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特開2024-172707コイル基板、モーター用コイル基板、及びモーター
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172707
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】コイル基板、モーター用コイル基板、及びモーター
(51)【国際特許分類】
   H01F 5/04 20060101AFI20241205BHJP
   H02K 3/26 20060101ALI20241205BHJP
   H05K 3/42 20060101ALI20241205BHJP
   H05K 1/16 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
H01F5/04 R
H02K3/26 E
H05K3/42 630Z
H05K1/16 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090597
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平澤 貴久
(72)【発明者】
【氏名】古野 貴之
【テーマコード(参考)】
4E351
5E317
5H603
【Fターム(参考)】
4E351AA04
4E351AA16
4E351BB15
4E351BB22
4E351BB30
4E351BB33
4E351CC06
4E351CC07
4E351DD04
4E351DD54
4E351GG09
5E317BB03
5E317BB12
5E317CC32
5E317CC33
5E317CD15
5E317CD18
5E317GG14
5H603AA09
5H603BB01
5H603BB07
5H603BB12
5H603CA05
5H603CC02
5H603CD25
5H603CD26
(57)【要約】      (修正有)
【課題】配線抵抗や渦電流の影響を低減できるコイル基板、モーター用コイル基板及びモーターを提供する。
【解決手段】コイル基板は、第1面10Fおよび第2面10Bを有する樹脂基板10と樹脂基板の第1面および第2面に形成されている導体層100を含む。導体層は、第1導体層110と追加めっき層(第2導体層)150からなる。第1導体層は、金属箔層120、金属箔層上に形成された化学めっき層130及び化学めっき層上に形成された電解めっき層140からなり、追加めっき層は、第1導体層の上面及び側面を覆い、隣接する複数の導体層における追加めっき層同士の間のギャップをGapA、第1導体層同士の間のギャップをGapB、追加めっき層のうち第1導体層の上面を覆う部分の厚みをM2とすると、第1導体層の厚みM1は、GapB>M1×2かつ(GapB-GapA)/2<M2の関係である。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面および第2面を有する樹脂基板と前記樹脂基板の第1面および第2面に形成されているコイル配線を含むコイル基板であって、
前記コイル配線は、第1導体層と追加めっき層からなり、
前記第1導体層は、金属箔層、前記金属箔層上に形成された化学めっき層、及び前記化学めっき層上に形成された電解めっき層からなり、
前記追加めっき層は、前記第1導体層の上面及び側面を覆い、
隣接する複数の前記コイル配線における、前記追加めっき層同士の間のギャップGapA、前記第1導体層同士の間のギャップGapB、前記追加めっき層のうち前記第1導体層の上面を覆う部分の厚みM2、前記第1導体層の厚みM1は、
GapB > M1×2 かつ
(GapB-GapA)/2 < M2
の関係である。
【請求項2】
請求項1のコイル基板であって、GapAは10μm以上50μm以下である。
【請求項3】
請求項1のコイル基板であって、前記コイル配線の幅は60μm以上400μm以下であり厚みは20μm以上200μm以下である。
【請求項4】
請求項1のコイル基板であって、前記厚みM2、前記厚みM1は、1.4M1≧M2>1.0M1 の関係である。
【請求項5】
請求項1のコイル基板であって、前記第1導体層の断面形状は、前記樹脂基板と対向する下底と前記下底と反対側の上底を有する略台形である。
【請求項6】
請求項1のコイル基板であって、前記追加めっき層の側壁は、前記樹脂基板側になるほど厚みが薄くなる逆テーパ部を含む。
【請求項7】
請求項1のコイル基板を略円筒状に巻くことで形成されるモーター用コイル基板。
【請求項8】
請求項7のモーター用コイル基板であって、前記コイル配線の占積率は、50%以上99%以下である。
【請求項9】
請求項7のモーター用コイル基板であって、前記モーター用コイル基板の外周面の円筒度は、0.0mmより大きく0.3mm以下である。
