知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173039
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
(51)【国際特許分類】
G02B 15/20 20060101AFI20241205BHJP
G02B 13/18 20060101ALN20241205BHJP
【ＦＩ】
G02B15/20
G02B13/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023091154
(22)【出願日】2023-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 匠
【テーマコード（参考）】
2H087
【Ｆターム（参考）】
2H087KA02
2H087KA03
2H087MA15
2H087PA11
2H087PA12
2H087PA14
2H087PA16
2H087PA18
2H087PA19
2H087PA20
2H087PB13
2H087PB14
2H087PB15
2H087PB17
2H087PB18
2H087QA02
2H087QA07
2H087QA17
2H087QA22
2H087QA26
2H087QA32
2H087QA34
2H087QA42
2H087QA46
2H087RA04
2H087RA05
2H087RA12
2H087RA13
2H087RA36
2H087RA44
2H087SA44
2H087SA46
2H087SA49
2H087SA53
2H087SA56
2H087SA57
2H087SA61
2H087SA62
2H087SA63
2H087SA64
2H087SA65
2H087SA66
2H087SA71
2H087SB05
2H087SB06
2H087SB14
2H087SB15
2H087SB16
2H087SB23
2H087SB24
2H087SB25
2H087SB32
2H087SB33
2H087SB42
(57)【要約】
【課題】 高い光学性能を有し、高変倍比且つ小型なズームレンズを提供すること。
【解決手段】 物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群、正の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、少なくとも１つのレンズ群を含む後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記第１レンズ群は、最も物体側に配置された第１の負レンズと、該第１の負レンズに隣り合って配置された第２の負レンズと、を有し、所定の条件式を満足する。
【選択図】 図１
【解決手段】 物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群、正の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、少なくとも１つのレンズ群を含む後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記第１レンズ群は、最も物体側に配置された第１の負レンズと、該第１の負レンズに隣り合って配置された第２の負レンズと、を有し、所定の条件式を満足する。
【選択図】 図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群、正の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、少なくとも１つのレンズ群を含む後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記第１レンズ群は、最も物体側に配置された第１の負レンズと、該第１の負レンズに隣り合って配置された第２の負レンズと、を有し、
広角端から望遠端へのズーミングに際しての前記第２レンズ群の移動量をＭ２、望遠端における全系のバックフォーカスをｓｋｔとするとき、
０．２５＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．９０
なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
前記第１レンズ群は、最も物体側に配置された第１の負レンズと、該第１の負レンズに隣り合って配置された第２の負レンズと、を有し、
広角端から望遠端へのズーミングに際しての前記第２レンズ群の移動量をＭ２、望遠端における全系のバックフォーカスをｓｋｔとするとき、
０．２５＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．９０
なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
【請求項2】
広角端における前記第１レンズ群の最も像側のレンズ面から前記第２レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をＴＤ１ｗ、広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗとするとき、
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項3】
広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗ、望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項4】
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、広角端における全系の焦点距離をｆｗとするとき、
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項5】
前記第２レンズ群において最も物体側に正レンズが配置され、該正レンズの物体側のレンズ面と像側のレンズ面をそれぞれＲ１、Ｒ２とするとき、
－１．００＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜２．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
－１．００＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜２．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項6】
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、望遠端における全系の焦点距離をｆｔとするとき、
－０．５０＜ｆ１／ｆｔ＜－０．２５
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
－０．５０＜ｆ１／ｆｔ＜－０．２５
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項7】
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、前記第２レンズ群の焦点距離をｆ２とするとき、
－０．９０＜ｆ１／ｆ２＜－０．２０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
－０．９０＜ｆ１／ｆ２＜－０．２０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項8】
広角端における前記第２レンズ群と前記第３レンズ群の合成横倍率をβ２３ｗ、望遠端における前記第２レンズ群と前記第３レンズ群の合成横倍率をβ２３ｔ、広角端における全系の焦点距離をｆｗ、望遠端における全系の焦点距離をｆｔとするとき、
０．３０＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．８０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
０．３０＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．８０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項9】
前記ズームレンズは開口絞りを有し、広角端における前記開口絞りから像面までの光軸上の距離をＳＤｗ、望遠端における前記開口絞りから像面までの光軸上の距離をＳＤｔとするとき、
０．４０＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．７５
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
０．４０＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．７５
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項10】
望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．１５＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．５０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
０．１５＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．５０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項11】
望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．０５＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．６０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
０．０５＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．６０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項12】
前記第１レンズ群は、最も物体側から像側へ順に配置された、前記第１の負レンズ、前記第２の負レンズ、第３の負レンズ、正レンズを有することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項13】
前記第２レンズ群は開口絞りを有し、前記第２レンズ群において前記開口絞りより物体側に配置されたレンズは、１枚の正レンズであることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項14】
前記第２レンズ群は、正レンズと、負レンズとからなる接合レンズを有することを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項15】
前記後群において、最も像側に配置されたレンズ群は、ズーミングに際して不動であることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項16】
前記後群において、最も像側に配置されたレンズ群は、１枚の正レンズからなることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項17】
前記後群において、最も像側に配置されたレンズは、像側に凸面を向けていることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項18】
前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第４レンズ群、負の屈折力の第５レンズ群、正の屈折力の第６レンズ群からなることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項19】
前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第４レンズ群、負の屈折力の第５レンズ群からなることを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。
【請求項20】
広角端における前記第１レンズ群の最も像側のレンズ面から前記第２レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をＴＤ１ｗ、広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗとするとき、
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
なる条件式を満足することを特徴とする請求項３乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
なる条件式を満足することを特徴とする請求項３乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
【請求項21】
広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗ、望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項４乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項４乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
【請求項22】
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、広角端における全系の焦点距離をｆｗとするとき、
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項５乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項５乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
