IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キヤノン株式会社の特許一覧

特開2024-172860装置、装置の制御方法、およびプログラム
<>
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図1
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図2
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図3
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図4
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図5
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図6
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図7
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図8
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図9
  • 特開-装置、装置の制御方法、およびプログラム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172860
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】装置、装置の制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20241205BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20241205BHJP
【FI】
G06Q10/20
G06Q30/0601
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090865
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】関根 隆之
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB58
5L049BB58
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】ユーザ要望を消耗品の発注タイミングに反映できない。
【解決手段】自装置に関する消耗品の使用状況に応じて消耗品の使用可能期間を推定し、前記消耗品の発注タイミングを取得し、前記消耗品の発注タイミングに関する調整期間をユーザ入力に基づき設定し、前記消耗品を管理する外部装置に対して、前記消耗品の使用可能期間が前記発注タイミングと前記調整期間とから求められるリードタイムを下回ったときに前記消耗品の発注情報を送信する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置に関する消耗品の使用状況に応じて前記消耗品の使用可能期間を推定する推定手段と、
前記消耗品の発注タイミングを取得する取得手段と、
前記消耗品の発注タイミングに関する調整期間をユーザ入力に基づき設定する設定手段と、
前記消耗品を管理する外部装置に対して、前記消耗品の使用可能期間が前記発注タイミングと前記調整期間とから求められるリードタイムを下回ったときに前記消耗品の発注情報を送信する送信手段と、
を有することを特徴とする装置。
【請求項2】
前記発注タイミングは、前記消耗品の取り寄せ期間と前記消耗品の輸送期間とを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記外部装置は、前記取り寄せ期間と前記輸送期間を管理する物流情報データベースを有する、ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記外部装置は、前記装置と前記消耗品との関連情報を管理する機器情報データベースを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記発注情報の送信要否を、前記消耗品の発注の可否を示す発注可否情報に基づき判断する判断手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記発注情報を送信したことによって前記発注可否情報を発注不可に書き換え、新品の前記消耗品に交換されたことによって前記発注可否情報を発注可能に書き換える更新手段を有する
ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ユーザによる前記発注可否情報の書き換えを受け付ける入力手段と、
前記入力手段が前記発注可否情報の書き換えを受け付けたときに前記発注可否情報を書き換える更新手段と、
を有する、ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記使用可能期間を、前記消耗品の利用状況に応じて調整する調整手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記外部装置は、前記物流情報データベースが管理する前記取り寄せ期間が更新された場合、前記取り寄せ期間が更新された前記消耗品を有する前記装置に対し、消耗品取り寄せ期間の変化を通知する通知手段を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項10】
前記外部装置は、前記物流情報データベースが管理する前記輸送期間が更新された場合、前記輸送期間が更新された前記消耗品を有する前記装置に対し、消耗品輸送期間の変化を通知する通知手段を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項11】
前記発注タイミングは、前記消耗品の取り寄せ期間と前記消耗品の輸送期間とから求められ、
前記外部装置は、前記消耗品の取り寄せ期間が変化した場合、前記機器情報データベースが管理する前記装置のうち、前記取り寄せ期間が変化した前記消耗品を有する前記装置に対し、消耗品取り寄せ期間の変化を通知する通知手段を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項12】
前記発注タイミングは、前記消耗品の取り寄せ期間と前記消耗品の輸送期間とから求められ、
前記外部装置は、前記消耗品の輸送期間が変化した場合、前記機器情報データベースが管理する前記装置のうち、前記輸送期間が変化した前記消耗品を有する前記装置に対し、消耗品輸送期間の変化を通知する通知手段を設ける
ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項13】
前記消耗品の取り寄せ期間の取得に基づき前記発注情報の送信要否を判断する判断手段を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項14】
前記消耗品の輸送期間の取得に基づき前記発注情報の送信要否を判断する判断手段を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項15】
前記発注情報に優先度を付加する付加手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記調整期間に基づいて、前記発注情報の優先度を区分する区分手段を有する
ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記消耗品の使用頻度に基づいて、前記発注情報の優先度を区分する区分手段を有する
ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記消耗品の消費予測に基づいて、前記発注情報の優先度を区分する区分手段を有する
ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記外部装置は、前記発注情報の優先度に基づいて、前記消耗品の発注順序または前記消耗品の輸送順序を管理する管理手段を有する
ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項20】
前記消耗品を有する前記装置は、インクを貯留したインクタンクを有する画像処理装置である
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項21】
前記消耗品を有する前記装置は、水を溜めたボトルを有するウォータサーバである
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項22】
自装置に関する消耗品の使用状況に応じて前記消耗品の使用可能期間を推定する推定工程と、
前記消耗品の発注タイミングを取得する取得工程と、
前記消耗品の発注タイミングに関する調整期間をユーザ入力に基づき設定する設定工程と、
前記消耗品を管理する外部装置に対して、前記消耗品の使用可能期間が前記発注タイミングと前記調整期間とから求められるリードタイムを下回ったときに前記消耗品の発注情報を送信する送信工程と、
を含むことを特徴とする装置の制御方法。
【請求項23】
コンピュータに、請求項1に記載の装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置などの装置における消耗品の発注技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像処理装置に搭載されたインクタンクにおいてインク残量が既定値より少なくなったとき、サービスセンタに対して、該当インクタンクを発注するシステムがある。特許文献1は、インクボトルに充填されていたインクの消費が完了するタイミングを推測し、推測したタイミングよりもインクボトルの配送期間だけ前までに、インクボトルを発注する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-30459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、例えば、消耗品の生産に影響する原材料の仕入れ等を含めた取り寄せ期間、消耗品発送に影響する輸送期間への追従や、使い切りタイミングから少しずらして受け取りたい等の細かなユーザ要望を消耗品の発注タイミングに反映できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る装置は、自装置に関する消耗品の使用状況に応じて前記消耗品の使用可能期間を推定する推定手段と、前記消耗品の発注タイミングを取得する取得手段と、前記消耗品の発注タイミングに関する調整期間をユーザ入力に基づき設定する設定手段と、前記消耗品を管理する外部装置に対して、前記消耗品の使用可能期間が前記発注タイミングと前記調整期間とから求められるリードタイムを下回ったときに前記消耗品の発注情報を送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本開示の技術によれば、ユーザ意図を反映したタイミングで消耗品を発注することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】画像処理装置の概略構成例を示す図である。
図2】消耗品の発注システムの概略構成図である。
図3】画像処理装置の入出力装置における調整期間(簡易設定)を示す図である。
図4】画像処理装置の入出力装置における調整期間(個別設定)を示す図である。
図5】管理サーバに登録される管理情報例を示す図である。
図6】物流サーバに登録される管理情報例を示す図である。
図7】画像処理装置情報のサーバ登録手順を示すフローチャートを示す図である。
図8】物流・仕入れ状況が変化した場合の処理手順を示すフローチャートを示す図である。
図9】新品の消耗品を取り付けたときの処理手順を示すフローチャートを示す図である。
図10】画像処理装置の消耗品交換手順を示すフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、実施形態に記載されている構成要素は、本開示例としての形態を示すものであり、特許請求の範囲に係る発明をそれらのみに限定するものではない。また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、フローチャートにおける各工程(ステップ)について先頭に「S」付けて表記する。
【0009】
<実施形態1>
(画像処理装置)
図1は、本実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示す図である。なお、本実施形態では、画像処理装置として、印刷機能のみを有するものを示すが、これに限定されない。例えば、画像処理装置は、原稿上の画像を読取る読取装置をさらに備えて複写機として機能するものや他の機能を加えた複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)としてもよい。
【0010】
画像処理装置201は、プリンタコントローラ120、プリンタエンジン150、HDD(Hard Disk Drive)161、入出力装置162を有する。画像処理装置201は、ネットワーク192を介して管理サーバ190に接続可能である。
【0011】
プリンタコントローラ120は、HDDインターフェース(I/F)121、入出力装置I/F122、ROM I/F125、メモリコントローラ126を有する。プリンタコントローラ120は、サーバI/F127、CPU(Central Processing Unit)128、PRN I/F129、画像処理部130を有する。これら要素121、122、125~130は、システムバス132を介して相互に通信可能に接続される。さらに、プリンタコントローラ120は、FlashROM123及びRAM124を有する。FlashROM123は、ROM(Read Only Memory) I/F125を介してシステムバス132と接続される。RAM(Random Access Memory)124は、メモリコントローラ126を介してシステムバス132と接続される。本実施形態に係るプリンタコントローラ120は、自動的に消耗品発注アラート(発注情報)を送信することができる自動発注システムを有する。プリンタコントローラ120は、消耗品発注アラートを送信することができる条件になると、サーバI/F127を介して管理サーバ190へ発注アラートを送信する。発注アラートには、付与データとして消耗品を識別するためのシリアルナンバーや色等の情報を加えることも可能である。
【0012】
サーバI/F127は、管理サーバ190を介して消耗品の仕入れ状況・物流状況を受信することで、より好適なタイミングで消耗品発注アラート判断を行う方式を説明しているが、システム構成を限定するものではない。例えば、管理サーバと物流サーバは1つにまとめる構成でもよいし、管理サーバが複数あってもよいし、物流サーバが複数あってもよい。
【0013】
