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特開2024-172933情報処理装置、および、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172933
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、および、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20241205BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20241205BHJP
【FI】
G06Q30/0207 372
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091007
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L030BB72
5L049BB07
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】ポイントを適切なタイミングでユーザに付与すること。
【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、設定部と、付与部とを備える。設定部は、店舗の業種情報および店舗の業態情報の少なくともいずれかを含む店舗情報に応じて、ポイントを付与する付与タイミングを設定する。付与部は、設定部によって設定された付与タイミングでポイントをユーザに付与する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の業種情報および前記店舗の業態情報の少なくともいずれかを含む店舗情報に応じて、ポイントを付与する付与タイミングを設定する設定部と、
前記設定部によって設定された前記付与タイミングで前記ポイントをユーザに付与する付与部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記設定部は、
前記店舗情報に前記ユーザが前記店舗において商品を注文する業態が含まれる場合、前記ユーザが前記商品を注文したタイミングを前記付与タイミングとして設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定部は、
前記店舗情報に前記ユーザが前記店舗に入退店する業態が含まれる場合、前記ユーザが入店したタイミングを前記付与タイミングとして設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記設定部は、
前記店舗情報に前記ユーザが前記店舗に入退店する業態が含まれる場合、前記ユーザが退店したタイミングを前記付与タイミングとして設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設定部は、
設定した前記付与タイミングにおける前記店舗の混雑度に応じて前記ポイントの付与率を設定し、
前記付与部は、
前記設定部によって設定された前記付与率に応じた前記ポイントを前記ユーザに付与する、
請求項1~4のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
店舗の業種情報および前記店舗の業態情報の少なくともいずれかを含む店舗情報に応じて、ポイントを付与する付与タイミングを設定する設定工程と、
前記設定工程によって設定された前記付与タイミングで前記ポイントをユーザに付与する付与工程と
を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報処理装置、および、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、来店者などに、来店などに伴いポイントを付与する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-64430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、ポイントの付与によって、たとえば、来客数の増加が期待できる。しかしながら、従来技術には、ポイントを適切なタイミングでユーザに付与するという点で、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ポイントを適切なタイミングでユーザに付与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、店舗の業種情報および前記店舗の業態情報の少なくともいずれかを含む店舗情報に応じて、ポイントを付与する付与タイミングを設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記付与タイミングで前記ポイントをユーザに付与する付与部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ポイントを適切なタイミングでユーザに付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステムの概略を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態に係る端末装置の概略を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る店舗装置の概略を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の概略を示すブロック図である。
図5図5は、ユーザ情報データベースの一例を示す図である。
図6図6は、店舗情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、決済情報データベースの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る付与タイミング設定処理、および、付与率設定処理を説明するフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。
