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特開2024-173297プログラム、情報処理方法およびサーバ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173297
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法およびサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/22 20120101AFI20241205BHJP
【FI】
G06Q20/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091625
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】518179254
【氏名又は名称】LINE Pay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】真崎 洋輔
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA51
5L055AA51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】設定された条件により、第1アカウントおよび第1アカウントとは異なる第1ユーザの第2アカウントの少なくとも一方に送金するプログラム、情報処理方法およびサーバを提供する。
【解決手段】方法は、第1ユーザのアカウントの情報である第1アカウント情報を記憶するサーバ10Aが、第2ユーザから第1ユーザへの送金に関する送金情報をサーバ10Bに送信するB1ことと、サーバ10Cが送金情報の受信C1に基づき、設定された条件C2により、第1アカウントおよび第1アカウントとは異なる第1ユーザの第2アカウントの少なくとも一方に送金する処理C3、C4を実行することと、含む。
【選択図】図1-5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザのアカウントの情報である第1アカウント情報を記憶するサーバによって実行されるプログラムであって、
第2ユーザから前記第1ユーザへの送金に関する送金情報を前記サーバの通信部によって受信することと、
前記送金情報の受信に基づき、設定された条件により、前記第1アカウントおよび、前記第1アカウントとは異なる前記第1ユーザの第2アカウントの少なくとも一方に送金する処理を前記サーバの制御部によって実行することが前記サーバによって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記設定された条件は、前記第2ユーザから送金された金額に関する条件、または前記第1アカウントの残高に関する条件を含む。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記設定された条件は、前記第2ユーザから送金された金額が設定された第1金額以上、または第1金額を超えることに関する条件を含む。
【請求項4】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記設定された条件は、前記第2ユーザから送金された金額と、前記残高との合計が設定された第2金額以上、または設定された第2金額を超えることに関する条件を含む。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムであって、
設定された第2金額以上、または設定された第2金額を超えない範囲で前記第2ユーザからの送金の一部を前記第2アカウントに送金する処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載のプログラムであって、
前記第2金額は、前記第1ユーザによって設定される。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記第2金額が前記第1ユーザによって設定された場合に、前記第2ユーザから前記第2アカウントに送金された場合、前記第1ユーザに対して、前記第2アカウントへの送金に基づく請求の処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記送金情報の受信に基づき、設定された条件により、前記第1アカウントと、前記第2アカウントを含む複数のアカウントとに送金する処理を前記サーバの制御部によって実行することが前記サーバによって実行される。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2アカウントの送金に基づいて、前記第2ユーザに請求する金額を決定する処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記設定された条件は、前記送金情報に含まれる情報に基づく条件を含む。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記送金情報に含まれる情報は、送金の種別に関する情報、送金者の情報、および送金者によって入力されたメッセージに関する情報のうち少なくとも一つを含む。
【請求項12】
請求項10または11に記載のプログラムであって、
前記送金情報に前記設定された条件を満たす情報が含まれていた場合、前記送金情報に含まれる情報に基づいて、前記第1アカウントおよび、前記第2アカウントの少なくとも一方に送金する処理を前記サーバの制御部によって実行することが前記サーバによって実行される。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムであって、
前記送金情報に含まれる情報に基づいて、前記第2ユーザからの送金された金額を、前記第1アカウントと前記第2アカウントとに送金する割合を決定する処理を前記サーバの制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムであって、
前記第1アカウントと前記第2アカウントとに送金する割合は、前記送金情報に含まれる情報ごとに、前記第1ユーザによって入力された値に基づいて決定される。
【請求項15】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記送金情報に含まれる情報は、前記第2ユーザによって入力された、前記第1アカウントと前記第2アカウントとに送金することを示す情報を含む。
【請求項16】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2アカウントの情報が前記サーバに記憶されていない場合、前記第2アカウントが前記第1ユーザによって登録されるまで、前記第2アカウントへの送金を保留する処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムであって、
設定された期日まで前記第2アカウントが前記第1ユーザによって登録されない場合、前記第2アカウントに送金される金額を前記第2ユーザに返金する処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項18】
請求項16に記載のプログラムであって、
設定された期日まで前記第2アカウントが前記第1ユーザによって登録されない場合、前記第2アカウントに送金される金額を前記第1アカウントに送金する処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項19】
請求項17または請求項18に記載のプログラムであって、
前記第2ユーザに対する、前記第2アカウントへの送金に基づく手数料の返金に関する処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項20】
請求項16に記載のプログラムであって、
前記第1ユーザによる前記第2アカウントの登録に基づいて、前記第2アカウントへの送金に基づく手数料の支払いに関する処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項21】
第1ユーザのアカウントの情報である第1アカウント情報を記憶するサーバの情報処理方法であって、
第2ユーザから前記第1ユーザへの送金に関する送金情報を前記サーバの通信部によって受信することと、
前記送金情報の受信に基づき、設定された条件により、前記第1アカウントおよび、前記第1アカウントとは異なる前記第1ユーザの第2アカウントの少なくとも一方に送金する処理を前記サーバの制御部によって実行することとを含む。
【請求項22】
第1ユーザのアカウントの情報である第1アカウント情報を記憶するサーバであって、
第2ユーザから前記第1ユーザへの送金に関する送金情報を受信する通信部と、
前記送金情報の受信に基づき、設定された条件により、前記第1アカウントおよび、前記第1アカウントとは異なる前記第1ユーザの第2アカウントの少なくとも一方に送金する制御部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、端末を利用した電子決済サービスが広く利用されており、端末間で送金する技術も実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-172358号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、第1ユーザのアカウントの情報である第1アカウント情報を記憶するサーバによって実行されるプログラムであって、第2ユーザから前記第1ユーザへの送金に関する送金情報を前記サーバの通信部によって受信することと、前記送金情報の受信に基づき、設定された条件により、前記第1アカウントおよび、前記第1アカウントとは異なる前記第1ユーザの第2アカウントの少なくとも一方に送金する処理を前記サーバの制御部によって実行することが前記サーバによって実行される。
本発明の第2の態様によると、第1ユーザのアカウントの情報である第1アカウント情報を記憶するサーバの情報処理方法であって、第2ユーザから前記第1ユーザへの送金に関する送金情報を前記サーバの通信部によって受信することと、前記送金情報の受信に基づき、設定された条件により、前記第1アカウントおよび、前記第1アカウントとは異なる前記第1ユーザの第2アカウントの少なくとも一方に送金する処理を前記サーバの制御部によって実行することとを含む。
本発明の第3の態様によると、第1ユーザのアカウントの情報である第1アカウント情報を記憶するサーバであって、第2ユーザから前記第1ユーザへの送金に関する送金情報を受信する通信部と、前記送金情報の受信に基づき、設定された条件により、前記第1アカウントおよび、前記第1アカウントとは異なる前記第1ユーザの第2アカウントの少なくとも一方に送金する制御部とを備える。
本発明の第4の態様によると、送金に関する処理を行う端末によって実行されるプログラムであって、前記端末のユーザによる第1入力に基づいて、第1ユーザのアカウントである第1アカウント、および前記第1ユーザのアカウントである第2アカウントへの送金に関する送金情報を前記端末の制御部によって取得することと、前記送金情報に基づいて、前記第1アカウントと、前記第2アカウントとに対する送金に関する処理を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
本発明の第5の態様によると、送金に関する処理を行う端末の情報処理方法であって、前記端末のユーザによる第1入力に基づいて、第1ユーザのアカウントである第1アカウント、および前記第1ユーザのアカウントである第2アカウントへの送金に関する送金情報を前記端末の制御部によって取得することと、前記送金情報に基づいて、前記第1アカウントと、前記第2アカウントとに対する送金に関する処理を前記制御部によって行うこととを含む。
本発明の第6の態様によると、送金に関する処理を行う端末であって、前記端末のユーザによる第1入力に基づいて、第1ユーザのアカウントである第1アカウント、および前記第1ユーザのアカウントである第2アカウントへの送金に関する送金情報を取得し、前記送金情報に基づいて、前記第1アカウントと、前記第2アカウントとに対する送金に関する処理を行う制御部を備える。
本発明の第7の態様によると、送金依頼を送信する端末によって実行されるプログラムであって、前記端末のユーザのアカウントである第1アカウントと、前記端末のユーザのアカウントである第2アカウントとに送金を依頼する情報である送金依頼情報を、前記端末のユーザによる入力に基づいて前記端末の制御部によって取得することと、前記送金依頼情報を第1ユーザの端末に送信する制御を前記制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
本発明の第8の態様によると、送金依頼を送信する端末の情報処理方法であって、前記端末のユーザのアカウントである第1アカウントと、前記端末のユーザのアカウントである第2アカウントとに送金を依頼する情報である送金依頼情報を、前記端末のユーザによる入力に基づいて前記端末の制御部によって取得することと、前記送金依頼情報を第1ユーザの端末に送信する制御を前記制御部によって行うこととを含む。
本発明の第9の態様によると、送金依頼を送信する端末であって、前記端末のユーザのアカウントである第1アカウントと、前記端末のユーザのアカウントである第2アカウントとに送金を依頼する情報である送金依頼情報を、前記端末のユーザによる入力に基づいて取得し、前記送金依頼情報を第1ユーザの端末に送信する制御部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1-1】実施形態の一態様におけるシステムの構成の一例を示す図。
図1-2】第1実施形態に係るサーバの通信部により実現される機能の一例を示す図。
図1-3】第1実施形態に係るサーバの記憶部により実現される機能の一例を示す図。
図1-4】第1実施形態に係るサーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
図1-5】第1実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図1-6】送金情報が入力される一例を示す図。
図1-7】送金情報が通知される一例を示す図。
図1-8】チャットルームに送金情報が表示される一例を示す図。
図1-9】送金手数料が請求される一例を示す図。
図1-10】送金手数料が請求される一例を示す図。
図1-11】第1変形例(1)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図1-12】第1変形例(2)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-1】第2実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-2】第2実施形態において第2金額を設定する一例を示す図。
図2-3】第2実施形態において送金手数料を請求する一例を示す図。
図3-1】第3実施形態において送金先を設定する一例を示す図。
図3-2】第3実施形態において第1アカウントから複数のアカウントに送金する一例を示す図。
図4-1】第4実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-2】第4実施形態において送金の種別に対する送金の割合を設定する一例を示す図。
図4-3】第4変形例(1)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-4】第4変形例(1)において送金者に対する送金の割合を設定する一例を示す図。
図4-5】第4変形例(2)においてメッセージを含む送金情報の一例を示す図。
図4-6】第4変形例(3)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-7】第4変形例(3)において送金情報が入力される一例を示す図。
図4-8】第4変形例(3)において送金情報が入力される一例を示す図。
図4-9】第4変形例(3)において送金情報が入力される一例を示す図。
図5-1】第5実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5-2】第5変形例(1)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-1】第6実施形態に係る端末の記憶部により実現される機能の一例を示す図。
図6-2】第6実施形態に係る端末の制御部により実現される機能の一例を示す図。
図6-3】第6実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-4】第6実施形態において送金情報が入力される一例を示す図。
図6-5】第6実施形態において送金情報が通知される一例を示す図。
図6-6】第6実施形態においてチャットルームに送金情報が表示される一例を示す図。
図6-7】第6変形例(1)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-8】第6変形例(1)においてアカウント情報を入力する一例を示す図。
図6-9】第6変形例(1)において送金情報が入力される一例を示す図。
図6-10】第6変形例(2)において送金情報が入力される一例を示す図。
図6-11】第6変形例(3)において送金情報が入力される一例を示す図。
図7-1】第7実施形態に係る端末の記憶部により実現される機能の一例を示す図。
図7-2】第7実施形態に係る端末の制御部により実現される機能の一例を示す図。
図7-3】第7実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図7-4】第7実施形態において送金依頼情報が入力される一例を示す図。
図7-5】第7実施形態において送金情報が入力される一例を示す図。
図7-6】第7変形例(1)において送金情報が入力される一例を示す図。
図7-7】第7変形例(2)において送金依頼情報に基づいて表示された送金依頼の一例を示す図。
図7-8】第7変形例(3)において送金情報が入力される一例を示す図。
図7-9】第7変形例(4)において送金依頼情報が入力される一例を示す図。
図8-1】第8実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図8-2】第8実施形態において送金を不可とするアカウントを登録する一例を示す図。
図8-3】第8実施形態において第2アカウントから第1アカウントに送金する一例を示す図。
図8-4】第8実施形態において第2アカウントからの送金ができないことを示す送金不可通知の一例を示す図。
図8-5】第8変形例(1)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図8-6】第8変形例(1)において第2アカウントから第1アカウントへの送金の許可を申請する一例を示す図。
図8-7】第8変形例(2)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図8-8】第8変形例(2)において依頼許可情報の送金の許可を申請する一例を示す図。
図8-9】第8変形例(3)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図8-10】第8変形例(3)において送金情報が入力される一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
本開示に係るプログラム、情報処理方法およびサーバを実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
[システム構成]
図1-1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。図1-1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A、端末20B、端末20C)とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0009】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0010】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0011】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0012】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0013】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0014】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
図1-1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0015】
(1)端末20のHW構成
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定でなく例として、端末20は、マイク25、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0016】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0017】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0018】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0019】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0020】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0021】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0022】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0023】
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0024】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0025】
