(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173226
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】補助ユニット及び自動販売装置
(51)【国際特許分類】
G07F 9/10 20060101AFI20241205BHJP
G07F 5/22 20060101ALI20241205BHJP
F25D 11/00 20060101ALI20241205BHJP
E04F 10/08 20060101ALN20241205BHJP
【FI】
G07F9/10 H
G07F5/22 Y
F25D11/00 101H
E04F10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091511
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】垣内 拓真
(72)【発明者】
【氏名】江利川 肇
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 忠男
【テーマコード(参考)】
2E105
3E044
3L045
【Fターム(参考)】
2E105AA03
2E105AA10
2E105DD04
2E105DD05
2E105FF03
2E105FF32
3E044AA01
3E044FB01
3E044FB13
3E044FB15
3L045AA05
3L045BA01
3L045CA02
3L045DA02
3L045EA01
3L045PA02
3L045PA04
(57)【要約】
【課題】消費電力の低減化を図ること。
【解決手段】ソーラーパネル31の仰角が任意の大きさに調整可能となるよう、該ソーラーパネル31を回動自在に支持する第1回動機構33と、自動販売機10の天面に配設され、かつ該天面に直交する方向に延在する第2回動軸部358の中心軸回りに第1回動機構33を回動自在に支持する第2回動機構35とを備えた補助ユニット30であって、自動販売機10の設置個所の経度と緯度とを含む位置情報を取得する位置情報取得部43と、地磁気を検出することにより、方角情報を取得する方角情報取得部45と、予め設定された動作時間帯において、位置情報取得部43を通じて取得した位置情報及び方角情報取得部45を通じて取得した方角情報により、第1回動機構33及び第2回動機構35を駆動させてソーラーパネル31の向きを太陽に追従させ、ソーラーパネル31によって天面への直射日光を遮蔽させる制御部50とを備えている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルの仰角が任意の大きさに調整可能となるよう、該パネルを回動自在に支持する第1回動機構と、
自動販売機の天面に配設され、かつ該天面に直交する方向に延在する軸部の軸心回りに前記第1回動機構を回動自在に支持する第2回動機構と
を備えた補助ユニットであって、
前記自動販売機の設置個所の経度と緯度とを含む位置情報を取得する位置情報取得手段と、
地磁気を検出することにより、方角情報を取得する方角情報取得手段と、
予め設定された動作時間帯において、前記位置情報取得手段を通じて取得した位置情報及び前記方角情報取得手段を通じて取得した方角情報により、前記第1回動機構及び前記第2回動機構を駆動させて前記パネルの向きを太陽に追従させ、該パネルによって前記天面への直射日光を遮蔽させる制御部と
を備えたことを特徴とする補助ユニット。
【請求項2】
前記パネルは、太陽光により発電するソーラーパネルにより構成され、
前記制御部は、前記ソーラーパネルで生じた電力を、前記自動販売機の駆動電力として供給することを特徴とする請求項1に記載の補助ユニット。
【請求項3】
前記第2回動機構は、待機位置となる原点位置を任意に設定可能となる態様で構成されたことを特徴とする請求項2に記載の補助ユニット。
【請求項4】
上端部分に設けられた回転羽根が風力により上下方向に沿って延在する中心軸回りに回転することで発電する風力発電機を備え、
前記制御部は、前記風力発電機で生じた電力を、前記自動販売機の駆動電力として供給することを特徴とする請求項2に記載の補助ユニット。
【請求項5】
前記回転羽根は、前記ソーラーパネルよりも上方に配置されたことを特徴とする請求項4に記載の補助ユニット。
【請求項6】
前記自動販売機の後方側に設置され、かつ前記ソーラーパネルで生じた電力及び前記風力発電機で生じた電力を蓄電する複数のバッテリーを収納するユニット本体部を備え、
前記ユニット本体部を構成するとともに前記複数のバッテリーを収納する収納域を画成する少なくとも1つの壁部は、
前記収納域を臨む部分に形成された流入口と、
外部を臨む部分に形成された排出口と、
前記流入口と前記排出口とを連通する態様で前記壁部の内部に形成された排気流路と、
前記流入口より流入した前記収納域の内部空気を、前記排気流路を流通させて前記排出口より排出させる排気ファンと
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の補助ユニット。
