特開 2024-172639 照明装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024172639

(43)【公開日】2024-12-12

(54)【発明の名称】照明装置

(51)【国際特許分類】

   F21S 8/02 20060101AFI20241205BHJP

   F21S 2/00 20160101ALI20241205BHJP

   F21V 33/00 20060101ALI20241205BHJP

   F21Y 115/10 20160101ALN20241205BHJP

【ＦＩ】

F21S8/02 400

F21S2/00 230

F21V33/00 330

F21Y115:10

【審査請求】未請求

【請求項の数】4

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023090483

(22)【出願日】2023-05-31

(71)【出願人】

【識別番号】314012076

【氏名又は名称】パナソニックＩＰマネジメント株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110002527

【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】中村 信久

(72)【発明者】

【氏名】後藤 芳朗

(72)【発明者】

【氏名】石川 孝一

(72)【発明者】

【氏名】大谷 一究

【テーマコード（参考）】

3K014

【Ｆターム（参考）】

3K014AA01

3K014RA03

(57)【要約】

【課題】天井裏が見えにくい照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置１Ａは、光源ユニット１と、本体部２と、を備える。本体部２は、天板部２０と、側板部２１と、第１開口部２２と、を有する。天板部２０は、光源ユニット１の上方に位置する。側板部２１は、光源ユニット１の側方に位置する。第１開口部２２は、天板部２０と対向する位置に設けられる。光源ユニット１と側板部２１との間の空間は、第１開口部２２と連通する流路２３として形成される。側板部２１は、流路２３と連通する第２開口部２１０と、遮蔽部２１１と、を有する。遮蔽部２１１は、第２開口部２１０よりも第１開口部２２に近い位置から光源ユニット１の方に向かって突出する。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

光源ユニットと、本体部と、を備え、
前記本体部は、前記光源ユニットの上方に位置する天板部と、前記光源ユニットの側方に位置する側板部と、前記天板部と対向する位置に設けられた第１開口部と、を有し、
前記光源ユニットと前記側板部との間の空間は、前記第１開口部と連通する流路として形成され、
前記側板部は、前記流路と連通する第２開口部と、遮蔽部と、を有し、
前記遮蔽部は、前記第２開口部よりも前記第１開口部に近い位置から前記光源ユニットの方に向かって突出する、
照明装置。

【請求項2】

前記第２開口部の少なくとも一部は、前記光源ユニットの下縁部と前記遮蔽部の最も前記光源ユニットに近い部分とを結ぶ仮想線よりも前記光源ユニットから遠い位置にある、
請求項１に記載の照明装置。

【請求項3】

前記側板部は、前記第２開口部を有する上板部と、前記遮蔽部と、前記遮蔽部よりも下方に位置する下板部と、を備え、
前記下板部は、前記上板部よりも前記光源ユニットに近い位置にある、
請求項１又は２に記載の照明装置。

【請求項4】

前記側板部は、前記第２開口部を有する上板部と、前記遮蔽部と、前記遮蔽部よりも下方に位置する下板部と、を備え、
前記上板部は、前記下板部の下端よりも前記光源ユニットに近い位置にある、
請求項１又は２に記載の照明装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、一般に照明装置に関し、より詳細には、光源ユニットを備える照明装置に関する。

【背景技術】

【0002】

特許文献１には、本体部と、該本体部の前面に設けられた発光面と、を備える照明装置が記載されている。前記照明装置は、前記前面に設けられた第１開口部と、前記本体部の背面の前記第１開口部に対向する位置から変位した位置に設けられた第２開口部と、を備えている。また前記照明装置は、前記第１開口部と第２開口部とを連通する流路内で、前記第１開口部の開口面に対して略平行をなすように配置され、前記第１開口部から前記第２開口部の視界を遮るための遮蔽板を備えている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０１３－２２５４５１号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

