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特開2024-172980プログラム、方法、及び情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172980
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】プログラム、方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20241205BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091071
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】513040384
【氏名又は名称】株式会社マネーフォワード
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】徳永 脩
(72)【発明者】
【氏名】上田 真梨奈
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】複数のウェブサービスを利用するユーザが、各ウェブサービスにおいてユーザが確認すべき情報を簡易に確認可能とすること。
【解決手段】コンピュータに、ユーザ情報をユーザから取得することと、ユーザ情報に基づいて、複数のウェブサービスのうちユーザが登録されている複数の登録ウェブサービスを示す登録情報を取得することと、登録情報に基づいて、複数の登録ウェブサービスのうち少なくとも1つの登録ウェブサービスのそれぞれにおいてユーザに関連付けられる、ユーザが対応すべきタスクを示すタスク情報を取得することと、タスク情報に基づいて、タスクをユーザに提示するタスク表示画面の画面情報を生成することと、を実行させる、プログラム。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
ユーザ情報をユーザから取得することと、
前記ユーザ情報に基づいて、複数のウェブサービスのうち前記ユーザが登録されている複数の登録ウェブサービスを示す登録情報を取得することと、
前記登録情報に基づいて、前記複数の登録ウェブサービスのうち少なくとも1つの登録ウェブサービスのそれぞれにおいて前記ユーザに関連付けられる、前記ユーザが対応すべきタスクを示すタスク情報を取得することと、
前記タスク情報に基づいて、前記タスクを前記ユーザに提示するタスク表示画面の画面情報を生成することと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記画面情報を生成することは、
前記タスクのうち前記ユーザによる承認が要求される承認タスクが表示される承認タスク領域、を有する前記画面情報を生成すること、を含む、プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記承認タスクは、前記ユーザに関連付けられる承認タスクの承認可能範囲に基づく第1配置順で前記承認タスク領域に配置される、プログラム。
【請求項4】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記承認タスクは、前記ユーザ情報が取得された時点と前記タスクの期限とに基づく第2配置順で前記承認タスク領域に配置される、プログラム。
【請求項5】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記画面情報を生成することは、
前記タスク情報に関連付けられ、前記タスク情報に対応するウェブサービスへの接続に用いられる接続情報を含む、前記タスク表示画面の前記画面情報を生成すること、を含む、プログラム。
【請求項6】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記複数の登録ウェブサービスのうち前記ユーザが操作を行う対象となる操作対象ウェブサービスに対する前記ユーザの操作入力を取得することと、
前記操作対象ウェブサービスを提供する操作対象サーバに、前記操作入力に基づく操作情報を送信することと、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記操作情報に対する応答を示す応答情報を前記操作対象サーバから取得すること、をさらに実行させ、
