IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キヤノン株式会社の特許一覧

特開2024-173124画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
<>
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図1
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図2
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図3
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図4
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図5
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図6
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図7
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図8
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図9
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図10
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図11
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図12
  • 特開-画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173124
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20241205BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241205BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
G03G21/00 388
G03G21/00 370
B41J29/38 801
H04N1/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091295
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】松本 啓
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AR03
2C061AS02
2C061HJ07
2C061HK11
2C061HK15
2C061HK23
2C061HN08
2C061HN15
2H270KA57
2H270LA75
2H270LC06
2H270LC07
2H270LC17
2H270MC67
2H270NC07
2H270NC08
2H270NC09
2H270PA07
2H270PA42
5C062AA05
5C062AB08
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB35
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC58
5C062AC68
5C062AF07
5C062AF10
5C062AF15
(57)【要約】
【課題】 記録材が、印刷画像に多く使われたのか、圧着用に多く使われたのかをユーザが容易に知ることができるようにする。
【解決手段】 記録材を用いてシートに画像形成を行う画像形成工程と、前記記録材を用いて複数枚のシートを綴じるシート処理を実行するシート処理工程と、前記画像形成の履歴と、前記シート処理の履歴のそれぞれを記憶する記憶工程とを有することを特徴とする。
【選択図】 図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録材を用いてシートに画像形成を行う画像形成手段と、
前記記録材を用いて複数枚のシートを綴じるシート処理を実行するシート処理手段と、
前記画像形成の履歴と、前記シート処理の履歴のそれぞれを記憶する記憶手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成の履歴は、前記画像形成を行ったシートの枚数であり、
前記シート処理の履歴は、前記シート処理を行ったシートの枚数であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成の履歴は、前記画像形成を行ったシートの枚数であり、
前記シート処理の履歴は、前記シート処理を行った回数であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記シート処理の履歴を、前記シート処理の位置ごとに記憶することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記シート処理の位置が第1の位置のときより第2の位置のときの方が前記シート処理のために前記記録材を多く用いることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記シート処理における綴じ幅を設定する設定手段をさらに有し、
前記記憶手段は、前記設定手段によって設定された綴じ幅によって、前記シート処理の履歴の残し方を変えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、前記シート処理によって綴じられるシートのサイズによって、前記シート処理の履歴の残し方を変えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記記憶手段に記憶された前記画像形成の履歴と、前記シート処理の履歴をそれぞれ表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記記憶手段に記憶された前記画像形成の履歴と、前記シート処理の履歴の両方に基づいて前記記録材の残量を算出する算出手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記算出手段によって算出された前記記録材の残量を通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記シート処理の履歴に基づいて、前記シート処理を実行するか否かを判定する判定手段と、
前記シート処理を実行しないと前記判定手段によって判定された場合に、前記シート処理の実行を制限する制限手段とをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記シート処理を実行しないと前記判定手段によって判定された場合に、前記シート処理の実行がされない旨を通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記シート処理手段は、前記画像形成手段によって前記シートに付加された前記記録材を加熱、及び加圧することで前記複数枚のシートを綴じる前記シート処理を実行することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記記録材は、黒の記録材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記記録材はトナーであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項16】