上記のように、第１開口部、第２開口部及び流路を備える照明装置においては、第１開口部、第２開口部及び流路を通して天井裏が見えにくくすることが望まれている。

【0005】

本開示は、天井裏が見えにくい照明装置を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本開示の一態様に係る照明装置は、光源ユニットと、本体部と、を備える。前記本体部は、天板部と、側板部と、第１開口部と、を有する。前記天板部は、前記光源ユニットの上方に位置する。前記側板部は、前記光源ユニットの側方に位置する。前記第１開口部は、前記天板部と対向する位置に設けられる。前記光源ユニットと前記側板部との間の空間は、前記第１開口部と連通する流路として形成される。前記側板部は、前記流路と連通する第２開口部と、遮蔽部と、を有する。前記遮蔽部は、前記第２開口部よりも前記第１開口部に近い位置から前記光源ユニットの方に向かって突出する。

【発明の効果】

【0007】

本開示によれば、遮蔽部により、第２開口部が第１開口部及び流路を通じて見えにくくなり、天井裏が見えにくい、という利点がある。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】図１は、本実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。

【図2】図２は、本実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。

【図3】図３は、本実施形態に係る照明装置を示す分解した斜視図である。

【図4】図４は、本実施形態に係る照明装置を示す断面図である。

【図5】図５は、本実施形態に係る照明装置を示す一部を破断した斜視図である。

【図6】図６は、本実施形態に係る照明装置の設置状態を示す断面図である。

【図7】図７は、本実施形態に係る照明装置の本体部の変形例を示す断面図である。

【図8】図８Ａ～Ｃは、本実施形態に係る照明装置の本体部の変形例を示す断面図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

（実施形態）
以下、本実施形態の照明装置について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。

【0010】

本実施形態の照明装置１Ａは、平面視で矩形状であって、前後方向に長く、左右方向に短く形成されている。なお、本実施形態では、説明のために、照明装置１Ａの長手方向の一方を前方とし、他方を後方と定義する。また照明装置１Ａの短手方向の一方を左方とし、他方を右方と定義する。また前後方向及び左右方向と直交する方向を上下方向と定義する。

【0011】

本実施形態の照明装置１Ａは、光源ユニット１と、本体部２と、を備える（図１、図２及び図３参照）。本体部２は、下面が開放された箱状に形成されている。本体部２は、光源ユニット１を支持し、本体部２の開放された下面から光源ユニット１が照明空間に露出する。

【0012】

本体部２は、前板２４、後板２５及び一対の本体部材２６を備える。前板２４は、矩形板状に形成され、本体部２の前面を構成する。前板２４は、一対の本体部材２６の前側に配置され、前板２４の左端部と右端部が、それぞれ、一方の本体部材２６の前端部と他方の本体部材２６の前端部とに結合される。後板２５は、矩形板状に形成され、本体部２の後面を構成する。後板２５は、一対の本体部材２６の後側に配置され、後板２５の左端部と右端部が、それぞれ、一方の本体部材２６の後端部と他方の本体部材２６の後端部とに結合される。

【0013】

一対の本体部材２６は、左右方向に対向して配置される。各本体部材２６は、それぞれ、天板部２０と側板部２１とを有する。天板部２０は、前後方向を長手方向とする矩形板状に形成され、本体部２の上面を構成する。側板部２１は、前後方向を長手方向とする矩形板状に形成され、本体部２の側面（左面及び右面）を構成する。左側の本体部材２６は、天板部２０の左端に側板部２１が設けられる。右側の本体部材２６は、天板部２０の右端に側板部２１が設けられる。一対の本体部材２６は、側板部２１同士が左右方向で所定の間隔を介して対向して配置される。一対の本体部材２６は、天板部２０同士が左右方向で所定の間隔を介して配置される。従って、本体部２の上面には、左右の天板部２０の間に、排気口２７が形成されている。なお、天板部２０の排気口２７に沿った縁部には、斜め下方に向かって傾斜する傾斜片２８が設けられている。

【0014】

光源ユニット１は、本体部２の内側に収容される。すなわち、光源ユニット１は、前板２４と後板２５と一対の本体部材２６で囲まれる空間に収容される。従って、光源ユニット１は、２つの天板部２０の下方に位置し、２つの側板部２１の間に位置する。