【請求項7】
前記ソーラーパネルの裏面に形成されたパネル用熱交換部と、
前記パネル用熱交換部と帰還流路及び供給流路を通じて接続されることにより、封入された水を循環させるための循環回路を構成する熱交換器と、
前記パネル用熱交換部、前記帰還流路、前記熱交換器、前記供給流路の順に前記循環回路にて前記水を循環させる循環ポンプと
を備えたことを特徴とする請求項6に記載の補助ユニット。
【請求項8】
前記熱交換器は、前記ユニット本体部の下方域であって前記自動販売機の後方域に配設され、
前記熱交換器の近傍に配設され、かつ駆動することにより前方から後方に向けて該熱交換器の周囲に対して空気を通過させる外部送風ファンを備えたことを特徴とする請求項7に記載の補助ユニット。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1つに記載の補助ユニットと、前記自動販売機とを備えたことを特徴とする自動販売装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、補助ユニット及び自動販売装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば缶やペットボトル等の容器に入れられた飲料を商品として販売する自動販売機が特許文献1に提案されている。この自動販売機は、前面開口を有した直方状の断熱筐体である本体キャビネットと、この本体キャビネットの前面開口を開閉する扉体とを有しており、主に屋外に設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記自動販売機は、主に屋外に設置されるものであるため、次のような問題があった。自動販売機の天面、すなわち本体キャビネットの天面には直射日光が当たってしまい、本体キャビネットが断熱筐体であっても内部温度の上昇を招来するおそれがあった。このような内部温度の上昇を抑制するために、冷凍機等をより駆動させる結果、消費電力の増大を招いてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、消費電力の低減化を図ることができる補助ユニット及び自動販売装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る補助ユニットは、パネルの仰角が任意の大きさに調整可能となるよう、該パネルを回動自在に支持する第1回動機構と、自動販売機の天面に配設され、かつ該天面に直交する方向に延在する軸部の軸心回りに前記第1回動機構を回動自在に支持する第2回動機構とを備えた補助ユニットであって、前記自動販売機の設置個所の経度と緯度とを含む位置情報を取得する位置情報取得手段と、地磁気を検出することにより、方角情報を取得する方角情報取得手段と、予め設定された動作時間帯において、前記位置情報取得手段を通じて取得した位置情報及び前記方角情報取得手段を通じて取得した方角情報により、前記第1回動機構及び前記第2回動機構を駆動させて前記パネルの向きを太陽に追従させ、該パネルによって前記天面への直射日光を遮蔽させる制御部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記補助ユニットにおいて、前記パネルは、太陽光により発電するソーラーパネルにより構成され、前記制御部は、前記ソーラーパネルで生じた電力を、前記自動販売機の駆動電力として供給することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記補助ユニットにおいて、前記第2回動機構は、待機位置となる原点位置を任意に設定可能となる態様で構成されたことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上記補助ユニットにおいて、上端部分に設けられた回転羽根が風力により上下方向に沿って延在する中心軸回りに回転することで発電する風力発電機を備え、前記制御部は、前記風力発電機で生じた電力を、前記自動販売機の駆動電力として供給することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上記補助ユニットにおいて、前記回転羽根は、前記ソーラーパネルよりも上方に配置されたことを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上記補助ユニットにおいて、前記自動販売機の後方側に設置され、かつ前記ソーラーパネルで生じた電力及び前記風力発電機で生じた電力を蓄電する複数のバッテリーを収納するユニット本体部を備え、前記ユニット本体部を構成するとともに前記複数のバッテリーを収納する収納域を画成する少なくとも1つの壁部は、前記収納域を臨む部分に形成された流入口と、外部を臨む部分に形成された排出口と、前記流入口と前記排出口とを連通する態様で前記壁部の内部に形成された排気流路と、前記流入口より流入した前記収納域の内部空気を、前記排気流路を流通させて前記排出口より排出させる排気ファンとを備えたことを特徴とする。
【0012】
