(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173013
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、および、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241205BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20241205BHJP
【FI】
G06Q30/0207 372
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091118
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L030BB72
5L049BB07
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】店舗の状況に応じた適切な付与率でポイントをユーザに付与すること。
【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、受付部と、設定部と、付与部とを備える。受付部は、店舗端末装置から、ポイントの付与率に関する付与率情報を受け付ける。設定部は、受付部によって受け付けられた付与率情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部は、設定部によって設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗端末装置から、ポイントの付与率に関する付与率情報を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられた前記付与率情報に応じて、前記ポイントの前記付与率を設定する設定部と、
前記設定部によって設定された前記付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する付与部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記付与率情報の前記付与率は、
前記ポイントの付与の対象となる商品が店舗で販売される日付を示す販売日情報に応じて変更される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記付与率情報の前記付与率は、
店舗の周辺で開催されるイベントに関するイベント情報に応じて変更される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ポイントの付与の対象となる商品が店舗で販売される日に、前記店舗の周辺でイベントが開催される場合、前記付与率情報の前記付与率は、前記イベントが開催されないときの前記付与率以下になるように変更される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記付与率情報の前記付与率は、
前記ポイントの付与の対象となる商品の期限に関する期限情報に応じて変更される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記付与率情報の前記付与率は、
前記ポイントの付与の対象となる商品毎に設定される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
店舗端末装置から、ポイントの付与率に関する付与率情報を受け付ける受付工程と、
前記受付工程によって受け付けられた前記付与率情報に応じて、前記ポイントの前記付与率を設定する設定工程と、
前記設定工程によって設定された前記付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する付与工程と
を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報処理装置、および、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、来店者などに、来店などに伴いポイントを付与する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、ポイントが付与されることで、来店者の購買意欲を向上させることができる。しかしながら、従来技術には、店舗の状況に応じた適切な付与率でポイントをユーザに付与するという点で、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、店舗の状況に応じた適切な付与率でポイントをユーザに付与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、受付部と、設定部と、付与部とを備える。受付部は、店舗端末装置から、ポイントの付与率に関する付与率情報を受け付ける。設定部は、前記受付部によって受け付けられた前記付与率情報に応じて、前記ポイントの前記付与率を設定する。付与部は、前記設定部によって設定された前記付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、店舗の状況に応じた適切な付与率でポイントをユーザに付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステムの概略を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る端末装置の概略を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る店舗装置の概略を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置の概略を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、ユーザ情報データベースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、店舗情報データベースの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、決済情報データベースの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。
