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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172880
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】スペーサ及びファン付きウェア
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/002 20060101AFI20241205BHJP
   A41D 13/00 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
A41D13/002 105
A41D13/00 105
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023090917
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】592171005
【氏名又は名称】株式会社セフト研究所
(71)【出願人】
【識別番号】597033133
【氏名又は名称】株式会社赤尾
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】市ヶ谷 弘司
(72)【発明者】
【氏名】市ヶ谷 秀樹
【テーマコード(参考)】
3B211
【Fターム(参考)】
3B211AA01
3B211AC02
3B211AC17
3B211AC26
(57)【要約】
【課題】ファンに対するスペーサの取り付けを容易にする。
【解決手段】ファン2の空気取込部211を覆うようにしてファン2のファン本体21に取り付けられ、ファン2の空気取込部211を挿通させることができる開口部311と、開口部311の周囲から突出するように形成された可撓性を有する突出部35と、を備える。突出部35は、開口部311の周囲から板状に突出し、開口部311の外周側へと凹む部分である凹部351を備えることが好ましい。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンの空気取込部を覆うようにして前記ファンに取り付けられ、
前記ファンの前記空気取込部を挿通させることができる開口部と、
前記開口部の周囲から突出するように形成された可撓性を有する突出部と、
を備えることを特徴とするスペーサ。
【請求項2】
前記突出部は、前記開口部の周囲から板状に突出し、
前記開口部の外周側へと凹む部分である凹部を備えることを特徴とする請求項1に記載のスペーサ。
【請求項3】
前記スペーサ内に空気を取り入れる空気取入口が側面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスペーサ。
【請求項4】
前記開口部の周囲に環状に形成された環状部と、
前記開口部と対向する位置に配置された板状部と、
前記環状部と前記板状部とを繋ぐ接続部と、
を備え、
前記空気取入口は、前記接続部の間に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のスペーサ。
【請求項5】
前記突出部は、シリコンゴムによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスペーサ。
【請求項6】
全体がシリコンゴムによって一体的に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のスペーサ。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のスペーサと、
ファンを取り付けるファン取付部を有するウェア本体と、
ファンと、
を備えることを特徴とするファン付きウェア。
【請求項8】
前記ファンは、外周から突出するフランジを備え、
前記スペーサは、前記突出部が前記フランジと前記ウェア本体の前記ファン取付部の周囲の部分との間に位置するようにして、前記ファンに取り付けられることを特徴とする請求項7に記載のファン付きウェア。
【請求項9】
前記ウェア本体は、前記ウェア本体の外面側に配置された表地と、前記ウェア本体の内面側に配置された裏地と、を備え、
前記ファン取付部は前記裏地に形成され、
前記スペーサは、前記表地と前記裏地との間に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のファン付きウェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スペーサ及びファン付きウェアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、身体を冷却するファン付きウェアが実用化され、急速に普及しつつある。ファン付きウェアは、通気性の低い素材で形成されたウェア本体に、ウェア本体内に空気を取り込むためのファンが取り付けられており、ファンを作動させると、大量の空気がファンからウェア本体内に取り込まれ、着用者の身体又はウェア本体の下に着用した下着の表面に沿って流通した後に、ウェア本体の襟部等から外部に排出される。
