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特開2024-173189レール構造、保持具及びレールの施工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173189
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】レール構造、保持具及びレールの施工方法
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/00 20060101AFI20241205BHJP
   E05D 15/06 20060101ALN20241205BHJP
【FI】
A47G29/00 A
A47G29/00 L
E05D15/06 125C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091426
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】服部 真二
【テーマコード(参考)】
2E034
3K100
【Fターム(参考)】
2E034CB01
2E034DA17
3K100AA11
3K100AE01
3K100AF06
3K100AH02
3K100AH13
(57)【要約】
【課題】一人の施工者により施工可能であるとともに良好な外観性が得られるレール構造を提供する。
【解決手段】壁面1に固定される保持具30と、壁面1に延設されるとともに、その一端部20aが保持具30に保持され、壁面1にねじ50により固定されるレール20と、を備え、保持具30は、レール20の一端部20aが挿入された状態で少なくとも当該一端部20aの端面20cを覆うキャップ形状を有する。レール20は、一端部20aに、当該レール20の長手方向に沿って延びるリブ状の係合部212を有し、保持具30は、係合部212が挿入されて当該係合部212を受ける溝状の受け部32を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面または壁面に延設される下地材に固定される保持具と、
前記壁面または壁面に延設される下地材に延設されるとともに、その一端部が前記保持具に保持され、前記壁面または壁面に延設される下地材に止め具により固定されるレールと、を備え、
前記保持具は、前記レールの前記一端部が挿入された状態で少なくとも当該一端部の端面を覆うキャップ形状を有する、レール構造。
【請求項2】
前記レールは、前記一端部に、当該レールの長手方向に沿って延びるリブ状の係合部を有し、
前記保持具は、前記係合部が挿入されて当該係合部を受ける溝状の受け部を有する、請求項1に記載のレール構造。
【請求項3】
前記レールは、前記壁面または壁面に延設される下地材に略水平方向に延設される、請求項1または2に記載のレール構造。
【請求項4】
前記受け部は、前記係合部が挿入される側の端部に開口部を有するとともに、前記係合部を受ける受け面を有し、
前記受け面の、前記開口部側の端部は、当該開口部に向かうにつれて前記係合部から離間する傾斜面を有する、請求項2に記載のレール構造。
【請求項5】
前記保持具は、天井面に当接して当該保持具の上下方向位置を位置決めする位置決め部を有する、請求項1または2に記載のレール構造。
【請求項6】
前記位置決め部は、前記保持具の、前記レール側の端部に設けられた第1の位置決め部と、前記レールとは反対側の端部に設けられた第2の位置決め部と、を含み、
前記第1の位置決め部が切除可能に設けられる、請求項5に記載のレール構造。
【請求項7】
前記保持具は、略直角をなす2つの壁面または壁面に延設される下地材の内隅に設置され、
前記受け部として、当該2つの壁面または壁面に延設される下地材のそれぞれに対応する第1の受け部及び第2の受け部を含む、請求項2に記載のレール構造。
【請求項8】
前記第1の受け部及び前記第2の受け部の少なくとも一方が切除可能に設けられる、請求項7に記載のレール構造。
【請求項9】
壁面または壁面に延設される下地材に延設されるレールの一端部を保持する保持具であって、請求項1または2に記載の保持具。
【請求項10】
壁面または壁面に延設される下地材に延設されるレールを当該壁面または壁面に延設される下地材に固定するレールの施工方法であって、
前記壁面または壁面に延設される下地材に保持具を固定する工程と、
前記レールの一端部を前記保持具に保持する工程と、
