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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173001
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】二酸化炭素固定構造
(51)【国際特許分類】
   B01J 19/00 20060101AFI20241205BHJP
   E02D 27/32 20060101ALI20241205BHJP
   B09B 3/70 20220101ALI20241205BHJP
【FI】
B01J19/00 A
E02D27/32 Z ZAB
B09B3/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091104
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中島 朋宏
(72)【発明者】
【氏名】河野 貴穂
(72)【発明者】
【氏名】片桐 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】加藤 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】景山 勇輝
(72)【発明者】
【氏名】小貫 雄太
(72)【発明者】
【氏名】西家 翔
【テーマコード(参考)】
2D046
4D004
4G075
【Fターム(参考)】
2D046DA00
4D004AA33
4D004BA02
4D004CA34
4D004CC01
4G075AA04
4G075AA37
4G075BA06
4G075BD10
4G075BD14
4G075BD16
4G075CA73
4G075DA02
4G075FA12
4G075FB05
4G075FC01
(57)【要約】
【課題】二酸化炭素を効率的に削減する。
【解決手段】二酸化炭素固定構造100は、既存建物の解体作業で発生した破砕コンクリート90を用い新築建物180の下側に構築された人工地盤102と、人工地盤102内に配管され二酸化炭素を含んだ気体を人工地盤102に供給し破砕コンクリート90に二酸化炭素を固定させる供給管110と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存建物の解体作業で発生した破砕コンクリートを用い、新築建物の下側又は前記新築建物の地下階の周囲に構築された人工地盤と、
前記人工地盤内に配管され、二酸化炭素を含んだ気体又は液体を前記人工地盤に供給し、前記破砕コンクリートに前記二酸化炭素を固定させる供給管と、
を備える人工地盤への二酸化炭素固定構造。
【請求項2】
前記人工地盤内に前記供給管と間隔をあけて配管され、二酸化炭素が前記破砕コンクリートに固定された後の前記気体又は前記液体を前記人工地盤から回収する回収管を備えている、
請求項1に記載の人工地盤への二酸化炭素固定構造。
【請求項3】
前記人工地盤は、前記破砕コンクリートで構成された第一層と、前記第一層よりも透気性又は透水性が大きい第二層と、を有して構成され、
前記第二層には、複数の孔が形成された前記供給管及び前記回収管が埋設されている、
請求項2に記載の人工地盤への二酸化炭素固定構造。
【請求項4】
前記回収管で回収した前記気体又は前記液体に二酸化炭素を添加して前記供給管に送る循環器を備えている、
請求項2又は請求項3に記載の人工地盤への二酸化炭素固定構造。
【請求項5】
前記新築建物で発生した二酸化炭素を前記気体又は前記液体に添加して前記供給管に送る、
請求項2に記載の人工地盤への二酸化炭素固定構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、既存の建物を解体する建物の解体工法に関する技術が開示されている。この先行技術では、建物の地上部を解体し解体ガラで地下構造部を埋め戻す工程と、埋め戻された解体ガラを退けながら地下部の柱と梁をバットレス形状となるように残して地下部を解体する工程と、地下部の柱と梁をバットレス形状となるように残した後、解体ガラを締め固めて施工地盤とする工程と、を行う。
【0003】
特許文献2には、鉄筋コンクリート建物等を解体した際に発生した廃材コンクリートから再生された砕石や、再生骨材製造時に発生した残渣を用いてアルカリ土類炭酸塩を生成して、気中の二酸化炭素の固定を図るようにした二酸化炭素の固定化方法に関する技術が開示されている。この先行技術では、廃コンクリートを破砕して得た再生砕石や再生骨材製造時に副次生成された残渣を固定化のための材料として材料集積場等の屋内に集積する。集積した状態で材料の表面にシャワー散水等を行って移動しながらの撹拌を行う。これにより、材料を湿潤状態と乾燥状態とを繰り返した条件下に所定期間暴露し、材料中に気中の二酸化炭素を取り込み固定化させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-189960号公報
