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特開2024-172806情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172806
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04842 20220101AFI20241205BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
G06F3/04842
G06F3/14 320A
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090787
(22)【出願日】2023-06-01
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 孝幸
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
【Fターム(参考)】
5B069BA04
5B069BB14
5B069CA18
5B069JA06
5B069JA07
5B069LA20
5E555AA68
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA09
5E555BA27
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC09
5E555CA12
5E555CA42
5E555CB14
5E555CB33
5E555CB34
5E555CC03
5E555DB18
5E555DB20
5E555DB41
5E555DB52
5E555DC13
5E555DD08
5E555EA02
5E555EA04
5E555EA09
5E555EA16
5E555EA18
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コンテンツのダウンロードにおいて利便性を向上させる情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置で動作するアプリケーションのプログラムであって、プログラムは、情報処理装置を、コンテンツに関する情報であるコンテンツリストを取得する取得手段と、コンテンツリストに基づいてコンテンツ選択画面を表示するための情報であるコンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を決定する決定手段と、コンテンツ詳細情報をダウンロードするダウンロード手段と、ユーザからコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたときにダウンロードの順番を変更する制御を行う制御手段と、コンテンツ選択画面を表示する操作を受けたことと、コンテンツ詳細情報の少なくとも一部のダウンロードが完了していることとを満たす場合、表示部にコンテンツ選択画面を表示する表示制御手段として機能させる。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置で動作するアプリケーションのプログラムであって、前記情報処理装置を、
複数のカテゴリごとのコンテンツに関する情報であるコンテンツリストを取得する取得手段と、
前記コンテンツリストに基づいて、複数のカテゴリごとのコンテンツ選択画面を表示するための情報であるコンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された順番で前記コンテンツ詳細情報をダウンロードするダウンロード手段と、
ユーザから特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたときに前記決定手段により決定したダウンロードの順番を変更する制御を行う制御手段と、
前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたことと、前記特定のカテゴリのコンテンツ詳細情報の少なくとも一部のダウンロードが完了していることとを満たす場合、表示部に前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する表示制御手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記コンテンツリストは、前記コンテンツ詳細情報を取得するための情報、および前記複数のカテゴリごとの前記コンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を示す情報であるダウンロード順番情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンテンツ詳細情報は、コンテンツ名称、印刷用紙サイズ情報、およびサムネイル画像の保存場所を示す情報を含むことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記決定手段は、前記ダウンロード順番情報が示す順番に従い前記カテゴリごとのコンテンツ詳細情報のダウンロードを行うことを決定することを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記ダウンロード順番情報が示す順番に従い前記コンテンツ詳細情報のダウンロードをしている際、ユーザから前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受け、且つ前記特定のカテゴリのダウンロードが完了していない場合、前記制御手段は、前記特定のカテゴリのダウンロードを優先して完了させる制御を行うこと特徴とする請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記特定のカテゴリにおける前記コンテンツ詳細情報のダウンロードが完了した後、前記ダウンロード手段は、前記ダウンロード順番情報に従い、次のカテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロードを行うことを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記表示制御手段は、ユーザによって選択された前記特定のカテゴリの前記コンテンツ詳細情報をダウンロードしている間、前記表示部に、ダウンロードを実行している旨の表示を行うことを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
【請求項8】
前記ダウンロード順番情報が示す順番に従い前記コンテンツ詳細情報のダウンロードをしている際、ユーザから特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受け、且つ前記特定のカテゴリの前記コンテンツ詳細情報のダウンロードが完了している場合、前記表示制御手段は、前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示部に表示することを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
【請求項9】
前記決定手段は、前記複数のカテゴリのうち過去の印刷回数が多い順に前記コンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を変更することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記決定手段は、前記複数のカテゴリのうち、印刷に最も多く使用される用紙サイズに対応しているカテゴリの前記コンテンツ詳細情報を優先してダウンロードするように順番を変更することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項11】
前記決定手段は、印刷を実行する記録装置において印刷可能な用紙サイズに対応しているカテゴリの前記コンテンツ詳細情報を優先してダウンロードするように順番を変更することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項12】
前記コンテンツ選択画面は、前記カテゴリに対応するコンテンツが配置されている表示画面であることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項13】
前記ダウンロード手段は、前記コンテンツ選択画面においてユーザによって選択されたコンテンツのダウンロードを実行することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項14】
前記コンテンツ詳細情報を取得するための情報は、前記コンテンツ詳細情報のファイル名を示す情報を含むことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
【請求項15】
複数のカテゴリごとのコンテンツに関する情報であるコンテンツリストを取得する取得手段と、