【請求項23】
広角端における前記第１レンズ群の最も像側のレンズ面から前記第２レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をＴＤ１ｗ、広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗ、望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項４乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
なる条件式を満足することを特徴とする請求項４乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
【請求項24】
広角端における前記第１レンズ群の最も像側のレンズ面から前記第２レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をＴＤ１ｗ、広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗ、前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、広角端における全系の焦点距離をｆｗとするとき、
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項５乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項５乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
【請求項25】
広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗ、望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、広角端における全系の焦点距離をｆｗとするとき、
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項５乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項５乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
【請求項26】
広角端における前記第１レンズ群の最も像側のレンズ面から前記第２レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をＴＤ１ｗ、広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗ、望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔ、前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、広角端における全系の焦点距離をｆｗとするとき、
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項５乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする請求項５乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズ。
【請求項27】
請求項１乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズと、
該ズームレンズによって形成された像を受光する撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
該ズームレンズによって形成された像を受光する撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズームレンズに関し、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ等の撮像装置に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、撮像装置に用いる撮像光学系として、高い光学性能を有し、高変倍比且つ小型なズームレンズが求められている。
【0003】
最も物体側に配置されたレンズ群において、各レンズを小径化したズームレンズを得るために、特許文献１は、第１レンズ群が負の屈折力を有する光学系を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開２０２０－０３０２５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献１のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、負、正、正、負、正のレンズ群を有している。しかしながら、広角端から望遠端へのズーミングに際しての第２レンズ群の移動量小さいため、高い変倍比を得ることが困難である。
【0006】
そこで本発明は、高い光学性能を有し、高変倍比且つ小型なズームレンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群、正の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、少なくとも１つのレンズ群を含む後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、前記第１レンズ群は、最も物体側に配置された第１の負レンズと、該第１の負レンズに隣り合って配置された第２の負レンズと、を有し、広角端から望遠端へのズーミングに際しての前記第２レンズ群の移動量をＭ２、望遠端における全系のバックフォーカスをｓｋｔとするとき、
０．２５＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．９０
なる条件式を満足することを特徴とする。
０．２５＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．９０
なる条件式を満足することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高い光学性能を有し、高変倍比且つ小型なズームレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例１のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【図2】実施例１のズームレンズの（Ａ）広角端、（Ｂ）望遠端における収差図
【図3】実施例２のズームレンズの広角端、望遠端におけるレンズ断面図
【図4】実施例２のズームレンズの（Ａ）広角端、（Ｂ）望遠端における収差図
【図5】実施例３のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【図6】実施例３のズームレンズの（Ａ）広角端、（Ｂ）望遠端における収差図
【図7】実施例４のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【図8】実施例４のズームレンズの（Ａ）広角端、（Ｂ）望遠端における収差図
【図9】実施例５のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【図10】実施例５のズームレンズの（Ａ）広角端、（Ｂ）望遠端における収差図
【図11】実施例６のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【図12】実施例６のズームレンズの（Ａ）広角端、（Ｂ）望遠端における収差図
【図13】撮像装置を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の光学系及びそれを有する撮像装置の実施例について、添付の図面に基づいて説明する。
【0011】
図１、３、５、７、９、１１は、それぞれ実施例１から６のズームレンズＬ０の断面図である。各実施例のズームレンズＬ０はデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ、監視用カメラ、車載用カメラ等の撮像装置に用いられるズームレンズである。
【0012】
各レンズ断面図において左方が物体側で、右方が像側である。尚、各実施例のズームレンズＬ０をプロジェクターなどの投射レンズとして用いても良い。このときは左方がスクリーン側、右方が投射画像側となる。
【0013】
各レンズ断面図の下方に示した実線の矢印は、無限遠物体に合焦したときの、広角端から望遠端へのズーミングに伴う各レンズ群の移動軌跡を表している。また、各レンズ断面図の上方に示した破線の矢印は、無限遠から至近にフォーカシングしたときのレンズ群の移動方向を表している。
【0014】
各レンズ断面図において、ＳＰは開口絞りである。開口絞りは広角端から望遠端へのズーミングに際して、レンズ群と光軸上の間隔を変えずに移動しても良いし、レンズ群と光軸上の間隔を変えて移動しても良い。ＩＰは像面であり、各実施例のズームレンズＬ０をデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラに使用する際にはＣＣＤセンサやＣＭＯＳセンサ等の固体撮像素子（光電変換素子）の撮像面が配置される。各実施例のズームレンズを銀塩フィルム用カメラの撮影光学系として使用する際には像面ＩＰにはフィルム面に相当する感光面が置かれる。
【0015】
各実施例のズームレンズＬ０は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群Ｌ１、正の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、少なくとも１つのレンズ群を含む後群ＬＲからなる。なお、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。各レンズ群は１枚のレンズから構成されていてもよいし、複数のレンズから構成されていてもよい。
【0016】
図２、４、６、８、１０、１２は、それぞれ実施例１から６のズームレンズの広角端、および望遠端において、無限遠物体に合焦したときの収差図である。
【0017】
球面収差図においてＦｎｏはＦナンバーであり、ｄ線（波長５８７．６ｎｍ）、ｇ線（波長４３５．８ｎｍ）に対する球面収差量を示している。非点収差図においてΔＳはサジタル像面における収差量、ΔＭはメリディオナル像面における収差量を示している。歪曲収差図ではｄ線に対する歪曲収差量を示している。色収差図ではｇ線における倍率色収差量を示している。ωは撮像半画角（°）である。
【0018】
次に、各実施例のズームレンズにおける特徴的な構成について述べる。
【0019】
各実施例のズームレンズＬ０において、第１レンズ群Ｌ１の屈折力を負とすることで、入射瞳位置を物体側に配置し、第１レンズ群Ｌ１のレンズの径を小さくすることができる。
【0020】
さらに、第２レンズ群Ｌ２の屈折力を正、第３レンズ群Ｌ３の屈折力を正とすることで、特に望遠端における球面収差やコマ収差等を良好に補正している。また、少なくとも１つのレンズ群を含む後群ＬＲを配置することで、特に広角端における倍率色収差等を良好に補正している。
【0021】
また第１レンズ群Ｌ１は、最も物体側に配置された第１の負レンズＬ１１と、第１の負レンズＬ１１に隣り合って配置された第２の負レンズＬ１２と、を有している。その結果、第１レンズ群Ｌ１に入射する軸外の光線が、第１の負レンズＬ１１および第２の負レンズＬ１２で緩やかに屈折するため、特に広角端における歪曲収差を良好に補正できている。
【0022】
また、各実施例のズームレンズＬ０は以下の条件式を満足するように構成している。
０．２５＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．９０・・・（１）
０．２５＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．９０・・・（１）
【0023】
ここで、Ｍ２は広角端から望遠端へのズーミングに際しての第２レンズ群Ｌ２の移動量、ｓｋｔは望遠端における全系のバックフォーカスである。ここで、移動量とは、広角端におけるレンズ群の光軸上の位置と、望遠端におけるレンズ群の光軸上の位置との光軸方向の差を意味し、像側から物体側に移動する方向を正とする。
【0024】
条件式（１）は高い光学性能、及び高変倍比を実現するためのものである。
【0025】
条件式（１）の上限を上回って第２レンズ群Ｌ２の移動量が小さくなると、高変倍比を達成することが困難となる。条件式（１）の下限を下回って望遠端における全系のバックフォーカスが短くなると、撮像素子を配置した際に撮像素子と最も像側に配置されたレンズの像側の面とで反射して発生するゴースト光が撮像素子で結像しやすくなるため好ましくない。
【0026】
以上の構成により、高い光学性能を有し、高変倍比且つ小型なズームレンズを実現することが可能となる。
【0027】
なお、条件式（１）の数値範囲の上限または下限の少なくとも一方を以下の条件式（１ａ）の数値とすることが好ましい。
０．３０＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．７０・・・（１ａ）
０．３０＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．７０・・・（１ａ）
【0028】
さらに好ましくは、条件式（１）の数値範囲の上限または下限の少なくとも一方を、以下の条件式（１ｂ）の範囲とすることが好ましい。
０．３３＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．６０・・・（１ｂ）
０．３３＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．６０・・・（１ｂ）
【0029】
次に、各実施例のズームレンズＬ０の好ましい構成について述べる。
【0030】
第１レンズ群Ｌ１は、最も物体側から像側へ順に配置された、第１の負レンズＬ１１、第２の負レンズＬ１２、第３の負レンズＬ１３、正レンズＬ１４を有することが好ましい。３枚の負レンズを配置することで、特に広角端における歪曲収差を良好に補正し、１枚の正レンズを配置することで、特に広角端における倍率色収差を良好に補正している。
