▶ 新晃工業株式会社の特許一覧
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172760
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】ファンコイルユニット
(51)【国際特許分類】
F24F 5/00 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
F24F5/00 101Z
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090710
(22)【出願日】2023-06-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-10-23
(71)【出願人】
【識別番号】390003333
【氏名又は名称】新晃工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110319
【弁理士】
【氏名又は名称】根本 恵司
(74)【代理人】
【識別番号】100150773
【弁理士】
【氏名又は名称】加治 信貴
(72)【発明者】
【氏名】日置 達也
(72)【発明者】
【氏名】山下 満
(72)【発明者】
【氏名】戴 宏杰
【テーマコード(参考)】
3L054
【Fターム(参考)】
3L054BA06
3L054BB03
(57)【要約】
【課題】
移送梱包のための緩衝材をケーシング部及び断熱材として用い、緩衝材を「生分解性発泡材」とすることで、自然界での分解が容易になり循環型社会に貢献し、地球環境負荷を低減する。
【解決手段】ファンコイルユニットのケーシング部及び断熱材を一体成形した発泡材、或いは発泡材を分割成形して組み立てて、輸送時には緩衝材として使用し、前記発泡材は、生分解性発泡材とし、ファンコイルユニットのコイルの溶媒の入口と出口の位置を上下に対称に設け、また、コイルの結露によるドレン水の排水口を上下に対象に設けたファンコイルユニット。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンコイルユニットのケーシング部及び断熱材を、発泡材で一体成形或いは発泡材で分割成形して組み立てて、前記発泡材は輸送時の緩衝材として使用することを特徴とするファンコイルユニット。
【請求項2】
前記発泡材は、生分解性発泡材であることを特徴とする請求項1に記載のファンコイルユニット。
【請求項3】
ファンコイルユニットのコイルの溶媒の入口と出口の位置を上下に対称に設け、また、コイルの結露によるドレン水の排水口を上下に対称に設け、配管の取出し方向に応じて上下を反転させることで、どちらの方向でも稼働させることができることを特徴とする請求項1に記載のファンコイルユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移送時の緩衝材等を不要とし、かつ、移送や組み立てが容易となるファンコイルユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のファンコイルユニットは、鋼板製ケーシング、ドレンパンを構造体とし内部に送風機や熱交換器(コイル)、フィルターを設置しているが、断熱効果を得るためケーシング内面に保温材を貼り付けている。又、ファンコイルユニットは建物内の設置条件によりその外形・取り付け方法が異なり、設置条件が変わる都度、ケーシングや緩衝材や断熱材を設計して用意しなければならなかった。
【0003】
前記ファンコイルユニットにおいて、ケーシング内部に設置している送風機の透過音や、空気の熱交換器(コイル)の通過後の空調空気とケーシング外側の周囲空気の空気温度湿度差による結露防止や、エネルギー消耗低減のために、構成部材として「鋼板+断熱材」を構造体としている。
また、搬送・移動時の衝撃緩和のために緩衝材を用いている。
【0004】
ところで、ファンコイルユニットは空調システムにおいて多台数使用されているが、ファンコイルユニットとしてケーシングとの重量は大きなものとなり、更に、設置条件別にケーシングの形状を用意しておくことは大きな負担となる。しかも、全体として重量が大きく、かつ、施工後は廃棄する多量の緩衝材が発生して地球環境にも負荷となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ファンコイルユニットにおいて、発泡材を鋼板のケーシング部と断熱材として使用することにより、従来廃棄する緩衝材を無くすことができ、かつ、従来のファンコイルユニットの重量をより飛躍的に軽くし、かつ、発泡材で一体成形、又は発泡材を分割成形して組み立てることにより、発泡材でドレンパンをケーシング部内に形成して部品点数を少なくし、かつ、軽量であることにより組み立てを簡単にすることにある。
また、鋼板のケーシング部と断熱材を「生分解性発泡材」で成形することにより、自然界での分解が容易になり循環型社会に貢献し、結果として地球環境負荷が低減されることを目的とする。
