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  • 特開-光染毛装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173238
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】光染毛装置
(51)【国際特許分類】
   A45D 19/00 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
A45D19/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091530
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】591200634
【氏名又は名称】内田 光正
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】内田 光正
【テーマコード(参考)】
3B040
【Fターム(参考)】
3B040AE00
(57)【要約】
【課題】1種類の光染毛剤を用いて様々な色合いに染毛することが可能な光染毛装置を提供する。
【解決手段】
光染毛剤を塗布した毛髪に、光を照射して染毛を行う光染毛装置である。光染毛装置は、使用者の頭部を差し入れる開口部と内壁面を備えるフード1と、フード1を中空に保持する支持部2と、前記フードの前記内壁面に備えられ、赤、緑、青のLEDを有するテープライト6と、テープライト6の赤、緑、青の各LEDライトの輝度を調整するコントローラー5と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光染毛剤を塗布した毛髪に、光を照射して染毛を行う光染毛装置であって、
使用者の頭部を差し入れる開口部と内壁面を備えるフードと、
前記フードを中空に保持する支持部と、
前記フードの前記内壁面に設けられた発光色の異なる複数種類のLEDと、
前記複数種類の輝度を調整するコントローラーと、
を備えることを特徴とする光染毛装置。
【請求項2】
前記発光色の異なる複数種類LEDは、赤、緑、青の3色のLEDである請求項1に記載の光染毛装置。
【請求項3】
前記3色のLEDは、RGBカラーLEDテープライトによって構成されている請求項2に記載の光染毛装置。
【請求項4】
前記コントローラーは、
前記RGBカラ-LEDテープライトの赤、緑、青の各LEDの輝度を調整し、
前記RGBカラ-LEDテープライト全体で所定の色を発色させるカラープリセットボタンを備えることを特徴とする請求項3に記載の光染毛装置。
【請求項5】
前記コントローラーは、
前記RGBカラ-LEDテープライトの赤、緑、青の各LEDの輝度を、それぞれ調整する輝度調整ボタンを備えることを特徴とする請求項1に記載の光染毛装置。
【請求項6】
前記コントローラーは、
前記複数種類のLEDの輝度を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶した複数種類のLEDの輝度を再現するカスタムカラー発光ボタンと、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の光染毛装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、光を利用した染毛に用いられる光染毛装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、毛髪を染める方法として、光を用いて染毛する光染毛の技術が開発されている。この光染毛の技術は、光によって反応して発色する特定の物質(例えば銀塩)を含む光染毛剤を毛髪に塗布し、毛髪に日光や蛍光灯の光を当てることにより、発色させ、染毛するものである。この光染毛技術は、染毛剤を毛髪に塗布してから時間を置いたり、洗い流したりする手間がないため、家庭において手軽に使用し、簡易に染毛することが出来る。
【0003】