【特許文献2】特開2009-28581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2のように、建物を解体作業で発生した破砕コンクリートには、炭酸カルシウムとなっていないカルシウム分が存在する。よって、破砕コンクリートに二酸化炭素を固定することが可能である。しかし、例えば、破砕コンクリートの運搬、具体的には、建物の解体現場から再生工場のへの運搬や再生工場から新たな建築現場への運搬によってエネルギーが消費され、これにより二酸化炭素が発生し放出される。
【0006】
本発明は、上記事実を鑑み、二酸化炭素を効率的に削減することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一態様は、既存建物の解体作業で発生した破砕コンクリートを用い、新築建物の下側又は前記新築建物の地下階の周囲に構築された人工地盤と、前記人工地盤内に配管され、二酸化炭素を含んだ気体又は液体を前記人工地盤に供給し、前記破砕コンクリートに前記二酸化炭素を固定させる供給管と、を備える人工地盤への二酸化炭素固定構造である。
【0008】
第一態様の二酸化炭素固定構造では、既存建物を解体して発生した破砕コンクリートで構築された人工地盤に二酸化炭素を含む気体又は液体を供給管で人工地盤に供給して破砕コンクリートに二酸化炭素を固定することで、二酸化炭素が削減される。このように、破砕コンクリートで構築した人工地盤に二酸化炭素を固定することで、破砕コンクリートの運搬距離が削減されるので、二酸化炭素が効率的に削減される。
【0009】
第二態様は、前記人工地盤内に前記供給管と間隔をあけて配管され、二酸化炭素が前記破砕コンクリートに固定された後の前記気体又は前記液体を前記人工地盤から回収する回収管を備えている、第一態様に記載の人工地盤への二酸化炭素固定構造である。
【0010】
第二態様の二酸化炭素固定構造では、二酸化炭素が破砕コンクリートに固定された後の気体又は液体を回収管で回収するので、供給管から供給された二酸化炭素を含む気体又は液体が人工地盤の広範囲に行き渡り易くなる。よって、二酸化炭素を効率的に破砕コンクリートに固定させるこができる。
【0011】
第三態様は、前記人工地盤は、前記破砕コンクリートで構成された第一層と、前記第一層よりも透気性又は透水性が大きい第二層と、を有して構成され、前記第二層には、複数の孔が形成された前記供給管及び前記回収管が埋設されている、第二態様に記載の人工地盤への二酸化炭素固定構造である。
【0012】
第三態様の二酸化炭素固定構造では、透気性又は透水性が大きい第二層を介して気体又は液体を供給して回収するので、二酸化炭素を含む気体又は液体が人工地盤の広範囲に行き渡り易くなる。よって、二酸化炭素を効率的に破砕コンクリートに固定させるこができる。
【0013】
第四態様は、前記回収管で回収した前記気体又は前記液体に二酸化炭素を添加して前記供給管に送る循環器を備えている、第二態様又は第三態様に記載の人工地盤への二酸化炭素固定構造である。
【0014】
第四態様の二酸化炭素固定構造では、回収管によって回収された二酸化炭素が破砕コンクリートに固定された後の気体又は液体を廃棄する必要がない。
【0015】
第五態様は、前記新築建物で発生した二酸化炭素を前記気体又は前記液体に添加して前記供給管に送る、第二態様に記載の人工地盤への二酸化炭素固定構造である。
【0016】
第五態様の二酸化炭素固定構造では、新築建物で発生した二酸化炭素の外気への放出が削減される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、破砕コンクリートで構築した人工地盤に二酸化炭素を固定することで、破砕コンクリートの運搬距離が削減されるので、二酸化炭素を効率的に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第一実施形態の二酸化炭素構造の構成を模式的に示す構成図である。
図2】第二実施形態の二酸化炭素構造の構成を模式的に示す構成図である。
図3】第三実施形態の二酸化炭素構造の構成を模式的に示す構成図である。
図4】第四実施形態の二酸化炭素構造の構成を模式的に示す構成図である。
図5】供給縦管から供給横管が分岐する分岐構造を模試的に示す平面図である。
図6】循環器の構成を模式的に示す構成図である。
図7】循環器の構成を模式的に示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態の人工地盤への二酸化炭素固定構造について説明する。
【0020】
[構造]
まず、本実施形態の二酸化炭素固定構造100を構成する人工地盤102及び二酸化炭素固定装置150の構造について説明する。
【0021】
図1に示すように、地盤11の中には、人工地盤102が構築されている。人工地盤102は、この場所に建設されていた鉄筋コンクリート造の既存建物の解体作業によって発生した破砕コンクリート90を埋め戻して構築されている。
【0022】
