IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社マキタの特許一覧

<>
  • 特開-クリーナ 図1
  • 特開-クリーナ 図2
  • 特開-クリーナ 図3
  • 特開-クリーナ 図4
  • 特開-クリーナ 図5
  • 特開-クリーナ 図6
  • 特開-クリーナ 図7
  • 特開-クリーナ 図8
  • 特開-クリーナ 図9
  • 特開-クリーナ 図10
  • 特開-クリーナ 図11
  • 特開-クリーナ 図12
  • 特開-クリーナ 図13
  • 特開-クリーナ 図14
  • 特開-クリーナ 図15
  • 特開-クリーナ 図16
  • 特開-クリーナ 図17
  • 特開-クリーナ 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172785
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】クリーナ
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/30 20060101AFI20241205BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
A47L9/30
A47L9/28 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090751
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】力石 真
(72)【発明者】
【氏名】山田 旭宏
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DE01
3B057EA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】クリーナを小型化すること。
【解決手段】クリーナは、ハウジングと、ハウジングに収容され、モータ及びファンを含む吸引ユニットと、ハウジングに収容されるコントローラと、を備える。コントローラは、基板と、基板に設けられる第1回路と、基板に設けられる第2回路と、を有する。相互に機能が異なる少なくとも2つの回路が1つの基板に設けられることにより、コントローラが小型化される。第1回路は、モータを制御するモータ回路であり、第2回路は、発光素子を制御する照明回路である。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに収容され、モータ及びファンを含む吸引ユニットと、
前記ハウジングに収容されるコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
基板と、
前記基板に設けられる第1回路と、
前記基板に設けられる第2回路と、を有する、
クリーナ。
【請求項2】
発光素子を含むライトユニットを備え、
前記第1回路は、前記モータを制御するモータ回路であり、
前記第2回路は、前記発光素子を制御する照明回路である、
請求項1に記載のクリーナ。
【請求項3】
前記発光素子は、前記基板に搭載される、
請求項2に記載のクリーナ。
【請求項4】
前記ライトユニットは、前記発光素子から射出された光を偏向する光学部材を含む、
請求項3に記載のクリーナ。
【請求項5】
前記光学部材は、前記基板に支持される、
請求項4に記載のクリーナ。
【請求項6】
前記光学部材は、前記発光素子から射出された光を反射するリフレクタを含む、
請求項4に記載のクリーナ。
【請求項7】
前記発光素子は、前記基板の上面に搭載され、
前記リフレクタは、前記発光素子から上方に射出された光を前方に反射する、
請求項6に記載のクリーナ。
【請求項8】
前記リフレクタの反射面は、曲面を含む、
請求項7に記載のクリーナ。
【請求項9】
前記光学部材は、前記発光素子から射出された光が透過するレンズを含む、
請求項4に記載のクリーナ。
【請求項10】
前記発光素子は、発光ダイオードであり、
前記発光ダイオードの消費電力は、0.1W以上1.0W以下である、
請求項2に記載のクリーナ。
【請求項11】
前記モータの状態を変更するために操作されるインタフェースユニットを備え、
前記第1回路は、前記モータを制御するモータ回路であり、
前記第2回路は、前記インタフェースユニットの操作を受け付けて前記モータ回路に操作信号を送信するスイッチ回路である、
請求項1に記載のクリーナ。
【請求項12】
前記インタフェースユニットは、前記基板に搭載されたスイッチ素子を含む、
請求項11に記載のクリーナ。
【請求項13】
前記スイッチ素子は、前記モータの回転数を変更するために操作されるモード切換スイッチ素子である、
請求項12に記載のクリーナ。
【請求項14】
発光素子を含むライトユニットを備え、
前記コントローラは、
前記基板に設けられる第3回路を有し、
前記第3回路は、前記発光素子を制御する照明回路である、
請求項13に記載のクリーナ。
【請求項15】
前記ハウジングは、
前記吸引ユニットを収容する吸引ユニット収容部と、
前記吸引ユニット収容部よりも上方に配置され、前記コントローラを収容するコントローラ収容部と、を有する、
請求項1に記載のクリーナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、クリーナに関する。
【背景技術】
【0002】
クリーナに係る技術分野において、特許文献1に開示されているようなクリーナが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-017346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書で開示する技術は、クリーナを小型化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、クリーナを開示する。クリーナは、ハウジングと、ハウジングに収容され、モータ及びファンを含む吸引ユニットと、ハウジングに収容されるコントローラと、を備えてもよい。コントローラは、基板と、基板に設けられる第1回路と、基板に設けられる第2回路と、を有してもよい。