この種の光染毛において、日光や蛍光灯の光を浴び染毛を行う場合、光の強さやどの方向から光が照射するかなどを考慮しなければ、均一な染毛を行うことは困難である。しかしながら、光染毛剤を塗布した紙に対して当たる光を光染毛しようとする者がコントロールすることは困難である。そこで、日光や蛍光灯等の照明の状態にかかわらず、光の強さや光が照射方向をコントロール可能な光染毛装置を提供する技術として、フードの内面にLEDを配置して、常に一定の強度の光を照射する光染毛装置が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-023302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1記載の装置では、フードの内面に白色などの単色でかつ一定輝度のLEDを配置しているため、光染色剤に照射した場合に、光染色剤の発色は一定なものとなる。そのため、従来技術では、様々な発色が得られるように、発色程度の異なる複数種類の光染色剤を用意しなければならない問題があった。発明者は、日々の研究の成果として、光染毛剤に対して当てる光の色を変えることで、同一の光染毛剤であっても、それにより染められる髪の色が変わるという知見を得た。
【0006】
本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、その目的は、1種類の光染毛剤を用いて様々な色合いに染毛することが可能な光染毛装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の光染毛装置は、光染毛剤を塗布した毛髪に、光を照射して染毛を行う光染毛装置であって、使用者の頭部を差し入れる開口部と内壁面を備えるフードと、前記フードを中空に保持する支持部と、前記フードの前記内壁面に設けられた発光色の異なる複数種類のLEDと、前記複数種類の輝度を調整するコントローラーと、を備えることを特徴とする。
【0008】
前記発光色の異なる複数種類LEDは、赤、緑、青の3色のLEDであっても良い。
【0009】
前記3色のLEDは、RGBカラーLEDテープライトによって構成されていても良い。
【0010】
前記コントローラーは、前記RGBカラ-LEDテープライトの赤、緑、青の各LEDの輝度を調整し、前記RGBカラ-LEDテープライト全体で所定の色を発色させるカラープリセットボタンを備えていても良い。
【0011】
前記コントローラーは、前記RGBカラ-LEDテープライトの赤、緑、青の各LEDの輝度を、それぞれ調整する輝度調整ボタンを備えていても良い。
【0012】
前記コントローラーは、前記複数種類のLEDの輝度を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶した複数種類のLEDの輝度を再現するカスタムカラー発光ボタンと、を備えていても良い。
【発明の効果】
【0013】
光染毛装置は、コントローラーで異なる複数種類のLEDの輝度を調整することにより、多彩な色の発色を可能とするものであり、使用者は同一の光染色剤を使用しながら、色合いの異なる光染毛を手軽に楽しむことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1の実施形態の光染毛装置を表す斜視図である。
図2】第1の実施形態のフードを下方から見た底面図である。
図3】第1の実施形態のフードの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、光染毛装置の複数の実施の形態について、図1乃至3を参照して具体的に説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
(構成)
本実施例の光染毛装置は、図1に示すように、使用者の頭部に被せるための中空のフード1と、このフード1を床面などに設置するための支持部2を備える。
【0017】
本実施形態では、支持部2は、支柱21及び支柱21を支持する基台22からなり、支柱21の上部にフード1を保持する。
【0018】
基台22は、床面に載置され、支柱21を支持する部材である。床面に載置可能な円柱形状や直方体形状等の任意の形状を有し、上面には、支柱21を起立状態に保持する。
【0019】
支柱21は、上部にフード1を保持する部材であり、基台22から、上方に起立状態で立設される。支柱21は、例えば下部パイプ21aおよび上部パイプ21bの2本のパイプによって構成される。下部パイプ21aは、長手方向が上下方向となるように基台22の上面に載せ置かれた状態で、溶接等により基台22に連結されている。そして、下部パイプ21aの上端開口部には上部パイプ21bの下端部が挿入されて、下部パイプ21aの上端部に固定された締付ナット3により上部パイプ21bは下部パイプ21aに対して固定される。支柱21は、図1に示すように、上部パイプ21bが途中で一度屈折している。
