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  • 特開-車両の制動制御装置 図1
  • 特開-車両の制動制御装置 図2
  • 特開-車両の制動制御装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173005
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】車両の制動制御装置
(51)【国際特許分類】
   B60T 8/1761 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
B60T8/1761
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091109
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000213
【氏名又は名称】弁理士法人プロスペック特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古谷 慎平
(72)【発明者】
【氏名】原 雅宏
【テーマコード(参考)】
3D246
【Fターム(参考)】
3D246BA02
3D246CA03
3D246DA01
3D246FA09
3D246GA22
3D246GB01
3D246GB08
3D246GC05
3D246HA64A
3D246HA81A
3D246HA94A
3D246HA95A
3D246JA04
3D246JA06
3D246JB02
3D246JB04
3D246JB12
3D246JB32
3D246LA04Z
3D246LA12Z
3D246LA16Z
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車両が後進している状況において車両がスピン傾向になった後に前進していると判定される場合にも、車両を効果的に減速させて早期に停止させることができるよう改良された制動制御装置を提供する。
【解決手段】各車輪に制動力を付与する制動力付与装置と、制動力付与装置を制御する制御ユニットと、を含み、制御ユニットは、何れかの車輪の制動スリップが過大になると(S80)、当該車輪についてアンチロックブレーキ制御を実行する(S190)よう構成された、車両の制動制御装置であって、制御ユニットは、車両が後進している状況において車両がスピン傾向になった後に前進していると判定したときには(S140、S150)、アンチロックブレーキ制御の実行を抑制する(S200)。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各車輪に制動力を付与する制動力付与装置と、前記制動力付与装置を制御する制御ユニットと、を含み、前記制御ユニットは、何れかの車輪の制動スリップが過大になると、当該車輪についてアンチロックブレーキ制御を実行するよう構成された、車両の制動制御装置において、
前記制御ユニットは、車両が後進している状況において車両がスピン傾向になった後に前進していると判定したときには、前記アンチロックブレーキ制御の実行を抑制するよう構成された、車両の制動制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両のための制動制御装置に係る。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両においては、何れかの車輪の制動スリップが過大になると、当該車輪についてアンチロックブレーキ制御(以下必要に応じて「ABS制御」という)が実行される。ABS制御を実行する制動制御装置として、例えば下記の特許文献1に記載されているように、車両が前進している状況において車両がスピン状態になった後に後進していると判定されると、ABS制御が規制される制動制御装置が知られている。
【0003】
車両が前進している状況において車両がスピン状態になると、車輪のスリップ角が非常に大きくなる。そのため、車両が制動されている場合には、車輪が路面から受ける回転トルクが小さくなってロック状態になり、ABS制御が開始されることにより、制動力が制限されてしまう。
【0004】
上記特許文献1に記載の種の制動制御装置によれば、上記の状況においてABS制御が規制されない場合に比して、ABS制御による制動力の制限を回避して車両の制動力を高くすることができる。よって、スピン状態になった後に後進する車両を効果的に減速させて早期に停止させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7-117652号公報
【発明の概要】
【0006】
〔発明が解決しようとする課題〕
車両がスピン状態になるのは、車両が前進している場合に限られるのではなく、車両が後進している場合にも発生することがある。しかるに、上記許文献1には、車両が後進している状況において車両がスピン状態になった後に前進していると判定される場合に、ABS制御が如何に行われるべきかについては、記載も示唆もされていない。
【0007】
本発明は、車両が後進している状況において車両がスピン傾向になった後に前進していると判定される場合にも、車両を効果的に減速させて早期に停止させることができるよう改良された制動制御装置を提供する。
【0008】
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