そして、ファンによってウェア本体内に取り込まれた空気が、着用者の身体又は下着の表面に沿って流通する間に、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2005/063065号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなファン付きウェアは、ファンがファン付きウェアの外側(着用時において着用者に向く側と反対側の外部空間を向く側)に露出していると、例えば、雨天時に使用すると雨に濡れて故障の原因となり易いといった問題や、ファン付きウェアであることが一見して分かってしまい外見上好ましくないといった問題が生じることがある。
【0005】
そこで、例えば、ファン付きウェアの上に他の上衣を着用したり、ウェア本体を2層構造としてファンが取り付けられる部分が覆われるようにしたりすることによって、ファンの外側(ファン付きウェアの外側を向く空気の取り込み部が設けられた側)がシート状の部材によって覆われるようにすることで、ファンがファン付きウェアの外側に露出しないようにすることが考えられる。
【0006】
しかし、このようにしてファンがファン付きウェアの外側に露出しないようにした場合、ファンの外側に設けられた空気の取り込み部がシート状の部材によって覆われることから、ファンへの空気の取り込み、ひいては、ウェア本体内への空気の取り込みが阻害され、ファン付きウェアが十分に冷却機能を発揮できなくなるおそれがある。
【0007】
そこで、ファンの外側にスペーサを備えることで、ファンへの空気の取り込みが阻害され難くすることが考えられるが、このようなスペーサをファンに取り付けのために専用の器具や金具等を使用する場合、ファンに対するスペーサの取り付けに手間が掛かる場合が多い。
【0008】
本発明の課題は、ファンに対するスペーサの取り付けを容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、スペーサにおいて、
ファンの空気取込部を覆うようにして前記ファンに取り付けられ、
前記ファンの前記空気取込部を挿通させることができる開口部と、
前記開口部の周囲から突出するように形成された可撓性を有する突出部と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスペーサにおいて、
前記突出部は、前記開口部の周囲から板状に突出し、
前記開口部の外周側へと凹む部分である凹部を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のスペーサにおいて
前記スペーサ内に空気を取り入れる空気取入口が側面に形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のスペーサにおいて、
前記開口部の周囲に環状に形成された環状部と、
前記開口部と対向する位置に配置された板状部と、
前記環状部と前記板状部とを繋ぐ接続部と、
を備え、
前記空気取入口は、前記接続部の間に形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のスペーサにおいて、
前記突出部は、シリコンゴムによって形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のスペーサにおいて、
全体がシリコンゴムによって一体的に形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、ファン付きウェアにおいて、
請求項1から6のいずれか一項に記載のスペーサと、
ファンを取り付けるファン取付部を有するウェア本体と、
ファンと、
を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のファン付きウェアにおいて、
前記ファンは、外周から突出するフランジを備え、
前記スペーサは、前記突出部が前記フランジと前記ウェア本体の前記ファン取付部の周囲の部分との間に位置するようにして、前記ファンに取り付けられることを特徴とする。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のファン付きウェアにおいて、
前記ウェア本体は、前記ウェア本体の外面側に配置された表地と、前記ウェア本体の内面側に配置された裏地と、を備え、
前記ファン取付部は前記裏地に形成され、
前記スペーサは、前記表地と前記裏地との間に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ファンに対するスペーサの取り付けを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施形態に係るファン付きウェアの正面図である。なお、表地の第1前身頃開閉手段及び裏地の第2前身頃開閉手段を閉じた状態を図示している。
図2】実施形態に係るファン付きウェアの背面図である。なお、表地の第1前身頃開閉手段及び裏地の第2前身頃開閉手段を閉じた状態を図示している。