前記画面情報を生成することは、前記応答情報に基づいて、前記画面情報を更新すること、を含む、プログラム。
【請求項8】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ユーザが前記複数の登録ウェブサービスのいずれかにおいて実行することを要求する要求操作に関する要求情報を取得することと、
前記要求情報に基づいて、前記複数の登録ウェブサービスのうち、前記要求操作を実行可能なウェブサービスを特定し、前記要求操作を実行可能なウェブサービスの情報を前記ユーザに提示することと、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項9】
コンピュータが、
ユーザ情報をユーザから取得することと、
前記ユーザ情報に基づいて、複数のウェブサービスのうち前記ユーザが登録されている複数の登録ウェブサービスを示す登録情報を取得することと、
前記登録情報に基づいて、前記複数の登録ウェブサービスのうち少なくとも1つの登録ウェブサービスのそれぞれにおいて前記ユーザに関連付けられる、前記ユーザが対応すべきタスクを示すタスク情報を取得することと、
前記タスク情報に基づいて、前記タスクを前記ユーザに提示するタスク表示画面の画面情報を生成することと、を含む、方法。
【請求項10】
ユーザ情報をユーザから取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザ情報に基づいて、複数のウェブサービスのうち前記ユーザが登録されている複数の登録ウェブサービスを示す登録情報を取得する登録情報取得部と、
前記登録情報に基づいて、前記複数の登録ウェブサービスのうち少なくとも1つの登録ウェブサービスのそれぞれにおいて前記ユーザに関連付けられる、前記ユーザが対応すべきタスクを示すタスク情報を取得するタスク情報取得部と、
前記タスク情報に基づいて、前記タスクを前記ユーザに提示するタスク表示画面の画面情報を生成する画面情報生成部と、を備える、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
企業等の組織においては、経費申請、休暇申請、又は手続きの承認等の各種の申請作業や承認作業が行われる。インターネットを通じたクラウドネットワーク経由により、これらの作業を実行可能とするウェブサービスが存在する。ウェブサービスは、作業内容に応じて複数のサービスが存在しており、各ウェブサービスにアクセスするためのポータルサイトが用いられることがある。特許文献1には、ポータルサイトを利用する際の技術の1つとして、情報漏えいの発生を抑制することを目的としたポータルシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-55225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが複数のウェブサービスを利用する場合、各ウェブサービスにおいてユーザに連絡される情報は、ユーザが各ウェブサービスにログインし、各ウェブサービスにおいて提供される画面を通じて個別に把握する必要がある。このように、ユーザが各サービスのウェブページを個別に確認しに行かなければならない場合、ユーザの利便性の低下や、確認漏れ、申請漏れなどが生じ得る。
【0005】
そこで、本発明は、複数のウェブサービスを利用するユーザが、各ウェブサービスにおいてユーザが確認すべき情報を簡易に確認可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、ユーザ情報をユーザから取得することと、ユーザ情報に基づいて、複数のウェブサービスのうちユーザが登録されている複数の登録ウェブサービスを示す登録情報を取得することと、登録情報に基づいて、複数の登録ウェブサービスのうち少なくとも1つの登録ウェブサービスのそれぞれにおいてユーザに関連付けられる、ユーザが対応すべきタスクを示すタスク情報を取得することと、タスク情報に基づいて、タスクをユーザに提示するタスク表示画面の画面情報を生成することと、を実行させる。
【0007】
この態様によれば、ユーザが登録されているウェブサービスが複数ある場合であっても、ユーザが登録されている登録ウェブサービスからの情報をタスク表示画面に表示させることができる。これにより、ユーザが確認しておくべき情報を一覧的に表示することで、ユーザは、自身が確認すべき情報を簡易に確認可能となる。
【0008】