記録材を用いてシートに画像形成を行う画像形成工程と、
前記記録材を用いて複数枚のシートを綴じるシート処理を実行するシート処理工程と、
前記画像形成の履歴と、前記シート処理の履歴のそれぞれを記憶する記憶工程とを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項17】
請求項16に記載の制御方法を、コンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
記録材が付加されたシート同士を、記録材を付加した個所を加熱及び加圧することで圧着する技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-209859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シート同士の圧着には、印刷画像に使われる記録材とは別に圧着用の記録材が必要になる。従来は、履歴を確認しても、記録材が、印刷画像に多く使われたのか、圧着用に多く使われたのか容易に知ることができない。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものである。本発明は、記録材が、印刷画像に多く使われたのか、圧着用に多く使われたのかをユーザが容易に知ることができるようにする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願請求項1に係る発明は、記録材を用いてシートに画像形成を行う画像形成手段と、前記記録材を用いて複数枚のシートを綴じるシート処理を実行するシート処理手段と、前記画像形成の履歴と、前記シート処理の履歴のそれぞれを記憶する記憶手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、記録材が、印刷画像に多く使われたのか、圧着用に多く使われたのかをユーザが容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】画像形成装置とPCが接続されている図
図2】画像形成装置とプリンタドライバのブロック図
図3】画像形成装置の概略図
図4】シート処理装置のバッファ部を示す図
図5】熱圧着部の動作を示す図
図6】画像形成装置がシートに形成するトナー像を示す図
図7】プリンタドライバの画面を示す図
図8】操作部を示す図
図9】実施例1における画像形成装置の処理を示すフローチャート
図10】カウンタ情報の表示例を示す図
図11】実施例2における画像形成装置の処理を示すフローチャート
図12】実施例2における通知画面を示す図
図13】画像形成装置がシートに形成するトナー像を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本開示において、「画像形成装置」とは、単機能プリンタ、複写機、複合機、商業用印刷機等、記録材(記録媒体)に画像を形成(記録)する装置を広く含むものとする。また、画像形成装置は、記録材に画像を形成する画像形成装置本体と、シート処理装置やシート給送装置等の機器とを連結したシステム(画像形成システム)であってもよい。
【0010】
<実施例1>
図1は、実施例1の画像形成システムの一例である印刷システムのブロック図である。印刷システムは、PC(パーソナルコンピュータ)100、画像形成装置1100を有し、これらはLAN(ローカルエリアネットワーク)やUSB(ユニバーサルシリアルバス)等の通信回線150で接続されている。
【0011】
なおPC100は携帯端末(PDA(パーソナルデジタルアシスタント)や携帯電話などの電子機器)でもよい。
【0012】
図2(a)は、PC100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。PC100は、CPU21、RAM22、ROM23、ネットワークIF(インタフェース)24、ディスプレイ25、キーボード26、マウス27、HDD(ハードディスク装置)28を有し、これらがCPU21を介して接続されている。なお、CPUは、Central Processing Unitの略である。また、RAMは、Random Access Memoryの略である。また、ROMは、Read Only Memoryの略である。
【0013】
CPU21は、RAM22やROM23に格納されているプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共にPC100を統括的に制御する。
【0014】
RAM22は、HDD28からロードされたプログラムやデータを一時的に記録するエリアを備えている。また、RAM22は、ネットワークIF24を介して外部装置から受信したプログラムやデータ、CPU21が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも備えている。
【0015】
ROM23は、ブートプログラムやPC100を構成する各ハードウェア装置についての設定データなどを格納する。
【0016】
ネットワークIF24は、PC100を通信回線150に接続するためのインタフェース部として機能し、ネットワークIF24を介してPC100は外部機器と通信回線150を介してデータ通信を行うことができる。ネットワークIF24の種類は問わない。
【0017】
ディスプレイ25は、CRT(Cathod Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイなどに接続し、CPU21の処理結果(例えば、後述する印刷設定画面)を画像や文字などで表示することができる。
【0018】
26、27はそれぞれキーボード、マウスで入力装置の典型例であり、CPU21に対して各種の指示を入力するためのユーザインターフェースとして機能する。なお、入力装置の種類はこれらに限定されない。
【0019】
HDD28は、OS(オペレーティングシステム)、文書作成プログラム、プリンタドライバ及び後述するテーブルデータを保存する。データ記憶ができればSSD(ソリッドステートドライブ)等の他の記憶装置でも良い。
【0020】
PC100はこれらインストールされたオペレーションシステムや各プログラムをRAM22に読み出し、文書を作成した後、文書を印刷する場合は、プリンタドライバを介して通信回線150経由で画像形成装置1100に印刷情報を送信する。
【0021】
図2(b)は画像形成装置1100の制御構成を説明する図である。
【0022】
画像形成装置1100は中央演算処理装置としてCPU200を有している。CPU200はROM201とRAM202とHDD203とバスで接続されており、CPU200はROM201に格納されている各種プログラムを実行し画像形成動作を行う。
【0023】
また、画像形成動作時においてCPU200が使用する各種制御データはRAM202に保存される。また印刷データを保持するためにHDD203も持つ。
【0024】
読取部209は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。CPU200はネットワークIF208を介して画像形成要求を受けると、シートの搬送動作を搬送部206に行わせ、印刷部204の制御し、印刷部204にシートへの画像の印刷を実行させる。また、CPU200は、読取部209によって原稿を読み取ることによって生成された画像データに基づいて、印刷部204に印刷を行わせるコピージョブを実行する。
【0025】
また、設定によっては、CPU200は、圧着部207の各負荷の制御を実施し、シートの圧着動作を圧着部207に行わせる。
【0026】
図3(a)は、画像形成装置1100の読取部209の自動原稿給紙装置を説明するための図である。自動原稿給紙装置は、自動原稿搬送装置、または、ADF(Auto Document Feederともいう。)。