前記コンテンツリストに基づいて、複数のカテゴリごとのコンテンツ選択画面を表示するための情報であるコンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された順番で前記コンテンツ詳細情報をダウンロードするダウンロード手段と、
ユーザから特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたときに前記決定手段により決定したダウンロードの順番を変更する制御を行う制御手段と、
前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたことと、前記特定のカテゴリのコンテンツ詳細情報の少なくとも一部のダウンロードが完了していることとを満たす場合、表示部に前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項16】
複数のカテゴリごとのコンテンツに関する情報であるコンテンツリストを取得する取得ステップと、
前記コンテンツリストに基づいて複数のカテゴリごとのコンテンツ選択画面を表示するための情報であるコンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を決定する決定ステップと、
前記決定ステップによって決定された順番で前記コンテンツ詳細情報をダウンロードするダウンロードステップと、
ユーザから特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたときに前記決定ステップにより決定したダウンロードの順番を変更する制御を行う制御ステップと、
前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたことと、前記特定のカテゴリのコンテンツ詳細情報の少なくとも一部のダウンロードが完了していることとを満たす場合、表示部に前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する表示制御ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバに配置したコンテンツへの応答性の向上を図るために、利用される可能性が高いコンテンツを事前にダウンロードする技術が知られている。特許文献1には、端末におけるコンテンツ利用状況に基づいてコンテンツの取得レベルを設定し、この取得レベルに従ってダウンロード対象となるコンテンツをダウンロードすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-70583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンテンツのダウンロードにおいて更なる利便性の向上が求められている。
【0005】
そこで、本開示は、コンテンツのダウンロードにおいて利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様におけるプログラムは、情報処理装置で動作するアプリケーションのプログラムであって、前記情報処理装置を、複数のカテゴリごとのコンテンツに関する情報であるコンテンツリストを取得する取得手段と、前記コンテンツリストに基づいて複数のカテゴリごとのコンテンツ選択画面を表示するための情報であるコンテンツ詳細情報をダウンロードの順番する決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された順番で前記コンテンツをダウンロードするダウンロード手段と、ユーザから特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたときに前記決定手段により決定したダウンロードの順番を変更する制御を行う制御手段と、前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたことと、前記特定のカテゴリのコンテンツ詳細情報の少なくとも一部のダウンロードが完了していることとを満たす場合、表示部に前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する表示制御手段と、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コンテンツのダウンロードにおいて利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システムの構成を示す図である。
図2】情報処理装置の構成を表すブロック図である。
図3】印刷装置の構成を表すブロック図である。
図4】サーバの構成を示すブロック図である。
図5】情報処理装置のホーム画面を示す図である。
図6】印刷アプリのトップ画面を示す図である。
図7】コンテンツ選択画面を示す図である。
図8】用紙サイズ選択画面を示す図である。
図9】画像選択画面を示す図である。
図10】編集画面を示す図である。
図11】印刷設定の画面を示す図である。
図12】コンテンツ選択画面を表示する処理を示す図である。
図13】コンテンツリストに含まれる情報を示す図である。
図14】処理中状態のコンテンツ選択画面を示す図である。
図15】コンテンツのダウンロードの順番を説明する図である。
図16】コンテンツリストに含まれる情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本開示を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本開示の解決手段に必須のものとは限らない。
【0010】
下記の実施形態では、情報処理装置としてスマートフォンを例に挙げて説明するが、タッチパネルディスプレイを介して操作者の手指によるジェスチャ動作を受付可能な情報処理装置であれば、情報処理装置の種類はこれに限定されない。例えば、スマートフォン以外の携帯端末、ノート型のパーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップ型のPC、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、またはデジタルカメラ等、種々のものを適用可能である。また、印刷装置としては、プリンタであれば、インクジェットプリンタ、またはレーザービームプリンタ等を用いることができる。また、プリント機能のみでなく、原稿を読み取るスキャン機能、コピー機能、またはファクシミリ機能を有する複合機でもよい。
【0011】
<実施形態1>
図1は本実施形態のシステムの構成を示す図である。このシステムは、情報処理装置200と印刷装置300とを備える。情報処理装置200は、アクセスポイント100が構築したネットワークを介して印刷装置300と通信し、印刷装置300に印刷を実行させる情報処理装置である。情報処理装置200には、後述する印刷アプリケーションプログラム(以下、印刷アプリ)等のプログラムが格納される。よって、この印刷アプリを用いて作成された印刷データが、ネットワークを介して情報処理装置200から印刷装置300へ送信される。なお印刷アプリは例えば、情報処理装置200にネットワークを介してダウンロード及びインストールされる。また印刷アプリは例えば、情報処理装置200に取り付けられた記録媒体からインストールされても良い。また、本実施形態のアクセスポイント100は無線LANルータとして機能するため、この無線LANルータを介して、情報処理装置200はインターネットに接続される。よって、情報処理装置200は、インターネット経由でコンテンツ管理サーバ101と通信することが可能である。なお、図1には、印刷装置300が記載されているが、複数台の印刷装置300がアクセスポイント100に接続可能である。
【0012】
コンテンツ管理サーバ101は、印刷アプリが使用するコンテンツを管理するサーバである。画像管理サーバ102は、ユーザがカメラで撮影した画像データを保存可能なサーバである。なお上述の各サーバは、サーバシステムであり、1台のサーバPCで構成されても良いし、複数のサーバPCによって構成されても良い。言い換えれば、上述の各サーバが実行する処理は、1台のサーバPCのみで実行されるのではなく、複数のサーバPCが共働することによって実行されても良い。
【0013】
図2は、本実施形態の情報処理装置200の構成を示すブロック図である。情報処理装置200は、装置全体の制御を行うメインボード210、無線LANユニット202、NFCユニット201、回線接続ユニット203、プリンタの機能操作、およびプリンタの情報を表示するタッチパネルディスプレイ204を含む。ここで、NFCユニット201、無線LANユニット202、及び回線接続ユニット203は、それぞれ、NFC通信、無線LAN、または携帯電話回線網を利用して通信が可能である。
【0014】
メインボード210に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU211は、内部バス212を介して接続されているROM形態のプログラムメモリ213に格納されている制御プログラムと、RAM形態のデータメモリ214の内容とに従って動作する。プログラムメモリ213は、組み込みオペレーティングシステム(OS)及び、本実施形態の印刷アプリ等のプログラムを格納することができる。本実施形態では、プログラムメモリ213に格納される各アプリケーションプログラムは、OSの管理下でソフトウエア実行制御が行われる。具体的には、CPU211がプログラムメモリ213に格納されたアプリケーションプログラムをRAM形態のデータメモリ214に読み出して実行することにより実現される。
