID情報にポイントテーブルにおいて関連付けられた洗浄判定用ポイントまたは修繕判定用ポイントをリセットする(S428)。その後、処理が終了するまで、S404からの処理が繰り返される。
【0111】
なお、S404において情報端末10から収容箱50の搬送情報が受信されたと判断されなかった場合(S404/No)、S416からの処理が行われる。S416において情報端末10からポイント送信要求が受信されたと判断されなかった場合(S416/No)、S424からの処理が行われる。
【0112】
(情報端末10の第1の動作例)
続いて、収容箱回収場で利用される情報端末10の第1の動作例を説明する。第1の動作例は、収容箱回収場で利用される情報端末10がポイントに基づいて洗浄、修繕および廃棄の要否についての判定を行う動作例である。
【0113】
図13は、収容箱回収場で利用される情報端末10の第1の動作例を示すフローチャートである。図13に示したように、まず、情報端末10の読取部120が収容箱50のID情報を読み取る(S504)。続いて、通信部110が、制御部150からの制御に基づき、収容箱50のID情報を含むポイント送信要求を流通管理装置20に送信する(S508)。その後、通信部110が流通管理装置20から洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントを受信する(S512)。
【0114】
そして、制御部150が、廃棄判定用ポイントが廃棄閾値を上回るか否かを判定する(S516)。S516において廃棄判定用ポイントが廃棄閾値を上回ると判定された場合(S516/Yes)、出力部140は、制御部150からの制御に基づき廃棄確認通知を出力し(S517)、動作が終了する。S516において廃棄判定用ポイントが廃棄閾値を上回ると判定されなかった場合(S516/No)、制御部150は、修繕判定用ポイントが修繕閾値を上回るか否かを判定する(S518)。
【0115】
S518において修繕判定用ポイントが修繕閾値を上回ると判定された場合(S518/Yes)、出力部140は、制御部150からの制御に基づき修繕確認通知を出力する(S519)。続いて、収容箱50の修繕に基づき(具体的には、修繕を完了した旨が情報端末10の操作部130より操作者により入力されるか、修繕装置から修繕完了信号が通信部110を介して送られたことにより)、通信部110が制御部150からの制御に従って修繕実行通知を流通管理装置20に送信し(S520)、動作が終了する。
【0116】
S518において修繕判定用ポイントが修繕閾値を上回ると判定されなかった場合、または、S520の処理の後に、制御部150は、洗浄判定用ポイントが洗浄閾値を上回るか否かを判定する(S524)。
【0117】
S524において洗浄判定用ポイントが洗浄閾値を上回ると判定された場合(S524/Yes)、出力部140は、制御部150からの制御に基づき洗浄確認通知を出力する(S528)。続いて、収容箱50の洗浄に基づき(具体的には、洗浄を完了した旨が情報端末10の操作部130より操作者により入力されるか、洗浄装置から洗浄完了信号が通信部110を介して送られたことにより)、通信部110が制御部150からの制御に従って洗浄実行通知を流通管理装置20に送信し(S532)、動作が終了する。S524において洗浄判定用ポイントが洗浄閾値を上回ると判定されなかった場合にも(S524/No)、動作は終了する。
【0118】
(情報端末10の第2の動作例)
続いて、収容箱回収場で利用される情報端末10の第2の動作例を説明する。第2の動作例は、収容箱回収場で利用される情報端末10がポイントおよび収容箱50の撮像画像の分析結果に基づいて洗浄、修繕および廃棄の要否についての判定を行う動作例である。
【0119】
図14および図15は、収容箱回収場で利用される情報端末10の第2の動作例を示すフローチャートである。図14に示したように、まず、情報端末10の読取部120が収容箱50のID情報を読み取る(S504)。続いて、通信部110が、制御部150からの制御に基づき、収容箱50のID情報を含むポイント送信要求を流通管理装置20に送信する(S508)。その後、通信部110が流通管理装置20から洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントを受信する(S512)。
【0120】
そして、制御部150が、廃棄判定用ポイントが廃棄閾値を上回るか否かを判定する(S516)。S516において廃棄判定用ポイントが廃棄閾値を上回ると判定された場合(S516/Yes)、撮像部134が収容箱50を撮像し、通信部110が収容箱50の撮像画像を解析サーバ30に送信する(S604)。そして、通信部110が解析サーバ30から撮像画像の分析結果として損傷度を受信すると(S608)、制御部150は、損傷度が閾値を上回るか否かを判定する(S612)。損傷度が閾値を上回る場合、出力部140が制御部150からの制御に基づいて廃棄確認通知を出力し(S517)、動作が終了する。