【0027】
図3(a)は、読取部209の自動原稿給紙装置の内部構造を示す側断面図である。自動原稿給紙装置には読み取り原稿を積載するための原稿トレイ600がある。原稿トレイ600上には2つの原稿ガイド601があり、原稿の有無を検知するためのドキュメントセンサー602と、3つの原稿サイズ検知センサ603、613、614が配置される。原稿ガイド601は、原稿の搬送方向に垂直な方向に移動可能である。原稿トレイ600に置かれた原稿の主走査方向の両端に接するまでユーザが原稿ガイド601を移動させることで原稿の搬送を安定させることができる。原稿ガイド601は原稿縦方向(原稿の搬送方向と垂直)に2つ並んで設けられ、原稿トレイ600上に積載された原稿はピックアップローラ604、搬送ローラ606、排紙ローラ609の3つのローラにより搬送される。ピックアップローラ604は原稿トレイ600に積載された原稿を自動原稿給紙装置内部の原稿搬送路内へ搬送するためのローラである。搬送ローラ606はピックアップローラ604により原稿搬送路内部に搬送されてきた原稿を搬送し、排紙ローラ609は搬送ローラ606により搬送されてきた原稿を排紙トレイ610まで原稿を搬送する。排紙トレイ610には、排紙トレイに搬送された原稿の有無を検知するための排紙トレイドキュメントセンサ612が設けられている。また、ピックアップローラ604により搬送された原稿は、原稿通過検知センサ605により検出され、検出時間をもとに1枚目の原稿が通過終了したか否かを判定する。また、図示は省略したが、搬送ローラ606、ピックアップローラ604、排紙ローラ609は全てステッピングモータにより駆動される。自動原稿給紙装置により搬送された原稿は、自動原稿給紙装置の読み取り窓607を通してその下にあるセンサーユニット611に備えられたCIS608により読み取られる。センサーユニット611は、副走査方向に自由に移動可能であり、搬送ローラ606から排紙ローラ609に向かって搬送されてくる原稿の搬送方向と同一方向にも移動可能である。なお、自動給紙装置読み取り窓607には副走査方向にある程度の長さがあり、その長さの範囲内では、任意の位置にCIS608を移動して、その移動位置で原稿読み取りを行うことができる。CIS608は、CCD等の光電変換素子によって構成され、各素子の画像を蓄積するためのFIFO、及び、FIFO、CCDを制御するための制御信号生成を同時に行う。なお、CISは、Contact Image Sensorの略である。また、CCDは、Charge Coupled Deviceの略である。CIS608は一般的に、複数の光電変換素子を一列に並べた形で実現される。
【0028】
図3(b)は、実施例1に係る画像形成装置1100の印刷部204の概略図である。画像形成装置1100は、画像形成機能(印刷機能)を備えた画像形成装置本体としてのプリンタ本体1101と、シート接着機能を備えたシート処理装置1106と、を備える。
【0029】
本実施例の画像形成装置1100は、画像形成装置本体1101でシートSに1枚ずつ画像を形成し、複数枚のシートSをシート処理装置1106において熱圧着することで、1台の装置で印刷と製本とを行った冊子を作成することができる。なお、シートSとしては、普通紙又は厚紙等の紙、コート紙のような表面処理が施されたシート材、プラスチックフィルム、布、又は、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート材等、サイズ及び材質の異なる多様なシート材を使用可能である。
【0030】
(画像形成装置本体)
画像形成装置本体1101は、筐体1101Aと、筐体1101Aの内部に収容された電子写真方式の画像形成部1101Bと、を備えた電子写真装置である。
【0031】
画像形成部1101Bは、中間転写体としての中間転写ベルト1108と、中間転写ベルト1108に沿って配置されたプロセスカートリッジと、露光手段としてのスキャナユニット1104と、一次転写ローラ1107を備える。プロセスカートリッジはイエロー1195y、マゼンタ1195m、シアン1195c、ブラック1195kの4色分有する。
【0032】
プロセスカートリッジ1195kは、ブラックトナーTkを用いて、カラー画像のブラック成分に相当する単色画像を作成する。プロセスカートリッジ1195yは、イエロートナーTyを用いて、カラー画像のイエロー成分に相当する単色画像を作成する。プロセスカートリッジ1195mは、マゼンタトナーTmを用いて、カラー画像のマゼンタ成分に相当する単色画像を作成する。プロセスカートリッジ1195cは、シアントナーTcを用いて、カラー画像のシアン成分に相当する単色画像を作成する。
【0033】
プロセスカートリッジ1195は、像担持体としての感光ドラム1102と、帯電手段としての帯電装置1103と、現像手段としての現像ユニット1105と、を含む。図3(b)上では、プロセスカートリッジ1195kのみ記載しているが、プロセスカートリッジ1195y、プロセスカートリッジ1195m、プロセスカートリッジ1195cも同様の構造である。
【0034】
各プロセスカートリッジ1195y、1195m、1195c、1195kにおいて作成された単色画像は、中間転写ベルト1108上で互いに重なるように一次転写された後、二次転写部においてシートに二次転写される。
【0035】
現像ユニット1105は、現像手段としての現像ローラ1105aと、トナー(現像剤)を収容するトナー容器1105bと、を含む。現像ローラ1105aは、トナー容器1105bにより回転可能に保持される。図3(b)上では、プロセスカートリッジ1195k内の現像ユニット1105のみ記載しているが、プロセスカートリッジ1195y、プロセスカートリッジ1195m、プロセスカートリッジ1195cも同様の構造である。 プロセスカートリッジ1195y、1195m、1195c、1195kは、筐体1101Aに対して着脱可能である。プリンタ本体1101の「筐体1101A」とは、プリンタ本体1101からプロセスカートリッジ1195を除いた部分を指す。筐体1101Aは、プリンタ本体1101の枠体を構成する金属フレーム等のフレーム部材及び枠体に固定された部材を含み、プロセスカートリッジ1195が装着される装着空間を形成している。
【0036】
プリンタ本体1101は、複数色のトナーの少なくとも1つを、シート同士を接着するためのトナーとして使用することができる。例えば、ブラックトナーTkを、シートに画像を記録するためのトナー及び接着用のトナーとして兼用することができる。この場合、プロセスカートリッジ1195kは、図6に示すように、カラー画像のブラック成分に相当する単色画像38(印刷画像)と、シートの接着領域に転写するための接着用トナー像39(接着用画像)と、を作成する。
【0037】
筐体1101A内においてプロセスカートリッジ1195の下方には、露光手段としてのスキャナユニット1104が配置される。スキャナユニット1104の下方には、画像形成に用いるシートSを収納する収納部としてのカセット1113(シートトレイ、収納庫とも呼ばれる)が、筐体1101Aに対して引出可能に装着される。さらに、筐体1101Aの下方に、追加のカセット1113を含むオプションのシート給送装置1130を1つ以上連結してもよい。
【0038】