【請求項10】
請求項7のモーター用コイル基板であって、前記モーター用コイル基板の外径は、50mm以下である。
【請求項11】
請求項7のモーター用コイル基板及び磁石のうち一方を回転子に設けるとともに他方を固定子に設けることで形成されるモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、コイル基板、モーター用コイル基板、及びモーターに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、コイル基板の製造方法を開示している。特許文献1は、フレキシブル基板に銅箔を設け、銅箔の表面に設けためっきレジストパターンから露出するシード層上に電解めっき膜を形成し、めっきレジストパターンを剥離し、電解めっき膜から露出するシード層、銅箔を剥離して配線を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-181853号公報
【発明の概要】
【0004】
<特許文献1の課題>
特許文献1の技術では、めっきレジストパターンを剥離後に、電解めっき膜から露出するシード層、銅箔をエッチングにより剥離する。そのため、パターン形成時の配線の幅や厚みを所定範囲内に制御することが難しく、配線の幅や厚みが所定より小さくなると、配線抵抗が大きくなることがあり、逆に配線の幅や厚みが所定よりも大きくなると、渦電流の影響が大きくなると考えられる。特許文献1の技術で形成されるコイル基板では配線抵抗や渦電流の影響を安定して低減するのが難しいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のコイル基板は、第1面および第2面を有する樹脂基板と前記樹脂基板の第1面および第2面に形成されているコイル配線を含む。前記コイル配線は、第1導体層と追加めっき層からなり、前記第1導体層は、金属箔層、前記金属箔層上に形成された化学めっき層、及び前記化学めっき層上に形成された電解めっき層からなり、前記追加めっき層は、前記第1導体層の上面及び側面を覆い、隣接する複数の前記コイル配線における、前記追加めっき層同士の間のギャップGapA、前記第1導体層同士の間のギャップGapB、前記追加めっき層のうち前記第1導体層の上面を覆う部分の厚みM2、前記第1導体層の厚みM1は、GapB > M1×2 かつ(GapB-GapA)/2 < M2の関係である。
【0006】
本発明の実施形態では、金属箔層、化学めっき層、電解めっき層からなる第1導体層に対し、さらにその第1導体層の上面及び側面を覆う追加めっき層が形成される。そのため、第1導体層によって一次的に形成したコイル配線の幅や厚みを、その後の追加めっき層によって補完し、所定の範囲内に調整できる。特に、第1導体層同士の間のギャップGapBについて、GapB > M1×2 となる値に大きめに確保することで、コイル配線全体の幅が所定よりも過大となるのを抑制することができる。また特に、第1導体層同士の間のギャップGapBと追加めっき層同士の間のギャップGapAについて、GapB-GapA)/2 < M2 となる値に小さめとすることで、追加めっき層が樹脂基板側になるほど厚みが薄くなり側面部形状が第1導体層の側面形状に沿わない構成を実現できる。これによっても、コイル配線全体の幅が所定よりも過大となるのを抑制することができる。実施形態のコイル基板では、配線抵抗や渦電流の影響を安定して低減することができ、また、コイルの占積率を向上できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態のコイル基板を示す平面図である。
図2図1のII-II間の断面図である。
図3】実施形態のコイル基板を用いたモーター用コイル基板を模式的に示す斜視図である。
図4】モーター用コイル基板を軸方向に沿って見た場合の各端子の位置を模式的に示す断面図である。
図5図4中のVIII部分の拡大図である。
図6】実施形態のコイル基板に備えられたコイル配線となる導体層を模式的に示す断面図である。
図7A】実施形態のコイル基板の製造方法を模式的に示す断面図である。
図7B】実施形態のコイル基板の製造方法を模式的に示す断面図である。
図7C】実施形態のコイル基板の製造方法を模式的に示す断面図である。
図7D】実施形態のコイル基板の製造方法を模式的に示す断面図である。
図7E】実施形態のコイル基板の製造方法を模式的に示す断面図である。
図7F】実施形態のコイル基板の製造方法を模式的に示す断面図である。
図7G】実施形態のコイル基板の製造方法を模式的に示す断面図である。
図8】実施形態のモーター用コイル基板を用いたモーターを模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態>
図1は実施形態のコイル基板2を示す平面図である。図2は、図1のII-II間の断面図である。
【0009】