また本発明は、上記補助ユニットにおいて、前記ソーラーパネルの裏面に形成されたパネル用熱交換部と、前記パネル用熱交換部と帰還流路及び供給流路を通じて接続されることにより、封入された水を循環させるための循環回路を構成する熱交換器と、前記パネル用熱交換部、前記帰還流路、前記熱交換器、前記供給流路の順に前記循環回路にて前記水を循環させる循環ポンプとを備えたことを特徴とする。
【0013】
また本発明は、上記補助ユニットにおいて、前記熱交換器は、前記ユニット本体部の下方域であって前記自動販売機の後方域に配設され、前記熱交換器の近傍に配設され、かつ駆動することにより前方から後方に向けて該熱交換器の周囲に対して空気を通過させる外部送風ファンを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明に係る自動販売装置は、上述した補助ユニットと、前記自動販売機とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、制御部が、予め設定された動作時間帯において、位置情報取得手段を通じて取得した位置情報及び方角情報取得手段を通じて取得した方角情報により、第1回動機構及び第2回動機構を駆動させてパネルの向きを太陽に追従させ、該パネルによって自動販売機の天面への直射日光を遮蔽させるので、自動販売機の内部温度の上昇を抑制し、消費電力の低減化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態である補助ユニットが適用された自動販売装置、すなわち本発明の実施の形態である自動販売装置を示す正面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態である補助ユニットが適用された自動販売装置、すなわち本発明の実施の形態である自動販売装置を示す右側面図である。
【
図3】
図3は、
図1及び
図2に示した自動販売装置の要部を拡大して示す断面側面図である。
【
図5】
図5は、
図1及び
図2に示した補助ユニットの一部の構成要素を分離した状態で示す斜視図である。
【
図6】
図6は、
図1及び
図2に示した補助ユニットの特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。
【
図7】
図7は、
図4~
図6に示した第1回動機構及び第2回動機構の構成を示す分解斜視図である。
【
図8】
図8は、
図4~
図6に示した第1回動機構及び第2回動機構の構成を示す分解斜視図である。
【
図9】
図9は、
図4~
図6に示した第2回動機構の要部を拡大して示す斜視図である。
【
図14】
図14は、ソーラーパネルと第1回動軸部の位置関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る補助ユニット及び自動販売装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
図1及び
図2は、それぞれ本発明の実施の形態である補助ユニットが適用された自動販売装置、すなわち本発明の実施の形態である自動販売装置を示すものであり、
図1は正面図であり、
図2は右側面図である。ここで例示する自動販売装置1は、自動販売機10と補助ユニット30とを備えて構成されている。
【0019】
自動販売機10は、従来公知のものであり、例えばペットボトルや缶等の容器に入れられた飲料等の商品を冷却して販売するものであり、
図3にも示すように、前面開口11aを有した直方状の本体キャビネット11と、該本体キャビネット11の前面開口11aを開閉する扉体20とを備えて構成されている。
【0020】
本体キャビネット11は、断熱構造の商品収容庫12と、商品収容庫12の下方域に該商品収容庫12と画成された機械室13とを有している。商品収容庫12は、図示せぬ商品ラックが設置され、該商品ラックに商品が収納されることにより、該商品を収容するものである。
【0021】
そのような本体キャビネット11においては、冷却ユニット14が設けられている。冷却ユニット14は、蒸発器14a、圧縮機14b、凝縮器14c及び膨張機構14dを冷媒管路14eで順次接続して構成されており、内部に冷媒が封入されている。
【0022】
蒸発器14aは、商品収容庫12の内部に配設されている。圧縮機14bは、機械室13に配設されており、駆動する場合に、蒸発器14aより冷媒を吸引して圧縮し、高温高圧の冷媒として吐出するものである。
【0023】
凝縮器14cは、機械室13に配設されており、圧縮機14bから吐出された高温高圧の冷媒と周囲空気とを熱交換させて該冷媒を凝縮するものである。この凝縮器14cの近傍には庫外送風ファン15が設けられている。庫外送風ファン15は、駆動することにより、機械室13において、前方から後方に向けて空気を通過させて凝縮器14c等での熱交換を促進させるものである。
【0024】
膨張機構14dは、例えば電子膨張弁等により構成されており、凝縮器14cで凝縮した冷媒、すなわち低温高圧の冷媒を断熱膨張して低温低圧の冷媒にするものである。
【0025】