CPU128は、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)形態の中央演算処理部であり、プログラムの実行やハードウェアの起動により画像処理装置201全体の動作を制御する。FlashROM123は、CPU128が実行するためのプログラムや画像か処理装置100の各種動作に必要な各種データを格納する。RAM124は、CPU128のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。
【0014】
画像処理部130は、各種画像処理を行い、例えば、画像処理装置201で扱う印刷データ(例えば、ページ記述言語で表されたデータ)を画像データ(ビットマップ画像データ)へ展開(変換)する処理やその他の画像処理を行う。また、画像処理部130は、入力された印刷データに含まれる画像データの色空間(例えば、YCbCr)を、標準的なRGB色空間(例えば、sRGB)に変換する。また、画像処理部130は、画像データに対し、有効な(画像処理装置201が印刷処理可能な)画素数への解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理を必要に応じて施す。これらの画像処理によって得られた画像データは、RAM124または、HDD161に格納される。
【0015】
プリンタエンジン150は、画像形成を行う印刷部である。プリンタエンジン150は、インクジェットヘッド151、ヒータ152、搬送モータ153、PRNI/F129とのインターフェースであるCNTI/F154、光学センサ155を備える。各部位は、システムバス157を介して接続されている。
【0016】
インクジェットヘッド151は、画像の印刷を行う印刷部であり、プリンタコントローラ120が受信した画像データに基づいてシート上に画像を印刷する。インクジェットヘッド151は、例えば、複数色分の印刷ヘッドを複数保持し、シートの搬送に同期させて、印刷ヘッドからインクを吐出させてシート上に画像を形成する。なお、本実施形態に係る画像処理装置は、記録材としてインクを用いたインクジェット方式のプリンタを例に挙げて説明するが、これに限定されない。本実施形態の画像処理装置は、サーマルプリンタ(昇華型、熱転写型など)、ドットインパクトプリンタ、LEDプリンタ、レーザープリンタなどの電子写真方式など、様々な印刷方式の印刷装置に適用可能である。
【0017】
ヒータ152は、本実施形態において記録媒体へ吐出した記録材を定着させるため加熱する機構であり、本ユニットはユーザ操作による予熱や印刷により設定された温度まで加熱することができる。本ユニットで加熱する温度は、HDD161、またはFlashROM123、またはRAM124に記憶された印刷温度、または予熱温度を用いる。
【0018】
搬送モータ153は、ロール紙を搬送させる搬送ローラを駆動させるためのモータであり、CPU128によって制御される。光学センサ155は、記録媒体の属性値を測定するための測定手段であり、発光素子としてのLED(Light Emitting Diode)、正反射光受光素子、拡散光受光素子等を含んで構成される反射型光学センサである。画像処理装置201は、光学センサ155を使用し、プラテン上にある用紙の正反射光、拡散反射光の強度や、用紙の厚みなどの属性値を測定する。
【0019】
入出力装置162は、ユーザが種々の操作を行うためのハードキーやパネル、またユーザに種々の情報を表示(通知)するための表示部を含む。また、入出力装置162は、ユーザへの情報の表示を、音声発生器からの音響情報に基づく音響(ブザー、音声等)を出力することによって行ってもよい。給紙時において、ユーザは入出力装置162を使用して、用紙種選択を行い、正しい用紙種を画像処理装置201に伝えることにより、画像処理装置201は、用紙種毎に設定された搬送を行うことができる。なお、本実施形態では、ユーザによる調整期間の入力で入出力装置162を用いているが、ネットワーク192を介して調整期間を設定させてもよい。
【0020】
HDD161は、不揮発性の記憶領域であり、CPU128が実行するためのプログラム、印刷データ、画像処理装置201の各種動作に必要な設定情報を記憶させたり、読み出したりすることが可能である。なお、HDD161に代えて、フラッシュメモリなど、その他の大容量記憶装置を用いてもよい。
【0021】
なお、本実施形態では、入出力装置162は画像処理装置201の内部に存在するが、これに限定されず、例えばネットワーク192を介して外付けの構成として接続されてもよい。また、管理サーバ190が入出力装置162を兼ねていてもよい。また、画像処理装置は、入出力装置162の他に、ネットワーク192等を介して他の入出力装置が更に接続可能であってもよい。
【0022】
管理サーバ211は、画像処理装置201が扱う消耗品を示す消耗品情報の登録を行い、当該当消耗品ごとに、当該当消耗品を扱う画像処理装置201と消耗品を管理する物流サーバ221との関連付けを行う。管理サーバ211は、画像処理装置201から消耗品発注アラートを受けると、関連付けされた物流サーバ221に通知を行う。
【0023】
物流サーバ221は、消耗品ごとの取り寄せ期間および輸送期間と、消耗品と紐づける管理サーバ211の情報とを管理する。消耗品情報の変化を検知した場合、物流サーバ221は、関連付けされた管理サーバ211に対して通知を行い、管理サーバ211を通じて画像処理装置201に対し、消耗品情報の変化を伝達することができる。また、消耗品発注アラートが画像処理装置201から管理サーバ211を経由して通知された場合、物流サーバ221は、消耗品発注アラートにて指定された消耗品の発注処理を実施する。
【0024】
(消耗品の自動発注システム)
図2は、本実施形態に係る消耗品の自動発注システムの概略構成を示す図である。図2では、消耗品として画像処理装置に搭載されるインクタンクを例に説明する。ユーザサイト200は、ユーザ202が使用する画像処理装置201が設置される家屋または社屋などである。サービスセンタは、例えば、画像処理装置201からインクタンクなどの消耗品の発注を受けて、ユーザサイト200のユーザ202へ該当するインクタンクの配送を行う事業所などである。画像処理装置201は、ネットワークを介してサービスセンタの管理サーバ211と接続しており、各種の通信が可能になっている。画像処理装置201は、サービスセンタの管理サーバ211に対し、例えば、画像処理装置201の機器情報である画像処理装置情報を送信する。画像処理装置情報は、例えば、画像処理装置のシリアル番号またはIDなど画像処理装置を識別するための情報を含む。
【0025】
サービスセンタの管理部門210は、画像処理装置201の外部装置である管理サーバ(情報処理装置)211、記憶装置212を有する。記憶装置212は、画像処理装置が使用する消耗品の種類に関する情報、画像処理装置が使用する消耗品の物流を管理する物流サーバに関する情報を、機器情報データベースとして格納する。サービスセンタの管理サーバ211は、画像処理装置201から送られてくる画像処理装置201の機器情報(画像処理装置情報)を受信して記憶装置212の機器情報データベースに保存する。管理サーバ211は、画像処理装置201の機器情報の内容に応じて必要な各種の処理を実行する。記憶装置212は、管理サーバ211からの制御により、画像処理装置201の情報をサービスセンタの機器情報データベースに記憶する。サービスセンタの物流部門220は、画像処理装置201の外部装置である物流サーバ(情報処理装置)221、記憶装置222を有する。記憶装置222は、管理する消耗品の種別に関する情報、取り寄せ期間および輸送期間に関する情報、消耗品を管理する管理サーバに関する情報を、物流情報データベースに記憶する。
【0026】