前記レールを前記壁面または壁面に延設される下地材に固定する工程と、を備える、レールの施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、建物の壁面に固定されるレールに関する構造、レールを壁面に保持する保持具、及びレールを壁面に固定する施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅等においては、戸体等の障子、あるいは絵画、鏡等の物品を、水平移動可能に吊り下げるためのレールを所定箇所に固定する場合がある。この種のレールを施工するにあたっては、施工者が一人では、長尺なレールを水平に保持しながら壁面に固定することが困難であるため、少なくとも二人の施工者が必要である場合が多い。特許文献1には、保持金具で吊戸用のガイドレールの先端を保持した状態で、そのガイドレールを固定する点が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-241257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レールの一端部を保持金具等で保持できれば、レールを水平に保持しながら一人の施工者によりレールを固定することが可能である。しかし、上記特許文献1に記載の保持金具は、戸袋内に配置されることから外観性に関しては考慮されておらず、室内で目視される箇所に配置する場合には改善の余地がある。そこで本開示は、一人の施工者により施工可能であるとともに良好な外観性が得られるレール構造の提供を主な目的とし、さらに、そのようなレール構造を実現可能なレールの保持具及びレールの施工方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、壁面または壁面に延設される下地材に固定される保持具と、前記壁面または壁面に延設される下地材に延設されるとともに、その一端部が前記保持具に保持され、前記壁面または壁面に延設される下地材に止め具により固定されるレールと、を備え、前記保持具は、前記レールの前記一端部が挿入された状態で少なくとも当該一端部の端面を覆うキャップ形状を有する、レール構造に関する。
【0006】
本開示は、壁面または壁面に延設される下地材に延設されるレールの一端部を保持する保持具であって、壁面または壁面に延設される下地材に固定され、前記レールの前記一端部が挿入された状態で当該一端部を覆うキャップ形状を有する、保持具に関する。
【0007】
本開示は、壁面または壁面に延設される下地材に延設されるレールを当該壁面または壁面に延設される下地材に固定するレールの施工方法であって、前記壁面または壁面に延設される下地材に保持具を固定する工程と、前記レールの一端部を前記保持具に保持する工程と、前記レールを前記壁面または壁面に延設される下地材に固定する工程と、を備える、レールの施工方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の第1実施形態に係るレール構造を示す斜視図であって、レール固定前の状態を示す。
図2図1のII矢視図である。
図3】第1実施形態に係るレールを示す一部斜視図である。
図4】上記レールの側面図である。
図5】第1実施形態の保持具を示す斜視図である。
図6図5のVI矢視図である。
図7図6のVII矢視図である。
図8図6のVIII矢視図である。
図9図8のIX-IX断面図である。
図10】第1実施形態に係るレール構造の施工過程を示す正面図であって、保持具の端板部(第1の位置決め部)を折り取って切除した状態を示す。
図11】第1実施形態に係るレール構造の施工後の状態を示す正面図である。
図12】第1実施形態に係るレール構造の施工後の状態を示す一部断面側面図である。
図13】本開示の第2実施形態に係るレール構造を示す斜視図である。
図14】第2実施形態の保持具を示す斜視図である。
図15】第2実施形態の保持具の平面図である。
図16図15のXVI-XVI断面図である。
図17】第2実施形態の保持具の第2の受け部を切除してからレールを固定する過程を示す平面図である。
図18】第2実施形態の保持具の第2の受け部を折り取って切除した状態を示す。
図19】レールの他の態様を示す側面図であって、(A)上下にワイヤ取付け金具が装着可能なタイプ、(B)通電用のレールコンセントを備えるタイプ、(C)上下にワイヤ取付け金具が装着可能で、かつ、通電用のレールコンセントを備えるタイプ、を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ第1実施形態について説明する。図1及び図2は、それぞれ第1実施形態に係るレール構造10Aを示す斜視図及び正面図である。これら図において符号20で示すレールは、一端部20a側の一部を示しており、レール20は、実際には図中右方向に長い長尺なものである。レール20の一端部20aは、壁面1に固定された状態で、室内から見て左側の端部となる。実施形態のレール20は、例えば、絵画、写真、鏡等の物品を吊り下げるためのピクチャーレールであるが、本開示のレールはこれに限定されず、他の用途のレールにも適用できる。
【0010】