端末20は、プログラムを記憶部28に記憶し、このプログラムを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0026】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0027】
(2)サーバのHW構成
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、ディスプレイ13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、ディスプレイ13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0028】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0029】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0030】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0031】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0032】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
【0033】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
サーバ10は、プログラムを記憶部15に記憶し、このプログラムを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0034】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0035】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21および/または11は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0036】
また、本開示の各実施形態のプログラム(限定でなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。また、プログラムは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0037】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0038】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0039】
また、本開示のプログラムは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0040】
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0041】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0042】
また、繰り返しとなるが、本開示における各種プログラムや各種データは、コンピュータ読取可能な記憶媒体(記録媒体)に記憶(記録)させておくことができる。この記憶媒体には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の各種の記憶媒体が含まれる。
【0043】
<第1実施形態>
電子決済のアカウントなどに送金する場合、そのアカウントの残高または送金額などに上限値が設定されると、一定額以上の送金が困難になることが考えられる。例えば、送金額が大きくなると、その上限値に達する可能性が高くなるため、送金額の大きい給与などを電子決済のアカウントに送金するサービス利用の妨げとなる場合がある。
【0044】
そこで、第1実施形態では、サーバ10Bの通信部14が、ユーザA(第2ユーザ)からユーザB(第1ユーザ)への送金に関する送金情報を受信すると、サーバ10Bの制御部11は、例えば残高に対して設定された条件により、ユーザBの第1アカウントおよび第2アカウントの少なくとも一方に送金する。ここで、第1アカウントは、サーバ10Bが管理する電子決済のアカウント(例えば口座番号)を示し、第2アカウントは、他のサーバ10Cが管理する銀行のアカウント(例えば口座番号)を示すものとする。例えば、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウントに入金したときの残高が一定額を超える(例えば100万円を超える)場合、その超えた分を第2アカウントに送金してもよい。
【0045】
第1実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0046】
<機能構成>
サーバの機能構成
図1-2は、本実施形態におけるサーバ10Bの通信部14により実現される機能の一例を示す図である。通信部14は、限定ではなく例として、通信メイン処理部141と、送金情報受信部142と、送金情報送信部143とを有する。
【0047】
通信メイン処理部141は、制御部11の制御の下、端末20との間で通信する通信メイン処理を実行する機能を有している。
【0048】
送金情報受信部142は、制御部11の制御の下、ユーザAからユーザBへの送金に関する送金情報を受信する処理である送金情報受信処理を実行する機能を有する。
【0049】
送金情報送信部143は、制御部11の制御の下、所定の条件により、第1アカウントおよび、第1アカウントとは異なるユーザBの第2アカウントの少なくとも一方に送金情報を送信する処理である送金情報送信処理を実行する機能を有する。
【0050】
ここで、送金情報は、ユーザAからユーザBへの送金に関する送金情報を示し、例えば、送金額、送金者(ユーザA)の情報(例えば識別情報、企業または家族などの属性を示す情報など)、受金者(ユーザB)の情報(例えば識別情報、企業または家族などの属性を示す情報など)、送金元の情報(例えば、銀行名、口座名義、支店名、口座番号、電子決済の口座番号など)、送金先となる第1アカウントの情報(例えば、電子決済の口座番号、銀行の口座番号など)、送金先となる第2アカウントの情報(例えば、銀行の口座番号、電子決済の口座番号など)、アカウント間で金銭を移動させるための情報、送金者によって入力されたメッセージに関する情報などを含んでもよい。
【0051】
また、第1アカウントは、金銭を入金可能なユーザBのアカウントを示し、例えば、電子決済の口座番号、銀行の口座番号などを含んでもよい。例えば、第1アカウントは、サーバ10Bが管理する電子決済の口座番号としてもよい。また、第2アカウントは、金銭を入金可能なユーザBのアカウントを示し、例えば、銀行の口座番号、電子決済の口座番号などを含んでもよい。例えば、第2アカウントは、銀行のサーバ10Cが管理する銀行口座の番号としてもよい。
【0052】
図1-3は、本実施形態におけるサーバ10Bの記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。記憶部15には、限定ではなく例として、制御部11により読み出されて、サーバメイン処理として実行されるサーバメイン処理プログラム151が記憶される。
【0053】
また、サーバメイン処理プログラム151は、限定ではなく例として、制御部11により読み出されて、送金情報受信処理として実行される送金情報受信処理プログラム1511をサブルーチンプログラムとして含む。
【0054】
また、サーバメイン処理プログラム151は、限定ではなく例として、制御部11により読み出されて、送金処理として実行される送金処理プログラム1512をサブルーチンプログラムとして含む。
【0055】
図1-4は、本実施形態におけるサーバ10Bの制御部11により実現される機能の一例を示す図である。サーバ10Bは、限定ではなく例として、サーバメイン処理部111と、送金情報受信処理部112と、送金処理部113とを有する。
【0056】
サーバメイン処理部111は、記憶部15に記憶されているサーバメイン処理プログラム151に従って、サーバ10Bを統括的に制御するための処理であるサーバメイン処理を実行する機能を有している。
【0057】
送金情報受信処理部112は、記憶部15に記憶されている送金情報受信処理プログラム1511に従って、ユーザAからユーザBへの送金に関する送金情報を通信部14によって受信する送金情報受信処理を実行する機能を有している。
【0058】
送金処理部113は、記憶部15に記憶されている送金処理プログラム1512に従って、送金情報の受信に基づき、所定の条件により、第1アカウントおよび、第1アカウントとは異なるユーザBの第2アカウントの少なくとも一方に送金する送金処理を実行する機能を有している。
【0059】
<情報処理>
図1-5は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10Aの制御部11が実行する処理、サーバ10Bの制御部11が実行する処理、サーバ10Cの制御部11が実行する処理の一例をそれぞれ示している。ここで、サーバ10Aは、ユーザAが利用する銀行Aの口座を管理し、サーバ10Bは、ユーザBが利用する電子決済会社Bの口座(第1アカウント)を管理し、サーバ10Cは、ユーザBが利用する銀行Cの口座(第2アカウント)を管理するものとする。
【0060】
各処理における各ステップをアルファベットの大文字と数字の組み合わせで示し、本明細書では「ステップ」の用語は省略する。また、以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施例における処理を例示するものであり、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。これらは、本明細書における他のフローチャートについても同様である。
【0061】
まず、端末20Aの制御部21が、ユーザA(第2ユーザ)の入力操作に基づいて、ユーザB(第1ユーザ)に送金する送金情報をサーバ10Aに送信する(A1)。ここで、端末20Aの制御部21は、サーバ10Aが管理するユーザAの銀行Aのアカウントからサーバ10Bが管理する電子決済会社Bの第1アカウントに送金する送金情報を送信したものとする。例えば、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、銀行Aのアプリケーションを起動すると、図1-6に示すように、その送金画面31においてユーザBへの送金情報の入力を受け付けてもよい。ここで、端末20Aの制御部21は、例えば、送金先32(例えばユーザBの識別情報など)、送金額33、送金先32の第1アカウント34などの送金情報36の入力を受け付けてもよい。なお、送金情報36は、送金の種別35を含んでもよいし、含まなくてもよい。端末20Aの制御部21は、ユーザAにより送金情報36が入力されると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、その送金情報36をサーバ10Aに送信する。ここで、端末20Aの制御部21は、ユーザBの給与を送金する送金情報を送信するものとする。
【0062】
なお、端末20Aの表示部24には、端末20を所有するユーザを示すアイコンUが表示されているが、このアイコンUは、端末20の所有者の把握を助けるために付加したものであり、表示されなくてもよい。
【0063】
サーバ10Aの制御部11は、送金情報36を端末20Aから受信すると、その送金情報36に基づいて、銀行AのユーザAのアカウントから送金先の第1アカウント34に金銭を移動する金銭移動情報を生成し、その金銭移動情報を含む送金情報36をサーバ10Bに送信する。ここで、金銭移動情報は、アカウント間で実際に金銭を移動させる情報であり、例えば銀行Aから電子決済会社Bに金銭を移動させる情報を含んでもよい。また、電子決済会社Bは、電子的なデータを送受信して決済するサービスを提供し、例えば、電子マネー、クレジットカード決済、デビットカード決済、プリペイドカード決済、コード決済などを処理するサービスを提供してもよい。サーバ10Aの制御部11は、送金情報36をサーバ10Bに送信すると、送金額33に対応する金額をユーザAのアカウントの残高から差し引いてもよい。
【0064】
このようにして、サーバ10Bの通信部14は、ユーザAからユーザBへの送金に関する送金情報36を受信する(C1)。そして、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36の受信に基づき、所定の条件により、第1アカウント34および、第1アカウント34とは異なるユーザBの第2アカウントの少なくとも一方に送金する。
【0065】
例えば、所定の条件は、第1アカウント34の残高に関する条件を含んでもよい。具体的には、所定の条件は、ユーザAから送金された金額と、残高との合計が所定の第2金額以上、または第2金額を超えることに関する条件を含んでもよい。これにより、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金額と、第1アカウント34の残高との合計が所定の第2金額(例えば100万円)を超えるか否か(または第2金額以上か否か)を判定する(C2)。なお、第2金額は、例えば、法的な規制などに基づいてサーバ10Bの管理者により設定されてもよい。サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えない(または第2金額未満)と判定した場合、ユーザAから送金された金額の全てを第1アカウント34に入金する(C3)。例えば、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金額を電子マネーと交換し、その電子マネーを第1アカウント34にチャージしてもよい。
【0066】
一方、サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超える(または第2金額以上)と判定した場合、残高が第2金額以上とならない範囲または第2金額を超えない範囲で、ユーザAから送金された金額の一部を第1アカウント34に入金し、残りの金額を第2アカウントに送金する(C4)。例えば、サーバ10Bの制御部11は、残高が第2金額の限度に達する金額を第1アカウント34に入金し、残りの金額を第2アカウントに送金してもよい。すなわち、サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高とを合計して、第2金額を超えた分の金額を第2アカウントに送信してもよい。サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。なお、第2アカウントは、例えば、ユーザBにより第1アカウント34と関連付けてサーバ10Bに予め登録されてもよい。
【0067】
ここで、サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えると判定した場合に、第2アカウントへの送金処理を特定の期間だけ待機してもよい。例えば、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウントへの送金処理を数日間待機し、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えるか否かを繰り返し判定してもよい。サーバ10Bの制御部11は、例えば、数日間にわたって送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えると判定した場合に、ユーザAから送金された金額の一部を第2アカウントに送金してもよい。一方、サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えないと判定した場合には、ユーザAから送金された金額の全てを第1アカウントに入金してもよい。
【0068】
このようにして、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34または第2アカウントへの入金が完了すると、その入金結果に基づいてユーザAから送金された情報である送金情報をユーザBの端末20Bに送信してもよい。例えば、サーバ10Bの制御部11は、電子決済会社Bのアプリケーションに送金情報を通知してもよい。端末20Bの制御部21は、送金情報が通知されると、その通知に対するユーザBの入力操作に基づいて、図1-7に示すように、送金された金額29に関する情報を含む送金情報38を表示してもよい。送金された金額29に関する情報は、第1アカウント34に送金された金額29bの情報と、第2アカウントに送金された金額29cの情報とを含んでもよい。また、送金された金額29に関する情報は、第1アカウント34に送金された金額29bと、第2アカウントに送金された金額29cとの合計の金額29aを含んでもよい。このとき、サーバ10Bの制御部11は、例えば、第2アカウント53への入金完了を示す入金完了通知をサーバ10Cから受信し、その完了通知に基づいて取得された第2アカウント53に送金された金額29cを端末20Bに送信してもよい。
【0069】
なお、本実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、電子決済会社Bのアプリケーションに送金情報38を通知したが、送金情報38を端末20Bに送信できればよく、これに限定されない。例えば、サーバ10Bの制御部11は、図1-8に示すように、電子決済会社BとユーザBとのチャットルームRに送金情報38を送信してもよい。
【0070】
また、サーバ10Bの制御部11は、ステップC4における第2アカウントへの送金に基づいて、ユーザAに請求する金額を決定してもよい。例えば、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウントに送金した場合、送金回数に基づいて、送金手数料(例えば銀行Cの振込手数料)を端末20Aに請求してもよい。例えば、サーバ10Bの制御部11は、図1-9に示すように、第2アカウントへの送金手数料が生じる度に、送金手数料の請求書39を端末20Aの電子決済会社Bのアプリケーションに送信してもよい。そして、端末20Aの制御部21は、支払いボタン39aに対するユーザAの入力操作に応じて、請求書39で請求された送金手数料をサーバ10Bに送金してもよい。
【0071】
なお、本実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、送金手数料が生じる度に請求書39を送信したが、送金手数料をユーザAに請求できればよく、これに限定されない。例えば、サーバ10Bの制御部11は、図1-10に示すように、ユーザAとの給与振り込み契約に基づく給与振り込みの作業費用と共に、第2アカウントへの送金手数料を請求する請求書39を端末20Aに送信してもよい。そして、端末20Aの制御部21は、支払いボタン39aに対するユーザAの入力操作に応じて、サーバ10Aを介して、請求書39で請求された費用をサーバ10Bに送金してもよい。
【0072】
また、本実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、給与を送金する送金情報36を受信したが、ユーザAからユーザBへの送金情報36を受信できればよく、これに限定されない。例えば、サーバ10Bの制御部11は、仕送り、小遣い、お年玉などを送金する送金情報36を受信してもよい。
【0073】
また、本実施形態では、第1アカウント34は、電子決済のアカウントを示したが、ユーザAが送金可能なアカウントであればよく、これに限定されない。例えば、第1アカウント34は、銀行のアカウントを示してもよい。また、第2アカウントは、銀行のアカウントを示したが、サーバ10Bから送金可能なアカウントであればよく、これに限定されない。例えば、第2アカウントは、電子決済のアカウントを示してもよい。
【0074】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態では、サーバ10Bの通信部14が、ユーザAからユーザBへの送金に関する送金情報36を受信する。そして、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36の受信に基づき、設定された条件により、第1アカウント34および、第1アカウント34とは異なるユーザBの第2アカウントの少なくとも一方に送金する。
【0075】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、ユーザBに容易に送金することができる。例えば、ユーザBの第1アカウント34の残高が送金により第2金額を超える場合、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウントに送金を容易に振り分けることができる。
【0076】
また、第1実施形態では、設定された条件は、第1アカウント34の残高に関する条件を含む。
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、残高に関する条件に基づいて、ユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントに確実に振り分けることができる。
【0077】
また、第1実施形態では、設定された条件は、ユーザAから送金された金額と、残高との合計が設定された第2金額以上、または設定された第2金額を超えることに関する条件を含む。
【0078】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、送金額と残高との合計に基づいて、ユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントにより確実に振り分けることができる。
【0079】
また、第1実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、設定された第2金額以上、または設定された第2金額を超えない範囲でユーザAからの送金の一部を第2アカウントに送金する。
【0080】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、第2金額に基づいて、ユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントに適切に振り分けることができる。
【0081】