図10図10は、端末装置、店舗装置、および、情報処理装置の少なくとも1つとして機能するコンピュータハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
実施形態に係るポイント付与システムについて、図1を参照し説明する。図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステム1の概略を示すブロック図である。
【0011】
ダイナミックポイントシステム1は、端末装置2と、店舗装置3と、情報処理装置4とを備える。情報処理装置4は、端末装置2、および、店舗装置3と、ネットワークNを介して、有線、または、無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、たとえば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であり、1以上のネットワークで構成される。
【0012】
なお、図1に示すダイナミックポイントシステム1に含まれる各装置の数は、図1に示す数に限られない。各装置の数は、2つ以上であってもよい。
【0013】
端末装置2は、ユーザによって使用される装置である。端末装置2は、電子マネーなどによる決済を可能な装置である。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、および、スマートグラスなどである。
【0014】
端末装置2は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置4と通信することができる。
【0015】
端末装置2について、図2を参照し説明する。図2は、実施形態に係る端末装置2の概略を示すブロック図である。
【0016】
端末装置2は、通信部10と、表示部11と、入力部12と、測位部13と、カメラ14と、制御部15と、記憶部16とを備える。
【0017】
通信部10は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部10は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0018】
表示部11は、各種情報を表示する表示デバイスである。たとえば、表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部11は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0019】
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。たとえば、入力部12は、文字や数字等を入力するためのボタンなどを有する。なお、入力部12は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポートなどであってもよい。また、表示部11がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部11の一部が入力部として機能する。
【0020】
測位部13は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置2の現在位置を示す位置情報(たとえば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部13は、端末装置2の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0021】
また、測位部13は、たとえば、端末装置2が店舗やイベントなどで使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置2によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。
【0022】
カメラ14は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、レンズとを備える。
【0023】
記憶部16は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部16には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0024】
制御部15は、コントローラであり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部15は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部15は、送信部20と、受信部21と、処理部22とを有する。
【0025】
送信部20は、たとえば、入力部12を用いてユーザにより入力された各種情報、および、測位部13によって測位された各種情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信する。送信部20は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信することができる。
【0026】
受信部21は、通信部10を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部21は、たとえば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与タイミングや、ポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与タイミングや、ポイントの付与率に関する情報は、表示部11に表示することができる。これにより、ユーザは、ポイントの付与タイミングや、ポイントの付与率を知ることができる。
【0027】
処理部22は、表示部11などを含め、端末装置2全体を制御する。たとえば、処理部22は、送信部20によって送信される各種情報や、受信部21によって受信された情報処理装置4からの各種情報を表示部11へ出力して表示させることができる。たとえば、処理部22は、電子マネーなどの決済アプリケーションが起動された場合、端末装置2による決済を行うことができる。