図3】実施形態に係るファン付きウェアの正面図である。なお、表地の第1前身頃開閉手段を開き、裏地の第2前身頃開閉手段を閉じた状態を図示している。
図4】実施形態に係るファン付きウェアの正面図である。なお、表地の第1前身頃開閉手段及び裏地の第2前身頃開閉手段を開いた状態を図示している。
図5】実施形態に係るファン付きウェアを着用者が着用した状態における、ファン2及びスペーサ3が備えられた部分のXZ面に平行な断面における断面図である。
図6】実施形態に係るファン付きウェアのスペーサを、板状部の側から見た斜視図である。
図7】実施形態に係るファン付きウェアのスペーサを、第1環状部の側から見た斜視図である。
図8】実施形態に係るファン付きウェアのスペーサの正面図である。
図9】実施形態に係るファン付きウェアのファンのファン本体にスペーサを取り付ける際の取り付け前の各部材の配置を示す側面図である。
図10】実施形態に係るファン付きウェアのウェア本体にファン及びスペーサを取り付ける際の取り付け前の各部材の配置を示す側面図である。
図11】実施形態に係るファン付きウェアのウェア本体にファン及びスペーサを取り付けた状態を示す側面図である。
図12図11のY方向中央部における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図12に基づいて説明する。ただし、本発明の技術的範囲は図示例に限定されるものではなく、以下説明する実施の形態には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加えることが可能である。
【0021】
なお、以下においては、着用者がファン付きウェア100を着用した状態を基準として、着用者の前方向を前、着用者の後方向を後、着用者の上方向を上、着用者の下方向を下、着用者の右方向を右、着用者の左方向を左、前後方向に沿う軸をX軸、左右方向に沿う軸をY軸、上下方向に沿う軸をZ軸と定めて説明する。
また、ファン2やスペーサ3を説明する場合にも、ウェア本体1に取り付けられた状態を基準として方向を定めて説明する。
【0022】
[1 実施形態の構成]
本実施形態に係るファン付きウェア100は、図1から図5に示すように、ウェア本体1と、ウェア本体1内に空気を導入するためのファン2と、ウェア本体1における表地11と裏地12との間の間隔を確保するためのスペーサ3と、ファン2に電力を供給する電源装置4と、電源装置4とファン2との間を接続する接続ケーブル5と、を備え、ファン2によってウェア本体1の裏地12内(ファン付きウェア100の着用時において裏地12と着用者Wの身体との間に形成される空間内)に取り込まれた空気を、着用者Wの身体又はウェア本体1の下に着用した下着の表面に沿って流通させた後に、ウェア本体1の襟部等に形成される空気排出口から排出することで、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体を冷却するものである。
【0023】
[(1) ウェア本体]
ウェア本体1は、ファン付きウェア100の内、ファン2、スペーサ3、電源装置4及び接続ケーブル5を除いた衣服部分である。
なお、ウェア本体1の内、着用時に着用者側に向く面をウェア本体1の内面、その反対側の面をウェア本体1の外面とする。
また、表地11及び裏地12についても、ウェア本体1の着用時において着用者側に向く面を表地11又は裏地12の内面、その反対側の面を表地11又は裏地12の外面とする。
【0024】
ウェア本体1は、図1から図5に示すように、ウェア本体1の外面側に配置された表地11と、ウェア本体1の内面側に配置された裏地12と、を備える2層構造となるように形成されている。
【0025】
また、裏地12は、図3から図5に示すように、その上端部に位置する接続部13においてのみ、縫合等の方法によって表地11と接続されている。なお、接続部13に、例えば面ファスナー、線ファスナー等を使用することにより、表地11と裏地12とを着脱自在としてもよい。
【0026】
上記のように、裏地12が上端部においてのみ表地11と接続され、下端部において表地11と接続されていないことによって、裏地12の下端部と、表地11との間には、図5に示すように、表地11と裏地12との間の空間と、外部空間と、を繋ぐ開口部14が形成されている。
【0027】
[a 表地]
表地11は、ウェア本体1のうち、その外面側に配置された部分であり、図1から図5に示すように、雨水を透過させない程度の防水性を有する服地によって、袖部を有しない一枚の服地によって着用者Wの上半身を覆う所謂ポンチョ型に形成されている。
【0028】
表地11は、図1から図5に示すように、着用者Wの頭部を覆うフード111を備えると共に、前身頃に、着用者Wがファン付きウェア100を着用する際に、表地11の前部を開閉するための第1前身頃開閉手段112を備える。
第1前身頃開閉手段112は、表地11の着用時に着用者Wの前方に位置する両端部を、例えば線ファスナー等を備えて着脱自在とすることにより形成されている。
【0029】
[b 裏地]