【0031】
第２レンズ群Ｌ２は開口絞りＳＰを有し、第２レンズ群Ｌ２において開口絞りＳＰより物体側に配置されたレンズは、１枚の正レンズであることが好ましい。正レンズを開口絞りＳＰより物体側に配置した結果、特に望遠端における球面収差を補正することができる。さらに、１枚で構成することによって、第２レンズ群Ｌ２の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離を短くすることができる。
【0032】
第２レンズ群Ｌ２は、正レンズと、負レンズとからなる接合レンズを有することによって、特に望遠端における球面収差や軸上色収差を補正することができる。
【0033】
後群ＬＲにおいて、最も像側に配置されたレンズ群は、ズーミングに際して不動であることが好ましい。その結果、ズーミングに際して、最も像側に配置されたレンズ群の倒れによる諸収差の変動を抑制することができる。
【0034】
後群ＬＲにおいて、最も像側に配置されたレンズ群は、１枚の正レンズからなることが好ましい。正レンズを配置することで、軸外の光線の像面に対する入射角度を小さくすることができる。さらに、１枚で構成することによって、最も像側に配置されたレンズ群の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離を短くすることができる。
【0035】
後群ＬＲにおいて、最も像側に配置されたレンズは、像側に凸面を向けていることが好ましい。ズームレンズＬ０に対して撮像素子を配置する場合、像側に凸面を向けることで、撮像素子と最も像側に配置されたレンズの像側面との反射で発生するゴースト光を抑制することができる。
【0036】
次に、各実施例のズームレンズＬ０において満足することが好ましい条件式について述べる。
【0037】
各実施例のズームレンズＬ０は、以下の条件式のうちの１つ以上を満足することが好ましい。
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５ ・・・（２）
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０ ・・・（３）
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００ ・・・（４）
－１．００＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜２．００ ・・・（５）
－０．５０＜ｆ１／ｆｔ＜－０．２５ ・・・（６）
－０．９０＜ｆ１／ｆ２＜－０．２０ ・・・（７）
０．３０＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．８０ ・・・（８）
０．４０＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．７５ ・・・（９）
０．１５＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．５０ ・・・（１０）
０．０５＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．６０ ・・・（１１）
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５ ・・・（２）
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０ ・・・（３）
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００ ・・・（４）
－１．００＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜２．００ ・・・（５）
－０．５０＜ｆ１／ｆｔ＜－０．２５ ・・・（６）
－０．９０＜ｆ１／ｆ２＜－０．２０ ・・・（７）
０．３０＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．８０ ・・・（８）
０．４０＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．７５ ・・・（９）
０．１５＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．５０ ・・・（１０）
０．０５＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．６０ ・・・（１１）
【0038】
ここで、ＴＤ１ｗは広角端における第１レンズ群Ｌ１の最も像側のレンズ面から第２レンズ群Ｌ２の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離、ＬＤｗは広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離である。ＬＤｔは望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離である。
【0039】
ｆ１は第１レンズ群Ｌ１の焦点距離、ｆｗは広角端における全系の焦点距離である。Ｒ１は第２レンズ群Ｌ２において最も物体側に配置された正レンズの物体側のレンズ面、Ｒ２は第２レンズ群Ｌ２において最も物体側に配置された正レンズの像側のレンズ面である。ｆｔは望遠端における全系の焦点距離である。
【0040】
β２３ｔは望遠端における第２レンズ群Ｌ２と第３レンズ群Ｌ３の合成横倍率、β２３ｗは広角端における第２レンズ群Ｌ２と第３レンズ群Ｌ３の合成横倍率である。ここで第２レンズ群Ｌ２と第３レンズ群Ｌ３の合成横倍率とは、第２レンズ群Ｌ２の横倍率と第３レンズ群Ｌ３の横倍率の積である。ＳＤｗは広角端における開口絞りＳＰから像面までの光軸上の距離、ＳＤｔは望遠端における開口絞りＳＰから像面までの光軸上の距離である。
【0041】
次に前述の条件式（２）～（１１）の技術的意味について説明する。
【0042】
条件式（２）の上限を上回って広角端における第１レンズ群Ｌ１の最も像側のレンズ面から第２レンズ群Ｌ２までの最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離が長くなると、第１レンズ群Ｌ１に配置された各レンズの径が大きくなりすぎるため、好ましくない。条件式（２）の下限を下回ると、広角端におけるレンズ全長が長くなりすぎるため、好ましくない。ここでレンズ全長とは、全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離である。
【0043】
条件式（３）の上限を上回ると、広角端におけるレンズ全長が長くなりすぎるため、好ましくない。条件式（３）の下限を下回ると、広角端から望遠端へのズーミングに際しての第１レンズ群Ｌ１の移動量が大きくなりすぎるため、ズーミングに際して発生する諸収差の変動を抑制することが困難となる。
【0044】
条件式（４）の上限を上回って第１レンズ群Ｌ１の屈折力が強くなると、特に広角端における像面湾曲や倍率色収差を補正することが困難となる。条件式（４）の下限を下回って第１レンズ群Ｌ１の屈折力が弱くなると、広角端におけるレンズ全長が長くなりすぎるため、好ましくない。
【0045】
条件式（５）の上限を上回ると、第２レンズ群Ｌ２において最も像側に配置された正レンズの物体側のレンズ面の曲率半径が小さくなりすぎる。その結果、特に望遠端における球面収差やコマ収差が大きくなり、好ましくない。条件式（５）の下限を下回ると、第２レンズ群Ｌ２において最も物体側に配置された正レンズの主点が像側に配置される。その結果、レンズ全長が長くなりすぎて好ましくない。
【0046】
条件式（６）の上限を上回って望遠端における全系の焦点距離が短くなりすぎると、高変倍比を達成することが困難となる。条件式（６）の下限を下回って望遠端における全系の焦点距離が長くなりすぎると、広角端から望遠端へのズーミングに際しての第１レンズ群Ｌ１の移動量が大きくなりすぎるため、ズーミングに際して発生する諸収差の変動を抑制することが困難となる。
【0047】
条件式（７）の上限を上回って第２レンズ群Ｌ２の屈折力が弱くなると、広角端から望遠端へのズーミングに際しての第２レンズ群Ｌ２の移動量が大きくなりすぎる。その結果、望遠端におけるレンズ全長が長くなりすぎるため、好ましくない。条件式（７）の下限を下回って第２レンズ群Ｌ２の屈折力が強くなると、特に広角端における球面収差やコマ収差を補正することが困難となる。
【0048】
条件式（８）の上限を上回ると、広角端における第２レンズ群Ｌ２と第３レンズ群Ｌ３の合成横倍率に対する望遠端における第２レンズ群Ｌ２と第３レンズ群Ｌ３の合成横倍率の比が大きくなりすぎる。すなわち、第２レンズ群Ｌ２と第３レンズ群Ｌ３の変倍分担が大きくなりすぎるため、ズーミングに際して第２レンズ群Ｌ２と第３レンズ群Ｌ３で発生する諸収差の変動が大きくなり、好ましくない。条件式（８）の下限を下回ると、第２レンズ群Ｌ２と第３レンズ群Ｌ３の変倍分担が小さくなりすぎるため、高変倍比を達成することが困難となる。
【0049】
条件式（９）の上限を上回ると、広角端における開口絞りＳＰから像面までの距離が長くなりすぎる。その結果、後群ＬＲにおいて配置された各レンズの径が大きくなりすぎるため、好ましくない。条件式（９）の下限を下回ると、広角端における開口絞りＳＰから像面までの距離が短くなりすぎるため、第１レンズ群Ｌ１において配置された各レンズの径が大きくなりすぎるため、好ましくない。
【0050】
条件式（１０）の上限を上回ると、広角端から望遠端へのズーミングに際しての第２レンズ群Ｌ２の移動量が大きくなりすぎる。その結果、望遠端におけるレンズ全長が長くなりすぎるため、好ましくない。
【0051】
条件式（１０）の下限を下回ると、広角端から望遠端へのズーミングに際しての第２レンズ群Ｌ２の移動量が小さくなりすぎるため、高変倍比を達成することが困難となる。
【0052】
条件式（１１）の上限を上回って望遠端における全系のバックフォーカスが長くなると、ズームレンズＬ０の最も像側に配置されたレンズ群を通る軸外光線の高さが低くなりすぎる。その結果、特に望遠端における像面湾曲や倍率色収差の補正が困難となる。
【0053】
条件式（１１）の下限を下回って望遠端における全系のバックフォーカスが短くなると、撮像素子を配置した際に撮像素子と最も像側に配置されたレンズの像側の面とで反射して発生するゴースト光が撮像素子で結像しやすくなるため好ましくない。
【0054】
なお、条件式（２）～（１１）の上限と下限の少なくとも一方を以下の数値範囲のように設定することがより好ましい。
０．１５＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．３８ ・・・（２ａ）
０．７０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．０５ ・・・（３ａ）
－１．６８＜ｆ１／ｆｗ＜－１．１０ ・・・（４ａ）
－０．８０＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜１．８０ ・・・（５ａ）
－０．４９＜ｆ１／ｆｔ＜－０．２８ ・・・（６ａ）
－０．８０＜ｆ１／ｆ２＜－０．２８ ・・・（７ａ）
０．４０＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．７５ ・・・（８ａ）
０．４５＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．６８ ・・・（９ａ）
０．２２＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．４５ ・・・（１０ａ）
０．０８＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．５５ ・・・（１１ａ）
０．１５＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．３８ ・・・（２ａ）
０．７０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．０５ ・・・（３ａ）
－１．６８＜ｆ１／ｆｗ＜－１．１０ ・・・（４ａ）
－０．８０＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜１．８０ ・・・（５ａ）
－０．４９＜ｆ１／ｆｔ＜－０．２８ ・・・（６ａ）
－０．８０＜ｆ１／ｆ２＜－０．２８ ・・・（７ａ）
０．４０＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．７５ ・・・（８ａ）
０．４５＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．６８ ・・・（９ａ）
０．２２＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．４５ ・・・（１０ａ）
０．０８＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．５５ ・・・（１１ａ）
【0055】
また、条件式（２）～（１１）の上限と下限の少なくとも一方を以下の数値範囲のように設定することがさらに好ましい。
０．２０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．３３ ・・・（２ｂ）
０．７８＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．００ ・・・（３ｂ）
－１．６６＜ｆ１／ｆｗ＜－１．２０ ・・・（４ｂ）
－０．６０＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜１．６０ ・・・（５ｂ）
－０．４８＜ｆ１／ｆｔ＜－０．３２ ・・・（６ｂ）
－０．７８＜ｆ１／ｆ２＜－０．３０ ・・・（７ｂ）
０．４５＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．７２ ・・・（８ｂ）
０．５０＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．６３ ・・・（９ｂ）