【0015】
CPU211は、無線LAN制御回路215を介して無線LANユニット202を制御することで、他の装置と無線LANによる通信を行う。なお、無線LANユニット202は、例えばIEEE802.11シリーズ(IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g等)に準拠した通信方式によりデータ(パケット)通信が可能であるものとする。
【0016】
また、CPU211は、NFC制御回路216を介してNFCユニット201を制御することによって、他のNFC端末とのNFCによる接続を検知し、他のNFC端末との間でデータの送受信を行うことができる。さらに、CPU211は、回線制御回路217を介して回線接続ユニット203を制御することで、携帯電話回線網に接続し、通話やデータ送受信を行うことができる。また、Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)の通信方式を行うためのユニットを備えてもよい。
【0017】
CPU211は、操作部制御回路218を制御することによってタッチパネルディスプレイ204に表示制御を行ったり、ユーザからの操作を受け付けたりすることが可能である。CPU211は、カメラ部219を制御して画像を撮影することができ、撮影した画像をデータメモリ214中の画像メモリ220に格納する。また、CPU211は、撮影した画像以外にも、携帯電話回線網、無線LAN、あるいはNFCを通じて外部から取得した画像を画像メモリ220に格納したり、逆に外部に送信したりすることも可能である。
【0018】
不揮発性メモリ221は、フラッシュメモリ等のメモリで構成され、電源をオフされた後でも保存しておきたいデータを格納する。例えば、電話帳データ、または各種通信接続情報や過去に接続したデバイス情報等の他、保存しておきたい画像データ等が格納される。本実施形態の印刷アプリが管理するアプリケーションプログラム管理情報も不揮発性メモリ221内に格納される。
【0019】
図3は本実施形態の印刷装置300の構成を示すブロック図である。印刷装置300は、装置全体の制御を行うメインボード310、無線LANユニット308、NFCユニット306、及び操作パネル305を含む。ここで、無線LANユニット308及びNFCユニット306は、印刷装置300の通信部として機能する。
【0020】
メインボード310に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU311は、内部バス312を介して接続されているROM形態のプログラムメモリ313に格納されている制御プログラムと、RAM形態のデータメモリ314の内容とに従って動作する。
【0021】
CPU311は、スキャナ部315を制御して原稿を読み取り、データメモリ314中の画像メモリ316に格納する。また、CPU311は、印刷部317を制御してデータメモリ314中の画像メモリ316の画像を記録媒体に印刷することができる。また、スキャンした画像データを、無線LAN制御回路318で制御された無線LANユニット308経由で情報処理装置200に送信することも可能である。なお本実施形態では、印刷部317は、インクジェット方式による印刷を行うものであるとするが、この形態に限定されない。電子写真方式または熱昇華方式等の他の方式によって印刷を行うものであっても良い。
【0022】
CPU311は、無線LAN制御回路318を通じて無線LANユニット308を制御することで、他の装置と無線LANによる通信を行う。なお、無線LANユニット308は、例えばIEEE802.11シリーズ(IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g等)に準拠した通信方式によりデータ(パケット)通信が可能であるものとする。また、CPU311は、NFC制御回路319を介してNFCユニット306を制御することによって、他のNFC端末とのNFCによる接続を検知し、他のNFC端末との間でデータの送受信を行うことができる。なお印刷装置300が実行可能な通信の通信方式は上述のものに限定されない。例えば、Bluetooth ClassicまたはBluetooth Low Energy等、他の通信方式による通信が可能であっても良い。
【0023】
CPU311は、操作表示部制御回路320を制御することによって操作パネル305に印刷装置300の状態の表示や機能選択メニューの表示を行ったり、ユーザからの操作を受け付けたりすることが可能である。また、本実施形態の印刷装置は、プリンタ制御命令が付与されたJPEGファイル形式のデータを含む印刷ジョブを受信して印刷することができる。
【0024】
図4は、本実施形態のコンテンツ管理サーバ101および画像管理サーバ102の構成を示すブロック図である。各サーバは、装置全体の制御を行うメインボード410、無線LANユニット418、回線接続ユニット417を含む。ここで、無線LANユニット418、及び回線接続ユニット417は、それぞれ、無線LAN、携帯電話回線網を利用して通信が可能である。
【0025】
メインボード410に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU411は、内部バス419を介して接続されているROM形態のプログラムメモリ412に格納されている制御プログラムと、RAM形態のデータメモリ413の内容とに従い動作する。プログラムメモリ412は、組み込みオペレーティングシステム(OS)等のプログラムを格納することができる。本実施形態では、プログラムメモリ412に格納される各アプリケーションプログラムは、OSの管理下でソフトウエア実行制御が行われる。具体的には、CPU411がプログラムメモリ412に格納されたアプリケーションプログラムをRAM形態のデータメモリ413に読み出して実行することにより実現される。
【0026】
CPU411は、無線LAN制御回路416を介して無線LANユニット418を制御することで、他の装置と無線LANによる通信を行う。なお、無線LANユニット418は、例えばIEEE802.11シリーズ(IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g等)に準拠した通信方式によりデータ(パケット)通信が可能であるものとする。さらに、CPU411は、回線制御回路415を介して回線接続ユニット417を制御することで、携帯電話回線網に接続し、通話またはデータ送受信を行うことができる。
【0027】
不揮発性メモリ414は、フラッシュメモリ等のメモリで構成され、電源をオフされた後でも保存しておきたいデータを格納する。例えば、コンテンツ管理サーバ101であれば、コンテンツが格納され、画像管理サーバ102であれば、画像データが格納され、通知管理サーバ103であれば、後述する通知制御に必要な情報が格納される。なお、コンテンツ管理サーバ101および画像管理サーバ102の各サーバの構成は完全に同一ではなくても良い。
【0028】
次に、本実施形態の印刷アプリの表示画面とその動作について説明する。印刷アプリの表示画面は、CPU211がプログラムメモリ213に記憶された印刷アプリを実行することにより、タッチパネルディスプレイ204に表示される。なお、本実施形態の印刷アプリのユーザインターフェース制御は、HTML5、またはJavaScriptといったマルチプラットフォームで動作するプログラム言語で作成されたものとして説明を行う。ただしこれに限らず、Java、Objective-Cといったプラットフォーム依存言語で作成されていてもよい。
【0029】
なお、以下に示す印刷アプリによって画面が表示されている状態で実行される各処理は、CPU211がプログラムメモリ213等に格納された印刷アプリのプログラムを、RAMであるデータメモリ214に読み出して実行することにより実現される。なお、以下に示す全ての処理が必ずしも一つのプロセス上で逐次的に実行されるものではない。例えば、一度処理の主体がOS側に移り、再度OSから印刷アプリが呼び出され、印刷アプリにより続きの処理が実行されるようなケースもあり得る。
【0030】
図5は、本実施形態における情報処理装置200におけるホーム画面を示す図である。ホーム画面は、情報処理装置200にインストールされているアプリケーションプログラムに対応するアイコン501がOS等によって表示されている画面である。各アイコンが選択されることによって選択されたアイコンに対応するアプリケーションプログラムが起動される。
【0031】
図6は印刷アプリのトップ画面を示す図である。図6に示す画面では、プリンタ登録ボタン600、メニューボタン601、メイン表示領域602、新規作成ボタン603、作品表示ボタン604、お気に入り表示ボタン605、およびお知らせ表示ボタン606が表示される。
【0032】
いずれかのボタンがタップされると、タップされたボタンに従った内容がメイン表示領域602に表示される。図6では、印刷アプリの起動時、あるいは、印刷データを新規作成するための新規作成ボタン603がタップされた場合の、メイン表示領域602の表示例を記載している。