【0020】
締付ナット3は、上部パイプ21bと下部パイプ21aの固定具であると同時に、高さ調節機構でもある。高さ調節機構は、高さ方向、すなわち上下方向に支持部2を伸縮可能とする機構である。
【0021】
フード1は、内壁の内側に使用者が頭部を差し入れる空間を有し、図2に示すように、内壁面に発光部材を備える。フード1は、使用者が頭部を差し入れる開口部と、内壁面を有する。開口部は、成人が余裕をもって頭部を差し入れることが出来る大きさである。つまり、平均的な成人の頭部の周径よりも、開口部の周径が約10~30センチ程度長い。また、フード1の内壁面に囲まれる空間部分は、開口部から使用者が頭部を差し入れた際に、成人の頭部全体を覆うことが出来る大きさである。フード1は、略円錐台の、使用者の頭部に似た形状である。ここで略円錐台とは、円錐台形に近い形を意味する。
【0022】
フード1は、開口部が床面と向かい合うように支持部2に保持されている。そして、フード1の周縁部の一点又は頂部が、支柱21の上部に角度調節機構4を介して取り付けられている。
【0023】
角度調節機構4は、フード1の角度を任意の角度に変更可能とする関節部材である。フード1の角度とは、フード1の開口部を面として捉えた場合に、当該開口部面と床面の成す角度である。角度調節機構4は、公知の角度調整金具等が採用できる。
【0024】
フード1の内面には、発光色の異なる複数種類のLEDが設けられている。このLEDは、一例として、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3つの異なる色のRGBカラ-LEDが好ましいが、2色あってもよい。また、各色のLEDは、フード1の内面に直接設置しても良いし、また、硬質の平板状基板に複数色のLEDを固定したものでも良いが、本実施形態では、フレキシブルテープに3色のLEDを設けたRGBカラ-LEDテープライト(以下、テープライトという)6を使用する。
【0025】
テープライト6は、図2に示すように、フード1の内壁面に備えられ、毛髪に光を照射する部材である。本実施形態のテープライト6は、フレキシブルな基板に取り付けられた赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3つの異なる色のLEDが一か所に配置され、1つの発光部として構成される。3つの異なる色のLEDは、非常に高速で点滅し、LEDの光を視覚が統合することにより、複数の色が混ざり合って見える効果が生じ、1つの発光部が光っているように見えるように構成される。テープライト6は、この発光部が連続して配置された照明テープである。各LEDは、それぞれの色を発光させるために特定の波長の光を放出する。これらの3つの色を組み合わせることで、発光部においてさまざまな色や輝度の光が光の効果を作り出すことができる。テープライト6は、一般的には、薄くて柔軟性があり、自己粘着性を持っているため、さまざまな場所に簡単に取り付けることが可能である。
【0026】
テープライト6は、RGBカラーコントローラー5に接続される。RGBカラーコントローラー5は、テープライト6に対して信号を出力することで、赤(R)、緑(G)及び青(B)のの3つの基本色のLEDを発光させる。また、RGBカラーコントローラー5は、3つの基本色のLEDの明るさの調整を可能とする。図2に示すように、RGBカラーコントローラー5は、カラープリセットボタン51、明るさ調整ボタン52、カスタムカラー調整ボタン53(赤(R)、緑(G)及び青(B))、カスタムカラー発光ボタン54、照射時間タイマーを備える。
【0027】
カラープリセットボタン51は、カスタムコントローラーに表示された色を、テープライト6で再現し、発光させるボタンである。カラープリセットボタン51で再現可能な色としては、レッド、ブルー、グリーン、マゼンダ、イエロー、シアン、ホワイトが含まれる。輝度調整ボタンは、テープライト6から発せられた光の明るさを調整するボタンである。例えば、「紫色」のカラープリセットボタン51を押すと、テープライト6の赤(R)と青(B)の2色のLEDを発光されることで発光部から紫色がデフォルトの明るさで発光される。紫がデフォルトの明るさで発光された状態で、輝度調整ボタンの輝度UPのボタンを押すことで、赤(R)と青(B)の2色のLEDの輝度が上がり、テープライト6から発光される紫色の光の輝度が上昇する。