０．２５＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．４０ ・・・（１０ｂ）
０．１０＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．５３ ・・・（１１ｂ）
０．２０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．３３ ・・・（２ｂ）
０．７８＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．００ ・・・（３ｂ）
－１．６６＜ｆ１／ｆｗ＜－１．２０ ・・・（４ｂ）
－０．６０＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜１．６０ ・・・（５ｂ）
－０．４８＜ｆ１／ｆｔ＜－０．３２ ・・・（６ｂ）
－０．７８＜ｆ１／ｆ２＜－０．３０ ・・・（７ｂ）
０．４５＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．７２ ・・・（８ｂ）
０．５０＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．６３ ・・・（９ｂ）
０．２５＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．４０ ・・・（１０ｂ）
０．１０＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．５３ ・・・（１１ｂ）
【0056】
次に、各実施例のズームレンズＬ０の構成の詳細について述べる。
【0057】
［実施例１］
実施例１のズームレンズＬ０は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群Ｌ１、正の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３、負の屈折力の第４レンズ群Ｌ４、負の屈折力の第５レンズ群Ｌ５、正の屈折力の第６レンズ群Ｌ６から構成される。
実施例１のズームレンズＬ０は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群Ｌ１、正の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３、負の屈折力の第４レンズ群Ｌ４、負の屈折力の第５レンズ群Ｌ５、正の屈折力の第６レンズ群Ｌ６から構成される。
【0058】
正の屈折力のレンズ群と負の屈折力のレンズ群を適切に配置することで、ズーム全域における諸収差を良好に補正している。また、第４レンズ群Ｌ４および第５レンズ群Ｌ５が何れも負の屈折力を有することで、全系の主点が物体側に配置され、レンズ全長を短くすることができる。
【0059】
また、第２レンズ群Ｌ２は物体側から像側へ順に配置された正レンズ、正レンズ、負レンズの３枚で構成されている。第２レンズ群Ｌ２を３枚のレンズで構成し、正レンズを配置することで、特に広角端において第２レンズ群Ｌ２で発生する軸上色収差の変動を抑制している。
【0060】
また、フォーカシングに際して移動するレンズ群の径方向を小さくするため、第４レンズ群Ｌ４が無限遠物体から至近距離物体へのフォーカシングに際して像側へ移動する。
【0061】
また、Ｆｎｏを決定する開口絞りは第２レンズ群Ｌ２の内部に配置される。径の小さい第２レンズ群Ｌ２の内部に配置されることで、開口絞りの径を小さくすることができる。
【0062】
［実施例２］
実施例２のズームレンズＬ０では、最も像側に配置されたレンズが像側に凸面を向けた正メニスカスレンズである。その結果、開口絞りに対してコンセントリックな形状となり、特に広角端における像面湾曲を補正しやすくしている。
実施例２のズームレンズＬ０では、最も像側に配置されたレンズが像側に凸面を向けた正メニスカスレンズである。その結果、開口絞りに対してコンセントリックな形状となり、特に広角端における像面湾曲を補正しやすくしている。
【0063】
［実施例３］
実施例３のズームレンズＬ０では、第２レンズ群Ｌ２は物体側から像側へ順に配置された正レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズの４枚で構成されている。３枚の正レンズを配置することで、特に広角端における球面収差を補正しやすくしている。
実施例３のズームレンズＬ０では、第２レンズ群Ｌ２は物体側から像側へ順に配置された正レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズの４枚で構成されている。３枚の正レンズを配置することで、特に広角端における球面収差を補正しやすくしている。
【0064】
［実施例４］
実施例４のズームレンズＬ０では、第１レンズ群Ｌ１に配置された正レンズＬ１４を両凸形状としている。その結果、特に広角端における歪曲収差を補正しやすくしている。
実施例４のズームレンズＬ０では、第１レンズ群Ｌ１に配置された正レンズＬ１４を両凸形状としている。その結果、特に広角端における歪曲収差を補正しやすくしている。
【0065】
［実施例５］
実施例５のズームレンズＬ０では、また、フォーカシングに際して移動する第４レンズ群Ｌ４が正レンズと負レンズからなる接合レンズで構成されている。その結果、フォーカシングに際して発生する倍率色収差の変動を抑制しやすくしている。
実施例５のズームレンズＬ０では、また、フォーカシングに際して移動する第４レンズ群Ｌ４が正レンズと負レンズからなる接合レンズで構成されている。その結果、フォーカシングに際して発生する倍率色収差の変動を抑制しやすくしている。
【0066】
［実施例６］
実施例６のズームレンズＬ０は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群Ｌ１、正の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３、負の屈折力の第４レンズ群Ｌ４、負の屈折力の第５レンズ群Ｌ５から構成される。実施例１に対して、レンズ群の数を減らすことで、ズーミングに際して発生する各レンズ群の倒れによる諸収差の変動を抑制しやすくしている。
実施例６のズームレンズＬ０は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群Ｌ１、正の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３、負の屈折力の第４レンズ群Ｌ４、負の屈折力の第５レンズ群Ｌ５から構成される。実施例１に対して、レンズ群の数を減らすことで、ズーミングに際して発生する各レンズ群の倒れによる諸収差の変動を抑制しやすくしている。
【0067】
以下に、実施例１から６にそれぞれ対応する数値実施例１～６を示す。
【0068】
各数値実施例の面データにおいて、ｒは各光学面の曲率半径、ｄ（ｍｍ）は第ｍ面と第（ｍ＋１）面との間の光軸上の距離を表わしている。ただし、ｍは光入射側から数えた面の番号である。また、ｎｄは各光学部材のｄ線に対する屈折率で表される。
【0069】
非球面形状は光軸方向にＸ軸、光軸と垂直方向にＨ軸、光の進行方向を正としＲを近軸曲率半径、Ｋを円錐定数、Ａ４、Ａ６、Ａ８、Ａ１０、Ａ１２を各々非球面係数としたとき、
Ｘ＝（Ｈ２／Ｒ）／［１＋｛１－（１＋Ｋ）（Ｈ／Ｒ）２｝１／２］＋Ａ４×ｈ４＋Ａ６×ｈ６＋Ａ８×ｈ８＋Ａ１０×ｈ１０＋Ａ１２×ｈ１２
なる式で表している。＊は非球面形状を有する面を意味している。「ｅ－ｘ」は１０－ｘを意味している。ｂｆはバックフォーカスであり、最も像側に配置されたレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離を空気換算で示している。広角は広角端、中間はズームの中間位置、望遠は望遠端を示している。
Ｘ＝（Ｈ２／Ｒ）／［１＋｛１－（１＋Ｋ）（Ｈ／Ｒ）２｝１／２］＋Ａ４×ｈ４＋Ａ６×ｈ６＋Ａ８×ｈ８＋Ａ１０×ｈ１０＋Ａ１２×ｈ１２
なる式で表している。＊は非球面形状を有する面を意味している。「ｅ－ｘ」は１０－ｘを意味している。ｂｆはバックフォーカスであり、最も像側に配置されたレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離を空気換算で示している。広角は広角端、中間はズームの中間位置、望遠は望遠端を示している。
【0070】
［数値実施例１］
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 67.639 1.50 1.90043 37.4
2 18.488 4.05
3* 26.324 2.00 1.85135 40.1
4* 16.480 7.73
5 -100.000 1.50 1.49700 81.5
6 34.844 0.02
7 30.418 4.29 1.85478 24.8
8 134.415 (可変)
9 22.507 2.70 1.48749 70.2
10 148.961 2.45
11(絞り) ∞ 1.50
12 33.150 3.39 1.59551 39.2
13 -35.732 1.00 1.83481 42.7
14 70.653 (可変)
15* 27.468 3.74 1.58313 59.4
16* -28.955 0.86
17 -25.063 1.50 1.95375 32.3
18 263.519 0.01
19 61.476 5.80 1.49700 81.5
20 -14.884 (可変)
21 -241.045 1.20 1.80400 46.5
22 32.033 (可変)
23* -25.454 2.00 1.53110 55.9
24* -30.970 (可変)
25 280.988 3.35 1.60311 60.6
26 -137.282 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第3面
K = 0.00000e+00 A 4= 5.15461e-05 A 6=-1.95220e-07 A 8=-1.09507e-09 A10= 7.18122e-12 A12=-1.18344e-14
第4面
K = 0.00000e+00 A 4= 3.63019e-05 A 6=-1.93061e-07 A 8=-4.10410e-09 A10= 2.55426e-11 A12=-5.24193e-14
第15面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.91974e-05 A 6= 6.52111e-07 A 8=-5.96202e-09 A10= 1.86537e-10 A12=-1.06720e-12
第16面
K = 0.00000e+00 A 4= 9.88924e-05 A 6= 8.25546e-07 A 8=-6.05701e-09 A10= 2.47955e-10 A12=-1.42922e-12
第23面
K = 0.00000e+00 A 4=-5.52152e-05 A 6= 1.10692e-06 A 8=-1.64808e-08 A10= 1.31247e-10 A12=-3.57955e-13
第24面
K = 0.00000e+00 A 4=-2.28228e-05 A 6= 8.28598e-07 A 8=-9.19203e-09 A10= 6.10533e-11 A12=-1.42194e-13
各種データ
ズーム比 3.26
広角 中間 望遠
焦点距離 15.20 26.16 49.50
Fナンバー 4.12 5.60 6.45
半画角 52.76 39.59 23.61
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 124.63 115.64 125.93
BF 15.00 15.00 15.00
d 8 32.45 13.01 1.00
d14 7.36 4.46 2.00
d20 2.00 5.09 9.58
d22 15.53 12.44 7.95
d24 1.70 15.04 39.81
d26 15.00 15.00 15.00
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -18.94
L2 9 51.10
L3 15 25.79
L4 21 -35.10
L5 23 -307.76
L6 25 153.38
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 67.639 1.50 1.90043 37.4
2 18.488 4.05
3* 26.324 2.00 1.85135 40.1
4* 16.480 7.73
5 -100.000 1.50 1.49700 81.5
6 34.844 0.02
7 30.418 4.29 1.85478 24.8
8 134.415 (可変)
9 22.507 2.70 1.48749 70.2
10 148.961 2.45
11(絞り) ∞ 1.50
12 33.150 3.39 1.59551 39.2
13 -35.732 1.00 1.83481 42.7
14 70.653 (可変)
15* 27.468 3.74 1.58313 59.4
16* -28.955 0.86
17 -25.063 1.50 1.95375 32.3
18 263.519 0.01
19 61.476 5.80 1.49700 81.5
20 -14.884 (可変)
21 -241.045 1.20 1.80400 46.5
22 32.033 (可変)
23* -25.454 2.00 1.53110 55.9
24* -30.970 (可変)
25 280.988 3.35 1.60311 60.6
26 -137.282 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第3面
K = 0.00000e+00 A 4= 5.15461e-05 A 6=-1.95220e-07 A 8=-1.09507e-09 A10= 7.18122e-12 A12=-1.18344e-14
第4面
K = 0.00000e+00 A 4= 3.63019e-05 A 6=-1.93061e-07 A 8=-4.10410e-09 A10= 2.55426e-11 A12=-5.24193e-14