裏地12は、ウェア本体1のうち、その内面側に配置された部分であり、図1から図5に示すように、通気性のない又はファン2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって着用者Wの胴部を覆うベスト型の上衣の形状となるように構成されている。
【0030】
裏地12は、図3から図5に示すように、第2前身頃開閉手段121と、空気漏れ防止手段122と、電源部保持手段123と、ファン取付孔124と、を備える。
【0031】
第2前身頃開閉手段121は、裏地12を前開きとし、着用者Wがファン付きウェア100を着用する際に、裏地12の前部を開閉するための手段であり、図3及び図4に示すように、ベスト型の裏地12の前身頃を左右方向中央部で左右に分割すると共に、その両側に例えば線ファスナー等を備えて、当該分割部分を着脱自在とすることにより形成されている。
【0032】
空気漏れ防止手段122は、図3から図5に示すように、裏地12の下端部近傍に備えられた、ファン付きウェア100を着用者Wが着用した際に、裏地12内の空気が裏地12の下端部から外部に漏れることを防止するための手段であり、例えば、裏地12の下端部近傍に、ゴム紐等の伸縮性のある部材を、第2前身頃開閉手段121を接続した際に着用者Wの身体を周回するように備えることによって形成されている。
【0033】
電源部保持手段123は、電源装置4を、接続ケーブル5を通じてファン2へと電力を供給可能な位置において保持するための手段であり、図4に示すように、電源装置4を収納可能なポケットによって形成されている。
【0034】
ファン取付孔124は、図4及び図5に示すように、裏地12内の空間(ファン付きウェア100の着用時において裏地12と着用者Wの身体との間に形成される空間)と、表地11と裏地12との間の空間と、を繋ぐこととなる孔部であり、裏地12の後身頃の、着用者Wの腰の左右に対応する位置に形成されている。
ファン取付孔124は、直径が後述のファン2のファン本体21の筒状部213の直径(図9及び図12におけるL2)と略同一となる円形に形成され、筒状部213がファン取付孔124を挿通するようにして、裏地12にファン2を取り付けることで、ファン取付孔124を介して、ウェア本体1の表地11と裏地12との間の空間の空気を、裏地12内の空間へと取り込むことができる。
【0035】
[(2) ファン]
ファン2は、ファン取付孔124を通して、表地11と裏地12との間の空間から、裏地12内の空間に空気を導入するための手段であり、図4に示すように、電源装置4より、接続ケーブル5を介して必要な電力が供給される。
【0036】
ファン2は、図10から図12に示すように、ファン本体21と、取付リング22と、を備える。
【0037】
[a ファン本体]
ファン本体21は、図12に示すように、空気の流れを生じさせるプロペラ215及びプロペラ215を回転させるモータ216が収納された、ファン2の本体をなす部分である。
【0038】
ファン本体21内に収納されたプロペラ215は、モータ216により、前後方向(X軸)を回転軸として回転させることによって、後述の空気取込部211側から空気送出部212側へと向かう(後方から前方へと向かう)空気の流れを生じさせる。プロペラの形状は、空気取込部211側から空気送出部212側へと向かう空気の流れを生じさせることができるものであれば特に限定されない。
【0039】
ファン本体21には、図9から図12に示すように、裏地12に取り付けた際に裏地12の外面側(後方側、表地11と裏地12との間の空間側)に位置する部分に、内部のプロペラを回転させた際に空気が取り込まれる部分である空気取込部211が形成され、裏地12に取り付けた際に裏地12の内面側(前方側、裏地12と着用者Wの身体との間の空間側)に位置する部分に、内部のプロペラを回転させた際に空気が送出される部分である空気送出部212が形成されている。
【0040】
また、ファン本体21は、空気取込部211と空気送出部212との間に、空気取込部211と空気送出部212とを繋ぐ筒状の連結部である筒状部213を備え、筒状部213の空気取込部211側の端部には、筒状部213の側面と略垂直な方向に突出するフランジ214を備える。
【0041】
筒状部213は、プロペラの回転軸(X軸)に垂直な平面(YZ面)で切った際の断面の外形が円形なる円筒状に形成され、その直径は、ファン取付孔124の直径と略同一となるように形成されている。また、筒状部213から突出するフランジ214をX軸方向から見た際の形状も円形となる。なお、図9及び図12に示すように、フランジ214の直径をL1とし、筒状部213の直径をL2とする。
また、筒状部213の外面には、図9及び図10に示すように、後述の取付リング22の内面側に形成された凹部と嵌合する凸部2131が形成され、後述のように取付リング22を筒状部213の外面側に固定できるように構成されている。なお、図9及び図10においては、筒状部213の左側の二か所に形成された凸部2131のみが図示されているが、右側のこれと対向する位置にも、同様に凸部2131が形成されている。
【0042】