本実施形態では、破砕コンクリート90は、鉄筋等を取り除き、適宜、粉砕及び分級して粒度調整の調整作業を行って再利用する。人工地盤102は、後述する新築建物180及びその周辺の地盤11が安定する品質を有している。「品質」とは、新築建物180に沈下等が容易に生じない硬さや強度等である。なお、本実施形態では、破砕コンクリート90は、国土交通省の「コンクリート副産物の再生利用に関する用途別品質基準」に沿って調整作業を行って再利用している。
【0023】
人工地盤102は、第一層の一例としての破砕コンクリート層104と第二層の一例としての砕石層106A、106Bとを有して構成されている。なお、破砕コンクリート層104の上側の層が砕石層106Aであり、下側の層が砕石層106Bである。別の観点から説明すると、砕石層106A、106Bは、破砕コンクリート層104を挟むように構築されている。
【0024】
破砕コンクリート層104は、破砕コンクリート90を主な材料として構成されている。砕石層106A、106Bは、破砕コンクリート層104よりも透気性がよい材料を主な材料として構成されている。具体的には、砕石層106A、106Bは、破砕コンクリート層104よりも細粒分の割合が少ない砕石を主材料して構成されている。なお、砕石でなく、例えば破砕コンクリート90を分級して細粒分の割合を削減したものを主に用いてもよい。
【0025】
別の観点から説明すると、砕石層106A、106Bは、破砕コンクリート層104よりも細粒分含有率が小さいことが望ましい。なお、細粒分含有率とは、粒径が75mm未満の砕石の全体質量に対する割合である。
【0026】
或いは、砕石層106A、106Bは、粒径加積曲線における30%粒径が破砕コンクリート層104よりも大きいことが望ましく、更に粒径加積曲線における20%粒径が破砕コンクリート層104よりも大きいことが望ましく、更に粒径加積曲線における10%粒径が破砕コンクリート層104よりも大きいことが望ましい。なお、粒径加積曲線は、縦軸に通過質量百分率、横軸に粒径を対数目盛でとった曲線であり、土粒子の粒径の分布する範囲と分布の特徴とが判る曲線である。
【0027】
人工地盤102の上には、新たに新築建物180が構築されている。本実施形態の新築建物180は、杭基礎51によって支持されている。杭基礎51は、人工地盤102を貫通し、人工地盤102の下方の図示されていない支持層に根入れされている。
【0028】
なお、新築建物180及び後述する新築建物280、380、480の具体的な構造は限定されるものではなく、例えば、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造及び木造のいずれであってもよい。また、杭基礎51以外の基礎、例えば直接基礎であってもよい。
【0029】
新築建物180には、二酸化炭素固定装置150が設けられている。二酸化炭素固定装置150は、二酸化炭素収集装置160、循環器170、供給管110及び回収管120を有して構成されている。
【0030】
二酸化炭素収集装置160は、新築建物180で発生した二酸化炭素を含む気体を回収する機能を有する。本実施形態の「二酸化炭素を含む気体」は、ボイラー室、室内暖房及び食堂等において、石油及びガス等の化石燃料を燃焼させている室内の空気を換気扇等で回収した気体である。なお、この場合の二酸化炭素収集装置160の主要な構成要素は、図示されていない換気扇及び換気扇に接続された収集ダクト130等である。また、二酸化炭素収集装置160の構成は、一例であって、これに限定されるものではない。
【0031】
供給管110は、新築建物180から人工地盤102内に配管されている。供給管110は、供給用縦管112と供給用横管114とを有して構成されている。供給用横管114は、人工地盤102の砕石層106Bに配管されている。本実施形態では、供給用横管114は、供給用縦管112の下端部から分岐し、平面視で平行に並んで配管されている(図7参照)。供給用横管114の周面の上側には、複数の供給孔115が形成されている。
【0032】
回収管120は、人工地盤102から新築建物180に配管されている。回収管120は回収用縦管122と回収用横管124とを有して構成されている。回収用横管124は、人工地盤102の砕石層106Bに配管されている。本実施形態では、回収用横管124は、回収用縦管122の下端部から分岐し、平行に並んで配管されている。回収用横管124の周面の下側には、複数の回収孔125が形成されている。なお、回収用縦管122から分岐する回収用横管124の分岐構造は、図7と同様である。
【0033】
図1に示すように、循環器170は、収集ダクト130から送られた気体と回収管120から送られた気体とを混合して、供給管110に送る機能を有している。なお、図1において、供給管110、回収管120及び収集ダクト130の横に図示している矢印は気体が流れる方向を示している。これは、後述する他の実施形態でも同様である。
【0034】
図6に示すように、循環器170は、箱部172と送風器174とを有して構成されている。箱部172には、収集ダクト130と回収管120と供給管110とが接続されている。送風器174は、箱部172内に設けられている。そして、送風器174を駆動させることで、収集ダクト130及び回収管120から気体を吸引して混合し、供給管110に送る。なお、供給管110に送られる気体を矢印K1で示し、回収管120から送られる気体を矢印K2で示し、収集ダクト130から送られた気体を矢印K3で示している。これは、後述する他の実施形態でも同様である。