本実施形態では、サービスセンタの管理部門210がネットワークを介して画像処理装置201から消耗品発注アラートを受け取ると、サービスセンタの物流部門220に対し、発注要求を伝達する仕組みとなっている。物流部門220の担当者は、発注処理に従って注文された消耗品の仕入れを行い、配送処理を運送業者などに手配して、ユーザ202へ向けて配送する。サービスセンタの物流サーバ221は、管理サーバ211からの要求などに応じて発注処理を実施するとともに、発注処理に関する情報は物流情報データベースとして記憶装置222に保存する。サービスセンタの記憶装置222に記憶される物流情報データベースは、管理サーバ211からの制御による記憶装置212の機器情報データベースへの記憶、または物流部門220の担当者が消耗品の仕入れ状況や物流状況を更新するのに用いられる。
【0027】
(UI画面例)
図3は、画像処理装置の入出力装置において調整期間を指定するためのUI画面例を示す図である。図4は、上記調整期間において個別設定を指定するためのUI画面例を示す図である。図3では、ユーザビリティを考慮した簡易設定を選択した場合の例を示している。図4ではより細かな個別設定を選択した場合の例を示している。調整期間301は、入出力装置162を用いてユーザが任意に設定を変更できるものとし、「早め」、「ふつう」、「遅め」など、より平易な表現を用いた簡易設定を用意した場合を例示している。例えば、「早め」を選択した場合は調整期間に-3日を、「ふつう」を選択した場合は調整期間に0日を、「遅め」を選択した場合は調整期間に+3日を持たせてもよい。また、画像処理装置201が定める調整期間に置き換えて振る舞うものとし、例示したもの以外の区分を持たせてもよい。また、個別設定を選択した場合はユーザ202が直接的に調整期間を設定できるものとし、任意の数値を選択できる場合を例示している。矢印マーク311のうち、上方向の矢印をタップすると、個別設定の数値がタップした分だけ増えていく。矢印マーク311のうち、下方向の矢印をタップすると、個別設定の数値がタップした分だけ減っていく。
【0028】
例えば、図3に示す、調整期間に関する選択肢の中から、該当する調整期間を選択することによって、選択した調整期間が確定して設定されることになる。これらは消耗品発注アラートを通知するかどうかの判断情報に用いられる。なお、本実施形態では、入出力装置162を用いてユーザ202が調整期間を入力する例を示しているが、ネットワーク192を介して調整期間を設定させてもよい。
【0029】
(機器情報データベースの情報例)
図5は、サービスセンタの管理部門210における記憶装置212の機器情報データベースが保持する情報例を示す図である。図5(a)に管理サーバAが管理する機器情報データベースAの情報例を示し、図5(b)に管理サーバBが管理する機器情報データベースBの情報例を示し、図5(c)に管理サーバCが管理する機器情報データベースCの情報例を示している。なお、本実施形態では、管理サーバが管理サーバAと管理サーバBと管理サーバCとを含む複数のサーバで構成されたケースを例示している。
【0030】
記憶装置212の機器情報データベースは、画像処理装置201を管理サーバに登録する際、画像処理装置201で扱う全消耗品の種別と、消耗品を扱う記憶装置222の物流情報データベースの関連付け情報といった画像処理装置ごとの管理情報を保持する。すなわち、機器情報データベースは、画像処理装置と消耗品との関連情報を管理するといえる。前記画像処理装置ごとの管理情報は、管理サーバ211が消耗品発注アラートを受けた際に、消耗品発注処理を行う物流サーバ191を特定する際に用いられる。また、上記管理情報は、管理サーバ211が物流サーバ191から消耗品の仕入れ状況、並びに物流状況の更新通知を受けた際にも、画像処理装置への通知に用いられる。すなわち、上記管理情報は、管理サーバ211が消耗品の取り寄せ期間の変化または消耗品の輸送期間の変化が通知された際にも、当該消耗品を扱う画像処理装置への通知に用いられる。
【0031】
機器情報データベースAには、設置元情報について、「画像処理装置001」、「画像処理装置002」、「画像処理装置003」・・・が登録されている。「画像処理装置001」が扱う消耗品が「消耗品1」「消耗品2」「消耗品3」であり、消耗品1および消耗品2の管理が「物流サーバA」であり、消耗品3の管理が「物流サーバB」であることを示している。
【0032】
「画像処理装置002」が扱う消耗品が「消耗品1」「消耗品2」「消耗品3」「消耗品4」であり、消耗品1および2の管理が「物流サーバA」であり、消耗品3および4の管理が「物流サーバB」であることを示している。「画像処理装置003」が扱う消耗品が「消耗品1」「消耗品2」「消耗品3」「消耗品4」「消耗品10」「消耗品11」であることを示している。消耗品1および2の管理が「物流サーバA」であり、消耗品3および4の管理が「物流サーバB」であり、消耗品10および11の管理が「物流サーバC」であることを示している。
【0033】
機器情報データベースBには、設置元情報について、「画像処理装置031」、「画像処理装置032」、「画像処理装置033」・・・が登録されている。「画像処理装置031」が扱う消耗品が「消耗品2」「消耗品3」「消耗品5」「消耗品8」「消耗品9」であることを示している。消耗品2、8および9の管理が「物流サーバA」であり、消耗品3の管理が「物流サーバB」であり、消耗品5の管理が「物流サーバC」であることを示している。
【0034】
「画像処理装置032」が扱う消耗品が「消耗品2」「消耗品5」「消耗品6」「消耗品8」「消耗品9」であり、消耗品2、8および9の管理が「物流サーバA」であり、消耗品5および6の管理が「物流サーバC」であることを示している。「画像処理装置033」が扱う消耗品が「消耗品5」「消耗品6」「消耗品8」「消耗品9」であり、消耗品5および6の管理が「物流サーバC」であり、消耗品8および9の管理が「物流サーバA」であることを示している。
【0035】
機器情報データベースCには、設置元情報について、「画像処理装置051」、「画像処理装置052」、「画像処理装置053」・・・が登録されている。「画像処理装置051」が扱う消耗品が「消耗品1」「消耗品2」「消耗品3」であり、消耗品1および2の管理が「物流サーバA」であり、消耗品3の管理が「物流サーバB」であることを示している。
【0036】
「画像処理装置052」が扱う消耗品が「消耗品2」「消耗品3」「消耗品4」であり、消耗品2の管理が「物流サーバA」であり、消耗品3および4の管理が「物流サーバB」であることを示している。「画像処理装置053」が扱う消耗品が「消耗品3」「消耗品4」「消耗品5」であり、消耗品3および4の管理が「物流サーバB」であり、消耗品5の管理が「物流サーバC」であることを示している。
【0037】
(物流情報データベースの情報例)
図6は、サービスセンタの物流部門220における記憶装置222の物流情報データベースが保持する情報例を示す図である。図6(a)に物流サーバAが管理する物流情報データベースAの情報例を示し、図6(b)に物流サーバBが管理する物流情報データベースBの情報例を示し、図6(c)に物流サーバCが管理する物流報データベースCの情報例を示している。なお、本実施形態では、管理サーバが管理サーバAと管理サーバBと管理サーバCとを含む複数のサーバで構成され、物流サーバが物流サーバAと物流サーバBと物流サーバCとを含む複数のサーバで構成されたケースを例示している。
【0038】
記憶装置222の物流情報データベースは、消耗品情報を登録する際、該当消耗品を扱う記憶装置212の機器情報データベースや、消耗品ごとの取り寄せ情報、あるいは輸送期間といった消耗品情報を保持する。上記消耗品情報は、物流部門220の担当者による消耗品の仕入れ状況や物流状況の更新に用いられる。すなわち、本実施形態では、物流サーバごとに登録されている消耗品の取り寄せ期間、輸送期間などの消耗品情報が、どの管理サーバに関連付けされているのかを示している。「〇」は、該当する画像処理装置が取り扱う消耗品であることを示している。空欄は、該当する画像処理装置が扱う消耗品ではないことを示している。