本発明によれば、各車輪(12)に制動力を付与する制動力付与装置(14)と、制動力付与装置を制御する制御ユニット(16)と、を含み、制御ユニットは、何れかの車輪の制動スリップが過大になると(S80)、当該車輪についてアンチロックブレーキ制御を実行する(S190)よう構成された、車両の制動制御装置(10)が提供される。
【0009】
制御ユニット(16)は、車両(34)が後進している状況において車両がスピン傾向になった後に前進していると判定したときには(S140、S150)、アンチロックブレーキ制御の実行を抑制する(S200)よう構成される。
【0010】
上記の構成によれば、車両が後進している状況において車両がスピン傾向になった後に前進していると判定されたときには、アンチロックブレーキ制御の実行が抑制される。従って、車両がスピン傾向になってもアンチロックブレーキ制御による車輪の制動力の低減は行われない。
【0011】
よって、アンチロックブレーキ制御の実行が抑制されない場合に比して、車両の制動力を高くすることができる。従って、車両が後進している状況において車両がスピン傾向になった後に前進しても、アンチロックブレーキ制御の実行が抑制されない場合に比して、車両を効果的に減速させて早期に停止させることができる。
【0012】
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明による制動制御装置の実施形態を示す概略構成図である。
図2】実施形態におけるABS制御ルーチンを示すフローチャートである。
図3】車両が前進しているときにスピン傾向になった場合(A)及び車両が後進しているときにスピン傾向になった場合(B)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施形態]
以下に添付の図を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0015】
本発明の実施形態にかかる制動制御装置10は、車輪12に制動力を付与する制動力付与装置14と、制動力付与装置を制御する制御ユニットとしての電子制御装置16と、を含んでいる。車輪12は、左前輪12FL、右前輪12FR、左後輪12RL、右後輪12RRの四つの車輪である。
【0016】
制動力付与装置14は、マスタシリンダ装置18と、制動アクチュエータ20と、それぞれ左前輪12FL、右前輪12FR、左後輪12RL、右後輪12RRに付与される制動力を調整する制動装置22FL、22FR、22RL及び22RRと、を含んでいる。図には示されていないが、制動装置は、ホイールシリンダ、ブレーキキャリパなどを含み、ホイールシリンダの圧力が増減されることにより、車輪に付与される制動力を調節する。
【0017】
電子制御装置16は、マイクロコンピュータを主要部として備える制御装置である。マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、及びインターフェース(I/F)などを含んでいる。CPUは、ROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現する。
【0018】
周知のように、制動アクチュエータ20は、電子制御装置16により制御される種々の弁装置、油圧ポンプなどを含んでいる。制動アクチュエータ20は、通常時にはブレーキペダル24の操作により変動するマスタシリンダ圧力に応じて、ホイールシリンダの圧力を制御し、これにより運転者による制動操作に応じて各車輪の制動力を制御する。また、制動アクチュエータ20は、必要に応じてマスタシリンダ圧力に関係なくホイールシリンダの圧力を制御する。
【0019】
図1に示されているように、電子制御装置16には、車輪速度センサ26FL、26FR、26RL及び26RR、前後加速度センサ28、横加速度センサ30及びヨーレートセンサ32が接続されている。車輪速度センサ26FL、26FR、26RL及び26RRは、それぞれ左前輪12FL、右前輪12FR、左後輪12RL、右後輪12RRの車輪速度Vfl、Vfr、Vrl、Vrrを検出し、車輪速度を示す信号を電子制御装置16へ出力する。前後加速度センサ28、横加速度センサ30及びヨーレートセンサ32は、それぞれ車両34の前後加速度Gx、横加速度Gy及びヨーレートYrを検出し、それらを示す信号を電子制御装置16へ出力する。
【0020】
電子制御装置16は、当技術分野において公知の要領にてABS制御を実行する。即ち、電子制御装置16は、当技術分野において公知の要領にて、車輪速度Vfl、Vfr、Vrl、Vrrに基づいて、推定車体速度を演算すると共に、各車輪の制動スリップ率を演算する。更に、電子制御装置16は、何れかの車輪の制動スリップ率が過大になると、予め設定された制御終了条件が成立するまで、当該車輪の制動スリップ率が所定の範囲内の値になるよう制動アクチュエータ20を制御することによって制動力を制御する。
【0021】
実施形態においては、電子制御装置16は、推定車体速度、横加速度センサ30により検出された横加速度Gy及びヨーレートセンサ32により検出されたヨーレートYrなどに基づいて、当技術分野において公知の要領にて車両34がスピン傾向になったか否かを判定する。なお、当技術分野において公知の要領にて車両34がスピンになる虞が高いと判定されるときに、車両34がスピン傾向になったと判定されてよい。
【0022】