【0035】
図6に示す循環器170の構成は一例であって、これに限定されるものではない。前述したように、収集ダクト130から送られた気体K3と回収管120から送られた気体K2とを混合した気体K1を供給管110に送る機能を有していればよい。
【0036】
[作用及び効果]
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0037】
二酸化炭素収集装置160で回収された新築建物180で発生した二酸化炭素を含む気体K3(図6参照)は、循環器170によって、回収管120で回収された気体K2(図6参照)と混合され、二酸化炭素を含む気体K1(図6参照)となり供給管110に送られる。二酸化炭素を含む気体K1は、供給管110の供給用横管114の供給孔115から噴出する。噴出した気体K1は、砕石層106Bを介して破砕コンクリート層104に供給される。破砕コンクリート層104に供給された気体K1に含まれる二酸化炭素成分は、破砕コンクリート90のカルシウム分と反応して炭酸カルシウムとなる。これにより、気体K1に含まれる二酸化炭素が破砕コンクリート90に固定化される。
【0038】
このように、既存建物を解体して発生した破砕コンクリート90を埋め戻して構築された人工地盤102に二酸化炭素を含む気体K1を供給して破砕コンクリート90に二酸化炭素を固定することができる。よって、新築建物180から周辺に放出される二酸化炭素が削減される。
【0039】
また、既存建物を解体した場所で破砕コンクリート90を利用することによって破砕コンクリート90の廃棄場所等への運搬が必要なくなる。よって、運搬にかかる化石燃料の消費及びそれに伴う二酸化炭素の発生が削減される。
【0040】
また、二酸化炭素が破砕コンクリート90に固定された後の気体K2(図6参照)は、砕石層106Aを介して回収用横管124の回収孔125から回収され、回収された気体K2は前述したように循環器170によって二酸化炭素収集装置160で回収された新築建物180で発生した二酸化炭素を含む気体K3(図6参照)と混合されて、供給管110に送られる。
【0041】
このように、二酸化炭素が破砕コンクリート90に固定された後の気体K2を回収管120で回収するので、供給管110から供給された二酸化炭素を含む気体K1の人工地盤102の広範囲に行き渡り易くなる。よって、二酸化炭素を効率的に破砕コンクリート90に固定することができる。
【0042】
また、回収された気体K2は新築建物180で発生した二酸化炭素を含む気体K3と循環器170で混合されて、気体K1として供給管110に送られるので、回収された気体K3を廃棄する必要がない。よって、回収された気体K2に有害物質が含まれていた場合でも浄化して廃棄するコストが削減される。
【0043】
また、破砕コンクリート層104よりも透気性が大きい砕石層106A、106Bを介して供給及び回収する。供給された気体K1は透気性が大きい砕石層106B内で拡散して砕石層106B全体から破砕コンクリート層104に送られる。また、回収管120の回収用横管124で回収する際に透気性が大きい砕石層106A全体が回収範囲となる。よって、供給管110から供給された二酸化炭素を含む気体K1が人工地盤102の広範囲に行き渡り易くなる。
【0044】
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態の人工地盤への二酸化炭素固定構造について説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する発明は省略又は簡略化する。
【0045】
[構造]
まず、本実施形態の二酸化炭素固定構造200を構成する人工地盤202及び二酸化炭素固定装置250の構造について説明する。
【0046】
図2に示すように、地盤12には、この場所に建設されていた既存建物の一部である地下ピット20が埋設されている。地下ピット20内の下部には、人工地盤202が構築されている。人工地盤202は、既存建物の解体作業によって発生した破砕コンクリート90を埋め戻して構築されている。破砕コンクリート90は、第一実施形態と同様の調整作業を行って再利用されている。
【0047】
人工地盤202は、第一層の一例としての破砕コンクリート層204A、204B、204C及び第二層の一例としての砕石層206A、206B、206C、206Dを有して構成されている。なお、順番は、上から砕石層206A、破砕コンクリート層204A、砕石層206B、破砕コンクリート層204B、砕石層206C、破砕コンクリート層204C、そして砕石層206Dである。別の観点から説明すると、砕石層206A、106B、206C、206Dは、破砕コンクリート層204A、204B、204Cを挟むように構築されている。
【0048】
破砕コンクリート層204A、204B、204Cは、第一実施形態と同様に破砕コンクリート90を主な材料として構成されている。砕石層206A、206B、206C、206Dは、第一実施形態と同様に、破砕コンクリート90よりも透気性がよい砕石を主な材料として構成されている。