【0033】
プリンタ登録ボタン600がタップされると、図示しないプリンタ登録画面が表示される。プリンタ登録画面を介した登録処理によって、印刷ジョブの送信対象であるプリンタが選択・設定される。メニューボタン601がタップされると、バージョン情報、使用許諾情報等、または印刷アプリに関する諸情報が表示される。
【0034】
図6に示すトップ画面においては、メイン表示領域602に、複数のカテゴリ選択ボタン607が表示される。カテゴリ選択ボタン607は、本実施形態の印刷アプリで印刷可能な作品のカテゴリそれぞれに対応している。なお、図6ではカテゴリ選択ボタン607は「カレンダー」、「カード」等のテキストが表示されているが、このテキストとともに、それぞれのカテゴリに対応するアイコンが表示されてもよい。カテゴリ選択ボタン607のいずれかがタップされると、タッチパネルディスプレイ204の表示対象が、タップされたカテゴリ選択ボタン607に対応するカテゴリのコンテンツを印刷するための画面に遷移する。具体的には例えば、「コラージュ」と示されているカテゴリ選択ボタン607がタップされると、コラージュを作成するための画面に遷移される。同様に、「カレンダー」と示されているカテゴリ選択ボタン607がタップされると、カレンダーを作成するための画面に遷移される。なお、コンテンツには、カレンダーもしくはカードなどのデザインデータ、画像の配置場所および大きさを指定した情報、または印刷用紙サイズ情報およびコンテンツ名称などが含まれる。なおデザインデータとは言い換えれば、テンプレートである。またテンプレートとは、ユーザに選択された画像を配置するためのデータである。テンプレートには例えば、ユーザに選択された画像を配置するための1又は複数のスロットが含まれる。またテンプレートにはスロットの外の領域において、背景画像が予め設定されていても良い。また本実施形態では、コンテンツは、コンテンツ管理サーバ101から取得されるものとするが、印刷アプリが予め保持しているコンテンツがあっても良い。また、ユーザによりタップされたカテゴリ選択ボタン607に応じて、印刷に使用可能なコンテンツ、またはコンテンツへの画像挿入またはテキスト挿入などの編集機能の有無が異なる。図6に示すトップ画面においては、コンテンツ管理サーバ101からダウンロードされるコンテンツ情報無しに実行可能な所定の機能を実行するための所定のボタンが含まれていても良い。所定の機能とは、具体的には例えば、情報処理装置200が保持している画像や、クラウドサービスやソーシャルネットワークサービス(SNS)上にアップロードされている画像を、テンプレートに配置することなく印刷する機能である。なお所定のボタンが操作された場合は、印刷アプリは、後述のコンテンツ情報のダウンロードが完了することを待つことなく、所定の機能を実行可能である。
【0035】
本実施形態においては、図6に示すトップ画面に10種類のカテゴリのボタンが存在するものとする。即ち、「写真レイアウト」、「証明写真」、「ディスクレーベル」、「カード」、「カレンダー」、「シール」、「名刺」、「コラージュ」、「スクラップブック」、および「ポスター」のボタンが存在するものとする。本実施形態では、各カテゴリは、各カテゴリごとに異なる種類のテンプレートに対応しており、各カテゴリに対応するコンテンツとして、各カテゴリに対応するテンプレートがダウンロードされるものとする。「写真レイアウト」とは、テンプレートにユーザが選択した画像を配置することで生成されるレイアウトを印刷する機能に対応するカテゴリである。「写真レイアウト」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された画像を配置するための1又は複数のスロットを含む。「写真レイアウト」においては、印刷対象の用紙サイズとして複数の用紙サイズが対応しており、複数の用紙サイズごとに「写真レイアウト」に対応するテンプレートが複数種類存在するものとする。「証明写真」とは、証明写真を印刷する機能に対応するカテゴリである。「証明写真」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された証明写真を配置するための複数のスロットや、切り取り線が含まれる。また、「証明写真」に対応するテンプレートは、証明写真用の所定のサイズのみに対応している。「ディスクレーベル」とは、CDやDVD等のディスク状の記録媒体に張り付けるディスクレーベルを印刷する機能に対応するカテゴリである。「ディスクレーベル」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された画像を配置するための1又は複数のスロットや、ディスクの形状に対応した印刷領域を含む。「ディスクレーベル」に対応するテンプレートは、ディスクレーベル用の所定のサイズのみに対応している。「カレンダー」とは、カレンダーを印刷する機能に対応するカテゴリである。「カレンダー」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された画像を配置するための1又は複数のスロットや、カレンダーとしての日付を示す領域を含む。「カレンダー」に対応するテンプレートは、カレンダー用の1又は複数のサイズに対応している。「カード」とは、テンプレートにユーザが選択した画像が配置されたカードを印刷する機能に対応するカテゴリである。「カード」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された画像を配置するための1又は複数のスロットを含む。「カード」に対応するテンプレートは、カード用の1又は複数のサイズに対応している。「シール」とは、テンプレートにユーザが選択した画像が配置されたシールを印刷する機能に対応するカテゴリである。「シール」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された画像を配置するための1又は複数のスロットを含む。「シール」に対応するテンプレートは、シール用の1又は複数のサイズに対応している。「名刺」とは、名刺を印刷する機能に対応するカテゴリである。「名刺」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された顔写真を配置するためのスロットやユーザの名前や所属を記載するための領域を含む。「名刺」に対応するテンプレートは、名刺用の所定のサイズのみに対応している。なお、「名刺」に対応するテンプレートは、編集された1つの名刺を1枚の用紙に複数印刷するためのテンプレートを含んでいても良い。「コラージュ」とは、テンプレートにユーザが選択した画像が配置されたレイアウト画像を印刷する機能に対応するカテゴリである。「シール」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された画像を配置するための1又は複数のスロット及び背景画像を含む。「コラージュ」に対応するテンプレートは、コラージュ用の1又は複数のサイズに対応している。「スクラップブック」とは、所定の模様や柄の画像を印刷する機能に対応するカテゴリである。「スクラップブック」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された画像を配置するためのスロットを含まない。「スクラップブック」に対応するテンプレートは、スクラップブック用の1又は複数のサイズに対応している。「ポスター」とは、ポスターを印刷する機能に対応するカテゴリである。「ポスター」に対応するテンプレートは、ユーザによって選択された画像を配置するためのスロットが含まれなくても良い。「ポスター」に対応するテンプレートは、ポスター用の1又は複数のサイズに対応している。なお上記のカテゴリ以外のカテゴリが、図6に示すトップ画面に含まれるボタンに対応するカテゴリに含まれていても良い。また、上記の全てのカテゴリが、図6に示すトップ画面に含まれるボタンに対応するカテゴリに含まれていなくても良い。
【0036】
図6に示す作品表示ボタン604がタップされると、ユーザが保存した作品のサムネイルの一覧がアイコン状態でメイン表示領域602に表示される。ユーザが保存した作品とは、カテゴリ選択ボタン607のいずれかが選択されて、ユーザにより作成された印刷対象の画像データである。なお、この一覧表示において、カテゴリ選択ボタン607に対応するカテゴリごとに作品が区別されて、サムネイルが表示されてもよい。
【0037】
お気に入り表示ボタン605がタップされると、ユーザがお気に入り登録したコンテンツの一覧を示す画面がメイン表示領域602に表示される。お知らせ表示ボタン606がタップされると、コンテンツの更新連絡等の通知情報がメイン表示領域602に表示される。
【0038】
次に、カテゴリ選択ボタン607がタップされた場合の表示例について説明する。カテゴリ選択ボタン607のいずれかがタップされた場合、選択したカテゴリに対応するコンテンツの一覧を表示するコンテンツ選択画面に遷移する。
【0039】