【0121】
S516において廃棄判定用ポイントが廃棄閾値を上回ると判定されなかった場合(S516/No)、制御部150は、修繕判定用ポイントが修繕閾値を上回るか否かを判定する(S518)。
【0122】
S518において修繕判定用ポイントが修繕閾値を上回ると判定されなかった場合(S518/No)、制御部150は、洗浄判定用ポイントが洗浄閾値を上回るか否かを判定する(S524)。
【0123】
S524において洗浄判定用ポイントが洗浄閾値を上回ると判定された場合(S524/Yes)、撮像部134が収容箱50を撮像し、通信部110が収容箱50の撮像画像を解析サーバ30に送信する(S616)。そして、通信部110が解析サーバ30から撮像画像の分析結果として汚れ度を受信すると(S620)、制御部150は、汚れ度が閾値を上回るか否かを判定する(S630)。汚れ度が閾値を上回る場合、出力部140は、制御部150からの制御に基づき洗浄確認通知を出力する(S528)。続いて、収容箱50の洗浄に基づき、通信部110が制御部150からの制御に従って洗浄実行通知を流通管理装置20に送信し(S532)、動作が終了する。
【0124】
S518において修繕判定用ポイントが修繕閾値を上回ると判定された場合(S518/Yes)、図15に示すように、撮像部134が収容箱50を撮像し、通信部110が収容箱50の撮像画像を解析サーバ30に送信する(S640)。そして、通信部110が解析サーバ30から撮像画像の分析結果として修繕必要度を受信すると(S644)、制御部150は、修繕必要度が閾値を上回るか否かを判定する(S648)。修繕必要度は、上記損傷度と同じであってもよいし、異なるパラメータであってもよい。修繕必要度が閾値を上回る場合、出力部140は、制御部150からの制御に基づき修繕確認通知を出力する(S519)。続いて、収容箱50の修繕に基づき、通信部110が制御部150からの制御に従って修繕実行通知を流通管理装置20に送信し(S520)、S524の処理に続く。S648において修繕必要度が閾値を上回ると判定されなかった場合(S648/No)、S524の処理に続く。
【0125】
S612において損傷度が閾値を上回ると判定されなかった場合(S612/No)、S524において洗浄判定用ポイントが洗浄閾値を上回ると判定されなかった場合(S524/No)、および、S630において汚れ度が閾値を上回ると判定されなかった場合(S630/No)、動作は終了する。
【0126】
<作用効果>
以上説明した本発明の一実施形態によれば、多様な作用効果が実現される。例えば、本発明の一実施形態によれば、流通管理装置20の制御部250が収容箱50の利用履歴に関するポイントを収容箱50のID情報と関連付けて記憶し、情報端末10の制御部150が当該ポイントに基づいて収容箱50の洗浄、修繕および廃棄の要否についての判定を行う。かかる構成によれば、適切なタイミングで収容箱50の洗浄や修繕が行われることが期待されるので、顧客満足度を損なわずに、環境保護を実現することが可能である。
【0127】
また、本発明の一実施形態による流通管理装置20の制御部250は、収容箱50の洗浄に応じて、ポイントテーブルにおける洗浄判定用ポイントを更新する。具体的には、制御部250は、洗浄判定用ポイントを初期値である0にリセットする、または0に近づくように減少させる。かかる構成によれば、収容箱50の実際の状態と洗浄判定用ポイントとの整合を保つことが期待される。修繕についても同様である。
【0128】
また、本発明の一実施形態による流通管理装置20の制御部250は、収容箱50が搬送された履歴に基づいて洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントを決定する。例えば、制御部250は、収容箱50が搬送された距離、収容箱50を搬送した車両、または収容箱50が搬送された経路のうちの少なくともいずれか、または組み合わせで各ポイントを決定することができる。かかる構成によれば、洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントをより高精度に決定することが可能である。
【0129】
また、本発明の一実施形態による流通管理装置20の制御部250は、収容箱50が滞在して利用された履歴に基づいて洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントを決定する。例えば、制御部250は、収容箱50が滞在した場所の規模、収容箱50が滞在した場所の環境、または収容箱50が滞在した時間のうちの少なくともいずれか、または組み合わせで各ポイントを決定することができる。かかる構成によっても、洗浄判定用ポイント、修繕判定用ポイントおよび廃棄判定用ポイントをより高精度に決定することが可能である。