図1に示されるように、コイル基板2は、フレキシブル基板10と、U相コイル20Uと、V相コイル20Vと、W相コイル20Wと、U相端子40Uと、V相端子40Vと、W相端子40Wと、複数のコイル間接続線50U、50V、50Wと、複数の相間接続線60U、60Vと、戻り線70Wとを有する。
【0010】
フレキシブル基板10は、第1面10Fと、第1面10Fと反対側の第2面10Bとを有する樹脂基板である。フレキシブル基板10は、ポリイミド、ポリアミド等の絶縁性を有する樹脂を用いて形成される。フレキシブル基板10は可撓性を有する。フレキシブル基板10は第1辺E1~第4辺E4の四辺を有する矩形状に形成されている。第1辺E1はフレキシブル基板10の長手方向(図1の矢印LD方向)の一端側の短辺である。第2辺E2は長手方向の他端側の短辺である。第1辺E1と第2辺E2はともに長手方向と直交する直交方向(図1の矢印OD方向)に沿って延びる短辺である。第3辺E3と第4辺E4はともに長手方向に沿って延びる長辺である。後で詳しく説明されるように、コイル基板2が円筒状に巻かれてモーター用コイル基板550(後述の図3参照)が形成される場合、第1面10Fは内周側に配置され、第2面10Bは外周側に配置される。なお、第1面10Fは外周側に配置され、第2面10Bは内周側に配置されてもよい。
【0011】
U相端子40U、V相端子40V、W相端子40Wは、いずれも、フレキシブル基板10の第3辺E3に形成されている。図1に示されるように、U相端子40UはU相コイル20Uの始端20USに接続されている。同時に、U相端子40Uは戻り線70Wを介してW相コイル20Wの終端20WEに接続されている。V相端子40VはV相コイル20Vの始端20VSに接続されている。同時に、V相端子40Vは相間接続線60Uを介してU相コイル20Uの終端20UEに接続されている。W相端子40WはW相コイル20Wの始端20WSに接続されている。同時に、W相端子40Wは相間接続線60Vを介してV相コイル20Vの終端20VEに接続されている。
【0012】
U相コイル20U、V相コイル20V、W相コイル20Wは、それぞれ、三相モーターのU相、V相、W相を構成する。
【0013】
<U相コイル>
図1に示されるように、U相コイル20Uは、6個のコイル31U、32U、33U、34U、35U、36Uを含んでいる。6個のコイル31U~36Uは、U相コイル20Uの始端20USから終端20UEに向かってこの順で並んでいる。
【0014】
6個のコイル31U~36Uは、いずれも、1ターン中の半ターンを構成する第1配線が第1面10F側に形成され、残り半ターンを構成する第2配線が第2面10B側に形成され、隣接する各ターンがずらされながら配置されることによって形成されている。第1配線と第2配線は、フレキシブル基板10を貫通するビア導体を介して電気的に接続されている。これら第1配線と第2配線とによりU層のコイル配線が形成される。
【0015】
<V相コイル>
図1に示されるように、V相コイル20Vは、6個のコイル31V、32V、33V、34V、35V、36Vを含んでいる。6個のコイル31V~36Vは、V相コイル20Vの始端20VSから終端20VEに向かってこの順で並んでいる。
【0016】
6個のコイル31V~36Vは、いずれも、1ターン中の半ターンを構成する第1配線が第1面10F側に形成され、残り半ターンを構成する第2配線が第2面10B側に形成され、隣接する各ターンがずらされながら配置されることによって形成されている。第1配線と第2配線は、フレキシブル基板10を貫通するビア導体を介して電気的に接続されている。これら第1配線と第2配線とによりV層のコイル配線が形成される。
【0017】
<W相コイル>
図1に示されるように、W相コイル20Wは、6個のコイル31W、32W、33W、34W、35W、36Wを含んでいる。6個のコイル31W~36Wは、W相コイル20Wの始端20WSから終端20WEに向かってこの順で並んでいる。
【0018】
6個のコイル31W~36Wは、いずれも、1ターン中の半ターンを構成する第1配線が第1面10F側に形成され、残り半ターンを構成する第2配線が第2面10B側に形成され、隣接する各ターンがずらされながら配置されることによって形成されている。第1配線と第2配線は、フレキシブル基板10を貫通するビア導体を介して電気的に接続されている。これら第1配線と第2配線とによりW層のコイル配線が形成される。
【0019】