なお、以下の説明での、「水平」または「平行」とは、完全な水平または平行だけでなく、一定の誤差範囲内の実質的な水平または平行も含む。また、「垂直」とは、完全な垂直だけでなく、一定の誤差範囲内の実質的な垂直も含む。また、前後左右といった方向は、壁面1を正面視した場合における方向をいい、後側は壁面1に近い側(図2で紙面奥側)であり、前側は壁面1から遠ざかる側(図2で紙面手前側)である。
【0011】
図1及び図2には、住宅等の建物の室内における壁面1及び天井面5のそれぞれの一部を示している。第1実施形態のレール構造10Aにおいて、レール20は、壁面1に対し左右方向に水平に延設した状態で固定される。
【0012】
図1及び図2は、レール20を壁面1に固定する前の状態を示しており、レール20は、一端部20aが保持具30に保持されてから、壁面1に固定される。第1実施形態のレール構造10Aは、レール20と、壁面1に固定される保持具30と、を備える。
【0013】
レール20は、例えばアルミニウム等の金属を押出成形して得られる形材である。レール20は、図3及び図4に示すように、壁面1に固定された状態でそれぞれ水平に配置される上板部21及び下板部22と、上板部21と下板部22とを連結する連結板部23と、を含む。連結板部23は断面クランク状の形状を有しており、図4に示すように、上板部21の前後方向(図4では左右方向)の途中から垂下する垂下部231と、下板部22の後端から上方に延びる背板部232と、垂下部231と背板部232とを連結する水平な中間板部233と、を含む。背板部232は、その前面に固定面232aを有する。固定面232aは、レール20の長手方向と平行な面であって、下端から上端に向かうにつれて前側にせり出すように傾斜している。
【0014】
レール20は、前側から背板部232に打ち込まれる後述するねじ50を壁面1に締結することにより壁面1に固定される。ねじ50の打ち込み箇所は、レール20の長手方向に間隔をおいた複数箇所に設定される。ねじ50の打ち込み箇所に、予めねじ挿通孔を設けてもよい。
【0015】
上板部21の前端からは、上前板部211が垂下している。上板部21の後端部には、下方に突出するリブ状の係合部212が形成されている。係合部212は、レール20の長さ方向全長に延びている。係合部212と壁面1との間には、隙間が空く。
【0016】
下板部22は、その下面に、レール20の長手方向に延びるガイド部24を備える。このガイド部24に、後述するワイヤ取付け金具60がレール20に沿って着脱可能、かつ、スライド可能に装着される。ガイド部24は、前後一対のフック部241、242を有する。各フック部241、242のそれぞれは、互いに対向するように突出するフック片241a、242aを有する。これらフック片241a、242aに、ワイヤ取付け金具60が落下不能、かつ、レール20に沿ってスライド可能に係合して支持される。レール20は、上板部21の平坦な上面213が天井面5に当接し、かつ、背板部232の裏面232bが壁面1に当接した状態で、壁面1に固定される。
【0017】
後側のフック部242の裏側(後側)であって背板部232の下方には、レール20の長手方向に延びる溝部242bが形成されている。
【0018】
図5図9は、保持具30を示している。図5は保持具30の斜視図、図6は保持具30の正面図(図5のVI矢視図)、図7は保持具30を内側から見た側面図(図6のVII矢視図)、図8は保持具30の平面図(図6のVIII矢視図)、図9図8のIX-IX線に沿った断面図である。保持具30は、例えば樹脂の成形体であるが、材料としてはこれに限定されない。これら図に示すように、保持具30は、レール20の係合部212を受ける受け部32と、キャップ部33と、端板部34と、を備える。
【0019】
受け部32は、固定部31を含む。固定部31は、壁面1に固定される左右に長い長方形状の本体板部311を有する。本体板部311には複数のねじ挿通孔311aが形成されている。前側からねじ挿通孔311aに挿通した図示しないねじを壁面1に締結することにより、本体板部311の裏面が壁面1に当接した状態で、保持具30が壁面1に固定される。固定部31の上部に、受け部32が一体に設けられている。
【0020】
受け部32は、左右方向に延び、上方に開口する受け溝321を有する。受け溝321は、固定部31の本体板部311の上端部311bと、本体板部311から前側に離間して配置された前板部322と、底板部323と、に囲まれた溝である。底板部323は、その内面に、水平面である受け面323aを有する。受け溝321には、レール20の一端部20aの係合部212が、図6図8図9において右側(以下ではレール挿入側という場合がある)から挿入される。受け溝321の底面である受け面323aは、レール20の係合部212を受ける。
【0021】