【0130】
また、本発明の一実施形態による流通管理装置20の制御部250は、収容箱50の撮像画像の分析結果も併用して収容箱50の洗浄、修繕および廃棄の要否についての判定を行い得る。かかる構成によれば、個別の収容箱50の実際の状態を考慮されるので、より正確な判定を実現することが可能である。
【0131】
また、本発明の一実施形態による収容箱50は合成樹脂を用いて構成される。このため、紙製の段ボール箱と比較して収容箱50の耐用性が高く、同じ収容箱50を繰り返し利用可能である。また、紙製の段ボール箱と比較して、収容箱50に付着した汚れを洗浄により落とし易い。
【0132】
以上の情報処理システムを用いる収容箱50の管理方法として、例えば以下がある。すなわち、ある収容箱50について上記のように行われた洗浄の要否の判定が「洗浄が必要」である場合に、情報処理システムが、この判定結果を、収容箱50を洗浄することの確認を誘導する通知(洗浄確認通知)として、当該収容箱50の管理担当者(回収業者等)に送信し、提示する。次に、当該管理担当者が、上記通知に従って、当該収容箱50を洗浄する。例えば、店舗の情報端末10Eを介して行われた洗浄の要否の判定が「洗浄が必要」である場合に、この判定結果が、流通管理装置20で管理されている当該収容箱50の現在地の情報(当該店舗)とともに、回収業者の情報端末10に自動的に送信され、それらが回収業者の情報端末10において表示されてよい。回収業者は、この表示に従って、当該収容箱50を当該店舗から回収し、洗浄する。あるいは、収容箱回収場の情報端末10Fを介して行われた洗浄の要否の判定が「洗浄が必要」である場合に、この判定結果が、流通管理装置20で管理されている当該収容箱50の現在地の情報(当該収容箱回収場)とともに、回収業者の情報端末10に自動的に送信され、それらが回収業者の情報端末10において表示されてよい。回収業者は、この表示に従って、当該収容箱50を洗浄する。収容箱50の管理担当者が物品の製造業者、物流業者、または販売店等であった場合も同様である。情報処理システムを用いた収容箱50の修繕方法および廃棄方法についても、上記洗浄方法と同様である。
【0133】
<ハードウェア構成>
以上、本発明の実施形態を説明した。上述したポイントの管理、洗浄、修繕または廃棄の判定などの情報処理は、ソフトウェアと、ハードウェアとの協働により実現される。以下、情報端末10、流通管理装置20および解析サーバ30などに適用され得るハードウェア構成例を説明する。
【0134】
図16は、ハードウェア構成90を示した説明図である。図16に示したように、ハードウェア構成90は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、入力装置908と、出力装置910と、メモリ装置911と、撮像装置913と、通信装置915とを備える。
【0135】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってハードウェア構成90内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。これらCPU901、ROM902およびRAM903とソフトウェアとの協働により、流通管理装置20の制御部250、情報端末10の制御部150、および解析サーバ30の画像解析部350などの機能が実現され得る。
【0136】
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。ユーザは、該入力装置908を操作することにより、各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0137】
出力装置910は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置910は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。例えば、表示装置は、撮像された画像や生成された画像などを表示する。一方、音声出力装置は、音声データ等を音声に変換して出力する。
【0138】
メモリ装置911は、データ格納用の装置であり、流通管理装置20の記憶部220および解析サーバ30の記憶部320などに対応する。メモリ装置911は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このメモリ装置911は、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
【0139】