第15面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.91974e-05 A 6= 6.52111e-07 A 8=-5.96202e-09 A10= 1.86537e-10 A12=-1.06720e-12
第16面
K = 0.00000e+00 A 4= 9.88924e-05 A 6= 8.25546e-07 A 8=-6.05701e-09 A10= 2.47955e-10 A12=-1.42922e-12
第23面
K = 0.00000e+00 A 4=-5.52152e-05 A 6= 1.10692e-06 A 8=-1.64808e-08 A10= 1.31247e-10 A12=-3.57955e-13
第24面
K = 0.00000e+00 A 4=-2.28228e-05 A 6= 8.28598e-07 A 8=-9.19203e-09 A10= 6.10533e-11 A12=-1.42194e-13
各種データ
ズーム比 3.26
広角 中間 望遠
焦点距離 15.20 26.16 49.50
Fナンバー 4.12 5.60 6.45
半画角 52.76 39.59 23.61
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 124.63 115.64 125.93
BF 15.00 15.00 15.00
d 8 32.45 13.01 1.00
d14 7.36 4.46 2.00
d20 2.00 5.09 9.58
d22 15.53 12.44 7.95
d24 1.70 15.04 39.81
d26 15.00 15.00 15.00
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -18.94
L2 9 51.10
L3 15 25.79
L4 21 -35.10
L5 23 -307.76
L6 25 153.38
【0071】
［数値実施例２］
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 99.159 1.50 1.75500 52.3
2 23.163 7.30
3 100.000 1.50 1.49700 81.5
4 22.482 0.08 1.51640 52.2
5* 19.115 7.74
6 -100.000 1.50 1.49700 81.5
7 30.114 0.02
8 29.085 7.39 1.73800 32.3
9 -246.029 (可変)
10 22.436 6.85 1.49700 81.5
11 187.923 1.85
12(絞り) ∞ 1.50
13 29.668 7.66 1.49700 81.5
14 -22.602 1.00 1.91082 35.2
15 91.225 (可変)
16* 24.536 8.15 1.58313 59.4
17* -17.152 0.01
18 -33.781 1.50 1.88300 40.8
19 -664.276 0.01
20 62.941 2.80 1.85478 24.8
21 -629.599 (可変)
22 137.841 1.20 1.80400 46.5
23 21.054 (可変)
24* -27.854 1.80 1.53110 55.9
25* -30.564 (可変)
26 -184.033 3.21 1.52841 76.5
27 -65.427 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第5面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.96987e-05 A 6=-2.05619e-08 A 8=-1.38094e-10 A10= 4.99329e-13 A12=-1.54221e-15
第16面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.35348e-05 A 6= 7.59462e-09 A 8=-2.39586e-10 A10= 1.83723e-12 A12=-8.64393e-15
第17面
K = 0.00000e+00 A 4= 7.49946e-05 A 6=-1.27096e-07 A 8= 6.52398e-10 A10=-1.59035e-12 A12= 2.33838e-15
第24面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.86137e-04 A 6=-1.03140e-06 A 8= 4.76708e-09 A10=-2.76710e-11 A12= 7.81717e-14
第25面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.49967e-04 A 6=-7.14076e-07 A 8= 2.70305e-09 A10=-1.57413e-11 A12= 4.34556e-14
各種データ
ズーム比 3.75
広角 中間 望遠
焦点距離 17.20 33.96 64.50
Fナンバー 4.00 4.50 5.60
半画角 49.30 32.50 18.54
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 132.16 130.27 165.51
BF 15.00 29.11 21.72
d 9 30.30 8.76 1.00
d15 9.70 4.41 2.00
d21 2.64 1.46 0.70
d23 7.12 8.30 9.06
d25 2.81 13.65 66.46
d27 15.00 29.11 21.72
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -26.35
L2 10 65.94
L3 16 22.50
L4 22 -31.05
L5 24 -768.61
L6 26 190.34
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 99.159 1.50 1.75500 52.3
2 23.163 7.30
3 100.000 1.50 1.49700 81.5
4 22.482 0.08 1.51640 52.2
5* 19.115 7.74
6 -100.000 1.50 1.49700 81.5
7 30.114 0.02
8 29.085 7.39 1.73800 32.3
9 -246.029 (可変)
10 22.436 6.85 1.49700 81.5
11 187.923 1.85
12(絞り) ∞ 1.50
13 29.668 7.66 1.49700 81.5
14 -22.602 1.00 1.91082 35.2
15 91.225 (可変)
16* 24.536 8.15 1.58313 59.4
17* -17.152 0.01
18 -33.781 1.50 1.88300 40.8
19 -664.276 0.01
20 62.941 2.80 1.85478 24.8
21 -629.599 (可変)
22 137.841 1.20 1.80400 46.5
23 21.054 (可変)
24* -27.854 1.80 1.53110 55.9
25* -30.564 (可変)
26 -184.033 3.21 1.52841 76.5
27 -65.427 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第5面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.96987e-05 A 6=-2.05619e-08 A 8=-1.38094e-10 A10= 4.99329e-13 A12=-1.54221e-15
第16面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.35348e-05 A 6= 7.59462e-09 A 8=-2.39586e-10 A10= 1.83723e-12 A12=-8.64393e-15
第17面
K = 0.00000e+00 A 4= 7.49946e-05 A 6=-1.27096e-07 A 8= 6.52398e-10 A10=-1.59035e-12 A12= 2.33838e-15
第24面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.86137e-04 A 6=-1.03140e-06 A 8= 4.76708e-09 A10=-2.76710e-11 A12= 7.81717e-14
第25面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.49967e-04 A 6=-7.14076e-07 A 8= 2.70305e-09 A10=-1.57413e-11 A12= 4.34556e-14
各種データ
ズーム比 3.75
広角 中間 望遠
焦点距離 17.20 33.96 64.50
Fナンバー 4.00 4.50 5.60
半画角 49.30 32.50 18.54
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 132.16 130.27 165.51
BF 15.00 29.11 21.72
d 9 30.30 8.76 1.00
d15 9.70 4.41 2.00
d21 2.64 1.46 0.70
d23 7.12 8.30 9.06
d25 2.81 13.65 66.46
d27 15.00 29.11 21.72
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -26.35
L2 10 65.94
L3 16 22.50
L4 22 -31.05
L5 24 -768.61
L6 26 190.34
【0072】
［数値実施例３］
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 52.097 1.50 1.95375 32.3
2 19.133 7.20
3 61.626 1.80 2.00100 29.1
4 34.804 0.08 1.51640 52.2
5* 29.539 5.75
6 -58.341 1.30 1.49700 81.5
7 45.468 0.18
8 37.780 5.47 1.85478 24.8
9 -301.169 (可変)
10* 55.353 2.57 1.59270 35.3
11* -291.362 0.87
12(絞り) ∞ 0.99
13 23.387 4.01 1.43875 94.7
14 53.237 1.00
15 52.871 0.70 1.69680 55.5
16 22.450 4.71 1.49700 81.5
17 -189.034 (可変)
18 28.607 0.69 2.00100 29.1
19 16.015 6.58 1.49700 81.5
20 -46.470 (可変)
21 60.511 1.00 1.80400 46.5
22 25.646 (可変)
23* -159.373 1.80 1.53110 55.9
24* 97.502 (可変)
25 -163.772 4.27 1.64000 60.1
26 -50.609 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第5面
K =-5.56662e-01 A 4=-3.25460e-06 A 6=-2.29256e-08 A 8= 1.95939e-10 A10=-1.89290e-12 A12= 7.56700e-15 A14=-1.18492e-17
第10面
K = 0.00000e+00 A 4=-9.70671e-06 A 6= 4.88731e-08 A 8=-3.86367e-10 A10= 1.22584e-12 A12= 1.43472e-14
第11面
K = 0.00000e+00 A 4=-7.03193e-07 A 6= 4.16409e-08 A 8=-1.51428e-11 A10=-1.95979e-12 A12= 2.48655e-14
第23面
K = 0.00000e+00 A 4=-2.01428e-04 A 6= 6.95659e-07 A 8=-2.08465e-09 A10=-1.87461e-11 A12= 8.78541e-14 A14= 2.49311e-16
第24面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.73555e-04 A 6= 9.33998e-07 A 8=-4.17572e-09 A10= 8.75319e-12 A12= 8.09292e-15
各種データ
ズーム比 3.65
広角 中間 望遠
焦点距離 17.63 34.99 64.39
Fナンバー 4.00 4.50 5.60
半画角 48.60 31.73 18.57
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 130.72 112.43 132.98
BF 10.05 21.46 17.63
d 9 41.15 9.79 0.99
d17 1.50 0.75 0.70
d20 1.99 10.42 13.88
d22 20.60 12.17 8.70
d24 2.96 5.36 38.61
d26 10.05 21.46 17.63
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -25.69
L2 10 34.20
L3 18 70.00
L4 21 -56.08
L5 23 -113.63
L6 25 112.78
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 52.097 1.50 1.95375 32.3
2 19.133 7.20
3 61.626 1.80 2.00100 29.1
4 34.804 0.08 1.51640 52.2
5* 29.539 5.75
6 -58.341 1.30 1.49700 81.5
7 45.468 0.18
8 37.780 5.47 1.85478 24.8