受け溝321は、レール挿入側の端部に、当該端部の側に開放する開口部324を有する。レール20の一端部20aの係合部212は、開口部324から受け溝321に挿入される。図7及び図9に示すように、受け面323aの開口部324側の端部は、当該開口部324に向かうにつれて下り勾配となる傾斜面325を有する。すなわち、レール20の係合部212が受け溝321に挿入されて受け面323aで受けられた状態で、傾斜面325は、開口部324に向かうにつれて係合部212の下縁から下方に離間するように形成されている。
【0022】
図8に示すように、受け溝321を形成する上端部311b及び前板部322のそれぞれは、互いに対向する開口部324側の端部の内面に、ガイドテーパ面311c、322cを有する。これらガイドテーパ面311c、322cは、開口部324側に向かうにつれて互いに離間して広がるように、左右方向に対して斜めに形成されている。
【0023】
上記のように、受け面323aの傾斜面325、本体板部311の上端部311bのガイドテーパ面311c、及び前板部322のガイドテーパ面322cが形成されることにより、受け溝321の開口部324側の端部は、開口部324側に向かうにつれて広がるように形成されている。これにより、レール20の係合部212は、受け溝321の内部に挿入されやすくなっている。また、本体板部311の上端部311b及び前板部322の、開口部324側の端部の上面は、開口部324側に向かうにつれて下り勾配に傾斜している。
【0024】
キャップ部33は、固定部31及び受け部32の、レール挿入側とは反対側の端部(図6図8図9で左側の端部)に一体に形成されている。キャップ部33は、長方形状の板状部分である。係合部212が受け部32に挿入されるレール20は、キャップ部33に当接するまで挿入可能であり、レール20の一端部20aの端面20cは、キャップ部33で覆われる。すなわち保持具30は、レール20の一端部20aが挿入された状態で、一端部20aの端面20cを覆うキャップ形状を有する。キャップ部33は、レール20の端面20cを全体的に覆う形状及び寸法を有する。キャップ部33の上端部は受け部32よりも上方に突出しており、その水平な上端縁331は、天井面5に当接した状態とされる。
【0025】
キャップ部33は、内側すなわち固定部31側の面の下部に、内側に延びる突片332を有する。突片332は左右方向に延びており、その長さは、固定部31の左右方向長さよりも短い。突片332は、受け部32に挿入されるレール20の、溝部242bに配置される。
【0026】
端板部34は矩形形状を有し、固定部31のレール挿入側の先端側に、連結部342を介して連結されている。図8に示すように、連結部342は、厚さが減じられた上下方向に延びる弱線部342aを有する。弱線部342aは、連結部342の前後の面に形成された上下方向に延びる切欠き溝により形成されている。端板部34は、弱線部342aを折れ線部として手前側に折ることができ、さらに引きちぎる力を加えることにより、弱線部342aが破断部となって固定部31から折り取って切除可能となっている。
【0027】
端板部34の上端部は受け部32よりも上方に突出しており、その水平な上端縁341は、天井面5に当接可能である。
【0028】
キャップ部33の上端縁331と、端板部34の上端縁341とを、天井面5に当接させることにより、保持具30の上下方向位置が位置決めされる。この位置決め状態で、受け溝321の受け面323aは左右方向に水平に延びる。保持具30は、このように上下方向を位置決めし、かつ、固定部31の本体板部311の裏面を壁面1に当接させて、壁面1に固定される。キャップ部33及び端板部34のそれぞれは、天井面5に当接して保持具30の上下方向位置を位置決めする本開示の位置決め部を構成し、さらに、端板部34は、レール20側の端部に設けられた本開示の第1の位置決め部を構成し、キャップ部33は、レール20と反対側の端部に設けられた本開示の第2の位置決め部を構成する。
【0029】
以上が実施形態に係るレール20及び保持具30である。以下に、保持具30を用いてレール20を壁面1に固定して第1実施形態のレール構造10Aを得る施工方法を説明する。なお、図10はレール構造10Aの施工過程を示す正面図であって、保持具30の端板部34を折り取って切除した状態を示し、図11は施工後の状態を示す正面図である。また、図12は施工後の状態を示す一部断面側面図である。
【0030】
はじめに、図2に示すように、保持具30を壁面1に固定する。保持具30は、壁面1に水平に延設するレール20の一端部20aを配置する箇所に固定される。保持具30は、キャップ部33を左側に配置し、端板部34を右側に配置し、固定部31の本体板部311の裏面を壁面1に当接させ、さらに、キャップ部33の上端縁331及び端板部34の上端縁341を天井面5に当接した状態とされる。この状態を保持し、ねじ挿通孔311aに通した図示しないねじを壁面1に締結して、保持具30を壁面1に固定する。次いで、図10に示すように、保持具30の端板部34を、連結部342の弱線部342aから折り取って切除する。