図1に示されるように、実施形態では各コイル20U、20V、20Wの配線は六角形状に配置されている。他の例では、各コイル20U、20V、20Wの配線は円形(真円形、楕円形)、三角形、四角形(正方形、長方形、ひし形)、五角形、七角形以上の多角形等、任意の形状に配置されていてもよい。また、すべてのコイルの配線の配置形状が同一であることに限られず、コイル間で配線の配置形状が異なっていてもよい。一つのコイル配線の巻き数は、特に限定されないが、1回以上であればよく、3回から7回であることが好ましい。コイル配線は、第1面で半ターンを配置し、第2面で半ターンを配置し、スルーホールにより接続することで形成させているのである。また、第2面で半ターンを配置し、第1面で半ターンを配置してもよい。このとき、半ターンとは、コイル配線の半分を指しているのである。また、第1面で1/4ターン、第2面で1/4ターンを配置し、スルーホールにより接続させて、第1面もしくは第2面の合計で半ターンを配置してもよい。さらにコイル配線は、第1面もしくは第2面で配置してもよい。このとき、第1面のコイル配線と第2面のコイル配線で重ねてもよいし、一部分を重ねてもよいし、重ねなくてもよい。
【0020】
<モーター用コイル基板>
図3は、実施形態のコイル基板2を用いたモーター用コイル基板550を模式的に示す斜視図である。図3に示されるように、実施形態のコイル基板2(図1図2)が略円筒状に巻かれることによって、モーターのためのモーター用コイル基板550が形成される。コイル基板2が円筒状に巻かれる場合、第1辺E1(図1)を起点として、直交方向に延びる軸(第1辺E1と平行に延びる軸)を中心に複数回巻かれる。また、コイル基板の巻かれる回数は特に限定されない。コイル基板2が円筒状に巻かれる際、フレキシブル基板10の第1面10Fが内周側に配置され、第2面10Bが外周側に配置される。なお、コイル基板2が円筒状に巻かれる際、フレキシブル基板10の第1面10Fが外周側に配置され、第2面10Bが内周側に配置されてもよい。
【0021】
図4は、モーター用コイル基板550を軸方向に沿って見た場合の各端子の位置を模式的に示す。図4に示されるように、U相端子40U、V相端子40V、W相端子40Wは、周方向に略120°間隔で配置されている。U相端子40UとW相端子40Wは内周面に配置される。V相端子40Vは外周面に配置される。なお、U相端子40U、W相端子40W、V相端子40Vの配置は任意で行ってもよい。
【0022】
図4に示すように、モーター用コイル基板550は内周面ICと外周面OCとを有している。外周面OCの円筒度は0.0mmより大きく0.3mm以下である。外周面OCの円筒度は0.0mmより大きく0.3mm以下であると、モーター用コイル基板550は、平坦な場所で均等に転がることがない。外周面OCの円筒度が0.0mmより大きく0.3mm以下であることにより、モーター形成時にヨークとの接着強度が高くなる。安定した性能のモーターが得られる。また、モーター用コイル基板550の外周面OCの円筒度は0.0mmより大きく0.2mm以下であることが好ましい。外周面OCの円筒度が0.0mmより大きく0.2mm以下であることにより、モーター形成時にヨークとの接着強度が高くなり、安定できる。そのため、モーターとして稼働させたときでも、モーター用コイル基板550の位置ずれがなく、安定した性能のモーターが得られる。
【0023】
外周面OCの円筒度は、V字ブロックによる測定法で測定される。即ち、モーター用コイル基板550をV字ブロック上に載せ、一回転させて軸と直角方向の差を異なる5か所で測定し、その平均値を算出することにより、外周面OCの円筒度が測定される。
【0024】
図5図4中のVIII部分の拡大図であり、端子形態の一例を示す。図5に示されるように、第1面10Fと第1面10F上にコイル20U、20V、20Wの導体層100F、100Bが形成され、コイル20U、20V、20Wの導体層100F、100B上には、絶縁層102F、102Bが形成されている。また、コイル間接続線50U、50V、50W、相間接続線60U、60V、および戻り線70Wは絶縁層102F、102Bで覆われている。なお、絶縁層は、配線に追従して形成してもよいし、回路を被覆し、隣り合う配線間も絶縁層で充填してもよい。絶縁層102F、102Bが形成されていることで、導体層100F、100Bが露出していないこととなり、フレキシブル基板10の長手方向に隣接する導体層100F、100Bあるいは、コイル基板2を巻いたときの断面における径方向に隣接する導体層100F、100Bとの間で接触されないので、絶縁が保たれるのである。絶縁層102F、102Bの形成する方法は、特に限定されないが、液状の樹脂を印刷や樹脂の電着により形成することができる。樹脂の例は、ポリイミドである。図5では、導体層100F、100Bに追従するように絶縁層102F、102Bが形成されているが、導体層100F、100Bの上面を覆い、導体層100F、100B間を埋めた形態でもよい。絶縁層102F、102Bの厚みは特に限定されないが、1μm以上30μm以下程度で形成することがよい。図5では、導体層100F、100Bがフレキシブル基板10を挟んで対称に形成されているが、導体層100F、100Bがフレキシブル基板10を挟んで一部重なっている、あるいは、導体層100F、100Bがフレキシブル基板10を挟んで重ならないようにしてもよい。
【0025】