中間転写ベルト1108は、互いに平行な軸線を中心に回転する駆動ローラ1109a、張架ローラ1109b及びテンションローラ1110に張架された、移動可能(回転可能)な無端状のベルトである。中間転写ベルト1108は、駆動ローラ1109aの回転により、図中反時計回りに移動(回転、搬送)される。中間転写ベルト1108の内周側には、一次転写部材としての一次転写ローラ1107が、中間転写ベルト1108を介して感光ドラム1102に対向する位置に配置される。中間転写ベルト1108の外周側であって、中間転写ベルト1108を介して駆動ローラ1109aと対向する位置には、転写部材(二次転写部材)としての二次転写ローラ1111が配置される。中間転写ベルト1108と二次転写ローラ1111の間のニップ部として、転写部としての二次転写部が形成される。中間転写ベルト1108、一次転写ローラ1107及び二次転写ローラ1111は、像担持体である感光ドラム1102に形成されたトナー像をシートSに転写するための転写ユニット(転写手段)を構成する。
【0039】
筐体1101A内における二次転写部の上方には、定着手段としての定着装置1118が配置される。定着装置1118は、加熱によりトナー像の定着を行う熱定着方式の構成を有する。定着装置1118は、シートSを挟持して搬送する回転体対(例えば定着ローラ及び加圧ローラからなるローラ対)と、定着ローラを介してシートS上のトナー像を加熱する熱源(例えばハロゲンランプや誘導加熱機構)と、を有する。
【0040】
(画像形成動作)
プリンタ本体1101が画像形成動作を実行する場合、筐体1101Aの下部のカセット1113又はシート給送装置1130のカセット1113から、給送手段としての給送ローラ1114によってシートSが給送される。分離ローラ対1115は、給送されたシートSを1枚ずつに分離しながら搬送する。このシートSは、引抜ローラ1116によってレジストレーションローラ対1117へ向けて搬送され、停止状態のレジストレーションローラ対1117のニップ部にシートSの先端が突き当たることでシートSの斜行が補正される。レジストレーションローラ対1117は、画像形成部1101Bによるトナー像作成プロセスの進捗に同期したタイミングで、シートSを二次転写部へ送り込む。
【0041】
一方、画像形成部1101Bでは、感光ドラム1102及び中間転写ベルト1108が回転する。帯電装置1103は、感光ドラム1102の表面を一様に帯電させる。スキャナユニット1104は、シートSに記録する画像を表す画像情報に基づき、感光ドラム1102にレーザ光を照射して静電潜像を書き込む。この静電潜像は、現像ユニット1105がトナーを用いて現像することでトナー像として現像(可視化)される。
【0042】
ここで、シート処理装置1106によって後述の熱圧着を行う場合、スキャナユニット1104、はシートSの接着位置を指示する情報に基づいて、感光ドラム1102にレーザ光を照射して静電潜像を書き込む。この静電潜像は、現像ユニット1105によりトナーを用いて現像されることで、シートS上の接着位置に対応する感光ドラム1102上の領域に接着用トナー像が形成される。
【0043】
各プロセスカートリッジ1195y、1195m、1195c、1195k内の感光ドラム1102に作成された画像は、中間転写ベルト1108上で互いに重なるように一次転写される。その後中間転写ベルト1108の回転によって二次転写部へ向けて搬送される。そして、二次転写部において、二次転写ローラ1111に電圧が印加されることで、レジストレーションローラ対1117から送り込まれるシートSにトナー像が転写(二次転写)される。二次転写部を通過したシートSは定着装置1118に送られ、定着ローラ及び加圧ローラのニップ部を通過する間にトナー像が加熱及び加圧されることでトナーが軟化し、その後固着することで、シートSに画像が定着する。
【0044】
定着装置1118を通過したシートSは、切替部1119によって搬送経路を切り替えられる。片面印刷の場合、シートSは切替部1119によって排出パス1190に案内され、排出ローラ対1191によって筐体1101Aから排出される。本実施例では、プリンタ本体1101は中継搬送ユニット1192を介してシート処理装置1106と連結されている。排出ローラ対1191から排出されたシートSは、中継搬送ユニット1192の搬送ローラ対1193,1194を介してシート処理装置1106に受け渡される。また、中継搬送ユニット1192及びシート処理装置1106を連結しない場合、排出ローラ対1191は筐体1101Aの上部に設けられた積載トレイ1135に成果物としてのシートSを排出する。
【0045】
両面印刷の場合、第1面に画像形成されたシートSは切替部1119によって反転ローラ対r1に案内される。そして、シートSは、反転ローラ対r1によって反転搬送(スイッチバック搬送)された後、両面搬送路r2を介してレジストレーションローラ対1117に向けて搬送される。シートSは、二次転写部及び定着装置1118を通過することで第1面とは反対の第2面に画像形成された後、排出ローラ対1191によって筐体1101Aから排出される。
【0046】
図6はシートS上に形成されるトナー像の例を表す図である。図示したシートSには、テキスト、図形、写真などの画像を記録するためのトナー像(印刷画像、記録用トナー像ともいう)38と、シート同士を接着するためのトナー像(接着用画像、接着用トナー像ともいう)39と、が形成されている。
【0047】
接着用トナー像39の位置、形状、幅、長さ等は、後述の熱圧着部1167が熱圧着可能な範囲で変更可能である。接着用トナー像39の位置、形状、幅、長さ等は、画像形成装置1100の操作部205をユーザが操作して設定できる。また、PC100のキーボード26やマウス27を使ってユーザが設定し、画像形成装置1100がそれを受信することによって設定できてもよい。接着用トナー像39の位置、形状、幅、長さ等は、PC100のキーボード26やマウス27を使って設定し、画像形成装置1100がそれを受信することによって設定されてもよい。
【0048】
なお、画像形成装置1100が片面印刷の冊子を作成する場合、接着用トナー像39はシートSの片面のみ(記録用トナー像と同じ面)に形成される。両面印刷の冊子の場合は、接着用トナー像39はシートSの片面のみに形成してもよいし、シートSの両面に形成してもよい。
【0049】
(シート処理装置)
図2(b)のシート処理装置1106は、シートSを複数枚重ねるバッファ手段としてのバッファ部1120と、複数のシートSを揃える整合手段としての整合部1156と、シートS同士を熱圧着する熱圧着部1167とを有する。熱圧着部1167は、シート同士を接着するシート接着装置(接着ユニット、接着手段、熱圧着手段、貼合せ処理部)の例である。また、シート処理装置1106は、画像形成装置1100の成果物を排出する排出先として、それぞれ昇降可能な排出上トレイ1125及び排出下トレイ1137を備える。
【0050】
シート処理装置1106は、プリンタ本体1101によって1枚ずつ画像形成される複数枚のシートSを受け取り、接着処理(熱圧着)を施してシート束(冊子)として排出するシート処理装置である。バッファ部1120、整合部1156、熱圧着部1167については後ほど詳述する。また、シート処理装置1106は、プリンタ本体1101によって画像形成されたシートSに処理を施さずに排出上トレイ1125又は排出下トレイ1137に排出することもできる。
【0051】
(バッファ部)
次に、バッファ部1120の説明を行う。図4は、図3(b)のバッファ部1120の断面の拡大図である。バッファ部1120は、入口ローラ対1121と、バッファ前ローラ対1122と、逆流防止弁1123と、反転ローラ対1124と、内排出ローラ対1126と、を含む。また、バッファ部1120は、シートを検知する入口センサ1127と、反転ローラ対1124を開閉する(当接及び離間する)ため、プランジャーソレノイド1145等からなる離間機構を含む。
【0052】
入口ローラ対1121、バッファ前ローラ対1122、反転ローラ対1124、及び内排出ローラ対1126は、それぞれ、シートを挟持して搬送するローラ対である。入口ローラ対1121及びバッファ前ローラ対1122は、シート処理装置1106がシートSを受け入れるための搬送路(入口パス)に配置される。反転ローラ対1124は、排出上トレイ1125に連通する搬送路(第1排出パス、図3(b)参照)に配置される。内排出ローラ対1126は、反転ローラ対1124から熱圧着部1167に向かう搬送路(内排出パス、図3(b)参照)に配置される。なお、シート処理装置1106は、熱圧着部1167から排出下トレイ1137に向かう搬送路(第2排出パス、図3(b)参照)を備える。