【0049】
人工地盤202の上には、新たに新築建物280が構築されている。なお、新築建物280の地下階282は、地下ピット20内に構築されている。本実施形態の新築建物280は、杭基礎52によって支持されている。杭基礎52は、人工地盤202及び地下ピット20の底盤22を貫通し、図示されていない支持層に根入れされている。
【0050】
新築建物280には、二酸化炭素固定装置250が設けられている。二酸化炭素固定装置250は、二酸化炭素収集装置160、循環器170、供給管210及び回収管220を有して構成されている。
【0051】
供給管210は、新築建物280から人工地盤202内に配管されている。供給管210は、供給用縦管212と供給用横管214A、214Bとを有して構成されている。供給用横管214Aは人工地盤202の砕石層206Bに配管され、供給用横管214Bは人工地盤202の砕石層206Dに配管されている。供給用横管214A、214Bは、供給用縦管112の下端部から分岐し、平面視で平行に並んで配管されている。供給用横管214A,214Bの周面の上側には、複数の供給孔215が形成されている。
【0052】
回収管220は、人工地盤202から新築建物280に配管されている。回収管220は回収用縦管222と回収用横管224A、224Bとを有して構成されている。回収用横管224Aは人工地盤202の砕石層206Aに配管され、回収用横管224Bは人工地盤202の砕石層206Cに配管されている。回収用横管224A、224Bは、供給用縦管212から分岐し、平面視で平行に並んで配管されている。供給用横管224の周面には、複数の供給孔225が形成されている。
【0053】
なお、供給用縦管212から分岐する供給用横管214A、214Bの分岐構造及び回収用縦管222から分岐する回収用横管224A、224Bの分岐構造は、図7と同様である。
【0054】
なお、二酸化炭素収集装置160及び循環器170は、循環器170の箱部172に回収管220と供給管210とが接続されている以外は、第一実施形態と同様の構成及び機能であるので説明を省略する。
【0055】
[作用及び効果]
次に本実施形態の作用及び効果について説明する。なお、本実施形態の作用及び効果は、第一実施形態と同様であるので簡単に説明する。
【0056】
二酸化炭素収集装置160で回収された新築建物280で発生した二酸化炭素を含む気体K3は、循環器170によって、回収管220で回収された気体K2と混合されて気体K1となって供給2110に送られ、人工地盤202に供給される。人工地盤202に供給された気体K1に含まれる二酸化炭素成分は、破砕コンクリート90に固定化される。
【0057】
このように人工地盤202の破砕コンクリート90に二酸化炭素を固定することができる。よって、新築建物280から周辺に放出される二酸化炭素が削減される。
【0058】
また、既存建物を解体した場所で破砕コンクリート90を利用することによって破砕コンクリート90の廃棄場所等への運搬が必要なくなる。よって、運搬にかかる化石燃料の消費及びそれに伴う二酸化炭素の発生が削減される。
【0059】
<第三実施形態>
本発明の第三実施形態の人工地盤への二酸化炭素固定構造について説明する。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する発明は省略又は簡略化する。
【0060】
[構造]
まず、本実施形態の二酸化炭素固定構造300を構成する人工地盤302及び二酸化炭素固定装置350の構造について説明する。
【0061】
図3に示すように、地盤12には、この場所に建設されていた既存建物の一部である地下ピット20が埋設されている。新築建物380は、地下ピット20の上に構築されている。新築建物380の地下階382の外壁と地下ピット20の擁壁24との間には、空間26が形成されている。そして、地下ピット20内の前述の空間26に、人工地盤302が構築されている。人工地盤302は、既存建物の解体作業によって発生した破砕コンクリート90を埋め戻して構築されている。
【0062】
人工地盤302は、第一層の一例としての破砕コンクリート層304及び第二層の一例としての砕石層306A、306Bを有して構成されている。各層は、破砕コンクリート層304及び砕石層306A、306Bを図の左右方向を面外方向として積層されて構築されている。別の観点から説明すると、砕石層306A、306Bは、破砕コンクリート層304を挟むように構築されている。
【0063】
破砕コンクリート層304は、第一実施形態と同様に破砕コンクリート90を主な材料として構成されている。砕石層306A、306Bは、第一実施形態と同様に、破砕コンクリート90よりも透気性がよい砕石を主な材料として構成されている。
【0064】
本実施形態の新築建物380が構築された地下ピット20は、杭基礎53によって支持されている。杭基礎53は、地下ピット20の底盤22の下方の図示されていない支持層に根入れされている。
【0065】