このとき、モーター用コイル基板550の断面は、フレキシブル基板10と各相の配線である導体層と導体層を被覆する絶縁層で構成される。このとき、モーター用コイル基板550の断面積における全導体層の断面積を算出した結果がコイルの占積率となる。このとき、モーター用コイル基板550の断面におけるコイルの占積率が50%以上99%以下である。コイル導体の占積率が高いことが確保されている。そのため、実施形態のモーター用コイル基板550を用いてモーターが形成される場合、高いトルクが得られる。性能の高いモーターが得られる。このとき、コイルの占積率の算出方法は、占積率=(導体部の断面積の和/コイル断面積)×100である。
【0026】
モーター用コイル基板550の断面におけるコイル20U、20V、20Wを合わせたコイルの占積率は50%以上99%以下である。占積率が50%以上99%以下のモーター用コイル基板550を用いることで、高トルクのモーターが得られる。さらに、実施形態のモーター用コイル基板550が小型モーターに適用される場合、トルクを向上させることができ、性能の高いモーターが得られる。なお、本明細書における小型モーターとは、外径の直径が50mm以下のモーターである。
【0027】
また、モーター用コイル基板550の断面におけるコイルの占積率は55%以上90%以下であることが好ましい。コイルの占積率が55%以上90%以下のモーター用コイル基板550を用いることで、高トルクのモーターが得られる。さらに、実施形態のモーター用コイル基板550が小型モーターに適用される場合、トルクを向上させることができ、性能の高いモーターが得られる。
【0028】
さらにモーター用コイル基板550の断面におけるコイルの占積率が60%以上80%以下であることがより好ましい。コイル導体の占積率が高いことが確保されているし、円筒状に巻いたときに、所定の円筒形状となるのである。さらに、小型モーターにおいてもコイル導体の占積率が高いことが確保されているし、円筒状に巻いたときに、所定の円筒形状となるし、トルクを向上させることができ、性能の高いモーターが得られる。
【0029】
モーター用コイル基板550を形成する際、コイル基板2の巻き回数は任意である。コイル基板2の巻き回数は2回以上10回以下であることが好ましい。巻き回数を2回以上10回以下とすることにより、形成されるモーター用コイル基板550の外周面OCの円筒度が上記の通り0.0mmより大きく0.3mm以下となる。結果的にモーター性能の低下を抑制することができる。
【0030】
モーター用コイル基板550の断面におけるコイルの占積率は50%以上99%以下であり、かつ、モーター用コイル基板550の外周面OCの円筒度は0.0mmより大きく0.3mm以下である。本発明の実施形態のモーター用コイル基板550において、コイルの占積率が50%以上99%以下であり、かつ、外周面OCの円筒度は0.0mmより大きく0.3mm以下であるモーター用コイル基板550を用いてモーターが形成される場合、モーター形成時にヨークとの接着強度が高くなるし、高いトルクが得られる。性能の高いモーターが得られる。さらに、実施形態のモーター用コイル基板550が小型モーターに適用される場合、トルクを向上させることでき、性能の高いモーターが得られる。
【0031】
実施形態のモーター用コイル基板550はスロットレスモーターに用いられる。他の例では、モーター用コイル基板550はスロットレスモーター以外のモーターに用いられてもよい。
【0032】
モーター用コイル基板550の外周面OC(断面の外径)の直径は50mm以下である。モーター用コイル基板550の外周面OC(断面の外径)の直径は30mm以下であることが好ましい。直径は50mm以下のモーター用コイル基板550を用いて小型のモーターを形成することで、モーター性能の低下を効果的に抑制することができる。モーター用コイル基板550の外周面OCの直径は、ノギス測長で行うのである。なお、図1で示される実施形態では、モーター用コイル基板550の断面積におけるコイルの占積率は70%である。モーター用コイル基板550の全重量に占める配線の比率は93%である。外周面OCの円筒度は、0.1mmである。モーター用コイル基板550の外周面OC(断面の外径)の直径は、16mmである。
【0033】
<コイル配線の詳細構造>
次に、コイル配線を形成する導体層100F、100Bの構造について説明する。図6は、導体層100F又は100B(以下適宜、これらを区別しない場合は、単に「導体層100」と称する)の断面構造の一例を表す模式断面図である。図6に示されるように、導体層100は、フレキシブル基板10の第1面10F又は第2面10B上に形成される第1導体層110と、第2導体層150(追加めっき層)とからなる。
【0034】
第1導体層110は、金属箔層120と、金属箔層120上に形成された化学めっき層130と、化学めっき層130上に形成された電解めっき層140からなる。
【0035】