【発明の効果】
【0006】
本明細書で開示する技術によれば、クリーナが小型化される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係るクリーナ及び延長パイプを示す右上前方からの斜視図である。
図2図2は、実施形態に係るクリーナを示す右上前方からの斜視図である。
図3図3は、実施形態に係るクリーナを示す正面図である。
図4図4は、実施形態に係るクリーナを示す側面図である。
図5図5は、実施形態に係るクリーナを示す断面図である。
図6図6は、実施形態に係るクリーナの上部を示す断面図である。
図7図7は、実施形態に係るクリーナの上部を示す右上前方からの斜視図である。
図8図8は、実施形態に係るコントローラ、インタフェースユニット、及びライトユニットを示す右上前方からの斜視図である。
図9図9は、実施形態に係るコントローラ、インタフェースユニット、及びライトユニットを示す側面図である。
図10図10は、実施形態に係るコントローラ、インタフェースユニット、及びライトユニットを示す左上後方からの斜視図である。
図11図11は、実施形態に係るコントローラ、インタフェースユニット、及びライトユニットを示す右下前方からの斜視図である。
図12図12は、実施形態に係るコントローラ、インタフェースユニット、及びライトユニットを示す右上前方からの分解斜視図である。
図13図13は、実施形態に係るライトユニットを示す右上前方からの斜視図である。
図14図14は、実施形態に係るライトユニットを示す右上前方からの分解斜視図である。
図15図15は、実施形態に係るライトユニットを示す正面図である。
図16図16は、実施形態に係るライトユニットを示す断面図である。
図17図17は、実施形態に係るクリーナの一部を示す断面図である。
図18図18は、別の実施形態に係るクリーナの一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、ハウジングと、ハウジングに収容され、モータ及びファンを含む吸引ユニットと、ハウジングに収容されるコントローラと、を備えてもよい。コントローラは、基板と、基板に設けられる第1回路と、基板に設けられる第2回路と、を有してもよい。
【0009】
上記の構成では、相互に機能が異なる少なくとも2つの回路が1つの基板に設けられることにより、コントローラが小型化される。第1回路は、クリーナの第1機器を制御する第1制御回路であり、第2回路は、クリーナの第2機器を制御する第2制御回路でもよい。第1回路がクリーナの機器を制御する制御回路であり、第2機器がクリーナの入力装置からの入力(操作)を受け付ける入力回路でもよい。第1回路がクリーナの機器を制御する制御回路であり、第2機器がクリーナの出力装置を作動させる出力回路でもよい。コントローラが小型化されることにより、クリーナが小型化される。
【0010】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、発光素子を含むライトユニットを備えてもよい。第1回路は、モータを制御するモータ回路であり、第2回路は、発光素子を制御する照明回路でもよい。
【0011】
上記の構成では、相互に機能が異なるモータ回路と照明回路とが1つの基板に設けられることにより、コントローラが小型化される。コントローラが小型化されることにより、クリーナが小型化される。
【0012】
1つ又はそれ以上の実施形態において、発光素子は、基板に搭載されてもよい。
【0013】
上記の構成では、クリーナが小型化される。
【0014】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ライトユニットは、発光素子から射出された光を偏向する光学部材を含んでもよい。
【0015】
上記の構成では、所期の方向に光が照射される。
【0016】
1つ又はそれ以上の実施形態において、光学部材は、基板に支持されてもよい。
【0017】
上記の構成では、光学部材と基板とが位置決めされる。
【0018】
1つ又はそれ以上の実施形態において、光学部材は、発光素子から射出された光を反射するリフレクタを含んでもよい。
【0019】
上記の構成では、所期の方向に光が照射される。
【0020】
1つ又はそれ以上の実施形態において、発光素子は、基板の上面に搭載されてもよい。リフレクタは、発光素子から上方に射出された光を前方に反射してもよい。
【0021】
上記の構成では、クリーナの前方が照明される。
【0022】
1つ又はそれ以上の実施形態において、リフレクタの反射面は、曲面を含んでもよい。
【0023】
上記の構成では、発光素子から射出された光は、曲面を含む反射面で反射される。
【0024】
1つ又はそれ以上の実施形態において、光学部材は、発光素子から射出された光が透過するレンズを含んでもよい。
【0025】
上記の構成では、所期の方向に光が照射される。
【0026】
1つ又はそれ以上の実施形態において、発光素子は、発光ダイオードでもよい。発光ダイオードの消費電力は、0.1W以上1.0W以下でもよい。
【0027】
上記の構成では、発光素子の消費電力が0.1W以上なので、十分な光度の光が射出される。発光素子の消費電力が1.0W以下なので、発光素子の加熱が抑制される。
【0028】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、モータの状態を変更するために操作されるインタフェースユニットを備えてもよい。第1回路は、モータを制御するモータ回路であり、第2回路は、インタフェースユニットの操作を受け付けてモータ回路に操作信号を送信するスイッチ回路でもよい。