【0015】

光源ユニット１は、ユニット本体１１、基板１２、発光素子１３、カバー部材１４及び電源装置１５を備える。

【0016】

ユニット本体１１は、前後方向に長く、左右方向に短く形成され、下面が開放された箱状に形成される。ユニット本体１１は、一対の横板１１２と、前面板１１３と、後面板１１４と、を有している。基板１２は、前後方向を長手方向とする矩形板状に形成される。基板１２は、プリント配線板などで形成され、ユニット本体１１の内側空間に収容される。発光素子１３は、発光ダイオード（ＬＥＤ）などで構成される。基板１２の下面には、複数の発光素子１３が、前後方向に並んで設けられる。カバー部材１４は、前後方向を長手方向とする矩形板状に形成される。カバー部材１４は、アクリル樹脂などの樹脂板で形成される。カバー部材１４は、ユニット本体１１の開放された下面を塞ぐようにユニット本体１１に取付けられる。カバー部材１４の周端部は、ユニット本体１１の下端に設けた係止片１１２１に引っ掛けられる。電源装置１５は、ユニット本体１１の上面に設けられ、基板１２を介して発光素子１３に給電する。

【0017】

光源ユニット１は、本体部２の左右方向のほぼ中央部に位置し、本体部２の内側の空間に収容される（図４参照）。このとき、天板部２０は、光源ユニット１の上方に位置する。また側板部２１は、光源ユニット１の側方に位置する。光源ユニット１の電源装置１５は、排気口２７の下方に位置する。またカバー部材１４の下面が、本体部２の下面とほぼ同じ高さ位置か、本体部２の下面の少し上側に位置する。また光源ユニット１のユニット本体１１の右側面が、右側にある本体部２の側板部２１と対向する。同様に、光源ユニット１のユニット本体１１の左側面が、左側にある本体部２の側板部２１と対向する（図４参照）。光源ユニット１と側板部２１との間の空間は、流路２３として形成される。すなわち、ユニット本体１１の右側面と右側の側板部２１との間の空間は、流路２３として形成される。同様に、ユニット本体１１の左側面と左側の側板部２１との間の空間は、流路２３として形成される。流路２３は、排気口２７と連通する。

【0018】

本体部２は、第１開口部２２を有する。第１開口部２２は、天板部２０と対向する位置に設けられる。第１開口部２２は、光源ユニット１のユニット本体１１の下縁部１１１と、本体部２の側板部２１の下端部２１３０との間に形成される。第１開口部２２は、光源ユニット１の左右両側に形成される。左側の第１開口部２２は、左側の流路２３と連通し、右側の第１開口部２２は、右側の流路２３と連通する。

【0019】

側板部２１は、上板部２１２と遮蔽部２１１と下板部２１３とを有する。

【0020】

上板部２１２は、天板部２０の側端部（排気口２７とは反対側の外側端部）から下方に向かって突出する。上板部２１２は天板部２０に対してほぼ直角に屈曲する。上板部２１２には左右方向に貫通する第２開口部２１０が形成されている。第２開口部２１０は、前後方向に長く形成されている。また上板部２１２には、複数の第２開口部２１０が前後方向に並んで設けられる。

【0021】

遮蔽部２１１は、上板部２１２の下端から光源ユニット１に向かう方向に突出する。すなわち、右側の側板部２１では、上板部２１２の下端から左方向に遮蔽部２１１が突出し、左側の側板部２１では、上板部２１２の下端から右方向に遮蔽部２１１が突出する。遮蔽部２１１は上板部２１２に対してほぼ直角に屈曲する。遮蔽部２１１は、第２開口部２１０よりも第１開口部２２に近い位置から光源ユニット１の方に向かって突出する。すなわち、遮蔽部２１１は、第２開口部２１０よりも下方に位置し、上板部２１２の下端から流路２３内に突出する。

【0022】

下板部２１３は、遮蔽部２１１の内側端部（上板部２１２と接続される端部と反対側の側端部）から下方に向かって突出する。下板部２１３の上部は遮蔽部２１１に対してほぼ直角に屈曲する。下板部２１３は上下方向の略中間部分で外側（光源ユニット１と反対側）に向かって屈曲する。従って、下板部２１３の下部は、下板部２１３の略中間部分から外側に向かって傾斜する。下板部２１３の下端部２１３０は、外側（光源ユニット１と反対側）に向かって屈曲し、上板部２１２よりも外側に位置する。これにより、左右方向において、下板部２１３は、下端部２１３０を除いて、上板部２１２よりも光源ユニット１に近い位置にある。また上板部２１２は、左右方向において、下板部２１３の下端部２１３０よりも光源ユニット１に近い位置にある。