【
図10】
図10は、端末装置、店舗装置、および、情報処理装置の少なくとも1つとして機能するコンピュータハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
実施形態に係るポイント付与システムについて、
図1を参照し説明する。
図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステム1の概略を示すブロック図である。
【0011】
ダイナミックポイントシステム1は、端末装置2と、店舗装置3と、情報処理装置4とを備える。情報処理装置4は、端末装置2、および、店舗装置3と、ネットワークNを介して、有線、または、無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、たとえば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であり、1以上のネットワークで構成される。
【0012】
なお、
図1に示すダイナミックポイントシステム1に含まれる各装置の数は、
図1に示す数に限られない。各装置の数は、2つ以上であってもよい。
【0013】
端末装置2は、ユーザによって使用される装置である。端末装置2は、電子マネーなどによる決済を可能な装置である。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、および、スマートグラスなどである。
【0014】
端末装置2は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置4と通信することができる。
【0015】
端末装置2について、
図2を参照し説明する。
図2は、実施形態に係る端末装置2の概略を示すブロック図である。
【0016】
端末装置2は、通信部10と、表示部11と、入力部12と、測位部13と、カメラ14と、制御部15と、記憶部16とを備える。
【0017】
通信部10は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部10は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0018】
表示部11は、各種情報を表示する表示デバイスである。たとえば、表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部11は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0019】
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。たとえば、入力部12は、文字や数字等を入力するためのボタンなどを有する。なお、入力部12は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポートなどであってもよい。また、表示部11がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部11の一部が入力部として機能する。
【0020】
測位部13は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置2の現在位置を示す位置情報(たとえば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部13は、端末装置2の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0021】
また、測位部13は、たとえば、端末装置2が店舗やイベントなどで使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置2によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。
【0022】
カメラ14は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、レンズとを備える。
【0023】
記憶部16は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部16には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0024】
制御部15は、コントローラであり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部15は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部15は、送信部20と、受信部21と、処理部22とを有する。
【0025】
送信部20は、たとえば、入力部12を用いてユーザにより入力された各種情報、および、測位部13によって測位された各種情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信する。送信部20は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信することができる。