上記態様において、画面情報を生成することは、タスクのうちユーザによる承認が要求される承認タスクが表示される承認タスク領域、を有する画面情報を生成すること、を含んでもよい。
【0009】
この態様によれば、タスク表示画面の中でも承認タスクを区別して表示することができるので、ユーザの利便性が向上する。
【0010】
上記態様において、承認タスクは、ユーザに関連付けられる承認タスクの承認可能範囲に基づく第1配置順で承認タスク領域に配置されてもよい。
【0011】
この態様によれば、ユーザの承認可能範囲に応じて、タスク表示画面にタスクを配置することができる。例えば、ユーザが組織内において経理の承認を行う業務を担当する場合は、経理に関するタスクを優先的に表示させることができる。これにより、ユーザは自身が確認すべき情報を適切に確認可能となる。
【0012】
上記態様において、承認タスクは、ユーザ情報が取得された時点とタスクの期限とに基づく第2配置順で承認タスク領域に配置されてもよい。
【0013】
この態様によれば、例えば、タスクに期限が設定されている場合、期限までに対応すべきタスクを優先的に表示させることができる。これにより、ユーザは自身が確認すべき情報を適切に確認可能となる。
【0014】
上記態様において、画面情報を生成することは、タスク情報に関連付けられ、タスク情報に対応するウェブサービスへの接続に用いられる接続情報を含む、タスク表示画面の画面情報を生成すること、を含んでもよい。
【0015】
この態様によれば、タスク表示画面を通じて、タスクに対応するウェブサービスにアクセスすることができるようになるので、ユーザの利便性が向上する。
【0016】
上記態様において、コンピュータに、複数の登録ウェブサービスのうちユーザが操作を行う対象となる操作対象ウェブサービスに対するユーザの操作入力を取得することと、操作対象ウェブサービスを提供する操作対象サーバに、操作入力に基づく操作情報を送信することと、をさらに実行させてもよい。
【0017】
この態様によれば、操作入力に応じて、操作対象サーバに対してタスク表示画面を通じて操作情報を送信することができる。これにより、ユーザは個別のウェブサービスにアクセスした上で操作を行うことが不要となるので、ユーザの利便性が向上する。
【0018】
上記態様において、コンピュータに、操作情報に対する応答を示す応答情報を操作対象サーバから取得すること、をさらに実行させ、画面情報を生成することは、応答情報に基づいて、画面情報を更新すること、を含んでもよい。
【0019】
この態様によれば、ユーザは自身の操作が、操作情報が送信されたウェブサービスにおいて実行されたか否かを確認することができる。これにより、ユーザの利便性が向上する。
【0020】
上記態様において、コンピュータに、ユーザが複数の登録ウェブサービスのいずれかにおいて実行することを要求する要求操作に関する要求情報を取得することと、要求情報に基づいて、複数の登録ウェブサービスのうち、要求操作を実行可能なウェブサービスを特定し、要求操作を実行可能なウェブサービスの情報をユーザに提示することと、をさらに実行させてもよい。
【0021】
この態様によれば、ユーザが実行することを要求する操作を示す要求情報に応じて、要求操作を実行可能なウェブサービスの情報がユーザに提供される。これにより、ユーザが複数のウェブサービスを利用する場合に、ユーザの希望に応じたウェブサービスを案内することが可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0022】
本発明の他の態様に係る方法は、コンピュータが、ユーザ情報をユーザから取得することと、ユーザ情報に基づいて、複数のウェブサービスのうちユーザが登録されている複数の登録ウェブサービスを示す登録情報を取得することと、登録情報に基づいて、複数の登録ウェブサービスのうち少なくとも1つの登録ウェブサービスのそれぞれにおいてユーザに関連付けられる、ユーザが対応すべきタスクを示すタスク情報を取得することと、タスク情報に基づいて、タスクをユーザに提示するタスク表示画面の画面情報を生成することと、を含む。
【0023】