ファン本体21を形成する材料としては、モータ216の金属部分を除き、一般的な樹脂材料を用いればよいが、後述のように空気取込部211側からスペーサ3の開口部311に押し込む際に、突出部35に当たったフランジ214が変形しない程度の強度を有する材料を用いる。
【0043】
[b 取付リング]
取付リング22は、プラスチック等の樹脂材料によって一体的に形成されたリング状の部材であり、図11及び図12に示すように、ファン本体21の筒状部213の外面を覆うように取り付けられ、後述のように、取付リング22の一端部と、ファン本体21のフランジ214との間に、ウェア本体1の裏地12のファン取付孔124の周囲の部分と、スペーサ3の突出部35の先端部分と、を挟み込むことによって、ファン2及びスペーサ3をウェア本体1に取り付けるために用いられる。
【0044】
取付リング22は、ファン本体21内のプロペラ215の回転軸方向(X軸方向)から見た際の形状が楕円形状となるリング状に形成されている。また、取付リング22は、内周の長さがファン本体21の筒状部213の外周の長さよりも長く、内周の短径が筒状部213の直径L2よりも小さいか又は筒状部213の直径L2と同一となるように形成されている。この場合、取付リング22の内周の長径は筒状部213の直径L2よりも大きくなる。
【0045】
また、取付リング22の短径方向内面側の対向する位置には、ファン本体21の筒状部213の外面側に形成された凸部2131と嵌合する凹部(不図示)が形成されている。
【0046】
取付リング22は、上記のようにX軸方向から見た際の形状が楕円形状となるリング状に形成されているが、長径方向の外面側からこれを押圧すると、短径方向が外側に膨らみ、取付リング22を真円形状に変形することができる。また、長径方向の外面側から押圧する力を解放すると、取付リング22は、元の楕円形状に戻ることになる。
これを利用して、楕円形状の取付リング22を長径方向の外面側から押圧し、これを撓ませて真円形状に変形させた上で、筒状部213の凸部2131の位置と、取付リング22の凹部の位置とが重なるようにして、取付リング22を、筒状部213に被せた上で、取付リング22に対する押圧を解除することで、取付リング22を、ファン本体21の筒状部213に取り付けることができる。
また、この際に、後述のように、取付リング22の一端部と、ファン本体21のフランジ214との間に、ウェア本体1の裏地12のファン取付孔124の周囲の部分と、スペーサ3の突出部35の先端部分と、を挟み込むことによって、ファン2及びスペーサ3をウェア本体1に取り付けることができる。
【0047】
[(3) スペーサ]
スペーサ3は、表地11と裏地12との間の空間を確保し、表地11によってファン本体21の空気取込部211が塞がれることを防止するための手段であり、図10から図12に示すように、ファン2のファン本体21の空気取込部211を覆うようにして、ファン本体21に取り付けられる。なお、スペーサ3は、ファン2がウェア本体1に取り付けられた状態で、ファン本体21との位置関係が固定されていれば、ファン2のファン本体21に取り付けられているものとする。
【0048】
スペーサ3は、図6から図12に示すように、環状に形成された第1環状部31及び第2環状部32と、円形の板状に形成された板状部33と、第1環状部31、第2環状部32及び板状部33を繋ぐ複数の接続部34と、第1環状部31の内周側へと突出する複数の突出部35と、を備え、接続部34の間に、スペーサ3内に空気を取り入れるための空気取入口36が形成されている。
また、スペーサ3は、全体がシリコンゴムによって一体的に形成されている。なお、スペーサ3の材料はシリコンゴムが好ましいが、これに限られず、シリコンゴムと同程度の可撓性を有する他の材料、例えばシリコンゴム以外の合成ゴムや天然ゴム等を用いることも可能である。
【0049】
[a 第1環状部]
第1環状部31は、図6から図12に示すように、スペーサ3の前面側(ファン付きウェア100の着用時に着用者Wに向く側)に備えられた円形の環状の部材であり、図6から図8に示すように、中央部に円形の開口部311が形成されている。なお、中央部に開口部が形成される形状を広く「環状」という。また、第1環状部31の内径(開口部311の直径)を、図8及び図12に示すようにL3とする。
また、第1環状部31には、図6から図8に示すように、内周と外周との間に、X軸方向に第1環状部31を貫通する貫通部である隙間部312が複数形成されている。
【0050】
第1環状部31の内径(開口部311の直径)L3は、図12に示すように、ファン本体21のフランジ214の直径L1と略同一である。
これによって、後述のように、開口部311に、ファン2のファン本体21の空気取込部211及びフランジ214を挿通させることができると共に、開口部311の内周とフランジ214の外周とが接する状態とすることが可能となる。
【0051】
[b 第2環状部]
第2環状部32は、図6から図7及び図9から図12に示すように、外径が第1環状部31の外径よりも小さい環状に形成され、X軸方向において第1環状部31と板状部33との間に位置するようにして配置されている。
【0052】
[c 板状部]