【0031】
次いで、ガイド部24を下方に配置し、背板部232を壁面1側に配置して水平にしたレール20を壁面1に沿わせ、左側の端部である一端部20aの係合部212を、保持具30に対して開口部324から受け部32の受け溝321に挿入し、図11に示すように端面20cをキャップ部33の内面に当接させる。この状態で、係合部212は受け面323aに載って受けられる。また、図12に示すように、保持具30の突片332は、レール20の溝部242bに入り込む。これにより、レール20の一端部20aが保持具30で保持される。
【0032】
保持具30の端板部34が切除されていないと、端板部34にレール20が当たってレール20の係合部212を保持具30の受け溝321に挿入できないが、端板部34を予め切除することにより、挿入可能となる。なお、端板部34はキャップ部33とともに、保持具30の上下方向位置を定めるために必要な部分である。そして、上下方向位置が定まって保持具30が壁面1に固定されれば不要となるため、切除しても施工に支障は来たさない。
【0033】
次いで、レール20を水平に保持しながら、かつ、背板部232の裏面232bを壁面1に当接させながら、図12に示すように、前側から背板部232に打ち込んだ止め具としてのねじ50を壁面1にねじ込んで締結する。背板部232の長手方向複数個所をねじ50で締結して、壁面1へのレール20の固定を完了し、レール構造10Aを得る。レール20の一端部20aの端面20cは、キャップ部33で覆われ、露出しない。レール20の一端部20aが保持具30により常に保持されているため、施工者はレール20の他端側を保持することによりレール20を水平な状態としながら、壁面1に固定する作業を行うことができる。したがって、一人の施工者でレール構造10Aを施工することができる。
【0034】
なお、レール20の下端部のガイド部24には、例えば、図12に示すようにワイヤ70を水平に張るためのL字状のワイヤ取付け金具60が着脱可能に装着される。ワイヤ取付け金具60は、ガイド部24の各フック部241、242に係合してレール20の長手方向にスライド可能な円板部61と、ワイヤ70の端部を支持するワイヤ支持部62と、を有する。ワイヤ支持部62は、ワイヤ70を繰り出して、張った状態を緩めたり、ワイヤ70を引っ張ってテンションをかけたりすることができる機能を有する。円板部61がガイド部24に係合することにより、ワイヤ取付け金具60はレール20に沿ってスライド可能である。なお、ワイヤ取付け金具60は、レール20のガイド部24に装着されるワイヤ取付け金具としての一例であり、例えば、L字状の形状ではなく、下方にワイヤが垂れ下がる態様のワイヤ取付け金具など、様々な態様のワイヤ取付け金具を装着してよい。
【0035】
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果が奏される。
【0036】
第1実施形態に係るレール構造10Aは、壁面1に固定される保持具30と、壁面1に延設されるとともに、その一端部20aが保持具30に保持され、壁面1にねじ50により固定されるレール20と、を備え、保持具30は、レール20の一端部20aが挿入された状態で少なくとも一端部20aの端面20cを覆うキャップ形状を有する。
【0037】
第1実施形態に係るレール構造10Aによれば、保持具30にレール20の一端部20aを保持させることにより、レール20を一人の施工者で壁面1に固定する施工が可能とり、施工性が向上する。また、キャップ形状を有する保持具30によりレール20の端面20cが覆われるので、良好な外観性が得られる。
【0038】
第1実施形態に係るレール構造10Aにおいては、レール20は、一端部20aに、レール20の長手方向に沿って延びるリブ状の係合部212を有し、保持具30は、係合部212が挿入されて係合部212を受ける溝状の受け部32を有する。
【0039】
レール20の係合部212を保持具30の受け部32に挿入することにより、レール20の一端部20aを保持具30に容易、かつ、的確に保持させることができ、レール20を水平に保持しやすい。
【0040】
第1実施形態に係るレール構造10Aにおいては、受け部32は、レール20の係合部212が挿入される側の端部に開口部324を有するとともに、係合部212を受ける受け面323aを有し、この受け面323aの開口部324側の端部は、開口部324に向かうにつれて係合部212から離間する傾斜面325を有する。
【0041】
これにより、レール20の一端部20a側の係合部212が保持具30の受け溝321に挿入されやすくなり、レール20の一端部20aを保持具30に保持させる作業を円滑に行うことができる。
【0042】