図7は、カテゴリ「写真レイアウト」に対応するコンテンツ選択画面を示す図である。コンテンツ選択画面には、戻るボタン700、およびコンテンツ表示領域701が含まれる。戻るボタン700がタップされると、タッチパネルディスプレイ204による表示対象が、本画面に遷移する前の画面(図6の画面)に遷移する。コンテンツ表示領域701には複数のコンテンツ情報702が表示される。コンテンツ情報702は、各カテゴリに対応するコンテンツサムネイル703、コンテンツ名称704、およびお気に入りボタン705を含む。コンテンツ情報702は、後述のダウンロード処理によってダウンロードされるコンテンツ詳細情報によって表示される領域である。コンテンツ詳細情報とは、各コンテンツに対応した情報であり、各コンテンツの名称や各コンテンツのサムネイル画像の保存場所、各コンテンツの保存場所、各コンテンツが対応している用紙サイズ等を示す情報である。保存場所を示す情報とは具体的には例えばURLである。本実施形態では、コンテンツ詳細情報とコンテンツそのものは、それぞれ別々のタイミングでダウンロードされるものとする。なおコンテンツサムネイル703は、コンテンツ詳細情報に含まれるサムネイル画像の保存場所を示す情報に基づいてダウンロードされるサムネイル画像によって表示される。お気に入りボタン705がタップされると、対応するコンテンツをお気に入りに登録する。お気に入りに登録されたコンテンツは、お気に入り表示ボタン605がタップされることで表示される画面にて示される。コンテンツ情報702がタップされた場合、用紙サイズ選択画面に遷移する。
【0040】
図8は、用紙サイズ選択画面を示す図である。用紙サイズ選択画面には、用紙サイズリスト800、キャンセルボタン801、およびOKボタン802が含まれる。用紙サイズリスト800に表示された用紙サイズから印刷する用紙サイズを指定することができる。キャンセルボタン801がタップされると、タッチパネルディスプレイ204による表示対象が、本画面に遷移する前の画面(図7の画面)に遷移する。OKボタン802がタップされると、対応する画像選択画面に遷移する。本実施形態では、コンテンツ選択画面において選択されたコンテンツが、コンテンツ管理サーバ101が有するコンテンツである場合、印刷アプリは、OKボタン802がタップされたことに基づいて当該コンテンツの印刷を行うための情報をダウンロードする。ここでダウンロードする情報には印刷において最適な設定の情報である印刷設定情報や、コンテンツそのものを含む。また、このダウンロードは、コンテンツ詳細情報に含まれる、コンテンツの保存場所を示す情報に基づいて行われる。そして印刷アプリは、ダウンロードしたコンテンツに基づいて、当該コンテンツに対応する編集画面を表示する。なおこの形態に限定されず、印刷アプリは、当該コンテンツを、コンテンツ選択画面において当該コンテンツが選択されたことに基づいて、用紙サイズ選択画面の表示前、あるいは、用紙サイズ選択画面の表示中にダウンロードしても良い。なお印刷アプリは、コンテンツ選択画面において選択されたコンテンツが、印刷アプリが予め保持しているコンテンツである場合、外部サーバからのダウンロードを実行せずに、予め保持しているコンテンツに基づいて編集画面を表示する。
【0041】
図9は画像選択画面を示す図である。画像選択画面には、戻るボタン900、画像サムネイル表示領域901、および次へボタン904が含まれる。戻るボタン900がタップされると、タッチパネルディスプレイ204による表示対象が、図7で示したコンテンツ選択画面に遷移する。画像サムネイル表示領域901には、情報処理装置200が保持する画像、または画像管理サーバ102が保持している画像をサムネイル902として表示する。サムネイル902を1個以上選択することにより、図7で示したコンテンツ選択画面において選択したコンテンツと組み合わせることができる。選択されたサムネイル902には選択状態が判別できるように選択状態アイコン903を表示する。次へボタン904がタップされると、編集画面に遷移する。
【0042】
図10は編集画面を示す図である。編集画面には、戻るボタン1000、ページ編集領域1001、テキストボタン1002、画像ボタン1003、保存ボタン1004、および次へボタン1005が含まれる。戻るボタン1000がタップされると、タッチパネルディスプレイ204による表示対象が、図7で示したコンテンツ選択画面に遷移する。ページ編集領域1001は、ユーザによって選択されたコンテンツおよび画像をもとに生成された作品を示す。
【0043】
テキストボタン1002がタップされると、図示しないテキストを入力する画面を表示する。当該画面において入力されたテキストが、編集画面に対応するコンテンツに配置される。なおテキストが配置される位置は、ユーザが任意に設定可能であっても良いし、コンテンツ毎に予め定められていても良い。画像ボタン1003がタップされると、画像を選択する画面を表示する。当該画面では例えば、情報処理装置200が保持する画像や、画像管理サーバ102が保持している画像が選択対象となる。画像管理サーバ102が保持している画像が選択された場合は、印刷アプリは、選択された画像を画像管理サーバ102から取得する。なお当該画面において選択された画像が、編集画面に対応するコンテンツに配置される。なお画像が配置される位置は、ユーザが任意に設定可能であっても良いし、コンテンツ毎に予め定められていても良い。また編集内容は、適宜、ページ編集領域1001に反映される。保存ボタン1004がタップされると、現在表示中のページ編集領域1001に対応するコンテンツを保存する。次へボタン1005がタップされると、印刷設定の確認画面に遷移する。
【0044】
図11は、印刷設定の確認画面を示す図である。印刷設定画面には、戻るボタン1100、プレビュー表示部1101、登録プリンタ情報部1102、印刷設定表示部1103、印刷設定ボタン1104、印刷ボタン1105が含まれる。戻るボタン1100がタップされると、タッチパネルディスプレイ204による表示対象が、本画面に遷移する前の画面(図10の画面)に遷移する。プレビュー表示部1101には、ページ編集領域1001と同様の表示内容であり、ユーザが選択したコンテンツおよび当該コンテンツの編集結果に基づく印刷プレビューが表示される。印刷設定ボタン1104がタップされると、印刷ジョブの送信対象のプリンタまたは印刷設定を変更するための不図示の印刷詳細設定画面が表示される。
【0045】
印刷設定画面においては、例えば、印刷ジョブの送信対象のプリンタ、印刷部数、印刷に用いる用紙の種類、または印刷に用いる用紙のサイズ等を設定・変更可能である。登録プリンタ情報部1102には、印刷ジョブの送信対象として現在設定されているプリンタの情報が表示される。印刷設定表示部1103には、現在設定されている印刷設定が表示される。選択したコンテンツに印刷設定情報が含まれる場合、前記印刷設定情報を使用して印刷設定が更新され、印刷設定表示部1103に表示される。なお、印刷設定画面において印刷ジョブの送信対象のプリンタまたは印刷設定が変更されると、変更後の内容が登録プリンタ情報部1102および印刷設定表示部1103に表示される。
【0046】
また、登録プリンタ情報部1102や印刷設定表示部1103に表示されている内容は、プログラムメモリ213または不揮発性メモリ221に記憶されている。そのため、印刷アプリが終了し、再起動した場合、登録プリンタ情報部1102および印刷設定表示部1103は同様の内容が再び表示される。なお、印刷アプリが情報処理装置200にインストールされて初めて印刷設定の確認画面が表示される場合、かつ、選択したコンテンツに印刷設定情報が含まれない場合がある。この場合、印刷アプリで定められているデフォルトの設定が、登録プリンタ情報部1102および印刷設定表示部1103に表示される。
【0047】
印刷ボタン1105がタップされると、設定された印刷設定に基づき、図7~10でユーザが選択・編集したコンテンツを印刷するための印刷ジョブの印刷装置300への送信が実行される。具体的にはまず、CPU211は、ユーザが選択もしくは編集したコンテンツに対してレンダリングを実行し、JPEGデータへ変換する。さらに、CPU211は、生成したJPEGデータに、印刷設定情報等を含む印刷制御命令を付与し、印刷ジョブを生成する。このようにして生成された印刷ジョブが、印刷装置300へ送信される。なお、印刷ジョブが送信され、印刷装置300において印刷ジョブに基づく印刷が行われている間は、タッチパネルディスプレイ204による表示対象が、不図示の印刷中画面に遷移する。印刷中画面においては、印刷ジョブに基づく印刷の進捗の度合い、送信された印刷ジョブの印刷設定の内容、または印刷ジョブに基づく印刷をキャンセルするための領域等が表示される。
【0048】
従来、サーバが保持しているコンテンツ詳細情報のダウンロードにおいて、利用されそうなコンテンツ詳細情報をあらかじめダウンロードしておくことで応答性の向上を図る技術が用いられている。しかし、上述の技術において、どのようなコンテンツが利用可能であるかを示す画面でありコンテンツ詳細情報によって表示される画面であるコンテンツ一覧画面を表示するまでの時間を短縮する方法については言及されていない。例えば、印刷用のコンテンツ詳細情報には、カレンダーもしくはカードなどのデザインデータ、画像の配置場所および大きさを指定するための情報、印刷用紙サイズ情報、またはコンテンツ名称の情報等が含まれる。コンテンツ利用者の好みは多様なため、多くのコンテンツ詳細情報を用意する必要がある。しかし、多数存在するコンテンツから1つのコンテンツを選択するという操作において、全てのカテゴリのコンテンツ情報702をまとめて表示する構成の場合、コンテンツ一覧画面を表示するまでに時間がかかるという課題がある。全てのカテゴリのコンテンツ情報702をまとめて表示するのではなく、ユーザの選択に応じて表示するコンテンツのカテゴリを決定するような構成が望ましい。