金属箔層120は、Cu、Ni、Al等が含まれ、フレキシブル基板10に張り付けて形成される。なお、金属箔層120は、配線形成がしやすいことからCuを主成分としたものを用いることが好ましい。金属箔層120と化学めっき層130との境界には境界面125が形成されている。境界面125は金属箔層120の上面を形成する。金属箔層120は、フレキシブル基板10との境界となる境界面115がその下面を形成する。境界面115は、第1面10F又は第2面10Bと同一である。境界面115は、フレキシブル基板10と対向する面である。金属箔層120の断面形状は、境界面115を下底とし境界面125を上底とする略台形となっている。金属箔層120の下底は、幅W1を有している。金属箔層120の側面122,122はフレキシブル基板10の第1面10F又は第2面10Bに直交する図示上下方向に対して傾斜している。金属箔層120は厚みt1を有している。t1=10~50[μm]である。
【0036】
化学めっき層130は、Cu、Ni等を含んだ化学めっきにより形成される。なお、化学めっき層130は、配線形成がしやすいことからCuを主成分としたものを用いることが好ましい。化学めっき層130と電解めっき層140との境界には境界面135が形成されている。境界面135は化学めっき層130の上面を形成する。境界面125は化学めっき層130の下面を形成する。化学めっき層130は側面132,132を有する。化学めっき層130は厚みt2を有している。t2=1~5[μm]である。
【0037】
電解めっき層140は、Cu、Niを含んだ電解めっきにより形成される。なお、電解めっき層140は、配線形成がしやすいことからCuを主成分としたものを用いることが好ましい。電解めっき層140は上面145を有している。境界面135は電解めっき層140の下面を形成する。図示では明確には示していないが、電解めっき層140の断面形状は、境界面135を下底とし上面145を上底とする略台形となっている。電解めっき層140の側面142,142はフレキシブル基板10の第1面10F又は第2面10Bに直交する図示上下方向に対して傾斜している。電解めっき層140は厚みt3を有している。t3=10~50[μm]である。電解めっき層140の側面142の傾斜は、金属箔層120の側面122の傾斜より急である。
【0038】
上記のような金属箔層120、化学めっき層130、電解めっき層140の形状により、第1導体層110の断面形状は、フレキシブル基板10と対向する下底(境界面115)と下底と反対側の上底(上面145)を有する略台形である。第1導体層110は、全体では厚みt1+t2+t3を有する。t1+t2+t3≧15[μm]である。第1導体層110は、幅(金属箔層120の下底の幅)W1を有している。W1≧55[μm]である。
第1導体層110における前記金属箔層120の側面122の傾斜は、前記電解めっき層140の側面142の傾斜より緩やかである。また、前記金属箔層120の側面122の内角度は、前記電解めっき層140の内角度より小さい。第1導体層110が傾斜角度が異なる台形形状となっていることで、コイル基板2を巻いたときに、隣り合う導体層100同士の接触が抑制されるし、コイル基板を巻きやすい。この結果、所定の円筒形状となるので、巻き直しをすることが抑制されるのである。
【0039】
なお、金属箔層120、電解めっき層140の断面形状は台形に限られず、正方形、長方形等の他の四角形形状であってもよい。金属箔層120、化学めっき層130、電解めっき層140の断面形状は共通(例えば台形)であってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。
【0040】
第2導体層150は、Cu、Niを含んだ電解めっきにより形成される。なお、第2導体層150は、配線形成がしやすいことからCuを主成分としたものを用いることが好ましい。第2導体層150は、第1導体層110の上面及び側面を覆う。第1導体層110の上面は電解めっき層140の上面145である。第1導体層110の側面は、金属箔層120、化学めっき層130、電解めっき層の側面122、132、142である。なお、側面の一部に窪みがあってもよい。第2導体層150の厚みは5[μm]以上である。第2導体層150のうち第1導体層110の上面を覆う部分の厚みtAは、第1導体層110の厚みt1+t2+t3よりも大きい。言い換えると、第2導体層(追加めっき層)150のうち前記第1導体層110の上面を覆う部分の厚みは前記第1導体層110の厚みよりも大きいのである。厚みtAは、第2導体層150の上面155から電解めっき層140の上面145までの距離である。第2導体層150の側壁152は、フレキシブル基板10側になるほど厚みが薄くなる逆テーパ部152Aを含む。逆テーパ部152Aでは、第1導体層110から第2導体層150の外表面までの距離tBが、フレキシブル基板10側になるほど小さい。