また、ファンコイルユニットにおいて、コイルの溶媒の入口と出口の位置を上下に設け、更に、コイルの結露によるドレン水の排水口を上下対称に設けたので、組み立て時、据え付け時において、ファンコイルユニットのコイルとファンを上下反転させても、どちらでも使用可能とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、ファンコイルユニットのケーシング部及び断熱材を発泡材で一体成形又は分割成形して組み立てる発泡材とし、輸送時には前記発泡材を緩衝材として使用し、前記発泡材は生分解性発泡材を使用し、ファンコイルユニットのコイルの溶媒の入口と出口を上下に対称の位置に設け、また、コイルの結露によるドレン水の排水口を上下に対称に設けた。
【発明の効果】
【0008】
本発明のファンコイルユニットによれば、ケーシング部及び断熱材を上下の一体成形した発泡材、又は分割形成した発泡材としたので、(1)全体として軽量になり、(2)輸送時梱包材や輸送時緩衝材が不要になり、(3)軽量化による製造及び輸送時のCO2の排出量が低減され、(4)発泡材を生分解性発泡材とすることでファンコイルユニットの運転終了時等の製品交換時での廃棄処理を土壌循環とし、地球環境負荷を低減させ、循環型社会に寄与することができる。
また、ファンコイルユニットの構成部材である「送風機用ハウジング」を発泡材で一体成形するので不要となり、コイルの溶媒の入口及び出口を上下対称に設けたので、組み立て時、据え付け時において、ファンコイルユニットのコイルとファンを設置場所の配管の取り出し方向に応じて上下を反転させることで、どちらの取り出し方向にも対応することができる構造であり、また、コイルの結露によるドレン水の排水経路を発泡材で一体成形することによりこれらの連結管が不要となる。
前記発泡材はケーシング材を兼ねるのと同時に緩衝材と断熱材を兼ねるので、別途に断熱材を設けることがない。
さらに、ファンコイルユニットが軽量になることにより、天井設置の使用においては据付け施行が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施例1の駆動モーターの両側に送風機3として遠心型のシロッコファン31に配備し、外枠を外したファンコイルユニットの平面図、
【
図6】実施例1の発泡材のケーシング部にモーター固定用のインサートとモーターとの関係を示す取り付け説明図、
【
図7】実施例1の変形の全体が横長の実施例2の透視斜視図、
【
図8】実施例1の変形の全体が縦長の床置きタイプの実施例3の透視斜視図、
【
図9】送風機3として軸流ファン32を並列に3機配置した実施例4のファンコイルユニットのケーシング部を上下に分割した斜視図、
【
図10】
図9の実施例4をファンコイルユニットの組み立てた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、ファンコイルユニットにおいて、発泡材を鋼板のケーシング部と断熱材として使用することにより、従来破棄する緩衝材を無くすことができ、かつ、従来のファンコイルユニットの重量より飛躍的に軽くし、発泡材で一体成形或いは分割成形して組み立てることにより、発泡材で部品支持部やドレンパンを形成し、部品点数を少なくし、軽量にすることによってファンコイルユニットの組み立てを簡単にすることを実現した。
また、前記発泡材は生分解性発泡材、例えば、BASF社のecovioEA(登録商標)を用いれば、この発泡材は堆肥化が可能であり、生分解性サイクルに対応する。また、このecovioEA(登録商標)の特性は、EPS(Expandede Polystyrene:ビーズ法発泡スチロール)に類似しており、様々な衝撃負荷に対して優れたエネルギー吸収性と高い弾性率を有しておりケーシング材に適応する。以下に本発明の実施例を説明する。
【実施例0011】
先ず、本発明の実施例1を
図1~
図6を参照して説明する。
実施例1は送風機3を遠心送風機であるシロッコファン31を用い、駆動モーター4の両側にシロッコファン31を配備し、空気の下流に配置した熱交換器であるコイル5を設けたファンコイルユニット1である。
ファンコイルユニット1の断熱材を兼ねたケーシング部2は上下に分割可能な上部ケーシング部21と下部ケーシング部22としてそれぞれ一体成形した発泡材とし、輸送時の緩衝材を排し、前記発泡材は地球環境負荷を低減させため生分解性発泡材であることが望ましい。必要に応じて段ボール紙の梱包材6を使用するが、
図1の外側の点線はこの移送時のための段ボール紙の梱包材6で梱包した状態を示す。
【0012】
また、ケーシング部2は、
図3に示すように通貫した中空状態を形成して、空気(Air)の流れは吸入口11から上流側に配置したシロッコファン31から吸い込まれ、中央空洞部12の下流側には膨出部121が設けられてコイル5を支持すると共に、この膨出部121はドレンパンを兼ねており、冷房時のコイル5での結露で溜まったドレン水はドレン排水出口53から排水される。このドレン排水出口53は膨出部121の上部にも設けられ、これはこのファンコイルユニット1が上下を逆にした場合でもドレン排水が可能なように構成されている。