【0049】
そこで本実施形態は、カテゴリごとのコンテンツ詳細情報のダウンロード処理において、ユーザが選択したカテゴリに対応するコンテンツ詳細情報を優先してダウンロードすることを考える。これにより、ユーザが選択したカテゴリに対応するコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了し次第、ユーザが選択したカテゴリに対応するコンテンツ一覧画面を表示することが可能となるため、利便性が見込める。以下、本実施形態の印刷アプリが行う処理フローを説明していく。
【0050】
図12は、印刷アプリがコンテンツ選択画面を表示する処理を示す図である。即ち、図12の処理は、印刷アプリが起動してから例えば図7のようなカテゴリが「写真レイアウト」のコンテンツ選択画面をタッチパネルディスプレイ204に表示するまでの処理である。本処理は、CPU211がプログラムメモリ213または不揮発性メモリ221等に格納された印刷アプリのプログラムを、RAMであるデータメモリ214に読み出して実行することにより実現される。なお、図12で示す全ての処理が必ずしも一つのプロセス上で逐次的に実行されるものではない。例えば、一度処理の主体がOS側に移り、再度OSから印刷アプリが呼び出され、印刷アプリにより続きの処理が実行されるようなケースもあり得る。また、図12に示すフローチャートの処理は、CPU211が、印刷アプリを起動したことに応じて開始される。なお、図12の説明においては、印刷アプリがメイン処理として行う処理とバックグランド処理(ダウンロード処理)として行う処理を1つのフローチャートに記載しているが、先にメイン処理から説明していく。
【0051】
まず、S1201においてCPU211はコンテンツ管理サーバ101にアクセスしコンテンツ管理サーバ101からコンテンツリストを取得する。
【0052】
図13は、コンテンツリストを示すテーブルを示す図である。図13に示すようにコンテンツリストには、各カテゴリのダウンロード順番を示す情報(ダウンロード順番情報)、およびコンテンツ詳細情報を取得するための情報が記載されている。コンテンツ詳細情報を取得するための情報は、例えば、コンテンツ詳細情報のファイル名である。そして、S1201で取得した情報に従い、バックグランド処理として各カテゴリのコンテンツ詳細情報を順番にダウンロードする。また、図13によって示されるダウンロード順番は、印刷アプリを提供するベンダーであり、コンテンツ管理サーバ101を管理しているベンダーによって予め定められた順番である。その予め決められた順番を以後デフォルトの順番という。本実施形態では、印刷アプリは、図13のテーブルに従ってデフォルトの順番を把握する。そのため、デフォルトの順番とはいいかえれば、コンテンツ管理サーバ101から提供される情報によって予め定められた順番である。なお、図13によって示されるダウンロード順番は後述するS1210の処理により変更されることがある。そのため、デフォルトの順番とは言い換えれば、S1210の処理により変更されていない状態の順番である。しかし、S1210の処理により順番が変更されたとしても、コンテンツ詳細情報のダウンロードが再び必要となった場合には、そのダウンロードにおいてまず最初にデフォルトの順番が参照されることとなる。なお、S1210の処理により順番が変更された後に、テーブルがデフォルトの順番を示すように戻されるタイミングは特に限定されない。当該タイミングは例えば、後述のS1213でYESと判定したタイミングであっても良いし、印刷アプリが閉じられたタイミングであっても良いし、S1201の直前のタイミングであっても良い。なお本実施形態では、デフォルトの順番は、印刷アプリにおいてより多く利用されている機能に対応するカテゴリほど早い順番となるように定義されている。すなわち、本実施形態では、「写真レイアウト」に対応する機能が、印刷アプリにおいて一番多く利用されているため、「写真レイアウト」に対応するコンテンツ詳細情報がより早くダウンロードされるよう制御されている。なお、図13によって示されるテーブルは、印刷アプリが予め保持している情報であっても良い。すなわち、情報処理装置200は、印刷アプリをインストールすることで、当該テーブルを保持しても良い。バックグランドでのダウンロード処理の詳細は後述する。
【0053】
バックグランドでのダウンロード処理開始後、S1202においてCPU211は、図6に示すトップ画面を表示する。S1203においてCPU211は、カテゴリ選択ボタン607の操作によるカテゴリ選択を受け付ける。
【0054】
S1204においてCPU211は、カテゴリ選択ボタンが押下された否かを判定する。カテゴリ選択ボタンの押下がされない場合、CPU211はカテゴリ選択ボタンが押下されるまでS1203、およびS1204を繰り返す。複数のカテゴリのうち、特定のカテゴリのカテゴリ選択ボタンが押下された場合、CPU211は、S1205に進み、選択されたカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する。
【0055】
図14は、処理中状態のコンテンツ選択画面を示す図である。S1204からS1205に処理を進めるタイミングにおいてCPU211が表示するコンテンツ選択画面には、処理中を示すメッセージ1400が含まれる。これは、選択されたカテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了していない可能性があるためである。尚、選択されたコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了している場合は、図14に示す処理中状態のコンテンツ選択画面ではなく図7に示すようにダウンロードしたコンテンツ詳細情報に基づくコンテンツ情報702が表示された状態の画面が表示されても良い。また、ダウンロード状況にかかわらず、S1204からS1205の間に図14の画面が表示されない形態であっても良い。
【0056】
S1206においてCPU211は、S1204において選択されたカテゴリ選択ボタンに対応するカテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロード状況を判定する。選択されたカテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了している場合、CPU211は、S1207に進み、図7に示すようにコンテンツ表示領域701にダウンロードしたコンテンツ詳細情報に対応するコンテンツ情報702を表示する。その後、CPU211は、本フローチャートのメイン処理を終了する。
【0057】
選択されたカテゴリのコンテンツ詳細情報がダウンロード中の場合、CPU211は、S1208に進み、図14に示すコンテンツ選択画面の表示を継続する。選択されたカテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了していない場合、かつ、選択されたカテゴリのコンテンツ詳細情報がダウンロード中でない場合、CPU211は、S1209に進み、図14に示すコンテンツ選択画面の表示を継続する。また、S1209の処理後、CPU211は、S1210に進み、次にダウンロードするカテゴリをS1205においてユーザから受け付けたカテゴリに変更する。S1208およびS1210の後、CPU211は、S1206に処理を戻す。即ち、S1206~S1210では、ユーザによって選択されたコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了していない、またはダウンロードが行われていない場合に、ダウンロードが完了するまで図14に示す処理中状態のコンテンツ選択画面を表示し続ける。そして、ダウンロードが完了したらダウンロードされたカテゴリのコンテンツ詳細情報を表示する。
【0058】
次に、バックグラウンドでのダウンロード処理について説明する。S1211においてCPU211は、図13に記載したコンテンツリストにおけるダウンロード順番に従い、1番目のカテゴリをダウンロード対象とする。S1212においてCPU211は、ダウンロード対象のカテゴリのコンテンツ詳細情報およびサムネイル画像をコンテンツ管理サーバ101、および画像管理サーバ102からダウンロードする。上述したようにコンテンツ詳細情報には、印刷用紙サイズ情報、コンテンツ名称、およびサムネイル画像の保存場所を示す情報が含まれる。従って、具体的には、CPU211はコンテンツ詳細情報をダウンロードし、コンテンツ詳細情報に含まれるサムネイル画像の保存場所を参照することでサムネイル画像をダウンロードする。また、ダウンロードしたコンテンツ詳細情報およびサムネイル画像を用いて図7のコンテンツ選択画面にコンテンツ情報702を表示することができる。
【0059】