【0029】
上記の構成では、相互に機能が異なるモータ回路とスイッチ回路とが1つの基板に設けられることにより、コントローラが小型化される。コントローラが小型化されることにより、クリーナが小型化される。
【0030】
1つ又はそれ以上の実施形態において、インタフェースユニットは、基板に搭載されたスイッチ素子を含んでもよい。
【0031】
上記の構成では、スイッチ素子が操作されることにより、スイッチ回路からモータ回路に操作信号が送信される。
【0032】
1つ又はそれ以上の実施形態において、スイッチ素子は、モータの回転数を変更するために操作されるモード切換スイッチ素子でもよい。
【0033】
上記の構成では、モード切換スイッチ素子が操作されることにより、モータの回転数が変更され、クリーナの吸引力が変更される。
【0034】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、発光素子を含むライトユニットを備えてもよい。コントローラは、基板に設けられる第3回路を有してもよい。第3回路は、発光素子を制御する照明回路でもよい。
【0035】
上記の構成では、相互に機能が異なるモータ回路とスイッチ回路と照明回路が1つの基板に設けられることにより、コントローラが小型化される。コントローラが小型化されることにより、クリーナが小型化される。
【0036】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハウジングは、吸引ユニットを収容する吸引ユニット収容部と、吸引ユニット収容部よりも上方に配置され、コントローラを収容するコントローラ収容部と、を有してもよい。
【0037】
上記の構成では、クリーナが小型化される。
【0038】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0039】
実施形態においては、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、クリーナ1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0040】
[クリーナ]
図1は、実施形態に係るクリーナ1及び延長パイプ100を示す右上前方からの斜視図である。図2は、実施形態に係るクリーナ1を示す右上前方からの斜視図である。図3は、実施形態に係るクリーナ1を示す正面図である。図4は、実施形態に係るクリーナ1を示す側面図である。図5は、実施形態に係るクリーナ1を示す断面図である。
【0041】
実施形態において、クリーナ1は、遠心力を利用して空気から異物を分離するサイクロンクリーナである。クリーナ1は、使用者に握られた状態でクリーニング作業を実施可能なハンディクリーナである。
【0042】
クリーナ1は、本体アセンブリ2と、集塵アセンブリ4と、フィルタアセンブリ3とを備える。集塵アセンブリ4に、延長パイプ100の基端部が連結される。延長パイプ100の先端部に、吸込ノズル101が連結される。吸込ノズル101は、吸込口を有する。
【0043】
本体アセンブリ2は、本体ハウジング5と、バッテリ装着部6と、吸引ユニット7と、コントローラ8と、インタフェースユニット9と、ライトユニット10とを有する。
【0044】
本体ハウジング5は、合成樹脂により形成される。本体ハウジング5は、一対の半割れハウジングにより構成される。本体ハウジング5は、左ハウジング5Lと、右ハウジング5Rとを含む。右ハウジング5Rは、左ハウジング5Lよりも右方に配置される。左ハウジング5Lと右ハウジング5Rとは、複数のねじ5Sにより固定される。
【0045】
本体ハウジング5は、吸引ユニット収容部11と、コントローラ収容部12と、グリップ部13と、バッテリ保持部14とを有する。
【0046】
吸引ユニット収容部11は、吸引ユニット7を収容する。吸引ユニット収容部11は、吸引口15と、排気口16とを有する。吸引口15は、吸引ユニット収容部11の前部に設けられる。排気口16は、吸引ユニット収容部11の左部及び右部のそれぞれに設けられる。
【0047】
コントローラ収容部12は、コントローラ8を収容する。コントローラ収容部12は、吸引ユニット収容部11よりも上方に配置される。コントローラ収容部12は、吸引ユニット収容部11の上部に接続される。
【0048】
グリップ部13は、クリーナ1の使用者に握られる。グリップ部13は、コントローラ収容部12の後部から後方へ向かって下方に延びるように設けられる。
【0049】
バッテリ保持部14は、バッテリ装着部6を介してバッテリパック17を保持する。バッテリ保持部14は、吸引ユニット収容部11の後部及びグリップ部13の後部の下端部のそれぞれに接続される。
【0050】
バッテリ装着部6は、バッテリ保持部14の下部に設けられる。バッテリパック17は、バッテリ装着部6に装着される。バッテリパック17は、バッテリ装着部6に着脱可能である。
【0051】
バッテリパック17は、クリーナ1の電源として機能する。バッテリパック17は、バッテリ装着部6に装着された状態で、クリーナ1に電力を供給する。バッテリパック17は、種々の電気機器の電源として使用可能な汎用バッテリである。バッテリパック17は、電動工具の電源として使用可能である。バッテリパック17は、電動工具以外の電気機器の電源として使用可能である。バッテリパック17は、実施形態に係るクリーナ1とは別のクリーナの電源として使用可能である。バッテリパック17は、リチウムイオンバッテリを含む。バッテリパック17は、充電可能な充電式バッテリである。バッテリ装着部6は、電動工具のバッテリ装着部と同等の構造を有する。
【0052】