なお、第2導体層150の厚みtAと第2導体層150の外表面までの距離tBとの関係は、1.0≦tA/tB≦1.4である。第2導体層150において、1.0≦tA/tB≦1.4であることで、コイルの占積率を高め、コイル基板2を巻いたとき、巻きやすくなるのである。言い換えると、コイルの占積率を所定の比率にしつつモータ用コイル基板550の円筒度も所定の範囲内にすることができるのである。
また、第2導体層150の厚みtAと第2導体層150の外表面までの距離tBとの関係は、1.0≦tA/tB≦1.2であることが好ましい。第2導体層150において、1.0≦tA/tB≦1.2であることで、コイルの占積率を高め、コイル基板を巻いたとき、巻きやすいし、巻き直しを抑制することができるのである。
第2導体層150は、全体では厚みt4を有する。第2導体層150は、幅Wを有している。第2導体層150が逆テーパ部152Aを有することで、コイル基板2を巻いたときに、隣り合う導体回路との接触が防止されるである。そのため、短絡が抑制されるのである。
【0041】
上記の第1導体層110及び第2導体層150の形状により、導体層100全体で厚みt4(=第2導体層150の厚み)を有する。20[μm]≦t4≦200[μm]である。好ましくは、40[μm]≦t4≦100[μm]である。導体層100全体で幅W(第2導体層150の幅)を有する。60[μm]≦W≦400[μm]である。好ましくは、100[μm]≦W≦300[μm]である。隣接する導体層100同士の間隔(ギャップ)Gを有する。10[μm]≦G≦50[μm]である。隣接する2つの導体層100は、互いの第1導体層110同士の間隔(ギャップ)G1を有する。G1>2×(t1+t2+t3)である。(G1-G)/2<tAである。
【0042】
<コイル基板の製造方法>
実施形態のコイル基板2は任意の方法で製造される。例えば、コイル基板2は、金属箔を有するフレキシブル基板10を出発材料として、テンティング法によって形成される。以下、その製造工程の一例を図7A図7Gにより説明する。図7A図7Gは、実施形態のコイル基板2の製造方法を模式的に示す断面図である。
【0043】
図7Aに示されるように、第1面10F及び第2面10Bに金属箔層120が形成されているフレキシブル基板10が用意される。
【0044】
図7Bに示されるように、ドリル又はレーザにより、フレキシブル基板10を貫通する貫通孔10aが形成される。
【0045】
図7Cに示されるように、金属箔層120の表面、及び、フレキシブル基板10の貫通孔10a内に、Cuを主成分である化学めっきにより化学めっき層130が形成される。
【0046】
図7Dに示されるように、化学めっき層130をシード層として、化学めっき層130の表面に、Cuを主成分である電解めっきにより電解めっき層140が形成される。
【0047】
図7Eに示されるように、電解めっき層140上にめっきレジストパターン210が形成される。
【0048】
図7Fに示されるように、めっきレジストパターン210から露出する電解めっき層140、化学めっき層130、金属箔層120がエッチングにより除去される。その後、めっきレジストパターン210が剥離されて、配線パターンが完成する。
【0049】
図7Gに示されるように、配線パターンの全露出面上に、Cuを主成分である電解めっきにより第2導体層150が形成され、導体層100が完成する。
【0050】
<モーター>
図8は、実施形態のモーター用コイル基板550(図3図5)を用いたモーター600を模式的に示す断面図である。モーター600は、モーター用コイル基板550をヨーク560の内側に配置し、モーター用コイル基板550の内側に回転軸580と回転軸580に固定された磁石570とを配置することによって形成される。実施形態のモーター600はスロットレスモーターである。磁石570と回転軸580とが回転子610を構成し、モーター用コイル基板550とヨーク560とが固定子620を構成する。
【0051】
モーター用コイル基板550は、円筒状のヨーク560の内側に配置されている。モーター用コイル基板550の外周面OCとヨーク560の内周面560aとは、接着により固定されている。モーター用コイル基板550の内周面ICと磁石570の外周面570aとは、所定の間隙をあけて径方向に対向するように配置されている。
【0052】
なお、上記実施形態では磁石570を回転子610に設け、モーター用コイル基板550を固定子620に設けたが、これに限られない。磁石570を固定子に設け、モーター用コイル基板550を回転子に設ける構成であってもよい。
【0053】
<実施形態の効果>