【0053】
入口パスは、入口上ガイド1140及び入口下ガイド1141によって形成される。第1排出パスは、反転上ガイド1142及び反転下ガイド1143によって形成される。内排出パスは、内排出上ガイド1146及び内排出下ガイド1147によって形成される。
【0054】
入口センサ1127は、入口ローラ対1121が受け取ったシートを検出するように配置される。入口センサ1127は、例えば、入口上ガイド1140に設けられた開口を通して入口パスに赤外光を照射し、シートからの反射光を検出することでシートSの有無を判定する、反射式フォトセンサを用いることができる。入口下ガイド1141には、入口パスをシートが通過していないときは赤外光を反射しないように、入口センサ1127が発する赤外光のスポット径以上の穴を設けてもよい。
【0055】
逆流防止弁1123は、入口パスにおけるシート搬送方向についてバッファ前ローラ対1122の下流に配置される。逆流防止弁1123は、内排出上ガイド1146に対して回転軸1123aを中心に回転自在に配置される。逆流防止弁1123は、第1排出パスから入口パスへのシートの移動(逆流)を防ぐ第1位置と、入口パスから第1排出パスへのシートの移動を許容する第2位置と、に移動可能である。逆流防止弁1123は、不図示のバネにより、第2位置から第1位置に向かうC2方向に付勢される。逆流防止弁1123は、シートに押圧されることで、第1位置から第2位置に向かうC1方向に移動し、シートが通過すると第1位置に戻るように構成される。
【0056】
逆流防止弁1123の回転軸線方向に見たとき、第1位置にある逆流防止弁1123の先端部は反転上ガイド1142とオーバーラップする。また、逆流防止弁1123の先端部は、反転上ガイド1142とのオーバーラップを可能とするように、櫛歯状に形成される。また、逆流防止弁1123の回転軸線方向に見たとき、第2位置にある逆流防止弁1123と反転上ガイド1142との間には、シートが通過可能な空間が形成される。
【0057】
反転ローラ対1124は、反転上ローラ1124a及び反転下ローラ1124bによって構成され、いずれのローラにも駆動が供給される。反転上ローラ1124a及び反転下ローラ1124bの回転は、常時同期するように構成される。また、反転上ローラ1124aには、離間レバー1144が接続される。離間レバー1144は、反転上ガイド1142に対してレバー支点軸1144aを中心に回動自在に支持される。また、離間レバー1144は、ソレノイド接続軸1144bにおいて、プランジャーソレノイド1145と回転自在に接続されている。
【0058】
プランジャーソレノイド1145に電流が流れると、図中D1方向にコアが移動するため、離間レバー1144は図中E1方向に回動する。この場合、反転ローラ対1124は、反転上ローラ1124aと反転下ローラ1124bが離間した離間状態(ニップ部が開放された状態)となる。また、プランジャーソレノイド1145に流れる電流が停止した場合、加圧バネ1148の付勢力により、反転上ローラ1124aはE2方向に移動し、プランジャーソレノイド1145のコアはD2方向へ移動する。この場合、反転ローラ対1124は、反転上ローラ1124aと反転下ローラ1124bが当接した当接状態(ニップ部が形成された状態)となる。
【0059】
バッファ部1120は、以下で説明するように、反転ローラ対1124と内排出ローラ対1126の間でシート(束)を往復移動させながら、新しく搬送されてきたシートをシート(束)の上に重ねていく動作を行う。この動作によって、バッファ部1120は、シートを所定枚数(例えば、5枚)ずつ重ねた状態で整合部1156に送ることができる。
【0060】
バッファ部1120において重ねられたシート束は、図3(b)に示すように、内排出ローラ対1126から中間搬送ローラ対1128を経由して蹴り出しローラ対1129に搬送される。そして、蹴り出しローラ対1129により、シート束は中間上ガイド1151及び中間下ガイド1152等からなる整合部1156(中間積載部、処理ステージ)に搬送される。また、蹴り出しローラ対1129の下流には、整合部1156に既に積載されているシートの後端と、整合部1156に搬送されてきた後続のシートの先端が干渉しないように、積載済シートの後端の浮き上がりを抑制する束押さえフラグ1150が配置される。
【0061】
(熱圧着部の動作)
図5(a)~図5(f)を用いて、熱圧着部1167の熱圧着動作を説明する。図5(a)~図5(f)のそれぞれは、熱圧着部1167をシート搬送方向(Y方向)に見た図である。
【0062】
図5(a)は、シートS1~S5のシート搬送方向(Y方向)の整合が完了した状態を示す。この状態では、ヒータ部1171はZ方向においてシート束から離間した位置にある。
【0063】
図5(b)は、シートS1~S5の幅方向の整合が完了した状態を示す。シートS1~S5は、幅整合基準板1172a、1172bに突き当てられることでシート幅方向(X方向)について整合されている。
【0064】
図5(c)は、モータ1177の正回転により、ヒータ部1171が加圧方向(-Z側)に移動し、加圧板1169の接触面1169aが最上位のシートS5に当接した状態を示す。
【0065】
図5(d)は、モータ1177の駆動が継続されることで、加圧板1169と受け板1180の間にシートS1~S5が挟持され、シートS1~S5の熱圧着が行われている途中の状態を示す。また、図5(d)は、シートS1~S5の熱圧着に並行して、整合部1156に次のシートS6~S10が搬送されてきた様子を示す。
【0066】
図5(e)は、シートS1~S5の熱圧着が完了した後で、モータ1177の逆回転により、ヒータ部1171が加圧方向の反対側(+Z側)に移動(退避)し、加圧板1169がシートS5から離間した状態を示す。また、図5(e)は、次のシートS6~S10の整合が行われ、ヒータ部1171の退避後にシートS1~S5が幅整合基準板1172a、1172bに突き当てられた様子を示す。
【0067】
図5(f)は、モータ1177の正回転により、ヒータ部1171が再び加圧方向(-Z側)に移動し、加圧板1169と受け板1180の間にシートS1~S10が挟持され、シートS6~S10の熱圧着が行われている途中の状態を示す。ここで、シートS5の上面及び/又はシートS6の下面に接着用のトナー像が形成されていることで、シートS1~S5からなるシート束と、シートS6~S10からなるシート束とが熱圧着される。
【0068】
このように、熱圧着部1167は、所定枚数のシート束が整合部1156によって整合される度に1回の熱圧着動作を行うことで、所定枚数より多い枚数のシートからなる冊子を作成することができる。ここでは10枚のシートS1~S10からなる冊子が作成される例を説明したが、数十枚又はそれ以上のシートからなる冊子を作成することもできる。
【0069】
一部の冊子を構成する全てのシートに対する熱圧着が完了すると、シートS1~S10からなる冊子は、縦整合基準板1154によって押し出され、シート搬送方向について束排出ローラ対1136(図3(b))に向かう向き(-Y側)に搬送される。言い換えると、縦整合基準板1154は、整合部1156及び熱圧着部1167からシート束を押し出す押出部材の例である。なお、シート束を整合する基準としての縦整合基準板1154とは別に、処理済みのシート束を押し出す押出部材を設けてもよい。
【0070】