S1213においてCPU211は、全カテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了したかを判定する。全カテゴリのダウンロードが完了したと判定した場合、CPU211は、本フローチャートのバックグランド処理を終了する。一方、全カテゴリのコンテンツ情報のダウンロードが完了していない場合、CPU211は、S1214に進み、次の順番のカテゴリを特定する。そして特定されたカテゴリのコンテンツ詳細情報をダウンロード対象にセットした後、S1212に処理を戻す。即ち、全カテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了するまで処理を繰り返す。尚、S1212におけるダウンロード中に、コンテンツ選択画面においてユーザにより選択されることによりS1210の処理が行われた場合は、S1214で特定されるカテゴリは、メイン処理のS1210における処理に基づいている。具体的には、S1212におけるダウンロード中に、コンテンツ選択画面においてユーザにより選択されることによりS1210の処理が行われた場合は、S1214で特定されるカテゴリは、コンテンツ選択画面においてユーザにより選択されたカテゴリとなる。以下、ダウンロードの順番に関する詳細を、図15を用いて説明していく。
図15はカテゴリのダウンロードの順番を示す図である。図15(a)の時間t1では、カテゴリが「写真レイアウト」のコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了しており、次の項目のカテゴリが「証明写真」のコンテンツ詳細情報がダウンロード途中であることを示している。時間t1において、ユーザ操作により「写真レイアウト」のカテゴリ選択ボタンが押下された場合を考える。カテゴリが「写真レイアウト」のコンテンツ詳細情報はダウンロード済みである。そのため、時間t1のタイミングにおいてコンテンツ選択画面のコンテンツ表示領域701にダウンロードしたコンテンツ詳細情報を表示することできる。一方、時間t1において、「証明写真」のカテゴリ選択ボタンが押下された場合を考える。この場合、「証明写真」のコンテンツ詳細情報はダウンロード中である。従って、「証明写真」のコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了する時間t2のタイミングにおいてコンテンツ選択画面のコンテンツ表示領域701にダウンロードしたコンテンツを表示する。t2に達するまでの間は図14に示すような処理中状態のコンテンツ選択画面を表示する。
【0060】
次に、図15(b)は、「証明写真」のコンテンツ詳細情報ダウンロード中の時間t3においてカテゴリ選択ボタンが押下された場合の図を示す。時間t3において、「カード」のカテゴリ選択ボタンが押下された場合を考える。現時点ではカテゴリが「カード」のコンテンツ詳細情報は未ダウンロード状態である。そのため、ダウンロード中のカテゴリ「証明写真」の次にカードのコンテンツ詳細情報を優先してダウンロードするために、「ディスクレーベル」のコンテンツ情報および「カード」のコンテンツ詳細情報のダウンロードの順番を入れ替える。その後、「カード」のコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了する時間t4のタイミングにおいてコンテンツ選択画面のコンテンツ表示領域701にダウンロードしたコンテンツ詳細情報を表示する。
【0061】
図15(c)は、カテゴリ「カレンダー」のコンテンツ詳細情報ダウンロード中の時間t5においてカテゴリ選択ボタンが押下された場合の図を示す。時間t5において、「コラージュ」のカテゴリ選択ボタンが押下された場合を考える。この場合、「コラージュ」のコンテンツ詳細情報は未ダウンロード状態であるため、ダウンロード中の「カレンダー」の次にコラージュカテゴリのコンテンツ詳細情報をダウンロードする。これに伴い、以降のダウンロード順をコラージュ、シール、名刺の順番に変更する。その後、「コラージュ」のコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了する時間t6のタイミングにおいてコンテンツ選択画面のコンテンツ表示領域701にダウンロードしたコンテンツ詳細情報を表示する。
【0062】
以上、説明したように、本実施形態によれば、コンテンツ詳細情報のダウンロードにおける利便性を向上させることができる。具体的には、カテゴリごとにコンテンツ詳細情報をダウンロードし、さらに、ユーザが選択したカテゴリのコンテンツ詳細情報を優先的にダウンロードすることにより、ユーザが興味あるコンテンツが使用可能になるまでの待ち時間を短縮することができる。
【0063】
本実施形態では、ユーザから選択されたカテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了していない場合、そのカテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロードが完了するまで、図14に示す、ダウンロード中の状態を表す表示画面を表示した。しかし、このような形態に限らず、選択されたカテゴリに関して、一部のコンテンツ詳細情報がダウンロードされたら、そのダウンロードされたコンテンツ詳細情報をコンテンツ選択画面に表示していくような形態があってもよい。そして、ダウンロードされたコンテンツ詳細情報から順次表示していくような形態であってもよい。このような形態であれば、コンテンツ詳細情報が何も表示されてない状態を減らすことができ、ダウンロードされたコンテンツ詳細情報から順次ユーザに表示することが可能となる。
【0064】
<実施形態2>
前述した実施形態1では印刷アプリ起動時に取得するコンテンツリストの情報に従い、コンテンツ詳細情報のダウンロードにおけるカテゴリの順番を決定する形態を説明した。しかし、この形態に限定されず、様々な条件においてダウンロードするカテゴリの順番を変更する制御を行ってもよい。
【0065】
本実施形態では、印刷装置300への印刷実行時にカテゴリごとの印刷回数を記録する。そして、図13のS1211において記録した印刷回数に基づいてコンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を決定する。一番目にダウンロードするカテゴリは、印刷回数の一番多いカテゴリである。以降、印刷回数の多いカテゴリの順番でダウンロードする。また、印刷回数に加えて、用紙サイズをダウンロードの順番決定に用いてもよい。
【0066】
図16は、本実施形態における印刷アプリ起動時に取得するコンテンツリストの情報である。図16において現状のダウンロードの順番は、図15(a)に示す順番と同じである。ここで、コンテンツリストには、カテゴリごとに対応する用紙サイズ情報が含まれる。印刷装置300に印刷を実行するための印刷設定として用紙サイズを設定する必要がある。本実施形態では、この用紙サイズごとの印刷回数を記録する。例えば、A3サイズで印刷回数が一番多い場合、A3サイズに対応したカテゴリを優先的にダウンロードする。その結果、ダウンロードの順番は、写真レイアウト、カレンダー、スクラップブック、ポスター、証明写真、ディスクレーベル、カード、シール、名刺、およびコラージュの順番となる。
【0067】
このように本実施形態では、印刷履歴情報に基づいてコンテンツ詳細情報のダウンロードする順番が決定される。これにより、ユーザにとって興味があると考えられるカテゴリのコンテンツ詳細情報が優先的にダウンロードされるため、コンテンツが使用可能になるまでの待ち時間を短縮され利便性が向上する。
【0068】
<実施形態3>
前述した実施形態では印刷アプリ起動時に取得するコンテンツリストの情報または印刷履歴に基づいてコンテンツ詳細情報をダウンロードするカテゴリの順番を決定する形態を説明したが、この形態に限定されない。
【0069】
印刷アプリのトップ画面にはプリンタ登録ボタン600があり、印刷を実行するプリンタを事前に登録することができる。登録したプリンタが印刷可能な用紙サイズ情報とコンテンツリストに含まれるカテゴリごとに対応する用紙サイズ情報とに基づいてコンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を決定してもよい。例えば、A4サイズからA2サイズまでが印刷可能なプリンタが登録された場合、これらの用紙サイズで印刷可能なカテゴリのコンテンツ詳細情報を優先的にダウンロードする。印刷アプリ起動時に取得するコンテンツリストの情報が図16の場合、具体的には、写真レイアウト、カード、カレンダー、コラージュ、スクラップブック、ポスター、証明写真、ディスクレーベル、シール、および名刺の順番とする。また、別の例として、ディスクレーベルは印刷装置300がディスクレーベル印刷に対応している必要がある。そのため、ディスクレーベル印刷に対応していないプリンタが登録された場合、ディスクレーベルのコンテンツ詳細情報のダウンロードは最後に行う。
【0070】
以上、本実施形態では、登録したプリンタ情報に基づいてコンテンツ詳細情報をダウンロードするカテゴリの順番を決定することにより、ユーザにとって興味のある可能性が高いカテゴリのコンテンツが使用可能になるまでの待ち時間を短縮することができる。
【0071】
<その他の実施形態>