また、ファンコイルユニット1のコイル5の溶媒の入口51と出口52の位置を上下に対象に設け、実施例1では冷媒として水を用い下側の入口51から冷水又は温水を供給し、出口52から空調に使用した水を回収するが、ファンコイルユニット1が上下を逆にした場合でもコイルが稼働できるようにしてある。
このように、ファンコイルユニット1のケーシング部分を発泡材2で形成し、中央空洞部12以外は強度補強と断熱を兼ねた発泡材2で充填して、かつ気密にしている。
このケーシング部はなるべく一体成形することで部品点数が少なくなるので望ましいが、分割成形して組み立てて密閉するように接着材や接着テープ等で一体に組み合わせてもよい。
【0013】
[発泡材を使用することによるケーシング部としての強度の問題]
本発明のファンコイルユニット1を発泡材でケーシング部2や断熱材とすることで、特に振動する駆動モーター4の支持強度等が問題となるが、この点の補強について説明する。
実施例1において、駆動モーター4の取付脚が、現行の天吊隠蔽型ファンコイルユニット(SCR)用のモーターと同じとした場合、
図6の凹凸形をした、モーター固定用のインサート金具41を用いる。このインサート金具41には固定ボルト42が立接固着され、インサート金具41の凹部が発泡成形時に発泡材2で埋め込むように形成する。しかる後に、モーター支持金具に固定ボルト42を差し込み、ナット44を締結することで、駆動モーターを固定する。
ここで、インサート金具41の発泡材を埋め込む部分を大きくすることで、インサート金具41と発泡材2の接触面積を増やし、ファンコイルユニット1が上下を逆転(天地を逆)した場合でも送風機3とモーター4の荷重を分散することは可能である。
【0014】
次ぎに、ファンコイルユニット1で使用するEPS(Expandede Polystyrene:ビーズ法発泡スチロール)全体の物性値について考察する。
従来の天井隠蔽型ファンコイルユニット1と同じ内蔵物を搭載した場合、重量物は主にコイル5と送風機3であり、中サイズのファンコイルユニット1とした場合に、コイル5と送風機3の質量はともに4.0kgである。
EPSの発泡倍率を30倍とすると、かさ密度33.3kg/m
3、曲げ強さ0.55MPa、圧縮弾性率10MPaである。ちなみに、現行のファンコイルユニットは、ケーシングに溶融亜鉛めっき鋼板SGCC(厚み0.8mm)を採用しており、その物性値は弾性率205GPa、密度7860kg/m
3、降伏点205MPaである。
そこで、コイル5を載せる部分のケーシング部2の厚みを25mmとした場合、コイル5に起因するケーシング部2のたわみ量(コイルを載せる部分を、両端支持かつ等分布荷重として計算した場合)は、現行品の2/3であり、十分な強度を有する。
天吊隠蔽型のファンコイルユニット1の場合、ファンコイルユニット1を吊るための吊り金具の仕様や形状によっては吊り金具の近傍に応力が集中し、ケーシングの変形や破損の可能性がある。そのため、
図3のようにコイル5と送風機3の下部にアングル材15を配置し、ファンコイルユニット1を下部からアングル材15で支える構成が望ましい。
【実施例0015】
次ぎに、実施例1の変形での実施例2を説明する。実施例2も実施例1とケーシングが横長の同じ天吊形であり、天吊隠蔽形や天吊露出形やカセット形のファンコイルユニット1で、送風機3も遠心送風機のシロッコファン31を用い、コイル5を斜めに配置したものである。
図7に示すように、空気の流れも前面の吸入口11でシロッコファン31から空気を吸い込み、コイル5を通過させて空調し、背面の排出口13から居室に給気される。
その他は実施例1と同等であるが、この型のファンコイルユニット1もケーシング部2を発泡材で形成し、その他の空気が流れる箇所以外は断熱を兼ねた発泡材で充填して気密にしている。
【実施例0016】
次ぎに、実施例1の変形での実施例3を説明する。実施例3は、ケーシングが縦長の床置き型で、SFR床置インペイ型や床置露出形のファンコイルユニット1で、送風機3も遠心送風機のシロッコファン31を用い、コイル5を送風機3の上部に斜めに配置したものである。
図8に示すように、空気の流れも床前面の吸入口11でシロッコファン31から空気を吸い込み、上方のコイル5を通過させて空調し、上面の排出口13から居室に給気される。その他は、実施例1と同等であるが、この型のファンコイルユニット1もケーシング部2を発泡材で形成し、その他の空気が流れる箇所以外は断熱を兼ねた発泡材で充填し気密にしている。
【実施例0017】
次ぎに、実施例4を
図9、
図10に沿って説明するが、送風機3として軸流ファン32を並列に3機配置したものである。
図9は実施例4のファンコイルユニット1のケーシング部2を上部ケーシング部21と下部ケーシング部22に分割した斜視図、