束排出ローラ対1136は、開閉可能(当接及び離間可能)なローラ対であり、離間状態で冊子を受け入れる。縦整合基準板1154が冊子を押し出す方向における冊子の先端が束排出ローラ対1136の位置を超えた後に、縦整合基準板1154の移動が停止され、束排出ローラ対1136が当接状態に切り替わる。これにより、束排出ローラ対1136は、冊子を挟持して搬送し、排出下トレイ1137に排出する。一方、縦整合基準板1154は、冊子を束排出ローラ対1136に受け渡した後に再び待機位置へ戻る。
【0071】
このように、本実施例の構成によっても、シート同士の接着をより安定して行うことが可能なシート接着装置、シート処理装置及び画像形成装置を提供することができる。
【0072】
次に、図7を用いてプリンタドライバについて説明を行う。
【0073】
プリンタドライバはPC100にインストールされた印刷制御プログラムであり、CPU21により実行される。また、プリンタドライバは同じくPC100にインストールされた文書プログラムから呼び出されることで、印刷を行うための印刷設定コマンドおよび印刷する描画データコマンドからなる印刷情報の生成を行う。CPU21がプリンタドライバを用いて生成した印刷情報は、同じくCPU21がOS(オペレーティングシステム)を用いて通信回線150を介して接続された画像形成装置1100に送信され、印刷処理及びシート処理が実施される。
【0074】
図7(a)はPC100にインストールされたプリンタドライバの印刷設定画面の一例示したものである。印刷設定画面700はCPUの指示に基づきディスプレイ等の表示デバイスに表示され、ユーザはこの画面を介してマウスやキーボード等の入力デバイスを用い印刷設定を行う。
【0075】
印刷設定画面700では、原稿サイズ701や用紙サイズ702、部数703、部単位印刷704、印刷の向き705等の基本的な印刷設定を提供している。また拡張印刷機能として、割り付け印刷などを設定するページレイアウト706、片面、両面、製本印刷などを設定する片面/両面/製本707、印刷物のとじ方向を設定するとじ方向708などが可能になっている。更に、本発明の印刷設定画面700では印刷物に対するとじ方法を設定するとじ方法709のコントロールを持つ。図7(a)の印刷設定画面700はこのとじ方法709の設定時の画面を示しており、とじ加工を行わない「なし」711やホチキス留めを行う「ホチキス」712の他、本発明に係る熱圧着を行うための「圧着」713の設定が可能になっている。
【0076】
図7(b)は図7(a)の位置指定710ボタンを押下した場合に、CPUの指示の指示に基づきディスプレイ等の表示デバイスに表示される、閉じ方法709で設定されたとじ方法を適用する位置の指定を行うための設定画面である。とじ方法709に圧着713が設定されている場合には、図7(b)で示したような圧着の位置指定画面720が表示される。圧着の位置指定画面720でユーザは圧着位置721の設定を行う。設定可能な圧着位置のラジオボタンは有効な状態で、設定が行えない圧着位置のラジオボタンは無効な状態で表示されており、ユーザは有効な状態の圧着位置のラジオボタンの中から所望する圧着位置を指定する。図7(b)の例では、左上、左下、左辺の3か所が設定可能な有効な状態で、左辺が設定されている状態を示している。なお、左上、左下、左辺以外にも、右上、右下、右辺、上辺、下辺を設定可能にしてもよい。設定された圧着位置によって、画像の天地が正しくなるように画像を回転したり、用紙の表裏を搬送路上で搬送することによって、設定された圧着位置を実現することができる。
【0077】
とじ方法709に圧着713が設定されると、CPU21はプリンタドライバを用いて印刷データに圧着位置721で設定された位置に熱圧着を実施するコマンドを付加し、PC100は、その印刷データを画像形成装置1100に送信する。画像形成装置1100のCPU21は、印刷データが受信されたら、印刷データに基づいて印刷画像と接着用画像をシートに印刷し、画像形成装置1100の圧着部207にその接着用画像の個所に加熱処理、及び加圧処理を実行し、熱圧着処理が行われる。
【0078】
図8において、操作部205は画像形成装置1100の操作部であり、この操作部205によりユーザは種々の条件・情報を画像形成装置1100に入力・設定する。
【0079】
図8の(a)は本実施例における操作部205の平面図である。タッチパネルディスプレイ301は、図8の(b)のように通常はコピー枚数、選択用紙サイズ、倍率、コピー濃度を表示する。この画面の応用モード309を押すとコピージョブの各種設定が可能な画面に遷移する。
【0080】
リセットキー302は、コピーモードを標準モードに戻すためのキーである。
【0081】
スタートキー303は、コピー動作を開始させるためのキーである。
【0082】
ストップキー304は、コピー動作を中断させるためのキーである。
【0083】
クリアキー305は、コピーモードを標準モードに戻すためのキーである。
【0084】
テンキー306は、コピー枚数を設定するためのキーである。
【0085】
ユーザーモードキー307は、メニュー選択ができ、この画像形成装置1100に対する様々な設定を登録できる。
【0086】
カウンタキー308は、カウンタ情報を履歴として表示させるためのキーである。このカウンタキー308が押されると、CPU200は、タッチパネルディスプレイ301に図8の(c)のような画面を表示させる。ユーザは、このような画面を見て、様々なカウンタ情報を認識する。図8の(c)の例では、ユーザは、カラー印刷の実行枚数が300枚、白黒印刷の実行枚数が700枚、カラー印刷と白黒印刷の合計が1000枚であることがわかる。
【0087】
またタッチパネルディスプレイ301はシートの紙詰まり情報やトナー情報などのユーザへの情報通知のためにも使用される。
【0088】
次に、図9のフローチャートを用いて、本実施例における画像形成装置1100の印刷処理と、カウンタの加算処理について説明する。
【0089】
図9のフローチャートは、画像形成装置1100の電源がオンされた後に開始される。この図9のフローチャートに示す処理は、CPU200がROM201またはHDD203に記憶されたプログラムをRAM202に読み出して実行することによって行われる。
【0090】
本実施例で接着用トナー像39はブラックトナーTkを用いて形成するものとする。
【0091】
S901で、CPU200は、RAM202に、印刷対象の印刷データが記憶されているか否かを判定する。この印刷データは、ネットワークIF208を介して外部のPC100から受信した印刷データである。印刷データには、画像データと、PC100の図7(a)や図7(b)のプリンタドライバの画面で設定された印刷設定が含まれている。なお、この印刷データは、操作部205を介して受け付けたコピー指示によるコピージョブの印刷データであってもよい。その場合、印刷データには、図8(b)のコピー画面で受け付けた印刷設定と、読取部209によって原稿を読み取って生成された画像データが含まれている。
【0092】
RAM202に印刷データが無いと判定された場合、CPU200はS901の処理を繰り返す。
【0093】
一方、RAM202に印刷データがあると判定された場合、CPU200は、S902に処理を進める。
【0094】
S902で、CPU200は、変数nをRAM202に用意し、nの値を1に初期化する。
【0095】
S905で、CPU200は、シート同士を圧着トナーで接着させるためのトナー圧着が設定されているか否かを判定する。トナー圧着が設定されていると判定した場合、CPU200は、S906に処理を進める。
【0096】
S906で、CPU200は、RAM202に記憶された画像データに、圧着用トナー像39を付与する。
【0097】
一方、トナー圧着が設定されていないと判定した場合、CPU200は、S907に処理を進める。
【0098】