なお図12のフローチャートは、アプリ起動時に毎回開始される形態であっても良いしそうでない形態であっても良い。例えば、アプリ起動後に、コンテンツ詳細情報のダウンロード用の所定のボタンがユーザによって操作されたことによって開始される形態であっても良い。また、全てのコンテンツ詳細情報のダウンロードが既に行われており、印刷アプリが全てのコンテンツ情報を保持している場合は、コンテンツ詳細情報のダウンロードが行われなくても良い。また全てのコンテンツ詳細情報のダウンロードが既に行われている場合であっても、印刷アプリは、アプリ起動時にコンテンツ管理サーバ101と通信し、更新されたコンテンツ情報があるかどうかを確認しても良い。そして、更新されたコンテンツ詳細情報があることが確認されなかった場合には、コンテンツ詳細情報のダウンロードが行われなくても良い。そして、更新されたコンテンツ詳細情報があることが確認された場合に、図12のフローチャートを開始しても良い。なおこのとき、更新されたコンテンツ詳細情報のみを、図13のテーブルによって示される順番に従ってダウンロードするのでも良い。
また上述では、ダウンロード処理においてはコンテンツ詳細情報がダウンロードされ、コンテンツそのものはダウンロードされない形態を説明した。しかしこの形態に限定されず、ダウンロード処理においてコンテンツ詳細情報だけでなく、コンテンツそのものもダウンロードされて良い。その形態においては、ダウンロード処理においてコンテンツそのものが予めダウンロードされるため、コンテンツ選択画面におけるコンテンツ選択後にコンテンツそのものがダウンロードされる必要は無い。
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0072】
また、本開示は以下の構成を含む。
(構成1)
情報処理装置で動作するアプリケーションのプログラムであって、前記情報処理装置を、
複数のカテゴリごとのコンテンツに関する情報であるコンテンツリストを取得する取得手段と、
前記コンテンツリストに基づいて、複数のカテゴリごとのコンテンツ選択画面を表示するための情報であるコンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された順番で前記コンテンツ詳細情報をダウンロードするダウンロード手段と、
ユーザから特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたときに前記決定手段により決定したダウンロードの順番を変更する制御を行う制御手段と、
前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたことと、前記特定のカテゴリのコンテンツ詳細情報の少なくとも一部のダウンロードが完了していることとを満たす場合、表示部に前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する表示制御手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
(構成2)
前記コンテンツリストは、前記コンテンツ詳細情報を取得するための情報、および前記複数のカテゴリごとの前記コンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を示す情報であるダウンロード順番情報を含むことを特徴とする構成1に記載のプログラム。

(構成3)
前記コンテンツ詳細情報は、コンテンツ名称、印刷用紙サイズ情報、およびサムネイル画像の保存場所を示す情報を含むことを特徴とする構成1または2に記載のプログラム。
(構成4)
前記決定手段は、前記ダウンロード順番情報が示す順番に従い前記カテゴリごとのコンテンツ詳細情報のダウンロードを行うことを決定することを特徴とする構成1乃至3のいずれか一項に記載のプログラム。
(構成5)
前記ダウンロード順番情報が示す順番に従い前記コンテンツ詳細情報のダウンロードをしている際、ユーザから前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受け、且つ前記特定のカテゴリのダウンロードが完了していない場合、前記制御手段は、前記特定のカテゴリのダウンロードを優先して完了させる制御を行うこと特徴とする構成4に記載のプログラム。
(構成6)
前記特定のカテゴリにおける前記コンテンツ詳細情報のダウンロードが完了した後、前記ダウンロード手段は、前記ダウンロード順番情報に従い、次のカテゴリのコンテンツ詳細情報のダウンロードを行うことを特徴とする構成5に記載のプログラム。
(構成7)
前記表示制御手段は、ユーザによって選択された前記特定のカテゴリの前記コンテンツ詳細情報をダウンロードしている間、前記表示部に、ダウンロードを実行している旨の表示を行うことを特徴とする構成5に記載のプログラム。
(構成8)
前記ダウンロード順番情報が示す順番に従い前記コンテンツ詳細情報のダウンロードをしている際、ユーザから特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受け、且つ前記特定のカテゴリの前記コンテンツ詳細情報のダウンロードが完了している場合、前記表示制御手段は、前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示部に表示することを特徴とする構成4に記載のプログラム。
(構成9)
前記決定手段は、前記複数のカテゴリのうち過去の印刷回数が多い順に前記コンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を変更することを特徴とする構成1乃至8のいずれか一項に記載のプログラム。
(構成10)
前記決定手段は、前記複数のカテゴリのうち、印刷に最も多く使用される用紙サイズに対応しているカテゴリの前記コンテンツ詳細情報を優先してダウンロードするように順番を変更することを特徴とする構成1乃至8のいずれか一項に記載のプログラム。
(構成11)
前記決定手段は、印刷を実行する記録装置において印刷可能な用紙サイズに対応しているカテゴリの前記コンテンツ詳細情報を優先してダウンロードするように順番を変更することを特徴とする構成1乃至8のいずれか一項に記載のプログラム。
(構成12)
前記コンテンツ選択画面は、前記カテゴリに対応するコンテンツが配置されている表示画面であることを特徴とする構成1乃至11のいずれか一項に記載のプログラム。
(構成13)
前記ダウンロード手段は、前記コンテンツ選択画面においてユーザによって選択されたコンテンツのダウンロードを実行することを特徴とする構成1乃至12のいずれか一項に記載のプログラム。
(構成14)
前記コンテンツ詳細情報を取得するための情報は、前記コンテンツ詳細情報のファイル名を示す情報を含むことを特徴とする構成2に記載のプログラム。
(構成15)
複数のカテゴリごとのコンテンツに関する情報であるコンテンツリストを取得する取得手段と、
前記コンテンツリストに基づいて、複数のカテゴリごとのコンテンツ選択画面を表示するための情報であるコンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された順番で前記コンテンツ詳細情報をダウンロードするダウンロード手段と、
ユーザから特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたときに前記決定手段により決定したダウンロードの順番を変更する制御を行う制御手段と、
前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたことと、前記特定のカテゴリのコンテンツ詳細情報の少なくとも一部のダウンロードが完了していることとを満たす場合、表示部に前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(構成16)
複数のカテゴリごとのコンテンツに関する情報であるコンテンツリストを取得する取得ステップと、
前記コンテンツリストに基づいて複数のカテゴリごとのコンテンツ選択画面を表示するための情報であるコンテンツ詳細情報をダウンロードする順番を決定する決定ステップと、
前記決定ステップによって決定された順番で前記コンテンツ詳細情報をダウンロードするダウンロードステップと、
ユーザから特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたときに前記決定ステップにより決定したダウンロードの順番を変更する制御を行う制御ステップと、
前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する操作を受けたことと、前記特定のカテゴリのコンテンツ詳細情報の少なくとも一部のダウンロードが完了していることとを満たす場合、表示部に前記特定のカテゴリのコンテンツ選択画面を表示する表示制御ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【符号の説明】
【0073】
101 コンテンツ管理サーバ
200 情報処理装置
211 CPU
213 プログラムメモリ
300 印刷装置
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