図10は上部ケーシング部21と下部ケーシング部22とを組み立て完成したファンコイルユニット1の斜視図である。
実施例4は送風機3として軸流ファン32を3機用い、空気の上流にフィルター7、コイル5、パンチングメタル板8の順に配置し、空気の排出口13の近傍に軸流ファン32を並列に3機配置している。このタイプは前後が短くなりファンコイルユニット1もコンパクトになる。
ファンコイルユニット1の断熱材を兼ねたケーシング部2は上下に分割可能な上部ケーシング部21と下部ケーシング部22としてそれぞれ一体成形した発泡材とし、発泡材が輸送時の緩衝材と使用され、施工時に緩衝材を廃棄する必要がなく、ファンコイルユニット1を廃棄する場合でも前記発泡材は生分解性発泡材とすれば地球環境負荷を低減させることができる。
【0018】
また、ケーシング部2は、
図9、
図10に示すように中空にして空気(Air)の流れは空気の吸入口11から吸収され、中央空洞部12の下流側には膨出部121が設けられて中央にはコイル5がケーシング部2で支持され、この膨出部121はドレンパンを兼ねており、コイル5での結露で溜まったドレン水はドレン排水出口53から排水される。
このドレン排水出口53は膨出部121の上部にも設けられ、これはファンコイルユニット1が上下を逆にした場合でもドレン排水が可能なように構成されている。
また、ファンコイルユニット1のコイル5の溶媒(水)の入口51と出口52の位置を上下に対称に設け、冷媒として水を下側の入口51から冷水又は温水を供給し、出口52から空調に使用した水を回収するが、ファンコイルユニット1が上下を逆にした場合でもコイルが稼働できるようにしてある。
このように、ファンコイルユニット1のケーシング部2を発泡材で形成し、その他の空気が流れる箇所以外は強度補強と断熱を兼ねた発泡材で充填して気密にしている。
このケーシング部2はなるべく一体成形することが望ましいが、分割成形して密閉するように接着材や接着テープ等で一体に組み合わせてもよい。
【0019】
本発明の実施例1から実施例4の構成によれば、ケーシングを発泡材としケーシング部及び断熱材を上下の一体成形、又は分割成形して一体に組み合わせ、これらを発泡材で成形する。また、ファンコイルユニット1もケーシング部2を発泡材で形成し、その他の空気が流れる箇所以外は断熱を兼ねた発泡材2で充填して気密にしたので、ファンコイルユニット1は全体として軽量になる。
ファルコンユニット1において、発泡材の緩衝材をケーシング部2と断熱材として使用することにより、従来廃棄する緩衝材をなくすことができ、ファルコンユニットの従来の重量より飛躍的に軽くし、かつ、一体成形或いは分割成形して組み立てることにより、発泡材で部品支持やドレンパンを作成し、これらの部品点数を少なくし、軽量化に伴い組み立てを簡単にすることにある。
また、緩衝材を「生分解性発泡材」で成形することにより、自然界での分解が容易になり循環型社会に貢献し、結果として地球環境負荷が低減される。
【0020】
この結果、(1)ファンコイルユニット1の構成部材である「送風機用ハウジング」を発泡材で一体成形或いは分割成形して組み立てるので、従来廃棄する輸送時梱包材や輸送時緩衝材が不要になり、(2)軽量化による製造及び輸送時のCO2の排出量が低減され、(3)軽量化によりファルコンユニット1の現場での施行が容易になり、(4)発泡材を生分解性発泡材とすることで、ファンコイルユニットの運転終了時等の製品交換時での廃棄処理を土壌循環とし、地球環境負荷を低減させ、循環型社会に寄与することができる。
また、コイル5の溶媒(水)の入口51及び出口52を上下対称に設けたので、組み立て時、施行の据え付け時において、ファンコイルユニット1のコイル5と送風機3を上下逆転して設置しても、どちらでも使用可能となり、また、コイルの結露によるドレン水の排水経路を発泡材で一体成形することにより別途排水連結管が不要となり、ドレン水の排出出口53を上下に設けたので、ファンコイルユニット1を上下逆転して設置してもドレン水を排出できる。
前記発泡材はケーシング部2を兼ねるのと同時に緩衝材と断熱材を兼ねるので、別途に断熱材を設けることがない。さらに、ファンコイルユニット1が軽量になることにより、天井設置の使用においては据付け施行が軽減される。
【符号の説明】
【0021】
1・・ファンコイルユニット、11・・空気の吸入口、12・・中央空洞部、
121・・膨出部、13・・空気の排出口、15・・アングル材、
16・・ダクト固定金具、
2・・ケーシング部(断熱材)(発泡材)、21・・上部ケーシング部、
22・・下部ケーシング部、
3・・送風機(シロッコファン31、軸流ファン32)、
4・・駆動モーター、41・・モーター固定用のインサート金具、
42・・固定ボルト、43・・モーター支持金具、44・・ナット、
5・・熱交換器(コイル)、51・・溶媒の入口、52・・溶媒の出口、
53・・ドレン水排出口(上下にそれぞれ)、
6・・段ボ-ル紙の梱包材、
7・・フィルター、
8・・パンチングメタル板
【手続補正書】