板状部33は、図6から図12に示すように、スペーサ3の後面側(ファン付きウェア100の着用時に着用者Wに向くのと反対側)に備えられた円形の板状の部材である。
【0053】
[d 接続部]
接続部34は、第1環状部31、第2環状部32及び板状部33を繋ぐ部材であり、図6から図12に示すように、これら3つの部材を接続するようにして等間隔に10個備えられている。
【0054】
また、接続部34は、図7及び図8に示すように、第1環状部31のうち、隙間部312が形成されていない部分に接続されている。
【0055】
[e 突出部]
突出部35は、図6から図8及び図12に示すように、第1環状部31の内周側から開口部311の中心方向へと板状に突出するように形成された部分である。なお、突出方向(この場合、YZ面上の第1環状部31の内周から開口部311の中央部へと向かう方向)の長さが、厚み方向(この場合X方向)の長さよりも大きければ、板状に突出する場合に含まれるものとする。
また、突出部35は、図12に示すように、第1環状部31の内周側の端部の前端部分から開口部311の中心方向へと突出するようにして形成されている。
【0056】
突出部35は、図7及び図8に示すように、開口部311の周囲に複数に分割して備えられ、突出部35の間に、開口部311の外周側へと凹む部分である複数の凹部351が形成されている。なお、図7及び図8においては、10カ所の凹部351において10個に分割されている場合について図示している。なお、図7及び図8に示すように、凹部351は、それぞれ第1環状部31に隙間部312が形成されていない部分の内周側に位置するようにして配置されている。
【0057】
突出部35は、図7及び図8に示すように、全て同じ長さで開口部311の中心方向へと突出するように形成され、突出部35の先端同士の開口部311の中心を通る間隔(図8におけるL4)が一定となる。これによって、図8に示すように、突出部35の間に、凹部351に対応する部分を除いて直径がL4の円形となる空間が形成されることとなる。
【0058】
また、突出部35の先端同士の開口部311の中心を通る間隔であるL4は、図12に示すように、ファン本体21の筒状部213の直径であるL2と略同一であり、フランジ214の直径であるL1よりも小さい。
これによって、後述のように、開口部311に、ファン2のファン本体21の空気取込部211及びフランジ214を挿通させた際に、図12に示すように、突出部35の後面がフランジ214の前面に接すると共に、突出部35の先端が筒状部213に接する状態とすることが可能となる。
【0059】
[f 空気取入口]
上記のように接続部34は間隔を空けて第1環状部31、第2環状部32及びと板状部33を繋ぐようにして複数備えられていることから、スペーサ3の側面の接続部34の間の部分には、図6から図7及び図9から図12に示すように、スペーサ3内とその外部とを繋ぎ、スペーサ3内に空気を取り入れるための空気取入口36が形成されている。
なお、スペーサ3の側面とは、スペーサ3の外面の内、スペーサ3が取り付けられたファン付きウェア100を着用者Wが着用した状態において、着用者Wに向く面及びそれと対向する位置に形成された面以外の面のことを言う。
【0060】
[(4) 電源装置]
電源装置4は、ファン2(ファン2のファン本体21内に備えられたプロペラ215を回転させるためのモータ216)に電力を供給するための部材であり、例えば、安全保護回路が付加されたリチウムイオン組電池が内蔵され、図4に示すように、接続ケーブル5を介してファン2と接続される。また、電源装置4は、ファン2に供給する電力のオン/オフを切り替えるスイッチを備える。
電源装置4は、ファン2に電力を供給することができるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
【0061】
[(5) 接続ケーブル]
接続ケーブル5は、図4に示すように、電源装置4とファン2とを接続するケーブルであり、接続ケーブル5を通じて、電源装置4からファン2に対して、ファン2の稼働に必要な電力が供給される。
接続ケーブル5は、接続ケーブル5を介して電源装置4からファン2に電力を供給できるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
【0062】
[2 取付方法の説明]
ファン2及びスペーサ3をウェア本体1に取り付ける際の取り付け方法について説明する。
【0063】
[(1) スペーサのファン本体への取り付け]
ファン2及びスペーサ3をウェア本体1に取り付ける場合、まず、スペーサ3をファン本体21に取り付ける。
【0064】
すなわち、図9に示すように、スペーサ3の第1環状部31と、ファン2のファン本体21の空気取込部211とが対向するようにしてスペーサ3及びファン本体21を配置した上で、ファン本体21の空気取込部211が形成された側を、スペーサ3の第1環状部31に形成された開口部311に押し込む。
【0065】
そうすると、上記のように、ファン本体21のフランジ214の直径(L1)は、第1環状部31の開口部311の内周側へと突出するようにして形成された突出部35の先端同士の間隔(L4)よりも大きいことから、フランジ214が突出部35に当たることとなるが、この際に、突出部35は、上記のようにシリコンゴムによって形成され、可撓性を有することから、ファン本体21の押し込み方向(この場合後方)へと曲がるようにして弾性変形することとなる。