【0026】
受信部21は、通信部10を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部21は、たとえば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、表示部11に表示することができる。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0027】
処理部22は、表示部11などを含め、端末装置2全体を制御する。たとえば、処理部22は、送信部20によって送信される各種情報や、受信部21によって受信された情報処理装置4からの各種情報を表示部11へ出力して表示させることができる。たとえば、処理部22は、電子マネーなどの決済アプリケーションが起動された場合、端末装置2による決済を行うことができる。
【0028】
たとえば、端末装置2によって、店舗側に設置されたQRコード(登録商標)が読み込まれて、決済が行われた場合、処理部22は、端末装置2における決済を行う。処理部22は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部20、および、通信部10を介して情報処理装置4へ送信される。
【0029】
決済情報は、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品名」、「商品金額」、「合計金額」、「決済日時」、および、「決済番号」などの情報を含む。
【0030】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別子である。「店舗ID」は、店舗を識別する識別子である。「商品名」は、店舗で販売される商品の名称を示す情報である。なお、「商品名」は、商品を識別する識別子である商品IDであってもよい。「商品金額」は、商品の金額である。「合計金額」は、決済情報に係る商品についての「価格」の合計である。「決済日時」は、決済情報を受け付けた日時である。「決済番号」は、決済情報を識別する情報である。
【0031】
店舗装置3は、たとえば、通信機能を有するパーソナルコンピュータやPOSサーバである。店舗装置3は、後述するようにポイントの付与率を設定する処理などを実行することができる。したがって、店舗装置3は、ポイントの付与率を設定する権限を有する者(たとえば店舗を管理する管理者(利用者))によって利用されるが、これに限定されるものではない。なお、店舗装置3は、店舗端末装置の一例である。
【0032】
店舗装置3について、
図3を参照し説明する。
図3は、実施形態に係る店舗装置3の概略を示すブロック図である。店舗は、商品を販売する店舗である。店舗は、たとえば、コンビニエンスストアや、スーパーマーケットなどを含む。
【0033】
店舗装置3は、通信部30と、入力部31と、制御部32と、記憶部33とを備える。通信部30は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部30は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0034】
入力部31は、たとえば店舗の管理者から各種操作を受け付ける入力デバイスである。たとえば、入力部31は、文字や数字等を入力するためのボタンなどを有する。なお、入力部31は、入出力ポート(I/O port)やUSBポートなどであってもよい。また、入力部31は、タッチパネル式のディスプレイであってもよい。
【0035】
入力部31には、たとえばポイントの付与率に関する付与率情報(後述)が入力される。付与率情報は、店舗の状況に応じて店舗毎に入力される。店舗の状況には、たとえば店舗の周辺におけるイベントの開催状況などが含まれる。なお、ここでは、付与率情報が入力部31を介して入力される例を示したが、これに限られず、たとえば制御部32が、イベントの開催状況などに基づいて付与率情報を自動的に設定する構成であってもよい。
【0036】
記憶部33は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部33には、付与率情報40、イベント情報41、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0037】
付与率情報40について
図4を参照して説明する。
図4は、付与率情報40の一例を示す図である。
図4に示すように、付与率情報40には、たとえば、「店舗ID」、「商品名」、「期限」、「個数」、および、「付与率」の情報が記憶される。
【0038】
「店舗ID」は、店舗を識別する識別子である。「商品名」は、店舗で販売される商品の名称を示す情報である。「期限」は、商品の期限に関する期限情報である。期限情報は、使用期限、賞味期限、および、消費期限のいずれか1つを含む。なお、期限情報は、商品の製造日時などを含んでもよい。期限情報は、商品の種類に応じて設定される。期限情報は、商品毎に設定される。すなわち、同じ商品であっても、各商品に対して期限情報がそれぞれ設定される。たとえば、同じ商品であっても、賞味期限が異なる場合、各商品について異なる期限情報が設定される。
【0039】
「個数」は、商品の在庫数を示す情報である。「付与率」は、たとえば決済(決済金額)に対してユーザに付与されるポイントの割合(%)を示す情報である。「付与率」は、商品毎に設定される。また、「付与率」は、商品の期限毎に設定されてもよい。たとえば、同じ商品であっても、賞味期限が異なる場合、賞味期限毎に異なる付与率が設定されてもよい。
【0040】