【提出日】2023-12-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンコイルユニットのケーシング部及び断熱材を、発泡材で一体成形或いは発泡材で分割成形して組み立てて、前記発泡材は生分解性発泡材であり、前記発泡材は輸送時の緩衝材として使用することを特徴とするファンコイルユニット。
【請求項2】
ファンコイルユニットのコイルの冷媒の入口と出口の位置を上下に対称に設け、また、コイルの結露によるドレン水排出口を上下に対称に設け、配管の取出し方向に応じて上下を反転させることで、どちらの方向でも稼働させることができることを特徴とする請求項1に記載のファンコイルユニット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の目的は、ファンコイルユニットにおいて、発泡材を鋼板のケーシング部と断熱材として使用することにより、従来廃棄する緩衝材を無くすことができ、かつ、従来のファンコイルユニットの重量をより飛躍的に軽くし、かつ、発泡材で一体成形、又は発泡材を分割成形して組み立てることにより、発泡材でドレンパンをケーシング部内に形成して部品点数を少なくし、かつ、軽量であることにより組み立てを簡単にすることにある。
また、鋼板のケーシング部と断熱材を「生分解性発泡材」で成形することにより、自然界での分解が容易になり循環型社会に貢献し、結果として地球環境負荷が低減されることを目的とする。
また、ファンコイルユニットにおいて、コイルの冷媒の入口と出口の位置を上下に設け、更に、コイルの結露によるドレン水の排水口を上下対称に設けたので、組み立て時、据え付け時において、ファンコイルユニットのコイルとファンを上下反転させても、どちらでも使用可能とした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記の目的を達成するために、ファンコイルユニットのケーシング部及び断熱材を発泡材で一体成形又は分割成形して組み立てる発泡材とし、輸送時には前記発泡材を緩衝材として使用し、前記発泡材は生分解性発泡材を使用し、ファンコイルユニットのコイルの冷媒の入口と出口を上下に対称の位置に設け、また、コイルの結露によるドレン水排出口を上下に対称に設けた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明のファンコイルユニットによれば、ケーシング部及び断熱材を上下の一体成形した発泡材、又は分割形成した発泡材としたので、(1)全体として軽量になり、(2)輸送時梱包材や輸送時緩衝材が不要になり、(3)軽量化による製造及び輸送時のCO
2
の排出量が低減され、(4)発泡材を生分解性発泡材とすることでファンコイルユニットの運転終了時等の製品交換時での廃棄処理を土壌循環とし、地球環境負荷を低減させ、循環型社会に寄与することができる。
また、ファンコイルユニットの構成部材である「送風機用ハウジング」を発泡材で一体成形するので不要となり、コイルの冷媒の入口及び出口を上下対称に設けたので、組み立て時、据え付け時において、ファンコイルユニットのコイルとファンを設置場所の配管の取り出し方向に応じて上下を反転させることで、どちらの取り出し方向にも対応することができる構造であり、また、コイルの結露によるドレン水の排水経路を発泡材で一体成形することによりこれらの連結管が不要となる。
前記発泡材はケーシング材を兼ねるのと同時に緩衝材と断熱材を兼ねるので、別途に断熱材を設けることがない。
さらに、ファンコイルユニットが軽量になることにより、天井設置の使用においては据付け施工が軽減される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
また、ケーシング部2は、
図3に示すように通貫した中空状態を形成して、空気(Air)の流れは吸入口11から上流側に配置したシロッコファン31から吸い込まれ、中央空洞部12の下流側には膨出部121が設けられてコイル5を支持すると共に、この膨出部121はドレンパンを兼ねており、冷房時のコイル5での結露で溜まったドレン水はドレン
水排出口53から排水される。このドレン
水排出口53は膨出部121の上部にも設けられ、これはこのファンコイルユニット1が上下を逆にした場合でもドレン排水が可能なように構成されている。
また、ファンコイルユニット1のコイル5の
冷媒の入口51と出口52の位置を上下に対
称に設け、実施例1では冷媒として水を用い下側の入口51から冷水又は温水を供給し、出口52から空調に使用した水を回収するが、ファンコイルユニット1が上下を逆にした場合でもコイルが稼働できるようにしてある。
このように、ファンコイルユニット1のケーシング部分を発泡材2で形成し、中央空洞部12以外は強度補強と断熱を兼ねた発泡材2で充填して、かつ気密にしている。
このケーシング部はなるべく一体成形することで部品点数が少なくなるので望ましいが、分割成形して組み立てて密閉するように接着材や接着テープ等で一体に組み合わせてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