クリーナ1の使用者は、バッテリ装着部6にバッテリパック17を装着する作業及びバッテリ装着部6からバッテリパック17を外す作業を実施することができる。バッテリ装着部6は、バッテリパック17をガイドするガイド部材と、バッテリパック17に設けられているバッテリ端子に接続される本体端子とを有する。使用者は、バッテリパック17を後方からバッテリ装着部6に挿入することにより、バッテリパック17をバッテリ装着部6に装着することができる。バッテリパック17は、ガイド部材にガイドされながらバッテリ装着部6に挿入される。バッテリパック17がバッテリ装着部6に装着されることにより、バッテリパック17のバッテリ端子とバッテリ装着部6の本体端子とが電気的に接続される。クリーナ1の使用者は、バッテリパック17を後方に移動することにより、バッテリ装着部6からバッテリパック17を外すことができる。
【0053】
吸引ユニット7は、吸引口15に吸引力を発生させる。吸引ユニット7は、ファン7Aと、モータ7Bと、ファン7A及びモータ7Bを収容するモータケース7Cとを含む。ファン7Aは、回転軸AXを中心に回転可能である。回転軸AXは、前後方向に延びる。モータ7Bは、ファン7Aを回転させる動力を発生する。モータ7Bは、DCブラシレスモータである。モータ7Bは、筒状のステータと、ステータの内側に配置されるロータと、ロータから前方に延びるロータシャフトとを有する。ロータシャフトは、ロータに固定される。ファン7Aは、ロータシャフトの前部に固定される。モータ7Bのロータの回転軸AXとファン7Aの回転軸AXとは一致する。モータ7Bのロータが回転軸AXを中心に回転することにより、ファン7Aが回転軸AXを中心に回転する。
【0054】
モータケース7Cの前部に開口が設けられる。モータケース7Cの前部が吸引口15に配置される。ファン7Aが回転することにより、吸引口15に吸引力が発生する。ファン7Aが回転することにより吸引口15に吸引された空気は、モータケース7Cの開口を介してモータケース7Cの内部空間に流入する。モータケース7Cの内部空間に流入した空気は、モータケース7Cの内部空間を通過した後、排気口16を介して本体ハウジング5の外部空間に流出する。
【0055】
コントローラ8は、少なくとも吸引ユニット7及びライトユニット10を制御する。
【0056】
インタフェースユニット9は、モータ7Bの状態を変更するためにクリーナ1の使用者に操作される。インタフェースユニット9は、グリップ部13の上部に配置される。クリーナ1の使用者は、グリップ部13を握った状態で、インタフェースユニット9を操作することができる。
【0057】
ライトユニット10は、クリーナ1の前方を照明する。ライトユニット10は、コントローラ収容部12の前部に配置される。
【0058】
集塵アセンブリ4は、異物(塵埃)を集める。集塵アセンブリ4の少なくとも一部は、本体アセンブリ2よりも前方に配置される。フィルタアセンブリ3は、集塵アセンブリ4の少なくとも一部に収容される。集塵アセンブリ4は、サイクロンハウジング30と、サイクロン集塵ユニット40とを有する。
【0059】
サイクロンハウジング30は、ボディ部33と、インレットパイプ34とを有する。ボディ部33は、筒状である。インレットパイプ34は、ボディ部33の前部から前方に突出する。インレットパイプ34は、延長パイプ100の基端部と連結される。
【0060】
サイクロンハウジング30は、本体ハウジング5に着脱可能である。サイクロンハウジング30と本体ハウジング5とが相対的に一方向に回転されると、サイクロンハウジング30と本体ハウジング5とは、所謂、バヨネット結合により固定される。サイクロンハウジング30と本体ハウジング5とが相対的に他方向に回転されると、サイクロンハウジング30と本体ハウジング5との結合が解除される。
【0061】
インレットパイプ34の前端部にロック機構36が設けられる。ロック機構36により、インレットパイプ34と延長パイプ100とが固定される。ロック機構36による固定が解除されることにより、インレットパイプ34から延長パイプ100が外される。延長パイプ100は、インレットパイプ34に着脱可能である。
【0062】
サイクロン集塵ユニット40は、空気を旋回させる旋回部材43と、旋回部材43を通過した空気が流入するダストカップ42と、ダストカップ42から流出する空気が通過するフィルタユニット50とを有する。
【0063】
ダストカップ42は、空気が流入する内部空間を有する。ダストカップ42は、ボディ部33に連結される。ダストカップ42の後端部にロック部44が設けられる。ロック部44により、ダストカップ42とボディ部33とが固定される。ロック部44による固定が解除されることにより、ボディ部33からダストカップ42が外される。ダストカップ42は、ボディ部33に着脱可能である。
【0064】
旋回部材43は、インレットパイプ34からの空気を旋回させる。旋回部材43の内部に旋回流路が形成される。インレットパイプ34は、旋回流路を介してサイクロン集塵ユニット40に接続される。旋回流路は、サイクロンハウジング30の一部に設けられる。インレットパイプ34を流通した空気は、旋回流路を流通した後、サイクロン集塵ユニット40に流入する。
【0065】
フィルタユニット50は、空気に含まれる異物を捕集する。フィルタユニット50は、ダストカップ42の内部空間に配置される。フィルタユニット50は、プレフィルタ51と、吸音部材52と、ポストフィルタ53とを有する。プレフィルタ51は、吸音部材52の周囲に配置される。吸音部材52は、ポストフィルタ53の周囲に配置される。プレフィルタ51は、円筒状のメッシュ部材を含む。プレフィルタ51は、ナイロン樹脂製である。プレフィルタ51は、空気が通過する孔を複数有する。吸音部材52は、円筒状のスポンジ部材を含む。スポンジ部材は、ウレタン樹脂製である。スポンジ部材は、空気が通過する孔を複数有する多孔部材である。吸音部材52により、騒音の発生が抑制される。ポストフィルタ53は、合成樹脂製である。実施形態において、ポストフィルタ53は、ABS樹脂製である。