たとえば、「店舗ID」の「aaaa」には、「商品名」、「期限」、「個数」、および、「付与率」の情報として、「ABC弁当」、「2023/6/4(残り日数:3日)」、「3」、および、「1」がそれぞれ紐付けられて記憶される。他の例として、「店舗ID」の「aaaa」には、「商品名」、「期限」、「個数」、および、「付与率」の情報として、「ABC弁当」、「2023/6/3(残り日数:2日)」、「2」、および、「3」がそれぞれ紐付けられて記憶される。
【0041】
このように、付与率情報40にあっては、通常時、商品の期限が近いほど付与率が大きくなるように設定される。すなわち、残り日数が少ないほど、ユーザに付与されるポイントが多くなる。これにより、ユーザに対して、商品の期限が近い商品の購入を促すことができる。従って、本実施形態にあっては、たとえば、商品の賞味期限までの時間が短い商品の販売に貢献できる。また、本実施形態にあっては、賞味期限が過ぎることで廃棄される商品を少なくすることができる、言い換えると、廃棄される商品の削減に貢献できる。また、本実施形態にあっては、商品の廃棄費用の削減に貢献できる、言い換えると、商品の廃棄作業の低減に貢献できる。また、本実施形態にあっては、商品の販売に貢献でき、店舗における売り上げの増加に貢献できる。なお、上記した「通常時」は、店舗の周辺でイベントなどが開催されていない状況を意味するが、これに限定されるものではない。
【0042】
ところで、上記のように、商品の期限が近いほど付与率が大きくなるように設定されると、付与率が大きくなった分、店舗の利益が減少することがある。また、たとえば店舗の周辺でイベント(たとえば運動会やコンサート、催し物など)が開催されていると、イベントに参加するユーザなどが商品を購入することから、商品は通常時に比べて多く売れる傾向がある。また、かかるユーザは、購入した商品をイベント参加時または参加前後に消費(使用)することから、期限が近い商品に対して大きな付与率が設定されなくても購入する傾向がある。
【0043】
そこで、本実施形態にあっては、店舗の状況(ここではイベントの有無)に応じて、店舗側でポイントの付与率を設定できるようにし、店舗の利益の減少を抑制するようにした。なお、
図4では、イベント開催時の付与率をカッコ内に示している。
【0044】
図4に示すように、商品が店舗で販売される日に、店舗の周辺でイベントが開催される場合、付与率は、イベントが開催されないとき(すなわち通常時)の付与率以下になるように変更される。たとえば、商品名「ABC弁当」、「DEF牛乳」の商品の「付与率」は、商品の期限に関わらず、通常時の付与率以下の「1」に設定される。なお、
図4では、イベント開催時の「付与率」が通常時の付与率以下に設定される例を示したが、これに限られず、通常時の付与率未満に設定されてもよい。
【0045】
このような付与率が設定された商品は、たとえばイベントに参加するユーザなどによって購入される。従って、本実施形態にあっては、商品の期限が近いほど付与率が大きくなるように設定される場合に比べて、店舗の利益の減少を抑制することができる、言い換えると、店舗の状況に応じた適切な付与率でポイントをユーザに付与することができる。
【0046】
図3の説明に戻ると、イベント情報41は、店舗の周辺で開催されるイベントに関する情報である。イベント情報41には、イベントの開催日、イベント内容などの情報が含まれるが、これらに限定されるものではない。イベント情報41は、店舗の管理者によって入力されて記憶されてもよいし、図示しない外部サーバから取得して記憶されてもよい。
【0047】
制御部32は、コントローラであり、たとえば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部32は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部32は、送信部50と、受信部51と、処理部52とを備える。
【0048】
送信部50は、商品の在庫状況および各商品に対するポイントの付与率などを含む付与率情報(
図4参照)を、通信部30を介して情報処理装置4へ送信する。
【0049】
送信部50は、電子マネーなどによる決済が、店舗側の決済装置(たとえば、POSレジスター)によって行われた場合、たとえば、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードが読み込まれて、決済が行われた場合、決済情報を、通信部30を介して情報処理装置4へ送信する。電子マネーなどによる店舗側の決済は、端末装置2に表示されるバーコードが読み込まれてもよい。電子マネーなどによる店舗側の決済は、RFIDタグなどの機能を端末装置2が有している場合、RFIDタグなどの情報を読み取ることで実行されてもよい。なお、電子マネーなどによる店舗側の決済には、クレジットカードなどによる決済が含まれてもよい。
【0050】
受信部51は、通信部30を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部51は、たとえば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、たとえば、店舗に設けられるモニタに表示される。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0051】
処理部52は、店舗装置3全体を制御する。たとえば、処理部52は、付与率情報を生成する。たとえば、処理部52は、入力部31を介して入力された付与率であって、店舗の状況に応じた付与率を反映させた付与率情報を生成する。生成された付与率情報は、送信部50、および、通信部30を介して情報処理装置4へ送信される。
【0052】