かかる冷却ユニット14では、圧縮機14bの駆動によって圧縮機14b、凝縮器14c、膨張機構14d、蒸発器14aの順に冷媒が循環することにより、蒸発器14aにおいて、低温低圧の冷媒と周囲空気とが熱交換を行って、該冷媒が蒸発することにより周囲空気が冷却される。これにより、商品収容庫12の内部空気が冷却されて商品ラックに収納された商品が冷却される。
【0026】
扉体20は、外扉21と内扉22とを備えて構成されている。外扉21は、本体キャビネット11の前面開口11aを覆うためのもので、本体キャビネット11の一側縁部に開閉可能に配設されている。この外扉21の前面には、
図1等に示したように、展示室23、硬貨投入口24、紙幣挿入口25、一体表示器26、商品取出口27が設けられている。
【0027】
展示室23は、外扉21の前面上部に設けられており、販売可能な商品の商品見本(図示せず)を展示している。また商品見本と対応するように、商品選択ボタン28が設けられている。商品選択ボタン28は、選択ボタンスイッチの他、販売可能ランプ及び売切ランプを備えており、押下操作により商品を選択するためのものである。
【0028】
硬貨投入口24は、硬貨を受け付けるための開口であって、硬貨投入口24から投入された硬貨は、外扉21の背面に配設された図示せぬコインメカニズムに収容される。紙幣挿入口25は、紙幣を受け付けるための開口であって、紙幣挿入口25から挿入された紙幣は、外扉21の背面に配設された図示せぬビルバリデータに収容される。一体表示器26は、販売中、釣銭切、準備中、お札中止の他、投入金額等の各種情報を表示するためのものである。
【0029】
商品取出口27は、外扉21の前面下部に設けられている。この商品取出口27は、販売された商品を取り出すための開口であり、商品取出扉29により開閉されるものである。
【0030】
内扉22は、本体キャビネット11と外扉21との間に配設された断熱構造を有した断熱扉である。内扉22は、商品収容庫12の前面開口部分12aを覆うことにより、商品収容庫12を断熱するものである。かかる内扉22には、図示せぬ商品搬出口が設けられている。商品搬出口は、商品搬出扉により開閉されるものであり、商品収容庫12から払い出された商品が自身を通過して商品取出口27により商品を取り出すことが可能な個所に搬出されることを許容するものである。
【0031】
図4~
図6は、それぞれ
図1及び
図2に示した補助ユニット30を示すものであり、
図4は斜視図であり、
図5は一部の構成要素を分離した状態で示す斜視図であり、
図6は特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。
【0032】
ここで例示する補助ユニット30は、ソーラーパネル31、第1回動機構33、第2回動機構35、ユニット本体部37、風力発電機39、循環回路41、位置情報取得部43、方角情報取得部45及び制御部50を備えて構成されている。
【0033】
ソーラーパネル31は、
図7及び
図8にも示すように、正面が受光面であり、正面にて太陽光を受けて発電する矩形平板状部材である。このソーラーパネル31の左右方向の寸法は、本体キャビネット11の左右方向の寸法よりも僅かに小さいものである。かかるソーラーパネル31は、後述するように、自動販売機10の天面に対する直射日光を遮蔽するのに必要十分な寸法を有している。
【0034】
第1回動機構33は、第1回動機構基部331と、第1回動機構アーム部332と、第1回動機構駆動部333とを備えて構成されている。第1回動機構基部331は、例えば板金等を加工して構成された箱状のものである。この第1回動機構基部331は、左右方向に沿って延在する第1回動軸部334を中心軸回りに回動可能に支持している。
【0035】
第1回動機構アーム部332は、左右一対のものであり、それぞれ一端が第1回動軸部334に連結され、他端がソーラーパネル31に連結されている。これら第1回動アーム部は、
図1中においてソーラーパネル31の一端部分(
図1及び
図2等では後端部分)が他端部分(
図1及び
図2等では前端部分)よりも上方に配置されるよう、ソーラーパネル31を傾斜姿勢で支持するものである。また、これら第1回動アーム部は、第1回動軸部334と一体的に該第1回動軸部334の中心軸回りに回動するもので、これによりソーラーパネル31も第1回動軸部334の中心軸回りに回動可能である。
【0036】
第1回動機構駆動部333は、例えば正逆回転駆動可能なモータ等を備えて構成されており、制御部50から与えられる指令に応じて駆動するものである。この第1回転機構駆動部は、複数の連係ギア(図示せず)を介して第1回動軸部334に連係しており、モータが正回転駆動する場合に、第1回動軸部334を右方から見て反時計回りに回転させる一方、モータが逆回転駆動する場合に、第1回転駆動軸部を右方から見て時計回りに回転させるものである。すなわち、第1回転機構駆動部は、モータが正回転駆動する場合に、ソーラーパネル31を下方に向けて回動させる一方、モータが逆回転駆動する場合に、ソーラーパネル31を上方に向けて回動させるものである。
【0037】
これにより、第1回動機構33は、ソーラーパネル31の仰角が任意の大きさに調整可能となるよう、該ソーラーパネル31を回動自在に支持するものである。