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、ユーザ情報をユーザから取得するユーザ情報取得部と、ユーザ情報に基づいて、複数のウェブサービスのうちユーザが登録されている複数の登録ウェブサービスを示す登録情報を取得する登録情報取得部と、登録情報に基づいて、複数の登録ウェブサービスのうち少なくとも1つの登録ウェブサービスのそれぞれにおいてユーザに関連付けられる、ユーザが対応すべきタスクを示すタスク情報を取得するタスク情報取得部と、タスク情報に基づいて、タスクをユーザに提示するタスク表示画面の画面情報を生成する画面情報生成部と、を備える。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、複数のウェブサービスを利用するユーザが、各ウェブサービスにおいてユーザが確認すべき情報を簡易に確認可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本実施形態に係るウェブサービス提供システムの概略図である。
図2】ウェブサービス提供システムにおける処理の概要を説明する図である。
図3】本実施形態に係るサーバ仲介装置のブロック図である。
図4】本実施形態に係るユーザ情報の一例である。
図5】本実施形態に係るサーバ仲介装置における処理の一例を説明する図である。
図6】本実施形態に係るタスク表示画面の一例である。
図7】本実施形態に係るタスク表示画面の他の一例である。
図8】本実施形態に係るサーバ仲介装置における他の処理の一例を説明する図である。
図9】本実施形態に係るサーバ仲介装置における他の処理の一例を説明する図である。
図10】本実施形態に係る要求操作取得画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0027】
図1には本実施形態に係るウェブサービス提供システム10の概略図が示される。ウェブサービス提供システム10は、サーバ仲介装置101、ユーザ端末201a,201b,201c、ウェブサービス提供サーバ301a,301b,301cを有する。これらの端末、装置、及びサーバはネットワークNを通じて通信可能に接続される。なお、ユーザ端末201a,201b,201c、及びウェブサービス提供サーバ301a,301b,301cのようにユーザ端末及びウェブサービス提供サーバは複数存在するが、区別の必要がない場合、単にユーザ端末201及びウェブサービス提供サーバ301とよぶ。
【0028】
サーバ仲介装置101は、ユーザ端末201を通じて複数のウェブサービスを利用するユーザに対して、複数のウェブサービスからの情報の送受信を仲介するサーバである。サーバ仲介装置101の構成については後述する。
【0029】
ユーザ端末201はユーザが操作する端末であり、例えば、ネットワークNを通じてサーバ仲介装置101及びウェブサービス提供サーバ301にアクセス可能なブラウジングソフトウエアが記憶されたパーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はタブレット端末等の情報処理装置である。
【0030】
ウェブサービス提供サーバ301は、各種機能に応じたウェブサービスを実際に提供するサーバ装置である。ウェブサービス提供サーバ301のそれぞれは、例えば、勤怠管理や経費申請等の各自の機能を有している。
【0031】
図2を参照して、ウェブサービス提供システム10における処理の概要について説明する。
【0032】
図2のステップ(A)において、ユーザ(ユーザA)は、ユーザ端末201を通じてサーバ仲介装置101にアクセスする。このとき、ユーザAは、自身がサーバ仲介装置101及びウェブサービス提供サーバ301にアクセスするために必要なIDやパスワード等のユーザ情報をサーバ仲介装置101に送信する。サーバ仲介装置101はアクセスを検証し、ユーザからのログインを受け付ける。
【0033】
サーバ仲介装置101は、ユーザ情報に基づいて、サーバ仲介装置101に記憶されている、ユーザが利用可能な登録ウェブサービスを特定する。図2の例では、ユーザAはサービスA及びサービスBを含むサービスを利用可能であることが示される。
【0034】
ステップ(B)において、サーバ仲介装置101は、登録ウェブサービスを提供するウェブサービス提供サーバ301にアクセスし、ウェブサービス提供サーバ301において、ユーザに対応づけられたタスクを示すタスク情報を取得する。図2の例では、ユーザAについては、サーバ仲介装置101は、サービスAを提供するウェブサービス提供サーバ301a及びサービスBを提供するウェブサービス提供サーバ301bのそれぞれにアクセスし、ユーザAに対応づけられたタスクのタスク情報を取得する。
【0035】