【0028】
たとえば、端末装置2によって、店舗側に設置されたQRコード(登録商標)が読み込まれて、決済が行われた場合、処理部22は、端末装置2における決済を行う。処理部22は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部20、および、通信部10を介して情報処理装置4へ送信される。
【0029】
決済情報は、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「合計金額」、「決済日時」、および、「決済番号」などの情報を含む。
【0030】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別子である。「店舗ID」は、店舗を識別する識別子である。「商品ID」は、ユーザが購入した商品を識別する識別子である。なお、商品には、ユーザに提供されるサービスが含まれる。「合計金額」は、決済情報に係る商品についての「価格」の合計である。「決済日時」は、決済情報を受け付けた日時である。「決済番号」は、決済情報を識別する情報である。
【0031】
店舗装置3は、たとえば、通信機能を有するパーソナルコンピュータやPOSサーバである。店舗装置3は、店舗に設置されるが、これに限られず、店舗とは異なる場所に設置されてもよい。なお、店舗は、各種の業種、および、各種の業態において商品を取り扱う施設である。業種は、取り扱う商品の区分などを示す。業種には、たとえば小売業、飲食サービス業、娯楽業、宿泊業、金融業、医療業、不動産業などが含まれるが、これらは例示であって限定されるものではない。業態は、営業形態の区分などを示す。業態には、ユーザが店舗(たとえばレストランなど)において商品を注文する業態や、ユーザが店舗(たとえばコンビニエンスストア、レストランなど)に入退店する業態などが含まれるが、これらは例示であって限定されるものではない。また、店舗は、イベント会場に設けられる店舗を含む。なお、店舗は、イベント会場を含んでもよい。
【0032】
店舗装置3について、図3を参照し説明する。図3は、実施形態に係る店舗装置3の概略を示すブロック図である。
【0033】
店舗装置3は、通信部30と、制御部31と、記憶部32とを備える。通信部30は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部30は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0034】
記憶部32は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部32には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0035】
制御部31は、コントローラであり、たとえば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部31は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部31は、送信部40と、受信部41と、処理部42とを備える。
【0036】
送信部40は、混雑情報を、通信部30を介して情報処理装置4へ送信する。混雑情報は、店舗の混雑に関する情報を含み、たとえば来客数や店舗の混雑度を含む。来客数は、店舗に来客している客の数である。混雑情報は、来客数と、来客数が検出された日時(カメラによる画像が撮影された日時)とが紐付けられた情報を含む。混雑度は、店舗における混雑の度合いを示す指標値である。混雑度は、たとえば店舗面積および来客数などから算出される。一例として、来客数が店舗面積などに応じて予め設定される所定人数以上の場合、混雑度は「高」と算出され、来客数が所定人数未満の場合、混雑度は「低」と算出される。なお、上記では、混雑度は「高」、「低」の2段階としたが、3段階以上であってもよい。また、混雑度は、数値などで示されてもよい。
【0037】
なお、混雑情報は、上記した来客数によって算出される混雑度に加えて、あるいは代えて、店舗において店員が作業する作業場における混雑度を含んでもよい。たとえば、店舗がレストランである場合、店員は、客(ユーザ)から注文された商品を厨房で製作することから、混雑情報は、店舗の厨房(作業場の一例)における混雑度を含んでもよい。一例として、注文数が厨房面積や店員数などに応じて予め設定される所定数以上の場合、作業場(ここでは厨房)の混雑度は「高」と算出され、注文数が所定数未満の場合、作業場の混雑度は「低」と算出される。なお、上記では、作業場の混雑度は「高」、「低」の2段階としたが、3段階以上であってもよい。また、作業場の混雑度は、数値などで示されてもよい。
【0038】
送信部40は、電子マネーなどによる決済が、店舗側の決済装置(たとえば、POSレジスター)によって行われた場合、たとえば、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードが読み込まれて、決済が行われた場合、決済情報を、通信部30を介して情報処理装置4へ送信する。電子マネーなどによる店舗側の決済は、端末装置2に表示されるバーコードが読み込まれてもよい。電子マネーなどによる店舗側の決済は、RFIDタグなどの機能を端末装置2が有している場合、RFIDタグなどの情報を読み取ることで実行されてもよい。なお、電子マネーなどによる店舗側の決済には、クレジットカードなどによる決済が含まれてもよい。
【0039】
受信部41は、通信部30を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部41は、たとえば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与タイミングや、ポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与タイミングや、ポイントの付与率に関する情報は、たとえば、店舗に設けられるモニタに表示される。これにより、ユーザは、ポイントの付与タイミングや、ポイントの付与率を知ることができる。
【0040】