また、第1実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウントの送金に基づいて、ユーザAに請求する金額を決定する。
【0082】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、適切な金額をユーザAに請求することができる。例えば、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウントへの送金回数に応じて適切な送金手数料をユーザAに請求することができる。
【0083】
<第1変形例(1)>
第1実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、ユーザBの第1アカウント34の残高に関する条件に基づいて送金するアカウントを選択したが、所定の条件に基づいて送金できればよく、これに限定されない。
【0084】
第1変形例(1)では、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金額に関する条件に基づいて、送金するアカウントを選択してもよい。
【0085】
<情報処理>
図1-11は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0086】
まず、第1実施形態と同様に、サーバ10Aの制御部11は、図1-6に示す送金情報36を端末20Aから受信すると、銀行AのユーザAのアカウントからユーザBの第1アカウント34に金銭を移動する金銭移動情報を生成し、その金銭移動情報を含む送金情報36をサーバ10Bに送信する(B1)。これにより、サーバ10Bの通信部14は、ユーザAからユーザBへの送金に関する送金情報36を受信する(C1)。そして、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36の受信に基づき、所定の条件により、第1アカウント34および、第1アカウント34とは異なるユーザBの第2アカウントの少なくとも一方に送金する。
【0087】
例えば、所定の条件は、ユーザAから送金された金額に関する条件を含んでもよい。すなわち、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金額に関する条件に該当するか否かに基づいて、第1アカウント34および第2アカウントの中から送金するアカウントを選択してもよい。具体的には、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金額が第1金額(例えば100万円)を超えるか否か(または第1金額以上か否か)を判定してもよい(C5)。なお、第1金額は、例えば、サーバ10Bの管理者により設定されてもよい。
【0088】
サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金額が第1金額を超える(または第1金額以上)と判定した場合、ユーザAから送金された金額の全てをユーザBの第2アカウントに送金する(C6)。サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0089】
また、サーバ10Bの制御部11は、ステップC5において、ユーザAから送金された金額が第1金額を超えないと判定した場合、第1実施形態と同様に、ユーザAから送金された金額と、残高との合計が所定の第2金額を超えるか否かを判定してもよい(C2)。すなわち、所定の条件は、ユーザAから送金された金額と、残高との合計が所定の第2金額以上、または第2金額を超えることに関する条件を含んでもよい。ここで、第2金額は、例えば、第1金額と同じ金額(例えば100万円)に設定してもよいし、しなくてもよい。なお、第2金額は、サーバ10Bの管理者により設定されてもよい。サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えないと判定した場合、ユーザAから送金された金額の全てを第1アカウント34に入金する(C3)。
【0090】
一方、サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えると判定した場合、残高が第2金額以上とならない範囲または第2金額を超えない範囲で、ユーザAから送金された金額の一部を第1アカウント34に入金し、残りの金額を第2アカウントに送金する(C4)。例えば、サーバ10Bの制御部11は、残高が第2金額の限度に達する金額を第1アカウント34に入金し、残りの金額を第2アカウントに送金してもよい。サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0091】
<第1変形例(1)の効果>
第1変形例(1)では、設定された条件は、ユーザAから送金された金額に関する条件を含む。
【0092】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、送金額に基づいて、ユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントに確実に振り分けることができる。
【0093】
また、第1変形例(1)では、設定された条件は、ユーザAから送金された金額が設定された第1金額以上、または第1金額を超えることに関する条件を含む。
【0094】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、第1金額に基づいて、ユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントにより確実に振り分けることができる。
【0095】
また、第1変形例(1)では、設定された条件は、ユーザAから送金された金額と、残高との合計が設定された第2金額以上、または設定された第2金額を超えることに関する条件を含む。
【0096】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、送金額と残高との合計に基づいて、ユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントにより確実に振り分けることができる。
【0097】
また、第1実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、設定された第2金額以上、または設定された第2金額を超えない範囲でユーザAからの送金の一部を第2アカウントに送金する。
【0098】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、第2金額に基づいて、ユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントに適切に振り分けることができる。
【0099】
<第1変形例(2)>
第1実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、銀行Aのサーバ10AからユーザAの送金情報を受信したが、ユーザAからユーザBへの送金情報を受信できればよく、これに限定されない。
【0100】
第1変形例(2)では、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAの送金情報を端末20Aから直接的に受信してもよい。
【0101】
<情報処理>
図1-12は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0102】
まず、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21が、図1-6に示すように、ユーザAの入力操作に基づいて、ユーザBに送金する送金情報をサーバ10Bに送信する(A1)。ここで、端末20Aの制御部21は、サーバ10Bが管理するユーザAの電子決済の第3アカウントからユーザBの電子決済の第1アカウントに送金する送金情報をサーバ10Bに送信したものとする。例えば、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、ユーザAが利用する電子決済会社Bのアプリケーションを起動すると、その送金画面31において送金情報の入力を受け付ける。例えば、端末20Aの制御部21は、送金先32(例えばユーザBの識別情報など)、送金額33、送金先32の第1アカウント34、送金の種別35などの送金情報36の入力を受け付けてもよい。端末20Aの制御部21は、ユーザAにより送金情報36が入力されると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、その送金情報36をサーバ10Bに送信する。これにより、サーバ10Bの通信部14は、ユーザAからユーザBへの送金に関する送金情報36を受信することになる(C1)。
【0103】
続いて、サーバ10Bの制御部11は、第1実施形態と同様に、ユーザAから送金される金額と、残高との合計が所定の第2金額を超えるか否かを判定してもよい(C2)。サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えないと判定した場合、送金情報36で指定された金額を、ユーザAの電子決済の第3アカウントからユーザBの第1アカウント34に送金する(C7)。これにより、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36で指定された金額をユーザBの第1アカウント34に入金することになる(C9)。
【0104】
一方、サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えると判定した場合、残高が第2金額を超えない範囲で、送金情報36で指定された金額の一部をユーザAの電子決済の第3アカウントからユーザBの第1アカウント34に送金し、残りの金額を第2アカウントに送金する(C8)。これにより、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36で指定された金額の一部をユーザBの第1アカウント34に入金する(C9)。また、サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0105】
<第1変形例(2)の効果>
第1変形例(2)では、サーバ10Bの制御部11が、送金情報36に基づいて、ユーザAの電子決済の第3アカウントからユーザBの第1アカウント34または第2アカウントに送金する。
【0106】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34または第2アカウントに容易に送金することができる。
【0107】
<第2実施形態>
第1実施形態では、第2金額は、サーバ10Bの管理者により設定されたが、特定の金額に設定できればよく、これに限定されない。
【0108】
第2実施形態では、端末20BのユーザBが、第2金額を設定してもよい。
【0109】
なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。第2実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0110】
<情報処理>
図2-1は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0111】
まず、端末20Bの制御部21は、図2-2に示すように、ユーザBの入力操作に基づいて、電子決済会社Bのアプリケーションを起動して第1アカウント34の設定画面40を表示すると、第2金額の設定金額40aの入力を受け付ける。端末20Bの制御部21は、第2金額の設定金額40aが入力されると、設定ボタン40bに対する入力操作に応じて設定金額40aをサーバ10Bに送信する(E21)。そして、サーバ10Bの制御部11は、設定金額40aを端末20Bから受信すると、その金額を第2金額に設定する(C21)。
【0112】
続いて、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、図1-6に示すように、ユーザAの入力操作に基づいて、サーバ10Aを介して、ユーザBに送金する送金情報36をサーバ10Bに送信する(A1)。サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を端末20Aから受信すると(C1)、ユーザAから送金された金額と、第1アカウント34の残高との合計が第2金額の設定金額40aを超えるか否かを判定する(C2)。すなわち、サーバ10Bの制御部11は、ユーザBにより設定された第2金額の設定金額40a(例えば80万円)を超えるか否かを判定する。
【0113】
サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額の設定金額40aを超えないと判定した場合、ユーザAから送金された金額の全てを第1アカウント34に入金する(C3)。一方、サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額の設定金額40aを超えると判定した場合、残高が第2金額の設定金額40aを超えない範囲で、ユーザAから送金された金額の一部を第1アカウント34に入金し、残りの金額を第2アカウントに送金する(C4)。
【0114】
ここで、サーバ10Bの制御部11は、ステップC4において第2アカウントに送金した場合、第2金額はユーザBにより設定されたか否かを判定してもよい(C22)。サーバ10Bの制御部11は、第2金額がユーザBにより設定されていないと判定、すなわちサーバ10Bの管理者が設定したと判定した場合、例えば図1-9に示すように、送金手数料の請求書39を端末20Aに送信してもよい(C23)。一方、サーバ10Bの制御部11は、第2金額がユーザBにより設定されたと判定した場合、例えば図2-3に示すように、送金手数料の請求書41を端末20Bに送信してもよい(C24)。このようにして、サーバ10Bの制御部11は、第2金額がユーザBによって設定された場合に、ユーザAから第2アカウントに送金された場合、ユーザBに対して、第2アカウントへの送金に基づく請求の処理を行う。そして、端末20Bの制御部21は、支払いボタン41aに対するユーザBの入力操作に応じて、請求書39で請求された送金手数料をサーバ10Bに送金してもよい。
【0115】
なお、本実施形態では、ユーザBは、第1アカウント34の残高に対する第2金額を設定したが、第2金額を設定できればよく、これに限定されない。例えば、ユーザBは、第1変形例(1)において、ユーザAの送金額に対する第1金額または第2金額を設定してもよい。そして、ユーザBによって送金額に対する第1金額または第2金額が設定された場合、サーバ10Bの制御部11は、上記と同様に、ユーザBに対して、第2アカウントへの送金手数料を請求してもよい。
【0116】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態では、第2金額は、ユーザBによって設定される。
【0117】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、第1アカウント34と第2アカウントに所望の金額を振り分けることができる。
【0118】
また、第2実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、第2金額がユーザBによって設定された場合に、ユーザAから第2アカウントに送金された場合、ユーザBに対して、第2アカウントへの送金に基づく請求の処理を行う。
【0119】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウントの送金手数料を適切に請求することができる。例えば、ユーザBが第2金額の設定金額40aを下げたことにより第2アカウントへの送金が生じる場合、その送金手数料をユーザBに適切に請求することができる。
【0120】
<第3実施形態>
第1実施形態および第2実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、1つの第2アカウントに送金したが、第2アカウントに送金できればよく、これに限定されない。
【0121】
第3実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウントを含む複数のアカウントに送金してもよい。
【0122】
なお、第1実施形態および第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。第3実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0123】
まず、端末20Bの制御部21は、図3-1に示すように、ユーザBの入力操作に基づいて、電子決済会社Bのアプリケーションを起動して第1アカウント34の設定画面42を表示すると、第1アカウントから送金する送金先の入力を受け付ける。このとき、端末20Bの制御部21は、第2アカウントを含む複数のアカウントの設定を受け付けてもよい。例えば、端末20Bの制御部21は、1つ目の送金先について、名称43a、第2アカウント43b(例えば口座番号)、送金の割合43cの入力を受け付けてもよい。また、端末20Bの制御部21は、2つ目の送金先についても、名称44a、第4アカウント44b(例えば口座番号)、送金の割合44cの入力を受け付けてもよい。端末20Bの制御部21は、第1アカウント34の送金先が入力されると、設定ボタン45に対するユーザBの入力操作に応じて、入力された送金先をサーバ10Bに送信する。
【0124】
続いて、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、図1-6に示すように、ユーザAの入力操作に基づいて、サーバ10Aを介して、ユーザBに送金する送金情報36をサーバ10Bに送信する(A1)。サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を端末20Aから受信すると(C1)、所定の条件、例えば第1アカウント34の残高に関する条件またはユーザAから送金された金額に関する条件に基づいて、第1アカウント34と、ユーザBにより設定された第2アカウント43bを含む複数のアカウントとに送金する。例えば、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金額と、第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えるか否かを判定してもよい(C2)。そして、サーバ10Bの制御部11は、送金額と第1アカウント34の残高との合計が第2金額を超えると判定した場合、第1アカウント34の残高が第2金額を超えない範囲で、ユーザAから送金された金額の一部を第1アカウント34に入金し、ユーザBにより設定された第2アカウント43bと第4アカウント44bに残りの金額を送金する(C4)。
【0125】
このとき、サーバ10Bの制御部11は、ユーザBにより設定された送金の割合43cおよび44cに基づいて、第2アカウント43bと第4アカウント44bに送金してもよい。例えば、サーバ10Bの制御部11は、図3-2に示すように、端末20Aから100万円の送金情報36を受信すると、第1アカウント34の残高が第2金額を超えない範囲で、ユーザAから送金された金額のうち30万円を第1アカウント34に入金してもよい。そして、サーバ10Bの制御部11は、ユーザBにより設定された送金の割合43cおよび44cに基づいて、残りの70万円のうち、40万円をサーバ10Cの銀行Cの第2アカウント43bに送金し、30万円をサーバ10Dの銀行Dの第4アカウント44bに送金してもよい。
【0126】
<第3実施形態の効果>
第3実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36の受信に基づき、設定された条件により、第1アカウント34と、第2アカウント43bを含む複数のアカウントとに送金する。
【0127】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、ユーザAから送金された金銭を複数のアカウントに適切に振り分けることができる。例えば、ユーザBは、第1アカウント34、第2アカウント43b、第4アカウント44bの利用目的に応じて送金された金銭を振り分けることができる。
【0128】
<第4実施形態>
第1実施形態~第3実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34の残高に関する条件またはユーザAから送金された金額に関する条件に基づいて送金するアカウントを選択したが、所定の条件に基づいて送金できればよく、これに限定されない。
【0129】
第4実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる情報に基づく条件、例えば送金の種別に関する情報に基づいて送金するアカウントを選択してもよい。
【0130】
なお、第1実施形態~第3実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。第4実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0131】
<情報処理>
図4-1は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0132】
まず、端末20Bの制御部21は、図4-2に示すように、ユーザBの入力操作に基づいて、第1アカウント34の設定画面46を表示すると、送金の種別46aと、第1アカウント34への送金割合46bと、第2アカウントへの送金割合46cとの入力を受け付けてもよい。ここで、ユーザBは、送金の種別46aが「給与」の場合、第1アカウント34への送金割合46bを「50%」、第2アカウントへの送金割合46cを「50%」に選択したものとする。また、ユーザBは、送金の種別46aが「仕送り」の場合、第1アカウント34への送金割合46bを「20%」、第2アカウントへの送金割合46cを「80%」に選択したものとする。また、ユーザBは、送金の種別46aが「その他」の場合、第1アカウント34への送金割合46bを「100%」、第2アカウントへの送金割合46cを「0%」に選択したものとする。このようにして、第1アカウント34と第2アカウントとに送金する送金割合46bおよび46cが、送金情報36に含まれる送金の種別46aごとにユーザBにより設定される。端末20Bの制御部21は、送金の種別46aと、第1アカウント34への送金割合46bと、第2アカウントへの送金割合46cとが入力されると、設定ボタン47に対する入力操作に応じて、その情報をサーバ10Bに送信する(E41)。これにより、サーバ10Bの制御部11は、送金の種別46aと、第1アカウント34への送金割合46bと、第2アカウントへの送金割合46cとを所定の条件としてそれぞれ設定する(C41)。