9 -301.169 (可変)
10* 55.353 2.57 1.59270 35.3
11* -291.362 0.87
12(絞り) ∞ 0.99
13 23.387 4.01 1.43875 94.7
14 53.237 1.00
15 52.871 0.70 1.69680 55.5
16 22.450 4.71 1.49700 81.5
17 -189.034 (可変)
18 28.607 0.69 2.00100 29.1
19 16.015 6.58 1.49700 81.5
20 -46.470 (可変)
21 60.511 1.00 1.80400 46.5
22 25.646 (可変)
23* -159.373 1.80 1.53110 55.9
24* 97.502 (可変)
25 -163.772 4.27 1.64000 60.1
26 -50.609 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第5面
K =-5.56662e-01 A 4=-3.25460e-06 A 6=-2.29256e-08 A 8= 1.95939e-10 A10=-1.89290e-12 A12= 7.56700e-15 A14=-1.18492e-17
第10面
K = 0.00000e+00 A 4=-9.70671e-06 A 6= 4.88731e-08 A 8=-3.86367e-10 A10= 1.22584e-12 A12= 1.43472e-14
第11面
K = 0.00000e+00 A 4=-7.03193e-07 A 6= 4.16409e-08 A 8=-1.51428e-11 A10=-1.95979e-12 A12= 2.48655e-14
第23面
K = 0.00000e+00 A 4=-2.01428e-04 A 6= 6.95659e-07 A 8=-2.08465e-09 A10=-1.87461e-11 A12= 8.78541e-14 A14= 2.49311e-16
第24面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.73555e-04 A 6= 9.33998e-07 A 8=-4.17572e-09 A10= 8.75319e-12 A12= 8.09292e-15
各種データ
ズーム比 3.65
広角 中間 望遠
焦点距離 17.63 34.99 64.39
Fナンバー 4.00 4.50 5.60
半画角 48.60 31.73 18.57
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 130.72 112.43 132.98
BF 10.05 21.46 17.63
d 9 41.15 9.79 0.99
d17 1.50 0.75 0.70
d20 1.99 10.42 13.88
d22 20.60 12.17 8.70
d24 2.96 5.36 38.61
d26 10.05 21.46 17.63
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -25.69
L2 10 34.20
L3 18 70.00
L4 21 -56.08
L5 23 -113.63
L6 25 112.78
【0073】
［数値実施例４］
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 64.182 1.50 1.81600 46.6
2 19.000 7.27
3 74.438 1.80 1.91082 35.2
4 29.322 0.08 1.51640 52.2
5* 23.983 6.68
6 -43.107 1.30 1.49700 81.5
7 147.151 0.20
8 50.892 6.05 1.68893 31.1
9 -63.373 (可変)
10* 22.544 3.45 1.58313 59.4
11* -671.503 5.47
12(絞り) ∞ 1.00
13 1563.609 0.94 1.51633 64.1
14 56.975 0.70
15 39.055 0.70 1.91082 35.2
16 23.314 3.07 1.49700 81.5
17 -235.965 (可変)
18 24.806 0.70 1.91082 35.2
19 14.990 4.75 1.49700 81.5
20 -45.492 (可変)
21 25.354 0.75 1.80400 46.5
22 18.485 (可変)
23* -26.804 1.80 1.53110 55.9
24 -215.309 (可変)
25 618.519 6.43 1.64000 60.1
26 -53.856 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第5面
K =-5.56662e-01 A 4=-8.70254e-06 A 6=-5.00036e-08 A 8= 6.01023e-10 A10=-4.98760e-12 A12= 1.90122e-14 A14=-2.83333e-17
第10面
K = 0.00000e+00 A 4=-5.15909e-06 A 6=-1.07186e-07 A 8= 2.48192e-09 A10=-2.40550e-11 A12= 1.05349e-13
第11面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.12543e-05 A 6=-1.35491e-07 A 8= 3.68237e-09 A10=-3.89917e-11 A12= 1.72588e-13
第23面
K = 0.00000e+00 A 4=-3.32796e-05 A 6=-1.24961e-07 A 8= 7.99598e-10 A10=-2.05091e-11 A12= 1.94568e-13 A14=-8.74465e-16
各種データ
ズーム比 2.82
広角 中間 望遠
焦点距離 17.53 33.18 49.43
Fナンバー 4.00 4.50 5.60
半画角 48.76 33.11 23.64
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 117.96 112.16 120.63
BF 10.64 10.64 10.64
d 9 30.98 9.08 1.00
d17 0.74 0.73 0.70
d20 0.70 5.56 8.99
d22 15.91 11.04 7.61
d24 4.37 20.48 37.07
d26 10.64 10.64 10.64
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -26.05
L2 10 38.62
L3 18 50.17
L4 21 -89.19
L5 23 -57.84
L6 25 77.70
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 64.182 1.50 1.81600 46.6
2 19.000 7.27
3 74.438 1.80 1.91082 35.2
4 29.322 0.08 1.51640 52.2
5* 23.983 6.68
6 -43.107 1.30 1.49700 81.5
7 147.151 0.20
8 50.892 6.05 1.68893 31.1
9 -63.373 (可変)
10* 22.544 3.45 1.58313 59.4
11* -671.503 5.47
12(絞り) ∞ 1.00
13 1563.609 0.94 1.51633 64.1
14 56.975 0.70
15 39.055 0.70 1.91082 35.2
16 23.314 3.07 1.49700 81.5
17 -235.965 (可変)
18 24.806 0.70 1.91082 35.2
19 14.990 4.75 1.49700 81.5
20 -45.492 (可変)
21 25.354 0.75 1.80400 46.5
22 18.485 (可変)
23* -26.804 1.80 1.53110 55.9
24 -215.309 (可変)
25 618.519 6.43 1.64000 60.1
26 -53.856 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第5面
K =-5.56662e-01 A 4=-8.70254e-06 A 6=-5.00036e-08 A 8= 6.01023e-10 A10=-4.98760e-12 A12= 1.90122e-14 A14=-2.83333e-17
第10面
K = 0.00000e+00 A 4=-5.15909e-06 A 6=-1.07186e-07 A 8= 2.48192e-09 A10=-2.40550e-11 A12= 1.05349e-13
第11面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.12543e-05 A 6=-1.35491e-07 A 8= 3.68237e-09 A10=-3.89917e-11 A12= 1.72588e-13
第23面
K = 0.00000e+00 A 4=-3.32796e-05 A 6=-1.24961e-07 A 8= 7.99598e-10 A10=-2.05091e-11 A12= 1.94568e-13 A14=-8.74465e-16
各種データ
ズーム比 2.82
広角 中間 望遠
焦点距離 17.53 33.18 49.43
Fナンバー 4.00 4.50 5.60
半画角 48.76 33.11 23.64
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 117.96 112.16 120.63
BF 10.64 10.64 10.64
d 9 30.98 9.08 1.00
d17 0.74 0.73 0.70
d20 0.70 5.56 8.99
d22 15.91 11.04 7.61
d24 4.37 20.48 37.07
d26 10.64 10.64 10.64
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -26.05
L2 10 38.62
L3 18 50.17
L4 21 -89.19
L5 23 -57.84
L6 25 77.70
【0074】
［数値実施例５］
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 65.966 2.00 1.83481 42.7
2 19.911 5.29
3 36.028 2.00 1.83481 42.7
4 24.159 0.08 1.51640 52.2
5* 19.952 7.75
6 -47.733 1.70 1.49700 81.5
7 60.809 0.02
8 46.136 3.95 1.85478 24.8
9 -1579.552 (可変)
10 39.304 2.72 1.48749 70.2
11 191.981 1.29
12(絞り) ∞ 1.50
13 42.283 4.53 1.64769 33.8
14 -51.704 1.30 1.91082 35.2
15 111.262 0.00
16 31.643 3.72 1.43875 94.7
17 161.518 1.68
18 -81.301 1.50 1.91082 35.2
19 -2683.490 (可変)
20* 71.744 3.10 1.58313 59.4
21 -92.879 0.01
22 38.924 1.50 1.95375 32.3
23 20.826 6.41 1.49700 81.5
24 -104.739 0.02
25 37.341 5.78 1.43875 94.7
26 -44.725 (可変)
27 135.271 1.96 1.92286 20.9
28 -522.877 1.50 1.80420 46.5
29 20.674 (可変)
30* -185.336 2.20 1.53110 55.9
31* 1288.982 (可変)
32 856.933 3.79 1.49700 81.5
33 -93.529 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第5面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.99786e-05 A 6=-4.91476e-08 A 8= 5.20375e-11 A10=-4.06383e-13
第20面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.62039e-05 A 6= 3.42766e-09 A 8= 1.53931e-12
第30面
K = 0.00000e+00 A 4=-3.28431e-05 A 6=-1.47857e-08 A 8=-9.26824e-10 A10= 1.19811e-11 A12=-3.06946e-14
第31面
K = 0.00000e+00 A 4=-2.25650e-05 A 6=-1.51732e-09 A 8=-5.05205e-10 A10= 6.48948e-12 A12=-1.53172e-14
各種データ
ズーム比 3.75
広角 中間 望遠
焦点距離 17.22 31.82 64.50
Fナンバー 2.82 4.00 5.60
半画角 49.27 34.22 18.54
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 138.48 136.18 159.38
BF 14.69 27.67 24.38
d 9 31.89 13.74 0.78
d19 9.11 3.16 1.60
d26 1.72 1.95 5.59
d29 12.23 12.00 8.36
d31 1.53 10.35 51.37
d33 14.69 27.67 24.38
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -22.07
L2 10 69.44
L3 20 25.41
L4 27 -31.90