【0028】
カスタムカラー発光ボタン54は、カスタムカラー調整ボタン53を操作することでユーザが設定した色をテープライト6で再現し、発光させるボタンである。カスタムカラー発光ボタン54は、複数の色を設定可能なように複数個ボタンが設けられる。ユーザは、カスタムカラー調整ボタン53で三色のLEDの輝度を調整することで、好みの色を設定し好みのカスタムカラー発光ボタン54に対して設定する。
【0029】
また、RGBカラーコントローラー5は、テープライト6の発光時間を指定するタイマー機能を有する。RGBカラーコントローラー5は、図示しないが、発光時間を指定するための入力部を備える。
【0030】
図示しないが、光染毛装置の本体には、光染毛装置のオンオフを行うスイッチを備える。スイッチをオンにすることで電源が入り、テープライト6から光が照射される。スイッチをオフにすることで、電源が切れ、テープライト6は光の照射を停止する。
【0031】
(作用)
以下、本実施形態の光染毛装置の作用を、使用者の動作と共に説明する。
【0032】
使用者は、予め、光染毛を行うことの出来る公知の光染毛剤を毛髪に塗布する。染毛を行いたい箇所の毛髪に塗布すればよく、毛髪全体でも、根元のみの一部分でもよい。
【0033】
使用者は、必要に応じて自らの頭部が、フード1の内壁面に囲まれた空間の中央に位置するように、フード1の高さ及び角度を調節する。例えば、使用者が椅子に座った状態で光染毛装置を使用する場合、まず、椅子に座った状態での自らの頭部の高さ位置を確認する。そして、確認した高さ位置に、フード1の高さが合うように、高さ調節機構によって支持部2の高さを調節する。締付ナット3を緩めた際には、上部パイプ21bを上下方向へ移動させることができ、支持部2の高さが調節できる。また、締付ナット3を締めると上部パイプ21bが固定され、支持部2の高さが固定される。これにより、支持部2の上部に保持されているフード1の高さを調整し、固定することが出来る。さらに、使用者は椅子に座った状態で、フード1の開口部縁に頭部がぶつからないよう、フード1の角度を動かして調節する。
【0034】
使用者は、一旦、頭部を光染毛装置から離し、光染毛装置のスイッチをオンにする。それにより、光染毛装置の電源が入り、テープライト6から光が照射される。初めにテープライト6から発光される光は、赤(R)、緑(G)及び青(B)を同じ輝度で発色させることで、テープライト6の発光部から白色の光が発光される。頭部を一旦、光染毛装置から離すのは、電源を入れた直後にテープライト6から発せられた白色の光により、染毛が進まないようにするためである。
【0035】
光染毛剤は、テープライト6の色に応じて、使用者の髪を以下の表1のように染め上げる。なお、光染色剤としては、株式会社イーウェルネス プインプル化粧品社製の簡単カラージェルを使用した。
【0036】
[表1]
【0037】
そのため、使用者は、RGBカラーコントローラー5を操作し、テープライト6を希望の色になるように調整を行う。表1のホワイト、ブルー(青色)、ブルー(水色)、イエロー、グリーン、オレンジ、レッドの各色は、RGBカラーコントローラー5のカラープリセットボタン51に予め登録されている。そのため、使用者は、カラープリセットボタン51を押すことでテープライト6の発光部を希望の色とすることが可能である。テープライト6の発光部から希望の光が発せられるのを確認後、再度、椅子に座り頭部を光染毛装置に近づける。そして、毛髪が照射された光を浴びることで、光染毛が促進される。その結果、時間がたつにつれて徐々に髪の色が変化して染毛される。
【0038】
使用者は、テープライト6の発光部を希望の色にした後、輝度調整ボタンによって、光量を調整する。光染毛は、光の照射量に応じて染毛の速度が異なる。したがって、使用者は、所望の染め上がりの色又はタイミングに応じて光量を調整する。例えば、白髪を緩やかに染毛したい場合は、光量を少なくして照射を行う。一気に染毛したい場合は、光量を多くして照射を行う。
【0039】
光染毛装置の使用中、なかなか染毛が進まない場合や逆に染毛の進みが速すぎる場合は、使用者は照射の途中で、輝度調整ボタンによりテープライト6の発光部の光量を増減させる制御を行うこともできる。
【0040】
(効果)