第1実施形態に係るレール構造10Aにおいては、保持具30は、天井面5に当接して保持具30の上下方向位置を位置決めする位置決め部として、キャップ部33及び端板部34を有する。
【0043】
これにより、保持具30と併せてレール20の上下方向の位置決めを容易、かつ、的確に行うことができる。
【0044】
第1実施形態に係るレール構造10Aにおいては、保持具30の上下方向位置を位置決めする位置決め部として、保持具30の、レール20側の端部に設けられた第1の位置決め部としての端板部34と、レール20とは反対側の端部に設けられた第2の位置決め部としてのキャップ部33と、を含み、端板部34が切除可能に設けられている。
【0045】
これにより、上下方向の2つの位置決め部である端板部34及びキャップ部33により、保持具30の上下方向位置を的確に定めることができるとともに、保持具30の固定後に端板部34を切除することにより、レール20の一端部20aを保持具30に挿入して保持することができる。
【0046】
図12に示すように、レール20を壁面1に固定するねじ50においては、頭部51の座面51aが、上方に向かうにつれて前側にせり出すように傾斜するレール20の固定面232aに密着する。したがってねじ50は、壁面1に対し前下がりの斜めの状態で締結される。換言すると、ねじ50は、前下がりの斜めにした状態でレール20に打ち込むことができる。したがって、ねじ50の頭部51を、天井面5から離間させた状態でねじ50を打ち込むことができる。このため、天井面5に干渉することなくねじ50を締結させることができ、ねじ止めに電動ドリルを用いる場合には、電動ドリルが天井面5に当たりにくくなるため、ねじ締結作業を行いやすい。
【0047】
このように前下がりの斜めの状態にしたねじ50を締結しても、締結面である背板部232の固定面232aは、上方に向かうにつれて前側にせり出すように傾斜しているため、ねじ50の頭部51の座面51aは、その全面が固定面232aに接触して密着する。これにより、ねじ50による締結力は十分となるとともに、レール20がねじ50の固定部を支点として前傾するなどの固定不良が起こりにくい。
【0048】
さらに、ねじ50による壁面1に対するレール20の固定部、すなわち背板部232と、ガイド部24に装着されるワイヤ取付け金具60との上下方向の距離は、比較的短い。これは、ガイド部24のフック片241a、242aが、背板部232に近接して配置されていることによる。これにより、ワイヤ70にテンションがかかってワイヤ取付け金具60が室内側に引っ張られても、ねじ50による固定部を支点としてレール20の下端部が壁面1から離間するような動きが起こりにくい。このため、レール20は壁面1に安定して固定される状態が保持される。
【0049】
次に、図13図18を参照しつつ本開示の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
【0050】
図13は、第2実施形態に係るレール構造10Bを示す斜視図である。第2実施形態のレール構造10Bは、略直角をなす2つの壁面2、3のそれぞれに、水平に延設するレール20が端部を突き合わせた状態で固定され、その突き合わせ部分である壁面2、3がなす内隅8に、第2実施形態に係る保持具40が配置される。図14は保持具40の斜視図、図15は保持具40の平面図、図16図15のXVI-XVI線に沿った断面図である。これら図に示すように、保持具40は、本体部41と、左右一対の受け部、すなわち第1の受け部32A及び第2の受け部32Bと、を備える。
【0051】
本体部41は中空縦長の角筒形状を有する。本体部41は、図13に示すように、軸方向が上下方向に沿うように内隅8に配置される。本体部41は、このように内隅8に配置された状態で、図14及び図15に示すように、下端に配置される矩形形状の底板部411と、底板部411の後部から立ち上がる後壁部412と、底板部411の前部から立ち上がる前壁部413と、後壁部412と前壁部413とを連結する連結板部414と、左右一対の切除板部415と、を含む。
【0052】
後壁部412は、底板部411の後側の左右の辺部からそれぞれ垂直に立ち上がる左右の後板部412a、412bを有する。後板部412a、412bは、上下方向に延びる後側の縁どうしが合体した態様で一体となっており、これにより後壁部412が構成されている。前壁部413は、底板部411の前側の左右の辺部からそれぞれ垂直に立ち上がる左右の前板部413a、413bを有する。前板部413a、413bは、上下方向に延びる前側の縁どうしが合体した態様で一体となっており、これにより前壁部413が構成されている。
【0053】
連結板部414は、後壁部412と前壁部413の互いに対向する内側の角部の間にわたる板部であり、底板部411から垂直に立ち上がっている。
【0054】