ステップ(C)において、サーバ仲介装置101は、取得したタスク情報に基づいて、ユーザが、自身が対応すべきタスクを表示するタスク表示画面の画面情報を生成し、ユーザに送信する。図2の例では、ウェブサービス提供サーバ301a及びウェブサービス提供サーバ301bのそれぞれに対応づけられたタスク1a,1b,2a,2bを表示するタスク表示画面がユーザAに示される。
【0036】
ユーザBについても同様に、ステップ(D)においてユーザBのユーザ情報がサーバ仲介装置101に送信され、ステップ(B)において、ユーザBが登録されているウェブサービス提供サーバ301からタスク情報が取得され、ステップ(E)において、タスク表示画面が表示される。
【0037】
図3を参照して、サーバ仲介装置101の各部について説明する。ウェブサービス提供システム10は、通信部1011、記憶部1012、ユーザ情報取得部1013、登録情報取得部1014、タスク情報取得部1015、画面情報生成部1016、操作入力取得部1017、操作情報送信部1018、要求情報取得部1019、及びウェブサービス提示部1020を有する。
【0038】
サーバ仲介装置101の各部は、サーバ装置において、通信装置、記憶装置及び記憶装置に記憶されたプログラムを実行するプロセッサにより実現することができる。
【0039】
通信部1011は、サーバ仲介装置101と、ユーザ端末201及びウェブサービス提供サーバ301を含むサーバ仲介装置101の外部の装置との間における通信を制御する。
【0040】
記憶部1012は、サーバ仲介装置101での処理に用いられる各種の情報を取得する。図4には、記憶部1012に記憶されるユーザ管理情報の一例が示される。
【0041】
ユーザ管理情報は、「ユーザID」、「登録ウェブサービス」、及び「表示設定」の項目を有する。「ユーザID」の項目には、ユーザを識別する識別情報が記憶される。「登録ウェブサービス」の項目には、ユーザが利用可能なウェブサービスとして登録されている登録ウェブサービスが記憶される。「表示設定」の項目には、タスク表示画面におけるタスクの表示態様を設定する情報が記憶される。
【0042】
図4の例では、「ユーザID」がID001のユーザは、「登録ウェブサービス」がサービスA及びサービスBを含んでおり、「ユーザID」がID002のユーザは、「登録ウェブサービス」がサービスB及びサービスCを含んでいる場合が示される。例えば、サービスAはユーザの勤怠管理を行うサービスであり、サービスBはユーザの経費管理を行うサービスであり、サービスCはユーザの給与管理を行うサービスである。他のサービスの種類としては、人事管理サービスや契約管理サービス、年末調整サービス等がある。
【0043】
また、ユーザA,Bに対してそれぞれ「表示設定」が設定A、設定Bのように記憶される。表示設定は、例えば、各ユーザの業務内容に基づいて設定される。例えば、労務管理を担当するユーザであれば、表示設定は、後述のタスク表示画面において、労務管理に関連したタスクがタスク表示画面で優先的に表示されるような設定である。あるいは、ユーザが経理を担当するユーザであれば、表示設定は、経費申請の承認などの経理に関連したタスクがタスク表示画面で優先的に表示されるような設定である。また、承認タスクのうち、承認期限が近いタスクが優先的に表示されるように表示設定が設定されてもよい。ここで、優先的な表示とは、例えば画面上でユーザにタスクを視認させやすくするための表示であり、対象のタスクをタスクのリスト上部に表示することや、対象のタスクを強調表示することを含む。
【0044】
ユーザ情報取得部1013は、サーバ仲介装置101及びウェブサービス提供サーバ301へのアクセスのために、ユーザ情報をユーザから取得する。ユーザ情報は、例えば、ユーザID及びログインパスワードを含む。
【0045】
登録情報取得部1014は、ユーザ情報に基づいて、複数のウェブサービスのうちユーザが登録されている複数の登録ウェブサービスを示す登録情報を記憶部1012から取得する。
【0046】
タスク情報取得部1015は、登録情報に基づいて、複数の登録ウェブサービスのうち少なくとも1つの登録ウェブサービスのそれぞれにおいてユーザに関連付けられる、ユーザが対応すべきタスクを示すタスク情報を取得する。図3の例の場合、タスク情報取得部1015は、ユーザIDがID001のユーザAについては、サービスA,Bを提供するウェブサービス提供サーバ301からタスク情報を取得し、ユーザIDがID002のユーザBについては、サービスB,Cを提供するウェブサービス提供サーバ301からタスク情報を取得する。
【0047】