特に、電子制御装置16は、車両34が前進している状況において車両がスピン傾向になった後に後進していると判定したときには、アンチロックブレーキ制御が実行されないようアンチロックブレーキ制御の実行を抑制する。更に、電子制御装置16は、車両34が後進している状況において車両がスピン傾向になった後に前進していると判定したときには、アンチロックブレーキ制御の実行を抑制する。なお、車両34の前進及び後進は、車輪速度センサ26FL、26FR、26RL及び26RRの検出結果及び/又は前後加速度センサ28の検出結果に基づいて判定されてよい。
【0023】
実施形態においては、電子制御装置16のROMは、図2に示されたフローチャートに対応するABS制御のプログラムを記憶している。CPUは、このプログラムに従って実施形態のABS制御を実行する。
【0024】
<実施形態のABS制御ルーチン>
次に、図2に示されたフローチャートを参照して実施形態のABS制御ルーチンについて説明する。図2に示されたフローチャートによるABS制御は、図1には示されていないイグニッションスイッチがオンであるときに、電子制御装置16のCPUにより繰り返し実行される。
【0025】
まず、ステップS10においては、CPUは、フラグFfが1であるか否か、即ち後述のステップS30、S40及びS60を実行することにより、車両34が前進している状況において予め設定されたABS制御の開始条件が成立したと判定したか否かを判定する。CPUは、肯定判定をしたときには、本制御をステップS70へ進め、否定判定をしたときには、本制御をステップS20へ進める。
【0026】
ステップS20においては、CPUは、フラグFrが1であるか否か、即ち後述のステップS30~S50を実行することにより、車両34が後進している状況において予め設定されたABS制御の開始条件が成立したと判定したか否かを判定する。CPUは、肯定判定をしたときには、本制御をステップS130へ進め、否定判定をしたときには、本制御をステップS30へ進める。
【0027】
ステップS30においては、CPUは、予め設定されたABS制御の開始条件が成立したか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、本制御を一旦終了し、肯定判定をしたときには、本制御をステップS40へ進める。
【0028】
ステップS40においては、CPUは、車両34が前進しているか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、即ち車両が後進していると判定したときには、ステップS50においてフラグFrを1にセットし、肯定判定をしたときには、ステップS60においてフラグFfを1にセットし、しかる後本制御をステップS70へ進める。
【0029】
ステップS70においては、CPUは、フラグFsfが1であるか否か、即ち後述のステップS80~S100を実行することにより、車両34が前進している状況において車両がスピン傾向になった後に後進していると判定したか否かを判定する。CPUは、肯定判定をしたときには、本制御をステップS110へ進め、否定判定をしたときには、本制御をステップS80へ進める。
【0030】
ステップ80においては、CPUは、車両がスピン傾向になったか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、本制御をステップS190へ進め、肯定判定をしたときには、本制御をステップS90へ進める。
【0031】
ステップS90においては、CPUは、車両34が後進しているか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、本制御をステップS190へ進め、肯定判定をしたときには、本制御をステップS100へ進める。
【0032】
ステップS100においては、CPUは、車両34がスピンしたと判定すると共に、フラグFsfを1にセットし、しかる後本制御をステップS200へ進める。
【0033】
ステップS110においては、CPUは、予め設定された終了条件、即ちABS制御の実行の抑制を終了すべき条件が成立しているか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、本制御をステップS200へ進め、肯定判定をしたときには、ステップS120においてフラグFsfを0にリセットする。なお、例えばABS制御の終了条件が成立したときに、ABS制御の実行の抑制を終了すべき条件が成立したと判定されてよい。
【0034】
ステップS130においては、CPUは、フラグFsrが1であるか否か、即ち後述のステップS140~S160を実行することにより、車両34が後進している状況において車両がスピン傾向になった後に前進していると判定したか否かを判定する。CPUは、肯定判定をしたときには、本制御をステップS170へ進め、否定判定をしたときには、本制御をステップS140へ進める。
【0035】
ステップ140においては、CPUは、車両がスピン傾向になったか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、本制御をステップS190へ進め、肯定判定をしたときには、本制御をステップS150へ進める。
【0036】
ステップS150においては、CPUは、車両34が前進しているか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、本制御をステップS190へ進め、肯定判定をしたときには、本制御をステップS160へ進める。
【0037】
ステップS160においては、CPUは、車両34がスピンしたと判定すると共に、フラグFsrを1にセットし、しかる後本制御をステップS200へ進める。