処理部42は、店舗装置3全体を制御する。たとえば、処理部42は、混雑情報を生成する。処理部42は、たとえば、店舗に設置されたカメラによって撮影された画像に基づいて、来客数を検出する。処理部42は、たとえば、所定の画像処理を実行することで、来客数を検出する。来客数は、たとえば、店舗の出入り口に設けられたセンサによって検出されてもよい。処理部42は、来客数と来客数が検出された日時とを紐付けつつ、来客数と、店舗面積などに応じて予め設定される所定人数とを比較する処理などを行って、混雑情報を生成する。なお、処理部42は、店舗の作業場(たとえば厨房)における混雑度を含む混雑情報を生成してもよい。具体的には、処理部42は、客(ユーザ)から注文された注文数と、厨房面積や店員数などに応じて予め設定される所定数と比較する処理などを行って、作業場における混雑度を含む混雑情報を生成する。生成された混雑情報は、送信部40、および、通信部30を介して情報処理装置4へ送信される。また、ここでは、混雑情報が店舗装置3において生成される例を示したが、これに限られず、たとえば情報処理装置4において生成されてもよい。
【0041】
また、たとえば店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードなどが読み込まれて、店舗側の決済装置によって決済が行われた場合、処理部42は、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部40、および、通信部30を介して情報処理装置4へ送信される。
【0042】
情報処理装置4について、図4を参照し説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置4の概略を示すブロック図である。情報処理装置4は、店舗情報などに基づいて、ポイントを付与する付与タイミングを設定し、設定された付与タイミングでユーザにポイントを付与する処理など各種処理を実行する。
【0043】
情報処理装置4は、通信部50と、制御部51と、記憶部52とを備える。通信部50は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部50は、ネットワークNを介して、端末装置2、および、店舗装置3との間で情報の送受信を行う。
【0044】
記憶部52は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部52は、ユーザ情報データベース60と、店舗情報データベース61と、決済情報データベース62とを備える。
【0045】
ユーザ情報データベース60は、ユーザに関する各種情報が記憶されるデータベースである。ユーザ情報データベース60には、図5に示すように、たとえば、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報が記憶される。図5は、ユーザ情報データベース60の一例を示す図である。
【0046】
「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、それぞれユーザの氏名、性別、年齢、および、住所を示す属性情報である。なお、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、ユーザの属性情報の一例に過ぎない。ユーザの属性情報には、たとえば、デモグラフィック(人口統計学的属性)やサイコグラフィック(心理学的属性)等、任意の属性が採用可能である。なお、図5に示す例では、便宜上、「氏名」を「AABB」といったように抽象的な記載とするが、「AABB」には具体的な情報が記憶されるものとする。以下、他の情報についても抽象的に記載する場合がある。
【0047】
「ポイント数」は、ユーザが有する特典ポイントの数である。ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、商品の購入することができる。また、ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、サービスの提供を受けることができる。「ポイント数」は、商品の購入や、サービスの提供に対する支払いの一部として使用されてもよい。
【0048】
たとえば、「ユーザID」の「0001」には、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報として、「AABB」、「男」、「30歳」、「東京都港区○○」、および、「120」がそれぞれ紐付けられて記憶される。
【0049】
図4の説明に戻ると、店舗情報データベース61は、店舗に関する各種情報が記憶されたデータベースである。店舗情報データベース61には、図6に示すように、たとえば、「店舗ID」、「店舗名」、「住所」、「業種」、「業態」、「付与タイミング」、「混雑度」および「付与率」の情報が記憶される。図6は、店舗情報データベース61の一例を示す図である。
【0050】
「店舗名」、および、「住所」は、それぞれ店舗の名前、および、住所を示す属性情報である。「業種」は、店舗の業種を示す業種情報である。たとえば、「業種」には、上記した小売業、飲食サービス業などを示す情報が含まれる。「業態」は、店舗の業態を示す業態情報である。たとえば、「業態」には、上記したユーザが店舗(たとえばレストランなど)において商品を注文する業態や、ユーザが店舗(たとえばコンビニエンスストア、レストランなど)に入退店する業態などを示す情報が含まれる。
【0051】
「付与タイミング」は、ユーザにポイントを付与するタイミングを示す情報である。言い換えると、「付与タイミング」は、ユーザに付与されるポイントが決定(確定)するタイミングを示す情報である。かかる「付与タイミング」は、上記した業種情報および業態情報の少なくともいずれかにも応じて予め設定される。
【0052】
一例として、店舗情報である業態情報に、ユーザが店舗において商品を注文する業態が含まれる場合、「付与タイミング」には、ユーザが商品を注文したタイミング(注文時)が設定される(店舗ID「aaaa」参照)。
【0053】
他の例として、店舗情報である業態情報に、ユーザが店舗に入退店する業態が含まれる場合、「付与タイミング」には、ユーザが入店したタイミング(入店時)が設定される(店舗ID「bbbb」参照)。