L5 30 -304.94
L6 32 169.89
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 65.966 2.00 1.83481 42.7
2 19.911 5.29
3 36.028 2.00 1.83481 42.7
4 24.159 0.08 1.51640 52.2
5* 19.952 7.75
6 -47.733 1.70 1.49700 81.5
7 60.809 0.02
8 46.136 3.95 1.85478 24.8
9 -1579.552 (可変)
10 39.304 2.72 1.48749 70.2
11 191.981 1.29
12(絞り) ∞ 1.50
13 42.283 4.53 1.64769 33.8
14 -51.704 1.30 1.91082 35.2
15 111.262 0.00
16 31.643 3.72 1.43875 94.7
17 161.518 1.68
18 -81.301 1.50 1.91082 35.2
19 -2683.490 (可変)
20* 71.744 3.10 1.58313 59.4
21 -92.879 0.01
22 38.924 1.50 1.95375 32.3
23 20.826 6.41 1.49700 81.5
24 -104.739 0.02
25 37.341 5.78 1.43875 94.7
26 -44.725 (可変)
27 135.271 1.96 1.92286 20.9
28 -522.877 1.50 1.80420 46.5
29 20.674 (可変)
30* -185.336 2.20 1.53110 55.9
31* 1288.982 (可変)
32 856.933 3.79 1.49700 81.5
33 -93.529 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第5面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.99786e-05 A 6=-4.91476e-08 A 8= 5.20375e-11 A10=-4.06383e-13
第20面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.62039e-05 A 6= 3.42766e-09 A 8= 1.53931e-12
第30面
K = 0.00000e+00 A 4=-3.28431e-05 A 6=-1.47857e-08 A 8=-9.26824e-10 A10= 1.19811e-11 A12=-3.06946e-14
第31面
K = 0.00000e+00 A 4=-2.25650e-05 A 6=-1.51732e-09 A 8=-5.05205e-10 A10= 6.48948e-12 A12=-1.53172e-14
各種データ
ズーム比 3.75
広角 中間 望遠
焦点距離 17.22 31.82 64.50
Fナンバー 2.82 4.00 5.60
半画角 49.27 34.22 18.54
像高 20.00 21.64 21.64
レンズ全長 138.48 136.18 159.38
BF 14.69 27.67 24.38
d 9 31.89 13.74 0.78
d19 9.11 3.16 1.60
d26 1.72 1.95 5.59
d29 12.23 12.00 8.36
d31 1.53 10.35 51.37
d33 14.69 27.67 24.38
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -22.07
L2 10 69.44
L3 20 25.41
L4 27 -31.90
L5 30 -304.94
L6 32 169.89
【0075】
［数値実施例６］
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 89.731 1.4 1.95375 32.3
2 25.43 0.05 1.5164 52.2
3* 21.243 6.75
4 100 1.4 1.804 46.5
5 31.215 6.6
6 -100 1.2 1.497 81.5
7 38.031 0.05
8 35.865 6.26 1.84666 23.8
9 -196.471 (可変)
10 66.93 5.29 1.57501 41.5
11 -23.369 1 1.8707 40.7
12 -59.258 1
13(絞り) ∞ 1.5
14 24.219 5.76 1.497 81.5
15 -59.762 1 2.001 29.1
16 67.159 (可変)
17* 41.986 5.25 1.58313 59.4
18* -28.62 1.86
19 -136.655 1 1.91082 35.2
20 -140.91 3.28 1.51742 52.4
21 -27.627 (可変)
22 150.98 1.2 1.883 40.8
23 22.442 (可変)
24* -18.065 2 1.5311 55.9
25* -28.968 3.45
26 -60 3.49 1.497 81.5
27 -29.052 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第3面
K= 0.00000e+00 A4= -1.36337E-05 A6= 2.02195E-09 A8= -1.52441E-10 A10= 4.50496E-13 A12= -7.93691E-16
第17面
K= 0.00000e+00 A4= -1.15759E-05 A6= 1.42675E-07 A8= -1.63298E-09 A10= 1.26501E-11 A12= -1.96168E-14
第18面
K= 0.00000e+00 A4= 3.57353E-05 A6= 1.23398E-07 A8= -1.86679E-09 A10= 1.52168E-11 A12= -2.48031E-14
第24面
K= 0.00000e+00 A4= 2.01055E-04 A6= -9.956858E-07 A8= 2.82145E-09 A10= -1.16905E-11 A12= 5.70390E-14
第25面
K= 0.00000e+00 A4= 1.61705E-04 A6= -7.57743E-07 A8= 7.16246E-10 A10= 4.60310E-12 A12= -6.84131E-15
各種データ
ズーム比 3.49
広角 中間 望遠
焦点距離 17.2 35 60
Fナンバー 4 4.5 5.6
半画角 49.3 31.72 19.83
像高 20 21.64 21.64
レンズ全長 140.55 140.88 163.15
BF 18 47.83 84.44
d9 35.61 12.69 2.57
d16 12.79 6.21 2
d21 3.82 1.63 1
d23 7.55 9.75 10.37
d27 18 47.83 84.44
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -28.28
L2 10 92.58
L3 17 22.19
L4 22 -29.98
L5 24 -8627.09
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 89.731 1.4 1.95375 32.3
2 25.43 0.05 1.5164 52.2
3* 21.243 6.75
4 100 1.4 1.804 46.5
5 31.215 6.6
6 -100 1.2 1.497 81.5
7 38.031 0.05
8 35.865 6.26 1.84666 23.8
9 -196.471 (可変)
10 66.93 5.29 1.57501 41.5
11 -23.369 1 1.8707 40.7
12 -59.258 1
13(絞り) ∞ 1.5
14 24.219 5.76 1.497 81.5
15 -59.762 1 2.001 29.1
16 67.159 (可変)
17* 41.986 5.25 1.58313 59.4
18* -28.62 1.86
19 -136.655 1 1.91082 35.2
20 -140.91 3.28 1.51742 52.4
21 -27.627 (可変)
22 150.98 1.2 1.883 40.8
23 22.442 (可変)
24* -18.065 2 1.5311 55.9
25* -28.968 3.45
26 -60 3.49 1.497 81.5
27 -29.052 (可変)
像面 ∞
非球面データ
第3面
K= 0.00000e+00 A4= -1.36337E-05 A6= 2.02195E-09 A8= -1.52441E-10 A10= 4.50496E-13 A12= -7.93691E-16
第17面
K= 0.00000e+00 A4= -1.15759E-05 A6= 1.42675E-07 A8= -1.63298E-09 A10= 1.26501E-11 A12= -1.96168E-14
第18面
K= 0.00000e+00 A4= 3.57353E-05 A6= 1.23398E-07 A8= -1.86679E-09 A10= 1.52168E-11 A12= -2.48031E-14
第24面
K= 0.00000e+00 A4= 2.01055E-04 A6= -9.956858E-07 A8= 2.82145E-09 A10= -1.16905E-11 A12= 5.70390E-14
第25面
K= 0.00000e+00 A4= 1.61705E-04 A6= -7.57743E-07 A8= 7.16246E-10 A10= 4.60310E-12 A12= -6.84131E-15
各種データ
ズーム比 3.49
広角 中間 望遠
焦点距離 17.2 35 60
Fナンバー 4 4.5 5.6
半画角 49.3 31.72 19.83
像高 20 21.64 21.64
レンズ全長 140.55 140.88 163.15
BF 18 47.83 84.44
d9 35.61 12.69 2.57
d16 12.79 6.21 2
d21 3.82 1.63 1
d23 7.55 9.75 10.37
d27 18 47.83 84.44
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
L1 1 -28.28
L2 10 92.58
L3 17 22.19
L4 22 -29.98
L5 24 -8627.09
【0076】
以下の表に各実施例における種々の値を示す。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
［撮像装置］
次に、本発明のズームレンズを撮像光学系として用いたデジタルスチルカメラ（撮像装置）の実施例について、図１３を用いて説明する。図１３において、１１は実施例１～５で説明したいずれかのズームレンズによって構成された撮像光学系である。１２はカメラ本体１０に内蔵され、撮像光学系１１によって形成された光学像を受光して光電変換するＣＣＤセンサやＣＭＯＳセンサ等の撮像素子（光電変換素子）である。カメラ本体１０はクイックターンミラーを有する所謂一眼レフカメラでもよいし、クイックターンミラーを有さない所謂ミラーレスカメラでもよい。
次に、本発明のズームレンズを撮像光学系として用いたデジタルスチルカメラ（撮像装置）の実施例について、図１３を用いて説明する。図１３において、１１は実施例１～５で説明したいずれかのズームレンズによって構成された撮像光学系である。１２はカメラ本体１０に内蔵され、撮像光学系１１によって形成された光学像を受光して光電変換するＣＣＤセンサやＣＭＯＳセンサ等の撮像素子（光電変換素子）である。カメラ本体１０はクイックターンミラーを有する所謂一眼レフカメラでもよいし、クイックターンミラーを有さない所謂ミラーレスカメラでもよい。
【0080】
このように、本発明のズームレンズＬ０をデジタルスチルカメラなどの撮像装置に適用することにより、高解像度で広画角な画像を得ることができる。
【0081】
各実施例の開示は、以下の構成を含む。
【0082】
（構成１）
物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群、正の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、少なくとも１つのレンズ群を含む後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記第１レンズ群は、最も物体側に配置された第１の負レンズと、該第１の負レンズに隣り合って配置された第２の負レンズと、を有し、
広角端から望遠端へのズーミングに際しての前記第２レンズ群の移動量をＭ２、望遠端における全系のバックフォーカスをｓｋｔとするとき、
０．２５＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．９０
なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第１レンズ群、正の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、少なくとも１つのレンズ群を含む後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記第１レンズ群は、最も物体側に配置された第１の負レンズと、該第１の負レンズに隣り合って配置された第２の負レンズと、を有し、
広角端から望遠端へのズーミングに際しての前記第２レンズ群の移動量をＭ２、望遠端における全系のバックフォーカスをｓｋｔとするとき、
０．２５＜ｓｋｔ／Ｍ２＜１．９０
なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
【0083】
（構成２）
広角端における前記第１レンズ群の最も像側のレンズ面から前記第２レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をＴＤ１ｗ、広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗとするとき、