【0133】
続いて、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、図1-6に示すように、ユーザAの入力操作に基づいて、サーバ10Aを介して、ユーザBに送金する送金情報36をサーバ10Bに送信する(A1)。このとき、送金情報36は、ユーザAにより入力された送金の種別35に関する情報を含んでもよい。サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を端末20Aから受信すると(C1)、所定の条件により、第1アカウント34および第2アカウントの少なくとも一方に送金する。ここで、ステップC41においてユーザBにより設定された所定の条件は、送金情報36に含まれる情報に基づく条件、例えば送金の種別35に関する情報を含んでいる。また、第1アカウント34と第2アカウントとに送金する送金割合46bおよび46cは、送金情報36に含まれる送金の種別46aごとに、ユーザBによって設定された値に基づいて決定されている。そこで、サーバ10Bの制御部11は、ユーザBにより設定された送金の種別46aに関する情報が送金情報36に含まれていた場合、その送金の種別46aに関する情報に基づく送金割合46bおよび46cで、第1アカウント34および、第2アカウントの少なくとも一方に送金してもよい。
【0134】
具体的には、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる送金の種別35が「給与」か否かを判定してもよい(C42)。サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる送金の種別35が「給与」と判定した場合、ユーザBにより設定された送金割合46bおよび46cに基づいて、第1アカウント34に送金額の50%を入金し、サーバCの第2アカウントに送金額の50%を送金する(C4)。例えば、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから100万円が送金された場合、第1アカウント34に50万円を入金し、第2アカウントに50万円を送金することになる。サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0135】
一方、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる送金の種別35が「給与」でないと判定した場合、送金情報36に含まれる送金の種別35が「仕送り」か否かを判定してもよい(C43)。サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる送金の種別35が「仕送り」と判定した場合、ユーザBにより設定された送金割合46bおよび46cに基づいて、第1アカウント34に送金額の20%を入金し、サーバCの第2アカウントに送金額の80%を送金する(C4)。そして、サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0136】
また、サーバ10Bの制御部11は、ステップC43において送金情報36に含まれる送金の種別35が「仕送り」でないと判定した場合、「その他」においてユーザBにより設定された送金割合46bおよび46cに基づいて、第1アカウント34に送金額の100%を入金する(C3)。
【0137】
このようにして、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる情報に基づいて、ユーザAから送金された金額を、第1アカウント34と第2アカウントとに送金する割合を決定する。
【0138】
<第4実施形態の効果>
第4実施形態では、設定された条件は、送金情報36に含まれる情報に基づく条件を含む。
【0139】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、所望の条件に基づいてユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントに振り分けることができる。
【0140】
また、第4実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる情報に基づいて、第1アカウント34および、第2アカウントの少なくとも一方に送金する。
【0141】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる情報に基づいて、ユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントに容易に振り分けることができる。
【0142】
また、第4実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる情報に基づいて、ユーザAから送金された金額を、第1アカウント34と第2アカウントとに送金する割合を決定する。
【0143】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれる情報に基づいて、第1アカウント34と第2アカウントに送金する割合を容易に決定することができる。
【0144】
また、第4実施形態では、第1アカウント34と第2アカウントとに送金する割合は、送金情報36に含まれる情報ごとに、ユーザBによって入力された値に基づいて決定される。
【0145】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、ユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントに所望の割合で振り分けることができる。
【0146】
<第4変形例(1)>
第4実施形態では、送金情報36に含まれる情報は、送金の種別35に関する情報を示したが、送金の種別35に関する情報、送金者の情報、および送金者によって入力されたメッセージに関する情報のうち少なくとも一つを含めばよく、これに限定されない。
【0147】
第4変形例(1)では、送金情報36に含まれる情報は、送金者の情報を含んでもよい。
【0148】
<情報処理>
図4-3は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0149】
まず、端末20Bの制御部21は、図4-4に示すように、ユーザBの入力操作に基づいて、第1アカウント34の設定画面46を表示すると、送金者の属性48aと、第1アカウント34への送金割合48bと、第2アカウントへの送金割合48cとの入力を受け付ける。ここで、ユーザBは、送金者の属性48aが「企業」の場合、第1アカウント34への送金割合48bを「50%」、第2アカウントへの送金割合48cを「50%」に選択したものとする。また、ユーザBは、送金者の属性48aが「家族」の場合、第1アカウント34への送金割合48bを「20%」、第2アカウントへの送金割合48cを「80%」に選択したものとする。また、ユーザBは、送金者の属性48aが「その他」の場合、第1アカウント34への送金割合48bを「100%」、第2アカウントへの送金割合48cを「0%」に選択したものとする。端末20Bの制御部21は、送金者の属性48aと、第1アカウント34への送金割合48bと、第2アカウントへの送金割合48cとが入力されると、設定ボタン47に対する入力操作に応じて、その情報をサーバ10Bに送信する(E42)。これにより、サーバ10Bの制御部11は、送金者の属性48aと、第1アカウント34への送金割合48bと、第2アカウントへの送金割合48cとを所定の条件としてそれぞれ設定する(C44)。
【0150】
このとき、サーバ10Bの制御部11は、送金者の属性48aと送金者の情報(例えば端末20の識別情報)とを予め関連付けてもよい。例えば、サーバ10Bの制御部11は、送金者の属性48aを示す「企業」に対して送金者の端末20の識別情報を予め関連付けてもよい。また、送金者の属性48aと送金者の端末20の識別情報とは、ユーザBによりサーバ10Bに予め登録されてもよい。
【0151】
続いて、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、図1-6に示すように、ユーザAの入力操作に基づいて、サーバ10Aを介して、ユーザBに送金する送金情報36をサーバ10Bに送信する(A1)。このとき、送金情報36は、ユーザAの属性48aを示すユーザAの情報、例えばユーザAの属性48aに関連付けられた端末20Aの識別情報を含んでもよい。サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を端末20Aから受信すると(C1)、所定の条件により、第1アカウント34および第2アカウントの少なくとも一方に送金する。
【0152】
具体的には、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に含まれるユーザAの情報に基づいて、送金者の情報(例えば識別情報)に関連付けられた送金者の属性48aを検出し、ユーザAの属性48aが「企業」か否かを判定してもよい(C45)。サーバ10Bの制御部11は、ユーザAの属性48aが「企業」と判定した場合、ユーザBにより設定された送金割合48bおよび48cに基づいて、第1アカウント34に送金額の50%を入金し、サーバCの第2アカウントに送金額の50%を送金する(C4)。サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0153】
一方、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に基づいてユーザAの属性48aが「企業」でないと判定した場合、ユーザAの属性48aが「家族」か否かを判定してもよい(C46)。サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に基づいてユーザAの属性48aが「家族」と判定した場合、ユーザBにより設定された送金割合48bおよび48cに基づいて、第1アカウント34に送金額の20%を入金し、サーバCの第2アカウントに送金額の80%を送金する(C4)。そして、サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0154】
また、サーバ10Bの制御部11は、ステップC46においてユーザAの属性48aが「家族」でないと判定した場合、「その他」においてユーザBにより設定された送金割合48bおよび48cに基づいて、第1アカウント34に送金額の100%を入金する(C3)。
【0155】
<第4変形例(1)の効果>
第4変形例(1)では、送金情報36に含まれる情報は、送金の種別35に関する情報、送金者の情報、および送金者によって入力されたメッセージに関する情報のうち少なくとも一つを含む。
【0156】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、送金者の情報に基づいてユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントにより容易に振り分けることができる。
【0157】
<第4変形例(2)>
第4実施形態では、送金情報36に含まれる情報は、送金の種別35に関する情報を示したが、送金の種別35に関する情報、送金者の情報、および送金者によって入力されたメッセージに関する情報のうち少なくとも一つを含めばよく、これに限定されない。
【0158】
第4変形例(2)では、送金情報36に含まれる情報は、送金者によって入力されたメッセージに関する情報を含んでもよい。
【0159】
まず、第4実施形態と同様に、サーバ10Bの制御部11は、図4-2に示す送金の種別46aと、第1アカウント34への送金割合46bと、第2アカウントへの送金割合46cとを端末20Bから受信すると、これらの情報を所定の条件として設定する(C41)。続いて、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、サーバ10Aを介して、ユーザBに送金する送金情報36をサーバ10Bに送信する(A1)。このとき、端末20Aの制御部21は、図4-5に示すように、ユーザBに対するメッセージ49をユーザAから受け付けてもよい。端末20Aの制御部21は、メッセージ49がユーザAにより入力されると、そのメッセージ49に関する情報を含む送金情報36をサーバ10Bに送信する。
【0160】
サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を端末20Aから受信すると(C1)、所定の条件に基づいて、送金情報36に含まれるメッセージ49に関する情報を解析する。例えば、サーバ10Bの制御部11は、所定の条件に含まれる文字情報をメッセージ49に関する情報から抽出してもよい。例えば、サーバ10Bの制御部11は、所定の条件に含まれる送金の種別46aに基づいてメッセージ49に関する情報を解析し、送金の種別46aを示す「給与」、「仕送り」などの文字情報または類似する文字情報をメッセージ49に関する情報から抽出してもよい。サーバ10Bの制御部11は、文字情報をメッセージ49に関する情報から抽出すると、その文字情報に基づいて、第1アカウント34および第2アカウントの少なくとも一方に送金する。
【0161】
具体的には、サーバ10Bの制御部11は、「給与」に関連する文字情報がメッセージ49に関する情報に含まれるか否かを判定してもよい(C42)。サーバ10Bの制御部11は、「給与」に関連する文字情報がメッセージ49に関する情報に含まれると判定した場合、ユーザBにより設定された送金割合46bおよび46cに基づいて、第1アカウント34に送金額の50%を入金し、サーバCの第2アカウントに送金額の50%を送金する(C4)。そして、サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0162】
一方、サーバ10Bの制御部11は、「給与」に関連する文字情報がメッセージ49に関する情報に含まれないと判定した場合、「仕送り」に関連する文字情報がメッセージ49に関する情報に含まれるか否かを判定してもよい(C43)。サーバ10Bの制御部11は、「仕送り」に関連する文字情報がメッセージ49に関する情報に含まれると判定した場合、ユーザBにより設定された送金割合46bおよび46cに基づいて、第1アカウント34に送金額の20%を入金し、サーバCの第2アカウントに送金額の80%を送金する(C4)。そして、サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0163】
また、サーバ10Bの制御部11は、ステップC43において「仕送り」に関連する文字情報がメッセージ49に関する情報に含まれないと判定した場合、「その他」においてユーザBにより設定された送金割合46bおよび46cに基づいて、第1アカウント34に送金額の100%を入金する(C3)。
【0164】
<第4変形例(2)の効果>
第4変形例(2)では、送金情報36に含まれる情報は、送金の種別35に関する情報、送金者の情報、および送金者によって入力されたメッセージ49に関する情報のうち少なくとも一つを含む。
【0165】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、メッセージ49に関する情報に基づいてユーザAから送金された金銭を第1アカウント34と第2アカウントにより容易に振り分けることができる。
【0166】
<第4変形例(3)>
第4実施形態では、ユーザBのアカウントに送金することを示す条件は、ユーザBにより設定されたが、サーバ10Bに設定できればよく、これに限定されない。
【0167】
第4変形例(1)では、送金情報36に含まれる情報は、ユーザAによって入力された、第1アカウント34と第2アカウントとに送金することを示す情報を含んでもよい。そして、サーバ10Bの制御部11は、この情報を所定の条件として設定してもよい。
【0168】
<情報処理>
図4-6は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0169】
まず、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、電子決済会社Bのアプリケーションを起動すると、その送金画面31において送金情報36の入力をユーザAから受け付ける。このとき、端末20Aの制御部21は、図4-7に示すように、第1アカウント34への送金に関する送金情報50と、第2アカウント53への送金に関する送金情報51とを送金画面31に表示してもよい。ここで、第1アカウント34への送金情報50は、例えば、電子決済会社の名称50a、第1アカウント34、送金額の入力欄50bを含んでもよい。第1アカウント34への送金情報50は、電子決済会社BのサービスをユーザBが利用開始する段階でサーバ10Bに予め登録されてもよい。また、第2アカウント53への送金情報51は、例えば、銀行の名称51a、第2アカウント53、送金額の入力欄51bを含んでもよい。第2アカウント53への送金情報51は、ユーザBが利用する電子決済会社Bの第1アカウント34に関連付けて、送金用アカウントとしてユーザBによりサーバ10Bに予め登録されてもよい。
【0170】
端末20Aの制御部21は、第1アカウント34への送金情報50と第2アカウント53への送金情報51を表示すると、選択ボタン54による送金先のアカウントの選択と、入力欄51bに対する第1アカウント34への送金額の入力と、入力欄51bに対する第2アカウント53への送金額の入力とをユーザAから受け付けてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、ユーザAにより送金情報36が入力されると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、サーバ10Aを介して、送金情報36をサーバ10Bに送信する(A1)。例えば、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34と第2アカウント53への送金がユーザAによって選択されると、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金することを示す情報を含む送金情報36をサーバ10Bに送信することになる。すなわち、送金情報36に含まれる情報は、ユーザAによって入力された、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金することを示す情報を含むことになる。
【0171】
サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を端末20Aから受信すると(C1)、送金情報36に基づいて送金先のアカウントを所定の条件として設定し(C47)、その送金先のアカウントに基づいて第1アカウント34および第2アカウントの少なくとも一方に送金する。
【0172】
具体的には、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金することを所定の条件が示すか否かを判定してもよい(C48)。サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金することを示すと判定した場合、第1アカウント34に対してユーザAにより設定された送金額を第1アカウント34に入金し、第2アカウント53に対してユーザAにより設定された送金額をサーバCの第2アカウントに送金する(C4)。そして、サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウントに入金する(D1)。
【0173】
一方、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金することを示さないと判定した場合、第1アカウント34に送金額の全てを入金する(C3)。
【0174】
なお、本実施形態では、第1アカウント34と第2アカウント53は、送金情報36の送信前にユーザBによりサーバ10Bに登録されたが、ユーザAにより設定されてもよい。例えば、端末20Aの制御部21は、図4-8に示すように、送金先の名称56と、第1アカウント34と、第2アカウント53とを含む送金情報36の入力を受け付けてもよい。端末20Aの制御部21は、送金ボタン37が入力操作されると、第1アカウント34への送金情報50および第2アカウント53への送金情報51に対するユーザAの入力に基づいて、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金することを示す情報を含む送金情報36をサーバ10Bに送信する。
【0175】
また、本実施形態では、端末20Aの制御部21は、送金情報36を入力する際に第1アカウント34と第2アカウント53を表示したが、第1アカウント34と第2アカウント53に送金できればよく、これに限定されない。例えば、端末20Aの制御部21は、図4-9に示すように、ユーザBにより登録された第1アカウント34および第2アカウント53に基づいて、その代わりとなる代替名称57を表示してもよい。例えば、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34の代わりに「電子決済アカウント」との代替名称57を表示し、第2アカウント53の代わりに「電子決済以外のアカウント」との代替名称57を表示してもよい。これにより、ユーザBは、第1アカウント34および第2アカウント53をユーザAに知られることを抑制しうる。端末20Aの制御部21は、送金ボタン37が入力操作されると、選択ボタン54に対するユーザAの選択に基づいて、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金することを示す情報を含む送金情報36をサーバ10Bに送信する。
【0176】
<第4変形例(3)の効果>
第4変形例(3)では、送金情報36に含まれる情報は、ユーザAによって入力された、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金することを示す情報を含む。
【0177】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、自身が所望するアカウントに送金することができる。