S907で、CPU200は、印刷データに含まれるnページ目の画像データをカラー印刷すべきかモノクロ印刷すべきかを、印刷データに含まれる印刷設定と、画像データに基づいて判断する。例えば、プリンタドライバでカラー印刷するよう設定されている場合、CPU200は、印刷データに含まれる印刷設定に基づいて、カラー印刷すべきと判定する。なお、プリンタドライバでカラー印刷するよう設定されている場合でも、印刷データに含まれる画像データの中に有彩色が含まれていない場合、CPU200は、モノクロ印刷すべきと判定してもよい。一方、プリンタドライバでモノクロ印刷するよう設定されている場合、CPU200は、印刷データに含まれる印刷設定に基づいて、モノクロ印刷すべきと判定する。コピージョブのときは、操作部205から設定された読取設定と、読取部209によって原稿を読み取って生成された画像データに基づいて同様の判定をすればよい。カラー印刷すべきと判断した場合、CPU200は、S908に処理を進め、モノクロ印刷すべきと判断した場合、CPU200は、S910に処理を進める。
【0099】
S908で、CPU200は、印刷データに含まれるnページ目の画像データを印刷データに含まれる印刷設定に基づいて印刷部204に、イエロートナーTy、マゼンタトナーTm、シアントナーTc、ブラックトナーTkを用いてカラー印刷させる。トナー圧着が設定されている場合は、S906で付与された圧着用トナー像を含む画像データに基づいてCPU200は印刷部204に画像を印刷させる。
【0100】
S909で、CPU200は、カラー印刷用のカラーカウンタを1加算する。このカラーカウンタはカラーの印刷の履歴を示すものとしてHDD203に記憶される。ここでは、カラー印刷では何枚のシートに行ったかを示すものとしてHDD203に記憶されるが、履歴の残し方の例はこれに限られず、他の例を後述する。
【0101】
S910で、CPU200は、印刷データに含まれるnページ目の画像データを印刷データに含まれる印刷設定に基づいて印刷部204に、ブラックトナーTkを用いてモノクロ印刷させる。トナー圧着が設定されている場合は、S906で付与された圧着用トナー像を含む画像データに基づいてCPU200は印刷部204に画像を印刷させる。
【0102】
S911で、CPU200は、ブラック用の白黒カウンタを1加算する。このカラーカウンタはモノクロの印刷の履歴を示すものとしてHDD203に記憶される。ここでは、モノクロ印刷では何枚のシートに行ったかを示すものとしてHDD203に記憶されるが、履歴の残し方の例はこれに限られず、他の例を後述する。
【0103】
S912で、CPU200は、シート同士を圧着トナーで接着させるためのトナー圧着が設定されているか否かを判定する。トナー圧着が設定されていると判定した場合、CPU200は、S913に処理を進める。
【0104】
S913で、CPU200は、圧着用トナー用の圧着カウンタの値を1加算する。この圧着カウンタは、複数枚のシートをトナーによって綴じるためのシート処理の履歴を示すものとしてHDD203に記憶される。ここでは、複数枚のシートをトナーによって綴じるためのシート処理に使われるトナーの付与を何枚のシートに行ったかを示すものとしてHDD203に記憶されるが、履歴の残し方の例はこれに限られず、他の例を後述する。
【0105】
一方、S912で、シート同士を圧着トナーで接着させるためのトナー圧着が設定されていないと判定した場合、CPU200は、圧着用トナー用の圧着カウンタの値を加算せずに、S914に処理を進める。
【0106】
S914で、CPU200は、次のページがあるか否かを判断し、次のページがないと判断したら、S901に処理を進める。一方、次のページがあると判断したら、CPU200は、S915に処理を進める。
【0107】
S915で、CPU200は、nの値をインクリメントし、S905に処理を進める。
【0108】
このようにして、HDD203に記憶されたカラーカウンタの値と、白黒カウンタの値と、圧着カウンタの値は後からユーザが参照可能になっている。具体的にユーザは、操作部205のカウンタキー308を押す。カウンタキー308が押されると、CPU200は、図10に示す画面を操作部205に表示させる。図10に示す画面では、カラーカウンタの値、白黒カウンタの値、圧着カウンタの値が表示される。また、カラーカウンタの値と白黒カウンタの値を合計したトータルカウンタ値の値が表示される。
【0109】
以上のように、白黒カウンタと圧着カウンタを別々に管理し、後から参照可能にすることによってユーザは黒のトナーが印刷データの画像データの形成用に消費されたのか、圧着用に消費されたのかを容易に判断できる。
【0110】
なお、本実施例ではS901およびS902で交換の検知とHDD203内のカウンタの初期化を行った。しかしながら本発明はこれに限られず、白黒カウンタの値と、圧着カウンタの値を、ブラック1195kのトナーカートリッジに装着されたメモリで記憶してもよい。それによって、S901およびS902を不要とすることも可能である。
【0111】
この場合、カウンタキー308が押されると、CPU200は、ブラック1195kのトナーカートリッジに装着されたメモリから読み出した白黒カウンタの値、及び、圧着用カウンタの値に基づいて図10に示す画面を操作部205に表示させる。
【0112】
また、上述の実施例では、カラーカウンタや白黒カウンタの値を1ずつ加算する例を説明したが、印刷設定で設定された用紙サイズによって加算する値を変えてもよい。例えば、用紙サイズがA4サイズ以下であれば1加算し、A4サイズを超える場合は2を加算するようにしてもよい。
【0113】
また、圧着カウンタの値を1ずつ加算する例を説明したが、印刷設定で設定された用紙サイズによって加算する値を変えてもよい。例えば、用紙サイズがA4サイズ以下であれば、CPU200は、S906で、幅wの圧着用トナー像39を付与し、S913で圧着カウンタに1加算する。一方、A4サイズを超える場合、CPU200は接着力を強化するためにS906で幅wの2倍の幅の圧着トナーを付与するようにし、S913で、圧着カウンタに2を加算するようにしてもよい。
【0114】
また、用紙のサイズに関わらず、ユーザが、幅wの値を、操作部205を介して設定できるようにし、設定された幅によってS913で圧着カウンタを増加させる量を変えてもよい。例えば、ユーザによって設定された幅wが所定の値以下であれば、CPU200は、S913で圧着カウンタに1を加算し、ユーザによって設定された幅wが所定の値を超えていれば、CPU200は、S913で圧着カウンタに2を加算してもよい。
【0115】
また、幅wではなく、接着用トナー像39で使用したトナー消費量に応じた値だけ、S913で、CPU200が圧着カウンタをカウントアップしてもよい。トナー消費量はビデオカウンタによって取得してもよいし、トナーカートリッジに設けられたセンサによって取得してもよい。これにより、接着用トナー像39の幅や濃度が代わっても適切にトナーの消費の原因をユーザが容易に把握することが可能となる。
【0116】
また、図7(b)の画面や、この画面に相当するコピージョブ用の操作部205の画面で設定された圧着位置ごとに、圧着カウンタを設けてもよい。具体的に、圧着位置が、左辺、右辺のときは、S913で、CPU200は、圧着カウンタに1を加算するようにすればよい。圧着位置が左上、左下、右上、右下のときは、S913で、CPU200は、圧着カウンタに0.5を加算するようにすればよい。圧着位置が上辺、下辺のときは、S913で、CPU200は、圧着カウンタに0.7を加算するようにすればよい。これは、圧着位置が左辺、右辺の方が、圧着位置が左上、左下、右上、右下のときや、圧着位置が上辺、下辺のときよりトナーを多く消費することに基づいている。例えば、圧着位置が上辺に設定されているときには、図13(a)のような位置に接着用トナー像が形成されるが図6の接着用トナー像39よりも接着用トナーの載る面積が狭く、トナーの消費量が少ない。また、圧着位置が左上に設定されているときには、図13(b)のような位置に接着用トナー像が形成されるが図6の接着用トナー像39よりも接着用トナーの載る面積が狭く、トナーの消費量が少ない。圧着位置によって圧着カウンタに加算する値を変えるのはこのような理由からである。なお、圧着位置ごとに、別々に加算していき、圧着位置ごとに、圧着設定がされて、圧着処理が行われた回数を表示できるようにしてもよい。