なお、処理部52は、イベント情報41に基づいて付与率情報を生成してもよい。たとえば、処理部52は、商品の販売日がイベント情報41に含まれるイベント開催日と同じである場合、イベント開催日用の付与率(すなわち店舗の状況に応じた付与率)を含む付与率情報を生成してもよい。
【0053】
また、たとえば、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードなどが読み込まれて、店舗側の決済装置によって決済が行われた場合、処理部52は、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部50、および、通信部30を介して情報処理装置4へ送信される。
【0054】
情報処理装置4について、
図5を参照し説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置4の概略を示すブロック図である。
【0055】
情報処理装置4は、通信部60と、制御部61と、記憶部62とを備える。通信部60は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部60は、ネットワークNを介して、端末装置2、および、店舗装置3との間で情報の送受信を行う。
【0056】
記憶部62は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部62は、ユーザ情報データベース70と、店舗情報データベース71と、決済情報データベース72とを備える。
【0057】
ユーザ情報データベース70は、ユーザに関する各種情報が記憶されるデータベースである。ユーザ情報データベース70には、
図6に示すように、たとえば、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報が記憶される。
図6は、ユーザ情報データベース70の一例を示す図である。
【0058】
「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、それぞれユーザの氏名、性別、年齢、および、住所を示す属性情報である。なお、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、ユーザの属性情報の一例に過ぎない。ユーザの属性情報には、たとえば、デモグラフィック(人口統計学的属性)やサイコグラフィック(心理学的属性)等、任意の属性が採用可能である。なお、
図6に示す例では、便宜上、「氏名」を「AABB」といったように抽象的な記載とするが、「AABB」には具体的な情報が記憶されるものとする。以下、他の情報についても抽象的に記載する場合がある。
【0059】
「ポイント数」は、ユーザが有する特典ポイントの数である。ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、商品の購入することができる。また、ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、サービスの提供を受けることができる。「ポイント数」は、商品の購入や、サービスの提供に対する支払いの一部として使用されてもよい。
【0060】
たとえば、「ユーザID」の「0001」には、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報として、「AABB」、「男」、「30歳」、「東京都港区○○」、および、「120」がそれぞれ紐付けられて記憶される。
【0061】
図5の説明に戻ると、店舗情報データベース71は、店舗に関する各種情報が記憶されたデータベースである。店舗情報データベース71には、
図7に示すように、たとえば、「店舗ID」、「店舗名」、「住所」、「商品名」、「期限」、「個数」、および、「付与率」の情報が記憶される。
図7は、店舗情報データベース71の一例を示す図である。
【0062】
「店舗名」、および、「住所」は、それぞれ店舗の名前、および、住所を示す属性情報である。「商品名」、「期限」、「個数」、および、「付与率」は、
図4に示す付与率情報と同様であるため、ここでの説明は省略する。なお、
図7では、「店舗ID」が「aaaa」の店舗の周辺ではイベントが開催されており、「店舗ID」が「bbbb」の店舗の周辺ではイベントが開催されない通常時であるものとする。
【0063】
図7から分かるように、「店舗ID」の「aaaa」の店舗では、「商品名」が「ABC弁当」、「期限」が「2023/6/2(残り日数:1日)」の商品に対して、「付与率」は「1」に設定される。他方、「店舗ID」の「bbbb」の店舗では、「商品名」が「ABC弁当」、「期限」が「2023/6/2(残り日数:1日)」の商品に対して、「付与率」は「5」に設定される。
【0064】
このように、本実施形態にあっては、同じ商品、かつ、同じ期限であっても、各店舗の状況に応じて付与率が異なるように設定される。
【0065】
図5の説明に戻ると、決済情報データベース72は、各店舗における決済情報が記憶されるデータベースである。決済情報データベース72には、
図8に示すように、たとえば、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品名」、「商品金額」、「合計金額」、「決済日時」、「決済番号」、および、「ポイント付与」などの情報が記憶される。
図8は、決済情報データベース72の一例を示す図である。
【0066】
「ポイント付与」は、たとえば、ユーザが商品を購入した際に付与されるポイントに関する情報である。「ポイント付与」は、商品毎(商品名毎)に設定されて、記憶される。
【0067】