【0178】
<第5実施形態>
第1実施形態~第4実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36の受信前または受信直後に登録された第2アカウント53に送金したが、第2アカウント53に送金できればよく、これに限定されない。
【0179】
第5実施形態では、サーバ10の制御部11は、第2アカウント53の情報が登録されていない場合、第2アカウント53が登録されるまで、第2アカウント53への送金を保留する。
【0180】
なお、第1実施形態~第4実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。第5実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0181】
<情報処理>
図5-1は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0182】
まず、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、図1-6に示すように、サーバ10Aを介して、ユーザBに送金する送金情報36をサーバ10Bに送信する(A1)。サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を端末20Aから受信すると(C1)、ユーザAから送金された金額と、第1アカウント34の残高との合計が所定の第2金額(例えば100万円)を超えるか否かを判定する(C2)。ここで、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34の残高との合計が所定の第2金額を超えると判定した場合、第2アカウント53の情報が記憶部15に記憶されているか否かを判定してもよい(C51)。サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53の情報が記憶(例えば登録)されていると判定した場合、残高が第2金額を超えない範囲で、ユーザAから送金された金額の一部を第1アカウント34に入金し、残りの金額を第2アカウント53に送金する(C4)。そして、サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウント53に入金する(D1)。
【0183】
一方、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53の情報が記憶されていないと判定した場合、第2アカウント53の登録要請を端末20Bに送信する(C52)。そして、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53がユーザBによって登録されるまで、第2アカウント53の登録の有無を繰り返し判定して、第2アカウント53への送金を保留する(C53)。サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53が登録されたと判定した場合、残高が第2金額を超えない範囲で、ユーザAから送金された金額の一部を第1アカウント34に入金し、残りの金額を第2アカウント53に送金する(C4)。そして、サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額を第2アカウント53に入金する(D1)。
【0184】
なお、サーバ10Bの制御部11は、ステップC53におけるユーザBによる第2アカウント53の登録に基づいて第2アカウント53に送金した場合、第2アカウント53への送金に基づく手数料の支払いに関する処理を行ってもよい。例えば、サーバ10Bの制御部11は、ステップC4において第2アカウント53に送金した後に、第2アカウント53の送金手数料(例えば銀行Cの振込手数料)を端末20Bに請求してもよい。また、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53への送金額から第2アカウント53の送金手数料を差し引き、その差し引いた金額をステップC4において第2アカウント53に送金してもよい。このとき、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53への送金額が送金手数料以下の場合、ユーザBに対して送金手数料が無用に請求されるため、第2アカウント53への送金を中止してもよい。
【0185】
また、サーバ10Bの制御部11は、ステップC51における第2アカウント53の記憶ありとの判定に基づいて第2アカウント53に送金した場合、第2アカウント53への送金に基づく手数料をユーザAの端末20Aに請求してもよい。
【0186】
<第5実施形態の効果>
第5実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53の情報がサーバ10Bに記憶されていない場合、第2アカウント53がユーザBによって登録されるまで、第2アカウント53への送金を保留する。
【0187】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、第2アカウント53の登録の有無に関係なく、ユーザBに容易に送金することができる。
【0188】
また、第5実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、ユーザBによる第2アカウント53の登録に基づいて、第2アカウント53への送金に基づく手数料の支払いに関する処理を行う。
【0189】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウントの送金手数料を適切に請求することができる。
【0190】
<第5変形例(1)>
第5実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53が登録されるまでユーザBへの送金を保留したが、これに限定されない。
【0191】
第5変形例(1)では、サーバ10Bの制御部11は、所定の期日まで第2アカウント53が登録されない場合、第2アカウントに送金された金銭をユーザAに返金してもよい。
【0192】
<情報処理>
図5-2は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0193】
まず、第5実施形態と同様に、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53の情報が記憶されていないと判定した場合、第2アカウント53の登録要請を端末20Bに送信する(C52)。そして、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53が登録されたか否かを判定する(C53)。ここで、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53が登録されていないと判定した場合、ユーザAが送金した時点から所定の期日を経過したか否かを判定してもよい(C54)。なお、所定の期日は、サーバ10Bが自動的に設定してもよいし、ユーザAにより設定されてもよい。サーバ10Bの制御部11は、所定の期日を経過したと判定するまで、ステップC53およびC54の処理を繰り返す。サーバ10Bの制御部11は、所定の期日まで第2アカウント53がユーザBによって登録されない場合、残高が第2金額を超えない範囲でユーザAから送金された金額の一部を第1アカウント34に入金し、残りの金額(第2アカウント53に送金される金額)をユーザAが送金した銀行Aのアカウントに返金する(C55)。
【0194】
この場合、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAに対して、第2アカウント53への送金に基づく手数料を返金してもよい。例えば、端末20Aの制御部21が、ユーザAの入力操作に応じて、第2アカウント53への送金に基づく手数料を既に支払っている場合を考える。例えば、第2アカウント53の送金手数料(例えば銀行Cの振込手数料)を含む送金情報36が端末20Aからサーバ10Bに送信されている場合、サーバ10Bの制御部11は、所定の期日まで第2アカウント53がユーザBによって登録されないと判定すると、第2アカウント53の送金手数料をユーザAが送金した銀行Aのアカウントに返金してもよい。
【0195】
なお、本実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53に送金される金額をユーザAに返金したが、第2アカウント53に送金される金額をユーザAまたはBに送金できればよく、これに限定されない。例えば、サーバ10Bの制御部11は、所定の期日まで第2アカウント53がユーザBによって登録されない場合、第2アカウント53に送金される金額をユーザBの第1アカウント34に送金してもよい。このとき、サーバ10Bの制御部11は、法的に規制された残高の上限を超えない範囲で第1アカウント34に送金してもよい。また、この場合においても、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAに対して、第2アカウント53への送金に基づく手数料を返金してもよい。
【0196】
<第5変形例(1)の効果>
第5変形例(1)では、設定された期日まで第2アカウント53がユーザBによって登録されない場合、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53に送金される金額をユーザAに返金する。
【0197】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53に送金された金銭が滞留するのを抑制し、その送金を適切に処理することができる。
【0198】
また、第5変形例(1)では、設定された期日まで第2アカウント53がユーザBによって登録されない場合、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53に送金される金額を第1アカウント34に返金してもよい。
【0199】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、ユーザBのアカウントに適切に送金することができる。
【0200】
また、第5変形例(1)では、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAに対する、第2アカウント53への送金に基づく手数料の返金に関する処理を行う。
【0201】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53の手数料を容易に返金することができる。
【0202】
<第6実施形態>
第1実施形態~第5実施形態では、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金銭を、例えばユーザBの設定に応じてユーザBの第1アカウント34および第2アカウント53に送金した。しかしながら、例えば保護者が子供にお年玉、小遣いまたは仕送りなどを送金する場合に、子供の設定に応じて多額の金銭が電子マネーとして送金されると、子供の電子マネーの使用を保護者が管理できない場合がある。
【0203】
第6実施形態では、端末20Aの制御部21が、ユーザAによる入力操作に基づいて、ユーザBの第1アカウント34および第2アカウント53への送金に関する送金情報36を取得する。例えば、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34へ送金する金額と第2アカウント53に送金する金額とを含む送金情報36を取得してもよい。そして、端末20Aの制御部21は、その送金情報36に基づいて、第1アカウント34と第2アカウント53とに対する送金を処理する。これにより、送金者AであるユーザAが、第1アカウント34および第2アカウント53への送金を制御しうる。
【0204】
なお、第1実施形態~第5実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。第6実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0205】
<機能構成>
端末の機能構成
図6-1は、本実施形態における端末20Aの記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。記憶部28には、限定ではなく例として、制御部21により読み出されて、端末メイン処理として実行される端末メイン処理プログラム281が記憶される。
【0206】
また、端末メイン処理プログラム281は、限定ではなく例として、制御部21により読み出されて、送金情報取得処理として実行される送金情報取得処理プログラム2811をサブルーチンプログラムとして含む。
【0207】
また、端末メイン処理プログラム281は、限定ではなく例として、制御部21により読み出されて、送金処理として実行される送金処理プログラム2812をサブルーチンプログラムとして含む。
【0208】
図6-2は、本実施形態における端末20Aの制御部21により実現される機能の一例を示す図である。制御部21は、限定ではなく例として、端末メイン処理部211と、送金情報取得処理部212と、送金処理部213とを有する。
【0209】
端末メイン処理部211は、記憶部28に記憶されている端末メイン処理プログラム281に従って、端末20Aを統括的に制御するための処理である端末メイン処理を実行する機能を有している。
【0210】
送金情報取得処理部212は、記憶部28に記憶されている送金情報取得処理プログラム2811に従って、端末20AのユーザAによる第1入力に基づいて、ユーザBのアカウントである第1アカウント34、およびユーザBのアカウントである第2アカウント53への送金に関する送金情報36を取得する送金情報取得処理を実行する機能を有している。
【0211】
送金処理部213は、記憶部28に記憶されている送金処理プログラム2812に従って、送金情報36に基づいて、第1アカウント34と、第2アカウント53に対する送金に関する処理を行う送金処理を実行する機能を有している。
【0212】
<情報処理>
図6-3は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0213】
まず、端末20Aの制御部21は、端末20AのユーザA(ユーザ)による入力(第1入力)に基づいて、ユーザB(第1ユーザ)のアカウントである第1アカウント34、およびユーザBのアカウントである第2アカウント53への送金に関する送金情報36を取得する(A61)。ここで、端末20Aの制御部21は、サーバ10Bが管理するユーザAの電子決済会社Bの第3アカウントから、ユーザBの電子決済会社Bの第1アカウントまたはユーザBの銀行Cの第2アカウントに送金する送金情報36を送信するものとする。例えば、端末20Aの制御部21は、図6-4に示すように、ユーザAの入力操作に基づいて、ユーザAが利用する電子決済会社Bのアプリケーションを起動すると、その送金画面60においてユーザBへの送金情報36を取得する。例えば、端末20Aの制御部21は、ユーザAによる入力に基づいて、送金先32(例えばユーザBの識別情報など)、送金先32の第1アカウント34への送金に関する送金情報61、送金先32の第2アカウント53への送金に関する送金情報62などの送金情報36を取得してもよい。なお、第1アカウント34は、第1アカウント34に基づくサービス(例えば電子決済サービス)を提供するサーバ10Bによって管理されてもよい。また、第3アカウントは、サーバ10Bによって管理されてもよい。
【0214】
ここで、第1アカウント34への送金に関する送金情報61は、例えば、第1アカウント34へ送金する金額63に関する情報を含んでもよい。また、第2アカウント53への送金に関する送金情報62は、例えば、第2アカウント53へ送金する金額64に関する情報を含んでもよい。すなわち、端末20Aの制御部21には、第1アカウント34へ送金する金額63に関する情報と、第2アカウント53へ送金する金額64に関する情報とを含む送金情報36がユーザAにより入力されてもよい。
【0215】
また、端末20Aの制御部21は、ユーザAによる入力に基づいて、第1アカウント34に関する情報、例えば第1アカウント34を示す口座番号、電子決済会社の名称などを取得してもよい。また、端末20Aの制御部21は、ユーザAによる入力(第2入力)に基づいて、第2アカウント53に関する情報、例えば第2アカウント53を示す口座番号、銀行の名称などを取得してもよい。すなわち、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34および第2アカウント53がユーザAにより直接的に入力されてもよい。
【0216】
このようにして、端末20Aの制御部21は、ユーザAにより送金情報36が入力されると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、その送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。これにより、端末20Aの制御部21は、送金情報36に基づいて、第1アカウント34に金額63を送金すると共に第2アカウント53に金額64を送金する処理をサーバ10Bに依頼することになる。すなわち、端末20Aの制御部21は、送金情報36に基づいて、第1アカウント34と、第2アカウント53とに対する送金に関する処理をサーバ10Bに依頼することになる。例えば、端末20Aの制御部21は、ユーザAによる入力操作に基づいて、ユーザBの第1アカウント34と第2アカウント53にお年玉を送金してもよい。
【0217】
サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を端末20Aから受信すると(C61)、送金情報36に基づいて、ユーザBの第1アカウント34のみが送金先に指定されているか否かを判定する(C62)。このとき、サーバ10Bの制御部11は、ユーザBの第1アカウント34および第2アカウント53を含むアカウントがユーザBにより登録されていなくてもよい。サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34のみが送金先に指定されていると判定した場合、ユーザAの電子決済会社BのアカウントからユーザBの電子決済会社Bの第1アカウント34に金額63を送金する(C63)。これにより、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金額63を第1アカウント34に入金する(C3)。すなわち、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAの第3アカウントの残高から金額63を差し引き、その金額63をユーザBの第1アカウント34にチャージすることになる。このように、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36による端末20Aの依頼に基づいて、端末20AのユーザAのアカウントである、サーバ10Bによって管理される第3アカウントの残高からユーザBのアカウントに送金する。
【0218】
一方、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34のみが送金先に指定されていないと判定した場合、送金情報36に基づいて、ユーザBの第1アカウント34と第2アカウント53が送金先に指定されているか否かを判定する(C64)。サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウント53が送金先に指定されていると判定した場合、ユーザAの電子決済会社Bのアカウントから、ユーザBの電子決済会社Bの第1アカウント34に金額63を送金し、ユーザBの銀行Cの第2アカウント53に金額64を送金する(C65)。これにより、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAから送金された金額63を第1アカウントに入金する(C3)。また、サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額64を第2アカウント53に入金する(D1)。すなわち、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAの第3アカウントの残高から金額63および64を差し引き、金額63をユーザBの第1アカウント34にチャージし、サーバ10Cを介して金額64がユーザBの第2アカウント53に入金される。
【0219】
また、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウント53が送金先に指定されていないと判定した場合、ユーザAの電子決済会社Bのアカウントから、ユーザBの銀行Cの第2アカウント53に金額64を送金する(C66)。サーバ10Cの制御部11は、サーバ10Bからの送金を受信すると、その送金された金額64を第2アカウント53に入金する(D1)。すなわち、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAの第3アカウントの残高から金額64を差し引き、サーバ10Cを介して、その金額64がユーザBの第2アカウント53に入金されることになる。
【0220】
このようにして、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAの第3アカウントから第1アカウント34または第2アカウント53への入金が完了する。このように、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAの第3アカウントの残高に基づいて、第1アカウント34と第2アカウント53に送金する。そして、サーバ10Bの制御部11は、入金が完了すると、その入金結果に基づいてユーザAから送金された情報である送金情報をユーザBの端末20Bに送信してもよい。例えば、サーバ10Bの制御部11は、電子決済会社Bのアプリケーションに送金情報を通知してもよい。端末20Bの制御部21は、送金情報が通知されると、その通知に対するユーザBの入力操作に基づいて、図6-5に示すように、送金された金額29に関する情報を含む送金情報38を表示してもよい。送金された金額29に関する情報は、第1アカウント34に送金された金額29bの情報と、第2アカウントに送金された金額29cの情報とを含んでもよい。また、送金された金額29に関する情報は、第1アカウント34に送金された金額29bと、第2アカウントに送金された金額29cとの合計の金額29aを含んでもよい。このとき、サーバ10Bの制御部11は、例えば、第2アカウント53への入金額を含む入金完了通知をサーバ10Cから受信し、その完了通知に基づいて第2アカウント53に送金された金額29cを取得してもよい。また、端末20Bの制御部21は、図6-6に示すように、電子決済会社BとユーザBとのチャットルームRに送金情報38を表示してもよい。