【0117】
なお、CPU200は、上述した圧着カウンタを、ブラック1195kのトナーカートリッジが交換されたことを検知したことに従って、0にリセットするようにしてもよい。そのときに、CPU200は、白黒カウンタの値も0にリセットするようにすればよい。
【0118】
また、上述した実施例では、圧着カウンタや白黒カウンタの値を、履歴の参照用に用いる例を説明したが、圧着カウンタや白黒カウンタの両方に基づいて、残りのトナーの残量を算出し、ユーザからの指示で操作部205に表示できるようにしてもよい。
【0119】
また、本実施例ではブラックトナーTkを用いて接着用トナー像39を用紙端部に形成する例を説明した。しかしながらこれに限られず、透明トナー用のカートリッジを追加で装着できるようにし、透明トナーを圧着用トナーとして用いることも考えられる。透明トナーを用紙端部に形成することによって用紙の端部を綴じる用途に使うこともできるし、用紙の全面に付与することによってシート全体を圧着することもできる。プリンタドライバまたは操作部205で用紙の全面に付与するよう設定された場合には、圧着用よりもトナーを多く消費するので、端部用の圧着カウンタと、全面用の圧着カウンタを別に用意し、それぞれを処理に応じて加算するようにしてもよい。
【0120】
また、トナー無しになるまでの印刷可能枚数や、印刷可能日数をもとにしたトナー使用量の予測値をカウンタで行う運用をしている場合に、これらの圧着カウンタを用いて予測を行うことによって、より正確にトナー消耗度を予測することも可能となる。
【0121】
<実施例2>
実施例1では、圧着カウンタを管理し、後から参照することができるようにする例を説明した。
【0122】
本実施例では、圧着設定の使用回数に上限を設け、圧着カウンタが上限値に達すると、圧着設定の使用に制限をかける例を説明する。
【0123】
本実施例では、例えば、圧着ジョブが一定回数までは実施できる制限モードと、圧着ジョブの実施回数に制限が無い無制限モードを設けておき、初期設定では制限モードが操作部205またはPC100から設定されているものとする。
【0124】
また、本実施例では1000ページ印刷できるトナーカートリッジで500ページ分まで圧着ジョブが実施可能である場合について図11を用いて説明する。
【0125】
図11のフローチャートに示す処理は、CPU200がROM201またはHDD203に記憶されたプログラムをRAM202に読み出して実行することによって行われる。
【0126】
本実施例で接着用トナー像39はブラックトナーTkを用いて形成するものとする。
【0127】
図9のS901で、RAM202に、印刷対象の印刷データが記憶されていると判定された場合にCPU200はS1102の処理を実行する。
【0128】
S1102で、CPU200は、画像形成装置1101が制限モードに設定されているかどうかを判定する。制限モードが設定されていると判定した場合、CPU200は、S1103に処理を進める。一方、制限モードが設定されていないと判定した場合、CPU200は、図9のS902に処理を進める。
【0129】
S1103で、CPU200は、圧着カウンタが500を超えているかどうかを判断する。圧着カウンタが500を超えていないと判断した場合、CPU200は、図9のS902に処理を進める。一方、圧着カウンタが500を超えていると判断した場合、CPU200はS1104に処理を進める。
【0130】
S1104で、CPU200は、図12に示す通知画面を操作部205に表示させる。図12に示す画面には、シートの圧着が実行できないことや、シートの圧着を実行できるようにするには販売店への連絡が必要であることを通知するメッセージが表示されている。さらに、図12に示す画面には、現在のジョブをキャンセルする旨を通知するメッセージとOKボタンも表示されている。
【0131】
S1105で、CPU200は、図12のOKボタンが押されたかどうかを判定する。OKボタンが押されないと判定した場合、CPU200はS1105の判定を繰り返す。そして、OKボタンが押されたらCPU200は、S1106に処理を進める。
【0132】
S1106で、CPU200は、S901で印刷対象として特定された印刷データを印刷する印刷ジョブをキャンセルし、S1107に処理を進める。
【0133】
S1107で、CPU200は、S1104で表示した通知画面の表示をやめ、S1102に処理を進める。
【0134】
制限モードの変更は、ユーザだけでなく、例えば、販売店の担当者が不図示の情報処理装置によって行うことができる。無制限モードに設定されると、S1102の判定ステップで、Noに進み、圧着設定を利用可能になる。
【0135】
以上のように、圧着設定の使用回数を制限することによって、接着用トナー像39の使用を制限することが可能となる。
【0136】
なお、S1104で、CPU200は、図12に示す通知画面を操作部205に表示させる例を説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、S1104で、CPU200がPC100に圧着カウンタが上限に達した旨を伝え、PC100のCPU21がプリンタドライバで圧着の設定をできないようにしてもよい。
【0137】
<その他の実施例>
上述した実施例では、4つのプロセスカートリッジを含むタンデム型のカラープリンタ構成を例示したが、トナーの種類は5種類以上であってもよいし、3種類以下であってもよい。例えば、画像形成装置1100がモノクロ機である場合、画像形成装置1100には、ブラック1195kのトナーカートリッジのみを装着し、カウンタ情報として、白黒カウンタと圧着カウンタのみを管理し、後から表示できるようにすればよい。
【0138】
また、圧着用のトナーを、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかと兼用する方法に代えて、圧着専用のトナーを用いてもよい。この場合、圧着専用のトナーは、印刷画像38の形成には使われず、接着用トナー像39の形成のみに使われる。
【0139】
また、上述した実施例では、圧着カウンタの値を後からユーザが確認したり、制限をかけたりする用途に使用していたが、圧着カウンタの値に基づいて金額を計算し、課金を行う用途に使用してもよい。
【0140】
また、上述した実施例では、画像形成の履歴とシート処理の履歴のそれぞれをわけて記憶する例を説明したが、記録材を用いた画像形成と、その記録材を用いて複数枚のシートを綴じるシート処理のいずれも1つのカウンタで管理してもよい。その場合、例えば、記録材を用いた画像形成のみを1枚の用紙に行った場合は、カウンタを1加算し、記録材を用いて複数枚のシートを綴じるシート処理を行うためのトナーの付与のみを1枚の用紙に行った場合は0.5加算するといったように加算すればよい。また、記録材を用いた画像形成と、記録材を用いて複数枚のシートを綴じるシート処理を行うためのトナーの付与を同じ用紙に行った場合には、1.5加算するといったように加算すればよい。
【0141】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0142】
21 CPU
22 RAM
23 ROM
200 CPU
201 ROM
202 RAM
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13