新築建物280には、二酸化炭素固定装置350が設けられている。二酸化炭素固定装置350は、二酸化炭素収集装置160、循環器170、供給管310及び回収管320を有して構成されている。
【0066】
供給管310は、新築建物380から人工地盤302内に配管されている。供給管310は、供給用横管312と供給用縦管314とを有して構成されている。供給用縦管314は人工地盤202の砕石層206Bに配管されている。供給用縦管314は、供給用横管312から分岐し、図の左右方向から見ると平行に並んで配管されている。供給用縦管314の周面の上側には、複数の供給孔315が形成されている。
【0067】
回収管320は、人工地盤302から新築建物380に配管されている。回収管320は回収用横管322と回収用縦管324とを有して構成されている。回収用縦管324は、人工地盤302の砕石層306Aに配管されている。回収用縦管324は、供給用横管312から分岐し、平面視で平行に並んで配管されている。回収用縦管324の周面には、複数の供給孔325が形成されている。
【0068】
なお、供給用横管312から分岐する供給用縦管314の分岐構造及び回収用横管322から分岐する回収用縦管324の分岐構造は、図7と同様である。
【0069】
[作用及び効果]
次に本実施形態の作用及び効果について説明する。なお、本実施形態の作用及び効果は、第一実施形態と同様であるので簡単に説明する。
【0070】
二酸化炭素収集装置160で回収された新築建物380で発生した二酸化炭素を含む気体K3は、循環器170によって、回収管320で回収された気体K2と混合されて気体K2となって供給管310に送られ、人工地盤302に供給される。人工地盤302に供給された気体K1に含まれる二酸化炭素成分は、破砕コンクリート90に固定化される。
【0071】
このように人工地盤302の破砕コンクリート90に二酸化炭素を固定することができる。よって、新築建物380から周辺に放出される二酸化炭素が削減される。
【0072】
また、既存建物を解体した場所で破砕コンクリート90を利用することによって破砕コンクリート90の廃棄場所等への運搬が必要なくなる。よって、運搬にかかる化石燃料の消費及びそれに伴う二酸化炭素の発生が削減される。
【0073】
<第四実施形態>
本発明の第四実施形態の人工地盤への二酸化炭素固定構造について説明する。なお、第一実施形態~第三実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する発明は省略又は簡略化する。
【0074】
[構造]
まず、本実施形態の二酸化炭素固定構造400を構成する人工地盤402及び二酸化炭素固定装置150の構造について説明する。
【0075】
図4に示すように、地盤14の上には、人工地盤402が構築されている。本実施形態の人工地盤402は、盛土である。人工地盤402は、この場所に建設されていた既存建物の解体作業によって発生した破砕コンクリート90で構築されている。破砕コンクリート90は、第一実施形態と同様の調整作業を行って再利用されている。
【0076】
人工地盤402は、第一層の一例としての破砕コンクリート層404と第二層の一例としての砕石層406A、406Bとを有して構成されている。なお、破砕コンクリート層404の上の層が砕石層406Aであり、下の層が砕石層406Bである。別の観点から説明すると、砕石層406A、406Bは、破砕コンクリート層404を挟むように構築されている。
【0077】
破砕コンクリート層404は、第一実施形態と同様に破砕コンクリート90を主な材料として構成されている。砕石層406A、406Bは、第一実施形態と同様に、破砕コンクリート90よりも透気性がよい砕石を主な材料として構成されている。
【0078】
盛土である人工地盤402の上には、新たに新築建物480が構築されている。新築建物480は、杭基礎54によって支持されている。杭基礎54は、人工地盤402を貫通し、人工地盤402の下方の図示されていない支持層に根入れされている。
【0079】
[作用及び効果]
次に本実施形態の作用及び効果について説明する。なお、本実施形態の作用及び効果は、第一実施形態と同様であるので簡単に説明する。
【0080】
二酸化炭素収集装置160で回収された新築建物480で発生した二酸化炭素を含む気体K3は、循環器170によって、回収管120で回収された気体K2と混合されて気体K1となって供給管110に送られ、人工地盤402に供給される。人工地盤402に供給された気体K1に含まれる二酸化炭素成分は、破砕コンクリート90に固定化される。
【0081】
このように人工地盤402の破砕コンクリート90に二酸化炭素を固定することができる。よって、新築建物480から周辺に放出される二酸化炭素が削減される。
【0082】
また、既存建物を解体した場所で破砕コンクリート90を利用することによって破砕コンクリート90の廃棄場所等への運搬が必要なくなる。よって、運搬にかかる化石燃料の消費及びそれに伴う二酸化炭素の発生が削減される。
【0083】
<変形例>
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0084】