【0221】
<第6実施形態の効果>
第6実施形態では、端末20Aの制御部21は、端末20AのユーザAによる第1入力に基づいて、ユーザBのアカウントである第1アカウント34、およびユーザBのアカウントである第2アカウント53への送金に関する送金情報36を取得する。そして、端末20Aの制御部21は、送金情報36に基づいて、第1アカウント34と、第2アカウント53とに対する送金に関する処理を行う。
【0222】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、所望するユーザBのアカウントに送金することができる。
【0223】
また、第6実施形態では、第1入力は、第1アカウント34へ送金する金額63に関する情報と、第2アカウント53に送金する金額64に関する情報とを入力することを含む。
【0224】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、ユーザBの第1アカウント34と第2アカウント53に所望の金額63および64を送金することができる。
【0225】
また、第6実施形態では、端末20Aの制御部21は、端末20AのユーザAによる第2入力に基づいて、第2アカウント53に関する情報を取得する。
【0226】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、送金するユーザBの第2アカウント53を指定することができる。
【0227】
また、第6実施形態では、第1アカウント34は、第1アカウント34に基づくサービスを提供するサーバ10Bによって管理され、送金に関する処理は、端末20AのユーザAのアカウントである、サーバ10Bによって管理される第3アカウントの残高から送金する処理を含む。
【0228】
このような構成による効果の一例として、サーバ10Bの制御部11は、第3アカウントから第1アカウント34と第2アカウント53に容易に送金することができる。
【0229】
<第6変形例(1)>
第6実施形態では、端末20Aの制御部21は、ユーザBの第1アカウント34および第2アカウント53をサーバ10Bから取得することなく送金したが、第1アカウント34および第2アカウント53に送金できればよく、これに限定されない。
【0230】
第6変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、ユーザBによって入力された、第2アカウント53に関する情報を取得する。例えば、端末20Aの制御部21は、サーバ10BにユーザBにより予め登録された第2アカウント53に関する情報を取得してもよい。
【0231】
<情報処理>
図6-7は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0232】
まず、端末20Bの制御部21は、ユーザBの入力操作に基づいて、送金用アカウントをサーバ10Bに登録するために第2アカウント53をサーバ10Bに送信する(E61)。例えば、端末20Bの制御部21は、図6-8に示すように、ユーザBが利用する電子決済会社Bのアプリケーションを起動してアカウントの登録画面65を表示すると、第2アカウント53に関するアカウント情報の入力をユーザBから受け付けてもよい。第2アカウント53のアカウント情報は、例えば、口座名義66、銀行名67、第2アカウント53などを含んでもよい。そして、端末20Bの制御部21は、登録ボタン68に対するユーザBの入力操作に基づいて、ユーザBにより入力された第2アカウント53のアカウント情報をサーバ10Bに送信してもよい。
【0233】
サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53のアカウント情報を端末20Bから受信すると、そのアカウント情報を第1アカウント34と関連付けてサーバ10Bに登録する(C67)。なお、第1アカウント34は、電子決済会社BのサービスをユーザBが利用開始する段階で予めサーバ10Bに登録されてもよい。
【0234】
続いて、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、ユーザBのアカウント情報の表示をサーバ10Bに要求する(A63)。例えば、端末20Aの制御部21は、図6-9Aに示すように、ユーザAの入力操作に基づいて、ユーザAが利用する電子決済会社Bのユーザ選択画面69を表示すると、ユーザAが予めサーバ10Bに登録したユーザB~Dに対応する要求ボタン70をユーザ選択画面69に表示してもよい。端末20Aの制御部21は、例えばユーザBの要求ボタン70がユーザAにより選択されると、ユーザBのアカウント情報の表示をサーバ10Bに要求してもよい。
【0235】
サーバ10Bの制御部11は、ユーザBのアカウント情報の送信要求を受信すると、サーバ10Bに登録された第2アカウント53に関する情報を含むアカウント情報を端末20Aに送信する(C68)。これにより、端末20Aの制御部21は、ユーザBによって入力された、第2アカウント53に関する情報を取得することになる(A64)。また、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34に関する情報をさらに取得してもよい。そして、端末20Aの制御部21は、図6-9Bに示すように、その取得情報に基づいて、第1アカウント34に関する情報と、第2アカウント53に関する情報とを表示部24に表示してもよい。すなわち、端末20Aの制御部21は、ユーザAにより入力されることなく、第1アカウント34と第2アカウント53を自動的に表示部24に表示してもよい。例えば、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34の口座番号と、第2アカウント53の口座番号とを表示部24に表示してもよい。
【0236】
続いて、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、端末20AのユーザAによる入力に基づいて、ユーザBのアカウントである第1アカウント34、およびユーザBのアカウントである第2アカウント53への送金に関する送金情報36を取得する(A61)。例えば、端末20Aの制御部21は、選択ボタン54に対するユーザAの選択に基づいて、第1アカウント34への送金に関する送金情報61、第2アカウント53への送金に関する送金情報62などを含む送金情報36を取得してもよい。
【0237】
ここで、第1アカウント34への送金に関する送金情報61は、例えば、第1アカウント34へ送金する金額63に関する情報を含んでもよい。また、第2アカウント53への送金に関する送金情報62は、例えば、第2アカウント53へ送金する金額64に関する情報を含んでもよい。すなわち、端末20Aの制御部21には、第1アカウント34へ送金する金額63に関する情報と、第2アカウント53へ送金する金額64に関する情報とを含む送金情報36がユーザAにより入力されてもよい。
【0238】
端末20Aの制御部21は、ユーザAにより送金情報36が入力されると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、その送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。
【0239】
なお、本実施形態では、端末20Aの制御部21は、第2アカウント53に関する情報をサーバ10から取得したが、第2アカウント53に関する情報を取得できればよく、これに限定されない。例えば、端末20Aの制御部21は、サーバ10Bを介さずに、ユーザBにより入力された第2アカウント53に関する情報を端末20Bから直接的に取得してもよい。例えば、端末20Aの制御部21は、データ転送の中継器(例えばルータなど)を介して、第2アカウント53に関する情報を端末20Bから直接的に受信してもよい。また、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34に関する情報を端末20Bから直接的に取得してもよい。これにより、端末20Aの制御部21は、図6-9Bに示すように、取得情報に基づいて、第1アカウント34に関する情報と、第2アカウント53に関する情報とを表示部24に表示してもよい。
【0240】
<第6変形例(1)の効果>
第6変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、ユーザBによって入力された、第2アカウント53に関する情報を取得する。
【0241】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、第2アカウント53を入力する必要がなく、送金情報36を容易に入力することができる。
【0242】
<第6変形例(2)>
第6変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、図6-9Bに示すように第2アカウント53の口座番号を表示したが、第2アカウント53に送金できればよく、これに限定されない。
【0243】
第6変形例(2)では、端末20Aの制御部21は、第2アカウント53の口座番号を表示しなくてもよい。
【0244】
まず、第6変形例(1)と同様に、サーバ10Bの制御部11は、ユーザBのアカウント情報の送信要求を端末20Aから受信すると、サーバ10Bに登録された第2アカウント53に関する情報を含むアカウント情報を端末20Aに送信する(C68)。これにより、端末20Aの制御部21は、ユーザBによって入力された、第2アカウント53に関する情報を取得することになる(A64)。ここで、端末20Aの制御部21は、図6-10に示すように、取得情報に基づいて、第1アカウント34に関する情報34aと、第2アカウント53に関する情報53aとを表示部24に表示してもよい。このとき、端末20Aの制御部21は、第2アカウント53の口座番号を表示しなくてもよい。また、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34の口座番号を表示しなくてもよい。
【0245】
例えば、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34を管理する電子決済会社を示す情報を含む第1アカウント34に関する情報34aと、第2アカウント53を管理する銀行を示す情報を含む第2アカウント53に関する情報53aとをサーバ10Bから受信してもよい。これにより、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34の口座番号の代わりに電子決済会社を示す情報を表示すると共に、第2アカウント53の口座番号の代わりに銀行を示す情報を表示してもよい。
【0246】
続いて、第6実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、端末20AのユーザAによる入力に基づいて、第1アカウント34および第2アカウント53への送金に関する送金情報36を取得する(A61)。そして、端末20Aの制御部21は、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、ユーザAにより入力された送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。
【0247】
<第6変形例(2)の効果>
第6変形例(2)では、第2アカウント53の口座番号は、端末20Aに表示されない。
【0248】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、第2アカウント53の口座番号を他のユーザAに知られることを抑制することができる。
【0249】
<第6変形例(3)>
第6実施形態では、端末20Aの制御部21は、図6-4に示すように第1アカウント34へ送金する金額63に関する情報と、第2アカウント53へ送金する金額64に関する情報との入力を受け付けたが、第1アカウント34と第2アカウント53へ送金できればよく、これに限定されない。
【0250】
第6変形例(3)では、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金する合計の金額と、第1アカウント34と第2アカウント53との各々に送金する割合に関する情報との入力を受け付けてもよい。
【0251】
まず、第6実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、ユーザAによる入力(第1入力)に基づいて、ユーザBの第1アカウント34および第2アカウント53への送金に関する送金情報36を取得する(A61)。このとき、端末20Aの制御部21は、図6-11に示すように、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金する合計の金額72と、第1アカウント34に送金する割合73と、第2アカウント53に送金する割合74とを含む送金情報36の入力を受け付けてもよい。例えば、第1アカウント34と第2アカウント53にそれぞれ「5000円」送金する場合、ユーザAは、合計の金額72に「10000円」と入力し、第1アカウント34に送金する割合73に「50%」、第2アカウント53に送金する割合74に「50%」と入力してもよい。
【0252】
端末20Aの制御部21は、ユーザAにより送金情報36が入力されると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、その送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。これにより、サーバ10Bの制御部11は、合計の金額72、第1アカウント34に送金する割合73、および第2アカウント53に送金する割合74に基づいて、第1アカウント34と第2アカウント53に送金する金額を算出しうる。
【0253】
<第6変形例(3)の効果>
第6変形例(3)では、第1入力は、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金する金額72と、第1アカウント34と第2アカウント53との各々に送金する割合73および74に関する情報とを入力することを含む。
【0254】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、送金情報36を容易に入力することができる。
【0255】
<第7実施形態>
第6実施形態では、端末20Aの制御部21は、ユーザBの意思に関係なく、ユーザAの意思のみに基づいてユーザBに送金した。例えば、端末20Aの制御部21は、ユーザBが送金してほしい金額、タイミングなどのユーザBからの依頼を受け付けることなく、ユーザAが送金したい金額、タイミングなどのユーザAの意思のみに従って送金した。しかしながら、端末20Aの制御部21は、ユーザBに送金できればよく、これに限定されない。
【0256】
第7実施形態では、端末20Bの制御部21は、第1アカウント34と第2アカウント53とに送金を依頼する送金依頼情報を端末20Aに送信してもよい。そして、端末20Aの制御部21は、ユーザBから送信された送金依頼を受信すると、その送金依頼に対する入力に基づいて送金情報36を取得し、送金情報36に基づいて第1アカウント34と第2アカウント53とに対する送金を処理してもよい。
【0257】
なお、第1実施形態~第6実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。第7実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0258】
<機能構成>
端末の機能構成
図7-1は、本実施形態における端末20Bの記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。記憶部28には、限定ではなく例として、制御部21により読み出されて、端末メイン処理として実行される端末メイン処理プログラム282が記憶される。
【0259】
また、端末メイン処理プログラム282は、限定ではなく例として、制御部21により読み出されて、送金依頼取得処理として実行される送金依頼取得処理プログラム2821をサブルーチンプログラムとして含む。
【0260】
また、端末メイン処理プログラム282は、限定ではなく例として、制御部21により読み出されて、送金依頼送信処理として実行される送金依頼送信処理プログラム2822をサブルーチンプログラムとして含む。
【0261】
図7-2は、本実施形態における端末20Bの制御部21により実現される機能の一例を示す図である。制御部21は、限定ではなく例として、端末メイン処理部214と、送金依頼取得処理部215と、送金依頼送信処理部216とを有する。
【0262】
端末メイン処理部214は、記憶部28に記憶されている端末メイン処理プログラム282に従って、端末20Bを統括的に制御するための処理である端末メイン処理を実行する機能を有している。
【0263】
送金依頼取得処理部215は、記憶部28に記憶されている送金依頼取得処理プログラム2821に従って、端末20BのユーザBのアカウントである第1アカウント34と、端末20BのユーザBのアカウントである第2アカウント53とに送金を依頼する情報である送金依頼情報を、端末20BのユーザBによる入力に基づいて取得する送金依頼取得処理を実行する機能を有している。
【0264】
送金依頼送信処理部216は、記憶部28に記憶されている送金依頼送信処理プログラム2822に従って、送金依頼情報をユーザAの端末20Aに送信する送金依頼送信処理を実行する機能を有している。
【0265】
<情報処理>
図7-3は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0266】
まず、端末20Bの制御部21は、ユーザBのアカウントである第1アカウント34と第2アカウント53への送金をユーザAに依頼する情報である送金依頼情報を、ユーザBの入力に基づいて取得する(E71)。例えば、端末20Bの制御部21は、図7-4Aに示すように、ユーザBの入力操作に基づいて、電子決済会社Bのアプリケーションを起動すると、ユーザBが予めサーバ10Bに登録したユーザA、C、Dの中から、送金を依頼するユーザを選択する選択ボタン75を表示してもよい。端末20Bの制御部21は、ユーザAに対応する選択ボタン75がユーザBにより選択されると、図7-4Bに示すように、ユーザAに送金を依頼する依頼画面76を表示して、送金依頼情報77の入力をユーザBから受け付けてもよい。ここで、送金依頼情報77は、ユーザAに依頼する、第1アカウント34への送金の金額情報78aと、ユーザAに依頼する、第2アカウント53への送金の金額情報78bとを含んでもよい。また、送金依頼情報77は、第1アカウント34の情報と、第2アカウント53の情報とを含んでもよい。第1アカウント34の情報は、例えば、第1アカウント34の口座番号、電子決済会社の名称などを含んでもよい。また、第2アカウント53の情報は、例えば、第2アカウント53の口座番号、銀行の名称などを含んでもよい。
【0267】
ここで、第1アカウント34は、第1アカウント34に基づくサービス(例えば電子決済サービス)を提供するサーバ10Bによって管理されている。そして、端末20Bの制御部21は、端末20BのユーザBの入力に基づいて、第2アカウント53の情報をサーバ10Bに予め送信してもよい。すなわち、第2アカウント53の情報は、第1アカウント34に関連付けてサーバ10Bに予め登録されてもよい。これにより、依頼画面76には、サーバ10Bに登録された第1アカウント34と第2アカウント53が自動的に表示されてもよい。端末20Bの制御部21は、ユーザBによる選択ボタン78cの選択に応じて、送金を依頼するアカウントとして第1アカウント34と第2アカウント53を取得してもよい。また、端末20Bの制御部21は、入力欄に対するユーザBの入力に基づいて、第1アカウント34への送金の金額情報78aと第2アカウント53への送金の金額情報78bとを取得してもよい。
【0268】
このようにして、端末20Bの制御部21は、端末20Aを宛先とした送金依頼情報77を取得すると、送金依頼ボタン79に対する入力操作に応じて、送金依頼情報77をサーバ10Bに送信する(E72)。サーバ10Bの制御部11は、送金依頼情報77を端末20Bから受信すると、その宛先に基づいて、送金依頼情報77を端末20Aに送信する(C71)。
【0269】
端末20Aの制御部21は、ユーザBから送信された送金依頼を通信部22で受信すると、その送金依頼に対するユーザAの入力である第1入力に基づいて送金依頼を表示部24に表示する(A71)。例えば、端末20Aの制御部21は、電子決済会社Bのアプリケーションに送金依頼が通知されると、その通知に対するユーザAの入力操作に基づいて、図7-5に示すように、送金依頼情報77に基づく送金依頼80を表示してもよい。ここで、送金依頼80は、第1アカウント34に送金する金額81に関する情報、第2アカウント53に送金する金額82に関する情報などの送金情報36を含んでもよい。また、送金依頼80は、第1アカウント34、第2アカウント53などの送金情報36を含んでもよい。このように、端末20Aの制御部21は、送金依頼80に対するユーザAの入力に基づいて、第1アカウント34および第2アカウント53への送金に関する送金情報36を取得する(A61)。端末20Aの制御部21は、送金情報36を取得すると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、その送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。
【0270】
サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を受信すると(C61)、第6実施形態と同様に、送金情報36に基づいてユーザBの第1アカウント34または第2アカウント53に送金する。すなわち、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36に基づいて、ユーザBの第1アカウント34のみが送金先に指定されているか否かを判定する(C62)。サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34のみが送金先に指定されていると判定した場合、ユーザAの電子決済会社BのアカウントからユーザBの第1アカウント34に、指定された金額81を送金する(C63)。また、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34のみが送金先に指定されていないと判定した場合、第1アカウント34と第2アカウント53が送金先に指定されているか否かを判定する(C64)。サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウント53が送金先に指定されていると判定した場合、ユーザAの電子決済会社Bのアカウントから、ユーザBの電子決済会社Bの第1アカウント34に金額81を送金すると共にユーザBの銀行Cの第2アカウント53に金額82を送金する(C65)。一方、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウント53が送金先に指定されていないと判定した場合、ユーザAの電子決済会社Bのアカウントから、ユーザBの銀行Cの第2アカウント53に金額82を送金する(C66)。このようにして、第1アカウント34または第2アカウント53に送金されると、その送金された金額が第1アカウント34に入金(C3)または第2アカウント53に入金(D1)される。
【0271】
サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34または第2アカウント53への入金が完了すると、ユーザAから送金された情報である送金情報を端末20Bに送信してもよい(C72)。これにより、端末20Bの通信部22は、ユーザAに送金を依頼した送金依頼情報77に基づいて、ユーザAから送金された情報である送金情報を受信することになる。そして、端末20Bの制御部21は、送金情報の受信に基づき、送金された金額に関する情報を表示部24に表示させる(E73)。例えば、端末20Bの制御部21は、電子決済会社Bのアプリケーションに送金情報38が通知されると、その通知に対するユーザBの入力操作に基づいて、図6-5に示すように、送金された金額29に関する情報を含む送金情報38を表示してもよい。送金された金額29に関する情報は、第1アカウント34に送金された金額29bの情報と、第2アカウントに送金された金額29cの情報とを含んでもよい。また、送金された金額29に関する情報は、第1アカウント34に送金された金額29bと、第2アカウントに送金された金額29cとの合計の金額29aを含んでもよい。このとき、サーバ10Bの制御部11は、例えば、第2アカウント53への入金額を含む入金完了通知をサーバ10Cから受信し、その完了通知に基づいて第2アカウント53に送金された金額29cを取得してもよい。また、端末20Bの制御部21は、図6-6に示すように、電子決済会社BとユーザBとのチャットルームRに送金情報38を表示してもよい。
【0272】
なお、本実施形態では、端末20Bの制御部21は、サーバ10Bを介して送金依頼情報77を端末20Aに送信したが、送金依頼情報77を端末20Aに送信できればよく、これに限定されない。例えば、端末20Bの制御部21は、サーバ10Bを介さずに、送金依頼情報77を端末20Aに直接的に送信してもよい。例えば、端末20Bの制御部21は、データ転送の中継器(例えばルータなど)を介して、送金依頼情報77を端末20Aに直接的に送信してもよい。
【0273】
また、本実施形態では、送金依頼80は、図7-5に示すように、電子決済会社Bのアプリケーションに通知されたが、端末20Bで受信されればよく、これに限定されない。例えば、送金依頼80は、電子決済会社BとユーザBとのチャットルームに表示されてもよい。
【0274】
また、本実施形態では、送金依頼80は、第1アカウント34に送金する金額81に関する情報と、第2アカウント53に送金する金額82に関する情報とを含んだが、第1アカウント34および第2アカウント53への送金を依頼できればよく、これに限定されない。例えば、送金依頼80は、第1アカウント34に送金する金額81に関する情報と、第2アカウント53に送金する金額82に関する情報とを除いてもよい。
【0275】
また、本実施形態では、送金依頼80は、第1アカウント34の口座番号および第2アカウント53の口座番号を含んだが、第1アカウント34および第2アカウント53に送金できればよく、これに限定されない。例えば、送金依頼80は、第6変形例(2)と同様に、第1アカウント34の口座番号の代わりに電子決済会社を示す情報を表示すると共に、第2アカウント53の口座番号の代わりに銀行を示す情報を表示してもよい。
【0276】
<第7実施形態の効果>
第7実施形態では、端末20Aの通信部22は、ユーザBから送信された送金依頼80を受信する。そして、端末20Aの制御部21は、送金依頼80に対する入力である第1入力に基づいて、送金情報36を取得する。
【0277】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、ユーザBの送金依頼80に応じて容易に送金することができる。
【0278】
また、第7実施形態では、送金依頼80は、第1アカウント34に送金する金額81に関する情報と、第2アカウント53に送金する金額82に関する情報とを含む。
【0279】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、ユーザBが送金を依頼した金額81および82を容易に把握することができる。
【0280】
また、第7実施形態では、端末20Bの制御部21は、端末20BのユーザBのアカウントである第1アカウント34と、端末20BのユーザBのアカウントである第2アカウント53とに送金を依頼する情報である送金依頼情報77を、端末20BのユーザBによる入力に基づいて取得する。そして、端末20Bの制御部21は、送金依頼情報77をユーザAの端末20Aに送信する。
【0281】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、ユーザAに送金を容易に依頼することができる。
【0282】
また、第7実施形態では、送金依頼情報77は、ユーザAに依頼する、第1アカウント34への送金の金額情報78aと、ユーザAに依頼する、第2アカウント53への送金の金額情報78bとを含む。
【0283】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、ユーザAに所望の金額を送金依頼することができる。
【0284】
また、第7実施形態では、送金依頼情報77は、第2アカウント53の情報を含む。
【0285】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、ユーザAに第2アカウント53への送金を依頼することができる。
【0286】
また、第7実施形態では、第1アカウント34は、第1アカウント34に基づくサービスを提供するサーバ10Bによって管理される。そして、端末20Bの制御部21は、端末20BのユーザBの入力に基づいて、第2アカウント53の情報をサーバ10Bに送信する。
【0287】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、第2アカウント53の情報を第1アカウント34に関連付けてサーバ10Bに予め登録することができる。これにより、端末20Bの制御部21は、第2アカウント53の情報を容易に取得することができる。
【0288】
また、第7実施形態では、端末20Bの通信部22は、送金依頼情報77に基づく、ユーザAから送金された情報である送金情報38を受信する。そして、端末20Bの制御部21は、送金情報38の受信に基づき、送金された金額29に関する情報を端末20Bの表示部24に表示させる。
【0289】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、送金された金額29を容易に把握することができる。
【0290】
また、第7実施形態では、送金された金額29に関する情報は、第1アカウント34に送金された金額29bの情報と、第2アカウントに送金された金額29cの情報とを含む。
【0291】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、第1アカウント34と第2アカウント53に送金された金額29bおよび29cを容易に把握することができる。
【0292】
また、第7実施形態では、送金された金額29に関する情報は、第1アカウント34に送金された金額29bと、第2アカウントに送金された金額29cとの合計の金額29aを含む。
【0293】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、合計の金額29aを容易に把握することができる。
【0294】
<第7変形例(1)>
第7実施形態では、送金依頼情報77は、第1アカウント34への送金の金額情報78aと第2アカウント53への送金の金額情報78bとを含んだが、第1アカウント34および第2アカウント53への送金を依頼できればよく、これに限定されない。また、送金依頼80は、第1アカウント34に送金する金額81に関する情報と、第2アカウント53に送金する金額82に関する情報とを含んだが、送金情報36を取得できればよく、これに限定されない。
【0295】
第7変形例(1)では、送金依頼情報77は、第1アカウント34へ送金される金額の割合の情報と、第2アカウント53へ送金される金額の割合の情報とを含んでもよい。また、送金依頼80は、第1アカウント34に送金される金額の割合の情報と、第2アカウント53に送金される金額の割合の情報とを含んでもよい。
【0296】
まず、第7実施形態と同様に、端末20Bの制御部21は、ユーザBの入力に基づいて送金依頼情報77を取得する(E71)。ここで、送金依頼情報77は、ユーザAから送金される全体の金額(例えば依頼金額)に対する、第1アカウント34へ送金される割合の情報と、第2アカウント53へ送金される割合の情報とを含んでもよい。例えば、送金依頼情報77は、図7-6Aに示すように、ユーザAに送金を依頼する金額83の情報と、その金額83のうち第1アカウント34へ送金される割合84の情報と、金額83のうち第2アカウント53へ送金される割合85の情報とを含んでもよい。端末20Bの制御部21は、送金依頼情報77を取得すると、送金依頼ボタン79に対する入力操作に応じて、サーバ10Bを介して、送金依頼情報77を端末20Aに送信する(E72)。
【0297】
端末20Aの制御部21は、ユーザBから送信された送金依頼を通信部22で受信すると、その送金依頼に対するユーザAの入力に基づいて送金依頼を表示部24に表示する(A71)。ここで、送金依頼80は、ユーザAから送金される全体の金額(例えば依頼金額)に対する、第1アカウント34に送金される割合の情報と、第2アカウント53に送金される割合の情報とを送金情報36として含んでもよい。例えば、送金依頼80は、図7-6Bに示すように、ユーザAが送金する金額86の情報と、その金額86のうち第1アカウント34に送金される割合87の情報と、金額86のうち第2アカウント53に送金される割合88の情報とを送金情報36として含んでもよい。端末20Aの制御部21は、送金情報36を取得すると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、その送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。
【0298】
そして、サーバ10Bの制御部11が、送金情報36を受信すると(C61)、送金された金額86と、第1アカウント34に送金される割合87と、第2アカウント53に送金される割合88とを含む送金情報36に基づいて、ユーザBの第1アカウント34または第2アカウント53に送金する。
【0299】
なお、本実施形態では、送金依頼80は、図7-6Bに示すように、第1アカウント34に送金される割合87と、第2アカウント53に送金される割合88とを表示したが、送金依頼情報77に基づいてユーザBに送金できればよく、これに限定されない。例えば、送金依頼80は、ユーザAが送金する金額86を含む一方、第1アカウント34に送金される割合87と第2アカウント53に送金される割合88とを含まなくてもよい。すなわち、端末20Aの制御部21は、端末20Bから受信した送金依頼80のうち、ユーザAが送金する金額86を表示する一方、第1アカウント34に送金される割合87と第2アカウント53に送金される割合88とを表示しなくてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、ユーザAが送金する金額86、第1アカウント34に送金される割合87、第2アカウント53に送金される割合88を含む送金情報36を取得すると、その送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。
【0300】
<第7変形例(1)の効果>
第7変形例(1)では、送金依頼80は、端末20AのユーザAから送金された金額86のうち、第1アカウント34に送金される割合87の情報と、第2アカウント53に送金される割合88の情報とを含む。
【0301】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、送金情報36を容易に入力することができる。
【0302】
また、第7変形例(1)では、送金依頼情報77は、ユーザAから送金される金額83のうち、第1アカウント34へ送金される割合84の情報と、第2アカウント53へ送金される割合85の情報とを含む。
【0303】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、送金依頼情報77を容易に入力することができる。
【0304】
<第7変形例(2)>
第7変形例(1)では、送金依頼情報77は、ユーザAに送金を依頼する金額83の情報を含んだが、第1アカウント34と第2アカウント53に送金を依頼できればよく、これに限定されない。
【0305】
第7変形例(2)では、送金依頼情報77は、ユーザAに送金を依頼する金額83の情報を含まなくてもよい。
【0306】
まず、第7変形例(1)と同様に、端末20Bの制御部21は、ユーザBの入力に基づいて送金依頼情報77を取得する(E71)。ここで、送金依頼情報77は、ユーザAに送金を依頼する金額83の情報、すなわちユーザAがユーザBに送金する金額83の情報を含まなくてもよい。例えば、送金依頼情報77は、図7-7Aに示すように、第1アカウント34へ送金される割合84の情報と、第2アカウント53へ送金される割合85の情報とを含んでもよい。また、送金依頼情報77は、第1アカウント34と、第2アカウント53とを含んでもよい。端末20Bの制御部21は、送金依頼情報77を取得すると、送金依頼ボタン79に対する入力操作に応じて、サーバ10Bを介して、送金依頼情報77を端末20Aに送信する(E72)。
【0307】
端末20Aの制御部21は、ユーザBから送信された送金依頼を通信部22で受信すると、その送金依頼に対するユーザAの入力に基づいて送金依頼を表示部24に表示する(A71)。ここで、送金依頼80は、図7-7Bに示すように、送金依頼情報77に基づいて、第1アカウント34に送金される割合87の情報と、第2アカウント53に送金される割合88の情報とを含む送金情報36を表示してもよい。すなわち、端末20Aの制御部21は、送金依頼80に対するユーザAの入力に基づいて、第1アカウント34に送金される割合87の情報と、第2アカウント53に送金される割合88の情報とを取得することになる。また、送金依頼80は、ユーザAにより送金額89が入力される入力欄を表示してもよい。これにより、端末20Aの制御部21は、入力欄に対するユーザAの入力に基づいて、ユーザAからユーザBに送金される送金額89を取得することになる。端末20Aの制御部21は、送金情報36を取得すると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、その送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。
【0308】
そして、サーバ10Bの制御部11が、送金情報36を受信すると(C61)、ユーザAからの送金額89と、第1アカウント34に送金される割合87と、第2アカウント53に送金される割合88とを含む送金情報36に基づいて、ユーザBの第1アカウント34または第2アカウント53に送金する。
【0309】
<第7変形例(2)の効果>
第7変形例(2)では、送金依頼情報77は、ユーザAが端末20BのユーザBに送金する金額83の情報を含まない。
【0310】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、送金依頼情報77をより容易に入力することができる。
【0311】
<第7変形例(3)>
第7実施形態では、端末20Aの制御部21は、送金依頼80に含まれる情報を変更不可に表示したが、送金情報36を取得できればよく、これに限定されない。
【0312】
第7変形例(3)では、端末20Aの制御部21は、送金依頼80に含まれる情報を変更する入力を取得した場合、その入力により取得された送金情報36に基づいて、第1アカウント34と第2アカウント53とに対する送金を処理する。
【0313】
まず、第7変形例(1)と同様に、端末20Bの制御部21は、図7-6Aに示すように、ユーザBの入力に基づいて、第1アカウント34へ送金される割合84の情報と第2アカウント53へ送金される割合85の情報とを含む送金依頼情報77を取得してもよい(E71)。端末20Bの制御部21は、送金依頼情報77を取得すると、送金依頼ボタン79に対する入力操作に応じて、サーバ10Bを介して、送金依頼情報77を端末20Aに送信する(E72)。
【0314】
端末20Aの制御部21は、ユーザBから送信された送金依頼を通信部22で受信すると、その送金依頼に対するユーザAの入力に基づいて送金依頼を表示部24に表示する(A71)。ここで、端末20Aの制御部21は、送金依頼80に含まれる情報を変更可能に表示してもよい。例えば、端末20Aの制御部21は、図7-8Aに示すように、第1アカウント34に送金される割合87の情報と、第2アカウント53に送金される割合88の情報とを変更可能に表示してもよい。そして、端末20Aの制御部21は、送金依頼80に含まれる情報を変更する入力である第3入力を取得した場合、その第3入力に基づく送金情報36に基づいて、第1アカウント34と、第2アカウント53とに対する送金を処理する。例えば、端末20Aの制御部21は、図7-8Bに示すように、第1アカウント34に送金される割合87の情報と、第2アカウント53に送金される割合88の情報とがユーザAにより変更された場合、その変更された割合87および88を含む送金情報36を取得する。ここでは、割合87が「50%」から「0%」に変更され、割合88が「50%」から「100%」に変更されたものとする。端末20Aの制御部21は、変更された割合87および88を含む送金情報36を取得すると、送金ボタン37に対する入力操作に応じて、その変更された送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。
【0315】
そして、サーバ10Bの制御部11が、送金情報36を受信すると(C61)、変更された割合87および88に基づいて、第1アカウント34と第2アカウント53とに対する送金が処理される。
【0316】
なお、本実施形態では、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34に送金される割合87の情報と第2アカウント53に送金される割合88の情報とを変更可能に表示したが、送金依頼80に含まれる情報を変更できればよく、これに限定されない。例えば、端末20Aの制御部21は、図7-8Aに示すユーザAが送金する金額86の情報を変更可能に表示してもよい。
【0317】
また、本実施形態では、端末20Bの制御部21は、第1アカウント34へ送金される割合84の情報と第2アカウント53へ送金される割合85の情報とを含む送金依頼情報77を端末20Aに送信したが、送金依頼情報77を端末20Aに送信すればよく、これに限定されない。例えば、端末20Bの制御部21は、図7-4Bに示すように、第1アカウント34への送金の金額情報78aと第2アカウント53への送金の金額情報78bとを含む送金依頼情報77を端末20Aに送信してもよい。この場合、端末20Aの制御部21は、図7-5に示す第1アカウント34に送金する金額81と第2アカウント53に送金する金額82とを変更可能に表示してもよい。
【0318】
<第7変形例(3)の効果>
第7変形例(3)では、端末20Aの制御部21は、端末20AのユーザAによる、送金依頼80に含まれている情報を変更する入力である第3入力を取得した場合、第3入力に基づく送金情報36に基づいて、第1アカウント34と、第2アカウント53とに対する送金に関する処理を行う。
【0319】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、ユーザBの送金依頼80に基づいて第1アカウント34と第2アカウント53とに適切な金額を送金することができる。
【0320】
<第7変形例(4)>
第7実施形態では、ユーザBは、送金依頼情報77を送信する度に端末20Bを入力操作したが、送金依頼情報77を端末20Aに送信できればよく、これに限定されない。
【0321】
第7変形例(4)では、端末20Bの制御部21は、第1送金依頼情報77の送信に基づいて、設定されたタイミングに、第1送金依頼情報77に関連する第2送金依頼情報を送信してもよい。例えば、端末20Bの制御部21は、第1送金依頼情報77が送信された日にちと同じ日にちに送信タイミングを設定し、その送信タイミングで第2送金依頼情報を毎月送信してもよい。
【0322】