(1)本実施形態の光染毛装置は、光染毛剤を塗布した毛髪に、光を照射して染毛を行う光染毛装置であって、使用者の頭部を差し入れる開口部と内壁面を備えるフードと、フードを中空に保持する支持部と、フードの前記内壁面に備えられ、赤、緑、青のLEDを有するテープライトと、テープライト6の赤、緑、青の各LEDライトの輝度を調整するコントローラーと、を備える。
【0041】
本実施形態の光染毛装置は、RGBカラーコントローラー5により、LEDを有するテープライトの発光部を希望の色に発光させることが可能である。従って、光染毛剤により染毛を行う際に、使用者の希望の色により染毛を手軽に行うことが可能となる。これにより、1つの光染毛剤を用いた場合でも様々な色合いに染毛することが可能となる。
【0042】
(2)RGBカラーコントローラー5は、テープライト6の赤、緑、青の各LEDの輝度を調整し、テープライト6全体で所定の色を発色させるカラープリセットボタン51を備える。
【0043】
テープライト6は、赤、緑、青の各LEDの輝度を調整することで、発光部から様々な光の色を発色可能であるが、それゆえに、使用者が赤、緑、青の各LEDの輝度毎回調整し、希望の色を発色させるのでは、使用者の負担が大きい。その問題を解消するために、RGBカラーコントローラー5は、カラープリセットボタン51を設け、使用者や希望の色が表示されたカラープリセットボタン51を押すことで、テープライト6の発光部から所定の色を発色させる。これにより、使用者は、簡単に希望の色をテープライト6からさせることが可能となる。
【0044】
(3)RGBカラーコントローラー5は、テープライト6の赤、緑、青の各LEDの輝度を、それぞれ調整する輝度調整ボタンを備える。
【0045】
光染毛装置は、使用者が手軽に髪を染めることが可能となるように、カラープリセットボタン51を設けた。一方で、使用者が、光染毛装置の扱いになれ光染毛が身近になると、カラープリセットボタン51で設定できる色以外の色で髪を染めることを望む可能性もある。その場合には、使用者が赤、緑、青の各LEDの輝度を、それぞれ調整する輝度調整ボタンにて、テープライト6からの発光色を調整することもできる。
【0046】
(4)また、RGBカラーコントローラー5は、輝度調整ボタンにより調整した赤、緑、青の各LEDライトの輝度を記憶する記憶部と、記憶部に記憶した赤、緑、青の各LEDライトの輝度を再現するカスタムカラー発光ボタン54とを備える。
【0047】
その為、使用者は、毎回自分でテープライト6の発光部からの色を調整することなく、自分だけの色により光染毛を楽しむことが可能となる。
【0048】
(他の実施形態)
以上のように本発明の実施形態を説明したが、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。そして、この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0049】
RGBカラーコントローラー5は、カラープリセットボタン51、明るさ調整ボタン52、カスタムカラー発光ボタン54、カスタムカラー調整ボタン53(赤(R)、緑(G)及び青(B))、照射時間タイマーを備えるものとしたが、それ以外のボタンや機能を備えても良い。
【0050】
例えば、RGBカラーコントローラー5に光染毛装置のON/OFFスイッチを設けても良い。これにより、1つのコントローラーにより光染毛装置を操作することが可能となる。
【0051】
一方で、1つのRGBカラーコントローラー5に、カラープリセットボタン51、明るさ調整ボタン52、カスタムカラー発光ボタン54、カスタムカラー調整ボタン53(赤(R)、緑(G)及び青(B))、照射時間タイマー、光染毛装置のON/OFFスイッチをすべて備えなくとも良い。例えば、使用頻度が多いボタンと使用頻度が少ないボタンとに分けることで、使用頻度が多いボタンのRGBカラーコントローラー5の大きさを小さくすることが可能となる。また、RGBカラーコントローラー5は、光染毛装置と有線で接続したが、無線で接続する構成としても良い。
【符号の説明】
【0052】
1…フード
2…支持部
21…支柱
21a…下部パイプ
21b…上部パイプ
22… 基台
3… 高さ調節機構
4…角度調節機構
5…RGBカラーコントローラー
51…カラープリセットボタン
52…明るさ調整ボタン
53…カスタムカラー調整ボタン
54…カスタムカラー発光ボタン
6… テープライト
図1
図2
図3