【0066】
フィルタアセンブリ3は、空気に含まれる異物を捕集する。フィルタアセンブリ3は、本体アセンブリ2に流入する空気から異物を回収する。空気に含まれる異物は、本体アセンブリ2に流入する前に、フィルタアセンブリ3により捕集される。フィルタアセンブリ3の少なくとも一部は、本体アセンブリ2よりも前方に配置される。フィルタアセンブリ3は、本体アセンブリ2の吸引口15に対向するように配置される。
【0067】
フィルタアセンブリ3は、支持フレーム18と、フィルタ19とを有する。支持フレーム18は、フィルタ19を支持する。支持フレーム18は、格子状である。フィルタ19は、袋状である。フィルタ19は、通気性である。フィルタ19は、フィルタ19を通過する空気から異物を回収する。フィルタ19は、本体アセンブリ2の吸引口15よりも前方に配置される。フィルタ19の前部からフィルタ19に空気が流入する。空気に含まれる異物は、フィルタ19に捕集される。フィルタ19を通過した空気は、フィルタ19の後部の開口から流出した後、吸引口15に流入する。
【0068】
吸込ノズル101から吸い込まれた空気は、延長パイプ100を流通した後、インレットパイプ34に流入する。インレットパイプ34を流通した空気は、旋回流路を介してダストカップ42に流入する。旋回流路を介してダストカップ42に流入した空気は、フィルタユニット50の外側から内側に向かって流れる。吸音部材52には、プレフィルタ51を通過した空気が流れる。ポストフィルタ53には、吸音部材52を通過した空気が流れる。
【0069】
フィルタユニット50の内側に流入した空気は、フィルタアセンブリ3に向かって流れる。フィルタ19は、フィルタユニット50で回収しきれなかった異物を回収する。フィルタ19を通過した空気は、吸引口15に流入する。
【0070】
[コントローラ、インタフェースユニット、及びライトユニット]
図6は、実施形態に係るクリーナ1の上部を示す断面図である。図7は、実施形態に係るクリーナ1の上部を示す右上前方からの斜視図である。図7は、左ハウジング5Lから右ハウジング5Rを外した状態を示す。図8は、実施形態に係るコントローラ8、インタフェースユニット9、及びライトユニット10を示す右上前方からの斜視図である。図9は、実施形態に係るコントローラ8、インタフェースユニット9、及びライトユニット10を示す側面図である。図10は、実施形態に係るコントローラ8、インタフェースユニット9、及びライトユニット10を示す左上後方からの斜視図である。図11は、実施形態に係るコントローラ8、インタフェースユニット9、及びライトユニット10を示す右下前方からの斜視図である。図12は、実施形態に係るコントローラ8、インタフェースユニット9、及びライトユニット10を示す右上前方からの分解斜視図である。
【0071】
吸引ユニット7は、モータ7Bを有する。ライトユニット10は、発光素子60を含む。実施形態において、発光素子60は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。コントローラ8は、少なくともモータ7B及び発光素子60を制御する。実施形態において、コントローラ8の少なくとも一部は、コントローラ収容部12に収容される。コントローラ8の少なくとも一部は、グリップ部13に収容される。
【0072】
コントローラ8は、第1基板21と、第2基板22とを有する。第1基板21は、第2基板22よりも前方に配置される。第1基板21と第2基板22とは、前後方向に配置される。第1基板21と後端部と第2基板22の前端部との間に間隙が形成される。前後方向において、第1基板21の寸法は、第2基板22の寸法よりも大きい。第1基板21の前部は、コントローラ収容部12の内側に配置される。第1基板21の後部は、グリップ部13の内側に配置される。第2基板22は、グリップ部13の内側に配置される。
【0073】
第1基板21及び第2基板22のそれぞれは、複数の電子部品が実装された回路基板である。回路基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、及び抵抗器が例示される。
【0074】
第1基板21は、左ハウジング5Lの上部と右ハウジング5Rの上部とに左右方向から挟まれる。第2基板22は、左ハウジング5Lの上部と右ハウジング5Rの上部とに左右方向から挟まれる。第1基板21は、第1基板21の上面と回転軸AXとが平行になるように、本体ハウジング5に支持される。第2基板22は、第2基板22の上面と回転軸AXとが平行になるように、本体ハウジング5に支持される。第1基板21の上面と第2基板22の上面とは、実質的に同一平面内に配置される。第1基板21の上面と第2基板22の上面とは、実質的に面一である。
【0075】
図12に示すように、コントローラ8は、第1基板21に設けられるモータ回路23と、第1基板21に設けられる照明回路24と、第1基板21に設けられるスイッチ回路25と、第2基板22に設けられるスイッチ回路26とを有する。照明回路24は、第1基板21の前部に配置される。モータ回路23は、照明回路24よりも後方に配置される。スイッチ回路25は、モータ回路23よりも後方に配置される。
【0076】
モータ回路23は、モータ7Bを制御する制御信号を出力する。モータ回路23は、例えばモータ7Bのコイルに供給される駆動電流を切り換える電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)のようなスイッチング素子と、マイクロコンピュータとを含む。
【0077】
照明回路24は、発光素子60を制御する制御信号を出力する。照明回路24は、例えば発光素子60に供給される駆動電流の供給と停止とを調整するスイッチング素子と、マイクロコンピュータとを含む。