[構造]
上記実施形態では、二酸化炭素と含む気体を人工地盤102、202、302、402に供給して破砕コンクリート90のカルシウム分に二酸化炭素を反応させて炭酸カルシウムとし、二酸化炭素を人工地盤102、202、302、402に固定した。
【0085】
これに対して、本変形例では、二酸化炭素を含む液体、本例では水を人工地盤102、202、302、402に供給して破砕コンクリート90のカルシウム分に二酸化炭素を反応させて炭酸カルシウムとし、二酸化炭素を人工地盤102、202、302、402に固定する(図1図4参照)。
【0086】
図7に示す循環器550は、箱部552とポンプ562、564、566とを有している。箱部552には、供給管110と回収管120と収集ダクト130とが接続されている。回収管120は箱部552の天井部に開口している。供給管110は、箱部552の底部に開口している。収集ダクト130は、先端部分132が箱部552内の下部に配置されている。先端部分132の周面にはバブリング用孔135が複数形成されている。ポンプ562は回収管120に設けられ、ポンプ564は供給管110に設けられ、ポンプ566は収集ダクト130に設けられている。
【0087】
[作用及び効果]
次に、本変形例の作用及び効果について説明する。なお、本例では、第一実施形態の構造で説明するが、これに限定されるものではない。
【0088】
ポンプ562によって回収管120で回収された水M2が、循環器550の箱部552に送られて貯留する。箱部552に貯留している水M2に、二酸化炭素収集装置160で回収された新築建物180で発生した二酸化炭素を含む気体K3(図6参照)は、ポンプ566によって収集ダクト130の先端部分132のバブリング用孔135から吹き出され、バブリングによって気体K3中の二酸化炭素が水M1に溶ける。なお、箱部552には、二酸化炭素が水に溶けたあとの気体を排出する排出孔が設けられている。二酸化炭素が溶けた水M1は、ポンプ564によって、供給管110に送られる。
【0089】
二酸化炭素を含む水M1は、図1に示されている供給管110の供給用横管114の供給孔115から噴出する。噴出した水M1は、砕石層106Bを介して破砕コンクリート層104に供給される。破砕コンクリート層104に供給された水M1に含まれる二酸化炭素成分は、破砕コンクリート90のカルシウム分と反応して炭酸カルシウムとなる。これにより、水M1に含まれる二酸化炭素が破砕コンクリート90に固定化される。
【0090】
このように、既存建物を解体して発生した破砕コンクリート90を埋め戻して構築された人工地盤102に二酸化炭素を含む水M1を供給して破砕コンクリート90に二酸化炭素を固定することができる。よって、新築建物180から周辺に放出される二酸化炭素が削減される。
【0091】
また、既存建物を解体した場所で破砕コンクリート90を利用することによって破砕コンクリート90の廃棄場所等への運搬が必要なくなる。よって、運搬にかかる化石燃料の消費及びそれに伴う二酸化炭素の発生が削減される。
【0092】
また、二酸化炭素が破砕コンクリート90に固定された後の水M2(図7参照)は、砕石層106Aを介して回収用横管124の回収孔125から回収され、回収された水M2は前述したように循環器550によって二酸化炭素収集装置160で回収された新築建物180で発生した二酸化炭素を含む気体K3(図7参照)と混合されて、水M1となって供給管110に送られる。
【0093】
このように、二酸化炭素が破砕コンクリート90に固定された後の水M2を回収管120で回収するので、供給管110から供給された二酸化炭素を含む水M1の人工地盤102の広範囲に行き渡り易くなる。よって、二酸化炭素を効率的に破砕コンクリート90に固定することができる。
【0094】
また、破砕コンクリート層104よりも透水性が大きい砕石層106A、106Bを介して供給及び回収する。供給された水M1は透水性が大きい砕石層106B内で拡散して砕石層106B全体から破砕コンクリート層104に送られる。また、回収管120の回収用横管124で回収する際に透水性が大きい砕石層106A全体が回収範囲となる。よって、供給管110から供給された二酸化炭素を含む水M1が人工地盤102の広範囲に行き渡り易くなる。
【0095】
また、回収された水M2は新築建物180で発生した二酸化炭素を含む気体K3と循環器170で混合されて、供給管110に送られるので、回収された水M2を廃棄する必要がない。よって、回収された水M2に有害物質が含まれていた場合でも浄化して廃棄するコストが削減される。
【0096】
ここで、二酸化炭素を含む水M1を人工地盤102に供給する場合、破砕コンクリート90中に有害物質が含まれていた場合、有害物質が水M2に溶けて含まれている可能性がある。よって、水M2が地盤11に流れ出ないように、人工地盤102の外周(側面及び底面等)に遮水シート等で遮水することが望ましい。これは、本変形例を第一実施形態以外の他の実施形態に適用する場合も同様である。
【0097】
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0098】