【0038】
第2回動機構35は、第2回動機構ベース部351、第2回動機構可動部352、第2回動機構駆動部353、原点検出部354を備えて構成されている。
【0039】
第2回動機構ベース部351は、例えば板金等を加工して構成された矩形平板状を成しており、本体キャビネット11の天面の全域を被覆する態様で該天面に設置されている。この第2回動機構ベース部351には、ベース孔部351aが形成されている。また第2回動機構ベース部351には、中空部355aがベース孔部351aに連通する円筒状の軸受部355が上方に突出する態様で配設されている。
【0040】
第2回動機構可動部352は、例えば板金等を加工して構成されたものであり、正八角形状を成した平板状の可動基部3521と、可動基部3521の縁部より下方に向けて延在する8つの可動下延部3522とを有している。可動基部3521の中心部分には貫通孔3521aが形成されている。8つの可動下延部3522は、互いに隣接する他の可動下延部3522とは補強部材356により連結されており、それぞれローラ357が回転可能に設けられている。各ローラ357の一部は、可動下延部3522の下端部分より下方に突出している。
【0041】
そのような第2回動機構可動部352においては、可動基部3521の上面に第1回動機構基部331が互いの中心軸が一致する態様で固定配置されている。また可動基部3521には、貫通孔3521aを下方に向けて貫通する態様で、第2回動軸部358が設けられている。第2回動軸部358は、円筒状の軸本体部358aと、この軸本体部358aの上端より径方向外部に延在する軸拡径部(図示せず)とを有し、軸拡径部が可動基部3521の上面に取り付け固定されている。かかる第2回動軸部358は、中心軸が可動基部3521の中心軸に一致しており、軸本体部358aの外径は、軸受部355の内径(中空部355aの径)よりも僅かに小さいものである。
【0042】
更に可動基部3521の下面には、軸本体部358a(第2回動軸部358)を囲繞する態様で、円環状の被伝達ギア359が、中心軸が可動基部3521の中心軸に一致する態様で設けられている。被伝達ギア359は、外周部分にギア部が構成されている。
【0043】
上記第2回動機構可動部352は、軸受部355の中空部355aに対し、軸本体部358aが相対的に上方から進入することにより、第2回動軸部358の中心軸回りに回転可能となる態様で第2回動機構ベース部351に設けられている。このように第2回動機構可動部352が第2回動機構ベース部351に設けられた場合に、第2回動軸部358の中心軸は、本体キャビネット11(自動販売機10)の天面に直交する方向(上下方向)に延在している。
【0044】
第2回動機構駆動部353は、
図7に示したように、第2回動機構ベース部351に配設されている。この第2回動機構駆動部353は、例えば正逆回転駆動可能なモータ等を備えて構成されており、制御部50から与えられる指令に応じて駆動するものである。
【0045】
かかる第2回動機構駆動部353には、外周部分にギア部が形成された円板状の伝達ギア353aが設けられている。伝達ギア353aは、モータが正回転駆動する場合に、自身の中心軸回りに一方に向けて回転する一方、モータが逆回転駆動する場合に、自身の中心軸回りに他方に向けて回転するものである。
【0046】
そのような第2回動機構駆動部353は、上述したように第2回動機構可動部352が第2回動機構ベース部351に回転可能となる態様で設けられた場合に、
図9に示すように、伝達ギア353aのギア部の一部が、被伝達ギア359のギア部の一部と噛合する。
【0047】
これにより、第2回動機構駆動部353は、モータの駆動(正回転駆動又は逆回転駆動)により、第2回動機構ベース部351に対して第2回動機構可動部352を第2回動軸部358の中心軸回りに回動させるものである。つまり、第2回動機構35は、本体キャビネット11(自動販売機10)の天面に配設され、かつ該天面に直交する方向に延在する第2回動軸部358の中心軸を軸心として、その軸心回りに第1回動機構33を回動自在に支持するものである。
【0048】
原点検出部354は、
図7に示したように、第2回動機構ベース部351に配設されている。この原点検出部354は、
図9に示したように、被伝達ギア359の下面に取り付けられた被検出部材36を検出するためのものである。かかる原点検出部354は、被検出部材36を検出した場合に、待機位置となる原点位置と認識してその旨をオン信号として制御部50に出力するものである。
【0049】
上記被検出部材36は、
図10に示すように、被伝達ギア359の下面に形成された取付孔359aに自身の一部が進入することで取り付けられるものである。上記取付孔359aは、被伝達ギア359の下面に、周方向に沿って複数形成されており、被検出部材36は、任意の取付孔359aに一部が進入して取り付けられる。つまり、第2回動機構35は、待機位置となる原点位置を任意に設定可能となる態様で構成されている。
【0050】
ユニット本体部37は、
図1~