【0078】
スイッチ回路25及びスイッチ回路26のそれぞれは、インタフェースユニット9の操作を受け付けてモータ回路23に操作信号を送信する。スイッチ回路25及びスイッチ回路26のそれぞれは、モータ7Bの状態を変更するための操作信号を送信する。スイッチ回路26は、モータ7Bの駆動と停止とを切り換えるための操作信号を送信する。スイッチ回路25は、モータ7Bの回転数を変更するための操作信号を送信する。
【0079】
インタフェースユニット9は、グリップ部13に設けられる。インタフェースユニット9は、駆動スイッチ素子9Bと、モード切換スイッチ素子9Cと、発光素子9Dと、樹脂プレート9Eとを含む。
【0080】
駆動スイッチ素子9Bは、第2基板22の上面に搭載される。モード切換スイッチ素子9C及び発光素子9Dのそれぞれは、第1基板21の上面に搭載される。第2基板22及び駆動スイッチ素子9Bのそれぞれは、グリップ部13の内側に配置される。第1基板21、モード切換スイッチ素子9C、及び発光素子9Dのそれぞれは、コントローラ収容部12の内側に配置される。樹脂プレート9Eは、駆動スイッチ素子9B、モード切換スイッチ素子9C、及び発光素子9Dのそれぞれを上方から覆うように配置される。グリップ部13の表面及びコントローラ収容部12の表面は、樹脂プレート9Eの表面を含む。
【0081】
駆動スイッチ素子9Bは、モータ7Bの駆動と停止とを切り換えるために操作される。駆動スイッチ素子9Bは、スイッチ回路26に接続される。スイッチ回路26は、駆動スイッチ素子9Bが操作されることにより、モータ7Bの駆動と停止とを切り換えるための操作信号をモータ回路23に送信する。
【0082】
モード切換スイッチ素子9Cは、モータ7Bの回転数を変更するために操作される。モード切換スイッチ素子9Cは、スイッチ回路25に接続される。スイッチ回路25は、モード切換スイッチ素子9Cが操作されることにより、モータ7Bの回転数を変更するための操作信号をモータ回路23に送信する。
【0083】
樹脂プレート9Eは、3本のねじ20により第1基板21に固定される。ねじ20は、第1基板21の下方から、第1基板21に設けられている開口に挿入された後、樹脂プレート9Eに設けられているねじ孔に挿入される。樹脂プレート9Eは、左ハウジング5Lの上部と右ハウジング5Rの上部とに左右方向から挟まれる。
【0084】
樹脂プレート9Eは、駆動スイッチ素子9Bの直上に配置される駆動ボタン領域9Fと、モード切換スイッチ素子9Cの直上に配置されるモード切換ボタン領域9Gと、発光素子9Dの直上に配置される透光領域9Hとを含む。
【0085】
樹脂プレート9Eは、弾性変形することができる。クリーナ1の使用者は、駆動ボタン領域9Fを押すことにより、駆動ボタン領域9Fを介して駆動スイッチ素子9Bを操作することができる。クリーナ1の使用者は、モード切換ボタン領域9Gを押すことにより、モード切換ボタン領域9Gを介してモード切換スイッチ素子9Cを操作することができる。使用者は、グリップ部13を握った状態で、駆動スイッチ素子9B及びモード切換スイッチ素子9Cを操作することができる。
【0086】
発光素子9Dは、前後方向に4つ配置される。実施形態において、発光素子9Dは、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。透光領域9Hは、4つの発光素子9Dに対応するように、前後方向に4つ配置される。発光素子9Dから射出された光は、透光領域9Hを通過する。クリーナ1の使用者は、透光領域9Hを介して発光素子9Dの発光状態を視認することができる。
【0087】
モータ7Bが停止しているときに駆動スイッチ素子9Bが操作されると、モータ7Bの駆動が開始される。モータ7Bが駆動すると、ファン7Aが回転する。ファン7Aが回転することにより、吸引口15において吸込力が発生する。吸引口15において吸込力が発生することにより、本体ハウジング5の外側の空気は、塵埃とともに吸引口15に吸い込まれる。吸引口15から吸い込まれた空気は、本体ハウジング5の内側に流入する。本体ハウジング5の内側に流入した空気は、フィルタ19を通過する。フィルタ19は、空気に含まれる異物を捕集する。フィルタ19を通過した空気は、吸引ユニット7を通過した後、排気口16から本体ハウジング5の外側に排出される。モータ7Bが駆動しているときにモード切換スイッチ素子9Cが操作されると、モータ7Bの回転数が変更される。実施形態において、モータ7Bの回転数は、4段階で調整される。モータ7Bが駆動しているときにモード切換スイッチ素子9Cが1回操作されると、モータ7Bの回転数が1段階変更される。モード切換スイッチ素子9Cの操作回数に基づいて、モータ7Bの回転数が4段階で調整される。モータ7Bの回転数が変更されることにより、吸引口15における吸引力が変更される。モータ7Bが駆動しているときに駆動スイッチ素子9Bが操作されると、モータ7Bが停止する。
【0088】
点灯する発光素子9Dの数は、モード切換スイッチ素子9Cの操作に基づいて変更される。モータ7Bが駆動しているとき及び停止しているときのそれぞれにおいて、モード切換スイッチ素子9Cが操作されることにより、点灯する発光素子9Dの数が変更される。モータ7Bが第1の回転数で駆動しているとき、1つの発光素子9Dが点灯する。モータ7Bが第2の回転数で駆動しているとき、2つの発光素子9Dが点灯する。モータ7Bが第3の回転数で駆動しているとき、3つの発光素子9Dが点灯する。モータ7Bが第4の回転数で駆動しているとき、4つの発光素子9Dが点灯する。また、モータ7Bの停止後、発光素子9Dは、一定時間残照した後に消灯する。
【0089】
図13は、実施形態に係るライトユニット10を示す右上前方からの斜視図である。図14は、実施形態に係るライトユニット10を示す右上前方からの分解斜視図である。図15は、実施形態に係るライトユニット10を示す正面図である。図16は、実施形態に係るライトユニット10を示す断面図である。図17は、実施形態に係るクリーナ1の一部を示す断面図である。