【0039】
物流情報データベースAには、消耗品種別について、「消耗品1」、「消耗品2」、「消耗品8」、「消耗品9」・・・が登録されている。「消耗品1」について、取り寄せ期間が「7(日)」であり、輸送期間が「2(日)」であり、管理サーバAおよびCにて管理することを示す情報が登録されている。「消耗品2」について、取り寄せ期間が「4(日)」であり、輸送期間が「2(日)」であり、管理サーバA、BおよびCにて管理することを示す情報が登録されている。「消耗品8」について、取り寄せ期間が「3(日)」であり、輸送期間が「2(日)」であり、管理サーバBにて管理することを示す情報が登録されている。「消耗品9」について、取り寄せ期間が「5(日)」であり、輸送期間が「2(日)」であり、管理サーバBにて管理することを示す情報が登録されている。
【0040】
物流情報データベースBには、消耗品種別について、「消耗品3」、「消耗品4」・・・が登録されている。「消耗品3」について、取り寄せ期間が「1(日)」であり、輸送期間が「3(日)」であり、管理サーバA、BおよびCにて管理することを示す情報が登録されている。「消耗品4」について、取り寄せ期間が「1(日)」であり、輸送期間が「3(日)」であり、管理サーバAおよびCにて管理することを示す情報が登録されている。
【0041】
物流情報データベースCには、消耗品種別について、「消耗品5」、「消耗品6」、「消耗品10」、「消耗品11」・・・が登録されている。「消耗品5」について、取り寄せ期間が「2(日)」であり、輸送期間が「3(日)」であり、管理サーバBおよびCにて管理することを示す情報が登録されている。「消耗品6」について、取り寄せ期間が「2(日)」であり、輸送期間が「3(日)」であり、管理サーバBにて管理することを示す情報が登録されている。「消耗品10」について、取り寄せ期間が「2(日)」であり、輸送期間が「3(日)」であり、管理サーバA、BおよびCにて管理することを示す情報が登録されている。「消耗品11」について、取り寄せ期間が「2(日)」であり、輸送期間が「3(日)」であり、管理サーバAおよびCにて管理することを示す情報が登録されている。
【0042】
(消耗品の自動発注システムの登録処理)
画像処理装置201に関する情報を、サービスセンタにおける記憶装置212の機器情報データベースと記憶装置222の物流情報データベースに登録する場面の処理の流れについて図を用いて説明する。図7は、消耗品の自動発注システムの登録処理の流れを示すフローチャートである。動作の流れとしては、画像処理装置201が起動または省電力状態からの復帰処理を行ったときに図7に示すフローが開始される。なお、本実施形態では初回の登録例について説明するが、扱う消耗品が変わったことを認識した場合等としてもよく、請求の範囲を限定するものではない。
【0043】
S701では、画像処理装置201は、画像処理装置201自身の画像処理装置情報が管理サーバ211に未登録であるか否か判断する。画像処理装置201は、登録情報を確認することによって、上記判断を行う。なお、登録情報は、画像処理装置201が保持する情報であって、管理サーバ211に登録されているか否かを示す情報である。未登録であるとの判断結果が得られた場合(S701のYES)、処理はS702へ移行される。未登録でないと判断結果が得られた場合(S701のNO)、図7に示すフローを終える。
【0044】
S702では、画像処理装置201は、画像処理装置情報と消耗品情報とを管理サーバ211に通知する(送信する)。画像処理装置情報は、画像処理装置201を識別するためのシリアル番号またはID番号などを示す情報を有する。消耗品情報は、画像処理装置情報と紐づけられた情報であり、例えば、画像処理装置が扱う消耗品(画像処理装置に関する消耗品)の種類を示す情報を有する。消耗品情報として、例えば、シアンインク用のインクタンク、マゼンタインク用のインクタンク、イエローインク用のインクタンク、ブラックインク用のインクタンク、用紙などに関する情報を含む。なお、通知先(送信先)は、例えば、画像処理装置の機種ごとに予め決められた管理サーバであってもよいし、ユーザサイトの地域ごとに予め決められた管理サーバであってもよい。
【0045】
S703では、管理サーバ211は、通知されてきた画像処理装置情報が示す画像処理装置が記憶装置212の機器管理情報データベースに登録されていない未登録の画像処理装置であるか否か判断する。未登録の画像処理装置ではないとの判断結果が得られた場合(S703のNO)、処理はS705へ移行される。未登録の画像処理装置であるとの判断結果が得られた場合(S703のYES)、処理はS704へ移行される。これにより、登録済みの画像処理装置の重複登録を防ぐことができる。
【0046】
S704では、管理サーバ211は、管理サーバに対応する記憶装置212に対し、未登録の画像処理装置であると判定された画像処理装置の画像処理装置情報を登録する。これにより、通知されてきた画像処理装置情報は、機器情報データベースにおいて管理されることになる。画像処理装置情報に紐づけられた消耗品情報と、管理サーバが保持する物流サーバ情報とを基に、消耗品情報に含まれる各消耗品について、対応する物流サーバが登録されることになる。物流サーバ情報は、各物流サーバが管理する消耗品を示す情報である。
【0047】
S705では、管理サーバ211は、上記画像処理装置情報に紐づけられた消耗品情報が示す消耗品を扱う物流サーバ221に対し、上記消耗品情報を通知する。
【0048】
S706では、物流サーバ221は、通知されてきた消耗品情報の取扱いがあるかどうか判断する。取扱いがないとの判断結果が得られた場合(S706のNO)、図7に示すフローを終える。取扱いがあるとの判断結果が得られた場合(S706のYES)、処理はS707へ移行される。これにより、消耗品情報の追加による重複を防止することができる。
【0049】
S707では、物流サーバ221は、消耗品情報に管理サーバ情報を追加する。これにより、通知元の管理サーバ211が消耗品情報に関連付けされることになる。すなわち、物流サーバ221は、消耗品ごとに、取り寄せ期間と、輸送期間と、管理サーバとを紐づけた物流情報データベースとして管理する。S707の処理を終えると、図7に示すフローを終える。
【0050】
ここで、上述した、画像処理装置が扱う消耗品の自動配送システムに画像処理装置001を登録する場面を例に説明する。なお、画像処理装置001は、ネットワークを介して管理サーバ211と通信可能に接続されているとする。管理サーバ211は、ネットワークを介して物流サーバ221と通信可能に接続されているとする。管理サーバ211は、画像処理装置001が管理対象の機種であるとする。画像処理装置001は、消耗品1、消耗品2、消耗品3を搭載もしくは備えており使用しているとする。また、物流サーバAの管理対象は、消耗品1および消耗品2であり、物流サーバBの管理対象は消耗品3であるとする。
【0051】
画像処理装置001が起動すると、S701の処理を実行する。すなわち、画像処理装置001は、画像処理装置001が保持する登録情報を参照し、参照した登録情報に基づき、画像処理装置001が管理サーバ(機器情報データベース)に登録されているか否か判断する。未登録であるとの判断結果が得られると、S702にて、画像処理装置001は、予め決められた管理サーバ211(管理サーバA)に対し、画像処理装置001の画像処理装置情報と、当該画像処理装置情報に紐づく消耗品情報とを通知する。