左右一対の切除板部415は、前壁部413の両側において、底板部411の前側の辺部からそれぞれ垂直に立ち上がっている。各切除板部415と後壁部412及び前壁部413との間には隙間が空いており、各切除板部415は、後壁部412及び前壁部413から分離している。
【0055】
各切除板部415は、縦長の長方形状の板部であり、いずれも図16に示すように、下端の縁が弱線部416を介して底板部411に連結されている。弱線部416は、水平に延びる切欠き溝により形成されている。各切除板部415は、弱線部416を折れ線部として折ることができ、さらに引きちぎる力を加えることにより、弱線部416が破断部となって本体部41の底板部411から折り取って切除可能となっている。
【0056】
図14及び図15に示すように、各切除板部415のそれぞれには、第1の受け部32A及び第2の受け部32Bが一体に設けられている。これら受け部32A、32Bは、上記第1実施形態の受け部32と同様の構成及び機能を有する。第1の受け部32A及び第2の受け部32Bは、左右対称の形状を有しており、図13及び図14において、右側の第1の受け部32Aには、レール20の左側の端部20aの係合部212を挿入可能であり、左側の第2の受け部32Bには、レール20の右側の端部20bの係合部212が挿入可能である。各受け部32A、32Bは、各切除板部415にそれぞれ一体に設けられていることから、それら切除板部415とともに、弱線部416が破断部となって本体部41から切除可能となっている。各受け部32A、32Bは、本体部41の各切除板部415に対し、上下方向位置が同じ位置に配置されている。
【0057】
また、各切除板部415は、その下端部に、レール20の溝部242bに入り込む突片332を有する。
【0058】
本体部41の上端部は、各受け部32A、32Bよりも上方に突出しており、その水平な上端面417は、天井面5に当接可能である。上端面417は、上下方向位置が同位置で水平に揃っている後壁部412、前壁部413、連結板部414及び各切除板部415の上端面で構成される。
【0059】
本体部41の上端面417を天井面5に当接させることにより、保持具40の上下方向位置が位置決めされる。この位置決め状態で、第1の受け部32A及び第2の受け部32Bの各受け溝321の受け面323aは、それぞれ壁面2、3に沿って水平に延びる。保持具40は、このように上下方向を位置決めし、かつ、固定部31の本体板部311の裏面を壁面2、3に当接させて、壁面1に固定される。本体部41は、天井面5に当接して保持具40の上下方向位置を位置決めする本開示の位置決め部を構成する。
【0060】
底板部411の側面、前壁部413の各前板部413a、413b及び各切除板部415で形成され、各受け部32A、32Bが設けられた本体部41の前側の2面は、それぞれレール20の端面を全体的に覆う形状及び寸法を有する。
【0061】
上述した第2実施形態のレール構造10Bを得る施工方法の一例を、以下に説明する。
【0062】
はじめに、保持具40を内隅8に配置して固定する。保持具40は、第1の受け部32A及び第2の受け部32Bがそれぞれ壁面2、3に沿って水平に延び、本体部41が内隅8に配置され、さらに、本体部41の上端面417を天井面5に当接した状態とされる。この状態を保持し、各受け部32A、32Bの固定部31のねじ挿通孔311aに通した図示しないねじを壁面2、3に締結して、保持具40を内隅8に固定する。
【0063】
壁面3に対応する左側の第2の受け部32Bの受け溝321に、レール20の右側の端部20bの係合部212を挿入し、そのレール20の端面を本体部41に当接させて、保持具40によりレール20の一方の端部20bを保持する。続いて、そのレール20を水平に保持しながら、第1実施形態と同様にレール20を壁面3にねじ止めする。次いで、これと同様に、壁面2に対応する右側の第1の受け部32Aの受け溝321に、レール20の左側の端部20aの係合部212を挿入し、レール20の端面を本体部41に当接させて、保持具40によりレール20の他方の端部20aを保持する。次いで、そのレール20を水平に保持しながら壁面2にねじ止めする。なお、この場合の2本のレール20の施工順は上記と逆であってもよい。すなわち、はじめに、壁面2に対応する右側の第1の受け部32Aにレール20の左側の端部20aを挿入して保持し、そのレール20を壁面2に固定し、次いで、壁面3に対応する左側の第2の受け部32Bにレール20の右側の端部20bを挿入して保持し、そのレール20を壁面3に固定してもよい。
【0064】
以上のようにして、内隅8に配置した保持具40にレール20の一方の端部を保持することにより、保持具40の両側の各壁面2、3にレール20を水平に延設する状態に固定することができる。この施工は、レール20の一方の端部が保持具40により常に保持されているため、施工者は保持具40で保持されていない側を保持することによりレール20を水平な状態としながら、各壁面2、3に固定する作業を行うことができる。したがって、一人の施工者でレール構造10Bを施工することができる。