撮像装置913は、光を集光する撮影レンズおよびズームレンズなどの撮像光学系、およびCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサなどの信号変換素子を備える。撮像光学系は、被写体から発せられる光を集光して信号変換部に被写体像を形成し、信号変換素子は、形成された被写体像を電気的な画像信号に変換する。なお、流通管理装置20および解析サーバ30においては、撮像装置913は不要である。
【0140】
通信装置915は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースであり、情報端末10の通信部110、流通管理装置20の通信部210および解析サーバ30の通信部310などに対応する。また、通信装置915は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、LTE(Long Term Evolution)(登録商標)対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0141】
<補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0142】
例えば、上記では店舗テーブルにおいて屋内外環境および清潔度などが手入力で設定される例を主に説明したが、屋内外環境および清潔度などは自動で設定されてもよいし、動的に変更されてもよい。例えば、収容箱回収場に同一の店舗から搬送された収容箱50の状態を目視または解析サーバ30による分析に基づいて把握し、収容箱50の状態の傾向に基づいて屋内外環境および清潔度などが設定されてもよい。具体的には、ある店舗から搬送された収容箱50の汚れ度と前回確認時の汚れ度との差分の統計値に基づいて清潔度が設定されてもよい。または、ある店舗から搬送された収容箱50の日焼け度合いと前回確認時の日焼け度合いとの差分の統計値に基づいて屋内外環境が設定されてもよい。
【0143】
また、上記では収容箱50の搬送距離および滞在時間の双方を用いて洗浄などの要否についての判定が行われる例を説明したが、搬送距離または滞在時間の一方のみが当該判定に用いられてもよい。この場合、搬送距離または滞在時間はポイントに換算されなくてもよい。例えば、搬送距離の累積値が洗浄閾値、修繕閾値または廃棄閾値を上回るか否かにより判定が行われてもよいし、滞在時間の累積値が洗浄閾値、修繕閾値または廃棄閾値を上回るか否かにより判定が行われてもよい。この場合、累積値はID情報に関連付けられて記憶されていてもよいし、搬送履歴テーブルを用いて、都度演算されてもよい。
【0144】
また、搬送距離および滞在時間を用いずに洗浄などの要否についての判定を行うことも可能である。例えば、流通管理装置20は、図1を参照して説明した収容箱50のサイクルが何回繰り返されたかを収容箱50のID情報ごとに管理し、繰り返されたサイクル数が洗浄閾値、修繕閾値または廃棄閾値を上回るか否かにより判定が行われてもよい。簡便な判定方法として、搬送履歴テーブルに洗浄履歴も記憶しておき、当該ID情報に関連付けられた収容箱50が前回洗浄されてからの搬送記録の回数を搬送履歴テーブルを用いて数え、その回数が洗浄閾値を上回るか否かによって洗浄の要否の判定が行われてもよい。これは、修繕についても同様である。また、当初からの搬送記録の回数が廃棄閾値を上回るか否かによって廃棄の要否の判定が行われてもよい。
【0145】
また、本明細書の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、情報端末10および流通管理装置20の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
【0146】
また、上記では情報端末10の制御部150が洗浄、修繕や廃棄の要否を判定する例を説明したが、流通管理装置20の制御部250が、洗浄、修繕および廃棄のうちいずれか1以上の要否を(判定用ポイントが閾値を上回るか否か等により)判定する機能を備えていてもよい。この場合、情報端末10は、流通管理装置20から受信した判定結果に応じて洗浄等の確認通知を出力してよい。
【0147】
また、情報端末10、流通管理装置20および解析サーバ30に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した情報端末10、流通管理装置20および解析サーバ30の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムが記憶された非一時的な記憶媒体も提供される。
【符号の説明】
【0148】
10 情報端末
110 通信部
120 読取部
130 操作部
134 撮像部
140 出力部
150 制御部
20 流通管理装置
210 通信部
220 記憶部
250 制御部
30 解析サーバ
310 通信部
320 記憶部
350 画像解析部
40 車両
50 収容箱
52 ICチップ
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16