たとえば、「ユーザID」が「0001」であるユーザが、店舗「aaaa」において、2023年6月1日の10時に商品名「ABC弁当」、「DFE牛乳」の商品を電子マネーで購入した場合、「ユーザID」の「0001」に各決済の情報が紐付けられて記憶される。具体的には、「ユーザID」の「0001」に、「店舗ID」として「aaaa」の情報、「商品名」として「ABC弁当」、「DFE牛乳」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「商品金額」として「600円」、「100円」、「合計金額」として「700円」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「決済日時」として「2023/6/1/10:00」、および、「決済番号」として「A0110」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「ポイント付与」として「6」、「1」の情報が紐付けられて記憶される。
【0068】
他の例として、「ユーザID」が「0002」であるユーザが、店舗「bbbb」において、2023年6月1日の10時に商品名「ABC弁当」、「DFE牛乳」の商品を電子マネーで購入した場合、「ユーザID」の「0002」に各決済の情報が紐付けられて記憶される。具体的には、「ユーザID」の「0002」に、「店舗ID」として「bbbb」の情報、「商品名」として「ABC弁当」、「DFE牛乳」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0002」に、「商品金額」として「600円」、「100円」、「合計金額」として「700円」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0002」に、「決済日時」として「2023/6/1/10:00」、および、「決済番号」として「B1841」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0002」に、「ポイント付与」として「30」、「6」の情報が紐付けられて記憶される。
【0069】
このように、本実施形態にあっては、「ユーザID」が「0001」のユーザと「0002」のユーザとがそれぞれ、同じ商品(詳しくは同じ期限の同じ商品)を購入した場合であっても、店舗の状況に応じて付与率が異なるように設定されるため、各ユーザに付与されるポイントも購入した店舗によって異なる。
【0070】
制御部61は、コントローラであり、たとえば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部61は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部61は、受信部80と、送信部81と、設定部82と、付与部83とを備える。
【0071】
受信部80は、通信部60を介して、端末装置2、および、店舗装置3から提供される各種情報を受信することができる。たとえば、受信部80は、通信部60を介して、端末装置2から、ユーザに関するユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」の情報を含む。ユーザ情報は、ユーザ情報データベース70に記憶される。
【0072】
受信部80は、通信部60を介して、店舗装置3から、店舗情報を取得する。詳しくは、受信部80は、各店舗装置3から、各店舗の店舗情報を取得する。店舗情報は、商品の在庫状況および各商品に対するポイントの付与率などを含む付与率情報を有する。具体的には、店舗情報は、「店舗ID」、「店舗名」、「住所」、「商品名」、「期限」、「個数」、および、「付与率」の情報を含む。店舗情報は、店舗情報データベース71に記憶される。
【0073】
このように、受信部80は、店舗装置3から、ポイントの付与率に関する付与率情報を受け付ける。なお、受信部80は、受付部の一例である。
【0074】
受信部80は、通信部60を介して、端末装置2、および、店舗装置3から、決済情報を取得する。決済情報は、決済方法に応じて、端末装置2、または、店舗装置3から取得される。
【0075】
送信部81は、通信部60を介して、たとえば、店舗情報データベース71に含まれるポイントの付与率に関する情報を、端末装置2、および、店舗装置3に送信することができる。送信部81は、ユーザが有するポイント数を、ユーザが有する端末装置2に送信する。
【0076】
設定部82は、ポイントの付与率を設定する。詳しくは、設定部82は、店舗情報データベース71を読み出し、店舗情報データベース71に含まれる付与率情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。言い換えると、設定部82は、店舗装置3から受け付けた付与率情報に応じてポイントの付与率を設定する。
【0077】
この付与率情報の付与率は、上記したように店舗側で設定されて店舗の状況が反映された付与率であることから、設定部82は、店舗の状況(たとえばイベントの有無)に応じた付与率を設定することができる。
【0078】
また、付与率情報の付与率は、ポイントの付与の対象となる商品が店舗で販売される日付を示す販売日情報に応じて変更される。また、付与率情報の付与率は、店舗の周辺で開催されるイベントに関するイベント情報に応じて変更される。たとえば、商品が店舗で販売される販売日が、イベントなどが開催される通常時であるか、イベント開催日であるかによって、付与率情報の付与率が変更される。
【0079】
具体的には、付与率情報の付与率は、ポイントの付与の対象となる商品が店舗で販売される日に、店舗の周辺でイベントが開催される場合、付与率情報の付与率は、イベントが開催されないとき(すなわち通常時)の付与率以下になるように変更される。