画面情報生成部1016は、タスク情報に基づいて、タスクをユーザに提示するタスク表示画面の画面情報を生成する。タスク表示画面については後述する。画面情報生成部1016は、タスクに対応するウェブサービスに接続するためのリンクをタスクとともに表示してもよい。また、画面情報生成部1016は、記憶部1012に記憶されたユーザごとの表示設定に応じたタスク表示画面の画面情報を生成してもよい。
【0048】
操作入力取得部1017は、複数の登録ウェブサービスのうちユーザが操作を行う対象となる操作対象ウェブサービスに対するユーザの操作入力を取得する。具体的には、操作入力取得部1017は、タスク表示画面を通じて、ウェブサービス提供サーバ301のいずれかによって提供されるサービスに対する操作入力を取得する。
【0049】
操作情報送信部1018は、操作対象ウェブサービスを提供する操作対象サーバに、操作入力に基づく操作情報を送信する。さらに、操作情報送信部1018は、操作情報に対する応答を示す応答情報を操作対象サーバから取得する。
【0050】
要求情報取得部1019は、ユーザが複数の登録ウェブサービスのいずれかにおいて実行することを要求する要求操作に関する要求情報を取得する。具体的には、要求情報取得部1019は、ユーザが実行することを希望する操作を示す情報、例えば、「休暇申請を行いたい」という自然言語入力による情報を取得する。
【0051】
ウェブサービス提示部1020は、要求情報に基づいて、複数の登録ウェブサービスのうち、要求操作を実行可能なウェブサービスを特定し、要求操作を実行可能なウェブサービスの情報をユーザに提示する。具体的には、ウェブサービス提示部1020は、文章として入力されたユーザの操作希望を自然言語処理によって解釈し、適切なウェブサービスを特定する。
【0052】
図5を参照して、サーバ仲介装置101における処理について説明する。ステップS501において、ユーザ情報取得部1013は、ユーザからログイン操作に応じたユーザ情報を取得する。
【0053】
ステップS502において、登録情報取得部1014は、ユーザ情報に基づいて、ユーザが利用可能な登録ウェブサービスを特定する。
【0054】
ステップS503において、タスク情報取得部1015は、登録ウェブサービスを提供するウェブサービス提供サーバ301にアクセスする。
【0055】
ステップS504において、タスク情報取得部1015は、登録ウェブサービスにおいてユーザに関連付けられるタスク情報を取得する。
【0056】
ステップS505において、画面情報生成部1016は、タスク情報を表示するタスク表示画面の画面情報を生成する。
【0057】
図6には、ユーザAに対して表示されるタスク表示画面601の一例が示される。タスク表示画面601は勤怠メニュー表示領域6011及びタスク表示領域6012を有する。タスク表示画面601は、個々のユーザの登録ウェブサービスに応じて個別に表示される、マイページとしての機能を有する。
【0058】
勤怠メニュー表示領域6011は、表示欄60111、出勤ボタン60112、退勤ボタン60113、及び休暇申請ボタン60114を有する。勤怠メニュー表示領域6011は、ユーザAの登録ウェブサービスである、勤怠管理に関するサービスAとの連携を可能とする表示領域である。
【0059】
表示欄60111には、現在時刻が表示される。出勤ボタン60112、退勤ボタン60113、及び休暇申請ボタン60114は、ユーザAが選択することで、後述の操作情報送信部1018を通じた、出勤処理、退勤処理、及び休暇申請を可能とするための操作領域である。
【0060】
タスク表示領域6012は、承認待ちタスク一覧60121、差戻しタスク一覧60122、及び申請書新規作成ボタン60123を有する。
【0061】
承認待ちタスク一覧60121には、各登録ウェブサービスにおいてユーザAに割り当てられたタスクのうち、承認が必要なタスクが表示される。承認待ちタスク一覧60121に表示されるタスクは、タスクが記憶されているサービス名、承認の申請日、申請を行った申請ユーザ、申請内容、及び詳細確認の項目を有する。
【0062】
差戻しタスク一覧60122には、各ウェブサービスを通じてユーザAが申請を行ったタスクのうち、他の承認ユーザから差し戻されたタスクが表示される。差戻しタスク一覧60122に表示されるタスクは、サービス名、申請日、承認を行う承認ユーザ、申請内容、及び詳細確認の項目を有する。承認待ちタスク一覧60121及び差戻しタスク一覧60122のそれぞれにおいて、ユーザは詳細確認において「詳細」と表示された部分を選択することで、各登録ウェブサービスにアクセスすることができる。