【0054】
他の例として、店舗情報である業態情報に、ユーザが店舗に入退店する業態が含まれる場合、「付与タイミング」には、ユーザが退店したタイミング(入店時)が設定される(店舗ID「cccc」参照)。
【0055】
なお、上記では、店舗情報である業態情報に応じて付与タイミングが設定される例を示したが、これに限られず、業種情報に応じて付与タイミングが設定されてもよい。すなわち、たとえば業種情報に、飲食サービス業が含まれる場合、「付与タイミング」には、ユーザが商品を注文したタイミング(注文時)が設定されてもよい。
【0056】
また、上記では、店舗情報は、業種情報および業態情報の両方を含む例を示したが、これに限定されるものではなく、いずれか一方を含むものであってもよい。すなわち、店舗情報は、業種情報および業態情報の少なくともいずれかを含んでいればよく、かかる店舗情報に応じて付与タイミングが設定されてもよい。
【0057】
「混雑度」は、店舗の混雑度を示す情報である。「混雑度」は、来客数に応じて算出される混雑度であってもよいし、店舗の作業場(厨房)の混雑度であってもよい。なお、「混雑度」は、上記した「付与タイミング」における混雑度を示し、詳しくは、「付与タイミング」時点での店舗の混雑度を示すが、これに限定されるものではない。
【0058】
「付与率」は、たとえば決済(決済金額)に対してユーザに付与されるポイントの割合(%)を示す情報である。
【0059】
たとえば、「店舗ID」の「aaaa」には、「店舗名」、「住所」、「業種」、および、「業態」の情報として、「A」、「東京都渋谷区××」、「a01」、および、「a11」がそれぞれ紐付けられて記憶される。さらに、「店舗ID」の「aaaa」には、「付与タイミング」、「混雑度」、および、「付与率」の情報として、「注文時」、「高」、および、「1」がそれぞれ紐付けられて記憶される。
【0060】
ここで、上記した「付与率」は、「付与タイミング」や「混雑度」などに応じて予め設定される。
【0061】
具体的に説明すると、たとえば「付与タイミング」が「注文時」であり、注文時における店舗の作業場(厨房)の混雑度を示す「混雑度」が「高」であった場合、「付与率」は、「混雑度」が「低」のときに比べて低くなるように設定される。逆に言えば、「付与タイミング」が「注文時」であり、注文時における店舗の作業場の混雑度を示す「混雑度」が「低」であった場合、「付与率」は、「混雑度」が「高」のときに比べて高くなるように設定される。
【0062】
すなわち、レストランなどの店舗にあっては、たとえば作業場である厨房の混雑を緩和するため、あるいは混雑の発生を回避するため、商品が注文されるタイミングは集中せず、平準化されることが好ましい。そこで、本実施形態にあっては、「付与タイミング」や「付与率」が上記のように設定されることで、たとえば客(ユーザ)に対して、作業場である厨房の混雑度が低いときに(言い換えると付与率が高いときに)注文することを促すことが可能となる。これにより、商品が注文されるタイミングが集中しにくなって平準化され、結果として作業場である厨房の混雑を緩和する、あるいは混雑の発生を回避することができる。
【0063】
また、他の例として「付与タイミング」が「入店時」であり、入店時における店舗の混雑度を示す「混雑度」が「高」であった場合、「付与率」は、「混雑度」が「低」のときに比べて低くなるように設定される。逆に言えば、「付与タイミング」が「入店時」であり、入店時における店舗の混雑度を示す「混雑度」が「低」であった場合、「付与率」は、「混雑度」が「高」のときに比べて高くなるように設定される。
【0064】
すなわち、レストランやコンビニエンスストアなどの店舗にあっては、たとえば店舗の混雑を緩和するため、あるいは混雑の発生を回避するため、ユーザが入店するタイミングは集中せず、平準化されることが好ましい。そこで、本実施形態にあっては、「付与タイミング」や「付与率」が上記のように設定されることで、たとえば客(ユーザ)に対して、店舗の混雑度が低いときに(言い換えると付与率が高いときに)入店することを促すことが可能となる。これにより、ユーザが入店するタイミングが集中しにくなって平準化され、結果として店舗の混雑を緩和する、あるいは混雑の発生を回避することができる。
【0065】
また、他の例として「付与タイミング」が「退店時」であり、退店時における店舗の混雑度を示す「混雑度」が「高」であった場合、「付与率」は、「混雑度」が「低」のときに比べて高くなるように設定される。逆に言えば、「付与タイミング」が「退店時」であり、退店時における店舗の混雑度を示す「混雑度」が「低」であった場合、「付与率」は、「混雑度」が「高」のときに比べて低くなるように設定される。
【0066】
すなわち、レストランなどの店舗にあっては、たとえば店舗が混雑しているとき、混雑を緩和するため、および店舗の回転率を向上させるため、食事が終わったユーザは速やかに退店することが好ましい。そこで、本実施形態にあっては、「付与タイミング」や「付与率」が上記のように設定されることで、たとえば客(ユーザ)に対して、店舗の混雑度が高いときに(言い換えると付与率が高いときに)退店することを促すことが可能となる。これにより、店舗の混雑を緩和することができるとともに、店舗の回転率を向上させることが可能になる。
【0067】
図4の説明に戻ると、決済情報データベース62は、各店舗における決済情報が記憶されるデータベースである。決済情報データベース62には、図7に示すように、たとえば、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「合計金額」、「決済日時」、「決済番号」、「付与タイミング」、および、「ポイント付与」などの情報が記憶される。図7は、決済情報データベース62の一例を示す図である。
【0068】
「付与タイミング」は、上記したように、ユーザにポイントを付与するタイミングを示す情報であり、詳しくはユーザに付与されるポイントが決定(確定)するタイミングを示す情報である。「ポイント付与」は、ユーザに付与されるポイントに関する情報である。
【0069】