また、ケーシング部2は、
図9、
図10に示すように中空にして空気(Air)の流れは空気の吸入口11から吸収され、中央空洞部12の下流側には膨出部121が設けられて中央にはコイル5がケーシング部2で支持され、この膨出部121はドレンパンを兼ねており、コイル5での結露で溜まったドレン水はドレン
水排出口53から排水される。
このドレン
水排出口53は膨出部121の上部にも設けられ、これはファンコイルユニット1が上下を逆にした場合でもドレン排水が可能なように構成されている。
また、ファンコイルユニット1のコイル5の
冷媒(水)の入口51と出口52の位置を上下に対称に設け、冷媒として水を下側の入口51から冷水又は温水を供給し、出口52から空調に使用した水を回収するが、ファンコイルユニット1が上下を逆にした場合でもコイルが稼働できるようにしてある。
このように、ファンコイルユニット1のケーシング部2を発泡材で形成し、その他の空気が流れる箇所以外は強度補強と断熱を兼ねた発泡材で充填して気密にしている。
このケーシング部2はなるべく一体成形することが望ましいが、分割成形して密閉するように接着材や接着テープ等で一体に組み合わせてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
本発明の実施例1から実施例4の構成によれば、ケーシングを発泡材としケーシング部及び断熱材を上下の一体成形、又は分割成形して一体に組み合わせ、これらを発泡材で成形する。また、ファンコイルユニット1もケーシング部2を発泡材で形成し、その他の空気が流れる箇所以外は断熱を兼ねた発泡材2で充填して気密にしたので、ファンコイルユニット1は全体として軽量になる。
ファンコイルユニット1において、発泡材の緩衝材をケーシング部2と断熱材として使用することにより、従来廃棄する緩衝材をなくすことができ、ファンコイルユニットの従来の重量より飛躍的に軽くし、かつ、一体成形或いは分割成形して組み立てることにより、発泡材で部品支持やドレンパンを作成し、これらの部品点数を少なくし、軽量化に伴い組み立てを簡単にすることにある。
また、緩衝材を「生分解性発泡材」で成形することにより、自然界での分解が容易になり循環型社会に貢献し、結果として地球環境負荷が低減される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
この結果、(1)ファンコイルユニット1の構成部材である「送風機用ハウジング」を発泡材で一体成形或いは分割成形して組み立てるので、従来廃棄する輸送時梱包材や輸送時緩衝材が不要になり、(2)軽量化による製造及び輸送時のCO
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の排出量が低減され、(3)軽量化によりファンコイルユニット1の現場での施工が容易になり、(4)発泡材を生分解性発泡材とすることで、ファンコイルユニットの運転終了時等の製品交換時での廃棄処理を土壌循環とし、地球環境負荷を低減させ、循環型社会に寄与することができる。
また、コイル5の冷媒(水)の入口51及び出口52を上下対称に設けたので、組み立て時、施工の据え付け時において、ファンコイルユニット1のコイル5と送風機3を上下逆転して設置しても、どちらでも使用可能となり、また、コイルの結露によるドレン水の排水経路を発泡材で一体成形することにより別途排水連結管が不要となり、ドレン水排出口53を上下に設けたので、ファンコイルユニット1を上下逆転して設置してもドレン水を排出できる。
前記発泡材はケーシング部2を兼ねるのと同時に緩衝材と断熱材を兼ねるので、別途に断熱材を設けることがない。さらに、ファンコイルユニット1が軽量になることにより、天井設置の使用においては据付け施工が軽減される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
1・・ファンコイルユニット、11・・空気の吸入口、12・・中央空洞部、
121・・膨出部、13・・空気の排出口、15・・アングル材、
16・・ダクト固定金具、
2・・ケーシング部(断熱材)(発泡材)、21・・上部ケーシング部、
22・・下部ケーシング部、
3・・送風機(シロッコファン31、軸流ファン32)、
4・・駆動モーター、41・・モーター固定用のインサート金具、
42・・固定ボルト、43・・モーター支持金具、44・・ナット、
5・・熱交換器(コイル)、51・・冷媒の入口、52・・冷媒の出口、
53・・ドレン水排出口(上下にそれぞれ)、
6・・段ボ-ル紙の梱包材、
7・・フィルター、
8・・パンチングメタル板
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンコイルユニットのケーシング部及び断熱材を、発泡材で一体成形或いは発泡材で分割成形して組み立てて、前記発泡材は生分解性発泡材であり、前記発泡材は輸送時の緩衝材として使用し、送風機の取り付け部分は発泡材にインサート金具を埋め込み送風機の駆動モーターを固定することを特徴とするファンコイルユニット。