【0023】

本実施形態の照明装置１Ａは、システム天井に設置される。システム天井は、オフィスビルの事務室や商業ビルの店舗などで使用されるつり天井であり、天井パネルを載せ掛け、照明器具、空調吹出し口などの設備の取付けが容易にできる機能を有する。

【0024】

例えば、図６に示すように、システム天井は、複数のＴバー３と、複数のＴバー３に支持される複数の天井パネル４と、本実施形態の照明装置１Ａと、を有する。Ｔバー３は、長尺の平板状に形成されている縦片３０と、縦片３０の短手方向の上端に設けられた接合部３１と、縦片３０の短手方向の下端に設けられた一対の支持片３２と、を有する。

【0025】

接合部３１は、長手方向の両端が開放されている中空の四角柱状に形成されている。接合部３１は、下面における短手方向の中央において縦片３０の上端と繋がっている。一対の支持片３２の各々は、長手方向の両端が解放された角樋状に形成されている。各支持片３２は、縦片３０の下端から縦片３０の厚み方向に沿って互いに離れる向きに突出している。

【0026】

Ｔバー３は、建物の天井スラブに埋め込まれた複数のつりボルトの各々に取り付けられた複数のＴハンガによって各つりボルトに取付けられている。複数のＴハンガの各々は、複数のつりボルトのうちの対応する１つのつりボルトにねじ締結され、かつ、Ｔバー３の接合部３１を接合部３１の短手方向から挟み込むようにしてＴバー３に取り付けられる。

【0027】

複数の天井パネル４の各々は、例えば、正方形状の石膏ボードで構成されることが好ましい。ただし、天井パネル４は、石膏ボード以外の板材（例えば、木材や金属材など）で構成されても構わない。天井パネル４の４つの側面は、天井パネル４の厚み方向（上下方向）に沿った段差を有している。天井パネル４は、４辺の縁の周縁部４０をＴバー３の支持片３２の上に載せるようにして４つのＴバー３に支持される。

【0028】

照明装置１Ａは、係合部材５を備える。係合部材５は、上片５０と、固定片５１と、載置片５２と、一対の係合片５３及び一対の上向き片５４と、を有する。上片５０は、上方から見て矩形板状に形成される。固定片５１は、矩形板状に形成され、上片５０の一端から下方に突出する。載置片５２は、矩形板状に形成され、固定片５１の下端から一方向に向かって突出する。一対の係合片５３は、それぞれ、矩形板状に形成される。一対の係合片５３は、それぞれ、載置片５２の端部から下方に突出して設けられている。一対の係合片５３は、左右方向に所定の間隔を介して並んで設けられる。一対の上向き片５４は、それぞれ、矩形板状に形成される。一対の上向き片５４は、それぞれ、一対の係合片５３の下端から斜め上方に突出する。

【0029】

係合部材５は、本体部２の長手方向の一端と他端（前端と後端）とに設けられる。この場合、係合部材５の上片５０は、天板部２０の上に載置される。また固定片５１は、前板２４又は後板２５の外面に対向して配置され、ビス等で固定される。載置片５２、係合片５３及び上向き片５４は、前板２４又は後板２５よりも前方又は後方に突出した位置に設けられる。

【0030】

そして、図６に示すように、照明装置１Ａは、Ｔバー３の接合部３１の上に、係合部材５の載置片５２が載せられて支持される。また、係合部材５の上向き片５４は、Ｔバー３の接合部３１の下側に位置し、上下方向において、上向き片５４がＴバー３の接合部３１の下面に引っ掛かり得るように形成されている。そのため、上向き片５４が接合部３１の下面に引っ掛かる位置で照明装置１Ａの上向きの移動範囲が規制されている。また照明装置１Ａは、本体部２の下端がＴバー３の下端とほぼ同じ高さで位置するように、Ｔバー３に支持されて設置される。