【0052】
S703にて、管理サーバAは、通知された画像処理装置情報を、当該管理サーバAが管理する機器情報データベースの設置元情報と照合を行い、未登録の画像処理装置であるか否か判断する。未登録の画像処理装置であるとの判断結果が得られると、S704にて、管理サーバAは、画像処理装置情報を登録する。すなわち、管理サーバAは、情報機器データベースAの設置元情報と照合し未登録であるとの判断結果が得られると、情報機器データベースAの設置元情報に画像処理装置001を登録する。S705にて、登録を行った管理サーバAは、消耗品情報および物流情報に基づき、消耗品1および2を取扱う物流サーバA(物流情報データベースA)と、消耗品3を取扱う物流サーバB(物流情報データベースB)とに通知する。
【0053】
S706にて、物流サーバ221は、通知された消耗品情報を、当該物流サーバが管理する物流情報データベースの消耗品種別と照合を行い、取扱い対象の消耗品であるか否か判断する。取扱い対象の消耗品であるとの判断結果が得られると、S707にて、物流サーバ221は、消耗品ごとに、通知元管理サーバを登録する。すなわち、物流サーバAは、物流情報データベースAにおける消耗品1および消耗品2の通知先として、管理サーバAを登録する。また、物流サーバBは、物流情報データベースBにおける消耗品3の通知先として、管理サーバAを登録する。なお、物流サーバA(物流情報データベースA)は、消耗品3が取扱い対象外の消耗品であることから、消耗品3の通知先として通知元管理サーバを登録しないこととなる。物流サーバB(物流情報データベースB)は、消耗品1および2が取扱い対象外の消耗品であることから、消耗品1および2の通知先として通知元管理サーバを登録しないこととなる。
【0054】
(発注タイミングが変化したときの処理)
記憶装置222の物流情報データベースが保持する消耗品の発注タイミングに含まれる取り寄せ期間、輸送期間が変化した場合について図8を用いて説明する。図8は、発注タイミングである取り寄せ期間、輸送期間が変化したときの処理の流れを示すフローチャートである。物流サーバ(物流情報データベース)には、消耗品の取り寄せ期間と消耗品の輸送期間とが予め登録されているとする。
【0055】
動作の流れとしては、物流担当者が例えば、UI画面等を介して消耗品の取り寄せ期間または消耗品の輸送期間を変更したことを物流サーバが検知した場合に図8のフローチャートの処理は開始される。なお、本実施形態では物流担当者が物流サーバ(物流情報データベース)において取り寄せ期間または輸送期間の登録内容を変更する例を用いて説明するが、これに限定されない。例えば、ネットワーク192を介して、記憶装置222の物流情報データベースが取扱う消耗品について取り寄せ期間または輸送期間の保持内容を更新する等としてもよい。
【0056】
S801では、物流サーバ221は、消耗品の取り寄せ期間または消耗品の輸送期間に変化があったかどうか判断する。すなわち、物流サーバ221は、発注タイミングに変化があったかどうか判断する。消耗品の取り寄せ期間は、消耗品の製造を行う製造元における原材料の仕入れに要する期間および製造に要する期間を含み、製造元から消耗品の配送を行うサービスセンタへの取り寄せに要する期間を示している。輸送期間は、サービスセンタから画像処理装置を使用するユーザまで輸送に要する期間を示している。上記期間に変化があるとの判断結果が得られた場合(S801のYES)、処理はS802へ移行される。上記期間に変化がないとの判断結果が得られた場合(S801のNO)、図8に示すフローを終える。
【0057】
S802では、物流サーバ221は、変化(変更)された取り寄せ期間または輸送期間に対応付けられる消耗品の通知先である、管理サーバ211に対して消耗品情報の更新通知を行う。例えば、消耗品1について取り寄せ期間に変更があった場合、物流サーバAは、管理サーバAおよびCに対して通知を行うことになる。消耗品2について取り寄せ期間に変更があった場合、物流サーバAは、管理サーバA、BおよびCに対して通知を行うことになる。
【0058】
S803では、管理サーバ211は、通知されてきた消耗品情報を持つ記憶装置212の機器情報データベースに登録済の画像処理装置201を検索し、該当する画像処理装置201へ通知を行う。例えば、消耗品1の取り寄せ期間の変更に関する通知を受け取った管理サーバAは、消耗品1を使用する画像処理装置001、002、および003に通知することになる。消耗品1の取り寄せ期間の変更に関する通知を受け取った管理サーバCは、消耗品1を使用する画像処理装置051に通知することになる。
【0059】
S804では、画像処理装置201は、通知されてきた期間の変更内容に従って、消耗品の取り寄せ期間(消耗品取り寄せ期間ともいう)、消耗品の輸送期間(消耗品輸送期間ともいう)を更新する。これにより、消耗品発注期間(リードタイム)の算出処理に用いられる取り寄せ期間、輸送期間が更新されることになる。すなわち、消耗品発注期間の算出処理に用いられる消耗品取り寄せ期間、消耗品輸送期間に対して、変更後の消耗品取り寄せ期間、消耗品輸送期間が反映されることになる。
【0060】
S805では、画像処理装置201は、消耗品発注アラートの通知を判断する処理を実行する。S805の処理を終えると、図8に示すフローを終える。
【0061】
(消耗品の発注処理)
消耗品の自動発注システムを利用して消耗品の自動発注を行う場合について図9を用いて説明する。図9は、消耗品の自動発注処理手順を示すフローチャートである。
【0062】
動作の流れとしては、画像処理装置201が消耗品発注アラートの通知判断に使用する情報が更新されたことを検知したときに図9のフローチャートの処理は開始される。なお、図9に示す処理は、画像処理装置が電源ONになったときに開始されてもよいし、クリーニング処理を行うタイミングで開始されてもよい。
【0063】
S901では、画像処理装置201は、消耗品残量を基に、推定印刷可能期間の算出を行う。すなわち、印刷可能期間の推定を行うともいえる。消耗品残量は、消耗品(画像処理装置201)の使用状況に応じたものであることから、画像処理装置201は、消耗品の使用状況に応じて推定した前記消耗品の使用可能期間(推定印刷可能期間)を導出するともいえる。推定印刷可能期間は、消耗品残量、ユーザによる画像処理装置の使用頻度、ヘッド内のインクをリフレッシュするためのクリーニング(以下、ヘッドクリーニングという)処理頻度の影響を受けるため、例えば以下の(1)式で求めることができる。なお、本実施形態では、消耗品残量Irを、消耗品1日あたりの平均印刷量Ipと消耗品1日あたりの平均回復量Isとの和で割ることによって、消耗品の推定印刷可能期間Tsを算出している。ただし、ユーザによっては曜日や特定日の使用頻度が異なる等が考えられるので、日ごとに使用量を保持しておき、保持した日ごとに使用量を推定印刷可能期間Tsの算出に用いてもよい。
【0064】
【数1】
ここで、Tsは消耗品の推定印刷可能期間を表し、Irは消耗品の残量を表し、Ipは消耗品1日あたりの平均印刷量を表し、Isは消耗品1日あたりの平均ヘッドクリーニング量を表している。
【0065】
S902では、画像処理装置201は、消耗品発注タイミングの調整期間を取得する。調整期間は、図3および図4を用いて説明したようにユーザ202によって設定された期間であってもよいし、またはネットワーク192を介して受け取った情報が示す期間であってもよい。すなわち、調整期間は、ユーザ入力に基づき取得されるともいえる。調整期間は、ユーザが要望した要望期間ともいえる。なお、調整期間は、過去に取得して記憶していたものでもよい。
【0066】