たとえば、「ユーザID」が「0001」であるユーザが、店舗「aaaa」において、商品「a000」を注文し、2023年6月1日の12時10分に商品「a000」の代金を電子マネーで支払った場合、「ユーザID」の「0001」に各決済の情報が紐付けられて記憶される。具体的には、「ユーザID」の「0001」に、「店舗ID」として「aaaa」の情報、「商品ID」として「a000」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「合計金額」として「1000円」、「決済日時」として「2023/6/10/12:10」、および、「決済番号」として「A0110」の情報が紐付けられて記憶される。また、ユーザIDの「0001」に、「付与タイミング」が「注文時」、「ポイント付与」として「10」の情報が紐付けられて記憶される。なお、ここでの「ポイント付与」は、たとえば「合計金額」に、図6に示す「付与率」を乗じた値とされるが、これについては後述する。
【0070】
図4の説明に戻ると、制御部51は、コントローラであり、たとえば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部51は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部51は、受信部70と、送信部71と、設定部72と、付与部73とを備える。
【0071】
受信部70は、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3から提供される各種情報を受信することができる。たとえば、受信部70は、通信部50を介して、端末装置2から、ユーザに関するユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」の情報を含む。ユーザ情報は、ユーザ情報データベース60に記憶される。
【0072】
受信部70は、通信部50を介して、店舗装置3から、店舗情報を取得する。店舗情報は、「店舗ID」、「店舗名」、「住所」、「業種」、「業態」、「付与タイミング」、付与タイミングおける「混雑度」、および、「付与率」の情報を含む。店舗情報は、店舗情報データベース61に記憶される。なお、受信部70は、店舗装置3から、店舗情報のうちの一部(たとえば店舗ID、混雑度など)を受信し、残りの店舗情報(たとえば業種、業態、付与タイミングなど)は、予め店舗情報データベース61に記憶されてもよい。
【0073】
受信部70は、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3から、決済情報を取得する。決済情報は、決済方法に応じて、端末装置2、または、店舗装置3から取得される。
【0074】
送信部71は、通信部50を介して、たとえば、ポイントの付与タイミングや、ポイントの付与率に関する情報を、端末装置2、および、店舗装置3に送信することができる。送信部71は、ユーザが有するポイント数を、ユーザが有する端末装置2に送信する。
【0075】
設定部72は、店舗情報などに基づいて、ポイントを付与する付与タイミングや、ポイントの付与率を設定する。
【0076】
具体的には、設定部72は、店舗情報に含まれる店舗の業種情報および店舗の業態情報に基づいて付与タイミングを設定する。たとえば、設定部72は、店舗情報データベース61(図6参照)を読み出し、店舗情報にユーザが店舗において商品を注文する業態(たとえばレストランなどの業態)が含まれる場合、ユーザが商品を注文したタイミングを付与タイミングとして設定する。また、設定部72は、店舗情報データベース61を読み出し、設定した付与タイミング(ここでは注文時)における店舗の混雑度(たとえば作業場(厨房)の混雑度)に応じてポイントの付与率を設定する。
【0077】
たとえば、設定部72は、付与タイミング(注文時)における店舗の作業場(厨房)の「混雑度」が「高」であった場合、「付与率」を「1」に設定する。また、設定部72は、付与タイミング(注文時)における店舗の作業場(厨房)の「混雑度」が「低」であった場合、「付与率」を「3」に設定する。すなわち、設定部72は、設定した付与タイミングが「注文時」である場合、作業場の混雑度が高くなるにつれて、付与率が低くなるように設定する。
【0078】
また、設定部72は、店舗情報にユーザが店舗に入退店する業態(たとえばレストランやコンビニエンスストアなどの業態)が含まれる場合、ユーザが入店したタイミングを付与タイミングとして設定することができる。また、設定部72は、設定した付与タイミング(ここでは入店時)における店舗の混雑度に応じてポイントの付与率を設定する。
【0079】
たとえば、設定部72は、付与タイミング(入店時)における店舗の「混雑度」が「高」であった場合、「付与率」を「1」に設定する。また、設定部72は、付与タイミング(入店時)における店舗の「混雑度」が「低」であった場合、「付与率」を「3」に設定する。すなわち、設定部72は、設定した付与タイミングが「入店時」である場合、店舗の混雑度が高くなるにつれて、付与率が低くなるように設定する。
【0080】
また、設定部72は、店舗情報にユーザが店舗に入退店する業態(たとえばレストランやコンビニエンスストアなどの業態)が含まれる場合、ユーザが退店したタイミングを付与タイミングとして設定することができる。また、設定部72は、設定した付与タイミング(ここでは退店時)における店舗の混雑度に応じてポイントの付与率を設定する。
【0081】
たとえば、設定部72は、付与タイミング(退店時)における店舗の「混雑度」が「高」であった場合、「付与率」を「3」に設定する。また、設定部72は、付与タイミング(退店時)における店舗の「混雑度」が「低」であった場合、「付与率」を「1」に設定する。すなわち、設定部72は、設定した付与タイミングが「退店時」である場合、店舗の混雑度が高くなるにつれて、付与率が高くなるように設定する。
【0082】
設定部72は、上記のようにして設定した付与タイミングおよび付与率の情報を付与部73へ出力する。また、設定部72は、設定した付与タイミングおよび付与率の情報を、送信部71、および、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3の少なくとも1つに送信してもよい。たとえば、設定部72は、付与タイミングおよび付与率に紐付いた「店舗ID」の店舗に設けられた店舗装置3に、店舗における付与タイミングおよび付与率に関する情報を送信する。