【0038】
ステップS170においては、CPUは、予め設定された終了条件、即ちABS制御の実行の抑制を終了すべき条件が成立しているか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、本制御をステップS200へ進め、肯定判定をしたときには、ステップS180においてフラグFsrを0にリセットする。なお、このステップにおいても、例えばABS制御の終了条件が成立したときに、ABS制御の実行の抑制を終了すべき条件が成立したと判定されてよい。
【0039】
ステップS190においては、CPUは、上述のように、制動スリップ率が過大になった車輪について、予め設定された制御終了条件が成立するまで、当該車輪の制動スリップ率が所定の範囲内の値になるよう、ABS制御を実行する。
【0040】
ステップS200においては、CPUは、動スリップ率が過大になった車輪について、ABS制御が実行されないようABS制御の実行を抑制する。
【0041】
次に、図3を参照して、車両が前進しているときにスピン傾向になった場合(A)及び車両が後進しているときにスピン傾向になった場合(B)について、実施形態の作動を説明する。
【0042】
<車両が前進しているときにスピン傾向になった場合>
直進して前進している車両34の挙動が、図3(A)に示されているように、F1からF6まで変化したとする。特に、F3とF4との間の段階で、ステップS30及びS40の判定が肯定判定になってフラグFfが1になり、F4とF5との間の段階で、ステップS80及びS90の判定が肯定判定になってフラグFsfが1になり、F6の段階で車両が停止したとする。
【0043】
フラグFsfが1になってからF6の直前まで、ステップS200においてABS制御が実行されないようABS制御の実行が抑制されるので、ABS制御による制動力の制限は行われない。よって、ABS制御の実行が抑制されない場合に比して、車輪12に付与される制動力が高くなるので、車両34を効率的に減速させて早期に停止させることができる。
【0044】
<車両が後進しているときにスピン傾向になった場合>
直進して後進している車両34の挙動が、図3(B)に示されているように、R1からR6まで変化したとする。特に、R3とR4との間の段階で、ステップS30及びS40の判定がそれぞれ肯定判定及び否定判定になってフラグFrが1になり、R4とR5との間の段階で、ステップS140及びS150の判定が肯定判定になってフラグFsrが1になり、R6の段階で車両が停止したとする。
【0045】
フラグFsrが1になってからR6の直前まで、ステップS200においてABS制御が実行されないようABS制御の実行が抑制されるので、ABS制御による制動力の制限は行われない。よって、ABS制御の実行が抑制されない場合に比して、車輪12に付与される制動力が高くなるので、車両34を効率的に減速させて早期に停止させることができる。
【0046】
なお、F3とR3との比較から解るように、車両が後進しているときの前輪(前進時の前輪、即ち操舵輪)は、車両が前進しているときの前輪よりも遅く、車両の移動方向に対する傾斜角が大きくなる。よって、ステップ140における車両のスピン傾向の判定の条件は、ステップ80における判定よりも、車両がスピン傾向にあると判定され易い条件に設定されていることが好ましい。
【0047】
また、F5とR5との比較から解るように、車両が後進しているときの前輪(操舵輪)は、車両が前進しているときの前輪よりも遅く、車両の移動方向に対する傾斜角が小さくなる。よって、ステップ150における車両の前進の判定の条件は、ステップ90における車両の後進の判定よりも、肯定判定され易い条件に設定されていることが好ましい。
【0048】
以上においては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0049】
例えば、上述の実施形態においては、ステップS10、ステップS40~S120及びステップS200が実行される。即ち、車両34が前進している状況において車両がスピン傾向になった後に後退していると判定されたときには、ABS制御が実行されないようABS制御の実行が抑制される。しかし、これらのステップは省略されてもよい。
【0050】
また、上述の実施形態においては、ステップS90において、車両34が後進していると判定されたときに、ステップS100において、車両がスピンしたと判定される。しかし、車両34が後進しているか否かの判定が行われる前に、予め設定されたスピ判定条件が成立したと判定されたときに、車両がスピンしたと判定されてもよい。
【0051】
同様に、上述の実施形態においては、ステップS150において、車両34が前進していると判定されたときに、ステップS160において、車両がスピンしたと判定される。しかし、車両34が前進しているか否かの判定が行われる前に、予め設定されたスピ判定条件が成立したと判定されたときに、車両がスピンしたと判定されてもよい。
【0052】
更に、上述の実施形態においては、ステップS200において、ABS制御が実行されないようABS制御の実行が抑制される。しかし、ABS制御による制動力の低減量が低減されることによりABS制御の実行が抑制されるよう修正されてもよい。
【符号の説明】
【0053】
10…制動制御装置、12…車輪、14…制動力付与装置、16…電子制御装置、26FL、26FR、26RL及び26RR…車輪速度センサ、28…前後加速度センサ、30…横加速度センサ、32…ヨーレートセンサ、34…車両
図1
図2
図3