【0063】
また、承認待ちタスク一覧60121におけるタスクの表示順は、記憶部1012に記憶された表示設定に基づいて変更可能である。
【0064】
このように、ユーザはタスク表示画面601を通じて、複数のウェブサービスにおける承認タスクや差し戻されたタスクを一覧的に確認することができる。これにより確認漏れ申請漏れなどの発生が抑えられ、組織運営がより適切に実行される。
【0065】
図7には、ユーザBに対して表示されるタスク表示画面701の一例が示される。タスク表示画面701はタスク表示領域7012を有する。タスク表示領域7012は、タスク表示画面6012と同様の機能を有し、承認待ちタスク一覧70121、差戻しタスク一覧70122、及び申請書新規作成ボタン70123を有する。また、タスク表示画面701は、タスク表示画面601における勤怠メニュー表示領域6011に対応する領域を有しない。これは、ユーザBが、図4に示されるように、勤怠管理に関するサービスAを利用可能なユーザとして登録されていないからである。ユーザBのタスク表示画面701には、ユーザBの登録ウェブサービスに関連したタスクが表示される。このように、サーバ仲介装置101は、各ユーザの登録ウェブサービスに応じた画面を各ユーザに提示することができる。
【0066】
承認待ちタスク一覧70121には、各登録ウェブサービスにおいてユーザBに割り当てられたタスクのうち、承認が必要なタスクが表示される。差戻しタスク一覧70122には、各ウェブサービスを通じてユーザBが申請を行ったタスクのうち、他の承認ユーザから差し戻されたタスクが表示される。承認待ちタスク一覧70121及び差戻しタスク一覧70122のそれぞれにおいて、ユーザは詳細確認において「詳細」と表示された部分を選択することで、各登録ウェブサービスにアクセスすることができる。また、承認待ちタスク一覧70121におけるタスクの表示順は、記憶部1012に記憶された表示設定に基づいて変更可能である。
【0067】
図8を参照して、サーバ仲介装置101による、タスク表示画面601を通じたウェブサービス提供サーバ301の操作について説明する。ここでは、勤怠管理に関するサービスAをユーザAが利用する場合を例に説明する。
【0068】
ステップS801において、操作入力取得部1017は、タスク表示画面601におけるユーザ操作を取得する。ユーザ操作は例えば、出勤ボタン60112、退勤ボタン60113、又は休暇申請ボタン60114の選択である。
【0069】
ステップS802において、操作情報送信部1018は、ユーザ操作に基づき、操作対象ウェブサービスを提供する操作対象サーバにアクセスする。例えば、操作情報送信部1018は、勤怠管理サービスを提供するウェブサービス提供サーバ301にアクセスする。
【0070】
ステップS803において、操作情報送信部1018は、操作対象サーバに操作情報を送信する。操作情報は、例えば、出勤ボタン60112が選択された場合は、ウェブサービス提供サーバ301における勤怠情報のステータスを出勤とすることを指示する情報である。
【0071】
ステップS804において、操作情報送信部1018は、操作対象サーバから応答情報を取得する。応答情報は、例えば、操作情報に基づく処理が完了したか否かを示す情報である。
【0072】
ステップS805において、画面情報生成部1016は、タスク表示画面601における表示を更新する。例えば、画面情報生成部1016は、タスク表示画面601に操作完了を示すメッセージを表示するようにタスク表示画面601を更新する。
【0073】
また、ユーザAは、休暇申請ボタン60114を操作することで、休暇申請を行うことができる。この場合、ステップS801において休暇申請ボタン60114の操作が取得されると、サーバ仲介装置101は、ユーザ端末201に、サービスの休暇申請の入力画面を別画面で表示させる。ユーザAは、表示された入力画面を介して休暇区分、期間、及びコメントを入力し、入力画面に設けられた申請ボタンを操作することで休暇の申請を行うことができる。休暇の申請が行われると、操作情報送信部1018は、操作対象サーバに、休暇申請に関する操作情報を送信する。なお、休暇申請ボタン60114は、タスク表示画面601に設けられず、個別の勤怠管理のウェブサービスを通じてのみ休暇申請の手続きを行えるようにしても良い。
【0074】