例えば、上記実施形態では、「二酸化炭素を含む気体」は、新築建物180、280、380、480内で化石燃料を燃焼させた室内の空気を換気扇で回収した気体であったが、これに限定されるものではなく、新築建物180、280、380、480内の二酸化炭素を含む気体であればよい。例えば、二酸化炭素が含まれる人の呼気であってもよい。或いは、後述するように、二酸化炭素を含む気体は、新築建物180、280、380、480の建物外の外気であってもよい。
【0099】
また、例えば、第一実施形態及び第四実施形態では、供給用横管114が下側で回収用横管124が上側に配置されていたが、これに限定されるものではない。供給用横管114が上側で回収用横管124が下側に配置されていてもよい。同様に第二実施形態では、上から順番に、回収用横管224A、供給用横管214A、回収用横管224B、供給用横管214Bの順番であったが、これに限定されるものではない。上から順番に、供給用横管214A、回収用横管224A、供給用横管214B、回収用横管224Bの順番であってもよい。
【0100】
また、例えば、上記実施形態では、二酸化炭素が含まれる気体又は水は、循環器170、550から供給管110、210、310に送られ、回収管120、220、320から戻る流れであった。しかし、所定期間経過毎に、二酸化炭素が含まれる気体又は水の流れる方向を逆にしてもよい。循環器170、550から回収管120、220、320に送られ、供給管110、210、310から戻る流れにしてもよい。このように所定期間経過毎に二酸化炭素が含まれる気体又は水の流れる方向を入れ替えることで、供給管110、210、310及び回収管120、220、320の詰まりが解消又は低減される。
【0101】
また、例えば、第一実施形態、第二実施形態及び第四実施形態においても、第三実施形態のように、二酸化炭素が含まれる気体又は水を供給用縦管から人工地盤に供給し、回収用縦管で人工地盤から回収する構成としてよい。
【0102】
また、例えば、上記実施形態では、人工地盤102、202、302、402は、この場所に建設されていた既存建物の解体によって発生した破砕コンクリート90を埋め戻して構築したが、これに限定されるものではない。例えば、人工地盤を構築する場所の隣又は近郊に建設されていた既存建物の解体によって発生した破砕コンクリート90を用いてもよい。この場合も破砕コンクリート90を運搬するためにかかる化石燃料の消費及びそれに伴う二酸化炭素の発生が削減される。
【0103】
また、例えば、上記実施形態及び変形例では、回収した気体K2及び水M2は、二酸化炭素を添加して人工地盤に供給させていたが、これに限定されるものではない。回収した気体K2及び水M2を廃棄してもよい。その場合、二酸化炭素を含む気体K3と、例えば外気又は水道水等に添加して人工地盤に供給すればよい。或いは、気体K2及び水M2を回収しなくてもよい。
【0104】
また、例えば、二酸化炭素を含む気体K3を気体又は水に添加して人工地盤に供給しなくてもよい。例えば、外気を人工地盤に供給してもよいし、外気に含まれる二酸化炭素を水に溶かして人工地盤に供給してもよい。この場合、外気に含まれる二酸化炭素を抽出して人工地盤に供給してもよいし、外気に含まれる二酸化炭素を抽出して水に溶かして人工地盤に供給してもよい。
【0105】
また、例えば、上記実施形態では、供給管は供給用縦管と供給用横管とを有して構成され、回収管は回収用縦管と回収用横管とを有して構成されていたが、これに限定されるものではない。供給管及び回収管はどのような構成であってもよい。
【0106】
また、例えば、人工地盤に第二層の一例としての砕石層が形成されていなくてもよい。
【0107】
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【符号の説明】
【0108】
90 破砕コンクリート
100 二酸化炭素固定構造
102 人工地盤
104 破砕コンクリート層(第一層の一例)
106A 砕石層(第二層の一例)
106B 砕石層(第二層の一例)
110 供給管
120 回収管
150 二酸化炭素固定装置
180 新築建物
200 二酸化炭素固定構造
202 人工地盤
204A 破砕コンクリート層(第一層の一例)
204B 破砕コンクリート層(第一層の一例)
204C 破砕コンクリート層(第一層の一例)
206A 砕石層(第二層の一例)
206B 砕石層(第二層の一例)
206C 砕石層(第二層の一例)
206D 砕石層(第二層の一例)
210 供給管
220 回収管
280 新築建物
300 二酸化炭素固定構造
302 人工地盤
304 破砕コンクリート層(第一層の一例)
306A 砕石層(第二層の一例)
306B 砕石層(第二層の一例)
310 供給管
320 回収管
350 二酸化炭素固定装置
380 新築建物
382 地下階
400 二酸化炭素固定構造
402 人工地盤
404 破砕コンクリート層(第一層の一例)
406A 砕石層(第二層の一例)
406B 砕石層(第二層の一例)
480 新築建物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7