図5に示したように、本体キャビネット11(自動販売機10)の後方側に配置された略箱状のものである。このユニット本体部37は、前壁部371、側壁部372,373、天壁部374、底壁部375、台座壁部376及び後面扉38を備えて構成されている。
【0051】
前壁部371は、ユニット本体部37の前面を構成する平板状部分であり、本体キャビネット11の後面に取り付けられている。
【0052】
側壁部372,373は、ユニット本体部37の側面を構成する左右一対のもので、それぞれが上下方向に沿って延在している。天壁部374は、ユニット本体部37の上面を構成するもので、側壁部372,373の上端部同士を連結する態様で左右方向に沿って延在している。底壁部375は、ユニット本体部37の底面を構成するもので、側壁部372,373の下端部同士を連結する態様で左右方向に沿って延在している。台座壁部376は、天壁部374と底壁部375との間において側壁部372,373同士を連結する態様で左右方向に沿って延在するものである。かかる台座壁部376は、自身の上方側に位置する側壁部372,373の一部と、天壁部374とにより収納域377を画成している。収納域377は、上下方向に沿って複数の棚378が設置されており、各棚378にはバッテリー379が載置されている。つまり、収納域377は、複数のバッテリー379を収納するものである。後面扉38は、収納域377の後面開口を開閉する態様で、右側の側壁部(以下、右側壁部ともいう)373に揺動可能に配設されている。
【0053】
風力発電機39は、支持部材391と回転羽根392とを備えて構成されている。支持部材391は、上下方向に沿って延在する円筒状のものであり、ユニット本体部37における右側壁部373の右面に取り付けられている。回転羽根392は、支持部材391の上端部分に上下方向に沿って延在する中心軸回りに回転可能となる態様で配設されている。この回転羽根392は、ソーラーパネル31よりも上方に配置されている。
【0054】
このような風力発電機39は、内部に図示せぬ発電機器を内蔵しており、回転羽根392が風力により中心軸回りに回転することにより、発電機器で発電するものである。この発電機器は、支持部材391の内部に這わせた電線により上記収納域377に収納された任意のバッテリー379に接続されている。また収納域377に収納された他のバッテリー379には、ソーラーパネル31に接続された電線が接続されている。このソーラーパネル31に接続された電線は、第1回動機構基部331の内部や軸本体部358aの内部を這わせるようにして設けられている。
【0055】
つまり、ユニット本体部37の収納域377に収納された複数のバッテリー379は、ソーラーパネル31で生じた電力及び風力発電機39で生じた電力を蓄電するものである。
【0056】
ところで、ユニット本体部37を構成するとともに収納域377を画成する左側の側壁部(以下、左側壁部ともいう)372には、
図11に示すように、流入口3721、排出口3722、排気流路3723及び排気ファン3724が設けられている。
【0057】
流入口3721は、左側壁部372の上端部分において、収納域377を臨む右面に形成された開口である。排出口3722は、左側壁部372における台座壁部376よりも下方となる部分の右面に形成されている。すなわち、排出口3722は、左側壁部372において、外部を臨む部分に形成されている。
【0058】
排気流路3723は、左側壁部372の内部に形成されており、流入口3721と排出口3722とを連通している。排気ファン3724は、流入口3721を閉塞する態様で設けられている。この排気ファン3724は、例えばモータ等により構成される排気ファン駆動部3724aが制御部50から与えられる指令に応じて駆動する場合に、回転駆動するもので、収納域377の内部空気を、流入口3721より排気流路3723に流入させ、排気流路3723を流通させて排出口3722より排出させるものである。
【0059】
循環回路41は、
図12にも示すように、パネル用熱交換部411と熱交換器412とを、帰還流路413及び供給流路414で接続して構成されており、内部に水が封入されている。
【0060】
パネル用熱交換部411は、ソーラーパネル31の裏面に形成されている。このパネル用熱交換部411は、
図13に示すように、ソーラーパネル31の裏面に形成された板金により形成された複数の流路411aが左右に並設されることにより構成されており、ソーラーパネル31の下端部分側から上端部分側に向けて水が通過する。熱交換器412は、
図11に示したように、ユニット本体部37における底壁部375の上面に載置されている。この熱交換器412は、内部を流通する水と周囲空気とを熱交換させるためのものである。
【0061】
帰還流路413は、パネル用熱交換部411の出口と熱交換器412の入口とを接続する複数の管により構成されている。供給流路414は、熱交換器412の出口とパネル用熱交換部411の入口とを接続する複数の管により構成されている。
【0062】