【0090】
ライトユニット10は、クリーナ1の前方を照明する。ライトユニット10は、発光素子60と、リフレクタ61と、カバー62とを有する。
【0091】
発光素子60は、光を発生する。発光素子60は、第1基板21の上面の前部に搭載される。発光素子60は、照明回路24に接続される。照明回路24は、例えばモータ7Bの駆動と同期して、発光素子60を点灯させる。すなわち、照明回路24は、モータ7Bが駆動しているときに発光素子60を点灯させ、モータ7Bの停止後、発光素子60を一定時間残照させた後に消灯させる。
【0092】
実施形態において、発光素子60は、1つである。なお、複数の発光素子60が第1基板21の上面に搭載されてもよい。発光素子60は、上方に向かって光を射出する。
【0093】
上述のように、発光素子60は、発光ダイオードである。1つの発光素子60の消費電力は、0.1W以上1.0W以下である。発光素子60の消費電力が0.1W以上なので、十分な光度の光が射出される。発光素子60の消費電力が1.0W以下なので、発光素子60の加熱が抑制され、バッテリパック17の消費電力が抑制される。
【0094】
リフレクタ61は、発光素子60から射出された光を偏向する光学部材である。リフレクタ61は、発光素子60から射出された光を反射する反射面61Aを有する。リフレクタ61は、発光素子60を上方から覆うように配置される。発光素子60と反射面61Aとは、間隙を介して対向する。上述のように、発光素子60は、上方に向かって光を射出する。リフレクタ61は、発光素子60から上方に射出された光を前方に反射する。すなわち、リフレクタ61は、発光素子60から射出された光が前方に向かって進行するように、発光素子60から射出された光を偏向する。
【0095】
実施形態において、リフレクタ61は、第1基板21に支持される。リフレクタ61は、コントローラ収容部12の前部に設けられた開口の内側に配置される。リフレクタ61の下端部は、第1基板21に接続される。リフレクタ61の上部は、コントローラ収容部12に接続される。
【0096】
リフレクタ61は、実質的に半ドーム型である。リフレクタ61の後端部は、発光素子60よりも後方に配置される。リフレクタ61の前端部は、発光素子60よりも前方に配置される。実施形態において、リフレクタ61の前端部は、第1基板21の前端部よりも前方に配置される。
【0097】
リフレクタ61の反射面61Aは、曲面を含む。図15に示すように、リフレクタ61の前端部は、上方に向かって膨らむ円弧状である。リフレクタ61の形状は、左右対称である。左右方向において、リフレクタ61の中心の位置と発光素子60の中心の位置とは、一致する。
【0098】
図16に示すように、反射面61Aは、後面61Bと、上面61Dと、境界面61Cとを有する。後面61Bの前端部と上面61Dの後端部とは、境界面61Cを介して接続される。回転軸AXを通る断面において、後面61Bは、後面61Bの前端部から後方に向かって下方に傾斜する。回転軸AXを通る断面において、上面61Dは、上面61Dの後端部から前方に向かって上方に傾斜する。境界面61Cは、発光素子60の直上に配置される。
【0099】
リフレクタ61の前部に開口部が設けられる。発光素子60から射出され、反射面61Aで反射した光の少なくとも一部は、リフレクタ61の前部の開口部を介して、リフレクタ61よりも前方に射出される。リフレクタ61の反射面61Aの形状は、リフレクタ61よりも前方に射出された光がダストカップ42に照射されないように調整されている。
る。
【0100】
カバー62は、リフレクタ61の前部の開口部を覆うように配置される。カバー62は、光が透過可能な光学部材である。実施形態において、カバー62は、平行平板である。カバー62は、リフレクタ61の前端部に接続される。カバー62により、発光素子60が保護される。カバー62により、リフレクタ61の内側に異物が侵入することが抑制される。発光素子60から射出され、反射面61Aで反射した光の少なくとも一部は、カバー62を透過して、カバー62よりも前方に射出される。カバー62から前方に射出された光により、クリーナ1の前方が照明される。
【0101】
[使用方法]
次に、クリーナ1の使用方法について説明する。駆動スイッチ素子9Bが操作され、モータ7Bが駆動すると、ファン7Aが回転する。ファン7Aが回転することにより、吸引口15において吸引力が発生する。吸引口15において吸引力が発生することにより、吸込ノズル101の吸込口から空気が異物とともに延長パイプ100に吸い込まれる。異物は、塵埃を含む。延長パイプ100を流通した空気は、インレットパイプ34に流入する。インレットパイプ34の内部流路を流通した空気は、サイクロンハウジング30に設けられている旋回流路を介して、サイクロン集塵ユニット40のダストカップ42の内部空間に流入する。
【0102】
ダストカップ42の内部空間に流入した空気は、ダストカップ42の内部空間において旋回する。ダストカップ42において、空気と異物とが遠心力により分離される。異物は、ダストカップ42に堆積される。異物から分離された空気は、フィルタユニット50を通過する。空気は、プレフィルタ51を通過し、吸音部材52を通過した後、ポストフィルタ53を通過する。
【0103】
フィルタユニット50通過した空気は、フィルタアセンブリ3のフィルタ19に流入する。フィルタ19は、サイクロン集塵ユニット40で回収されなかった微小な異物を回収する。フィルタ19を通過した空気は、吸引口15を介して本体ハウジング5の内部空間に流入する。本体ハウジング5の内部空間に流入した空気は、ファン7A及びモータ7Bを通過した後、排気口16から本体ハウジング5の外部空間に排出される。
【0104】
[効果]