【0031】

本実施形態の照明装置１Ａは、リターン構造を有する。すなわち、空調用の空気が照明装置１Ａ内を通る構造を有する。具体的には、照明装置１Ａのリターン構造は、第１開口部２２を流入口とし、第２開口部２１０を流出口とし、第１開口部２２と第２開口部２１０とが流路２３を介して連通している構造を有する。これにより、室内の空気が、流入口である第１開口部２２から流路２３に流れ込んだ後、流路２３を流れて流出口である第２開口部２１０にまで達し、この後、第２開口部２１０から天井裏の空間（天井パネル４及び照明装置１Ａよりも上方の空間）へと流出される。なお、流路２３を流れる空気は、第２開口部２１０の他に、排気口２７へも流れて、天井裏に排出される。

【0032】

そして、本実施形態の照明装置１Ａでは、第１開口部２２から天井裏の空間を見えにくくすることができる。すなわち、室内に居る人が照明装置１Ａを下方から見た場合、第１開口部２２から流路２３が見える。しかし、流路２３への視線は、第２開口部２１０の下方にある遮蔽部２１１により遮られて、第１開口部２２にまで到達しにくい。従って、遮蔽部２１１を有さない場合比べて、第２開口部２１０を通して天井裏の空間が見えにくくなる。

【0033】

本実施形態の照明装置１Ａでは、第２開口部２１０の少なくとも一部（一部分）は、光源ユニット１の下縁部１１１と、遮蔽部２１１の最も光源ユニットに近い部分２１１０とを結ぶ仮想線Ｖよりも光源ユニット１から遠い位置にあることが好ましい。言い換えると、本実施形態の照明装置１Ａでは、光源ユニット１の下縁部１１１と、遮蔽部２１１の最も光源ユニットに近い部分２１１０とを結ぶ仮想線Ｖは、第２開口部２１０の少なくとも一部（一部分）よりも光源ユニット１に近い位置にあることが好ましい。ここで、光源ユニット１の下縁部１１１は、ユニット本体１１の下端のエッジ部分である。また遮蔽部２１１の最も光源ユニットに近い部分２１１０は、遮蔽部２１１の先端部（上板部２１２と接続される端部と反対側の端部）である。これにより、第２開口部から流路２３を通る視線は、ほとんど第１開口部２２に達しなくなり、第１開口部２２から天井裏が更に見えにくくなる。光源ユニット１の下縁部１１１及び遮蔽部２１１の先端部は、照明装置１Ａの前後方向のほぼ全長にわたって形成されている。従って、照明装置１Ａの前後方向のほぼ全長にわたって、第１開口部２２から天井裏が見えにくい。

【0034】

なお、排気口２７は、その下方に光源ユニット１が配置されているため、光源ユニット１の真下からは見えにくい。また排気口２７の縁部には、傾斜片２８が設けられているため、第１開口部２２から流路２３を通る視線は、傾斜片２８によって遮られて排気口２７が見えにくくなり、排気口２７からも天井裏が見えにくくなる。

【0035】

なお、第２開口部２１０の全部分（全体）が、光源ユニット１の下縁部１１１と、遮蔽部２１１の最も光源ユニットに近い部分２１１０とを結ぶ仮想線Ｖよりも光源ユニット１から遠い位置にあることが好ましいが、第２開口部２１０の一部分が、光源ユニット１の下縁部１１１と、遮蔽部２１１の最も光源ユニットに近い部分２１１０とを結ぶ仮想線Ｖよりも光源ユニット１から遠い位置にあってもよい。

【0036】

（３）変形例
実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態１は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。

【0037】

遮蔽部２１１は、別パーツであっても良い。

【0038】

第２開口部２１０は、複数でなくてもよく、一つの長孔であっても良い。但し、所定の間隔をあけて複数の第２開口部２１０を並べて形成するほうが、本体部２の強度が低下しにくい。