図8で説明した処理により、タスク表示画面601を通じて、各ウェブサービス提供サーバ301に対して操作を可能とすることで、ユーザは一覧的にタスクを確認しつつ、ウェブサービス提供サーバ301を操作できるようになるので、ユーザの利便性が向上する。
【0075】
仲介サーバ101により、各ユーザは自身のタスク表示画面(マイページ)を確認することで、各ウェブサービスにて発生し、ユーザに関連付けられるタスクの確認とタスクに対する対応処理を実行することが可能となる。具体的には、例えば勤怠管理に関するウェブサービスであれば、各ユーザは、個別のサービスページに、タスク表示画面を通じてログインし、勤怠に関する分析レポート生成処理、拠点別の打刻集計処理、又はカスタム自動集計処理(数値集計)といった、詳細機能に対する操作が可能な状態となる。また、タスク表示画面においては、出勤等の勤怠に関連する操作をタスク表示画面上で行い、必要な処理を完了することができる。また、経費管理に関するウェブサービスであれば、各ユーザは、個別のサービスページにタスク表示画面を通じてログインし、経費明細の自動取得処理、領収書画像データの自動取得処理、証憑の代理入力の依頼処理やOCR処理を用いた入力処理といった、詳細機能に対する操作が可能な状態となる。また、タスク表示画面においては、経費の申請や承認の操作をタスク表示画面上で行い、必要な処理を完了することができる。これらの例のように、各ウェブサービスのページに、タスク表示画面を通じてログインして操作を可能とすることや、タスク表示画面における確認や操作を可能とすることで、ユーザがより便利にウェブサービスを活用できるようになる。
【0076】
図9及び図10を参照して、サーバ仲介装置101における、ウェブサービスのレコメンド処理について説明する。
【0077】
図9のステップS901において、要求情報取得部1019は、ユーザが実行することを要求する要求操作に関する要求情報を取得する。例えば、タスク表示画面601において、申請書新規作成ボタン60123をユーザが選択したとする。このとき、要求情報取得部1019は、図10に示す要求操作取得画面1001をタスク表示画面601に重畳してあるいはポップアップ形式にて表示する。
【0078】
図10の表示欄10011には、要求操作の入力を促すメッセージが表示される。要求操作入力欄10012には、ユーザ入力によって、ユーザが実行したい操作が入力される。要求情報取得部1019は要求操作入力欄10012に入力された情報を要求情報として取得する。
【0079】
図9のステップS902において、ウェブサービス提示部1020は、要求情報に基づき、要求操作を実行可能なウェブサービスを特定する。ウェブサービス提示部1020は、例えば、自然言語処理を行い、要求情報の文脈を解釈し、適切なウェブサービスを特定する。例えば、図10では、ウェブサービス提示部1020は、「消耗品の経費申請をしたい」という要求情報に基づいて、経費申請に関するウェブサービスを特定する。
【0080】
ステップS1003において、ウェブサービス提示部1020は、特定されたウェブサービスをユーザに提示する。例えば、図10では、表示欄10013における「こちらのサービスを利用してください」とのメッセージとともに、サービス提示欄10014に「サービスA」と表示される。また、要求操作取得画面1001はフォームリンクボタン10015を有している。ユーザがフォームリンクボタン10015を選択することで、経費申請に必要な情報の入力画面が表示され、図8に関して説明した処理と同様に、ウェブサービス提供サーバ301に操作情報が送信され、申請が完了する。このように、タスク表示画面601を通じて、利用すべきウェブサービスの特定から各ウェブサービス提供サーバへの操作情報の送信を可能とすることで、ユーザは個別のウェブサービス提供サーバ301に都度アクセスして操作を行う必要がなくなるため、ユーザの利便性が向上する。
【0081】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0082】
10…ウェブサービス提供システム、101…サーバ仲介装置、201…ユーザ端末、301…ウェブサービス提供サーバ、1013…ユーザ情報取得部、1014…登録情報取得部、1015…タスク情報取得部、1016…画面情報生成部、1017…操作入力取得部、1018…操作情報送信部、1019…要求情報取得部、1020…ウェブサービス提示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10