まず、第7実施形態と同様に、端末20Bの制御部21は、ユーザBの入力に基づいて第1送金依頼情報77を取得する(E71)。ここで、第1送金依頼情報77に関連する第2送金依頼情報を順次送信する場合、端末20Bの制御部21は、第2送金依頼情報を送信するタイミングを受け付けてもよい。例えば、端末20Bの制御部21は、図7-9に示すように、第1送金依頼情報77に続いて第2送金依頼情報を定期的に(例えば毎月)送信する送信タイミング90を受け付けてもよい。このとき、端末20Bの制御部21は、第1送金依頼情報77を送信する日にち(例えば10日)と同じ日にち(例えば10日)を送信タイミング90として表示してもよい。そして、端末20Bの制御部21は、送信タイミング90の入力に基づいて、第1送金依頼情報77に続いて第2送金依頼情報を送信する送信タイミング90を設定する。また、端末20Bの制御部21は、第7実施形態と同様に、送金依頼ボタン79に対する入力操作に応じて、サーバ10Bを介して、第1送金依頼情報77を端末20Aに送信する(E72)。これにより、第1アカウント34と第2アカウント53とに対する送金が処理される。
【0323】
一方、端末20Bの制御部21は、第1送金依頼情報77の送信に基づいて、設定された送信タイミング90に、第1送金依頼情報77に関連する第2送金依頼情報を送信する。例えば、端末20Bの制御部21は、第1送金依頼情報77を送信した後、設定された送信タイミング90に到達したか否かを繰り返し判定してもよい。端末20Bの制御部21は、送信タイミング90に到達したと判定した場合、サーバ10Bを介して、第2送金依頼情報を自動的に端末20Aに送信する。
【0324】
ここで、第2送金依頼情報は、第1送金依頼情報77と異なる内容であってもよい。例えば、端末20Bの制御部21は、ユーザBの入力に基づいて、ユーザAに送金を依頼する金額が所定の変化を示すように第2送金依頼情報を生成してもよい。例えば、端末20Bの制御部21は、ユーザAに送金を依頼する金額が徐々に減少する(送信タイミング90に到達する度に減少する)ように第2送金依頼情報を生成してもよい。
【0325】
<第7変形例(4)の効果>
第7変形例(4)では、端末20Bの制御部21は、第1送金依頼情報77の送信に基づいて、設定された送信タイミング90(限定ではなくタイミングの一例)に、第1送金依頼情報77に関連する第2送金依頼情報を送信する。
【0326】
このような構成による効果の一例として、ユーザBは、送金依頼情報を容易に送信することができる。
【0327】
<第8実施形態>
第6実施形態~第7実施形態では、ユーザAは、ユーザBへの送金後、ユーザBの第2アカウント53から第1アカウント34への送金、すなわち電子マネーへのチャージを監視していない。このため、ユーザAが第1アカウント34と第2アカウント53にわけて送金したにも関わらず、その第2アカウント53に送金した金銭を第1アカウント34にチャージされる場合がある。
【0328】
第8実施形態では、第2アカウント53は、第1アカウント34への送金ができないアカウントであってもよい。
【0329】
なお、第1実施形態~第7実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。第8実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0330】
<情報処理>
図8-1は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0331】
まず、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、第1アカウント34への送金を不可とするアカウントとして第2アカウント53を登録する登録依頼をサーバ10Bに送信する(A81)。例えば、端末20Aの制御部21は、図8-2に示すように、ユーザBがサーバ10Bに登録したアカウントをサーバ10Bから取得してもよい。ここで、ユーザBは、銀行Cおよび銀行Dの2つのアカウントを登録しているものとする。例えば、銀行Cの第2アカウント53がユーザAにより選択されると、端末20Aの制御部21は、登録ボタン91に対するユーザAの入力操作に応じて、第1アカウント34への送金を不可とするアカウントとして第2アカウント53を登録する登録依頼をサーバ10Bに送信してもよい。サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53の登録依頼を受信すると、第1アカウント34への送金を不可とするアカウントとして第2アカウント53を登録する(C81)。これにより、第2アカウント53は、第1アカウント34への送金ができないアカウントに登録されることになる。なお、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、端末20Bの管理者としてユーザAをサーバ10Bに予め登録しているものとする。すなわち、ユーザAは、本開示の第1ユーザと第2ユーザを示すものとする。
【0332】
続いて、第6実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、図6-4に示すように、ユーザAの入力操作に応じて送金情報36を取得し(A61)、その送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。そして、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を受信すると(C61)、その送金情報36に基づいて、ユーザBの第1アカウント34のみが送金先に指定されているか否かを判定する(C62)。サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34のみが送金先に指定されていると判定した場合、ユーザAの電子決済会社BのアカウントからユーザBの第1アカウント34に、指定された金額63を送金する(C63)。また、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34のみが送金先に指定されていないと判定した場合、第1アカウント34と第2アカウント53が送金先に指定されているか否かを判定する(C64)。サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウント53が送金先に指定されていると判定した場合、ユーザAの電子決済会社Bのアカウントから、ユーザBの電子決済会社Bの第1アカウント34に金額63を送金すると共にユーザBの銀行Cの第2アカウント53に金額64を送金する(C65)。一方、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34と第2アカウント53が送金先に指定されていないと判定した場合、ユーザAの電子決済会社Bのアカウントから、ユーザBの銀行Cの第2アカウント53に金額64を送金する(C66)。このようにして、第1アカウント34または第2アカウント53に送金されると、その送金された金額が第1アカウント34に入金(C3)または第2アカウント53に入金(D1)される。
【0333】
ここで、ユーザBが第2アカウント53から第1アカウント34に送金、すなわち電子マネーをチャージする場合を考える。端末20Bの制御部21は、ユーザBの入力操作に基づいて、第2アカウント53から第1アカウント34への送金をサーバ10Bに依頼してもよい(E81)。例えば、端末20Bの制御部21は、図8-3に示すように、銀行Cの第2アカウント53から第1アカウント34へ送金する送金画面92において送金額93が入力されると、送金ボタン94に対するユーザBの入力操作に応じて、第2アカウント53から第1アカウント34への送金依頼をサーバ10Bに送信してもよい。サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53から第1アカウント34への送金依頼を受信すると、第1アカウント34への送金を不可とするアカウントとして第2アカウント53が登録されているか否かを判定する(C82)。サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53が登録されていないと判定した場合、第2アカウント53から第1アカウント34へ送金する送金要請をサーバ10Cに送信する(C83)。これにより、端末20Bの制御部21は、例えば図8-4Aに示すように、送金依頼した金額が第1アカウント34にチャージされる。
【0334】
一方、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34への送金を不可とするアカウントとして第2アカウント53が登録されていると判定した場合、送金不可通知を端末20Bに送信する(C84)。端末20Bの制御部21は、送金不可通知を受信すると、その通知を表示部24に表示させる(E82)。例えば、端末20Bの制御部21は、図8-4Bに示すように、第2アカウントからの送金ができないことを示す送金不可通知95を表示部24に表示してもよい。
【0335】
なお、本実施形態では、ユーザBに送金する第1ユーザと、ユーザBの送金を許可(管理)する第2ユーザは、同じユーザAであったが、別々のユーザであってもよい。例えば、ユーザAは、ユーザBに送金する第1ユーザであり、ユーザCは、ユーザBの送金を管理する第2ユーザであってもよい。
【0336】
<第8実施形態の効果>
第8実施形態では、第2アカウント53は、第1アカウント34への送金ができないアカウントである。
【0337】
このような構成による効果の一例として、ユーザA(第2ユーザ)は、第2アカウント53に送金された金銭を容易に管理することができる。
【0338】
<第8変形例(1)>
第8実施形態では、端末20Aの制御部21は、第1アカウント34への送金ができないアカウントとして第2アカウント53を登録したが、第2アカウント53から第1アカウント34への送金をユーザA(第2ユーザ)が管理できればよく、これに限定されない。
【0339】
第8変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、ユーザAの許可に基づいて、第2アカウント53から第1アカウント34への送金を処理してもよい。
【0340】
<情報処理>
図8-5は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0341】
まず、第6実施形態と同様に、サーバ10Bの制御部11は、第1アカウント34または第2アカウント53に送金し、その送金額が第1アカウント34に入金(C3)または第2アカウント53に入金(D1)される。ここで、ユーザBが第2アカウント53から第1アカウント34に送金、すなわち電子マネーをチャージする場合を考える。端末20Bの制御部21は、ユーザBの入力操作に基づいて、第2アカウント53から第1アカウント34への送金をサーバ10Bに依頼してもよい(E83)。例えば、端末20Bの制御部21は、図8-3に示すように、銀行Cの第2アカウント53から第1アカウント34へ送金する送金画面92において送金額93が入力されると、送金ボタン94に対するユーザBの入力操作に応じて、第2アカウント53から第1アカウント34への送金依頼をサーバ10Bに送信してもよい。なお、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、端末20Bの管理者としてユーザAをサーバ10Bに予め登録しているものとする。サーバ10Bの制御部11は、第2アカウント53から第1アカウント34への送金依頼を端末20Bから受信すると、第2アカウント53から第1アカウント34への送金の許可を申請する送金許可申請を、ユーザBの管理者であるユーザAの端末20Aに送信する(C85)。
【0342】
端末20Aの制御部21は、送金許可申請をサーバ10Bから受信すると、例えば図8-6に示すように、その送信許可申請96を表示部24に表示してもよい。例えば、送信許可申請96は、第2アカウント53から第1アカウント34への送金を申請することを示す申請内容96aを含んでもよい。端末20Aの制御部21は、申請内容96aがユーザAにより確認されると、許可ボタン97aまたは不許可ボタン97bに対するユーザAの入力に基づいて、許可または不許可の回答をサーバ10Bに送信する(A82)。すなわち、端末20Aの制御部21は、許可ボタン97aに対するユーザAの入力操作に応じて、第2アカウント53から第1アカウント34への送金を許可する回答をサーバ10Bに送信してもよい。これにより、端末20Aの制御部21は、ユーザAの許可に基づいて、第2アカウント53から第1アカウント34への送金を処理するようにサーバ10Bに要請することになる。一方、端末20Aの制御部21は、不許可ボタン97bに対するユーザAの入力操作に応じて、第2アカウント53から第1アカウント34への送金を許可しない回答をサーバ10Bに送信してもよい。これにより、端末20Aの制御部21は、ユーザAの不許可に基づいて、第2アカウント53から第1アカウント34に送金しないようにサーバ10Bに要請することになる。
【0343】
サーバ10Bの制御部11は、送信許可申請96に対するユーザAの回答を端末20Aから受信すると、その回答に基づいて、第2アカウント53からの送金をユーザAが許可したか否かを判定する(C86)。サーバ10Bの制御部11は、ユーザAが送金を許可したと判定した場合、第2アカウント53から第1アカウント34へ送金する送金要請をサーバ10Cに送信する(C87)。これにより、端末20Bの制御部21は、例えば図8-4Aに示すように、送金依頼した金額が第1アカウント34にチャージされる。
【0344】
一方、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAが送金を許可しないと判定した場合、送金不可通知を端末20Bに送信する(C88)。端末20Bの制御部21は、送金不可通知を受信すると、その通知を表示部24に表示させる(E84)。例えば、端末20Bの制御部21は、図8-4Bに示すように、第2アカウントからの送金ができないことを示す送金不可通知95を表示部24に表示してもよい。
【0345】
なお、本実施形態では、ユーザBに送金する第1ユーザと、ユーザBの送金を許可(管理)する第2ユーザは、同じユーザAであったが、別々のユーザであってもよい。例えば、ユーザAは、ユーザBに送金する第1ユーザであり、ユーザCは、ユーザBの送金を管理する第2ユーザであってもよい。
【0346】
<第8変形例(1)の効果>
第8変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、ユーザA(第2ユーザ)の許可に基づいて、第2アカウント53から第1アカウント34への送金に関する処理を行う。
【0347】
このような構成による効果の一例として、ユーザA(第2ユーザ)は、第2アカウント53に送金された金銭を確実に管理することができる。
【0348】
<第8変形例(2)>
第7実施形態では、端末20Bの制御部21は、ユーザA(第2ユーザ)に管理されることなく、ユーザBの入力操作に応じて送金依頼情報77を端末20Aに送信したが、これに限定されない。
【0349】
第8変形例(2)では、端末20Bの制御部21は、ユーザAの許可に基づいて、送金依頼情報77をユーザAの端末20Aに送信してもよい。
【0350】
まず、第7実施形態と同様に、端末20Bの制御部21は、例えば図7-4Aに示すように、送金依頼情報77を取得すると(E71)、送金依頼ボタン79に対する入力操作に応じて、送金依頼情報77をサーバ10Bに送信する(E72)。ここで、サーバ10Bの制御部11は、送金依頼情報77を端末20Bから受信すると、送金依頼情報77の送信の許可を申請する依頼許可申請を、ユーザBの管理者であるユーザAの端末20Aに送信する(C89)。なお、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、端末20Bの管理者としてユーザAをサーバ10Bに予め登録しているものとする。
【0351】
端末20Aの制御部21は、依頼許可申請をサーバ10Bから受信すると、例えば図8-8に示すように、その依頼許可申請98を表示部24に表示してもよい。例えば、依頼許可申請98は、ユーザAへの送金依頼情報77の送信を申請することを示す申請内容98aを含んでもよい。端末20Aの制御部21は、申請内容98aがユーザAにより確認されると、許可ボタン99aまたは不許可ボタン99bに対するユーザAの入力に基づいて、許可または不許可の回答をサーバ10Bに送信する(A83)。すなわち、端末20Aの制御部21は、許可ボタン99aに対するユーザAの入力操作に応じて、ユーザAへの送金依頼情報77の送信を許可する回答をサーバ10Bに送信する。一方、端末20Aの制御部21は、不許可ボタン97bに対するユーザAの入力操作に応じて、ユーザAへの送金依頼情報77の送信を許可しない回答をサーバ10Bに送信する。
【0352】
サーバ10Bの制御部11は、依頼許可申請98に対するユーザAの回答を端末20Aから受信すると、その回答に基づいて、ユーザAへの送金依頼情報77の送信をユーザAが許可したか否かを判定する(C90)。サーバ10Bの制御部11は、ユーザAが送金依頼情報77の送信を許可したと判定した場合、送金依頼情報77を端末20Aに送信する(C71)。すなわち、端末20Bの制御部21は、ユーザBの管理者であるユーザA(第2ユーザ)の許可に基づいて、送金依頼情報77をユーザA(第1ユーザ)の端末20Aに送信することになる。端末20Aの制御部21は、図7-5に示すように、送金依頼情報77に基づく送金依頼80を表示部24に表示させる(A71)。
【0353】
一方、サーバ10Bの制御部11は、ユーザAが送金依頼情報77の送信を許可しないと判定した場合、依頼不可通知を端末20Bに送信する(C91)。端末20Bの制御部21は、依頼不可通知を受信すると、その通知を表示部24に表示させる(E85)。
【0354】
なお、本実施形態では、ユーザBが送金依頼情報77を送信する第1ユーザと、送金依頼情報77の送信を許可(管理)する第2ユーザは、同じユーザAであったが、別々のユーザであってもよい。例えば、ユーザAは、ユーザBが送金依頼情報77を送信する第1ユーザであり、ユーザCは、送金依頼情報77の送信を管理する第2ユーザであってもよい。
【0355】
<第8変形例(2)の効果>
第8変形例(2)では、端末20Bの制御部21は、ユーザA(第2ユーザ)の許可に基づいて、送金依頼情報77をユーザA(第1ユーザ)の端末20Aに送信する。
【0356】
このような構成による効果の一例として、ユーザA(第2ユーザ)は、送金依頼情報77の送信を確実に管理することができる。
【0357】
<第8変形例(3)>
第8実施形態では、端末20Aの制御部21は、ユーザAからユーザBに送金したが、ユーザBの第1アカウント34と第2アカウント53に送金できればよく、これに限定されない。
【0358】
第8変形例(3)では、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、他のユーザCからユーザBへの送金に対する送金情報36を取得し、その送金情報36に基づいて、ユーザBの第1アカウント34と第2アカウント53とに、ユーザCから送金された金銭を送金する。
【0359】
<情報処理>
図8-9は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0360】
まず、端末20Cの制御部21は、ユーザCの入力操作に基づいて、ユーザBの第1アカウント34に特定の金額を送金する送金情報をサーバ10Bに送信する(F81)。サーバ10Bの制御部11は、ユーザCの送金情報を端末20Cから受信すると、ユーザBの管理者であるユーザAの端末20Aに送金情報を送信する(C92)。なお、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、端末20Bの管理者としてユーザAをサーバ10Bに予め登録しているものとする。
【0361】
端末20Aの制御部21は、ユーザCの送金情報を受信すると、その送金情報を表示部24に表示させる(A84)。例えば、端末20Aの制御部21は、図8-10に示すように、ユーザCの送金情報36を表示してもよい。ここで、端末20Aの制御部21は、ユーザCからユーザBに送金された送金情報36の内容を設定可能に表示してもよい。例えば、端末20Aの制御部21は、選択ボタン54による送金先のアカウントの選択、第1アカウント34に送金する割合73、第2アカウント53に送金する割合74などの送金情報36を設定可能に表示してもよい。すなわち、端末20Aの制御部21は、ユーザCからユーザBの第1アカウント34へ送金された金銭を、ユーザAの入力に基づいて第1アカウント34と第2アカウント53にわけるように送金情報36を設定しうる。端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力に基づいて、ユーザAにより設定された送金情報36を取得する(A61)。そして、端末20Aの制御部21は、決定ボタン100に対する入力操作に応じて、設定された送金情報36をサーバ10Bに送信する(A62)。
【0362】
これにより、サーバ10Bの制御部11は、送金情報36を受信すると(C61)、第6実施形態と同様に、送金情報36に基づいて、ユーザBの第1アカウント34または第2アカウント53に送金する。
【0363】
<第8変形例(3)の効果>
第8変形例(3)では、端末20Aの制御部21は、ユーザAの入力操作に基づいて、他のユーザCからユーザBへの送金内容を設定した送金情報36を取得し、その送金情報36に基づいて、ユーザCから送金された金銭をユーザBの第1アカウント34と第2アカウント53とに送金する。
【0364】
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、他のユーザCからユーザBへの送金を容易に管理することができる。
【0365】
<その他>
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0366】
1 システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
図1-1】
図1-2】
図1-3】
図1-4】
図1-5】
図1-6】
図1-7】
図1-8】
図1-9】
図1-10】
図1-11】
図1-12】
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図3-1】
図3-2】
図4-1】
図4-2】
図4-3】
図4-4】
図4-5】
図4-6】
図4-7】
図4-8】
図4-9】
図5-1】
図5-2】
図6-1】
図6-2】
図6-3】
図6-4】
図6-5】
図6-6】
図6-7】
図6-8】
図6-9】
図6-10】
図6-11】
図7-1】
図7-2】
図7-3】
図7-4】
図7-5】
図7-6】
図7-7】
図7-8】
図7-9】
図8-1】
図8-2】
図8-3】
図8-4】
図8-5】
図8-6】
図8-7】
図8-8】
図8-9】
図8-10】