【0080】
また、付与率情報の付与率は、ポイントの付与の対象となる商品の期限に関する期限情報に応じて変更されてもよい。たとえば、商品の期限までの時間が短いほど、付与率が大きくなるように変更されてもよい。
【0081】
なお、
図7では、イベント開催時のポイントの付与率が、商品の期限に関わらず同じ値に設定される例を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、イベントが開催されないとき(すなわち通常時)の付与率以下であれば、イベント開催時のポイントの付与率は、商品の期限までの時間が短いほど大きくなるように変更されてもよい。
【0082】
また、付与率情報の付与率は、ポイントの付与の対象となる商品毎に設定される。従って、設定部82は、たとえば各商品の期限や在庫状況に応じた付与率を設定することが可能になる。具体的には、設定部82は、商品毎に、期限までの時間が短いほど、付与率が大きくなるように設定することが可能となる。また、設定部82は、商品毎に、在庫数が多いほど、付与率が大きくなるように設定することが可能となる。
【0083】
設定部82は、上記のようにして設定した付与率の情報を付与部83へ出力する。
【0084】
付与部83は、設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。たとえば、付与部83は、決済情報、および、設定された付与率に基づき、ポイントをユーザに付与する。
【0085】
具体的には、付与部83は、決済情報から、付与必要情報を抽出する。より具体的には、付与部83は、決済情報から、付与必要情報として、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品名」、「商品金額」、「合計金額」、および、「決済日時」を読み出す。付与部83は、「店舗ID」、および、「決済日時」に基づいて、決済が行われた店舗、および、決済が行われた日時を特定する。
【0086】
そして、付与部83は、店舗側によって設定された商品毎の付与率を用いて、「合計金額」に対するポイントを算出し、ユーザにポイントを付与する。たとえば、付与部83は、「商品金額」の値に、商品毎に設定された付与率を乗算することで、各商品に対するポイントを算出する。算出されたポイントは、「ポイント付与」として、「ユーザID」に紐付けられて決済情報データベース72に記憶される。
【0087】
付与部83は、算出したポイントを、現在のユーザのポイント数に加算することで、ユーザにポイントを付与する。付与部83は、「ユーザID」に紐付けられて、ユーザ情報データベース70に記憶されている「ポイント数」に、算出したポイントを加算する。算出されたポイントが加算された「ポイント数」は、ユーザ情報データベース70に記憶される。すなわち、ユーザ情報データベース70に記憶されていた「ポイント数」が更新される。
【0088】
付与部83は、更新した「ポイント数」を、送信部81、および、通信部60を介して、端末装置2に送信する。これにより、更新された「ポイント数」が、ユーザに通知される。
【0089】
次に、実施形態に係るポイント付与処理について、
図9を参照し説明する。
図9は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。
【0090】
情報処理装置4は、店舗装置3から付与率情報を受信して受け付ける(ステップS100)。そして、情報処理装置4は、付与率情報に応じて、ポイントの付与率を設定する(ステップS101)。
【0091】
次いで、情報処理装置4は、決済情報を取得する(ステップS102)。たとえば、情報処理装置4は、端末装置2、または、店舗装置3から決済情報を取得する。次いで、情報処理装置4は、決済情報から、付与必要情報を抽出する(ステップS103)。たとえば、情報処理装置4は、決済情報から、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品名」、「商品金額」、「合計金額」、および、「決済日時」などの付与必要情報を抽出する。
【0092】
次いで、情報処理装置4は、ユーザに付与されるポイントを算出する(ステップS104)。たとえば、情報処理装置4は、「商品金額」の値に、商品毎に設定された付与率を乗算することで、各商品に対するポイントを算出する。そして、情報処理装置4は、算出されたポイントをユーザに付与する(ステップS105)。
【0093】
上述してきたように、情報処理装置4は、受付部(受信部80)と、設定部82と、付与部83とを備える。受付部は、店舗端末装置(店舗装置3)から、ポイントの付与率に関する付与率情報を受け付ける。設定部82は、受付部によって受け付けられた付与率情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部83は、設定部82によって設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【0094】
これにより、情報処理装置4は、店舗の状況に応じた適切な付与率でポイントをユーザに付与することができる。すなわち、情報処理装置4にあっては、店舗の状況(たとえば店舗周辺におけるイベントの有無)に応じて、店舗側で設定されたポイントの付与率情報を受け付け、受け付けた付与率情報に応じて付与率を設定するようにしたので、店舗の状況に即した付与率でポイントをユーザに付与することができる。
【0095】