【0065】
ところで、保持具40は、図17に示すように、壁面2の両端の内隅、すなわち、壁面2、3がなす内隅8と、壁面2と略直角をなす壁面4とがなす内隅9の2箇所に配置され、これら2つの保持具40の本体部41の間にレール20を水平に配置する場合がある。その場合、例えば図17に示すように、レール20の右側の端部20bを、右側の保持具40の第2の受け部32Bに先に挿入して保持し、レール20を壁面2に合わせて水平にしようとすると、左側の端部20aが、左側の保持具40の第1の受け部32Aに当たるため、レール20を壁面2に合わせることができない。
【0066】
そのときは、予め、左側の保持具40の第1の受け部32Aを切除板部415ごと折り取ることにより、図18に示すように第1の受け部32Aを本体部41から切除する。このようにして第1の受け部32Aを切除することにより、レール20の端部20aを壁面2に当接させて、レール20を壁面2に固定することができる。これにより、レール20の両端面は、各保持具40の本体部41で覆われる。なお、施工の手順としては、予め右側の保持具40の第2の受け部32Bを切除しておき、先にレール20の左側の端部20aを左側の保持具40の第1の受け部32Aに挿入して保持し、次いでレール20の右側の端部20bを壁面2に合わせ、レール20を壁面2に固定してもよい。
【0067】
第2実施形態に係るレール構造10Bにおいては、保持具40は、略直角をなす2つの壁面2、3の内隅8、または略直角をなす2つの壁面2、4がなす内隅9に設置され、レール20の端部を受ける受け部として、各壁面に対応する第1の受け部32A及び第2の受け部32Bを含む。
【0068】
これにより、略直角をなす2つの壁面のそれぞれに、2つのレール20の端部を突き合わせた状態で各レール20を固定する施工を、一人の施工者で行うことができる。
【0069】
第2実施形態に係るレール構造10Bにおいては、保持具40の、第1の受け部32A及び第2の受け部32Bの少なくとも一方が切除可能に設けられることが好ましい。
【0070】
これにより、1つの壁面の両端に配置した2つの保持具40の間に、レール20を一人の施工者で的確に固定することができる。
【0071】
なお、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれる。
【0072】
例えば、保持具30または保持具40で一端部が保持されて壁面に固定されるレールとしては、上記レール20の他に、図19に示す各種レール25、26、27が適用され得る。図19は各レール25、26、27の側面図であり、これらレール25、26、27において上記レール20と同様の機能を有する部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0073】
図19(A)に示すレール25は、上板部21の上側に、下側のガイド部24と同様のガイド部24Bを有し、上側にもワイヤ取付け金具60が装着可能なタイプである。図19(B)に示すレール26は、通電用のレールコンセント80が組み込まれているタイプである。図19(C)に示すレール27は、上板部21の上側にガイド部24Bを有し、かつ、通電用のレールコンセント80が組み込まれているタイプである。いずれのレール25、26、27も、上板部21の後端部に、保持具30、40の受け溝321に挿入されるリブ状の係合部212を有する。
【0074】
上記実施形態では、レール20のリブ状の係合部212を保持具30(40)の溝状の受け部32で受けて保持するものとしているが、本開示の係合部及び受け部としては実施形態に限定されず、レール20の一端部を保持可能な形態であればいかなる形態であってよい。
【0075】
上記実施形態の保持具30(40)の受け部32が有する受け溝321は、開口部324側の受け面323aに傾斜面325を有するが、この傾斜面325を有していなくてもよい。
【0076】
本開示のレール及び保持具は、壁面に直接固定される以外に、壁面に延設される下地材に固定される場合も含まれる。そのような下地材としては、例えばアウトセットタイプの引戸の場合に設ける下地材等が挙げられる。
【符号の説明】
【0077】
1、2、3、4…壁面、8、9…内隅、5…天井面、10A、10B…レール構造、20、25、26、27…レール、20a…レールの一端部、212…係合部、30、40 保持具、32…受け部、32A…第1の受け部、32B…第2の受け部、323a…受け面、324…開口部、325…傾斜面、33…キャップ部(位置決め部、第2の位置決め部)、34…端板部(位置決め部、第1の位置決め部)、41…本体部(位置決め部)、50…ねじ(止め具)。
図1
図2
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