以上説明したように、実施形態において、クリーナ1は、本体ハウジング5と、本体ハウジング5に収容され、モータ7B及びファン7Aを含む吸引ユニット7と、本体ハウジング5に収容されるコントローラ8と、を備える。コントローラ8は、第1基板21と、第1基板21に設けられるモータ回路23と、第1基板21に設けられる照明回路24と、を有する。
【0105】
上記の構成では、相互に機能が異なるモータ回路23と照明回路24とが1つの第1基板21に設けられることにより、コントローラ8が小型化される。コントローラ8が小型化されることにより、クリーナ1が小型化される。
【0106】
実施形態において、クリーナ1は、発光素子60を含むライトユニット10を備える。発光素子60は、第1基板21に搭載される。
【0107】
上記の構成では、クリーナ1が小型化される。
【0108】
実施形態において、ライトユニット10は、発光素子60から射出された光を偏向するリフレクタ61を含む。
【0109】
上記の構成では、所期の方向に光が照射される。
【0110】
実施形態において、リフレクタ61は、第1基板21に支持される。
【0111】
上記の構成では、リフレクタ61と第1基板21とが位置決めされる。
【0112】
実施形態において、リフレクタ61は、発光素子60から射出された光を反射する。
【0113】
上記の構成では、所期の方向に光が照射される。
【0114】
実施形態において、発光素子60は、第1基板21の上面に搭載される。リフレクタ61は、発光素子60から上方に射出された光を前方に反射する。
【0115】
上記の構成では、クリーナ1の前方が照明される。
【0116】
実施形態において、リフレクタ61の反射面61Aは、曲面を含む。
【0117】
上記の構成では、発光素子60から射出された光は、曲面を含む反射面61Aで反射される。
【0118】
実施形態において、発光素子60は、発光ダイオードである。発光ダイオードの消費電力は、0.1W以上1.0W以下である。
【0119】
上記の構成では、発光素子60の消費電力が0.1W以上なので、十分な光度の光が射出される。発光素子60の消費電力が1.0W以下なので、発光素子60の加熱が抑制される。
【0120】
実施形態において、クリーナ1は、モータ7Bの状態を変更するために操作されるインタフェースユニット9を備える。第1基板21には、インタフェースユニット9の操作を受け付けてモータ回路23に操作信号を送信するスイッチ回路26が設けられる。
【0121】
上記の構成では、コントローラ8が小型化される。コントローラ8が小型化されることにより、クリーナ1が小型化される。
【0122】
実施形態において、インタフェースユニット9は、第1基板21に搭載されたモード切換スイッチ素子9Cを含む。
【0123】
上記の構成では、モード切換スイッチ素子9Cが操作されることにより、スイッチ回路26からモータ回路23に操作信号が送信される。モータ7Bの回転数が変更され、クリーナ1の吸引力が変更される。
【0124】
実施形態において、本体ハウジング5は、吸引ユニット7を収容する吸引ユニット収容部11と、吸引ユニット収容部11よりも上方に配置され、コントローラ8を収容するコントローラ収容部12と、を有する。
【0125】
上記の構成では、クリーナ1が小型化される。
【0126】
[その他の実施形態]
図18は、別の実施形態に係るクリーナ1の一部を示す断面図である。図18に示すように、発光素子60から射出された光を偏向する光学部材は、発光素子60から射出された光が透過するレンズ63でもよい。図18に示す例において、発光素子60から上方に射出された光は、レンズ63の内部を透過した後、レンズ63に設けられている全反射面で反射して、前方に向かって進行する。レンズ63の全反射面で反射した光は、レンズ63の内部を透過した後、レンズ63の前端部の射出面から前方に向かって射出される。
【0127】
上述の実施形態において、モータ7Bの駆動と停止とを切り換えるためのスイッチ回路26が第1基板21に設けられ、モータ7Bの回転数を変更するためのスイッチ回路25が第2基板22に設けられてもよい。
【0128】
上述の実施形態において、クリーナ1がサイクロンクリーナであることとした。クリーナ1は、サイクロンクリーナでなくてもよい。
【0129】
上述の実施形態において、クリーナ1の電源は、商用電源(交流電源)でもよい。
【符号の説明】
【0130】
1…クリーナ、2…本体アセンブリ、3…フィルタアセンブリ、4…集塵アセンブリ、5…本体ハウジング、5L…左ハウジング、5R…右ハウジング、5S…ねじ、6…バッテリ装着部、7…吸引ユニット、7A…ファン、7B…モータ、7C…モータケース、8…コントローラ、9…インタフェースユニット、9B…駆動スイッチ素子、9C…モード切換スイッチ素子、9D…発光素子、9E…樹脂プレート、9F…駆動ボタン領域、9G…モード切換ボタン領域、9H…透光領域、10…ライトユニット、11…吸引ユニット収容部、12…コントローラ収容部、13…グリップ部、14…バッテリ保持部、15…吸引口、16…排気口、17…バッテリパック、18…支持フレーム、19…フィルタ、20…ねじ、21…第1基板、22…第2基板、23…モータ回路、24…照明回路、25…スイッチ回路、26…スイッチ回路、30…サイクロンハウジング、33…ボディ部、34…インレットパイプ、36…ロック機構、40…サイクロン集塵ユニット、42…ダストカップ、43…旋回部材、44…ロック部、50…フィルタユニット、51…プレフィルタ、52…吸音部材、53…ポストフィルタ、60…発光素子、61…リフレクタ、61A…反射面、61B…後面、61C…境界面、61D…上面、62…カバー、63…レンズ、100…延長パイプ、101…吸込ノズル、AX…回転軸。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18