また、付与率情報の付与率は、ポイントの付与の対象となる商品が店舗で販売される日付を示す販売日情報に応じて変更される。すなわち、本実施形態にあっては、たとえば、商品が店舗で販売される販売日が、イベントなどが開催される通常時であるか、イベント開催日であるかによって、付与率情報の付与率を変更することが可能になる。これにより、情報処理装置4にあっては、商品が店舗で販売される日付に即した付与率でポイントをユーザに付与することができる。
【0096】
また、付与率情報の付与率は、店舗の周辺で開催されるイベントに関するイベント情報に応じて変更される。すなわち、本実施形態にあっては、たとえば、イベントなどが開催される通常時とイベント開催日とで、付与率情報の付与率を変更することが可能になる。これにより、情報処理装置4にあっては、店舗の周辺で開催されるイベントの有無に即した付与率でポイントをユーザに付与することができる。
【0097】
また、ポイントの付与の対象となる商品が店舗で販売される日に、店舗の周辺でイベントが開催される場合、付与率情報の付与率は、イベントが開催されないときの付与率以下になるように変更される。
【0098】
これにより、情報処理装置4は、たとえば店舗の利益の減少を抑制することが可能になる。すなわち、たとえば商品の期限が近いほど付与率が大きくなるように設定されると、付与率が大きくなった分、店舗の利益が減少することがある。また、店舗の周辺でイベントが開催されていると、イベントに参加するユーザは、購入した商品をイベント参加時または参加前後に消費することから、期限が近い商品に対して大きな付与率が設定されなくても購入する傾向がある。従って、本実施形態にあっては、付与率が上記のように設定されることで、たとえば商品の期限が近いほど付与率が大きくなるように設定される場合に比べて、店舗の利益の減少を抑制することができる、言い換えると、店舗の状況に応じた適切な付与率でポイントをユーザに付与することができる。
【0099】
付与率情報の付与率は、ポイントの付与の対象となる商品の期限に関する期限情報に応じて変更される。
【0100】
これにより、情報処理装置4は、たとえば商品の期限までの時間が短いほど、付与率が大きくなるように設定することが可能になり、よってユーザに対して、商品の期限が近い商品の購入を促すことができる。従って、情報処理装置4は、たとえば、商品の賞味期限までの時間が短い商品の販売に貢献できる。また、情報処理装置4は、賞味期限が過ぎることで廃棄される商品を少なくすることができる、言い換えると、廃棄される商品の削減に貢献できる。また、情報処理装置4は、商品の廃棄費用の削減に貢献できる、言い換えると、商品の廃棄作業の低減に貢献できる。また、情報処理装置4は、商品の販売に貢献でき、店舗における売り上げの増加に貢献できる。
【0101】
付与率情報の付与率は、ポイントの付与の対象となる商品毎に設定される。
【0102】
これにより、情報処理装置4は、たとえば各商品の期限や在庫状況に応じた付与率を設定することが可能になる。具体的には、情報処理装置4は、商品毎に、期限までの時間が短いほど、付与率が大きくなるように設定することが可能となる。これにより、情報処理装置4は、たとえば、期限が過ぎて廃棄される商品の削減に貢献できる。また、情報処理装置4は、商品毎に、在庫数が多いほど、付与率が大きくなるように設定することが可能となる。これにより、情報処理装置4は、たとえば、店舗における在庫削減に貢献できる。
【0103】
図10は、端末装置2、店舗装置3、および、情報処理装置4の少なくとも1つとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0104】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0105】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0106】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0107】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0108】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0109】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0110】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0111】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0112】
上記したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0113】
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0114】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0115】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでもよい。
【0116】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0117】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0118】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0119】
1 ダイナミックポイントシステム
2 端末装置
3 店舗装置
4 情報処理装置
40 付与率情報
60 通信部
61 制御部
62 記憶部
70 ユーザ情報データベース
71 店舗情報データベース
72 決済情報データベース
80 受信部
82 設定部
83 付与部