【請求項2】
ファンコイルユニットのコイルの冷媒の入口と出口の位置を上下に対称に設け、また、コイルの結露によるドレン水排出口を上下に対称に設け、配管の取出し方向に応じて上下を反転させることで、どちらの方向でも稼働させることができることを特徴とする請求項1に記載のファンコイルユニット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の目的は、ファンコイルユニットにおいて、発泡材を鋼板のケーシング部と断熱材として使用することにより、従来廃棄する緩衝材を無くすことができ、かつ、従来のファンコイルユニットの重量をより飛躍的に軽くし、かつ、発泡材で一体成形、又は発泡材を分割成形して組み立てることにより、発泡材でドレンパンをケーシング部内に形成して部品点数を少なくし、かつ、軽量であることにより組み立てを簡単にすることにある。
また、鋼板のケーシング部と断熱材を「生分解性発泡材」で成形することにより、自然界での分解が容易になり循環型社会に貢献し、結果として地球環境負荷が低減されることを目的とする。
また、振動する送風機を駆動する駆動モーターは、発泡材にインサート金具を埋め込み固定する。
更に、ファンコイルユニットにおいて、コイルの冷媒の入口と出口の位置を上下に設け、コイルの結露によるドレン水の排水口を上下対称に設けたことと相俟って、組み立て時、据え付け時において、ファンコイルユニットのコイルとファンを上下反転させても、どちらでも使用可能とした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記の目的を達成するために、ファンコイルユニットのケーシング部及び断熱材を発泡材で一体成形又は分割成形して組み立てる発泡材とし、輸送時には前記発泡材を緩衝材として使用し、前記発泡材は生分解性発泡材を使用し、送風機の駆動モータの取り付け部分は発泡材にインサート金具を埋め込みこれに固定し、ファンコイルユニットのコイルの冷媒の入口と出口を上下に対称の位置に設け、また、コイルの結露によるドレン水排出口を上下に対称に設けた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明のファンコイルユニットによれば、ケーシング部及び断熱材を上下の一体成形した発泡材、又は分割形成した発泡材としたので、(1)全体として軽量になり、(2)輸送時梱包材や輸送時緩衝材が不要になり、(3)軽量化による製造及び輸送時のCO2の排出量が低減され、(4)発泡材を生分解性発泡材とすることでファンコイルユニットの運転終了時等の製品交換時での廃棄処理を土壌循環とし、地球環境負荷を低減させ、循環型社会に寄与することができる。
また、送風機を駆動する駆動モーターの取り付け部分は発泡材にインサート金具を埋め込み発泡材の強度を向上させた。
更に、ファンコイルユニットの構成部材である「送風機用ハウジング」を発泡材で一体成形するので別途にハウジングが不要となり、コイルの冷媒の入口及び出口を上下対称に設けたので、組み立て時、据え付け時において、ファンコイルユニットのコイルとファンを設置場所の配管の取り出し方向に応じて上下を反転させることで、どちらの取り出し方向にも対応することができる構造であり、また、コイルの結露によるドレン水の排水経路を発泡材で一体成形することによりこれらの連結管が不要となる。
前記発泡材はケーシング材を兼ねるのと同時に緩衝材と断熱材を兼ねるので、別途に断熱材を設けることがない。
さらに、ファンコイルユニットが軽量になることにより、天井設置の使用においては据付け施工が軽減される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
本発明の実施例1から実施例4の構成によれば、ケーシングを発泡材としケーシング部及び断熱材を上下の一体成形、又は分割成形して一体に組み合わせ、これらを発泡材で成形する。また、ファンコイルユニット1もケーシング部2を発泡材で形成し、その他の空気が流れる箇所以外は断熱を兼ねた発泡材2で充填して気密にしたので、ファンコイルユニット1は全体として軽量になる。
また、送風機の取り付け部分は発泡材にインサート金具41を埋め込み送風機3の駆動モーター4を固定し発泡材のフレームであっても強度を向上させた。
ファンコイルユニット1において、発泡材の緩衝材をケーシング部2と断熱材として使用することにより、従来廃棄する緩衝材をなくすことができ、ファンコイルユニットの従来の重量より飛躍的に軽くし、かつ、一体成形或いは分割成形して組み立てることにより、発泡材で部品支持やドレンパンを作成し、これらの部品点数を少なくし、軽量化に伴い組み立てを簡単にすることにある。
また、緩衝材を「生分解性発泡材」で成形することにより、自然界での分解が容易になり循環型社会に貢献し、結果として地球環境負荷が低減される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