【0083】
付与部73は、設定された付与タイミングでポイントをユーザに付与する。また、付与部73は、設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【0084】
たとえば、付与部73は、決済情報、付与タイミング、および、付与率に基づき、ポイントをユーザに付与する。詳しくは、付与部73は、決済情報と、付与タイミングにおいて設定された付与率とに基づき、ポイントをユーザに付与する。
【0085】
具体的には、付与部73は、決済情報から、付与必要情報を抽出する。より具体的には、付与部73は、決済情報から、付与必要情報として、「ユーザID」、「店舗ID」、「合計金額」、および、「決済日時」を読み出す。付与部73は、「店舗ID」、および、「決済日時」に基づいて、決済が行われた店舗、および、決済が行われた日時を特定する。
【0086】
そして、付与部73は、付与タイミングにおいて設定された付与率を用いて、「合計金額」に対するポイントを算出し、ユーザにポイントを付与する。たとえば、付与部73は、「合計金額」に「付与率」を乗算することで、ポイントを算出する。算出されたポイントは、「ポイント付与」として、「ユーザID」に紐付けられて決済情報データベース62に記憶される。
【0087】
付与部73は、算出したポイントを、現在のユーザのポイント数に加算することで、ユーザにポイントを付与する。付与部73は、「ユーザID」に紐付けられて、ユーザ情報データベース60に記憶されている「ポイント数」に、算出したポイントを加算する。算出されたポイントが加算された「ポイント数」は、ユーザ情報データベース60に記憶される。すなわち、ユーザ情報データベース60に記憶されていた「ポイント数」が更新される。
【0088】
付与部73は、更新した「ポイント数」を、送信部71、および、通信部50を介して、端末装置2に送信する。これにより、更新された「ポイント数」が、ユーザに通知される。
【0089】
なお、上記では、付与タイミングと、ポイントが実際に加算されるタイミングとが異なる例を示したが、これに限られず、同じまたは略同じタイミングであってもよい。かかる場合、付与部73は、たとえば決済予定の情報(決済処理が行われる前の情報)に含まれる「合計金額」を用い、決済予定の合計金額に、付与タイミングにおいて設定された付与率を乗算してポイントを算出し、算出したポイントが付与タイミングのときに加算されるようにしてもよい。
【0090】
次に、実施形態に係る付与率設定処理について、図8を参照し説明する。図8は、実施形態に係る付与タイミング設定処理、および、付与率設定処理を説明するフローチャートである。
【0091】
情報処理装置4は、店舗装置3から、店舗の業種情報および店舗の業態情報を含む店舗情報を取得する(ステップS100)。情報処理装置4は、店舗情報に応じて、付与タイミングを設定する(ステップS101)。
【0092】
次いで、情報処理装置4は、設定された付与タイミングになったか否かを判定する(ステップS102)。たとえば、付与タイミングが「注文時」に設定された場合、情報処理装置4は、ユーザが商品を注文したか否かを判定する。また、付与タイミングが「入店時」に設定された場合、情報処理装置4は、ユーザが入店したか否かを判定する。また、付与タイミングが「退店時」に設定された場合、情報処理装置4は、ユーザが退店したか否かを判定する。
【0093】
情報処理装置4は、付与タイミングになっていないと判定された場合(ステップS102,No)、ステップS102の処理を繰り返す。一方、情報処理装置4は、付与タイミングになったと判定された場合(ステップS102,Yes)、店舗装置3から、付与タイミングにおける店舗の混雑度を取得する(ステップS103)。
【0094】
次いで、情報処理装置4は、付与タイミングおよび店舗の混雑度に応じた付与率を設定する(ステップS104)。
【0095】
次に、実施形態に係るポイント付与処理について図9を参照し説明する。図9は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。
【0096】
情報処理装置4は、決済情報を取得する(ステップS200)。たとえば、情報処理装置4は、端末装置2、または、店舗装置3から決済情報を取得する。
【0097】
次いで、情報処理装置4は、決済情報から、付与必要情報を抽出する(ステップS201)。たとえば、情報処理装置4は、決済情報から、「ユーザID」、「店舗ID」、「合計金額」、および、「決済日時」などの付与必要情報を抽出する。
【0098】
次いで、情報処理装置4は、ユーザに付与されるポイントを算出する(ステップS202)。たとえば、情報処理装置4は、「合計金額」に、ステップS104で設定された付与率(言い換えると、付与タイミングにおいて設定された付与率)を乗算することで、ポイントを算出する。そして、情報処理装置4は、算出されたポイントをユーザに付与する(ステップS203)。
【0099】
上述してきたように、情報処理装置4は、設定部72と、付与部73とを備える。設定部72は、店舗の業種情報および店舗の業態情報の少なくともいずれかを含む店舗情報に応じて、ポイントを付与する付与タイミングを設定する。付与部73は、設定部72によって設定された付与タイミングでポイントをユーザに付与する。
【0100】
これにより、情報処理装置4は、ポイントを適切なタイミングでユーザに付与することができる。すなわち、たとえば店舗の混雑の緩和、混雑発生の回避、店舗の回転率の向上などに対して、効果的に寄与するようなポイントの付与タイミングは、店舗の業種や業態によって異なる。本実施形態に係る情報処理装置4は、店舗の業種情報および店舗の業態情報に応じて付与タイミングを設定するようにしたので、店舗の業種および業態に応じた適切なタイミングでポイントをユーザに付与することができる。
【0101】
また、設定部72は、店舗情報にユーザが店舗において商品を注文する業態が含まれる場合、ユーザが商品を注文したタイミングを付与タイミングとして設定する。
【0102】