S903では、画像処理装置201は消耗品取り寄せ期間を取得する。なお、消耗品取り寄せ期間は、過去に取得して記憶していたものでもよいし、電源ON時に管理サーバ経由にて物流サーバから取得したものでもよい。S904では、画像処理装置201は、消耗品輸送期間を取得する。なお、消耗品輸送期間は、過去に取得して記憶していたものでもよいし、電源ON時に管理サーバ経由にて物流サーバから取得したものでもよい。
【0067】
S905では、S904にて取得した消耗品輸送期間を用いて、消耗品発注期間(リードタイム)を算出する。消耗品発注期間は、消耗品の原材料調達なども含めた消耗品取り寄せ期間と、物流状況を踏まえた消耗品輸送期間と、ユーザの要望である調整期間との影響を受けるため、例えば以下の(2)式で求めることができる。すなわち、消耗品発注期間(リードタイム)は、上記発注タイミングと上記調整期間とから求められるともいえる。なお、消耗品発注期間(リードタイム)は予め算出されて記憶されたものを取得したものでもよい。
【0068】
【数2】
ここで、Tpは消耗品発注期間を表し、Toは消耗品取り寄せ期間を表し、Ttは消耗品輸送期間を表し、Teは調整期間を表している。
【0069】
S906では、画像処理装置201は、推定印刷可能期間と消耗品発注期間との比較を行い、比較結果に基づき推定印刷可能期間が消耗品発注期間(リードタイム)以下であるか否か判断する。すなわち、推定印刷可能期間が消耗品発注期間(リードタイム)を下回るか否か判断する。推定印刷可能期間が消耗品発注期間(リードタイム)以下でないとの判断結果が得られた場合(S906のNO)、図9に示すフローを終える。推定印刷可能期間が消耗品発注期間(リードタイム)以下であるとの判断結果が得られた場合(S906のYES)、処理はS907に移行される。
【0070】
S907では、画像処理装置201は、発注可否情報に従った発注が可能であるか否か判断する。すなわち、画像処理装置201は、前記発注の可否を示す発注可否情報に基づき、発注情報の送信要否を判断するともいえる。発注可否情報は、発注を行うことが可能であるか不可であるかを示す情報である。発注可否情報は、消耗品ごとに備わる。発注可能状態でないとの判断結果が得られた場合(S907のNO)、図9に示すフローを終える。これにより、重複発注を防ぐことができる。発注可能状態であるとの判断結果が得られた場合(S907のYES)、処理はS908へ移行される。S908では、画像処理装置201は、発注可否情報を、発注が不可能な状態であることを示す発注不可に更新する。これにより、消耗品発注アラートの通知の重複を避けることができる。
【0071】
S909では、画像処理装置201は、管理サーバ211に消耗品発注アラートを通知する。
【0072】
S910では、管理サーバ211は、通知されてきた消耗品発注アラートを、記憶装置212の機器情報データベースに登録された消耗品と関連付けされた物流サーバ221へ通知する。
【0073】
S911では、物流サーバ221は、通知されてきた消耗品発注アラートに従い、該当消耗品の取り寄せ、および発注元への配送処理を含む消耗品発注処理を実施する。S911の処理を終えると、図9に示すフローを終える。
【0074】
(優先度の付加)
上記では、S909にて消耗品発注アラートそのまま通知する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、S908とS909の間にて、消耗品発注アラートに優先度を付加する処理を行ってもよい。上記優先度を用いて、物流サーバが消耗品を発注する処理について、高優先度のもの、中優先度のもの、低優先度のものという順番に行うことを管理してもよい。例えば、物流サーバAが、画像処理装置001および051それぞれから消耗品1の消耗品発注アラートに基づく通知を同じタイミングで受け取った場合、消耗品発注アラートに付加された優先度に従い順番に消耗品の発注処理を実行してもよい。すなわち、優先度の高いものから順番に、消耗品の発注処理を実行してもよい。発注情報の優先度に基づいて、前記消耗品の発注順序を管理してもよい。
【0075】
また、上記優先度を用いて、サービスセンタからユーザサイトへ輸送する処理について、高優先度のもの、中優先度のもの、低優先度のものという順番に行うことを管理してもよい。例えば、サービスセンタ(物流サーバA)が、画像処理装置001及び051それぞれから消耗品1の消耗品発注アラートに基づく通知を同じタイミングで受け取った場合、消耗品発注アラートに付加された優先度に従い順番に消耗品の輸送処理を実行してもよい。すなわち、優先度の高いものから順番に、消耗品の輸送処理を実行してもよい。発注情報の優先度に基づいて、前記消耗品の輸送順序を管理してもよい。
【0076】
上記優先度について消耗品発注タイミングを調整する調整期間に基づき区分してもよい。例えば、上記優先度について、調整期間の「早め」を高優先度に、調整期間の「ふつう」を高優先度と比較して優先度が低い中優先度に、調整期間の「遅め」を中優先度と比較して優先度が低い低優先度に区分してもよい。
【0077】
上記優先度について消耗品の使用頻度に基づいて区分してもよい。使用頻度は、例えば、画像処理装置の使用回数を一定期間カウントして得られたカウント数であってもよい。カウント数が第1の閾値より多い場合を高優先度に区分してもよい。カウント数が第1の閾値より少なく第2の閾値より多い場合を高優先度と比較して優先度が低い中優先度に、カウント数が第2の閾値より少ない場合を中優先度と比較して優先度が低い低優先度に区分してもよい。
【0078】
上記優先度について消耗品の消費予測に基づいて区分してもよい。消耗品の消費予測は、過去の一定期間の消耗品の消費量を基に消費予測を行い得られた消費予測結果であってもよい。消費予測結果が第1予測値より大きい場合を高優先度に区分してもよい。消費予測結果が第1予測値より小さく第2予測値より大きい場合を高優先度と比較して優先度が低い中優先度に、カウント数が第2予測値より小さい場合を中優先度と比較して優先度が低い低優先度に区分してもよい。
【0079】
(新品消耗品の取り付け処理)
消耗品の自動発注システムを利用して発注されてきた新品の消耗品の取り付けを行う場合について図10を用いて説明する。図10は、新品の消耗品を取り付けたときの処理手順を示すフローチャートである。動作の流れとしては、画像処理装置201を管理するユーザ202が消耗品発注アラートにより配送されてきた新品消耗品の取り付け処理を行うときに図10に示すフローチャートの処理は開始される。
【0080】
S1001では、画像処理装置201は、画像処理装置201に取り付けられていた旧品消耗品の取り外しが行われ、新品消耗品の取り付けを行ったことを検知する。新品消耗品の検知方法として、例えば、新品消耗品が保持する新品であることを示す情報を検知する方法を用いてもよい。新品消耗品は、消耗品の自動発注システムを利用して発注し、配送されてきた消耗品である。
【0081】
S1002では、画像処理装置201は、新品消耗品に対応する発注可否情報を参照し、発注不可状態であるか否か判断する。発注不可状態であるとの判断結果が得られた場合(S1002のYES)、処理はS1003に移行される。発注不可状態でないとの判断結果が得られた場合(S1002のNO)、図10に示すフローを終える。
【0082】
S1003では、画像処理装置201は、新品消耗品に対応する発注可否情報を発注可能状態に更新する。なお、S1003の処理を終えると、図10に示すフローを終える。
【0083】
なお、上記では、発注可否情報を新品消耗品の取り付けの検出に応じて発注可否情報を発注可能状態に更新する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、発注不可状態を解除するユーザ操作等によって発注可否情報について発注可能状態に更新してもよい。