なお、このようにして、一般的な成人の力でファン本体21を押し込もうとした際に、押し込み方向へと曲がるようにして弾性変形させることが可能な変形のし易さである場合に、突出部35は可撓性を有するものとする。
【0066】
また、上記のように、フランジ214の直径(L1)は、開口部311の直径(L3)と略同一であることから、突出部35を曲げつつ、ファン本体21を開口部311に押し込むことで、ファン本体21の空気取込部211及びフランジ214を開口部311に挿通させた後、ファン本体21を引き戻し、ファン本体21のフランジ214の前面側と、スペーサ3の突出部35の後面側と、が接する状態とする。
【0067】
この際、上記のように、突出部35の先端同士の開口部311の中心を通る間隔であるL4は、筒状部213の直径L2と略同一であることから、図12に示すように、突出部35の先端が筒状部213に接する状態とすることができる。
また、上記のように、開口部311の直径であるL3は、ファン本体21のフランジ214の直径L1と略同一であることから、図12に示すように、フランジ214が開口部311内に位置する状態で、開口部311の内周がフランジ214の外周に接する状態とすることができる。
これによって、スペーサ3をファン本体21に取り付けることができる。
【0068】
なお、スペーサ3をファン本体21に強固に取り付けるためには、L1、L2、L3及びL4の関係を上記のようにすることで、図12に示すように、突出部35の先端と筒状部213とが接し、かつ開口部311の内周とフランジ214の外周とが接する状態とすることが好ましいが、このような関係であることは必須ではない。
【0069】
すなわち、開口部311の直径であるL3が、ファン本体21のフランジ214の直径であるL1以上であり、かつ突出部35の先端同士の開口部311の中心を通る間隔であるL4が、ファン本体21のフランジ214の直径であるL1より小さく、筒状部213の直径L2以上であれば、上記のようにして、ファン本体21の空気取込部211及びフランジ214を、突出部35を弾性変形させつつ開口部311に押し込むことができ、かつ、突出部35の後面側とフランジ214の前面側とが接する状態とできることから、スペーサ3をファン本体21に取り付けることができる。
【0070】
[(2) スペーサ及びファンのウェア本体1への取り付け]
続いて、上記のようにしてスペーサ3が取り付けられたファン本体21をウェア本体1に取り付ける。
【0071】
すなわち、まず、図10に示すように、スペーサ3が取り付けられたファン本体21を、ウェア本体1の裏地12のファン取付孔124が形成された部分の外面側(後方側)に配置し、ファン2の取付リング22を、ウェア本体1の裏地12のファン取付孔124が形成された部分の内面側(前方側)に配置する。
【0072】
続いて、ファン本体21のうち、スペーサ3の開口部311から出ている部分(空気送出部212及び筒状部213)を、ウェア本体1の裏地12のファン取付孔124に通した上で、裏地12の内面側から、取付リング22を、ファン本体21の筒状部213に通して固定する。
【0073】
これによって、ファン本体21のフランジ214と取付リング22との間に、ウェア本体1の裏地12のファン取付孔124の周囲の部分と、スペーサ3の突出部35の先端部分と、が挟まれることとなり、図11及び図12に示すように、スペーサ3がファン2のファン本体21の空気取込部211を覆い、スペーサ3が裏地12の外面側に位置する状態で、スペーサ3をファン2のファン本体21に取り付けると共に、ファン2及びスペーサ3を、ウェア本体1に取り付けることができる。
【0074】
これによって、スペーサ3を、ファン2のファン本体21に備えられた空気取込部211を覆うようにしてウェア本体1に取り付けることができ、当該状態においては、図5に示すように、スペーサ3は、ウェア本体1の表地11と裏地12の間の空間内のファン2の後方に位置することとなる。
なお、スペーサ3が空気取込部211の全体を覆っていない場合においても、プロペラ215の回転軸に沿う方向の空気取込部211側(この場合後方)から見て、スペーサ3の一部でも空気取込部211に重なっている場合には、スペーサ3が空気取込部211を覆う場合に含まれるものとする。
【0075】
ファン2及びスペーサ3がウェア本体1に取り付けられた状態において、ファン2を作動させると、ウェア本体1の表地11と裏地12との間の空間内の空気が、空気取入口36からスペーサ3内に取り込まれ、スペーサ3内に取り込まれた空気は、第1環状部31の開口部311を介してスペーサ3内に配置されたファン本体21の空気取込部211からファン本体21内に取り込まれ、空気送出部212から送出されることで、裏地12内の空間に送られることとなる。
【0076】
[3 実施形態の効果]
本実施形態に係るファン付きウェア100によれば、スペーサ3が、ファン2のファン本体21の空気取込部211を覆うようにしてファン本体21に取り付けられる。