また供給流路414の途中には、循環ポンプ415が設けられている。循環ポンプ415は、例えばモータ等により構成される循環ポンプ駆動部415aが制御部50から与えられる指令に応じて駆動する場合に、パネル用熱交換部411、帰還流路413、熱交換器412、供給流路414の順に水を循環させるものである。
【0063】
そのような循環回路41においては、帰還流路413の途中に合流する態様で給水管路416が配設されている。給水管路416は、一端が帰還流路413の途中に接続され、他端が給水タンク417に接続されている。給水タンク417は、水を貯留するもので、ソーラーパネル31の一端部分、すなわち傾斜姿勢のソーラーパネル31の上端部分に配設されており、循環回路41よりも上方に配置されている。これにより給水管路416にも水が充満している。尚、給水タンク417には、給水口が設けられているとともに、貯留量が確認できるよう透光性材料から形成された窓部が形成されている。
【0064】
上記熱交換器412の近傍、すなわち熱交換器412の前方側には、
図3に示したように外部送風ファン42が設けられている。外部送風ファン42は、例えばモータ等により構成された外部送風ファン駆動部421が制御部50から与えられる指令に応じて駆動する場合に、回転駆動するものである。この外部送風ファン42は、回転駆動する場合に、前方から後方に向けて熱交換器412の周囲に対して空気を通過させるものである。
【0065】
位置情報取得部43は、例えばGPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信することにより、自動販売機10の設置個所の経度と緯度とを含む位置情報を取得する位置情報取得手段である。方角情報取得部45は、地磁気を検出することにより、方角情報を取得する方角情報取得手段である。これら位置情報取得部43及び方角情報取得部45は、給水タンク417の側方部分に設けられている。
【0066】
制御部50は、上述した第1回動機構駆動部333、第2回動機構駆動部353、原点検出部354、排気ファン駆動部3724a、循環ポンプ駆動部415a、外部送風ファン駆動部421、位置情報取得部43及び方角情報取得部45に接続されるとともに、スイッチ群47及び記憶部51に接続されており、記憶部51に記憶されたプログラムやデータにしたがって補助ユニット30の各部の動作を統括的に制御するものである。ここでスイッチ群47は、各種スイッチの総称である。
【0067】
尚、制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
【0068】
以上のような構成を有する自動販売装置1では、次のような動作を行う。制御部50が、予め設定された動作時間帯(例えば6:00~18:00等)の開始時刻(例えば6:00)を経過した場合に、位置情報取得部43及び方角情報取得部45を通じて取得した情報(位置情報及び方角情報)、内蔵する時計から得られる時刻、並びに記憶部51に記憶された各種情報から太陽の位置を算出する。そして、制御部50は、第1回動機構駆動部333及び第2回動機構駆動部353を駆動させることにより、ソーラーパネル31の正面が太陽に正対するようにする。すなわち、ソーラーパネル31の正面が直射日光に対して直交するようにする。
【0069】
その後、制御部50は、動作時間帯においては、時刻の経過に応じて、第1回動機構駆動部333及び第2回動機構駆動部353を適宜駆動させてソーラーパネル31の正面が太陽に正対するように追従させる。これにより、ソーラーパネル31では太陽光による発電が行われ、発電された電力は、電線を通じてユニット本体部37に収納されたバッテリー379に蓄電される。またソーラーパネル31を太陽に追従させることにより、自動販売機10の天面、すなわち第2回動機構ベース部351の上面を直射日光から遮蔽する。
【0070】
上記動作時間帯の終了時刻(例えば18:00)を経過した場合、制御部50は、原点検出部354が原点位置(被検出部材36)を検出するまで第2回動機構駆動部353を駆動(正回転駆動又は逆回転駆動)させ、原点検出部354からオン信号を入力した場合に、第2回動機構駆動部353を駆動停止にさせる。つまり、上記動作時間帯以外の時間は、原点位置を待機位置として第2回動機構35を停止させておく。
【0071】
ところで、上記動作時間帯に関係なく、風力発電機39においては、回転羽根392が風力により回転することにより発電する。この発電された電力は、電線を通じてユニット本体部37に収納されたバッテリー379に蓄電される。
【0072】
制御部50は、図示せぬ監視機器等を通じて各バッテリー379の蓄電量を監視し、蓄電量が十分な大きさを有する場合、スイッチ群47における任意のスイッチを操作して、蓄電された電力を自動販売機10の駆動電力として供給する。また制御部50は、各バッテリー379に蓄電された電力を、第1回動機構33等の補助ユニット30の各部の動作電力として供給する。
【0073】
制御部50は、排気ファン駆動部3724aを駆動させることにより、
図11に示したように、収納域377の内部空気を、流入口3721より排気流路3723に流入させて排出口3722より排出させる。
【0074】