以上の通り、実施形態のコイル基板2(図1図2)、モーター用コイル基板550(図3図5)、モーター600(図8)の構成が説明された。上記の通り、実施形態のコイル基板2では、金属箔層120、化学めっき層130、電解めっき層140からなる第1導体層110に対し、さらにその第1導体層110の上面及び側面を覆う第2導体層150が形成される。そのため、第1導体層110によって一次的に形成したコイル配線の幅や厚みを、その後の第2導体層150によって補完し、所定の範囲内に調整できる。特に、第1導体層110同士の間のギャップGapB(=G1)及び第1導体層110の厚みM1(=t1+t2+t3)について、GapB > M1×2 となる値に大きめに確保することで、導体層100全体の幅Wが所定よりも過大となるのを抑制することができる。また特に、第1導体層110同士の間のギャップGapB(=G1)、第2導体層150同士の間のギャップGapA(=G)、第2導体層150のうち第1導体層110の上面を覆う部分の厚みM2(=tA)について、(GapB-GapA)/2 < M2 となる値に小さめとすることで、第2導体層150がフレキシブル基板10側になるほど厚みが薄くなり側面部形状が第1導体層110の側面形状に沿わない構成を実現できる。これによっても、導体層100全体の幅Wが所定よりも過大となるのを抑制することができる。実施形態のコイル基板2では、配線抵抗や渦電流の影響を低減することができ、また、コイルの占積率を向上できる効果もある。
さらにコイル基板2を巻いたときに、隣り合う導体層100同士の接触が抑制されるし、コイル基板2を巻きやすく所定の円筒形状となるので、巻き直しをすることが抑制されるのである。
【0054】
実施形態のコイル基板2では、GapA(=G)は10μm以上50μm以下である。導体層100全体の幅Wが所定よりも過大とならないような具体的構成を確実に実現できる。
【0055】
コイル基板2において、コイル配線の幅が60μm未満、厚みが20μm未満となると配線抵抗の影響が大きくなる。実施形態のコイル基板2では、導体層100の幅Wを60μm以上、厚みt4を20μm以上とすることで、確実に配線抵抗の影響を低減できる。コイル配線の幅が400μmを超え、厚みが200μmを超えると渦電流の影響が大きくなる。導体層100の幅Wを400μm以下、厚みt4を200μm以下とすることで、確実に渦電流の影響を低減できる。
【0056】
実施形態のコイル基板2では、第2導体層150のうち第1導体層110の上面を覆う部分の厚みM2(=tA)、第1導体層110の厚みM1(=t1+t2+t3)、の間で、1.4M1≧M2>1.0M1の関係である。第2導体層150の厚みによって第1導体層110の上方部分の厚みを大きく補うことで、導体層100全体の厚みが所定よりも過小となるのを抑制することができる。
【0057】
実施形態のコイル基板2では、第2導体層150の側壁152は、フレキシブル基板10側になるほど厚みが薄くなる逆テーパ部152Aを含む。第2導体層150におけるフレキシブル基板10側の厚みtBが、第1導体層110の上面(電解めっき層140の上面145)側の厚みよりも小さくなる。そのため、導体層100全体の幅Wが所定よりも過大となるのを抑制することができる。
【0058】
実施形態では、磁石570の周囲に設けたヨーク560の内周面560aにモーター用コイル基板550が接着されてモーター600が形成される。実施形態のモーター用コイル基板550では、外周面OCの円筒度が0.0mmより大きく0.3mm以下である。そのため、円筒度が0.0mmである場合に比べ、接着状態のモーター用コイル基板550の外周面OCとヨーク560の内周面560aが滑り難く、接着強度が高い。
【0059】
実施形態では、直径50mm以下のモーター用コイル基板550を用いて小型のモーター600を形成することで、モーター性能の低下を効果的に抑制することができる。モーター用コイル基板550の外周面の直径は、ノギス測長で行うのである。
【0060】
なお、上記では、コイル基板2が円筒状に巻かれてモーター用コイル基板550が形成される場合を例にとって説明したが、これに限られない。円筒状に巻かれることなく略平板状のまま使用されるコイル基板に対しても、図6等に示される導体層100を有する構成を適用することができる。
【符号の説明】
【0061】
2:コイル基板
10:フレキシブル基板
10B:第2面
10F:第1面
100:導体層
110:第1導体層
115:フレキシブル基板と金属箔層の境界面
120:金属箔層
122:金属箔層の側面
130:化学めっき層
132:化学めっき層の側面
140:電解めっき層
142:電解めっき層の側面
145:電解めっき層の上面
150:第2導体層
152:第2導体層の側壁
152A:逆テーパ部
550:モーター用コイル基板
570:磁石
600:モーター
610:回転子
620:固定子
G:隣接する導体層同士の間隔(ギャップ)
G1:隣接する第1導体層同士の間隔(ギャップ)
OC:モーター用コイル基板の外周面
tA:第2導体層のうち第1導体層を覆う部分の厚み
t1:金属箔層の厚み
t2:化学めっき層の厚み
t3:電解めっき層の厚み
W:第2導体層の幅
W1:金属箔層の下底の幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図8