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
なる条件式を満足することを特徴とする構成１に記載のズームレンズ。
広角端における前記第１レンズ群の最も像側のレンズ面から前記第２レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をＴＤ１ｗ、広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗとするとき、
０．１０＜ＴＤ１ｗ／ＬＤｗ＜０．４５
なる条件式を満足することを特徴とする構成１に記載のズームレンズ。
【0084】
（構成３）
広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗ、望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１または２に記載のズームレンズ。
広角端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｗ、望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．６０＜ＬＤｗ／ＬＤｔ＜１．１０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１または２に記載のズームレンズ。
【0085】
（構成４）
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、広角端における全系の焦点距離をｆｗとするとき、
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至３の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、広角端における全系の焦点距離をｆｗとするとき、
－１．７０＜ｆ１／ｆｗ＜－１．００
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至３の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0086】
（構成５）
前記第２レンズ群において最も物体側に正レンズが配置され、該正レンズの物体側のレンズ面と像側のレンズ面をそれぞれＲ１、Ｒ２とするとき、
－１．００＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜２．００
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至４の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記第２レンズ群において最も物体側に正レンズが配置され、該正レンズの物体側のレンズ面と像側のレンズ面をそれぞれＲ１、Ｒ２とするとき、
－１．００＜（Ｒ２＋Ｒ１）／（Ｒ２－Ｒ１）＜２．００
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至４の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0087】
（構成６）
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、望遠端における全系の焦点距離をｆｔとするとき、
－０．５０＜ｆ１／ｆｔ＜－０．２５
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至５の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、望遠端における全系の焦点距離をｆｔとするとき、
－０．５０＜ｆ１／ｆｔ＜－０．２５
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至５の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0088】
（構成７）
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、前記第２レンズ群の焦点距離をｆ２とするとき、
－０．９０＜ｆ１／ｆ２＜－０．２０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至６の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１、前記第２レンズ群の焦点距離をｆ２とするとき、
－０．９０＜ｆ１／ｆ２＜－０．２０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至６の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0089】
（構成８）
広角端における前記第２レンズ群と前記第３レンズ群の合成横倍率をβ２３ｗ、望遠端における前記第２レンズ群と前記第３レンズ群の合成横倍率をβ２３ｔ、広角端における全系の焦点距離をｆｗ、望遠端における全系の焦点距離をｆｔとするとき、
０．３０＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．８０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至７の何れか一構成に記載のズームレンズ。
広角端における前記第２レンズ群と前記第３レンズ群の合成横倍率をβ２３ｗ、望遠端における前記第２レンズ群と前記第３レンズ群の合成横倍率をβ２３ｔ、広角端における全系の焦点距離をｆｗ、望遠端における全系の焦点距離をｆｔとするとき、
０．３０＜（β２３ｔ／β２３ｗ）／（ｆｔ／ｆｗ）＜０．８０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至７の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0090】
（構成９）
前記ズームレンズは開口絞りを有し、広角端における前記開口絞りから像面までの光軸上の距離をＳＤｗ、望遠端における前記開口絞りから像面までの光軸上の距離をＳＤｔとするとき、
０．４０＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．７５
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至８の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記ズームレンズは開口絞りを有し、広角端における前記開口絞りから像面までの光軸上の距離をＳＤｗ、望遠端における前記開口絞りから像面までの光軸上の距離をＳＤｔとするとき、
０．４０＜ＳＤｗ／ＳＤｔ＜０．７５
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至８の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0091】
（構成１０）
望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．１５＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．５０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至９の何れか一構成に記載のズームレンズ。
望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．１５＜Ｍ２／ＬＤｔ＜０．５０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至９の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0092】
（構成１１）
望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．０５＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．６０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至１０の何れか一構成に記載のズームレンズ。
望遠端における全系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をＬＤｔとするとき、
０．０５＜ｓｋｔ／ＬＤｔ＜０．６０
なる条件式を満足することを特徴とする構成１乃至１０の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0093】
（構成１２）
前記第１レンズ群は、最も物体側から像側へ順に配置された、前記第１の負レンズ、前記第２の負レンズ、第３の負レンズ、正レンズを有することを特徴とする構成１乃至１１の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記第１レンズ群は、最も物体側から像側へ順に配置された、前記第１の負レンズ、前記第２の負レンズ、第３の負レンズ、正レンズを有することを特徴とする構成１乃至１１の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0094】
（構成１３）
前記第２レンズ群は開口絞りを有し、前記第２レンズ群において前記開口絞りより物体側に配置されたレンズは、１枚の正レンズであることを特徴とする構成１乃至１２の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記第２レンズ群は開口絞りを有し、前記第２レンズ群において前記開口絞りより物体側に配置されたレンズは、１枚の正レンズであることを特徴とする構成１乃至１２の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0095】
（構成１４）
前記第２レンズ群は、正レンズと、負レンズとからなる接合レンズを有することを特徴とする構成１乃至１３の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記第２レンズ群は、正レンズと、負レンズとからなる接合レンズを有することを特徴とする構成１乃至１３の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0096】
（構成１５）
前記後群において、最も像側に配置されたレンズ群は、ズーミングに際して不動であることを特徴とする構成１乃至１４の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記後群において、最も像側に配置されたレンズ群は、ズーミングに際して不動であることを特徴とする構成１乃至１４の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0097】
（構成１６）
前記後群において、最も像側に配置されたレンズ群は、１枚の正レンズからなることを特徴とする構成１乃至１５の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記後群において、最も像側に配置されたレンズ群は、１枚の正レンズからなることを特徴とする構成１乃至１５の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0098】
（構成１７）
前記後群において、最も像側に配置されたレンズは、像側に凸面を向けていることを特徴とする構成１乃至１６の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記後群において、最も像側に配置されたレンズは、像側に凸面を向けていることを特徴とする構成１乃至１６の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0099】
（構成１８）
前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第４レンズ群、負の屈折力の第５レンズ群、正の屈折力の第６レンズ群からなることを特徴とする構成１乃至１７の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第４レンズ群、負の屈折力の第５レンズ群、正の屈折力の第６レンズ群からなることを特徴とする構成１乃至１７の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0100】
（構成１９）
前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第４レンズ群、負の屈折力の第５レンズ群からなることを特徴とする構成１乃至１７の何れか一構成に記載のズームレンズ。
前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第４レンズ群、負の屈折力の第５レンズ群からなることを特徴とする構成１乃至１７の何れか一構成に記載のズームレンズ。
【0101】
（構成２０）
構成１乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズと、
該ズームレンズによって形成された像を受光する撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
構成１乃至１９の何れか一項に記載のズームレンズと、
該ズームレンズによって形成された像を受光する撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
【0102】
以上、本発明に好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0103】
Ｌ０ ズームレンズ
Ｌ１ 第１レンズ群
Ｌ２ 第２レンズ群
Ｌ３ 第３レンズ群
ＬＲ 後群
Ｌ１１ 第１の負レンズ
Ｌ１２ 第２の負レンズ
Ｌ１ 第１レンズ群
Ｌ２ 第２レンズ群
Ｌ３ 第３レンズ群
ＬＲ 後群
Ｌ１１ 第１の負レンズ
Ｌ１２ 第２の負レンズ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】