制御部50は、外部送風ファン駆動部421を駆動させることにより、
図3に示したように、前方から後方に向けて熱交換器412の周囲に対して空気を通過させる。
【0075】
制御部50は、循環ポンプ駆動部415aを駆動させることにより、
図12に示したように、循環ポンプ415により、パネル用熱交換部411、帰還流路413、熱交換器412、供給流路414の順に循環回路41の水を循環させる。
【0076】
以上説明したような本発明の実施の形態である補助ユニット30及び自動販売装置1によれば、次のような作用効果を奏する。
【0077】
制御部50が、予め設定された動作時間帯において、位置情報取得部43を通じて取得した位置情報及び方角情報取得部45を通じて取得した方角情報により、第1回動機構33及び第2回動機構35を駆動させてソーラーパネル31の向きを太陽に追従させ、該ソーラーパネル31によって自動販売機10の天面への直射日光を遮蔽させるので、本体キャビネット11の内部(商品収容庫12)の内部温度の上昇を抑制し、消費電力の低減化を図ることができる。
【0078】
第2回動機構35は、待機位置となる原点位置を任意に設定可能となる態様で構成されているので、自動販売機10が設置されるロケーションに応じて原点位置を設定することにより、第2回動機構35における回動範囲を必要最小限の大きさにすることができる。よって、太陽の追従に応じて第2回動機構可動部352を第2回動軸部358の中心軸回りに必要以上に回動させることがないので、配線の断線等を防止することができる。
【0079】
制御部50がソーラーパネル31で生じた電力及び風力発電機39で生じた電力を、自動販売機10の駆動電力として供給するので、消費電力の低減化を図ることができる。また、制御部50がソーラーパネル31で生じた電力及び風力発電機39で生じた電力を、補助ユニット30の各部の駆動電力として供給するので、消費電力の低減化を図ることができる。
【0080】
制御部50が、排気ファン駆動部3724aを駆動させることにより、収納域377の内部空気を、流入口3721→排気流路3723→排出口3722を経由して外部に排出させるので、収納域377の内部温度が過度に高くなることを防止することができ、バッテリー379等の損傷を防止することができる。
【0081】
制御部50が、外部送風ファン駆動部421を駆動させることにより、前方から後方に向けて熱交換器412の周囲に対して空気を通過させるので、熱交換器412での熱交換を促進させることができる。しかも、自動販売機10の機械室13の空気を吸引することができ、庫外送風ファン15の回転駆動と相俟って、冷却ユニット14を構成する凝縮器14cでの熱交換を促進させることができる。
【0082】
制御部50が、循環ポンプ駆動部415aを駆動させることにより、
図12に示したように、循環ポンプ415により、パネル用熱交換部411、帰還流路413、熱交換器412、供給流路414の順に循環回路41の水を循環させるので、ソーラーパネル31の表面温度を外気温度に略等しい状態にさせることができ、表面温度が過度に高くなったり、過度に低くなったりすることによる発電能力の低下を抑制することができる。
【0083】
給水タンク417が、ソーラーパネル31の一端部分である上端部分に取り付けられて循環回路41よりも上方に配置されているので、循環回路41での循環する水が不足する場合には、給水タンク417の水が給水管路416を通じて自動的に供給され、循環回路41での熱移動を良好に行うことができる。
【0084】
風力発電機39を構成する回転羽根392が、ソーラーパネル31よりも上方に配置されているので、風力を得て良好に回転させることができる。
【0085】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明これに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
【0086】
上述した実施の形態では、パネルとしてソーラーパネル31が用いられていたが、本発明においては、ソーラーパネル31ではなく平板状のパネルであってもよいし、熱を吸収する機能を有するパネルであってもよい。
【0087】
上述した実施の形態では、風力発電機39が設けられていたが、本発明においては、風力発電機が設けられていなくてもよい。
【0088】
上述した実施の形態では言及していないが、
図14に示すように、傾斜姿勢のソーラーパネル31の中間部分(二点鎖線L1)を、第1回動軸部334の中心軸よりも上方であって、該中心軸を通過する鉛直方向の直線(一点鎖線L2)の近傍に配置されることが好ましい。これにより、ソーラーパネル31の中間部分と第1回動軸部334の中心軸とを近接させることができ、第1回動機構駆動部333の負荷等を低減させることができる。
【符号の説明】
【0089】
1…自動販売装置、10…自動販売機、11…本体キャビネット、20…扉体、21…外扉、22…内扉、30…補助ユニット、31…ソーラーパネル、33…第1回動機構、35…第2回動機構、37…ユニット本体部、39…風力発電機、41…循環回路、43…位置情報取得部、45…方角情報取得部、50…制御部。