【0039】

上記実施形態では、本体部２は、天板部２０と側板部２１とを有する一対の本体部材２６を備えていたが、これに限定されない。例えば、図７に示すように、本体部２は、一つの天板部２０と、一対の側板部２１がそれぞれ天板部２０の左右方向の端部に設けられた部材を備えて形成されていてもよい。この場合、一対の本体部材２６を組み合わせて本体部２を形成する場合に比べて、本体部２の作製が容易に行える。なお、図７の本体部２では、排気口は天板部２０を上下方向に貫通する孔で形成することができる。

【0040】

図８Ａ～Ｃに示すように、側板部２１は各種の形状に形成することができる。図８Ａでは、遮蔽部２１１の端部から下方に向かって真っ直ぐに下板部２１３が形成されている。この場合、左右方向において、下板部２１３の全体が上板部２１２よりも光源ユニット１に近い位置に配置される。従って、本体部２の左右方向の寸法を小さくして、照明装置１Ａの小型化を図ることができる。図８Ｂでは、下板部２１３の全体が円弧のように滑らかな湾曲している。図８Ｃでは、遮蔽部２１１がヘミング曲げ（１８０°折り返して曲げる）により形成されている。

【0041】

（まとめ）
以上説明したように、第１の態様に係る照明装置（１Ａ）は、光源ユニット（１）と、本体部（２）と、を備える。本体部（２）は、天板部（２０）と、側板部（２１）と、第１開口部（２２）と、を有する。天板部（２０）は、光源ユニット（１）の上方に位置する。側板部（２１）は、光源ユニット（１）の側方に位置する。第１開口部（２２）は、天板部（２０）と対向する位置に設けられる。光源ユニット（１）と側板部（２１）との間の空間は、第１開口部（２２）と連通する流路（２３）として形成される。側板部（２１）は、流路（２３）と連通する第２開口部（２１０）と、遮蔽部（２１１）と、を有する。遮蔽部（２１１）は、第２開口部（２１０）よりも第１開口部（２２）に近い位置から光源ユニット（１）の方に向かって突出する。

【0042】

この態様によれば、遮蔽部（２１１）により、第２開口部（２１０）が第１開口部（２２）及び流路（２３）を通じて見えにくくなり、天井裏が見えにくい、という利点がある。

【0043】

第２の態様は、第１の態様の照明装置（１Ａ）であって、第２開口部（２１０）の少なくとも一部が、光源ユニット（１）の下縁部（１１１）と遮蔽部（２１１）の最も光源ユニットに近い部分（２１１０）とを結ぶ仮想線Ｖよりも光源ユニット（１）から遠い位置にある。

【0044】

この態様によれば、遮蔽部（２１１）により、第２開口部（２１０）が第１開口部（２２）及び流路（２３）を通じてほとんど見えなく、天井裏がより見えにくい、という利点がある。

【0045】

第３の態様は、第１又は２の態様の照明装置（１Ａ）であって、側板部（２１）は、第２開口部（２１０）を有する上板部（２１２）と、遮蔽部（２１１）と、遮蔽部（２１１）よりも下方に位置する下板部（２１３）と、を備える。下板部（２１３）は、上板部（２１２）よりも光源ユニット（１）に近い位置にある。

【0046】

この態様によれば、下板部（２１３）が張り出しにくくなって、小型化を図ることができる、という利点がある。

【0047】

第４の態様は、第１又は２の態様の照明装置（１Ａ）であって、側板部（２１）は、第２開口部（２１０）を有する上板部（２１２）と、遮蔽部（２１１）と、遮蔽部（２１１）よりも下方に位置する下板部（２１３）と、を備える。上板部（２１２）は、下板部（２１３）の下端部（２１３０）よりも光源ユニット（１）に近い位置にある。

【0048】

この態様によれば、上板部（２１２）が下板部（２１３）の下方から見えにくくなり、外観が向上する、という利点がある。

【符号の説明】

【0049】

１ 光源ユニット
１１１ 下縁部
２ 本体部
２０ 天板部
２１ 側板部
２１０ 第２開口部
２１１ 遮蔽部
２１２ 上板部
２１３ 下板部
２１３０ 下端部
２２ 第１開口部
２３ 流路
１Ａ 照明装置
Ｖ 仮想線

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】