これにより、情報処理装置4は、ポイントをより適切なタイミングでユーザに付与することができる。すなわち、情報処理装置4は、たとえば店舗の作業場(厨房)が混雑していないときにユーザが商品を注文した場合に付与されるポイントが、混雑しているときに付与されるポイントより高くなるように設定することが可能となる。従って、情報処理装置4は、たとえば客(ユーザ)に対して、厨房が混雑していないときに(言い換えると付与されるポイントが高いときに)注文することを促すことが可能となる。これにより、商品が注文されるタイミングが集中しにくなって平準化され、結果として作業場である厨房の混雑を緩和する、あるいは混雑の発生を回避することができる。すなわち、情報処理装置4は、店舗の業種および業態に応じたより適切なタイミングで、ポイントをユーザに付与することができる。
【0103】
また、設定部72は、店舗情報にユーザが店舗に入退店する業態が含まれる場合、ユーザが入店したタイミングを付与タイミングとして設定する。
【0104】
これにより、情報処理装置4は、ポイントをより適切なタイミングでユーザに付与することができる。すなわち、情報処理装置4は、たとえば店舗が混雑していないときにユーザが入店した場合に付与されるポイントが、混雑しているときに付与されるポイントより高くなるように設定することが可能となる。従って、情報処理装置4は、たとえば客(ユーザ)に対して、店舗が混雑していないときに(言い換えると付与されるポイントが高いときに)入店することを促すことが可能となる。これにより、ユーザが入店するタイミングが集中しにくなって平準化され、結果として店舗の混雑を緩和する、あるいは混雑の発生を回避することができる。すなわち、情報処理装置4は、店舗の業種および業態に応じたより適切なタイミングで、ポイントをユーザに付与することができる。
【0105】
設定部72は、店舗情報にユーザが店舗に入退店する業態が含まれる場合、ユーザが退店したタイミングを付与タイミングとして設定する。
【0106】
これにより、情報処理装置4は、ポイントをより適切なタイミングでユーザに付与することができる。すなわち、情報処理装置4は、たとえば店舗が混雑しているときにユーザが退店した場合に付与されるポイントが、混雑していないときに付与されるポイントより高くなるように設定することが可能となる。従って、情報処理装置4は、たとえば客(ユーザ)に対して、店舗が混雑しているときに(言い換えると付与されるポイントが高いときに)退店することを促すことが可能となる。これにより、店舗の混雑を緩和することができるとともに、店舗の回転率を向上させることが可能になる。すなわち、情報処理装置4は、店舗の業種および業態に応じたより適切なタイミングで、ポイントをユーザに付与することができる。
【0107】
また、設定部72は、設定した付与タイミングにおける店舗の混雑度に応じてポイントの付与率を設定する。付与部73は、設定部72によって設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【0108】
これにより、情報処理装置4は、付与タイミングにおける店舗の混雑度に応じたポイントをユーザに付与することができ、よってたとえば、店舗の混雑の緩和、混雑発生の回避、店舗の回転率の向上などを図ることができる。
【0109】
なお、上記では、付与タイミングにおける付与率が店舗の混雑度に応じて変動する例を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、付与タイミングにおける付与率は、たとえば店舗の店員数、商品の在庫数などその他の情報に応じて変更するようにしてもよい。
【0110】
図10は、端末装置2、店舗装置3、および、情報処理装置4の少なくとも1つとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0111】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0112】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0113】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0114】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0115】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0116】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0117】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0118】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0119】
上記したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0120】
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0121】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0122】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでもよい。
【0123】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0124】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0125】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0126】
1 ダイナミックポイントシステム
2 端末装置
3 店舗装置
4 情報処理装置
50 通信部
51 制御部
52 記憶部
60 ユーザ情報データベース
61 店舗情報データベース
62 決済情報データベース
72 設定部
73 付与部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10