これによって、ファン2の空気取込部211の後方の空間がスペーサ3によって確保されることから、ファン付きウェア100について、ウェア本体1を表地11と裏地12とを有する2層構造とし、裏地12に取り付けられたファン2が外側に露出しないようにした場合においても、ファン2への空気の取り込みが阻害され難くすることができる。
【0077】
また、スペーサ3は、ファン2のファン本体21の空気取込部211を挿通させることができる開口部311と、開口部311の周囲から突出するように形成された突出部35と、を備えると共に、突出部35はシリコンゴムによって形成され、可撓性を有する。
【0078】
これによって、上記のように、突出部35を曲げつつファン本体21の空気取込部211が設けられた側を開口部311に押し込むようにして、スペーサ3をファン本体21に取り付けることができることから、スペーサ3を容易にファン2のファン本体21に取り付けることが可能となる。
【0079】
また、突出部35が、開口部311の周囲から板状に突出するように形成されると共に、開口部311の外周側へと凹む部分である凹部351を備えることで、突出部35が曲がり易くなることから、さらにスペーサ3の取り付けが容易となる。
【0080】
また、スペーサ3内に空気を取り入れる空気取入口36が、スペーサ3の側面に形成されていることで、ファン2を覆う表地11によって空気取入口36が塞がれ難くなることから、ファン2の外側が表地11によって覆われた状態においても、さらにファン2への空気の取り込みが阻害され難くすることができる。
【0081】
また、スペーサ3が、中央部に開口部311が形成された第1環状部31と、開口部311と対向する位置に配置された板状部33と、第1環状部31と板状部33とを繋ぐ接続部34と、を備え、空気取入口36が、接続部34の間に形成されていることで、スペーサ3の表地11に接する面に板状部33が位置することから、表地11がスペーサ3に吸い付き難くなり、さらにファン2への空気の取り込みが阻害され難くすることができる。
【0082】
また、スペーサ3の全体がシリコンゴムによって一体的に形成されていることで、スペーサ3のファン本体21への取り付け時に、突出部35のみならず、スペーサ3の全体を変形させることが可能となることから、スペーサ3のファン本体21への取り付けがさらに容易となる。
【0083】
また、ファン2のファン本体21が、外周から突出するフランジ214を備え、スペーサ3が、突出部35がフランジ214と裏地12のファン取付孔124の周囲の部分との間に位置するようにして、ファン本体21に取り付けられることで、突出部35がフランジ214と裏地12との間に挟まれることとなり、ウェア本体1にファン2及びスペーサ3が取り付けられた状態において、スペーサ3をファン本体21から外れ難くすることができる。
【0084】
また、ウェア本体1が、ウェア本体1の外面側に配置された表地11と、ウェア本体1の内面側に配置された裏地12と、を備え、ファン2が裏地12に取り付けられ、スペーサ3が表地11と裏地12との間に配置されていることで、表地11によってファン2の外側を覆って雨等が空気取込部211から侵入するのを防止しつつ、スペーサ3によって、空気取込部211への空気の流路を確保することが可能となる。
【0085】
[4 変形例]
上記構成の説明においては、ウェア本体1がポンチョ型の表地11とベスト型の裏地12とから構成され、これらが接続部13で接続されて一体化されている場合について説明したが、ウェア本体1の構成は、ウェア本体1に取り付けられたファン2が外側に露出しないものであればよく、上記のものに限られない。
【0086】
例えば、表地11と裏地12とを別体として形成した上で、裏地12を着用した上に、別に表地11を着用するようにしてもよい。
【0087】
また、表地11の形状は、上記のようなポンチョ型に限られず、裏地12の上に着用できるものであればよい。また、裏地12の形状は、上記のようなベスト型に限られず、表地11の中に着用できるものであればよい。
【0088】
またファン付きウェアのウェア本体自体は一重の服地から形成された従来のファン付きウェアと同様のものを用いた上で、その上からレインコート等の上衣を着用する場合においても、上記のようにしてスペーサ3を取り付けることで、ファンへの空気の取り込みがファン付きウェアの上に着用した上衣によって妨げられることを抑制できる。
【符号の説明】
【0089】
100 ファン付きウェア
1 ウェア本体
11 表地
12 裏地
124 ファン取付孔(ファン取付部)
2 ファン
21 ファン本体
211 空気取込部
212 空気送出部
213 筒状部
214 フランジ
215 プロペラ
216 モータ
22 取付リング
3 スペーサ
31 第1環状部
311 開口部
312 隙間部
32 第2環状部
33 板状部
34 接続部
35 突出部
351 凹部
36 空気取入口
4 電源装置
5 接続ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12