この結果、(1)ファンコイルユニット1の構成部材である「送風機用ハウジング」を発泡材で一体成形或いは分割成形して組み立てるので、従来廃棄する輸送時梱包材や輸送時緩衝材が不要になり、(2)軽量化による製造及び輸送時のCO2の排出量が低減され、(3)軽量化によりファンコイルユニット1の現場での施工が容易になり、(4)発泡材を生分解性発泡材とすることで、ファンコイルユニットの運転終了時等の製品交換時での廃棄処理を土壌循環とし、地球環境負荷を低減させ、循環型社会に寄与することができる。
また、送風機の取り付け部分は発泡材にインサート金具41を埋め込み送風機3の駆動モーター4を固定したので、発泡材のフレームであっても強度を向上させることができる。
更に、コイル5の冷媒(水)の入口51及び出口52を上下対称に設けたので、組み立て時、施工の据え付け時において、ファンコイルユニット1のコイル5と送風機3を上下逆転して設置しても、どちらでも使用可能となり、また、コイルの結露によるドレン水の排水経路を発泡材で一体成形することにより別途排水連結管が不要となり、ドレン水排出口53を上下に設けたので、ファンコイルユニット1を上下逆転して設置してもドレン水を排出できる。
前記発泡材はケーシング部2を兼ねるのと同時に緩衝材と断熱材を兼ねるので、別途に断熱材を設けることがない。さらに、ファンコイルユニット1が軽量になることにより、天井設置の使用においては据付け施工が軽減される。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
本発明の実施例1から実施例4の構成によれば、ケーシングを発泡材としケーシング部及び断熱材を上下の一体成形、又は分割成形して一体に組み合わせ、これらを発泡材で成形する。また、ファンコイルユニット1もケーシング部2を発泡材で形成し、その他の空気が流れる箇所以外は断熱を兼ねた発泡材2で充填して気密にしたので、ファンコイルユニット1は全体として軽量になる。
ファンコイルユニット1において、発泡材の緩衝材をケーシング部2と断熱材として使用することにより、従来廃棄する緩衝材をなくすことができ、ファンコイルユニットの従来の重量より飛躍的に軽くし、かつ、一体成形或いは分割成形して組み立てることにより、発泡材で部品支持やドレンパンを作成し、これらの部品点数を少なくし、軽量化に伴い組み立てを簡単にすることにある。
また、緩衝材を「生分解性発泡材」で成形することにより、自然界での分解が容易になり循環型社会に貢献し、結果として地球環境負荷が低減される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
この結果、(1)ファンコイルユニット1の構成部材である「送風機用ハウジング」を発泡材で一体成形或いは分割成形して組み立てるので、従来廃棄する輸送時梱包材や輸送時緩衝材が不要になり、(2)軽量化による製造及び輸送時のCO2の排出量が低減され、(3)軽量化によりファンコイルユニット1の現場での施工が容易になり、(4)発泡材を生分解性発泡材とすることで、ファンコイルユニットの運転終了時等の製品交換時での廃棄処理を土壌循環とし、地球環境負荷を低減させ、循環型社会に寄与することができる。
また、コイル5の冷媒(水)の入口51及び出口52を上下対称に設けたので、組み立て時、施工の据え付け時において、ファンコイルユニット1のコイル5と送風機3を上下逆転して設置しても、どちらでも使用可能となり、また、コイルの結露によるドレン水の排水経路を発泡材で一体成形することにより別途排水連結管が不要となり、ドレン水排出口53を上下に設けたので、ファンコイルユニット1を上下逆転して設置してもドレン水を排出できる。
前記発泡材はケーシング部2を兼ねるのと同時に緩衝材と断熱材を兼ねるので、別途に断熱材を設けることがない。さらに、ファンコイルユニット1が軽量になることにより、天井設置の使用においては据付け施工が軽減される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンコイルユニットのケーシング部及び断熱材を、発泡材で一体成形或いは発泡材で分割成形して組み立てて、前記発泡材は生分解性発泡材であり、前記発泡材は輸送時の緩衝材として使用し、送風機の駆動モーターの取り付け部分は発泡材にインサート金具を埋め込み、前記インサート金具に前記駆動モーターの支持金具を固定することを特徴とするファンコイルユニット。
【請求項2】
ファンコイルユニットのコイルの冷媒の入口と出口の位置を上下に対称に設け、また、コイルの結露によるドレン水排出口を上下に対称に設け、配管の取出し方向に応じて上下を反転させることで、どちらの方向でも稼働させることができることを特徴とする請求項1に記載のファンコイルユニット。
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