【0084】
以上説明した通り、本実施形態によれば、消耗品発注タイミングの調整期間を入力出来ることにより、消耗品の使用頻度が変わることを見越したユーザの微調整をかけることができる。すなわち、ユーザ意図を反映したタイミングで消耗品を発注することができる。また、消耗品残量が少なく、かつユーザダウンタイムを短縮できるタイミングに加えて消耗品がユーザに届くまでの時間を調整できる。すなわち、ユーザにとって消耗品が余剰な在庫となる期間を短縮しつつ、ダウンタイムの短縮を両立できる。
【0085】
上記では、インクを貯留したインクタンクなどの消耗品を消耗する画像処理装置に適用した例に説明したが、これに限定されない。例えば、情報を送受信可能にサービスセンタとネットワーク接続し、水を溜める交換式のボトルを搭載したウォータサーバに適用することも可能である。ウォータサーバに適用した場合も、ウォータサーバに搭載される新品ボトルを適切なタイミングで発注することができる。すなわち、消耗品を消耗して所定の処理を行う各種処理装置における消耗品の発注システムとして適用してもよい。
【0086】
上記では、画像処理装置201が消耗品発注アラートの通知判断に使用する情報が更新されたことを検知したときに、推定印刷可能時間を導出する例について説明したが、これに限定されない。例えば、画像処理装置における消耗品利用状況に応じて、推定印刷可能期間を自動調整してもよい。消耗品利用状況は、例えば、インクの消費状況を基に取得してもよい。この場合、推定印刷可能時間が自動的に消耗品利用状況に対応したものとなる。
【0087】
(その他の実施形態)
本開示は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上記実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0088】
本実施形態の開示は、以下の構成例を含む。
【0089】
(構成1)
自装置に関する消耗品の使用状況に応じて前記消耗品の使用可能期間を推定する推定手段と、
前記消耗品の発注タイミングを取得する取得手段と、
前記消耗品の発注タイミングに関する調整期間をユーザ入力に基づき設定する設定手段と、
前記消耗品を管理する外部装置に対して、前記消耗品の使用可能期間が前記発注タイミングと前記調整期間とから求められるリードタイムを下回ったときに前記消耗品の発注情報を送信する送信手段と、
を有することを特徴とする装置。
【0090】
(構成2)
前記発注タイミングは、前記消耗品の取り寄せ期間と前記消耗品の輸送期間とを含む
ことを特徴とする構成1に記載の装置。
【0091】
(構成3)
前記外部装置は、前記取り寄せ期間と前記輸送期間を管理する物流情報データベースを有する、ことを特徴とする構成2に記載の装置。
【0092】
(構成4)
前記外部装置は、前記装置と前記消耗品との関連情報を管理する機器情報データベースを有する、ことを特徴とする構成1から3の何れか一つに記載の装置。
【0093】
(構成5)
前記発注情報の送信要否を、前記消耗品の発注の可否を示す発注可否情報に基づき判断する判断手段を有する
ことを特徴とする構成1から4の何れか一つに記載の装置。
【0094】
(構成6)
前記発注情報を送信したことによって前記発注可否情報を発注不可に書き換え、新品の前記消耗品に交換されたことによって前記発注可否情報を発注可能に書き換える更新手段を有する
ことを特徴とする構成5に記載の装置。
【0095】
(構成7)
ユーザによる前記発注可否情報の書き換えを受け付ける入力手段と、
前記入力手段が前記発注可否情報の書き換えを受け付けたときに前記発注可否情報を書き換える更新手段と、
を有する、ことを特徴とする構成5に記載の装置。
【0096】
(構成8)
前記使用可能期間を、前記消耗品の利用状況に応じて調整する調整手段を有する
ことを特徴とする構成1から7の何れか一つに記載の装置。
【0097】
(構成9)
前記外部装置は、前記物流情報データベースが管理する前記取り寄せ期間が更新された場合、前記取り寄せ期間が更新された前記消耗品を有する前記装置に対し、消耗品取り寄せ期間の変化を通知する通知手段を有する
ことを特徴とする構成3に記載の装置。
【0098】
(構成10)
前記外部装置は、前記物流情報データベースが管理する前記輸送期間が更新された場合、前記輸送期間が更新された前記消耗品を有する前記装置に対し、消耗品輸送期間の変化を通知する通知手段を有する
ことを特徴とする構成3に記載の装置。
【0099】
(構成11)
前記発注タイミングは、前記消耗品の取り寄せ期間と前記消耗品の輸送期間とから求められ、
前記外部装置は、前記消耗品の取り寄せ期間が変化した場合、前記機器情報データベースが管理する前記装置のうち、前記取り寄せ期間が変化した前記消耗品を有する前記装置に対し、消耗品取り寄せ期間の変化を通知する通知手段を有する
ことを特徴とする構成4に記載の装置。
【0100】
(構成12)
前記発注タイミングは、前記消耗品の取り寄せ期間と前記消耗品の輸送期間とから求められ、
前記外部装置は、前記消耗品の輸送期間が変化した場合、前記機器情報データベースが管理する前記装置のうち、前記輸送期間が変化した前記消耗品を有する前記装置に対し、消耗品輸送期間の変化を通知する通知手段を設ける
ことを特徴とする構成2に記載の装置。
【0101】
(構成13)
前記消耗品の取り寄せ期間の取得に基づき前記発注情報の通知要否を判断する判断手段を有する
ことを特徴とする構成2または3に記載の装置。
【0102】
(構成14)
前記消耗品の輸送期間の取得に基づき前記発注情報の通知要否を判断する判断手段を有する
ことを特徴とする構成2または3に記載の装置。
【0103】
(構成15)
前記発注情報に優先度を付加する付加手段を有する
ことを特徴とする構成1から14の何れ一つに記載の装置。
【0104】
(構成16)
前記調整期間に基づいて、前記発注情報の優先度を区分する区分手段を有する
ことを特徴とする構成15に記載の装置。
【0105】
(構成17)
前記消耗品の使用頻度に基づいて、前記発注情報の優先度を区分する区分手段を有する
ことを特徴とする構成15に記載の装置。
【0106】
(構成18)
前記消耗品の消費予測に基づいて、前記発注情報の優先度を区分する区分手段を有する
ことを特徴とする構成15に記載の装置。
【0107】
(構成19)
前記外部装置は、前記発注情報の優先度に基づいて、前記消耗品の発注順序または前記消耗品の輸送順序を管理する管理手段を有する
ことを特徴とする構成15から18の何れか一つに記載の装置。
【0108】
(構成20)
前記消耗品を有する前記装置は、インクを貯留したインクタンクを有する画像処理装置である
ことを特徴とする構成1から19の何れか一つに記載の装置。
【0109】
(構成21)
前記消耗品を有する前記装置は、水を溜めたボトルを有するウォータサーバである
ことを特徴とする構成1から19の何れか一つに記載の装置。
【0110】
(構成22)
自装置に関する消耗品の使用状況に応じて前記消耗品の使用可能期間を推定する推定工程と、
前記消耗品の発注タイミングを取得する取得工程と、
前記消耗品の発注タイミングに関する調整期間をユーザ入力に基づき設定する設定工程と、
前記消耗品を管理する外部装置に対して、前記消耗品の使用可能期間が前記発注タイミングと前記調整期間とから求められるリードタイムを下回ったときに前記消耗品の発注情報を送信する送信工程と、
を含むことを特徴とする装置の制御方法。
【0111】
(構成23)
コンピュータに、構成1から21の何れか一つに記載の装置の各手段として機能させるためのプログラム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10